JP6614783B2 - 自動焦点調節装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、位相差検出方式とコントラスト検出方式を備えた自動焦点調節装置等に関するものである。
撮像装置の焦点検出方法として、コントラスト検出方式の焦点検出(以下、コントラストAF)と位相差検出方式の焦点検出(以下、位相差AF)が知られている。コントラストAFはビデオカメラやデジタルスチルカメラで多く用いられるAF方式であり、撮像素子が焦点検出用センサーとして用いられるものである。
コントラストAFは、撮像素子の出力信号、特に高周波成分のコントラスト情報に着目し、コントラスト情報を示すAF評価値が最も大きくなるフォーカスレンズ位置を合焦位置とするAF方式である。その検出方法により、コントラストAFでは、被写体に合焦させるためのフォーカスレンズの位置および移動方向を判断するために、フォーカスレンズを移動させてコントラスト情報を得る必要がある。そのため、合焦させるために時間を要したり、フォーカスレンズを移動すべき方向を間違えたり合焦位置を通り過ぎてしまったりと、品位の悪い挙動をすることがある。
一方、位相差AFでは、撮影光学系における互いに異なる射出瞳領域を通過した光束を受光して得られた一対の像信号のズレ量(瞳分割方向の相対的位置ズレ量)からデフォーカス量を検出する。したがって、一度電荷蓄積動作を行えば、ピントのズレの量と方向が同時に得られ、高速な焦点調節動作が可能となる。特に、位相差検出方式を撮像素子面で行う撮像面位相差検出方式(撮像面位相差AF)を用いれば、LV撮影や動画撮影でも高速で品位の良いAFが可能になる。
しかしながら、位相差AFでは、様々な要因の影響により、焦点検出精度が低くなる場合がある。そこで、コントラストAFと位相差AF両方の長所を活かした方式として、ハイブリッドAFが提案されている。特許文献1に開示されている方法では、コントラストAF用の信号から抽出された被写体情報に基づいて、位相差AFとコントラストAFを切り替えて焦点調節を行うことが開示されている。
特開2013−254166号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、コントラストAF用の信号に基づいて位相差AFが選択された場合でも、位相差AFの焦点検出結果には様々な要因を受けた誤差が含まれる場合がある。例えば、被写体の絵柄が変化した場合や、被写体が動いていることで被写体を捉える範囲が変わる場合などが挙げられる。位相差AFの焦点検出結果に含まれている誤差に対しても高速な焦点調節動作を行うと、ピントが合ったり若干ぼけたりといったピントのフワつきとなって見えてしまう可能性がある。また、例えば被写体を捉えているエリアに別の被写体が横切るなどした場合に高速な焦点調節動作を行うと、意図しない被写体にピントを合わせようとしてしまい、ピントのフワつきが見えてしまう可能性がある。
本発明は、位相差検出方式の焦点調節を行う場合に、被写体の状況や撮影状態が変化しても、品位の良いフォーカシングを実現することを目的とする。
上記目的に鑑みて、本発明の自動焦点調節装置は、フォーカスレンズを含む撮影光学系を介して入射される光束を光電変換して撮像信号を生成する撮像素子と、位相差検出方式によりデフォーカス量及びデフォーカス方向を含むデフォーカス情報を検出する検出手段と、前記撮像信号に基づいて焦点状態を判定する判定手段と、前記検出手段が前記デフォーカス情報を検出する前記撮像素子上の第1の範囲、前記判定手段が焦点状態を検出する前記撮像素子上の第2の範囲とを、前記第2の範囲が前記第1の範囲を含むように設定する設定手段と、前記検出手段によって検出された前記デフォーカス情報に基づいて、前記フォーカスレンズの駆動を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記判定手段によって判定された前記第2の範囲の焦点状態が合焦状態である場合には、検出された前記デフォーカス方向に応じて、前記検出手段によって検出された前記第1の範囲の前記デフォーカス情報に基づく前記フォーカスレンズの駆動を制限する第1の制御に切り替えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、位相差検出方式の焦点調節を行う場合に、被写体の状況や撮影状態が変化しても、品位の良いフォーカシングを実現することが出来る。
本実施形態におけるカメラ及びレンズユニットの構成を示すブロック図 本実施形態における撮像面位相差方式の画素構成を示す図 本実施形態におけるAF処理を示すフローチャート 本実施形態における焦点検出領域を示す図 第一の実施形態におけるコントラスト焦点検出領域を示す図 本実施形態における位相差焦点検出処理を示すフローチャート 本実施形態における焦点検出領域から得られる像信号を示す図 本実施形態における相関演算方法を説明する図 本実施形態における簡易合焦度の概念を示す図 第一の実施形態におけるAF制御方法決定処理を示すフローチャート 本実施形態における第一及び第二のAF制限制御を示すフローチャート 第一の実施形態におけるAF制御方法決定処理の条件を示す図 第二の実施形態におけるコントラスト焦点検出領域を示す図 第二の実施形態におけるAF制御方法決定処理を示すフローチャート 第二の実施形態におけるAF制御方法決定処理の条件を示す図
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
<第一の実施形態>
図1は、本発明の実施形態におけるレンズユニット及びカメラ本体からなるレンズ交換式カメラの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態におけるカメラシステムは、レンズユニット10及びカメラ本体20から構成されている。レンズユニット10全体の動作を統括制御するレンズ制御部106と、カメラ全体の動作を統括するカメラ制御部207がデータを通信している。なお、本実施形態ではレンズ交換式カメラを例に説明するが、レンズと一体型のカメラにおいても本発明を適用可能である。
まず、レンズユニット10の構成について説明する。レンズユニット10は、固定レンズ101、絞り102、フォーカスレンズ103、ズームレンズ(不図示)を備えて構成される撮影光学系を有する。絞り102は、絞り駆動部104によって駆動され、後述する撮像素子201への入射光量を制御する。フォーカスレンズ103は、フォーカスレンズ駆動部105によって駆動され、焦点調節を行う。不図示のズームレンズは、ズームレンズ駆動部によって駆動されることにより、ズームの調節を行う。なお、本実施形態においては、ズームレンズおよびズームレンズ駆動部は必須の構成ではない。
絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105、ズームレンズ駆動部は、レンズ制御部106によって制御され、絞り102の開口量や、フォーカスレンズ103およびズームレンズの位置が決定される。ユーザーによりレンズ操作部107を介してフォーカスやズームなどの操作が行われた場合には、レンズ制御部106がユーザー操作に応じた制御を行う。
