JP6613205B2 - シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートに関し、詳細には、一方の主面に凸部を有するシートに関する。
例えば、特許文献1には、風車翼に使用できるシートとして、両面が強化繊維樹脂シートで覆われた樹脂シートであって、一方の主面に凹凸を有する樹脂シートが記載されている。
特開2016−32929号公報
特許文献1に記載されているようなシートには、用途によって、一の方向における強度を向上したいという要望がある。
本発明の主な目的は、一の方向において高い強度を有するシートを提供することにある。
本発明に係るシートは、複数の線状凸部を有する主面を有するシートである。複数の線状凸部は、一の方向に沿って延びる。本発明に係るシートは、樹脂含浸繊維シートと、樹脂組成物層とを備えている。樹脂含浸繊維シートは、主面を構成している。樹脂含浸繊維シートは、一の方向に延びる繊維を含む。樹脂組成物層は、樹脂含浸繊維シートに接合されている。樹脂含浸繊維シートの線状凸部を構成している部分における、一の方向に延びる繊維の繊維密度をAとし、樹脂含浸繊維シートのうち、線状凸部を構成していない部分における、一の方向に延びる繊維の繊維密度をBとしたときに、1.1≦A/B≦10.0が満たされる。
なお、本発明において、「樹脂組成物」には、樹脂単体が含まれるものとする。
本発明に係るシートでは、樹脂含浸繊維シートが、樹脂を含浸したユニダイレクショナル織物により構成されていることが好ましい。
本発明に係るシートでは、樹脂含浸繊維シートに含まれる樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ナイロン樹脂、ポリメタクリル樹脂及びポリカーボネイト樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂を含み、樹脂組成物層に含まれる樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ナイロン樹脂、ポリメタクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂及びポリ塩化ビニル樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂を含むことが好ましい。
本発明に係るシートでは、シートが主面と対向する他の主面を有し、他の主面を構成している他の樹脂含浸繊維シートをさらに備え、樹脂組成物層が樹脂含浸繊維シートと他の樹脂含浸繊維シートとの間に充填されていてもよい。その場合、他の樹脂含浸繊維シートが、相互に異なる方向に沿って延びる複数の繊維を含むことが好ましい。
本発明に係るシートは、透光性を有することが好ましい。
なお、本発明において、「透光性を有する」とは、可視波長域(450nm〜650nm)における平均光透過率が30%以上であることをいう。
本発明に係るシートでは、樹脂組成物層が繊維を含んでいることが好ましい。
本発明に係るシートでは、隣り合う線状凸部間に、両線状凸部に接するように配された発泡体をさらに備えることが好ましい。
本発明に係るシートでは、発泡体が、独立気泡を有することが好ましい。
本発明に係るシートでは、発泡体が、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、ポリウレタン発泡体及びポリアクリル発泡体からなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂を含むことが好ましい。
本発明に係るシートでは、樹脂組成物層は、線状凸部内に位置する部分に空洞を有していていもよい。
本発明に係るシートでは、空洞が一の方向に沿って延びる細長形状を有していてもよい。
本発明に係るシートでは、空洞が、線状凸部の一の方向の一方側端から他方側端に貫通して設けられていてもよい。
本発明に係るシートでは、可撓性を有していてもよい。
本発明に係るシートでは、樹脂含浸繊維シートが熱可塑性樹脂を含んでいてもよい。
本発明に係るシートは、止水板であってもよい。
本発明によれば、一の方向において高い強度を有するシートを提供することができる。
第1の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。 図1の線II−IIにおける模式的断面図である。 第2の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。 図3の線IV−IVにおける模式的断面図である。 第3の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。 図5の線VI−VIにおける模式的断面図である。 第4の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。 図7の線VIII−VIIIにおける模式的断面図である。 第5の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。 図9の線X−Xにおける模式的断面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものである。図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。図2は、図1の線II−IIにおける模式的断面図である。
