JP6632460B2 - トラクタ - Google Patents

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Description

本発明は、牽引式の作業装置を牽引負荷に応じて昇降させる機械式のドラフト制御システムを備えたトラクタに関する。
上記のようなトラクタにおいては、牽引負荷を受けるトップリンクヒッチを、ミッションケースの後端部に固定したブラケットにトーションバーを介して連結しているものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2011−30431号公報(段落番号0024、図1、図3、図4)
特許文献1に記載の構成では、トーションバーの左端部が、ブラケットにおける左側のボス部にピン連結されている。トーションバーの右端側が、トップリンクヒッチにおけるボス部の右端部位にピン連結されている。トーションバーの右端部が、ブラケットにおける右側のボス部に回転可能に支持されている。そして、牽引負荷がトップリンクヒッチに作用すると、牽引負荷がトップリンクヒッチを介してトーションバーにねじり力として作用し、このねじり力がトーションバーの復元力よりも大きくなると、トップリンクヒッチが基準位置から揺動変位し、この揺動変位に連動して作業装置が上昇することで牽引負荷が低下する。
その後、牽引負荷が低下して、トーションバーに作用するねじり力がトーションバーの復元力よりも小さくなると、トーションバーの復元力でトップリンクヒッチが基準位置に向けて揺動変位し、この揺動変位に連動して作業装置が下降することで牽引負荷が上昇する。
つまり、作業装置を牽引負荷に応じて適正に昇降させるためには、トーションバーの左右両端部を、ブラケットの左右のボス部によって芯ズレのない状態で精度良く支持する必要があり、芯ズレが生じている場合には、牽引負荷がトーションバーに対してねじり力と曲げ力とに分散された状態で作用することになる。
その結果、作業装置を牽引負荷に応じて適正に昇降させるためには、トーションバーの組み付けを、ブラケットによるトーションバーの支持精度を高めた状態で行う必要があり、生産性の面において改善の余地がある。
つまり、生産性の面において有利にしながら、制御精度の高いドラフト制御を可能にすることが望まれている。
上記の課題を解決するための手段として、
本発明に係るトラクタは、牽引式の作業装置を吊り下げ支持するリフトアームと、前記リフトアームを上下方向に揺動駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータの作動を制御する制御バルブと、車体後部に固定された支持部材に変位可能に支持される負荷検出部材と、前記負荷検出部材にかかる牽引負荷に抗する方向に前記負荷検出部材を変位付勢する付勢機構と、前記制御バルブのスプールを前記負荷検出部材に連動させるリンク機構と、前記負荷検出部材の変位を規制する規制機構とを備え、
前記付勢機構は、前記牽引負荷が設定値を超えた場合に前記牽引負荷に応じた前記負荷検出部材の変位を許容するコイルバネと、前記支持部材に取り付けられ、前記コイルバネを保持する有底筒状のホルダとを備え
前記負荷検出部材は、前記車体後部側から前記ホルダの開口部を覆う状態で、前記ホルダに保持された前記コイルバネを押圧する板状のバネ受け部を備え、
前記規制機構は、前記支持部材と前記負荷検出部材との一方に前記負荷検出部材の変位方向に長く形成される長孔と、前記支持部材と前記負荷検出部材との他方に前記長孔に挿入された状態で装備されるピンとを備えている。
この手段によると、コイルバネの一端部を支持部材に連接し、コイルバネの他端部を負荷検出部材に連接することで、負荷検出部材に作用する牽引負荷が設定値を超えた場合には、負荷検出部材が牽引負荷に応じて変位し、この変位に連動して制御バルブのスプールが変位し、このときのスプールの変位で、作業装置を上昇させて牽引負荷を低下させることが可能になる。そして、牽引負荷が低下してコイルバネの弾性力よりも小さくなると、コイルバネの弾性力で負荷検出部材が変位し、この変位に連動して制御バルブのスプールが変位し、このときのスプールの変位で、作業装置を下降させて牽引負荷を上昇せることが可能になる。
つまり、コイルバネを支持部材と負荷検出部材とに連接させる簡単な組み付けで、作業装置を牽引負荷に応じて適正に昇降させることができる。
その結果、生産性の面において有利にしながら、制御精度の高いドラフト制御を可能にすることができる。
また、支持部材と負荷検出部材との一方に長孔を備え、他方にピンを備える簡単な構成の規制機構を備えていることで、負荷検出部材の不必要な変位を確実に阻止することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記負荷検出部材は、前記支持部材に支軸を介して揺動変位可能に支持され、
前記付勢機構は、前記支持部材と前記負荷検出部材の遊端部との間に配備されている。
この手段によると、例えば、付勢機構を支持部材と負荷検出部材の揺動支点側との間に配備する場合に比較して、付勢機構の位置が負荷検出部材の揺動支点から離れることで、前述した設定値を変更することなく、付勢機構に備えるコイルバネとして、バネ定数の小さい軽量で取り扱い易い安価な弱いバネを採用することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
記規制機構は、前記支持部材と前記負荷検出部材との間における前記支軸と前記付勢機構との間の位置に配備されている。
この手段によると、付勢機構を支持部材と負荷検出部材の遊端部との間に配備することで形成される支軸と付勢機構との間の空間を利用して規制機構を装備することから、規制機構を支軸と付勢機構との間から外れた位置に配備することで生じる大型化を防止しながら、負荷検出部材の不必要な変位を阻止することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記付勢機構は、前記設定値の変更を可能にするバネ力調節部を備えている。
この手段によると、作業者は、牽引負荷に影響する作業地の土の硬さなどに応じて、前述した設定値を変更することができる。
これにより、作業地に適したドラフト制御を行うことができる。
