JP6628506B2 - 管理シートの作成装置、管理シートの作成システム及び管理シートの作成方法 - Google Patents

管理シートの作成装置、管理シートの作成システム及び管理シートの作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の検査又は整備において行われる点検の結果に応じた内容を記載した管理シートの作成装置、作成システム及び作成方法に係り、特に、点検の結果に応じて選択された車両用部品や作業名称を反映して管理シートを作成する作成装置、作成システム及び作成方法に関する。
車両の検査や整備では複数の項目の点検が行われ、それぞれの点検結果は、記録簿等の管理シートに記録されることになっている。具体例を挙げて説明すると、車検を依頼する顧客は、点検整備工場へ当該顧客の車両を持ち込み、同工場にて受入点検を受ける。その後、点検整備工場側では受入点検の結果を踏まえて点検や整備に掛かる費用を概算し、見積書を顧客に提示する。顧客が見積書の内容を確認した上で正式に車両の点検や整備を申し込むと、中間点検及び完成検査が行われる。この際に管理シートが発行され、整備員や検査員によって利用される。そして、すべての点検項目について点検結果が記入された管理シートは、記録簿として顧客に提示される。
一方、上記の管理シートを作成する装置やシステムは、既に知られており、その一例としては、特許文献1に記載のシステムが挙げられる。特許文献1に記載のシステム(特許文献1では「車両整備情報記録システム」)は、顧客車両の整備点検項目に係る車両整備情報を生成し、記録簿シートに記録するものである。より詳しく説明すると、特許文献1に記載のシステムは、請求書を発行させる指示を表す請求書発行指示信号を受けると、整備点検項目に基づいて顧客に対して発行する請求書に関する請求書情報を生成する。また、特許文献1に記載のシステムは、請求書情報から整備点検項目を抽出し、その抽出された整備点検項目に基づいて車両整備情報を生成し記録簿シートに記録する。
以上のように構成された特許文献1に記載のシステムでは、請求書情報を利用して整備記録情報を生成するので、整備記録情報の信頼性が向上することになる。なぜならば、請求書情報は、整備の対価を請求するための情報であり、当該情報が不正確に作成される可能性は極めて低いと考えられるからである。それ故に、請求書情報に基づいて整備記録情報を生成すれば、実際の整備結果を正確に反映したものになると考えられる。
特開2004−234364号公報
ところで、部品交換等が必要となる点検結果を得た場合、交換部品となる車両用部品、及び当該部品を用いて行われる作業の名称が選択されることになる。一方で、管理シートを作成する際には、車両用部品を用いた作業が必要であるという点検結果の記入欄(厳密には、当該点検結果を得た点検項目に対して設けられた点検結果の記入欄)を特定し、特定した記入欄に当該点検結果を記入することになる。このときに記入欄の特定を誤ったり、記載ミスや記載漏れが生じたりしてしまうと、管理シートの記載事項が正確に記載されず、結果として、管理シートの信頼性を損ねることになってしまう。また、記入欄を特定する作業、及び、特定した記入欄に点検結果を記入する作業を検査員又は整備士が行う場合には、その者に手間を要することにもなる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、管理シートを容易に、且つ正確に作成することが可能な装置を提供することである。
同様に、本発明の他の目的は、管理シートを容易に、且つ正確に作成することが可能なシステムを提供することである。また、本発明の他の目的は、管理シートを容易に、且つ正確に作成することが可能な方法を提供することである。
前記課題は、本発明の管理シートの作成装置によれば、車両の検査又は整備において行われる点検の結果に応じた内容を記載した管理シートの作成装置であって、(A)前記検査又は整備に要する事項として選択された車両用部品及び作業の名称の双方の内容を示す情報を取得する情報取得部と、(B)前記検査又は整備に対して設定された複数の点検項目の各々と、当該各々の点検において所定の点検結果が得られた場合に必要となる前記車両用部品及び前記作業の名称と、の対応関係に基づき、前記複数の点検項目のうち、前記情報取得部が取得した前記双方の内容を示す前記情報の内容と対応する点検項目である特定項目を特定する点検項目特定部と、(C)前記管理シート中、前記特定項目と関連付けられた領域に、前記所定の点検結果に応じた標識が表示された前記管理シートのデータを生成するデータ生成部と、を備えることにより解決される。
以上のように構成された本発明に係る管理シートの作成装置(以下、「本装置」と呼ぶ)では、車両の検査又は整備に要する事項として選択された車両用部品及び作業の名称のうち、少なくとも一方の内容と対応する点検項目、すなわち特定項目を特定する。つまり、本装置によれば、車両用部品や作業の名称の選択結果から、所定の点検結果(具体的には部品交換等、何らかの作業が必要であるという点検結果)が得られた点検項目を自動的に特定することが可能となる。また、本装置によれば、管理シート中、特定項目と関連付けられた領域に所定の点検結果に応じた標識が表示された管理シートのデータが生成される。これにより、管理シートにおいて、所定の点検結果が得られた点検項目(すなわち、特定項目)と当該点検結果とを紐付けしておくことが可能となる。この結果、特定項目の点検において所定の点検結果が得られたことを管理シートに正確に示しておくことが可能となり、以て管理シートの信頼性が向上することとなる。
た、上記の構成では、選択された車両用部品及び作業の名称の双方の内容から特定項目を特定する。これにより、特定項目を特定する際の精度が向上することになる。
