JP6634885B2 - アンテナ取付構造及び携帯無線機 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ取付構造及び携帯無線機に係り、特に、線状アンテナを内蔵する携帯無線機と、その線状アンテナを携帯無線機の筐体内部に取り付けるアンテナ取付構造と、に関する。
無線受信機に内蔵される線状のアンテナ取付構造について、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されたアンテナ取付構造は、線状のアンテナの一部に嵌合させた保持具を本体側のプリント板に保持させて機械的に固定する一方、線状アンテナにコネクタを有する板状のプリント部を一体化させ、そのプリント部のコネクタをプリント基板のコネクタに装着して電気接続を得る構造となっている。
特許第2690651号公報
近年、携帯無線機として、筐体から突出させた通常通信のためのアンテナに加え、ブルートゥース(登録商標)機器とも通信を可能にするためのブルートゥース用のアンテナを内蔵したものが製品化されている。
この内蔵するアンテナの取付構造として特許文献1に記載された構造を採用することが検討されるが、以下の点で改善が必要となる。
すなわち、特許文献1に記載された構造は、アンテナ自体は線状であっても、アンテナと一体化された板状のプリント部を有し、プリント部にはプリント板の回路パターンとの電気接続を得るためのコネクタが設けられている。従って、アンテナを内蔵させるための空間がかなりの程度必要であり、省スペース化が容易ではない。
また、アンテナを固定するために、線状のアンテナ部の一部に嵌合しプリント板に保持させる保持具が必要であり、省スペース化及び低コスト化が容易ではない。
携帯無線機は、小型化が進む一方、搭載する画像表示デバイスは相対的に大型化してきている。この画像表示デバイスは、通常、金属のシールドケースで覆われて表示デバイスユニットを構成しており、筐体内に内蔵するアンテナは、受信感度を十分に確保するため、表示デバイスユニットに対し厚さ方向(画面表裏方向)に重ならないように納められていることが望まれる。
従って、筐体内において、内蔵アンテナを収容できるスペースは狭く限定されており、如何にアンテナの占有スペースを省スペース化し、かつ基板に設けられた回路パターンとの電気接続を良好に行えるか、が課題となっている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、アンテナを筐体内に省スペースで収容しアンテナと基板の回路パターンとの良好な電気接続を可能とするアンテナ取付構造及び携帯無線機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。
1) 筐体の一面に設けられ第1の方向に延びる溝部と、
前記溝部の一端部に接続し前記第1の方向と交わる第2の方向に延びるスリットと、
前記筐体の前記一面に対し反対となる他面から前記一面から離れる方向に突出形成された立壁部と、
金属の線状材から形成され、前記溝部に収容された基部と、前記基部の一端から前記第2の方向に折れ曲がり前記スリットに収容された立ち上がり部と、前記他面と対向する位置にあり、かつ前記立ち上がり部の一端から前記他面から離れる方向に傾斜延出する傾斜腕部を有すると共に前記他面に対し離接する方向に弾性変形可能な腕部と、を有するアンテナと、
前記腕部に対向し前記他面と反対側に配置された基板と、
を備え、
前記アンテナは、前記腕部が前記他面に接近する弾性変形によって前記基板に付勢当接して前記基板と電気接続し、
前記立壁部は、前記立ち上がり部の前記スリットからの離脱を、前記腕部との当接で防止することを特徴とするアンテナ取付構造である。
2) 前記腕部は、前記立ち上がり部の前記一端と前記傾斜腕部との間に前記基部と平行な直腕部を有することを特徴とする1)に記載のアンテナ取付構造である。
3) 基板及び画像表示デバイスを収容し把持可能な筐体と、
前記筐体の内側に取り付けられ前記基板と電気接続されたアンテナと、
を備え、
前記筐体は、
一面に設けられ第1の方向に延びる溝部と、
前記溝部の一端部に接続し前記第1の方向と交わる第2の方向に延びるスリットと、
前記筐体の前記一面に対し反対となる他面から前記一面から離れる方向に突出形成された立壁と、を有し、
前記アンテナは、
