JP6615662B2 - 気泡含有液体の製造装置及びその使用方法 - Google Patents

気泡含有液体の製造装置及びその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体中に気泡を含ませた気泡含有液体の製造装置及びその製造方法に関する。
近年、マイクロバブル、ナノバブルと呼ばれる微小気泡を用いた技術の有用性が注目されている。例えば、微小気泡を含む液体を用いた洗浄技術、水の除菌及び脱臭、オゾン水の生成、健康・医療機器分野や、湖沼や養殖場の水質浄化、工場・畜産等の各種排水処理、及び、水素水などの機能水の製造などへの利用が検討されている。
このようなマイクロバブル、ナノバブルを発生させ、気泡含有液体を製造する製造装置として、種々の構造を有する装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3等参照)。
特開2011−224461号公報 特開2013−34976号公報 特開2009−101299号公報
このような気泡含有液体の製造装置として、ハウジング内に多孔質体からなるパイプ状の気泡発生管などの気泡発生素子を保持し、ハウジングと気泡発生素子で気体室と液体室を構成した微小気泡発生装置において、液上流路から液体室に液体を流すと共に、気体室に気体供給路から気体を供給して、気泡発生素子を介して液体内に微小気泡を発生させ、液体室から気泡含有液体を液下流路に流出させるタイプの気泡含有液体の製造装置がある。この形態の気泡含有液体の製造装置では、多孔質パイプ内の液体の液圧に対し、多孔質パイプ外の気体の気圧を大きくして、液体中に気体の微小気泡を生成する。
しかしながら、気泡含有液体の製造装置のうち、微小気泡発生装置内のクリーニングや気泡発生素子を交換するなど、微小気泡発生装置のメンテナンスをしたい場合がある。このような場合には、微小気泡発生装置のハウジングを分解する必要があるが、微小気泡発生装置には、気体供給路のほか、液上流路、液下流路が接続しているため、これらから液体を抜く必要があるなど、微小気泡発生装置のメンテナンスに手間が掛かる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、微小気泡発生装置のメンテナンスが容易な気泡含有液体の製造装置、及び、適切な気泡含有液体の製造装置の使用方法を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、気体流入口、液流入口、及び液流出口を有するハウジング、及び、上記ハウジング内に保持され、多孔質体からなる気泡発生素子を有し、上記ハウジングと上記気泡発生素子は、上記ハウジングの一部と上記気泡発生素子とで囲まれ、上記気体流入口に連通する気体室と、上記ハウジングの他の一部と上記気泡発生素子とで囲まれ、上記液流入口及び上記液流出口に連通する液体室とを構成してなり、上記液流入口から上記液体室に液体を流入させると共に、上記気体流入口から上記気体室に気体を供給し、上記気泡発生素子から上記液体中に上記気体の微小気泡を発生させて、気泡含有液体を上記液流出口から流出させる微小気泡発生装置と、上記気体流入口に接続し、上記気体流入口へ上記気体を供給する気体供給路と、上記液流入口に接続し、上記液流入口へ上記液体を流す液上流路と、上記液上流路を介して上記液流入口に、上記液体を圧送するポンプと、上記液流出口に接続し、上記液流出口から上記気泡含有液体を流す液下流路と、を備え、上記気体供給路は、上記気体流入口への上記気体の流通を開閉する気体バルブを有し、上記液上流路は、上記液流入口への上記液体の流通を開閉する上流バルブを有し、上記液下流路は、上記液流出口からの上記気泡含有液体の流通を開閉する下流バルブを有する気泡含有液体の製造装置である。
この気泡含有液体の製造装置(以下単に、製造装置ともいう)では、上流バルブよりも上流側の液体、及び下流バルブよりも下流側の気泡含有液体を排出しなくても、微小気泡発生装置の内部のメンテナンスや気泡発生素子の交換等を行うことができる。
この製造装置のうち、微小気泡発生装置としては、例えば、板状、半球殻状、球殻状とした多孔質体を気泡発生素子に用いて、ハウジングと気泡発生素子とで、気体室と液体室を構成するようにしたものが挙げられる。また、多孔質体をパイプ状とした気泡発生管を用いて、ハウジングと気泡発生管とで気体室と液体室を構成した上で、気泡発生管の内側に気体を、外側に液体を供給するようにしたものや、気泡発生管の内側に液体を、外側に気体を供給するようにしたものも挙げられる。
また、多孔質体としては、例えば、アルミナ、チタニア、シリカ、ムライト、ジルコニアなどの酸化物セラミックスや、窒化ケイ素などの窒化物セラミックス、炭化ケイ素などの炭化物セラミックスなどからなる多孔質セラミックスが挙げられる。また、ステンレス、アルミニウム、銅合金、ニッケル合金、チタン合金等の金属からなる多孔質金属も用いうる。
多孔質体の細孔径Dが、D(10)≦2μmの多孔質体を用いると、効率よく、直径1μm以下の微小気泡を効率よく生成して、液中にこの微小気泡を吹き込むことができるので特に好ましい。なお、細孔径分布の測定手法としては、例えば、水銀圧入法を用いる。D(10)は、得られた累積細孔径分布曲線において、細孔容積全体のうち大径側の上位10%を占める細孔径である。
また、気体バルブ、上流バルブ、下流バルブとしては、バタフライ弁、ボール弁、ダイヤフラム弁など気体操作や液体操作に使用する各種の弁を使用することができる。また、手動で開閉する手動バルブのほか、電磁バルブ、電動バルブ、空圧バルブ、油圧バルブなどの自動バルブも用いることができる。
また、微小気泡を含ませる液体としては、純水、飲料水、海水、各種の培養液、各種の水溶液、各種の汚水などの水系の液体や、有機溶媒、食用油や鉱物油などの油類、その他各種の液体が挙げられる。また、液体に微小気泡として含ませる気体としては、空気、酸素、オゾン、塩素ガス、水素、窒素、二酸化炭素など各種の気体が挙げられる。
