JP6620129B2 - 新規な組換えエキソソーム及びその用途 - Google Patents

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Description

本発明は、新規な組換えエキソソーム及びその用途に関する。
ここ10年以上、治療用タンパク質が薬学分野で先導的な突破口として認識され、130個以上のタンパク質に対する臨床試験が許可された。機能性タンパク質を細胞内に伝達することは、欠乏されるか、非正常であるか、または貧弱に発現されるタンパク質を代替し/するか、重要細胞内経路を拮抗するための効果的なツールになりうる。治療用タンパク質の持続的な発展にもかかわらず、タンパク質基盤の治療剤の使用は、膜タンパク質を細胞膜に伝達することができる薬物伝達体の必要性によって制限を受けた。膜タンパク質の欠陥は、調節、物質の輸送または組織の細胞無欠性において、問題を起こして、多様なヒト疾患に寄与している。天然的な細胞膜のものすごい複雑性のために、膜タンパク質についての研究は、人工膜の再構築を必要とする。いくつかの脂質系の小胞体システムが、膜タンパク質の伝達のために記述されている。しかし、生理活性膜タンパク質の人工小胞体への挿入のための適切な条件を非常に探しにくいという点が明かになった(Liguori et al.,Expert Rev.Proteomics,4:79−90,2007;Liguori et al.,J.Control.Release 126:217−227,2008;Biner et al.,FEBS Lett.590:2051−2062,2016)。したがって、このような短所は、生物学的及び/または医学的に重要な膜タンパク質の機能を調節するための代案的な戦略の探索に対する動機を付与している。
現代社会において、肥満及び糖尿病に代表される代謝疾患は、その有病率が急速に増加しており、世界保健機構の発表によれば、2006年基準、全世界人口のうち、約4億人程度が肥満であり、2011年National diabetics statics発表基準、米国人口の8.3%が糖尿病患者である。糖尿病は、インスリン分泌の異常やインスリン受容体の異常によって発生し、これにより、体内血糖の数値が正常に調節されなくて発生し、血管疾患、視力低下のような合併症が存在する。代表的な糖尿病の治療法としては、インスリン依存的な治療法と血中糖降下を通じた治療法とがある。血中糖降下を通じた治療法のための従来の物質としては、ビグアナイド系の化合物とチアゾリジンジオン系の化合物、レスベラトロール、オウレン抽出物などが知られている。大韓民国の食品医薬品安全庁の報告によれば、国内糖尿病治療剤は、約470余種が許可を受けて流通している。
最近、ロシグリタゾン(米国特許第5,002,953号)、ブトホルミン、メトホルミン(Metformin)などの一部糖尿病治療剤で心血管系疾患、乳酸アシドーシス(lactic acidosis)などの副作用が発見されて、当該治療剤を服用する患者は、他の治療剤に依存しなければならない。また、既存に最も多く使われるメトホルミンの場合、相対的服用濃度が高いために、糖尿病治療にかかる1人当たりコストも高くなる。また、経口用糖尿病治療剤は、スルホニルウレアなどがあるが、糖尿病治療に対する機転において、インスリン分泌を促進させるものであって、糖吸収を促進させる方法とは異なる。
一方、物理的な損傷または退行性疾患によって組織が損傷された場合、損傷された組織を回復または修復するための方法として、各種の人工関節などインプラントの挿入、当該組織由来の細胞(軟骨細胞、筋細胞など)または幹細胞の投与、そして、各種の組織の細胞成長を促進する多様な成長因子(TGF−β、BMP−2、BMP−4、EGFP、FGF、VEGFなど)の投与などの方法が使われている。しかし、人工関節などのインプラント挿入術の場合、非常に侵襲的であり、回復に長時間がかかるという短所があり、当該組織由来の細胞投与や幹細胞の投与の場合、コストが多くかかり、幹細胞の場合、癌発生などの副作用が表われ、成長因子も、コストが多くかかり、その治療効果が制限的であるという問題点がある。
また、筋異栄養症(muscular dystrophy)、デュシェンヌ型筋異栄養症(Duchenne muscular dystrophy)、シャルコー・マリー・トゥース病(Charcot Marie Tooth disease、CMT)、ポンペ病(pompe disease)、ファブリー病(Farbry’s disease)、脊髄性筋萎縮症(Spinal muscular atrophy、SMA)、ルーゲーリック病(amyotrophic lateral sclerosis、ALS)、炎症性筋肉病(inflammatory myopathy)、重症筋無力症(myasthenia gravis)などは、末梢神経と筋肉とに発生する主要稀貴難治性筋疾患である。
このような筋疾患の場合、遺伝子異常や、筋肉の損傷、神経退化による筋萎縮、糖尿病、***のような代謝性疾患の合併症など多様な原因によって発生しており、一部手術による治療が可能ではあるが、ほとんどは難治性である場合が多い。
これら筋疾患の場合、初めには感覚が鈍くなるか、疼痛が発生し、次第に腕と足との筋肉が消失して動きが難しくなり、呼吸が難しく、動けない深刻な障害も表われる。筋疾患の場合、現在まで完治がほとんど不可能であり、但し、早期に診断される場合、病の進行を遅延させて、障害を最小化することを治療目標としている実情である。現在、デュシェンヌ型筋異栄養症を適応症とする試験薬物であるSarepta社のeteplirsenとGSK社のdrisapersenなどに対する臨床試験が進められているが、GSK社のdrisapersenの場合、毒性のために承認が拒絶されるなど、まだ販売承認された薬物は存在しない実情である。
本発明は、前記問題点を含んだ多様な問題点を解決するためのものであって、糖吸収を促進させることによって、より効率的な血糖調節及び筋肉を含めた多様な組織の再生のために使用可能な組換えエキソソーム及びその用途を提供することを目的とする。しかし、このような課題は、例示的なものであって、これにより、本発明の範囲が限定されるものではない。
本発明の一観点によれば、膜にグルコース輸送体タンパク質(GLUT)及び膜融合タンパク質が含まれた組換えエキソソーム(recombinant exosome)が提供される。
本発明の他の一観点によれば、前記組換えエキソソームを有効成分として含む糖尿病治療用組成物が提供される。
本発明の他の一観点によれば、前記組換えエキソソームを有効成分として含む血糖降下用薬学的組成物が提供される。
本発明の他の一観点によれば、前記組換えエキソソームまたは膜に膜融合タンパク質が含まれた組換えエキソソームを有効成分として含む筋疾患治療用薬学的組成物が提供される。