レンズ制御部106は、後述するカメラ制御部207から受信した制御命令・制御情報に応じて絞り駆動部104やフォーカスレンズ駆動部105、ズームレンズ駆動部の制御を行う。また、レンズ制御部106は、レンズ情報(例えば、撮影光学系についての情報)をカメラ制御部207に送信する。
次に、本実施形態に係る自動焦点調節装置を備えるカメラ本体20の構成について説明する。カメラ本体20は、レンズユニット10の撮影光学系を通過した光束から撮像信号を取得可能に構成されている。撮像素子201は、CCDやCMOSセンサーを用いて構成される。撮影光学系を通過した光束が撮像素子201の受光面上に結像し、形成された被写体像がフォトダイオードによって入射光量に応じた電荷に変換(光電変換)される。各フォトダイオードに蓄積された電荷は、カメラ制御部207の指令に従ってタイミングジェネレータ209から与えられる駆動パルスに基づいて、電荷に応じた電圧信号として撮像素子201から順次読み出される。
撮像面位相差検出方式の焦点調節(以下、撮像面位相差AF)に対応しない撮像素子の場合、例えば図2(A)に示すようなベイヤー配列の画素構成となる。一方、本実施形態の撮像素子201は、撮像面位相差AFを行うために、図2(B)に示すように1つの画素に複数(本実施形態では2つ)のフォトダイオードを保持している。光束をマイクロレンズで分離し、この2つのフォトダイオードで結像することで、撮像用とAF用の2つの信号が取得可能になっている。2つのフォトダイオードの信号を加算した信号(A+B)が撮像信号であり、個々のフォトダイオードの信号(A、B)がAF用の2つの像信号になっている。2つの像信号の取得方法は、2つの像信号のそれぞれを読み出す構成に限られない。例えば処理負荷を考慮して、加算した信号(A+B)と一方の像信号(例えばA)を読み出し、加算した信号(A+B)と一方の像信号(例えばA)の差分からもう一方の像信号(例えばB)を取得する構成でもよい。後述するAF信号処理部204でAF用の2つの像信号に対して相関演算を行い、像ずれ量や各種信頼性情報を算出する。
なお、本実施形態では1つの画素に2つのフォトダイオードを有する構成としているが、フォトダイオードの数は2つに限定されず、それ以上であってもよい。また、撮像面位相差AF対応の撮像素子の構成として、本実施形態のように1つの画素に複数のフォトダイオードを設ける構成に限らず、撮像素子中に焦点検出用の画素を設ける構成であってもよい。
撮像素子201から読み出された撮像信号及びAF用信号は、CDS/AGCコンバータ202に入力され、リセットノイズを除去する為の相関二重サンプリング、ゲインの調節、信号のデジタル化を行う。CDS/AGCコンバータ202は、撮像信号をカメラ信号処理部203およびAF評価値生成部210に、撮像面位相差AF用の信号をAF信号処理部204に出力する。
カメラ信号処理部203は、CDS/AGCコンバータ202から出力された撮像信号を表示部205に送信する。表示部205は、LCDや有機EL等を用いて構成される表示デバイスであり、撮像信号に基づく画像を表示する。また、撮像信号の記録を行うモードのときには、撮像信号は記録部206に記録される。
AF信号処理部204は、CDS/AGCコンバータ202から出力されたAF用の2つの像信号を基に相関演算を行い、像ずれ量と信頼性情報(二像一致度、二像急峻度、コントラスト情報、飽和情報、キズ情報等)を算出する。そして、算出した像ずれ量と信頼性情報をカメラ制御部207へ出力する。相関演算の詳細については、図7及び図8を用いて後述する。
AF評価値生成部210は、撮像信号から所定の周波数成分を抽出してAF評価値を生成し、カメラ制御部207に出力する。AF評価値は、撮像素子201からの出力信号に基づいて生成される画像の鮮鋭度(コントラスト状態)を表すものであり、鮮鋭度は撮影光学系の焦点状態(合焦の程度)によって変化するので、結果的に撮影光学系の焦点状態を表す信号となる。
カメラ制御部207は、カメラ本体20内の各構成と情報をやり取りして制御を行う。カメラ制御部207は、カメラ本体20内の処理だけでなく、カメラ操作部208からの入力に応じて、電源のON/OFF、設定の変更、記録の開始、AF制御の開始、記録画像の確認、AF枠の選択等、ユーザーが操作したカメラ機能を実行する。また、先述したように、カメラ制御部207はレンズユニット10内のレンズ制御部106と情報をやり取りし、撮影光学系の制御命令・制御情報の送信及び、レンズユニット内の情報を取得する。
(AF処理全体について)
次に、カメラ制御部207が実行するAF処理全体のシーケンスについて図3を用いて説明する。以下で説明するステップS301〜S304の処理は、カメラの動作周期に基づいて周期的に実行される。
まず、ステップS301において、カメラ制御部207は、AF信号処理部204に対して相関演算を行う領域(以降、位相差AF枠とする)を設定する。また、カメラ制御部207は、AF評価値生成部210に対してコントラスト評価値を算出する領域(以降、コントラスト焦点検出枠とする)を設定し、ステップS302に移行する。上記相関演算を行う領域とコントラスト評価値を算出する領域の設定方法については、後述する図4〜図5にて詳細を説明する。
次に、ステップS302では、ステップS301にて設定した各領域における焦点検出処理を行い、ステップS303に移行する。AF信号処理部204が実行する焦点検出処理ではデフォーカス量を算出し、AF評価値生成部210が実行する焦点検出処理ではAF評価値を算出する。デフォーカス量算出処理とAF評価値算出処理については図6〜図9を用いて後述する。
次に、ステップS303において、カメラ制御部207は、AF制御方法決定処理を行い、ステップS304に移行する。本実施形態におけるAF制御方法決定処理の詳細は図10を用いて後述する。
次に、ステップS304では、カメラ制御部207は、ステップS302で算出したデフォーカス量とステップS303で決定したAF制御方法に基づいて、レンズ制御部106に対してフォーカスレンズを駆動する旨の命令を送信し、AF処理を終了する。
(位相差AF枠設定処理)
次に、前述のステップS301における位相差AF枠を設定する処理について、図4を用いて説明する。
図4は、位相差AFで用いる像信号を取得する領域の一例を表した図である。図4(a)は、画素アレイ401上の焦点検出範囲402(位相差AF枠)を示す図である。相関演算を行う為に必要な領域404は、焦点検出範囲402および相関演算に必要なシフト領域403を合わせた領域である。図4(a)中のp、q、s、tは、それぞれx軸方向の座標を表す。pからqは領域404を表し、sからtは焦点検出範囲402を表す。
図4(b)は、焦点検出範囲402を5つに分割した焦点検出領域405〜409を示す図である。一例として、本実施形態では、焦点検出領域単位でピントずれ量を算出し、焦点検出を行う。本実施形態では、分割した複数の焦点検出領域の中から最も信頼できる領域の焦点検出結果を選び、その領域で算出したピントずれ量をAFに用いる。なお、焦点検出範囲の分割数や分割方向は上記に限定されない。