また、気泡含有液体の製造装置であって、前記気体バルブは、自動バルブからなる気体自動バルブであり、前記上流バルブは、自動バルブからなる上流自動バルブであり、前記下流バルブは、自動バルブからなる下流自動バルブであり、前記ポンプの駆動、並びに上記気体自動バルブ、上記上流自動バルブ、及び上記下流自動バルブの開閉を制御する制御部を備える気泡含有液体の製造装置とすると良い。
この製造装置では、各バルブが自動バルブであり、これら及びポンプを制御する制御部を有するので、製造装置の起動や停止、運転などにおいて、制御部により、適切な順序やタイミングで、ポンプの駆動や停止、各バルブの開閉等の動作を行わせることができる。
自動バルブとしては、電磁バルブ、電動バルブを用いることができる。また、空圧や油圧で弁の開閉を行う空圧バルブ、油圧バルブを用いることもできる。なかでも、電気信号で直接制御できる点で、電磁バルブ、電動バルブを用いるのが好ましく、さらに応答速度の点で、電磁バルブを用いるのが好ましい。一方、防爆のために、空圧バルブや油圧バルブを用いることもできる。
制御部としては、PLC(プログラマブル ロジック コントローラ)やマイクロコンピュータを用いることができる。
さらに、上述の気泡含有液体の製造装置であって、前記制御部は、上記気泡含有液体の製造装置の停止にあたり、前記ポンプを停止させるのに加え、前記気体自動バルブを閉じ、前記上流自動バルブ及び前記下流自動バルブを閉じさせる気泡含有液体の製造装置とすると良い。
この製造装置のポンプを停止させると、ポンプの下流では、液体の液圧がほぼゼロにまで低下する。一方、気体自動バルブを閉じない場合はもちろん、気体自動バルブを閉じた場合でも、気体室内の気圧は、気泡となって気体が減少する分しか低下しないから、高い値に保たれる。このため、微小気泡発生装置では、気体室内の気圧と液体室内の液圧との差である、差圧(=気圧−液圧)が大きくなり、多量の気体が液体室中の液体に吹き込まれるため、大きな気泡が液体室内のみならず、液上流路や液下流路に拡がる。このため、この製造装置を再起動させるに当たり、この気泡を除去する必要があるなどの面倒が生じていた。
これに対し、この製造装置では、制御部が、ポンプを停止させるのみならず、上流自動バルブ及び下流自動バルブを閉じさせる。このため、製造装置を停止させたことにより、気体が液体室中の液体に吹き込まれても、大きな気泡が上流自動バルブ及び下流自動バルブを越えて、液上流路や液下流路に拡がることが防止される。
なお、気体自動バルブを閉じることで、気体室内の気圧を、気体自動バルブを開いたままとした場合に比して、気泡として気体が消費される分、低下させることができる。
しかも、上流自動バルブ及び下流自動バルブを閉じた後も、気体は、気体室の残圧によって、液体室の液体に気泡を生じさせようとするが、上下流を上流自動バルブ及び下流自動バルブで締め切られた液体室では、気泡が吹き込まれると液体の液圧が上がるので、気圧と液圧がバランスする差圧の大きさまでに、気泡の吹き込みが抑制されることにより、多量の気体が液体に吹き込まれない利点も有る。
なお、上流自動バルブ及び下流自動バルブを閉じるに当たっては、バルブの上流側に水撃が生じ、下流側に水柱分離に伴う液圧低下が生じるのを緩和するべく、急激に閉じることを避け、バルブの閉じる速度を緩やかにするとよい。またポンプを停止させるに当たっては、ポンプの上流側に水撃が生じ、下流側に水柱分離に伴う液圧低下が生じるのを緩和するべく、急激に停止することを避け、停止速度を低下させる制御を行うとよい。
さらに、上述の気泡含有液体の製造装置であって、前記制御部は、上記気泡含有液体の製造装置の停止にあたり、前記ポンプの停止以前に、前記気体自動バルブを閉じる気泡含有液体の製造装置とすると良い。
製造装置の停止後は、液体室への気体の吹き込みを考慮すると、気体室の気圧(残圧)を低くするのが好ましい。
この製造装置では、製造装置の停止に当たり、気体自動バルブを早期に閉じることで、製造装置の停止後の気体室における気体の気圧(残圧)を低くして、停止中に液体室の液体に気泡が吹き込まれる量を抑制できる。
さらに、上述のいずれか一項に記載の気泡含有液体の製造装置であって、前記気泡発生素子は、多孔質体からなるパイプ状の気泡発生管であり、上記気泡発生管内に前記液体を流通させる気泡含有液体の製造装置とすると良い。
気泡発生素子として気泡発生管を用いる微小気泡発生装置を備える製造装置では、液体に接する気泡発生管の面積が大きく、液体中により多くの気泡を吹き込むことができる。
気泡発生管は、この気泡発生管のうち、少なくとも一方端部と他方端部の間の中央部(長手方向の中央部)が、多孔質体、具体的には、互いに三次元網目状に連結した多数の通気路を構成する多孔質体からなる。例えば、気泡発生管全体が多孔質セラミックスなどの多孔質体からなる気泡発生管が挙げられる。
また、中央部(長手方向の中央部)が多孔質体からなる一方、一方端部及び他方端部は緻密質の材質からなる気泡発生管や、全体が多孔質体からなるが、一方端部及び他方端部については、ガラス、樹脂、溶融金属などを含浸させることより、気孔を塞いで通気性を無くした気泡発生管も挙げられる。
気泡発生管の形状としては、円管状、角管状など、軸線方向に亘り横断面の形状が変化しない形態のほか、円錐台状、角錐台状など、軸線方向の一方側ほどテーパ状に窄まる形態や、軸線方向に進むに連れて径が周期的に変化する形状であっても良い。また、軸線が直線状に延びる直管状の形態のほか、軸線がU字状や蛇行状やらせん状に曲がった形態であっても良い。さらに、気泡発生管は、内部に貫通穴を1本設けた単管状のほか、多数の貫通孔を設けた多穴管状でも良い。また、気泡発生管は、1本でも複数本でも良い。
