JP6617863B2 - 非水系インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法 - Google Patents

非水系インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、非水系インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法に関する。
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、種々の画像を得ることについて種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、良好な粘度を備えつつ、光沢性に優れた画像を記録できるインクジェット用非水系インク組成物を提供することを目的として、光輝性顔料と、下記一般式(1)で表される化合物と、有機溶剤と、を含有する、インクジェット用非水系インク組成物が開示されている。
Figure 0006617863
(上記一般式(1)中、R1、R2、R3は、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基を表す。)
特開2012−219202号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインク組成物は、得られる記録物の光輝性が未だ十分ではないという問題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、光輝性に優れた記録物を得ることのできる非水系インクジェットインク組成物、及び該非水系インクジェットインク組成物を用いたインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、所定の組成を有するインク組成物を用いることにより上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
光輝性顔料と、
下記式1で表され、引火点が70℃以下であるグリコールジエーテルと、
下記式2で表されるグリコールモノエーテルと、を含有し、
前記グリコールモノエーテルの含有量が、インク組成物の総量に対して、20wt%以下であり、
前記グリコールモノエーテルの含有量に対する前記グリコールジエーテルの含有量の比(前記グリコールジエーテルの含有量/前記グリコールモノエーテルの含有量)が、2.0以上12.5以下である、
非水系インクジェットインク組成物。
式1 : R1O−(R2O)m−R3
(式1中、R1及びR3は、各々独立して、炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は、各々独立して、炭素数2〜3のアルキレン基であり、mは1〜4の整数である。)
式2 : HO−(R4O)n−R5
(式2中、R4は、各々独立して、炭素数2〜3のアルキレン基であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基であり、nは1〜4の整数である。)
〔2〕
前記グリコールジエーテルの含有量が、インク組成物の総量に対して、40〜90wt%である、前項〔1〕に記載の非水系インクジェットインク組成物。
〔3〕
前記光輝性顔料の含有量が、インク組成物の総量に対して、0.50〜5.0wt%である、前項〔1〕又は〔2〕に記載の非水系インクジェットインク組成物。
〔4〕
環状ラクトンをさらに含む、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク組成物。
〔5〕
セルロースアセテートブチレートをさらに含む、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク組成物。
〔6〕
前記光輝性顔料が、平板状粒子であり、
該平板状粒子のX−Y平面の面積より求めた円相当径の50%平均粒子径R50が、0.20〜3.0μmである、前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク組成物。
〔7〕
被記録媒体に対して、前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク組成物を付着させる付着工程を有する、
インクジェット記録方法。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
〔非水系インクジェットインク組成物〕
本実施形態の非水系インクジェットインク組成物(以下、「インク組成物」ともいう。)は、光輝性顔料と、下記式1で表され、引火点が70℃以下であるグリコールジエーテルと、下記式2で表されるグリコールモノエーテルと、を含有する。
式1 : R1O−(R2O)m−R3
(式1中、R1及びR3は、各々独立して、炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は、各々独立して、炭素数2〜3のアルキレン基であり、mは1〜4の整数である。)
式2 : HO−(R4O)n−R5
(式2中、R4は、各々独立して、炭素数2〜3のアルキレン基であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基であり、nは1〜4の整数である。)
