JP6616975B2 - ガスフライヤー - Google Patents

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この発明は、油槽と、該油槽の外側を囲んでいる外装筺と、前記外装筺の底部に開設した開口部に配設したガスバーナーとから構成されるガスフライヤーに関し、更に詳細には、ガスバーナーからの火炎が外装筺の外へ漏出した際の熱対策に関するものである。
飲食店やコンビニエンスストア等の店舗では、業務用のフライヤーが実用化されている。このフライヤーは、所定量の調理油が収容される油槽と、該油槽内の調理油を加熱する加熱手段とを備えている。前記加熱手段としては、油槽の外側に配設されるガスバーナーや、油槽の調理油中に浸漬する電気ヒータ等がある。本発明は、前記加熱手段としてガスバーナーを使用するガスフライヤーに関するものである。前記ガスバーナーを採用したガスフライヤーは、特許文献1に開示されている。
図10は、従来のガスフライヤー10の要部概略を示す縦断側面図である。このガスフライヤー10は、箱型形状をなすキャビネット本体11と、上方へ開口してキャビネット本体11に配設される油槽12と、キャビネット本体11内において油槽12の前側下方に設置されたガスバーナー13とを備えている。前記油槽12には、該油槽12を四方から囲う外装筺21が配設され、該油槽12と外装筺21との間に、連通空間14が画成されている。この連通空間14には、ガスバーナー13で生じた燃焼ガスが移動する燃焼室CRが存在し、またキャビネット本体11の後部(油槽12の後側)には、該連通空間14と連通する排気ダクト15が立設されている。そして、前記ガスバーナー13でのガス燃焼により発生した高温の燃焼ガスは、連通空間14を移動する際に前記油槽12との間で熱交換を行うことで該油槽12を加熱し、最終的に排気ダクト15内を上昇して外部へ排出される。
前記ガスバーナー13としては、構造が簡単で故障が少ない自然吸気式のブンゼンバーナーが採用されている。このガスバーナー13は、図10に示すように、ガス供給源に接続するガス供給管25から供給されたガスを燃焼させる燃焼ノズル42と、該燃焼ノズル42を支持するケース体40とを備えている。このケース体40は、上下に開口した箱状に形成されており、その下部開口は、燃焼空気を取り込む空気取入れ口40aになっていると共に、上部開口40bには前記燃焼ノズル42が配置されている。また、前記外装筺21の底部には、前記ケース体40の外部形状に合わせた形状で、かつ該ケース体40を収納した際に若干の隙間ができる開口部22が開設されている。そして、前記燃焼ノズル42が上向きになる姿勢で、前記ケース体40を前記開口部22に収納させる。これにより、前記燃焼ノズル42は前記燃焼室CRに臨むと共に、前記空気取入れ口40aは、該開口部22の下方に露出する。なお、前記ガスバーナー13は、ガスコントローラ基板30の制御部により燃焼が制御される。
特開平2011−58680号公報
ところで、前記ガスバーナー13として前述した自然吸気式のブンゼンバーナーを採用すると共に、ドラフト効果を利用して燃焼ガスを排気する構成の前記ガスフライヤー10には、次のような欠点がある。すなわち、図10に示す前記ガスフライヤー10において、前記ガスバーナー13の燃焼ノズル42で燃焼させた後の燃焼ガスは、充分に高温であるから前記排気ダクト15を上昇して外部に排出され、ファン等により強制換気の必要がない。しかし、前記ガスフライヤー10の設置個所の条件によっては、前記燃焼ノズル42でのガス燃焼時の火炎が、前記外装筺21の外部へ漏出することがある。例えば、前記排気ダクト15に外部の強い風が当ったりすると、ドラフト効果により排出される燃焼ガスの上昇力が劣勢になり、風の力次第によっては該風が該排気ダクト15内に侵入することがある。このように前記排気ダクト15内に侵入した風は、前記燃焼ノズル42から発生している火炎の挙動に大きな影響を及ぼす。
すなわち、前記排気ダクト15内および連通空間14内に風が侵入して燃焼ガスが燃焼室CRへ逆流した場合に、該燃焼ガスは、前記ケース体40の上部開口40bへ侵入して、空気取入れ口40aから該ケース体40の下方へ吹き抜ける。このため、前記燃焼ノズル42の火炎が、該前記ケース体40の下方へ変向させられることになる。このとき、図10に矢印で示すように、下方へ変向した火炎は、前記ケース体40の空気取入れ口40aから該ケース体40の外側へ漏出することがある。ここで、燃焼ガスの強い吹返しで火炎が消えた場合には、前記ガスバーナー13に設けた立消え検知手段がこれを検知し、該立消え検知手段からの検知信号を受けた前記ガスコントローラ基板30が、前記ガス供給管25に配設した電磁弁26,27を閉成制御して、前記ガスバーナー13へのガス供給を遮断する。しかし、燃焼ガスの吹返しが火炎が消える程に強くない場合は、該火炎が上部開口40bに侵入して前記ケース体40の下方へ漏出することになる。このように、火炎が前記ケース体40の下方へ漏出した状態で燃焼が継続すると、前記ガスバーナー13に隣接した位置に配設された各種構成部品(例えば、ガス配管系の部品や制御機器等)が、該火炎の高温に晒されて熱損傷を生ずる危険がある。
本発明は、従来のガスフライヤーに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、ガスバーナーの空気取入れ口の下方に隣接して配設された構成部品が、該空気取入れ口から下方へ漏出した火炎により高温に晒されることを防止するガスフライヤーを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
調理油を貯留する油槽と、前記油槽の外側を囲むと共に、内部に燃焼室が画成されている外装筺と、前記外装筺の底部に開設した開口部に配設されていて、燃焼ノズルを前記燃焼室に臨ませていると共に、ガス燃焼用の空気取入れ口を該開口部の下方に露出させているガスバーナーとから構成されるガスフライヤーにおいて、