図4(c)は、図4(b)の焦点検出領域405〜409を連結した仮の焦点検出領域410を示す図である。実施形態の一例として、このように焦点検出領域を連結した領域から算出したピントずれ量をAFに用いても良い。
なお、焦点検出領域の配置の仕方、領域の広さ等は、本実施形態に挙げた内容に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の形式であれば良い。
(コントラスト焦点検出枠設定処理)
次に、前述のステップS301におけるコントラスト焦点検出枠を設定する処理について、図5を用いて説明する。図5は、コントラスト方式の焦点検出で用いるコントラスト評価値を算出する領域の一例を表した図である。図5では、図4と同じ構成については同じ番号を付して説明する。
図5では、撮像素子上の画素アレイ401に設定されたコントラスト焦点検出枠501を示している。本実施形態では、コントラスト焦点検出枠を、図4で説明した焦点検出範囲402(位相差AF枠)を含む領域に設定する。そして、コントラスト焦点検出枠で取得されたコントラストAF評価値に基づいて、後述するように合焦度合いを判定する。
このように、本実施形態では、位相差AFの焦点検出範囲402を含み、焦点検出範囲402よりも大きい領域に、合焦度合いを判定するためのコントラスト焦点検出枠を設定する。これにより、位相差AFの焦点検出範囲402よりも広く、より画面全体に対して合焦しているか否かを判定することができる。また、焦点検出範囲402から出力されるデフォーカス量が変化した場合でも、例えばパンニングなどにより被写体が変わったのか、意図しない被写体が横切ったのかの判断をすることができる。詳細な判定の方法については後述する。
なお、以降の説明では、コントラスト焦点検出枠501は判定枠と呼ぶこととする。また、判定枠の配置の仕方、領域の広さ等は、本実施形態に挙げた内容に限られるのもではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適用可能である。
本実施形態では、図4で説明した位相差AFの焦点検出範囲に対応するAF枠を画像に重畳して表示部205に表示する。カメラ操作部208の部材を介して、ユーザーはAF枠を移動させることができる。なお、本実施形態では判定枠は表示しないものとする。
(位相差焦点検出処理)
次に、図3のステップS302の焦点検出処理のうち、位相差AFによる焦点検出処理について、図6を用いて説明する。図6は、位相差焦点検出処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS601では、AF信号処理部204は、ステップS301で設定された焦点検出領域から一対の像信号を取得する。ステップS602では、AF信号処理部204は、ステップS601で取得した一対の像信号から相関量を算出する。ステップS603では、AF信号処理部204は、ステップS602で算出した相関量から相関変化量を算出する。
ステップS604では、AF信号処理部204は、ステップS603で算出した相関変化量からピントずれ量を算出する。ステップS605では、AF信号処理部204は、ステップS604で算出したピントずれ量がどれだけ信頼できるのかを表す信頼性を算出する。信頼性は、前述したように、像信号の二像一致度や二像急峻度等をもとに算出される値である。ステップS601〜S605の処理は、図4で説明した焦点検出範囲内に存在する焦点検出領域の数だけ行う。
次に、ステップS606では、カメラ制御部207は、焦点検出領域毎にピントずれ量をデフォーカス量に変換する。ステップS607では、カメラ制御部207は、AFに使用する焦点検出領域を決定し、焦点検出処理を終了する。
(相関計算の詳細説明)
次に、図7及び図8を用いて、図6で説明した位相差AFによる焦点検出処理について詳細に説明する。
図7は、図4で設定した焦点検出領域から取得した像信号を示す図である。sからtが焦点検出範囲を表し、pからqがシフト量を踏まえた焦点検出演算に必要な範囲である。またxからyは、分割した1つ分の焦点検出領域を表す。
図7(a)は、シフト前の像信号を波形で表した図である。実線701が像信号A(A像)、破線702が像信号B(B像)を示している。領域705から709は、図4の分割した各焦点検出領域を表す。
図7(b)は、図7(a)のシフト前の像波形に対しプラス方向にシフトした図であり、図7(c)は、図7(a)のシフト前の像波形に対しマイナス方向にシフトした図である。相関量を算出する際には、それぞれ矢印の方向に像信号A701、像信号B702を1ビットずつシフトする。
続いて、相関量CORの算出法について説明する。まず、図7(b)と(c)で説明した通り、像信号Aと像信号Bを1ビットずつシフトしていき、そのときの像信号Aと像信号Bの差の絶対値の和を算出する。なお、シフト量をiで表し、最小シフト数は図7中のp−s、最大シフト数は図7中のq−tである。また、xは焦点検出領域の開始座標、yは焦点検出領域の終了座標である。これらを用いて、以下の式(1)によって相関量CORを算出することができる。
Figure 0006614783
図8(a)は、相関量を波形で示した図である。グラフの横軸はシフト量を示し、縦軸は相関量を示す。相関量波形801において、極値周辺の領域802、803が示されている。この中でも相関量が小さい方ほど、A像とB像の一致度が高いといえる。
続いて、相関変化量ΔCORの算出法について説明する。まず、図8(a)の相関量波形より、1シフト飛ばしの相関量の差から相関変化量を算出する。この時、シフト量をiで表し、最小シフト数は図7中のp−s、最大シフト数は図7中のq−tである。これらを用いて、以下の式(2)によって相関変化量ΔCORを算出することができる。
Figure 0006614783
図8(b)は、相関変化量ΔCORを波形で示した図である。グラフの横軸はシフト量を示し、縦軸は相関変化量を示す。相関変化量波形804において、領域805や806で相関変化量がプラスからマイナスになる。このように相関変化量が0となるところをゼロクロスと呼ぶ。ゼロクロスにおいて最もA像とB像の一致度が高く、そのときのシフト量がピントずれ量となる。
図8(c)は、図8(b)の領域805の部分を拡大したもので、相関変化量波形804の一部分807が示されている。図8(c)を用いて、ピントずれ量PRDの算出法について説明する。まず、ピントずれ量は整数部分βと小数部分αに分けられる。小数部分αは、図8(c)中の三角形ABCと三角形ADEの相似の関係から、以下の式(3)によって算出することができる。
Figure 0006614783
続いて小数部分βは、図8(c)中より以下の式(4)によって算出することができる。
Figure 0006614783
以上のように、αとβの和からピントずれ量PRDを算出することができる。
また、図8(b)のように複数のゼロクロスが存在する場合は、ゼロクロスでの相関量変化の急峻性maxder(以下、急峻性と呼ぶ)が大きいところを第1のゼロクロスとする。この急峻性はAFのし易さを示す指標で、値が大きいほどAFし易い点であることを示す。急峻性は以下の式(5)によって算出する事ができる。
