JP6640161B2 - M&aマッチング装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、M&Aマッチング装置及びプログラムに関する。
従来、M&Aによる売却を希望している売り手企業と、M&Aによる買収を希望している買い手企業とをマッチングさせることを目的としたシステムが存在している(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−73614号公報
このような従来のシステムにおいては、M&Aを希望する意思を明らかにしている企業同士をマッチングさせることを念頭に置いているが、企業が自ら自社の状況を分析の上、適切な時期にM&Aを希望する旨を表明することは容易ではない。
特に、売り手側においては、M&Aを考慮すべき状況にあってもそれに気づくのが遅れることが多く、また、仮に気づいても、買い手を見つけることの困難性への危惧やM&Aのメリットに対する認識不足から、M&Aによる売却の検討を躊躇する場合が多い。
したがって、従来のシステムのように、単にM&Aを希望する意思を自ら明らかにしている企業同士をマッチングさせるのみでは、潜在するM&Aの提案を企業に提示することはできない。
本発明の課題は、M&Aを希望する意思を明らかにしていない企業に対して、M&Aの提案を行うことができるM&Aマッチング装置及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、M&Aマッチング装置において、
M&Aによる売却又は買収の希望の有無についての情報であるM&A希望情報を含むユーザ企業の情報であるユーザ企業情報を用いて、前記ユーザ企業から、M&Aにおける売り手となり得るM&A売り手ユーザ企業と、M&Aにおける買い手となり得るM&A買い手ユーザ企業と、を含むM&A候補企業を抽出する候補企業抽出手段と、
前記M&A候補企業同士のマッチングを行うM&Aマッチング手段と、
を備え、
前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の経営者の年齢についての情報である経営者年齢情報と、前記ユーザ企業の経営者の健康状態についての情報である経営者健康状態情報と、前記ユーザ企業の経営者の後継者の有無についての情報である後継者情報と、を含むM&A売却判定情報を含み、
前記候補企業抽出手段は、前記M&A希望情報においてM&Aによる売却を希望していない前記ユーザ企業のうち、前記M&A売却判定情報に含まれる個々の情報が予め設定された条件を満たした前記ユーザ企業を、前記M&A売り手ユーザ企業として抽出することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のM&Aマッチング装置において、
前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の業種についての情報であるユーザ企業業種情報と、前記ユーザ企業の所在地についての情報であるユーザ企業所在地情報と、前記M&A希望情報においてM&Aによる買収を希望している前記ユーザ企業について買収を希望する企業の条件についての情報である買収希望条件情報と、を含み、
前記買収希望条件情報は、買収を希望する企業の業種についての情報である希望業種情報と、買収を希望する企業の所在地についての情報である希望所在地情報と、を含み、
前記M&Aマッチング手段は、前記M&A売り手ユーザ企業のそれぞれに対し、当該M&A売り手ユーザ企業に係る前記ユーザ企業業種情報と前記希望業種情報とが一致し、かつ、当該M&A売り手ユーザ企業に係る前記ユーザ企業所在地情報と前記希望所在地情報とが一致する前記M&A買い手ユーザ企業を抽出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のM&Aマッチング装置において、
前記買収希望条件情報は、M&Aによる買収の際の上限価格についての情報である希望上限価格情報を含み、
前記M&Aマッチング手段により、一の前記M&A売り手ユーザ企業に対して複数の前記M&A買い手ユーザ企業が抽出された場合、抽出された前記M&A買い手ユーザ企業を前記希望上限価格情報における上限価格が高い順に並べたリストを作成するリスト作成手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置において、
前記候補企業抽出手段は、創業から所定の期間を経過していない企業である創業企業についての情報であって、当該創業企業の資本金の額についての情報である資本金情報を含む創業企業情報を用いて、前記創業企業のうち、前記資本金情報における資本金の額が所定額以上の企業であって、M&Aにおける買い手となり得るM&A買い手創業企業を、前記M&A候補企業として抽出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のM&Aマッチング装置において、
前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の業種についての情報であるユーザ企業業種情報と、前記ユーザ企業の所在地についての情報であるユーザ企業所在地情報と、を含み、
前記創業企業情報は、前記創業企業の業種についての情報である創業企業業種情報と、前記創業企業の所在地ついての情報である創業企業所在地情報と、を含み、
前記M&Aマッチング手段は、前記M&A売り手ユーザ企業のそれぞれに対し、当該M&A売り手ユーザ企業に係る前記ユーザ企業業種情報と前記創業企業業種情報とが一致し、かつ、当該M&A売り手ユーザ企業に係る前記ユーザ企業所在地情報と前記創業企業所在地情報とが一致する前記M&A買い手創業企業を抽出することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置において、
前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の業種についての情報であるユーザ企業業種情報と、前記ユーザ企業の所在地についての情報であるユーザ企業所在地情報と、前記M&A希望情報においてM&Aによる買収を希望している前記ユーザ企業について買収を希望する企業の条件についての情報である買収希望条件情報と、を含み、
前記買収希望条件情報は、買収を希望する企業の業種についての情報である希望業種情報と、買収を希望する企業の所在地についての情報である希望所在地情報と、を含み、
前記M&Aマッチング手段は、前記M&A買い手ユーザ企業のそれぞれに対し、当該M&A買い手ユーザ企業に係る前記希望業種情報と前記ユーザ企業業種情報とが一致し、かつ、当該M&A買い手ユーザ企業に係る前記希望所在地情報と前記ユーザ企業所在地情報とが一致する前記M&A売り手ユーザ企業を抽出することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置において、
前記候補企業抽出手段は、創業から所定の期間を経過していない企業である創業企業についての情報であって、当該創業企業の資本金の額についての情報である資本金情報を含む創業企業情報を用いて、前記創業企業のうち、前記資本金情報における資本金の額が所定額以上の企業であって、M&Aにおける買い手となり得るM&A買い手創業企業を、前記M&A候補企業として抽出し、
前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の業種についての情報であるユーザ企業業種情報と、前記ユーザ企業の所在地についての情報であるユーザ企業所在地情報と、を含み、
前記創業企業情報は、前記創業企業の業種についての情報である創業企業業種情報と、前記創業企業の所在地についての情報である創業企業所在地情報と、を含み、
前記M&Aマッチング手段は、前記M&A買い手創業企業のそれぞれに対し、当該M&A買い手創業企業に係る前記創業企業業種情報と前記ユーザ企業業種情報とが一致し、かつ、当該M&A買い手創業企業に係る前記創業企業所在地情報と前記ユーザ企業所在地情報とが一致する前記M&A売り手ユーザ企業を抽出することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置において、