また、本装置についてより好適な構成を述べると、前記データ生成部は、部品交換が必要であるという点検結果に応じた前記標識を前記領域に記載した前記管理シートのデータを生成するとよい。
上記の構成では、部品交換が必要であるという点検結果が得られた点検項目(特定項目)について、当該点検結果に応じた標識が記載される。これにより、特定項目について部品交換が必要であるという点検結果が得られた旨を管理シートに適切に記載することが可能となる。
また、本装置について更に好適な構成を述べると、前記管理シートは、車両中、前記特定項目の点検において前記所定の点検結果が得られた箇所に対して行われる作業を指示するための指示書として用いられ、前記管理シートが前記指示書として用いられる場合、前記データ生成部は、前記管理シート中、前記特定項目についての点検結果が記入される記入欄の脇に位置する前記領域に、前記所定の点検結果に応じた前記標識が表示された前記管理シートのデータを生成するとよい。
上記の構成では、管理シートとして作業の指示書を作成することになる。そして、管理シート中、特定項目についての点検結果が記入される記入欄の脇に位置する領域に、所定の点検結果に応じた標識が表示される。これにより、作業内容及び作業の対象箇所が明確になるように作業の指示書を作成することが可能となる。
また、本装置について一段と好適な構成を述べると、前記管理シートは、車両の点検又は整備の結果を記録する記録簿として用いられ、前記管理シートが前記記録簿として用いられる場合、前記データ生成部は、前記管理シート中、前記特定項目についての点検結果が記入される記入欄内にある前記領域に、前記所定の点検結果に応じた前記標識が表示された前記管理シートのデータを生成するとよい。
上記の構成では、管理シートとして点検又は整備の結果に関する記録簿を作成することになる。そして、管理シート中、特定項目についての点検結果が記入される記入欄内に、所定の点検結果に応じた標識が表示される。これにより、特定項目についての点検結果が明確になるように記録簿を作成することが可能となる。
また、前述した課題は、本発明の管理シートの作成システムによれば、(A)請求項1乃至5のいずれか一項に記載の管理シートの作成装置と、(B)該管理シートの作成装置と通信可能であり、前記車両用部品の価格情報を前記管理シートの作成装置に通知する価格通知装置と、を有し、(C)前記管理シートの作成装置は、前記価格通知装置から通知された前記価格情報に基づいて見積書を作成する見積書作成部を更に有することにより解決される。
上記のシステムによれば、特定項目の点検において所定の点検結果が得られたことを示す管理シートを簡単且つ適切に作成することが可能となる。
また、前述した課題は、本発明の管理シートの作成方法によれば、車両の検査又は整備において行われる点検の結果に応じた内容を記載した管理シートの作成方法であって、(A)コンピュータが、前記検査又は整備に要する事項として選択された車両用部品及び作業の名称の双方の内容を示す情報を取得することと、(B)コンピュータが、前記検査又は整備に対して設定された複数の点検項目の各々と、当該各々の点検において所定の点検結果が得られた場合に必要となる前記車両用部品及び前記作業の名称と、の対応関係に基づき、前記複数の点検項目のうち、取得した前記双方の内容を示す前記情報の内容と対応する点検項目である特定項目を特定することと、(C)コンピュータが、前記管理シート中、前記特定項目と関連付けられた領域に、前記所定の点検結果に応じた標識が表示された前記管理シートのデータを生成することと、を備えることにより解決される。
上記の方法によれば、特定項目の点検において所定の点検結果が得られたことを示す管理シートを適切に作成することが可能となる。
本発明によれば、車両の点検結果に応じて選択された車両用部品や作業の名称から、所定の点検結果が得られた点検項目である特定項目を自動的に特定する。また、管理シート中、特定項目と対応付けられた領域に上記所定の点検結果に応じた標識が表示されるように管理シートのデータを生成する。以上の結果、管理シートを容易に且つ正確に作成することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る管理シートの作成システムを示した概念図である。 管理シートの一例を示した図である。 点検情報データベースが記憶している点検情報の一例を示した図である。 価格通知装置が記憶している車両用部品の価格情報を示す図である。 管理シートの作成装置の構成を機能面から示したブロック図である。 交換部品選択画面の画面例を示した図である。 見積書の一例を示した図である。 車両点検における各工程を示した図である。 見積書作成フローの説明図である。 管理シート作成フローの説明図である。 指示書として発行した管理シートの一例を示した図である。 記録簿として発行した管理シートの一例を示した図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。特に、後に説明する入力画面及び操作画面の例は、あくまでも一例に過ぎず、その画面構成や画面デザインについては、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更可能である。
<本実施形態に係る管理シートの作成装置及び作成システムの概要>
先ず、本実施形態に係る管理シートの作成装置(以下、本装置10)、並びに管理シートの作成システム(以下、本システムS)の構成について、図1乃至4を参照しながら概説する。図1は、本システムSを示した概念図である。図2は、管理シートの一例を示す図であり、同シートの一部を拡大した図となっている。図3は、後述する点検情報データベース1が記憶している点検情報の一例を示した図である。図4は、後述する部品商端末20が記憶している車両用部品の価格情報を示す図である。