さらに、気体流入口、液流入口、及び液流出口を有するハウジング、及び、上記ハウジング内に保持され、多孔質体からなる気泡発生素子を有し、上記ハウジングと上記気泡発生素子は、上記ハウジングの一部と上記気泡発生素子とで囲まれ、上記気体流入口に連通する気体室と、上記ハウジングの他の一部と上記気泡発生素子とで囲まれ、上記液流入口及び上記液流出口に連通する液体室とを構成してなり、上記液流入口から上記液体室に液体を流入させると共に、上記気体流入口から上記気体室に気体を供給し、上記気泡発生素子から上記液体中に上記気体の微小気泡を発生させて、気泡含有液体を上記液流出口から流出させる微小気泡発生装置と、上記気体流入口に接続し、上記気体流入口へ上記気体を供給する気体供給路と、上記液流入口に接続し、上記液流入口へ上記液体を流す液上流路と、上記液上流路を介して上記液流入口に、上記液体を圧送するポンプと、上記液流出口に接続し、上記液流出口から上記気泡含有液体を流す液下流路と、を備え、上記気体供給路は、上記気体流入口への上記気体の流通を開閉する気体バルブを有し、上記液上流路は、上記液流入口への上記液体の流通を開閉する上流バルブを有し、上記液下流路は、上記液流出口からの上記気泡含有液体の流通を開閉する下流バルブを有する気泡含有液体の製造装置の使用方法であって、上記気泡含有液体の製造装置の停止にあたり、駆動している前記ポンプを停止させるステップと、前記気体バルブを閉じるステップと、上記上流バルブを閉じるステップと、上記下流バルブを閉じるステップと、を備える気泡含有液体の製造装置の使用方法である。
この製造装置では、ポンプを停止させると、ポンプの下流では、液体の液圧がほぼゼロにまで低下する。一方、気体バルブを閉じない場合はもちろん、気体バルブを閉じた場合でも、気体室内の気圧は、気泡となって気体が減少する分しか低下しないから、高い値に保たれる。このため、微小気泡発生装置では、気体室内の気圧と液体室内の液圧との差である、差圧(=気圧−液圧)が大きくなり、多量の気体が液体室中の液体に吹き込まれるため、大きな気泡が液体室内のみならず、液上流路や液下流路に拡がる。このため、この製造装置を再起動させるに当たり、この気泡を除去する必要があるなどの面倒が生じていた。
これに対し、この気泡含有液体の製造装置の使用方法では、ポンプを停止するのみならず、上流バルブ及び下流バルブを閉じる。このため、製造装置を停止したことにより、気体が液体室中の液体に吹き込まれても、大きな気泡が上流バルブ及び下流バルブを越えて、液上流路や液下流路に拡がることが防止される。
なお、気体バルブを閉じることで、気体室内の気圧を、気体バルブを開いたままとした場合に比して、気泡として気体が消費される分、低下させることができる。
しかも、上流バルブ及び下流バルブを閉じた後も、気体は、気体室の残圧によって、液体室の液体に気泡を生じさせようとするが、上下流を上流バルブ及び下流バルブで締め切られた液体室では、気泡が吹き込まれると液体の液圧が上がるので、気圧と液圧がバランスする差圧の大きさまでに、気泡の吹き込みが抑制されることにより、多量の気体が液体に吹き込まれない利点も有る。
また上述の気泡含有液体の製造装置の使用方法であって、前記気体バルブは、自動バルブからなる気体自動バルブであり、前記上流バルブは、自動バルブからなる上流自動バルブであり、前記下流バルブは、自動バルブからなる下流自動バルブであり、気泡含有液体の製造装置は、前記ポンプ、上記気体自動バルブ、上記上流自動バルブ、及び上記下流自動バルブの駆動を制御する制御部を備える気泡含有液体の製造装置の使用方法とすると良い。
この製造装置の使用方法では、各バルブが自動バルブであり、ポンプ及び各バルブを制御する制御部を備えているので、この制御部を用いて、上述の使用方法を容易に実現できる。
実施形態に係る気泡含有液体の製造装置の概略構成を示す説明図である。 実施形態に係る気泡含有液体の製造装置のうち、微小気泡発生装置の縦断面図を含む説明図である。 実施形態に係る微小気泡発生装置の横断面図である。 気泡含有液体の製造の手順を示すフローチャートである。 気泡含有液体の製造のうち、起動処理の手順を示すフローチャートである。 気泡含有液体の製造のうち、停止処理の手順を示すフローチャートである。
(実施形態)
第1の実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。このうち、図1は、本実施形態に係る気泡含有液体の製造装置(以下、単に製造装置ともいう)1の概略構成を示す説明図である。また、図2は、実施形態に係る製造装置のうち、微小気泡発生装置(以下、単に発生装置ともいう)10の断面構造を模式的に示す縦断面図を含む説明図であり、図3は発生装置10の横断面図である。
本実施形態に係る気泡含有液体の製造装置1は、図1にその概略を示すように、タンクTK1に貯留した液体LQ(例えば、水)をポンプPUにより圧送し、微小気泡発生装置10を通過させて、微小気泡BBを含む気泡含有液体BLQを製造し、別のタンクTK2に貯留する。製造装置1のうち発生装置10では、ハウジング10H内に気泡発生素子10Kが保持されている。ハウジング10Hの一部(図1においては、ハウジング10Hの上部)がなす気体室構成部10HGと気泡発生素子10Kとは、これらで囲み、気体流入口10Jに連通する気体室GRをなしている。また、ハウジング10Hの他の一部(図1においては、ハウジング10Hの下部)がなす液体室構成部10HLと気泡発生素子10Kとは、これらで囲み、液流入口10I及び液流出口10Dに連通する液体室LRをなしている。
この製造装置1では、ポンプPUにより圧送した液体LQを、液配管LSを通じて、これに接続した液流入口10Iから液体室LRに流入させる。これと共に、ガスボンベGBから送出され、レギュレータRGによりゲージ圧で2気圧に調圧された気体GA(例えば、空気、水素)を、ガス配管GSを通じて、これに接続した気体流入口10Jから発生装置10の気体室GR内に流入させる。すると、この気体GAは、発生装置10内に保持された気泡発生素子10Kを介して、液体LQ中に、微小気泡BBとして吹き込まれ、気泡含有液体BLQが製造され、液流出口10DからタンクTK2に向けて流入させる。