Figure 0006614783
以上のように、ゼロクロスが複数存在する場合は、急峻性によって第1のゼロクロスを決定する。
続いて、ピントずれ量の信頼性の算出法について説明する。信頼性は、前記急峻性や、像信号A、Bの2像の一致度fnclvl(以下、2像一致度と呼ぶ)によって定義することができる。2像一致度はピントずれ量の精度を表す指標で、値が小さいほど精度が良い。
図8(d)は、図8(a)の領域802の部分を拡大したもので、相関量波形801の一部分808が示されている。2像一致度は以下の式(6)によって算出できる。
Figure 0006614783
(コントラスト焦点検出処理の詳細説明)
次に、図9を用いて、図3のステップS302の焦点検出処理のうち、コントラスト方式による焦点検出処理について詳細に説明する。
図9は所定の被写体に対して、各フォーカスレンズ位置におけるコントラスト評価値901の変化を表した図である。図9に示すように、フォーカスレンズ位置が合焦位置に近くなるほどコントラスト評価値901の値は大きくなり、フォーカスレンズ位置が合焦位置から遠ざかるほどコントラスト評価値901の値は小さくなる。なお、本実施形態におけるコントラスト評価値とは、コントラスト焦点検出枠501の撮像信号を、所定のカットオフ周波数以上の高周波成分を通過させる高周波フィルタに通し、通過した高周波成分に基づいた値(以降、EPとする)である。
図9の領域903〜905は、簡易合焦度と呼ばれる合焦の程度を表した領域の概念である。簡易合焦度は、上述のEPを輝度のコントラストの最大値(以降、MMPとする)で割った値として算出される。図9中の点線902は、MMPがフォーカスレンズ位置に応じてどのように変化するのかの概念を表している。
図示されるように、MMPは、前述のコントラスト評価値(EP)と比較して、フォーカスレンズ位置の変化に対する値の増減が小さい。これは、被写体が同じである限り、ボケ状態によらず輝度のコントラストが略同じであることに起因する。被写体に依存するMMPによりEPを正規化して簡易合焦度(EP/MMP)を算出することで、被写体によるコントラスト評価値の変動をある程度抑えることができる。
本実施形態においては、簡易合焦度(EP/MMP)の値が55%以上である場合は合焦状態とし、40%以上である場合は小ボケ、40%未満である場合は大ボケと判断する。なお、この値は一例であり、判定の閾値は上記の値に限られるものではない。
(AF制御方法決定処理)
次に、図10及び図12を用いて、図3のステップS303におけるAF制御方法決定処理について詳細に説明する。図10は、AF制御方法決定処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1001では、カメラ制御部207は、決定された焦点検出領域における像信号の信頼性を取得する。また、後のステップでデフォーカス情報(デフォーカス方向を含む)の履歴情報を使用するため、カメラ制御部207は、決定された焦点検出領域で算出されたデフォーカス情報を不図示のRAMへと記録する。
ステップS1002に進み、信頼性のレベルが所定の閾値αより高いかどうかを判定する。この閾値αは、算出されたデフォーカス量が十分信頼できるかどうかを判定するための閾値である。信頼性が閾値αより高ければステップS1003へ遷移し、閾値α以下であればステップS1011へ遷移する。
次に、ステップS1003では、カメラ制御部207は、判定枠の簡易合焦度が合焦であるか否かを判定する。合焦であると判定した場合はステップS1004へ移行し、合焦していないと判定した場合はステップS1010へ移行する。
次に、ステップS1004では、カメラ制御部207は、デフォーカス量が第一の閾値TH1より小さいか否かを判定する。デフォーカス量が第一の閾値TH1より小さい場合にはステップS1005へ移行し、第一の閾値以上である場合はステップS1008へ遷移する。
次に、ステップS1005では、カメラ制御部207は、記録したデフォーカス情報の履歴から、算出されたデフォーカス方向が過去のデフォーカス方向と同じか否かを判定する。過去のデフォーカス方向と同じであると判定した場合はステップS1006に移行し、過去のデフォーカス方向と異なると判定した場合はステップS1007に移行する。
なお、算出されたデフォーカス方向が過去のデフォーカス方向と同じであるか否かを判断する方法としては、例えば以下の方法が考えられる。過去1回分の履歴情報を参照する場合、前回のデフォーカス方向と同じであるか否かを判定する。また、過去n回以上の履歴情報を算出する場合は(n≧2)、過去n回のデフォーカス方向の多数決をとり、多いほうのデフォーカス方向と同じか否かを判断する。別の方法としては、過去n回のデフォーカス方向とデフォーカス量の平均を計算し、算出されたデフォーカス方向が同じか否かを判定してもよい。また、平均を計算する場合に、新しいデフォーカス量に対する重みを重くしてデフォーカス量の平均を計算して、算出されたデフォーカス方向が同じか否かを判定してもよい。なお、これらの方法は一例であり、判定方法は上記の方法に限られるものではない。
ステップS1006では、カメラ制御部207は、算出されたデフォーカス量を基に通常のAF制御を行うことで、応答性の高いAF制御を実施するように設定し、処理を終了する。ここで、図12の表は、位相差AF枠で検出されたデフォーカス量および判定枠で検出された合焦度合いによる条件と、設定されるAF制御方法との関係を示している。ステップS1006で設定される制御は、図12の表では「[1]通常のAF制御」に相当する。
一方、ステップS1007では、カメラ制御部207は、算出されたデフォーカス量に対して第一の制限をかけてAF制御を実施する。第一の制限については、図11(a)を用いて後述する。ステップS1007で設定される制御は、図12の表では「[2]第一のAF制限制御(フワつき防止)」に相当する。
算出されたデフォーカス量が閾値TH1より小さい場合は、位相差AF枠で捉えている被写体は合焦付近にいると判断できる。ここで、例えば画面内で被写体が移動している場合等に、位相差AF枠内の絵柄の変化や被写体の枠へのかかり方の変化の影響により、相関計算の誤差(ばらつき)が生じる可能性がある。このような場合に算出されたデフォーカス量分だけそのままフォーカスレンズを駆動してしまうと、上記の誤差分もフォーカスレンズを駆動してしまうことになり、不要なピントの変動が生じるおそれがある(ピントのフワつき)。そこで、判定枠の簡易合焦度が合焦を示し、かつ出力されたデフォーカス量がTH1より小さい場合に、検出されるデフォーカス方向がばらつく場合には、後述する第一のAF制限制御を実施することで、ピントのフワつきを防止する。
ステップS1008では、カメラ制御部207は、算出したデフォーカス量が第二の閾値TH2より大きいか否かを判定する(TH1<TH2)。デフォーカス量が第二の閾値TH2より大きい場合にはステップS1009へ移行し、TH2以下である場合はステップS1010へ遷移する。
