JP6641726B2 - 樹脂多層基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂多層基板製造方法に関するものである。
熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムを用いて作製される多層基板の一例が特開2007−53393号公報(特許文献1)に記載されている。この文献では、樹脂フィルムの片面に貼着された導体箔から導体パターンを形成し、炭酸ガスレーザの照射により導体パターンを底面とするビアホールを形成し、ビアホール内に導電ペーストを充填している。
これらの工程を経た樹脂フィルムを積層し、加熱しながら加圧することによって一体化させ、多層基板を得ている。
特開2007−53393号公報
樹脂フィルムを積層したとき、積層体の最も外側に露出する面を「主表面」というものとする。主表面には導体パターンが配置されうる。ビアホールに導電ペーストを充填したものと導体箔から形成された導体パターンとが接続されている箇所では、導体パターンが凸状になる傾向があることを、発明者は見出した。また、このように導電ペーストの充填によって形成された層間接続導体が厚み方向に複数個直列に連なって主表面に至る箇所では、そうでない部分に比べて厚み方向に関する硬さが増した状態となるので、加熱および加圧を経た後には凸状となる傾向があり、これによって、主表面のコプラナリティが悪化しうることを、発明者は見出した。積層体の主表面はたとえば部品の実装に用いられる。すなわち、部品がこの主表面に実装される。あるいは、積層体がマザーボードに実装される際に、この主表面を以てマザーボードへの実装が行なわれる。積層体の主表面のコプラナリティが悪くなっていると、部品を主表面に実装したりこの積層体をマザーボードなどへ実装したりする際に接続不良をもたらすおそれがある。
そこで、本発明は、積層体の主表面のコプラナリティを改善することができる樹脂多層基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく樹脂多層基板は、複数の樹脂層を積み重ねた積層体を含み、上記複数の樹脂層のうちの少なくとも一部の樹脂層は、表面に導体箔で形成された第1種導体パターンと、上記第1種導体パターンに接続するように上記樹脂層の内部を貫通する第1種導体ビアとを含み、上記積層体の主表面の少なくとも一方である最外表面をなす第1樹脂層は、上記最外表面に露出するように印刷によって形成された第2種導体パターンと、上記第2種導体パターンに連なり上記第1樹脂層を貫通する第2種導体ビアとを含み、上記第2種導体パターンおよび上記第2種導体ビアは、上記印刷によって一体的に形成されたものである。
本発明によれば、第2種導体ビアとつながるようにして積層体の最外表面に配置される導体パターンは、印刷によって第2種導体ビアと一体的に形成された第2種導体パターンであるので、導体箔から形成された導体パターンに比べて凸状となる傾向が小さく、その結果、積層体の主表面のコプラナリティを改善することができる。
本発明に基づく実施の形態1における樹脂多層基板の断面図である。 本発明に基づく実施の形態2における樹脂多層基板の断面図である。 本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートである。 本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板の製造方法の第1の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板の製造方法の第2の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板の製造方法の第3の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板の製造方法の第4の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板の製造方法の第5の工程の説明図である。 図8の部分拡大図である。 本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板の製造方法の第6の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態4における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートである。 