作業装置を備えたトラクタの右側面図である。 機械連係式の油圧式昇降装置の構成を示す要部の縦断右側面図である。 機械連係式の油圧式昇降装置の構成を示す要部の分解斜視図である。 高さ設定レバーの低位設定側での位置保持で作業装置が停止しているときの油圧式昇降装置の作動状態を示す要部の縦断右側面図である。 高さ設定レバーの高位設定方向への揺動操作に連動して作業装置が上昇しているときの油圧式昇降装置の作動状態を示す要部の縦断右側面図である。 高さ設定レバーの高位設定側での位置保持で作業装置が上昇停止したときの油圧式昇降装置の作動状態を示す要部の縦断右側面図である。 機械連係式の油圧式昇降装置の構成を示す要部の縦断背面図である。 機械連係式の油圧式昇降装置の構成を示す要部の横断平面図である。 負荷検出部材の車体前側への揺動に連動して操作アームが高位設定方向に揺動して第1揺動アームを押圧している状態を示す要部の縦断右側面図である。 感度調節機構が感度調節レバーの操作に連動して中継アームの揺動支点軸の固定位置を変更して第1揺動アームと操作アームとの隙間を変更している状態を示す要部の縦断右側面図である。 付勢機構及び規制機構などの構成を示す要部の縦断右側面図である。 アクセルレバー用のカバー部材の支持構造を示す要部の横断平面図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例を図面に基づいて説明する。
尚、図1に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Uの矢印が指し示す方向がトラクタの上側である。
図1に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、車体の前部に位置する前部フレーム1、前部フレーム1の後部に連結されたエンジン2、エンジン2の後端下部に連結されたクラッチハウジング3、クラッチハウジング3の後端部に連結された中間フレーム4、中間フレーム4の後端部に連結された後部フレーム兼用のトランスミッションケース(以下、T/Mケースと称する)5、前部フレーム1の左右に位置する左右の前輪6、T/Mケース5の左右に位置する左右の後輪7、左右の後輪7を覆う左右のリアフェンダ8、及び、車体の後部に位置する搭乗式の運転部9、などを備えている。
図示は省略するが、エンジン2からの動力は、クラッチハウジング3に内蔵された主クラッチ、及び、中間フレーム4で覆われた伝動軸、などを介して、T/Mケース5に内蔵された主変速装置に伝達される。主変速装置による変速後の動力は、T/Mケース5に内蔵された副変速装置などを介して、左右の前輪6及び左右の後輪7に伝達される。
図1に示すように、運転部9は、前輪操舵用のステアリングホイール10、及び、左右のリアフェンダ8の間に位置する運転座席11、などを備えている。
図1〜3に示すように、T/Mケース5の後部には、T/Mケース5の後部に備えた3点リンク機構12を介して、牽引式の作業装置13が昇降可能に連結されている。T/Mケース5は、その後部に、3点リンク機構12を介して作業装置13を昇降駆動する機械連係式の油圧式昇降装置14を備えている。3点リンク機構12は、単一のトップリンク12A、及び、左右のロアリンク12B、などを備えている。
尚、この実施形態では、牽引式の作業装置13としてプラウが連結されたトラクタを例示しているが、牽引式の作業装置13としては、ディスクハロー、カルチベータ、及び、サブソイラ、などを採用することができる。
図1〜9に示すように、油圧式昇降装置14は、作業装置13を吊り下げ支持する左右のリフトアーム15、左右のリフトアーム15を上下方向に揺動駆動する油圧シリンダ(油圧アクチュエータの一例)16、油圧シリンダ16の作動を制御する制御バルブ17、作業装置13の制御目標高さを設定する高さ設定レバー18、制御バルブ17のスプール17Aを高さ設定レバー18に連動させる第1リンク機構19、スプール17Aを左右のリフトアーム15に連動させるフィードバックリンク機構20、牽引負荷に応じて前後揺動する負荷検出部材21、スプール17Aを負荷検出部材21に連動させる第2リンク機構22、スプール17Aが負荷検出部材21と連動するときの作動感度を調節する感度調節機構23、などを備えている。
図1〜6に示すように、左右のリフトアーム15は、T/Mケース5の後端上部に備えられた左右向きの支軸24を支点にして上下方向に一体揺動する。油圧シリンダ16は、T/Mケース5の後上部に一体装備されている。
制御バルブ17は、T/Mケース5の内部における後上部の右側箇所に位置している。制御バルブ17は、スプール17Aを車体前方側の下降位置に復帰付勢する付勢手段(図示せず)を内蔵している。制御バルブ17は、スプール17Aと一体移動する左右向きの支軸25を支点にして前後方向に揺動する天秤アーム26を備えている。
高さ設定レバー18は、運転座席11の右側方箇所に位置している。高さ設定レバー18は、左右向きのレバー支軸27を支点にして前後揺動する。高さ設定レバー18は、後方への引き込み操作によって高位設定方向に揺動変位する。レバー支軸27は、T/Mケース5の右側部に取り付けた支持板28に固定されている。レバー支軸27は、高さ設定レバー18を任意の操作位置に保持する摩擦式の第1保持機構29を備えている。
第1リンク機構19は、高さ設定レバー18に対して高さ設定レバー18の高位設定側(車体後側)から接触する第1揺動アーム30、及び、第1揺動アーム30の揺動中心から天秤アーム26の上端部にわたる第1クランク軸31、を備えている。第1リンク機構19は、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作に連動して第1揺動アーム30が高位設定方向に揺動することで、付勢手段の作用に抗して、制御バルブ17のスプール17Aを中立位置から上昇位置に操作する。第1リンク機構19は、高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作に連動して、付勢手段の作用による制御バルブ17のスプール17Aの中立位置から下降位置への移動を許容する。
第1揺動アーム30は、天秤アーム26とともに、T/Mケース5と右側のリアフェンダ8との間に位置している。第1クランク軸31は、第1揺動アーム30の揺動支点となる中心軸部31A、及び、中心軸部31Aの左端から上方に延出するL字状の連係軸部31B、を有している。中心軸部31Aは、T/Mケース5の右側壁部及び支持板28に回転可能に支持されている。連係軸部31Bは、T/Mケース5の内部に位置し、中心軸部31Aを支点にして第1揺動アーム30と一体揺動する。
天秤アーム26は、天秤アーム26の上端から支軸25に向けて凹入する第1凹部26A、及び、天秤アーム26の下端から支軸25に向けて凹入する第2凹部26B、を有している。第1クランク軸31の連係軸部31Bは、左右向きの延出端部分31aを有している。延出端部分31aは、天秤アーム26の第1凹部26Aに、第1凹部26Aの深さ範囲内での天秤アーム26に対する変位が可能な状態で入り込んでいる。
第1揺動アーム30は、第1クランク軸31の中心軸部31Aから上方に延出している。又、第1揺動アーム30は、前方に向けて延出するカム部30Aを備えている。そして、カム部30Aの前縁30aが、高さ設定レバー18に備えられた操作具50に車体後側から接触している。
