JP6612121B2 - 歩行型草刈機および草刈方法 - Google Patents

歩行型草刈機および草刈方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6612121B2
JP6612121B2 JP2015243543A JP2015243543A JP6612121B2 JP 6612121 B2 JP6612121 B2 JP 6612121B2 JP 2015243543 A JP2015243543 A JP 2015243543A JP 2015243543 A JP2015243543 A JP 2015243543A JP 6612121 B2 JP6612121 B2 JP 6612121B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
circular blade
cutting
blade
mower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015243543A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017108644A (ja
Inventor
健二 今村
浩平 山崎
卓矢 ▲斉▼木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orec Co Ltd
Original Assignee
Orec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orec Co Ltd filed Critical Orec Co Ltd
Priority to JP2015243543A priority Critical patent/JP6612121B2/ja
Publication of JP2017108644A publication Critical patent/JP2017108644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6612121B2 publication Critical patent/JP6612121B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Description

本発明は、歩行型草刈機および草刈方法に関するものである。更に詳しくは、障害物に沿った部分の草刈作業を行う際に、飛び石が作業者あるいは周辺にいる者、周辺にある物(以下「作業者等」という)に当たる、あるいは、障害物に接触して生じるカッターの破損といった事故の発生を抑制することができると共に、作業者の精神的あるいは肉体的な負担を軽減することができるものに関する。
従来から、フェンスや壁、歩車道境界ブロック等の障害物周辺の草刈作業を行うために、高速で回転する円形刃を有し、作業者が担ぐ、あるいは背負って使用する草刈機が利用されている。このような草刈機を用いて作業を行った場合、回転刃の回転速度が速いために、作業場所に点在する小石に刃が当たり、小石を弾き飛ばす(以下「飛び石」という)ことがあるが、飛び石が周辺の人や物に当たると大変危険である。
そこで、このような飛び石が起きにくい円形刃を備えた草刈機として、例えば、下記非特許文献1に記載された刈払機(商品名:スーパーカルマーセット。なお、「スーパーカルマー」は登録商標)や下記非特許文献2に記載されたモップ草刈機が提案されている。
図9に示す非特許文献1記載の刈払機8は、操作ハンドル821付きの操作棹部82と、操作棹部82の後部に設けられた原動機81と、操作棹部82先部に取り付けられた回転刃83を備え、外周部に複数の刃を有する同径の二枚の回転刃を重ね、互いに低速で逆回転させて草木を刃で挟み切るようにした構造であって、飛び石が起きにくくしたものである。
図10に示す非特許文献2記載のモップ草刈機9は、手押し式の走行型草刈機であり、エンジン91を搭載したフレーム92と、フレーム92下部に設けられた左右一対の車輪93と、フレーム92後方に設けられたハンドル94からなる車台部90と、車台部90前方に設けられ、エンジン91で駆動される回転軸が通された接続管96と、接続管96の先端部に設けられ、回転軸で動力が伝えられる回転刃95と、回転刃95の周りをカバーするカバー951を備えた構造であって、飛び石が起きにくくしたものである。
株式会社アイデック 製品カタログ スーパーカルマーセット インターネット(URL http://www.idech.co.jp/DL/calpro.pdf) 検索日2015年11月9日
株式会社ニッカリ 商品カタログ モップ草刈機 インターネット(URL http://www.nikkari.co.jp/product/mop/index.html) 検索日2015年11月13日
