JP6619926B2 - 複合型リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、周囲に発生する漏れ磁束が小さな複合型リアクトルに関する。
特許文献1には、昇圧装置用複合型リアクトル及び昇圧装置が開示されている。この昇圧装置用複合型リアクトルは、コア(第1磁脚及び第2磁脚と、中央磁脚と、第1磁継部及び第2磁継部)と、第1巻線及び第2巻線とから構成される。第1巻線はコアの第1磁継部に巻回され、第2巻線はコアの第2磁継部に巻回されている。また、第1磁継部及び第2磁継部には空隙が配設されている。
当該複合型リアクトルを昇圧装置に用いて駆動した場合、第1巻線及び第2巻線の周囲には、入力電流に比例した磁束が発生する。第1巻線の周囲に発生する磁束は第1磁脚内に形成される第1磁路以外に、第2磁脚内を通過する第1漏れ磁路へも流れようとする。しかし、第1磁路に、4つの空隙が配設されているのに対し、第1漏れ磁路には、8つの空隙が配設されて、第1磁路より磁気抵抗が非常に大きく、第1漏れ磁路の磁束は、第1磁路の磁束に較べ著しく少なくなる。第2巻線の発生する磁束においても、第2磁路に対して第2漏れ磁路の磁束を空隙により少なくしている。その結果、第1巻線と第2巻線との間の磁気的な相互影響を抑制して、それぞれ独立したリアクトルとして動作することができる。
特開2005−80442号公報
特許文献1の複合型リアクトルは、第1巻線と第2巻線との間の磁気的な相互影響を抑制して、それぞれ独立したリアクトルとして動作可能な構成であるが、リアクトルの周囲に発生する漏れ磁束を抑制するための対策については何ら講じられていない。このため、特許文献1の複合型リアクトルを昇圧装置に用いて駆動すると、当該複合型リアクトルの周囲に発生した漏れ磁束が、昇圧装置の構成要素の内、磁束の影響を受けやすい素子(例えば、電流センサやパルストランス方式の絶縁素子等)に望ましくない影響を与える可能性がある。
本発明の目的は、周囲に発生する漏れ磁束を低減可能な複合型リアクトルを提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
一端が共通の電源に接続される第1コイル(例えば、後述の実施形態でのコイル12)及び第2コイル(例えば、後述の実施形態でのコイル13)と、
前記第1コイル及び前記第2コイルが巻回された矩形ループ状の磁性コア(例えば、後述の実施形態での磁性コア11)と、を備えた、インターリーブ型のDC/DCコンバータに用いられる複合型リアクトル(例えば、後述の実施形態での複合型リアクトル10)であって、
前記磁性コアは、前記第1コイルの巻線が巻回される略U字状の第1コア部(例えば、後述の実施形態での第1コア部11a)と、前記第2コイルの巻線が巻回される略U字状の第2コア部(例えば、後述の実施形態での第2コア部11b)とが、巻線中心軸方向から見て対向する端面が重なる位置に配置されており、
前記第1コイルは、前記第1コア部の対向する2辺を構成する巻回部に分割巻きされた第1巻線部(例えば、後述の実施形態での第1巻線部12a)及び第2巻線部(例えば、後述の実施形態での第2巻線部12b)を有し、
前記第2コイルは、前記第2コア部の対向する2辺を構成する巻回部に分割巻きされた第3巻線部(例えば、後述の実施形態での第3巻線部13a)及び第4巻線部(例えば、後述の実施形態での第4巻線部13b)を有し、
前記第1コア部の前記第1巻線部が巻回された巻回部側の端面と、前記第2コア部の前記第3巻線部が巻回された巻回部側の端面とが重なる位置に配置され、
前記第1コア部の前記第2巻線部が巻回された巻回部側の端面と、前記第2コア部の前記第4巻線部が巻回された巻回部側の端面とが重なる位置に配置され、
前記第1巻線部の一端及び前記第3巻線部の一端は、前記電源に接続され、
前記第1巻線部の他端及び前記第3巻線部の他端は、それぞれ前記第2巻線部の一端及び第4巻線部の一端に接続され、
前記第1コア部は、前記第1巻線部から突出する第1コア端部と、前記第2巻線部から突出する第2コア端部と、を有し、
前記第2コア部は、前記第3巻線部から突出する第3コア端部と、前記第4巻線部から突出する第4コア端部と、を有し、
前記第1巻線部は、巻線中心軸方向の一方向を見て時計回りと反時計回りの内の一方の巻回方向で巻回され、
前記第2巻線部は、巻線中心軸方向の前記一方向を見て時計回りと反時計回りの内の他方の巻回方向で巻回され、
前記第3巻線部は、巻線中心軸方向の前記一方向を見て時計回りと反時計回りの内の前記他方の巻回方向で巻回され、
前記第4巻線部は、巻線中心軸方向の前記一方向を見て時計回りと反時計回りの内の前記一方の巻回方向で巻回される。
請求項2に記載の発明は、
一端が共通の電源に接続される第1コイル(例えば、後述の実施形態でのコイル12)及び第2コイル(例えば、後述の実施形態でのコイル13)と、
前記第1コイル及び前記第2コイルが巻回された矩形ループ状の磁性コア(例えば、後述の実施形態での磁性コア11)と、を備えた、インターリーブ型のDC/DCコンバータに用いられる複合型リアクトル(例えば、後述の実施形態での複合型リアクトル10)であって、