金属の線状材から形成され、前記溝部に収容された基部と、前記基部の一端から前記第2の方向に折れ曲がり前記スリットに収容された立ち上がり部と、前記他面と対向する位置にあり、かつ前記立ち上がり部の一端から前記他面から離れる方向に傾斜延出する傾斜腕部を有すると共に前記他面に対し離接する方向に弾性変形可能な腕部と、を有し、
前記基板は、前記腕部に対向し前記他面と反対側に配置されており、
前記アンテナは、前記腕部が前記他面に接近する弾性変形によって前記基板に付勢当接して前記基板と電気接続し、
前記立壁は、前記立ち上がり部の前記スリットからの離脱を、前記腕部との当接で防止するよう構成されていることを特徴とする携帯無線機である。
4) 前記画像表示デバイスにおける画像を表示する画像表示面と前記溝部とを覆う光透過性の保護プレートを備えていることを特徴とする2)に記載の携帯無線機である。
5) 前記腕部は、前記立ち上がり部の前記一端と前記傾斜腕部との間に前記基部と平行な直腕部を有することを特徴とする3)又は4)に記載の携帯無線機である。
本発明によれば、アンテナを筐体内に省スペースで収容でき、アンテナと基板の回路パターンとの良好な電気接続が可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯無線機の実施例である無線機51を説明するための前面図である。 図2は、図1におけるS2−S2位置での部分断面図である。 図3は、無線機51が備えるアンテナ8を説明するための二面図である。 図4は、無線機51の前筐体1におけるアンテナ保持部AHを説明するための部分斜視図である。 図5は、アンテナ保持部AHを説明するための他の部分斜視図である。 図6は、図1におけるS6−S6位置での部分断面図である。 図7は、アンテナ保持部AHへのアンテナ8の取付方法を説明するための第1の部分斜視図である。 図8は、アンテナ保持部AHへのアンテナ8の取付方法を説明するための第2の部分斜視図である。 図9は、アンテナ保持部AHへのアンテナ8の取付方法を説明するための第3の部分斜視図である。 図10は、アンテナ8とアンテナ入力パッド部4bとの電気接続を説明するための図である。
図1は、実施例の無線機51を説明するための概略前面図である。図2は、図1におけるS2−S2位置での部分断面図である。
以下の説明において、上下左右の各方向は、図1に矢印で規定した方向とする。また、前後方向は図1の紙面直交方向であり、表面側が前方、裏面側が後方となる。
図1及び図2に示されるように、無線機51は、筐体を把持可能な携帯型の無線機(携帯無線機)51である。筐体は、前後方向に二分割して組み合わされた前側の前筐体1と、後側の後筐体2と、からなる。
前筐体1と後筐体2とにより、内部に、表示デバイスユニット3,基板4,スピーカユニット5(図1参照),及びアルミニウム製のシャーシ6が収容されている。
図2に示されるように、前筐体1の上部には、矩形の凹部1dが設けられ、その底部1d1には、矩形の開口部1aが形成されている。
凹部1dには、光透過性を有する板状の保護プレート7が嵌め込まれ、底部1d1に接着剤や両面テープなどにより固定されている。
保護プレート7は、無線機51の意匠上のアクセントとして、かつ表示デバイスユニット3の画像表示部3a1(後述)を保護するために取り付けられる。
底部1d1に設けられた溝部1d3には、アンテナ8の基部8a(図3参照:詳細は後述)が収容されており、保護プレート7は、基部8aの前方への移動を防止している。
画像表示デバイスとしての表示デバイスユニット3は、表示デバイス3aと、表示デバイス3aを覆う金属のシールドケース3bと、表示デバイスが実装されたドライブ基板3cと、で構成されている。金属のシールドケース3bは、扁平の箱状に形成されている。
表示デバイス3aは、前側に文字や画像を表示する画像表示部3a1を有する。画像表示部3a1に表示された文字や画像は、保護プレート7を通して外部から視認可能である。
保護プレート7の後面7aには、画像表示部3a1以外の部分が外部から視認されないように、黒色インクなどの印刷によって目隠し部7bが形成されている。
基板4は、表示デバイス3aに対する後方側に位置し、シールドケース3bに設けられた爪(図示せず)が係合して、表示デバイスユニット3と一体化されている。基板4には、無線機51の動作のための回路などが搭載され、前面4aには、アンテナ入力パッド部4b(図10参照)を含む回路パターンが設けられている。
