JP6620418B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシレスモータに関するものである。
従来、モータの回転トルクを利用して車両のエンジンの吸気バルブまたは排気バルブの開閉タイミングを制御するバルブタイミング調整装置がある。このバルブタイミング調整装置に用いられるブラシレスモータには、例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載されたブラシレスモータは、回転力を発生するモータ本体と、モータ本体を駆動する駆動回路を有する回路部とが一体化されて構成されている。そして、モータ本体は、有底筒状をなすヨークハウジングを有する。また、回路部は、ヨークハウジングの開口部を閉塞するベース部材と、ベース部材に対してヨークハウジングと反対側に配置されベース部材との間に駆動回路を収容するカバー部材とを有する。カバー部材は、その周縁部がベース部材に固定されている。
特開2011−142770号公報
このようなブラシレスモータでは、カバー部材が車両のエンジン等と共振してしまい、モータのNV性能(振動騒音性能)が低下するという問題があった。
また、カバー部材とベース部材との間からモータの内部に液体が浸入することを防止するために、カバー部材の周縁部とベース部材との間をシール部材にて封止することがある。この場合、カバー部材が車両のエンジン等と共振すると、カバー部材とベース部材とのシール面やシール部材に大きな応力が生じ、防水機能が低下する虞がある。
そこで、カバー部材が車両のエンジン等と共振することを抑制するために、カバー部材の板厚を厚くしたり、カバー部材の周縁部に軸方向に突出しベース部材に固定される補強部を設けたりすることによって、カバー部材の剛性を高めて同カバー部材の共振周波数をエンジンの振動周波数領域からずらすことが考えられる。しかしながら、カバー部材の板厚を厚くしたり、カバー部材に当該補強部を設けたりすると、モータが軸方向に大型化されてしまう。車両のエンジンルームにおいてバルブタイミング調整装置用のブラシレスモータを搭載するスペースは限られているため、モータが軸方向に大型化されると同モータを車両に搭載することが困難となる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、軸方向の大型化を抑制しつつカバー部材の振動を抑制することができるブラシレスモータを提供することにある。
上記課題を解決するブラシレスモータは、回転駆動されるシャフトが内部に配置された有底筒状のヨークハウジングを有するモータ本体と、前記ヨークハウジングの開口部を閉塞するベース部材、前記ベース部材に固定されるカバー部材、び前記モータ本体を駆動する駆動回路装置を有する回路部とを備え、前記ベース部材は、前記シャフトを回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容部を有し、前記カバー部材は、前記カバー部材の周縁部が前記ベース部材に固定されるとともに、前記カバー部材の周縁部よりも内側で前記軸受収容部に固定されており、前記ベース部材は、前記ヨークハウジングの開口部を覆う被覆部を有し、前記ベース部材は、前記被覆部に対して前記ヨークハウジングと反対側に形成され前記駆動回路装置を収容する回路収容部と、前記被覆部に対して前記ヨークハウジングと反対側に突出する補強リブとを有し、前記補強リブと前記回路収容部とは、前記軸受収容部の外周範囲において前記軸受収容部を挟んで互いに反対側に設けられている
この構成によれば、カバー部材は、その周縁部のみでベース部材に対して固定されるのではなく、ベース部材の軸受収容部にも固定されている。そのため、カバー部材を軸方向に大型化させなくとも、カバー部材がベース部材に固定された状態において同カバー部材の剛性を高めることができる。よって、このブラシレスモータが車両に搭載された場合にカバー部材が車両のエンジンと共振することを抑制できる。従って、ブラシレスモータの軸方向の大型化を抑制しつつカバー部材の振動を抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、前記カバー部材は、前記カバー部材の周縁部が前記ベース部材に固定されるとともに、前記カバー部材の周縁部よりも内側で前記軸受収容部及び前記補強リブに固定されている。