前記磁性コアは、
前記第1コイルの巻線が巻回される略U字状の第1コア部(例えば、後述の実施形態での第1コア部11a)と、
前記第2コイルの巻線が巻回される略U字状の第2コア部(例えば、後述の実施形態での第2コア部11b)とが、巻線中心軸方向から見て対向する端面が重なる位置に配置されており、
前記第1コイルは、前記第1コア部の対向する2辺を構成する巻回部に分割巻きされた第1巻線部(例えば、後述の実施形態での第1巻線部12a)及び第2巻線部(例えば、後述の実施形態での第2巻線部12b)を有し、
前記第1巻線部及び前記第2巻線部は、前記第1コイルの周囲に発生磁束が互いに打ち消し合う向きにそれぞれ配設され、
前記第2コイルは、前記第2コア部の対向する2辺を構成する巻回部に分割巻きされた第3巻線部(例えば、後述の実施形態での第3巻線部13a)及び第4巻線部(例えば、後述の実施形態での第4巻線部13b)を有し、
前記第3巻線部及び前記第4巻線部は、前記第2コイルの周囲に発生磁束が互いに打ち消し合う向きにそれぞれ配設され、
前記第1コア部の前記第1巻線部が巻回された巻回部側の端面と、前記第2コア部の前記第3巻線部が巻回された巻回部側の端面とが重なる位置に配置され、
前記第1コア部の前記第2巻線部が巻回された巻回部側の端面と、前記第2コア部の前記第4巻線部が巻回された巻回部側の端面とが重なる位置に配置され、
前記第1巻線部の一端及び前記第3巻線部の一端は、前記電源に接続され、
前記第1巻線部の他端及び前記第3巻線部の他端は、それぞれ前記第2巻線部の一端及び第4巻線部の一端に接続され、
前記第1コア部は、前記第1巻線部から突出する第1コア端部と、前記第2巻線部から突出する第2コア端部と、を有し、
前記第2コア部は、前記第3巻線部から突出する第3コア端部と、前記第4巻線部から突出する第4コア端部と、を有し、
前記第1巻線部及び前記第3巻線部は、
前記第1巻線部のの前記一端から前記他端へ電流が流れた際に、前記第1コア部に発生する磁束の向きと、
前記第3巻線部の前記一端から前記他端へ電流が流れた際に、前記第2コア部に発生する磁束の向きと、が相反するように巻回され、
前記第2巻線部及び前記第4巻線部は、
前記第2巻線部の前記一端から前記他端へ電流が流れた際に、前記第1コア部に発生する磁束の向きと、
前記第4巻線部の前記一端から前記他端へ電流が流れた際に、前記第2コア部に発生する磁束の向きと、が相反するように巻回されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記第1コイルと前記第2コイルとには、互いに位相のずれた電流が入力される。
請求項に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、
前記第1巻線部の巻線中心軸(例えば、後述の実施形態での巻線中心軸Z11,Z41)と前記第3巻線部の巻線中心軸(例えば、後述の実施形態での巻線中心軸Z13,Z43)とが共通し、かつ、前記第2巻線部の巻線中心軸(例えば、後述の実施形態での巻線中心軸Z12,Z42)と前記第4巻線部の巻線中心軸(例えば、後述の実施形態での巻線中心軸Z14,Z44)とが共通する。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、
前記第1巻線部の巻線中心軸(例えば、後述の実施形態での巻線中心軸Z11,Z41,Z51)と前記第2巻線部の巻線中心軸(例えば、後述の実施形態での巻線中心軸Z12,Z42,Z52)とが互いに平行であり、前記第3巻線部の巻線中心軸(例えば、後述の実施形態での巻線中心軸Z13,Z43,Z53)と前記第4巻線部の巻線中心軸(例えば、後述の実施形態での巻線中心軸Z14,Z44,Z54)とが互いに平行である。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、
前記第1巻線部、前記第2巻線部、前記第3巻線部及び前記第4巻線部の各巻線中心軸(例えば、後述の実施形態での巻線中心軸Z11〜Z14,Z21〜Z24)が同一平面上に含まれる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、
前記第1コイルにより生じる磁束の前記磁性コアでの磁路長と、前記第2コイルにより生じる磁束の前記磁性コアでの磁路長とは等しい。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記第1コイルにより生じる磁束の前記磁性コアでの磁路及び前記第2コイルにより生じる磁束の前記磁性コアでの磁路は、矩形ループ状の共通形状を有する。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、
前記第1コア部及び前記第2コア部はそれぞれ同形状に形成され、前記第1コア部と前記第2コア部とを組み合わせて前記磁性コアを構成する。
