JP6630299B2 - プログラム、情報処理装置、情報処理方法および情報処理システム - Google Patents

プログラム、情報処理装置、情報処理方法および情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、ユーザインターフェースに関する。
オブジェクトをスクロールさせる画像を表示する技術が知られている。特許文献1は、複数のオブジェクトがスクロールされている場合において、区切りとなる特定位置が表示されているときには、特定位置が表示されていない場合と比べて移動量が少なくなるように移動量を決定する技術を開示している。
特開2012−150558号公報
本発明は、より自然な操作感をユーザに提供する。
本発明は、コンピュータを、所定領域の一部である表示領域を移動させるための操作入力を受け付ける受け付け手段と、前記表示領域の画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、前記操作入力に基づいて前記表示領域を移動させる移動制御手段として機能させ、前記移動制御手段は、前記表示領域が前記所定領域と所定の位置関係にある場合、所定方向への移動を抑制して前記表示領域を移動させる、プログラムを提供する。
前記所定の位置関係は、前記表示領域が前記所定領域から出ようとする位置関係であってもよい。
前記移動制御手段は、前記表示領域が前記所定領域から出ようとする方向と交わる方向の移動を抑制してもよい。
前記移動制御手段は、前記表示領域と前記所定領域との距離に応じて前記移動を抑制してもよい。
前記移動制御手段は、前記表示領域と前記所定領域との距離が大きくなるほど、前記移動をより抑制してもよい。
前記移動制御手段は、前記表示領域と前記所定領域とが所定の位置関係にない場合の前記所定方向への移動距離よりも、前記表示領域と前記所定領域とが所定の位置関係にある場合の前記所定方向への移動距離の方が小さくなるように、前記所定方向への移動を抑制してもよい。
前記移動制御手段は、前記表示領域の端部が、前記所定領域の端部と前記所定の位置関係にある場合、前記所定方向への移動を抑制して、前記表示領域を移動させてもよい。
前記移動制御手段は、前記表示領域の端部と前記所定範囲の端部との距離がしきい値を超えない範囲で、前記所定範囲の外側に前記表示領域を移動させた後、前記所定範囲内まで前記表示領域を移動させてもよい。
また、本発明は、所定領域の一部である表示領域を移動させるための操作入力を受け付ける受け付け手段と、前記表示領域の画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、前記操作入力に基づいて前記表示領域を移動させる移動制御手段とを有し、前記移動制御手段は、前記表示領域が前記所定領域と所定の位置関係にある場合、所定方向への移動を抑制して前記表示領域を移動させる、情報処理装置を提供する。
さらに、本発明は、所定領域の一部である表示領域を移動させるための操作入力を受け付けるステップと、前記表示領域の画像を表示手段に表示させるステップと、前記操作入力に基づいて前記表示領域を移動させ、前記表示領域が前記所定領域と所定の位置関係にある場合、所定方向への移動を抑制して前記表示領域を移動させるステップとを有する情報処理方法を提供する。
さらに、本発明は、所定領域の一部である表示領域を移動させるための操作入力を受け付ける受け付け手段と、前記表示領域の画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、前記操作入力に基づいて前記表示領域を移動させる移動制御手段とを有し、前記移動制御手段は、前記表示領域が前記所定領域と所定の位置関係にある場合、所定方向への移動を抑制して前記表示領域を移動させる、情報処理システムを提供する。
本発明によれば、より自然な操作感がユーザに提供される。
本実施形態における仮想空間50を例示する図。 比較例において領域53が自由移動範囲54内を移動する様子を例示する図。 本実施形態において領域53が自由移動範囲54内を移動する様子を例示する図。 一実施形態に係る情報処理装置1の機能構成を示す図。 情報処理装置1のハードウェア構成を示す図。 情報処理装置1の動作を示すフローチャート。 領域53と自由移動範囲54との距離を例示する図。 図8は、抑制係数の進入量依存性を例示する図。
1.概要