図1及び図2に示すシート1は、例えば、止水板等として用いることができるシートである。
シート1は、第1の主面1aと、第2の主面1bとを有する。第1の主面1aは平坦に設けられている一方、第2の主面1bは、y軸方向に沿って延びる複数の線状凸部2を有する。複数の線状凸部2のそれぞれは、y軸方向において、第2の主面1bの一方側端部から他方側端部に至るように設けられている。このため、シート1は、y軸方向においては実質的に可撓性を有しておらず、y軸方向において高い強度及び剛性を有している。一方、シート1は、y軸方向に垂直なx軸方向においては可撓性を有している。従って、シート1は、y軸方向に延びる軸を中心として巻回可能である。よって、シート1は、例えば、巻回した状態で保管しておくことも可能である。
図2に示すように、シート1は、第1の樹脂含浸繊維シート11と、第2の樹脂含浸繊維シート12と、樹脂組成物層13とを有する。第1の樹脂含浸繊維シート11は、第1の主面1aを構成している。第2の樹脂含浸繊維シート12は、第2の主面1bを構成している。樹脂組成物層13は、第1の樹脂含浸繊維シート11と第2の樹脂含浸繊維シート12との間に配されている。樹脂組成物層13は、第1の樹脂含浸繊維シート11と第2の樹脂含浸繊維シート12との間に充填されている。すなわち、本実施形態では、第1の樹脂含浸繊維シート11と第2の樹脂含浸繊維シート12との間に空隙が実質的に存在していない。
(第1の樹脂含浸繊維シート11)
第1の樹脂含浸繊維シート11は、樹脂が含浸した繊維シートである。第1の樹脂含浸繊維シート11の繊維シートは、繊維を含むシートである限りにおいて、特に限定されない。第1の樹脂含浸繊維シート11の繊維シートは、例えば、織物(織布)であってもよいし、不織布等であってもよい。具体的には、第1の樹脂含浸繊維シート11が織物である場合は、第1の樹脂含浸繊維シート11は、例えば、平織、綾織、朱子織、ユニダイレクショナル織物等であってもよい。
シート1のy軸方向における強度をより高める観点からは、第1の樹脂含浸繊維シート11の繊維シートが、線状凸部2の延びる方向であるy軸方向に沿って延びる複数の繊維を含んでいることが好ましい。第1の樹脂含浸繊維シート11の繊維シートに含まれる繊維が線状凸部2の延びる方向であるy軸方向に沿って延びていることが好ましい。
シート1のx軸方向及びy軸方向のそれぞれの方向における強度を高める観点からは、第1の樹脂含浸繊維シート11が、相互に異なる方向に沿って延びる複数の繊維を含むことが好ましい。例えば、第1の樹脂含浸繊維シート11は、x軸方向に沿って延びる複数の繊維と、y軸方向に沿って延びる複数の繊維とを含むことが好ましい。
第1の樹脂含浸繊維シート11の繊維シートに含まれる繊維は、特に限定されないが、例えば、ガラス繊維、炭素繊維等であってもよい。
第1の樹脂含浸繊維シート11に含浸されている樹脂は、特に限定されないが、例えば、熱硬化性樹脂の硬化物や熱可塑性樹脂であってもよい。なかでも、第1の樹脂含浸繊維シート11に含浸されている樹脂は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。第1の樹脂含浸繊維シート11に含浸されている樹脂を熱可塑性樹脂により構成することにより、耐衝撃性を向上し得る。
第1の樹脂含浸繊維シート11に含浸されている樹脂が、熱硬化性樹脂の硬化物である場合は、第1の樹脂含浸繊維シート11に含浸されている樹脂は、例えば、ウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂が好ましく用いられる。第1の樹脂含浸繊維シート11に含浸されている樹脂が熱可塑性樹脂である場合は、第1の樹脂含浸繊維シート11に含浸されている樹脂は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリメタクリル樹脂等の樹脂が好ましく用いられる。第1の樹脂含浸繊維シート11に含浸されている樹脂として、これらの樹脂の1種のみを用いても良いし、複数種類の樹脂を混合して用いてもよい。
(第2の樹脂含浸繊維シート12)
第2の樹脂含浸繊維シート12は、樹脂が含浸しており、線状凸部2の延びる方向であるy軸方向に沿って延びる繊維を含む繊維シートである。第2の樹脂含浸繊維シート12の繊維シートは、線状凸部2の延びる方向であるy軸方向に沿って延びる繊維を含む繊維シートである限りにおいて、特に限定されない。第2の樹脂含浸繊維シート12の繊維シートは、例えば、織物(織布)であってもよいし、不織布等であってもよい。具体的には、第2の樹脂含浸繊維シート12が織物である場合は、第1の樹脂含浸繊維シート11は、例えば、平織、綾織、朱子織、ユニダイレクショナル織物等であってもよい。
