JP6623610B2 - 広告提供システム、サーバ装置及びプログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、プッシュ通知では、ユーザ端末装置側からの要求に対する応答として配信を行うのではなく、サーバで定めた条件に基づいてユーザ端末装置に一斉配信を行う。つまり、プッシュ通知による広告配信では、ユーザの状況等に関わらずユーザ端末装置に広告が配信され、その旨がユーザに通知されることから、ユーザにとっては煩わしいと感じられる場合がある。
そこで、ユーザ端末装置がプッシュ通知された店舗の宣伝データを受信した場合に、その店舗の位置から当該ユーザ端末装置の現在位置までの距離が所定範囲内であることを条件に、受信された宣伝データを出力するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような構成であれば、場所的な制約に従ってプッシュ通知された宣伝データを出力する機会が制限されることになる。
以下、本発明の一実施形態による広告提供システムについて図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における広告提供システムの全体的な構成例を示している。同図に示されるように、本実施形態における広告提供システムは、ユーザ端末装置100と、広告サーバ200(サーバ装置の一例)と、ショッピングモールSM(配信対象エリアの一例)において配置されるビーコン端末装置BTM−A、BTM−B、BTM−C、BTM−D、BTM−ST1、BTM−ST2とを含む。なお、ビーコン端末装置BTM−A、BTM−B、BTM−C、BTM−D、BTM−ST1、BTM−ST2について特に区別しない場合には、ビーコン端末装置BTMと記載する。
ユーザ端末装置100は、広告サーバ200が配信(送信)する広告を受信し、受信した広告を出力する。本実施形態における広告の出力は、ユーザ端末装置100における表示部に対する表示である。
また、本実施形態の広告サーバ200は、広告プッシュ通知(広告に関する通知の一例)を行う。広告プッシュ通知とは、ユーザ端末装置100のユーザに広告を提供するためのプッシュ通知である。
プッシュ通知は、サーバ側からユーザ端末装置にインストールされている特定のアプリケーションに対応する通知を送信する技術である。プッシュ通知では、ユーザ端末装置のOS(Operating System)に通知が転送されるようになっている。これにより、プッシュ通知では、ユーザ端末装置においてアプリケーションが起動されていない状態であっても通知を受信し、ユーザ端末装置にてプッシュ通知が受信されたことのユーザへの通知(プッシュ受信通知)を行うことができる。
ユーザ端末装置100は、広告サーバ200から広告プッシュ通知を受信すると、広告プッシュ通知が受信されたことをユーザに通知するためのプッシュ着信通知を行う。
また、上記の広告サーバ200から送信された広告プッシュ通知の受信に応じたプッシュ着信通知も広告閲覧アプリケーションによって行われる。
また、本実施形態のユーザ端末装置100は、例えばGPS(Global Positioning System)に対応する測位機能を備えることで自己の位置を示す位置情報を取得することができる。本実施形態の広告閲覧アプリケーションは、取得された位置情報を広告サーバ200に通知(送信)する。
また、本実施形態の広告閲覧アプリケーションは、ビーコン端末装置BTMが送信するビーコン信号を受信すると、ビーコン端末装置BTMからビーコン信号を受信した旨を通知するビーコン受信通知を広告サーバ200に送信する。
また、本実施形態における広告サーバ200は、ユーザ端末装置100から受信した位置情報とビーコン受信通知とに基づいて、しかるべきタイミングでユーザ端末装置100に広告プッシュ通知を行う。
本実施形態においてビーコン端末装置BTMが送信するビーコン信号は、送信元のビーコン端末装置BTMを示すビーコン端末装置IDを含む。
また、ビーコン端末装置BTMの通信距離は、配置されたテナントエリアまたは店舗の出入口に存在するユーザ端末装置100と通信が行われるように、数メートル〜十数メートル程度に設定される。