本装置10は、管理シートの作成装置の一例に相当し、特に本実施形態では車両の検査又は整備に関する商談や商談後の処理において用いられる。ここで、検査とは、車両保有者に対して義務付けられた検査のことであり、例えば車検が該当する。なお、以下では、車検において本装置10を用いるケースを具体例に挙げて説明することとする。
本装置10は、図1に示すように、車両整備工場(以下、整備工場F)に設置されたコンピュータにより構成されており、整備工場Fに居る点検員mによって操作される。点検員mは、本装置10を通じて点検の進捗状況を確認することが可能である。また、点検員mは、点検を申し込む顧客(以下、点検依頼者)との間で点検に関する商談を行う際に本装置10を用いることで、点検の費用に関する見積書を作成して点検依頼者に提示したり、見積書作成に必要な情報を取得したりすることが可能である。
また、本装置10は、図2に図示した管理シート100のデータを生成する。この管理シート100は、本発明の管理シートの一例に相当し、車両の検査又は整備において行われる点検の結果に記録等するために点検員mにより用いられる。
具体的に説明すると、点検員mは、車検用の点検内容として設定された点検項目、具体的には定期点検基準項目について点検を行う。その後、点検員mは、管理シート100中の記入欄(厳密には、点検項目別に設けられた記入欄中、対応する記入欄)に、点検結果に応じた記号を記入する。図2を参照しながらより具体的に説明すると、点検名称「エンジンルーム点検」に対して設定された点検項目のうち、「パワーステアリングベルトの損傷」について部品交換が必要であるという点検結果を得た場合、点検員mは、管理シート100中、点検項目「パワーステアリングベルトの損傷」の記入欄に交換の記号「×(バツ)」を記入する。このように、管理シート100は、各点検項目について点検結果を記録する記録簿として用いられる。
なお、本実施形態において、管理シート100は、ある点検項目の点検において部品交換等の作業が必要であるという点検結果が得られた場合に当該作業の内容を指示する際にも発行される。すなわち、本実施形態において、管理シート100は、車検対象の車両中、部品交換等の作業が必要であるという点検結果が得られた箇所に対して当該作業の内容を指示するための指示書としても用いられることになっている。
以上のように本実施形態に係る管理シート100については、点検結果を記録しておく記録簿として作成される他、部品交換等の作業が必要な箇所について当該作業の内容を指示するための指示書として作成されることがある。ちなみに、管理シート100は、本装置10が生成したデータ(厳密には印刷用データ)に基づいて不図示のプリンタが印刷することによって作成(発行)される。
さらに、本装置10は、専用の通信ネットワークGNを通じて、後述する点検情報データベース1や部品商端末20にアクセスし、これらの機器と通信する。つまり、本装置10は、点検情報データベース1や部品商端末20と共に情報通信システム(すなわち、本システムS)を構築しており、これらの機器との間で情報の送受信を行う。
本システムSを構成する機器のうち、本装置10以外の機器について説明すると、点検情報データベース1は、データベースサーバによって構成されており、図3に示すテーブル情報としての点検情報200を記憶している。点検情報200とは、車検用の点検項目として設定された複数の点検項目の各々と、当該各々の点検において所定の点検結果が得られた場合に必要となる車両用部品及び作業名称との対応関係を規定したものである。図3を参照しながら説明すると、例えば、点検項目「パワーステアリングベルトの損傷」について「部品交換(×)」という点検結果が得られた場合を想定する。かかる点検結果に対しては、必要な車両用部品として「パワーステアリングベルト」、「パワーステアリングプーリ」及び「パワーステアリング軸受」が対応付けられていると共に、必要な作業の名称として「ベルト交換」、「プーリ交換」及び「軸受交換」が対応付けられている。
上記の点検情報200を参照することにより、本装置10は、例えばある点検項目の点検において部品交換の作業が必要であるという点検結果を得た場合、必要となる車両用部品及び作業名称を特定することが可能である。その上で、本装置10は、特定した車両用部品や作業名称をモニタに表示させ、これらの内容を点検員mに知らせる。
なお、本実施形態では、点検情報200が本装置10とは異なるコンピュータ、具体的には点検情報データベース1に記憶されていることとした。ただし、これに限定されるものではなく、本装置10が内蔵している記憶装置(例えばハードディスクドライブ)に点検情報200が記憶されていてもよい。
部品商端末20は、部品商Pが保有するコンピュータによって構成されており、本実施形態では価格通知装置として機能する。具体的に説明すると、部品商端末20は、通信ネットワークGNを介して本装置10と通信可能であり、部品商Pが取り扱う各種の車両用部品の価格情報300を本装置10に通知する。より詳しく説明すると、部品商端末20は、図4に図示したテーブル情報としての価格情報300を記憶している。なお、本実施形態において、価格情報300には、各種の車両用部品についての価格(厳密には、単価)とともに納期及び在庫の有無が併せて収録されている。そして、部品商端末20は、価格情報300のうち、本装置10側で選択された車両用部品に関する情報を抽出し、当該情報を本装置10に通知する。
以上のようにして価格情報が通知されることで、本装置10は、交換対象部品の価格に関する情報(価格情報)を入手することが可能である。そして、本装置10は、部品商端末20から入手した価格情報に基づいて点検費用の見積書を作成し、作成した見積書を点検依頼者に提示する。また、点検依頼者との商談が成立して整備工場Fが正式に検査(車検)を受注した場合、本装置10は、車両整備の際に必要となる車両用部品についての発注データを生成し、同データを部品商端末20に向けて送信する。そして、当該発注データを部品商端末20が受信することで、上記車両用部品に関する発注が完了する。
