JP6628175B2 - シート状床材 - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅、店舗、ビルなどの廊下、バルコニー、階段などを被覆して装飾すると共に、防水性や防滑性を確保するのに適した意匠性の高い床材に関する。
従来の意匠性に富む床材(装飾材)として、模様上層と模様下層からなる積層体の圧延模様を有する装飾材であって、透明性充填剤を含有した半透明性組成物を有する模様上層と、模様下層を合わせて圧延した化粧層を有する化粧材が提案されている(特許文献1)。
特開2000−211296号公報
上記特許文献1の装飾材は、低コストで高級感のある模様を現出できると記載されているが、実際にはランダムな模様が形成されるに過ぎず、所望の位置に所望の形状と色相で模様を形成することは困難であり、例えば、目地を設けたタイル模様などを形成することはできないという問題があった。
本発明は上記の問題に対処すべくなされたものであって、上地層に形成した厚肉領域と薄肉領域との間に色差を与えることにより、凹部とそれ以外の領域とで色差のある床材、或いは凸部とそれ以外の領域とで色差のある床材、例えば一般面から凹んだ目地を設けたタイル模様を有する床材の如き、斬新な意匠感を有する床材を提供することを目的としている。
なお、例えば目地を設けたタイル模様を有する床材を製造しようとする場合、目地に相当する領域とそれ以外の領域とで色差を設けて印刷した合成樹脂などのフィルムを床材原シートに積層一体化し、目地に相当する部分が凸部となったエンボス金型で熱プレス成形する方法が知られている。しかしながら、この場合、金型の凸部と印刷フィルムの目地相当部を合致させないと模様のぼやけた床材が得られることから、金型の凸部とフィルムの目地相当部を厳密に合致させるために、かなりの困難を伴うことになる。印刷フィルムや床材原シートは合成樹脂で形成されることが多いため、熱の影響を受けて伸縮し、位置がずれてしまったり、プレス時にフィルムに皺が発生するなどして、製品の仕上がりの安定性や製造歩留まり低下の問題があるうえに、印刷フィルムを使うためにコスト的にも割高であるという問題もあった。
上記目的の達成や問題を改善するため、本発明に係る床材は、少なくとも上地層と下地層とが積層された床材であって、上地層は合成樹脂を主成分とする組成物に着色材が配合された可視光透過性の層であり、上地層には厚肉領域と薄肉領域とが形成されていて、上地層の厚肉領域と薄肉領域との厚さの差による下地層への可視光線透過の差異によって、厚肉領域と薄肉領域との間に色差があることを特徴とするものである。
本発明の床材においては、厚肉領域と薄肉領域との色差が3以上であることが望ましい。この色差の数値は、JIS Z 8730に基づいて算出される数値である。
また、上地層の可視光線透過率が0.3mmの厚さにおいて20〜65%であることが望ましい。この可視光線透過率は、JIS R 3106に基づいて求められる380〜780nmの波長領域の光線透過率である。
更に、薄肉領域の厚さに対する厚肉領域の厚さの比率(厚肉領域の厚さ/薄肉領域の厚さ)は1.5〜10であることが望ましく、具体的な厚さとしては、厚肉領域の厚さが0.7〜2.0mmであり、薄肉領域の厚さが0.1〜0.6mmであることが望ましい。
なお、「厚肉領域の厚さ」とは、厚肉領域が一定の厚さであるときはその厚さを意味し、厚肉領域の厚さが一定でないときは厚肉領域の最も厚い部分の厚さを意味する。即ち、厚肉領域の表面に微細な凹凸や梨地がある場合は、微細な凸部や梨地の凸部の頂部を厚肉領域の厚さとする。また、「薄肉領域の厚さ」とは、薄肉領域が一定の厚さであるときはその厚さを意味し、薄肉領域の厚さが一定でないときは薄肉領域の最も薄い部分の厚さを意味し、詳細は厚肉領域の場合と同様である。
