JP6620380B1 - モータ制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】接続配線構成の簡略化及び低コスト化を可能にする。【解決手段】モータ2Cと、モータ2Cの駆動状態量に基づいてモータ2Cの駆動電力を給電制御するモータ制御装置13Cと、を備えるモータ制御システム1であって、モータ制御装置13Cは、外部から安全要求信号が入力される安全要求入力部と、外部から安全協調信号が入力される安全協調入力部と、外部へ安全協調信号を出力する安全協調出力部と、を有し、安全要求信号及び安全協調信号の少なくとも一方が入力された際に、所定の動作監視パターンと駆動状態量との関係状態を監視するとともに安全協調信号を出力するセーフティモジュール14C(安全制御処理部34)、を備えている。【選択図】図2

Description

開示の実施形態は、モータ制御システムに関する。
特許文献1には、動作監視パターンと、検出したモータの駆動状態量とを比較して、それらが特定の関係状態となった場合にはモータへの給電を遮断するモータ制御装置を備えたモータ制御システムが開示されている。
特許第6369590号
しかしながら上記従来技術では、モータ制御装置を複数備えた場合や、上記の安全監視制御の実行を要求する安全要求信号の送信元が多数ある場合には、多数の配線を接続する構成が煩雑となりやすい。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、接続配線構成の簡略化及び低コスト化が可能なモータ制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、モータと、前記モータの駆動状態量に基づいて前記モータの駆動電力を給電制御するモータ制御装置と、をそれぞれ複数備えるモータ制御システムであって、前記モータ制御装置は、外部から安全要求信号が入力される1つの安全要求入力部と、外部から安全協調信号が入力される1つの安全協調入力部と、外部へ前記安全協調信号を出力する安全協調出力部と、を有し、前記安全要求信号及び前記安全協調信号の少なくとも一方が入力された際に、所定の動作監視パターンと前記駆動状態量との関係状態を監視するとともに前記安全協調信号を出力する安全制御処理部、を備え、特定の1つのモータ制御装置の前記安全協調出力部を他の1つのモータ制御装置の前記安全協調入力部に接続して前記安全協調信号を前記複数のモータ制御装置の全てに伝達させる伝達信号経路が環状に形成されているモータ制御システムが適用される。
本発明によれば、接続配線構成の簡略化及び低コスト化が可能となる。
実施形態に係るモータ制御システムの概略構成を表す機能ブロック図である。 通常運転時におけるモータ制御システム中の信号の流れを説明する図である。 アクティブ減速モード実行時におけるモータ制御システム中の信号の流れを説明する図である。 STO状態時におけるモータ制御システム中の信号の流れを説明する図である。 3つのセーフティモジュール間で相互に安全協調信号を送受するための配線接続構成の一例を表す図である。 安全制御処理部における安全機能部ごとの選択設定を行うための設定画面の一例を表す図である。 第3セーフティモジュールの処理機能を実現するための安全機能部の設定例を表す図である。 複数のセーフティモジュールでそれぞれ異なるセーフティコントローラを接続した場合の配線接続構成の一例を表す図である。 3つのセーフティモジュール間でそれぞれ送受する安全協調信号のタイムチャートの一例を表す図である。 セーフティモジュールにモータのセンサからの出力信号を入力する場合の配線接続構成の一例を表す図である。
以下、実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<モータ制御システムの概略構成>
図1は、本発明の一実施形態であるモータ制御システムの概略構成を表す機能ブロック図である。
図1において、本実施形態に係るモータ制御システム1は、モータ2と、エンコーダ3と、モータ制御装置13と、セーフティモジュール14と、上位制御装置11と、セーフティコントローラ12とを有している。
なお、この図1においては、上記各構成部間の接続および各構成部間で授受する信号の流れを矢印で示しており、それぞれの内部構成については後に詳述する。また以降の各図中において破線で示している信号線は、図示するその状況では信号を送受していないものの、他の状況次第で該当する構成部間での信号の送受が可能であることを示す。以下、上記の各構成部について概略的に説明する。
モータ2は、例えば産業機械やロボット等を構成する駆動機械4に機械的に連結されてそれを駆動する3相交流モータなどである。
エンコーダ3は、例えば上記モータ2に機械的に連結されて当該モータ2の駆動位置などの駆動状態量を検出するよう機能する。
モータ制御装置13は、基本的に後述の上位制御装置11から入力される上位制御指令と、上記エンコーダ3が検出したモータ2の駆動状態量とに基づいて、上記モータ2に対する駆動制御を行うよう機能する。
セーフティモジュール14は、上記モータ制御装置13に対して付加的に接続する機能拡張器である。このセーフティモジュール14は、後述のセーフティコントローラ12から安全要求信号が入力された後の所定の条件を満たした場合に、モータ制御装置13に対して給電遮断信号を出力しモータ2を強制的に減速・停止させるよう機能する。
上位制御装置11は、モータ2に所望の駆動動作を行わせるための上位制御指令をモータ制御装置13に出力し、モータ制御装置13による給電制御を介してモータ2の駆動を制御するよう機能する。なお、上位制御指令は、位置指令、速度指令、又はトルク指令などの形態で出力される。
