JP6619068B1 - ボルトを取付金具に固定する構造及びボルトを取付金具に固定する方法並びにポールホルダ - Google Patents

ボルトを取付金具に固定する構造及びボルトを取付金具に固定する方法並びにポールホルダ Download PDF

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Abstract

【課題】ボルトのねじ部に螺合したナットを例えば押え金具等に締め付けても、ボルトが取付金具に対して回転するおそれがなく、ボルトを取付金具に強固に固定する。【解決手段】本発明の固定構造は、取付金具12とボルト11とボルト固定機構17とを備える。取付金具には通孔12dが形成される。ボルトは、通孔に挿通されるねじ部11aと、通孔より大径に形成された多角形状の頭部11bと、ねじ部及び頭部を接続し通孔の円周部分に位置する頚部11cとを有する。また、ボルト固定機構はねじ部を通孔に挿通した状態でボルトを取付金具に固定するように構成される。即ち、ボルト固定機構は、取付金具のうち通孔の周囲に頭部の多角形状に相応する多角形状に形成され多角形状の頭部の一部を収容可能な凹部12fと、取付金具のうち通孔の内周部分がプレス成形により塑性変形してボルトの頚部及びねじ部の一部に圧接された圧接部12gとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ボルトを取付金具に固定する構造と、ボルトを取付金具に固定する方法と、取付金具に固定されたボルトのねじ部を押え金具に挿通してこのねじ部にナットを螺合することにより取付金具及び押え金具によりポールを挟み込み可能なポールホルダに関するものである。
従来、金属板に六角ボルトを植設状に固定する六角ボルトの固定構造において、金属板にノッチング加工により立上がり壁を形成し、この立上がり壁間に六角ボルトの頭部を位置させた状態で立上がり壁をかしめて固定する六角ボルトの固定構造が開示されている(例えば、特許文献1(請求項1、第3頁第14行〜第4頁第5行、第4頁第19行〜第5頁第5行、第1図〜第3図)参照。)。この六角ボルトの固定構造では、金属板のノッチング加工により互いに対向する一対の立上がり壁を形成し、これらの立上がり壁間には四角状の孔が形成される。また、金属板にノッチング加工を施し、六角ボルトのねじ部を孔に挿着させ、ボルトの頭部を立上がり壁間に着座させる。この場合、頭部は六角形であるので、孔に落ち込まず、頭部の互いに対向する2つの面が一対の立上がり壁の内側面にそれぞれ当接する。この状態で一対の立上がり壁の上端をそれぞれ内側にかしめてボルトの頭部を押える。
このように構成された六角ボルトの固定構造では、六角ボルトを取付けようとする金属板にノッチング加工により立上がり壁を形成し、この立上がり壁間にボルト頭部を挟み込んでかしめるだけであるので、その作業及び構成が簡単であるとともに、溶接を行わないため、熱による金属組成の変化はなく、固定部分が強度的に優れたものになる。
一方、周縁に円筒状の立上り壁が形成されたバーリング孔を有するワークに接合されるかしめボルトであって、ねじ部と、ねじ部の基端に設けられた頭部と、頭部の座面側にねじ部の周囲を巡るように設けられたかしめ用筒とを備えたかしめボルトが開示されている(例えば、特許文献2(請求項4、段落[0022]、[0023]、図15〜図19)参照。)。このかしめボルトでは、かしめ用筒が、ワークのバーリング孔に立上り壁側から挿入されて立上り壁とは反対側のバーリング孔周縁にかしめられる。また、頭部の座面側には、更にかしめ用筒の周囲を巡るように設けられワークの立上り壁が圧入される環状溝が形成され、頭部の環状溝外周面には、立上り壁の外周部が塑性変形して入る複数の凹部が周方向に間隔をおいて形成される。更に、頭部の環状溝内周面には、立上り壁の内周部に食い込んだ状態になるように外周面の各凹部に向って突出した三角山形凸部が形成される。