基板4の上方端位置は、少なくとも、アンテナ8の頂部P1(図3参照)に対応する部分において、頂部P1の後方側まで延びている(図2の二点鎖線参照)。
図2において、底部1d1は、先端側において下方へ延びるリブ部1d2を有する。
また、底部1d1の一面である前面1d1aには、後方に向け抉れた溝部1d3が形成されている。この例において、溝部1d3の断面形状は、矩形状とされている。溝部1d3の断面形状は、矩形状に限定されず、例えば円弧状であってもよい。
無線機51においては、溝部1d3に、棒材から形成されたアンテナ8の基部8a(図3参照)が収容されている(詳細は後述する)。
シャーシ6は、外周縁部近傍に全周に亘る周壁部6aを有している。この周壁部6aと前筐体1のリブ部1d2とは、上下方向又は左右方向に隣接対向するようになっている。そして、周壁部6aとリブ部1d2の間には、環状のパッキング9が嵌められており、無線機51として、外部から内部への水や塵埃の進入が防止されている。
次にアンテナ8について詳述する。
図3は、アンテナ8を説明するための二面図である。
図3(a)が、アンテナ8を無線機51に装着した装着状態での下面図に相当し、図3(b)が、装着状態での前面図に相当する。図3(a),(b)には、図1及び図2に示された方向に対応した方向を便宜的に記載してある。
アンテナ8は、線状又は棒状と称される細い金属部材(以下、線状材と称する)を一平面に沿って複数箇所で折り曲げた形状を呈する。アンテナ8は、例えば直径0.5mmのピアノ線を曲げ加工して形成されている。
図3(a)に示されるように、アンテナ8は、直状の基部8aと、基部8aの右方端から後方に向けほぼ90°に折れ曲がって前後方向に延びる立ち上がり部8bと、を有する。
アンテナ8は、さらに、立ち上がり部8bの後端から右方に向け折れ曲がって左右方向に延びる直腕部8cと、直腕部8cの右端から後方に傾斜して延びる傾斜腕部8dと、傾斜腕部8dの左後端からほぼ90°に折れ曲がって前右方に延びる折り返し部8eと、を有する。
直腕部8cと傾斜腕部8dとを含む部分を腕部8fと称する。
直腕部8cに対する傾斜腕部8dの傾斜角度θaは、例えば55°とされる。
傾斜腕部8dと折り返し部8eとの交わる折れ曲がり部位の後方側の頂部を頂部P1とする。
立ち上がり部8bと直腕部8cとが交わる角部を角部P2とする。
直腕部8cと傾斜腕部8dとが交わる屈曲部位を屈曲部P3とする。
基部8aに対する立ち上がり部8bの折れ曲がり角度は限定されず、基部8aの延在方向に交わる方向であればよい。直腕部8cは、立ち上がり部8bの折れ曲がり角度によらず、基部8aと平行であればよい。
アンテナ8の、基部8aに沿う方向(左右方向)の全長を長さLとすると、
基部8aの長さL1は、長さLに対し、例えば約73%の長さで形成されている。また、直腕部8cの左右方向の長さL2は、長さLに対し、例えば約14.5%の長さで形成されている。
底部1d1に形成された溝部1d3の深さ及び幅は、アンテナ8の基部8aの外径以上となるよう設定されている。そのため、溝部1d3にアンテナ8の基部8aを奥まで収めたときに、基部8aが底部1d1の前面1d1aから突出しないようになっている。
次に、前筐体1におけるアンテナ8の取付構造(アンテナ取付構造TK)と、アンテナ8の取付方法について図4〜図6を主に参照して説明する。
図4は、前筐体1の単体の、図1における左上前部分Aを、右下斜め前方からみた部分斜視図である。図2の断面位置に対応するS2−S2位置も示してある。
図5は、前筐体1の単体の、上部の左右方向の中央部を、左下斜め後方からみた部分斜視図である。すなわち、図4における矢視Yaに相当する図である。
図6は、図1におけるS6−S6位置での部分断面図であり、前筐体1に関しては、図4及び図5に示したS6−S6位置に相当する。詳しくは、後述する立壁部1d6の後端部1d6bの位置である。
図4に示されるように、底部1d1の前面1d1aに抉られて形成されている溝部1d3は、左右方向に延びる直状を呈している。
また、図4及び図5に示されるように、リブ部1d2には、溝部1d3の一端部である右方端部位置に対応して(接続して)、下端から上方に向け切り込まれ前後方向に延びるスリット1d4が形成されている。溝部1d3は、スリット1d4に連結されている。スリット1d4の形成方向は、左右方向に交わる方向であればよい。より詳しくは、溝部1d3にアンテナ8の基部8aを収容した状態で、立ち上がり部8bが進入可能な角度で形成されていればよい。