本発明の床材のように、合成樹脂を主成分とする組成物に着色材を配合した可視光透過性の上地層に厚肉領域と薄肉領域とが形成されていると、双方の領域の厚さの差による下地層への可視光線透過率の差異によって、厚肉領域と薄肉領域との間に色差が生じる。即ち、可視光線透過率が低い厚肉領域では、上地層に含まれる上記着色材の色が優勢に表れ、下地層の色が上地層によってほぼ隠蔽されるため、厚肉領域は上記着色材の色に近い色相を呈するのに対し、可視光線透過率が高い薄肉領域では、上記着色材の色よりも下地層の色が優勢に表れて下地層の色に近い色相を呈するので、厚肉領域と薄肉領域との間で色差が生じるのである。従って、上地層に含まれる着色材や下地層の色として互いに異なる所望の色を選択すると共に、厚肉領域と薄肉領域を所望の形状とすることによって、所望の位置に所望の色差で所望の形状を有する模様を形成し、且つ、色差による模様と凹凸による模様が合致した斬新な意匠感を有する床材を得ることができるので、凹部とそれ以外の領域とで色差のある床材、或いは凸部とそれ以外の領域とで色差のある床材、例えば目地を設けたタイル模様を有する床材なども容易に得ることができる。そして、印刷フィルムを用いないので、製品の仕上がりも美麗で、製造歩留りもよく、且つ安価に意匠性の高い床材を製造できる。
また、本発明の床材のように、上地層が合成樹脂を主成分とする組成物に着色材を配合した層であると、上地層が水を通さないため防水性を発揮することができ、しかも、上地層に厚肉領域と薄肉領域が形成されているので、その凹凸によって防滑性を発揮することもできる。
本発明の床材において、厚肉領域と薄肉領域との色差が3以上であると、厚肉領域と薄肉領域とで形成される模様を色差によって明確に視認することができ、模様が鮮明になるので意匠性が更に向上する利点がある。
また、上地層の可視光線透過率が0.3mmの厚さにおいて20〜65%であると、厚肉領域と薄肉領域の色差が明瞭になり、鮮明な模様を形成できる利点がある。
更に、薄肉領域の厚さに対する厚肉領域の厚さの比率(厚肉領域の厚さ/薄肉領域の厚さ)が1.5〜10であるとき、また、厚肉領域の厚さが0.7〜2.0mm、薄肉領域の厚さが0.1〜0.6mmであるときは、厚肉領域と薄肉領域の色差が一層明瞭になり、一層鮮明な模様を形成できるので、意匠性が一層向上する利点がある。
本発明の一実施形態に係る床材の写真画像による部分平面図である。 同床材の部分断面図である。 本発明の他の実施形態に係る床材の部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る床材を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る床材Tの写真画像による部分平面図、図2は同床材Tの部分断面図である。
この実施形態に係る床材Tは、合成樹脂を主成分とする組成物に着色材が添加された可視光透過性の上地層1と、有彩色又は無彩色に着色された可視光非透過性の下地層2とを積層一体化したものであって、上地層1には、タイル片のような正方形の平面形状を有する厚肉領域1Aと、目地のような縦横に交差する溝状の薄肉領域1Bとが形成されている。
可視光線透過率が薄肉領域1Bよりも低い厚肉領域1Aでは、上地層1を構成する組成物に添加された着色材の色が優勢に表れ、下地層2の色がかなり隠蔽されるため、厚肉領域1Aは上記着色材の色に近い色相を呈している。これに対し、可視光線透過率が厚肉領域1Aよりも高い薄肉領域1Bでは、下地層2が殆ど隠蔽されないで下地層2の色が優勢に表れるので、下地層2の色に近い色相を呈している。そのため、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの間には色差が生じている。
この実施形態に係る床材Tは、合成樹脂を主成分とする組成物に淡色系の着色材を配合した可視光透過性の上地層1と、暗色系の合成樹脂製の下地層2とを積層一体化すると共に、エンボス加工などで、正方形のタイル片のような淡色を呈する厚肉領域1Aと、縦横に交差した溝状の目地のような暗色を呈する薄肉領域1Bを形成することにより、図1の写真画像による平面図に示されるように、双方の領域1A,1Bの色差による模様と凹凸による模様とが合致した鮮明で斬新な意匠感を有するタイル模様を床材表面に設けたものである。