このように構成されたかしめボルトでは、環状溝外周面の凹部と環状溝内周面の三角山形凸部とによって、かしめボルトに大きな回り止め力が付与され、かしめ部によってかしめボルトに大きな抜け止め力が付与される。具体的には、環状溝外周面にワークの立上り壁外周部が塑性変形して入る凹部を設ける一方、環状溝内周面に立上り壁内周部に食い込む三角山形凸部を設けたので、ボルトに大きな回り止め力が付与される。また、ボルト側のかしめ部をワークのバーリング孔周縁にかしめたので、ボルトに大きな抜け止め力が付与され、しかもワークに予めバーリング孔を形成したので、比較的小さなプレス力でかしめボルトをワークに確実に接合できる。
実開昭54−22662号公報 特開2009−250352号公報
しかし、上記従来の特許文献1に示された六角ボルトの固定構造では、金属板にノッチング加工により形成された一対の立上がり壁に六角ボルトの頭部の互いに対向する2面のみが当接するため、六角ボルトのねじ部にナットを螺合して締め付けると、六角ボルトの頭部の回転力により立上がり部が変形して、六角ボルトが金属板に対して回転するおそれがあった。また、上記従来の特許文献2に示されたかしめボルトでは、ワークにバーリング孔及び立上り壁を形成するとともに、かしめボルトにかしめ用筒、環状溝、複数の凹部及び三角山形凸部を形成しなければならず、加工工数が増大する問題点があった。
本発明の第1の目的は、ボルトのねじ部にナットを螺合して、このナットを例えば押え金具等に締め付けても、ボルトが取付金具に対して回転するおそれがなく、ボルトを取付金具に強固に固定できる、ボルトを取付金具に固定する構造及びボルトを取付金具に固定する方法並びにポールホルダを提供することにある。本発明の第2の目的は、市販のボルトをそのまま利用でき、加工工数を低減できる、ボルトを取付金具に固定する構造及びボルトを取付金具に固定する方法並びにポールホルダを提供することにある。本発明の第3の目的は、プレス成型機のボルト圧入用下型の凸状リングを取付金具の下面に圧入することにより、ボルトの頚部の全部及びねじ部の一部に圧接される圧接部の圧接力を高めることができ、ボルトを取付金具に更に強固に固定できる、ボルトを取付金具に固定する方法を提供することにある。本発明の第4の目的は、ボルトのねじ部にナットを螺合して、このナットを押え金具に締め付けても、取付金具及び押え金具の変形を抑制できる、ポールホルダを提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1及び図7に示すように、通孔12dが形成された取付金具12と、通孔12dに挿通されるねじ部11aと通孔12dより大径に形成された多角形状の頭部11bとねじ部11a及び頭部11bを接続し通孔12dの円周部分に位置する頚部11cとを有するボルト11と、ねじ部11aを通孔12dに挿通した状態でボルト11を取付金具12に固定するボルト固定機構17とを備えたボルト11を取付金具12に固定する構造であって、ボルト固定機構17が、取付金具12のうち通孔12dの周囲に頭部11bの多角形状に相応する多角形状であって頭部11bより僅かに小さく形成され多角形状の頭部11bの一部を圧入可能な凹部12fと、取付金具12のうち通孔12dの内周部分がプレス成型により塑性変形してボルト11のうちねじの形成されていない円柱状の頚部11cの全部及びねじ部11aの一部に圧接された圧接部12gとを有することを特徴とする。
本発明の第2の観点は、図1及び図5〜図8に示すように、取付金具12に通孔12dを形成する工程と、取付金具12のうち通孔12dの周囲にボルト11の頭部11bの多角形状に相応する多角形状であって頭部11bより僅かに小さい凹部12fを形成する工程と、ボルト11のねじ部11aを通孔12dに挿通した後にボルト11の頭部11bをプレス成型機のボルト圧入用上型23により取付金具12の凹部12fに圧入すると同時に取付金具12のうち通孔12dの内周縁部分をプレス成型機のボルト圧入用下型24により塑性変形させてボルト11のうちねじの形成されていない円柱状の頚部11cの全部及びねじ部11aの一部に圧接する工程とを含むボルト11を取付金具12に固定する方法である。
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に図1、図2及び図8に示すように、プレス成型機のボルト圧入用下型24の内周部上面に、その厚さ方向の外側から内側に向って下方に傾斜する凸状リング24aを形成し、この凸状リング24aを取付金具12のうち通孔12dの内周縁部分の下面に圧入したときに、通孔12dの縮径量を増大させる方向に通孔12dの内周縁部分が塑性変形することを特徴とする。