前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の貸借対照表についての情報である貸借対照表情報と、前記ユーザ企業の損益計算書についての情報である損益計算書情報と、を含み、
前記貸借対照表情報と前記損益計算書情報とを用いて、前記M&A売り手ユーザ企業の予想売却価格を算出するM&A時予想売却価格算出手段と、
前記予想売却価格と所定の税率とを用いて、前記M&A売り手企業の売却時の株主の手取り額を算出するM&A時予想手取り額算出手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置において、
前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の貸借対照表についての情報である貸借対照表情報を含み、
前記貸借対照表情報を用いて、前記M&A売り手ユーザ企業の清算時の予想残余財産分配額を算出する清算時予想残余財産分配額算出手段と、
前記予想残余財産分配額と所定の税率とを用いて、前記M&A売り手企業の清算時の株主の手取り額を算出する清算時予想手取り額算出手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、
コンピュータを、
M&Aによる売却又は買収の希望の有無についての情報であるM&A希望情報を含むユーザ企業の情報であるユーザ企業情報を用いて、前記ユーザ企業から、M&Aにおける売り手となり得るM&A売り手ユーザ企業と、M&Aにおける買い手となり得るM&A買い手ユーザ企業と、を含むM&A候補企業を抽出する候補企業抽出手段、
前記M&A候補企業同士のマッチングを行うM&Aマッチング手段、
として機能させるプログラムであって、
前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の経営者の年齢についての情報である経営者年齢情報と、前記ユーザ企業の経営者の健康状態についての情報である経営者健康状態情報と、前記ユーザ企業の経営者の後継者の有無についての情報である後継者情報と、を含むM&A売却判定情報を含み、
前記候補企業抽出手段は、前記M&A希望情報においてM&Aによる売却を希望していない前記ユーザ企業のうち、前記M&A売却判定情報に含まれる個々の情報が予め設定された条件を満たした前記ユーザ企業を、前記M&A売り手ユーザ企業として抽出することを特徴とする。
本発明によれば、M&Aを希望する意思を明らかにしていない企業に対して、M&Aの提案を行うことができるM&Aマッチング装置及びプログラムを提供することができる。
実施形態に係るM&Aマッチングシステムの構成を示すブロック図である。 実施形態に係るM&Aマッチングシステムにおけるデータの流れを示す図である。 実施形態に係るM&Aマッチングシステムにおけるユーザ企業業種データ及び創業企業業種データにおける業種の区分の一例を示す図である。 実施形態に係るM&AマッチングシステムにおけるM&A買収希望条件データの一例を示す図である。 実施形態に係るM&Aマッチングシステムの使用時の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係るM&AマッチングシステムにおけるM&A時の予想売却価格の算出の具体例を示す図である。 株式会社の清算時において、利益剰余金に課される税率を示す図である。
以下、図1から図7に基づいて、本発明の実施形態であるM&Aマッチングシステム100について説明する。なお、以下においては、ユーザ企業Uが株式会社である場合を念頭において説明するが、これに限られず、他の企業形態、例えば持分会社や、法人格を有しない個人企業等においても本発明を用いることが可能である。
[構成の説明]
M&Aマッチングシステム100は、図1に示すように、クラウドサービスを提供するサーバ事業者が保有する管理サーバ1と、システムの各ユーザ企業Uが保有するユーザ端末2と、システムの管理者Mが保有する管理者端末3と、を備えて構成されている。M&Aマッチングシステム100を構成する各装置は、通信ネットワークNを介して接続されている。
{管理サーバ}
管理サーバ1は、クラウドサービスを提供する会社が保有するPC、WS(Work Station)等の情報機器であり、例えば、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備えて構成されている。
制御部11は、管理サーバ1の動作を制御する部分であり、具体的には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部12に記憶されたプログラムとCPUとの協働により、管理サーバ1の各部を統括制御する。
記憶部12は、管理サーバ1の運用に必要となる各種情報が記憶される部分であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等により構成され、プログラムデータ、各種設定データ等のデータを、制御部11から読み書き可能に記憶する。
記憶部12には、ユーザ企業データベース121と、創業企業データベース122と、M&A売り手企業抽出プログラム123と、M&A買い手企業抽出プログラム124と、M&A買い手企業リスト作成プログラム125と、M&A売り手企業リスト作成プログラム126と、M&A時予想額算出プログラム127と、清算時予想額算出プログラム128と、が備えられている。
ユーザ企業データベース121は、M&Aマッチングシステム100のユーザとなる各企業(ユーザ企業U)の情報(ユーザ企業データDU)が、ユーザ企業Uごとに記憶されるデータベースである。具体的には、図1に示すように、ユーザ企業商号データDU1、ユーザ企業コード番号データDU2、ユーザ企業業種データDU3、ユーザ企業地域データDU4、関与税理士データDU5、経営者年齢データDU6、経営者健康状態データDU7、後継者有無データDU8、貸借対照表データDU9、損益計算書データDU10、M&A売却希望データDU11、M&A買収希望データDU12等が記憶される。
また、M&A買収希望データDU12において、買収希望ありとしたユーザ企業Uについては、さらに、買収希望業種データDU131、買収希望所在地データDU132、買収価格上限値データDU133を含むM&A買収希望条件データDU13が記憶される。
また、後述のように、M&A売り手ユーザ企業Sとして抽出されたユーザ企業Uについては、M&A買い手企業リストデータDU14が記憶され、M&A買い手ユーザ企業BUとして抽出された企業については、ユーザ企業用M&A売り手企業リストデータDU15が記憶される。
さらに、M&A売り手ユーザ企業Sとして抽出された企業については、M&A時予想売却価格データDU16、M&A時予想手取り額データDU17、清算時予想残余財産分配額データDU18、清算時予想手取り額データDU19が記憶される。
なお、ユーザ企業データベース121は、必ずしも管理サーバ1の記憶部12内に備えられている必要はなく、別個のサーバ内に備えられ、必要に応じて、管理サーバ1が通信ネットワークNを介して情報を取得するようにしてもよい。
ユーザ企業商号データDU1は、ユーザ企業Uの商号に関するデータである。
ユーザ企業コード番号データDU2は、ユーザ企業Uのそれぞれに、システムによって個別に割り振られたコード番号に関するデータである。
ユーザ企業業種データDU3は、所定の区分に従って区分されたユーザ企業の業種に関するデータであり、例えば、図3に示すように、農業、林業、漁業等の24業種に区分され、それぞれ01から24の業種コードがつけられた業種のいずれに該当するかが記憶されている。
ユーザ企業地域データDU4は、ユーザ企業Uの所在地を示すデータであり、具体的には、例えば、株式会社の本店所在地の都道府県に係るデータであり、01から47の都道府県番号がつけられたいずれの都道府県に本店所在地があるかが記憶されている。
関与税理士データDU5は、ユーザ企業Uのそれぞれに関与している税理士の氏名、登録番号等の当該税理士を特定できるデータである。
経営者年齢データDU6は、代表取締役等の株式会社を代表する権限を有する者の年齢に関するデータである。
経営者健康状態データDU7は、代表取締役等の株式会社を代表する権限を有する者の健康状態に関するデータであり、不安あり/なしの2択の形で登録されている。