この構成によれば、カバー部材は、その周縁部のみでベース部材に対して固定されるのではなく、ベース部材の補強リブにも固定されている。そのため、カバー部材を軸方向に大型化させなくとも、カバー部材がベース部材に固定された状態において同カバー部材の剛性を高めることができる。よって、このブラシレスモータが車両に搭載された場合にカバー部材が車両のエンジンと共振することを抑制できる。従って、ブラシレスモータの軸方向の大型化を抑制しつつカバー部材の振動を抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、前記ベース部材は、前記ベース部材の周縁部に沿って設けられ前記ヨークハウジングと反対側に突出した側壁部と、前記ヨークハウジングと反対側に突出した前記軸受収容部とを有し、前記駆動回路装置は、前記モータ本体を駆動する駆動回路が形成された回路基板を有し、前記回路基板は、前記側壁部と前記軸受収容部との間の空間に前記軸受収容部と隣接して配置され、前記軸受収容部の外周縁に沿って湾曲した湾曲部を有することが好ましい。
この構成によれば、回路基板は、側壁部と軸受収容部との間の空間に軸受収容部と隣接して配置されるため、ブラシレスモータの軸方向の大型化を抑制しつつベース部材とカバー部材との間に駆動回路装置を収容することができる。また、回路基板は、軸受収容部の外周縁に沿って湾曲した湾曲部を有するため、側壁部と回路収容部との間の空間を有効に利用して回路基板を配置することができ、同モータの径方向の大型化を抑制できる。
上記ブラシレスモータにおいて、前記カバー部材は、前記カバー部材の外周縁から突出し前記ベース部材に係止される係止部を有し、前記ベース部材は、前記ブラシレスモータを外部に固定するための取付部と、前記係止部が係止される被係止部とを同数有することが好ましい。
この構成によれば、ベース部材には、ブラシレスモータを外部に固定するための取付部だけでなく、カバー部材の係止部が係止される被係止部が設けられている。従って、係止部を被係止部に係止することにより、より安定してカバー部材をベース部材に固定できる。
本発明のブラシレスモータによれば、軸方向の大型化を抑制しつつカバー部材の振動を抑制することができる。
実施形態のブラシレスモータの断面図である。 実施形態のブラシレスモータの分解斜視図である。 実施形態におけるベース部材の斜視図である。 実施形態のブラシレスモータの平面図である。 別の形態におけるベース部材の斜視図である。
以下、ブラシレスモータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両に搭載されるバルブタイミング調整装置1は、駆動源としてのブラシレスモータ2(以下、モータ2とする)と、モータ2が出力する回転トルクが伝達される調整機構3とを備えている。調整機構3は、図示しないエンジンバルブを開閉するカムシャフト4に連結されている。そして、バルブタイミング調整装置1では、モータ2が出力する回転トルクにて作動された調整機構3がカムシャフト4を作動させてエンジンバルブを開閉するタイミングを調整するようになっている。
モータ2は、回転トルクを発生させるモータ本体11に、モータ本体11を駆動するための駆動回路装置34を有する回路部31が一体化されて構成されている。
図1及び図2に示すように、モータ本体11のヨークハウジング12(以下、ヨーク12とする)は、有底円筒状をなしている。ヨーク12の底部12aの径方向の中央部には、ヨーク12の外側に向かって軸方向に延出された円筒状の軸受収容部12bが設けられている。軸受収容部12bの内部には、円環状をなす軸受13が収容されている。本実施形態の軸受13はボールベアリングである。
また、ヨーク12の開口部12cには、ヨーク12の径方向外側に延出され鍔状をなすフランジ部12dが形成されている。フランジ部12dには、周方向の複数箇所(本実施形態では3箇所)に径方向外側に突出したヨーク側取付部12eが形成されている。ヨーク側取付部12eは、モータ2を外部(すなわち車両におけるモータ2の取付け場所)に固定するためのものであり、各ヨーク側取付部12eには、図示しない固定用のねじが挿通される取付孔12fが形成されている。また、フランジ部12dには、周方向の複数箇所(本実施形態では3箇所)にヨーク側かしめ部12gが形成されている。本実施形態では、ヨーク側かしめ部12gは、周方向に隣り合うヨーク側取付部12eの間にそれぞれ形成されている。各ヨーク側かしめ部12gは、フランジ部12dの外周縁から径方向外側に突出するとともに、その先端部が回路部31側(ヨーク12の底部12aと反対側)を向くように屈曲されている。また、各ヨーク側かしめ部12gの先端部は、二股状に分岐している。