本発明の第4の観点は、図3、図4、図9及び図10に示すように、ボルト11が第1の観点に記載の構造で固定された取付金具12と、取付金具12に対向して設けられボルト11のねじ部11aが挿通される透孔13aが形成され取付金具12とともにポール16を挟み込み可能な押え金具13と、押え金具13の透孔13aに挿通されたねじ部11aに螺合されるナット14とを備えたポールホルダ10である。
本発明の第5の観点は、第4の観点に基づく発明であって、更に図4及び図9に示すように、取付金具12の長手方向中央が山型に傾斜して形成され、取付金具12の全外周縁に押え金具13とは反対側にリブ12cが立設され、山型に傾斜する部分に位置するリブ12cの高さが頂上から傾斜面に沿って下方に向うに従い次第に高くなるように形成され、押え金具13の長手方向中央が谷型に傾斜して形成され、押え金具13の全外周縁に取付金具12とは反対側にリブ13dが立設され、谷型に傾斜する部分に位置するリブ13dの高さが谷底から傾斜面に沿って上方に向うに従い次第に高くなるように形成されたことを特徴とする。
本発明の第1の観点のボルトを取付金具に固定する構造では、取付金具の多角形状の凹部にボルトの多角形状の頭部の一部を収容し、取付金具の圧接部をボルトのうちねじの形成されていない円柱状の頚部の全部及びねじ部の一部に圧接したので、ボルトの頭部の各辺が取付金具の凹部の各辺にそれぞれ密着し、かつ取付金具の圧接部がボルトのねじ部の谷内に進入している。この結果、ボルトが取付金具に強固に固定されているので、ボルトのねじ部にナットを螺合して、このナットを例えば押え金具等に締め付けても、ボルトが取付金具に対して回転するおそれがない。また、市販のボルトをそのまま利用できるので、ボルトを取付金具に固定する加工工数を低減できる。
本発明の第2の観点のボルトを取付金具に固定する方法では、取付金具に通孔と多角形状の凹部を形成し、ボルトのねじ部を取付金具の通孔に挿通した後に、ボルトの多角形状の頭部をプレス成型機のボルト圧入用上型により取付金具の多角形状の凹部に圧入すると同時に、取付金具のうち通孔の内周縁部分をプレス成型機のボルト圧入用下型により塑性変形させてボルトのうちねじの形成されていない円柱状の頚部の全部及びねじ部の一部に圧接するので、上記と同様に、ボルトの頭部の各辺が取付金具の凹部の各辺にそれぞれ密着し、かつ取付金具の圧接部がボルトのねじ部の谷内に進入している。この結果、ボルトが取付金具に強固に固定されるので、上記と同様に、ボルトのねじ部にナットを螺合して、このナットを例えば押え金具等に締め付けても、ボルトが取付金具に対して回転するおそれがない。また、市販のボルトをそのまま利用できるので、上記と同様に、ボルトを取付金具に固定する加工工数を低減できる。
本発明の第3の観点のボルトを取付金具に固定する方法では、プレス成型機のボルト圧入用下型の内周部上面に、その厚さ方向の外側から内側に向って下方に傾斜する凸状リングを形成したので、この凸状リングを取付金具のうち通孔の内周縁部分の下面に圧入すると、通孔の縮径量を増大させる方向に通孔の内周縁部分が塑性変形する。この結果、圧接部がボルトの頚部の全部及びねじ部の一部に圧接される圧接力を高めることができるので、ボルトが取付金具に更に強固に固定される。
本発明の第4の観点のポールホルダでは、取付金具に固定されたボルトのねじ部を押え金具の透孔に挿通して、このねじ部にナットを螺合すると、取付金具及び押え金具によりポールを挟み込むことができる。このとき、ボルトが第1の観点に記載の構造で取付金具に固定されているので、上記ナットを押え金具に締め付けても、ボルトが取付金具に対して回転するおそれがない。また、市販のボルトをそのまま利用できるので、上記と同様に、ボルトを取付金具に固定する加工工数を低減できる。
本発明の第5の観点のポールホルダでは、ボルトのねじ部にナットを螺合して、このナットを押え金具に締め付けたときに、取付金具の山型に傾斜する部分の下端に最も大きな曲げ力が作用し、押え金具の谷型に傾斜する部分の上端に最も大きな曲げ力が作用するけれども、取付金具の上記傾斜する部分の下端におけるリブを最も高く形成したので、取付金具の変形を抑制でき、押え金具の上記傾斜する部分の上端におけるリブを最も高く形成したので、押え金具の変形を抑制できる。