本発明の他の一観点によれば、前記組換えエキソソームまたは膜に膜融合タンパク質を含む組換えエキソソームを含む組織再生促進用組成物が提供される。
本発明の他の一観点によれば、前記組換えエキソソームを血糖調節を必要とする個体に投与する段階を含む前記個体の血糖調節方法が提供される。
前記のようになされた本発明の一実施例によれば、本発明は、遺伝子の伝達のような複雑な機転によらずとも、個体の上昇した血糖を容易に調節することができて、第1型糖尿病はもとより、第2型糖尿病患者の血糖調節に非常に有用に使われるだけではなく、筋肉を含んだ多様な組織の再生を促進するために、損傷された組織の再生のために有用に使われる。
本発明の実施例は、本明細書に伴われる図面についての下記の説明によってより詳しく説明される:
本発明のGLUT及びVSV−Gを発現するように形質転換された細胞から収得された組換えエキソソーム(左側)及び前記組換えエキソソームが標的細胞と融合して、前記標的細胞の細胞膜にGLUTを伝達する過程(右側)を概略的に示す概要図である。 本発明の一実施例によって膜タンパク質が標的細胞の細胞膜によく伝達されるかを確認するために製作されたVSV−G発現コンストラクトとCD63−GFP融合タンパク質発現コンストラクトとを共形質感染させたHEK293T細胞から組換えエキソソームを分離する過程を示す工程図である。 前記分離された組換えエキソソームに対してVSV−G及びCD63−GFPの発現の有無を確認したウェスタンブロットの分析結果を示す写真である。 分離された組換えエキソソームの粒子サイズの分布を示すヒストグラムである。 前記組換えエキソソームに対する透過電子顕微鏡写真である。 本発明の一実施例によるVSV−Gタンパク質及びCD63−GFPを共発現するHEK293T細胞から分離された組換えエキソソーム(上端)及び対照群としてCD63−GFPのみ発現するHEK293T細胞から分離された組換えエキソソーム(下端)を標的細胞であるHEK293T細胞と融合させた後、GFPの分布態様を撮影した蛍光顕微鏡写真である。 本発明の一実施例によるVSV−Gタンパク質及びGLUT4−GFPを共発現するHEK293T細胞から組換えエキソソームを分離する過程を示す工程図である。 前記分離された組換えエキソソームに対してVSV−G及びGLUT4−GFPの発現の有無を確認したウェスタンブロットの分析結果を示す写真である。 前記分離された組換えエキソソームの粒子サイズの分布を示すヒストグラム及びエキソソームに対する透過電子顕微鏡写真である。 標的細胞との融合後、蛍光の分布態様を撮影した蛍光顕微鏡写真である。 本発明の一実施例による融合性エキソソームのリポソームとの結合及び融合を確認するために使われた単一小胞体造影分析の過程を概略的に示す概要図である。 前記単一小胞体造影分析を通じて確認された融合性リポソームのpH条件によるFRET効率を示す柔細胞分析結果である。 前記図5Bの柔細胞分析結果、低FRET群、中FRET群及び高FRET群の間の分率を示すグラフである。 VSV−Gの受容体としてLDLRを保有しているエキソソームとLDLRを保有していないエキソソームとのpHの変化によるリポソームとの脂質混合による結合率を比較したグラフである。 インスリンを筋細胞株(C2C12)に処理後、前記細胞株でのブドウ糖吸収程度を柔細胞分析で分析した結果を示すヒストグラムである。 本発明の一実施例によるVSV−Gタンパク質及びGLUT4−GFPを共発現するHEK293T細胞から収得された組換えエキソソーム及びGLUT4−GFPのみを発現するHEK293T細胞から収得された対照群エキソソームをそれぞれ筋細胞株(C2C12)に処理した時、前記細胞株でのブドウ糖吸収程度を柔細胞分析で分析した結果を示すヒストグラムである。 GLUT1発現阻害剤であるアピゲニンを事前処理するか、処理していないHEK293T細胞にVSV−Gタンパク質及びGLUT4−GFPを共発現するHEK293T細胞から収得された組換えエキソソーム及びGLUT4−GFPのみを発現するHEK293T細胞から収得された対照群エキソソームをそれぞれ処理した後、2−NBDG処理によるブドウ糖吸収率の変化を分析した結果を示すグラフである(:P<0.05、**:P<0.01、***:P<0.001)。 実際動物実験の足の筋肉に本発明の組換えエキソソームを注射した後、ブドウ糖吸収程度を[18F]−FDG PET造影術で観察した結果を示すグラフである。 前記PET造影映像である(:P<0.05、**:P<0.01)。 本発明の組換えエキソソームを筋肉内注射後、VSV−Gタンパク質の有無によるGLUT4タンパク質の筋細胞膜への提示の有無を確認するための共焦点免疫蛍光顕微鏡写真である。前記図8Aでグラフの縦軸の値は、組織での放射線量の比率であるSUVで組織での放射線量(MBq/cc)/体重当たり投与放射線量(MBq/g)で計算される。 本発明の一実施例による組換えエキソソームをCTXで損傷を誘発した筋肉内に投与する投与スケジュールである。 前記組換えエキソソームの投与による筋肉再生効果を観察した筋肉組織に対する顕微鏡撮影写真である。 本発明の一実施例による組換えエキソソーム及びVSV−G含む融合性エキソソームを筋細胞に処理時に、筋細胞の融合を観察した結果を示す蛍光顕微鏡写真である。
以下、具体的な実施態様が伴われる図面についての参照と共に詳しく説明される。
(用語の定義)
本明細書で使われる用語“グルコース輸送体(glucose transporter)”は、ブドウ糖を細胞膜に通過させて細胞内に移入させるタンパク質を意味するが、グルコース輸送体は、12個の膜通過螺旋を含む膜タンパク質であって、アミノ末端とカルボキシ末端いずれも細胞質方面に露出されている。グルコース輸送体は、ヒトの場合、現在まで14種が報告されており、アミノ酸配列の相同性によって、GLUT1ないしGLUT4、及びGLUT14が属した系列I(class I)、GLUT5、GLUT7、GLUT9及びGLUT11が属した系列II(class II)、そして、GLUT6、GLUT8、GLUT10、GLUT12、HMIT(H/myoinositol transporter)が含まれた系列III(class III)が含まれる。
本明細書で使われる用語“膜融合タンパク質(membrane fusogenic protein)”は、原形質膜(plasma membrane)で取り囲まれた細胞または膜小胞体(membrane vesicle)間の同種または異種融合を誘発するタンパク質を意味する。このような“膜融合タンパク質”には、代表的にVSV−G(vesicular stomatitis virus glycoprotein)が存在し、その他にも、HIVのtatタンパク質、HSV−1 gBのようなヘルペスウイルスの糖タンパク質B(herpesvirus gB)、EBV gB、トゴトウイルスGタンパク質、AcMNPV gp64のようなバキュロウイルスgp64タンパク質及びボルナ病ウイルス糖タンパク質(BDV G)などが存在する。
