JP6645950B2 - 基板型アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の共振周波数帯域の信号を送受信する基板型アンテナに関する。
従来の基板型アンテナとして、特許第4834551号(特許文献1)および特許第5698606号(特許文献2)がある。特許文献1には、平面結合器とアンテナパターンを有し、前記平面結合器は、RF両面プリント回路基板(以下、「両面基板」という。)と、前記両面基板の一方の第1導体面に形成し、一部をカットした導体平面1次ループパターン(以下、「C形1次ループ」という。)と、前記両面基板の他方の第2導体面に形成し、一部をカットした導体平面2次ループパターン(以下、「C形2次ループ」という。)とを有し、前記C形1次およびC形2次ループは、前記両面基板の中層の誘電体板を挟み対向配置され、相互に容量結合および誘導結合(以下、「CM結合」という。)されており、前記平面結合器の等価回路では、前記CM結合における、前記C形1次ループ・2次ループ間の分布結合容量が直列接続となっており、前記第2導体面には、前記C形2次ループの各端子に接続されたコプラナ線路と見なせる構造の2次側伝送回路が形成されていると共に、当該2次側伝送回路に接続された前記アンテナパターンが形成されていることを特徴とする平面結合器を一体成形したアンテナシステムが記載されている。
また特許文献2には、誘電体からなる基板の一方側基板面に、一箇所を分断したループ状の第一結合部パターンを形成し、この第一結合部パターンの分断した位置の両端部に第一アンテナを構成するアンテナ素子をそれぞれ接続した基板アンテナにおいて、前記基板の一方側基板面に、前記第一アンテナを構成するアンテナ素子の端部に給電点を形成すると共に、この給電点の近傍にアース点を備えたアース部を形成し、前記給電点には同軸ケーブルの中心部信号線を、前記アース点には同軸ケーブルの外周部シールド線を接続し、かつ、前記基板の他方側基板面に、前記第一結合部パターンに対向する位置に一箇所を分断したループ状の第二結合部パターンを形成し、この第二結合部パターンの分断した位置の両端部に第二アンテナを構成するアンテナ素子をそれぞれ接続し、前記第一アンテナおよび前記第二アンテナは、共通の前記給電点および前記アース点からそれぞれ送受信信号を送受信可能に構成したことを特徴とする基板アンテナが記載されている。
特許第4834551号 特許第5698606号
しかしながら、上述したような従来の基板型アンテナ構成では、多数の共振周波数を有するものにしようとすると、基板が大型化してしまう。
そこで本発明の目的は、より小型の基板を使用しながら、一つの信号線パターンを通して複数の周波数信号を送受信することができる基板型アンテナを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、誘電体で形成した基板の一方側面に送受信パターンに接続した一方面側結合パターンおよび一方面側アンテナ素子を有し、前記基板の裏面側に前記結合パターンと静電容量結合した裏面側結合パターンおよび裏面側アンテナ素子を有した基板型アンテナにおいて、前記一方面側結合パターンは、それぞれ空部を有した複数の閉ループを一体的に結合した閉ループ結合型結合部パターンとし、前記裏面側結合パターンは、前記閉ループ結合型結合部パターンの前記空部にほぼ対向した他の空部を有した複数の閉ループ独立型結合部パターンとしたことを特徴とする。
このような構成によれば、一体化した閉ループ結合型結合部パターンによってより小型化を図ることができ、小型の基板を使用しながら、一つの信号線パターンを通して複数の共振周波数信号を送受信することができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記閉ループ結合型結合部パターンに接続した前記一方面側アンテナ素子と、前記閉ループ独立型結合部パターンに接続した前記裏面側アンテナ素子を、前記閉ループ結合型結合部パターンおよび前記閉ループ独立型結合部パターンの同じ側に配置し、前記閉ループ結合型結合部パターンにおける前記一方面側アンテナ素子と反対側になる位置にグランドパターンを配置したことを特徴とする。
このような構成によれば、小型の基板を使用しながら、グランドパターンの影響を受けることなく安定した周波数特性を示す基板型アンテナを得ることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記閉ループ結合型結合部パターンに結合した前記一方面側アンテナ素子は、少なくとも2本のアンテナ素子であることを特徴とする。