これに対し、上地層が可視光非透過性の着色層(淡色層)である床材は、薄肉領域においても下地層が隠蔽されて厚肉領域と同様の色相を呈し、厚肉領域と薄肉領域との間に色差が殆ど生じないため、単なる凹凸によるタイル模様が形成されるだけであり、上記床材Tのように、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの色差による模様と凹凸による模様とが合致した鮮明で斬新な意匠感を有するタイル模様を形成することは不可能である。
上地層1を構成する上記の合成樹脂を主成分とする組成物(以下、合成樹脂組成物と記す)としては、可視光透過性(透明性)に優れた軟質もしくは硬質の塩化ビニル樹脂やポリオレフィン樹脂などの熱可塑性の合成樹脂を主成分とし、これに可視光透過性の可塑剤、安定剤、加工助剤、その他の添加剤(着色材を除く)を適宜添加した組成物が適しており、特に、可視光透過性、成形性、床材に要求される柔軟性、耐摩耗性などに優れた軟質塩化ビニル樹脂を主成分とする組成物が好ましく使用される。この軟質塩化ビニル樹脂を主成分とする組成物には、可塑剤と安定剤が合計して25〜50質量%含まれていることが望ましい。
なお、上地層1を構成する合成樹脂組成物には、可視光透過性を損なわない範囲で、炭酸カルシウムやタルクなどの充填材を適量(合成樹脂組成物100質量部に対して30質量部まで)配合し、上地層1の耐熱安定性、耐候性、強度、増量による経済性などを向上させてもよい。
上記の合成樹脂組成物に添加、配合される着色材としては、以下に例示の無機系顔料や有機系顔料が単独で又は適宜混合して使用される。また、無機系と有機系のハイブリッドになる顔料や、蓄光顔料や、染料なども使用可能である。
(1)無機系顔料
白色顔料: 亜鉛華、鉛白、リトポン、二酸化チタン、沈降性硫酸バリウム、バライト粉
赤色顔料: 鉛丹、酸化鉄赤
黄色顔料: 黄鉛、亜鉛黄(亜鉛黄1種、亜鉛黄2種)
青色顔料: ウルトラマリン青、プロシア青(フェロシアン化鉄カリ)
黒色顔料: カーボンブラック
(2)有機系顔料
黄色多環顔料: イソインドリノン、イソインドリン、アゾメチン、アントラキノン、アントロン、キサンテン
橙色多環顔料: ジケトピロロピロール、ペリレン、アントラキノン(アントロン)、ペリノン、キナクリドン、インジゴイド
赤色多環顔料: キナクリドン、ジケトピロロピロール、アントラキノン、ペリレン、ペリノン、インジゴイド
紫(菫)色多環顔料: ジオキサジン、キナクリドン、ペリレン、インジゴイド、アントラキノン(アントロン)、キサンテン
青色多環顔料: フタロシアニン、アントラキノン、インジゴイド
緑色多環顔料: フタロシアニン、アゾメチン、ペリレン
アゾ顔料: モノアゾレーキ、モノアゾ系、ジスアゾ系
これらの顔料は、0.001〜1000μmの粒径を有するものが好ましく使用される。
着色材の配合量は、合成樹脂組成物100質量部に対して、0.01〜1.0質量部とすることが重要である。着色材の配合量が0.01質量部を下回ると、上地層1の厚肉領域1Aによる下地層2の隠蔽作用が大幅に低下し、厚肉領域1Aも薄肉領域1Bも下地層に近い色相となって色差が小さくなるため、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの大きい色差による鮮明なタイル模様を形成することが困難になる。一方、着色材の配合量が1.0質量部を上回ると、上地層1の薄肉領域1Bの可視光透過性(可視光線透過率)が大幅に低下し、厚肉領域1Aも薄肉領域1Bも上地層1に近い色相となって色差が小さくなるため、やはり鮮明なタイル模様を形成することが困難になる。
