JP6628146B2 - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器 Download PDF

Info

Publication number
JP6628146B2
JP6628146B2 JP2016069674A JP2016069674A JP6628146B2 JP 6628146 B2 JP6628146 B2 JP 6628146B2 JP 2016069674 A JP2016069674 A JP 2016069674A JP 2016069674 A JP2016069674 A JP 2016069674A JP 6628146 B2 JP6628146 B2 JP 6628146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression
piston
sectional area
cross
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016069674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017180705A (ja
Inventor
忠史 魚谷
忠史 魚谷
耕治 徳永
耕治 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2016069674A priority Critical patent/JP6628146B2/ja
Priority to US15/434,633 priority patent/US10145438B2/en
Priority to EP17156861.1A priority patent/EP3236104B1/en
Publication of JP2017180705A publication Critical patent/JP2017180705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6628146B2 publication Critical patent/JP6628146B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/34Special valve constructions; Shape or construction of throttling passages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K25/00Axle suspensions
    • B62K25/04Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork
    • B62K25/28Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork with pivoted chain-stay
    • B62K25/283Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork with pivoted chain-stay for cycles without a pedal crank, e.g. motorcycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/10Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
    • F16F9/14Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect
    • F16F9/16Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts
    • F16F9/18Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts with a closed cylinder and a piston separating two or more working spaces therein
    • F16F9/185Bitubular units
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/3207Constructional features
    • F16F9/3235Constructional features of cylinders
    • F16F9/3257Constructional features of cylinders in twin-tube type devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2201/00Springs used in cycle frames or parts thereof
    • B62K2201/04Helical springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/06Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using both gas and liquid
    • F16F9/062Bi-tubular units

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Description

本発明は、緩衝器に関する。
自動二輪車用の油圧緩衝器は、油が封入されたケースに設けられたシリンダと、シリンダ内で摺動可能に設けられたピストンと、ピストンに連結されてシリンダの外部に延びるロッドと、シリンダ内でピストンが摺動することによって生じる油の流れを制御して減衰力を発生させる減衰発生部と、を備えている。このような油圧緩衝器は、ケースを車輪または車体側に連結し、ロッドを車体または車輪側に連結することで、自動二輪車の車輪と車体との間に設けられている。
特許文献1には、減衰発生部として、シリンダ内でピストンが圧側に移動したときに油が流れる圧側流路に設けられた圧側バルブと、シリンダ内でピストンが伸側に移動したときに油が流れる伸側流路に設けられた伸側バルブと、を備え、圧側バルブおよび伸側バルブの下流側で、油を貯留するサブタンクに連通する構成が開示されている。
このような構成の油圧緩衝器では、自動二輪車の走行中、車体に対し車輪が上下動したときに、ケースのシリンダ内でピストンが摺動する。シリンダ内でピストンが圧側に移動すると、ピストンに押圧された油が圧側流路に流れ、減衰力発生部の圧側バルブで流路が絞られることで、減衰力を発生する。また、シリンダ内でピストンが伸側に移動すると、油が伸側流路に流れ、減衰力発生部の伸側バルブで流路が絞られることで、減衰力を発生する。