本発明実施形態のボルトを取付金具に固定した状態を示す図6(b)の拡大断面図である。 図1のA部拡大断面図である。 図9のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 そのボルトを取付金具に固定する前半の工程を示す図である。 そのボルトを取付金具に固定する後半の工程を示す図である。 (a)は図5(a)に示す取付金具の平面図であり、(b)は図5(b)に示す取付金具の平面図であり、(c)は図5(c)に示す取付金具の平面図である。 (a)は図5(c)のD部拡大断面図であり、(b)は図6(a)のE部拡大断面図であり、(c)は図6(b)のF部拡大断面図である。 図3のG矢視図である。 図9のH矢視図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図4及び図9に示すように、ポールホルダ10は、ボルト11が固定された取付金具12と、この取付金具12に対向して設けられボルト11のねじ部11aが挿通される透孔13aが形成された押え金具13と、押え金具13の透孔13aに挿通されたねじ部11aに螺合されるナット14とを備える。上記押え金具13は取付金具12とともにポール16を挟み込み可能に構成される。ポール16は、この実施の形態では、漁場でイカやサンマ等を集める集魚灯(図示せず)を取付けるために漁船(図示せず)に設置され、ポールホルダ10は、この実施の形態では、集魚灯をポール16に取付けるために用いられる。取付金具12は、その長手方向の中央が山型に形成された山型部12aと、この山型部12aの両端にそれぞれ水平方向に延びて設けられた一対のボルト固定部12b,12bとを有する。押え金具13は、その長手方向の中央が谷型に形成された谷型部13bと、この谷型部13bの両端にそれぞれ水平方向に延びて設けられた一対のナット受け部13c,13cとを有する。山型部12aの一対の傾斜面は取付金具12の長手方向に傾斜して形成され、谷型部13bの一対の傾斜面は押え金具13の長手方向に傾斜して形成される。また、取付金具12の全外周縁には、押え金具13とは反対側にリブ12cが立設され、押え金具13の全外周縁には取付金具12とは反対側にリブ13dが立設される(図3、図4、図9及び図10)。
ボルト11を取付金具12に固定する構造は、通孔12dが形成された上記取付金具12と、通孔12dに挿通されるねじ部11aを有する上記ボルト11と、ねじ部11aを通孔12dに挿通した状態でボルト11を取付金具12に固定するボルト固定機構17とを備える(図1)。通孔12d,12dは、一対のボルト固定部12b,12bの略中央にそれぞれ形成される(図1、図5及び図7)。また、ボルト11は、通孔12dより大径に形成された多角形状の頭部11bと、ねじ部11a及び頭部11bを接続し通孔12dの円周部分に位置する頚部11cとを更に有する(図1、図2及び図6)。上記頚部11cの直径は、ねじ部11aの外径より小さく形成されかつねじ部11aの谷径より大きく形成され(図1及び図2)、ボルト11圧入前の通孔12dの孔径はねじ部11aの外径より僅かに大きく形成される(図5(c)及び図8(a))。更に、ボルト固定機構17は、取付金具12のうち通孔12dの周囲に頭部11bの多角形状に相応する多角形状に形成され多角形状の頭部11bの一部を収容可能な凹部12fと(図1、図2、図5(b)、図6(a)、図7(b)及び図8)、取付金具12のうち通孔12dの内周部分がプレス成型により塑性変形してボルト11の頚部11c及びねじ部11aの一部に圧接された圧接部12gとを有する(図1、図2、図6、図8(b)及び図8(c))。