後継者有無データDU8は、代表取締役等の株式会社を代表する権限を有する者の後継者の有無に関するデータであり、後継者あり/なしの2択の形で登録されている。
貸借対照表データDU9は、ユーザ企業Uの毎年の貸借対照表に関するデータである。
損益計算書データDU10、ユーザ企業Uの毎年の損益計算書に関するデータである。
M&A売却希望データDU11は、ユーザ企業UのM&Aによる売却希望の有無に関するデータであり、希望あり/なしの2択の形で登録されている。
M&A買収希望データDU12は、ユーザ企業UのM&Aによる買収希望の有無に関するデータであり、希望あり/なしの2択の形で登録されている。
買収希望条件データDU13は、M&A買収希望データDU12において希望ありとしたユーザ企業Uについて登録されるデータであり、複数パターンの買収希望条件が登録され、それぞれのパターンについて買収希望業種データDU131、買収希望所在地データDU132及び買収価格上限値データDU133が記憶される。具体的には、例えば図4に示すようなデータが記憶されることとなる。
M&A買い手企業リストデータDU14は、後述のようにユーザ企業UがM&A売り手ユーザ企業Sとして抽出された際に作成されたM&A買い手企業リストL1に関するデータであり、過去数回の抽出分に関するデータが記憶されている。
ユーザ企業用M&A売り手企業リストデータDU15は、後述のようにユーザ企業UがM&A買い手ユーザ企業BUとして抽出された際に作成されたユーザ企業用M&A売り手企業リストL21に関するデータであり、過去数回の抽出分に関するデータが記憶されている。
M&A時予想売却価格データDU16は、M&A売り手ユーザ企業SについてのM&Aの際の予想売却価格に関するデータである。
M&A時予想手取り額データDU17は、M&A売り手ユーザ企業SについてのM&Aの際の株主の予想手取り額に関するデータである。
清算時予想残余財産分配額データDU18は、M&A売り手ユーザ企業Sについての清算の際の予想残余財産分配額に関するデータである。
清算時予想手取り額データDU19は、M&A売り手ユーザ企業Sについての清算の際の株主の予想手取り額に関するデータである。
創業企業データベース122は、創業企業E、すなわち創業直後、具体的には、例えば設立登記から所定の期間を経過していない株式会社につき、国税庁発表の公的データに基づいて一覧的に記憶されたデータベースである。
創業企業データベース122には、創業企業データDE、具体的には、創業企業商号データDE1、創業企業コード番号データDE2、設立年月日データDE3、創業企業業種データDE4、創業企業地域データDE5、資本金データDE6、創業企業用M&A売り手企業リストデータDE7等が記憶される。
創業企業商号データDE1は、創業企業Eの商号に関するデータである。
創業企業コード番号データDE2は、創業企業Eのそれぞれに、システムによって個別に割り振られたコード番号に関するデータである。
設立年月日データDE3は、創業企業Eの設立登記の年月日に係るデータである。
創業企業業種データDE4は、所定の区分によって区分された創業企業の業種に関するデータであり、例えば、図3に示すように、農業、林業、漁業等の24業種に区分され、それぞれ01から24の業種コードがつけられた業種のいずれに該当するかが記憶されている。
創業企業地域データDE5は、創業企業Eの所在地を示すデータであり、具体的には、例えば、株式会社の本店所在地の都道府県に関するデータであり、01から47の都道府県番号がつけられたいずれの都道府県に本店所在地があるかが記憶されている。
資本金データDE6は、創業企業Eの資本金の額に関するデータであり、一般に公開されている所定のデータベースの情報を元にした、創業企業Eの資本金の額が記憶されている。
創業企業用M&A売り手企業リストデータDE7は、後述のように創業企業EがM&A買い手創業企業BEとして抽出された際に作成された創業企業用M&A売り手企業リストL22に関するデータであり、過去数回の抽出分に関するデータが記憶されている。
M&A売り手企業抽出プログラム123は、ユーザ企業データベース121に登録されたユーザ企業Uから、後述の過程を経て、M&Aにおける売り手となり得るユーザ企業(M&A売り手ユーザ企業S)を抽出するためのプログラムである。
M&A買い手企業抽出プログラム124は、ユーザ企業データベース121に登録されたユーザ企業Uから、M&Aにおける買い手となり得るユーザ企業(M&A買い手ユーザ企業BU)を抽出し、かつ創業企業データベース122に登録された創業企業Eから、M&Aにおける買い手となるべき創業企業(M&A買い手創業企業BE)を抽出するためのプログラムである。なお、M&A買い手ユーザ企業BUとM&A買い手創業企業BEとを併せてM&A買い手企業Bという。
M&A買い手企業リスト作成プログラム125は、M&A売り手ユーザ企業Sのそれぞれに対して、M&A買い手ユーザ企業リストL11とM&A買い手創業企業リストL12とを含むM&A買い手企業リストL1を作成するためのプログラムである。
M&A売り手企業リスト作成プログラム126は、M&A買い手ユーザ企業BUのそれぞれに対して、ユーザ企業用M&A売り手企業リストL21を作成し、M&A買い手創業企業BEのそれぞれに対して、創業企業用M&A売り手企業リストL22するためのプログラムである。
M&A時予想額算出プログラム127は、M&A売り手ユーザ企業Sにつき、M&Aによる売却の際の予想売却価格及びその際の株主の予想手取り額を算出するためのプログラムである。
清算時予想額算出プログラム128は、M&A売り手ユーザ企業Sにつき、会社を解散の上清算した場合の、予想残余財産分配額及びその際の株主の予想手取り額を算出するためのプログラムである。
通信部13は、ユーザ端末2及び管理者端末3との通信に用いられる部分であり、例えば、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタなどを有する通信インターフェイスであり、制御部11の制御の元、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
{ユーザ端末}
ユーザ端末2は、PC、スマートフォン、タブレット等の、ユーザ企業Uのそれぞれが保有する端末であり、制御部21と、操作部22と、表示部23と、記憶部24と、通信部25と、を備えて構成されている。ユーザ端末2は、通信ネットワークNを用いて、管理サーバ1との間で通信を行う。
制御部21は、ユーザ端末2の動作を制御する部分であり、具体的には、CPU、ROM、RAM等を備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部24に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、ユーザ端末2の各部を統括制御する。
操作部22は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーなどを有するキーボード、マウス等のポインティングデバイス等を備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部21へと出力する。なお、操作部22は、例えば、表示部23と一体的に形成されたタッチパネル等であってもよい。
表示部23は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
記憶部24は、例えば、HDD、半導体メモリ等により構成され、プログラムデータや各種設定データ等を制御部21から読み書き可能に記憶する。
通信部25は、通信用IC及び通信コネクタ等を有する通信インターフェイスであり、制御部21の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
{管理者端末}
管理者端末3は、PC、スマートフォン、タブレット等の、システムの管理者Mが保有する端末であり、制御部31と、操作部32と、表示部33と、記憶部34と、通信部35と、を備えて構成されている。管理者端末3は、通信ネットワークNを用いて、管理サーバ1との間で通信を行う。