ヨーク12の内周面には、円筒状をなすステータ14が固定されている。ステータ14は、径方向に延びる複数(本実施形態では12個)のティース15aを有するステータコア15と、各ティース15aにインシュレータ16を介して巻回された巻線17とを有する。
ステータ14の内側には、円柱状をなすシャフト18が回転可能に配置されている。シャフト18は、ヨーク12の径方向の中央部に配置され、その先端側の部分(図1において右側の部分)が前記軸受13にて回転可能に支持されている。また、シャフト18の先端は、軸受収容部12bを貫通してヨーク12の外部に突出している。ヨーク12の外部に配置されたシャフト18の先端部には、シャフト18を調整機構3に連結するためのジョイント部材19が取着されている。
また、シャフト18には、円盤状をなすロータ21が一体回転可能に外嵌固定されている。シャフト18に固定されたロータ21はステータ14と径方向に対向している。ロータ21は、シャフト18に一体回転可能に外嵌された一対のロータコア22と、これらロータコア22によって保持された永久磁石23とを有する。
前記回路部31は、ヨーク12の開口部12cを閉塞するベース部材32と、ベース部材32に固定されるカバー部材33と、ベース部材32に配置された駆動回路装置34とを有する。
図1乃至図3に示すように、ベース部材32は、例えばアルミニウム合金にて形成されており、略平板状をなしている。そして、ベース部材32は、ヨーク12の開口部12cを覆う略平板状の被覆部32aと、被覆部32aの周縁部(ベース部材32の周縁部)に沿ってヨーク12と反対側に立設された側壁部32bとを有する。被覆部32aの外形は、軸方向から見て、ヨーク12のフランジ部12dの外形と略等しく形成されている。また、側壁部32bの先端面は、シャフト18の軸方向と直交する平面状をなす第1の固定面32cとなっている。第1の固定面32cには、第1の固定面32cの長手方向に沿って延びるシール溝32dが凹設されている。
また、図3及び図4に示すように、ベース部材32の周縁部には、複数箇所(本実施形態では3箇所)に径方向外側に突出したヨーク固定部32eが形成されている。3つのヨーク固定部32eは、ヨーク12に設けられたヨーク側かしめ部12gと対応する位置に形成されている。各ヨーク固定部32eには、ヨーク固定部32eを軸方向に貫通するとともに径方向外側に開口した係止凹部32fが形成されている。ベース部材32がヨーク12に固定される際には、ベース部材32がフランジ部12dに重ねられるときに、3つのヨーク側かしめ部12gがそれぞれ対応するヨーク固定部32eの係止凹部32fに軸方向から挿入される。そして、各ヨーク側かしめ部12gの先端部の二股状に分岐した部分が広がるようにヨーク側かしめ部12gがヨーク固定部32eに対してかしめられることにより、ベース部材32がヨーク12に固定される。このようにヨーク側かしめ部12gがヨーク固定部32eに係止されることにより、回路部31はヨーク12の開口部に固定されている。
また、ベース部材32の周縁部には、周方向に隣り合うヨーク固定部32eの間のそれぞれに、径方向外側に突出した回路部側取付部32gが形成されている。本実施形態では、回路部側取付部32gは、ベース部材32の周縁部の3箇所であって、3個のヨーク側取付部12eと軸方向に重なる位置に形成されている。これらの回路部側取付部32gは、ヨーク側取付部12eと共にモータ2を外部に固定するためのものであり、各回路部側取付部32gには、図示しない固定用のねじが挿通される取付孔32hが形成されている。モータ2は、軸方向に重ねられたヨーク側取付部12e及び回路部側取付部32gの取付孔12f及び取付孔32hに挿通されたねじにて外部に固定される。