図1は、本実施形態における仮想空間50を例示する図である。この例で、仮想空間50は、2次元仮想空間である。仮想空間50は、オブジェクト52を有する。オブジェクト52は、仮想空間内に配置された仮想オブジェクトであり、例えば、アイコン、キャラクター(人、動物、モンスター等)、建造物(家、塔、城等)、自然物(山、川、樹木、岩等)、およびフィールドに定着しない工作物(車、ブロック等)等を表すもののうち少なくとも一つを含む。図1の例では、それぞれアイコンを表す複数のオブジェクト52が配置されている。
仮想空間50には仮想カメラ(図示略)が設けられており、この仮想カメラで仮想的に撮影された画像が表示装置に表示される。なおこの仮想カメラ自体は仮想空間50内にあってもよいし、仮想空間50外にあってもよい。領域53は、この仮想カメラにより撮影される領域、すなわち表示装置に表示される領域を表している。領域53は、ユーザの操作入力に応じて移動する。すなわち、表示装置に表示される画像は、操作入力に応じてスクロールする。領域53に対しては、自由移動範囲54が設定されている。領域53は、自由移動範囲54の内部であれば操作入力に応じて自由に移動するが、自由移動範囲54の外部においては、領域53の移動は、自由移動範囲54の内部にある場合と比較して制限される。なおこの例では、領域53は自由移動範囲54を超えることが一切できないわけではない。決められた制限のもと、領域53の少なくとも一部が自由移動範囲54の外に出る場合がある。
図2は、比較例において領域53が自由移動範囲54内を移動する様子を例示する図である。比較例においては、領域53は、自由移動範囲54の外にはみ出さない範囲で移動する。いま、領域53に対して図2(a)に示される位置から右下方向(斜め方向)に速度Vが与えられ、領域53が移動する例を考える。右下方向に移動した領域53の右端が自由移動範囲54の右端と接する位置まで移動すると(図2(b))、領域53はこれ以上右に移動できない。この状態でさらに右下方向への(計算上の、または仮想的な)移動速度がゼロでない場合(例えば領域53を右下に移動させる操作入力が与えられた場合)、すなわち、移動速度の右方向成分および下方向成分がともにゼロでない場合、領域53は右には移動できないので、下にのみ移動する(図2(c))。この場合、領域53は、ユーザが意図しない方向に移動している場合がある。
図3は、本実施形態において領域53が自由移動範囲54内を移動する様子を例示する図である。図3(a)および(b)は、図2(a)および(b)と同じである。図3(b)の状態、すなわち、領域53が自由移動範囲54の右端まで移動したときに、領域53が右下向きの移動速度を有する場合、領域53は下に移動する。このとき、下への移動量は、図2(c)の場合よりも抑制されている。さらに、このとき、決められた制限の下、領域53は右にも移動する(図3(c))。領域53は、自由移動範囲54の外にはみ出た後、自由移動範囲54の内まで戻る(図3(d))。すなわち、移動速度Vがゼロになると、領域53は、最終的には、自由移動範囲54内に収まる位置まで移動する。この例によれば、ユーザが意図しない方向への領域53の移動を抑制することができる。以下、このようなユーザインターフェースを提供する装置の構成および動作について説明する。
2.構成
図4は、一実施形態に係る情報処理装置1の機能構成を示す図である。情報処理装置1は、受け付け手段11と、表示制御手段12と、移動制御手段13とを有する。受け付け手段11は、所定領域(この例では仮想空間50)の一部である領域53を移動させるための、ユーザによる操作入力を受け付ける。表示制御手段12は、領域53の画像を表示手段20に表示させる。表示手段20は、この例では、情報処理装置1とは別の外部装置により提供される機能であり、文字および画像の少なくとも一方を表示する。移動制御手段13は、操作入力に基づいて領域53を移動させる。移動制御手段13は、領域53が仮想空間50と所定の位置関係にある場合、所定方向への移動を抑制して、表示領域を移動させる。この例で、所定の位置関係は、領域53が自由移動範囲54から出ようとする位置関係である。また、所定方向は、領域53が自由移動範囲54から出ようとする方向と交わる方向である。
図5は、情報処理装置1のハードウェア構成を示す図である。この例で、情報処理装置1は、ビデオゲームを実行するためのゲーム装置である。情報処理装置1は、CPU101と、メモリ102と、外部メモリIF103と、入出力IF104と、通信部105とを有するコンピュータ装置である。情報処理装置1の操作には、コントローラ2が用いられる。また、情報処理装置1は、表示装置4に接続されている。表示装置4は、画像および文字の少なくとも一方を含む情報を表示する装置であり、ディスプレイ(液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)パネル等)、および駆動回路を有する。この例で、情報処理装置1はいわゆる据え置き型のゲーム装置であり、表示装置4を内蔵していない。表示装置4は、外付け装置、例えばテレビ受像機である。なお、情報処理装置1は、表示装置4を内蔵していてもよい。