従って、ビーコン端末装置BTMが送信するビーコン信号は、広告閲覧アプリケーションがインストールされたユーザ端末装置100が、対応のテナントエリアまたは店舗の出入口に存在しているときに受信することができる。
また、広告主店舗STは、ショッピングモールSMにおいて行われる広告プッシュ通知の広告元の店舗であり、広告プッシュ通知によりユーザの誘導を図る誘導先の場所である。本実施形態における広告主店舗STの業態は、例えばスーパーマーケットである。
また、ビーコン端末装置BTM−CはテナントエリアCに配置されている。即ち、ビーコン端末装置BTM−Cは、テナントエリアCに入ったユーザのユーザ端末装置100にビーコン信号を送信する。
また、ビーコン端末装置BTM−DはテナントエリアDに配置されている。即ち、ビーコン端末装置BTM−Dは、テナントエリアDに入ったユーザのユーザ端末装置100にビーコン信号を送信する。
また、ビーコン端末装置BTM−ST2は、広告主店舗STにおける出入口GT2の近傍に設けられている。即ち、ビーコン端末装置BTM−ST2は、広告主店舗STにおける出入口GT2をユーザが通過したことに応じて通信可能となったユーザ端末装置100にビーコン信号を送信する。
ユーザがショッピングモールSMに入場した時刻t0から1時間の通知待機時間が経過する時刻t3までにおいて、ユーザは、まず、テナントエリアAに入っている。
このようにユーザがテナントエリアAに入ったことに応じて、ユーザ端末装置100は、時刻t1のタイミングでテナントエリアAに配置されたビーコン端末装置BTM−Aからビーコン信号を受信する。
受信されたビーコン信号には、ビーコン信号の送信元のビーコン端末装置BTMを示すビーコン端末装置IDが含まれている。
ユーザ端末装置100は、ビーコン信号の受信に応じたビーコン受信通知を広告サーバ200に送信する。ビーコン受信通知には、受信されたビーコン信号に含まれていたビーコン端末装置IDと広告閲覧アプリケーションのユーザを示すユーザIDとが含まれる。この場合のビーコン受信通知に含まれるビーコン端末装置IDは、ビーコン端末装置BTM−Aを示す。
なお、以降において、ユーザ端末装置100がビーコン端末装置BTMからビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号に応じたビーコン受信通知を広告サーバ200に送信する処理をビーコン対応処理という。
またユーザ端末装置によってはGPS機能が無効に設定されている場合がある。この場合には、例えば一日の最初にビーコン対応処理を行ったタイミングを時刻t1としても良い。
ショッピングモールは多様な業態の店舗が入居していることから余暇の過ごし方の1つとして使用されることが多い。このような客は、購入予定の商品が定まっているとしても、そのついでに当初は予定していなかった商品を購入する可能性がある。しかしながら、ショッピングモールでの滞在時間が短い客(ユーザ)は、購入する商品が明確に定まっており、かつ、その商品のみを購入する目的でショッピングモールに来場している確率の高いことが推定される。
従って、ショッピングモールSMに入場してから例えば1時間以内に広告プッシュ通知を行うことによっては、購入することが定まっている商品のみの購入を目的として来場しているユーザまでが広告プッシュ通知を受けてしまうことになる。上記のような本実施形態の広告プッシュ通知の目的からすると、このようなユーザにまで広告プッシュ通知を行ったとしても広告効果は低く、また、ユーザとしては広告プッシュ通知が煩わしいと感じる可能性も高くなる。
そこで、本実施形態においては、ショッピングモールSMに入場してから通知待機時間が経過していないユーザのユーザ端末装置100に対しては広告プッシュ通知を行わないようにしている。
なお、本実施形態では通知待機時間が1時間である場合を例に挙げているが、通知待機時間の長さについては適宜変更されてよい。この場合、通知待機時間は、例えば広告サーバ200に対する設定により変更可能に構成することができる。