制御部31は、管理者端末3の動作を制御する部分であり、具体的には、CPU、ROM、RAM等を備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部34に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、管理者端末3の各部を統括制御する。
操作部32は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーなどを有するキーボード、マウス等のポインティングデバイス等を備え、管理者Mからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部31へと出力する。なお、操作部32は、例えば、表示部33と一体的に形成されたタッチパネル等であってもよい。
表示部33は、例えば、LCD等のディスプレイを備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
記憶部34は、例えば、HDD、半導体メモリ等により構成され、プログラムデータや各種設定データ等を制御部31から読み書き可能に記憶する。
通信部35は、通信用IC及び通信コネクタ等を有する通信インターフェイスであり、制御部31の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
{通信ネットワーク}
通信ネットワークNは、例えば、インターネット、電話回線網、携帯電話通信網等である。
[動作の説明]
以下、M&Aマッチングシステム100の使用時の流れについて、図5のフローチャートに基づいて説明する。
{ユーザ企業データの登録:ステップS1}
M&Aマッチングシステム100を利用するユーザ企業Uは、まずユーザ企業データDUの登録を行う。
具体的には、各ユーザ企業Uは、図2に示すように、ユーザ企業商号データDU1、ユーザ企業業種データDU3、ユーザ企業地域データDU4、関与税理士データDU5、経営者年齢データDU6、経営者健康状態データDU7、後継者有無データDU8、貸借対照表データDU9、損益計算書データDU10、M&A売却希望データDU11、M&A買収希望データDU12につき、ユーザ端末2の操作部22を利用して入力する。
さらに、M&A買収希望データDU12において、買収希望ありとしたユーザ企業Uについては、さらに、買収希望業種データDU131、買収希望所在地データDU132、買収価格上限値データDU133からなる買収希望条件データDU13につき、ユーザ端末2の操作部22を利用して入力する。
これらのデータが入力されると、ユーザ端末2は、入力されたデータを、通信部25から、通信ネットワークNを介して管理サーバ1へと送信し、通信部13によってこれを受信した管理サーバ1においては、制御部11が、受信したデータを、記憶部12のユーザ企業データベース121に記憶する。また、併せて、制御部11がユーザ企業Uごとにコード番号を割り振り、ユーザ企業コード番号データDU2を記憶部12のユーザ企業データベース121に記憶する。
なお、ユーザ企業Uは、上記入力データにつき変更があった場合には、逐一ユーザ企業データDUの登録内容を変更する必要がある。また、貸借対照表データDU9及び損益計算書データDU10については、毎年決算後に、最新のデータの登録を行う必要がある。
{創業企業データの登録:ステップS2}
続いて、M&Aマッチングシステムを管理する管理者Mは、創業企業データDEの登録を行う。
具体的には、管理者Mは、図2に示すように、創業企業商号データDE1、設立年月日データDE3、創業企業業種データDE4、創業企業地域データDE5及び資本金データDE6につき、管理者端末3の操作部32を利用して入力する。
これらのデータが入力されると、管理者端末3は、入力されたデータを、通信部35から、通信ネットワークNを介して管理サーバ1へと送信し、通信部13によってこれを受信した管理サーバ1においては、制御部11が、受信したデータを、記憶部12の創業企業データベース122に記憶する。また、併せて、制御部11が創業企業Eごとにコード番号を割り振り、創業企業コード番号データDE2を記憶部12の創業企業データベース122に記憶する。
なお、管理者Mは所定の期間ごと、例えば毎月一回といった間隔で、創業企業データDEを更新し、常に最新の創業企業Eが登録されているようにする必要がある。
また、制御部11は、設立年月日データDE3を参照し、設立登記から所定の期間を経過した創業企業Eについては、創業直後の企業ではなくなったものとして、自動的に創業企業データベース122から削除する。
{M&A売り手企業の抽出:ステップS3}
続いて、管理サーバ1において、制御部11が、記憶部12に備えられたM&A売り手企業抽出プログラム123を用いて、M&A売り手ユーザ企業Sの抽出を行う。具体的には、以下の通りである。
なお、M&A売り手ユーザ企業Sの抽出は、ユーザ企業データDU及び創業企業データDEの登録がなされている場合に、所定の期間に一度、例えば、一月に一度といった間隔で、制御部11によって自動的に行われる。
(M&A売却希望企業の抽出:ステップS3−1)
まず、制御部11は、記憶部12のユーザ企業データベース121に記憶されたユーザ企業データDUのうち、M&A売却希望データDU11を参照し、M&Aによる売却希望がありとされているユーザ企業Uを、M&A売り手ユーザ企業Sとして抽出する。
(M&A売却希望企業以外からの抽出:ステップS3−2)
続いて、制御部11は、記憶部12のユーザ企業データベース121に記憶されたユーザ企業データDUのうち、経営者年齢データDU6、経営者健康状態データDU7、後継者有無データDU8を参照し、経営者の年齢が65歳以上であり、経営者の健康状態に不安ありとされており、後継者なしとされているユーザ企業Uを、M&A売り手ユーザ企業Sとして抽出する。
{M&A買い手企業の抽出:ステップS4}
続いて、管理サーバ1において、制御部11が、記憶部12に備えられたM&A買い手企業抽出プログラム124を用いて、M&A買い手企業Bの抽出を行う。具体的には、以下の通りである。
なお、M&A買い手企業Bの抽出は、ユーザ企業データDU及び創業企業データDEの登録がなされている場合に、所定の期間に一度、例えば、一月に一度といった間隔で、M&A売り手ユーザ企業Sの抽出と同時に、制御部11によって自動的に行われる。
(M&A買収希望企業の抽出:ステップS4−1)
まず、制御部11は、記憶部12のユーザ企業データベース121に記憶されたユーザ企業データDUのうち、M&A買収希望データDU12を参照し、M&Aによる買収希望がありとされているユーザ企業Uを、M&A買い手ユーザ企業BUとして抽出する。
(創業企業からの抽出:ステップS4−2)
続いて、制御部11は、記憶部12の創業企業データベース122に記憶された創業企業データDEのうち資本金データDE6を参照し、資本金2000万円以上の企業を、M&A買い手創業企業BEとして抽出する。
{M&A買い手企業リストの作成:ステップS5}
M&A売り手ユーザ企業Sと、M&A買い手企業Bと、が抽出されると、制御部11は、記憶部12に備えられたM&A買い手企業リスト作成プログラム125を用いて、M&A売り手ユーザ企業Sのそれぞれについて、条件が合致するM&A買い手企業Bを抽出の上、 M&A買い手ユーザ企業リストL11及びM&A買い手創業企業リストL12からなるM&A買い手企業リストL1を作成する。
(M&A買い手ユーザ企業リストの作成:ステップS5−1)
まず、制御部11は、M&A売り手ユーザ企業Sについてのユーザ企業業種データDU3及びユーザ企業地域データDU4と、M&A買い手ユーザ企業BUについてのM&A買収希望条件データDU13とを対照し、M&A買収希望条件データDU13において、ユーザ企業業種データDU3と買収希望業種データDU131とが一致し、かつユーザ企業地域データDU4と買収希望所在地データDU132とが一致する希望条件のパターン(例えば、図4におけるパターン1から3のいずれか)を掲げているM&A買い手ユーザ企業BUを抽出する。
上記抽出がなされると、制御部11は、抽出されたM&A買い手ユーザ企業BUを、上記の条件が一致したパターンにおける買収価格上限値データDU133の金額が高い順に並べた上で、当該M&A買い手ユーザ企業BUに係るユーザ企業コード番号データDU2、ユーザ企業業種データDU3、ユーザ企業地域データDU4及び上記の条件が一致したパターンにおける買収価格上限値データDU133を記載し、M&A買い手ユーザ企業リストL11を作成する。なお、ユーザ企業商号データDU1は記載されず、M&A買い手ユーザ企業リストL11はノンネームのリストとなる。