鮮明なタイル模様を形成するためには、着色材の配合量を0.01〜1.0質量部の範囲内で適宜、増減調節すると共に、後述するように、厚肉領域1Aの厚さと薄肉領域1Bの厚さを適宜、増減調節することによって、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの色差が3以上となるようにすることが望ましい。厚肉領域1Aと薄肉領域1Bの色差が3未満であると、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bの色差によって形成される模様がぼやけ、コントラストに劣る不鮮明な模様となる。
上地層1の色相(着色材の色)は特に限定されないので、前記の合成樹脂組成物に前記の着色材を種々選択、配合して所望の色相とすればよいが、下地層2の色相との関係で大きい色差が生じる色相とすることが望ましい。例えば、下地層2の色相が白又は黒であれば、上地層1は、下地層2との色差が8〜80となるような暗色又は淡色の色相とすることが望ましい。
上地層1の可視光線透過率は、その厚みが0.3mmのときに、20〜65%であることが望ましい。可視光線透過率が20%を下回ると、上地層1の薄肉領域1Bの可視光透過性が低下し、下地層2の色相がかなり隠蔽されて、薄肉領域1Bも厚肉領域1Aの色相に近い色相となるため、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの色差が小さくなって鮮明なタイル模様を形成することが困難になる。一方、可視光線透過率が65%を上回ると、厚肉領域1Aの可視光透過性が高くなり過ぎて下地層2の色相を隠蔽し難くなり、厚肉領域1Aも薄肉領域1Bの色相に近い色相となるため、やはり厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの色差が小さくなって鮮明なタイル模様を形成することが困難になる。
従って、鮮明なタイル模様を形成するためには、上地層1を構成する合成樹脂組成物の主成分樹脂として良好な可視光透過性を有する合成樹脂を選択すると共に、着色材の種類や配合量を調節して、厚みが0.3mmのときの上地層1の可視光線透過率が20〜65%となるようにすることが大切である。
薄肉領域1Bの厚さに対する厚肉領域1Aの厚さの比率(厚肉領域1Aの厚さ/薄肉領域1Bの厚さ)は特に限定されないが、双方の領域1A,1Bの色差、上地層1の合成樹脂組成物の使用量、強度などの観点から、1.5〜10であることが望ましい。上記比率が1.5を下回ると、厚肉領域1Aの可視光線透過率と薄肉領域1Bの可視光線透過率との差が小さくなって、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの色差が減少するので、鮮明なタイル模様を形成し難くなる。一方、上記比率が10を上回る場合は、鮮明なタイル模様を形成できる反面、厚肉領域1Aが厚くなり過ぎて合成樹脂組成物の使用量が過剰になるか、或いは、薄肉領域1Bが薄くなり過ぎて薄肉領域1Bの強度低下を招くことになるので、やはり好ましくない。
厚肉領域1Aの厚さと薄肉領域1Bの厚さは特に限定されないが、上地層1の可視光線透過率(厚さ0.3mmにおける可視光線透過率)が前記のように20〜65%である場合は、厚肉領域1Aの厚さを0.7〜2.0mm程度とする一方、薄肉領域1Bの厚さを0.1〜0.6mm程度とし、これらの厚さの範囲内で薄肉領域1Bに対する厚肉領域1Aの厚さの比率を上記のように1.5〜10の範囲内に設定することが望ましい。このようにすれば、着色材を配合した合成樹脂組成物の使用量が過剰にならず、しかも、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの色差が大きい鮮明なタイル模様を有する床材を得ることができる。
参考までに、厚さ0.7〜2.0mmの厚肉領域1Aの可視光線透過率は0.1〜55%程度、厚さ0.1〜0.6mmの薄肉領域1Bの可視光線透過率は25〜80%程度であり、双方の領域1A,1Bの可視光線透過率は一部重複しているので、薄肉領域1Bに対する厚肉領域1Aの厚さの比率を上記のように1.5〜10の範囲内で調整することによって、肉薄領域1Bの可視光線透過率を厚肉領域1Aの可視光線透過率よりも大きくし、薄肉領域1Bと厚肉領域1Aとの間に十分な色差を生じさせる必要がある。