前記外装筺に開設した前記開口部の下方近傍で、前記ガスバーナーからの火炎が前記空気取入れ口を介して下方へ漏出する領域に設けた火炎検出器と、
前記火炎検出器の火炎検出により、前記ガスバーナーのガス供給を遮断するガス制御手段とを設け
前記火炎が前記空気取入れ口から下方へ漏出する領域に熱遮蔽板が設けられ、前記熱遮蔽板に前記火炎検出器が配設されていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、ガスバーナーによるガス燃焼時の火炎が空気取入れ口から下方へ漏出した場合に、該火炎を火炎検出器が検知することによってガス制御手段がガスバーナーへのガス供給を遮断するので、ガスバーナーによるガス燃焼が停止する。従って、ガスバーナーの燃焼ノズルから空気取入れ口を介して下方へ漏出した火炎の燃焼が継続しないので、火炎が空気取入れ口から下方へ漏出する領域の近くに配設された構成部品や部位が、該火炎により熱損傷が生じることを防止し得る。また、ガスバーナーでのガス燃焼による火炎が空気取入れ口から下方へ漏出した場合に、該火炎が流れるのを熱遮蔽板で遮ることができるので、ガスバーナーの近くに配設された構成部材や部位に火炎が接触するのを防止し得ると共に、該火炎の熱により該構成部品や部位が熱損傷することを防止し得る。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項2に記載の発明は、
調理油を貯留する油槽と、前記油槽の外側を囲むと共に、内部に燃焼室が画成されている外装筺と、前記外装筺の底部に開設した開口部に配設されていて、燃焼ノズルを前記燃焼室に臨ませていると共に、ガス燃焼用の空気取入れ口を該開口部の下方に露出させているガスバーナーとから構成されるガスフライヤーにおいて、
前記外装筺に開設した前記開口部の下方近傍で、前記ガスバーナーからの火炎が前記空気取入れ口を介して下方へ漏出する領域に設けた火炎検出器と、
前記火炎検出器の火炎検出により、前記ガスバーナーのガス供給を遮断するガス制御手段とを設け、
前記外装筺に開設した前記開口部の開口端と、該開口部に配設されている前記ガスバーナーとの隙間は、別の熱遮蔽板により塞がれていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、ガスバーナーによるガス燃焼時の火炎が空気取入れ口から下方へ漏出した場合に、該火炎を火炎検出器が検知することによってガス制御手段がガスバーナーへのガス供給を遮断するので、ガスバーナーによるガス燃焼が停止する。従って、ガスバーナーの燃焼ノズルから空気取入れ口を介して下方へ漏出した火炎の燃焼が継続しないので、火炎が空気取入れ口から下方へ漏出する領域の近くに配設された構成部品や部位が、該火炎により熱損傷が生じることを防止し得る。また、ガスバーナーによるガス燃焼時の火炎が、開口部の開口端と該開口部に配設した該ガスバーナーとの隙間から下方へ漏出することを、別の熱遮蔽板により阻止し得る。
本発明に係るガスフライヤーによれば、ガスバーナーの空気取入れ口の下方に隣接して配設された構成部品および部材が、該空気取入れ口から下方へ漏出した火炎により高温に晒されることを防止し得るので、前記構成部品や部材が該火炎による熱損傷が生じることを防止し得る。
本発明の実施例に係るガスフライヤーの斜視図である。 前面パネルを取外したガスフライヤーの正面図であって、脚部を省略してある。 図1のIII−III線縦断面図であって、脚部を省略してある。 図3のA部拡大図である。 ガスフライヤーの一部省略底面図である。 図2のVI−VI線縦断面図である。 (a)は、外装筺の前壁およびカバー部材を取り外した部分斜視図、(b)は、(a)のB部拡大図、(c)は、(a)のC部拡大図である。 図7(c)のVIII-VIII線断面図である。 実施例における調理油の温度制御態様を示すグラフ図である。 従来のガスフライヤーの概略構成を示す縦断側面図である。
次に、本発明に係るガスフライヤーにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
(ガスフライヤー10の概略構成)
実施例のガスフライヤー10は、図1〜図3に示すように、箱型形状をなすキャビネット本体11と、調理油を貯留すると共にキャビネット本体11に配設された油槽12と、油槽12の下部前側に設置されたガス燃焼手段としてのガスバーナー13とを備えている。前記油槽12は、揚げ調理用の食材(図示せず)を出し入れし得るよう上方に開口した箱状に形成されている。油槽12には、外装筺21が該油槽12の外側を囲むように配設されていて、該油槽12の外周面と該外装筺21との間に、ガスバーナー13でのガスの燃焼により発生した燃焼ガスが移動可能な連通空間14が画成されている。連通空間14は、油槽12の前側に画成された燃焼室CRの左部から油槽12の左外側面に沿って後方へ延在する第1連通空間14aと、該燃焼室CRの右部から該油槽12の右外側面に沿って後方へ延在する第2連通空間14bとからなり(図2参照)、第1連通空間14aおよび第2連通空間14bは、油槽12の後側で合流している。また、油槽12の後側(キャビネット本体11の後部)には、上部に排気口16が形成された排気ダクト15が立設されており、該排気ダクト15の下部と連通空間14とが空間的に連通している。
このようなガスフライヤー10は、ガスバーナー13でのガスの燃焼により発生した燃焼ガスが、燃焼室CRから排気ダクト15に向けて連通空間14の第1連通空間14aおよび第2連通空間14bを移動する際に、該燃焼ガスと油槽12との間で熱交換が行われて該油槽12が加熱され、加熱された油槽12内の調理油を所定の調理温度まで昇温させるようになっている。そして、連通空間14を移動した燃焼ガスは、排気ダクト15内へ移動すると共に該排気ダクト15内を上昇して、排気ダクト15の上部に開口した排気口16から外部へ排出されるよう構成されている。ここで、燃焼ガスが排気ダクト15内を上昇することでドラフト効果が生じ、ガスバーナー13での燃焼に使用される燃焼用空気が、キャビネット本体11内に取込まれるようになっている。