上記ボルト11は、この実施の形態では、頭部11bが六角形状に形成された六角ボルトである(図1、図2、図4、図5(c)、図6、図7(c)及び図9)。また、上記凹部12fは、この実施の形態では、取付金具12のうち通孔12dの周囲にボルト11の頭部11bの六角形状に相応する六角形状に形成され六角形状の頭部11bの一部を収容可能に形成される(図1、図2,図6、図7(b)、図8(b)及び図8(c))。更に、ナット14は、この実施の形態では、六角形状に形成された締め付けナット14a及びゆるみ止めナット14bからなる(図4及び図9)。上記締め付けナット14aは押え金具13のナット受け部13cに締め付けられ、ゆるみ止めナット14bは締め付けナット14aに圧接される。なお、図3、図4及び図9中の符号18は、取付金具12のリブ12cにリベット19により固定された取付板である。また、取付金具12のリブ12c及び取付板18には、一対の挿通孔(図示せず)がそれぞれ形成され、これらの挿通孔にリベット19をそれぞれ挿通してかしめることにより、取付板18が取付金具12のリブ12cに固定される(図3、図4及び図9)。そして、取付板18に集魚灯が取付けられる。
一方、取付金具12の全外周縁に立設されたリブ12cのうち、山型部12aの傾斜する部分に位置するリブ12cの高さは、山型部12aの頂上から傾斜面に沿って下方に向うに従い次第に高くなるように形成される(図4及び図9)。この実施の形態では、山型部12aの両側縁に立設されたリブ12cのうち山型部12aの頂上に位置するリブ12cの高さが最も低く形成され、山型に傾斜する部分(山型部12aの傾斜面)に位置するリブ12cの上端が山型部12aの頂上に位置するリブ12cの上端と同一水平面上に位置するように形成される。なお、山型部12aの頂上に位置するリブ12cは、ボルト固定部12bの外周縁に立設されたリブ12cより高く形成される。また、図3、図4、図9及び図10中の符号12eは、取付金具12の山型部12aの幅方向中央に長手方向に延びて押え金具13とは反対方向に突設された補強用凸条である。この補強用凸条12eは、取付金具12の幅方向に小さい山型に湾曲して形成される(図3)。
押え金具13の全外周縁に立設されたリブ13dのうち、谷型部13bの傾斜する部分に位置するリブ13dの高さは、谷型部13bの谷底から傾斜面に沿って上方に向うに従い次第に高くなるように形成される(図4及び図9)。この実施の形態では、谷型部13bの両側縁に立設されたリブ13dのうち谷型部13bの谷底に位置するリブ13dの高さが最も低く形成され、谷型に傾斜する部分(谷型部13bの傾斜面)に位置するリブ13dの下端が谷型部13bの谷底に位置するリブ13dの下端と同一水平面上に位置するように形成される。なお、谷型部13bの谷底に位置するリブ13dは、ナット受け部13cの外周縁に立設されたリブ13dより高く形成される。また、図3、図4、図9及び図10中の符号13eは、押え金具13の谷型部13bの幅方向中央に長手方向に延びて取付金具12とは反対方向に突設された補強用凸条である。この補強用凸条13eは、押え金具13の幅方向に小さい山型に湾曲して形成される(図3及び図10)。更に、図4、図9及び図10中の符号20は、ボルト11のねじ部11aに嵌入されかつ押え金具13のナット受け部13cと締め付けナット14aとの間に介装される平座金である。
このように構成されたポールホルダ10では、取付金具12に固定されたボルト11のねじ部11aを押え金具13の透孔13aに挿通して、このねじ部11aにナット14を螺合すると、取付金具12及び押え金具14によりポール16を挟み込むことができる(図4及び図9)。このとき、ボルト11がボルト固定機構17により取付金具12に固定されているので、即ち取付金具12の六角形状の凹部12fにボルト11の六角形状の頭部11bの一部が収容され、取付金具12の圧接部12gがボルト11の頚部11c及びねじ部11aの一部に圧接されて、ボルト11が取付金具12に固定されているので、六角ボルト11の頭部11bの各辺が取付金具12の凹部12fの各辺にそれぞれ密着し、かつ取付金具12の圧接部12gがボルト11のねじ部11aの谷内に進入している(図1及び図2)。この結果、ボルト11が取付金具12に強固に固定されているので、ボルト11のねじ部11aに締め付けナット14aを螺合して、この締め付けナット14aを押え金具13のナット受け部13cに締め付けても、ボルト11が取付金具12に対して回転するおそれがない。また、締め付けナット14aを押え金具13のナット受け部13cに締め付けたときに、取付金具12の山型に傾斜する部分の下端に最も大きな曲げ力が作用し、押え金具13の谷型に傾斜する部分の上端に最も大きな曲げ力が作用するけれども、取付金具12の上記傾斜する部分の下端におけるリブ12cを最も高く形成したので(図4及び図9)、取付金具12の変形を抑制でき、押え金具13の上記傾斜する部分の上端におけるリブ13dを最も高く形成したので、押え金具13の変形を抑制できる。更に、ボルト11として市販の六角ボルトをそのまま利用できるので、ボルト11を取付金具12に固定する加工工数を低減できる。