なお、「厚肉領域1Aの厚さ」の意味、「薄肉領域1Bの厚さ」の意味は、既に定義した通りである。
この実施形態の床材は、上地層1の全面にタイル模様が形成されているが、上地層1の一定範囲ごとに異なる平面形状の厚肉領域1Aと薄肉領域1Bを形成することで、上地層1の表面の一定範囲ごとに異なる模様を設けても勿論よい。
また、この実施形態の床材は、着色材を添加した合成樹脂組成物によって上地層1全体を均質、且つ、同色に形成しているが、成形方法として例えば粉体成形やカレンダー成形、即ち合成樹脂の紛体やチップを積層して熱プレスする成形方法を採用する場合には、合成樹脂組成物に異なる色の着色材を添加した複数種の粉体やチップを用いて、複数の色相が表面に混在する上地層1を形成し、意匠性を更に向上させるようにしてもよい。ただし、これらの粉体やチップは、前述の可視光線透過率を満足することが必要である。
また、場合によっては、上地層1の大部分(体積比70%以上)を前述の可視光線透過率を有する部分とし、その他の部分(薄肉領域を含む)に可視光非透過性の粉体、チップ、雲母、マイカ、金属粉、木粉などを含有させて、局部的に異質の不透明な模様を形成してもよい。
更に、上地層1の一定範囲に、色差の異なる肉厚領域1Aと薄肉領域1Bを形成して模様を設ける一方、上地層1の他の範囲を従来の床と同様の模様入り又は模様なしの平坦領域に形成し、一つの床材の上地層1において様々な模様の意匠を組み合わせるようにしてもよい。
この実施形態に係る床材1の下地層2は、上地層1を構成する合成樹脂組成物の主成分樹脂と同じ合成樹脂又は相溶性のある合成樹脂を主成分とし、前述の添加剤(着色材を除く)や充填材を適宜加えた組成物にて形成された略平坦な層であり、着色材を配合することによって上地層1と異なる色相に着色されたものである
充填材は、下地層2の強度、熱的安定性、耐候性などを確保すると共に、増量により経済性を向上させる目的で配合されるものであり、炭酸カルシウムやタルクなどが好ましく使用される。充填材の望ましい配合量は、下地層2の合成樹脂組成物100質量部に対して130質量%未満であり、不要であれば省略してもよい。
下地層2の合成樹脂組成物に配合される着色材としては、前述した無機系又は有機系の顔料や、これらのハイブリッドになる顔料、蓄光顔料、染料などが用いられるが、この下地層2には、床材1を敷設したときに床下地面(敷設面)をほぼ隠蔽できるだけの隠蔽性が必要になることから、顔料を用いることが望ましい。もっとも、染料と顔料を併用したり、充填材を併用することによって、下地層2の隠蔽性(可視光透過性)を調整してもよいことはいうまでもない。
下地層2の色相は特に限定されないが、上地層1との関係で大きい色差を生じる色相が望ましく、その意味で、下地層2の色相は酸化チタンなどの無機系白色顔料を配合することによって白色にしたり、カーボンブラックなどの無機系黒色顔料を配合することによって黒色にすることが望ましい。因みに、酸化チタンを下地層2の合成樹脂組成物100質量部に対して1.0質量部配合した下地層2の色相は、L=91.06、a=0.50、b=5.29である白色を呈し、カーボンブラックを0.5質量部配合した下地層2の色相は、L=33.02、a=−0.16、b=−1.10である黒色を呈するので、白色の下地層2に対して上地層1の色相を暗色とし、黒色の下地層2に対して上地層1の色相を淡色とすることによって、上地層1と下地層2との間に大きい色差を生じさせることができる。
下地層2は、その裏面が略平坦であり、その表面には、肉厚領域1Aと肉薄領域1Bを表面側に形成した上地層1が積層一体化されている。この実施形態の床材Tでは、下地層2の表面も平坦面とされているが、下地層2の表面に凹領域と凸領域を形成し、上地層1の裏面側に突出させて形成した厚肉領域を下地層2の凹領域に重ねると共に、上地層1の裏面側に凹入させて形成した薄肉領域を下地層2の凸領域に重ねて、上地層1と下地層2を積層一体化してもよい。この場合は、上地層1の表面は平坦面としてもよいが、本発明の範囲で上地層1の表面に凹凸を形成させてもよい。
