JP6632384B2 - 画像再生装置及び画像再生方法 - Google Patents
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Description
本実施形態に係る画像再生装置の説明に先立ち、LFカメラの概要について説明する。
図1は、LFカメラとしての撮像装置10の構成の模式図である。撮像装置10は、撮像レンズ11と、マイクロレンズアレイ12と、イメージセンサ13とを有する。被写体からの光は、撮像光学系を構成する撮像レンズ11及びマイクロレンズアレイ12を通過した後に、イメージセンサ13に入射する。イメージセンサ13は、入射した光を電気信号に変換して、変換後の電気信号を出力する。撮像装置10は、イメージセンサ13が出力する電気信号に基づいて、フォーカスが合った奥行き方向の位置であるフォーカス位置を変更可能なLF画像データを生成する。
撮像レンズ11による被写体の像は、マイクロレンズアレイ12上に結像し、マイクロレンズアレイ12への入射光線はマイクロレンズアレイ12を介してイメージセンサ13で受光される。このとき、図3に示すように、マイクロレンズアレイ12への入射光線は、フォーカス位置ごとに定まる進行方向に応じてイメージセンサ13上の異なる位置で受光され、被写体の像がマイクロレンズごとに結像する。
イメージセンサ13で受光される光線について図4を用いて説明する。ここで、撮像レンズ11のレンズ面上における直交座標系を(u,v)とし、イメージセンサ13の撮像面上における直交座標系(x,y)とする。さらに、撮像レンズ11のレンズ面とイメージセンサ13の撮像面との距離をFとする。この場合、撮像レンズ11およびイメージセンサ13を通る光線の強度は、図中で示す4次元関数L(u,v,x,y)で表すことができる。各マイクロレンズに入射する光線は、進行方向に応じて異なる画素に入射されることから、イメージセンサ13では、光線の位置情報に加えて、光線の進行方向を保持する上記の4次元関数L(u,v,x,y)で表される光線の強度に対応する情報が記録される。
図5に示すように、撮像レンズ面、撮像面、リフォーカス面の位置関係を設定した場合、リフォーカス面上の直交座標系(s,t)における光線の強度L’(u,v,s,t)は、以下の(1)式のように表される。
図6に示すように、イメージセンサ13への入射角が相対的に小さい光線は、より中央の領域に位置することになる。したがって、被写界深度の深い画像を生成する場合には、図7に示すように、領域の中央部(図中の斜線部)で取得された画素データのみを用いて積分処理が行われる。
以下、LF画像データを再生する画像再生装置及び画像再生方法の実施形態について説明する。
本実施形態における画像再生装置1は、複数のLF画像データを含むLF動画データに基づいて、動画データを再生することができる。LF動画データは、それぞれがLF画像データを含む複数の画像フレーム(以下、「フレーム」という)を有しており、画像再生装置1は、各フレームのLF画像データを再構築して得られるリフォーカス画像を順次再生することにより、動画データを再生することができる。ユーザが、2つのフレーム(第1フレーム、第2フレーム)のLF画像データのフォーカス位置を指定すると、画像再生装置1は、2つのフレームの間のフレームのLF画像データのフォーカス位置を自動的に設定する。
図8(a1)は、ユーザが指定する2つのフレームのうち、先に再生される第1フレームに対応する第1画像データD1を示している。図8(a2)は、第1画像データD1の奥行き方向におけるフォーカス位置を示す奥行きマップである。図8(a2)における符号R1は、フォーカスが合っているフォーカス範囲を示しており、第1画像データD1の被写界深度に対応している。図8(a2)が示すように、図8(a1)においては、左側のオブジェクトXにフォーカスが合う位置(以下、第1フォーカス位置という)にフォーカス位置が設定されており、右側のオブジェクトYにはフォーカスが合っていない。
以下、画像再生装置1の構成について詳細に説明する。
図9は、本実施形態に係る画像再生装置1の構成を示す図である。画像再生装置1は、記憶部20と、受付部21と、設定部22と、表示部23と、再生部24とを有する。
図10(c)においては、時間の経過とともに、第3フォーカス位置が変化する量が増加している。この場合、設定部22は、2つのフォーカス位置の間の第3フォーカス位置を、再生時間の二次関数に基づいて算出する。このように、設定部22は、異なる態様で再生時間の変化とともに第3フォーカス位置を変化させることができる。設定部22は、図10に示した関係以外にも、スプライン曲線補間等の多項式を用いて第3フォーカス位置を算出してもよい。