このような構成によれば、閉ループ結合型結合部パターンの構成上の特徴を活用して、2本のアンテナ素子を適当な位置に定めてそれぞれ同じ閉ループ結合型結合部パターンに結合することができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記裏面側結合パターンは、前記閉ループ結合型結合部パターンにほぼ対向した複数の前記閉ループ独立型結合部パターンを有し、前記各閉ループ独立型結合部パターンにそれぞれ異なる前記裏面側アンテナ素子を接続したことを特徴とする。
このような構成によれば、閉ループ結合型結合部パターンは複数の結合部パターンを一体的に結合させて形成しているために閉ループ独立型結合部パターンに比べて大きいが、この閉ループ結合型結合部パターンの裏面側に容易に複数の閉ループ独立型結合部パターンを配置することができる。こうして構成上の特長を生かしながら基板の表裏面を有効活用し、基板としては小型化することができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記各閉ループ独立型結合部パターンに接続した各アンテナ素子に対して、前記閉ループ結合型結合部パターンに接続した前記各アンテナ素子の位置を調整可能に配置したことを特徴とする。
このような構成によれば、閉ループ結合型結合部パターンは複数の結合部パターンを一体的に結合させて形成しているために、結合方向に長くなるが、その分だけアンテナ素子を結合方向で移動させて位置調整しながら結合することができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記閉ループ結合型結合部パターンに接続した前記一方面側アンテナ素子は、2本のアンテナ素子であり、前記裏面側結合パターンは、前記閉ループ結合型結合部パターンにほぼ対向した3個の前記閉ループ独立型結合部パターンを有し、前記各閉ループ独立型結合部パターンのそれぞれに異なる前記裏面側アンテナ素子を接続し、前記各一方面側アンテナ素子および前記裏面側アンテナ素子の合計を5本とし、そのうちの1本の共振周波数は800MHz帯域、他の1本の共振周波数は900MHz帯域、他の1本の共振周波数は1.5GHz帯域、他の1本の共振周波数は1.9GHz帯域、他の1本の共振周波数は2.1GHz帯域としたことを特徴とする。
このような構成によれば、日本国内において主要携帯電話会社3社製アンテナを標準化することができ、その都度設計することがなくなり、安定した性能の基板型アンテナを提供することができる。しかも、基板型であるため、標準化のパターン部分を簡単、かつ容易に得ることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記閉ループ結合型結合部パターンに形成した3個の前記空部と、前記各閉ループ独立型結合部パターンの各空部とをそれぞれ対向させたことを特徴とする。
このような構成によれば、各空部の位置が決定されると、各アンテナ素子側で位置調整を行う必要が生じ得るが、閉ループ結合型結合部パターンは複数の結合部パターンを一体的に結合させて形成しているために結合方向に長く、その分だけアンテナ素子を結合方向で移動させて位置調整しながら結合することができる。
本発明による基板型アンテナによれば、一体化した閉ループ結合型結合部パターンによってより小型化を図ることができ、小型の基板を使用しながら、一つの信号線パターンを通して複数の周波数信号を送受信することができる。
本発明の一実施例による基板型アンテナの一方側面を示す平面図である。 図1に示した基板型アンテナの他方側面を示す平面図である。 各社に割り当てられている周波数帯域の分担図である。 従来の基板型アンテナにおけるVSWR値の周波数特性図である。 図4に示した基板型アンテナのグランド条件を変化させたときのVSWR値の周波数特性図である。 図1および図2に示した基板型アンテナのグランド条件を変化させたときのVSWR値の周波数特性図である。 調整を加えたときのVSWR値の周波数特性図である。 他の調整を加えたときのVSWR値の周波数特性図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、基板型アンテナの一方側面を示す平面図である。