(M&A買い手創業企業リストの作成:ステップS5−2)
続いて、制御部11は、M&A売り手ユーザ企業Sについてのユーザ企業業種データDU3及びユーザ企業地域データDU4と、M&A買い手創業企業BEについての創業企業業種データDE4及び創業企業地域データDE5とを対照し、M&A売り手ユーザ企業Sについてのユーザ企業業種データDU3とM&A買い手創業企業BEについての創業企業業種データDE4とが一致し、かつM&A売り手ユーザ企業Sについてのユーザ企業地域データDU4とM&A買い手創業企業BEについての創業企業地域データDE5とが一致するM&A買い手創業企業BEを抽出する。
上記抽出がなされると、制御部11は、抽出されたM&A買い手創業企業BEにつき、創業企業コード番号データDE2、創業企業業種データDE4及び創業企業地域データDE5を記載し、M&A買い手創業企業リストL12を作成する。なお、創業企業商号データDE1は記載されず、M&A買い手創業企業リストL12はノンネームのリストとなる。
また、M&A買い手創業企業BEの並びは、M&A買い手ユーザ企業BUと異なり、買収価格上限値データDU133が存在しないことから、任意の並びとすればよく、例えば、創業企業コード番号データDE2の数字の昇順とすればよい。
(ユーザ企業データベースへの登録:ステップS5−3)
M&A売り手ユーザ企業Sについて、M&A買い手企業リストL1として、M&A買い手ユーザ企業リストL11及びM&A買い手創業企業リストL12が作成されると、制御部11は、これをユーザ企業データベース121に、M&A買い手企業リストデータDU14として記憶する。
なお、M&A買い手企業リストデータDU14には、過去の所定回数分のM&A売り手ユーザ企業Sの抽出時に係るM&A買い手企業リストL1が記憶され、これを超えた場合には古いものから順に制御部11によって削除される。
具体的には、例えば、月一回抽出がなされる場合に半年分のデータが記憶されるように、6回分の抽出に係るデータが記憶されるようにすることが考えられる。
{M&A売り手企業リストの作成:ステップS6}
続いて、制御部11は、記憶部12に備えられたM&A売り手企業リスト作成プログラム126を用いて、M&A買い手企業Bのそれぞれについて、条件が合致するM&A売り手ユーザ企業Sを抽出の上、ユーザ企業用M&A売り手企業リストL21及び創業企業用M&A売り手企業リストL22からなるM&A売り手企業リストL2を作成する。
(ユーザ企業用M&A売り手企業リストの作成:ステップS6−1)
まず、制御部11は、M&A買い手企業Bのうち、M&A買い手ユーザ企業BUについてのM&A買収希望条件データDU13と、M&A売り手ユーザ企業Sについてのユーザ企業業種データDU3及びユーザ企業地域データDU4と、を対照し、買収希望条件データDU13に掲げられた、いずれかの希望条件のパターン(例えば、図4におけるパターン1から3のいずれか)における買収希望業種データDU131とユーザ企業業種データDU3とが一致し、かつ同パターンにおける買収希望所在地データDU132とユーザ企業地域データDU4とが一致するM&A売り手ユーザ企業Sを抽出する。
上記抽出がなされると、制御部11は、抽出されたM&A売り手ユーザ企業Sにつき、ユーザ企業コード番号データDU2、ユーザ企業業種データDU3及びユーザ企業地域データDU4を記載し、ユーザ企業用M&A売り手企業リストL21を作成する。なお、ユーザ企業商号データDU1は記載されず、ユーザ企業用M&A売り手企業リストL21はノンネームのリストとなる。
また、ユーザ企業用M&A売り手企業リストL21におけるM&A売り手ユーザ企業Sの並びは、任意の並びとすればよく、例えば、ユーザ企業コード番号データDU2の数字の昇順とすればよい。また、買収希望条件データDU13に掲げられた希望条件のパターンごとに分けてリストが作成されるようにしてもよい。
(創業企業用M&A売り手企業リストの作成:ステップS6−2)
続いて、制御部11は、M&A買い手創業企業BEについての創業企業業種データDE4及び創業企業地域データDE5と、M&A売り手ユーザ企業Sについてのユーザ企業業種データDU3及びユーザ企業地域データDU4と、を対照し、M&A買い手創業企業BEについての創業企業業種データDE4とM&A売り手ユーザ企業Sについてのユーザ企業業種データDU3とが一致し、かつM&A買い手創業企業BEについての創業企業地域データDE5とM&A売り手ユーザ企業Sについてのユーザ企業地域データDU4とが一致するM&A売り手ユーザ企業Sを抽出する。
上記抽出がなされると、制御部11は、抽出されたM&A売り手ユーザ企業Sにつき、ユーザ企業コード番号データDU2、ユーザ企業業種データDU3及びユーザ企業地域データDU4を記載し、創業企業用M&A売り手企業リストL22を作成する。なお、ユーザ企業商号データDU1は記載されず、創業企業用M&A売り手企業リストL22はノンネームのリストとなる。
また、M&A売り手ユーザ企業Sの並びは、任意の並びとすればよく、例えば、ユーザ企業コード番号データDU2の数字の昇順とすればよい。
(ユーザ企業データベース及び創業企業データベースへの登録:ステップS6−3)
M&A買い手ユーザ企業BUについて、ユーザ企業用M&A売り手企業リストL21が作成されると、制御部11は、これをユーザ企業データベース121に、ユーザ企業用M&A売り手企業リストデータDU15として記憶する。
また、M&A買い手創業企業BEについて、創業企業用M&A売り手企業リストL22が作成されると、制御部11は、これを創業企業データベース122に、創業企業用M&A売り手企業リストデータDE7として記憶する。
なお、ユーザ企業用M&A売り手企業リストデータDU15には、過去の所定回数分のM&A買い手ユーザ企業BUの抽出時に係るユーザ企業用M&A売り手企業リストL21が記憶され、これを超えた場合には古いものから順に制御部11によって削除される。
また、創業企業用M&A売り手企業リストデータDE7には、過去の所定回数分のM&A買い手創業企業BEの抽出時に係る創業企業用M&A売り手企業リストL22が記憶され、これを超えた場合には古いものから順に制御部11によって削除される。
具体的には、例えば、月一回抽出がなされる場合に半年分のデータが記憶されるように、6回分の抽出に係るデータが記憶されるようにすることが考えられる。
{M&A時の予想額の算出:ステップS7}
続いて、制御部11は、記憶部12に備えられたM&A時予想額算出プログラム127を用いて、M&A売り手ユーザ企業Sのそれぞれについて、M&Aによって売却した場合の予想売却価格及び株主の予想手取り額を算出する。
(M&A時予想売却価格の算出:ステップS7−1)
まず、制御部11は、M&AによってM&A売り手ユーザ企業Sを売却した場合の、株式全体の予想売却価格を算出する。具体的には貸借対照表データDU9における最新の自己資本の金額と、損益計算書データDU10における過去2年間の税引後利益の金額と、を用いて、以下の式に基づいて算出する。
予想売却価格=自己資本の金額+税引後利益の過去2年間の平均×3
「税引後利益の過去2年間の平均×3」の部分は所謂「のれん(営業権)」にあたる部分である。
なお、M&A売り手ユーザ企業Sが赤字であり、税引後利益の2年間の平均がマイナスとなる場合には、この部分は0となる。
また、税引後利益の過去2年間の平均の算出においては、単純に平均を取るのではなく、前の年と後の年とで、ウェイトに差をつけることが好ましい。例えば、前の年を40%、後の年を60%として算出することが考えられる。
企業の業績の評価においては、利益の多価のみでなく、利益が増加傾向にあるか減少傾向にあるかも重要であるが、上記のようにウェイトに差をつけることによって、利益が増加傾向にある場合において、利益が減少傾向にある場合と比較して税引後利益の平均が高くなるように算出することが可能となる。
なお、具体的な算出例は、図6に示した通りである。
(M&A時予想手取り額の算出:ステップS7−2)