本発明に基づく実施の形態4における樹脂多層基板の製造方法の第1の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態4における樹脂多層基板の製造方法の第2の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態4における樹脂多層基板の製造方法の第3の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態4における樹脂多層基板の製造方法の第4の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態4における樹脂多層基板の製造方法の第5の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートである。 本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法の第1の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法の第2の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法の第3の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法の第4の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法によって得られる樹脂多層基板の断面図である。 本発明に基づく実施の形態6における樹脂多層基板の断面図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1を参照して、本発明に基づく実施の形態1における樹脂多層基板について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板101の断面図を図1に示す。
樹脂多層基板101は、複数の樹脂層2を積み重ねた積層体1を含む。複数の樹脂層2のうちの少なくとも一部の樹脂層2は、表面に導体箔で形成された第1種導体パターン5と、第1種導体パターン5に接続するように樹脂層2の内部を貫通する第1種導体ビア6とを含む。積層体1の主表面の少なくとも一方である最外表面をなす第1樹脂層2fは、前記最外表面に露出するように印刷によって形成された第2種導体パターン7と、第2種導体パターン7に連なり第1樹脂層2fを貫通する第2種導体ビア8とを含む。第2種導体パターン7および第2種導体ビア8は、前記印刷によって一体的に形成されたものである。
積層体1は主表面として下面1aと上面1bとを有する。上述のように、主表面の少なくとも一方の面に注目し、この面を「最外表面」と呼んでいる。ここで示す例においては「最外表面」は、上面1bのことである。本実施の形態では、上面1bをなしている樹脂層2は第1樹脂層2fである。本実施の形態では、積層体1の下面1aと上面1bとの両方に第1種導体パターン5が配置されている。上面1bはたとえばICなどの実装部品のための実装面となりうる。積層体1の上面1bには、第1種導体パターン5と第2種導体パターン7との両方が配置されている。
本実施の形態で示した例においては、第1種導体ビア6は、厚み方向の一方の端で径が大きく他方の端で径が小さくなったテーパ形状となっている。樹脂多層基板101は、厚み方向の途中に接合箇所10を含んでいる。接合箇所10では、第1種導体ビア6の径が大きい側の端面同士が互いに対向するようにして、間に導体パターンを介することなく直接接続されている。接合箇所10を境目として、第1種導体ビア6のテーパ形状の向きが逆転している。本実施の形態で示した例においては、樹脂層2同士の界面のうち、接合箇所10と同じ高さの界面には導体パターンが配置されていない。
(作用・効果)
本実施の形態では、第2種導体ビア8とつながるようにして積層体の最外表面に配置される導体パターンは、印刷によって第2種導体ビア8と一体的に形成された第2種導体パターン7であるので、導体箔から形成された導体パターンに比べて軟らかくなりうる。その結果、積層体の主表面のコプラナリティを改善することができる。
第2導体パターン7を形成する方法は印刷であるので、形成途中の段階では材料が流動性を有している場合がある。印刷という方法を採用した場合、流動性を有する状態の材料が配置されるという点でも、コプラナリティの改善に寄与しうる。
また、本実施の形態では、複数の第1種導体ビア6が直列に接続されていた箇所において、導体ビアの厚み方向の連なりのうち少なくとも第1樹脂層2fに含まれる部分を、印刷によって形成された第2種導体ビア8に置き換えた構成となっているので、主表面を凸状とする傾向が小さくなる。その結果、積層体1の上面1bのコプラナリティを改善することができる。