セーフティコントローラ12は、駆動機械4自体やその周囲環境に設けた各種のセンサ16からモータ2を減速・停止させるべき所定状態の発生を検出した際に、対応する安全要求信号をこの例では上記セーフティモジュール14へ出力するよう機能する。なおこの例に限られず、センサ16の検出内容によっては、上位制御装置11に対しても同じ安全要求信号を併せて出力してもよい(特に図示せず)。
本実施形態の例では、モータ制御システム1が駆動制御する対象の駆動機械4は3つのモータ2A、2B、2Cを互いに協調させて駆動する3軸構成のものであり、モータ制御システム1がそれら3つのモータ2A〜2Cのそれぞれに対応した3つのモータ制御装置13A、13B、13Cを備えて個別に駆動制御させる。また、各モータ制御装置13A〜13Cにはそれぞれセーフティモジュール14A、14B、14Cが接続されており、図示する例では図中の上方から下方へ向かう位置順で第1モータ制御装置13A〜第3モータ制御装置13Cにそれぞれ第1セーフティモジュール14A〜第3セーフティモジュール14Cが接続されている。
この例では、それら3つのセーフティモジュール14A〜14Cのうち第3セーフティモジュール14Cだけに上記セーフティコントローラ12が接続されて上記安全要求信号が入力可能となっている一方で、全てのセーフティモジュール14A〜14Cどうしの間においても後述する安全協調信号を相互に送受可能となるよう配線を接続しあっている。なお、この安全協調信号を送受するためのセーフティモジュール14A〜14C間における配線接続構成については後に詳述する。そして、上位制御装置11と各モータ制御装置13A〜13Cとの間で上記上位制御指令を送受する接続配線、セーフティコントローラ12と第3セーフティモジュール14Cとの間で上記安全要求信号を送受する接続配線のそれぞれは、所定のプロトコルに準拠した通信ネットワーク(図中の点線部参照)としてのいわゆるフィールドネットワークで構成されており、機能的には双方向で各種の指令やデータの送受が可能となっている。一方、各セーフティモジュール14A〜14Cどうしの間で上記安全協調信号を送受する接続配線は、単純なデジタル信号を双方向で送受可能なデジタル信号回線(図中の一点鎖線部参照)で構成されている。
そして上記のような複数軸の駆動機械4の場合、例えば緊急時において駆動を停止させる際には、当該駆動機械4内部の機械的損傷等を回避するためにも各モータ2A〜2Cがそれぞれ自由に駆動停止するのではなく、全てのモータ制御装置13A〜13Cが協調してそれぞれに適した時系列変化パターンで駆動を停止させる安全制御を行う必要がある。その安全制御として具体的には、各モータ制御装置13A〜13Cが一斉にそれぞれ個別の動作制御パターンで減速・停止動作させる安全動作制御を実行させつつ、各セーフティモジュール14A〜14Cがそれぞれ個別の動作監視パターンと駆動状態量を監視する安全監視制御を行う。なお、本実施形態の例において上記の安全動作制御は、モータ制御装置13A〜13C自体が生成した内部減速指令に従ってモータ2A〜2Cの減速・停止制御を行ういわゆるアクティブ減速モードで実行する場合で説明する。
<モータ制御システムの詳細構成と安全制御について>
図2〜図4は、モータ制御システム1中の信号の流れを説明する図であり、図2は通常運転時に対応し、図3はアクティブ減速モード(後述)の実行時に対応し、図4はSTO状態(後述)時に対応している。なお、図2〜図4中において、モータ制御装置13Cが内部に備えるHWBB32とインバータ33はハードウェア回路で構成されているが、それ以外でモータ制御装置13Cとセーフティモジュール14Cの内部に示す機能部分は、それぞれに備えられたCPUが実行するソフトウェアブロックとして示している。また図示の煩雑を避けるために、図中では第3モータ制御装置13Cと第3セーフティモジュール14Cにおける構成と制御のみを示しているが、他の第1〜2モータ制御装置13A、13B、及び第1〜2セーフティモジュール14A、14Bにおいても同様の構成にあり、後述する安全協調信号の送受によって同様の制御を行う。また図示の煩雑を避けるために、上記の安全協調信号の送受については図示を省略している。
図2〜図4において、上述したように、モータ制御装置13Cはその内部にソフトウェアブロックとしてのモータ制御処理部31と、ハードウェア回路で構成するHWBB(Hard Wire Base Block)32及びインバータ33を備えている。また、セーフティモジュール14Cは、その内部にソフトウェアブロックとしての安全制御処理部34を備えている。
モータ制御処理部31は、上記エンコーダ3Cで検出されるモータ2Cの駆動状態量をフィードバック信号として参照しつつ、所定の駆動制御指令(例えば、上位制御装置11からの上位制御指令)に従ってモータ2Cへの給電制御(PWM信号による後述のインバータ33のスイッチング制御)を行うよう機能する。
HWBB32(給電遮断部)は、上記モータ制御処理部31からインバータ33へ出力されるPWM信号の導通と遮断を切り換える半導体スイッチング素子を備えており、HWBB起動信号(給電遮断信号)が入力された際にはPWM信号の出力を遮断することでインバータ33におけるモータ2Cへの給電を遮断するよう機能する。
インバータ33は、特に図示しない商用電源からの供給電力を、上記モータ制御処理部31から入力されたPWM信号に基づいてモータ2への駆動電力に電力変換するよう機能する。
安全制御処理部34は、上記エンコーダ3Cで検出されるモータ2Cの駆動状態量(モータの出力位置、出力速度等)が後述する動作監視パターンを越えた場合に、HWBB起動信号を出力して上記HWBB32を起動(PWM信号を遮断)させるよう機能する。動作監視パターンは安全規格で規定された複数種類の時系列変化パターン(特に図示せず)であり、後述する設定操作によって任意に選択されたものが安全制御処理部34に適用される(詳細については後述する)。