M&Aによる株式の売却の場合、株主が出資した金額(資本金及び資本剰余金)以上の金額(利益剰余金)を受領した場合は、譲渡所得として、一律20%の分離課税がなされる。したがって、ステップS7−1において算出された予想売却価格から、税額として、利益剰余金部分の20%の金額を減算した金額が、M&Aによる売却の際の株主全体の現実の手取り額ということとなる。
したがって、制御部11は、ユーザ企業データベース121に記憶された貸借対照表データDU9から利益剰余金の額を算出の上、これに0.2を掛けることによって税額を算出し、算出された税額をステップS7−1によって算出された株式全体の予想売却価格から減算することによって、M&Aの際の株主全体の予想手取り額を算出する。
(ユーザ企業データベースへの登録:ステップS7−3)
上記算出がなされると、制御部11は、ステップS7−1によって算出された予想売却価格を、記憶部12のユーザ企業データベース121に、M&A時予想売却価格データDU16として記憶する。
また、制御部11は、ステップS7−2によって算出された予想手取り額を、記憶部12のユーザ企業データベース121に、M&A時予想手取り額データDU17として記憶する。
なお、これらのデータは、M&A買い手企業リストデータDU14と同様に、過去の所定回数分のM&A売り手ユーザ企業Sの抽出時に係る算出結果が記憶され、これを超えた場合には古いものから順に制御部11によって削除される。
{ステップS8:清算時の予想額の算出}
続いて、制御部11は、記憶部12に備えられた清算時予想額算出プログラム128
を用いて、M&A売り手ユーザ企業Sのそれぞれについて、会社を解散の上、清算した場合の、予想残余財産分配額及び株主の予想手取り額を算出する。
(残余財産分配予想額の算出:ステップS8−1)
まず、制御部11は、当該時点において、M&A売り手ユーザ企業Sを解散の上、清算手続を行った場合の、株主全体に対する予想残余財産分配額を算出する。
具体的には、清算時の残余財産の分配においては、M&Aの場合のように所謂「のれん(営業権)」にあたる価値が加算されることはないことから、制御部11は、貸借対照表データDU9から自己資本を算出し、自己資本の金額をそのまま予想残余財産分配額として算出することとなる。
(清算時予想手取り額の算出:ステップS8−2)
清算の場合、株主が、出資した金額(資本金及び資本剰余金)以上の金額(利益剰余金)を受領した場合は、配当所得として、他の所得と合算されて総合課税されることとなる。この際の税率は図7に記載の通りである。
そこで、制御部11は、株主が経営者一人であり、かつ当該経営者に他の収入がなかったものと仮定の上、以下のようにして、清算時予想手取り額を算出する。
まず、ユーザ企業データベース121に記憶された貸借対照表データDU9から利益剰余金の額を算出の上、これに、上記図7に従った税率を掛けることによって税額を算出する。続いて、算出された税額をステップS8−1によって算出された株主全体に対する予想残余財産分配額から減算することによって、清算時の株主全体の予想手取り額を算出する。
(ユーザ企業データベースへの登録:ステップS8−3)
上記算出がなされると、制御部11は、ステップS8−1によって算出された予想残余財産分配額を、記憶部12のユーザ企業データベース121に、清算時予想残余財産分配額データDU18として記憶する。
また、制御部11は、ステップS8−2によって算出された予想手取り額を、記憶部12のユーザ企業データベース121に、清算時予想手取り額データDU19として記憶する。
なお、これらのデータは、M&A買い手企業リストデータDU14と同様に、過去の所定回数分のM&A売り手ユーザ企業Sの抽出時に係る算出結果が記憶され、これを超えた場合には古いものから順に制御部11によって削除される。
{M&A売り手ユーザ企業への提示:ステップS9}
続いて制御部11は、M&A売り手ユーザ企業Sに対して、M&A売り手ユーザ企業Sとして抽出された旨を通知すると共に、当該M&A売り手ユーザ企業Sについて作成された最新のM&A買い手企業リストL1を提示する。また、この際には合わせて、M&A時予想売却価格データDU16、M&A時予想手取り額データDU17、清算時予想残余財産分配額データDU18及び清算時予想手取り額データDU19のうち最新の算出分に係るデータも提示する。
具体的には、制御部11が、M&A売り手ユーザ企業Sとして抽出されたユーザ企業Uのそれぞれのユーザ端末2に対して、通信部13から、通信ネットワークNを通じて、M&A売り手ユーザ企業Sとして抽出された旨の通知と共に、当該M&A売り手ユーザ企業Sについて作成された最新のM&A買い手企業リストL1(M&A買い手ユーザ企業リストL11及びM&A買い手創業企業リストL12)並びにM&A時予想売却価格データDU16、M&A時予想手取り額データDU17、清算時予想残余財産分配額データDU18及び清算時予想手取り額データDU19のうち最新の算出分に係るデータを送信し、通信部25によってこれを受信したユーザ端末2においては、制御部21が、表示部23にこれを表示する。
なお、M&A売り手ユーザ企業Sは、ユーザ端末2から、通信ネットワークNを通じて、管理サーバ1の記憶部12のユーザ企業データベース121のうち、自社のデータに係る部分にアクセスし、M&A買い手企業リストデータDU14、M&A時予想売却価格データDU16、M&A時予想手取り額データDU17、清算時予想残余財産分配額データDU18及び清算時予想手取り額データDU19につき、ユーザ企業データベース121に記憶された過去のデータを遡って確認することもできる。
{M&A買い手ユーザ企業への提示:ステップS10}
続いて制御部11は、M&A買い手ユーザ企業BUに対して、M&A買い手ユーザ企業BUとして抽出された旨を通知すると共に、当該M&A買い手ユーザ企業BUについて作成された最新のユーザ企業用M&A売り手企業リストL21を提示する。
具体的には、制御部11が、M&A買い手ユーザ企業BUとして抽出されたユーザ企業Uのそれぞれのユーザ端末2に対して、通信部13から、通信ネットワークNを通じて、M&A買い手ユーザ企業BUとして抽出された旨の通知と共に、当該M&A買い手ユーザ企業BUについて作成された最新のユーザ企業用M&A売り手企業リストL21を送信し、通信部25によってこれを受信したユーザ端末2においては、制御部21が、表示部23にこれを表示する。
なお、M&A買い手ユーザ企業BUは、ユーザ端末2から、通信ネットワークNを通じて、管理サーバ1の記憶部12のユーザ企業データベース121のうち、自社のデータに係る部分にアクセスし、ユーザ企業用M&A売り手企業リストデータDU15につき、ユーザ企業データベース121に記憶された過去のデータを遡って確認することもできる。
{M&A買い手創業企業への提示:ステップS11}
管理者Mは、M&A買い手創業企業BEのそれぞれに対し、郵送等の方法によって、M&A買い手創業企業BEとして抽出された旨の通知と共に、当該M&A買い手創業企業BEについて作成された最新の創業企業用M&A売り手企業リストL22を送付する。
{交渉の開始:ステップS12}
M&A売り手ユーザ企業Sは、M&A買い手企業リストL1の中に具体的な交渉に入りたいM&A買い手ユーザ企業BU又はM&A買い手創業企業BEが存在する場合に、その旨を管理者Mに通知する。これを受けた管理者Mは、当該M&A買い手ユーザ企業BU又はM&A買い手創業企業BEに確認をとった上で、M&A売り手ユーザ企業Sに対しては、M&A買い手ユーザ企業BUのユーザ企業商号データDU1又はM&A買い手創業企業BEの創業企業商号データDE1を含む具体的な企業情報を提示し、M&A買い手ユーザ企業BU又はM&A買い手創業企業BEに対しては、M&A売り手ユーザ企業Sのユーザ企業商号データDU1を含む具体的な企業情報を提示することで、M&Aの交渉に入ることを可能とする。
同様に、M&A買い手ユーザ企業BU又はM&A買い手創業企業BEは、ユーザ企業用M&A売り手企業リストL21又は創業企業用M&A売り手企業リストL22の中に具体的な交渉に入りたいM&A売り手ユーザ企業Sが存在する場合に、その旨を管理者Mに通知する。これを受けた管理者Mは、当該M&A売り手ユーザ企業Sに確認をとった上で、M&A買い手ユーザ企業BU又はM&A買い手創業企業BEに対しては、M&A売り手ユーザ企業Sのユーザ企業商号データDU1を含む具体的な企業情報を、M&A売り手ユーザ企業Sに対しては、M&A買い手ユーザ企業BUのユーザ企業商号データDU1又はM&A買い手創業企業BEの創業企業商号データDE1を含む具体的な企業情報を提示することで、M&Aの交渉に入ることを可能とする。
