JP6618261B2 - 機械式駐車場 - Google Patents

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Description

本発明は、機械式駐車場に関する。
一般に、少ないスペースで多数の車両を効率的に駐車できる駐車場として、機械式駐車場が知られている。機械式駐車場も種々の構造が提供されているが、その1つとしてパレットの上に車両を載置し、このパレットを前後或いは左右にレールや溝を利用して移動させることにより、空いているパレットスペースへ運ぶ構成としたパレット式の機械式駐車場が提供されている。また、このパレット式の機械式駐車場にリフト及び立体的な駐車層を組み合わせることにより、より駐車効率を高めた機械式駐車場も提供されている。
一方、近年、低騒音でクリーンな電気自動車やプラグインハイブリッド車(以下これらをEV車と総称する)が普及し始めている。EV車はそれに搭載されているリチウムイオン電池などの二次電池からの電力を動力源としている。この二次電池を充電するためには、現状数十分から数時間の充電時間が必要である。そこで駐車場にEV車を駐車している時間を利用してEV車の二次電池を充電する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−38334
機械式駐車場内をパレットが動き回るというパレット式の機械式駐車場の性質上、一般に、パレット側の充電回路と駐車場側の給電回路との電気的接続は機械的に、すなわち端子と端子との接触によって行われる。
特許文献1に記載される機械式駐車場装置では、充電用トレーを充電用格納スペースに格納すると、受電側接点と給電側接点とが接触して車両への充電が行われる。給電側接点と受電側接点との安定した導通を維持するべく、給電側接点は充電用トレーの方向に伸長するよう付勢されている。したがって、充電用格納スペースに充電用トレーを格納する際には、その伸長方向から充電用トレーを進入させる必要がある。伸長方向と交差する方向から充電用トレーを進入させた場合は、受電側接点と給電側接点との安定した接触状態を実現できないばかりか、受電側接点と給電側接点とが衝突してこれらが損傷するおそれもある。充電用トレーを進入させる方向が限定されると、充電用格納スペースを配置する位置も限定され、機械式駐車場のレイアウトが制約される。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、給電用の駐車スペースを備えながらも、様々なレイアウトが可能な機械式駐車場の提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の機械式駐車場は、複数の駐車スペースと、車両を搭載可能であり、駐車スペース間を移動可能なパレット、を備える。複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの駐車スペースには給電端子が設けられ、パレットには受電端子が設けられ、給電端子は、パレットが給電端子が設けられた駐車スペースへ移動する際に、受電端子と接触しない位置に設けられている。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、給電用の駐車スペースを備えながらも、様々なレイアウトが可能な機械式駐車場を提供できる。
実施の形態に係る機械式駐車場の正面図である。 図1のB1F格納棚の平面図である。 図1のB1F格納棚の平面図である。 図3(a)、(b)は、給電ユニットおよび受電ユニットの側面図である。 制御装置の機能および構成を示すブロック図である。 車両を機械式駐車場10に入庫する際の処理を示すフローチャートである。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は、実施の形態に係る機械式駐車場10の正面図である。図2、3は、B1F格納棚14の平面図である。図2は通常パレット32およびEV車対応パレット100がすべてが停止位置(後述)にある場合を示し、図3はEV車対応パレット100の一部が充電位置(後述)にある場合を示す。図2、3では理解を容易とするため通常パレット32およびEV車対応パレット100に搭載される車両を省略して表示する。