換言するならば、溝部1d3の延在方向である左右方向を第1の方向とすると、スリット1d4は、第1の方向に交わる方向に延びるものであり、例えば直交する方向(前後方向)とされる。
図5に示されるように、リブ部1d2には、スリット1d4を挟み、溝部1d3の反対側となる右方側に、上下左右方向に延在する当て面1d5aを有する当て面部1d5が形成されている。当て面1d5aは、底部1d1において前面1d1aを一面としたときの他面に相当する。
当て面部1d5の前後方向の位置は、溝部1d3の最底部1d3a(図2参照)の前後方向位置から、後方側に所定の距離LS(図6参照)だけ隔てられている。
この所定の距離LSは、アンテナ8の基部8aの後端位置と直腕部8cの前端位置との前後方向の距離L4(図3参照)よりも若干小さく設定されている。すなわち、LS<L4である。
図5に示されるように、当て面部1d5におけるスリット1d4側の下方部には、左右方向に延び後方に向け突出する立壁部1d6が形成されている。
立壁部1d6の先端となる後端部1d6bの前後方向位置は、溝部1d3の最底部1d3aから後方に距離LS1(図6参照)だけ隔てられている。
距離LS1は、アンテナ8における距離L4よりも大きく設定されている。すなわち、L4<LS1である。
立壁部1d6の左方側の部分は、当て面1d5aから徐々に突出するよう傾斜したガイド部1d6aとされている。
前筐体1における、溝部1d3,スリット1d4,当て面部1d5,及び立壁部1d6を含んで、アンテナ保持部AHが構成される。
次に、アンテナ保持部AHへのアンテナ8の取付方法について、図7〜図9を主に参照して説明する。
図7〜図9は、図4における溝部1d3とその近傍を、左下斜め上方から見た斜視図である。すなわち、図4における矢視Yb図である。
まず、作業者は、図7に示されるように、アンテナ8を上下左右方向に延在する平面に沿う姿勢(以下、装着開始姿勢と称する)とし、その基部8aを溝部1d3に対し前方側から挿入する(矢印DRa参照)。
このとき、立ち上がり部8bは、左右方向においてスリット1d4に対応した位置とする。すなわち、立ち上がり部8bを、スリット1d4の上端部から下方に向け延出させる。
溝部1d3の長さは、基部8aを挿入したこの状態で、左方端が基部8aの先端よりも左方側にあるように設定されている。
この状態で、溝部1d3に挿入された基部8aは径方向(長手直交方向)にまだ若干量、移動可能である。左右方向の移動は、立ち上がり部8bがスリット1d4に係合していることで、規制されている。
次に、作業者は、図8に示されるように、アンテナ8の立ち上がり部8bから折り返し部8eに至る部分を、基部8aを軸として後方に向け回動させる(矢印DRb参照)。
回動を進めて、立ち上がり部8bの全体がスリット1d4に進入する直前になると、直腕部8cが、立壁部1d6の先端側の部分に当接する。
これは、既述のように、図6に示される距離LS1が、アンテナ8の基部8aの後端位置と直腕部8cの前端位置との前後方向の距離L4(図3参照)よりも若干大きく設定されていることによる。
そこで、作業者は、立ち上がり部8bと直腕部8cとが交わる角部P2を支点として、直腕部8cを含む先端側の部分を、後方側に弾性変形させる(矢印DRc参照)。詳しくは、図3に示される距離L4を、角部P2を支点として広げる方向に変形させる。
この弾性変形によって、直腕部8cは立壁部1d6の後端部1d6bを乗り越えて当て面1d5aと対向する位置に達し、立ち上がり部8bは、スリット1d4内に収められる。
図5を参照した既述のように、立壁部1d6のスリット1d4側の部分には、ガイド部1d6aが形成されている。
これにより、作業者は、腕部8fの弾性変形量を、ガイド部1d6aがない場合より少なくして、直腕部8cを後端部1d6bに対して乗り越えさせることができる。従って、アンテナ8の装着作業を容易に行うことができる。
立壁部1d6を乗り越えた腕部8f(直腕部8c)は、自然状態で再び立壁部1d6を乗り越えて元に戻ることはない。
詳しくは、アンテナ8が、溝部1d3に進入した基部8aを中心に立ち上がり部8bがスリット1d4から離脱しようとする方向に回動したときに、腕部8fが立壁部1d6に当接してその回動を規制する。
これにより、腕部8fが立壁部1d6を一度乗り越えてアンテナ保持部AHに装着されれば、それ以降、アンテナ8が自然にアンテナ保持部AHから外れることが防止され、安定的に保持される。