また、ベース部材32の周縁部には、径方向外側に突出した複数の被係止部32kが形成されている。本実施形態では、被係止部32kは、前記回路部側取付部32gと同数の3個設けられている。また、各被係止部32kは、ヨーク固定部32e及び回路部側取付部32gから周方向にずれた位置に形成されている。
図1乃至図3に示すように、被覆部32aの略中央部には軸受収容部32mが設けられている。軸受収容部32mは、ヨーク12と反対側に突出するとともに、ヨーク12側(すなわちモータ本体11側)に開口し軸方向に凹設された軸受収容凹部32nを有する。軸受収容部32mの外形は、軸方向視で円形状をなしている。さらに、軸受収容凹部32nは、軸方向から見た形状が円形状をなしている。また、軸受収容部32mにおけるヨーク12と反対側の軸方向の端面は、シャフト18の軸方向と直交する平面状をなす第2の固定面32pとなっている。第2の固定面32pは、前記第1の固定面32cと同一平面内に位置する。そして、軸受収容部32mは、ヨーク12側から軸受収容凹部32nに挿入された軸受35を収容して保持している。軸受35は、前記軸受13と共にシャフト18を回転可能に支持している。なお、本実施形態の軸受35はボールベアリングである。
また、図3に示すように、被覆部32aにおけるヨーク12と反対側の側面には、被覆部32a上を軸受収容部32mの外周面から側壁部32bの方へ延びる補強リブ32qが形成されている。補強リブ32qは、ベース部材32の周縁部に設けられた側壁部32bの内側で被覆部32aからヨーク12と反対側に突出している。この補強リブ32qは、ベース部材32(被覆部32a、軸受収容部32m等)の剛性を高めるためのものである。本実施形態では、補強リブ32qの軸方向の高さ(被覆部32aからの軸方向の突出量)は、側壁部32b及び軸受収容部32mの軸方向の高さよりも低くなっている。
図1乃至図3に示すように、ベース部材32におけるヨーク12と反対側(すなわちモータ本体11と反対側)の側面には、軸受収容部32mの外周側に回路収容部32sが形成されている。回路収容部32sは、ベース部材32において軸受収容部32mと側壁部32bとの間に形成された空間であり、本実施形態では、軸受収容部32mの外周の半分弱の範囲に設けられている。また、回路収容部32sは、ベース部材32において軸受収容部32mを挟んで補強リブ32qと反対側の部分に設けられている。この回路収容部32sには、モータ本体11を駆動する駆動回路装置34がヨーク12と反対側から収容されている。
駆動回路装置34は、モータ本体11を駆動する駆動回路が形成された平板状の回路基板36を備えている。回路基板36は、その厚さ方向がシャフト18の軸方向と平行をなすように回路収容部32sに収容されている。また、回路基板36は、軸受収容部32mの外周縁に沿って湾曲した湾曲部36aを有する。そして、回路収容部32sに収容された回路基板36は、軸受収容部32mと側壁部32bとの間の空間に軸受収容部32mと隣接して配置されるとともに、湾曲部36aが軸受収容部32mの外周面に沿って近接している。
また、ベース部材32は、回路収容部32sに隣接した側壁部32bから外側に突出したコネクタ部32tを備えている。コネクタ部32tは、駆動回路装置34に電気的に接続された図示しないコネクタ端子をその内部に備えている。このコネクタ部32tには、給電用の図示しない外部コネクタが接続される。
図1及び図2に示すように、前記カバー部材33は、例えば鋼鉄にて形成されており、平板状をなしている。カバー部材33の外形は、ベース部材32の外形と略等しく形成されている。そして、カバー部材33は、ベース部材32に対してヨーク12と反対側に配置され、ベース部材32との間に駆動回路装置34を収容している。本実施形態では、カバー部材33は、その厚さ方向がシャフト18の軸方向と平行をなすようにベース部材32に対して配置され、ベース部材32におけるヨーク12と反対側の側面を全体的に覆っている。
カバー部材33の周縁部は、側壁部32bの第1の固定面32cに固定されている。カバー部材33の周縁部と第1の固定面32cとは、例えば接着剤にて固定される。また、シール溝32dには、カバー部材33の周縁部とベース部材32の側壁部32bとの間を液密に封止するシール部材37が設けられている。なお、カバー部材33の周縁部と側壁部32bとは、このシール部材37にて接着固定されるものであってもよいし、シール部材37とは別にカバー部材33の周縁部と第1の固定面32cとの間に介在される接着剤にて固定されるものであってもよい。