本明細書で使われる用語“水疱性口内炎ウイルスの外被糖タンパク質(VSV−Gタンパク質)”は、水疱性口内炎ウイルスのウイルス粒子(virion)膜に存在する唯一のウイルス糖タンパク質であって、ウイルスの標的細胞への付着及び融合タンパク質として作用する。前記VSV−Gタンパク質は、2つのN連結クリカンを含む膜通過タンパク質であって、他のウイルスタンパク質が存在しない場合、低pH依存的な方式で膜融合を開始することができる。VSV−Gタンパク質は、DNAなど核酸分子と複合体を形成するために、直接的な遺伝子伝達用担体として使われるか、より安定的であり、高力価の偽型(pseudotyped)マウス白血病ウイルス(murine leukemia virus、MLV)基盤レトロウイルス及びレンチウイルス基盤ベクターを生産することによって、遺伝子治療に効果的に使われてきた。しかし、最近、遺伝子以外に多様なタンパク質を標的細胞に伝達する用途として利用可能性が提示されている(Mangeot et al.,Mol.Ther.19(9):1656−1666,2011)。
本明細書で使われる用語“エキソソーム(exosome)”は、血液、尿、及び細胞培養の培養培地を含むあらゆる生物学的液体に存在する細胞由来の小胞体(vesicle)であって、細胞外小胞体(extracellular vesicle)または小水泡(microvesicle)とも呼ばれる。エキソソームのサイズは、30nm及び100nmの間であると知られており、多小胞体(multivesicular body)が細胞膜と融合する時、細胞から分泌されるか、細胞膜を通じて直接分泌される。エキソソームは、凝固、細胞間信号伝達、及び代謝廃棄物の管理のような多様な過程で重要な役割を果たしていると知られている。
本明細書で使われる用語“組換えエキソソーム”は、人為的に生産されたエキソソームを意味し、エキソソームを生産することができる宿主細胞(host cell)に遺伝子工学(genetic engineering)によって外来タンパク質を暗号化する遺伝子を形質導入して、形質転換宿主細胞を製造した後、前記形質転換宿主細胞を培養した後、その培養液から収得されたエキソソームである。前記組換えエキソソームには、形質導入された外来タンパク質が内部またはエキソソーム膜に含まれている。
本発明の一観点によれば、膜にグルコース輸送体タンパク質(GLUT)及び膜融合タンパク質が含まれた組換えエキソソームが提供される。
前記組換えエキソソームは、前記グルコース輸送体タンパク質を暗号化するポリヌクレオチドを含む第1遺伝子コンストラクト及び前記膜融合タンパク質を暗号化するポリヌクレオチドを含む第2遺伝子コンストラクトに形質転換されて、前記グルコース輸送体タンパク質及び前記膜融合タンパク質を過発現する哺乳動物細胞、望ましくは、ヒト細胞から分離・精製されたものであり、選択的には、前記グルコース輸送体タンパク質を暗号化するポリヌクレオチド及び前記膜融合タンパク質を暗号化するポリヌクレオチドがいずれも含まれた単一遺伝子コンストラクトに形質転換されて、前記糖輸送体タンパク質及び前記膜融合タンパク質を過発現する哺乳動物細胞、望ましくは、ヒト細胞から分離・精製されたものであり、前記単一遺伝子コンストラクトに含まれた2本のポリヌクレオチドは、それぞれ異なるか、同じである別個のプロモーターに作動可能に連結されて発現されるか、1つのプロモーターに作動可能に連結されて、1つの転写体に発現された後、2本のポリヌクレオチドの間に挿入されたリボソーム進入部位(IRES)によって分離されて、それぞれのタンパク質として翻訳されることも可能である。
前記組換えエキソソームにおいて、前記グルコース輸送体タンパク質は、GLUT1、GLUT2、GLUT3、GLUT4、GLUT5、GLUT6、GLUT7、GLUT8、GLUT9、GLUT10、GLUT11、GLUT12、HMIT、またはGLUT14であり得る。
前記組換えエキソソームにおいて、前記膜融合タンパク質は、VSV−G、HIVのtatタンパク質、HSV−1 gB、EBV gB、トゴトウイルスGタンパク質、またはAcMNPV gp64であり得る。
前記組換えエキソソームは、前記グルコース輸送体タンパク質及び膜融合タンパク質が発現されるように形質転換された細胞から収得されたものであり得る。
前記組換えエキソソームは、内部に1つ以上の他の糖尿病治療剤をさらに含みうる。前記糖尿病治療剤は、メトホルミン、ブホルミン(Buformin)、フェンホルミン(Phenformin)、ロシグリタゾン(rosiglitazone)、ピオグリタゾン(pioglitazone)、トログリタゾン(troglitazone)、トルブタミド(tolbutamide)、アセトヘキサミド(acetohexamide)、トラザミド(tolazamide)、クロルプロパミド(chlorpropamide)、グリベンクラミド(glibenclamide)、ミチグリニド(mitiglinide)、グリピジド(glipizide)、グリブリド(glyburide)、グリメピリド(glimepiride)、グリクラジド(gliclazide)、グリクロピラミド(Glyclopyramide)、グリキドン(gliquidone)、レパグリニド(repaglinide)、ナテグリニド(nateglinide)、ミグリトール(miglitol)、アカルボース(acarbose)、ボグリボース(voglibose)、グルカゴン類似ペプチド−1(GLP−1)またはその誘導体、ビルダグリプチン(vildagliptin)、シタグリプチン(Sitagliptin)、サキサグリプチン(saxagliptin)、リナグリプチン(linagliptin)、アログリプチン(alogliptin)、セプタグリプチン(septagliptin)またはテネグリプチン(tenegliptin)であり得る。
前記組換えエキソソームへの薬物の陥入は、薬物が溶解された細胞培養培地内で組換えエキソソームを生産するように遺伝子操作された細胞を培養することで達成され、分離された組換えエキソソームを糖尿病治療剤が溶解された溶媒に入れ、超音波を処理してエキソソームを再構築することで生成することができる(Kim et al.,Nanomedicine,12(3):655−664,2016)。選択的に、エキソソームに薬物を担持する時、単に分離されたエキソソームを薬物と適切な溶媒または培地内で混合した後、適切な時間の間に撹拌して混合する方法を使用し(Sun et al.,Mol.Ther.18(9):1606−1614,2010)、あるいは核酸のような親水性薬物の場合、電気穿孔法(electroporation)を用いてエキソソーム内に陥入させることができる。