判定枠の簡易合焦度が合焦を示している状態において、出力されたデフォーカス量がTH2より大きい場合は、位相差AF枠において意図しない被写体が横切った可能性があると判断できる。この場合、算出されたデフォーカス量分だけそのままフォーカスレンズを駆動してしまうと、横切った被写体にピントを合わせようとする。そのため、横切り被写体が位相差AF枠からフレームアウトすると、結果的にボケた画像となってしまう。そこで、判定枠が合焦と判定している状態で算出したデフォーカス量がTH2より大きい場合には、意図しない被写体が横切っている可能性があるため、後述する第二のAF制限制御を実施することで、AF制御の誤動作を軽減する。
ステップS1009では、カメラ制御部207は、算出されたデフォーカス量に対して第二の制限をかけてAF制御を実施する。第二の制限については、図11(b)を用いて後述する。ステップS1009で設定される制御は、図12の表では「[3]第二のAF制限制御(横切り対策)」に相当する。
一方、ステップS1010では、カメラ制御部207は、算出されたデフォーカス量を基に通常のAF制御を行うことで、応答性の高いAF制御(通常のAF制御)を実施するように設定し、処理を終了する。ステップS1010で設定される制御は、図12の表では「[4]通常のAF制御」または「[5]通常のAF制御」に相当する。
また、ステップS1002で焦点検出領域の像信号の信頼性レベルが所定の閾値α以下であると判定された場合、ステップS1011において、信頼性レベルが所定の閾値βより高いかどうかを判定する(α>β)。この閾値βは、検出されたデフォーカス方向が十分信頼できるかどうかを判定するための閾値である。信頼性が閾値βより高ければステップS1012へ遷移し、閾値β以下であればステップS1015へ遷移する。
ステップS1012では、カメラ制御部207は、記録したデフォーカス情報の履歴から、算出されたデフォーカス方向が過去のデフォーカス方向と同じか否かを判定する。過去のデフォーカス方向と同じであると判定した場合はステップS1013に移行し、過去のデフォーカス方向と異なると判定した場合はステップS1014に移行する。
次に、ステップS1013では、カメラ制御部207は、検出されたデフォーカス方向を基に通常のAF制御を行うことで、応答性の高いAF制御を実施するように設定し、処理を終了する。ステップS1013で設定される制御は、図12の表では「[1]通常のAF制御」に相当する。ここでは、算出されるデフォーカス量の信頼性は低いが、デフォーカス方向は十分信頼できるため、通常のAF制御として、検出されたデフォーカス方向をもとに所定量のフォーカスレンズの駆動が行われる。
一方、ステップS1014では、カメラ制御部207は、検出されたデフォーカス方向を用いて、第一の制限をかけてAF制御を実施する。ステップS1014で設定される制御は、図12の表では「[2]第一のAF制限制御(フワつき防止)」に相当する。
ステップS1015に進んだ場合、位相差AFの信頼性が低い(デフォーカス量およびデフォーカス方向の信頼性が低い)ため、位相差AFによる焦点検出結果を用いることができない。そこで、カメラ制御部207は、フォーカスレンズを至近側から無限側へ駆動するサーチ動作を行ってAF制御を行う。
(AF制限制御の詳細説明)
次に、図11を用いて、図10のステップS1007およびS1014における第一のAF制限制御と、ステップS1009における第二のAF制限制御について説明する。まず、図11(a)を用いて第一のAF制限制御について説明する。図11(a)は、第一のAF制限制御の処理を示すフローチャートである。
ステップS1101では、カメラ制御部207は、フォーカスレンズが合焦して停止しているか否かを判断する。合焦停止していない場合はステップS1102に移行し、合焦して停止中である場合は処理を終了する。このように、フォーカスレンズが合焦停止中は第一のAF制限制御を実施しないようにすることで、合焦停止中にカメラ制御部207が取得したデフォーカスに基づいてフォーカスレンズを駆動するのを防止する。
ステップS1102では、カメラ制御部207が第一のAF制限制御を行うと判断した場合、AF制御を制限する時間をカウントする制限時間カウンタ1をカウントアップする。
次に、ステップS1103では、カメラ制御部207は、制限時間カウンタ1が予め制限時間を規定している閾値であるカウントT1を超えているか否かを判定する。制限時間カウンタ1がカウントT1を超えている場合はステップS1104に移行し、カウントT1以下である場合はステップS1105に移行する。
AF制御を制限している間、ステップS1105では、カメラ制御部207は、フォーカスレンズの駆動を停止するか、フォーカスレンズの駆動量を通常のAF制御における駆動量より小さくしてAF制御を行う。ここでは、通常のAF制御における駆動量に対して所定デフォーカス量分減算するか、所定割合減算することでフォーカスレンズの駆動量を小さくすることにより、AFの誤動作(合焦付近でのフワつき)を軽減する。なお、ステップS1014における制御では、ステップS1007における制御と比較して、より位相差AFの信頼性が低いため、通常の駆動量に対して駆動量を減少させる割合を大きくする。AF制御を制限している期間が所定時間(T1)経過したら、ステップS1104に進み、カメラ制御部207は、通常のAF制御を行うように切り替えて処理を終了する。なお、上記所定デフォーカス量や所定割合は、レンズの特性や絞り、焦点距離、被写体距離などの状態に応じて変更しても良い。
次に、図11(b)を用いて第二のAF制限制御について説明する。図11(b)は、第二のAF制限制御の処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1106では、カメラ制御部207は、フォーカスレンズが合焦停止中か否かを判断する。フォーカスレンズガ合焦停止中である場合はステップS1107に移行し、合焦停止中でない場合は処理を終了する。このようにフォーカスレンズが駆動中は第二のAF制限制御を実施しないようにすることで、フォーカスレンズの駆動中に被写体が大きく動いた場合の応答性が悪化することを防止できる。また、図11(b)には表記していないが、フォーカスレンズが駆動している場合は、TH2よりも大きいデフォーカス閾値を設定して横切りか否かを判定し、被写体の大きな動きに追従できるようにしても良い。
ステップS1107では、カメラ制御部207が第二のAF制限制御を行うと判断した場合、AF制御を制限する時間をカウントする制限時間カウンタ2をカウントアップする。
次に、ステップS1106では、カメラ制御部207は、制限時間カウンタ2が予め制限時間を規定している閾値であるカウントT2を超えているか否かを判定する。制限時間カウンタ2がカウントT2を超えている場合はステップS1109に移行し、カウントT2以下である場合はステップS1110に移行する。
AF制御を制限している間、ステップS1110では、カメラ制御部207は、フォーカスレンズの駆動を停止し、AFの誤動作(横切り被写体への誤ったピント合わせ動作)を軽減する。AF制御を制限している期間が所定時間(T2)を超えると、ステップS1109に進み、カメラ制御部207は、通常のAF制御を行うように切り替えて処理を終了する。