まず駆動機械4の通常運転時には、図2に示すように、上位制御装置11がモータ2Cに対して所定の駆動を行わせるよう生成した上位制御指令をモータ制御装置13Cに出力し、当該モータ制御装置13Cは入力された上位制御指令をそのまま内部のモータ制御処理部31に入力する。そして、モータ制御処理部31が、エンコーダ3Cで検出された駆動状態量をフィードバック信号として参照しつつ上位制御指令に従ったPWM信号を出力する。そしてこの通常運転時には安全制御処理部34からHWBB起動信号が出力されておらず、モータ制御処理部31から出力されたPWM信号はHWBB32を介してそのままインバータ33に入力され、対応する駆動電力がモータ2Cに給電される。これにより、モータ制御システム1全体は、上位制御装置11の上位制御指令に従ったモータ2Cの駆動を安定的に行うことができる。なおこの通常運転時には、センサ16から検出信号は出力されず、それに対応する安全要求信号もセーフティコントローラ12から出力されない。
そしてこのような駆動機械4の通常運転中において、センサ16から異常を示す検出信号が出力された場合には、図3に示すように、セーフティコントローラ12がそのセンサ16に対応する安全要求信号をセーフティモジュール14Cに出力する。そしてこのように安全要求信号が入力されたセーフティモジュール14Cを介して、モータ制御装置13Cは、この例では上述したアクティブ減速モードの実行によりモータ2Cを減速・停止させる。
この図3に示すアクティブ減速モードでは、安全機能の所定の動作制御パターンに従った内部減速指令をモータ制御装置13の内部で生成し、これをモータ制御処理部31に減速制御指令として入力する。つまり、上位制御装置11に代えて、モータ制御装置13C自体が自律的にモータ2Cの減速制御又は停止制御を行う。このアクティブ減速モードを実行する場合には、上位制御装置11へ安全要求信号を入力するシステム構成が必要なく、またモータ制御処理部31が上位制御装置11に対してアクティブ状態信号を出力することでそれを受けた上位制御装置11は上位制御指令の出力を停止する。
一方、セーフティモジュール14Cが備える安全制御処理部34は、上述したようにセーフティコントローラ12から安全要求信号が入力された後、モータ2Cの駆動状態量が所定の動作監視パターンを越えた場合に、HWBB起動信号を出力して上記HWBB32を起動(PWM信号を遮断)させる。
以上のようにしてHWBB32が起動した場合には、図4に示すように、モータ制御装置13C内においてモータ制御処理部31からのPWM信号がHWBB32によって遮断され、インバータ33がモータ2Cへの駆動電力の給電を停止するSTO(Safety Torque Off)状態となる。このSTO状態では、駆動機械4の運転を再開させるための復帰容易性が低いものの、確実かつ早急にモータ2Cを減速停止させることができるため最も安全かつ確実な安全制御となる。
<本実施形態の特徴>
以上のように、駆動機械の駆動源であるモータを制御するためのモータ制御システム1において、緊急時などには安全規格で規定された多様な動作制御パターン(つまり減速パターンや停止パターン)に準拠するようモータ2の減速動作や停止動作を制御する必要がある。またこれに伴い、上述した動作制御パターンのいずれかに対応した動作監視パターンと、検出したモータ2の駆動状態量とを比較して、それらが特定の関係状態となった場合にはモータ2への給電を遮断する安全制御処理部34がセーフティモジュール4に設けられている。
一方、モータ制御システム1が駆動制御する対象の駆動機械4は複数のモータ2A〜2Cで駆動するものが多く、その場合にはモータ制御システム1が複数のモータ2A〜2Cのそれぞれに対応したモータ制御装置13A〜13Cを備えて個別に駆動制御させる。そしてこのような複数軸での駆動制御の場合、上述した緊急時には全てのモータ制御装置13A〜13Cで協調して一斉にそれぞれ個別の動作制御パターンで減速・停止動作させる安全動作制御を実行しつつ、それぞれ個別の動作監視パターンと駆動状態量を監視する安全監視制御を行う必要がある。
しかしながら、そのようなモータ制御システム1においては、複数のモータ制御装置13A〜13C間での協調した安全動作制御と安全監視制御の実行開始を指示する信号を送受するための多数の配線が必要となってその配線接続構成が煩雑となりやすい。
これに対して本実施形態では、モータ制御装置13が、後述するように外部から安全要求信号が入力される安全要求入力部(後述の入力ポートのいずれか)と、外部から他の機器(つまり他のモータ制御装置13)と協調して制御するための安全協調信号が入力される安全協調入力部(後述の入力ポートのいずれか)と、外部へ安全協調信号を出力する安全協調出力部(後述の出力ポート)と、を有し、外部から安全要求信号及び安全協調信号の少なくとも一方が入力された際に、所定の動作監視パターンと駆動状態量との関係状態を監視するとともに安全協調信号を外部へ出力する安全制御処理部、を備えている。
つまり、外部のセーフティコントローラ12などから少なくとも安全監視制御を要求するよう入力される信号を安全要求信号とし、モータ制御装置13間(つまり他の機器との間)で協調して少なくとも安全監視制御を開始するよう入出力される信号を安全協調信号として明確に区別して扱える。これに対応して、モータ制御装置13において安全監視制御を行う安全制御処理部は、安全要求信号に対してはその入力部を、安全協調信号に対してはその入力部と出力部を設けている。このため、当該モータ制御システム1中において安全監視制御の要求に関する各モータ制御装置13間の多数の配線の接続構成について簡略化及び低コスト化を図ることができる。以下、この構成を実現するための具体的な構成と処理について順次説明する。