表示部23は、例えば液晶ディスプレイである。表示部23は、再生部24により生成されたリフォーカス画像データを含む画面、及びユーザインターフェイス画像(以下、UI画像という)を表示する。
再構築部241は、設定部22が設定したフォーカス位置に基づいて記憶部20から取得したLF画像データを再構築してリフォーカス画像を生成する。
奥行きマップ生成部243は、図8に示した奥行きマップを生成する。UI画像生成部244は、ユーザがフォーカス位置を設定するためのUI画像データを生成する。UI画像生成部244は、例えば、フォーカス範囲をユーザが設定するための画像データを生成して奥行きマップに重畳することによりUI画像データを生成する。合成部245は、画面生成部242が生成した画面データとUI画像生成部244が生成したUI画像データとを合成して表示用画像データを生成する。合成部245は、生成した表示用画像データを表示部23へと出力する。
図11は、ユーザがフォーカス位置を設定するためのフォーカス位置設定画面30を示す図である。フォーカス位置設定画面30は、第1フォーカス位置設定画面31、第2フォーカス位置設定画面32、プレビュー画面33、及びフレーム指定画面34から構成されている。
図12は、設定部22がフォーカス位置を設定する方法について説明するための図である。図12(a)は、4つのフレームに対応するリフォーカス画像データを示している。図12(a)においては、フレーム番号がそれぞれ2000、2060、2120、2180の4つのフレームに対応するリフォーカス画像である第1画像データD1、第3画像データD3、第4画像データD4、第2画像データD2が示されている。第3画像データD3及び第4画像データD4は、第1画像データD1と第2画像データD2との間の複数の画像データのうちの2つの画像データである。第3画像データD3及び第4画像データD4のフォーカス位置は、ユーザにより指定された、フレーム番号2000の第1フレームの第1フォーカス位置、及びフレーム番号2180の第2フレームの第2フォーカス位置に基づく位置に設定されている。
図12(c)に示すように、第1フレームの第1フォーカス位置の範囲は、10〜20に設定されている。また、第2フレームの第2フォーカス位置の範囲は、80〜90に設定されている。設定部22は、ユーザにより2つのフレームのフォーカス位置の範囲を指定されると、フレーム番号2000の第1フレームとフレーム番号2180の第2フレームと間のフレームであるフレーム番号2001からフレーム番号2179のフォーカス位置を算出する。
FFn=FFs+(FFe−FFs)/(e−s)×n ・・・(3)
FEn=FEs+(FEe−FEs)/(e−s)×n ・・・(4)
図13は、画像再生装置1がフォーカス位置を決定する動作のフローチャートである。まず、受付部21は、第1フレームの第1フォーカス位置を受け付ける(S11)。また、受付部21は、第2フレームの第2フォーカス位置を受け付ける(S12)。
上記の説明においては、記憶部20が、複数のLF画像データにより構成されるLF動画データを記憶し、再生部24が、設定部22が設定した位置にフォーカス位置が順次変化する動画データを再生する例について説明したが、これに限らない。記憶部20が、LF静止画データをLF画像データとして記憶し、再生部24が、設定部22が設定した位置にフォーカス位置が設定された複数のリフォーカス画像データを順次再生してもよい。このようにすることで、1つのLF静止画データをスライドショーとして再生する場合においても、ユーザは、少なくとも2つのフォーカス位置を設定するだけで、順次フォーカス位置を変化させながら複数のリフォーカス画像データを再生することが可能になる。
上記の説明においては、ユーザが、第1フレームに対応する第1画像データにおいてフォーカスが合う範囲と、第2フレームに対応する第2画像データにおいてフォーカスが合う範囲を指定することにより、受付部21が第1フォーカス位置及び第2フォーカス位置を受け付ける場合について説明したが、第1フォーカス位置及び第2フォーカス位置を受け付ける方法は、これに限らない。受付部21は、第1画像データ及び第2画像データにおいてフォーカスを合わせるオブジェクトの指定を受け付けてもよい。
上記の説明においては、設定部22が、第1画像データと第2画像データとの間の画像データのフォーカス位置を設定する場合について説明したが、設定部22は、第2画像データの後の複数の画像データのフォーカス位置を、第1フォーカス位置及び第2フォーカス位置に基づいて設定してもよい。設定部22は、例えば、第2画像データの後の複数の画像データのうち、シーンチェンジが発生する前の一以上の画像データのフォーカス位置を、第1フォーカス位置及び第2フォーカス位置に基づいて決定する。設定部22が第2画像データの後の複数の画像データのフォーカス位置を決定する際には、図10に示した関係を用いることができる。