基板型アンテナを構成する薄型の基板1は、20mm×78mm程度の四角形である。その一方側面には、長手方向の中央部に閉ループ結合型結合部パターン2が形成されている。閉ループ結合型結合部パターン2は、ほぼ中央部に空部3Aを有する閉ループパターン4Aと、ほぼ中央部に空部3Bを有する閉ループパターン4Bと、ほぼ中央部に空部3Cを有する閉ループパターン4Cの三つが各空部3A〜3Cを残したまま一体的に形成されたものである。この閉ループ結合型結合部パターン2は、図示の上下方向に独立した各空部3A〜3Cが存在するようにしながら結合されて、全体的な形状を四角形またはこれに類する形状にされている。
閉ループ結合型結合部パターン2の図示における左方側領域には、ほぼ並行に第一アンテナ素子5および第二アンテナ素子6が所定距離を隔てて配置されており、第一アンテナ素子5は閉ループ結合型結合部パターン2における空部3A,3Bの近傍に接続されている。また、第二アンテナ素子6は閉ループ結合型結合部パターン2における空部3B,3Cの近傍に接続されている。
閉ループ結合型結合部パターン2の図示における右方側領域には、閉ループ結合型結合部パターン2に接続された信号線パターン7と、この信号線パターン7の電位を安定させるために近傍に配置されたアース電位のグランドパターン8が形成されている。このグランドパターン8は、ほぼ直線的に延びた信号線パターン7を挟むように配置した周部8Aを有している。
グランドパターン8にはアース点9が形成され、信号線パターン7には給電点10が形成され、アース点9および給電点10には図示を省略したケーブルが接続されている。
図2は、基板型アンテナの他方側面を示す平面図である。
図1に示した閉ループ結合型結合部パターン2の裏面側における基板1の中央部には、環状の三つの閉ループ独立型結合部パターン11,12,13が分散して形成されている。閉ループ独立型結合部パターン11の中央部に形成されている空部11Aは、図1に示した空部3Aに対向し、閉ループ独立型結合部パターン12の中央部に形成されている空部12Aは、図1に示した空部3Bに対向している。また閉ループ独立型結合部パターン13の中央部に形成されている空部13Aは、図1に示した空部3Cに対応している。
閉ループ独立型結合部パターン11の図2における左方側領域には第三アンテナ素子14が接続され、閉ループ独立型結合部パターン12の図2における左方側領域には第四アンテナ素子15が接続されている。同様に、閉ループ独立型結合部パターン13の図2における左方側領域には第五アンテナ素子16が接続されている。
環状の三つの閉ループ独立型結合部パターン11〜13は、図2に示した裏面側の閉ループ結合型結合部パターン2と対向した位置にあり、誘電体である薄型基板1によって静電容量結合および磁気誘導結合されている。
図1に示した第一アンテナ素子5および第二アンテナ素子6は所定距離を隔てて並置されており、この並置方向に沿って図2に示した各アンテナ素子14〜16も、それぞれ所定の距離を隔てて並置されている。また、各アンテナ素子14〜16は、図1に示した第一アンテナ素子5および第二アンテナ素子6と真正面で対向しないように少しずらして、第一アンテナ素子5と第二アンテナ素子6間に第四アンテナ素子15が位置するように配置されている。
図3は、日本国内において主要携帯電話会社3社のIoT(Internet of Thing)で使用されている周波数帯域分担図である。
現在、日本国内ではIoT向けの主要携帯電話会社3社で使われている周波数帯域は、図3に示したように分けられている。D社の場合、800MHz帯域(より詳細には830〜845MHz、875〜890MHz)と、1.5GHz帯域(より詳細には1447.9〜1462.9MHz、1495.9〜1510.9MHz)と、2GHz帯域(より詳細には1940〜1960MHz、2130〜2150MHz)の3周波数帯域が使用されている。A社では、800MHz帯域(より詳細には815〜830MHz、860〜875MHz)と、GPSによる位置取得のための1575.42MHzの2周波数帯域が使用されている。さらにS社では、900MHz帯域(より詳細には900〜915MHz、945〜960MHz)と、2GHz帯域(より詳細には1960〜1980MHz、2150〜2170MHz)の2周波数帯域が使用されている。
本実施例による基板型アンテナでは、これらの各周波数帯域を、800MHz帯域27と、900MHz帯域17と、1.5GHz帯域18と、1.9GHz帯域19と、2.1GHz帯域20とに大別している。