<セーフティモジュール間における配線接続構成と動作工程>
本実施形態の例において、3つのセーフティモジュール14間で相互に安全協調信号を送受するための配線接続構成の一例を図5に示す。この図5において、3つのセーフティモジュール14はそれぞれ3つの入力ポート(1〜3−A〜C)と、1つの出力ポート(1〜3−A)を備えており、これらの各入出力ポートはいずれも単純なデジタル信号を双方向で送受可能に構成されたポートである。
上述したように本実施形態の例では、セーフティコントローラ12が第3セーフティモジュール14Cの入力ポート3−A(安全要求入力部)だけに通信ネットワークを介して接続されて安全要求信号を入力可能となっている。またこれとは別に、3つのセーフティモジュール14A〜14Cどうしの間において安全協調信号を送受するために環状の伝達信号経路35を形成するようデジタル信号回線が接続されている。具体的には、第3セーフティモジュール14Cの出力ポート3−A(安全協調出力部)から第2セーフティモジュール14Bの入力ポート2−C(安全協調入力部)へ一方的に安全協調信号が伝達されるようデジタル信号回線が接続されている。また、第2セーフティモジュール14Bの出力ポート2−A(安全協調出力部)から第1セーフティモジュール14Aの入力ポート1−C(安全協調入力部)へ、一方的に安全協調信号が伝達されるようデジタル信号回線が接続されている。また、第1セーフティモジュール14Aの出力ポート1−A(安全協調出力部)から第3セーフティモジュール14Cの入力ポート3−C(安全協調入力部)へ一方的に安全協調信号が伝達されるようデジタル信号回線が接続されている。そしてこの例では、上記のデジタル信号回線の配線接続構成で形成される伝達信号経路35の全体が、いわゆるフェールセーフを目的とした2重化(2本の並列配線で接続)で冗長化されている。
そして、セーフティコントローラ12から第3セーフティモジュール14Cの入力ポート3−Aに安全要求信号が入力された際には、当該第3セーフティモジュール14Cの内部において上記図3、4に示したアクティブ減速モードによる安全制御(安全動作制御と安全監視制御)が実行されるとともに、当該第3セーフティモジュール14Cの出力ポート3−Aから安全協調信号が出力されて第2セーフティモジュール14Bの入力ポート2−Cに入力される。次に、この安全協調信号が入力された第2セーフティモジュール14Bにおいても、同様にアクティブ減速モードによる安全制御が実行されるとともに、当該第2セーフティモジュール14Bの出力ポート2−Aから安全協調信号が出力されて第1セーフティモジュール14Aの入力ポート1−Cに入力される。次に、この安全協調信号が入力された第1セーフティモジュール14Aにおいても、同様にアクティブ減速モードによる安全制御が実行されるとともに、当該第1セーフティモジュール14Aの出力ポート1−Aから安全協調信号が出力されて第3セーフティモジュール14Cの入力ポート3−Cに入力される。
以上のようにシステムの緊急時には、セーフティコントローラ12からの安全要求信号の出力を契機として、3つのセーフティモジュール14A〜14Cどうしの間で伝達信号経路35を介して安全協調信号を直列かつ一方向に伝達して一斉にそれぞれ個別の安全制御の実行を開始できる。
<安全制御処理部の具体的な処理構成について>
上述したように、動作制御パターンと動作監視パターンの組み合わせからなる動作パターンが安全規格で多数規定されており、そのうちの動作監視パターンに対しては対応する駆動状態量が超過しているかどうか(Faultしているかどうか)をセーフティモジュール14A〜14Cの安全制御処理部34が監視している。そして本実施形態においては、安全制御処理部34が内部的にソフトウェア処理で実装する複数の安全機能部を備えており、それらの安全機能部ごとに比較監視する対象の動作監視パターンを選択して個別に駆動状態量との比較監視が可能となっている。
図6は、安全機能部ごとの選択設定を行うための設定画面の一例を示している。図6において、安全制御処置部は安全機能部Aから安全機能部Jまでの10個の安全機能部を有しており(図中では安全機能部C〜Iの図示が省略されている)、適宜のエンジニアリングツール(特に図示せず)等を介した操作入力によって任意に選択した安全機能部を個別に設定可能となっている。
いずれの安全機能部A〜Jも用意されている設定項目が全く同じであり、それぞれ大別して安全信号入力元選択、動作監視パターン選択、及び監視結果信号出力先選択の3つの設定項目が用意されている。安全信号入力元選択の設定項目では、当該安全機能部の実行開始基準となる安全要求信号又は安全協調信号の入力元が選択可能となっている。図示する例では、何ら安全要求信号又は安全協調信号を入力させない場合の「0(:None)」と、セーフティコントローラ12が最大5つ設けられている場合を想定していずれからの安全要求信号を入力するかを選択するための「1〜5(:Safe Input 1〜5)」と、他のセーフティモジュール14(モータ制御装置13)が最大5つ設けられている場合を想定していずれから安全協調信号を入力するかを選択する場合の「6〜10(:Chain Input 1〜5)」と、上記センサ16と異なる他のセンサ等が最大5つ設けられている場合を想定していずれから入力信号(後述)を入力するかを選択する場合の「11〜15(:Feed Back Input 1〜5)」と、のいずれか1つが選択可能となっている。
動作監視パターン選択の設定項目では、当該安全機能部が参照する動作監視パターンの種類が選択可能となっている。なお、具体的な動作監視パターンについては特に図示しないが、例えば安全ベースブロック機能(SSB(STO))、安全制限速度監視機能(SLS)、及び遅延付き安全位置監視機能(SPM−D(SS2))などといった国際規格IEC61800−5−2で提示されている動作監視パターンを適用すればよい。また、その場合の具体的な処理内容については、例えば特許第6369590号等に記載されている公知の手法を用いればよく、ここではその詳細な説明を省略する。