インクジェット記録方式に使用されるインクとしては、主溶媒として水を用いる水系インクと、主溶媒として有機溶剤を用いる溶剤インク(非水系インク)とが一般に用いられている。非水系インクは、インク中の水の含有量は好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である。溶剤インクには大別して、リアルソルベント(高溶剤)インクと、エコソルベント(低溶剤)インクの2つがある。エコソルベントインクは、低臭気性で人体や環境に配慮した有機溶剤に色材を分散している溶剤インクである。エコソルベントインクに用いられる有機溶剤は、労働安全衛生法が定める有機溶剤に該当しない、有機溶剤中毒予防則に定める第1種および第2種有機溶剤に該当しない、あるいは消防法に定める設置環境の屋内作業場において局所排気装置の義務付対象外となる有機溶剤であることが特徴である。
光輝性顔料を含む溶剤インクを被記録媒体上に付着させると、光輝性を有する記録物を得ることができる。記録物の光輝性は、光輝性顔料に由来するものであり、光輝性の程度は、顔料の材質にも左右されるが、記録物上の顔料の付着態様にも左右される。具体的には、顔料が光を反射しやすい様な態様(例えば、顔料上の光の反射面が被記録媒体の面方向と略平行である態様)で被記録媒体に付着すれば、記録物を見る人からして光輝性が向上し、顔料が光を反射しにくい様な態様(例えば、顔料上の光の反射面が被記録媒体の面方向とは比較的関係ない方向を向く態様)で被記録媒体に付着すれば、光輝性は低下する。
理想的には、光の反射面が被記録媒体の面方向と略平行となるように顔料が、被記録媒体上にまんべんなく配されるほど光輝性が向上する。しかしながら、このような光輝性顔料の付着態様の制御は、容易ではない。例えば、インク組成物の乾燥性が低い場合、被記録媒体上に付着したインク滴が乾燥するまで、そのインク滴中で、顔料が遊泳可能な時間が長くなり、顔料同士の凝集や配向の乱れが促進される。また、インク滴は異なる揮発性を有する複数種の溶媒を含むため、その乾燥過程において揮発性の低い溶媒がリッチとなる。これによっても、顔料分散安定性が害され、より顔料同士の凝集が促進されることが考えられる。さらに、インク組成物の乾燥性が高すぎる場合には、光輝性顔料が被記録媒体上に配列する前に溶剤が乾燥してしまい、光輝性が低下する。
このようなインク組成物の乾燥性に関する光輝性顔料の付着態様の制御は、おおよそ一様な乾燥性が期待できる水系インクよりも、多種多様な溶剤が用いられ得る溶剤インクにおいてより困難となる傾向にある。
これに対して、本実施形態のインク組成物は、所定のグリコールジエーテルと、所定のグリコールモノエーテルと、を共に含むことにより、光輝性に優れた記録物を得ることができるものである。以下、本実施形態のインク組成物の各成分について、具体的に説明する。
〔光輝性顔料〕
光輝性顔料は被記録媒体に付着して形成したパターンに光輝性を付与する機能を有する。光輝性顔料としては、特に限定されないが、例えば、パール顔料や金属顔料が挙げられる。光輝性顔料は、1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
パール顔料としては、特に限定されないが、例えば、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビスマス等の真珠光沢や干渉光沢を有する顔料が挙げられる。
金属顔料としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、銀、金、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、インジウム、チタン、銅などの粒子、これらの単体又はこれらの合金、及びこれらの混合物が挙げられる。
光輝性顔料としては、インクジェット記録方法によってインクの液滴を吐出できる範囲内であれば任意のものを用いることができ、一定程度の反射面を有するような形状が好ましい。このような観点から、光輝性顔料は、平板状粒子であり、該平板状粒子のX−Y平面の面積より求めた円相当径の50%平均粒子径R50が、0.20〜3.0μmであることが好ましい。このような平板状粒子を用いることにより、吐出安定性及び得られる記録物の光輝性がより向上する傾向にある。なお、ここで、「平板状粒子」とは、略平坦な面(X−Y平面)を有し、かつ、厚み(Z)が略均一である粒子をいう。平板状粒子を金属蒸着膜を破砕して作製することにより、略平坦な面と、略均一な厚みの金属粒子を得ることができる。従って、この平板状粒子の平面上の長径をX、短径をY、厚みをZと定義することができる。また、「円相当径」は、顔料の平板状粒子の略平坦な面(X−Y平面)を、当該顔料の粒子の投影面積と同じ投影面積を持つ円と想定したときの当該円の直径である。例えば、顔料の平板状粒子の略平坦な面(X−Y平面)が多角形である場合、その多角形の投影面を円に変換して得られた当該円の直径を、その顔料の平板状粒子の円相当径という。
光輝性顔料の平均粒子径R50は、好ましくは0.20〜3.0μmであり、より好ましくは0.50〜3.0μmであり、さらに好ましくは0.75〜3.0μmである。光輝性顔料の平均粒子径R50が上記範囲内であることにより、吐出安定性及び得られる記録物の光輝性がより向上する傾向にある。
また、光輝性顔料の厚さZは、平均粒子径R50/Z>5を満たすことが好ましい。光輝性顔料の厚さが上記範囲内であることにより、吐出安定性及び得られる記録物の光輝性がより向上する傾向にある。