<本実施形態に係る点検結果管理シートの作成装置の機能について>
次に、本装置10の機能について説明する。本装置10は、前述したように整備工場Fに設置されたコンピュータ(より具体的にはパソコン)からなり、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、ハードディスクドライブ、入力装置、出力装置及び通信用インタフェースを構成機器として備えている。また、本装置10のハードディスクドライブには、点検管理用プログラムが記録されている。この点検管理用プログラムがCPUによって読み取られて実行されることにより、本装置10は、その機能を発揮するようになる。
より具体的に説明すると、本装置10は、図5に示した機能部、具体的には入力受付部11、見積書作成部12、情報取得部13、点検項目特定部14及びデータ生成部15を備えている。これらの機能部は、本装置10を構成するハードウェア機器がソフトウェアである点検管理用プログラムと協働することにより実現されるものである。図5は、本装置10の構成を機能面から示したブロック図である。以下、各機能部について個別に説明することとする。
(入力受付部について)
入力受付部11は、点検員mによる入力操作を受け付けるものである。入力受付部11が受け付ける入力操作の中には、(1)工程管理用の入力操作、(2)点検結果の入力操作、(3)見積書作成用の入力操作、(4)部品発注用の入力操作が含まれている。工程管理用の入力操作とは、点検中の各種工程、すなわち、点検依頼者が整備工場Fへ車両を受入してから納品するまでの一連の工程を管理するために行われる入力操作であり、具体的に説明すると、点検員mが各工程の実施日その他の必要事項を検査依頼毎に入力する操作である。
点検結果の入力操作とは、点検依頼者が整備工場Fに自己の車両を持ちこんだ際に点検員mが行う受入点検の結果を入力する操作である。なお、受入点検は、見積書作成の前段階で行われる。また、受入点検については複数の点検項目が設定されており、受入点検時には、各点検項目について異常の有無を点検する。そして、点検員mは、受入点検の終了後、異常が認められた点検項目について部品交換等の作業内容(作業区分)を点検結果として入力する。
見積書作成用の入力操作とは、見積書を作成する上で点検員mが選択する事項、具体的に説明すると、点検において必要であると判断された部品交換等の作業、及び、当該作業で必要となる車両用部品を選択する操作である。つまり、見積書作成用の入力操作は、車検に要する事項として点検員mが選択した内容に関する入力操作である。なお、本実施形態において、入力受付部11は、見積書作成用の入力操作を受け付けるにあたり、図6に図示の交換部品選択画面を本装置10のモニタに表示させる。そして、入力受付部11は、当該画面を通じて選択された車両用部品の名称を見積書作成用の入力事項として受け付ける。図6は、交換部品選択画面の画面例を示した図である。同様に、入力受付部11は、不図示の作業選択画面を本装置10のモニタに表示させ、当該選択画面を通じて選択された作業の名称を見積書作成用の入力事項として受け付ける。
部品発注用の入力操作は、点検員mが見積書作成時に選択した車両用部品のうち、最終的に発注することに決めた部品を必要個数分だけ発注するために行う入力操作である。
(見積書作成部について)
見積書作成部12は、入力受付部11が受け付けた点検結果の入力操作、及び見積書作成用の入力操作に応じて車検費用の見積書を作成するものである。より具体的に説明すると、見積書作成部12は、入力受付部11が受け付けた点検結果の入力操作から、部品交換等の作業が必要となるという点検結果が得られた点検項目(以下では、「特定項目」と言う)を特定する。その後、見積書作成部12は、点検情報データベース1にアクセスし、当該点検情報データベース1に記憶された点検情報200を参照する。そして、見積書作成部12は、点検情報200中に集録された車両用部品及び作業名称のうち、特定項目とその点検結果に対応する車両用部品及び作業名称を抽出する。
上記の手順により車両用部品及び作業名称が抽出された後には、本装置10のモニタに上述の交換部品選択画面が表示されるようになり、抽出された車両用部品の名称が当該画面中に一覧表示される。そして、点検員mは、交換部品選択画面に表示された車両用部品を見ながら、交換部品選択画面を通じて見積書作成用の入力操作を行う。
より具体的に説明すると、点検員mは、交換部品選択画面に表示された車両用部品のうち、実際に交換部品として用いる部品について、画面中に設けられたチェックボックスにチェックを入れる。例えば、図6に図示のケースでは「パワーステアリングベルト」のチェックボックス欄にチェックが入っている。その後、点検員mは、交換部品選択画面内に設けられた価格問合せボタン(図6中、「価格問合せ」と表記されたボタン)をクリックする。これをトリガーとして、見積書作成部12は、チェックが入った車両用部品(すなわち、点検員mが選択した車両用部品)を特定すると共に、その車両用部品の価格(単価)、納期及び在庫の有無について部品商端末20に問い合わせる。部品商端末20側では、同端末20が有する問合せ受付部21が上記の問合せを受け付けると、これを契機として価格情報通知部22が価格情報300の中から、選択された車両用部品の価格等に関する情報を抽出する。抽出された価格情報300は、部品商端末20から本装置10に通知される。
また、点検員mは、不図示の作業選択画面を通じて、交換部品を用いる作業の名称を選択する。見積書作成部12は、上記の作業選択画面を通じて選択された作業を特定し、その作業工賃を求める。なお、各種作業の工賃に関する情報(厳密には作業単価の情報)については、本装置10にデータベース化されて記憶されていてもよく、あるいは、別途のデータベースサーバに記憶されていてもよい。