なお、第二のAF制限制御では、第一のAF制限制御で行っていたフォーカスレンズの駆動量を通常のAF制御の場合よりも小さく設定してAFを行う制御方法は行わない。その理由としては、駆動量を小さくしたとしても、AF制御を行ってしまうと、被写体が横切る前に元々合焦していた被写体からピントを動かすことになってしまい、結果として横切り被写体がフレームアウトするとピントがずれた状態になってしまうからである。
なお、制限時間カウンタ1及び制限時間カウンタ2は、カメラを起動したときやカメラモードの切り替わり、またはカメラ制御部207が通常のAF制御を行うと判断した場合などのタイミングでリセットされる。また、カウントT1に関しては、合焦付近でAF制御を行っている間はステップS1105で行うAF制限制御を時間制限なく継続することで、常にフワつきの少ないAF制御を実現できることを考慮すると、制限時間カウンタ1が到達しない値としても良い。
以上説明したように、本実施形態では、位相差AF枠より大きい判定枠のコントラスト評価値に基づいて合焦判定を行い、判定枠が合焦であると判断した場合は、位相差AF結果に応じてAF制御に制限をかける。より具体的には、位相差AF枠で合焦付近であることが判断され、さらに検出されたデフォーカス方向がばらついている場合、所定時間の間、フォーカスレンズの駆動量を小さくする、または駆動を停止することでピントのフワつきを抑制する。また、判定枠が合焦であると判断したにもかかわらず、位相差AFで大きなデフォーカス量が検出された場合、所定時間の間、フォーカスレンズの駆動を停止することで、意図する被写体と異なる被写体にピントが移るのを抑制する。このような制御を行うことにより、被写体の状況や撮影状態の変化が生じた場合でも品位の良いフォーカシングが可能になる。
<第二の実施形態>
次に、本発明に係る第二の実施形態について図13〜図15を用いて説明する。なお、第一の実施形態と同じ項目については同じ番号を付して説明を省略する。
(コントラスト焦点検出枠設定処理)
第二の実施形態では、複数のコントラスト焦点検出枠(判定枠)を設定する点で第一の実施形態と異なる。まず、本実施形態におけるコントラスト焦点検出枠を設定する処理について、図13を用いて説明する。
図13は、撮像素子上の画素アレイ401において、図5のコントラスト焦点検出枠501の他に、位相差AF枠402と略同じ大きさのコントラスト焦点検出枠1301を示す図である。コントラスト焦点検出枠501に加えて、位相差AF枠402と略同じ大きさのコントラスト焦点検出枠1301を設定することで、後述の第一の制限処理及び第二の制限処理をより正確に判断して実施することが可能となる。
なお、以降の説明ではコントラスト焦点検出枠1301は第二判定枠と呼び、第一の実施形態において判定枠としていた枠を第一判定枠と呼ぶこととする。第二判定枠は、第一判定枠より小さく、位相差AF枠を含む領域に設定され、好ましくは位相差AF枠と略同じ大きさの領域に設定される。また、判定枠の配置の仕方、領域の広さ等は、本実施形態に挙げた内容に限られるのもではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲の形式であれば良い。さらに、本実施形態では2種類の判定枠を設定しているが、発明の趣旨を逸脱しない範囲の形式であれば3種類以上の判定枠を設定しても良い。
(AF制御方法決定処理)
次に、図14及び図15を用いて、図3のステップS303におけるAF制御方法決定処理の第二の実施形態について詳細に説明する。図14は、図10に替えて、本実施形態におけるAF制御方法決定処理を示すフローチャートである。図14において、図10と同様の処理については同じステップ番号を付して説明を省略する。
まず、ステップS1001において位相差AF枠の信頼性を取得し、ステップS1002で信頼性レベルが所定の閾値αより高いことが判定されると、ステップS1401へ進む。信頼性レベルが閾値α以下の場合は、図10のステップS1011へ進み、以降の処理は図10と同様である。
ステップS1401では、カメラ制御部207は、第二判定枠の簡易合焦度が合焦であるか否かを判定する。合焦であると判定した場合はステップS1402へ移行し、合焦していないと判定した場合はステップS1003へ移行する。ステップS1003〜S1010の処理は、図10と同様である。この場合、第一判定枠を図10における判定枠とする。
ステップS1402では、カメラ制御部207は、ステップS1001で算出されたデフォーカス量が第三の閾値TH3より小さいか否かを判定する。デフォーカス量が第三の閾値TH3より小さい場合には、ステップS1403へ移行し、TH3以上である場合はステップS1406へ遷移する。
算出されたデフォーカス量がTH3より小さい場合は、位相差AF枠で捉えている被写体は合焦付近にいると判断できる。ここで、例えば画面内で被写体が移動している場合等に、位相差AF枠内の絵柄の変化や被写体の枠へのかかり方の変化の影響により、相関計算の誤差(ばらつき)が生じる可能性がある。このような場合に算出されたデフォーカス量分だけそのままフォーカスレンズを駆動してしまうと、上記の誤差分もフォーカスレンズを駆動してしまうことになり、ピントのフワつきの原因となる。
また、第二判定枠において合焦と判定されたにもかかわらず、算出されたデフォーカス量がTH3以上である場合は、算出されたデフォーカス量が誤っている可能性がある。そこで、AF制御の誤動作を軽減するために、後述する第二のAF制限制御を実施する。なお、本実施形態では、第二判定枠の領域が第一判定枠の領域より小さく、位相差AF枠と略同じ領域を判定していることから、第三の閾値は第一の閾値以下(TH3≦TH1)とする。
次に、ステップS1403では、カメラ制御部207は、デフォーカス情報の履歴から、検出されたデフォーカス方向が過去のデフォーカス方向と同じか否かを判定する。過去のデフォーカス方向と同じであると判定した場合はステップS1404に移行し、過去のデフォーカス方向と異なると判定した場合はステップS1405に移行する。なお、検出されたデフォーカス方向が過去のデフォーカス方向と同じであるか否かを判断する方法としては、第一の実施形態と同じであるため説明は省略する。
次に、ステップS1404では、カメラ制御部207は、算出されたデフォーカス量を基に通常のAF制御を行うことで、応答性の高いAF制御を実施するように設定し、処理を終了する。
ここで、図15の表は、位相差AF枠で検出されたデフォーカス量、および第一の判定枠と第二の判定枠で検出された合焦度合いによる条件と、設定されるAF制御方法との関係を示している。ステップS1404で設定される制御は、図15の表では「[5]通常のAF制御」に相当する。
ステップS1405では、カメラ制御部207は、算出されたデフォーカス量に対して前述した第一の制限をかけてAF制御を実施する。ステップS1405で設定される制御は、図15の表では「[6]第一のAF制限制御(フワつき防止)」に相当する。