光輝性顔料の含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは0.10〜10.0wt%であり、より好ましくは0.50〜5.0wt%であり、さらに好ましくは1.0〜2.5wt%である。光輝性顔料の含有量が0.10wt%以上であることにより、凝集ムラがより抑制される傾向にある。また、光輝性顔料の含有量が10.0wt%以下であることにより、耐擦性がより向上する傾向にある。本発明のインク組成物は上記の光輝性顔料を含む光輝性インク組成物とすることが、光輝性の優れる記録物とすることができる点で好ましい。
〔グリコールジエーテル〕
グリコールジエーテルは、下記式1で表される。このようなグリコールジエーテルを含むことにより、インク組成物の乾燥性が向上し得られる記録物の光輝性がより向上する。
式1 : R1O−(R2O)m−R3
(式1中、R1及びR3は、各々独立して、炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は、各々独立して、炭素数2〜3のアルキレン基であり、mは1〜4の整数である。)
グリコールジエーテルの引火点は、70℃以下であり、好ましくは30〜65℃であり、より好ましくは40〜60℃である。グリコールジエーテルの引火点が70℃以下であることにより、インク組成物の乾燥性が向上し得られる記録物の光輝性がより向上する。また、グリコールジエーテルの引火点が30℃以上であることにより、インク組成物が乾燥する前に、インクの凝集が発生することによってリーフィングがきれいにできないことを抑制でき、光輝性がより向上する傾向にある。なお、グリコールジエーテルの引火点が70℃超過である場合、乾燥性が悪化し、顔料同士の凝集に依る凝集ムラが発生し、光輝性も低下する。ここで、「引火点」とは、タグ密閉式引火点試験器による引火点が80℃以下では無い場合はクリーブランド開放式引火点試験器による引火点とし、タグ密閉式引火点試験器による引火点が80℃以下の場合は、当該引火点における溶剤の動粘度が10cSt未満の場合はタグ密閉式引火点試験器による引火点とし、当該引火点における溶剤の動粘度が10cSt以上の場合はセタ密閉式引火点試験器による引火点とする。
このようなグリコールジエーテルとしては、特に限定されないが、例えば、グリコールジエチルエーテル(35℃)、エチレングリコールジメチルエーテル(−6℃)、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル(63℃)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(56℃)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(56℃)、プロピレングリコールジメチルエーテル(6.5℃)が挙げられる(カッコ内は引火点)。グリコールジエーテルは、1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
グリコールジエーテルの含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは35〜90wt%であり、より好ましくは40〜90wt%であり、さらに好ましくは40〜70wt%である。グリコールジエーテルの含有量が35wt%以上であることにより、インク組成物の乾燥性が向上し、乾燥が遅い場合に凝集による光輝性顔料のリーフィングが抑制され得られる記録物の光輝性が得られにくいということが無く、光輝性がより向上する傾向にある。また、グリコールジエーテルの含有量が90wt%以下であることにより、乾燥性のバランスを確保できる。
〔グリコールモノエーテル〕
グリコールモノエーテルは、下記式2で表される。このようなグリコールモノエーテルを含むことにより、乾燥性が高すぎることを抑制でき、光輝性顔料が十分にリーフィングする前に塗膜が乾燥してしまい光輝性が得られないということが防止でき、得られる記録物の光輝性がより向上する。及びまたは、グリコールモノエーテルという溶剤種に起因する為か光輝性が得られると推測する。
式2 : HO−(R4O)n−R5
(式2中、R4は、各々独立して、炭素数2〜3のアルキレン基であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基であり、nは1〜4の整数である。)
このようなグリコールモノエーテルとしては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル(44℃)、エチレングリコールモノエチルエーテル(43℃)、エチレングリコールモノブチルエーテル(60℃)、エチレングリコールモノメチルエーテル(41℃)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(86℃)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(78℃)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(93℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(79℃)、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル(96℃)、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル(161℃)、トリエチレングリコールモノメチルエーテル(138℃)、トリエチレングリコールモノエチルエーテル(135℃)、トリエチレングリコールモノブチルエーテル(143℃)、プロピレングリコールモノエチルエーテル(38.5℃)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(36℃)が挙げられる(カッコ内は引火点)。グリコールモノエーテルは、1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