CPU101は、情報処理装置1の各部を制御する装置であり、各種の演算を行う。メモリ102は、プログラムおよびデータを記憶する記憶装置であり、例えばRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を有する。外部メモリIF103は、プログラム(例えばゲームプログラム)およびデータを記憶した外部メモリ3(例えば光ディスク、磁気ディスク、または半導体メモリ)との間でプログラムおよびデータの読み書きをするインターフェースである。入出力IF104は、入出力装置(この例では表示装置4)との間で信号を仲介するインターフェースである。通信部105は、コントローラ2と通信する装置であり、例えばアンテナおよび増幅器を有する。外部メモリ3またはメモリ102に記憶されているプログラム(例えばゲームプログラム)を実行することにより、そのプログラムに係る機能(例えばビデオゲーム)が情報処理装置1において実現される。
コントローラ2は、情報処理装置1に対し指示を入力する装置であるが、この例ではさらに、情報処理装置1から送信される信号に従って画像を表示する機能を有する。コントローラ2は、CPU201と、タッチスクリーン202と、通信部203とを有する。CPU201は、コントローラ2の各部を制御する装置であり、メモリ(図示略)を使用して各種の演算を行う。タッチスクリーン202は、情報を表示する機能と指示を入力する機能とを兼ね備えた装置であり、例えば、ディスプレイおよび駆動回路、並びにディスプレイの表面に設けられたタッチセンサを有する。通信部203は、情報処理装置1と通信する装置であり、例えばアンテナおよび増幅器を有する。
この例では、外部メモリ3またはメモリ102に記憶されているプログラム(ゲームプログラム、システムソフトウェア、またはこれらの組み合わせ)によって、仮想空間50における領域53の画像を、表示装置4およびタッチスクリーン202の少なくとも一方に表示する機能が提供される。また、領域53は、コントローラ2を介した操作入力に応じて、仮想空間50内を移動する。このプログラムを実行しているCPU101は、受け付け手段11、表示制御手段12、および移動制御手段13の一例である。表示装置4およびタッチスクリーン202の少なくとも一方は、表示手段20の一例である。
3.動作
図6は情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。図6のフローの開始前において、仮想空間50における領域53の画像を表示させるためのプログラムが実行されている。ここでは、領域53の画像がタッチスクリーン202に表示され、タッチスクリーン202におけるユーザによる操作入力に応じた指示が情報処理装置1に入力される例を説明する。また、この例で図6の処理は、所定の周期(例えば60Hzに相当する16.7ミリ秒)で繰り返し実行される。この処理の単位期間を「フレーム」という。
タッチスクリーン202における操作には、「ドラッグ」と「フリック」とがある。ドラッグは、指でタッチスクリーン202をなぞる操作、すなわちタッチした状態を継続したままタッチ位置を動かす操作である。フリックは、指でタッチスクリーン202を素早くはらう操作、すなわち所定の基準値より速い速度でドラッグした後で指をタッチスクリーン202から離す操作である。これらの操作に応じて領域53の移動速度が決定され、決定された移動速度に応じて移動した領域53の画像が表示される。
ステップS101において、CPU101は、操作入力を受け付ける。詳細には以下のとおりである。コントローラ2から送信される、ユーザの操作入力を示す信号(以下「操作入力信号」という)は、タッチスクリーン202においてタッチされた位置の座標(以下「実座標」という)を含む。現フレームにおいてタッチスクリーン202がタッチされていない場合、操作入力信号はヌル値を含む。CPU101は、実座標を、仮想空間50における位置を示す座標(以下「仮想座標」という。また、仮想座標により示される点を「仮想点」という)に変換する。