しかしながら、刈払機8は、ショルダーストラップ(便宜上図9では省略)等を介して作業者が担いで作業を行うものであるため、障害物の際等の細かい部分の作業は行いやすいものの、その重量や振動により連続して作業を行う場合の作業者への肉体的負担が大きかった。また、刈払機8の回転刃83は、低速回転ではあっても剥き出しであるため、回転刃83が障害物に当たれば刃が欠ける危険性があり、草刈作業中に回転刃83が障害物に当たらないように注意しながら作業を行うため、精神的負担も大きかった。
一方、モップ草刈機9は、走行型であるため、作業者が担いで作業を行う刈払機8よりは作業者への肉体的負担が少ないが、作業者が押して走行させるものであるため、連続して作業を行う場合には、やはり作業者へ肉体的負担は加わる。また、カバー951が進行方向にしか開口していないため、例えば、壁沿いや歩車道境界ブロック沿いに生えている草木を刈る際に、壁またはブロックに沿って走行しながら作業を行うと、壁またはブロックの基部に刈り残しが生じ、刈り残しを刈るという二度手間が生じる。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、障害物に沿った部分の草刈作業を行う際に、飛び石が作業者等に当たる、あるいは、障害物に接触して生じるカッターの破損といった事故の発生を抑制することができると共に、作業者の精神的あるいは肉体的な負担を軽減することができる歩行型草刈機、草刈方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明の歩行型草刈機は、原動機と、同原動機により駆動される走行輪と、把持部を含む操作ハンドルとを有する本体部と、周縁部から外方へ向けて突出した複数の切刃をそれぞれ有し、互いの回転中心が同じになるようにして、一方または双方を回転可能として重ねられ、上下の切刃で対象草木を挟み切ることができるようにしてある上部円形刃および下部円形刃を有するカッター部と、該カッター部と前記本体部を繋ぐと共に、対象草木の位置に応じて同カッター部の位置を前記本体部の走行方向ないし左右のいずれかの方向へ切り換えることが可能な切換機構を有するカッター支持部と、前記カッター部へ前記原動機の動力を伝達する伝達手段と、前記上部円形刃または前記下部円形刃の回転数を、前記原動機と前記カッター部との間で、所要の減速比で減速する減速機と、前記切刃の刃先の回転軌跡よりも外側に位置する当接部を有するガード体とを備える。
ここで、本体部が有する原動機により、走行輪とカッター部が駆動される。これにより、本体部を含んだ歩行型草刈機が自走可能となるので、作業者の肉体的負担が軽減される。また、本体部は、把持部を含む操作ハンドルにより操作される。
カッター部は、上部円形刃および下部円形刃の各々が、周縁部から外方へ向けて突出した複数の切刃をそれぞれ有し、互いの回転中心が同じになるようにして、一方または双方を回転可能として重ねられているので、仮に回転数が低速であっても、上下の切刃で対象草木を挟み切ることができる。
減速機は、上部円形刃または下部円形刃の回転数を、原動機とカッター部との間で、所要の減速比で減速する。原動機からカッター部への動力伝達は、伝達手段および減速機を介して行われるため、上部円形刃および下部円形刃のいずれか一方または双方が低速で回転するようにできる。このとき、カッター部は、減速機によって減速比に比例したトルクを得ることになるため、回転数が少なくとも、上下の切刃には対象草木を挟み切るための充分な力が付与される。
また、従来の草刈機のカッターでは、一枚の回転刃が一方向にのみ高速回転することで草木の切断を行っており、この結果、飛び石が発生し、作業者等に当たる危険性があったが、本発明のカッター部は上部円形刃および下部円形刃のいずれか一方または双方が低速で回転するものであるため、飛び石の発生や、飛び石による作業者等への被害の発生を抑制することができる。
カッター支持部は、カッター部を前記本体部を繋ぐことにより支持する。更に、カッター支持部は、カッター部の位置の切換機構を有しているので、草刈対象となる草木の位置に応じて、前記本体部の走行方向ないし左右のいずれかの方向へカッター部の位置を切り換えることができる。これにより、歩行型草刈機を路肩等に沿って真っ直ぐに走行させながらも、機体左右に位置する草を刈ることができる。
ガード体は、当接部がカッター部の切刃の刃先の回転軌跡よりも外側に位置するので、草刈作業を行う際に、カッター部の切刃が障害物に当たらないようにすることができる。これにより、障害物に当たって切刃が欠けるといった事故を抑制できるので、作業者等の安全性が確保される。
また、前記操作ハンドルに前記原動機のスロットルが設けられ、同スロットルを絞る方向へ付勢され、前記操作ハンドルの把持部に近接する位置から付勢力によって把持部と離れることによりスロットルを絞るように動かす加勢部材を有する場合は、加勢部材が把持部から離れると、原動機のスロットルが絞られる。これにより、例えば、作業者が加勢部材を操作ハンドルの把持部へ寄せ、一緒に握るようにして運転する際に、作業者が躓く等の何かしらのトラブルがあっても、ハンドルから手が離れれば、歩行型草刈機はその走行を停止し、カッター部の回転も停止するので、作業者等の安全性が高い。