請求項1の発明及び請求項2の発明によれば、第1コイルの分割巻きされた第1巻線部及び第2巻線部の周囲に発生する磁束が互いに打ち消し合うことで、第1コイルの周囲の漏れ磁束を低減できる。同様に、第2コイルの分割巻きされた第3巻線部及び第4巻線部の周囲に発生する磁束が互いに打ち消し合うことで、第2コイルの周囲の漏れ磁束を低減できる。さらに、第1コイルによる第1コア部における磁束の向きと、第2コイルによる第2コア部における磁束の向きが相反するため、磁性コアの磁気飽和が起こりにくくなり、本発明に係る複合型リアクトルは、磁気結合型リアクトルとして十分に機能する。
請求項の発明によれば、各コイルの周囲に発生する磁束の打ち消し合い効果をさらに高めることができ、漏れ磁束をより低減できる。
請求項の発明によれば、各コイルの周囲に発生する磁束の打ち消し合い効果をさらに高めることができ、漏れ磁束をより低減できる。
請求項の発明によれば、各巻線中心軸が同一平面上に含まれるため、各コイルの各巻線部の巻き数や磁性コアの寸法等の設計を容易に行うことができる。
請求項の発明によれば、各コア部に形成される磁束が等しいため、漏れ磁束を低減できる。
請求項の発明によれば、各コア部に形成される磁路の形状が共通であるため、各コイルの周囲に発生する磁束が互いに均衡し、漏れ磁束を効率的に低減できる。
請求項の発明によれば、一体化されていない各コア部にコイルの巻線を巻回した後にこれら2つのコア部を組み合わせることで、容易に本発明に係る複合型リアクトルを製造することができる。
[図1]本発明に係る複合型リアクトルを適用可能な2相インターリーブ型のDC/DC
コンバータの一例を示す回路図である。
[図2]図1に示すDC/DCコンバータにおける各スイッチ部のスイッチング制御に応
じた電流変化の一例を示すグラフである。
[図3]第1実施形態の複合型リアクトルを模式的に示す図である。
[図4]第1実施形態の複合型リアクトルの各コイルの巻線部の分割巻き構成を説明する
分解斜視図である。
[図5]第1実施形態の複合型リアクトルにおいて、一方のコイルと第1コア部とから構
成されたリアクトルの周囲に発生する磁束の一部を示す図である。
[図6]第1実施形態の複合型リアクトルの周囲に発生する漏れ磁束の分布の一例を示す
図である。
[図7]従来の複合型リアクトルの一例を模式的に示す図である。
[図8]図7の複合型リアクトルの周囲に発生する漏れ磁束の分布を示す図である。
[図9]複合型リアクトルの参考例を模式的に示す図である。
[図10]複合型リアクトルの他の参考例を模式的に示す図である。
[図11]他の複合型リアクトルを模式的に示す図である。
[図12]他の複合型リアクトルを模式的に示す斜視図である。
[図13]他の複合型リアクトルを模式的に示す斜視図である。
以下、本発明に係る複合型リアクトルの実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る複合型リアクトルを適用可能な2相インターリーブ型のDC/DCコンバータの一例を示す回路図である。図1に示す2相インターリーブ型のDC/DCコンバータは、平滑コンデンサC1と、2つのコイル2,3を有する複合型リアクトル1と、スイッチ部SW1,SW2,SW3,SW4と、平滑コンデンサC2とを備える。当該DC/DCコンバータは、平滑コンデンサC1側の電圧V1を入力電圧とし、平滑コンデンサC2側の電圧V2を出力電圧として作動する場合、入力電圧V1を昇圧する。逆に、平滑コンデンサC2側の電圧V2を入力電圧とし、平滑コンデンサC1側の電圧V1を出力電圧として作動する場合、当該DC/DCコンバータは、入力電圧V2を降圧する。
複合型リアクトル1のコイル2にはスイッチ部SW1,SW2が接続され、複合型リアクトル1のコイル3にはスイッチ部SW3,SW4が接続されている。スイッチ部SW1,SW2,SW3,SW4は、それぞれIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子と、このスイッチング素子に並列接続された還流ダイオードとを有する。
スイッチ部SW1〜SW4の各スイッチング素子は、図示しないスイッチング制御部からの信号によってオンオフ制御される。但し、スイッチング制御部は、スイッチ部SW1のスイッチング素子をオン制御する際には、スイッチ部SW2のスイッチング素子をオフ制御し、逆に、スイッチ部SW1のスイッチング素子をオフ制御する際には、スイッチ部SW2のスイッチング素子をオン制御する。同様に、スイッチング制御部は、スイッチ部SW3のスイッチング素子をオン制御する際には、スイッチ部SW4のスイッチング素子をオフ制御し、逆に、スイッチ部SW3のスイッチング素子をオフ制御する際には、スイッチ部SW4のスイッチング素子をオン制御する。
図2は、図1に示したDC/DCコンバータにおけるスイッチ部SW1〜SW4のスイッチング制御に応じた電流変化の一例を示すグラフである。図2には、スイッチ部SW1〜SW4のスイッチング制御に応じた、複合型リアクトル1のコイル2を流れる電流I1、複合型リアクトル1のコイル3を流れる電流I2、及び電流I1,I2の合成電流Icの各変化が示される。図2に示すように、スイッチ部SW2がオン制御、スイッチ部SW1がオフ制御されると、複合型リアクトル1のコイル2を流れる電流I1は増加し、スイッチ部SW2がオフ制御、スイッチ部SW1がオン制御されると電流I1は低下する。同様に、スイッチ部SW4がオン制御、スイッチ部SW3がオフ制御されると、複合型リアクトル1のコイル3を流れる電流I2は増加し、スイッチ部SW4がオフ制御、スイッチ部SW3がオン制御されると電流I2は低下する。なお、当該電流の増減は、図2に示したスイッチ部SW2,SW4の時比率(デューティ比)と、複合型リアクトル1のインダクタンス及び結合率とに応じて異なる。