この場合、広告サーバ200においては、時刻t4から3分を経過したタイミングで、即ち、時刻t4から5分を経過していないタイミングで、新たにビーコン受信通知を受信することになる。
一例として、広告プッシュ通知のトリガとなったビーコン受信通知に対応するビーコン端末装置BTMが配置されたテナントエリアの業態が紳士用衣料品の売り場であれば、ユーザは成人男性であることが推定される。そこで、スーパーマーケットとしての広告主店舗STでの商品の購入を促す広告プッシュ通知としては、例えば酒類などのように、成人男性に訴求する可能性の高い商品を紹介するような内容とすることができる。
このようにユーザが滞留しているテナントエリアの業態が広告プッシュ通知の広告内容に関連することを考慮すると、滞留時間の短いテナントエリアは単にユーザが通過しただけであり、ユーザにとっては関心の低い業態であると推定できる。ユーザにとって関心の低い業態に関連する内容の広告プッシュ通知を行った場合、広告プッシュ通知による広告内容についてもユーザの関心が低い可能性が高く、この場合には広告効果を得ることが難しい。
一方、ビーコン信号が受信されてから次のビーコン信号が受信されることなく滞留確認時間を経過したということは、ユーザが同じテナントエリアに滞留しており、そのテナントエリアの業態に関心を有している可能性が高い。そこで、ビーコン信号が受信されてから次のビーコン信号が受信されることなく滞留確認時間を経過したことを条件に広告プッシュ通知を行うようにすることで、ユーザにとって関心のある広告内容の広告プッシュ通知が行われる可能性が高くなり、高い広告効果を期待できる。
しかし、上記の場合には、ユーザが、ショッピングモールSM内を移動して或るテナントエリアに滞留している時間が5分を経過するごとに広告プッシュ通知が行われることになる。この場合、ユーザが広告プッシュ通知について煩わしいと感じる可能性がある。
そこで、本実施形態においては、ショッピングモールSMに入場してから退場するまでの間において行われる広告プッシュ通知の回数に制限を設ける。具体的に、本実施形態において、広告プッシュ通知は1日1回に制限される。
なお、広告プッシュ通知の回数制限としては、上記の1日1回に限定されるものではなく、2回以上の所定の回数とされてもよい。また条件を満たした都度ではなく、例えば隔回や、特定の回数の際にのみ広告プッシュ通知を行うこととしても良い。
そこで、本実施形態においては、広告プッシュ通知が行われていないうちにユーザが広告主店舗STに来店している場合には、例えば、図2の時刻t5から時刻t6に示されるように滞留確認時間を経過したとしても、広告プッシュ通知は行わないようにされる。
なお、広告サーバ200は、ユーザが広告主店舗STに来店したか否かについては、以下のように判定できる。つまり、ユーザが広告主店舗STに入場する際には、広告主店舗STの出入口GT1、GT2のいずれかを通過するので、ユーザが所持するユーザ端末装置100は、ビーコン端末装置BTM−ST1、BTM−ST2のいずれかとの通信に応じたビーコン対応処理を実行する。そこで、広告サーバ200は、ビーコン端末装置BTM−ST1、BTM−ST2のいずれかに対応するビーコン受信通知を受信したか否かにより、ユーザが広告主店舗STに来店済みか否かを判定することができる。
そして、ユーザがプッシュ受信通知に気付き、例えば広告プッシュ通知の内容を表示させる操作を行うと、図3(b)に示すように、広告閲覧アプリケーション上で、広告プッシュ通知に対応する広告主店舗STの広告(電子チラシ)の画像(広告画像)が表示される。また画面に表示するのは、図3(b)に示したような電子チラシではなくても良く、例えばSNSのような写真画像や文字情報からなる投稿等であっても良い。以下これらの態様も含めて広告と表現する。
ユーザは、ユーザ端末装置100の画面に表示される広告を閲覧し、広告において案内されている商品を確認することができる。これまでの説明から理解されるように、このように表示される広告は、ユーザが関心を持っていると推定できる業態に対応する内容、もしくはそのときの時間帯に応じた内容、もしくは両者の組み合わせに応じた内容を有している。このため、本実施形態により配信される広告は、単に一律に同じ内容の広告を配信する場合と比較して、ユーザが関心を持ち、購入しようと考える可能性が高く、高い広告効果を有する。
