JP6629526B2 - 外壁材用補助部材および外壁材の施工構造 - Google Patents

外壁材用補助部材および外壁材の施工構造 Download PDF

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Description

本発明は、壁下地に固定されて、外壁材を施工する際に外壁材を下方から位置決め可能に支持する外壁材用補助部材、およびこれを備えた外壁材の施工構造に関する。
特許文献1には、縦張り外壁材の下端部を支持する縦張り補助部材が開示されている。この縦張り補助部材は、胴縁に固定される鉛直部と、鉛直部の下端部から屋外側に突出して、縦張り用外壁材の下端部を支持する水平係止部とからなる。
実用新案登録第3137021号公報
ところで、縦張り補助部材には、隣り合う縦張り外壁材の間の目地や、縦張り外壁材の下端面に回り込んだ雨水等が流れる可能性がある。ここで、特許文献1に開示された縦張り補助部材は、水平係止部の水平な上面が縦張り外壁材の下端面に面接触した状態で、縦張り外壁材を支持している。このため、前記縦張り補助部材に流れた雨水が、水平係止部の上面と縦張り外壁材の下端面との間に溜まり、この水が縦張り外壁材に吸収されるおそれがある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、外壁材を施工する際に外壁材を下方から位置決め可能に支持する外壁材用補助部材であって、当該補助部材に溜まる水が当該外壁材に吸収されるのを防止することが可能な外壁材用補助部材、およびこれを備えた外壁材の施工構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の外壁材用補助部材は、建物の壁下地に取り付けられて、外壁材を施工する際に外壁材を下方から位置決め可能に支持する外壁材用補助部材であって、前記壁下地に固定される固定部と、前記固定部の下端部から屋外側に向かって突出した底部と、前記底部の屋外側端部から上方に向かって突出した突出部とを備え、前記突出部は、上縁が前記外壁材の下端面に線接触するように構成されたことを特徴とする。
また、前記底部は、前記固定部の下端部から屋外側に向かって上方に傾斜し、前記底部と前記固定部との境界を含む部分には、前記底部から前記固定部に亘って第1の貫通孔が形成されることが好ましい。
また、前記固定部の下端から前記突出部の前記上縁までの上下寸法が、10mm以上であることが好ましい。
また、前記固定部と前記底部の成す角度が30°以上75°以下であることが好ましい。
また、前記第1の貫通孔は、前記固定部に形成された第1孔部と、前記底部に形成されて前記第1孔部と連続した第2孔部とを備え、前記第2孔部の前記底部の傾斜方向における寸法は、前記第1孔部の上下寸法よりも大きいことが好ましい。
また、前記固定部の前記第1の貫通孔よりも上側の部分には、第2の貫通孔が形成されていることが好ましい。
また、本発明の外壁材の施工構造は、前述の外壁材用補助部材を用いて外壁材が施工された外壁材の施工構造であって、前記外壁材用補助部材の前記固定部が、壁下地に取り付けられ、前記突出部の上縁が前記外壁材の下端面に線接触することを特徴とする。
また、前記壁下地に固定され、前記外壁材用補助部材の下方に設けられた水切りを備え、前記水切りは、屋外側に向かって下り傾斜して、上面を流れる水を屋外側に排出する水受け部を備え、前記外壁材用補助部材の前記固定部の下端が、前記水受け部の前記上面に接触することが好ましい。
また、前記壁下地は屋外側に複数の横胴縁を備えるとともに、当該横胴縁は通気手段を有しており、前記固定部は、前記第2の貫通孔が所定の横胴縁の下方に位置するよう当該所定の横胴縁に固定され、前記固定部、前記所定の横胴縁及び前記水受け部で囲まれ且つ前記第2の貫通孔と連通する空間は、前記外壁材の屋内側に形成された通気層に前記通気手段を介して連通することが好ましい。