この製造装置1では、上述したように、気体供給路をなすガス配管GSが、ハウジング10Hの気体流入口10Jに接続しており、気体GAを気体流入口10Jに、更には気体室GRに供給している。このガス配管GSには、気体流入口10Jへの気体GAの流通を開閉する気体バルブ31が設けられている。
また、液配管LSのうち、液上流路をなす液上流配管LSUが、ハウジング10Hの液流入口10Iに接続しており、液体LQを液流入口10Iに、更には液体室LRに供給している。この液上流配管LSUには、液流入口10Iへの液体LQの流通を開閉する上流バルブ21が設けられている。
さらに、液配管LSのうち、液下流路をなす液下流配管LSDが、ハウジング10Hの液流出口10Dに接続しており、液体室LRで製造された気泡含有液体BLQを液流出口10DからタンクTK2に向けて流している。この液下流配管LSDには、液流出口10Dへの気泡含有液体BLQの流通を開閉する下流バルブ22が設けられている。
加えて、液下流配管LSDのうち、下流バルブ22の上流側(図2において左側)には、液下流配管LSDから分岐して排出配管LHが設けられており、この排出配管LHは排出バルブ23で開閉可能(通常時は閉)となっている。
本実施形態においては、上述の気体バルブ31、上流バルブ21、下流バルブ22、及び排出バルブ23は、いずれもバタフライバルブである。しかも、気体バルブ31、上流バルブ21、及び下流バルブ22は、モータによって駆動される電動バルブであり、破線で示す制御線CLを用いて、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)で構成される制御部CNTにより、その開閉駆動が制御可能となっている。この制御部CNTは、制御線CLを用いて、ポンプPUの起動、運転、及び停止についても制御を行っている。なお、排出バルブ23は、手動である。
次いで、気泡含有液体BLQを製造する発生装置10について説明する(図2,図3参照)。発生装置10は、複数(本実施形態では13本)の気泡発生管110(図1における気泡発生素子10Kに対応)と、これを保持し包囲するハウジング120(10H)とからなる。この発生装置10は、各々の気泡発生管110が水平に保持されるように設置される。
このうち、気泡発生管110は、断面円形の直円管形状で、その全体が多孔質アルミナからなる。この気泡発生管110のうち、図2において左端部を上流端部112とし、右端部を下流端部113とし、上流端部112と下流端部113との間の部位を中央部114とする。気泡発生管110は、水銀圧入法(JIS R1655)を用いて細孔径分布を測定し、この細孔径分布において、大径側の上位10%となる細孔径をD(10)とすると、D(10)=2μm以下の多孔質アルミナからなる。具体的には、本実施形態では、D(10)=1.4μmである。このため、この気泡発生管110を用いて、その管外にゲージ圧で2気圧程度の気体GAを送り込むと、管内の液体LQ中に、1μm以下の気泡を含む微小気泡BBを吹き込むことができる。
一方、ハウジング120は、複数の気泡発生管110の上流端部112(図2において左端部)をそれぞれ支持する上流側支持部130と、気泡発生管110の下流端部113(図2において右端部)をそれぞれ支持する下流側支持部150と、上流側支持部130と下流側支持部150との間隔を保って複数の気泡発生管110の周囲を包囲する筒状の胴部170と、を備える。
このうち上流側支持部130は、概略円板状の上流側保持具131と、第1パッキン139と、上流側保持具131を気泡発生管110の長手方向NXの一方側NX1(即ち、上流側)から覆う上流側カバー具140とからなる。
ステンレス材からなる上流側保持具131のうち、液分配部136には、気泡発生管110の上流端部112を挿通する13ヶの発生管挿通孔132が、軸線AXを中心とした所定の配置にそれぞれ穿孔されている(図3参照)。各々の発生管挿通孔132には、環状に拡径するパッキン溝133が設けられており、EPDMからなる第1パッキン139(Oリング)が、このパッキン溝133内に配置されている。このため、発生管挿通孔132に気泡発生管110の上流端部112を挿通することにより、この気泡発生管110の上流端部112が、第1パッキン139を介して、それぞれ上流側保持具131に気密及び液密に保持され、上流側保持具131の一方側NX1(上流側)から、液体LQを各気泡発生管110内に送り込むことができる。
また、上流側保持具131のうち周囲部分は、段状に切り欠かれており、後述する管包囲部材171(胴部170)のうち一方側NX1の第1フランジ部173を嵌め込んで係止する係止段部134とされている。また、後述するように、上流側カバー具140、上流側保持具131及び管包囲部材171の第1フランジ部173を締結するボルト146の軸部147を挿通するボルト挿通孔135が、6箇所穿孔されている。
また液分配部136には、各発生管挿通孔132が存在する範囲に亘って、凹状の液分配凹部137が設けられており、後述する液流入部143から流入した液体LQが、図2において黒矢印で示すように、液分配凹部137を介して、各々の気泡発生管110(上流端部112)の管内に分配される。
ステンレス材からなる上流側カバー具140は、円板状の上流端部カバー部141と、この中央から長手方向一方側NX1に突出する液流入部143とを有する。この液流入部143がなす液流入口144は、液配管LSのうち液上流配管LSU(図1も1参照)が接続され、液体LQが流入する液流入口10Iとなっている。また、上流端部カバー部141は、液分配凹部137を覆い、上流側保持具131の液分配部136との間に、流入した液体LQを各気泡発生管110に分配する空間を形成する。
また、上流側カバー具140のうち周囲部分にも、ボルト146の軸部147を挿通するボルト挿通孔142が、上流側保持具131のボルト挿通孔135に重なる配置で、6箇所穿孔されている。
一方、下流側支持部150は、概略円板状の下流側保持具151と、第2パッキン159と、下流側保持具151を長手方向NXの他方側NX2(即ち、下流側)から覆う下流側カバー具160とからなる。