アンテナ8は、直腕部8cが当て面1d5aに対向する位置に達して、図9に示されるように、左右前後方向に延在する装着姿勢となる。装着姿勢は、装着開始姿勢から、基部8aの軸を回動軸線として左方から見たときの時計回り方向で90°回動させた姿勢である。
作業者は、このようにして前筐体1のアンテナ保持部AHにアンテナ8を装着したら、凹部1dに保護プレート7を取り付ける。
凹部1dに取り付けられた保護プレート7によって、溝部1d3は前方側から蓋をされた状態となる。そのため、アンテナ8は溝部1d3内に収容された状態で維持される。基部8aは、保護プレート7によって前後方向の位置ずれが良好に抑制され、安定した姿勢で保持される。
図6にも示されるように、装着姿勢において、基部8aを後方側に寄せて溝部1d3の最底部1d3aに当接させた状態で、直腕部8cと当て面1d5aとの間には、前後方向に距離H1の隙間が生じるようになっている。
作業者は、上述のようにアンテナ8及び保護プレート7を取り付けた前筐体1と、後筐体2と、を、それらの間にパッキング9、基板4などを挟んで組みつける。
既述のように、基板4の前面4aに設けられた配線パターン(不図示)には、上部においてアンテナ8と電気接続するためのアンテナ入力パッド部4bが形成されている。
そして、図10に二点鎖線で示されるように、前筐体1での装着姿勢でのアンテナ8の頂部P1の自然状態での前後方向位置は、基板4の前面4aよりも後方側にあるようにアンテナ8の形状が設定されている。
そのため、アンテナ取付構造TKでは、前筐体1と後筐体2とを組み付けると、アンテナ8の腕部8fの直腕部8c及び傾斜腕部8dが、それぞれ角部P2及び屈曲部P3を根元として前方に弾性変形しながら(矢印DRd,DRe参照)、アンテナ入力パッド部4bに付勢当接する(実線図示)。
詳しくは、直腕部8cは、屈曲部P3が距離H1だけ変形し、屈曲部P3が当て面1d5aに当接した後は、傾斜腕部8dが屈曲部P3を支点として矢印DRe方向(当て面1d5aに対し離接する方向)に弾性変形するようになっている。
この弾性変形に関し、アンテナ取付構造TKでは、アンテナ8の腕部8fに直腕部8cを設けてあり、角部P2に対する頂部P1の位置を、左右方向にある程度離隔させることができている。
そのため、腕部8fの、アンテナ入力パッド部4bへの付勢当接に伴う弾性変形量(変形角度)を小さくすることができ、さらに、変形しろのばらつきに対応する付勢力のばらつきが抑制されるので、大量生産における信頼性がより向上する。
アンテナ取付構造TKは、頂部P1のアンテナ入力パッド部4bへの当接によって、アンテナ8とアンテナ入力パッド部4bとが電気接続され、さらに頂部P1が弾性的にアンテナ入力パッド部4bを付勢することによって、電気接続がより安定する。
また、アンテナ取付構造TKでは、アンテナ8は線状材から形成され、上下左右方向に延在する平面的形状を呈するのみであるから、前後方向に対し極めて省スペースで基板4との電気接続を良好に行うことができる。
すなわち、携帯型であってアンテナ取付構造TKを有する無線機51においては、シールドケース3bと前筐体1との上下方向のわずかなスペースでも、シールドケース3bと前後方向に重ならないようにアンテナ8を収容することができる。
上述のように、アンテナ取付構造TKにおいて、アンテナ8は、アンテナ保持部AHに対しアンテナ8を装着開始姿勢から弾性変形をさせつつ単に90°回動させることで前筐体1に装着することができる。
そのため、作業者は、極めて容易にアンテナ8を前筐体1に取り付けることができる。
装着したアンテナ8は、保護プレート7によって、アンテナ保持部AHに位置ずれがなく位置決めされる。
無線機51において、前筐体1に装着されたアンテナ8は前後左右方向に延在する態様とされ、基板4の回路パターンを後方に弾性付勢して電気接続を得るようになっている。
アンテナ取付構造TKは、アンテナ8を、前筐体1に省スペースで装着(収容)でき、コネクタを装着する作業を行うことなく、前筐体1と後筐体2とを組み付ける過程で、自ずとアンテナ8の腕部8fと基板4の回路パターンとの良好な電気接続がなされるようになっている。
従って、作業者の取付作業は電気接続の点でも極めて容易になっている。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよい。