図示する例では、動作監視パターン選択の設定項目では、何ら動作監視パターンを参照しない場合の「0(:None)」と、動作監視制御を実行せずに比較監視結果を出力する場合の「1(:Direct)」と、安全ベースブロック機能SBBの動作監視パターン(安全要求信号の入力時にすぐにSTOとなるパターン)を選択する場合の「2(:STO)」と、安全制限速度監視機能SLSの動作監視パターンを選択する場合の「3(:SLS)」等(他図示省略)のいずれか1つが選択可能となっている。また動作監視パターン選択の設定項目では、上記選択した動作監視パターンの経時変化形状を定義するためのパターンパラメータも併せて設定可能となっている。なお、モータ制御装置13においては、この設定項目で選択された動作監視パターンに対応する種類の動作制御パターンが当該安全機能部の機能時に同期して適用され、機能するようになる。これにより、同じ種類の動作制御パターンと動作監視パターンが同時に実行される。
監視結果信号出力先選択の設定項目では、その時点での当該安全機能部の比較監視結果(Faultしたか否か)を示す監視結果信号の出力先が選択可能となっている。図示する例では、何ら監視結果信号を出力しない場合の「0(:None)」と、監視結果信号をそのままHWBB起動信号として出力するよう選択する場合の「1(:HWBB)」と、セーフティコントローラ12の5つの出力先のいずれかを選択する場合の「2〜6(:Safe Output 1〜5)」と、他のセーフティモジュール14の5つの出力先のいずれかを出力するかを選択する場合の「7〜11(:Chain Output 1〜5)」のいずれか1つが選択可能となっている。なお、他のセーフティモジュール14のいずれかを出力先として選択した場合には、監視結果信号は安全協調信号として出力される。
以上のような複数の安全機能部を利用して、上記図5に示した第3セーフティモジュール14Cの処理機能を実現するための安全機能部の設定例を図7に示す。なお、図中では、図示の煩雑を避けるために適宜箇所の図示を省略している。
この図7において、安全機能部Aでは、安全信号入力元選択で1つのセーフティコントローラ12に接続する入力ポート3−A(「Safe Input 1」)を入力元として選択し、動作監視パターン選択で安全制限速度監視機能SLSの動作監視パターンを選択し、監視結果信号出力先選択でHWBB32を出力先として選択している。この安全機能部Aの処理によって、通常運転時に安全要求信号が入力された場合には安全制限速度監視機能SLSの動作制御パターン及び動作監視パターンでモータ速度の制御と監視が行われ、動作監視パターンに対して対応する駆動状態量(SLSの場合はモータ速度)が超過した際に監視結果信号がHWBB32への起動信号として出力されてモータ2Cへの給電が遮断されたSTO状態(モータ停止)となる。
また安全機能部Bでは、安全信号入力元選択で1つのセーフティコントローラ12に接続する入力ポート3−A(「Safe Input 1」)を入力元として選択し、動作監視パターン選択で比較監視結果(安全協調信号)の直接出力(「Direct」)を選択し、監視結果信号出力先選択で他のセーフティモジュール14(この場合の第2セーフティモジュール14B)に対応する出力ポート3−A(「Chain Output 1」)を出力先として選択している。この安全機能部Bの処理によって、通常運転時に安全要求信号が入力された場合にはすぐに出力ポート3−Aから安全協調信号が出力される。
また安全機能部Cでは、安全信号入力元選択で他のセーフティモジュール14(この場合の第1セーフティモジュール14A)に対応する入力ポート3−C(「Chain Input 1」)を入力元として選択し、動作監視パターン選択で安全制限速度監視機能SLSの動作監視パターンを選択し、監視結果信号出力先選択でHWBB32を出力先として選択している。この安全機能部Cの処理によって、通常運転時に第1セーフティモジュール14Aから安全協調信号が入力ポート3−Cに入力された場合には安全制限速度監視機能SLSの動作制御パターン及び動作監視パターンでモータ速度の制御と監視が行われ、動作監視パターンに対して対応する駆動状態量(SLSの場合はモータ速度)が超過した際に監視結果信号がHWBB32への起動信号として出力されてモータ2Cへの給電が遮断されたSTO状態(モータ停止)となる。
また安全機能部Dでは、安全信号入力元選択で他のセーフティモジュール14(この場合の第1セーフティモジュール14A)に対応する入力ポート3−C(「Chain Input 1」)を入力元として選択し、動作監視パターン選択で比較監視結果(安全協調信号)の直接出力(「Direct」)を選択し、監視結果信号出力先選択で他のセーフティモジュール14(この場合の第2セーフティモジュール14B)に対応する出力ポート3−A(「Chain Output 1」)を出力先として選択している。この安全機能部Dの処理によって、通常運転時に第1セーフティモジュール14Aから安全協調信号が入力ポート3−Cに入力された場合にはすぐに出力ポート3−Aから安全協調信号が出力される。
また、他の安全機能部E〜Jにおいては、安全信号入力元選択、動作監視パターン選択、及び監視結果信号出力先選択のいずれかにおいて「None」を設定することで機能を停止させる。以上の複数の安全機能部を並列処理することによって、上記第3セーフティモジュール14Cの機能を実現できる。なお、第1と第2のセーフティモジュール14A、14Bのそれぞれにおいては、上記安全機能部Cと安全機能部Dと同等の設定だけでよい。ただし、安全機能部Cにおける動作監視パターン選択は任意でよいし、安全機能部Cを設定せずに安全機能部Dだけ設定してもよい。