通信部101は、広告サーバ200と通信を行う。
制御部102は、広告閲覧アプリケーションのプログラムの実行により実現される機能として、位置情報処理部121、ビーコン対応処理部122及び広告出力部123を備える。
つまり、ビーコン対応処理部122は、例えばBluetooth(登録商標)によるビーコン機能を用いたビーコン端末装置BTMとの近距離無線通信により、ビーコン端末装置BTMが送信するビーコン信号を受信する。
そして、ビーコン対応処理部122は、受信されたビーコン信号から、ビーコン信号送信元のビーコン端末装置BTMを示すビーコン端末装置IDを取得する。ビーコン対応処理部122は、広告サーバ200に対して、ビーコン信号から取得したビーコン端末装置IDと、広告閲覧アプリケーションのユーザを示すユーザIDとを含むビーコン受信通知を送信する。
操作部105は、ユーザ端末装置100における操作子や操作デバイスを一括して示している。操作部105に含まれる操作子や操作デバイスに対して操作が行われるのに応じて、操作部105は操作信号を制御部102に出力する。制御部102は入力された操作信号に応じて所定の制御を実行する。
また、本実施形態の表示部104はタッチパッドが組み合わされることで、タッチパネルとして構成されてもよい。この場合、操作部105には、タッチパネルを構成するタッチパッドを含む。
通信部101は、ネットワーク経由でユーザ端末装置100と通信を行う。
制御部202は、広告プッシュ通知に対応する機能部として、端末存在判定部221と広告送信制御部222とを備える。
また、広告送信制御部222は、端末存在判定部221によりユーザ端末装置100がショッピングモールSM内に存在していることが判定されている場合において、時間に関連する条件要素を含む通知許可条件を満たした場合に、ユーザ端末装置100に対して広告プッシュ通知(広告通知メッセージの一例)を送信する。
条件要素1:ショッピングモールSMに入場してから通知待機時間を経過していること(時間に関連する条件要素の一例)。
条件要素2:ビーコン対応処理に応じたビーコン受信通知が受信された時刻から次のビーコン受信通知が受信されることなく滞留確認時間を経過すること。
条件要素3:ショッピングモールSMに入場してから未だ一度も広告プッシュ通知を行っていない(広告プッシュ通知の送信回数が制限回数に至っていない)こと。
条件要素4:ショッピングモールSMに入場してから、未だ広告主店舗STに入場(来店)した履歴がないこと。
また、通知対象エリア情報は、通知対象エリアにおいて配置されるビーコン端末装置BTMのビーコン端末装置IDごとに対応して、対応のビーコン端末装置BTMが配置される通知対象エリア内のエリアを示す。
図1に示したショッピングモールSMを通知対象エリアとする通知対象エリア情報においては、ビーコン端末装置BTM−Aのビーコン端末装置IDに対応してテナントエリアAが示される。また、当該通知対象エリア情報においては、ビーコン端末装置BTM−Bのビーコン端末装置IDに対応してテナントエリアBが示され、ビーコン端末装置BTM−Cのビーコン端末装置IDに対応してテナントエリアCが示され、ビーコン端末装置BTM−Dのビーコン端末装置IDに対応してテナントエリアDが示される。さらに、当該通知対象エリア情報においては、ビーコン端末装置BTM−ST1に対応して広告主店舗STの出入口GT1が示され、ビーコン端末装置BTM−ST2に対応して広告主店舗STの出入口GT2が示される。
即ち、通知対象エリア情報によっては、通知対象エリアにおいて配置されるビーコン端末装置BTMのそれぞれが、通知対象エリア内におけるどの一部エリア(テナントエリアまたは店舗における出入口など)に配置されているのかが示される。
同図の通知制御情報は、ユーザID、通知対象エリアID、入場日時、送信回数、ビーコン受信通知履歴情報の各領域を含む。
入場日時の領域には、対応のユーザ端末装置100が通知対象エリアに入場した日時が格納される。