本発明に係る外壁材用補助部材は、突出部の上縁が外壁材の下端面に線接触するため、外壁材と補助部材の突出部の間には、外壁材から流れ込んだ雨水が滞留しにくい。従って、外壁材が補助部材との間に溜まった雨水に濡れにくくなる。
図1は、本発明の実施形態の外壁材用補助部材を用いた外壁材の施工構造の断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図3は、図1のB部拡大図である。 図4Aは外壁材用補助部材の正面図であり、図4Bは外壁材用補助部材の側面図であり、図4Cは外壁材用補助部材の平面図である。 実施形態の他例の外壁材用補助部材の正面図である。 本発明の実施形態の外壁材の施工構造における通気経路を説明するための斜視図である。 図7A〜図7Dは、変形例の外壁材用補助部材の側面図である。
以下、添付図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。図1には、本実施形態の外壁材用補助部材(外壁材用支持部材)1を用いた外壁材の施工構造が示されている。この外壁構造は、建物に設けられた壁下地2、補助部材1、および外壁材3を備えている。なお、以下では外壁材用補助部材1を単に「補助部材1」という。また、以下では、図1中矢印D1で示した屋外側の方向を前方、矢印D2で示した屋内側の方向を後方として説明する。
本実施形態の壁下地2は、土台20と、複数の柱材21と、透湿防水シート22と、複数の横胴縁23とを備えている。
土台20は、基礎60上に設けられている。土台20には、図2に示されるように前記複数の柱材21が左右方向(土台20の長手方向)に並べて設けられており、各柱材21は土台20に支持されている。なお、各柱材21は、管柱、通し柱、または間柱のいずれであってもよい。
図1に示されるように、本実施形態の外壁材の施工構造は、水切り(土台水切り)4を備えている。図3は、図1のB部拡大図である。水切り4は、土台20の前面に沿って配置された板状の固着部40と、固着部40の下端部から前方に向かって突出した板状の水受け部41と、水受け部41の前端部(屋外側端部)から下方に向かって突出した板状の水切り部42とを備えている。
固着部40は、ビスまたは釘などの固着具を用いて、屋外側から土台20に固着されており、これにより水切り4は壁下地2に取り付けられている。
図1に示されるように、土台20と前記複数の柱材21とで構成された下地ベース24の前面には、透湿防水シート22が設けられている。なお、透湿防水シート22の下端部は、水切り4の固着部40の前面に位置するよう設けられている。
図3に示されるように、水切り4の水受け部41は、基礎60上に位置し、その前端部は基礎60の前面よりも屋外側に突出している。水切り4の水切り部42は、基礎60の上端部の前方を覆っている。
図1に示されるように、横胴縁23は、下地ベース24(土台20と複数の柱材21)の屋外側において上下方向に複数列配置されている。すなわち、本実施形態の壁下地2は、左右方向に一列に並べて設けられた横胴縁列を、上下方向に複数列備えている。
最下列の横胴縁列の各横胴縁23は、透湿防水シート22を介して土台20の前面に沿って配置され、ビスまたは釘などの固着具を用いて、屋外側から土台20に取り付けられている。また、最下列以外の横胴縁列の各横胴縁23は、透湿防水シート22を介して複数の柱材21の前面に沿って配置され、ビスまたは釘などの固着具を用いて、屋外側から複数の柱材21に取り付けられている。
各横胴縁列において、左右方向に並ぶ横胴縁23同士の間には、図2に示されるように、通気用隙間25が形成されている。各通気用隙間25は、各横胴縁列の上方部と下方部を連通させる通気手段である。なお、通気手段は、通気用隙間25に制限されず、例えば左右方向に並ぶ横胴縁列に替えて壁一面と略同長さの横胴縁23を上下に貫通する孔や切り欠きであってもよい。