なお、実施の形態1で示したように、前記最外表面としての上面1bには、第1種導体パターン5と第2種導体パターン7との両方が配置されていることが好ましい。この構成を採用することにより、コプラナリティを阻害しない箇所においてはなるべく導体箔で形成された第1種導体パターン5を用いておき、コプラナリティを阻害するおそれがある箇所または高度なコプラナリティが求められる箇所においてのみ第2種導体パターン7を用いるということも可能となる。印刷で形成される第2種導体パターン7に比べて導体箔で形成される第1種導体パターン5は異なる材料とすることができるので、低抵抗の材料、高周波特性に優れた材料を選択することができる。たとえば第1種導体パターン5は銅箔で形成することもできる。
なお、一般的に、コプラナリティを阻害しない箇所とは、導体ビアが厚み方向に直列にあまり多く重なっていない箇所のことであり、コプラナリティを阻害するおそれがある箇所とは、導体ビアが厚み方向に直列に多くの個数重なっている箇所のことである。高度なコプラナリティが求められる箇所とは、たとえば部品が実装される箇所である。導体ビアが厚み方向に直列にあまり多くの個数重なっていなくても部品が実装される箇所においては、高度なコプラナリティが求められる場合がある。
(実施の形態2)
(構成)
図2を参照して、本発明に基づく実施の形態2における樹脂多層基板について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板102の断面図を図2に示す。樹脂多層基板102は、基本的な構成については実施の形態1で説明した樹脂多層基板101と同様の構成であるが、以下の点で異なる。
上面1bには、第1種導体パターン5はない。上面1bに配置されている導体パターンは全て第2種導体パターン7である。樹脂多層基板101は、厚み方向の途中に接合箇所10を含んでいない。樹脂多層基板101の積層体1においては、第1種導体ビア6のテーパ形状は全て同じ向きに配置されている。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1とほぼ同様の効果を得ることができる。
本実施の形態では、実施の形態1のように上面1bに第1種導体パターン5と第2種導体パターン7との両方を混在させたことによる効果を得ることはできないが、その代わり、本実施の形態では、第1種導体ビア6同士が直接接合される接合箇所10を積層体1の中に含まない構成となっている。樹脂層2を形成するために、一方の表面のみに導体箔が貼られた樹脂シートを用いた場合であっても、このように接合箇所10を含まない構成とすることができる。
積層体の2つの主表面である2つの最外表面に導体パターンを露出させることを考えた場合、従来であれば、樹脂層の積層する向きを少なくとも1箇所で反転させなければならない。すなわち、積層体1の中のいずれかの箇所に、第1種導体ビア6同士が直接接合される接合箇所10が含まれてしまう(図1参照)。一方、本実施の形態では、第2種導体パターン7を第1種導体パターン5の反対面側に形成することで、接合箇所10を設けなくても2つの最外表面に導体パターンを露出させることができる。これにより、第1種導体ビア6同士を直接接合する際に懸念されるさまざまな問題、たとえば第1種導体ビア6が良好に接続されなかったり抵抗が増えたりする問題を回避することができる。
なお、実施の形態1,2で示したように、第2種導体ビア8の最も太い部分の径は第1種導体ビア6の最も太い部分の径に比べて小さいことが好ましい。この構成を採用することにより、第2種導体ビア8は、第1種導体ビア6に比べて厚み方向の圧縮に対する剛性が低いものとなるので、コプラナリティへの悪影響を低減することができる。その結果、積層体1の上面1bのコプラナリティを改善することができる。
実施の形態1,2のいずれにもいえることであるが、第2種導体ビア8は、第1種導体ビア6と同じ材料で形成されていることが好ましい。この構成を採用することにより、材料の共通化によりコストを抑えたり、電気的特性を揃えたりすることが可能となる。
実施の形態1,2のいずれにもいえることであるが、第1種導体パターン5の元となる導体箔は、銅箔であることが好ましい。この構成を採用することにより、第1種導体パターン5は、電気抵抗が低く、高周波特性に優れたものとすることができる。
実施の形態1,2のいずれにもいえることであるが、樹脂多層基板において、第2種導体ビア8は、Sn、Ni、Cu、Agまたはこれらのうち2以上の金属による合金を含むものであることが好ましい。この構成を採用することにより、第1種導体ビア6との間で材料を共通化しやすくなる。