図2に示すように、スイッチ部SW1,SW2のスイッチング制御の1周期(Ts)と、スイッチ部SW3,SW4のスイッチング制御の1周期(Ts)とは位相が半周期(Ts/2)ずれている。その結果、電流I1と電流I2の合成電流Icは半周期(Ts/2)毎に値が増加するため、2相インターリーブ型のDC/DCコンバータは、インダクタンス値が同様の単相の場合と比較して、リプルの小さい安定した電流を出力できる。
なお、図に示したDC/DCコンバータでは、コイル2とコイル3は互いに磁気結合しており、巻数比が1:1であるので、コイル3にはコイル2と同じ電圧が誘起される。また、コイル2,3の巻線の巻回方向はドットによって示される。図に示した構成では、コイル3の巻線の端子cは電源(Vin)の正極側であり、巻回方向が異なるコイル2の巻線の端子電源(Vin)の極側である。このため、スイッチ部SW2がオン制御されてコイル2に電流I1が流れる状態の時、コイル3に電流I2がコアの磁化を相殺する方向に発生する。同様に、スイッチ部SW4がオン制御されてコイル3に電流I2が流れる状態の時、コイル2に電流I1がコアの磁化を相殺する方向に発生する。
以下、上記説明した2相インターリーブ型のDC/DCコンバータに適用可能な複合型リアクトル1の複数の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態の複合型リアクトル10について、図3〜図6を参照して説明する。図3は、第1実施形態の複合型リアクトルを模式的に示す図である。図3に示すように、第1実施形態の複合型リアクトル10は、磁性コア11と、共通コアとしての磁性コア11に巻回される2つのコイル12,13とを備える。
磁性コア11は、平面視で略U字状に形成された、分割可能な同形状の第1コア部11a及び第2コア部11bを有する。なお、第1コア部11a及び第2コア部11bは、磁性材である珪素鋼板又はダストコア等を積層してそれぞれ構成される。第1コア部11aと第2コア部11bとは、各コア部の凹部がそれぞれ対向し、一方のコア部の2つの端面に他方のコア部の対向する2つの端面を重ねた状態で結合される。第1コア部11aと第2コア部11bとを結合した磁性コア11の平面視形状は、四隅の角を落とした矩形ループ状である。第1コア部11aにはコイル12の巻線が巻回され、第2コア部11bにはコイル13の巻線が巻回される。なお、磁性コア11の平面視形状は、四隅の角部を有する完全な矩形ループ状であっても良い。
コイル12は、第1巻線部12aと第2巻線部12bとに分割巻きされる。第1巻線部12a及び第2巻線部12bは、第1コア部11aの対向する2辺を構成する巻回部に、各巻回部の巻線中心軸Z11,Z12を中心に巻回される。図3に示す例では、第1巻線部12aの巻線は、第1コア部11aの一方の巻回部に、巻線中心軸Z11を中心に巻回される。また、第2巻線部12bの巻線は、第1コア部11aの他方の巻回部に、巻線中心軸Z12を中心に巻回される。なお、第1巻線部12a及び第2巻線部12bの各巻き数は同数である。
同様に、コイル13は、第3巻線部13aと第4巻線部13bとに分割巻きされる。第3巻線部13a及び第4巻線部13bは、第2コア部11bの対向する2辺を構成する巻回部に、各巻回部の巻線中心軸Z13,Z14を中心に巻回される。図3に示す例では、第3巻線部13aの巻線は、第2コア部11bの一方の巻回部に、巻線中心軸Z13を中心に巻回される。また、第4巻線部13bの巻線は、第2コア部11bの他方の巻回部に、巻線中心軸Z14を中心に巻回される。なお、第3巻線部13a及び第4巻線部13bの各巻き数は同数である。
なお、本実施形態の磁性コア11によれば、第1コア部11aの一方の巻回部の巻線中心軸Z11と、第2コア部11bの一方の巻回部の巻線中心軸Z13は共通し、第1コア部11aの他方の巻回部の巻線中心軸Z12と、第2コア部11bの他方の巻回部の巻線中心軸Z14は共通する。また、巻線中心軸Z11と巻線中心軸Z12は平行であり、巻線中心軸Z13と巻線中心軸Z14は平行である。また、巻線中心軸Z11〜Z14は全て同一平面上に含まれる。
図4は、第1実施形態の複合型リアクトル10の各コイルの巻線部の分割巻き構成を説明する分解斜視図である。図4に示す端子aはコイル12の巻線の始点を示し、端子bはコイル12の巻線の終点を示す。端子aは、コイル12の第1巻線部12aの始点でもあり、端子bは、コイル12の第2巻線部12bの終点でもある。なお、端子a,bは、図に示した端子a,bの関係と同様である。また、図4に示す端子cはコイル13の巻線の始点を示し、端子dはコイル13の巻線の終点を示す。端子cは、コイル13の第3巻線部13aの始点でもあり、端子dは、コイル13の第4巻線部13bの終点でもある。なお、端子c,dは、図に示した端子c,dの関係と同様である。