グリコールモノエーテルの引火点は、好ましくは75〜140℃であり、より好ましくは80〜130℃であり、さらに好ましくは90〜120℃である。グリコールモノエーテルの引火点が上記範囲内であることにより、得られる記録物の光輝性がより向上し、凝集ムラも抑制される傾向にある。
グリコールジエーテルの引火点とグリコールモノエーテルの引火点との差(グリコールモノエーテルの引火点−グリコールジエーテルの引火点)は、好ましくは10〜100℃であり、より好ましくは20〜90℃であり、さらに好ましくは30〜80℃である。グリコールジエーテルの引火点とグリコールモノエーテルの引火点との差が上記範囲内であることにより、得られる記録物の光輝性がより向上し、凝集ムラも抑制される傾向にある。当該引火点の差は、グリコールジエーテル及び又はグリコールモノエーテルとして複数種をインクに含む場合は、グリコールジエーテル、グリコールモノエーテル毎に、複数種の各引火点をインクに対する含有量で加重平均した値とする。
グリコールモノエーテルの含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは20wt%以下であり、より好ましくは1.0〜15wt%であり、さらに好ましくは1.0〜12.5wt%である。特に好ましくは3.0〜10wt%である。グリコールモノエーテルの含有量が20wt%以下であることにより、得られる記録物の光輝性がより向上し、凝集ムラも抑制される傾向にある。
グリコールモノエーテルの含有量に対するグリコールジエーテルの含有量の比A(グリコールジエーテルの含有量/グリコールモノエーテルの含有量)は、好ましくは2.0以上20未満であり、より好ましくは2.0〜15であり、さらに好ましくは5.0〜12.5である。比Aが上記範囲内であることにより、得られる記録物の光輝性がより向上し、凝集ムラも抑制される傾向にある。
〔環状ラクトン〕
インク組成物は、環状ラクトンをさらに含んでもよい。環状ラクトンを含むことにより、得られる記録物の耐擦性がより向上する傾向にある。環状ラクトンとしては、特に限定されないが、例えば、エステル結合による環状構造を持つ化合物であり、5員環構造のγ−ラクトン、6員環構造のδ−ラクトン、7員環構造のε−ラクトン等が挙げられる。より具体的には、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、δ−バレロラクトン、δ−ヘキサラクトン、δ−ヘプタラクトン、δ−オクタラクトン、δ−ノナラクトン、δ−デカラクトン、δ−ウンデカラクトン、ε−カプロラクタムが挙げられる。このなかでも、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトンがより好ましい。
環状ラクトンの含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは5.0〜35wt%であり、より好ましくは10〜30wt%であり、さらに好ましくは15〜25wt%である。環状ラクトンの含有量が5.0wt%以上であることにより、耐擦性がより向上する傾向にある。また、環状ラクトンの含有量が35wt%以下であることにより、画質(光輝性)がより向上する傾向にある。
〔定着樹脂〕
インク組成物は、定着樹脂をさらに含んでもよい。定着樹脂を含むことにより、得られる記録物の耐擦性がより向上する傾向にある。定着樹脂としては、特に限定されないが、例えば、セルロースアセテートブチレート等の繊維系樹脂、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、ロジン変性樹脂、フェノール樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体樹脂等が挙げられる。このなかでもセルロースアセテートブチレートが好ましい。このような定着樹脂を用いることにより、得られる記録物の耐擦性がより向上する傾向にある。
定着樹脂の含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは0.10〜1.5wt%であり、より好ましくは0.20〜1.0wt%であり、さらに好ましくは0.30〜0.75wt%である。定着樹脂の含有量が0.10wt%以上であることにより、得られる記録物の耐擦性がより向上する傾向にある。また、定着樹脂の含有量が1.5wt%以下であることにより、吐出安定性がより向上する傾向にある。
〔界面活性剤〕