フィードバックリンク機構20は、右側のリフトアーム15から車体前側に延出する連係ロッド32、連係ロッド32を介して左右のリフトアーム15と連動する第2揺動アーム33、及び、第2揺動アーム33の揺動中心から天秤アーム26の下端部にわたる第2クランク軸34、などを備えている。フィードバックリンク機構20は、作業装置13の制御目標高さへの到達に連動して、制御バルブ17のスプール17Aを上昇位置又は下降位置から中立位置に操作する。
連係ロッド32及び第2揺動アーム33は、T/Mケース5と右側のリアフェンダ8との間に位置している。第2クランク軸34は、第2揺動アーム33の揺動支点となる中心軸部34A、及び、中心軸部34Aの左端から下方に延出するL字状の連係軸部34B、を有している。中心軸部34Aは、T/Mケース5の右側壁部及び支持板28における第1クランク軸31の下方箇所に回転可能に支持されている。連係軸部34Bは、T/Mケース5の内部に位置し、中心軸部34Aを支点にして第2揺動アーム33と一体揺動する。
第2クランク軸34の連係軸部34Bは、左右向きの延出端部分34aを有している。延出端部分34aは、天秤アーム26の第2凹部26Bに、第2凹部26Bの深さ範囲内での天秤アーム26に対する変位が可能な状態で入り込んでいる。
第2揺動アーム33は、第2クランク軸34の中心軸部34Aから第1クランク軸31の後方を通って上方に延出している。そして、第2揺動アーム33の延出端部が、連係ロッド32の前端部に連結されている。
天秤アーム26は、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作に連動して、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にして、スプール17Aの上昇位置側(車体後側)に揺動変位する。天秤アーム26は、制御バルブ17に備えた付勢手段の作用により、高さ設定レバー18の低位設定方向(車体前側)への揺動操作に連動して、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にして、スプール17Aの下降位置側(車体前側)に揺動変位する。天秤アーム26は、左右のリフトアーム15の上昇揺動に連動して、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にして、スプール17Aの下降位置側に揺動変位する。天秤アーム26は、左右のリフトアーム15の下降揺動に連動して、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にして、スプール17Aの上昇位置側に揺動変位する。
上記の構成により、高さ設定レバー18が高位設定方向に揺動操作されると、高さ設定レバー18が第1揺動アーム30を高位設定方向に押圧し、これにより、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bが、第1クランク軸31の中心軸部31Aを支点にして、高さ設定レバー18と同じ高位設定方向に揺動変位する。すると、この揺動変位に連動して、天秤アーム26が、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にして、スプール17Aの上昇位置側に揺動変位して、制御バルブ17のスプール17Aを付勢手段の作用に抗して上昇位置に操作する。これにより、左右のリフトアーム15が上昇揺動し、作業装置13が上昇する〔図5参照〕。
左右のリフトアーム15が上昇揺動すると、この上昇揺動に連動して、第2揺動アーム33とともに第2クランク軸34が、第2クランク軸34の中心軸部34Aを支点にして、制御バルブ17のスプール17Aを下降位置側に操作する下降操作方向に揺動変位する。すると、この揺動変位に連動して、天秤アーム26が、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にして、スプール17Aの下降位置側に揺動変位する。
このとき、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作が継続されていると、高さ設定レバー18が第1揺動アーム30を高位設定方向に押圧することで、前述したように、天秤アーム26が、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にしてスプール17Aの上昇位置側に揺動変位する。そのため、結果的に、天秤アーム26が、支軸25を支点にして車体の右側面視で左回りに揺動することになり、これにより、制御バルブ17のスプール17Aを上昇位置に維持することができる。その結果、高さ設定レバー18が高位設定方向に揺動操作されている間は、左右のリフトアーム15を上昇揺動させることができ、作業装置13を上昇させることができる。
その後、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持されると、これに連動して、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bが、揺動を停止して、高さ設定レバー18の保持位置に対応する揺動姿勢に保持されることにより、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にした天秤アーム26の揺動が阻止される。すると、リフトアーム15の上昇揺動に連動する第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にした天秤アーム26の下降位置側への揺動変位のみが行われ、この揺動変位に連動して、制御バルブ17のスプール17Aが上昇位置から中立位置に移動することから、左右のリフトアーム15が上昇揺動を停止する〔図6参照〕。その結果、作業装置13を、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作で設定された制御目標高さにて上昇停止させることができる。
逆に、高さ設定レバー18が低位設定方向に揺動操作されると、高さ設定レバー18が第1揺動アーム30から離れる方向に移動して、付勢手段の作用によるスプール17Aの下降位置への復帰を許容する。すると、付勢手段の作用により、スプール17Aが中立位置から下降位置に移動し、これにより、左右のリフトアーム15が下降揺動し、作業装置13が下降する。
又、天秤アーム26が、スプール17Aの中立位置から下降位置への移動に連動して、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にして、スプール17Aの下降位置側に揺動変位し、この揺動変位に連動して、第1クランク軸31の連係軸部31Bとともに第1揺動アーム30が、第1クランク軸31の中心軸部31Aを支点にして、高さ設定レバー18と同じ低位設定方向に揺動変位する。