(操作盤33について)
図1に示すように、前記キャビネット本体11の前部には、正面パネル17が配設されている。この正面パネル17の前面には、操作盤33が配設されている。この操作盤33には、電源のON、OFF操作を行う運転ボタン、調理油の油温設定ボタン、調理時間設定ボタン、油温表示パネル、調理時間表示パネル等が設けられている。また、正面パネル17内には、図3に示すように、ガスバーナー13の燃焼制御を行うガス制御手段であるガスコントローラ基板30や、ガスコントローラ基板30と通信可能で該ガスコントローラ基板30へ指示信号を送信する第2の制御手段である表示基板31や、当該ガスフライヤー10への電源供給を遮断するブレーカ32等が配設されている。
(油槽12について)
前記油槽12は、図1〜図3に示すように、上方へ開口すると共に下方へ凸となる箱状に形成されている。油槽12は、下方に位置する第1ゾーン12aと、この第1ゾーン12aの上側に該第1ゾーン12aに連なって設けられた第2ゾーン12bとを備え、第1ゾーン12aよりも第2ゾーン12bの開口面積が大きく設定されていて、所定量の調理油が貯留可能に構成されている。油槽12は、調理油が第1ゾーン12aに充満すると共に第2ゾーン12bの深さの約1/2まで充満した状態が、該調理油の規定量とされている(図3に一点鎖線にて表示)。油槽12の後板部28にはセンサ取付部18が設けられており、該油槽12に貯留された油槽12に貯留された調理油の温度(油温)を検知する油温制御用サーミスタ(油温検知手段)19が、該センサ取付部18に取付けられている。センサ取付部18は、油槽12における燃焼室CRから最も離れた位置に設けられており、油温制御用サーミスタ19が検知する油温は、調理油の低い部分の温度である。また、油槽12の底部には、該油槽12内に貯留した調理油を排出するドレンパイプ20が設けられている。
(油温制御用サーミスタ19について)
前記油温制御用サーミスタ19は、細長の丸棒状に形成された温度検知部を備えており、油槽12内へ延出した状態でセンサ取付部18に固定されて、油槽12内に貯留した調理油に浸漬され得るようになっている。そして、油温制御用サーミスタ19は、調理油に浸漬した状態で調理油の油温を検知すると共に、検知した油温データを表示基板31へ送信するよう構成されている。なお、油温制御用サーミスタ19は、燃焼ガスの影響を受け難いモールドタイプのものが採用されている。
(外装筺21について)
前記油槽12には、図2および図3に示すように、第1ゾーン12aを外側から囲んで覆う外装筺21が配設されている。外装筺21は、第1ゾーン12aの外周面から離間して配設されており、該油槽12の外周面との間に、燃焼ガス排出構造を構成する前記連通空間14を画成する。そして、外装筺21の底壁54には、連通空間14の前側部分を構成する燃焼室CRに臨む位置に、ガスバーナー13を配設する開口部22が開設されている。
前記外装筺21は、図2および図3に示すように、前壁50、左側壁51、右側壁52、後壁53および底壁54から構成されている。前壁50、左側壁51、右側壁52、後壁53および底壁54は夫々別体に形成されており、夫々の端部を隣接する壁の端部に連結することで、油槽12の第1ゾーン12aを囲む箱状に形成されて、該油槽12に取付けられる。そして、前壁50、左側壁51、右側壁52、後壁53および底壁54の内側(連通空間14に臨む側)には、断熱部材23が夫々配設されている。従って、ガスバーナー13での燃焼により生じた高温の燃焼ガスが連通空間14を通過する際に、該燃焼ガスの熱は、断熱部材23により遮断されて外装筺21の外部へ移動することが抑制されるようになっている。
(ガスバーナー13について)
前記ガスバーナー13は、ガスの流れにより無加圧の一次空気を吸込む構造をなす所謂ブンゼンバーナが採用されている。ガスバーナー13は、図2〜図5に示すように、上部および下部が開口すると共に左右方向が長手となる矩形箱状に形成されたケース体40内に、該ケース体40の長手方向へ延在すると共にガス供給管25が連結されたガス分配管41が配設されている。そして、ガス分配管41の上部に、複数の燃焼ノズル42が列をなして設けられており、該燃焼ノズル42が、ケース体40の上部開口40bから上方へ突出している。ケース体40は、下部開口である空気取入れ口40aから、燃焼ノズル42でのガス燃焼に使用される1次空気が取込まれるようになっている。これによりガスバーナー13は、ガス分配管41から供給されたガスと、空気取入れ口40aを介してケース体40内に取込まれた1次空気とが混合することで、各燃焼ノズル42でのガス燃焼が可能となると共に、該燃焼ノズル42において2次空気が取込まれることで連続燃焼が可能となっている。なお、開口部22に配設されたガスバーナー13は、油槽12の第1ゾーン12aから前側へ適宜間隔をおいて配置され、燃焼ノズル42での火炎が第1ゾーン12aの前側外面に接触して不完全燃焼となることを防止するようになっている。
(スパークプラグ43およびフレームロッド44について)
前記ガスバーナー13には、図4に示すように、スパークプラグ43およびフレームロッド44が配設されている。前記スパークプラグ43は、ガスコントローラ基板30に電気的に接続され、該ガスコントローラ基板30により制御されるイグナイタにより電気的に火花を発生させて、ガス供給管25から供給されて1次空気と混合したガスの燃焼を開始するものである。また、フレームロッド(火炎検出器)44は、ガスコントローラ基板30に電気的に接続され、ガスバーナー13の燃焼ノズル42が燃焼中には電流が流れると共に非燃焼中には電流が流れない特性を有しており、これにより該燃焼ノズル42での立消えを検知する立消え検知手段である。
(ガス供給管25について)