シート1の製造方法に関しては、後に詳述するが、例えば、プレス成形によりシート1を製造する場合には、第2の樹脂含浸繊維シート12が、線状凸部2の延びる方向であるy軸方向に沿って延びる繊維を有するユニダイレクショナル織物であることが好ましい。この場合、ユニダイレクショナル織物に少量用いる緯糸としては、熱可塑性樹脂からなる繊維、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等の熱可塑性樹脂からなる繊維を用いることが好ましい。これらの樹脂を緯糸として用いたユニダイレクショナル織物を用いた場合、加熱プレス成形時にユニダイレクショナル織物が容易に変形する。従って、プレス成形を容易に行うことができる。例えば、押出成形によりシート1を製造する場合には、第2の樹脂含浸繊維シート12が、ユニダイレクショナル織物であってもよいし、x軸方向に延びる繊維を有する平織、綾織、朱子織等であってもよい。
シート1のy軸方向における強度をより高める観点からは、第2の樹脂含浸繊維シート12の繊維シートが、線状凸部2の延びる方向であるy軸方向に沿って延びる複数の繊維を含んでいることが好ましい。第2の樹脂含浸繊維シート12の繊維シートに含まれる繊維が線状凸部2の延びる方向であるy軸方向に沿って延びていることが好ましい。
シート1のx軸方向及びy軸方向のそれぞれの方向における引張強度を高める観点からは、第2の樹脂含浸繊維シート12が、相互に異なる方向に沿って延びる複数の繊維を含むことが好ましい。例えば、第2の樹脂含浸繊維シート12は、x軸方向に沿って延びる複数の繊維と、y軸方向に沿って延びる複数の繊維とを含むことが好ましい。
第2の樹脂含浸繊維シート12の繊維シートに含まれる繊維は、特に限定されないが、例えば、ガラス繊維、炭素繊維等であってもよい。
第2の樹脂含浸繊維シート12に含浸されている樹脂は、特に限定されないが、例えば、熱硬化性樹脂の硬化物や熱可塑性樹脂であってもよい。なかでも、第2の樹脂含浸繊維シート12に含浸されている樹脂は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。第2の樹脂含浸繊維シート12に含浸されている樹脂を熱可塑性樹脂により構成することにより、シート1の耐衝撃性を向上させることができる。
第2の樹脂含浸繊維シート12に含浸されている樹脂が、熱硬化性樹脂の硬化物である場合は、第2の樹脂含浸繊維シート12に含浸されている樹脂は、例えば、ポリウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂が好ましく用いられる。第2の樹脂含浸繊維シート12に含浸されている樹脂が熱可塑性樹脂である場合は、第2の樹脂含浸繊維シート12に含浸されている樹脂は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリメタクリル樹脂等の樹脂が好ましく用いられる。第2の樹脂含浸繊維シート12に含浸されている樹脂として、これらの樹脂の1種のみを用いても良いし、複数種類の樹脂を混合して用いてもよい。
(樹脂組成物層13)
樹脂組成物層13は、第1の樹脂含浸繊維シート11と第2の樹脂含浸繊維シート12との間に充填されている。樹脂組成物層13は、第1の樹脂含浸繊維シート11と第2の樹脂含浸シート12とのそれぞれに接合されている。樹脂組成物層13は、樹脂のみからなるものであってもよいし、繊維やフィラー等を含む樹脂組成物からなるものであってもよい。樹脂組成物層13に繊維やフィラーを含有させることにより、樹脂組成物層13に種々の機能を付与することができる。例えば、樹脂組成物層13にチョップド繊維等を含ませることにより、樹脂組成物層13、ひいてはシート1の強度を向上することができる。なお、チョップド繊維は、例えば、樹脂含浸繊維シート11,12の切れ端等を細かく粉砕した際に得られたものであってもよい。
樹脂組成物層13に含まれる樹脂は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリメタクリル樹脂、及び、ポリ塩化ビニル樹脂等であってもよい。樹脂組成物層13に含まれる樹脂として、これらの樹脂のうちの1種のみを用いてもよいし、複数種類の樹脂を混合して用いてもよい。
樹脂組成物層13は、線状凸部2の内部にのみ設けられていてもよいし、線状凸部2の内部に加えて、x軸方向において隣り合う線状凸部2の間において、第1の樹脂含浸繊維シート11と第2の樹脂含浸繊維シート12との間にも設けられていてもよい。換言すれば、x軸方向において隣り合う線状凸部2の間において、第1の樹脂含浸繊維シート11と第2の樹脂含浸繊維シート12とは、接触していてもよいし、第1の樹脂含浸繊維シート11と第2の樹脂含浸繊維シート12との間に樹脂組成物層13が介在していてもよい。
上述した第1の樹脂含浸繊維シート11、第2の樹脂含浸繊維シート12及び樹脂組成物層13は、それぞれ、透光性を有していてもよい。この場合、透光性を有するシート1を得ることができる。透光性を有するシート1は、例えば、採光が必要な箇所等に好適に用いられる。
(シート1の製造方法)