機械式駐車場10は、地上に設けられた建物24の地下に地下3階まで設けられた、いわゆる地下式の機械式駐車場である。機械式駐車場10は、地下1階の駐車室であるB1F格納棚14と、地下2階の駐車室であるB2F格納棚16と、地下3階の駐車室であるB3F格納棚18と、複数のEV車対応でない通常パレット32と、複数のEV車対応パレット100と、第1移載装置56と、複数の第2移載装置58と、リフトフレーム88と、断面が略矩形の昇降路96の四隅に支柱として設けられた4本のマスト90と、昇降装置94と、複数の給電システム40と、複数の補助ローラ48と、複数のストッパ54と、操作盤28と、操作盤28と接続された制御装置30と、を備える。
機械式駐車場10は、パレットを用いたパレット式の駐車場である。このパレット式の機械式駐車場10は、昇降装置94を用いて自動車などの車両20が搭載された状態の通常パレット32やEV車対応パレット100(以下、これらをパレットと総称することがある)を昇降させたり、あるいは第1移載装置56や第2移載装置58を使用して通常パレット32やEV車対応パレット100を面方向に移動させたりすることにより、格納棚に車両20を駐車させる構成とされている。
B1F格納棚14、B2F格納棚16、B3F格納棚18はそれぞれ10の駐車スペース50を含む。それら10の駐車スペース50は、平面視した場合に移載方向(図のx方向)に5行、移載方向と実質的に直交する交差方向(図のy方向)に2列のマトリクス状に配列される。各駐車スペース50は通常パレット32、EV車対応パレット100のいずれをも収容可能に構成される。駐車スペース50はパレットと共に車両が駐車されうる格納棚内の1駐車領域(駐車の1単位)である。駐車スペース50と駐車スペース50との間には、駐車スペース50をまたいでパレットが移動する際にそれを支持する転倒防止ローラ19が設置される。
給電駐車スペース52は、給電を要するEV車22への給電が可能な駐車スペース50である。図2に示すB1F格納棚14では、すべての駐車スペース50が給電駐車スペース52である。なお、機械式駐車場10のパズル動作により通常パレット32が給電駐車スペースに進入することもある。
機械式駐車場10へ車両20を入れたり機械式駐車場10から車両20を取り出したりするための乗降室12は建物24内に設けられている。乗降室12は昇降路96の上端に設けられる。乗降室12には乗降室12と昇降路96とを連通するパレット開口26が設けられている。このパレット開口26の大きさは、通常パレット32およびEV車対応パレット100がパレット開口26の周面と干渉することなく通過できるように、平面視でのそれらのパレットの大きさに十分な量のマージンを加えた大きさとされる。
昇降路96は、鉛直方向(図のz方向)に沿って設けられている。昇降路96は、B1F格納棚14、B2F格納棚16、B3F格納棚18のそれぞれと連通する。昇降路96の下端には昇降装置94が設置されている。
平面視した場合に略矩形のリフトフレーム88は、4本のマスト90に昇降自在に支持される。リフトフレーム88の上部には第1移載装置56が搭載される。昇降装置94は昇降路96に沿ってリフトフレーム88を昇降させる。なお、リフトフレーム88、4本のマスト90、および昇降装置94には、本出願人が先に出願した特開2009−197417号公報に記載のリフトフレーム、4本のマスト、昇降装置、をそれぞれ適用することができる。
第1移載装置56の上部にはパレットが搭載される。第1移載装置56は、移載方向(図のx方向)にパレットを移動させる。第1移載装置56により、パレットは昇降路96と各格納棚との間を移動する。第2移載装置58は各駐車スペース50に設けられており、駐車スペース50をまたいでパレットを移動させる。第2移載装置58は特に、制御装置30によって指定された給電駐車スペース52における停止位置にパレットを移動させる。「停止位置」は、通常のパズル動作にしたがって駐車スペース50間を移動してきたパレットが停止する位置を指す。
入庫中充電を実施する場合、第2移載装置58は、停止位置にあるパレット(すなわちEV車対応パレット100)を、さらに充電位置に移動させる。「充電位置」は、駐車スペース50において停止位置よりも外周側で、かつ、給電システム40からの給電が可能な位置を指す。図3では、充電位置にあるパレットが網掛けによって示されている。第2移載装置58は、充電が終了すると、充電位置にあるEV車対応パレット100を停止位置に移動させる。なお、第2移載装置58には、例えば本出願人が先に出願した特公平7−29681号公報に記載の搬送装置を適用することができる。特に第2移載装置58は水平面内の直交する2方向にパレットを移動可能に構成される。
通常パレット32、EV車対応パレット100はいずれも平板状の部材である。通常パレット32、EV車対応パレット100の車両が搭載される上面すなわち車両搭載面32a、100aは略矩形である。通常パレット32およびEV車対応パレット100は画一的な大きさを有する。