このように厚肉領域1Aと薄肉領域1Bを形成した上地層1と下地層2を積層すると、可視光透過性の上地層1から入射した可視光線が実質的に可視光非透過性の下地層2で反射して再度上地層1から出射するため、肉眼では、下地層2の色相を、上地層1を通して視認することになるが、その際、上地層1の厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの肉厚差によって可視光線透過率が異なるため、可視光線透過率の高い薄肉領域1Bでは下地層2の色相が優勢に視認され、可視光線透過率の低い厚肉領域1Aでは上地層1の色相が優勢に視認されて、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bとの間に色差が生じ、この色差による模様と、双方の領域1A,1Bによる凹凸模様とが合致した斬新な意匠感を有する床材を得ることができるのである。
なお、下地層2の厚さは特に限定されないが、床材の下地層であるから0.5〜3mm程度とするのが適当である。
この実施形態の床材Tは、タイル片のような正方形の平面形状を有する厚肉領域1Aと、目地のような縦横に交差する溝状の薄肉領域1Bを形成し、双方の領域1A,1Bの色差によって鮮明なタイル模様を床材表面に設けたものであるが、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bの平面形状を変更することによって、タイル模様以外の所望の模様を形成してもよいことは言うまでもない。
また、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bをランダムに形成し、且つ、薄肉領域1Bの厚さを変更することによって、大理石のような石目模様や木目模様を形成してもよいし、厚肉領域1Aと薄肉領域1Bの側面(境界面)に傾斜を設けることによって、双方の領域1A,1の境界部分の可視光線透過率を徐々に変化させ、境界部分に色相のグラデーションを生じさせるようにしてもよい。
更に、上地層1の表面には、防滑性や排水性、意匠感や質感を向上させる目的で、微細なエンボスや梨子地を形成してもよい。
以上のような構成の床材Tは、紛体成形、カレンダー成形、押出成形、又はそれらの組合せによって、所定の厚さの上地層1Aと下地層1Bを別々に成形して積層するか、或いは、積層した状態で同時に成形し、凹凸を設けたロール若しくは金型を用いて上地層1Aの表面に凹凸を転写形成させることによって、容易に製造することができる。
また、上地層1Aを形成してその表面に凹凸を形成した後、下地層1Bと積層一体化して製造してもよく、場合によっては、2色射出成形によって製造してもよい。
図3は本発明の他の実施形態に係る床材Tの部分断面図である。
この床材Tは、上地層1と下地層2との間に中間層3が設けられている。この中間層3は、床材Tの寸法安定性や強度を高めるために設けられたものであって、ガラス繊維や合成樹脂繊維の織布又は不織布、或いは、これらの織布又は不織布にマトリクス樹脂を含浸させた層であり、そのマトリクス樹脂が上地層1と下地層2に融着して一体化されている。
中間層3のマトリクス樹脂としては、上地層1A及び/又は下地層1Bを構成する主成分樹脂と同じ樹脂、或いは、それと相溶性のある樹脂が好ましく、具体的には、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などが使用される。
中間層3の好ましい厚さは200〜1000μmであり、ガラス繊維や合成樹脂繊維の織布又は不織布の好ましい目付量は20〜500g/mであり、マトリクス樹脂の好ましい目付量は50〜500g/mである。厚さや目付量が上記範囲を下回る場合は、床材Tの寸法安定性や強度を十分に高め難くなり、また、厚さや目付量が上記範囲を上回る場合は、床材Tが硬くなり過ぎて可撓性ないし柔軟性が低下するという不都合が生じる。