また、カバー部材33は、同カバー部材33の周縁部よりも内側で軸受収容部32mの第2の固定面32pに固定されている。本実施形態では、カバー部材33は、その略中央部において第2の固定面32pに接着剤にて固定されている。
図2及び図4に示すように、カバー部材33の外周縁には、ベース部材32に設けられた3個の被係止部32kと対応する位置に係止部33aが形成されている。各係止部33aは、カバー部材33の外周縁から径方向外側に突出している。そして、各係止部33aは、それぞれ軸方向に対向する被係止部32kを抱え込むように先端部が折り返されている。このように、カバー部材33は、これら係止部33aによってもカバー部材33に対して固定されている。
次に、本実施形態のモータ2の作用について説明する。
図1に示すように、コネクタ部32tに接続された図示しない外部コネクタからコネクタ部32tの図示しないコネクタ端子を介して駆動回路装置34に電流が供給される。駆動回路装置34は、ロータ21の回転角度(位置)に応じて適切なタイミングで切り替わる3相の駆動電流を巻線17に供給する。すると、ステータ14にて回転磁界が発生され、ロータ21が回転駆動される。すなわち、ロータ21と一体回転するシャフト18が回転駆動される。そして、シャフト18の回転(回転トルク)が調整機構3に出力される。
また、モータ2においては、カバー部材33は、その周縁部がベース部材32の側壁部32bに固定されている。さらに、カバー部材33は、その周縁部よりも内側で軸受収容部32mに固定されている。そのため、ベース部材32に固定されたカバー部材33の剛性を高めることができ、同カバー部材33の共振周波数を車両のエンジンの振動周波数領域からずらすことができる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)カバー部材33は、その周縁部のみでベース部材32に対して固定されるのではなく、ベース部材32の軸受収容部32mにも固定されている。そのため、カバー部材33を軸方向に大型化させなくとも、カバー部材33がベース部材32に固定された状態において同カバー部材33の剛性を高めることができる。よって、カバー部材33が車両のエンジンと共振することを抑制できる。従って、モータ2の軸方向の大型化を抑制しつつカバー部材33の振動を抑制することができる。
(2)回路基板36は、側壁部32bと軸受収容部32mとの間の空間に軸受収容部32mと隣接して配置されるため、モータ2の軸方向の大型化を抑制しつつベース部材32とカバー部材33との間に駆動回路装置34を収容することができる。また、回路基板36は、軸受収容部32mの外周縁に沿って湾曲した湾曲部36aを有するため、側壁部32bと軸受収容部32mとの間の空間を有効に利用して回路基板36を配置することができ、モータ2の径方向の大型化を抑制できる。
(3)ベース部材32には、モータ2を外部に固定するための回路部側取付部32gだけでなく、カバー部材33の係止部33aが係止される被係止部32kが設けられている。従って、係止部33aを被係止部32kに係止することにより、より安定してカバー部材33をベース部材32に固定できる。
(4)シール部材37によって、カバー部材33とベース部材32との間からモータ2の内部に液体が浸入することを抑制できる。そして、本実施形態のモータ2においては、カバー部材33が車両のエンジンと共振することが抑制されている。そのため、カバー部材33とベース部材32とのシール面(本実施形態では第1の固定面32c及び第1の固定面32cと対向するカバー部材33の周縁部)やシール部材37に大きな応力が生じることが抑制されている。従って、シール部材37による防水機能を効果的に発揮することができる。
(5)カバー部材33の周縁部をベース部材32に固定するとともに、同カバー部材33を軸受収容部32mに固定することによって、ベース部材32に固定された当該カバー部材33の剛性が高められる。従って、カバー部材33のエンジンとの共振を抑制しつつ、同カバー部材33の板厚を薄くすることが可能となる。そして、カバー部材33の板厚を薄くすることにより、モータ2のさらなる軸方向の小型化を図ることができる。