EV車対応パレット100は、4つの受電ユニット104と、車両搭載面100a上に設けられたコンセント102と、を備える。駐車中にEV車22に充電する場合、EV車対応パレット100に搭載されたEV車22の給電口とコンセント102とは給電ケーブル110によって電気的に接続される。
4つの受電ユニット104は、車両搭載面100aの2つの長辺および2つの短辺にそれぞれ設けられる。これら4つの受電ユニット104は、図中で破線で示されるようにケーブルによってコンセント102と電気的に接続される。EV車対応パレット100が給電駐車スペース52の充電位置にあるとき、受電ユニット104は給電システム40の給電ユニット44(後述)と電気的に接続される。受電ユニット104は、給電システム40から供給される電力を受電し、コンセント102および給電ケーブル110を介してEV車22へ供給する。
給電システム40は、給電駐車スペース52に収容されるEV車対応パレット100に電力を供給する。給電システム40は、給電盤42と、給電ユニット44と、を有する。給電盤42と給電ユニット44とは図1、図2中の破線で示されるようにケーブルによって電気的に接続されている。給電盤42は、外部電源から得られる電力をEV車22に供給するのに好適な電圧にして給電端子に供給する。給電ユニット44の給電端子は、EV車対応パレット100が給電駐車スペース52の充電位置に配置されると、そのEV車対応パレット100が有する受電ユニット104の受電端子と機械的に接触する。すると、給電システム40からコンセント102および給電ケーブル110を介してEV車22に電力が供給される。
図4(a)、(b)は、給電ユニット44および受電ユニット104の側面図である。図4(a)はEV車対応パレット100が停止位置にある場合の給電ユニット44および受電ユニット104の側面図である。図4(b)はEV車対応パレット100が充電位置にある場合の給電ユニット44および受電ユニット104の側面図である。図4(a)、(b)に加えて図2、3を参照しながら給電ユニット44および受電ユニット104についてさらに詳細に説明する。なお、図2、3において、点線の四角130は給電ユニット44の内周側を結んだ線であり、点線の四角132はEV車対応パレット100の受電ユニット104が通りうる領域を囲んだ線である。
給電ユニット44は、ユニットフレーム70と、給電端子72と、光センサ60と、を含む。給電端子72は、給電側接触部80と、付勢手段すなわちコイルバネ82と、リニアブッシュ84と、シャフト86と、を有する。給電側接触部80およびシャフト86は導体、例えば金属により形成される。シャフト86の一端には略円柱状の給電側接触部80が結合され、他端にはケーブル92の一端が結合される。ケーブル92の他端は給電盤42に接続される。
リニアブッシュ84は、ユニットフレーム70の上面に略垂直に立設された端子保持板70aを貫通する端子孔に埋め込まれる。シャフト86はリニアブッシュ84に挿通される。コイルバネ82は給電側接触部80と端子保持板70aとの間に設けられ、その内側にシャフト86が挿通される。
受電ユニット104は、受電端子62と、絶縁体により形成された受電フレーム68と、受電端子62の下部に取り付けられた反射板46と、を有する。受電端子62は、略円柱状の受電側接触部64と、受電シャフト66と、を有する。受電シャフト66は受電フレーム68に保持され、一端には受電側接触部64が、他端にはEV車対応パレット100内部の配線の一端が、それぞれ結合される。受電側接触部64および受電シャフト66は金属により形成される。
EV車対応パレット100がパズル動作にしたがって給電駐車スペース52内を移動している状態、あるいはEV車対応パレット100がパズル動作によって移動されて給電駐車スペース52に停止した状態では、給電端子72は受電端子62と接触しない。特にEV車対応パレット100が給電駐車スペース52の停止位置に停止している状態では、給電側接触部80の先端は、受電端子62の先端よりもその給電駐車スペース52において外周側に位置する。
EV車対応パレット100が充電位置にある状態では、給電端子72の給電側接触部80と受電端子62の受電側接触部64とは接触する。このとき、給電側接触部80と端子保持板70aとの距離はコイルバネ82の自然長よりも短くなる。したがって、コイルバネ82は給電側接触部80を受電側接触部64に向かう向きに付勢する。これにより、給電側接触部80と受電側接触部64とは互いに圧接された状態となる。