[効果の説明]
実施形態に係るM&Aマッチングシステム100によれば、ユーザ企業Uの中から、経営者の年齢、健康状態及び後継者の有無を考慮して抽出されたM&A売り手ユーザ企業Sに対しても、M&A買い手企業リストL1を提供することが可能となる。
したがって、ユーザ企業Uが、M&Aによる売却を希望していない場合においても、M&Aによる売却を考慮することが妥当と思われる企業に対して、M&Aを考慮するよう促すことが可能となる。
特に、企業が廃業となる理由のうち最も多いのが後継者の不足であるが、実施形態に係るM&Aマッチングシステム100によれば、後継者がいないことを原因として廃業となる恐れの強いユーザ企業Uに対してM&Aの考慮を促すことで、廃業となることを防止することが可能となる。
また、経営者がM&Aを考慮することを躊躇う理由の一つに、買い手を見つける困難性に対する危惧があるが、実施形態に係るM&Aマッチングシステム100によれば、M&A売り手ユーザ企業Sとして抽出されたユーザ企業Uに対して、M&A買い手企業リストL1として、M&Aの際に買い手となりうる企業がある旨が明確に示されることから、上記危惧を払拭することができる。
また、実際のM&Aの交渉時に、交渉が破談となる要因の一つとして、売り手側の経営者が、経験不足や自社への強い思い入れのために過度に高額な買収価格を提示しがちである点が挙げられるが、本実施形態によれば、M&A売り手ユーザ企業Sに対しては、M&A買い手企業リストL1と共に、M&A時予想売却価格データDU16が提示されることから、M&A売り手ユーザ企業Sの経営者が、通常予想される売却価格を把握した上で、M&A買い手企業Bとの交渉に臨むことが可能となり、過度に高額な買収価格を提示することを抑制でき、交渉成立の可能性を高めることができる。
また、経営者が、M&Aによる売却を考慮することに積極的でない理由の一つに、M&Aによる売却の方が、会社を解散の上清算するよりも、株主の手取り額が多くなるという事実が知られていないか、仮にこの事実自体は知られているとしても、実際にどの程度の金額の差異が出るのかが、明らかでない点が挙げられる。
本実施形態によれば、M&A売り手ユーザ企業Sに対して、M&A時予想手取り額データDU17及び清算時予想手取り額データDU19の両者が明確に提示され、かつ、上記の算出方法からして、のれん(営業権)にあたる金額が加算され、かつ、所得が330万円を超える場合においては、M&Aによる売却の方が、利益剰余金に課される税率が低くなることから、通常、M&Aの場合の方が手取り額が高く算出されることとなる。
したがって、M&A売り手ユーザ企業Sに対し、明確にM&Aによる売却の有利性を示すことが可能となる。
また、企業の創業直後の不安定な時期においてその生存率を高める有力な手段の一つが、M&Aによる他社の買収によって、早期に、一定の売り上げの確保、経験のある従業員や設備の確保等を目指すことであるが、本実施形態に係るM&Aマッチングシステム100によれば、M&Aによる買収を希望しているユーザ企業Uのみならず、実施形態に係るM&Aマッチングシステム100に登録していない一般の創業直後の企業である創業企業Eに対しても、M&Aによる買収のための資力が十分であると思われる資本金2000万円以上の企業について、M&A買い手創業企業BEとして抽出の上、創業企業用M&A売り手企業リストL22を提示することが可能となる。
これによって、創業直後の企業の生存率を向上させることができる。
また、M&A買い手企業リストL1及びM&A売り手企業リストL2がユーザ企業商号データDU1及び創業企業商号データDE1を掲載せず、ユーザ企業コード番号データDU2及び創業企業コード番号データDE2によって、リストに掲載される企業が管理されることから、実際に交渉に入る企業以外については、企業を特定できる情報が開示されることがなくなり、ユーザ企業U及び創業企業Eの情報が不必要に開示されてしまうことを防止できる。
また、管理サーバ1の記憶部12に記憶された、M&A買い手企業リストデータDU14及びユーザ企業用M&A売り手企業リストデータDU15には、過去所定回数分のリストが含まれ、M&A時予想売却価格データDU16、M&A時予想手取り額データDU17、清算時予想残余財産分配額データDU18及び清算時予想手取り額データDU19には、過去所定回数分の算出結果が含まれている。
したがって、ユーザ企業Uは、自社に係る過去一定期間分のデータを遡って確認することが可能となる。
また、M&A売り手ユーザ企業Sに対しては、M&A買い手ユーザ企業リストL11によって、M&A買い手ユーザ企業BUのそれぞれについての買収価格上限値データDU133が提示されることから、M&A売り手ユーザ企業Sは、これとM&A時予想売却価格データDU16との比較により、容易にM&Aの成立の可能性について予測することができる。
すなわち、買収価格上限値データDU133がM&A時予想売却価格データDU16を上回っていれば、M&A成立の可能性が高く、下回っていれば、M&A成立の可能性が低いと予測できる。
1 管理サーバ(M&Aマッチング装置)
11 制御部(候補企業抽出手段、M&Aマッチング手段、リスト作成手段、M&A時予想売却価格算出手段、M&A時予想手取り額算出手段、清算時予想残余財産分配額算出手段、清算時予想手取り額算出手段)
12 記憶部
123 M&A売り手企業抽出プログラム
124 M&A買い手企業抽出プログラム
125 M&A買い手企業リスト作成プログラム
126 M&A売り手企業リスト作成プログラム
127 M&A時予想額算出プログラム
128 清算時予想額算出プログラム
DU ユーザ企業データ(ユーザ企業情報)
DU3 ユーザ企業業種データ(ユーザ企業業種情報)
DU4 ユーザ企業地域データ(ユーザ企業所在地情報)
DU6 経営者年齢データ(経営者年齢情報、M&A売却判定情報)
DU7 経営者健康状態データ(経営者健康状態情報、M&A売却判定情報)
DU8 後継者有無データ(後継者情報、M&A売却判定情報)
DU9 貸借対照表データ(貸借対照表情報)
DU10 損益計算書データ(損益計算書情報)
DU11 M&A売却希望データ(M&A希望情報)
DU12 M&A買収希望データ(M&A希望情報)
DU13 M&A買収希望条件データ(買収希望条件情報)
DU131 買収希望業種データ(希望業種情報)
DU132 買収希望所在地データ(希望所在地情報)
DU133 買収価格上限値データ(希望上限価格情報)
DE 創業企業データ(創業企業情報)
DE4 創業企業業種データ(創業企業業種情報)
DE5 創業企業地域データ(創業企業所在地情報)
DE6 資本金データ(資本金情報)
L1 M&A買い手企業リスト
L11 M&A買い手ユーザ企業リスト(リスト)
L12 M&A買い手創業企業リスト
L2 M&A売り手企業リスト
L21 ユーザ企業用M&A売り手企業リスト
L22 創業企業用M&A売り手企業リスト
U ユーザ企業
E 創業企業
S M&A売り手ユーザ企業(M&A候補企業)
B M&A買い手企業
BU M&A買い手ユーザ企業(M&A候補企業)
BE M&A買い手創業企業(M&A候補企業)

Claims (10)

  1. M&Aによる売却又は買収の希望の有無についての情報であるM&A希望情報を含むユーザ企業の情報であるユーザ企業情報を用いて、前記ユーザ企業から、M&Aにおける売り手となり得るM&A売り手ユーザ企業と、M&Aにおける買い手となり得るM&A買い手ユーザ企業と、を含むM&A候補企業を抽出する候補企業抽出手段と、
    前記M&A候補企業同士のマッチングを行うM&Aマッチング手段と、
    を備え、
    前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の経営者の年齢についての情報である経営者年齢情報と、前記ユーザ企業の経営者の健康状態についての情報である経営者健康状態情報と、前記ユーザ企業の経営者の後継者の有無についての情報である後継者情報と、を含むM&A売却判定情報を含み、