前記ガスバーナー13には、図2〜図4に示すように、外部のガス供給源(図示せず)に接続されるガス供給管25が接続され、燃焼用のガス(都市ガスやプロパンガス等)が、該ガス供給管25を介してガス分配管41に供給されるようになっている。ガス供給管25の中途にはバルブユニット45が配設されており、当該ガス供給管25は、図示省略したガス供給源に接続されるガス取込み部46およびバルブユニット45の流入側の夫々に接続される1次ガス供給管25aと、バルブユニット45の流出側およびガスバーナー13のガス分配管41の夫々に接続される2次ガス供給管25bとから構成されている。
(バルブユニット45について)
前記バルブユニット45は、1次ガス供給管25aの出口側に接続される開閉弁である前記第1電磁弁26と、該第1電磁弁26の出口側に接続される開閉弁である第2電磁弁27とを備えている。第1電磁弁26および第2電磁弁27は、前記ガスコントローラ基板30により開閉制御される。また、実施例のバルブユニット45は、第2電磁弁27の出口側に、ガスコントローラ基板30により開閉制御される比例弁35を備えている。これら第1電磁弁26、第2電磁弁27および比例弁35は、ユニット本体45aに配設されてユニット化されている。1次ガス供給管25a内に供給されたガスは、第1電磁弁26→第2電磁弁27→比例弁35の順で移動して、2次ガス供給管25bを介してガスバーナー13に供給されるようになっている。ここで、前記第1電磁弁26および第2電磁弁27は、ユニット本体45a内に形成されたガス通路を開放する開放位置および閉鎖する閉成位置に変位する2位置タイプの遮断弁である。そして、ガスコントローラ基板30により、第1電磁弁26および第2電磁弁27を閉成状態に制御することで1次ガス供給管25aからガスバーナー13へのガスの供給を遮断し、第1電磁弁26および第2電磁弁27を開放状態に制御することで、1次ガス供給管25aからガスバーナー13へのガスの供給を許容する。
前記比例弁35は、ガスコントローラ基板30による開閉制御に基づいて弁開度を調整可能となっており、ガスバーナー13へのガス供給量(流量)を増減調整可能なガス供給量調整手段である。そして、比例弁35の弁開度に比例して2次ガス供給管25b内のガス2次圧が増減変化するようになり、該比例弁35は、2次ガス供給管25b内のガス2次圧を増減変化させる2次圧調整手段でもある。比例弁35は、ガスコントローラ基板30によるPWM(Pulse Width Modulation)制御および表示基板31のPD(比例微分)制御に基づいて、該比例弁35に印加される電流値を可変制御することで弁の開閉が行われる。そして比例弁35は、ガスコントローラ基板30から印加される電流値に比例して、弁開度を0〜100%の間で無段階に調整可能となっており、ガスバーナー13へのガス供給量およびガス2次圧を無段階で調整し得るよう構成されている。
(熱遮蔽板60について)
前記排気口16に風が強く吹付けられて排気ダクト15内に該風が吹込み、該排気ダクト15内および連通空間14内の燃焼ガスが燃焼室CRへ吹返した場合に、前述したように、前記ガスバーナー13の燃焼ノズル42で生じた火炎の向きが、燃焼室CR側(上方)からケース体40の上部開口40b側に変向するようになる。そして、吹返しが継続する場合は、変向した火炎が空気取入れ口40aからケース体40の外方(下方)へ漏出することがある。そこで、実施例のガスフライヤー10は、図3〜図5に示すように、ガスバーナー13のケース体40と、該ケース体40の近傍に配設された構成部品との間に、熱遮蔽板60が配設されている。ここで、実施例における構成部品とは、ガス配管系の部品である前記バルブユニット45等である。すなわち、熱遮蔽板60は、ガスバーナー13のケース体40における空気取入れ口40aの下方と、該ガスバーナー13の前側に配設されたバルブユニット45との間に配設されており、該ケース体40の下部領域からバルブユニット45等を遮るものである。
前記熱遮蔽板60は、耐熱性および耐火性を有する金属製の板部材であり、ガスバーナー13で発生する火炎が接触しても変形または破損し難くなっている。熱遮蔽板60は、図3〜図5に示すように、左右方向へ延在する板状部材であり、ガスバーナー13のケース体40の前面と、キャビネット本体11における前下板58との間の空間を全体的に遮る外形形状に形成されている。すなわち熱遮蔽板60は、ガスバーナー13のケース体40の前面と、キャビネット本体11の前下板58との間に位置する遮蔽部61と、この遮蔽部61の前縁に連なって設けられ、前記前下板58に取付けられる取付部62とを備えている。遮蔽部61の左右幅は、ガスバーナー13の燃焼ノズル42の左右長より僅かに幅狭である(図5参照)。また、遮蔽部61は、取付部62の下縁から後方へほぼ水平に延在する第1遮蔽部61aと、該第1遮蔽部61aの後縁から上方へ延在すると共に僅かに後方へ変位するよう傾斜する第2遮蔽部61bとからなる。実施例では、第2遮蔽部61bが、第1遮蔽部61aに対してほぼ80度の傾斜角度で後方へ傾斜するように立ち上がっている。また、取付部62は、遮蔽部61に対して上方へ延出した状態に折曲しており、前下板58に締結されるネジ64が挿通する挿通孔63が形成されている。
前述のように構成された前記熱遮蔽板60は、挿通孔63へ挿通させたネジ64を前下板58のネジ締結孔に締結することで、取付部62を介して前下板58に固定される。そして、キャビネット本体11に固定された熱遮蔽板60は、遮蔽部61における第2遮蔽部61bの上端が、ガスバーナー13のケース体40の前面に当接した状態となる(図4、図5参照)。これにより、遮蔽部61がケース体40の下方領域とバルブユニット45との間に位置し、該ケース体40の下部領域から該バルブユニット45が遮られる。従って、ガスバーナー13の燃焼ノズル42の火炎が、燃焼室CRへ逆流した燃焼ガスにより、ケース体40の空気取入れ口40aから下方へ漏出した際に、当該火炎がバルブユニット45側へ流れることを熱遮蔽板60が阻止する。よって、ケース体40の空気取入れ口40aから下方へ漏出した火炎の熱にバルブユニット45が晒されることが防止され、該火炎の熱によりバルブユニット45が熱損傷したり故障することが防止される。