左右のリフトアーム15が下降揺動すると、この下降揺動に連動して、第2揺動アーム33とともに第2クランク軸34の連係軸部34Bが、第2クランク軸34の中心軸部34Aを支点にして、制御バルブ17のスプール17Aを上昇位置側に操作する上昇操作方向に揺動変位する。すると、この揺動変位に連動して、天秤アーム26が、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にしてスプールの上昇位置側に揺動変位する。
このとき、高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が継続されていると、高さ設定レバー18が第1揺動アーム30から離れる方向に移動することで、前述したように、天秤アーム26が、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にして、スプール17Aの下降位置側に揺動変位する。そのため、結果的に、天秤アーム26が、支軸25を支点にして車体の右側面視で右回りに揺動することになり、これにより、制御バルブ17のスプール17Aを下降位置に維持することができる。又、天秤アーム26の揺動に連動して、第1クランク軸31の連係軸部31Bとともに第1揺動アーム30が、第1クランク軸31の中心軸部31Aを支点にして、高さ設定レバー18と同じ低位設定方向に揺動変位することから、第1揺動アーム30を高さ設定レバー18に追従揺動させることができる。その結果、高さ設定レバー18が低位設定方向に揺動操作されている間は、第1揺動アーム30を高さ設定レバー18に追従揺動させながら、左右のリフトアーム15を下降揺動させることができ、作業装置13を下降させることができる。
その後、高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持されると、これに連動して、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bが、揺動を停止して、高さ設定レバー18の保持位置に対応する揺動姿勢に保持されることにより、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にした天秤アーム26の揺動が阻止される。すると、リフトアーム15の下降揺動に連動する第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にした天秤アーム26の上昇位置側への揺動変位のみが行われ、この揺動変位に連動して、制御バルブ17のスプール17Aが下降位置から中立位置に移動することから、左右のリフトアーム15が下降揺動を停止する。その結果、作業装置13を、高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作で設定された制御目標高さにて下降停止させることができる。
つまり、左右のリフトアーム15、油圧シリンダ16、制御バルブ17、高さ設定レバー18、第1リンク機構19、及び、フィードバックリンク機構20、を備えることにより、作業装置13を、高さ設定レバー18の揺動操作に連動して、高さ設定レバー18にて設定される任意の制御目標高さに昇降変位させるポジション制御を良好に行うことができる。
図1〜9及び図11に示すように、3点リンク機構12は、トップリンク12Aの前端部が、負荷検出部材21の上下中間部に左右向きの連結ピン35を介して連結されている。又、左右のロアリンク12Bの前端部が、T/Mケース5の後端部に左右向きに備えた左右の支軸36に連結されている。
この連結構造により、牽引負荷は、トップリンク12Aを介して負荷検出部材21の上下中間部に作用する。
負荷検出部材21は、T/Mケース5の後端に固定されたブラケット(支持部材の一例)37に、左右向きの支軸38を介して前後方向に揺動変位可能に支持されている。油圧式昇降装置14は、負荷検出部材21にかかる牽引負荷に抗する方向(車体後方向)に負荷検出部材21を変位付勢する付勢機構60、及び、負荷検出部材21の変位を規制する規制機構70、を備えている。負荷検出部材21は、付勢機構60及び規制機構70の作用により、支軸38から上方に垂直に延びる基準姿勢で保持されている。そして、負荷検出部材21は、牽引負荷が設定値を超えた場合に、牽引負荷の上昇に連動して、付勢機構60の作用に抗して基準姿勢から車体前側に揺動変位し、かつ、牽引負荷の低下に連動して、付勢機構60の作用で車体後側に揺動変位して基準姿勢に復帰する。
第2リンク機構22は、負荷検出部材21と連動する操作アーム39を備えている。操作アーム39は、第1揺動アーム30の後端上部に備えた平面視U字状の連係部30Bに、左右向きの連結ピン40を介して相対揺動可能に支持されている。操作アーム39は、連結ピン40を支点にして高さ設定レバー18の高位設定方向(車体後側)に揺動することで、高さ設定レバー18の低位設定側から第1揺動アーム30の連係部30Bに接触する。
第2リンク機構22は、負荷検出部材21の車体前側への揺動に連動して、操作アーム39が高さ設定レバー18の高位設定方向(車体後側)に揺動して第1揺動アーム30を押圧することで、付勢手段の作用に抗して、制御バルブ17のスプール17Aを中立位置から上昇位置に操作する。第2リンク機構22は、負荷検出部材21の車体後側への揺動に連動して、操作アーム39が高さ設定レバー18の低位設定方向(車体前側)に揺動して第1揺動アーム30から離れることで、付勢手段の作用による制御バルブ17のスプール17Aの中立位置から下降位置への移動を許容する。
フィードバックリンク機構20は、負荷検出部材21の揺動停止に連動して、制御バルブ17のスプール17Aを上昇位置又は下降位置から中立位置に操作する。
上記の構成により、作業装置13が接地する作業高さに制御目標高さが設定された作業走行時に、例えば、圃場の起伏などに起因して作業装置13の耕深が深くなることで牽引負荷が設定値を超えると、牽引負荷が上昇している間は負荷検出部材21が車体前側に揺動し、この揺動に連動して、操作アーム39が、高さ設定レバー18の高位設定方向に揺動して、第1揺動アーム30を高位設定方向に押圧する。そのため、前述した「高さ設定レバー18が高位設定方向に揺動操作される」場合と同様の連動で、左右のリフトアーム15が上昇揺動し、作業装置13が上昇する〔図5、図9参照〕。
左右のリフトアーム15が上昇揺動すると、前述した「高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作で左右のリフトアーム15が上昇揺動する」場合と同様の連動で、天秤アーム26が、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にしてスプール17Aの下降位置側に揺動変位する。