以上のような安全機能部の設定処理により、複数のセーフティモジュール14A〜14C間における自由度の高い配線接続構成が可能となる。例えば上記図8に示すように複数のセーフティモジュール14A〜14Cでそれぞれ異なるセーフティコントローラ12A〜12Dを接続した場合でも、各セーフティコントローラ12A〜12Dの接続に個別に対応してそれぞれ上記安全機能部A、Bと同等の1組の安全機能部を設定すればよい。これにより、多数のセーフティコントローラ12A〜12Dのうちいずれの1つでも安全要求信号を出力した際には、全てのセーフティモジュール14A〜14Cで一斉に協調して安全制御の実行を開始できる。またこのとき、1つのセーフティモジュール14において接続する複数のセーフティコントローラ12別(安全要求信号別、安全機能部別)に異なる動作監視パターンを設定することもできる。
<安全協調信号の詳細>
3つのセーフティモジュール14A〜14C間でそれぞれ送受する安全協調信号のタイムチャートの一例を図9に示す。なおこの図9に示す例は、上記図5に示した配線接続構成に対応しており、セーフティコントローラ12に唯一接続している第3セーフティモジュール14Cが最先で安全協調信号の出力を開始して伝達させ、最先に安全協調信号の出力を停止して復帰する場合を示している。
本実施形態の例において、安全協調信号は、HレベルとLレベルの2値で伝達されるデジタル信号であり、特にLレベルでの出力が当該安全協調信号とされるいわゆる負論理の信号である。これは、実際の駆動機械4を含めた作業現場が広い場合に離間して配置された各モータ制御装置13A〜13C(セーフティモジュール14A〜14C)どうしをつなぐ伝達信号経路35の信号ケーブルが長大となりやすく、その信号ケーブルが断線して信号レベルが低下した場合でも負論理の安全協調信号として伝達されて各モータ制御装置13A〜13Cに安全監視制御の実行を開始できるようにするためである。また各セーフティモジュール14A〜14Cが負論理の安全協調信号を出力する直前には、図中X部の拡大図に示すようなテスト信号(図示する例ではテストパルス)が出力される。これは、入力された安全協調信号が正常に出力されたものか断線によるものかを区別するためのものである。
そして上述したように、セーフティモジュール14A〜14C間で安全協調信号を伝達する伝達信号経路35は2重化されているが、それら2つの伝達信号経路35の間では安全協調信号の伝達態様が若干相違する。具体的には、安全協調信号の出力を開始する場合、つまり安全制御を開始する場合には、各セーフティモジュール14A〜14Cがそれぞれ2つの伝達信号経路35で同時に安全協調信号を出力する(Lレベルに変える)。このとき、各セーフティモジュール14A〜14Cにおいては、外部からの安全協調信号の入力を検知してから自ら安全協調信号を出力するまでの時間誤差、つまり上記安全機能部Dの処理に必要な時間分だけ遅延が生じる。
これに対して、安全協調信号の出力を停止する場合、つまり通常運転に復帰する場合には、各セーフティモジュール14A〜14Cが2つの伝達信号経路35のうちの一方の経路で出力停止(Hレベルに変える)が一巡してから、他方の経路で出力停止が一巡される。このために第1及び第2のセーフティモジュール14A、14Bにおいては、安全協調信号の出力を停止する場合、複重化された全ての伝達信号経路35のうち安全協調信号が入力されなくなった方の伝達信号経路35で安全協調信号の出力を停止する。また第3セーフティモジュール14Cにおいては、安全協調信号の出力を停止する場合、安全協調信号が入力されなくなった方以外でそれまで当該第3セーフティモジュール14Cが安全協調信号を出力していた伝達信号経路35で、安全協調信号の出力を停止する。
このように復帰の際に伝達信号経路35ごとに順に安全協調信号の出力を停止することで、例えば1巡目で全てのセーフティモジュール14A〜14Cに復帰指示を伝達させるとともに、2巡目で各セーフティモジュール14A〜14Cの復帰準備の同意を取ることができる。つまり、同一の駆動機械4であっても各モータ2がそれぞれ駆動する機械構成部分によっては復帰準備にかかる時間が異なる場合があり、それに対して1巡目でほぼ同時に復帰準備を開始させるとともに2巡目で全ての復帰準備の完了を確認してから全体の復帰を安全に開始できる。このためには、各セーフティモジュール14A〜14Cにおいて1巡目の伝達信号経路35に対応する安全機能部が「Direct」で安全協調信号の出力を停止し、2巡目の伝達信号経路35に対応する安全機能部は当該セーフティモジュール14に対応した機械構成部分での復帰準備が完了した際に安全協調信号の出力を停止するようにすればよい(特に図示せず)。
<本実施形態による効果>
以上説明したように、本実施形態のモータ制御システム1は、モータ制御装置13が、外部から安全要求信号が入力される安全要求入力部(例えば入力ポート3−A)と、外部から他のモータ制御装置13と協調して制御するための安全協調信号が入力される安全協調入力部(例えば入力ポート3−C)と、外部へ安全協調信号を出力する安全協調出力部(例えば出力ポート3−A)と、を有し、外部から安全要求信号及び安全協調信号の少なくとも一方が入力された際に、所定の動作監視パターンとモータ2の駆動状態量との関係状態を監視するとともに安全協調信号を外部へ出力するセーフティモジュール14(安全制御処理部34)、を備えている。