メモリ102は、過去の所定期間(例えば、継続中のドラッグまたは継続中のフリックが開始されたフレームから直近のフレームまで)の各フレームにおける仮想座標を順に記憶している。CPU101は、このフレームにおける仮想座標を、メモリ102に書き込む。
ステップS102において、CPU101は、領域53の移動速度を算出する。この例で、CPU101は、メモリ102に記憶されている複数の仮想座標の少なくとも一部を用いて、領域53の移動速度を算出する。移動速度は、具体的にはどのような方法で算出されてもよい。例えば、移動速度は、操作入力の累積に係数を乗算することにより算出される。あるいは、移動速度は、ドラッグの始点から目標点に向かうベクトルおよび前フレームにおける移動速度のそれぞれに係数を乗算したもののベクトル和を用いて算出されてもよい。さらにあるいは、移動速度は、これらとは別の方法により算出されてもよい。
ステップS103において、CPU101は、領域53の移動後の位置(正確には移動後の位置の候補)を算出する。移動後の位置の算出には、領域53の現在位置と、移動速度と、フレーム周期が用いられる。領域53の位置は、代表点(例えば、左上頂点)の位置により表される。
ステップS104において、CPU101は、移動後の領域53と自由移動範囲54とが所定の位置関係を満たしているか判断する。この例で、所定の位置関係は、移動後の領域53の端部が自由移動範囲54からはみ出るという関係である。CPU101は、例えば、
x1<xmin …(1)
x2>xmax …(2)
y1<ymin …(3)
y2>ymax …(4)
のうち少なくとも一つの条件が満たされているか判断する。なお、x1およびx2は、移動後の領域53の左端および右端のx座標をそれぞれ示す。y1およびy2は、移動後の領域53の下端および上端のy座標を示す。xminおよびxmaxは、それぞれ自由移動範囲54の左端および右端のx座標を示す。yminおよびymaxは、それぞれ自由移動範囲54の下端および上端のy座標を示す。なお、この例では右向きがx軸の正方向であり、上向きがy軸の正方向である。領域53と自由移動範囲54とが上記(1)から(4)の所定の位置関係のいずれかを満たしていると判断された場合(S104:YES)、CPU101は、処理をステップS106に移行する。領域53と自由移動範囲54とが所定の位置関係を満たしていないと判断された場合(S104:NO)、CPU101は、処理をステップS105に移行する。
ステップS105において、CPU101は、ステップS103において算出された位置に領域53を移動させる。ステップS105の処理が完了すると、CPU101は、処理をステップS108に移行する。
ステップS106およびステップS107においては、特定方向および特定方向以外の方向(以下「非特定方向」という)の座標がそれぞれ決定される。すなわち、ステップS106においては特定方向の座標のみが、ステップS107においては非特定方向の座標のみが決定される。ステップS106において、CPU101は、ステップS104で満たされた位置関係に応じた方向(以下「特定方向」という。所定方向の一例)の移動を抑制する。位置関係に応じた方向は、移動後の領域53の端部がはみ出る方向とは別の方向、この例では、はみ出る方向と直交する方向である。例えば、式(1)または(2)の条件が満たされた場合はy方向が特定方向であり、式(3)または(4)の条件が満たされた場合はx方向が特定方向である。式(1)または(2)と、式(3)または(4)とがともに満たされた場合は、特定方向は存在しない(x方向およびy方向のいずれも特定方向ではない)。
CPU101は、例えば次式(5)に従って、特定方向の移動を抑制する。
pr(j)−p(j−1)=k{pc(j)−p(j−1)} …(5)
式(5)をpr(j)について解くと次式(6)が得られる。
pr(j)=k・pc(j)+(1−k)・p(j−1) …(6)
CPU101は、式(6)で算出された座標を、領域53の特定方向の座標として決定する。ここで、pr(j)は第jフレーム(現フレーム)の抑制された移動後の位置を示す。pc(j)は第jフレームのステップS103において算出された移動後の位置を示す。p(j−1)は、第(j−1)フレーム(直前のフレーム)における位置を示す。kは、移動の抑制の度合いを示す係数(以下「抑制係数」という)である。この例で、係数kは、非特定方向における領域53と自由移動範囲54との距離に応じて決められる。なお、特定方向以外の方向については、この補正は行われない。