そして、見積書作成部12は、部品商端末20から通知された車両用部品の価格情報300と、その車両用部品を用いて行われる作業の工賃と、に基づいて見積書を作成する。厳密に説明すると、見積書作成部12は、見積書の印刷用データを生成する。この印刷用データに従って不図示のプリンタが当該印刷を実施することにより、書面としての見積書(以下、見積伝票B)が作成されることになる。
ここで、見積伝票Bについて図7を参照しながら説明すると、見積伝票Bには車検費用の総額が記載されていると共に、その費用の内訳が項目欄別に記載されている。費用内訳の項目欄の中には、整備時に使用する車両用部品(分かり易くは交換部品)についての項目欄bxと、当該車両用部品を用いて行われる作業についての項目欄byが記載されている。交換部品の項目欄bxには交換部品の名称と共に当該部品の単価、個数及びこれらの積として得られる金額が記載されている。作業の項目欄byについては作業名称と共に当該作業の単価、工数及びこれらの積として得られる金額が記載されている。
なお、図7は、見積伝票Bの一例を示した図であるが、見積書の形式や記載項目については図7に図示された内容に限定されるものではない。すなわち、見積書については、交換部品や当該交換部品を用いて行われる作業名称が記載されたものである限り、形式や記載項目については任意に設定することが可能である。
(情報取得部について)
情報取得部13は、点検員mが点検の結果に応じて選択した車両用部品及び作業名称の双方の内容を示す情報を取得するものである。より具体的に説明すると、点検員mが前述の交換部品選択画面や作業選択画面を通じて行った入力操作を入力受付部11が受け付けると、情報取得部13は、当該入力操作の内容を特定する。これにより、情報取得部13は、点検員mによって選択された車両用部品及び作業名称の双方を示す情報を取得する。
(点検項目特定部について)
点検項目特定部14は、情報取得部13が取得した交換部品の名称及び作業名称の双方を示す情報から、当該双方の内容と対応する点検項目である特定項目を特定するものである。ここで、特定項目について説明しておくと、受入点検に対して複数設定された複数の点検項目のうち、情報取得部13が取得した情報が示す交換部品の名称及び作業名称の双方の内容と対応する点検項目が特定項目に該当する。分かり易く説明すると、特定項目とは、部品交換等の作業が必要となるという点検結果が得られた点検項目であり、当該点検結果に応じて点検員mが選択した交換部品の名称及び作業の名称をキーとして特定される。
点検項目特定部14が特定項目を特定する手順について説明すると、点検項目特定部14は、先ず、情報取得部13が取得した情報から交換部品及び作業名称の双方の内容を把握する。次に、点検項目特定部14は、点検情報データベース1にアクセスし、各点検項目と交換部品及び作業名称との対応関係、すなわち点検情報200を参照する。そして、点検項目特定部14は、上記の対応関係に基づき、前段階で把握した交換部品及び作業名称の双方の内容と対応する点検項目を特定項目として特定する。図3を参照しながら具体的に説明すると、例えば、交換部品が「パワーステアリングベルト」であり、作業名称が「ベルト交換」である場合、点検項目特定部14は、点検項目「パワーステアリングベルトの損傷」を特定項目として特定することになる。
以上のように本実施形態では、点検結果に応じて選択された交換部品及び作業名称から、これらと対応付けられた点検項目を特定すること(いわゆる「逆引き」)が可能である。
(データ生成部)
データ生成部15は、管理シート100の印刷用データを生成するものである。そして、本実施形態において、データ生成部15は、管理シート100中、特定項目と関連付けられた領域に、部品交換等の作業が必要であるという点検結果に応じた標識が表示されるように管理シート100の印刷用データを生成する。ここで、点検結果に応じた標識とは、図2に記載された点検結果記号である。点検結果記号について一例を挙げて説明すると、部品交換が必要であるという点検結果が得られた場合の点検結果記号は「×(バツ)」であり、清掃が必要であるという点検結果が得られた場合の点検結果記号は「C」である。
なお、図2に図示した点検結果記号は、あくまでも一例に過ぎず、記号のデザインや内容については任意に設定可能である。また、本実施形態では、点検結果に応じた標識として記号を用いることとしたが、記号以外の標識、例えば数字や文字列等からなる標識を用いてもよい。
また、本実施形態において、データ生成部15は、一回の車検において管理シート100の印刷用データを複数回(具体的には2回)生成する。一回目に生成される印刷用データが示す管理シート100は、検査対象の車両中、特定項目の点検において「作業要」という点検結果が得られた箇所に対して行われる作業を指示するための指示書として用いられる。二回目に生成される印刷用データが示す管理シート100は、点検結果を記録しておくための記録簿として用いられるものであり、納品時に点検依頼者に対して引き渡される。
さらに、本実施形態において、データ生成部15は、作業指示書として管理シート100を作成する場合と、記録簿として管理シート100を作成する場合とで、点検結果記号の表示位置が異なるように管理シート100の印刷用データを生成する。かかる内容については後に詳しく説明する。
<本実施形態に係る管理シートの作成方法について>
次に、本装置10を用いて管理シート100を作成する手順(以下、「シート作成手順」と呼ぶ)について説明する。なお、以下に説明するシート作成手順では、本発明の管理シートの作成方法が採用されている。すなわち、以下の説明では、本実施形態に係る管理シートの作成方法に関する内容を説明している。また、シート作成手順における各ステップ(具体的にはS021〜S027)は、本実施形態に係る管理シートの作成方法を構成する要素工程に相当する。