1つのビーコン受信通知履歴情報は、ビーコンエリアと受信日時との各領域を含む。
ビーコンエリアの領域には、対応のビーコン受信通知に含まれるビーコン端末装置IDによって示されるビーコン端末装置BTMが配置される通知対象エリア内のエリア(ビーコンエリア)を示す情報が格納される。つまり、ビーコンエリアの情報は、対応のビーコン受信通知に応じてビーコン信号を送信したビーコン端末装置BTMが配置されているエリアを示す。
受信日時の領域には、対応のビーコン受信通知が受信された日時(時刻)が格納される。
同図においては、6つの時間帯(11:00〜11:59、12:00〜12:59、13:00〜13:59、14:00〜14:59、15:00〜15:59、16:00〜17:00)と、テナントエリアA〜テナントエリアDの4つのビーコンエリアとによる24の組みあわせごとに1つの広告通知メッセージが対応付けられている。
具体的に、例えば11:00〜11:59の時間帯とテナントエリアA、B、C、Dとによる4通りの組み合わせには、それぞれ、広告通知メッセージMSG−A1、MSG−B1、MSG−C1、MSG−D1が対応付けられている。
また、12:00〜12:59の時間帯とテナントエリアA、B、C、Dとによる4通りの組み合わせには、それぞれ、広告通知メッセージMSG−A2、MSG−B2、MSG−C2、MSG−D2が対応付けられている。
以下同様に、残りの各時間帯とテナントエリアA、B、C、Dとの16通りの組み合わせごとに、各1つの広告通知メッセージが対応付けられる。
まず、ユーザ端末装置100における位置情報処理部121は、位置情報を広告サーバ200に送信すべきタイミングに至ったか否かについて判定する(ステップS101)。本実施形態における広告閲覧アプリケーションは、一定時間ごとにユーザ端末装置100の位置を示す位置情報を広告サーバ200に送信するようにされている。
位置情報を広告サーバ200に送信すべきタイミングに至ったことが判定された場合(ステップS101−YES)、位置情報処理部121は、そのときに位置測定部106により測定されている位置情報を取得し、取得した位置情報を広告サーバ200に対して送信する(ステップS102)。位置情報処理部121が送信する位置情報には、送信元を示す情報として、広告閲覧アプリケーションのユーザを示すユーザIDが付加される。
ビーコン信号を受信したことが判定された場合(ステップS103−YES)、ビーコン対応処理部122は、ビーコン受信通知を広告サーバ200に対して送信する(ステップS104)。ビーコン受信通知は、前述のように、受信されたビーコン信号の送信元のビーコン端末装置BTMを示すビーコン端末装置IDを含む。
広告プッシュ通知が受信されたことが判定された場合(ステップS105−YES)、広告出力部123は、例えば図3に例示したように、受信された広告プッシュ通知に含まれる広告通知メッセージを出力させる制御を実行する。ステップS106の処理の後はステップS101に処理が戻される。
一方、広告プッシュ通知が受信されないことが判定された場合には(ステップS105−NO)、ステップS106の処理がスキップされたうえでステップS101に処理が戻される。
まず、広告サーバ200における端末存在判定部221は、通知対象エリアにユーザ端末装置100が入場したか否かについて判定する(ステップS201)。
ステップS201の判定にあたり、端末存在判定部221は、図2のステップS102の処理によってユーザ端末装置100から送信される位置情報を受信する。端末存在判定部221は、位置情報を受信するごとに、受信された位置情報が示す位置について、通知対象エリア情報記憶部231が記憶する通知対象エリアの位置に含まれるか否かについて判定する。
ここで、ユーザ端末装置100が通知対象エリアに入場していない状態では、受信された位置情報が示す位置は、通知対象エリアの位置に含まれることはない。そして、ユーザ端末装置100が通知対象エリアに入場すると、受信された位置情報が示す位置は、通知対象エリアの位置に含まれる状態に変化する。端末存在判定部221は、このような状態の変化が得られることに応じて、ユーザ端末装置100が通知対象エリアに入場したと判定する。またはGPS機能が無効に設定されているユーザ端末装置の場合にはビーコン受信通知を受信したことに応じて、通知対象エリアに入場したと判定しても良い。