(火炎検出器70について)
実施例のガスフライヤー10は、図4および図5に示すように、前記外装筺21に開設した前記開口部22の下方近傍に、火炎を検出可能な火炎検出器70が配設されている。この火炎検出器70は、開口部22に配設した前記ガスバーナー13によるガス燃焼時の火炎がケース体40の空気取入れ口40aを介して下方へ漏出する領域に配設されている。すなわち火炎検出器70は、火炎がケース体40の空気取入れ口40aから下方へ漏出する領域に向いた姿勢で、該ガスバーナー13の近傍に配設されている。実施例では、前記火炎検知器70が、前記熱遮蔽板60に配設されている。そして火炎検出器70は、ガス制御手段である前記ガスコントローラ基板30に電気的に接続されており、該火炎検出器70が火炎を検出したことを該ガスコントローラ基板30の制御部が認識可能となっている。
実施例では、火炎検出器70として、空気取入れ口40aの下方へ漏出した火炎による温度変化を検出可能なバイメタルサーモが採用されている。このバイメタルサーモは、熱膨張率が異なる2枚の導通可能な金属板を貼り合わせて、温度の変化により曲がり度合が異なる性質を利用して変形する一方の端子と、変形した該一方の端子が接触可能な他方の端子とを備えている。そして、バイメタルサーモは、前記ガスバーナー13のケース体40の空気取入れ口40aから火炎が下方へ漏出していない場合は、該火炎による温度変化が生じないため一方の端子が変形せず、よって該一方の端子が他方の端子に接触しない。また、ケース体40の空気取入れ口40aから火炎が下方へ漏出した際には、該火炎が近接することで温度変化が生じて一方の端子が変形し、よって該一方の端子が他方の端子に接触して導通状態となって電気が流れるようになっている。
前記火炎検出器70は、前記バイメタルサーモが収容され検出器ケース72と、該検出器ケース72に一体に形成され、ネジ挿通孔が形成された取付片73と、前記バイメタルサーモの各端子に接続されて検出器ケース72から延出すると共にガスコントローラ基板30に接続される配線74とを備えている。検出器ケース72および取付片73は、耐熱性の部材から形成されており、高温の火炎が近接または接触しても変形や破損し難くなっている。
前記火炎検出器70は、燃焼に伴う火炎の様々な物理・化学現象の一つを利用して火炎を検出するものであればよく、火炎の温度を検出可能な前記バイメタルサーモに限定されるものではない。例えば、紫外線火炎検出器、赤外線火炎検出器、可視光火炎検出器、イオン電極式火炎検出器、等が採用可能である。ここで、紫外線火炎検出器は、検出部として紫外線検出管が採用され、燃焼時に火炎から放出される紫外領域の光を検出することで該火炎を検出する火炎検出器である。また、赤外線火炎検出器は、検出部として赤外線検出管が採用され、燃焼時に火炎から放出される赤外領域の光を検出することで該火炎を検出する火炎検出器である。また、可視光火炎検出器は、セレン光電池等を用いて、被測定物である炎から発せられる可視領域の光を検出して火炎を検出する火炎検出器である。
(検出器設置部65について)
図4および図5に示すように、前記熱遮蔽板60において、前記ケース体40の下部領域(空気取入れ口40aから火炎が漏出する領域)に臨む第2遮蔽部61に、前記火炎検出器70が設置される検出器設置部65が設けられている。この検出器設置部65は、火炎検出器70の外形形状に合わせて第2遮蔽部61に貫通形成された貫通口66と、該貫通口66に隣接して設けられたネジ締結孔67とからなる。そして、火炎検出器70は、第2遮蔽部61の前側(バルブユニット45が配設された側)から、検出器ケース72を検出器設置部65の貫通口66に整合させると共に、取付片73のネジ挿通孔に挿通させたネジ68をネジ締結孔67に締結することで、該火炎検出器70が熱遮蔽板60に設置される。そして、火炎検出器70は、第2遮蔽部61に設置した状態において、検出器設置部65の貫通口66を閉鎖するようになり、火炎が該貫通口66から第2遮蔽部61の前側(バルブユニット45側)へ漏出しないように構成されている。
(バーナー取付部材75について)
前記外装筺21に設けられた前記開口部22と、該開口部22に設置される前記ガスバーナー13のケース体40との間に形成される隙間は、燃焼ノズル42の火炎が通過不能に塞がれている。すなわち、吹返しによる燃焼ガスの逆流時に、開口部22と該ガスバーナー13のケース体40との隙間を該燃焼ガスが通過可能となっていると、ガスバーナー13の燃焼ノズル42の火炎が、ケース体40の外側へ変向して該隙間へ漏出することがあり得る。そこで、実施例では、図4に示すように、開口部22と該開口部22に配設されたガスバーナー13のケース体40との隙間を塞ぐ熱遮蔽板を備えている。具体的には、ガスバーナー13を外装筺21に取付けるバーナー取付部材75,75が、開口部22と該ガスバーナー13のケース体40との隙間を塞ぐ熱遮蔽板として機能するよう構成されている。
前記バーナー取付部材75は、図4および図5に示すように、ガスバーナー13のケース体40の左右幅とほぼ同じ左右幅の板状部材であり、外装筺21の底壁54に取付けられる第1取付部76と、ガスバーナー13のケース体40に固定される第2取付部77とを備える。第1取付部76は、外装筺21の底壁54に沿うようほぼ水平に延在し、第2取付部77は、ケース体40の外側前面に沿うようほぼ垂直に延在しており、第1取付部76と第2取付部77とは略直角に折曲している。そして、バーナー取付部材75は、第2取付部77がケース体40の外面に密着した状態で該ケース体40にネジ固定されると共に、第1取付部76が底壁54の下面に密着した状態で該底壁54にネジ固定される。これにより、各バーナー取付部材75の第1取付部76が、開口部22と該開口部22に配設されたガスバーナー13のケース体40との隙間を塞いでいる。