先ず、車検の大まかな流れについて図8を参照しながら説明する。図8は、車検の流れの概要を示す図であり、点検中の各工程(主要工程)を示した図である。
車検は、点検依頼者が整備工場Fに来店するところから始まる(S001)。この際、点検依頼者は、自己の車両を整備工場Fに持ち込む。その後、点検員mは、整備工場Fに持ち込まれた車両(すなわち、検査対象の車両)に対して受入点検を行う(S002)。この受入点検において、点検員mは、複数の点検項目について異常の有無を点検し、異常有りと認められた点検項目については必要な作業を判定する。
その後、点検員mは、本装置10を操作し、前工程S002での点検結果を元に車検費用の見積書、具体的には見積伝票Bを発行する(S003)。この際、部品交換等の作業が必要であるという点検結果が得られた点検項目(すなわち、特定項目)について、必要となる交換部品及び作業を選択し、選択した交換部品の価格情報300を部品商端末20から入手する。
見積書が作成されると、点検依頼者及び点検員mは、当該見積書を見ながら点検の商談を進める。そして、見積書に記載された金額で点検の商談が成立すると、点検員mは、本装置10を操作して、整備時に必要となる交換部品を部品商Pに発注する。
後日、発注した車両用部品が整備工場Fに納品されると、点検員mは、再び本装置10を操作して、作業指示書としての管理シート100を発行する(S004)。作業指示書が発行された後、当該指示書に従って作業(整備作業)が行われる。具体的に説明すると、検査対象の車両中、特定項目の点検において作業が必要であるという点検結果が得られた箇所について、部品商Pから購入した車両用部品の交換等が行われる。
整備作業の終了後、点検員mは、中間点検を実施する(S005)。この中間点検において、点検員mは、整備作業が適切に行われたかどうか(換言すると、作業が行われたことで作業対象箇所が正常な状態になったか)を確認する。さらに、中間点検後、点検員mは、最終的な検査としての完成検査を実施する(S006)。
完成検査を終えると、点検員mは、本装置10を再度操作し、記録簿としての管理シート100を発行する(S007)。そして、この記録簿としての管理シート100が検査済みの車両と共に点検依頼者に納品された時点で車検が完了する。
次に、上述した点検における一連の工程のうち、見積書を作成する工程と、管理シート100を作成する工程と、について図9及び図10を参照しながら詳細に説明する。図9は、見積書作成フローの説明図である。図10は、管理シート作成フローの説明図である。
先ず、見積書作成フローについて説明すると、図9に示すように、本装置10の入力受付部11が点検員mの入力操作を受け付けるところから始まる(S011)。本ステップS011において入力受付部11が受け付ける入力操作は、その前工程で行った受入点検の点検結果についての入力操作である。すなわち、本ステップS011では、受入点検に対して設定された複数の点検項目の各々について点検結果を入力し、また、異常が認められた点検項目については部品交換等の作業内容を点検結果として入力する。
入力操作の受け付けが完了すると、本装置10の見積書作成部12が、入力された点検結果に基づいて特定項目の有無、換言すると、部品交換が必要な箇所の有無を特定する(S012)。そして、特定項目が一つ以上存在する場合、見積書作成部12は、点検情報データベース1にアクセスして点検情報200を参照し、当該点検情報200の中から、各特定項目及びその点検結果と対応する交換部品及び作業名称を抽出する。また、見積書作成部12は、抽出した交換部品を提示するために、図6に図示の交換部品選択画面を本装置10のモニタに表示させる。同様に、見積書作成部12は、抽出した作業名称を提示するために、不図示の作業選択画面を本装置10のモニタに表示させる。
さらに、見積書作成部12は、交換部品選択画面にて提示された交換部品のうち、点検員mが選択した部品を特定する(S013)。具体的に説明すると、点検員mが交換部品選択画面を通じて行った交換部品の入力操作を入力受付部11が受け付けると、見積書作成部12が、選択された交換部品を特定する。その後、見積書作成部12は、特定した交換部品の価格等について部品商端末20に対して問い合わせる(S014)。部品商端末20側では、上記の問合せを受け付けると、当該問合せに係る車両用部品の単価、納期及び在庫の有無を示す情報(すなわち、価格情報300)を本装置10に対して通知する。これにより、見積書作成部12は、価格情報300を取得する(S015)。
さらにまた、見積書作成部12は、作業選択画面にて提示された作業名称のうち、点検員mが選択した作業名称を特定する(S016)。具体的に説明すると、点検員mが作業選択画面を通じて行った作業名称の入力操作を入力受付部11が受け付けると、見積書作成部12が、選択された作業名称を特定する。作業名称の特定後、見積作成部12は、特定した作業の工賃を算出する。
以上までに述べたステップのうち、点検員mが選択した交換部品及び作業名称を特定し、それぞれについて見積書作成に必要な情報を取得するステップは、すべての特定項目(換言すると、部品交換が必要な箇所すべて)について完了するまで繰り返し実施される(S017)。
そして、すべての特定項目について交換部品及びその価格、並びに、当該交換部品を用いた作業の工賃が特定されると、見積書作成部12がこれらの情報に基づいて見積書(より厳密には見積伝票B)の印刷用データを生成する。最終的に、不図示のプリンタが印刷用データに従って印刷を実行することで、図7に図示の見積書が作成される(S018)。