このとき、牽引負荷の上昇による負荷検出部材21の車体前側への揺動が継続されていると、この揺動に連動して、操作アーム39が、高さ設定レバー18の高位設定方向に揺動して、第1揺動アーム30を高位設定方向に押圧する。そのため、前述した「高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作が継続されている」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aを上昇位置に維持することができる。その結果、牽引負荷の上昇によって負荷検出部材21が車体前側に揺動している間は、左右のリフトアーム15とともに作業装置13を上昇させることができ、これにより、牽引負荷の設定値からの上昇を許容範囲内に維持することができる。
その後、牽引負荷が一定になると、負荷検出部材21が車体前側への揺動を停止し、この揺動停止に連動して、操作アーム39が、揺動を停止して、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bを、負荷検出部材21の停止姿勢に対応する揺動姿勢で受け止め保持する。そのため、前述した「高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持される」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aが上昇位置から中立位置に移動し、左右のリフトアーム15とともに作業装置13が上昇を停止する〔図6参照〕。
牽引負荷が低下すると、負荷検出部材21が車体後側に揺動し、この揺動に連動して、操作アーム39が第1揺動アーム30から離れる方向に揺動することから、前述した「高さ設定レバー18が低位設定方向に揺動操作される」場合と同様の連動で、スプール17Aが中立位置から下降位置に移動して、左右のリフトアーム15が下降揺動し、作業装置13が下降する。
又、天秤アーム26が、第2クランク軸34の延出端部分34aを支点にしてスプール17Aの下降位置側に揺動変位し、かつ、第1クランク軸31の連係軸部31Bとともに第1揺動アーム30が、第1クランク軸31の中心軸部31Aを支点にして高さ設定レバー18の低位設定方向に揺動変位する。
左右のリフトアーム15が下降揺動すると、前述した「高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作で左右のリフトアーム15が下降揺動する」場合と同様の連動で、天秤アーム26が、第1クランク軸31の延出端部分31aを支点にしてスプールの上昇位置側に揺動変位する。
このとき、牽引負荷の低下による負荷検出部材21の車体後側への揺動が継続されていると、この揺動に連動して、操作アーム39が第1揺動アーム30から離れる方向に揺動することから、前述した「高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が継続されている」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aを下降位置に維持することができる。又、第1揺動アーム30を操作アーム39に追従揺動させることができる。その結果、牽引負荷の低下によって負荷検出部材21が車体後側に揺動している間は、第1揺動アーム30を操作アーム39に追従揺動させながら、左右のリフトアーム15とともに作業装置13を下降させることができ、これにより、負荷検出部材21が基準姿勢に至るまでの間において牽引負荷が設定値まで低下することを阻止することができる。
その後、牽引負荷が設定値まで低下すると、負荷検出部材21が基準姿勢に復帰して車体後側への揺動を停止し、この揺動停止に連動して、操作アーム39が揺動を停止する。又、第1揺動アーム30のカム部30Aが高さ設定レバー18の操作具50に接触することで、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bが、高さ設定レバー18の保持位置に対応する揺動姿勢にて揺動を停止する。そのため、前述した「高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持される」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aが下降位置から中立位置に移動し、左右のリフトアーム15とともに作業装置13が下降を停止する。その結果、作業装置13を、高さ設定レバー18により設定された作業用の制御目標高さに復帰させることができる。
又、牽引負荷が設定値に低下するまでの間において、牽引負荷が一定になると、負荷検出部材21が車体後側への揺動を停止し、この揺動停止に連動して、操作アーム39が、揺動を停止して、第1揺動アーム30とともに第1クランク軸31の連係軸部31Bを、負荷検出部材21の停止姿勢に対応する揺動姿勢で受け止め保持する。そのため、前述した「高さ設定レバー18の低位設定方向への揺動操作が終了して、高さ設定レバー18が任意の操作位置に保持される」場合と同様の連動で、制御バルブ17のスプール17Aが下降位置から中立位置に移動し、左右のリフトアーム15とともに作業装置13が下降を停止する。
つまり、ポジション制御用の操作系に、負荷検出部材21、第2リンク機構22、付勢機構60、及び、規制機構70、などを追加装備するだけで、作業装置13が接地する作業高さに制御目標高さが設定された作業走行時には、牽引負荷が設定値を超えた場合に作業装置13を牽引負荷に応じて自動的に昇降させることができ、これにより、牽引負荷を設定値に維持するドラフト制御を良好に行うことができる。
その結果、牽引負荷が設定値を大きく上回ることに起因したスリップによる作業効率の低下などを防止することができる。
図1〜10に示すように、第2リンク機構22は、操作アーム39の負荷検出部材21との連動を中継する中継アーム41を備えている。中継アーム41は、車体側の支持部材43に位置変更可能に支持される揺動支点軸42を支点にして揺動する。
感度調節機構23は、運転部9に位置する感度調節レバー44、及び、感度調節レバー44から中継アーム41の揺動支点軸42にわたる連係部材45、などを備えている。感度調節機構23は、感度調節レバー44の操作で揺動支点軸42の固定位置が変更されることに連動して、第1揺動アーム30の連係部30Bと操作アーム39との隙間Sを変更して、制御バルブ17のスプール17Aが負荷検出部材21と連動するときの作動感度を調節する〔図4、図10参照〕。