無線機51は、無線によって信号の授受を行う機器であればよい。いわゆる携帯電話及びタブレットなどの情報端末も含まれる。
アンテナ8の素材となる線材は、断面形状が円形のものに限定されない。楕円形、矩形、でもよい。
アンテナ8において、腕部8fには直腕部8cが必ずしも形成されていなくてもよい。すなわち、角部P2から傾斜腕部8dが延出しているものでもよいが、上述のように、付勢力の安定化の観点で、直腕部8cを形成しておくことは好ましい。
1 前筐体
1a 開口部、 1d 凹部、 1d1 底部、 1d1a 前面
1d2 リブ部、 1d3 溝部、 1d3a 最底部
1d4 スリット、 1d5 当て面部、 1d5a 当て面
1d6 立壁部、 1d6a ガイド部、 1d6b 後端部
2 後筐体
3 表示デバイスユニット
3a 表示デバイス、 3a1 画像表示部
3b シールドケース、 3c ドライブ基板
4 基板、 4a 前面、 4b アンテナ入力パッド部
5 スピーカユニット
6 シャーシ、 6a 周壁部
7 保護プレート、 7a 後面、 7b 目隠し部
8 アンテナ
8a 基部、 8b 立ち上がり部、 8c 直腕部
8d 傾斜腕部、 8e 折り返し部、 8f 腕部
9 パッキング
51 無線機
AH アンテナ保持部
L,L1,L2 長さ、 LS,L4,H1 距離
P1 頂部、 P2 角部、 P3 屈曲部
TK アンテナ取付構造
θa 傾斜角度

Claims (5)

  1. 筐体の一面に設けられ第1の方向に延びる溝部と、
    前記溝部の一端部に接続し前記第1の方向と交わる第2の方向に延びるスリットと、
    前記筐体の前記一面に対し反対となる他面から前記一面から離れる方向に突出形成された立壁部と、
    金属の線状材から形成され、前記溝部に収容された基部と、前記基部の一端から前記第2の方向に折れ曲がり前記スリットに収容された立ち上がり部と、前記他面と対向する位置にあり、かつ前記立ち上がり部の一端から前記他面から離れる方向に傾斜延出する傾斜腕部を有すると共に前記他面に対し離接する方向に弾性変形可能な腕部と、を有するアンテナと、
    前記腕部に対向し前記他面と反対側に配置された基板と、
    を備え、
    前記アンテナは、前記腕部が前記他面に接近する弾性変形によって前記基板に付勢当接して前記基板と電気接続し、
    前記立壁部は、前記立ち上がり部の前記スリットからの離脱を、前記腕部との当接で防止することを特徴とするアンテナ取付構造。
  2. 前記腕部は、前記立ち上がり部の前記一端と前記傾斜腕部との間に前記基部と平行な直腕部を有することを特徴とする請求項1記載のアンテナ取付構造。
  3. 基板及び画像表示デバイスを収容し把持可能な筐体と、
    前記筐体の内側に取り付けられ前記基板と電気接続されたアンテナと、
    を備え、
    前記筐体は、
    一面に設けられ第1の方向に延びる溝部と、
    前記溝部の一端部に接続し前記第1の方向と交わる第2の方向に延びるスリットと、
    前記筐体の前記一面に対し反対となる他面から前記一面から離れる方向に突出形成された立壁と、を有し、
    前記アンテナは、
    金属の線状材から形成され、前記溝部に収容された基部と、前記基部の一端から前記第2の方向に折れ曲がり前記スリットに収容された立ち上がり部と、前記他面と対向する位置にあり、かつ前記立ち上がり部の一端から前記他面から離れる方向に傾斜延出する傾斜腕部を有すると共に前記他面に対し離接する方向に弾性変形可能な腕部と、を有し、
    前記基板は、前記腕部に対向し前記他面と反対側に配置されており、
    前記アンテナは、前記腕部が前記他面に接近する弾性変形によって前記基板に付勢当接して前記基板と電気接続し、
    前記立壁は、前記立ち上がり部の前記スリットからの離脱を、前記腕部との当接で防止するよう構成されていることを特徴とする携帯無線機。
  4. 前記画像表示デバイスにおける画像を表示する画像表示面と前記溝部とを覆う光透過性の保護プレートを備えていることを特徴とする請求項3記載の携帯無線機。
  5. 前記腕部は、前記立ち上がり部の前記一端と前記傾斜腕部との間に前記基部と平行な直腕部を有することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の携帯無線機。
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