なお、図9に図示のケースでは、交換部品選択画面を通じて選択された交換部品の特定が先になされ、作業選択画面を通じて選択された作業名称の特定が後でなされることになっている。ただし、これに限定されるものではなく、交換部品の特定と作業名称の特定とが、図9に図示の順番とは逆の順番(すなわち、作業名称の特定が先になされる順番)にて行われてもよい。
次に、管理シート作成フローについて説明すると、図10に示すように、本装置10の情報取得部13が、見積書作成時に特定された交換部品及び作業名称の双方を示す情報を取得するところから始まる(S021)。
この際、交換部品及び作業名称の双方を示す情報を取得しなかった場合(S022でNo)、すなわち、すべての点検項目について正常であるという点検結果を得た場合、本装置10のデータ生成部15は、すべての点検項目の記入欄に良好であるという点検結果記号「レ」が表示された管理シート100の印刷用データを生成する(S023)。
一方、交換部品及び作業名称を示す情報を取得した場合(S022でYes)、点検項目特定部14が点検情報データベース1にアクセスして点検情報200を読み出す(S024)。そして、点検項目特定部14は、読み出した点検情報200に基づいて、見積書に記載された交換部品及び作業名称の双方の内容と対応する点検項目、すなわち、特定項目を特定する(S025)。
そして、点検情報200を読み出して特定項目を特定するステップS024、025は、取得した情報(すなわち、交換部品及び作業名称を示す情報)のすべてに対して行われるまた、換言すると、すべての特定項目が特定されるまで繰り返し実施される(S026)。
そして、点検項目特定部14による特定項目の特定後、その特定結果を反映するように本装置10のデータ生成部15が管理シート100の印刷用データを作成する。具体的に説明すると、データ生成部15は、管理シート100中、特定項目と関連付けられた領域に、部品交換等の作業が必要であるという点検結果記号が表示された管理シート100の印刷用データを生成する。
また、本実施形態では、管理シート100がどの段階で作成されるのか(換言すると、車検の進捗度合い)に応じて点検結果記号の表示位置が変わるように管理シート100の印刷用データが生成されることになっている。
より詳しく説明すると、整備作業が開始される段階(換言すると、指示書発行段階)であれば(S027でYes)、データ生成部15は、指示書としての管理シート100の印刷用データを生成する(S028)。ちなみに、整備作業開始段階であるかどうかの判定は、本装置10の一機能である工程管理機能を利用することで実現される。
そして、指示書としての管理用シート100の印刷用データを生成する場合、データ生成部15は、図11に示すように、管理シート100中、特定項目についての点検結果が記入される記入欄101の脇に位置する領域102に点検結果記号が表示されるように管理シート100の印刷用データを生成する(S028)。図11は、指示書として発行した管理シート100の一例を示した図である。
その後、中間点検及び完成検査が終了する段階まで車検が進捗し、車検整備結果報告を作成する段階(換言すると、記録簿発行段階)になると(S029でYes)、データ生成部15は、記録簿としての管理シート100の印刷用データを生成する(S030)。このとき、データ生成部15は、図12に示すように、管理シート100中、特定項目についての点検結果が記入される記入欄101内にある領域に点検結果記号が表示されるように管理シート100の印刷用データを生成する(S030)。図12は、記録簿として発行した管理シート100の一例を示した図である。
以上までに説明してきたように、本実施形態では、点検結果に応じて点検員mが選択した車両用部品や作業名称から、部品交換等の作業が必要であるという点検結果を得た点検項目、すなわち特定項目を特定(逆引き)することが可能である。このような逆引きが自動的になされるため、点検員mが特定項目を特定したり当該特定項目についての点検結果を記入したりするという手間が省ける。また、上記の逆引きによって特定項目が特定されることで、特定項目の特定が正確になされるようになる。
さらに、本実施形態では、管理シート100中、特定項目と関連付けられた領域に当該特定項目についての点検結果記号が表示されるように管理シート100の印刷用データが生成される。これにより、特定項目とその点検結果とを紐付けた形で管理シート100が作成されるようになる。この結果、管理シート100において特定項目の点検結果(詳しくは、部品交換等の作業が必要であるという点検結果)が正確に示されるようになる。以上により、本実施形態では、管理シート100が簡単且つ適切に作成されるようになり、以て、管理シート100の信頼性(特に記録簿としての信頼性)が向上するようになる。
<その他の実施形態>
以上までに説明してきた実施形態は、本発明の管理シートの作成装置、作成システム及び作成方法の構成例の一つに過ぎず、他の構成例も考えられる。例えば、上記の実施形態では、点検結果に応じて選択された車両用部品及び作業名称の双方の内容から特定項目を特定することとした。しかしながら、これに限定されるものではなく、車両用部品及び作業名称のうち、少なくとも一方の内容(例えば、車両用部品のみ)から特定項目を特定してもよい。ただし、車両用部品及び作業名称の双方の内容から特定項目を特定する方が、特定項目をより正確に特定することが可能となる。かかる点においては、上記の実施形態の方が望ましい。
また、上記の実施形態では、管理シート100を作成するにあたり、本装置10が管理シート100の印刷用データを生成することとした。その後、当該印刷用データに従ってプリンタが管理シート100を印刷し、点検員mは、印刷された管理シート100を用いることとした。ただし、これに限定されるものではなく、管理シート100の表示用データを生成し、点検時に当該表示用データをPDA等の携帯端末に展開させて管理シート100を端末画面に表示させ、同画面を通じて点検結果を入力する形でもよい。