減衰力発生部の圧側バルブ、伸側バルブは、圧側流路または伸側流路から油が流れ込むポートが形成されたピストン本体と、ピストン本体の一面側に設けられ、ポートを閉塞する薄板状のバルブと、によって構成されている。圧側流路または伸側流路から油がポートに流れ込むと、油の圧力によってバルブがピストン本体の表面から離間する方向に弾性変形し、油はバルブとピストン本体の隙間を通過する。このバルブとピストン本体の隙間で油の流路が絞られるため、減衰力を発生する。
特開2011−12806号公報
しかし、例えば、モトクロス等の競技用自動二輪車においては、ジャンプした状態から接地したとき等に、車輪が、車体に対し、例えば10m/sといった高い速度で変位する。このように、高い速度での変位が緩衝器に入力されると、これにともなって、シリンダ内でピストンが高速度に移動する。その結果、シリンダ内で油が高い流速で流動し、低い流速であれば減衰力を発揮しない部位、例えば、バルブとバルブ本体との隙間に向かって油が流れる流路の途中の流路が絞られている部位で、大きな流路抵抗を生じてしまうことがある。その結果、本来減衰力を発生すべきバルブとピストン本体の隙間以外の部分で減衰力が生じてしまい、緩衝器が本来の減衰特性を発揮できないことがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、高い流速で油が流動した場合であっても、本来の減衰特性を確実に発揮することができる緩衝器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明に係る緩衝器は、外筒及び前記外筒の径方向内側に間隔をあけて設けられた内筒を有し、油が封入されたシリンダと、一端が前記シリンダの内部に挿入され、他端が前記シリンダの外部に延出したピストンロッドと、前記ピストンロッドの前記一端に接続されて前記内筒の内部で前記内筒の中心軸方向に沿って摺動可能に設けられ、前記内筒の内部を前記ピストンロッド側のロッド側油室と前記ピストンロッドの反対側のピストン側油室とに区画するピストンと、前記ピストンロッドの変位にともなって前記内筒内で前記ピストンが摺動することによって生じる前記油の流れを制御して減衰力を発生する減衰力発生部と、前記シリンダ内への前記ピストンロッドの進入容積の変化に応じて前記油を補償するリザーバと、を備える。この緩衝器は、前記減衰力発生部と前記リザーバとを連通するリザーバ連通路と、前記ピストン側油室と前記減衰力発生部とを連通する圧側連通路と、前記減衰力発生部において、前記圧側連通路から前記油が流入し、前記減衰力を発生する圧側バルブを有した圧側ポートと、を備え、前記圧側ポートの断面積よりも、前記リザーバ連通路の断面積が小さいことを特徴とする。
このように、圧側ポートの断面積よりもリザーバ連通路の断面積を小さくすることにより、圧側動作時に大入力があった場合、油がリザーバに流れ込みにくくなる。これにより、ピストンによって押し出された油は、ピストン側油室から圧側連通路を経て減衰力発生部に流入し、圧側ポートで減衰力を発生した後、シリンダ側油室へとスムーズに流れる。これにより、高い流速で油が流れた場合等においても、緩衝器が本来の減衰特性を発揮することができる。
この発明に係る緩衝器によれば、高い流速で油が流動した場合であっても、本来の減衰特性を確実に発揮することが可能となる。
本発明の実施形態に係る緩衝器の全体構成を示す正面図である。 上記緩衝器を異なる角度から見た側面図である。 上記緩衝器の全体構成を示す断面図である。 図3に示した緩衝器の拡大断面図である。 上記緩衝器に設けられた減衰力発生装置を示す断面図である。 伸側ピストン、及び圧側ピストンを形成するピストン部材を示す斜視図である。 上記緩衝器の構成を模式的に示した図である。 上記緩衝器において、圧側行程で大入力が作用し、オイルが高速で流れた場合の、オイルの流量分布を概念的に示した図である。 上記緩衝器において、圧側行程で大入力が作用し、オイルが高速で流れた場合の減衰特性を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による緩衝器を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る緩衝器の全体構成を示す正面図である。図2は、緩衝器を異なる角度から見た側面図である。図3は、緩衝器の全体構成を示す断面図である。図4は、図3に示した緩衝器の拡大断面図である。
「緩衝器」
図1〜図3に示すように、緩衝器10は、例えば自動二輪車の車体と後輪を支持する後輪支持部との間に設けられ、後輪から入力される衝撃や振動を緩衝する。以下の説明において、緩衝器10は、例えば上下方向に延び、その上端部に設けられた車体側取付部材10tが車体側に連結され、下端部に設けられた車軸側取付部材10bが後輪側に連結される。ただし、本発明は、緩衝器10を例えば横方向(略水平方向)に延びるように設ける場合を排除するものではない。
緩衝器10は、シリンダ11と、ピストン12(図3参照)と、ピストンロッド13と、リザーバ30と、減衰力発生装置(減衰力発生部)40と、スプリング14と、を備える。
図3、図4に示すように、シリンダ11は、同心状の二重管をなす内筒20と外筒21とによって構成されている。
内筒20の外径は、外筒21の内径よりも一定寸法小さく形成されている。これによって内筒20と外筒21との間には、円筒状の環状流路101が形成されている。
緩衝器10の上端部側には、車体側取付部材10tが設けられたダンパーケース15が配置されている。ダンパーケース15には、シリンダ11側に延びる円筒状のシリンダ保持部16が設けられている。外筒21は、その上端部21tがシリンダ保持部16に挿入されて保持されている。
図4に示すように、内筒20は、その上端部20tが、外筒21の上端部21tよりも上方に延び、ダンパーケース15に形成された内筒保持凹部18に挿入されて保持されている。内筒保持凹部18は、内筒20の上端部20tが挿入される内径を有している。内筒保持凹部18は、内筒20の上端部20tが突き当たる突き当たり面18tを有し、内筒20の上方(車体側取付部材10t側)への移動を拘束した状態で、内筒20を固定している。
外筒21は、上端部21tが内筒20の上端部20tよりも下方のピストンロッド13側に位置している。
また、外筒21は、その下端部21bが内筒20の下端部20bよりも所定寸法下方に突出するように形成されている。
外筒21の下端部21bの内側には、ロッドガイド25が設けられている。ロッドガイド25は、外筒21の内周面に接して外筒21の下端部21bの内側を閉塞するプレート部25pと、プレート部25pの上面からダンパーケース15側に向かって延びる筒状部25tと、を一体に有している。
ロッドガイド25の筒状部25tは、内筒20の下端部20bに挿入され、これによって内筒20の下端部20bを、その中心軸に交差する方向に移動しないよう保持している。
ロッドガイド25のプレート部25pは、内筒20の下端部20bと外筒21との間の環状流路101を閉塞している。
また、ロッドガイド25は、プレート部25p及び筒状部25tを貫通してピストンロッド13が挿通される挿通孔25hを有しており、ピストンロッド13をその中心軸方向に摺動可能にガイドする。