ステンレス材からなる下流側保持具151のうち、集合経路部156には、気泡発生管110の下流端部113を挿通する13ヶの発生管挿通孔152が、軸線AXを中心とした所定の配置にそれぞれ穿孔されている(図3参照)。各々の発生管挿通孔152には、環状に拡径するパッキン溝153が設けられており、EPDMからなる第2パッキン159(Oリング)が、このパッキン溝153内に配置されている。このため、発生管挿通孔152に気泡発生管110の下流端部113を挿通することにより、この気泡発生管110の下流端部113が、第2パッキン159を介して、それぞれ下流側保持具151に気密及び液密に保持されている。
また、下流側保持具151のうち周囲部分は、段状に切り欠かれており、後述する管包囲部材171(胴部170)の他方側NX2の第2フランジ部174を嵌め込んで係止する係止段部154とされている。また、後述するように、下流側カバー具160、下流側保持具151及び管包囲部材171の第2フランジ部174を締結するボルト166の軸部167を挿通するボルト挿通孔155が、6箇所穿孔されている。
また集合経路部156には、各発生管挿通孔152が存在する範囲に亘って、凹状の集合経路凹部157が設けられており、各気泡発生管110の下流端部113から流出した気泡含有液体BLQが、図2において縞状黒矢印で示すように、集合経路凹部157を介して集められ、次述する液流出部163に導かれる。
ステンレス材からなる下流側カバー具160は、円板状の下流端部カバー部161と、この中央から長手方向他方側NX2に突出する液流出部163を有する。この液流出部163がなす液流出口164には、液配管LSのうち液下流配管LSD(図1も参照)が接続され、気泡含有液体BLQが流出する液流出口10Dとなっている。また、下流端部カバー部161は、集合経路凹部157を覆い、下流側保持具151の集合経路部156との間に、各気泡発生管110の下流端部113から流出した気泡含有液体BLQを液流出部163に導く空間を形成する。
また、下流側カバー具160のうち周囲部分にも、ボルト166の軸部167を挿通するボルト挿通孔162が、下流側保持具151のボルト挿通孔155に重なる配置で、6箇所穿孔されている。
本実施形態において、胴部170は、上流側支持部130と下流側支持部150との間隔を保つと共に、気泡発生管110を包囲する管包囲部材171、及びボルト146,166を含む。ステンレスからなる筒状の管包囲部材171は、13本の気泡発生管110の周囲を囲む、概略円筒状の管包囲部172のほか、この管包囲部172の長手方向一方側NX1の端部から径方向外側に向けて拡がる第1フランジ部173、管包囲部172の長手方向他方側NX2の端部から径方向外側に向けて拡がる第2フランジ部174を有する。
さらに、円筒状の管包囲部172の長手方向NX中央部分のうち上方には、気体流入口177(10J)をなす気体流入部176が、外側に突出する形態に設けられている(図1も参照)。
この管包囲部材171の第1フランジ部173を、上流側保持具131の係止段部134に嵌め込み、上流側カバー具140のボルト挿通孔142と上流側保持具131のボルト挿通孔135とを挿通したボルト146の雄ネジ部148を、第1フランジ部173に設けた雌ネジ孔173Hにねじ込むことにより、上流側カバー具140、上流側保持具131及び管包囲部材171(第1フランジ部173)が互いに締結されている。
また、管包囲部材171の第2フランジ部174を、下流側保持具151の係止段部154に嵌め込み、下流側カバー具160のボルト挿通孔162と下流側保持具151のボルト挿通孔155とを挿通したボルト166の雄ネジ部168を、第2フランジ部174に設けた雌ネジ孔174Hにねじ込むことにより、下流側カバー具160,下流側保持具151及び管包囲部材171(第2フランジ部174)が互いに締結されている。
また、この管包囲部材171により、上流側支持部130(上流側保持具131)と下流側支持部150(下流側保持具151)との間の間隔Mが、所定の寸法に規制されている。
発生装置10において、13本の気泡発生管110は、図3に示すように配置されている。この図3は、図2おける発生装置10のC−C断面のうち、13本の気泡発生管110及び管包囲部材171(管包囲部172)の端面のみを示したものである。13本の気泡発生管110は、軸線AXの周りに60度毎の回転対称に配置され、且つ、各々の気泡発生管110の中心が、互いに合同な仮想正三角形の頂点に位置する形態に配置されている。
複数の気泡発生管110を、このような形態に配置すると、複数の気泡発生管110を、中央の気泡発生管110を中心として、偏りなく配置することができ、複数の気泡発生管110を、上流側支持部130(上流側保持具131)及び下流側支持部150(下流側保持具151)で確実に支持した発生装置10とすることができる。
またこの発生装置10では、気泡発生素子10Kとして、複数(本実施形態1では13本)の気泡発生管110を用いており、液体LQを各々の気泡発生管110に分配しているので、各々の気泡発生管110内で微小気泡BBを発生させることができる。つまり、液体LQに接する気泡発生管110(多孔質体)の面積を増やすことができ、液体LQ中により多くの微小気泡BBを吹き込むことができる。しかも、一本の長い気泡発生管を用いる場合に比して、各々の気泡発生管110の長さを短くできるので、各々の気泡発生管110の強度が高く信頼性のある気泡含有液体BLQの発生装置10となる。
しかも、本実施形態の発生装置10では、液体LQに気体GAの微小気泡BBを吹き込むに当たり、液体LQが外気に触れることがないので、清浄な状態で、液体LQを気泡含有液体BLQにすることができる。
本実施形態では、発生装置10のうち、上流側保持具131の液分配部136、下流側保持具151の集合経路部156、及び管包囲部材171の管包囲部172と、気泡発生管110とで囲まれた空間が、気体室GRである。この気体室GRは、管包囲部材171の気体流入部176がなす気体流入口177(10J)に連通している。