インク組成物は、界面活性剤をさらに含んでもよい。界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤が挙げられる。これらの中でも、すべりを良くし耐擦性を向上する観点から、シリコーン系界面活性剤が好ましい。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール及び2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのアルキレンオキサイド付加物、並びに2,4−ジメチル−5−デシン−4−オール及び2,4−ジメチル−5−デシン−4−オールのアルキレンオキサイド付加物から選択される一種以上が好ましい。アセチレングリコール系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、オルフィン104シリーズやオルフィンE1010等のEシリーズ(エアプロダクツ社(Air Products Japan, Inc.)製商品名)、サーフィノール465やサーフィノール61(日信化学工業社(Nissin Chemical Industry CO.,Ltd.)製商品名)などが挙げられる。アセチレングリコール系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
フッ素系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド化合物が挙げられる。フッ素系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、S−144、S−145(旭硝子株式会社製);FC−170C、FC−430、フロラード−FC4430(住友スリーエム株式会社製);FSO、FSO−100、FSN、FSN−100、FS−300(Dupont社製);FT−250、251(株式会社ネオス製)などが挙げられる。フッ素系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
シリコーン系界面活性剤としては、ポリシロキサン系化合物、ポリエーテル変性オルガノシロキサン等が挙げられる。シリコーン系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、具体的には、BYK−306、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、BYK−349(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、KF−96−2cs、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017(以上商品名、信越化学株式会社製)等が挙げられる。シリコーン系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤の含有量は、インク組成物の総量に対して、好ましくは0.050〜1.0wt%であり、より好ましくは0.10〜0.75wt%であり、さらに好ましくは0.20〜0.50wt%である。
〔分散剤〕
インク組成物は、顔料を分散させる分散剤をさらに含んでもよい。分散剤としては、特に限定されないが、例えば、アニオン系分散剤、ノニオン系分散剤、高分子分散剤が挙げられる。
アニオン系分散剤としては、特に限定されないが、例えば、芳香族スルホン酸のホルマリン縮合物、β−ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、及び、クレオソート油スルホン酸のホルマリン縮合物が挙げられる。
上記芳香族スルホン酸としては、特に限定されないが、例えば、クレオソート油スルホン酸、クレゾールスルホン酸、フェノールスルホン酸、β−ナフトールスルホン酸、メチルナフタレンスルホン酸、ブチルナフタレンスルホン酸等のアルキルナフタレンスルホン酸、β−ナフタレンスルホン酸とβ−ナフトールスルホン酸との混合物、クレゾールスルホン酸と2−ナフトール−6−スルホン酸との混合物、リグニンスルホン酸等が挙げられる。
ノニオン系分散剤としては、特に限定されないが、例えば、フィトステロールのエチレンオキサイド付加物、コレスタノールのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
高分子分散剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリアクリル酸部分アルキルエステル、ポリアルキレンポリアミン、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物等が挙げられる。
〔その他の成分〕
本実施形態で用いるインク組成物は、その保存安定性及びヘッドからの吐出安定性を良好に維持するため、目詰まり改善のため、又はインク組成物の劣化を防止するため、溶解助剤、粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、及び分散に影響を与える金属イオンを捕獲するためのキレート化剤などの、種々の添加剤を適宜添加することもできる。
〔インクジェット記録方法〕
本実施形態のインクジェット記録方法は、被記録媒体に対して、上記非水系インクジェットインク組成物を付着させる付着工程を有する。
〔付着工程〕
付着工程は、インクジェット法を用いて、インク組成物を被記録媒体に付着させる工程である。インクジェット方式によるインク組成物の吐出は、公知のインクジェット記録装置を用いて行うことができる。吐出方法としては、ピエゾ方式や、インクを加熱して発生した泡(バブル)によりインクを吐出させる方式等を用いることができる。