さらに、ロッドガイド25の筒状部25tの内側には、ピストン12が衝突したときの衝撃を吸収するリバウンドラバー26が設けられている。
ピストン12は、ピストンロッド13の上端部(一端)13aに、ナット27によって連結されている。ピストン12は、ピストンロッド13とともに、シリンダ11の内筒20の内側に、内筒20の中心軸方向(上下方向)に沿って摺動可能に設けられている。
このピストン12によって、シリンダ11の内筒20の内側空間は、ピストンロッド13側とは反対側のダンパーケース15側に形成されたピストン側油室S1と、ピストンロッド13側に形成されたロッド側油室S2とに区画されている。
図3に示すように、上端部13aがピストン12に連結されたピストンロッド13は、内筒20の中心軸方向に沿って下方に延び、ロッドガイド25を貫通してシリンダ11の外方に突出している。ピストンロッド13の下端部13bに、車軸側取付部材10bが設けられている。車軸側取付部材10bにおけるシリンダ11側には、緩衝器10の底付きを防ぐためのバンプラバー28がピストンロッド13に挿通して設けられている。
ダンパーケース15には、内筒20の上端部20tの開口に対向する位置に、圧側連通路102の一端が開口して形成されている。この圧側連通路102は、ピストン側油室S1と後述する減衰力発生装置40の第一油室S11(図5参照)とを連通する。
内筒20の下端部20bには、周方向に間隔をあけて複数の油孔103が形成されている。これらの油孔103により、ロッド側油室S2と環状流路101とが連通している。
ダンパーケース15には、外筒21の上端部21tよりも上方に、伸側連通路105の一端が開口して形成されている。この伸側連通路105は、環状流路101と、後述する減衰力発生装置40の第三油室S13(図5参照)とを連通する。
「リザーバ」
リザーバ30は、ダンパーケース15と一体に形成され、例えば円筒状で、その内部に袋状のブラダ31を備えている。ブラダ31はゴム等の弾性体によって袋状に成形されたもので、膨張及び収縮が可能となっている。ブラダ31の内部には、エア等のガスが充填されている。また、リザーバ30内において、ブラダ31の外側の空間は、油溜室S3とされ、リザーバ連通路107を介して、後述する減衰力発生装置40の第二油室S12(図5参照)に連通している。
上記したようなシリンダ11内のピストン側油室S1、ロッド側油室S2、内筒20と外筒21との間の環状流路101、リザーバ30内の油溜室S3、及び後述する減衰力発生装置40内には、流体であるオイルが充填されている。
「減衰力発生装置」
図5は、ダンパーケースに設けられた減衰力発生装置を示す断面図である。
図5に示すように、減衰力発生装置40は、ダンパーケース15と一体に形成された有底筒状のダンパシリンダ29に対し、ダンパーユニット41が着脱可能に設けられた構成からなる。
ダンパーユニット41は、全体として円柱状をなし、ホルダ部材42と、アウターキャップ43と、メインダンパ60と、減衰調整部80と、を主に備えている。
ホルダ部材42は、一端42a側の所定長部分に形成され、一定の外径を有した軸状部45と、他端42b側に形成され、軸状部45よりも外径が大きな大径部46と、を一体に備えている。大径部46には、他端42b側から一端42a側に窪んだ凹部47が形成されている。さらに、ホルダ部材42には、軸状部45の中心軸C方向に沿って連続し、一端42aと凹部47とに開口する中心孔48が形成されている。
また、大径部46には、径方向内側の凹部47と径方向外側とを連通する孔46hが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
アウターキャップ43は、円環状で、大径部46の外周面にねじ込まれて装着されている。このアウターキャップ43は、ダンパシリンダ29の開口部29aを塞ぐよう設けられ、開口部29aの内周面に装着されたCリング49によって、ダンパシリンダ29から抜け出る方向への移動が規制されている。
メインダンパ60は、ホルダ部材42の大径部46側から一端42a側に向かって、圧側出口チェック弁61、伸側ピストン62、伸側減衰バルブ63、中間部材64、圧側バルブ65、圧側ピストン66、伸側出口チェック弁67、及びストッパプレート68が順次配置されている。これらの、圧側出口チェック弁61、伸側ピストン62、伸側減衰バルブ63、中間部材64、圧側バルブ65、圧側ピストン66、伸側出口チェック弁67、及びストッパプレート68は、それぞれ円環状に形成され、その中心部にホルダ部材42の軸状部45が挿通されている。
伸側ピストン62には、複数の伸側入口ポート(伸側ポート)62tと圧側出口ポート62cとが、周方向に沿って交互に形成されている。伸側入口ポート62t、圧側出口ポート62cは、それぞれ、伸側ピストン62を中心軸C方向に貫通して形成されている。
伸側減衰バルブ63は、伸側入口ポート62tの中間部材64側の出口を塞ぐように設けられている。伸側減衰バルブ63は、複数枚のディスクバルブ63vを積層して構成されている。
圧側出口チェック弁61は、ディスクバルブ61vからなり、圧側出口ポート62cの大径部46側の出口を塞ぐように設けられている。
圧側ピストン66には、複数の圧側入口ポート(圧側ポート)66cと伸側出口ポート66tとが、周方向に沿って交互に形成されている。圧側入口ポート66c、伸側出口ポート66tは、それぞれ、圧側ピストン66を中心軸C方向に貫通して形成されている。
圧側バルブ65は、圧側入口ポート66cの中間部材64側の出口を塞ぐように設けられている。圧側バルブ65は、複数枚のディスクバルブ65vを積層して構成されている。
伸側出口チェック弁67は、ディスクバルブ67vからなり、伸側出口ポート66tのストッパプレート68側の出口を塞ぐように設けられている。
中間部材64は、伸側減衰バルブ63と圧側バルブ65との間に配置されている。中間部材64は、径方向に連続し、径方向内側と径方向外側とを連通する流路64hが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。ホルダ部材42の軸状部45には、中間部材64の各流路64hに連通する位置に、中心孔48から径方向外側に延びる流路70が形成されている。
伸側減衰バルブ63、圧側バルブ65は、通常時は圧側入口ポート66c、伸側入口ポート62tを閉塞してオイルの流れを遮断している。伸側減衰バルブ63、圧側バルブ65は、圧側入口ポート66c、伸側入口ポート62tを通るオイルの圧力に応じて撓み変形し、圧側入口ポート66c、伸側入口ポート62tとの隙間をオイルが通るときに、減衰力を発生する。伸側減衰バルブ63、圧側バルブ65は、ディスクバルブ63v、65vの枚数を調整することで、発生する減衰力を調整する。
圧側出口チェック弁61、伸側出口チェック弁67は、通常時は圧側出口ポート62c、伸側出口ポート66tを閉塞してオイルの流れを遮断し、圧側出口ポート62c、伸側出口ポート66tを通るオイルの圧力に応じて撓み変形し、オイルを流通させる。