以上説明したように、第1の実施形態に係る画像再生装置1においては、受付部21が、第1画像データに設定される第1フォーカス位置、及び第2画像データに設定される第2フォーカス位置を受け付け、設定部22が、第1フォーカス位置及び第2フォーカス位置に基づいて、第1画像データと第2画像データとの間で再生される第3画像データの再生時に用いられる第3フォーカス位置を設定する。このようにすることで、ユーザは、一部のLF静止画データのフォーカス位置を設定するだけで、順次フォーカス位置を変化させながら複数のリフォーカス画像データから構成される動画データを再生することが可能になる。
例えば、画像再生装置1は、画像再生処理を実行するためのプログラムが記憶された記憶媒体をCPUが読み出して実行することにより、上記の動作を実現することができる。この場合、例えば、CPUは、受付部21、設定部22及び再生部24として機能する。
20・・・記憶部
21・・・受付部
22・・・設定部
24・・・再生部
Claims (10)
- フォーカスが合った奥行き方向の位置であるフォーカス位置を撮影後に変更可能な複数のライトフィールド画像データを記憶する記憶手段と、
前記複数のライトフィールド画像データが複数の画像データを含む動画データとして再生される際に第1画像データに設定される第1フォーカス位置、及び第2画像データに設定される第2フォーカス位置を受け付ける受付手段と、
前記第1画像データと前記第2画像データとの間で再生される第3画像データの再生時に用いられる第3フォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて設定する設定手段と、
前記第1画像データ、前記第2画像データ及び前記第3画像データを含む前記動画データを再生する再生手段と、を有し、
前記受付手段は、前記複数の画像データから前記第3画像データを選択する指示をさらに受け付け、
前記再生手段は、フォーカス位置が前記第3フォーカス位置に設定された、前記受付手段が受け付けた指示に対応する前記第3画像データを表示部に表示させることを特徴とする画像再生装置。 - フォーカスが合った奥行き方向の位置であるフォーカス位置を撮影後に変更可能な複数のライトフィールド画像データを記憶する記憶手段と、
前記複数のライトフィールド画像データが複数の画像データを含む動画データとして再生される際に第1画像データに設定される第1フォーカス位置、及び第2画像データに設定される第2フォーカス位置を受け付ける受付手段と、
前記第1画像データと前記第2画像データとの間で再生される第3画像データの再生時に用いられる第3フォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて設定する設定手段と、を有し、
前記受付手段は、前記第1画像データと前記第2画像データとの間における前記第3画像データの位置と、前記第1フォーカス位置と前記第2フォーカス位置との間における前記第3フォーカス位置との関係を指定する指示を受け付け、
前記設定手段は、前記受付手段が受け付けた指示が示す前記関係に基づいて前記第3フォーカス位置を決定することを特徴とする画像再生装置。 - フォーカスが合った奥行き方向の位置であるフォーカス位置を撮影後に変更可能な複数のライトフィールド画像データを記憶する記憶手段と、
前記複数のライトフィールド画像データが複数の画像データを含む動画データとして再生される際に第1画像データに設定される第1フォーカス位置、及び第2画像データに設定される第2フォーカス位置を受け付ける受付手段と、
前記第1画像データと前記第2画像データとの間で再生される第3画像データの再生時に用いられる第3フォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて設定する設定手段と、を有し、
前記受付手段は、前記第1画像データに含まれるオブジェクトを指定する指示を受け付け、
前記設定手段は、前記受付手段が前記オブジェクトを指定する指示を受け付けた場合、前記オブジェクトにフォーカスが合う位置に前記第3フォーカス位置を決定することを特徴とする画像再生装置。 - フォーカスが合った奥行き方向の位置であるフォーカス位置を撮影後に変更可能な複数のライトフィールド画像データを記憶する記憶手段と、
前記複数のライトフィールド画像データが複数の画像データを含む動画データとして再生される際に第1画像データに設定される第1フォーカス位置、及び第2画像データに設定される第2フォーカス位置を受け付ける受付手段と、
前記第1画像データと前記第2画像データとの間で再生される第3画像データの再生時に用いられる第3フォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて設定する設定手段と、を有し、