一方、ステップS1406では、カメラ制御部207は、算出されたデフォーカス量に対して前述した第二の制限をかけてAF制御を実施する。ステップS1406で設定される制御は、図15の表では「[7]第二のAF制限制御(横切り対策)」に相当する。
以上説明したように、本実施形態では、第一の実施形態で説明した判定枠(第一判定枠)に加えて、第一判定枠より小さい第二判定枠を設定してコントラスト評価値に基づく合焦判定を行う。これにより、第二判定枠が合焦であると判断した場合に、AFのフワつきによる映像の品位の低下をより効果的に軽減することができる。また、第二判定枠に意図しない被写体が横切るなどして第二判定枠で合焦が判定されない場合でも、第一の実施形態と同様に第一判定枠を用いて合焦判定を行うことで、意図する被写体に対するピントのボケの発生を軽減することができる。
<第三の実施形態>
次に、本発明に係る第三の実施形態について説明する。本実施形態では、前述した第一及び第二の実施形態における第一の閾値TH1、第二の閾値TH2、第三の閾値TH3、また、制限時間を規定している閾値であるカウントT1、及びカウントT2について、所定の条件により閾値を変更する。
本実施形態では、図1のカメラ操作部208を用いて、ユーザーが撮影モードとして動画モード(動画撮影及び記録のモード)及び静止画モードの切り替えを行うことができる。動画撮影時はより安定したAF動作を実施することが求められるため、ユーザーが動画モードに切り替えた場合は、上記の閾値を静止画モードよりもより厳しい値となるように変更する。具体的には、第一の閾値TH1及び第三の閾値TH3は値をより大きい値に変更し、第二の閾値TH2をより小さい値に設定する。上記のように閾値を変更することによって、よりAF制御を制限する範囲が広がり、より安定したAF制御を行うことができる。
また、動画モードにおいては、カウントT1及びカウントT2の値もより大きい値に変更することで、AF制御を制限する期間も長くなり、より安定したAF制御を行うことができる。
一方、静止画撮影時は、被写体により応答性よく追従させることが重要となる。そのため、静止画モードに設定している場合は、各種閾値を動画モードの場合とは反対に設定する(より大きい値に設定していた閾値はより小さい値に設定し、より小さい値に設定していた閾値はより大きい値に設定する)。これにより、AFの応答性を向上させることができる。
また、被写界深度が浅い場合と深い場合、被写体距離が近い場合と遠い場合、焦点距離が長い場合と短い場合では、それぞれ、下記のように閾値を変更する。
まず、被写界深度が浅い場合、被写体距離が近い場合、焦点距離が長い場合は、下記のように閾値を変更する。第一の閾値TH1及び第三の閾値TH3については、値をより大きい値に変更し、第二の閾値TH2については、より小さい値に変更する。また、カウントT1及びカウントT2の値も、より大きい値に変更する。
一方、被写界深度が深い場合、被写体距離が遠い場合、焦点距離が短い場合は、各種閾値も反対に設定する(より大きい値に設定していた閾値はより小さい値に設定し、より小さい値に設定していた閾値はより大きい値に設定する)。
次に、第一の閾値TH1と第三の閾値TH3を大きい値に設定する理由を説明する。焦点距離が長いなどで被写界深度が浅い場合は、フォーカスレンズの動きが微小であってもピントのズレとなって見えてしまう。そのため、合焦付近の判定に用いるデフォーカス量よりも大きいデフォーカス量が検出された場合でも、第一のAF制限制御を実施することが好ましい。
また、被写体距離が近い場合も、焦点深度が浅くなるため、フォーカスレンズの動きが微小であってもピントのズレとなって見えてしまう。そのため、合焦付近の判定に用いるデフォーカス量よりも大きいデフォーカス量が検出された場合でも、第一のAF制限制御を実施することが好ましい。
また、第二の閾値の値を小さい値に設定する理由を説明する。深度の浅い画像を撮影しているときに大きいデフォーカス量が検出されるということは、意図しない被写体がAF枠内に入ってきてしまった可能性が高いと考えられる。そこで、意図しない被写体を捉えたと判定するためのデフォーカス量の範囲を広げることで、AFの誤動作を軽減させることができる。
なお、各閾値は、上述した全ての項目に応じて変更してもよいし、少なくとも一つの項目に応じて変更してもよい。また、全ての閾値を変更してもよいし、少なくとも一つの閾値を変更してもよい。
(他の実施形態)
本発明の目的は以下のようにしても達成できる。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するための手順が記述されたソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムまたは装置に供給する。そしてそのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体および制御プログラムは本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどが挙げられる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等も用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行可能とすることにより、前述した各実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、以下の場合も含まれる。まず記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述したが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
20 カメラ本体
103 フォーカスレンズ
105 フォーカスレンズ駆動部
106 レンズ制御部
201 撮像素子
204 AF信号処理部
207 カメラ制御部

Claims (22)

  1. フォーカスレンズを含む撮影光学系を介して入射される光束を光電変換して撮像信号を生成する撮像素子と、
    位相差検出方式によりデフォーカス量及びデフォーカス方向を含むデフォーカス情報を検出する検出手段と、
    前記撮像信号に基づいて焦点状態を判定する判定手段と、
    前記検出手段が前記デフォーカス情報を検出する前記撮像素子上の第1の範囲と、前記判定手段が焦点状態を検出する前記撮像素子上の第2の範囲とを、前記第2の範囲が前記第1の範囲を含むように設定する設定手段と、