(実施の形態3)
(製造方法)
図3〜図10を参照して、本発明に基づく実施の形態3における樹脂多層基板の製造方法について説明する。この製造方法は、たとえば実施の形態1で説明した樹脂多層基板101を得るためのものである。本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートを図3に示す。
本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法は、互いに逆を向く第1主表面および第2主表面を有する樹脂シートを含み、前記第1主表面に導体箔が貼られ、前記第2主表面にキャリアフィルムが貼られたシート複合体を用意する工程S1と、前記シート複合体に対して、前記導体箔をパターニングすることによって第1種導体パターンを形成する工程S2と、前記第1主表面が前記第1種導体パターンに覆われている領域において、前記キャリアフィルムを貫通し、さらに前記樹脂シートを前記第2主表面から前記第1主表面へと貫通し、なおかつ、前記第1種導体パターンは貫通しないように穴あけ加工を行なうことによって第1種ビア孔を形成する工程S3と、前記第1主表面が前記第1種導体パターンに覆われていない部分において、前記樹脂シートを前記第1主表面から前記第2主表面へと貫通し、なおかつ、前記キャリアフィルムは貫通しないように穴あけ加工を行なうことによって第2種ビア孔を形成する工程S4と、前記第1種ビア孔に導体ペーストを充填することによって前記第1種ビア孔内に収容された第1種導体ペースト体を形成する工程S5と、印刷により、前記第2種ビア孔に導体ペーストを充填しつつ、前記第2種ビア孔に収容されたビア状部分、および前記ビア状部分に連なって前記第1主表面の一部を覆う第2種導体パターンを含む形状になるように第2種導体ペースト体を形成する工程S6と、前記樹脂シートから前記キャリアフィルムを剥がすことによって、前記第1種導体ペースト体のうち前記樹脂シートと共に残った部分を第1種導体ビアとし、前記第2種導体ペースト体の前記ビア状部分のうち前記樹脂シートと共に残った部分を第2種導体ビアとする工程S7と、前記第1種導体パターン、前記第1種導体ビア、前記第2種導体パターンおよび前記第2種導体ビアが形成された樹脂シートを、前記第2種導体パターンが最表面に露出するように、他の樹脂シートと共に積み重ねて一体化する工程S8とを含む。
この製造方法に含まれる各工程について図面を参照して詳しく説明する。
まず、工程S1として、図4に示すように、互いに逆を向く第1主表面41および第2主表面42を有する樹脂シート12を含み、第1主表面41に導体箔13が貼られ、第2主表面42にキャリアフィルム14が貼られたシート複合体20を用意する。キャリアフィルム14は、たとえばPETフィルムであってよい。
次に、工程S2として、図5に示すように、シート複合体20に対して、たとえば公知のフォトリソグラフィ技術などを用いて導体箔13をパターニングすることによって第1種導体パターン5を形成する。
次に、工程S3として、図6に示すように、第1主表面41が第1種導体パターン5に覆われている領域において、キャリアフィルム14を貫通し、さらに樹脂シート12を第2主表面42から第1主表面41へと貫通し、なおかつ、第1種導体パターン5は貫通しないようにレーザ加工などによって穴あけ加工を行なうことによって第1種ビア孔43を形成する。工程S2と工程S3とは、逆の順で行なってもよく、同時に行なってもよい。
次に、工程S4として、図6に示すように、第1主表面41が第1種導体パターン5に覆われていない部分において、樹脂シート12を第1主表面41から第2主表面42へと貫通し、なおかつ、キャリアフィルム14は貫通しないようにレーザ加工などによって穴あけ加工を行なうことによって第2種ビア孔44を形成する。工程S3と工程S4とは、逆の順で行なってもよく、同時に行なってもよい。
次に、工程S5として、図7に示すように、第1種ビア孔43に導体ペーストを充填することによって第1種ビア孔43内に収容された第1種導体ペースト体51を形成する。第1種導体ペースト体51は、この時点では溶媒中に分散された粉体の集まりであって、一定の形状を保っているが一体化はしていない。この工程S5は、工程S3よりも後であって工程S4よりも先に行なってもよい。