従って、実施例では、前記開口部22と該開口部22に配設されたガスバーナー13のケース体40との隙間をバーナー取付部材75で塞いだ構成としたことで、燃焼室CRを逆流した燃焼ガスが当該前側部分を通過することが規制される。これにより、ガスバーナー13の燃焼ノズル42の火炎が、ケース体40の前側下方へ変向して、開口部22とガスバーナー13のケース体40との間から下方へ漏出することが防止される。従って、開口部22とガスバーナー13のケース体40との間から下方へ漏出した火炎の熱によるバルブユニット45等の熱損傷や故障を防止し得る。
(空焚き検知センサ80について)
実施例のガスフライヤー10は、図6および図7に示すように、前記油槽12内に規定量の調理油が貯留されていない場合に、ガスバーナー13のガス燃焼を開始することによる空焚きを防止するための空焚き検知センサ(空焚き検知手段)80を備えている。実施例では、前記空焚き検知センサ80として、熱電対温度センサが採用されている。この熱電対温度センサは、異なる材料の2本の金属線を接続して1つの回路を構成して、2つの接点に温度差が生じるとゼーベック効果により回路に電圧が発生することで、温度を測定するよう構成されている。空焚き検知センサ80は、前記2本の金属線(熱電対)が収容された温度検出部81と、該温度検出部81を支持する基部82と、各金属線に接続された電線83,83とを備えている。温度検出部81は、細長に形成された棒状部であり、短手方向での断面形状が円形となっている(図8参照)。そして、空焚き検知センサ80は、図6および図7に示すように、前記油槽12における第2油貯留部12bの上底壁85に配設されている。
(センサ設置部)
前記上底壁85は、図3に示すように、前記連通空間14における燃焼室CRの上壁を構成しており、前記ガスバーナー13の真上に位置している。そして、上底壁85には、図6および図7に示すように、前記空焚き検知センサ80における温度検出部81を設置するためのセンサ設置部86が設けられている。このセンサ設置部86は、上底壁85における燃焼室CRに臨む外面において、前後方向が長手となるように形成され、空焚き検知センサ80の前記温度検出部81を設置し得る形状に形成されている。すなわち、センサ設置部86は、上底壁85の外面から上方へ凹むと共に下方へ開口した半樋状(溝状)に構成されており、空焚き検知センサ80の温度検出部81を下方からセット可能に構成されている。実施例のセンサ設置部86は、図8に示すように、短手方向での断面形状が逆V字形となっており、上底壁85の外面から右上がりに傾斜する第1接触面86aおよび該上底壁85の外面から左上がりに傾斜する第2接触面86bとからなる。
また、前後方向に延在する前記センサ設置部86は、図6および図7に示すように、外装筺21の前壁50の上端と交差して延在するように形成されている。すなわち、センサ設置部86は、油槽12の上底壁85において、外装筺21の前壁50より前側(燃焼室CR外)から該前壁50の後側(燃焼室CR内)まで、半樋状(溝状)に延在するように形成されている。これにより、空焚き検知センサ80の温度検出部81は、外装筺21の前壁50の前側上方から該前壁50の後側上方へ延在した状態で、油槽12の上底壁85に配設されるようになっている。
(保持部材87について)
また、図6〜図8に示すように、上底壁85に対し下方から取付けられ、空焚き検知センサ80の温度検出部81をセンサ設置部86に保持する保持部材87が取付けられる。このセンサ保持部材87は、センサ設置部86に対して一部が下方から重なった状態で、油槽12の上底壁85における燃焼室CR側の外面に取付けられる。保持部材87は、センサ設置部86の長手方向(前後方向)に離間した複数(実施例では2つ)の保持部87a,87aと、各保持部87a,87aと一体に設けられて、上底壁85に固定される取付部87bとからなる。取付部87bは、センサ保持部87aの長手方向が長手となる矩形板状部であり、各保持部87a,87aは、該取付部87bの一方の長手側縁から外方へ延出した板状部である。そして、保持部材87は、取付部87bをセンサ設置部86に隣接した位置において前記上底壁85にネジにより固定することで、各保持部87a,87aが該センサ設置部86の開口部分の下側に位置するようになり、各保持部87a,87aが温度検出部81をセンサ保持部87aに保持するようになる。
(支持部材88について)
図6および図7に示すように、外装筺21の前側上部には、空焚き検知センサ80の基部82を固定する支持部材88が配設されている。この支持部材88は、外装筺21の前壁50から前側へ所要距離離間して配設されており、ガスバーナー13の燃焼により温度が上昇する該前壁50とは接触していない。実施例では、油槽12における第2ゾーン12bの前側に配設されたカバー部材90に対して垂下した姿勢に固定されており、外装筺21の前壁50からの熱の影響を殆ど受けないようになっている。支持部材88は、空焚き検知センサ80の基部82を支持する支持部88aと、該支持部88aに一体に形成されて前記カバー部材90に固定される固定部88bとからなる。支持部88aには、該支持部88aとの間で前記基部82を挟むブラケット89がネジにより固定され、該支持部88aとブラケット89とにより該基部82が挟持された状態で固定される。これにより、支持部材88に取付けた空焚き検知センサ80の基部82の温度上昇を抑制することができる。特に、空焚き検知センサ80の基部82は、耐熱素材から形成されていない場合であっても、該基部82の変形や破損を防止し得る。