800MHz帯域27としては、上述した815〜830MHz、830〜845MHz、860〜875MHz、875〜890MHzを含めた区分としている。900MHz帯域17としては、上述した900〜915MHz、945〜960MHzを含めた区分としている。1.5GHz帯域18としては、上述した1447.9〜1462.9MHz、1495.9〜1510.9MHz、またGPSのための1575.42MHzを含めた区分としている。また1.9GHz帯域19としては、上述した1940〜1960MHz、1960〜1980MHzを含めた区分としている。さらに2.1GHz帯域20としては、2130〜2150MHz、2150〜2170MHzを含めた区分としている。
これらの区分に合わせて、第一アンテナ素子5は、図3に示した800MHz帯域27に相当する共振周波数を有するものとして製作され、第二アンテナ素子6は、図3に示した900MHz帯域17に相当する共振周波数を有するものとして製作されている。また第三アンテナ素子14は、図3に示した2.1GHz帯域20に相当する共振周波数を有するものとして製作され、第四アンテナ素子15は図3に示した1.9GHz帯域19に相当する共振周波数を有するものとして製作され、第五アンテナ素子16は、図3に示した1.5GHz帯域18に相当する共振周波数を有するものとして製作されている。
従来の共振周波数の異なる二つのアンテナ素子を使用した基板型アンテナにおいて、アース点と給電点に接続したケーブルの長さを変化させて、グランド条件を変えた場合、図4に示したVSWR特性線21は図5に示したVSWR特性線22のように共振周波数が変化してしまう。しかしながら、上述した本実施例の基板型アンテナのように閉ループ結合型結合部パターン2と、これに対向して配置した環状の閉ループ独立型結合部パターン11〜13を使用して構成すると、図6に示したVSWR特性線23のように上述したグランド条件を変えても、周波数特性が不安定になることがない。
また、図1および図2に示したアンテナ素子5,6およびアンテナ素子14〜16の長さや大きさや形状などを変えて調整すると、図7に示したVSWR特性線24に示すように一層改善することができる。
さらに、図1および図2に示した本実施例の基板型アンテナが、図8に示したVSWR特性線25であっても、上述したようにアンテナ素子5,6およびアンテナ素子14〜16の長さや大きさや形状などを変えて調整すると、VSWR特性線26のようにVSWR値を改善することができる。
これらの説明から分かるように本実施例の基板型アンテナによれば、グランド条件の変化がある場合でも、周波数特性の改善やVSWR値の改善を各独立型のアンテナ素子5,6およびアンテナ素子14〜16によって容易に行うことができる。こうして、800MHz帯域、900MHz帯域、1.5GHz帯域、1.9GHz帯域、2.1GHz帯域で容易にマッチングの取れるマルチアンテナを得ることができる。
上述した実施例は、図1および図2に示したように各一方面側アンテナ素子および裏面側アンテナ素子の合計を5本とし、そのうちの第一アンテナ素子5の共振周波数は800MHz帯域、第二アンテナ素子6の共振周波数は900MHz帯域、第三アンテナ素子14の共振周波数は2.1GHz帯域、第四アンテナ素子15の共振周波数は1.9GHz帯域、第五アンテナ素子16の共振周波数は1.5GHz帯域としたが、本発明はこれに限定するものではない。
また、上述のような共振周波数帯域の区分の仕方についても、本発明はこれに限定しない。例えば、既に、上述した2つの共振周波数帯域を1本のアンテナ素子で実現した基板型アンテナを開発しているなら、それを使用し、全体としては4本またはそれ以下のアンテナ素子としても良い。また、上述のような共振周波数帯域の区分した場合でも、各アンテナ素子の位置は、図示の例に限らず、入れ替えても良い。
ところで近年、IoT(Internet of Thing)の市場拡大に伴い無線通信装置が少量ではあるが多様な装置に組み込まれ始めている。また、mini PCIインターフェイスの通信モジュールが各社から販売されるようになり、通信モジュールを入れ替えるだけでマルチキャリアに対応する要求が多くなっている。その結果要求される周波数帯域もマルチバンドと言われた従来の2〜3周波数帯域から4〜5周波数帯に増えている。
こうした要求に対して本発明の望ましい実施例を適用すると、従来における3つの共振周波数帯域を扱った基板型アンテナの基板よりも小型の一枚の基板1を使用して、5つの共振周波数帯域を共通の信号線パターン7から送受信することができる。