上記の構成により、感度調節レバー44の操作で第1揺動アーム30の連係部30Bと操作アーム39との隙間Sが小さくなるほど、牽引負荷が設定値を超えて負荷検出部材21が車体前側に揺動する場合に、負荷検出部材21と連動する操作アーム39が第1揺動アーム30の連係部30Bに接触して第1揺動アーム30を押圧するまでに要する時間が短くなる。
逆に、感度調節レバー44の操作で第1揺動アーム30の連係部30Bと操作アーム39との隙間Sが大きくなるほど、牽引負荷が設定値を超えて負荷検出部材21が車体前側に揺動する場合に、負荷検出部材21と連動する操作アーム39が第1揺動アーム30の連係部30Bに接触して第1揺動アーム30を押圧するまでに要する時間が長くなる。
つまり、第1揺動アーム30の連係部30Bと操作アーム39との隙間Sが小さくなるほど、制御バルブ17のスプール17Aが負荷検出部材21と連動するときの作動感度が敏感になり、牽引負荷が設定値を超えて作業装置13が上昇するときの応答性が良くなる。
逆に、第1揺動アーム30の連係部30Bと操作アーム39との隙間Sが大きくなるほど、制御バルブ17のスプール17Aが負荷検出部材21と連動するときの作動感度が鈍感になり、牽引負荷が設定値を超えて作業装置13が上昇するときの応答性が悪くなる。
その結果、例えば、圃場の起伏が激しいなどの圃場条件に起因して、牽引負荷の変化が激しくなるほど、制御バルブ17のスプール17Aが負荷検出部材21と連動するときの作動感度を鈍感にすることにより、作業装置13が頻繁に昇降してハンチングすることに起因した対地作業精度の低下を防止することができる。
そして、このような作動感度の調節を、運転部9の感度調節レバー44を中継アーム41の揺動支点軸42に連係部材45を介して連係するだけの簡単な構成で、運転部9に居ながら容易に行うことができる。
図2〜4、図8、図10に示すように、支持部材43は、T/Mケース5の後端部に備えた座席支持部材46の右側下部に固定されている。支持部材43は、支持部材43の前端から後方に向かう前後方向に長い凹部43Aを有することで、中継アーム41の揺動支点軸42を前後方向に位置変更可能に支持している。
感度調節レバー44は、高さ設定レバー18とともに運転座席11の右側方箇所に位置している。感度調節レバー44は、高さ設定レバー18と共通のレバー支軸27を支点にして前後揺動する。感度調節レバー44は、レバー支軸27に近い基端側に、連係部材45との連結用の左右向きの支軸部44Aを有している。レバー支軸27は、支持板28に近い基部側に、感度調節レバー44を任意の操作位置に保持する摩擦式の第2保持機構47を備えている。
図2〜10に示すように、中継アーム41は、左右向きの揺動支点軸42を支点にして前後揺動する縦向き姿勢で第2リンク機構22に備えられている。
これにより、例えば、中継アーム41を、上下向きの揺動支点軸42を支点にして前後揺動する左右向き姿勢で備える場合に比較して、中継アーム41の装備に要する空間の左右幅を狭くすることができる。
その結果、中継アーム41を、操作アーム39などとともに、T/Mケース5と右側のリアフェンダ8との間の左右幅の狭い空間に配備することができる。
図2に示すように、中継アーム41は、右側のリフトアーム15と第1揺動アーム30との間の空間を利用して、その空間に前述した縦向き姿勢で備えられている。
これにより、中継アーム41を、T/Mケース5と右側のリアフェンダ8との間の左右幅の狭い空間に、より好適に配備することができる。
図1及び図2に示すように、負荷検出部材21は、その揺動範囲を極力狭くすることで、牽引負荷が設定値を超えた場合に生じる作業装置13のピッチングを小さくしている。
これにより、牽引負荷を機械的に検出できるようにしながら、作業装置13のピッチングに起因した対地作業精度の低下を抑制することができる。
図2、図3及び図7に示すように、負荷検出部材21は、負荷検出部材21の遊端部から右外方に延出する連係部21Aを有している。そして、連係部21Aを、負荷検出部材21におけるトップリンク12Aとの連結点よりも高い位置に備えている。これにより、牽引負荷の変動に伴う揺動変位量の少ない負荷検出部材21の揺動変位を機械的に検出し易くすることができる。
図2〜6に示すように、第1揺動アーム30は、高さ設定レバー18の揺動支点側に隣接する低い位置に位置している。これにより、第1揺動アーム30の小型化を図りながら、高さ設定レバー18との直接的な連動を行い易くしている。
図2〜10に示すように、中継アーム41は、前述した縦向き姿勢で揺動支点軸42を支点にして前後方向に天秤揺動する。第2リンク機構22は、負荷検出部材21の連係部21Aから中継アーム41の上端部にわたる第1連係部材48と、中継アーム41の下端部から操作アーム39にわたる第2連係部材49とを備えている。
これにより、第2リンク機構22との連係部21Aをトップリンク12Aとの連結点よりも高くすることが望ましい負荷検出部材21と、高さ設定レバー18の揺動支点側に隣接する低い位置に配備することが望ましい第1揺動アーム30とを、第2リンク機構22を介した機械的な連係で、負荷検出部材21に対する第2リンク機構22の連係位置と第1揺動アーム30に対する第2リンク機構22の連係位置との高低差にかかわらず、円滑に連動させることができる。
第1連係部材48は、中継アーム41の左側に位置して、第1連係部材48の前端部が、中継アーム41の左側から中継アーム41の上端部に連結されている。第2連係部材49は、中継アーム41の右側に位置して、第2連係部材49の後端部が、中継アーム41の右側から中継アーム41の下端部に連結されている。
これにより、ドラフト制御時に中継アーム41に作用する操作力を、中継アーム41の左右に振り分けた状態で中継アーム41に作用させることができ、これにより、中継アーム41の揺動を安定性良く円滑にすることができる。
図2、図3、図7及び図11に示すように、ブラケット37は、その下端側の背部に、支軸38を支持する左右のボス部材51を備えている。負荷検出部材21は、その下端部に、左右のボス部材51の間において支軸38に相対回転可能に嵌合する円筒状の嵌合部21Bを備えている。負荷検出部材21は、その嵌合部21Bが支軸38を介して左右のボス部材51に支持されることで、ブラケット37に揺動変位可能に支持されている。
付勢機構60は、牽引負荷が設定値を超えた場合に牽引負荷に応じた負荷検出部材21の揺動変位を許容する圧縮バネ(コイルバネの一例)61を備えている。
これにより、圧縮バネ61の前端部をブラケット37に連接し、圧縮バネ61の後端部を負荷検出部材21に連接することで、負荷検出部材21に作用する牽引負荷が設定値を超えた場合には、負荷検出部材21が牽引負荷に応じて車体前側に揺動変位し、この揺動変位に連動して制御バルブ17のスプール17Aが中立位置から上昇位置に変位し、このときのスプール17Aの変位で、作業装置13が上昇するとともに牽引負荷が低下する。そして、牽引負荷が低下して圧縮バネ61の弾性力よりも小さくなると、圧縮バネ61の弾性力で負荷検出部材21が車体後側に揺動変位し、この揺動変位に連動して制御バルブ17のスプール17Aが上昇位置から下降位置に変位し、このときのスプール17Aの変位で、作業装置13が下降するとともに牽引負荷が上昇する。