図7は、領域53と自由移動範囲54との距離を例示する図である。この例で、領域53と自由移動範囲54との距離は、端部と端部との距離、より詳細には、領域53のうち、自由移動範囲54からはみ出ている部分についての、はみ出ている座標軸方向の座標の最大値(または最小値)と、自由移動範囲54についての、その座標軸方向の座標の最大値(または最小値)との差である。図7(a)の例では、領域53が自由移動範囲54のx軸正方向側にはみ出しており、領域53のx座標の最大値と自由移動範囲54のx座標の最大値との差が、領域53と自由移動範囲54との距離dである。図7(b)は自由移動範囲54の形状が矩形でない例を示している。この例では、領域53が自由移動範囲54のy軸負方向側にはみ出しており、領域53のy座標の最小値と自由移動範囲54のy座標の最小値との差が、領域53と自由移動範囲54との距離dである。以下の例では、領域53と自由移動範囲54との距離を、領域53が自由移動範囲54の外部に進入しているという観点から「進入量」という。
図8は、抑制係数の進入量依存性を例示する図である。縦軸は抑制係数kを、横軸は非特定方向における進入量dを、それぞれ示している。この例で、係数kは、0<k<1の範囲の値を有し、値が小さいほど移動が抑制されていることを示す。この例では、非特定方向(例えばx方向)への進入量が大きいほど、特定方向(例えばy方向)への移動が抑制される。この例で係数kは1未満であるので、領域53と自由移動範囲54とが所定の位置関係にない場合の特定方向への移動距離よりも、領域53と自由移動範囲54とが所定の位置関係にある場合の特定方向への移動距離の方が小さくなるように、特定方向への移動が抑制される。また、この例で係数kは0よりも大きいので、抑制された後も、領域53は特定方向に移動する(すなわち移動量はゼロではない)。
再び図6を参照する。ステップS107において、CPU101は、非特定方向の移動後の位置を決定する(すなわち、移動量を決定する)。非特定方向における移動後の位置は、原則的には、ステップS103で算出された位置が用いられる。しかし、進入量dがしきい値(上限値)thdを超えてしまう場合、CPU101は、進入量dがしきい値thdを超えないように、移動後の位置を決定する。例えば、CPU101は、進入量dがしきい値thdを超えてしまう場合、d=thdとなるように、ステップS103で算出された位置を修正する。この例で、進入量のしきい値thd(すなわち許容進入量)は、ステップS102において算出される移動速度(より詳細には、移動速度の非特定方向成分)に応じて決められる。より具体的には、CPU101は、移動速度が大きくなるほど、しきい値thdの値を大きくする。
なお、領域53の端部が自由移動範囲54からはみ出ている場合、CPU101は、領域53が自由移動範囲54内にある場合と比較して移動速度を減じる効果を生じさせる処理を行う。移動速度を減じる効果を生じさせる処理は、例えば、移動速度の算出式で用いられる係数を、移動速度が減少する方向に変化させる処理、移動速度を減じさせる仮想的な操作入力を与える処理、またはこれらの組み合わせを含む。
ステップS108において、CPU101は、メモリ102に記憶されている座標に対応する位置における領域53の画像を、タッチスクリーン202に描画するための信号を出力する。タッチスクリーン202は、通信部105および通信部203を介して受信したこの信号に従って画像を描画する。次のフレームになると、CPU101は、ステップS101〜S108の処理を再び実行する。
以上で説明したように本実施形態によれば、自由移動範囲54の境界付近で領域53を移動させる場合に、ユーザの意図しない方向への領域53が抑制される。
4.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
4−1.変形例1
所定方向への移動が抑制される条件である所定の位置関係は、領域53が自由移動範囲54から出ようとするものに限定されない。所定の位置関係は、例えば、領域53が自由移動範囲54の内部にあるという位置関係であってもよい。この場合において、特定方向および非特定方向はあらかじめ決められていてもよいし、操作入力等に応じて動的に決められてもよい。さらにこの場合において、移動制御手段13は、領域53の移動速度または移動量に応じて、特定方向における移動の抑制を行うか否か判断し、抑制を行うと判断された場合にこの移動を抑制してもよい。具体的には、移動制御手段13は、領域53の移動速度が所定のしきい値よりも速い場合に、特定方向における移動を抑制すると判断してもよい。あるいは、移動制御手段13は、領域53の移動量が所定のしきい値よりも多い場合に、特定方向における移動を抑制すると判断してもよい。