本発明の他の一観点によれば、前記組換えエキソソームを有効成分として含む糖尿病治療用薬学的組成物が提供される。
本発明の他の一観点によれば、前記組換えエキソソームを有効成分として含む血糖降下用薬学的組成物が提供される。
本発明の他の一観点によれば、前記組換えエキソソームまたは膜融合タンパク質を発現するように形質転換された真核細胞から収得された組換えエキソソームを有効成分として含む筋疾患治療用薬学的組成物が提供される。
前記筋疾患治療用薬学的組成物で、前記筋疾患は、線維筋腫(fibromyalgia)、炎症性筋肉病、筋異栄養症、デュシェンヌ型筋異栄養症、ハンチントン病(Huntington’s disease)、パーキンソン病(Parkinson’s disease)、筋肉痛(myalgia)、軟部組織肉腫(soft tissue sarcoma)、リウマチ性多発性筋肉痛(polymyalgia rheumatic)、筋肉痙攣(musle cramps)、シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)、ポンペ病、ファブリー病、コリまたはフォーブズ病(Cori’s or Forbe’s disease)、タルイ病(Tarui’s disease)、マッカードル病(McArdie’s disease)、筋炎(myositis)、封入体筋炎(inclusion body myositis)、シャープ症候群(Sharp’s syndrome)、多発性筋炎(mutiple myositis)、手根管症候群(carpal tunnel syndrome)、多発性末梢神経症(multiple peripheral neuropathy)、脊髄性筋萎縮症(SMA)、ルーゲーリック病(ALS)、炎症性筋肉病、重症筋無力症または筋肉破裂(muscle tear)であり得る。
本発明の一観点によれば、膜にGLUT4及び膜融合タンパク質を含む組換えエキソソームを含む細胞再生促進用組成物が提供される。
前記細胞再生促進用組成物は、骨、軟骨、筋肉、肝、筋、靭帯、歯周、神経、リンパ、角膜、肺、腎臓、大腸、胃、小腸、膵臓、甲状腺及び前立腺で構成される群から選択される組織の再生に使われる。
本発明の薬学的組成物は、薬学的に許容可能な担体を含みうる。薬学的に許容可能な担体を含む前記組成物は、経口または非経口のさまざまな剤型であり得るが、非経口のための剤型であることが望ましい。製剤化する場合には、通常の充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、界面活性剤などの希釈剤または賦形剤を使用して調剤される。経口投与のための固型製剤には、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが含まれ、このような固型製剤は、1つ以上の化合物に少なくとも1つ以上の賦形剤、例を挙げれば、澱粉、炭酸カルシウム、スクロースまたはラクトース、ゼラチンなどを混ぜて調剤される。また、単純な賦形剤の以外に、ステアリン酸マグネシウム、タルクのような潤滑剤も使われる。経口投与のための液状製剤としては、懸濁剤、内用液剤、乳剤、シロップ剤などが当該するが、よく使われる単純希釈剤である水、流動パラフィンの以外に、さまざまな賦形剤、例を挙げれば、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などが含まれうる。非経口投与のための製剤には、滅菌された水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤、座剤が含まれる。非水性溶剤、懸濁溶剤としては、プロピレングリコール(propyleneglycol)、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物性油、オレイン酸エチルのような注射可能なエステルなどが使われる。座剤の基剤としては、ウイテプゾール(witepsol)、マクロゴール、トウイーン(tween)61、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロゼラチンなどが使われる。
前記薬学的組成物は、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、懸濁剤、用液剤、乳剤、シロップ剤、滅菌された水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤及び座剤からなる群から選択される何れか1つの剤型を有しうる。
本発明の薬学的組成物は、経口または非経口投与されうるが、非経口投与される場合、静脈内注射、鼻腔内吸入、筋肉内投与、腹腔内投与、経皮吸収など多様な経路を通じて投与することが可能である。
前記本発明の組成物は、薬学的に有効な量で投与される。
本発明において、用語“薬学的に有効な量”は、医学的治療に適用可能な合理的な恩恵/危険の比率で疾患の治療に十分な量を意味し、有効容量レベルは、個体の種類及び重症度、年齢、性別、薬物の活性、薬物に対する敏感度、投与時間、投与経路及び排出比率、治療期間、同時使われる薬物を含んだ要素及びその他の医学分野によく知られた要素によって決定されうる。本発明の薬学的組成物は、0.1mg/kg〜1g/kgの容量で投与され、さらに望ましくは、1mg/kg〜500mg/kgの投与量で投与される。一方、前記投与量は、患者の年齢、性別及び状態によって適切に調節される。
本発明の薬学的組成物は、個別治療剤として投与するか、他の糖尿病治療剤または筋疾患治療剤と併用して投与され、従来の治療剤と順次または同時に投与される。そして、単一または多重投与される。前記要素をいずれも考慮して副作用なしに最小限の量で最大効果が得られる量を投与することが重要であり、当業者によって容易に決定されうる。
本発明の一観点によれば、前記組換えエキソソームを血糖の調節が必要な個体に投与する段階を含む前記個体の血糖の調節方法が提供される。
本発明者らは、機能性膜タンパク質を細胞膜に伝達するために組み替えられたエキソソームを利用した新たな生適合性ナノプラットフォームを研究した。このような細胞膜の変形を、本発明者らは、“膜編集(membrane−editing)”と名付けた(図1)。エキソソームは、小さな膜小胞体であって、一般的に直径が30nm〜150nm程度で、母細胞(parental cells)の多嚢体(mutivesicular bodies)から由来するものと知られている。細胞の間に機能性生体分子(例えば、siRNA、miRNA、mRNA及びタンパク質など)の伝達可能性及び操作に対する高い容易性のために、天然または表面操作されたエキソソームの治療的使用が最近注目されている(Andaloussi et al.,Nat.Rev.Drug Discovery 12:347−357,2013;Ferguson et al.,J.Control.Release 228:179−190,2016;Vader et al.,Adv.Drug Delivery Rev.106:148−156,2016)。