反射板46とユニットフレーム70の上面に設けられた光センサ60とは、位置検出部として機能する。この位置検出部は、EV車対応パレット100が給電駐車スペースの充電位置に配置されたか否かを判定する。具体的には、光センサ60または反射板46もしくはその両方は、通常パレット32が充電位置に配置された場合に、光センサ60から上向きに発せられた光が反射板46によって反射されて光センサ60に戻るように配置される。給電盤42は、位置検出部においてEV車対応パレット100が充電位置に配置されたと判定されると給電端子72への給電を開始する。なお、反射板46と光センサ60との組の代わりに変位センサや近接センサを位置検出部として使用してもよい。
補助ローラ48は、給電駐車スペース52に設けられる。補助ローラ48は、第2移載装置58よりも外周側に設けられ、EV車対応パレット100が給電駐車スペース52に収容された際に第2移載装置58よりも給電ユニット44側においてパレットを支持する。補助ローラ48は特に、EV車対応パレット100が充電位置にあるときに、受電ユニット104に隣接する位置においてEV車対応パレット100の給電盤42側の端部を支持する。
ストッパ54は、給電駐車スペース52に設けられる。各給電駐車スペース52には、2つのストッパ54が給電ユニット44を挟んで配置される。ストッパ54は、パレットが所定の位置を超えて受電ユニット104側(図2では格納棚の外周側)に移動してきたときにEV車対応パレット100の移動を制限する。ストッパ54は、EV車対応パレット100の側面に接触することによってEV車対応パレット100の移動を制限する。実施の形態ではストッパ54は、コイルバネ82が最大の圧縮状態に達する前にEV車対応パレット100の移動を制限するよう設けられる。
図1〜3に戻り、操作盤28は、ドライバまたは機械式駐車場10の係員に対するユーザインタフェースとしての機能を有する。操作盤28はタッチパネルを有する。操作盤28は、制御装置30と接続されており、タッチパネルに入力された操作に応じて制御装置30に制御信号を送信する。例えば入庫指示の操作が入力されると、操作盤28は入庫指示信号を生成し、制御装置30に送信する。入庫中充電を指示する操作があわせて入力された場合、操作盤28は、入庫中充電を指示する情報を含む入庫指示信号を生成し、制御装置30に送信する。
図5は、制御装置30の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
制御装置30は、操作受付部120と、スペース選択部122と、移動制御部124と、充電指示部126と、駐車状況保持部128と、を含む。駐車状況保持部128は、機械式駐車場10の駐車状況を保持する。特に駐車状況保持部128は、駐車スペースを特定するスペースIDと、その駐車スペースが属する格納棚を特定する棚IDと、その駐車スペースの種別(給電駐車スペース52であるか否か)と、その駐車スペースに車両が駐車されているか否かを示す情報と、を対応付けて保持する。
操作受付部120は、タッチパネルに入力された操作に対応する制御信号を受け付ける。操作受付部120は例えば、入庫指示信号を受け付ける。スペース選択部122は、操作受付部120が入庫指示信号を受け付けると、駐車状況保持部128を参照し、車両が駐車されていない任意の駐車スペースのスペースIDを選択する。スペース選択部122は、入庫指示信号に入庫中充電を指示する情報が含まれる場合、駐車状況保持部128を参照し、給電駐車スペース52のなかで車両が駐車されていない駐車スペースのスペースIDを選択する。
移動制御部124は、車両が搭載されたパレットを乗降室12からスペース選択部122において選択されたスペースIDで特定される駐車スペースの停止位置に移動させるよう昇降装置94、第1移載装置56、第2移載装置58を制御する。移動制御部124は、この移動に必要な機械式駐車場10内でのパレットの動きを公知のパズル動作のアルゴリズムを使用して決定する。移動制御部124は、決定されたパレットの動きが実現されるよう昇降装置94、第1移載装置56、第2移載装置58に指令を送信する。
また移動制御部124は、入庫指示信号に入庫中充電を指示する情報が含まれる場合、停止位置に停止しているパレットすなわちEV車対応パレット100をさらに充電位置に移動させるよう第2移載装置58を制御する。充電指示部126は、EV車対応パレット100が充電位置に移動すると、給電システム40に対して給電開始を指示する。充電が終了すると、移動制御部124は、充電位置にあるEV車対応パレット100を停止位置に戻すよう第2移載装置58を制御する。
以上のように構成された機械式駐車場10の動作について説明する。