    前記検出手段によって検出された前記デフォーカス情報に基づいて、前記フォーカスレンズの駆動を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記判定手段によって判定された前記第2の範囲の焦点状態が合焦状態である場合には、検出された前記デフォーカス方向に応じて、前記検出手段によって検出された前記第1の範囲の前記デフォーカス情報に基づく前記フォーカスレンズの駆動を制限する第1の制御に切り替えることを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 前記制御手段は、前記判定手段によって判定された前記第2の範囲の焦点状態が合焦状態であって、前記検出手段によって検出された前記デフォーカス量が第1の閾値より小さい場合には、検出された前記デフォーカス方向に応じて、前記第1の制御に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の制御に切り替えてから第1の時間が経過するまで、前記フォーカスレンズの駆動量を、前記検出手段によって検出された前記デフォーカス量に基づいて設定される第1の駆動量より小さい第2の駆動量に制限することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動焦点調節装置。
  4. 前記第2の駆動量は、前記検出手段によって検出された前記デフォーカス量に対して所定量だけ減少させたデフォーカス量、あるいは所定割合だけ減少させたデフォーカス量に基づいて設定されることを特徴とする請求項3に記載の自動焦点調節装置。
  5. 前記制御手段は、前記フォーカスレンズが駆動している場合にのみ前記第1の制御を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  6. 前記制御手段は、前記検出手段によって検出された前記デフォーカス方向が所定の方向ではない場合に、前記第1の制御に切り替えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  7. 前記所定の方向は、前記検出手段によって前回の焦点検出において検出されたデフォーカス方向であることを特徴とする請求項6に記載の自動焦点調節装置。
  8. 前記検出手段によって検出された前記デフォーカス方向の履歴を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記デフォーカス方向の履歴に応じて前記所定の方向を決定することを特徴とする請求項6または7に記載の自動焦点調節装置。
  9. 前記第1の閾値は、被写界深度と撮影モードの少なくとも一方に応じて変更されることを特徴とする請求項に記載の自動焦点調節装置。
  10. 前記第1の閾値は、被写界深度が浅くなるほど大きく設定されることを特徴とする請求項9に記載の自動焦点調節装置。
  11. 動画撮影時の前記第1の閾値は、静止画撮影時の前記第1の閾値より大きく設定されることを特徴とする請求項9または10に記載の自動焦点調節装置。
  12. 前記デフォーカス情報は、デフォーカス量を含み、
    前記制御手段は、前記判定手段によって判定された前記第2の範囲の焦点状態が合焦状態であって、前記検出手段によって検出された前記デフォーカス量が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上である場合には、前記フォーカスレンズの駆動を制限する第2の制御に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の自動焦点調節装置。
  13. 前記制御手段は、前記フォーカスレンズの駆動が停止している場合にのみ前記第2の制御を行うことを特徴とする請求項12に記載の自動焦点調節装置。
  14. 前記制御手段は、前記第2の制御に切り替えてから第2の時間が経過するまで、前記フォーカスレンズの駆動を停止させておくことを特徴とする請求項12または13に記載の自動焦点調節装置。
  15. 前記第2の閾値は、被写界深度と撮影モードの少なくとも一方に応じて変更されることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  16. 前記第2の閾値は、被写界深度が浅くなるほど小さく設定されることを特徴とする請求項15に記載の自動焦点調節装置。
  17. 動画撮影時の前記第2の閾値は、静止画撮影時の前記第2の閾値より小さく設定されることを特徴とする請求項15または16に記載の自動焦点調節装置。
  18. 前記検出手段は、前記撮像素子において生成される一対の像信号の位相差に基づいて、前記デフォーカス情報を検出することを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  19. 前記判定手段は、前記撮像信号の所定の周波数成分を用いて得られる評価値に基づいて焦点状態を判定することを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  20. 前記設定手段は、前記第2の範囲より小さい範囲であって、前記判定手段が焦点状態を検出する前記撮像素子上の第3の範囲を設定し、
    前記デフォーカス情報は、デフォーカス量及びデフォーカス方向を含み、
    前記判定手段によって検出された前記第3の範囲の焦点状態が合焦状態でない場合、前記制御手段は、前記第2の範囲の焦点状態が合焦状態か否かを判定し、
    前記判定手段によって検出された前記第2の範囲の焦点状態が合焦状態であって、前記検出手段によって検出された前記デフォーカス量が第1の閾値より小さい場合、前記制御手段は、検出された前記デフォーカス方向に応じて、前記第1の制御に切り替えることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  21. 前記判定手段によって検出された前記第3の範囲の焦点状態が合焦状態であって、前記検出手段によって検出された前記デフォーカス量が第3の閾値より小さい場合、前記制御手段は、検出された前記デフォーカス方向に応じて、前記第1の制御に切り替え、
    前記第3の閾値は、前記第1の閾値以下であることを特徴とする請求項2に記載の自動焦点調節装置。
  22. フォーカスレンズを含む撮影光学系を介して入射される光束を光電変換して撮像信号を生成する撮像素子を備えた自動焦点調節装置の制御方法であって、
    位相差検出方式によりデフォーカス量及びデフォーカス方向を含むデフォーカス情報を検出する検出ステップと、
    前記撮像信号に基づいて焦点状態を判定する判定ステップと、
    前記検出ステップにおいて前記デフォーカス情報を検出する前記撮像素子上の第1の範囲と、前記判定ステップにおいて焦点状態を検出する前記撮像素子上の第2の範囲とを、前記第2の範囲が前記第1の範囲を含むように設定する設定ステップと、
    前記検出ステップによって検出された前記デフォーカス情報に基づいて、前記フォーカスレンズの駆動を制御する制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、前記判定ステップによって判定された前記第2の範囲の焦点状態が合焦状態である場合には、検出された前記デフォーカス方向に応じて、前記検出ステップによって検出された前記第1の範囲の前記デフォーカス情報に基づく前記フォーカスレンズの駆動を制限する第1の制御に切り替えることを特徴とする自動焦点調節装置の制御方法。
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