〔被記録媒体〕
本実施形態で用い得る被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、吸収性被記録媒体、低吸収性被記録媒体、非吸収性被記録媒体が挙げられる。このなかでも溶剤系インクの用途としては、低吸収性被記録媒体、非吸収性被記録媒体が好ましい。
吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、インク組成物の浸透性が高い電子写真用紙などの普通紙、インクジェット用紙(シリカ粒子やアルミナ粒子から構成されたインク吸収層、あるいは、ポリビニルアルコール(PVA)やポリビニルピロリドン(PVP)等の親水性ポリマーから構成されたインク吸収層を備えたインクジェット専用紙)、紙からなる支持体を有する被記録媒体等が挙げられる。
インク低吸収性または非吸収性の被記録媒体とは、インク組成物を全く吸収しない、またはほとんど吸収しない性質を有する被記録媒体を指す。定量的には、インク非吸収性または低吸収性の被記録媒体とは、「ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m2以下である被記録媒体」を指す。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)でも採用されている。試験方法の詳細は「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。これに対して、インク吸収性の被記録媒体とは、インク非吸収性および低吸収性に該当しない被記録媒体のことを示す。
インク非吸収性の被記録媒体としては、例えば、インク吸収層を有していないプラスチックフィルム、紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているものやプラスチックフィルムが接着されているもの等が挙げられる。ここでいうプラスチックとしては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
また、インク低吸収性の被記録媒体としては、表面にインクを受容するための塗工層が設けられた被記録媒体が挙げられ、例えば、基材が紙であるものとしては、アート紙、コート紙、マット紙等の印刷本紙が挙げられ、基材がプラスチックフィルムである場合には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の表面に、親水性ポリマーが塗工されたもの、シリカ、チタン等の粒子がバインダーとともに塗工されたものが挙げられる。
さらに上記の被記録媒体以外にも、鉄、銀、銅、アルミニウム等の金属類のプレート、ガラスなどのインク非吸収性又は低吸収性の被記録媒体を用いることもできる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
[インク組成物用の材料]
下記の実施例及び比較例において使用したインク組成物用の主な材料は、以下の通りである。
〔顔料〕
光輝性顔料(下記製造例にて作製。平均粒子径(R50)1.5μm、厚さ20nm)
〔環状ラクトン〕
γ−ブチロラクトン
ε−バレロラクトン
〔グリコールジエーテル〕
DEGMEE(ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、引火点63℃)
DEGdME(ジエチレングリコールジメチルエーテル、引火点56℃)
DEGdEE(ジエチレングリコールジエチルエーテル、引火点71℃)
DEGBME(ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、引火点94℃)
TriEGdME(トリエチレングリコールジメチルエーテル、引火点113℃)
〔グリコールモノエーテル〕
DPGmBE(ジプロピレングリコールモノブチルエーテル)
TriEGmBE(トリエチレングリコールモノブチルエーテル)
〔界面活性剤〕
KF−96−2cs (信越化学)
〔樹脂〕
CAB(セルロースアセテートブチレート、関東化学)
〔光輝性顔料分散液の製造例〕
膜厚100μmのPETフィルム上に、セルロースアセテートブチレート(ブチル化率35〜39%、関東化学社製)3.0質量%及びジエチレングリコールジエチルエーテル(日本乳化剤社製)97質量%からなる樹脂層塗工液をバーコート法によって均一に塗布し、60℃、10分間乾燥する事で、PETフィルム上に樹脂層薄膜を形成した。次に、真空蒸着装置(真空デバイス社製VE−1010型真空蒸着装置)を用いて、上記の樹脂層上に平均膜厚20nmのアルミニウム蒸着層を形成した。
次に、上記方法にて形成した積層体を、ジエチレングリコールジエチルエーテル中、VS−150超音波分散機(アズワン社製)を用いて剥離・微細化・分散処理を同時に行い、積算の超音波分散処理時間が12時間であるメタリック顔料分散液を作成した。
得られたメタリック顔料分散液を、開き目5μmのSUSメッシュフィルターにてろ過処理を行い、粗大粒子を除去した。次いで、ろ液を丸底フラスコに入れ、ロータリーエバポレターを用いてジエチレングリコールジエチルエーテルを留去した。これにより、メタリック顔料分散液を濃縮し、その後、そのメタリック顔料分散液の濃度調整を行い、光輝性顔料分散液を得た。