次に、ボルト11を取付金具12に固定する方法を説明する。先ず、板厚2mmのSUS304等のステンレス鋼板を所定の形状に打ち抜いた後に、このステンレス鋼板をプレス成形することにより、山型部12と、一対のボルト固定部12b,12bと、リブ12cと、補強用凸条12eとを有する取付金具12を作製する。次いで、取付金具12の一対のボルト固定部12b,12bに一対の通孔12d,12dをそれぞれ形成するとともに(図5(a)及び図7(a))、リブ12cに取付板18を固定するための一対の挿通孔を形成する。次に、取付金具12のうち通孔12dの周囲に、プレス成形機の凹部成形用上型21及び凹部成形用下型22を用いて、ボルト11の頭部11bの六角形状に相応する六角形状の凹部12fを形成する(図5(b)及び図7(b))。このとき、六角形状の凹部12fはボルト11の六角形状の頭部11bより僅かに小さく形成される(図8(a))。更に、ボルト11のねじ部11aを通孔12dに挿通した後に、ボルト11の頭部11bをプレス成形機のボルト圧入用上型23により取付金具12の凹部12fに圧入すると同時に、取付金具12のうち通孔12dの内周縁部分をプレス成形機のボルト圧入用下型24により塑性変形させてボルト11の頚部11cの全部及びねじ部11aの一部に圧接する(図6(a))。このとき、プレス成形機のボルト圧入用下型24の内周部上面に、その厚さ方向の外側から内側に向って下方に傾斜する凸状リング24aが形成されているため、この凸状リング24aを取付金具12のうち通孔12dの内周縁部分の下面に圧入したときに、通孔12dの縮径量を増大させる方向に通孔12dの内周縁部分が塑性変形する(図2)。なお、図2中の符号26は、ファイバフロー(鍛流線)である。このファイバフロー26は、金属材料を鍛造したときにみられる繊維状の金属組織の流れである。また、図1、図2、図6、図8(b)及び図8(c)中の符号12hは、上記凹状リング12fの圧入により取付金具12のうち通孔12dの内周縁部分の下面に形成された凸状リングである。
このような方法でボルト11を取付金具12に固定すると、ボルト11の頭部11bの各辺が取付金具12の凹部12fの各辺にそれぞれ密着し、かつ取付金具12の圧接部12gがボルト11のねじ部11aの谷内に進入する(図1及び図2)。この結果、ボルト11が取付金具12に強固に固定される。また、プレス成形機のボルト圧入用下型24の内周部上面に形成された凸状リング24aが取付金具12のうち通孔12dの内周縁部分の下面に圧入されるので、ボルト固定部12bのうち凹部12fを形成する部分にファイバフロー26が生じて、通孔12dの縮径量を増大させる方向に通孔12dの内周縁部分が塑性変形する(図2)。この結果、圧接部12gがボルト11の頚部11cの全部及びねじ部11aの一部に圧接される圧接力を高めることができるので、ボルト11が取付金具12に更に強固に固定される。このため、ボルト11のねじ部11aに締め付けナット14aを螺合して、この締め付けナット14aを押え金具13のナット受け部13cに締め付けても、上記と同様に、ボルト11が取付金具12に対して回転するおそれがない。また、ボルト11として市販の六角ボルトをそのまま利用できるので、上記と同様に、ボルト11を取付金具12に固定する加工工数を低減できる。