図1に示されるように、本実施形態の補助部材1は、外壁材3の張り始めに用いられる。なお、補助部材1は、建物の土台部分だけでなく、例えば2階以上の建物の所定階とその上側の階との間における上下方向に並ぶ2枚の外壁材3の間に設けられて、上側の外壁材3を施工する際に当該上側の外壁材3を下方から位置決め可能に支持してもよい。
図4A〜図4Cは、本実施形態の補助部材1の正面図、側面図、および平面図である。補助部材1は、金属製である。具体的に補助部材1は、ガルバリウム鋼板(登録商標)から形成されている。なお、補助部材1は、鋼板や亜鉛めっき鋼板等のその他の材料から形成されてもよい。
補助部材1は、左右方向に延びた長尺部材である。補助部材1の厚み(板厚)は、0.35mm以上1.2mm以下であることが好ましく、本実施形態では0.8mmである。
図3に示されるように、補助部材1は、所定の横胴縁23(図示例では、最下列の横胴縁23)の前面に沿って配置された固定部10と、固定部10の下端部から前方に向かって突出した底部11と、底部11の前端部から上方に固定部10と平行に突出して外壁材3の下端面に線接触する突出部12とを備えている。
補助部材1には、上方に開口した溝部13が形成されている。溝部13は、突出部12と、底部11と、固定部10の突出部12に対向した下端部とで構成されている。
固定部10は、厚み方向が前後方向と平行で左右方向に延びた矩形板状に形成されている。固定部10は、釘またはビスなどの固着具61を用いて、屋外側から最下列の横胴縁23および土台20に固着されている。これにより補助部材1は、壁下地2に取り付けられている。なお、本実施形態の固着具61は、屋外側から横胴縁23、透湿防水シート22、水切り4の固着部40を順に通して土台20に固着されているが、横胴縁23にのみ固着されてもよい。また、本実施形態の補助部材1には、固定部10に固着具61を通すための孔70が形成されているが、この孔70は省略してもよい。この場合、固着具61は、固定部10に打ち込まれることにより、固定部10を貫通する。
底部11は、固定部10の下端部から前方に突出した矩形板状に形成されており、固定部10の左右方向の全長に亘って形成されている。
底部11は、固定部10の下端部から前方(屋外側)に向かって上方に傾斜している。固定部10と底部11の成す角度θは、30°以上75°以下に設定されることが好ましい。本実施形態の角度θは、60°である。
固定部10の下端(底部11と固定部10の境界14の下端)は、水切り4の水受け部41の上面に接している。このため、作業者が補助部材1を壁下地2に取り付けるとき、固定部10の下端を水受け部41の上面に接するようにして、補助部材1の上下位置を決めることができる。
図4A〜図4Cに示されるように、底部11と固定部10との境界14を含む部分には、第1の貫通孔15が左右方向に複数設けられている。各第1の貫通孔15は、補助部材1を貫通し、溝部13に入った雨水を排出する水抜き孔として機能する。
各第1の貫通孔15は、図3に示されるように、固定部10から底部11に亘って形成されている。ただし、各第1の貫通孔15は、突出部12には形成されていない。このため、各第1の貫通孔15は、屋外側から見たときに目立ち難い。具体的に各第1の貫通孔15は、固定部10の下端部に形成された第1孔部16と、底部11の後端部から前端部に亘って形成され、第1孔部16の下端と連続した第2孔部17とで構成されている。
本実施形態の底部11は、上記の如く屋外側(前方)に向かって上り傾斜、即ち、屋内側(後方)に向かって下り傾斜している。また、固定部10と底部11の成す角度が75°以下に設定されている。このため、底部11上に雨水が流れ込んだとき、この雨水は底部11の上面に沿って下端部までスムーズに流れ、この後、第1の貫通孔15から排出される。
また、固定部10と底部11の成す角度は、30°以上に設定されている。このため、溝部13に雨水が溜まったとしても、この雨水は表面張力によって上昇し難く、これにより外壁材3は、濡れ難くなっている。
なお、本実施形態の第1の貫通孔15は、矩形状であるが、その形状は特に制限されない。