また、上記の実施形態では、受入点検時の点検結果に応じて、その後の整備で必要となる自動車用部品や作業を選択し、選択された車両用部品及び作業名称から特定項目を特定することとした。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、点検員mが点検依頼者との問診を通じて必要となる車両用部品や作業を特定(把握)し、その特定内容から上記の特定項目を特定することとしてもよい。
また、上記の実施形態では、車両点検に対して設定された複数の点検項目の各々と、当該各々の点検において所定の点検結果が得られた場合に必要となる車両用部品及び作業名称と、の対応関係が点検情報200として点検情報データベース1に記憶されていることとした。また、上記の実施形態では、図3に示すように、点検情報200に集録されている点検項目、車両用部品及び作業名称がいずれも文字列情報からなることとした。ただし、これに限定されるものではなく、点検項目、車両用部品及び作業名称のうちの少なくとも一つがコード化(符号化)された情報であってもよい。
また、上記の実施形態では、車検整備結果報告用の記録簿や整備作業用の指示書として管理シートを発行することとした。すなわち、上記の実施形態では、車両の検査・整備において行われる点検の結果に応じた内容を記載するために管理シートを作成することとした。ただし、これに限定されるものではなく、車両の検査及び整備のうち、いずれか一方のみに管理シートが用いられてもよい。
1 点検情報データベース
10 本装置(管理シートの作成装置)
11 入力受付部
12 見積書作成部
13 情報取得部
14 点検項目特定部
15 データ生成部
20 部品商端末(価格通知装置)
21 問合せ受付部
22 価格情報通知部
100 管理シート
101 記入欄
102 脇に位置する領域
200 点検情報
300 価格情報
B 見積伝票(見積書)
bx,by 項目欄
F 整備工場
GN 通信ネットワーク
m 点検員
P 部品商
S 本システム(管理シートの作成システム)

Claims (6)

  1. 車両の検査又は整備において行われる点検の結果に応じた内容を記載した管理シートの作成装置であって、
    前記検査又は整備に要する事項として選択された車両用部品及び作業の名称の双方の内容を示す情報を取得する情報取得部と、
    前記検査又は整備に対して設定された複数の点検項目の各々と、当該各々の点検において所定の点検結果が得られた場合に必要となる前記車両用部品及び前記作業の名称と、の対応関係に基づき、前記複数の点検項目のうち、前記情報取得部が取得した前記双方の内容を示す前記情報の内容と対応する点検項目である特定項目を特定する点検項目特定部と、
    前記管理シート中、前記特定項目と関連付けられた領域に、前記所定の点検結果に応じた標識が表示された前記管理シートのデータを生成するデータ生成部と、を備えることを特徴とする管理シートの作成装置。
  2. 前記データ生成部は、部品交換が必要であるという点検結果に応じた前記標識を前記領域に記載した前記管理シートのデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の管理シートの作成装置。
  3. 前記管理シートは、車両中、前記特定項目の点検において前記所定の点検結果が得られた箇所に対して行われる作業を指示するための指示書として用いられ、
    前記管理シートが前記指示書として用いられる場合、前記データ生成部は、前記管理シート中、前記特定項目についての点検結果が記入される記入欄の脇に位置する前記領域に、前記所定の点検結果に応じた前記標識が表示された前記管理シートのデータを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の管理シートの作成装置。
  4. 前記管理シートは、車両の点検又は整備の結果を記録する記録簿として用いられ、
    前記管理シートが前記記録簿として用いられる場合、前記データ生成部は、前記管理シート中、前記特定項目についての点検結果が記入される記入欄内にある前記領域に、前記所定の点検結果に応じた前記標識が表示された前記管理シートのデータを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の管理シートの作成装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の管理シートの作成装置と、
    該管理シートの作成装置と通信可能であり、前記車両用部品の価格情報を前記管理シートの作成装置に通知する価格通知装置と、を有し、
    前記管理シートの作成装置は、前記価格通知装置から通知された前記価格情報に基づいて見積書を作成する見積書作成部を更に有することを特徴とする管理シートの作成システム。
  6. 車両の検査又は整備において行われる点検の結果に応じた内容を記載した管理シートの作成方法であって、
    コンピュータが、前記検査又は整備に要する事項として選択された車両用部品及び作業の名称の双方の内容を示す情報を取得することと、
    コンピュータが、前記検査又は整備に対して設定された複数の点検項目の各々と、当該各々の点検において所定の点検結果が得られた場合に必要となる前記車両用部品及び前記作業の名称と、の対応関係に基づき、前記複数の点検項目のうち、取得した前記双方の内容を示す前記情報の内容と対応する点検項目である特定項目を特定することと、
    コンピュータが、前記管理シート中、前記特定項目と関連付けられた領域に、前記所定の点検結果に応じた標識が表示された前記管理シートのデータを生成することと、を備えることを特徴とする管理シートの作成方法。
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