また、発生装置10のうち、上流側保持具131の液分配部136と上流側カバー具140の上流端部カバー部141、下流側保持具151の集合経路部156と下流側カバー具160の下流端部カバー部161、及び気泡発生管110で囲まれた空間が、液体室LRである。この液体室LRは、上流側カバー具140の143がなす液流入口144(10I)及び下流側カバー具160の液流出部163がなす液流出口164(10D)に連通している。
この製造装置1では、上流バルブ21及び下流バルブ22を有しているので、これらを閉じることで、上流バルブ21よりも上流側の液上流配管LSU内の液体LQ、及び下流バルブ22よりも下流側の液下流配管LSD内の気泡含有液体BLQを排出しなくても、発生装置10の内部のメンテナンスや気泡発生管110(気泡発生素子)の交換等を行うことができる。
なお、本実施形態においては、発生装置10のメンテナンス等において、発生装置10のハウジング120(10H)の分解等を行う前に、上流バルブ21及び下流バルブ22を閉じ、さらに、排出バルブ23を開いて、排出配管LHから発生装置10の液体LQを排出するとよい。
またこの製造装置1では、各バルブ21,22,31が電動バルブ(自動バルブ)であり、これら及びポンプPUを制御する制御部CNTを有するので、製造装置1の起動や停止、運転などにおいて、制御部CNTにより、適切な順序で、ポンプPUの駆動や各バルブ21等の開閉の動作を行わせることができる。
次いで、本実施形態の製造装置1における、制御部CNTによるポンプPU及び各バルブ21,22,31の制御について、図4〜図6を参照して説明する。なお、排出バルブ23は閉じているとする。
製造装置1による気泡含有液体BLQの製造では、電源を投入し、制御部CNTの制御が立ち上がると、図4に示すように、まず、ポンプPUの起動や各バルブ21等の開閉等などの起動処理ステップS1を行い、製造装置1を起動し、気泡含有液体BLQを製造する(製造装置1を運転する)。
その後、ステップS2では、作業者から制御部CNTへの停止指示の有無を確認する。ここで、Yes即ち、停止指示が入力された場合には、次述するステップS3をスキップして、停止処理ステップS4を行う。一方、No、即ち、停止指示が入力されていない場合には、ステップS3に進む。
ステップS3では、図示しない各所に設置したセンサあるいはポンプPUの図示しない駆動回路などから、異常ありの信号が有るか否かを検知する。ここで、No、即ち、異常ありの信号が入力されていない場合には、ステップS2に戻る。一方、Yes即ち、異常ありの信号が入力された場合には、停止処理ステップS4を行う。
停止処理ステップS4では、製造装置1の運転を停止し、気泡含有液体BLQの製造を終了する。なお、製造装置1の運転停止中には、前述のように、発生装置10のメンテナンス等を行うことができる。
これらのステップのうち、起動処理ステップS1は、図5に示すように、ステップS11において、作業者から制御部CNTへの起動指示の有無を確認する。即ち、起動信号が入力されるまで待つ。起動信号が入力されると、まずステップS12において、気体バルブ31を開く。次いで、ステップS13において、下流バルブ22を開き、続いて、上流バルブ21を開き(ステップS14)さらに、ポンプPUを起動する(ステップS15)。気体バルブ31を最初に開くのは、気体室GRの気圧を高くし、気泡発生管110を介して、液体室LR(管内)の液体LQが漏れ出すのを防止するためである。
これにより、ガス配管GS及び気体流入口177(10J)を通じて、気体GAが気体室GRに、つまり、管包囲部172内に流入し、所定のゲージ圧が気泡発生管(気泡発生素子)110に掛かる。また、ポンプから圧送された液体LQが、液上流配管LSU及び液流入口144(10I)を通じて、液体室LRに、つまり気泡発生管110内に流入する。これにより、気泡発生管110内において、液体LQ中に微小気泡BBが吹き込まれて気泡含有液体BLQが製造され、液流出口164(10D)及び液下流配管LSDを通じて、タンクTK2に貯留される。
また、停止信号の入力(ステップS2)あるいは異常信号の入力(ステップS3)により行われる、停止処理ステップS4は、図6に示すように、ステップS41において、まず気体バルブ31を閉じ、続いてポンプPUを停止する(ステップS42)。その後、上流バルブ21を閉じ(ステップS43)、さらに、下流バルブ22を閉じる(ステップS44)。これにより、液体LQ及び気体GAの発生装置10への供給は停止され、気泡含有液体BLQの製造も停止される。また、発生装置10の気体室GRは気体バルブ31で閉じられ、液体室LRは、上流バルブ21及び下流バルブ22で閉じられる。
このようにする理由について、以下に説明する。
本実施形態の製造装置1を運転している途中で、ポンプPUを停止させると、ポンプPUの下流では、液体LQの液圧がほぼゼロにまで低下する。一方、気体室GR内の気圧は、気体バルブ31を閉じない場合は、レギュレータRGで調圧された気圧となる。一方、気体バルブ31を閉じた場合でも、気体バルブ31を閉じた後、微小気泡BBなどとなって気体GAが減少する分しか、気圧は低下しないから、気体室GRの気圧(残圧)は高い値に保たれる。このため、発生装置10では、気体室GR内の気体GAの気圧と液体室LR内の液体LQの液圧との差である、差圧(=気圧−液圧)が大きくなり、多量の気体GAが液体室LR中の液体LQに吹き込まれるため、大きな気泡が液体室LR内のみならず、液上流路LSUや液下流路LSDに拡がる。このため、この製造装置1を再起動させるに当たり、この気泡を除去する必要があるなどの面倒が生じていた。