ストッパプレート68は、伸側出口チェック弁67に対して、ホルダ部材42の軸状部45の一端42a側に配置されている。
軸状部45の一端42aに形成されたネジ溝45nには、ナット部材69が螺着され、このナット部材69とホルダ部材42の大径部46との間に、圧側出口チェック弁61、伸側ピストン62、伸側減衰バルブ63、中間部材64、圧側バルブ65、圧側ピストン66、伸側出口チェック弁67、及びストッパプレート68が挟持されている。
減衰調整部80は、圧側調整弁81と、圧側アジャスタ82と、伸側調整弁83と、伸側アジャスタ84と、を備えている。
圧側調整弁81は、先端部側がホルダ部材42の大径部46に形成された凹部47から中心孔48内に挿入され、基端部(他端42b)側には、凹部47内で円板状のエンドピース81bが結合されている。
圧側調整弁81は、中心孔48の内径よりも小さな外径を有し、これによって、中心孔48の内周面と圧側調整弁81の外周面との間には、隙間流路85が形成されている。また、圧側調整弁81は、その先端部(一端42a)側に、先端に行くにしたがってその外径が漸次小さくなる弁部81vを備えている。中心孔48には、流路70よりもホルダ部材42の一端42a側に、内径が絞られた絞り部71が形成されており、弁部81vは、絞り部71に挿入されている。
圧側アジャスタ82は、アウターキャップ43の内側に装着されたインナーキャップ87に、その中心軸回りに回動自在に保持されている。圧側アジャスタ82は、凹部47内に延び、エンドピース81bに螺合している。圧側アジャスタ82の基部82aは、インナーキャップ87から外方に露出している。これにより、ダンパーケース15の外側から圧側アジャスタ82を回転させると、圧側アジャスタ82に沿ってエンドピース81bが中心軸C方向に進退する。すると、圧側調整弁81の弁部81vが絞り部71に対して進退し、絞り部71と弁部81vとの間の隙間を増減する。
伸側調整弁83は、凹部47内に設けられ、中心孔48の凹部47側における開口に向かって延びる筒状の弁部83vを一体に備えている。伸側調整弁83には、圧側調整弁81が挿通されている。
伸側アジャスタ84は、アウターキャップ43の内側に装着されたインナーキャップ87に、その中心軸回りに回動自在に保持されている。伸側アジャスタ84は、凹部47内に延び、伸側調整弁83に螺合している。伸側アジャスタ84の基部84aは、インナーキャップ87から外方に露出している。これにより、ダンパーケース15の外側から伸側アジャスタ84を回転させると、伸側調整弁83が中心軸C方向に進退する。すると、伸側調整弁83の弁部83vが中心孔48の開口に対して進退し、弁部83vと隙間流路85との間の隙間を増減する。
上記したような構成の減衰力発生装置40において、伸側ピストン62,圧側ピストン66は、それぞれ、以下に示すようなピストン部材75によって形成されている。
図6は、伸側ピストン62、及び圧側ピストン66を形成するピストン部材を示す斜視図である。
図6に示すように、ピストン部材75は、内周壁75iと、内周壁75iの径方向外側に形成された外周壁75oと、周方向に間隔を開けて複数設けられ、それぞれ径方向に延びてこれら内周壁75iと外周壁75oとを連結する連結壁75wと、を一体に備えている。
内周壁75iの内側には、ホルダ部材42の軸状部45が挿通される挿通孔75hが形成されている。
外周壁75oの外周面には、径方向外側に突出した突出壁75mが周方向に連続して形成されている。突出壁75mの外周面には、ダンパシリンダ29の内周面に突き当たることで、ピストン部材75とダンパシリンダ29の内周面との間をシールするシールリング76が設けられている。
ピストン部材75には、内周壁75iと外周壁75oとの間に、第一ポート77と第二ポート78とが、周方向に沿って交互に形成されている。第一ポート77、第二ポート78は、それぞれ、周方向において互いに隣り合う連結壁75w,75wの間に形成されている。第一ポート77、第二ポート78は、それぞれ、ピストン部材75の一端75a側と他端75bとを結ぶ方向に貫通している。第一ポート77は、例えば、伸側入口ポート62t又は圧側入口ポート66cを形成し、第二ポート78は、圧側出口ポート62c又は伸側出口ポート66tを形成する。
第一ポート77は、一端75a側をポート入口77aとし、他端75b側をポート出口77bとしている。第一ポート77は、一端75a側において、外周壁75oに切欠き75kが形成されることで、径方向外側に開口するポート流入口(圧側ポート流入部)79Aが形成されている。
第二ポート78は、他端75b側をポート入口78aとし、一端75a側をポート出口78bとしている。第二ポート78は、他端75b側において、外周壁75oに切欠き75jが形成されることで、径方向外側に開口するポート流入口(圧側出口ポート流入部)79Bが形成されている。
図5に示すように、上記したような減衰力発生装置40において、ダンパシリンダ29内は、圧側ピストン66を構成するピストン部材75のシールリング76と、伸側ピストン62を構成するピストン部材75のシールリング76とによって、第一油室S11、第二油室S12、第三油室S13に区画されている。
第一油室S11は、圧側ピストン66のシールリング76よりもホルダ部材42の一端42a側に形成され、圧側連通路102を介してピストン側油室S1(図4参照)に連通している。
第二油室S12は、圧側ピストン66のシールリング76と伸側ピストン62のシールリング76との間に形成され、リザーバ連通路107を介して、リザーバ30の油溜室S3(図4参照)に連通している。
第三油室S13は、伸側ピストン62のシールリング76とアウターキャップ43との間に形成され、伸側連通路105を介して、シリンダ11の環状流路101(図4参照)に連通している。
また、ホルダ部材42に形成された中心孔48は、ホルダ部材42の一端42aにおいて第一油室S11内に開口している。
中間部材64に形成された流路64hは、第二油室S12内に開口している。
また、ホルダ部材42の大径部46に形成された孔46hは、第三油室S13内に開口している。
図7は、上記したような緩衝器の構成を模式的に示した図である。
(圧側動作)
図5、図7に示すように、ピストン12がシリンダ11内で車体側に移動する圧側行程においては、ピストン側油室S1内のオイルがピストン12により圧縮される。すると、ピストン側油室S1内のオイルは、ダンパーケース15に形成された圧側連通路102から、第一油室S11に送り込まれる。
第一油室S11に送り込まれたオイルは、メインダンパ60の圧側ピストン66に形成されたポート流入口79Aから圧側入口ポート66cに流れ込み、その出口側に設けられた圧側バルブ65を押し開き、第二油室S12へと流出する。このとき圧側バルブ65を押し開いて、圧側入口ポート66cの出口と圧側バルブ65との間に形成された隙間をオイルが通ることで、減衰力が発生される。