前記設定手段は、前記第2画像データの後の前記複数の画像データのフォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて決定することを特徴とする画像再生装置。 - 前記設定手段は、前記第2画像データの後の前記複数の画像データのうち、シーンチェンジが発生する前の一以上の前記画像データのフォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて決定することを特徴とする、
請求項4に記載の画像再生装置。 - コンピュータにより実行される、
フォーカスが合った奥行き方向の位置であるフォーカス位置を撮影後に変更可能な複数のライトフィールド画像データが複数の画像データを含む動画データとして再生される際に第1画像データに設定される第1フォーカス位置、及び第2画像データに設定される第2フォーカス位置を受け付ける受付ステップと、
前記第1画像データと前記第2画像データとの間で再生される第3画像データの再生時に用いられる第3フォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて設定する設定ステップと、
前記第1画像データ、前記第2画像データ及び前記第3画像データを含む前記動画データを再生する再生ステップと、を有し、
前記受付ステップでは、前記複数の画像データから前記第3画像データを選択する指示をさらに受け付け、
前記再生ステップでは、フォーカス位置が前記第3フォーカス位置に設定された、前記受付ステップで受け付けた指示に対応する前記第3画像データを表示部に表示させることを特徴とする画像再生方法。 - コンピュータにより実行される、
フォーカスが合った奥行き方向の位置であるフォーカス位置を撮影後に変更可能な複数のライトフィールド画像データが複数の画像データを含む動画データとして再生される際に第1画像データに設定される第1フォーカス位置、及び第2画像データに設定される第2フォーカス位置を受け付ける受付ステップと、
前記第1画像データと前記第2画像データとの間で再生される第3画像データの再生時に用いられる第3フォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて設定する設定ステップと、を有し、
前記受付ステップでは、前記第1画像データと前記第2画像データとの間における前記第3画像データの位置と、前記第1フォーカス位置と前記第2フォーカス位置との間における前記第3フォーカス位置との関係を指定する指示を受け付け、
前記設定ステップでは、前記受付ステップで受け付けた指示が示す前記関係に基づいて前記第3フォーカス位置を決定することを特徴とする画像再生方法。 - コンピュータにより実行される、
フォーカスが合った奥行き方向の位置であるフォーカス位置を撮影後に変更可能な複数のライトフィールド画像データが複数の画像データを含む動画データとして再生される際に第1画像データに設定される第1フォーカス位置、及び第2画像データに設定される第2フォーカス位置を受け付ける受付ステップと、
前記第1画像データと前記第2画像データとの間で再生される第3画像データの再生時に用いられる第3フォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて設定する設定ステップと、を有し、
前記受付ステップでは、前記第1画像データに含まれるオブジェクトを指定する指示を受け付け、
前記設定ステップでは、前記受付ステップで前記オブジェクトを指定する指示を受け付けた場合、前記オブジェクトにフォーカスが合う位置に前記第3フォーカス位置を決定することを特徴とする画像再生方法。 - コンピュータにより実行される、
フォーカスが合った奥行き方向の位置であるフォーカス位置を撮影後に変更可能な複数のライトフィールド画像データが複数の画像データを含む動画データとして再生される際に第1画像データに設定される第1フォーカス位置、及び第2画像データに設定される第2フォーカス位置を受け付ける受付ステップと、
前記第1画像データと前記第2画像データとの間で再生される第3画像データの再生時に用いられる第3フォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて設定する設定ステップと、を有し、
前記設定ステップでは、前記第2画像データの後の前記複数の画像データのフォーカス位置を、前記第1フォーカス位置及び前記第2フォーカス位置に基づいて決定することを特徴とする画像再生方法。 - 請求項6から9のいずれか1項に記載の画像再生方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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