本発明者らは、膜タンパク質を前記組換えエキソソームを用いて膜欠陥を有した細胞の細胞膜に効率的に伝達するための技術を開発するために鋭意努力した結果、ウイルス性融合媒介源(fusogen)である水疱性口内炎ウイルスの外被糖タンパク質(VSV−G)を表面に発現するように製造された組換えエキソソームに伝達対象である膜タンパク質を積載して細胞または個体に処理する場合、当該伝達対象膜タンパク質を効率的に前記細胞または個体に伝達することができるという仮説を樹立した(図1)。本発明者らは、前記仮説を検証するために、膜融合タンパク質であるVSV−Gタンパク質と目的膜タンパク質としてCD63またはGLUT−4タンパク質を発現するように形質転換されたHEK293T細胞を培養して、それから分泌されたエキソソームを分離精製して、エキソソーム表面に前記目的タンパク質が正常に位置することを確認し(図2Aないし図4D)、VSV−Gタンパク質及びGLUT−4を膜に含んでいる組換えエキソソームをHEK293T細胞に処理した結果、前記HEK293T細胞が対照群に比べて、ブドウ糖吸収率が顕著に向上することを確認することによって(図6Aないし図7)、本発明の一実施例による組換えエキソソームが標的細胞の膜と融合されて、標的細胞の細胞膜に目的膜タンパク質を効果的に伝達することができるということを立証した。それだけではなく、本発明の一実施例によるVSV−Gタンパク質または前記VSV−Gタンパク質及びGLUT−4を膜に含んでいる組換えエキソソームを筋肉損傷を誘導した動物モデルの損傷された部位に直接投与した時、対照群に比べて、筋肉損傷をさらに早く回復させ、このような組織再生能力は、本発明の一実施例による組換えエキソソームによって損傷組織の細胞膜に伝達されたGLUT−4を通じたブドウ糖の吸収促進はもとより、VSV−Gタンパク質による膜融合活性による筋細胞の融合の促進、すなわち、融合誘導効果(fusion−inducing effect)によるものであることを立証した(図8Aないし図9C)。前記結果は、本発明の一実施例による組換えエキソソームが個体の血糖調節はもとより、骨、靭帯、軟骨、及び筋肉など多様な組織の再生に活用されうるということを示唆するものである。
それだけではなく、本発明の組換えエキソソームは、前記GLUT−4以外にも他の治療用膜タンパク質を標的細胞及び器官に効率的に伝達することができる非常に有用なプラットフォーム技術として活用されうる。
以下、実施例及び実験例を通じて本発明をさらに詳しく説明する。しかし、本発明は、以下で開示される実施例及び実験例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態として具現可能なものであって、以下の実施例及び実験例は、本発明の開示を完全にし、当業者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
(実施例1:VSV−G及びCD63を含む組換えエキソソームの製造及び標的細胞への導入)
本発明者らは、膜タンパク質をVSV−Gタンパク質を含むエキソソームに含ませた後、エキソソームを標的細胞と接触させて、前記膜タンパク質を標的細胞の細胞膜に伝達することができるという仮説を立て(図1参照)、前記仮説が実際妥当であるか否かを調査するために、蛍光タンパク質であるGFPを膜タンパク質であるCD63と融合させた融合タンパク質をVSV−Gを含むエキソソームに導入させた後、標的細胞との接触以後、蛍光の分布態様を観察した。
具体的に、本発明者らは、VSV−Gタンパク質を暗号化する遺伝子(配列番号1)が挿入されたpCMV−VSV−G Envelope Vector(RV−110、Cell Biolabs、以下、‘VSV−Gコンストラクト’と略称する)を購入し、CD63−GFP融合タンパク質をエキソソームで位置させるpCT−CD63−GFPベクター(以下、‘CD63−GFPコンストラクト’と略称する)をSystem Bioscience社(San Fransico,USA)から購入した。前記2つの遺伝子コンストラクトをHEK293T細胞に共形質感染させた後、48時間培養した。その後、細胞培養液を回収して、300gで10分間、2,000gで10分、10,000gで30分の順次遠心分離を行った後、0.2μmフィルターを用いて濾過した後、再び100,000gで90分間限外濾過を行って、パレットを回収した(図2A)。
その後、エキソソーム内にVSV−Gタンパク質及びCD63−GFPが含まれているかを確認するために、前記回収されたエキソソーム一部を破砕した後、抗VSV−G抗体(Abcam、ab50549)、抗CD63抗体(Abcam、ab8219)、抗Alix抗体(エキソソームマーカー、Santacruz、sc99010)を用いてウェスタンブロット分析を行った(図2B)。その結果、図2Bに示されたように、非形質感染HEK293T細胞(対照群)由来のエキソソームでは、CD63のみが検出され、VSV−Gコンストラクトのみ形質感染された細胞から由来したエキソソームでは、VSV−Gタンパク質とCD63のみが検出され、CD63−GFPコンストラクトのみ形質感染されたHEK293T細胞由来のエキソソームでは、CD63及びCD63−GFPのみ検出され、VSV−Gコンストラクト及びCD63−GFPコンストラクトに共形質感染されたHEK293T細胞から由来したエキソソームでは、VSV−G、CD63、CD63−GFPいずれもが検出された。これは、本発明の一実施例によるVSV−G及び膜タンパク質を発現するように形質転換された細胞から由来したエキソソームに、前記VSV−G及び膜タンパク質が正常に含まれているということを意味するものである。
引き続き、本発明者らは、前記回収されたエキソソームの粒度を動的光散乱(dynamic light scattering、DLS)分析装置(Malvern zetasizer nano ZS,UK)を用いて分析する一方(図2C参照)、透過電子顕微鏡で生成されたエキソソームを撮影した(図2D参照)。その結果、図2C及び図2Dに示されたように、本発明の一実施例によって製造されたエキソソームは、そのサイズが100nm内外の非常に狭いスペクトルを有しているものと表われた。