また、第一油室S11に送り込まれたオイルのうちの一部は、ホルダ部材42の一端42aに開口した中心孔48に流れ込み、圧側調整弁81の弁部81vと絞り部71との隙間を通って、軸状部45に形成された流路70、中間部材64に形成された流路64hを介し、第二油室S12に流出する。このとき、オイルの一部が、圧側調整弁81の弁部81vと絞り部71との隙間を通るときに、減衰力が発生される。また、圧側アジャスタ82で圧側調整弁81を進退させて圧側調整弁81の弁部81vと絞り部71との隙間を調整することで、圧側調整弁81の弁部81vと絞り部71との隙間をオイルが通るときに生じる減衰力を調整することができる。
第二油室S12に流れ込んだオイルの一部は、ピストン12の移動にともなうシリンダ11内におけるピストンロッド13の容積変化を補償するため、ダンパーケース15に形成されたリザーバ連通路107を通り、油溜室S3に流れ込む。また、第二油室S12に流れ込んだオイルの残部は、伸側ピストン62のポート流入口79Bから圧側出口ポート62cに流れ込み、圧側出口チェック弁61を押し開いて第三油室S13へと流れ込む。
第三油室S13に流れ込んだオイルは、伸側連通路105、シリンダ11の環状流路101、複数の油孔103を通してロッド側油室S2に流入する。
(伸側行程)
車輪の上下動によってピストン12がシリンダ11内で車輪側に移動する伸側行程においては、ロッド側油室S2内のオイルがピストン12により圧縮される。すると、ロッド側油室S2内のオイルは、内筒20の下端部に形成された油孔103を通り、内筒20と外筒21との間に形成された円筒状の環状流路101へと流れ込む。この環状流路101を流れるオイルは、ダンパーケース15に形成された伸側連通路105を通り、減衰力発生装置40の第三油室S13へと送り込まれる。
第三油室S13に送り込まれたオイルは、伸側ピストン62のポート流入口79Aから伸側入口ポート62tに流れ込み、その出口側に設けられた伸側減衰バルブ63を押し開くことで減衰力を発生する。伸側入口ポート62tと伸側減衰バルブ63との間に形成された隙間を通過したオイルは第二油室S12へと流れ込む。
また、第三油室S13に送り込まれたオイルのうちの一部は、ホルダ部材42の大径部46に形成された孔46hから凹部47内に流れ込む。そして、オイルは、伸側調整弁83の弁部83vと隙間流路85との間の隙間を通って、隙間流路85,軸状部45に形成された流路70、中間部材64に形成された流路64hを介し、第二油室S12に流出する。このとき、オイルの一部が、伸側調整弁83の弁部83vと隙間流路85との隙間を通るときに、減衰力が発生される。また、伸側アジャスタ84で伸側調整弁83を進退させて伸側調整弁83の弁部83vと隙間流路85との隙間を調整することで、この隙間をオイルが通るときに生じる減衰力を調整することができる。
また、ピストン12の移動にともなうシリンダ11内におけるピストンロッド13の容積変化を補償するため、ダンパーケース15に形成されたリザーバ連通路107を通り、油溜室S3から第二油室S12にオイルが流れ込む。
第二油室S12に流れ込んだオイルは、圧側ピストン66のポート流入口79Bから伸側出口ポート66tを通り、伸側出口チェック弁67を押し開いて第一油室S11へと流れ込む。
第一油室S11内のオイルは、ダンパーケース15に形成された圧側連通路102を通してピストン側油室S1に送り込まれる。
この実施形態において、減衰力を発生する圧側バルブ65を有した複数の圧側入口ポート66cの合計の断面積A1よりも、リザーバ連通路107の断面積A0の方が小さい。
また、圧側連通路102の断面積A2は、圧側入口ポート66cの断面積A1以上である。
さらに、圧側連通路102からオイルが流れ込むダンパシリンダ29と圧側ピストン66との間の断面積A3が、圧側入口ポート66cの合計断面積A1以上であり、かつ圧側連通路102の断面積A2以下である。
また、複数のポート流入口79Aの合計の開口面積A4が、複数の圧側入口ポート66cの合計の断面積A1よりも大きく形成されている。
これにより、ピストン側油室S1から第二油室S12へと至る圧側のオイル流路系統の流路断面積は、途中で増大せず、徐々に小さくなっている。さらに、複数の圧側入口ポート66cの合計の断面積A1よりも、リザーバ連通路107の断面積A0の方が小さいので、つまり、リザーバ連通路107が最も断面積A0が小さくなっている。
また、伸側連通路105の断面積A11は、リザーバ連通路107の断面積A0よりも大きい。
加えて、図5に示すように、ダンパシリンダ29と伸側ピストン62との間の断面積A14が、リザーバ連通路107の断面積A0よりも大きい。
また、複数の圧側出口ポート62cの合計の断面積A15は、ダンパシリンダ29と伸側ピストン62との間の断面積A14以上である。さらに、複数のポート流入口79Bの合計の開口面積A16が、複数の圧側出口ポート62cの合計の断面積A15以上に形成されている。
さらに、環状流路101の断面積A12は、伸側連通路105の断面積A11以上である。また、複数の油孔103の合計の断面積A13は、環状流路101の断面積A12以上である。
このようにして、圧側動作時において、第二油室S12を経たオイルの流路系統は、その流路断面積が途中で絞られることなく、徐々に大きくなっている。
なお、上記において、リザーバ連通路107の断面積A0,圧側入口ポート66cの合計の断面積A1,圧側連通路102の断面積A2,ダンパシリンダ29と圧側ピストン66との間の断面積A3,ポート流入口79Aの合計の開口面積A4,伸側連通路105の断面積A11,ダンパシリンダ29と伸側ピストン62との間の断面積A14,圧側出口ポート62cの合計の断面積A15,ポート流入口79Bの合計の開口面積A16は、それぞれの流路における最小径部の断面積である。
本実施形態における緩衝器10においては、圧側入口ポート66cの断面積A1よりもリザーバ連通路107の断面積A0を最も小さくすることにより、圧側動作時に大入力があった場合、オイルがリザーバ30に流れ込みにくくなる。これにより、ピストン側油室S1から圧側連通路102を経て減衰力発生装置40に流入し、圧側入口ポート66cで減衰力を発生した後のオイルは、ピストン側油室S1へとスムーズに流れる。これにより、高い流速でオイルが流れた場合等においても、緩衝器10が本来の減衰特性を発揮することができる。
また、圧側動作時においてピストン側油室S1から第二油室S12へといたるオイル流路系統は、圧側連通路102の断面積A2≧ダンパシリンダ29と圧側ピストン66との間の断面積A3≧複数のポート流入口79Aの合計の開口面積A4≧複数の圧側入口ポート66cの合計の断面積A1となっている。つまり、ピストン側油室S1から第二油室S12へと至る圧側のオイル流路系統の途中で流路断面積が増大せず、徐々に小さくなっている。さらに、複数の圧側入口ポート66cの合計の断面積A1よりも、リザーバ連通路107の断面積A0の方が小さいので、つまり、リザーバ連通路107が最も断面積A0が小さくなっている。
このように、圧側動作時におけるオイルの流れの途中で流路断面積が増大しないようにすることで、流路抵抗等のロスを抑えることができる。これにより、モトクロス等の走行時に、例えば10m/sといった高い流速でオイルが流れた場合等においても、本来減衰力を発揮すべき圧側入口ポート66cと圧側バルブ65との間以外の部位で負圧等が生じる等して減衰力が発生するのを防ぎ、緩衝器10としての本来の減衰性能を確実に発揮する。