各第1の貫通孔15は、図3に示されるように、第1孔部16の上下寸法L1よりも、第2孔部17の底部11の傾斜方向における寸法L2が大きい。また、第2孔部17の上縁は、第1孔部16の上縁よりも上方に位置している。このため、溝部13の雨水が入り込んだとき、この雨水は、第1の貫通孔15から屋外側に排出されやすい。本実施形態では、第1孔部16の寸法L1が4mmであり、第2孔部17の寸法L2が9.5mmである。
図3および図4Aに示されるように、補助部材1の固定部10において、最下列の横胴縁23よりも下方に突出した部分には、第2の貫通孔(通気孔)18が左右方向に複数形成されている。各第2の貫通孔18は、各第1の貫通孔15よりも上方に位置している。
補助部材1の固定部10、最下列の横胴縁23、及び水受け部41で囲まれた空間51は、前記複数の第2の貫通孔18に連通している。これにより、空間51は前記複数の第2の貫通孔18を介して、補助部材1の溝部13の内側に連通している。
本実施形態の第2の貫通孔18は、左右方向において第1の貫通孔15とは異なる位置に形成されており、補助部材1において孔加工によって強度低下する部分が分散して配置されている。なお、第2の貫通孔18と第1の貫通孔15は、左右方向において同じ位置に形成されてもよい。また、本実施形態の第2の貫通孔18は、矩形状に形成されているが、その他の形状であってもよい。図5には、補助部材1に円形の第2の貫通孔18を設けた例が示されている。
図3および図4Aに示されるように、補助部材1の突出部12は、底部11の前端部から鉛直方向上向きに突出しており、固定部10と平行な矩形板状に形成されている。突出部12は、底部11の左右方向の全長に亘って形成されている。
突出部12は、外壁材3の下端面に線接触する上縁19を備えている。本実施形態の上縁19は、突出部12の水平な上端面である。なお、上縁19は、水平に対して傾いた上端面であってもよい。
突出部12の上縁19は、固定部10の上縁よりも下方に位置している。補助部材1の固定部10の下端から、突出部12の上縁19までの上下寸法L3は、10mm以上であり、上縁19と固定部10の下端との間に比較的大きな間隔を設けることができる。このため、補助部材1の溝部13に雨水が溜まったとしても、この雨水は突出部12の上縁19で支持された外壁材3に接触しにくい。本実施形態の上下寸法L3は、13mmに設定されている。
本実施形態の外壁材3は、壁下地2に対して縦張りで設けられる縦張り用外壁材である。なお、外壁材3は横張り用外壁材であってもよい。
外壁材3は、上下複数列の横胴縁列の前面に沿って、図2に示されるように左右方向に複数並べて配置されている。外壁材3としては、例えば窯業系サイディングが用いられる。なお、外壁材3は、金属形サイディングや木質系サイディング等、従来から知られているその他の外壁材3であってもよい。
各外壁材3は、図1に示されるように、補助部材1の突出部12の上縁19に載置された状態で、ビスまたは釘などの固着具62を屋外側から複数打ち込み、これら固着具62を横胴縁23に固着することで、壁下地2に取り付けられる。また、左右方向に隣り合う外壁材3同士は、図2に示されるように相じゃくり接合されている。
なお、各外壁材3は、固着具62ではなく、留め具等を用いて壁下地2に取り付けられてもよい。また、各外壁材3が壁下地2に取り付けられた状態では、各外壁材3の荷重は、補助部材1によって支持されてもよいし、支持されなくてもよい。すなわち、補助部材1は、少なくとも、外壁材3を施工する際に外壁材3を下方から位置決め可能に支持するものであればよい。
図1に示されるように、外壁材3の屋内側、具体的には下地ベース24の前面に貼り付けられた透湿防水シート22と外壁材3の間には、通気層(通気空間)50が形成されている。通気層50には、複数列の横胴縁列が配置されているが、前述のように各横胴縁列には上下方向に貫通する通気用隙間25(図2参照)が設けられているため、通気層50は上下方向に亘って連続した空間となっている。