(6)カバー部材33が車両のエンジンと共振することが抑制されるため、振動に起因するカバー部材33の撓みが抑制される。従って、カバー部材33とベース部材32との固定部分に大きな応力が生じることが抑制される。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ベース部材32は、回路部側取付部32gと被係止部32kとを3個ずつ備えている。しかしながら、回路部側取付部32g及び被係止部32kは、3個に限らず、2個以下、若しくは4個以上であってもよい。また、回路部側取付部32gの数と被係止部32kの数とは同数でなくてもよい。また、ベース部材32は、必ずしも回路部側取付部32g及び被係止部32kを備えなくてもよい。ベース部材32が被係止部32kを備えない場合、カバー部材33は、必ずしも係止部33aを備えなくてもよい。
・回路基板36は、必ずしも湾曲部36aを備えなくてもよい。
・上記実施形態では、カバー部材33は、その周縁部がベース部材32の側壁部32bに固定されるとともに、その周縁部よりも内側で軸受収容部32mに固定されている。しかしながら、カバー部材33は、軸受収容部32m以外に、ベース部材32の剛性を高めるための補強リブに固定されてもよい。例えば、図5に示すベース部材41は、上記実施形態のベース部材32に代えて上記実施形態のモータ2に備えられるものである。なお、図5では、上記実施形態と同一の構成に同一の符号を付している。ベース部材41は、上記実施形態の補強リブ32qに代えて補強リブ32vを有する。この補強リブ32vは、ベース部材32(被覆部32a、軸受収容部32m等)の剛性を高めるためのものである。補強リブ32vは、被覆部32aにおけるヨーク12と反対側の側面に形成され、ベース部材32の周縁部に設けられた側壁部32bの内側で被覆部32aからヨーク12(図1参照)と反対側に突出している。また、補強リブ32vは、被覆部32a上を軸受収容部32mの外周面から側壁部32bの方へ延びている。この補強リブ32vの軸方向の高さ(被覆部32aからの軸方向の突出量)は、側壁部32bの軸方向の高さと等しく形成されている。さらに、補強リブ32vの先端面(軸方向の端面)は、シャフト18の軸方向と直交する平面状をなす第3の固定面32wとなっている。第3の固定面32wは、側壁部32bの第1の固定面32cと同一平面内に位置する。なお、軸受収容部32mの軸方向の高さは、補強リブ32vの軸方向の高さよりも低く形成されている。そのため、軸受収容部32mにおけるヨーク12と反対側の軸方向の端面(図5において上面)は、補強リブ32vの第3の固定面32wよりも被覆部32a側に位置する。このようなベース部材41に対して、カバー部材33は、その周縁部が側壁部32bの第1の固定面32cに固定される。さらに、カバー部材33は、その周縁部よりも内側でベース部材41の補強リブ32vの第3の固定面32wに固定される。第1の固定面32c及び第3の固定面32wとカバー部材33とは、例えば接着剤にて固定される。
このようにすると、カバー部材33は、その周縁部のみでベース部材41に対して固定されるのではなく、ベース部材41の補強リブ32vにも固定されている。そのため、カバー部材33を軸方向に大型化させなくとも、カバー部材33がベース部材41に固定された状態において同カバー部材33の剛性を高めることができる。よって、このベース部材41を有するブラシレスモータが車両に搭載された場合にカバー部材33が車両のエンジンと共振することを抑制できる。従って、ブラシレスモータの軸方向の大型化を抑制しつつカバー部材33の振動を抑制することができる。
なお、ベース部材32において、側壁部32bの軸方向の先端面、補強リブ32qの軸方向の先端面及び軸受収容部32mにおけるヨーク12と反対側の軸方向の端面を同一平面内に形成し、当該側壁部32b、補強リブ32q及び軸受収容部32mにカバー部材33を固定してもよい。このようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、軸受13,35はボールベアリングである。しかしながら、軸受13,35は、ボールベアリング以外の軸受(すべり軸受等)であってもよい。