引き続き、本発明者らは、前記から収得されたエキソソームを標的細胞であるHEK293T細胞に処理した後、エキソソーム膜に存在している前記膜タンパク質(CD63−GFP)が、標的細胞のどちらに分布するかを蛍光顕微鏡を用いて観察した(図3参照)。一方、前記膜タンパク質が細胞膜に位置するかを確認するために、CellLightTM Plasma Membrane−RFP(BacMam 2.0、Thermo Fisher Scientific)を用いて、前記細胞を形質転換することによって、前記細胞の細胞膜をRFPで事前染色を行った。
その結果、図3で示すように、融合性エキソソーム(VSV−Gタンパク質及びCD63−GFPいずれもを発現するように形質転換された細胞から収得されたエキソソーム)が処理された細胞の場合、細胞膜をあらかじめ染色したRFPによる蛍光分布とGFPによる緑色蛍光分布とが一致するものと表われて、CD63−GFPが標的細胞の細胞膜に正しく伝達されることを確認することができた。一方、VSV−GなしにCD63−GFPのみを発現する細胞から収得された対照エキソソームを処理した細胞の場合、細胞膜ではない、細胞内部の初期エンドソーム(early endosome)に分布するものと確認されて、内細胞作用(endocytosis)によって細胞内に捕獲されることが分かった。
(実施例2:VSV−G及びGLUT4を含む組換えエキソソームの製造及び標的細胞への導入)
本発明者らは、前記実施例1の結果から、グルコース輸送体であるGLUT4の標的細胞の細胞膜への特異的な伝達、及びこれを通じて標的細胞及び標的組織でのブドウ糖吸収調節が可能であるか否かを確認しようとした。
具体的に、本発明者らは、ヒトGLUT4を暗号化ポリヌクレオチドの3’末端にGFPを暗号化するポリヌクレオチドを連結して、GLUT4−GFP融合コンストラクト(HG13123−ACG、Sino Biological)から購入した。前記GLUT4−GFPコンストラクトと前記実施例1から製造されたVSV−GコンストラクトとをHEK293T細胞に共形質感染させた後、48時間培養した。その後、細胞培養液を回収して、300gで10分間、2000gで10分、10,000gで30分の順次遠心分離を行った後、0.2μmフィルターを用いて濾過した後、再び100,000gで90分間限外濾過を行って、パレットを回収した(図4A)。
その後、エキソソーム内にVSV−Gタンパク質及びGLUT4−GFPが含まれているかを確認するために、前記回収されたエキソソーム一部を破砕した後、抗VSV−G抗体(Abcam、ab50549)、及び抗GFP抗体(Abcam、ab290)を用いてウェスタンブロット分析を行った(図4B)。その結果、図4Bに示されたように、GLUT4−GFPコンストラクトのみ形質感染されたHEK293T細胞由来のエキソソームでは、GLUT4−GFPのみが検出され、VSV−Gコンストラクト及びGLUT4−GFPコンストラクトに共形質感染されたHEK293T細胞から由来したエキソソームでは、VSV−G、GLUT4−GFPいずれもが検出された。
引き続き、本発明者らは、前記回収されたエキソソームのサイズを粒度分析を通じて分析する一方、透過電子顕微鏡で生成されたエキソソームを撮影した(図4C参照)。その結果、図4Cに示されたように、本発明の一実施例によって製造されたエキソソームは、実施例1の結果と大きな差がないサイズを有するものと確認された。
前記結果から、本発明者らは、前記から回収されたエキソソームを標的細胞に処理時に、GLUT4タンパク質を標的細胞の細胞膜によく伝達されか否かを確認するために、前記エキソソームを標的細胞であるC2C12細胞に処理した後、GLUT4の細胞内分布態様を蛍光顕微鏡で確認した(図4D参照)。その結果、図4Dから確認されるように、VSV−Gコンストラクト及びGLU4−GFPコンストラクトに共形質感染された細胞から収得されたエキソソームを、前記C2C12細胞に処理時に、GFPによる蛍光分布が細胞膜標識子であるPM−RFPと共位置化することを確認することができ、初期エンドソームマーカーであるEE−RFPの蛍光分布とは一致しないということを確認した。
(実験例1:エキソソーム融合能の評価)
本発明者らは、前記実施例1から製造された組換えエキソソームに含まれたVSV−Gタンパク質の融合活性によって、膜タンパク質の伝達がなされるかを確認するために、細胞膜脂質組成を模写する人工リポソームと単一エキソソーム粒子の融合効率を分析するために、試験管内の単一小胞体造影分析(single−vesicle imaging analysis)を開発した。具体的に、本発明者らは、エキソソームと人工リポソームとの間の平均融合回数を提供することができる全体内部反射蛍光顕微鏡を用いて蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)分析を行った。このために、本発明者らは、リポソームをVSV−Gの細胞進入窓口役割を行うHis標識低密度脂質タンパク質受容体(low−density lipoprotein receptor、LDLR)を結合させるために、1% Ni−ニトリロ三酢酸(nitrologtriacetic acid、NTA)でドーピングした。最近、研究を通じてVSV−Gが偏在細胞表面(universal cell surface)LDLR及び他のLDL系の構成員と結合することによって、VSVの結合及び標的細胞膜への融合を可能にするものと報告されている。前記単一小胞体造影分析で小胞は、供与蛍光団(donor fluorophore、DiI)及び受容蛍光団(acceptor fluorophore、DiD)を有する他の小胞体のうち何れか1つと対を成した(図5A)。図5Aは、本発明の一実施例による前記単一小胞体造影分析を概略的に示す概要図である。FERT効率は、各小胞体の対が平衡状態を成し、対を成していない小胞体が除去された以後に測定し、前記対を成した小胞体から測定されたデータを通じて融合された集団(低FRET)及び完全に脂質混合された集団(高FRET)を区分した。図5Aに示されたように、柔細胞分析器のフローセル(flow cell)でDiD−標識リポソームをPEGコーティングされた表面に固定した後、DiI標識されたエキソソームを添加し、単一エキソソーム−リポソーム複合体を形成させた後、pH5.5の酸性条件で脂質混合を触発させた結果、86%に近い固定された小胞体が脂質混合を形成するなどFRET効率が増加した(図5Bの下端及び図5C)。図5Cで、低FRETは、FRET効率が0.4未満である時を示し、中間FRETは、FRET効率が0.4以上0.65未満である時を示し、高FRETは、FRET効率が0.65以上である場合を示す。一方、中性pHでは、30分間反応後にもリポソーム−エキソソーム融合がほとんど起きなかった(図5Bの上端)。さらに、本発明者らは、LDLRがリポソームとエキソソームとの間の結合を促進させ、これは、VSV−G依存的であることを確認した(図5D及び表1)。図5Dは、結合副集団の分率を示すグラフである。前記結果は、エキソソームの構成成分が安定したエキソソーム結合の達成には十分ではないということを示唆するものである。