通気層50は、最下列の横胴縁23と水切り4の水受け部41の間の空間51、前記複数の第2の貫通孔18、および前記複数の第1の貫通孔15を順に介して、外壁材3の屋外空間に連通しており、図6に矢印で示すように、通気される。したがって、第1の貫通孔15は、通気孔としても機能する。
ところで、図2に示されるように、左右方向に隣り合う外壁材3の間に形成された目地52に、雨水が浸入した場合、この雨水は当該目地52に沿って流下して補助部材1に至る可能性がある。また、外壁材3の前面を流下した雨水も、外壁材3の下端面に回り込んで補助部材1に至る可能性がある。このように補助部材1に雨水が流れると、外壁材3と補助部材1との間に雨水が溜まり、この雨水が外壁材3に触れる可能性がある。
ここで、本実施形態の補助部材1は、図3に示されるように突出部12の上縁19だけが外壁材3に接触しており、この上縁19(突出部12の上端面)は、外壁材3の下端面に対して線接触(線状に接触)している。このため、補助部材1の外壁材3との接触面積は極めて小さく、これにより外壁材3と補助部材1との間には、外壁材3から流れ込んだ雨水が滞留しにくくなっている。
水切り4は、外壁材3の前面や下端面から落下した雨水、並びに補助部材1の第1の貫通孔15から排出された雨水を、水受け部41の上面で受ける。この雨水は、傾斜した水受け部41の上面に沿って屋外側に流れて水切り部42の前面を伝い、この後、水切り部42の下縁から落下する。
ここで、補助部材1の固定部10の下端(固定部10と底部11との境界14)は、水受け部41の上面に接している。このため、第1の貫通孔15付近に存在する雨水は、水受け部41上の雨水に接触して水受け部41側に引っ張られやすい。従って、第1の貫通孔15付近に滞留した雨水は、排出されやすい。
また、各第1の貫通孔15は、補助部材1の底部11から固定部10にまで亘って形成されている。このため、仮に外壁材3と壁下地2の間の通気層50に雨水が浸入し、この雨水が、水受け部41の補助部材1よりも屋内側の部分の上に流れ込んだとしても、この雨水は、固定部10に形成された第1孔部16と底部11に形成された第2孔部17を経て屋外側に排出される。
以上説明した本実施形態の補助部材1は、以下の特徴を有している。補助部材1は、建物の壁下地2に取り付けられて、外壁材3を施工する際に外壁材3を下方から位置決め可能に支持する補助部材である。補助部材1は、壁下地2に固定される固定部10と、固定部10の下端部から屋外側に向かって突出した底部11と、底部11の屋外側端部から上方に向かって突出した突出部12とを備える。突出部12は、上縁19が外壁材3の下端面に線接触するように構成される。
この特徴を有する補助部材1は、突出部12の上縁19が外壁材3の下端面に線接触するように構成される。このため、外壁材3と補助部材1の突出部12との間には、外壁材3から流れ込んだ雨水が滞留しにくい。これにより、外壁材3は、補助部材1との間に溜まった雨水に濡れにくくなる。
また、本実施形態の補助部材1は、以下の付加的な特徴を有している。底部11は、固定部10の下端部から屋外側に向かって上方に傾斜している。底部11と固定部10との境界14を含む部分には、底部11から固定部10に亘って第1の貫通孔15が形成される。
この特徴を有する補助部材1は、突出部12と固定部10の間に入った雨水が、第1の貫通孔15から排出される。このため、突出部12と固定部10の間に雨水が溜まりにくくなり、外壁材3は一層濡れにくくなる。また、第1の貫通孔15が底部11から固定部10にまで亘って形成されるため、第1の貫通孔15を底部11にのみ形成する場合と比較して、屋外側から見たときに第1の貫通孔15が目立ち難くなり、また、第1の貫通孔15の開口面積を大きくして、突出部12と固定部10の間に入った雨水の排水性を向上できる。
また、本実施形態の補助部材1は、以下の付加的な特徴を有している。固定部10の下端から突出部12の上縁19までの上下寸法L3が、10mm以上である。