次に、工程S6について、図8および図9を参照して説明する。図9は図8の部分拡大図である。工程S6としては、図8および図9に示すように、印刷により、第2種ビア孔44に導体ペーストを充填しつつ、第2種ビア孔44に収容されたビア状部分52a、およびビア状部分52aに連なって第1主表面41の一部を覆う第2種導体パターン7を含む形状になるように第2種導体ペースト体52を形成する。すなわち、印刷によって形成される第2種導体ペースト体52は、ビア状部分52aと第2種導体パターン7とを含む。ここでいう「印刷」は、たとえばスクリーン印刷であってよい。この工程S6は、工程S4よりも後であって工程S3よりも先に行なってもよい。
次に、工程S7について、図10を参照して説明する。工程S7としては、樹脂シート12からキャリアフィルム14を剥がすことによって、第1種導体ペースト体51のうち樹脂シート12と共に残った部分を第1種導体ビア6とし、第2種導体ペースト体52のビア状部分52aのうち樹脂シート12と共に残った部分を第2種導体ビア8とする。
次に、工程S8として、第1種導体パターン5、第1種導体ビア6、第2種導体パターン7および第2種導体ビア8が形成された樹脂シート12を、第2種導体パターン7が最表面に露出するように、他の樹脂シートと共に積み重ねて一体化する。なお、他の樹脂シートは、上述した工程S1〜S3,S5,S7を行なうことによって得ることができる。樹脂シート12と他の樹脂シートとを積み重ねたものを一体化するためには、通常、加熱および加圧が行なわれる。また、この加熱により、第1種導体ペースト体51の少なくとも一部によって形成された第1種導体ビア6および第2種導体ペースト体52の少なくとも一部によって形成された第2種導体ビア8が固化する。こうして、図1に示した樹脂多層基板101が得られる。
(作用・効果)
本実施の形態における製造方法によれば、実施の形態1で説明したような樹脂多層基板を得ることができる。したがって、積層体の上面のコプラナリティを改善した樹脂多層基板を得ることができる。
(実施の形態4)
(製造方法)
図11〜図16を参照して、本発明に基づく実施の形態4における樹脂多層基板の製造方法について説明する。この製造方法は、たとえば実施の形態2で説明した樹脂多層基板102を得るためのものである。本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートを図11に示す。
本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法は、互いに逆を向く第1主表面および第2主表面を有する樹脂シートを含み、前記第1主表面に導体箔が貼られ、前記第2主表面にキャリアフィルムが貼られたシート複合体を用意する工程S1と、前記シート複合体に対して、前記導体箔をパターニングすることによって第1種導体パターンを形成する工程S2と、前記第1主表面が前記第1種導体パターンまたは前記導体箔に覆われている領域において、前記キャリアフィルムを貫通し、さらに前記樹脂シートを前記第2主表面から前記第1主表面へと貫通し、なおかつ、前記第1種導体パターンは貫通しないように穴あけ加工を行なうことによって第2種ビア孔を形成する工程S11と、樹脂シートから前記キャリアフィルムを剥がす工程S12と、剥がす工程S12の後で、印刷により、前記樹脂シートに残る前記第2種ビア孔に導体ペーストを充填しつつ、前記第2種ビア孔に収容された第2種導体ビア、および前記第2種導体ビアに連なって前記第2主表面の一部を覆う第2種導体パターンを含む形状になるように第2種導体ペースト体を形成する工程S13と、前記第1種導体パターン、前記第2種導体パターンおよび前記第2種導体ビアが形成された樹脂シートを、前記第2種導体パターンが最表面に露出するように、他の樹脂シートと共に積み重ねて一体化する工程S14とを含む。
この製造方法に含まれる各工程について図面を参照して詳しく説明する。
まず、工程S1として、図12に示すように、互いに逆を向く第1主表面41および第2主表面42を有する樹脂シート12を含み、第1主表面41に導体箔13が貼られ、第2主表面42にキャリアフィルム14が貼られたシート複合体20を用意する。キャリアフィルム14は、たとえばPETフィルムであってよい。
次に、工程S2として、図13に示すように、シート複合体20に対して、導体箔13をパターニングすることによって第1種導体パターン5を形成する。
次に、工程S11として、図14に示すように、第1主表面41が第1種導体パターン5または導体箔13に覆われている領域において、キャリアフィルム14を貫通し、さらに樹脂シート12を第2主表面42から第1主表面41へと貫通し、なおかつ、第1種導体パターン5は貫通しないように穴あけ加工を行なうことによって第2種ビア孔44を形成する。工程S2と工程S11とは、逆の順で行なってもよく、同時に行なってもよい。
次に、工程S12として、図15に示すように、樹脂シート12からキャリアフィルム14を剥がす。