コイル12の巻線は、第1コア部11aの一方の巻回部に、巻線中心軸Z11と平行な図4に示す矢印A方向に見て反時計回りに巻回されて、第1巻線部12aを構成した後、第1コア部11aの他方の巻回部側に案内され、当該他方の巻回部に、巻線中心軸Z12とも平行な矢印A方向に見て時計回りに巻回されて、第2巻線部12bを構成する。また、コイル13の巻線は、第2コア部11bの一方の巻回部に、巻線中心軸Z13と平行な矢印A方向に見て時計回りに巻回されて、第3巻線部13aを構成した後、第2コア部11bの他方の巻回部側に案内され、当該他方の巻回部に、巻線中心軸Z14とも平行な矢印A方向に見て反時計回りに巻回されて、第4巻線部13bを構成する。したがって、第1巻線部12aによる第1コア部11aにおける磁束の向きは、第3巻線部13aによる第2コア部11bにおける磁束の向きに相反する。同様に、第2巻線部12bによる第1コア部11aにおける磁束の向きは、第4巻線部13bによる第2コア部11bにおける磁束の向きに相反する。
また、第1コア部11aの形状と第2コア部11bの形状が等しく、各コア部には結合面を中心にコイル12,13が対称に配設されているため、コイル12により生じる磁束の第1コア部11aでの磁路MP2と、コイル13により生じる磁束の第2コア部11bでの磁路MP3とは共通の矩形形状を有し、2つの磁路MP2,MP3の磁路長は等しい。
図5は、第1実施形態の複合型リアクトル10において、コイル12と第1コア部11aとから構成されたリアクトルの周囲に発生する磁束の一部を示す図である。コイル12の第1巻線部12a及び第2巻線部12bは、第1コア部11aの巻線中心軸Z11,Z12に沿った各巻回部に、巻線中心軸Z11,Z12を中心に同巻き数で巻回されている。また、図4に示したように、第1巻線部12aの巻線中心軸Z11を中心とした巻き方向は、第2巻線部12bの巻線中心軸Z12を中心とした巻き方向と逆向きである。したがって、図5に示すように、第1巻線部12aの周囲に発生する磁束Φ1と、第2巻線部12bの周囲に発生する磁束Φ2とは、コイル12の周囲で互いに打ち消し合うよう作用する。
同様に、コイル13の第3巻線部13a及び第4巻線部13bは、第2コア部11bの巻線中心軸Z13,Z14に沿った各巻回部に、巻線中心軸Z13,Z14を中心に同巻き数で巻回されている。また、図4に示したように、第3巻線部13aの巻線中心軸Z13を中心とした巻き方向は、第4巻線部13bの巻線中心軸Z14を中心とした巻き方向と逆向きである。したがって、第3巻線部13aの周囲に発生する磁束と、第4巻線部13bの周囲に発生する磁束とは、コイル13の周囲で互いに打ち消し合うよう作用する。
図6は、第1実施形態の複合型リアクトル10の周囲に発生する漏れ磁束の分布の一例を示す図である。上記説明したように、コイル12側では第1巻線部12aの周囲に発生する磁束と第2巻線部12bの周囲に発生する磁束とが互いに打ち消し合い、コイル13側では第3巻線部13aの周囲に発生する磁束と第4巻線部13bの周囲に発生する磁束とが互いに打ち消し合う。一方、本実施形態の複合型リアクトル10の周囲に発生する漏れ磁束の比較として、従来の複合型リアクトルの構成を図7に示し、当該複合型リアクトルの周囲に発生する漏れ磁束の分布の一例を図8に示す。図8に示すように、図7に示した複合型リアクトルの周囲の磁界には、一方のコイルからの漏れ磁束と、他方のコイルからの漏れ磁束とが含まれ、漏れ磁束は互いに打ち消し合っていない。このように、本実施形態では、本実施形態の複合型リアクトル10の周囲に発生する漏れ磁束は、各コイルの一方の巻線部による磁束が他方の巻線部による磁束を打ち消すことにより低減されている。なお、本実施形態で用いられる磁性コア11が従来のものと同様であっても、上記説明したように、各コイルの分割巻きされた各巻線部の巻き方向を上記構成とすることで、漏れ磁束の低減を実現できる。
また、本実施形態では、図3に示したように、第1巻線部12aによる第1コア部11aにおける磁束の向きは、第3巻線部13aによる第2コア部11bにおける磁束の向きに相反し、第2巻線部12bによる第1コア部11aにおける磁束の向きは、第4巻線部13bによる第2コア部11bにおける磁束の向きに相反している。このため、磁性コア11の磁気飽和が起こりにくくなり、本実施形態の複合型リアクトル10は、磁気結合型リアクトルとして十分に機能する。
また、本実施形態では、磁性コア11を構成する第1コア部11a及び第2コア部11bは同形状であり、コイル12の第1巻線部12a及び第2巻線部12bの各中心軸である巻線中心軸Z11,Z12、及びコイル13の第3巻線部13a及び第4巻線部13bの各中心軸である巻線中心軸Z13,Z14は同一平面上に含まれる。また、巻線中心軸Z11と巻線中心軸Z13は共通し、巻線中心軸Z12と巻線中心軸Z14は共通する。また、巻線中心軸Z11と巻線中心軸Z12は平行であり、巻線中心軸Z13と巻線中心軸Z14は平行である。さらに、コイル12により生じる磁束の第1コア部11aでの磁路と、コイル13により生じる磁束の第2コア部11bでの磁路とは共通の形状を有し、これら2つの磁路の磁路長は等しい。したがって、各コイルの周囲に発生する磁束が互いに均衡し、本実施形態の複合型リアクトル10の周囲の漏れ磁束を効率的に低減できる。