4−2.変形例2
領域53と自由移動範囲54とが所定の位置関係を満たした場合における非特定方向への移動は、実施形態で説明したものに限定されない。すなわち実施形態においては、ある制限の下、領域53が自由移動範囲54からはみ出ることが許容されたが、領域53が自由移動範囲54からはみ出ないように、非特定方向への移動が制限されてもよい。
4−3.変形例3
抑制係数kの具体例は、図8で説明したものに限定されない。抑制係数kは進入量に対して線形に変化してもよいし、不連続に変化してもよい。また、抑制係数kは、進入量に加え(または進入量に代えて)移動速度の大きさまたは移動量の関数であってもよい。
4−4.変形例4
特定方向は、非特定方向に直交する方向に限定されない。特定方向は非特定方向と交わる(第1方向と平行でない)ものであれば、非特定方向に直交していなくてもよい。例えば、仮想空間50における位置を表す座標系は直交座標系でなくてもよい。
4−5.変形例5
領域53と自由移動範囲54との距離は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、領域53の特定点と自由移動範囲54の特定点との距離が用いられてもよい。領域53および自由移動範囲54の特定点は、例えば、重心、頂点、または決められた辺上の点などが用いられる。
4−6.変形例6
操作入力と領域53の移動方向との関係は、実施形態で説明したものに限定されない。CPU101は、ドラッグまたはフリックの方向と同じ方向の移動速度を発生させてもよい。
4−7.変形例5
情報処理装置1またはその他の装置のハードウェア構成は実施形態で説明したものに限定されない。例えば、コントローラ2はタッチスクリーン202を有していなくてもよい。この場合、コントローラ2は、キーパッドおよび/またはボタンを有し、押下されたキーまたはボタンに応じた操作入力信号を、情報処理装置1に供給してもよい。あるいは、コントローラ2は、加速度センサを有し、与えられた加速度に応じた(すなわちユーザがコントローラ2を振り回すアクションに応じた)操作入力信号を、情報処理装置1に供給してもよい。
4−8.変形例8
情報処理装置1のフローや、各種の処理に用いられるパラメータおよび数式はあくまで例示であり、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、図6のフローの一部のステップは、省略されたり、他のステップと順番が入れ替えられたりしてもよい。
4−9.その他の変形例
仮想空間50は2次元空間に限定されない。仮想空間50は、3次元以上の空間であってもよい。また、領域53は、仮想空間の一部であるものに限定されない。領域53は実空間の一部であってもよい。
情報処理装置1は、据え置き型のゲーム装置に限定されない。情報処理装置10は、携帯型ゲーム装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット端末など、ゲーム装置以外の情報処理装置であってもよい。また
、情報処理装置1において実行されるアプリケーションプログラムは、ゲームアプリケーションに限定されない。文書編集アプリケーション、学習アプリケーション、その他の実用ソフトなど、ゲーム以外の機能を実現させるためのアプリケーションプログラムが情報処理装置1において実行されてもよい。また、実施形態で説明した情報処理装置1の機能の一部を、ネットワーク上のサーバ装置が有していてもよい。この場合、サーバ装置と情報処置装置1とを有する情報処理システムが、実施形態で説明した機能を有する。
情報処理装置1により実行されるアプリケーションプログラムは、記憶媒体により提供されるものに限定されない。アプリケーションプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードにより提供されてもよい。また、情報処理装置1のシステムソフトウェアが、記憶媒体またはダウンロードにより提供されてもよい。
1…情報処理装置
11…受け付け手段
12…表示制御手段
13…移動制御手段
101…CPU
102…メモリ
103…外部メモリIF
104…入出力IF
105…通信部
2…コントローラ
201…CPU
202…タッチスクリーン
203…通信部
3…外部メモリ
4…表示装置
20…表示手段
50…仮想空間
52…オブジェクト
53…領域
54…自由移動範囲

Claims (9)

  1. コンピュータを、