前述すると共に図8に示すように、実施例のセンサ設置部86は、短手方向の断面形状が逆V字形の半樋状に形成されていると共に、空焚き検知センサ80の温度検出部81は、短手方向の断面形状が円形である細長の丸棒状に形成されている。従って、空焚き検知センサ80の温度検出部81をセンサ設置部86にセットする際には、第1接触面86aおよび第2接触面86bの夫々に温度検出部81を接触させることで、空焚き検知センサ80を上底壁85に対して簡単かつ正確に位置決めすることが可能である。そして、保持部材87の各保持部87a,87aによりセンサ設置部86に保持された空焚き検知センサ80の温度検出部81は、該センサ設置部86の第1接触面86aおよび第2接触面86bの夫々に対して、2本の線状に接触するようになる。従って、空焚き検知センサ80の温度検出部81と上底壁85との接触領域が長くなるので、該温度検出部81により該上底壁85の温度変化を正確かつ適切に検知することを可能とし、空焚き状態の発生を正確かつ迅速に把握し得る。
また、実施例では、図6および図8に示すように、前記空焚き検知センサ80の温度検出部81がセンサ設置部86に保持された状態では、該温度検出部81が上底壁85の外面よりも下方へ突出しないように、該センサ設置部86が形成されている。すなわち、外装筺21の前壁50と前後に交差するように延在している前記センサ設置部86に設置した空焚き検知センサ80の温度検出部81は、外装筺21の前壁50と干渉しないように構成されている。従って、センサ設置部86に保持された温度検出部81が、油槽12の上底壁85と外装筺21の前壁50の上端との間で強く挟まれることが回避される。
(断熱部材23について)
図6に示すように、外装筺21の前壁50の内側に配設された断熱部材23は、適度の弾力性および柔軟性を有する弾性部材である。この断熱部材23は、前壁50の面積の2倍強の外形形状に形成したものを二つ折りにして該前壁50の内側に配設したもので、油槽12への外装筺21の組付前では、折曲げ部分が該前壁50の上端より上方へ突出している(図6に2点鎖線で示す)。そして、断熱部材23は、外装筺21を油槽12に取付けた際には、前壁50から上方へ突出した部分が折曲げ部分が圧縮変形することで、油槽12の上底壁85の外面に圧縮状態で当接するようになっている。これにより、断熱部材23は、油槽12の上底壁85の外面形状に沿う形状に圧縮変形して、センサ設置部86および該センサ設置部86に設置した空焚き検知センサ80の温度検出部81に密着しており、センサ設置部86に隙間が形成されないようになっている。従って、ガスバーナー13の燃焼ノズル42での燃焼により発生した燃焼ガスが、センサ設置部86から外装筺21の外部へ漏出することが防止される。
(ガスバーナー13の燃焼による調理油の温度制御について)
実施例のガスフライヤー10は、前述したように、前記油温制御用サーミスタ19を油槽12の後板部28に配設して、該油温制御用サーミスタ19が調理作業の邪魔にならないようにしてある。ここで、油槽12内の調理油は、燃焼室CRに隣接する第1ゾーン12aの前側部分および第2ゾーン12bの前側部分の方が、油温制御用サーミスタ19が配設された後側部分よりも加熱され易く油温が高くなり易い。このため、油温制御用サーミスタ19は、調理油の低い温度を検知する。
そして、前記ガスバーナー13でのガス燃焼により発生した燃焼ガスで油槽12を加熱して該油槽12に貯留した調理油を加熱する構造では、油槽12および調理油の全体熱容量により、ガスバーナー13の燃焼により調理油を加熱する際には、一時的に該ガスバーナー13の燃焼開始時よりも油槽12および調理油の油温が下がり、燃焼開始時の温度に戻るまでに適宜時間を要する。同様に、ガスバーナー13での燃焼を停止した際には、一時的に燃焼停止時よりも油槽12および調理油の油温が上がり、燃焼停止時の温度に戻るまでに適宜時間を要する。すなわち、油槽12内の調理油の油温制御は、調理油の油温の昇降幅(「オーバーシュート」という)を考慮して、ガスバーナー13での燃焼開始の判定基準となる燃焼開始温度T1および該ガスバーナー13での燃焼停止の判定基準となる燃焼停止温度T2を設定するのが望ましい。
そこで、実施例のガスフライヤー10では、図9に示すように、ガスバーナー13の燃焼開始温度T1と燃焼停止温度T2とを、同じ温度に設定してある。図9では、調理油の設定温度Tsを180℃に設定した場合を例示しており、設定温度Tsを180℃とした場合には、燃焼開始温度T1および燃焼停止温度T2を176℃に設定してある。すなわち、燃焼開始温度T1および燃焼停止温度T2は、設定温度Tsよりも適宜低く(実施例では4℃)設定される。これにより、油槽12に貯留された調理油の油温は、油温制御用サーミスタ19が検知する該油槽12内の後側部分では約175℃〜182℃の範囲で変化するようになり、燃焼室CRに隣接する該油槽12内の前側部分では約178℃〜185℃の範囲で変化するようになる。すなわち、燃焼開始温度T1および燃焼停止温度T2を同じに設定したことで、調理油の油温のオーバーシュートを小さく抑えるつつ、調理油の油温をことができると共に、180℃の設定温度Ts近辺に油温を維持することが可能である。そして、燃焼開始温度T1および燃焼停止温度T2を同じに設定したことで(燃焼停止温度T2を低くしたことで)、ガスバーナー13の燃焼時間が短くなり、ガス消費量を抑えることができる。なお、従来では、燃焼開始温度T1よりも燃焼停止温度T2を高く設定していたため、調理油の油温のオーバーシュートが実施例の場合よりも大きくなるばかりでなく、ガスバーナー13の燃焼時間が実施例よりも長くなるため、ガス消費量を多くなる。
実施例のガスフライヤー10は、排気ダクト15の排気口16に風が当り、該排気ダクト15および連通空間14内の燃焼ガスが逆流することで、ガスバーナー13の火炎がケース体40の空気取入れ口40aを介して外方へ漏出した場合に、該火炎を火炎検出器70で感知することができる。そして、ケース体40の下方へ漏出した火炎を火炎検出器70が検出した際には、該火炎検出器70からの検出信号を受けたガスコントローラ基板30の制御部が、第1電磁弁26、第2電磁弁27および比例弁35を閉成制御してガスバーナー13へのガス供給を中止するので、該ガスバーナー13の燃焼ノズル42でのガス燃焼が停止する。従って、ガスバーナー13における燃焼ノズル42の火炎がケース体40の下方へ漏出した際には、該ガスハーナー13のガス燃焼が確実に停止するので、ガスバーナー13に隣接して配設されたバルブユニット45を始めとする構成部品や部位が、火炎の熱による熱損傷を防止し得る。