つまり、外部のセーフティコントローラ12などから少なくとも安全監視制御を要求するよう入力される信号を安全要求信号とし、モータ制御装置13間(つまり他の機器との間)で協調して少なくとも安全監視制御を開始するよう入出力される信号を安全協調信号として明確に区別して扱える。これに対応して、モータ制御装置13において安全監視制御を行う安全制御処理部34は、安全要求信号に対してはその入力部(例えば入力ポート3−A)を、安全協調信号に対してはその入力部(例えば入力ポート3−C)と出力部(出力ポート3−A)を設けている。このため、当該モータ制御システム1中において監視制御の要求に関する各モータ制御装置13間の多数の配線の接続構成について簡略化及び低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態では特に、当該モータ制御システム1がモータ制御装置13を複数備えており、特定の1つのモータ制御装置13の安全協調出力部(出力ポート3−A、2−A、1−A)を他の1つのモータ制御装置13の安全協調入力部(入力ポート3−C、2−C、1−C)に接続して安全協調信号を複数のモータ制御装置13の全てに伝達させる伝達信号経路35を形成している。これにより、複数のモータ制御装置13の安全制御処理部34が伝達信号経路35を介して安全協調信号を直列かつ一方向に伝達させることができ、少なくとも最初に安全協調信号を出力したモータ制御装置13から下流側に接続される全てのモータ制御装置13の安全制御処理部34で協調して安全監視制御の実行を開始できる。
また、本実施形態では特に、伝達信号経路35が環状に形成されている。これにより、複数あるモータ制御装置13のうちの1つでも安全協調信号を出力した場合には、直列一方向に安全協調信号を伝達する伝達信号経路35を介して全てのモータ制御装置13の安全制御処理部34にその安全協調信号が循環して入力され、安全監視制御の実行を一斉に開始できる。
また、本実施形態では特に、伝達信号経路35が複重化(二重化以上に冗長化していること)して設けられている。これにより、作業現場において例え1本の伝達信号経路35が断線された場合でも、安全協調信号の正規の伝達機能を確保できるといったフェールセーフ構成を実現できる。
また、本実施形態では特に、安全制御処理部34は、外部から安全要求信号及び安全協調信号のいずれも入力されなくなった際に動作監視パターンと駆動状態量との関係状態の監視と安全協調信号の出力を停止し、安全協調信号の出力を開始する場合、複重化された全ての前記伝達信号経路35で略同時に安全協調信号を出力し、安全協調信号の出力を停止する場合、複重化された全ての伝達信号経路35のうち安全協調信号が入力されなくなった方の安全協調入力部に対応する伝達信号経路35、もしくはその他の伝達信号経路35でそれまで当該安全制御処理部34が安全協調信号を出力していたいずれかの伝達信号経路35で、安全協調信号の出力を停止する。これにより、1巡目でほぼ同時に各モータ制御装置13に復帰準備を開始させるとともに、2巡目以降で全ての復帰準備の完了を確認してから全体の復帰を安全に開始できるといった2段階以上での復帰処理が可能となる。
また、本実施形態では特に、安全協調信号は、負論理(Lレベル、ノーマリオン)で出力される。これにより、どこか一箇所でも伝達信号経路35が断線してその信号レベルが低下した場合でも、負論理の安全協調信号として伝達され、各モータ制御装置13のセーフティモジュール14に安全監視制御の実行を開始させることができる。
また、本実施形態では特に、安全協調出力部(出力ポート3−A、2−A、1−A)は、安全協調信号の出力前にテスト信号(この例のテストパルス)を出力する。これにより、入力された安全協調信号が正常に出力されたものか断線によるものかを区別できる。
また、本実施形態では特に、安全協調入力部(入力ポート3−C、2−C、1−C)、安全協調出力部(出力ポート3−A、2−A、1−A)、及び伝達信号経路35は、所定のプロトコルに準拠した通信ネットワークではなく、単純なデジタル信号を送受可能な送受信部及びデジタル信号回線で構成されている。本実施形態によって形成されるセーフティモジュール14A〜14C間の配線接続構成(環状伝達接続構成、いわゆるデイジーチェーンの接続構成)では、少なくとも複数のモータ制御装置13どうしの間において一つのノードから複数のノードへ安全協調信号を分散伝達するような配線の接続構成(いわゆるスター型、ツリー型、又はバス型などの接続構成)にする必要はない。このため、例えば分散型で接続するために高い性能が要求されて製造コストが増大してしまう通信ネットワークでの配線接続構成が不要であり、本実施形態で安全協調信号を伝達する配線として低機能・低コストで適用できるため特に好適である。なお、安全協調入力部(入力ポート3−C、2−C、1−C)と、安全協調出力部(出力ポート3−A、2−A、1−A)については、他の入力ポートや出力ポートと区別して安全協調信号の入出力専用として設けることで、処理時間やシステムの負荷軽減を図ることができ有用である。
また、本実施形態では特に、モータ制御装置13は、安全制御処理部34から給電遮断信号が入力された際にモータ2への給電を遮断するHWBB32を備え、安全制御処理部34は、所定の動作監視パターンとモータ2の駆動状態量とが所定の関係状態(例えば駆動状態量が動作監視パターンを越えた場合など)となった際に、HWBB32にHWBB起動信号を出力する。これにより、例えば安全動作制御が正しく機能できなかったなどの原因で駆動状態量が動作監視パターンと所定の関係状態となった際には、最も安全かつ確実なモータ2の減速停止動作(いわゆるSTO)を自動的に実行させることが可能となる。
また、本実施形態では特に、動作監視パターンは、安全要求信号又は安全協調信号のいずれか先の入力を開始契機とした時系列変化パターンである。これにより、安全要求信号又は安全協調信号のいずれか先の入力タイミングにそれぞれ対応して動作監視パターンを経時変化させることができ、当該モータ制御装置13に対応するモータ2が駆動制御する駆動機械4の機構部分に適した安全監視制御が可能となる。