剥がす工程S12の後で、図16に示すように工程S13を行なう。工程S13としては、印刷により、樹脂シート12に残る第2種ビア孔44に導体ペーストを充填しつつ、第2種ビア孔44に収容された第2種導体ビア8、および第2種導体ビア8に連なって第2主表面42の一部を覆う第2種導体パターン7を含む形状になるように第2種導体ペースト体53を形成する。
工程S14として、第1種導体パターン5、第2種導体パターン7および第2種導体ビア8が形成された樹脂シート12を、第2種導体パターン7が最表面に露出するように、他の樹脂シートと共に積み重ねて一体化する。なお、他の樹脂シートは、上記工程S1〜S3,S5,S7を行なうことによって得ることができる。こうして、図2に示した樹脂多層基板102が得られる。
(作用・効果)
本実施の形態における製造方法によれば、実施の形態2で説明したような樹脂多層基板を得ることができる。したがって、積層体の上面のコプラナリティを改善した樹脂多層基板を得ることができる。
実施の形態3,4においては、樹脂シート12の第1主表面41に導体箔13が貼られたものを含む構造のシート複合体20を用いていた。この導体箔13は銅箔であることが好ましい。この構成を採用することにより、最終的に得られる樹脂多層基板に備わる第1種導体パターン5は、電気抵抗が低く、高周波特性に優れたものとすることができる。
(実施の形態5)
(製造方法)
図17〜図22を参照して、本発明に基づく実施の形態5における樹脂多層基板の製造方法について説明する。本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法のフローチャートを図17に示す。
本実施の形態における樹脂多層基板の製造方法は、互いに逆を向く第1主表面および第2主表面を有する樹脂シートを含み、前記第2主表面にキャリアフィルムが貼られたシート複合体を用意する工程S21と、前記樹脂シートを前記第1主表面から前記第2主表面へと貫通し、なおかつ、前記キャリアフィルムは貫通しないように穴あけ加工を行なうことによって第2種ビア孔を形成する工程S4と、印刷により、前記第2種ビア孔に導体ペーストを充填しつつ、前記第2種ビア孔に収容されたビア状部分、および前記ビア状部分に連なって前記第1主表面の一部を覆う第2種導体パターンを含む形状になるように第2種導体ペースト体を形成する工程S6と、前記樹脂シートから前記キャリアフィルムを剥がすことによって、前記第2種導体ペースト体の前記ビア状部分のうち前記樹脂シートと共に残った部分を第2種導体ビアとする工程S22と、前記第2種導体パターンおよび前記第2種導体ビアが形成された樹脂シートを、前記第2種導体パターンが最表面に露出するように、他の樹脂シートと共に積み重ねて一体化する工程S23とを含む。
この製造方法に含まれる各工程について図面を参照して詳しく説明する。
まず、工程S21として、図18に示すように、互いに逆を向く第1主表面41および第2主表面42を有する樹脂シート12を含み、第2主表面42にキャリアフィルム14が貼られたシート複合体19を用意する。
次に、工程S4として、図19に示すように、樹脂シート12を第1主表面41から第2主表面41へと貫通し、なおかつ、キャリアフィルム14は貫通しないように穴あけ加工を行なうことによって第2種ビア孔44を形成する。
次に、工程S6として、図20に示すように、印刷により、第2種ビア孔44に導体ペーストを充填しつつ、第2種ビア孔44に収容されたビア状部分52a、およびビア状部分52aに連なって第1主表面41の一部を覆う第2種導体パターン7を含む形状になるように第2種導体ペースト体52を形成する。
次に、工程S22について、図21を参照して説明する。工程S22としては、樹脂シート12からキャリアフィルム14を剥がすことによって、第2種導体ペースト体52のビア状部分52aのうち樹脂シート12と共に残った部分を第2種導体ビア8とする。
次に、工程S23として、第2種導体パターン7および第2種導体ビア8が形成された樹脂シート12を、第2種導体パターン7が最表面に露出するように、他の樹脂シートと共に積み重ねて一体化する。なお、他の樹脂シートは、上記工程S1〜S3,S5,S7を行なうことによって得ることができる。こうして、図22に示す樹脂多層基板103が得られる。
(作用・効果)
本実施の形態における製造方法によれば、導体箔が貼られていないシート複合体からも樹脂多層基板を作製することができる。積層体の最表面に露出する導体パターンは、印刷によって形成された第2種導体パターン7であり、第2種導体パターン7に直接つながる層間接続導体は、やはり印刷によって第2種導体パターン7と一体的に形成された第2種導体ビア8であるので、積層体の上面のコプラナリティを改善した樹脂多層基板を得ることができる。