なお、上記実施の形態では、集魚灯を取付けるために漁船にポールを設置し、このポールにポールホルダを介して集魚灯を取付けたが、駐車場、土木工事の現場、電柱等にポールを設置し、このポールホルダを介して種々の標識を取付けてもよく、又は道路脇に監視カメラを取付けるためにポールを立設し、このポールにポールホルダを介して監視カメラを取付けてもよく、或いはスタジオに照明器具を取付けるためにポールを立設するか又はキャスタ付きのポールを置き、このポールにポールホルダを介して照明器具を取付けてもよい。また、上記実施の形態では、ボルトが固定された取付金具を、ポールホルダの一部品として用いたが、ボルトが固定された取付金具を、屋根上に太陽光発電モジュールや太陽熱温水器等を取付けるための金具として用いてもよい。また、上記実施の形態では、取付金具に固定されるボルトとして、頭部が六角形状に形成されたボルトを挙げたが、頭部が三角形、四角形、五角形或いは七角形以上の多角形状に形成されたボルトでもよい。更に、上記実施の形態では、板厚2mmのSUS304等のステンレス鋼板を用いて取付金具及び押え金具をプレス成形したが、上記以外の厚さの金属板を用いて取付金具及び押え金具をプレス成形してもよい。
10 ポールホルダ
11 六角ボルト(ボルト)
11a ねじ部
11b 頭部
11c 頚部
12 取付金具
12c 取付金具のリブ
12d 通孔
12f 凹部
12g 圧接部
13 押え金具
13a 透孔
13d 押え金具のリブ
14 ナット
16 ポール
17 ボルト固定機構
23 ボルト圧入用上型
24 ボルト圧入用下型
24a 凹状リング

Claims (5)

  1. 通孔が形成された取付金具と、
    前記通孔に挿通されるねじ部と前記通孔より大径に形成された多角形状の頭部と前記ねじ部及び前記頭部を接続し前記通孔の円周部分に位置する頚部とを有するボルトと、
    前記ねじ部を前記通孔に挿通した状態で前記ボルトを前記取付金具に固定するボルト固定機構と
    を備えたボルトを取付金具に固定する構造であって、
    前記ボルト固定機構が、
    前記取付金具のうち前記通孔の周囲に前記頭部の多角形状に相応する多角形状であって前記頭部より僅かに小さく形成され前記多角形状の頭部の一部を圧入可能な凹部と、
    前記取付金具のうち前記通孔の内周部分がプレス成形により塑性変形して前記ボルトのうちねじの形成されていない円柱状の頚部の全部及びねじ部の一部に圧接された圧接部と
    を有することを特徴とするボルトを取付金具に固定する構造。
  2. 取付金具に通孔を形成する工程と、
    前記取付金具のうち前記通孔の周囲にボルトの頭部の多角形状に相応する多角形状であって前記頭部より僅かに小さい凹部を形成する工程と、
    前記ボルトのねじ部を前記通孔に挿通した後に前記ボルトの頭部をプレス成形機のボルト圧入用上型により前記取付金具の凹部に圧入すると同時に前記取付金具のうち前記通孔の内周縁部分を前記プレス成形機のボルト圧入用下型により塑性変形させて前記ボルトのうちねじの形成されていない円柱状の頚部の全部及びねじ部の一部に圧接する工程と
    を含むボルトを取付金具に固定する方法。
  3. 前記プレス成形機のボルト圧入用下型の内周部上面に、その厚さ方向の外側から内側に向って下方に傾斜する凸状リングを形成し、この凸状リングを前記取付金具のうち前記通孔の内周縁部分の下面に圧入したときに、前記通孔の縮径量を増大させる方向に前記通孔の内周縁部分が塑性変形する請求項2記載のボルトを取付金具に固定する方法。
  4. ボルトが請求項1記載の構造で固定された取付金具と、前記取付金具に対向して設けられ前記ボルトのねじ部が挿通される透孔が形成され前記取付金具とともにポールを挟み込み可能な押え金具と、前記押え金具の透孔に挿通されたねじ部に螺合されるナットとを備えたポールホルダ。
  5. 前記取付金具の長手方向中央が山型に傾斜して形成され、前記取付金具の全外周縁に前記押え金具とは反対側にリブが立設され、前記山型に傾斜する部分に位置するリブの高さが頂上から傾斜面に沿って下方に向うに従い次第に高くなるように形成され、
    前記押え金具の長手方向中央が谷型に傾斜して形成され、前記押え金具の全外周縁に前記取付金具とは反対側にリブが立設され、前記谷型に傾斜する部分に位置するリブの高さが谷底から傾斜面に沿って上方に向うに従い次第に高くなるように形成された請求項4記載のポールホルダ。
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