これに対し、この製造装置1では、制御部CNTが、ポンプPUを停止させるのみならず、上流バルブ21及び下流バルブ22を閉じさせる。このため、製造装置1を停止させたことにより、気体が液体室LR中の液体LQに吹き込まれても、大きな気泡が上流バルブ及び21や下流バルブ22を越えて、液上流路LSUや液下流路LSDに拡がることが防止される。
なお、気体バルブ31を閉じることで、気体室LR内の気圧を、気体バルブ31を開いたままとした場合に比して、気泡として気体GAが消費される分、低下させることができる。
しかも、上流バルブ21及び下流バルブ22を閉じた後も、気体GAは、気体室GRの残圧によって、液体室LRの液体LQに気泡が生じさせようとするが、上下流を上流バルブ21及び下流バルブ22で締め切られた液体室LRでは、気泡が吹き込まれると液体LQの液圧が上がるので、気圧と液圧がバランスする差圧の大きさまでに、気泡の吹き込みが抑制されることにより、多量の気体GAが液体LQに吹き込まれない。
また、この製造装置1では、各バルブ21,22,31が自動バルブであり、ポンプPU及び各バルブ21,22,31を制御する制御部CNTを備えているので、製造装置1の起動や停止、運転などにおいて、制御部CNTにより、適切な順序やタイミングで、ポンプPUの駆動や停止、各バルブ21等の開閉等の動作を行わせることができる。また、この制御部CNTを用いて、上述の使用方法を容易に実現できている。
前述したように、本実施形態では、ステップS42〜S44を、図6に示す順序とした。
しかし、上流バルブ21と下流バルブ22とは、相前後して閉じれば良く、同時あるいは下流バルブ22を先に閉じても良い。
また、上流バルブ21及び下流バルブ22を閉じるに当たっては、流れている液体LQの慣性により、これらのバルブ21,22の上流側に水撃が生じ、下流側に液圧低下が生じる。これらを緩和するべく、各バルブ21,22を急激に閉じることを避け、バルブ21,22の閉じる速度を緩やかにする。具体的には、上流バルブ21及び下流バルブ22として、電動のバタフライバルブを用い、バルブを閉じる速度を制御し、全開から全閉までを1〜3秒程度で遷移させるとよい。
さらに、ポンプPUを停止させるに当たっては、ポンプPUの上流側に水撃が生じ、下流側に液圧低下の圧力波が生じるのを緩和するべく、急激に停止することを避け、インバータ制御による停止速度を低下させる制御を行い、ポンプPUの駆動から停止までを1〜5秒で遷移させるとよい。
なお、上流バルブ21は、液上流配管LSUのうち液流入口144(10I)に近い位置に設けると良い。即ち、ポンプPUと液流入口144(10I)との間の液上流配管LSUの経路のうち、液流入口144(10I)側に配置すると良い。発生装置10に近い位置で、液体LQの流れの開閉を行うことができ、上流バルブ21と下流バルブ22の間に存在する液体LQの量を少なくでき、発生装置10のメンテナンスなどの場合に、廃棄する液体LQの量を減少できる。
また同様に、下流バルブ22は、液下流配管LSDのうち液流出口164(10D)に近い位置に設けると良い。即ち、タンクTK2と液流出口164(10D)との間の液下流配管LSDの経路のうち、液流出口164(10D)側に配置すると良い。発生装置10に近い位置で、液体LQの流れの開閉を行うことができ、上流バルブ21と下流バルブ22の間に存在する液体LQの量を少なくでき、発生装置10のメンテナンスなどの場合に、廃棄する液体LQの量を減少できる。
なお、本実施形態では、前述のように、製造装置1の停止にあたり、ポンプPUの停止(ステップS42)以前に、気体バルブ31を閉じた(ステップS41:図6参照)。
早期に気体バルブ31を閉じて気体GAの供給を止めると、製造装置1の停止後の気体室GRにおける気体GAの気圧(残圧)を低くして、停止中に液体室LRの液体LQに気泡が吹き込まれる量を抑制できる。
しかも、本実施形態の製造装置1は、気泡発生素子として、多孔質体からなるパイプ状の気泡発生管110を用いており、この気泡発生管110内に液体LQを流通させている。
このように、気泡発生管110を用いる発生装置10を備える本実施形態の製造装置1では、液体LQに接する気泡発生管110の面積が大きく、液体LQ中により多くの微小気泡BBを吹き込むことができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態の製造装置1では、発生装置10に、多孔質体からなる筒状の気泡発生管110を気泡発生素子10Kとして用い、その内側に液体LQを流す形態を例示した。
しかし、発生装置としては、板状、半球殻状、球殻状の多孔質体を気泡発生素子に用いて、ハウジングと気泡発生素子とで、気体室と液体室を構成するようにしても良い。気泡発生管を用い、気泡発生管の内側に気体を、外側に液体を供給するようにした発生装置を用いることもできる。
また、実施形態の製造装置1では、タンクTK1の液体LQから、気泡含有液体BLQを製造して、タンクTK2に貯留する形態とした。しかし、タンクTK2を無くし、製造した気泡含有液体BLQをタンクTK1に戻し、繰り返し、液体LQ中に微小気泡BBを吹き込むようにしても良い。
1 微小気泡含有液体の製造装置
10 微小気泡発生装置
10I 液流入口
10D 液流出口
10J 気体流入口
10H (微小気泡発生装置の)ハウジング
10HG (ハウジングのうち)気体室構成部
10HL (ハウジングのうち)液体室構成部
10K 気泡発生素子
GR 気体室
LR 液体室
PU ポンプ
LS 液配管
LSU 液上流配管(液上流路)
LSD 液下流配管(液下流路)
LH 排出配管
21 上流バルブ(上流自動バルブ)
22 下流バルブ(下流自動バルブ)
LQ 液体
BLQ 気泡含有液体
GA 気体
BB 微小気泡
GS ガス配管(気体供給路)
31 気体バルブ(気体自動バルブ)
CNT 制御部
NX (気泡発生管の)長手方向
NX1 (長手方向の)一方側
NX2 (長手方向の)他方側
110 気泡発生管(気泡発生素子)
120 ハウジング
130 上流側支持部
150 下流側支持部
170 胴部
131 (上流側支持部のうち)上流側保持具