また、圧側入口ポート66cと圧側バルブ65との間以外の部分で流路が絞られて減衰を発生してしまう部位が形成されるのを回避することで、圧側バルブ65の枚数を変更する等して圧側バルブ65の開閉部で減衰特性を変更した場合、減衰特性を変更したことをライダーが感知しやすくなる。
また、圧側動作時において第二油室S12からシリンダ側油室S2へと戻るオイル流路系統は、リザーバ連通路107の断面積A0<ダンパシリンダ29と伸側ピストン62との間の断面積A14≦複数のポート流入口79Bの合計の開口面積A16≦複数の圧側出口ポート62cの合計の断面積A15≦伸側連通路105の断面積A11≦環状流路101の断面積A12≦油孔103の断面積A13とされている。
このようにして、圧側動作時において、第二油室S12を経たオイルの流路系統の断面積が徐々に大きくなっている。これにより、圧側動作時において、圧側ピストン66の圧側入口ポート66cで減衰力を発揮したオイルが、リザーバ連通路107には流れこみにくく、しかも、ダンパシリンダ29内からスムーズに排出される。
図8は、上記緩衝器において、圧側行程で大入力が作用し、オイルが高速で流れた場合の、オイルの流量分布を概念的に示した図である。この図8において、矢印の太さは、オイルの流量を示している。
この図8に示すように、緩衝器10を上記したように、リザーバ連通路107の断面積A0を最も小さくすることにより、圧側動作時に大入力があった場合、オイルがリザーバ30に流れ込みにくくなる。これにより、ピストン側油室S1から圧側連通路102を経て減衰力発生装置40に流入し、圧側入口ポート66cで減衰力を発生した後のオイルは、伸側の流路を経てピストン側油室S1へとスムーズに流れる。これにより、高い流速でオイルが流れた場合等においても、緩衝器10が本来の減衰特性を発揮することができる。
図9は、上記緩衝器において、圧側行程で大入力が作用し、オイルが高速で流れた場合の減衰特性をストロークと荷重との関係で示す図である。
この図9に示すように、上記したような本実施形態の構成を具備しない従来構成の緩衝器では、図9中に二点鎖線で示すように、大入力によって高速作動した場合、減衰力特性が歪む。これに対し、上記本実施形態の構成を備えた緩衝器10によれば、大入力によって高速作動した場合にも、減衰力特性が歪むのを抑え、良好な減衰特性を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の緩衝器は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、減衰力発生装置40に備えた減衰調整部80は、その構成を何ら限定するものでもなく、減衰調整部80を省略する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、伸側ピストン62と圧側ピストン66とを、それぞれピストン部材75により形成するようにしたが、これに限らない。伸側ピストン62と圧側ピストン66のいずれか一方のみを、ピストン部材75により形成してもよい。また、圧側入口ポート66cのみを、径方向外側に開口するポート流入口79Aを備える構成としてもよい。
また、緩衝器10の全体の構成は、適宜変更することが可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10 緩衝器
11 シリンダ
12 ピストン
13 ピストンロッド
13a 上端部(一端)
20 内筒
21 外筒
29 ダンパシリンダ
30 リザーバ
40 減衰力発生装置(減衰力発生部)
41 ダンパーユニット
62 伸側ピストン
62c 圧側出口ポート
62t 伸側入口ポート(伸側ポート)
65 圧側バルブ
66 圧側ピストン
66c 圧側入口ポート(圧側ポート)
79A ポート流入口(圧側ポート流入部)
79B ポート流入口(圧側出口ポート流入部)
101 環状流路
102 圧側連通路
103 油孔
105 伸側連通路
107 リザーバ連通路
S1 ピストン側油室
S2 ロッド側油室
S3 油溜室
S11 第一油室
S12 第二油室
S13 第三油室

Claims (10)

  1. 外筒及び前記外筒の径方向内側に間隔をあけて設けられた内筒を有し、油が封入されたシリンダと、一端が前記シリンダの内部に挿入され、他端が前記シリンダの外部に延出したピストンロッドと、前記ピストンロッドの前記一端に接続されて前記内筒の内部で前記内筒の中心軸方向に沿って摺動可能に設けられ、前記内筒の内部を前記ピストンロッド側のロッド側油室と前記ピストンロッドの反対側のピストン側油室とに区画するピストンと、前記ピストンロッドの変位にともなって前記内筒内で前記ピストンが摺動することによって生じる前記油の流れを制御して減衰力を発生する減衰力発生部と、前記シリンダ内への前記ピストンロッドの進入容積の変化に応じて前記油を補償するリザーバと、を備えた緩衝器であって、
    前記減衰力発生部と前記リザーバとを連通するリザーバ連通路と、
    前記ピストン側油室と前記減衰力発生部とを連通する圧側連通路と、
    前記減衰力発生部において、前記圧側連通路から前記油が流入し、前記減衰力を発生する圧側バルブを有した圧側ポートと、
    を備え、
    前記圧側ポートの断面積よりも、前記リザーバ連通路の断面積が小さいことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記圧側連通路の断面積が、前記圧側ポートの断面積以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記減衰力発生部は、
    前記圧側ポートを有した圧側ピストンと、
    前記圧側ピストンを収容したダンパシリンダと、を備え、
    前記圧側連通路から前記油が流れ込む前記ダンパシリンダと前記圧側ピストンとの間の断面積が、前記圧側ポートの断面積以上であり、前記圧側連通路の断面積以下である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の緩衝器。
  4. 前記圧側ピストンにおいて、前記圧側ポートの入口側に、前記圧側ピストンの外周面に開口した圧側ポート流入部が形成され、
    前記圧側ポート流入部の開口面積が、前記圧側ポートの断面積よりも大きく形成されている、
    請求項3に記載の緩衝器。
  5. 前記外筒と前記内筒との間に形成された環状流路と、前記減衰力発生部と、を連通する伸側連通路を備え、
    前記伸側連通路の断面積は、前記リザーバ連通路の断面積よりも大きい、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の緩衝器。
  6. 前記環状流路の断面積は、前記伸側連通路の断面積以上である、
    請求項5に記載の緩衝器。
  7. 前記内筒に形成され、前記環状流路と前記ロッド側油室とを連通する油孔を備え、
    前記油孔の断面積は、前記環状流路の断面積以上である、