Figure 0006620129
(実験例2:試験管内のブドウ糖吸収能の評価)
前記実施例2の結果から、本発明者らは、本発明の一実施例による組換えエキソソームの処理によって標的細胞のブドウ糖吸収能が増加するかを実験的に調査した。
具体的に、本発明者らは、標的細胞である筋細胞株C2C12細胞を24ウェルプレートに10cells/mlの濃度で播種した後、ブドウ糖及び血清のないDMEM培地に培地を取り替え、前記実施例2から収得されたエキソソーム20μg/mlまたはインスリン1μg/mlを1時間処理した。その後、ブドウ糖標的蛍光リガンドである2−NBDG[2−(N−(7−Nitrobenz−2−oxa−1,3−diazol−4−yl)Amino)−2−Deoxyglucose]150μg/mlを処理し、ブドウ糖吸収細胞基盤分析キット(Cayman Chemical,USA)を利用した柔細胞分析(励起光:488nm)を通じてブドウ糖吸収の有無を測定した(図6A及び図6B参照)。
前記分析結果、図6A及び図6Bで示すように、融合性エキソソーム(VSV−Gタンパク質及びGLUT4−GFP含む)を処理したC2C12細胞は、ほとんど2−NBDGによる蛍光値がインスリン処理時と同様の程度に増加するものと表われ、非融合性エキソソーム(GLUT4−GFPのみ含む)を処理したC2C12細胞は、対照群細胞(エキソソーム未処理)細胞と同じ程度の2−NBDGによる蛍光値を示した。これは、GLUT4のみ含むエキソソームとしてはブドウ糖吸収能の改善に困難を示唆するものである。
これにより、本発明者らは、前記分析結果が、実際GLUT4の細胞膜に伝達による効果に起因したものであるかを調査するために、GLUT1特異的阻害剤であるアピゲニン(apigenin)でブドウ糖吸収を阻害時に、ブドウ糖吸収程度の変化を分析した。
具体的に、本発明者らは、標的細胞であるHEK293T細胞を24ウェルプレートに6x10cells/mlの濃度で播種した後、培地をブドウ糖と血清が除去された培地に取り替えた。その後、エキソソーム処理4時間前にGLUT1の発現抑制剤であるアピゲニンを100μMの濃度で事前処理した。引き続き、前記実施例2から製造された融合性エキソソーム10μg/ml及び20μg/ml及び対照群として非融合性エキソソーム20μg/mlを処理し、30分後、2−NBDG 150μg/mlを処理し、ブドウ糖吸収細胞基盤分析キット(Cayman Chemical,USA)を利用した柔細胞分析(励起光:488nm)を通じてブドウ糖吸収の有無を測定した(図7参照)。
その結果、図7で示すように、本発明の一実施例による融合性エキソソーム処理細胞では、エキソソーム濃度依存的にブドウ糖吸収率が増加し、アピゲニン処理時には、ブドウ糖吸収率が多少減少したが、20μg/ml処理群の場合、何も処理していない陰性対照群に比べて、さらに高いブドウ糖吸収率を示して、GLUT1の発現阻害にもかかわらず、ブドウ糖吸収効率が増加することが確認され、これは、エキソソームによってGLUT4が標的細胞の細胞膜に伝達されて、GLUT4によってブドウ糖が細胞内に吸収されたためであることを示唆するものである。
(実験例3:生体内ブドウ糖吸収能の評価)
これにより、本発明者らは、本発明の一実施例によるエキソソームを実際動物に投与時に、当該動物のブドウ糖吸収能が改善されるかを確認するための動物実験を行った。
具体的に、前記実施例2から製造された融合性エキソソーム及び非融合性エキソソームをそれぞれ100μgをBABL/cヌードマウスの右側及び左側の大腿にそれぞれ筋肉内注射した後、2、4、6及び16時間経過後、PET映像を収得した。PET撮影60分前に2%イソフルランで麻酔させた後、[18F]2−fluoro−2−deoxy−D−glucose([18F]FDG)7.3〜8MBqの放射線量でしっぽ静脈注射し、小動物PET装置(nanoScanPET/MRI system 1T、Mediso,Hungary)を用いてPET映像を収得した。
その結果、図8A及び8Bに示されたように、本発明の一実施例による融合性エキソソームが投与された場合、筋肉内でのブドウ糖吸収能が向上することを確認することができ、特に、エキソソーム投与後、4時間経過時に、ブドウ糖吸収効率が最大に到達すると表われ、エキソソーム投与後、6時間まで有意な差を示した。
また、本発明者らは、本発明の一実施例による融合性エキソソームによって伝達されたGLUT4タンパク質が生体内で正確な細胞膜位置に移動するかを確認するために、前記実施例2から製造されたGLUT4−GFP融合タンパク質を含む融合性エキソソームをマウスに筋肉内注射し、4時間経過後、前脛骨筋(tibialis anterior、TA)の筋繊維を摘出して、共焦点免疫蛍光顕微鏡分析を行った(図8C)。その結果、図8Cで示すように、対照群エキソソーム(VSV−Gを含まないGLUT4−GFP含むエキソソーム)を処理した筋繊維では、多少弱いGFP信号が観察された一方(図8Cの左側カラム)、本発明のGLUT4含む融合性エキソソームを処理時には、TA筋肉の表面膜上で強力なGFP信号が観察された(図8Cの右側カラム)。前述した実験結果は、本発明の一実施例による融合性エキソソームがグルコース輸送体タンパク質を標的細胞及び標的組織の細胞膜に効率的に伝達することができるだけではなく、それによりブドウ糖吸収能を改善させることができるということを立証するものである。したがって、本発明の一実施例による組成物は、糖尿病患者の血糖調節に非常に有用に使われる。
(実験例4:筋肉再生効果の評価)
<4−1:毒素誘発損傷筋肉の再生促進効果>
本発明者らは、前記実施例4の結果から、本発明の一実施例による組換えエキソソームが生体内条件でGLUT4を筋細胞に適切に伝達するということを確認した。実験動物の足の前脛骨筋(tibialis anteror muscle)にCTX(Cardiotoxin)を投与して筋肉損傷を誘導する時、約2〜3週が経過すれば、自然的に治癒になる。本発明者らは、エキソソームによるGLUT4の筋細胞への伝達によって、前記筋肉再生がさらに促進されるか否かを確認しようとした(Moreno H et al.,J.Biol.Chem.,2003,278(42):40557−40564)。具体的に、本発明者らは、Leeらが報告したように、8〜10週齢のC57BL/6雄性マウスの両側前脛骨筋に筋肉毒素である10μMの濃度のcardiotoxin(CTX)50μlを筋肉内注射して、筋肉損傷を誘導した(Lee et al.,Scientific Reports,5:16523,2015)。CTX注入1日目に、融合性エキソソーム及び対照群として非融合性エキソソームをそれぞれ100μgを筋肉内注入した後、2日おきにそれぞれのエキソソームを6回さらに100μgずつ筋肉内投与した(図9A)。