さらに、磁性コア11は、同形状の第1コア部11a及び第2コア部11bから構成されるため、一体化されていない各コア部にコイルの巻線を巻回した後にこれら2つのコア部を結合することで、容易に本実施形態の複合型リアクトル10を製造することができる。
複合型リアクトルの参考例
図9は、複合型リアクトルの参考例を模式的に示す図である。参考例の複合型リアクトル20が複合型リアクトル10と異なる点は、コアの形状である。このため、複合型リアクトル10と同一又は同等の構成要素には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
参考例の複合型リアクトル20が備える磁性コア21は、平面視で略C字状に形成された、分割可能な同形状の第1コア部21a及び第2コア部21bを有する。なお、第1コア部21a及び第2コア部21bは、磁性材である珪素鋼板又はダストコア等を積層してそれぞれ構成される。第1コア部21aと第2コア部21bとは、各コア部の凹部がそれぞれ対向し、一方のコア部の2つの端面に他方のコア部の対向する2つの端面を重ねた状態で結合される。第1コア部21aと第2コア部21bとを結合した磁性コア21の平面視形状は円環状である。なお、図10に示すように、第1コア部21aと第2コア部21bとを結合した平面視形状が楕円に近い環状の磁性コアであっても良い。
また、第1コア部21aの形状と第2コア部21bの形状が等しく、各コア部には結合面を中心にコイル12,13が対称に配設されているため、コイル12により生じる磁束の第1コア部21aでの磁路と、コイル13により生じる磁束の第2コア部21bでの磁路とは共通の環状形状を有し、2つの磁路の磁路長は等しい。
本参考例の複合リアクトル20でも、複合リアクトル10と同様に、第1コア部21aにはコイル12の巻線が分割巻きで巻回され、第2コア部21bにはコイル13の巻線が分割巻きで巻回される。コイル12の第1巻線部12a及び第2巻線部12bは、図9に示す第1コア部21aの巻線中心軸Z21,Z22に沿った各巻回部に、巻線中心軸Z21,Z22を中心に同巻き数で巻回されている。第1巻線部12aの巻線中心軸Z21を中心とした巻き方向は、第2巻線部12bの巻線中心軸Z22を中心とした巻き方向と逆向きである。したがって、第1巻線部12aの周囲に発生する磁束と、第2巻線部12bの周囲に発生する磁束とは、コイル12の周囲で互いに打ち消し合うよう作用する。
同様に、コイル13の第3巻線部13a及び第4巻線部13bは、図9に示す第2コア部21bの巻線中心軸Z23,Z24に沿った各巻回部に、巻線中心軸Z23,Z24を中心に同巻き数で巻回されている。また、第3巻線部13aの巻線中心軸Z23を中心とした巻き方向は、第4巻線部13bの巻線中心軸Z24を中心とした巻き方向と逆向きである。したがって、第3巻線部13aの周囲に発生する磁束と、第4巻線部13bの周囲に発生する磁束とは、コイル13の周囲で互いに打ち消し合うよう作用する。
したがって、コイル12側では第1巻線部12aの周囲に発生する磁束と第2巻線部12bの周囲に発生する磁束とが互いに打ち消し合い、コイル13側では第3巻線部13aの周囲に発生する磁束と第4巻線部13bの周囲に発生する磁束とが互いに打ち消し合うため、本参考例の複合型リアクトル20の周囲に発生する漏れ磁束は小さい。
また、本参考例の複合型リアクトル20では、図9に示したように、コイル12の第1巻線部12aによる第1コア部21aにおける磁束の向きは、コイル13の第3巻線部13aによる第2コア部21bにおける磁束の向きに略相反する。同様に、コイル12の第2巻線部12bによる第1コア部21aにおける磁束の向きは、コイル13の第4巻線部13bによる第2コア部21bにおける磁束の向きに略相反する。このため、磁性コア21の磁気飽和が起こりにくくなり、本参考例の複合型リアクトル20は、磁気結合型リアクトルとして十分に機能することができる。
また、本参考例の複合型リアクトル20では、図9に示すように、磁性コア21を構成する第1コア部21a及び第2コア部21bは同形状であり、第1コア部21aの各巻回部の巻線中心軸Z21,Z22及び第2コア部21bの各巻回部の巻線中心軸Z23,Z24は全て同一平面上に含まれる。さらに、コイル12により生じる磁束の第1コア部21aでの磁路と、コイル13により生じる磁束の第2コア部21bでの磁路とは共通の形状を有し、これら2つの磁路の磁路長は等しい。したがって、各コイルの周囲に発生する磁束が互いに均衡し、本参考例の複合型リアクトル20の周囲の漏れ磁束を効率的に低減できる。
さらに、磁性コア21は、同形状の第1コア部21a及び第2コア部21bから構成されるため、一体化されていない各コア部にコイルの巻線を巻回した後にこれら2つのコア部を結合することで、容易に本参考例の複合型リアクトル20を製造することができる。