この特徴を有する補助部材1は、仮に突出部12と固定部10の間に雨水が溜まったとしても、この雨水は外壁材3から下方に離れて位置しやすい。このため、突出部12の上縁19で下から支持された外壁材3は、一層濡れにくくなる。
また、本実施形態の補助部材1は、以下の付加的な特徴を有している。固定部10と底部11の成す角度θが30°以上75°以下である。
ここで、固定部10と底部11の成す角度が小さいと、突出部12と固定部10の間に溜まった雨水の水位が上昇しやすく、この雨水で外壁材3が濡れる可能性があるが、前述のように固定部10と底部11の成す角度θが30°以上であると、突出部12と固定部10の間に溜まった雨水が表面張力により上昇することが抑制される。このため、外壁材3はより一層濡れ難くなる。また、固定部10と底部11の成す角度θが75°以下であると、底部11の傾斜により、底部11上の雨水が第1の貫通孔15側に流れやすくなる。このため、突出部12と固定部10の間に溜まった雨水も排出されやすい。
また、本実施形態の補助部材1は、以下の付加的な特徴を有している。第1の貫通孔15は、固定部10に形成された第1孔部16と、底部11に形成されて、第1孔部16と連続した第2孔部17とを備える。第2孔部17の底部11の傾斜方向における寸法L2は、第1孔部16の上下寸法L1よりも大きい。
この特徴を有する補助部材1は、第2孔部17の寸法L2が、第1孔部16の寸法L1よりも大きいため、突出部12と固定部10の間の雨水が屋外側に排出されやすくなり、スムーズな排水を実現できる。
また、本実施形態の補助部材1は、以下の付加的な特徴を有している。固定部10の第1の貫通孔15よりも上側の部分には、第2の貫通孔18が形成される。
この特徴を有する補助部材1は、第1の貫通孔15と第2の貫通孔18を通じて通気ができる。
また、本実施形態の外壁材の施工構造は、以下の特徴を有している。前述した補助部材1を用いて外壁材3が施工された外壁材の施工構造である。補助部材1の固定部10が、壁下地2に取り付けられる。突出部12の上縁19が外壁材3の下端面に線接触する。
この特徴を有する外壁材の施工構造は、補助部材1の突出部12の上縁19が外壁材3の下端面に線接触するため、外壁材3と補助部材1の突出部12との間に、外壁材3から流れ込んだ雨水が滞留しにくい。このため、外壁材3が、補助部材1との間に溜まった雨水に濡れにくくなる。
また、本実施形態の外壁材の施工構造は、以下の付加的な特徴を有している。外壁材の施工構造は、壁下地2に固定され、補助部材1の下方に設けられた水切りを備える。水切り4は、屋外側に向かって下り傾斜して、上面を流れる水を屋外側に排出する水受け部41を備える。補助部材1の固定部10の下端が、水受け部41の上面に接触する。
この特徴を有する外壁材の施工構造は、作業者が補助部材1を壁下地2に取り付けるとき、補助部材1の固定部10の下端を水受け部41の上面に接するようにして、補助部材1の上下位置を位置決めできる。このため、補助部材1を壁下地2に容易に取り付けることができる。
また、本実施形態の外壁材の施工構造は、以下の付加的な特徴を有している。壁下地2は屋外側に複数の横胴縁23を備えるとともに、当該横胴縁23は通気手段(通気用隙間25)を有する。固定部10は、第2の貫通孔18が所定の横胴縁23(最下列の横胴縁23)の下方に位置するよう当該所定の横胴縁23に固定される。固定部10、所定の横胴縁23及び水受け部で囲まれ且つ第2の貫通孔18と連通する空間51は、外壁材3の屋内側に形成された通気層50に通気手段を介して連通することを特徴とする。
この特徴を有する外壁材の施工構造では、外壁材3の屋内側に形成された通気層50が、横胴縁23が有する通気手段、空間51、第2の貫通孔18、および第1の貫通孔15を介して屋外側に連通し、通気層50が通気される。