<変形例>
なお、開示の実施形態は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
<安全要求信号と異なるアナログ信号に基づいて安全制御を実行する場合>
上記実施形態では、セーフティコントローラ12からネットワーク信号(デジタル信号)の形態の安全要求信号の入力だけを契機として各セーフティモジュール14の安全制御の実行を開始していたが、これに限られない。例えば、モータ2において当該モータ2の温度や出力トルクを直接検出するアナログ式のセンサ(特に図示せず)が設けられている場合がある。これに対して、上記図5に対応した図10に示すように、上記センサが検出したアナログ信号を入力信号(駆動状態量の1つに相当)としてセーフティモジュール14Cの信号入力部14Caに直接入力し、当該セーフティモジュール14Cがその内部でその入力信号に基づきモータ2Cの異常を検出する処理を行い、その結果に応じて安全制御の実行と安全協調信号の出力を開始してもよい。
この場合には、特に図示しないが、上記安全機能部において安全信号入力元選択に上記入力信号を別途入力するアナログ信号用の入力ポート(「Feed Back Input 1〜5」)を入力元として選択し、入力されたアナログ信号に対して異常を検出するための動作監視パターンを選択し、監視結果信号出力先選択でセーフティコントローラ12に対応する入力ポート3−Aを出力先として選択する(つまり安全要求信号の再帰入力)などのように設定すればよい。またこのときセーフティモジュール14Cは、セーフティコントローラ12に対して安全要求信号を逆出力するとよい。
これにより、モータ2に設けられているアナログ式のセンサに対して、その比較的近傍位置に配置されることの多いセーフティモジュール14に直接アナログ形態の検出信号を入力させ、当該セーフティモジュール14自体でモータ2の異常判定と安全制御の実行開始を行える。このため、比較的ノイズに弱いアナログ信号の配線を短縮化できるとともに、高価なセーフティコントローラ12の設置を省略してモータ制御システム1全体の省コスト化を図ることができる。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさ、形状、位置等が「同時」「同一」「同じ」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同時」「実質的に同一」「実質的に同じ」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 モータ制御システム
2 モータ
3 エンコーダ
4 駆動機械
11 上位制御装置
12 セーフティコントローラ
13 モータ制御装置
14Ca 信号入力部
16 センサ
31 モータ制御処理部
32 HWBB(給電遮断部)
33 インバータ
34 安全制御処理部
35 伝達信号経路

Claims (7)

  1. モータと、
    前記モータの駆動状態量に基づいて前記モータの駆動電力を給電制御するモータ制御装置と、
    それぞれ複数備えるモータ制御システムであって、
    前記モータ制御装置は、
    外部から安全要求信号が入力される安全要求入力部と、外部から安全協調信号が入力される1つの安全協調入力部と、外部へ前記安全協調信号を出力する1つの安全協調出力部と、を有し、前記安全要求信号及び前記安全協調信号の少なくとも一方が入力された際に、所定の動作監視パターンと前記駆動状態量との関係状態を監視するとともに前記安全協調信号を出力する安全制御処理部、
    を備え
    特定の1つのモータ制御装置の前記安全協調出力部を他の1つのモータ制御装置の前記安全協調入力部に接続して前記安全協調信号を前記複数のモータ制御装置の全てに伝達させる伝達信号経路が環状に形成されていることを特徴とするモータ制御システム。
  2. 前記伝達信号経路は、
    複重化して設けられていることを特徴とする請求項記載のモータ制御システム。
  3. 前記安全協調出力部は、
    前記安全協調信号の出力前にテスト信号を出力することを特徴とする請求項1又は2記載のモータ制御システム。
  4. 前記安全制御処理部は、
    前記駆動状態量が入力される信号入力部を有し、該信号入力部に入力信号が入力された際に、前記所定の動作監視パターンと前記駆動状態量との関係状態を監視するとともに前記安全協調信号を外部に出力することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ制御システム。
  5. 前記安全協調入力部、前記安全協調出力部、及び前記伝達信号経路は、デジタル信号を送受可能な送受信部及びデジタル信号回線で構成されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のモータ制御システム。
  6. 前記モータ制御装置は、
    前記安全制御処理部からの給電遮断信号が入力された際に前記モータへの給電を遮断する給電遮断部、
    を備え、
    前記安全制御処理部は、
    前記所定の動作監視パターンと前記駆動状態量とが所定の関係状態となった際に、前記給電遮断部に前記給電遮断信号を出力することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ制御システム。
  7. 前記動作監視パターンは、
    前記安全要求信号又は前記安全協調信号のいずれか先の入力を開始契機とした時系列変化パターンであることを特徴とする請求項記載のモータ制御システム。
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