    請求項5又は6に記載の緩衝器。
  8. 前記減衰力発生部は、
    前記伸側連通路から前記減衰力発生部内に流れ込んだ前記油が流入する伸側ポート、及び前記圧側ポートを有した圧側ピストンの前記圧側ポートを経た前記油が流入する圧側出口ポート、を有した伸側ピストンをさらに備え、
    前記圧側ピストンを収容したダンパシリンダと前記伸側ピストンとの間の断面積が、前記リザーバ連通路の断面積よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載の緩衝器。
  9. 前記圧側出口ポートの断面積は、前記ダンパシリンダと前記伸側ピストンとの間の断面積以上である、
    ことを特徴とする請求項8に記載の緩衝器。
  10. 前記伸側ピストンにおいて、前記圧側出口ポートの入口側に、前記伸側ピストンの外周面に開口する圧側出口ポート流入部が形成され、
    前記圧側出口ポート流入部の開口面積が、前記圧側出口ポートの断面積よりも大きく形成されている、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の緩衝器。
JP2016069674A 2016-03-30 2016-03-30 緩衝器 Active JP6628146B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016069674A JP6628146B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 緩衝器
US15/434,633 US10145438B2 (en) 2016-03-30 2017-02-16 Shock absorber
EP17156861.1A EP3236104B1 (en) 2016-03-30 2017-02-20 Shock absorber

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016069674A JP6628146B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 緩衝器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017180705A JP2017180705A (ja) 2017-10-05
JP6628146B2 true JP6628146B2 (ja) 2020-01-08

Family

ID=58094291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016069674A Active JP6628146B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 緩衝器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10145438B2 (ja)
EP (1) EP3236104B1 (ja)
JP (1) JP6628146B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220325772A1 (en) * 2021-04-12 2022-10-13 Chih-Hsien Liao Universal tube adaptor and shock absorber including the same

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6946161B2 (ja) * 2017-12-06 2021-10-06 Kybモーターサイクルサスペンション株式会社 緩衝器
US11454291B2 (en) * 2018-12-28 2022-09-27 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Damper with control valves
US11143260B2 (en) 2018-12-28 2021-10-12 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Damper with single external control valve
US11156261B2 (en) 2018-12-28 2021-10-26 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Damper with multiple external control valves
US11118649B2 (en) 2019-07-01 2021-09-14 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Damper with side collector and external control valves
US11635122B2 (en) 2019-07-18 2023-04-25 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Intake device for a damper having a side collector
US11248677B2 (en) 2019-07-18 2022-02-15 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Pre-assembled piston accumulator insert device
US11441633B2 (en) * 2020-08-14 2022-09-13 DRiV Automotive Inc. Damper assembly including intake valve in fluid chamber
CN112594247B (zh) * 2020-12-24 2023-05-02 广州风神汽车有限公司 一种双向阻尼缓冲油缸
CN114483854A (zh) * 2022-01-26 2022-05-13 深圳扬宁汽车配件有限公司 减震器及汽车

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4153237A (en) * 1976-11-01 1979-05-08 Supalla Steven A Hydrapneumatic suspension unit and valving structure
DE2855561A1 (de) * 1978-12-22 1980-07-10 Fichtel & Sachs Ag Federbein oder stossdaempfer fuer fahrzeuge mit druckanschlag
NL8600211A (nl) * 1986-01-30 1987-08-17 White Power Prod Bv Hydraulische schokdemper.