つまり、圧縮バネ61をブラケット37と負荷検出部材21とに連接させる簡単な組み付けで、作業装置13を牽引負荷に応じて適正に昇降させることができる。
付勢機構60は、ブラケット37と負荷検出部材21の遊端部との間に配備されている。
これにより、例えば、付勢機構60をブラケット37と負荷検出部材21の揺動支点側との間に配備する場合に比較して、付勢機構60の位置が負荷検出部材21の揺動支点から離れることで、前述した設定値を変更することなく、付勢機構60に備える圧縮バネ61として、バネ定数の小さい軽量で取り扱い易い安価な弱いバネを採用することができる。
又、前述したように牽引負荷がトップリンク12Aを介して負荷検出部材21の上下中間部に作用するのに対して、付勢機構60は、負荷検出部材21の遊端部に作用することから、牽引負荷が負荷検出部材21の遊端部に作用する場合に比較して、付勢機構60に備える圧縮バネ61として、バネ定数の小さい軽量で取り扱い易い安価な弱いバネを採用することができる。
付勢機構60は、圧縮バネ61の前部側に外囲して圧縮バネ61を保持するホルダ62を備えている。ホルダ62は、ブラケット37の上端部に配備されている。負荷検出部材21は、その遊端部となる上端部に、圧縮バネ61で押圧されるバネ受け部21Cを備えている。この構成により、付勢機構60は、ブラケット37と負荷検出部材21の遊端部との間に配備されている。
ホルダ62は、ブラケット37の上端部に接合された筒状の第1部材63、及び、第1部材63の前端に接合された円形の第2部材64、を備えている。第1部材63は、ブラケット37の上端部に形成された貫通孔37aに嵌合され、第1部材63の前後中間側がブラケット37に接合されている。
これにより、T/Mケース5の上方の空間を利用して、付勢機構60を前寄りに配備することができ、結果、付勢機構60及び負荷検出部材21の車体後側への不必要な張り出しを防止することができる。
規制機構70は、ブラケット37と負荷検出部材21との間における支軸38と付勢機構60との間の位置に配備されている。
つまり、付勢機構60をブラケット37と負荷検出部材21の遊端部との間に配備することで形成される支軸38と付勢機構60との間の空間を利用して規制機構70を装備しているのであり、これにより、規制機構70を支軸38と付勢機構60との間から外れた位置に配備することで生じる大型化を防止しながら、負荷検出部材21の不必要な変位を阻止することができる。
規制機構70は、ブラケット37に負荷検出部材21の変位方向に長く形成される左右の長孔37b、及び、負荷検出部材21に左右の長孔37bに挿入された状態で装備されるピン71、を備えている。
つまり、ブラケット37に左右の長孔37bを備え、負荷検出部材21にピン71を備える簡単な構成で、負荷検出部材21の不必要な変位を確実に阻止することができる。
左右の長孔37bは、ブラケット37における上下中間部の背面に接合された左右の支持部材52に形成されている。ピン71は、負荷検出部材21において嵌合部21Bとバネ受け部21Cとにわたる左右の側壁部21Dに支持されている。
図2及び図11に示すように、付勢機構60は、負荷検出部材21が牽引負荷に応じて車体前側に揺動変位することを許容する設定値の変更を可能にするバネ力調節部65を備えている。
これにより、作業者は、牽引負荷に影響する作業地の土の硬さなどに応じて、前述した設定値を変更することができる。
その結果、作業地に適したドラフト制御を行うことができる。
バネ力調節部65は、第2部材64の中央部に備えられたボルト装着用の貫通孔64aと溶接ナット66、溶接ナット66にねじ込み装着された調節ボルト67、調節ボルト67の緩みを防止する緩み止めナット68、及び、第1部材63の内部に位置変更可能に配備された円形のバネ受け部材69、を備えている。
この構成により、作業者は、溶接ナット66にねじ込み装着された調節ボルト67のねじ込み量を調節して、バネ受け部材69による圧縮バネ61の受け止め位置を変更することで、圧縮バネ61の弾性力を調節することができ、前述した設定値を変更することができる。
図2、図4〜6、図9及び図10に示すように、第1揺動アーム30におけるカム部30Aの前縁30aは、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作に伴って変位する操作具50との接触部位が、操作具50の移動方向に対して直交する状態に近い状態で操作具50に接触する円弧状に形成されている。
これにより、例えば、カム部30Aの前縁30aを直線で形成する場合に比較して、高さ設定レバー18の高位設定方向への揺動操作において、高さ設定レバー18の操作具50に対してカム部30Aの接触部位が変位することに起因して、高さ設定レバー18の操作具50から第1揺動アーム30のカム部30Aに伝わる操作力が大きく変化する不都合の発生を抑制することができる。
つまり、作業装置13の上昇操作において、高さ設定レバー18の操作具50によって第1揺動アーム30のカム部30Aを車体後側に押圧する操作構造を採用しながら、この上昇操作に要する操作力を略一定に軽くすることができる。
操作具50は、高さ設定レバー18に固定された左右向きの固定ピン18A、及び、固定ピン18Aに相対回転可能に支持された回転体53、などを備えている。
これにより、高さ設定レバー18の揺動操作に伴って、高さ設定レバー18の操作具50に対して第1揺動アーム30のカム部30Aが摺動変位するときに発生する摩擦抵抗を効果的に低減することができる。
その結果、作業者は、高さ設定レバー18の揺動操作による作業装置13の昇降操作を、軽い操作力で円滑に行うことができる。
尚、回転体53には、カラー、ローラー、又は、ベアリング、などを採用することができる。
図1及び図12に示すように、運転部9は、ステアリングホイール10の右下方の位置に、前後方向に揺動操作可能なアクセルレバー54を備えている。又、運転部9は、ステアリングホイール10の下方に操作パネル55を備えている。アクセルレバー54は、操作パネル55の右側部に形成されたアクセルレバー用の開口55aを通って、アクセルレバー54の遊端側が操作パネル54の右外方に位置している。