この中間層3は可視光透過性の無色の層でもよいし、マトリクス樹脂に黒色系、白色系、赤色系、茶色系、緑色系などの着色材を配合して可視光非透過性又は可視光透過性の着色層としてもよい。このようにすると、中間層3が可視光透過性の無色の層であるときは薄肉領域1Bが下地層2に近い色相を呈し、中間層3が可視光非透過性の着色層であるときは薄肉領域1Bが中間層3に近い色相を呈し、中間層3が可視光透過性の着色層であるときは薄肉領域1Bが中間層3と下地層2との混色に近い色相を呈するので、薄肉領域1Bと厚肉領域1Aの色相の組み合わせが種々異なるバラエティに富んだ色差模様を形成することができる。
なお、この床材Tの他の構成は前述した床材Tのそれと同様であるので、説明を省略する。
次に、本発明の更に具体的な実施例と比較例について説明する。
[実施例]
下地層として、黒色の塩化ビニル樹脂シート(厚さ1mm)を使用し、その上に中間層として、透明なガラス繊維不織布(目付量25g/m)を重ね、更にその上に上地層として、下記表1に示す塩化ビニル樹脂組成物100質量部に顔料を1.1〜0.008質量部含有させた淡色の塩化ビニル樹脂シートを重ねて、エンボス金型でプレス成形を行うことにより、上地層に厚さ1mmのタイル片状の厚肉領域と厚さ0.3mmの目地状の薄肉領域が形成されたタイル模様入りの床材試料片No.1〜7を作製した。なお、上地層の塩化ビニル樹脂組成物に配合する顔料は、酸化チタン(白)と酸化鉄(黄)とカーボンブラック(黒)と酸化鉄(茶)を、質量比で0.700:0.160:0.120:0.032となるように混合した淡色系の混合顔料を用いた。
また、上地層として、下記表1に示すように、塩化ビニル樹脂組成物に顔料と充填材(炭酸カルシウム)を配合した塩化ビニル樹脂シートを使用した以外は、上記と同様にしてタイル模様入りの床材試料片No.8を製作した。
これらの床材試料片No.1〜8について、色差計(コニカミノルタ製、CM−3600d)を用いて、厚肉領域と薄肉領域のL、a、bを測定してΔL、Δa、Δbを求め、JIS Z 8730に基づいて厚肉領域と薄肉領域の色差(ΔE)を算出した。その結果を下記表1に示す。
また、分光光度計(島津製作所製、UV−3100PC)を用いて、床材試料片No.3〜6の上地層として用いた塩化ビニル樹脂シートの厚さ1mmにおける可視光線透過率(380〜780nmの波長領域の光線透過率)と、厚さ0.3mmにおける可視光線透過率を、JIS R 3106に基づいて求めた。その結果を下記表1に示す。
更に、床材試料片No.1〜8の表面のタイル模様を肉眼で観察、評価し、厚肉領域と薄肉領域のコントラストが高く境界が明確で鮮明なタイル模様が形成されていると評価した場合は「〇」とし、厚肉領域と薄肉領域のコントラストが中程度で境界があまり明確でなく鮮明さが中程度のタイル模様が形成されていると評価した場合は「△」とし、厚肉領域と薄肉領域のコントラストが低く境界が不明確で不鮮明なタイル模様が形成されていると評価した場合は「×」として、下記表1に評価結果を記載した。
[比較例]
上地層として、床材試料片No.8の上地層の塩化ビニル樹脂組成物と同じ塩化ビニル樹脂組成物100質量部に充填材(炭酸カルシウム)を25質量部配合し、顔料を省略して作製した塩化ビニル樹脂シートを用いた以外は、床材試料片No.1〜8と同様にして、比較用の床材試料片No.9を作製した。
この床材試料片No.9について上記と同様に、厚肉領域と薄肉領域との色差を算出し、タイル模様を肉眼で評価した。その結果を下記表1に示す。
この表1を見れば、上地層として、塩化ビニル樹脂組成物100質量部に顔料を0.01〜1質量部の範囲内で配合した塩化ビニル樹脂シートを積層した床材試料片No.2〜6は、いずれも厚肉領域と薄肉領域との色差が1以上であり、タイル模様の肉眼評価が「〇」又は「△」であって、鮮明で斬新な意匠感を有するタイル模様や、鮮明さが中程度で斬新な意匠感を有するタイル模様を形成できることが判る。