    矩形領域の一部である表示領域を移動させるための操作入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記表示領域の画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記操作入力に基づいて前記表示領域を移動させる移動制御手段と
    して機能させ、
    前記移動制御手段は、前記表示領域の少なくとも一部が前記矩形領域の第1方向の端部から当該矩形領域の外に移動し、かつ当該表示領域が当該矩形領域の当該第1方向と直交する第2方向の端部に達していない間において、当該第2方向への移動を、当該表示領域と当該矩形領域との当該第1方向における距離である進入量に応じて抑制して前記表示領域を移動させる
    プログラム。
  2. 前記移動制御手段は、前記操作入力に基づいて、当該操作入力の後も前記表示領域を継続して移動させ、前記操作入力が継続されていないときも当該表示領域の少なくとも一部を当該矩形領域の外に移動させる
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記移動制御手段は、前記表示領域の少なくとも一部が前記矩形領域の外を移動する間において、前記進入量に応じて前記第2方向への移動を抑制する
    請求項1または2に記載のプログラム。
  4. 前記移動制御手段は、前記表示領域の少なくとも一部が前記矩形領域の外を移動する間において、前記進入量が大きくなるほど、前記第2方向への移動をより抑制する
    請求項1ないしのいずれか一項に記載のプログラム。
  5. 前記移動制御手段は、与えられた操作入力に対して、前記表示領域が前記矩形領域の内を移動する場合の前記第2方向への移動距離よりも、前記表示領域が前記矩形領域の外を移動する場合の前記第2方向への移動距離の方が小さくなるように、前記第2方向への移動を抑制する
    請求項1ないしのいずれか一項に記載のプログラム。
  6. 前記移動制御手段は、前記進入量がしきい値を超えない範囲で、前記矩形領域の外側に前記表示領域を移動させた後、前記矩形領域内まで前記表示領域を移動させる
    請求項1ないしのいずれか一項に記載のプログラム。
  7. 矩形領域の一部である表示領域を移動させるための操作入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記表示領域の画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記操作入力に基づいて前記表示領域を移動させる移動制御手段と
    を有し、
    前記移動制御手段は、前記表示領域の少なくとも一部が前記矩形領域の第1方向の端部から当該矩形領域の外に移動し、かつ当該表示領域が当該矩形領域の当該第1方向と直交する第2方向の端部に達していない間において、当該第2方向への移動を、当該表示領域と当該矩形領域との当該第1方向における距離である進入量に応じて抑制して前記表示領域を移動させる
    情報処理装置。
  8. 矩形領域の一部である表示領域を移動させるための操作入力を受け付けるステップと、
    前記表示領域の画像を表示手段に表示させるステップと、
    前記操作入力に基づいて前記表示領域を移動させ、当該表示領域の少なくとも一部が前記矩形領域の第1方向の端部から当該矩形領域の外に移動し、かつ当該表示領域が当該矩形領域の当該第1方向と直交する第2方向の端部に達していない間において、当該第2方向への移動を、当該表示領域と当該矩形領域との当該第1方向における距離である進入量に応じて抑制して前記表示領域を移動させるステップと
    を有する情報処理方法。
  9. 矩形領域の一部である表示領域を移動させるための操作入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記表示領域の画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記操作入力に基づいて前記表示領域を移動させる移動制御手段と
    を有し、
    前記移動制御手段は、前記表示領域の少なくとも一部が前記矩形領域の第1方向の端部から当該矩形領域の外に移動し、かつ当該表示領域が当該矩形領域の当該第1方向と直交する第2方向の端部に達していない間において、当該第2方向への移動を、当該表示領域と当該矩形領域との当該第1方向における距離である進入量に応じて抑制して前記表示領域を移動させる
    情報処理システム。
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