上記説明した複合型リアクトル10、20では、磁性コア11,21を構成する2つのコア部がそれぞれ同じ形状であるが、図11に示すように、端面の面積及び形状が異なる2つのコア部31a,31bを結合して矩形ループ状又は環状の磁性コア31を構成しても良い。この場合、一方のコア部の2つの端面に他方のコア部の対向する2つの端面を重ねた状態で、各端面が完全には重ならず、端面の一部が重なっていれば良い。当該構成であっても、各コイル12,13において、一方の巻線部の周囲に発生する磁束と、他方の巻線部の周囲に発生する磁束とが互いに打ち消し合うよう作用し、磁気結合型リアクトルとして十分に機能する。
また、図12に示すように、各コア部41a,41bの一方の巻回部と他方の巻回部との間に段差が設けられた構成であっても良い。この場合、第1コア部41aの一方の巻線部の巻線中心軸Z41及び第2コア部41bの一方の巻線部の巻線中心軸Z43を含む平面と、第1コア部41aの他方の巻線部の巻線中心軸Z42及び第2コア部41bの他方の巻線部の巻線中心軸Z44を含む平面とは異なる平面である。当該構成であっても、各コイル12,13において、一方の巻線部の周囲に発生する磁束と、他方の巻線部の周囲に発生する磁束とが互いに打ち消し合うよう作用、磁気結合型リアクトルとして十分に機能する。
また、図13に示すように、磁性コア51を構成する第1コア部51a及び第2コア部51bは同じ形状であるが、第1コア部51aに対して第2コア部51bをずらして、第1コア部51aの巻線中心軸Z51,Z52と第2コア部51bの巻線中心軸Z53,Z54とが互いにずれた状態で第1コア部51aと第2コア部51bとを結合しても良い。この場合、第1コア部51aの一方の巻線部の巻線中心軸Z51及び他方の巻線部の巻線中心軸Z52を含む平面と、第2コア部51bの一方の巻線部の巻線中心軸Z53及び他方の巻線部の巻線中心軸Z54を含む平面とは異なる平面である。当該構成であっても、各コイル12,13において、一方の巻線部の周囲に発生する磁束と、他方の巻線部の周囲に発生する磁束とが互いに打ち消し合うよう作用、磁気結合型リアクトルとして十分に機能する。
さらに、上記説明した磁性コアを構成する一方のコア部と他方のコア部との間にはエアギャップが設けられても良い。エアギャップを設けた構成であれば、エアギャップがない構成と比較して、コイル12の第1巻線部12aとコイル13の第3巻線部13aの間隔及びコイル12の第2巻線部12bとコイル13の第4巻線部13bの間隔を狭くできる。また、磁性コアの各コア部の巻線中心軸に垂直な断面形状は矩形であっても円形であっても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、本発明に係る複合型リアクトルは、図1に示した昇降圧を行うDC/DCコンバータ以外に、昇圧のみを行うDC/DCコンバータ又は降圧のみを行うDC/DCコンバータにも適用可能である。
10,20 複合型リアクトル
11,21,31,41,51 磁性コア
11a,21a,31a,41a,51a 第1コア部
11b,21b,31b,41b,51b 第2コア部
12 コイル
12a 第1巻線部
12b 第2巻線部
13 コイル
13a 第3巻線部
13b 第4巻線部
MP2,MP3 磁路
Z11〜Z14,Z21〜Z24,Z41〜Z44,Z51〜Z54 巻線中心軸

Claims (9)

  1. 一端が共通の電源に接続される第1コイル及び第2コイルと、
    前記第1コイル及び前記第2コイルが巻回された矩形ループ状の磁性コアと、を備えた、インターリーブ型のDC/DCコンバータに用いられる複合型リアクトルであって、
    前記磁性コアは、前記第1コイルの巻線が巻回される略U字状の第1コア部と、前記第2コイルの巻線が巻回される略U字状の第2コア部とが、巻線中心軸方向から見て対向する端面が重なる位置に配置されており、
    前記第1コイルは、前記第1コア部の対向する2辺を構成する巻回部に分割巻きされた第1巻線部及び第2巻線部を有し、
    前記第2コイルは、前記第2コア部の対向する2辺を構成する巻回部に分割巻きされた第3巻線部及び第4巻線部を有し、
    前記第1コア部の前記第1巻線部が巻回された巻回部側の端面と、前記第2コア部の前記第3巻線部が巻回された巻回部側の端面とが重なる位置に配置され、
    前記第1コア部の前記第2巻線部が巻回された巻回部側の端面と、前記第2コア部の前記第4巻線部が巻回された巻回部側の端面とが重なる位置に配置され、
    前記第1巻線部の一端及び前記第3巻線部の一端は、前記電源に接続され、
    前記第1巻線部の他端及び前記第3巻線部の他端は、それぞれ前記第2巻線部の一端及び第4巻線部の一端に接続され、
    前記第1コア部は、前記第1巻線部から突出する第1コア端部と、前記第2巻線部から突出する第2コア端部と、を有し、
    前記第2コア部は、前記第3巻線部から突出する第3コア端部と、前記第4巻線部から突出する第4コア端部と、を有し、
    前記第1巻線部は、巻線中心軸方向の一方向を見て時計回りと反時計回りの内の一方の巻回方向で巻回され、
    前記第2巻線部は、巻線中心軸方向の前記一方向を見て時計回りと反時計回りの内の他方の巻回方向で巻回され、