また上述した実施例では、日本国内における主要携帯電話会社3社用の基板型アンテナとして標準化して構成したものを説明したが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、特定の携帯電話会社2社用の基板型アンテナとして標準化を図ったり、各社毎に構成したりした基板型アンテナに本発明を適用することができる。
また、共振周波数の区分は、上述したものに限らず使用することができる。既に開発した広帯域の共振周波数用の基板型アンテナを有しているなら、例えば、図1に示した800MHz帯域および900MHz帯域用を共通の第一アンテナ素子5として得ているなら、これを使用し、第二アンテナ素子6を除いても良い。
また、各アンテナ素子5,6,14,15,16の位置を図1および図2に示した位置から他の位置にそれぞれ入れ替えても良い。
さらに、1枚の基板1の表面側に図1に示したパターンを形成し、基板1の裏面側に図2に示したパターンを形成したが、これに限定するものではない。例えば、1枚の基板1に図1に示したパターンを形成し、他の基板に図2に示したパターンを形成し、これら2枚の基板を貼り合わせても良い。
以上説明したように本発明は、一方面側結合パターンは、それぞれ空部3A〜3Cを有した複数の閉ループを一体的に結合した閉ループ結合型結合部パターン2とし、裏面側結 合パターンは、閉ループ結合型結合部パターン2の空部3A〜3Cにほぼ対向した他の空部11A〜13Aを有した複数の閉ループ独立型結合部パターン11としたことを特徴と する。
このような構成によれば、一体化した閉ループ結合型結合部パターン2によってより小型化を図ることができ、小型の基板1を使用しながら、一つの信号線パターン7を通して複数の周波数信号を送受信することができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、閉ループ結合型結合部パターン2に結合した一方面側アンテナ素子5または6と、閉ループ独立型結合部パターン11〜13に結合した裏面側アンテナ素子14〜16を、閉ループ結合型結合部パターン2および閉ループ独立型結合部パターン11〜13の同じ側に配置し、閉ループ結合型結合部パターン2における一方面側アンテナ素子5または6と反対側になる位置にグランドパターン8を配置したことを特徴とする。
このような構成によれば、小型の基板1を使用しながら、グランドパターン8の影響を受けることなく安定した周波数特性を示す基板型アンテナを得ることができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、閉ループ結合型結合部パターン2に結合した一方面側アンテナ素子は、少なくとも2本のアンテナ素子5,6であることを特徴とする。
このような構成によれば、閉ループ結合型結合部パターン2の構成上の特徴を活用して、2本のアンテナ素子5,6を適当な位置に定めてそれぞれ閉ループ結合型結合部パターン2に結合することができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、裏面側結合パターンは、閉ループ結合型結合部パターン2にほぼ対向した複数の閉ループ独立型結合部パターン11〜13を有し、各閉ループ独立型結合部パターン11〜13のそれぞれに異なる裏面側アンテナ素子14〜16を接続したことを特徴とする。
このような構成によれば、閉ループ結合型結合部パターン2は複数の結合部パターン4A〜4Cを一体的に結合させて形成しているために閉ループ独立型結合部パターン11〜13に比べて大きいが、この閉ループ結合型結合部パターン2の裏面側に容易に複数の閉ループ独立型結合部パターン11〜13を配置することができる。こうして構成上の特長を生かしながら基板の表裏面を有効活用し、基板としては小型化することができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、各閉ループ独立型結合部パターン11〜13に接続したアンテナ素子14〜16に対して、閉ループ結合型結合部パターン2に接続した各アンテナ素子5,6の位置を調整可能に配置したことを特徴とする。
このような構成によれば、閉ループ結合型結合部パターン2は複数の結合部パターンを一体的に結合させて形成しているために、結合方向に長くなるが、その分だけアンテナ素子5,6を結合方向で移動させて位置調整しながら結合することができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、閉ループ結合型結合部パターン2に接続した一方面側アンテナ素子は、2本のアンテナ素子5,6であり、裏面側結合パターンは、閉ループ結合型結合部パターン2にほぼ対向した3個の閉ループ独立型結合部パターン11〜13を有し、各閉ループ独立型結合部パターン11〜13のそれぞれに異なる裏面側アンテナ素子14〜16を接続し、各一方面側アンテナ素子および裏面側アンテナ素子の合計を5本とし、そのうちの1本の共振周波数は800MHz帯域、他の1本の共振周波数は900MHz帯域、他の1本の共振周波数は1.5GHz帯域、他の1本の共振周波数は1.9GHz帯域、他の1本の共振周波数は2.1GHz帯域としたことを特徴とする。