また、ガスバーナー13のケース体40の下方領域に臨むように配設した熱遮蔽板60が、該ケース体40の下方領域とバルブユニット45との間に位置しているので、ケース体40から下方へ漏出した火炎が、バルブユニット45側へ流れるのを該熱遮蔽板60により遮ることができる。従って、火炎がバルブユニット45に直接に接触することを阻止し得ると共に、該火炎の熱によってバルブユニット45が故障したり熱損傷が生じることを防止し得る。
また、ガスバーナー13のケース体40の下方領域に臨むように配設した熱遮蔽板60に火炎検出器70を取付けたことで、ケース体40の空気取入れ口40aの下方領域に向けた姿勢で火炎検出器70を安定的に固定することができる。従って、燃焼ノズル42の火炎がケース体40の空気取入れ口40aから外方(下方)へ漏出した際に、該火炎を火炎検出器70で適切に検知することが可能である。
更に、外装筺21に設けた開口部22と、該開口部22に配設したガスバーナー13のケース体40との隙間をバーナー取付部材75で塞ぐよう構成した。これにより、燃焼ノズル42からケース体40の外側へ変向した火炎が、ケース体40と開口部22との間から下方へ漏出することを、バーナー取付部材75により阻止することができる。従って、開口部22とケース体40との間から下方へ漏出した火炎の熱によるバルブユニット45やその他構成部品の故障や熱損傷を防止し得る。
(変更例)
本発明は、前述の実施例の構成に限定されず、以下のようにも変更することも可能である。
(1)ガスバーナーのケース体の下方領域に臨むように配設する遮蔽部材は、実施例で例示した形状やサイズに限定されず、ガスバーナーでのガス燃焼により発生する火炎から構成部品を遮る形状であれば、様々な形状に構成することが可能である。
(2)火炎検出器の配設数は、1つに限らず複数であってもよい。
(3)火炎検出器は、熱遮蔽板に配設せずに、ガスバーナーの空気取入れ口から火炎が漏出する領域に臨む位置において、別の取付部材を利用して配設するようにしてもよい。
(4)火炎検出器は、ガスバーナーのケース体における空気取入れ口に臨む位置において、該ケース体に配設してもよい。
(5)熱遮蔽板は、ガスバーナーのケース体の周囲全体に配設したり、ケース体の真下に離間した位置に配設するようにしてもよい。
(6)外装筺に設けた開口部と該開口部に配設したガスバーナーのケース体との隙間を塞ぐ第2の熱遮蔽板は、該隙間の全体を塞ぐものではなく、火炎による熱の影響を受ける可能性がある構成部品の配設部位に対応する部分のみを塞ぐものであってもよい。
(7)外装筺に設けた開口部と該開口部に配設したガスバーナーのケース体との隙間を塞ぐ第2の熱遮蔽板は、ケース体を外装筺に取付けるバーナー取付部材とは別の部材としてもよい。
(8)実施例では、制御手段であるガスコントローラ基板と第2の制御手段である表示基板とを個別に備えた構成を例示したが、ガスコントローラ基板および表示基板を単一の制御手段として構成して、ガスコントローラ基板の機能および表示基板の機能を該単一の制御手段が備えるようにしてもよい。
12 油槽,13 ガスバーナ,21 外装筺,22 開口部
30 ガスコントローラ基板(ガス制御手段),40a 空気取入れ口,42 燃焼ノズル
60 熱遮蔽板,70 火炎検出器,75 バーナー取付部材(別の熱遮蔽板),Cr 燃焼室

Claims (2)

  1. 調理油を貯留する油槽(12)と、前記油槽(12)の外側を囲むと共に、内部に燃焼室(CR)が画成されている外装筺(21)と、前記外装筺(21)の底部に開設した開口部(22)に配設されていて、燃焼ノズル(42)を前記燃焼室(CR)に臨ませていると共に、ガス燃焼用の空気取入れ口(40a)を該開口部(22)の下方に露出させているガスバーナー(13)とから構成されるガスフライヤーにおいて、
    前記外装筺(21)に開設した前記開口部(22)の下方近傍で、前記ガスバーナー(13)からの火炎が前記空気取入れ口(40a)を介して下方へ漏出する領域に設けた火炎検出器(70)と、
    前記火炎検出器(70)の火炎検出により、前記ガスバーナー(13)のガス供給を遮断するガス制御手段(30)とを設け
    前記火炎が前記空気取入れ口(40a)から下方へ漏出する領域に熱遮蔽板(60)が設けられ、前記熱遮蔽板(60)に前記火炎検出器(70)が配設されている
    ことを特徴とするガスフライヤー。
  2. 調理油を貯留する油槽(12)と、前記油槽(12)の外側を囲むと共に、内部に燃焼室(CR)が画成されている外装筺(21)と、前記外装筺(21)の底部に開設した開口部(22)に配設されていて、燃焼ノズル(42)を前記燃焼室(CR)に臨ませていると共に、ガス燃焼用の空気取入れ口(40a)を該開口部(22)の下方に露出させているガスバーナー(13)とから構成されるガスフライヤーにおいて、
    前記外装筺(21)に開設した前記開口部(22)の下方近傍で、前記ガスバーナー(13)からの火炎が前記空気取入れ口(40a)を介して下方へ漏出する領域に設けた火炎検出器(70)と、
    前記火炎検出器(70)の火炎検出により、前記ガスバーナー(13)のガス供給を遮断するガス制御手段(30)とを設け
    前記外装筺(21)に開設した前記開口部(22)の開口端と、該開口部(22)に配設されている前記ガスバーナー(13)との隙間は、別の熱遮蔽板(75)により塞がれている
    ことを特徴とするガスフライヤー。
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