図6は、車両を機械式駐車場10に入庫する際の処理を示すフローチャートである。ドライバまたは係員は、乗降室12のパレット開口26に収まっているパレットに車両を搭載し、降車する。ドライバまたは係員は、操作盤28に入庫指示を入力する。制御装置30は、その入庫指示を受け付ける(S202)。制御装置30は、車両が搭載されたパレットを駐車スペース50の停止位置に移動させる(S204)。入庫指示に入庫中充電を指示する情報が含まれている場合(S206のY)、制御装置30は、停止位置に停止しているパレット(すなわちEV車対応パレット100)をさらに充電位置に移動させ(S208)、充電を開始する(S210)。制御装置30は、充電が終了すると、充電位置にあるEV車対応パレット100を停止位置に戻す(S212)。入庫指示に入庫中充電を指示する情報が含まれていない場合(S206のN)、S208〜S212をスキップして終了する。
以上説明した実施の形態に係る機械式駐車場10によると、給電ユニット44の給電端子72は、通常のパズル動作にしたがってEV車対応パレット100が給電駐車スペース52内を通過するときに受電端子62が通る位置や、パズル動作によって移動されてきたパレットが給電駐車スペース52で停止するときの受電端子62の位置よりも、給電駐車スペース52における外周側にずれた位置に設けられる。そのため、EV車対応パレット100が給電駐車スペース52にどの方向から進入しても受電端子62と給電端子72とは接触しない。これにより、給電駐車スペース52を任意の位置に配置することができるため、機械式駐車場のレイアウトの自由度が高くなる。また、給電駐車スペース52を配置する位置が限定されないため、給電駐車スペース52の数を増やすことができる。
また、EV車対応パレット100が給電駐車スペース52に複数の方向から進入できるため、給電駐車スペース52の存在はEV車対応パレット100および通常パレット32を移動させるパズル動作の解を得るための制約とならない。したがって、そうした制約がある場合と比べてパズル動作による移動回数が減り、入出庫にかかる時間が短くなる。
この機械式駐車場を本実施の形態に係る技術的思想を適用して改造する場合、基本的には操作盤28のソフトウエアを変更するだけでよい。したがって、格納棚やリフトやパレットなどの構造体部分に手を入れたり、新たな駆動装置を導入する必要がないので、改造にかかるコストは比較的低く経済的である。その結果、より低いコストで充電スペースを増やすことができる。
また、実施の形態に係る機械式駐車場10によると、パレットの移動を規制するストッパ54が設けられる。このストッパ54により、パレット、特に停止位置から充電位置に移動してくるEV車対応パレット100が所定の位置を超えて格納棚の外周側に移動するのが規制される。ストッパ54は特に、コイルバネ82が最大の圧縮状態に達する前にEV車対応パレット100の移動を制限するこれにより、給電端子72と受電端子62が過剰な圧力で押し付け合って破損するのが抑止される。
また、実施の形態に係る機械式駐車場10によると、EV車対応パレット100が充電位置にあるとき、すなわち受電端子62の受電側接触部64が給電端子72の給電側接触部80に接触しているとき、EV車対応パレット100は、補助ローラ48によってその給電盤42側の端部が支持される。ここで、パレットは、車両の重量によって外周側が下がるように全体が撓む。この撓み量は搭載される車両の重量によって異なる。したがって、受電ユニット104の受電端子62の高さは、搭載される車両の重量によって変化しうる。これに対し、実施の形態に係る機械式駐車場10では、上述のように補助ローラ48によってEV車対応パレット100の給電盤42側の端部が支持される。これにより、撓み量によって受電端子62の高さが変化するのが抑止され、給電端子72との良好な接触状態を実現できる。
以上、実施の形態に係る機械式駐車場の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(変形例1)
実施の形態では、駐車スペース50は、平面視した場合に移載方向に5行、移載方向と実質的に直交する交差方向に2列のマトリクス状に配置される場合について説明したが、これに限られない。例えば、駐車スペース50は、平面視した場合に移載方向に3行以上、移載方向と実質的に直交する交差方向に3列以上のマトリクス状に配置されてもよい。この場合、四方を駐車スペース50に囲まれる駐車スペース50を給電駐車スペース52としてもよい。
(変形例2)