そして、粒子径・粒度分布測定装置(シスメックス社製FPIA−3000S)を用いて、メタリック顔料の長径(X方向)−短径(Y方向)平面の円相当径の50%平均粒子径R50、平均膜厚Zを測定し、さらに、得られたR50とZの測定値に基づき、R50/Zを算出した。
[インク組成物の調製]
各材料を下記の表1に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各インク組成物を得た。なお、下記の表1中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。また、光輝性顔料は、固形分値である。
Figure 0006617863
〔評価〕
<記録物の作製方法>
インクジェットプリンター(セイコーエプソン株式会社製、型式「SC-S70650」)を用いて、実施例及び比較例の各インク組成物を光沢ポリ塩化ビニルシート(ローランドDG社、型番SV−G−1270G)上に記録解像度720×1440dpiの100%濃度でベタ印刷をした後、25℃−65%RH(相対湿度)にて1日間乾燥させて各記録物を作製した。
〔画質(光輝性)〕
得られた記録物の記録面20°反射の光沢度を、光沢度計MULTI Gloss 268(コニカミノルタ社製)を用いて測定した。その評価結果を表1に示す。なお、評価基準は、以下の通りである。
(評価基準)
○:300以上
△:200以上300未満
×:200未満
〔凝集ムラ〕
得られた記録物の記録面における顔料の凝集ムラを目視にて観察することにより、凝集ムラの評価を行った。その評価結果を表1に示す。なお、評価基準は、以下の通りである。
(評価基準)
○:拡大観察でも凝集ムラが認められない。
△:拡大観察で凝集ムラが認められる。
×:凝集ムラが認められる。
〔耐擦性〕
得られた記録物を、JIS K5701(ISO 11628)に準じて、学振式摩擦堅牢度試験機(テスター産業株式会社製、商品名「AB−301」)を用いて耐擦性の評価を行った。すなわち、記録物の記録面に綿布を載せ、荷重500gで20回往復させて擦り、擦った後の記録物の記録面の剥離状態を目視にて観察した。その評価結果を表1に示す。なお、評価基準は、以下の通りである。
(評価基準)
○:綿布に汚れが無い。記録面に傷が無い。
△:綿布に記録物の付着がある。記録面に傷がほとんど無い。
×:綿布に記録物の付着がある。記録面に傷がある。
以上のとおり、実施例では、光輝性を有し、凝集ムラが抑制され、かつ耐擦性を有する記録物を得ることができた。これに対して、引火点が高いグリコールジエーテルを用いた比較例1及び3では、インク組成物の乾燥性が悪いことに起因して得られる記録物の光輝性が低下したと推測する。また、グリコールモノエーテルを含まない比較例4では、インク組成物の乾燥性が高すぎることに起因して得られる記録物の光輝性が低下したと推測する。また、グリコールジエーテルの引火点が高くなるほど凝集ムラの程度が悪化していた。

Claims (7)

  1. 光輝性顔料と、
    下記式1で表され、引火点が70℃以下であるグリコールジエーテルと、
    下記式2で表されるグリコールモノエーテルと、を含有し、
    前記グリコールモノエーテルの含有量が、インク組成物の総量に対して、20wt%以下であり、
    前記グリコールモノエーテルの含有量に対する前記グリコールジエーテルの含有量の比(前記グリコールジエーテルの含有量/前記グリコールモノエーテルの含有量)が、2.0以上12.5以下である、
    非水系インクジェットインク組成物。
    式1 : R1O−(R2O)m−R3
    (式1中、R1及びR3は、各々独立して、炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は、各々独立して、炭素数2〜3のアルキレン基であり、mは1〜4の整数である。)
    式2 : HO−(R4O)n−R5
    (式2中、R4は、各々独立して、炭素数2〜3のアルキレン基であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基であり、nは1〜4の整数である。)
  2. 前記グリコールジエーテルの含有量が、インク組成物の総量に対して、40〜90wt%である、請求項1に記載の非水系インクジェットインク組成物。
  3. 前記光輝性顔料の含有量が、インク組成物の総量に対して、0.50〜5.0wt%である、請求項1又は2に記載の非水系インクジェットインク組成物。
  4. 環状ラクトンをさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク組成物。
  5. セルロースアセテートブチレートをさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク組成物。
  6. 前記光輝性顔料が、平板状粒子であり、
    該平板状粒子のX−Y平面の面積より求めた円相当径の50%平均粒子径R50が、0.20〜3.0μmである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク組成物。
  7. 被記録媒体に対して、請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水系インクジェットインク組成物を付着させる付着工程を有する、
    インクジェット記録方法。
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