シート1は、種々の方法により製造することができる。例えば、シート1は、第1の樹脂含浸繊維シート11と、樹脂組成物層13を構成するための樹脂シートと、第2の樹脂含浸繊維シート12とを積層した状態で加熱プレスすることによりシート1を製造することができる。また、第1の樹脂含浸繊維シート11と、第2の樹脂含浸繊維シート12との間に、樹脂組成物層13を押出機を用いてシート状に押出して、挟むことによって、積層体を製造することができる。
ところで、シート1のy軸方向に沿った強度は、主として、線状凸部2により担保されている。このため、シート1のy軸方向に沿った強度を向上する観点からは、線状凸部2の強度を向上することが好ましい。ここで、本実施形態では、第2の樹脂含浸繊維シート12の線状凸部2を構成している部分における、y軸方向に延びる繊維の繊維密度をAとし、第2の樹脂含浸繊維シート12のうち、線状凸部2を構成していない部分における、y軸方向に延びる繊維の繊維密度をBとしたときに、1.1≦A/Bが満たされる。このため、線状凸部2の強度が高められている。従って、シート1は、高い強度を有する。シート1のより高い強度を実現する観点からは、2.0≦A/Bが満たされることが好ましい。但し、A/Bが大きすぎると、線状凸部2を構成していない部分の強度が著しく低下する場合がある。このため、A/B≦10.0であることが好ましく、A/B≦5.0であることがより好ましい。
また、本実施形態では、第1の樹脂含浸繊維シート11が樹脂組成物層2に接合されている。第1の樹脂含浸繊維シート11は、線状凸部2の延びる方向であるy軸方向に沿って延びる繊維を含んでいる。従って、シート1のy軸方向に沿った強度がさらに高められている。
より具体的には、本実施形態では、第1の樹脂含浸繊維シート11は、相互に異なる方向に延びる複数の繊維を含んでいる。このため、x軸方向とy軸方向との両方の方向におけるシート1の引張強度が高められている。
以下、本発明の好ましい実施形態の他の例について説明する。以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。図4は、図3の線IV−IVにおける模式的断面図である。
第1の実施形態では、x軸方向において隣り合う線状凸部2間が空間である例について説明した。それに対して、図3及び図4に示すように、第2の実施形態に係るシート1Aは、x軸方向において隣り合う線状凸部2間に、それらの線状凸部2のそれぞれに接するように発泡体3が配されている。発泡体3を設けることにより、シート1Aの剛性を向上することができる。
発泡体3は、連続気泡を有していてもよいが、独立気泡を有していることが好ましい。独立気泡を有する発泡体3を設けることにより、水よりも比重が軽いシート1Aを実現することができる。発泡体3における気孔率は、例えば、20体積%〜95体積%であることが好ましく、40体積%〜85体積%であることがより好ましい。発泡体3の気孔率が高すぎると、耐衝撃性が十分に向上しない場合がある。一方、発泡体3の気孔率が低すぎると、比重低下が十分でなく、成形体に十分な浮力を与えられない場合がある。
発泡体3の材質は、特に限定されないが、発泡体3は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン及びポリアクリル等の樹脂から選ばれた少なくとも1種の樹脂を含むことが好ましい。
本実施形態では、発泡体3が独立気泡を有しているため、発泡体3の内部に水分が浸入しにくい。本実施形態のシート1Aは、水上や水中においても使用可能である。例えば、シート1Aは、自立式の止水板としても使用することができる。
なお、発泡体3は、線状凸部2と接合されていてもよいし、接合されていなくてもよい。発泡体3は、x軸方向に隣接する線状凸部2間の凹部に嵌合していてもよい。
本実施形態では、横断面矩形状の発泡体3の表面と、横断面矩形状の線状凸部2の表面とが面一である例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、横断面矩形状の線状凸部2の表面が横断面矩形状の発泡体3の表面よりもz軸方向に突出していてもよいし、第1の主面1a側に位置していてもよい。
(第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。図6は、図5の線VI−VIにおける模式的断面図である。
第1の実施形態では、樹脂組成物層13が線状凸部2に充填されている例について説明した。換言すれば、線状凸部2の内部が樹脂組成物層13によって中実となっている例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、図5及び図6に示すように、線状凸部2内に、樹脂組成物層13内に位置する空洞4を有していてもよい。本実施形態に係るシート1Bでは、空洞4は、線状凸部2の延びる方向であるy軸方向に延びる細長形状を有している。具体的には、空洞4は、y軸方向に延びる線状凸部2のy軸方向の一方側端から他方側端に貫通して設けられている。
本実施形態のように、空洞4を設けることにより、シート1Bの比重を軽くすることができる。このため、例えば、シート1Bを自立式の止水板として機能しやすくなる。また、シート1B全体としての断熱性を向上することができる。また、シート1Bの光線透過率を向上させることができる。