実施の形態では、ストッパ54は、万が一パレットが所定の位置を超えて受電ユニット104側に移動してきたときにEV車対応パレット100の移動を制限するために設けられる場合について説明したが、これに限られない。ストッパ54は、EV車対応パレット100が充電位置に達したときに、EV車対応パレット100に当接するよう設けられてもよい。この場合、充電位置に移動させたときに、EV車対応パレット100を充電位置で安定して停止させることができる。また、給電ユニット44を挟んで配置された2つのストッパ54に当接することによって停止するため、充電位置におけるEV車対応パレット100の姿勢が安定する。
(変形例3)
実施の形態では、EV車対応パレット100が4つの受電ユニット104を備える場合について説明したが、これに限られず、EV車対応パレット100は少なくとも1つの受電ユニット104を備えていればよい。例えば、EV車対応パレット100は、1つ、2つ、3つまたは5つ以上の受電ユニット104を備えていてもよい。
(変形例4)
実施の形態では、乗降室が昇降路の上端に位置する、いわゆる地下式の機械式駐車場10について説明したが、これに限られず、本実施の形態の技術的思想は乗降室が昇降路の下端に位置する場合や、昇降路の中間に乗降室を設ける場合にも適用できる。また、昇降路の四隅に支柱としてマスト90が設置されている例について説明したが、2本のマストを昇降路の両側または片側に設置しても良い。この場合、図のy方向を移載方向とすることもできる。
(変形例5)
実施の形態では、平板状のパレットを使用する場合について説明したが、これに限られない。例えば、轍状の溝を形成したパレットや、櫛歯型のパレットなど、車両を搭載して格納することができる形状を有するパレットであればいかなる形状のパレットでも採用することができる。
10 機械式駐車場、 20 車両、 30 制御装置、 40 給電システム、 42 給電盤、 44 給電ユニット、 50 駐車スペース、 52 給電駐車スペース、 62 受電端子、 72 給電端子、 104 受電ユニット、 124 移動制御部。

Claims (5)

  1. 複数の駐車スペースと、
    車両を搭載可能であり、駐車スペース間を第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に移動可能なパレット、を備え、
    前記複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの駐車スペースには給電端子が設けられ、
    前記パレットには受電端子が設けられ、
    前記給電端子と前記受電端子とは、前記第1方向に接続可能であり、
    前記給電端子は、前記パレットが前記給電端子が設けられた駐車スペースへ前記第2方向に移動する際に、前記受電端子と接触しない位置に設けられており、
    前記給電端子が設けられた駐車スペース内の停止位置に前記パレットが移動した後、前記パレットを前記給電端子側の充電位置へ更に移動させて前記受電端子を前記給電端子へ接触させることを特徴とする機械式駐車場。
  2. 前記パレットは前記給電端子が設けられた駐車スペースに前記第1方向および前記第2方向の両方向から移動可能であることを特徴とする請求項に記載の機械式駐車場。
  3. 複数の駐車スペースと、
    車両を搭載可能であり、駐車スペース間を移動可能なパレット、を備え、
    前記複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの駐車スペースには給電端子が設けられ、
    前記パレットには受電端子が設けられ、
    前記給電端子は、前記パレットが前記給電端子が設けられた駐車スペースへ移動する際に、前記受電端子と接触しない位置に設けられており、
    前記給電端子が設けられた駐車スペース内に前記パレットが移動した後、前記パレットを前記給電端子側へ更に移動させて前記受電端子を前記給電端子へ接触させ、
    前記受電端子が前記給電端子に接触している際に、前記パレットの前記給電端子側の端部を支持する支持部材をさらに備えることを特徴とする機械式駐車場。
  4. 前記給電端子は、前記給電端子が設けられた駐車スペース内の前記停止位置に前記パレットが配置された際に、前記給電端子の先端が前記受電端子の先端よりも当該駐車スペースの外周側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の機械式駐車場。
  5. 前記パレットの移動を制限する移動制限部を備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の機械式駐車場。
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