139 (上流側支持部のうち)第1パッキン
140 (上流側支持部のうち)上流側カバー具
143 液流入部
144 液流入口
151 (下流側支持部のうち)下流側保持具
159 (下流側支持部のうち)第2パッキン
160 (下流側支持部のうち)下流側カバー具
163 液流出部
164 液流出口
171 管包囲部材(胴部)
172 (管包囲部材の)管包囲部
176 気体流入部
177 気体流入口
S42 ポンプを停止させるステップ
S41 気体バルブを閉じるステップ
S43 上流バルブを閉じるステップ
S44 下流バルブを閉じるステップ

Claims (7)

  1. 気体流入口、液流入口、及び液流出口を有するハウジング、及び、
    上記ハウジング内に保持され、多孔質体からなる気泡発生素子を有し、
    上記ハウジングと上記気泡発生素子は、
    上記ハウジングの一部と上記気泡発生素子とで囲まれ、上記気体流入口に連通する気体室と、
    上記ハウジングの他の一部と上記気泡発生素子とで囲まれ、上記液流入口及び上記液流出口に連通する液体室とを構成してなり、
    上記液流入口から上記液体室に液体を流入させると共に、上記気体流入口から上記気体室に気体を供給し、上記気泡発生素子から上記液体中に上記気体の微小気泡を発生させて、気泡含有液体を上記液流出口から流出させる
    微小気泡発生装置と、
    上記気体流入口に接続し、上記気体流入口へ上記気体を供給する気体供給路と、
    上記液流入口に接続し、上記液流入口へ上記液体を流す液上流路と、
    上記液上流路を介して上記液流入口に、上記液体を圧送するポンプと、
    上記液流出口に接続し、上記液流出口から上記気泡含有液体を流す液下流路と、を備え、
    上記気体供給路は、上記気体流入口への上記気体の流通を開閉する気体バルブを有し、
    上記液上流路は、上記液流入口への上記液体の流通を開閉する上流バルブを有し、
    上記液下流路は、上記液流出口からの上記気泡含有液体の流通を開閉する下流バルブを有する
    気泡含有液体の製造装置。
  2. 請求項1に記載の気泡含有液体の製造装置であって、
    前記気体バルブは、自動バルブからなる気体自動バルブであり、
    前記上流バルブは、自動バルブからなる上流自動バルブであり、
    前記下流バルブは、自動バルブからなる下流自動バルブであり、
    前記ポンプの駆動、並びに、上記気体自動バルブ、上記上流自動バルブ、及び上記下流自動バルブの駆動を制御する制御部を備える
    気泡含有液体の製造装置。
  3. 請求項2に記載の気泡含有液体の製造装置であって、
    前記制御部は、
    上記気泡含有液体の製造装置の停止にあたり、
    前記ポンプを停止させるのに加え、
    前記気体自動バルブを閉じ、
    前記上流自動バルブ及び前記下流自動バルブを閉じさせる
    気泡含有液体の製造装置。
  4. 請求項3に記載の気泡含有液体の製造装置であって、
    前記制御部は、
    上記気泡含有液体の製造装置の停止にあたり、
    前記ポンプの停止以前に、前記気体自動バルブを閉じる
    気泡含有液体の製造装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の気泡含有液体の製造装置であって、
    前記気泡発生素子は、
    多孔質体からなるパイプ状の気泡発生管であり、
    上記気泡発生管内に前記液体を流通させる
    気泡含有液体の製造装置。
  6. 気体流入口、液流入口、及び液流出口を有するハウジング、及び、
    上記ハウジング内に保持され、多孔質体からなる気泡発生素子を有し、
    上記ハウジングと上記気泡発生素子は、
    上記ハウジングの一部と上記気泡発生素子とで囲まれ、上記気体流入口に連通する気体室と、
    上記ハウジングの他の一部と上記気泡発生素子とで囲まれ、上記液流入口及び上記液流出口に連通する液体室とを構成してなり、
    上記液流入口から上記液体室に液体を流入させると共に、上記気体流入口から上記気体室に気体を供給し、上記気泡発生素子から上記液体中に上記気体の微小気泡を発生させて、気泡含有液体を上記液流出口から流出させる
    微小気泡発生装置と、
    上記気体流入口に接続し、上記気体流入口へ上記気体を供給する気体供給路と、
    上記液流入口に接続し、上記液流入口へ上記液体を流す液上流路と、
    上記液上流路を介して上記液流入口に、上記液体を圧送するポンプと、
    上記液流出口に接続し、上記液流出口から上記気泡含有液体を流す液下流路と、を備え、
    上記気体供給路は、上記気体流入口への上記気体の流通を開閉する気体バルブを有し、
    上記液上流路は、上記液流入口への上記液体の流通を開閉する上流バルブを有し、
    上記液下流路は、上記液流出口からの上記気泡含有液体の流通を開閉する下流バルブを有する
    気泡含有液体の製造装置の使用方法であって、
    上記気泡含有液体の製造装置の停止にあたり、
    駆動している前記ポンプを停止させるステップと、
    前記気体バルブを閉じるステップと、
    上記上流バルブを閉じるステップと、
    上記下流バルブを閉じるステップと、を備える
    気泡含有液体の製造装置の使用方法。
  7. 請求項6に記載の気泡含有液体の製造装置の使用方法であって、
    前記気体バルブは、自動バルブからなる気体自動バルブであり、
    前記上流バルブは、自動バルブからなる上流自動バルブであり、
    前記下流バルブは、自動バルブからなる下流自動バルブであり、
    気泡含有液体の製造装置は、
    前記ポンプ、上記気体自動バルブ、上記上流自動バルブ、及び上記下流自動バルブの駆動を制御する制御部を備える
    気泡含有液体の製造装置の使用方法。
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