なお、シート1Bは、空洞4を区画形成する筒を樹脂組成物層13内に有していてもよい。
空洞4の形状は、特に限定されない。空洞4は、例えば、横断面形状が円形、楕円形、長円形、三角形、四角形、多角形等である空洞であってもよい。また、空洞4は、線状凸部2の端面にまで至っている必要は必ずしもない。空洞4のy軸方向における両端部が樹脂組成物層13により閉塞されていてもよい。
なお、空洞4を有するシート1Bは、例えば、第1の樹脂含浸繊維シート11と、複数枚の樹脂シートと、第2の樹脂含浸繊維シート12とを積層した積層体を押し出し成形するに際して、複数枚の樹脂シートの間に管を配置することにより成形することができる。また、例えば、第1の樹脂含浸繊維シート11と、樹脂シートと、第2の樹脂含浸繊維シート12との積層体をプレスした後に、プレス型を離間し、第1の樹脂含浸繊維シート11と第2の樹脂含浸繊維シート12との間の距離を広げることによりシート1Bを成形することができる。
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。図8は、図7の線VIII−VIIIにおける模式的断面図である。
第1〜第3の実施形態では、第2の樹脂含浸繊維シート12に加え、第1の樹脂含浸繊維シート11が設けられている例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、図7及び図8に示すように、シート1Cを第2の樹脂含浸繊維シート12と樹脂組成物層13とにより構成してもよい。また、樹脂組成物層13の2つの主面のうち、線状凸部が設けられていない主面に別の部材を貼付してもよい。具体的には、例えば、樹脂を含浸していない繊維シートや、部分的に樹脂を含浸している繊維シートを、樹脂組成物層13の2つの主面のうち、線状凸部が設けられていない主面に貼付又は接合してもよい。
(第5の実施形態)
図9は、第5の実施形態に係るシートの模式的斜視図である。図10は、図9の線X−Xにおける模式的断面図である。
図9及び図10に示すように、本実施形態に係るシート1Dでは、樹脂組成物層13のうち、少なくとも線状凸部2内に位置している部分が発泡体である。このため、シート1Dは、低い密度を有する。
具体的には、シート1Dでは、樹脂組成物層13の全体が発泡体である。このため、シート1Dは、より低い密度を有している。
樹脂組成物層13の少なくとも一部が発泡体である場合、樹脂組成物層13は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン及びポリアクリル等の樹脂を含むことが好ましい。樹脂組成物層13は、これららの樹脂のうちの1種の樹脂のみを含んでいてもよいし、複数種類の樹脂を含んでいてもよい。
1、1A、1B、1C、1D シート
1a 第1の主面
1b 第2の主面
2 線状凸部
3 発泡体
4 空洞
11 第1の樹脂含浸繊維シート
12 第2の樹脂含浸繊維シート
13 樹脂組成物層

Claims (4)

  1. 一の方向に沿って延びる複数の線状凸部を有する主面を有するシートであって、
    前記主面を構成しており、前記一の方向に延びる繊維を含む樹脂含浸繊維シートと、
    前記樹脂含浸繊維シートに接合された樹脂組成物層と、
    を備え、
    前記樹脂含浸繊維シートの前記線状凸部を構成している部分における、前記一の方向に延びる繊維の繊維密度をAとし、前記樹脂含浸繊維シートのうち、前記線状凸部を構成していない部分における、前記一の方向に延びる繊維の繊維密度をBとしたときに、1.1≦A/B≦10.0が満たされる、シート。
  2. 前記樹脂含浸繊維シートが、樹脂を含浸したユニダイレクショナル織物により構成されている、請求項1に記載のシート。
  3. 前記樹脂含浸繊維シートに含まれる樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ナイロン樹脂、ポリメタクリル樹脂及びポリカーボネイト樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂を含み、
    前記樹脂組成物層に含まれる樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ナイロン樹脂、ポリメタクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂及びポリ塩化ビニル樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂を含む、請求項1又は2に記載のシート。
  4. 前記シートが前記主面と対向する他の主面を有し、
    前記他の主面を構成している他の樹脂含浸繊維シートをさらに備え、
    前記樹脂組成物層が前記樹脂含浸繊維シートと前記他の樹脂含浸繊維シートとの間に充填されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシート。
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