・上記実施形態では、モータ本体11と回路部31とは、ヨーク側かしめ部12gをヨーク固定部32eに係止することにより一体化されている。しかしながら、モータ本体11と回路部31とを一体化する手段はこれに限らない。例えば、ベース部材32とヨーク12のフランジ部12dとを接着固定することによりモータ本体11と回路部31とを一体化してもよい。
・上記実施形態では、ヨーク12は有底円筒状をなしている。しかしながら、ヨーク12の形状は、有底筒状であれば、有底円筒状に限らない。
・モータ2は、バルブタイミング調整装置1以外の装置の駆動源として車両に搭載されるものであってもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のブラシレスモータにおいて、前記カバー部材の周縁部と前記ベース部材との間には、前記カバー部材の周縁部と前記ベース部材との間を液密に封止するシール部材が設けられていることを特徴とするブラシレスモータ。
この構成によれば、シール部材によって、カバー部材とベース部材との間からブラシレスモータの内部に液体が浸入することを抑制できる。そして、このブラシレスモータにおいては、車両に搭載された場合にカバー部材が車両のエンジンと共振することが抑制されているため、カバー部材とベース部材とのシール面やシール部材に大きな応力が生じることが抑制されている。従って、シール部材による防水機能を効果的に発揮することができる。
2…ブラシレスモータ、11…モータ本体、12…ヨークハウジング、12c…開口部、18…シャフト、31…回路部、32,41…ベース部材、32b…側壁部、32g…取付部としての回路部側取付部、32k…被係止部、32m…軸受収容部、33…カバー部材、33a…係止部、34…駆動回路装置、35…軸受、36…回路基板、36a…湾曲部、32v…補強リブ。

Claims (4)

  1. 回転駆動されるシャフトが内部に配置された有底筒状のヨークハウジングを有するモータ本体と、
    記ヨークハウジングの開口部を閉塞するベース部材、前記ベース部材に固定されるカバー部材、び前記モータ本体を駆動する駆動回路装置を有する回路部と
    を備え、
    前記ベース部材は、前記シャフトを回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容部を有し、
    前記カバー部材は、前記カバー部材の周縁部が前記ベース部材に固定されるとともに、前記カバー部材の周縁部よりも内側で前記軸受収容部に固定されており、
    前記ベース部材は、前記ヨークハウジングの開口部を覆う被覆部を有し、
    前記ベース部材は、前記被覆部に対して前記ヨークハウジングと反対側に形成され前記駆動回路装置を収容する回路収容部と、前記被覆部に対して前記ヨークハウジングと反対側に突出する補強リブとを有し、
    前記補強リブと前記回路収容部とは、前記軸受収容部の外周範囲において前記軸受収容部を挟んで互いに反対側に設けられていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    記カバー部材は、前記カバー部材の周縁部が前記ベース部材に固定されるとともに、前記カバー部材の周縁部よりも内側で前記軸受収容部及び前記補強リブに固定されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ベース部材は、前記ベース部材の周縁部に沿って設けられ前記ヨークハウジングと反対側に突出した側壁部と、前記ヨークハウジングと反対側に突出した前記軸受収容部とを有し、
    前記駆動回路装置は、前記モータ本体を駆動する駆動回路が形成された回路基板を有し、
    前記回路基板は、前記側壁部と前記軸受収容部との間の空間に前記軸受収容部と隣接して配置され、前記軸受収容部の外周縁に沿って湾曲した湾曲部を有することを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記カバー部材は、前記カバー部材の外周縁から突出し前記ベース部材に係止される係止部を有し、
    前記ベース部材は、前記ブラシレスモータを外部に固定するための取付部と、前記係止部が係止される被係止部とを同数有することを特徴とするブラシレスモータ。
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