このときには、ユーザ端末装置100が入場した直後であることから、ユーザ端末装置100は未だビーコン端末装置BTMのいずれとも通信を行っていない。このため、新規登録される通知制御情報には、例えば通知対象エリアID及び入場日時については有意な情報が格納されているが、ビーコン受信通知履歴については未格納の状態である。
ビーコン受信通知の受信されたことが判定された場合(ステップS203−YES)、広告送信制御部222は、今回のビーコン受信通知の受信に対応するビーコン受信通知履歴情報を、ステップS202にて登録した通知制御情報に格納する(ステップS204)。図6にて説明したように、1回のビーコン受信通知の受信に対応するビーコン受信通知履歴情報には、対応のビーコン端末装置BTMの配置されたビーコンエリアと、ビーコン受信通知が受信された受信日時とを含む。
つまり、端末存在判定部221は、ステップS201にて通知対象エリアに入場したことが判定されたユーザ端末装置100について、通知対象エリアから退場したか否かについて判定する(ステップS205)。
ステップS205の判定にあたり、端末存在判定部221は、ステップS201の場合と同様に、図2のステップS102の処理によってユーザ端末装置100から送信される位置情報を受信する。端末存在判定部221は、位置情報を受信するごとに、受信された位置情報が示す位置について、通知対象エリア情報記憶部231が記憶する通知対象エリアの位置に含まれるか否かについて判定する。
ユーザ端末装置100が通知対象エリアに入場している状態では、受信された位置情報が示す位置は、通知対象エリアの位置に含まれている。そして、ユーザ端末装置100が通知対象エリアから退場すると、受信された位置情報が示す位置は、通知対象エリアの位置に含まれない状態に変化する。端末存在判定部221は、このように状態が変化した場合にユーザ端末装置100が通知対象エリアから退場したと判定することができる。
一方、ユーザ端末装置100が通知対象エリアから退場していないことが判定された場合には(ステップS205−NO)、ステップS203に処理が戻される。これにより、以降において、さらにビーコン受信通知が受信されることに応じてビーコン受信通知履歴情報が通知制御情報に格納されていく。
ステップS301においては、通知制御情報に格納される入場日時が示す時刻から現在時刻までの時間が、通知待機時間として定められた時間(例えば1時間)よりも長いか否かを判定すればよい。
有意なビーコン受信通知履歴情報が格納されていないことが判定された場合には(ステップS302−NO)、広告プッシュ通知が送信されることはない。そこで、この場合には、ステップS301に処理が戻される。
一方、広告主店舗STに来店済みではないことが判定された場合(ステップS303−NO)、広告送信制御部222は、予め定めた制限回数までの広告プッシュ通知の送信を済ませているか否かについて判定する(ステップS304)。なお、先の図2の動作説明では、プッシュ通知の制限回数は1回である。ステップS304においては、例えば通知制御情報における送信回数が制限回数以上であるか否かを判定すればよい。
予め定めた制限回数までの広告プッシュ通知の送信が済んでいると判定された場合(ステップS304−YES)、広告プッシュ通知を送信するべきでない。そこで、この場合にはステップS301に処理が戻される。
一方、滞留確認時間を経過していることが判定された場合(ステップS305−YES)、広告送信制御部222は、送信対象の広告通知メッセージを、広告通知メッセージ記憶部233から取得する(ステップS306)。この際、広告送信制御部222は、現在時刻を含む時間帯と、最後のビーコン受信通知履歴情報において示されるのと同じビーコンエリアとに対応付けられている広告通知メッセージを広告通知メッセージ記憶部233から取得する。