    前記候補企業抽出手段は、前記M&A希望情報においてM&Aによる売却を希望していない前記ユーザ企業のうち、前記M&A売却判定情報に含まれる個々の情報が予め設定された条件を満たした前記ユーザ企業を、前記M&A売り手ユーザ企業として抽出することを特徴とするM&Aマッチング装置。
  2. 前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の業種についての情報であるユーザ企業業種情報と、前記ユーザ企業の所在地についての情報であるユーザ企業所在地情報と、前記M&A希望情報においてM&Aによる買収を希望している前記ユーザ企業について買収を希望する企業の条件についての情報である買収希望条件情報と、を含み、
    前記買収希望条件情報は、買収を希望する企業の業種についての情報である希望業種情報と、買収を希望する企業の所在地についての情報である希望所在地情報と、を含み、
    前記M&Aマッチング手段は、前記M&A売り手ユーザ企業のそれぞれに対し、当該M&A売り手ユーザ企業に係る前記ユーザ企業業種情報と前記希望業種情報とが一致し、かつ、当該M&A売り手ユーザ企業に係る前記ユーザ企業所在地情報と前記希望所在地情報とが一致する前記M&A買い手ユーザ企業を抽出することを特徴とする請求項1に記載のM&Aマッチング装置。
  3. 前記買収希望条件情報は、M&Aによる買収の際の上限価格についての情報である希望上限価格情報を含み、
    前記M&Aマッチング手段により、一の前記M&A売り手ユーザ企業に対して複数の前記M&A買い手ユーザ企業が抽出された場合、抽出された前記M&A買い手ユーザ企業を前記希望上限価格情報における上限価格が高い順に並べたリストを作成するリスト作成手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のM&Aマッチング装置。
  4. 前記候補企業抽出手段は、創業から所定の期間を経過していない企業である創業企業についての情報であって、当該創業企業の資本金の額についての情報である資本金情報を含む創業企業情報を用いて、前記創業企業のうち、前記資本金情報における資本金の額が所定額以上の企業であって、M&Aにおける買い手となり得るM&A買い手創業企業を、前記M&A候補企業として抽出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置。
  5. 前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の業種についての情報であるユーザ企業業種情報と、前記ユーザ企業の所在地についての情報であるユーザ企業所在地情報と、を含み、
    前記創業企業情報は、前記創業企業の業種についての情報である創業企業業種情報と、前記創業企業の所在地ついての情報である創業企業所在地情報と、を含み、
    前記M&Aマッチング手段は、前記M&A売り手ユーザ企業のそれぞれに対し、当該M&A売り手ユーザ企業に係る前記ユーザ企業業種情報と前記創業企業業種情報とが一致し、かつ、当該M&A売り手ユーザ企業に係る前記ユーザ企業所在地情報と前記創業企業所在地情報とが一致する前記M&A買い手創業企業を抽出することを特徴とする請求項4に記載のM&Aマッチング装置。
  6. 前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の業種についての情報であるユーザ企業業種情報と、前記ユーザ企業の所在地についての情報であるユーザ企業所在地情報と、前記M&A希望情報においてM&Aによる買収を希望している前記ユーザ企業について買収を希望する企業の条件についての情報である買収希望条件情報と、を含み、
    前記買収希望条件情報は、買収を希望する企業の業種についての情報である希望業種情報と、買収を希望する企業の所在地についての情報である希望所在地情報と、を含み、
    前記M&Aマッチング手段は、前記M&A買い手ユーザ企業のそれぞれに対し、当該M&A買い手ユーザ企業に係る前記希望業種情報と前記ユーザ企業業種情報とが一致し、かつ、当該M&A買い手ユーザ企業に係る前記希望所在地情報と前記ユーザ企業所在地情報とが一致する前記M&A売り手ユーザ企業を抽出することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置。
  7. 前記候補企業抽出手段は、創業から所定の期間を経過していない企業である創業企業についての情報であって、当該創業企業の資本金の額についての情報である資本金情報を含む創業企業情報を用いて、前記創業企業のうち、前記資本金情報における資本金の額が所定額以上の企業であって、M&Aにおける買い手となり得るM&A買い手創業企業を、前記M&A候補企業として抽出し、
    前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の業種についての情報であるユーザ企業業種情報と、前記ユーザ企業の所在地についての情報であるユーザ企業所在地情報と、を含み、
    前記創業企業情報は、前記創業企業の業種についての情報である創業企業業種情報と、前記創業企業の所在地についての情報である創業企業所在地情報と、を含み、
    前記M&Aマッチング手段は、前記M&A買い手創業企業のそれぞれに対し、当該M&A買い手創業企業に係る前記創業企業業種情報と前記ユーザ企業業種情報とが一致し、かつ、当該M&A買い手創業企業に係る前記創業企業所在地情報と前記ユーザ企業所在地情報とが一致する前記M&A売り手ユーザ企業を抽出することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置。
  8. 前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の貸借対照表についての情報である貸借対照表情報と、前記ユーザ企業の損益計算書についての情報である損益計算書情報と、を含み、
    前記貸借対照表情報と前記損益計算書情報とを用いて、前記M&A売り手ユーザ企業の予想売却価格を算出するM&A時予想売却価格算出手段と、
    前記予想売却価格と所定の税率とを用いて、前記M&A売り手企業の売却時の株主の手取り額を算出するM&A時予想手取り額算出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置。
  9. 前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の貸借対照表についての情報である貸借対照表情報を含み、
    前記貸借対照表情報を用いて、前記M&A売り手ユーザ企業の清算時の予想残余財産分配額を算出する清算時予想残余財産分配額算出手段と、
    前記予想残余財産分配額と所定の税率とを用いて、前記M&A売り手企業の清算時の株主の手取り額を算出する清算時予想手取り額算出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のM&Aマッチング装置。
  10. コンピュータを、
    M&Aによる売却又は買収の希望の有無についての情報であるM&A希望情報を含むユーザ企業の情報であるユーザ企業情報を用いて、前記ユーザ企業から、M&Aにおける売り手となり得るM&A売り手ユーザ企業と、M&Aにおける買い手となり得るM&A買い手ユーザ企業と、を含むM&A候補企業を抽出する候補企業抽出手段、
    前記M&A候補企業同士のマッチングを行うM&Aマッチング手段、
    として機能させるプログラムであって、
    前記ユーザ企業情報は、前記ユーザ企業の経営者の年齢についての情報である経営者年齢情報と、前記ユーザ企業の経営者の健康状態についての情報である経営者健康状態情報と、前記ユーザ企業の経営者の後継者の有無についての情報である後継者情報と、を含むM&A売却判定情報を含み、
    前記候補企業抽出手段は、前記M&A希望情報においてM&Aによる売却を希望していない前記ユーザ企業のうち、前記M&A売却判定情報に含まれる個々の情報が予め設定された条件を満たした前記ユーザ企業を、前記M&A売り手ユーザ企業として抽出することを特徴とするプログラム。
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