CTX投与4日目、9日目及び14日目に実験動物を犠牲させ、両側前脛骨筋を収得して、OCT化合物に包埋した後、4μm〜6μmの厚さで切片を製造し、前記製造された切片をヘマトキシリン及びエオシンで染色した後、顕微鏡で組織学的分析を行った(図9B)。その結果、図9Bで示すように、本発明の融合性エキソソームを処理した場合、非融合性エキソソームを投与した場合よりもさらに早く筋肉損傷が治癒されることを確認することができた。
<4−2:筋細胞の融合に及ぼす影響>
本発明者らは、前記実験例4−1の分析に続き、本発明の一実施例によるVSV−G含む融合性エキソソームの筋細胞の融合に及ぼす影響を調査した。
具体的に、筋細胞株C2C12細胞を24ウェルプレートに10cells/mlの濃度で播種した後、ブドウ糖及び血清のないDMEM培地に培地を取り替え、対照群(VSV−G及びGLUTをいずれも含まないエキソソーム)、GLUT4のみ含み、VSV−Gが含まれない非融合性エキソソーム(Glut4−Control exosome)、GLUT4なしにVSV−Gのみ含む融合性エキソソーム(fusogenic exosome)及び前記実施例2から収得されたGLUT4及びVSV−G含む融合性エキソソーム(Glut4−fusogenic exosome)をそれぞれ20μg/ml処理した。その後、1日、3日、及び5日目にミオシン重鎖に特異的に結合する抗体(DSHB、MF−20)を用いて免疫蛍光分析を行った。その結果、図9Cで示すように、対照群と非融合性GLUT4とを含むエキソソームの場合、有意な差を示さなかったが、融合性エキソソームを処理した場合、筋肉束のサイズが増加するということを確認することができた。これは、本発明の融合性エキソソーム処理のみでも、筋細胞の融合を促進させる機能があることを示すものであって、融合性エキソソームの表面に存在するVSV−Gがエキソソームの筋細胞への融合だけではなく、筋細胞どうしの融合を誘導するためであると判断される。これにより、本発明者らは、筋細胞の融合を促進させる本発明の融合性エキソソームを融合誘導エキソソーム(fusion−inducing exosome)と名付けた。また、GLUT4を含む融合性エキソソームの場合、GLUT4によるブドウ糖吸収が増加する効果とVSV−Gによる融合誘導効果(fusion−inducing effect)とが合わせられて筋細胞の融合をさらに促進させることを確認することができた。前記結果は、本発明の一実施例による組換えエキソソームが損傷された筋肉の再生に効果的に使われうるということを示唆するものであって、本発明の一実施例による組換えエキソソームは、各種の物理的な損傷によるものはもとより、パーキンソン病やハンチントン病のような退行性神経疾患による筋肉の減退、筋萎縮性側索硬化症のような難治性筋疾患の治療に有用に使われる。
本発明は、実施例を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施例が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。

Claims (11)

  1. 膜にグルコース輸送体タンパク質(GLUT)及び膜融合タンパク質が含まれた組換えエキソソームを有効成分として含む糖尿病の治療のための薬学的組成物。
  2. 前記グルコース輸送体タンパク質は、GLUT1、GLUT2、GLUT3、GLUT4、GLUT5、GLUT6、GLUT7、GLUT8、GLUT9、GLUT10、GLUT11、GLUT12、HMIT、またはGLUT14である請求項1に記載の薬学的組成物。
  3. 前記膜融合タンパク質は、VSV−G、HIVのtatタンパク質、HSV−1 gB、EBV gB、トゴトウイルスGタンパク質、またはAcMNPV gp64である請求項1に記載の薬学的組成物。
  4. 前記グルコース輸送体タンパク質及び膜融合タンパク質が発現されるように形質転換された細胞から収得された請求項1に記載の薬学的組成物。
  5. 前記組換えエキソソームの内部に1つ以上の他の糖尿病治療剤をさらに含む請求項1に記載の薬学的組成物。
  6. 前記糖尿病治療剤は、メトホルミン、ブホルミン、フェンホルミン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、トログリタゾン、トルブタミド、アセトヘキサミド、トラザミド、クロルプロパミド、グリベンクラミド、ミチグリニド、グリピジド、グリブリド、グリメピリド、グリクラジド、グリクロピラミド、グリキドン、レパグリニド、ナテグリニド、ミグリトール、アカルボース、ボグリボース、グルカゴン類似ペプチド−1(GLP−1)またはその誘導体、ビルダグリプチン、シタグリプチン、サキサグリプチン、リナグリプチン、アログリプチン、セプタグリプチンまたはテネグリプチンである請求項5に記載の薬学的組成物。
  7. 膜にグルコース輸送体タンパク質(GLUT)及び膜融合タンパク質が含まれた組換えエキソソームまたは上記組換えエキソソームの内部に別の糖尿病治療薬が追加された組換えエキソソームを有効成分として含む血糖降下用薬学的組成物。
  8. 膜にグルコース輸送体タンパク質(GLUT)及び膜融合タンパク質が含まれた組換えエキソソームまたは膜に膜融合タンパク質を含む組換えエキソソームを有効成分として含む筋疾患治療用薬学的組成物。
  9. 前記膜融合タンパク質は、VSV−G、HIVのtatタンパク質、HSV−1 gB、EBV gB、トゴトウイルスGタンパク質、またはAcMNPV gp64である請求項8に記載の薬学的組成物。
  10. 前記筋疾患は、線維筋腫、炎症性筋肉病、筋異栄養症、デュシェンヌ型筋異栄養症、ハンチントン病、パーキンソン病、筋肉痛、軟部組織肉腫、リウマチ性多発性筋肉痛、筋肉痙攣、シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)、ポンペ病、ファブリー病、コリまたはフォーブズ病、タルイ病、マッカードル病、筋炎、封入体筋炎、シャープ症候群、多発性筋炎、手根管症候群、多発性末梢神経症、脊髄性筋萎縮症(SMA)、ルーゲーリック病(ALS)、炎症性筋肉病、重症筋無力症または筋肉破裂である請求項8に記載の薬学的組成物。
  11. 膜にグルコース輸送体タンパク質(GLUT)及び膜融合タンパク質が含まれた組換えエキソソームまたは膜に膜融合タンパク質を含む組換えエキソソームを含む筋肉再生促進用組成物。
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