    前記第3巻線部は、巻線中心軸方向の前記一方向を見て時計回りと反時計回りの内の前記他方の巻回方向で巻回され、
    前記第4巻線部は、巻線中心軸方向の前記一方向を見て時計回りと反時計回りの内の前記一方の巻回方向で巻回された、インターリーブ型のDC/DCコンバータに用いられる複合型リアクトル。
  2. 一端が共通の電源に接続される第1コイル及び第2コイルと、
    前記第1コイル及び前記第2コイルが巻回された矩形ループ状の磁性コアと、を備えた、インターリーブ型のDC/DCコンバータに用いられる複合型リアクトルであって、
    前記磁性コアは、前記第1コイルの巻線が巻回される略U字状の第1コア部と、前記第2コイルの巻線が巻回される略U字状の第2コア部とが、巻線中心軸方向から見て対向する端面が重なる位置に配置されており、
    前記第1コイルは、前記第1コア部の対向する2辺を構成する巻回部に分割巻きされた第1巻線部及び第2巻線部を有し、
    前記第1巻線部及び前記第2巻線部は、前記第1コイルの周囲に発生する磁束が互いに打ち消し合う向きにそれぞれ配設され、
    前記第2コイルは、前記第2コア部の対向する2辺を構成する巻回部に分割巻きされた第3巻線部及び第4巻線部を有し、
    前記第3巻線部及び前記第4巻線部は、前記第2コイルの周囲に発生する磁束が互いに打ち消し合う向きにそれぞれ配設され、
    前記第1コア部の前記第1巻線部が巻回された巻回部側の端面と、前記第2コア部の前記第3巻線部が巻回された巻回部側の端面とが重なる位置に配置され、
    前記第1コア部の前記第2巻線部が巻回された巻回部側の端面と、前記第2コア部の前記第4巻線部が巻回された巻回部側の端面とが重なる位置に配置され、
    前記第1巻線部の一端及び前記第3巻線部の一端は、前記電源に接続され、
    前記第1巻線部の他端及び前記第3巻線部の他端は、それぞれ前記第2巻線部の一端及び第4巻線部の一端に接続され、
    前記第1コア部は、前記第1巻線部から突出する第1コア端部と、前記第2巻線部から突出する第2コア端部と、を有し、
    前記第2コア部は、前記第3巻線部から突出する第3コア端部と、前記第4巻線部から突出する第4コア端部と、を有し、
    前記第1巻線部及び前記第3巻線部は、
    前記第1巻線部の前記一端から前記他端へ電流が流れた際に、前記第1コア部に発生する磁束の向きと、
    前記第3巻線部の前記一端から前記他端へ電流が流れた際に、前記第2コア部に発生する磁束の向きと、が相反するように巻回され、
    前記第2巻線部及び前記第4巻線部は、
    前記第2巻線部の前記一端から前記他端へ電流が流れた際に、前記第1コア部に発生する磁束の向きと、
    前記第4巻線部の前記一端から前記他端へ電流が流れた際に、前記第2コア部に発生する磁束の向きと、が相反するように巻回された、インターリーブ型のDC/DCコンバータに用いられる複合型リアクトル。
  3. 請求項1又は2に記載の複合型リアクトルであって、
    前記第1コイルと前記第2コイルとには、互いに位相のずれた電流が入力される、複合型リアクトル。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の複合型リアクトルであって、
    前記第1巻線部の巻線中心軸と前記第3巻線部の巻線中心軸とが共通し、かつ、前記第2巻線部の巻線中心軸と前記第4巻線部の巻線中心軸とが共通する、複合型リアクトル。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の複合型リアクトルであって、
    前記第1巻線部の巻線中心軸と前記第2巻線部の巻線中心軸とが互いに平行であり、
    前記第3巻線部の巻線中心軸と前記第4巻線部の巻線中心軸とが互いに平行である、複合型リアクトル。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の複合型リアクトルであって、
    前記第1巻線部、前記第2巻線部、前記第3巻線部及び前記第4巻線部の各巻線中心軸が同一平面上に含まれる、複合型リアクトル。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の複合型リアクトルであって、
    前記第1コイルにより生じる磁束の前記磁性コアでの磁路長と、前記第2コイルにより生じる磁束の前記磁性コアでの磁路長とは等しい、複合型リアクトル。
  8. 請求項7に記載の複合型リアクトルであって、
    前記第1コイルにより生じる磁束の前記磁性コアでの磁路及び前記第2コイルにより生じる磁束の前記磁性コアでの磁路は、矩形ループ状の共通形状を有する、複合型リアクトル。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の複合型リアクトルであって、
    前記第1コア部及び前記第2コア部はそれぞれ同形状に形成され、前記第1コア部と前記第2コア部とを組み合わせて前記磁性コアを構成する、複合型リアクトル。
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