実施の形態3〜5で説明した樹脂多層基板の製造方法において、用いられる導体ペーストは、Sn、Ni、Cu、Agまたはこれらのうち2以上の金属による合金を含むことが好ましい。この構成を採用することにより、第1種導体ビア6との間で材料を共通化しやすくなる。
実施の形態3〜5で説明した樹脂多層基板の製造方法において、印刷はスクリーン印刷であることが好ましい。この構成を採用することにより、樹脂シートの所望の領域に均一な厚みで導電ペーストを配置することができる。
(実施の形態6)
図23を参照して、本発明に基づく実施の形態6における樹脂多層基板について説明する。
本実施の形態における樹脂多層基板201は、実装部品として電子部品を備える。樹脂多層基板201は、実施の形態1で示した樹脂多層基板101に電子部品を実装したものである。この例では、積層体1の上面1bに、電子部品としてのIC15が実装されている。IC15と樹脂多層基板101との間の電気的接続は、第2種導体パターン7を介して行なわれている。樹脂多層基板101とIC15との間の接続は、図23においては2つの第2種導体パターン7を介して行なわれているように示されているが、これはあくまで一例であり、3以上の第2種導体パターン7を介して接続される構成であってもよい。
樹脂多層基板101においては、第2種導体ビア8と一体的に印刷で形成された第2種導体パターン7が採用されているので、積層体の主表面のコプラナリティが改善されており、電子部品の実装を正確に行なうことができる。
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 積層体、1a 下面、1b 上面、2 樹脂層、2e (最下層の)樹脂層、2f 第1樹脂層、5 第1種導体パターン、6 第1種導体ビア、7 第2種導体パターン、8 第2種導体ビア、10 接合箇所、12 樹脂シート、13 導体箔、14 キャリアフィルム、15 IC、19,20 シート複合体、41 第1主表面、42 第2主表面、43 第1種ビア孔、44 第2種ビア孔、51 第1種導体ペースト体、52a ビア状部分、52,53 第2種導体ペースト体、101,102,103,201 樹脂多層基板。

Claims (5)

  1. 片面に導体箔の第1種導体パターンが形成された樹脂層を少なくとも一部に用いて樹脂層を積層した樹脂多層基板の製造方法であって、
    一方の主表面に導体箔の第1種導体パターンが形成されている第1の樹脂層を用意する工程と、
    一方の主表面に導体ペーストを固化した第2種導体パターンが形成されており、該一方の主表面には導体箔が形成されていない第2の樹脂層を用意する工程と、
    前記第1の樹脂層および前記第2の樹脂層を含む複数の樹脂層を、前記第2の樹脂層の前記第2種導体パターンが前記樹脂多層基板の一方側の最表面に位置するように、積層する工程とを備える、樹脂多層基板の製造方法。
  2. 前記第2の樹脂層を形成する工程は、
    互いに逆を向く第1主表面および第2主表面を有する樹脂シートを含み、前記第1主表面に導体箔が貼られ、前記第2主表面にキャリアフィルムが貼られたシート複合体を用意する工程と、
    前記シート複合体に対して、前記導体箔をパターニングすることによって第1種導体パターンを形成する工程と、
    前記第1主表面の前記第1種導体パターンに覆われている領域において、前記キャリアフィルムを貫通し、さらに前記樹脂シートを前記第2主表面から前記第1主表面へと貫通し、なおかつ、前記第1種導体パターンは貫通しないように穴あけ加工を行なうことによってビア孔を形成する工程と、
    前記樹脂シートから前記キャリアフィルムを剥がす工程と、
    前記剥がす工程の後で、印刷により、前記樹脂シートに残る前記ビア孔に導体ペーストを充填しつつ、前記ビア孔に収容された導体ビア、および前記導体ビアに連なって前記第2主表面の一部を覆う第2種導体パターンを含む形状になるように第2種導体ペースト体を形成する工程と、
    を備える、請求項に記載の樹脂多層基板の製造方法。
  3. 前記導体箔は銅箔である、請求項またはに記載の樹脂多層基板の製造方法。
  4. 前記導体ペーストは、Sn、Ni、Cu、Agまたはこれらのうち2以上の金属による合金を含む、請求項からのいずれかに記載の樹脂多層基板の製造方法。
  5. 前記印刷はスクリーン印刷である、請求項に記載の樹脂多層基板の製造方法。
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