SE9602507L (sv) * 1996-06-25 1997-12-26 Oehlins Racing Ab Stötdämpare
US5957252A (en) * 1996-08-02 1999-09-28 Berthold; Brian D. Hydraulic suspension unit
IT1293262B1 (it) * 1997-07-23 1999-02-16 Marzocchi Spa Ammortizzatore idraulico,con compensatore esterno a posizione regolabile
JP2006038098A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Hitachi Ltd 油圧緩衝器
DE102006025826B4 (de) * 2005-07-26 2014-10-23 Zf Friedrichshafen Ag Selbstpumpendes hydropneumatisches Federbein
JP4967091B2 (ja) * 2007-04-19 2012-07-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 流体圧緩衝器
SE532115C2 (sv) * 2007-05-16 2009-10-27 Oehlins Racing Ab Tryckreservoar till stötdämpare
US8857580B2 (en) * 2009-01-07 2014-10-14 Fox Factory, Inc. Remotely operated bypass for a suspension damper
JP2010101422A (ja) 2008-10-23 2010-05-06 Aisin Seiki Co Ltd ショックアブソーバ
JP5426431B2 (ja) * 2009-06-30 2014-02-26 株式会社ショーワ 油圧緩衝器
JP2011012806A (ja) 2010-02-25 2011-01-20 Showa Corp 油圧緩衝器
US8950558B2 (en) * 2011-12-29 2015-02-10 Fox Factory, Inc. Dampers with thermal expansion compensation
US9228630B2 (en) * 2012-08-27 2016-01-05 Cane Creek Cycling Components Twin tube style damper with selectable bypass flow passages
DE102013112739B4 (de) * 2013-11-19 2018-10-04 Thomas Ripa Verfahrstufe für einen hydraulischen Stoßdämpfer und Stoßdämpfer mit der Verfahrstufe
JP6198601B2 (ja) * 2013-12-20 2017-09-20 Kyb株式会社 緩衝器
JP6154741B2 (ja) * 2013-12-20 2017-06-28 Kyb株式会社 緩衝器
JP6291266B2 (ja) * 2014-01-27 2018-03-14 株式会社ショーワ フロントフォーク
US9915313B2 (en) * 2014-05-12 2018-03-13 Cane Creek Cycling Components Twin tube damper
JP6438258B2 (ja) * 2014-09-30 2018-12-12 株式会社ショーワ 反力調整部材及びサスペンション
JP6450135B2 (ja) * 2014-10-03 2019-01-09 株式会社ショーワ ダイヤフラムユニット及びサスペンション
JP6482929B2 (ja) * 2015-03-31 2019-03-13 株式会社ショーワ 緩衝器
JP6417281B2 (ja) * 2015-06-10 2018-11-07 Kyb株式会社 緩衝器
JP6577826B2 (ja) * 2015-10-26 2019-09-18 株式会社ショーワ 緩衝器
JP6642207B2 (ja) * 2016-03-30 2020-02-05 株式会社ショーワ 緩衝器、及び減衰力発生装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220325772A1 (en) * 2021-04-12 2022-10-13 Chih-Hsien Liao Universal tube adaptor and shock absorber including the same

Also Published As

Publication number Publication date
US20170284497A1 (en) 2017-10-05
EP3236104B1 (en) 2020-04-01
JP2017180705A (ja) 2017-10-05
US10145438B2 (en) 2018-12-04
EP3236104A1 (en) 2017-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6628146B2 (ja) 緩衝器
JP6654955B2 (ja) 緩衝器
US9845839B2 (en) Shock absorber having check disc for orifice passage
JP2009079710A (ja) 油圧緩衝器の減衰力調整構造
WO2016088629A1 (ja) 緩衝器
US20160146286A1 (en) Shock absorber having orifice check disc
JP6391512B2 (ja) 圧力緩衝装置
JP6642207B2 (ja) 緩衝器、及び減衰力発生装置
JP2008057590A (ja) フロントフォーク
JP2008298138A (ja) 油圧緩衝器
JP6239420B2 (ja) 油圧緩衝器
JP5008634B2 (ja) フロントフォーク
JP5456597B2 (ja) 油圧緩衝器
JP2010156458A (ja) 緩衝装置、それを備えたフロントフォーク、およびそれを備えた自動二輪車
JP6489977B2 (ja) 緩衝器
JP6630201B2 (ja) 緩衝器
JP6577827B2 (ja) フロントフォーク
US20210140508A1 (en) Position-dependent shock absorber
JP4223885B2 (ja) 自動二輪車等の倒立型フロントフォーク
JP2008298137A (ja) 油圧緩衝器
JP2017187048A (ja) 緩衝器、及び緩衝器の組み立て方法
KR101299102B1 (ko) 쇽업소버
JP2008298135A (ja) 油圧緩衝器
JP2010101337A (ja) 油圧緩衝器
JP2010038171A (ja) 油圧緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6628146

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250