このような構成によれば、日本国内において主要携帯電話会社3社製アンテナを標準化することができ、その都度設計することがなくなり、安定した性能の基板型アンテナを提供することができる。しかも、基板型であるため、標準化のパターン部分を簡単、かつ容易に得ることができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、閉ループ結合型結合部パターン2に形成した3個の空部3A〜3Cと、各閉ループ独立型結合部パターン11〜13に形成した各空部11A〜13Aとをそれぞれ対向させたことを特徴とする。
このような構成によれば、各空部の位置が決定されると、各アンテナ素子側で位置調整を行う必要が生じ得るが、閉ループ結合型結合部パターン2は複数の結合部パターンを一体的に結合させて形成しているために結合方向に長く、その分だけアンテナ素子5,6を結合方向で移動させて位置調整しながら結合することができる。
1 基板
2 閉ループ結合型結合部パターン
3A〜3C 空部
5 第一アンテナ素子
6 第二アンテナ素子
11〜13 閉ループ独立型結合部パターン
11A〜13A 空部

Claims (7)

  1. 誘電体で形成した基板の一方側面に送受信パターンに接続した一方面側結合パターンおよび一方面側アンテナ素子を有し、前記基板の裏面側に前記結合パターンと静電容量結合した裏面側結合パターンおよび裏面側アンテナ素子を有した基板型アンテナにおいて、
    前記一方面側結合パターンは、それぞれ空部を有した複数の閉ループを一体的に結合した閉ループ結合型結合部パターンとし、前記裏面側結合パターンは、前記閉ループ結合型結合部パターンの前記空部にほぼ対向した他の空部を有した複数の閉ループ独立型結合部パターンとしたことを特徴とする基板型アンテナ。
  2. 前記閉ループ結合型結合部パターンに接続した前記一方面側アンテナ素子と、前記閉ループ独立型結合部パターンに接続した前記裏面側アンテナ素子を、前記閉ループ結合型結合部パターンおよび前記閉ループ独立型結合部パターンの同じ側に配置し、前記閉ループ結合型結合部パターンにおける前記一方面側アンテナ素子と反対側になる位置にグランドパターンを配置したことを特徴とする請求項1に記載の基板型アンテナ。
  3. 前記閉ループ結合型結合部パターンに結合した前記一方面側アンテナ素子は、少なくとも2本のアンテナ素子であることを特徴とする請求項1に記載の基板型アンテナ。
  4. 前記裏面側結合パターンは、前記閉ループ結合型結合部パターンにほぼ対向した複数の前記閉ループ独立型結合部パターンを有し、前記各閉ループ独立型結合部パターンにそれぞれ異なる前記裏面側アンテナ素子を接続したことを特徴とする請求項1に記載の基板型アンテナ。
  5. 前記各閉ループ独立型結合部パターンに接続した各アンテナ素子に対して、前記閉ループ結合型結合部パターンに接続した前記各アンテナ素子の位置を調整可能に配置したことを特徴とする請求項1に記載の基板型アンテナ。
  6. 前記閉ループ結合型結合部パターンに接続した前記一方面側アンテナ素子は、2本のアンテナ素子であり、前記裏面側結合パターンは、前記閉ループ結合型結合部パターンにほぼ対向した3個の前記閉ループ独立型結合部パターンを有し、前記各閉ループ独立型結合部パターンのそれぞれに異なる前記裏面側アンテナ素子を接続し、前記各一方面側アンテナ素子および前記裏面側アンテナ素子の合計を5本とし、そのうちの1本の共振周波数は800MHz帯域、他の1本の共振周波数は900MHz帯域、他の1本の共振周波数は1.5GHz帯域、他の1本の共振周波数は1.9GHz帯域、他の1本の共振周波数は2.1GHz帯域としたことを特徴とする請求項1に記載の基板型アンテナ。
  7. 前記閉ループ結合型結合部パターンに形成した3個の前記空部と、前記各閉ループ独立型結合部パターンの各空部とをそれぞれ対向させたことを特徴とする請求項5に記載の基板型アンテナ。


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