また、広告送信制御部222は、ステップS307により広告プッシュ通知を送信したことに応じて、通知制御情報における送信回数の値をインクリメントし(ステップS308)、ステップS301の処理に戻る。
このような処理によって、これまでに説明した広告サーバ200とユーザ端末装置100との間での広告プッシュ通知の送受信が実現される。
また、上記のように広告主店舗に来店済み、あるいは制限回数までの広告プッシュ通知の送信が済んでいることで、広告プッシュ通知の送信可否を判定する必要がなくなれば、以降のビーコン受信通知履歴情報を利用する必要もなくなる。そこで、広告主店舗に来店済みの状態、あるいは制限回数までの広告プッシュ通知の送信が済んでいる状態のもとでは、ビーコン受信通知が受信されたとしても、受信に応じてビーコン受信通知履歴情報を新規に格納しないようにしてもよい。
例えば、通知制御情報を利用することで、通知対象エリアに入場したユーザが、広告主店舗STに来店したか否かを特定することもできる。そこで、広告主店舗STに来店したユーザに対応するユーザ端末装置100に対して、例えば通知対象エリアから退場した後の所定のタイミングで、広告主店舗STに来店してもらったことについての感謝の意を含めた広告プッシュ通知を行うといったサービスを行ってもよい。
続いて、第2実施形態について説明する。本実施形態は、ユーザ端末装置100が通知対象エリアに入場している間においては、予め定められた時刻に至ると、広告サーバ200からユーザ端末装置100に対して広告プッシュ通知が行われるというものである。
このように、本実施形態における広告通知メッセージは、予め定められた広告通知メッセージ送信時刻ごとに対応付けられている。そして、これらの広告通知メッセージは、対応の広告通知メッセージ送信時刻に応じた内容を有する。
そして、13:00となって広告通知メッセージ送信時刻に至ると、広告サーバ200は、現在において通知対象エリア内に存在しているユーザAのユーザ端末装置100−Aに対して、13:00に対応する広告通知メッセージを含む広告プッシュ通知を送信する。
これに応じて、通知対象エリアに存在しているユーザAのユーザ端末装置100−Aは、同じ13:00に対応する広告通知メッセージの広告プッシュ通知を受信する。
ただし、本実施形態においても、通知対象エリア内に存在しているユーザ端末装置への広告プッシュ通知の送信は、ユーザが煩わしさを感じてしまう可能性を考慮して、回数についての制限が行われる。ここでは、制限回数が1回である場合を例に挙げて説明する。
この場合、14:00のタイミングにおいて、広告サーバ200は、既に13:00のタイミングで広告プッシュ通知を送信したユーザ端末装置100−Aに対しては広告プッシュ通知を送信しない。一方、広告サーバ200は、14:00の時点で未だ広告プッシュ通知を送信していないユーザ端末装置100−Bに対しては広告プッシュ通知を送信する。
また、広告プッシュ通知の送信回数について制限が与えられることで、何度も広告プッシュ通知が送られてくることの煩わしさをユーザが感じることがないように配慮している。
ただし、本実施形態において、既に広告主店舗STに入店しているユーザのユーザ端末装置100に対しては広告プッシュ通知を行わないようにすることもできる。この場合には、少なくとも、広告主店舗STの出入口にビーコン端末装置BTMを配置し、広告サーバ200がビーコン受信通知の受信に応じてビーコン受信通知履歴情報を格納していくように構成する。
Claims (6)
- ユーザ端末装置と、広告サーバと、通知対象エリアにおける所定の一部エリアごとに配置される複数のビーコン端末装置とを備え、
前記ユーザ端末装置は、
自己の位置を示す位置情報を前記広告サーバに送信する位置情報処理部と、
広告に関する通知である広告通知メッセージが受信されたことに応じて、受信された広告通知メッセージを出力する広告出力部と、
前記ビーコン端末装置から受信したビーコン信号を通知するビーコン受信通知を前記広告サーバに送信するビーコン対応処理部とを備え、
前記広告サーバは、