これに対し、上地層として、塩化ビニル樹脂組成物100質量部に顔料を1.1質量部配合した塩化ビニル樹脂シートを積層した床材試料片No.1は、顔料の配合量が過多であるため、また、上地層として、塩化ビニル樹脂組成物100質量部に顔料を0.008質量部配合した塩化ビニル樹脂シートを積層した床材試料片No.7は、顔料の配合量が過少であるため、いずれも厚肉領域と薄肉領域との色差が1未満であり、タイル模様の肉眼評価が「×」であって、不鮮明なタイル模様しか形成されない。
以上より、顔料の好ましい配合量は、塩化ビニル樹脂組成物100質量部に対して0.01〜1.0質量部であることが判る。また、厚肉領域と薄肉領域との最低限の色差が1以上であることも判る。特に、床材試料片No.3〜5のように、厚肉領域と薄肉領域との色差が3以上であるものは、タイル模様の肉眼評価が「〇」であり、このことから、鮮明で斬新な意匠感を有するタイル模様を形成するためには、色差を3以上とすることが重要であることが判る。
また、上地層(塩化ビニル樹脂シート)の薄肉領域(厚さ0.3mm)の可視光線透過率が65%を超えている床材試料片No.6は、タイル模様の肉眼評価が「△」であるが、薄肉領域(厚さ0.3mm)の可視光線透過率が20〜65%の範囲にある床材試料片No.3〜5は、いずれもタイル模様の肉眼評価が「〇」である。このことから、鮮明で斬新な意匠感を有するタイル模様を形成するためには、上地層(塩化ビニル樹脂シート)の厚さ0.3mmにおける可視光線透過率を20〜65%とすることが重要であることが判る。
また、顔料の他に充填材(炭酸カルシウム)を10質量部配合した床材試料片No.8は、充填材によって上地層(塩化ビニル樹脂シート)の可視光透過性が大きく低下しないため、厚肉領域と薄肉領域との間に2.1の色差が生じ、タイル模様の肉眼評価は「△」である。これより、上地層の可視光線透過性が大きく低下しない範囲で充填材を加えて増量し、樹脂の使用量を抑えて経済性を向上させることが可能であることが判る。
一方、上地層に顔料を全く含まず、充填材(炭酸カルシウム)のみを25質量部含有させた比較用の床材試料片No.9は、上地層が実質的に可視光非透過性の層になり、厚肉領域も薄肉領域も上地層によって下地層が隠蔽され、厚肉領域と薄肉領域との間に色差が殆ど生じないので、タイル模様の肉眼評価は「×」であり、厚肉領域と薄肉領域の凹凸による単純なタイル模様しか形成できないことが判る。
1 上地層
1A 厚肉領域
1B 薄肉領域
2 下地層
3 中間層
,T 床材

Claims (3)

  1. 少なくとも上地層と下地層とが積層されたシート状床材であって、
    下地層は熱可塑性合成樹脂を主成分とする層であり、
    上地層は熱可塑性合成樹脂を主成分とする組成物に着色材が配合された可視光透過性の層であり、
    凸を設けたロール又は金型を用いて上地層のみを熱プレスすることにより上地層に凹凸を設けて厚肉領域と薄肉領域とが形成され、
    上地層の可視光線透過率が0.3mmの厚さにおいて20〜65%であり、
    薄肉領域の厚さに対する厚肉領域の厚さの比率(厚肉領域の厚さ/薄肉領域の厚さ)が1.5〜10であり、
    上地層の厚肉領域の厚さと薄肉領域の厚さとの差による下地層への可視光線透過の差異によって、厚肉領域と薄肉領域との間に色差があることを特徴とするシート状床材。
  2. 厚肉領域と薄肉領域との色差が3以上であることを特徴とする、請求項1に記載のシート状床材。
  3. 厚肉領域の厚さが0.7〜2.0mmであり、薄肉領域の厚さが0.1〜0.6mmであることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のシート状床材。
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