アクセルレバー54は、その揺動支点部54Aが操作パネル55の内部においてアクセル操作用の回転軸56に連結されている。アクセルレバー54は、その遊端側におけるアクセルレバー用の開口55aとの隣接部位に、アクセルレバー用の開口55aを覆い隠すゴム製のカバー部材57を一体揺動可能に備えている。カバー部材57は、アクセルレバー54との一体揺動にかかわらず、アクセルレバー用の開口55aを覆い隠すことができる広いカバー領域を有している。
これにより、カバー部材57を操作パネル55に固定する構成に比較して、カバー部材57に、アクセルレバー54の揺動を許容する蛇腹部を備えることなく、アクセルレバー用の開口55aを覆い隠すことができる。
又、カバー部材57を操作パネル55に固定する構成において生じる虞のある、アクセルレバー54の揺動操作時に、カバー部材57が操作パネル55から外れてアクセルレバー用の開口55aがむき出しになる不都合を回避することができる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明に関する代表的な別実施形態を例示する。
〔1〕トラクタは下記の構成が採用されたものであってもよい。
例えば、トラクタは、左右の後輪7に代えて左右のクローラを備えるミクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、トラクタは、左右の前輪6及び左右の後輪7に代えて左右のクローラを備えるフルクローラ仕様に構成されていてもよい。
例えば、トラクタは、エンジン2の代わりに電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
例えば、トラクタは、エンジン2と電動モータとを備えるハイブリッド仕様に構成されていてもよい。
〔2〕油圧アクチュエータ16として油圧モータなどを採用してもよい。
〔3〕制御バルブ17は、スプール17Aを下降位置に復帰付勢する付勢手段を、制御バルブ17の外部に備える構成であってもよい。
〔4〕負荷検出部材21の構成は種々の変更が可能である。
例えば、負荷検出部材21は、その上端部が支軸38を介して支持部材37に支持される構成であってもよい。
例えば、負荷検出部材21は、縦向きの支軸38を介して支持部材37に揺動変位可能に支持される構成であってもよい。
例えば、負荷検出部材21は、支持部材37に前後方向に摺動変位可能に支持される構成であってもよい。
〔5〕付勢機構60の構成は種々の変更が可能である。
例えば、付勢機構60は、コイルバネ61として引っ張りバネ又はねじりバネを備える構成であってもよい。
例えば、付勢機構60は、バネ力調節部65を備えていない構成であってもよい。
例えば、付勢機構60は、複数のコイルバネ61を備える構成であってもよい。
例えば、付勢機構60は、ホルダ62が負荷検出部材21に装備され、バネ受け部21Cが支持部材37に装備される構成であってもよい。
〔6〕付勢機構60は、支持部材37と負荷検出部材21の揺動支点側との間に配備されていてもよい。
〔7〕リンク機構22の構成は種々の変更が可能である。
例えば、リンク機構22は、操作アーム39が第1揺動アーム30に上下向きの連結ピン40を介して相対揺動可能に支持される構成であってもよい。
例えば、リンク機構22は、V字状の中継アーム41を備える構成であってもよい。
例えば、リンク機構22は、中継アーム41を上下向きの揺動支点軸42を支点にして前後揺動する左右向き姿勢で備える構成であってもよい。
例えば、リンク機構22は、第1連係部材48が、上下向き姿勢で備える中継アーム41の右側に位置して、第1連係部材48の前端部が、中継アーム41の右側から中継アーム41の上端部に連結され、かつ、第2連係部材49が中継アーム41の左側に位置して、第2連係部材49の後端部が、中継アーム41の左側から中継アーム41の下端部に連結される構成であってもよい。
例えば、リンク機構22は、第1連係部材48及び第2連係部材49が、上下向き姿勢で備える中継アーム41の左右一方側に位置して、第1連係部材48及び第2連係部材49が、中継アーム41の左右一方側から中継アーム41に連結される構成であってもよい。
〔8〕規制機構70は、負荷検出部材21の変位方向に長く形成される左右の長孔37bを負荷検出部材21に備え、左右の長孔37bに挿入されるピン71をブラケット37に備える構成であってもよい。
〔9〕規制機構70は、支持部材37と負荷検出部材21との間における負荷検出部材21の揺動支点側又は遊端側に配備されていてもよい。
〔10〕バネ力調節部65の構成は、採用するコイルバネ61の種類、及び、使用するコイルバネ61の数量、などに応じて種々の変更が可能である。
本発明は、牽引式の作業装置を牽引負荷に応じて昇降させる機械式のドラフト制御システムを備えたトラクタに適用することができる。
13 作業装置
15 リフトアーム
16 油圧アクチュエータ
17 制御バルブ
17A スプール
21 負荷検出部材
22 リンク機構
37 支持部材
37b 長孔
38 支軸
60 付勢機構
61 コイルバネ
65 バネ力調節部
70 規制機構
71 ピン

Claims (4)

  1. 牽引式の作業装置を吊り下げ支持するリフトアームと、前記リフトアームを上下方向に揺動駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータの作動を制御する制御バルブと、車体後部に固定された支持部材に変位可能に支持される負荷検出部材と、前記負荷検出部材にかかる牽引負荷に抗する方向に前記負荷検出部材を変位付勢する付勢機構と、前記制御バルブのスプールを前記負荷検出部材に連動させるリンク機構と、前記負荷検出部材の変位を規制する規制機構とを備え、
    前記付勢機構は、前記牽引負荷が設定値を超えた場合に前記牽引負荷に応じた前記負荷検出部材の変位を許容するコイルバネと、前記支持部材に取り付けられ、前記コイルバネを保持する有底筒状のホルダとを備え
    前記負荷検出部材は、前記車体後部側から前記ホルダの開口部を覆う状態で、前記ホルダに保持された前記コイルバネを押圧する板状のバネ受け部を備え、
    前記規制機構は、前記支持部材と前記負荷検出部材との一方に前記負荷検出部材の変位方向に長く形成される長孔と、前記支持部材と前記負荷検出部材との他方に前記長孔に挿入された状態で装備されるピンとを備えているトラクタ。
  2. 前記負荷検出部材は、前記支持部材に支軸を介して揺動変位可能に支持され、
    前記付勢機構は、前記支持部材と前記負荷検出部材の遊端部との間に配備されている請求項1に記載のトラクタ。
  3. 記規制機構は、前記支持部材と前記負荷検出部材との間における前記支軸と前記付勢機構との間の位置に配備されている請求項2に記載のトラクタ。
  4. 前記付勢機構は、前記設定値の変更を可能にするバネ力調節部を備えている請求項1〜のいずれか一項に記載のトラクタ。
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