前記ユーザ端末装置から受信した前記位置情報に基づいて、前記ユーザ端末装置が前記通知対象エリア内に存在しているか否かについて判定する端末存在判定部と、
前記端末存在判定部により前記ユーザ端末装置が前記通知対象エリア内に存在していることが判定されている場合において、時間に関連する条件要素を含む通知許可条件を満たした場合に、前記ユーザ端末装置に対して前記広告通知メッセージを送信する広告送信制御部であって、前記ユーザ端末装置が前記通知対象エリアに入場してから一定の通知待機時間を経過した後において、最後のビーコン受信通知が受信されてから、次のビーコン受信通知が受信されることなく所定の滞留確認時間を経過したとの前記通知許可条件を満たした場合に、前記最後のビーコン受信通知により示されるビーコン信号の送信元のビーコン端末装置が配置された位置に対応付けられた広告通知メッセージを送信する広告送信制御部とを備える
広告提供システム。 - 前記広告送信制御部は、
前記ビーコン受信通知が受信された時刻が含まれる時間帯に対応付けられた広告通知メッセージを送信する
請求項1に記載の広告提供システム。 - 前記広告送信制御部は、
これまでに受信された前記ビーコン受信通知に基づいて、前記広告通知メッセージにより誘導が図られる前記通知対象エリア内の誘導先の場所に前記ユーザ端末装置が入場した履歴がないとの条件要素をさらに含む通知許可条件を満たした場合に、前記ユーザ端末装置に対して広告通知メッセージを送信する
請求項1または2に記載の広告提供システム。 - 前記広告送信制御部は、
広告通知メッセージの送信回数が制限回数に至っていないとの条件要素をさらに含む通知許可条件を満たした場合に、前記ユーザ端末装置に対して広告通知メッセージを送信する
請求項1から3のいずれか一項に記載の広告提供システム。 - 通知対象エリアにおける所定の一部エリアごとに配置されるビーコン端末装置から受信したビーコン信号を通知するビーコン受信通知をサーバ装置に送信するようにされたユーザ端末装置の位置を示す位置情報に基づいて、前記ユーザ端末装置が通知対象エリア内に存在しているか否かについて判定する端末存在判定部と、
前記端末存在判定部により前記ユーザ端末装置が前記通知対象エリア内に存在していることが判定されている場合において、時間に関連する条件要素を含む通知許可条件を満たした場合に、前記ユーザ端末装置に対して、広告に関する通知である広告通知メッセージを送信する広告送信制御部であって、前記ユーザ端末装置が前記通知対象エリアに入場してから一定の通知待機時間を経過した後において、最後のビーコン受信通知が受信されてから、次のビーコン受信通知が受信されることなく所定の滞留確認時間を経過したとの前記通知許可条件を満たした場合に、前記最後のビーコン受信通知により示されるビーコン信号の送信元のビーコン端末装置が配置された位置に対応付けられた広告通知メッセージを送信する広告送信制御部と
を備えるサーバ装置。 - コンピュータを、
通知対象エリアにおける所定の一部エリアごとに配置されるビーコン端末装置から受信したビーコン信号を通知するビーコン受信通知をサーバ装置に送信するようにされたユーザ端末装置の位置を示す位置情報に基づいて、前記ユーザ端末装置が通知対象エリア内に存在しているか否かについて判定する端末存在判定部、
前記端末存在判定部により前記ユーザ端末装置が前記通知対象エリア内に存在していることが判定されている場合において、時間に関連する条件要素を含む通知許可条件を満たした場合に、前記ユーザ端末装置に対して、広告に関する通知である広告通知メッセージを送信する広告送信制御部であって、前記ユーザ端末装置が前記通知対象エリアに入場してから一定の通知待機時間を経過した後において、最後のビーコン受信通知が受信されてから、次のビーコン受信通知が受信されることなく所定の滞留確認時間を経過したとの前記通知許可条件を満たした場合に、前記最後のビーコン受信通知により示されるビーコン信号の送信元のビーコン端末装置が配置された位置に対応付けられた広告通知メッセージを送信する広告送信制御部
として機能させるためのプログラム。
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