図7A〜図7Dに補助部材1の変形例を示す。図7Aに示す補助部材1は、固定部10と底部11の成す角度θが30°である。図7Bに示す補助部材1は、固定部10と底部11の成す角度θが75°である。図7Cに示す補助部材1は、底部11が断面円弧状に形成されている。また、突出部12は底部11に連続し、底部11との境界線が現れない。図7Dに示す補助部材1は、前記実施形態の補助部材1よりも突出部12の上下長さが短い。なお、図7A〜図7Dに示される補助部材1のその他の構成は同じである。
また、この他、本実施形態の補助部材1および外壁材の施工構造は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
θ 固定部と底部の成す角度
1 外壁材用補助部材
10 固定部
11 底部
12 突出部
14 境界
15 第1の貫通孔
18 第2の貫通孔
19 上縁
2 壁下地
23 横胴縁
25 通気用隙間
3 外壁材
4 水切り
41 水受け部
50 通気層

Claims (8)

  1. 建物の壁下地に取り付けられて、外壁材を施工する際に外壁材を下方から位置決め可能に支持する外壁材用補助部材であって、
    前記壁下地に固定される固定部と、
    前記固定部の下端部から屋外側に向かって突出した底部と、
    前記底部の屋外側端部から上方に向かって突出した突出部とを備え、
    前記突出部は、上縁が前記外壁材の下端面に線接触するように構成され
    前記底部は、前記固定部の下端部から屋外側に向かって上方に傾斜し、
    前記底部と前記固定部との境界を含む部分には、前記底部から前記固定部に亘って第1の貫通孔が形成されたことを特徴とする外壁材用補助部材。
  2. 前記固定部の下端から前記突出部の前記上縁までの上下寸法が、10mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の外壁材用補助部材。
  3. 前記固定部と前記底部の成す角度が30°以上75°以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外壁材用補助部材。
  4. 前記第1の貫通孔は、
    前記固定部に形成された第1孔部と、
    前記底部に形成されて前記第1孔部と連続した第2孔部とを備え、
    前記第2孔部の前記底部の傾斜方向における寸法は、前記第1孔部の上下寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の外壁材用補助部材。
  5. 前記固定部の前記第1の貫通孔よりも上側の部分には、第2の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の外壁材用補助部材。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の外壁材用補助部材を用いて外壁材が施工された外壁材の施工構造であって、
    前記外壁材用補助部材の前記固定部が、壁下地に取り付けられ、
    前記突出部の上縁が前記外壁材の下端面に線接触することを特徴とする外壁材の施工構造。
  7. 前記壁下地に固定され、前記外壁材用補助部材の下方に設けられた水切りを備え、
    前記水切りは、
    屋外側に向かって下り傾斜して、上面を流れる水を屋外側に排出する水受け部を備え、
    前記外壁材用補助部材の前記固定部の下端が、前記水受け部の前記上面に接触したことを特徴とする請求項6に記載の外壁材の施工構造。
  8. 前記壁下地は屋外側に複数の横胴縁を備えるとともに、当該横胴縁は通気手段を有しており、
    前記固定部は、前記固定部の前記第1の貫通孔よりも上側の部分に形成された第2の貫通孔が所定の横胴縁の下方に位置するよう当該所定の横胴縁に固定され、
    前記固定部、前記所定の横胴縁及び前記水受け部で囲まれ且つ前記第2の貫通孔と連通する空間は、前記外壁材の屋内側に形成された通気層に前記通気手段を介して連通することを特徴とする請求項7に記載の外壁材の施工構造。
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