また、前記操作ハンドルの水平方向の角度を所要角度で調節できるハンドル角度調節部を備える場合は、本体部に対する操作ハンドルの向きを調節することができる。例えば、操作ハンドルの向きを本体部の走行方向の反対側のみならず、走行方向の左右のいずれかの方向へ切り換えることできるので、作業者は歩道側を歩き、草刈機は車道側を走行させるような操作が可能となり、作業者の安全性が向上する。
また、前記上部円形刃の上面に設けられ、同上部円形刃の上方に突出し、同上部円形刃の回転に伴って回転移動する構造の草木除去部を有する場合は、草木除去部が上部円形刃の回転に伴って回転移動する。これにより、例えば、切断後の草木がカッター部の上に覆い被さっても、回転する草木除去部がこれらを払い除けるので、いちいち手で払い除ける必要がなく、作業性が良い。
また、前記ガード体の当接部の位置を、前記カッター部の前記上部円形刃および前記下部円形刃の草木を切断する側に合わせて調節できる調節機構を備える場合は、草刈作業の方向に応じてカッター部の位置を切り換える際に、ガード体の当接部の位置も併せて切り換えることができる。これにより、例えば、障害物に沿って草刈作業を行う際に、カッター部の切刃が障害物に当たる事故を抑制でき、作業者等への安全性が向上する。
また、前記カッター部と走行路面との間隔を所要の間隔で保持可能な間隔保持部を備える場合は、カッター部と走行路面との間隔が所定の間隔に保たれるので、カッター部が走行路面へ接触する事故が起きることへの注意を払わずに済み、作業者の精神的あるいは肉体的な負担が軽減される。なお、ここで、間隔保持部には、棒等の間隔が固定されたもののほか、ダンパー式のものや、伸縮式であって間隔を適宜調整可能なものも含まれる。
また、前記間隔保持部が、走行路面に接地する車輪を有する場合は、カッター部の高さが所要の間隔に保たれつつ、車輪によって走行がスムーズなので、特に平坦地で作業がしやすい。
上記の目的を達成するために、本発明の草刈方法は、原動機により駆動され、周縁部に外方へ向けて突出した複数の切刃をそれぞれ有し、互いの回転中心が同じになるようにして、一方または双方を回転可能として重ねられ、上下の切刃で対象草木を低速で挟み切ることができるようにしてある上部円形刃および下部円形刃を有するカッター部を有する自走型草刈機を用いて、同切刃の刃先の回転軌跡よりも外側に配されたガード体を障害物に当てて移動しながら、障害物に沿って生えた草木を同各切刃で刈り取るものである。
ここで、本発明の草刈方法は、原動機によりカッター部が駆動される自走型草刈機を用いるので、作業者の肉体的負担が軽減される。
本発明の草刈方法に用いられるカッター部は、上部円形刃および下部円形刃の一方または双方が低速で回転するようにしてあるため、一方向にのみ高速回転することで草木の切断を行うカッターを用いた従来の草刈方法と比較して、飛び石の発生を抑制することができ、飛び石が作業者等に当たる危険性を低減できる。なお、カッター部は、上部円形刃および下部円形刃の各々の切刃で対象草木を挟み切るものであるため、低速回転であっても、充分に草木を切断することができる。
また、カッター支持部は、カッター部を前記本体部を繋ぐことにより支持する。更に、カッター支持部は、カッター部の位置の切換機構を有しているので、草刈対象となる草木の位置に応じて、前記本体部の走行方向ないし左右のいずれかの方向へカッター部の位置を切り換えることができる。これにより、歩行型草刈機を路肩等に沿って真っ直ぐに走行させながらも、機体左右に位置する草を刈ることができる。
本発明の草刈方法に用いられるガード体は、切刃の刃先の回転軌跡よりも外側に配されているので、ガード体を障害物に当てて移動しながら障害物に沿って生えた草木を各切刃で刈り取ることができる。これにより、草刈作業を行う際に、カッター部の切刃が障害物に当たらないようになり、障害物に当たって切刃が欠けるといった事故を抑制できるので、作業者等の安全性が確保される。
本発明による歩行型草刈機によれば、障害物に沿った部分の草刈作業を行う際に、飛び石が作業者等に当たる、あるいは、障害物に接触して生じるカッターの破損といった事故の発生を抑制することができると共に、作業者の精神的あるいは肉体的な負担を軽減することができる。
また、本発明による草刈方法によれば、障害物に沿った部分の草刈作業を行う際に、飛び石が作業者等に当たる、あるいは、障害物に接触して生じるカッターの破損といった事故の発生を抑制することができると共に、作業者の精神的あるいは肉体的な負担を軽減することができる。
本発明の歩行型草刈機を示す斜視図である。 図1に示す歩行型草刈機のカッター部とカッター支持部の動作方向を示した底面視説明図である。 図1に示す歩行型草刈機の安全装置、カッター部とその操作レバーの動作方向を示す斜視説明図である。 図1に示す歩行型草刈機の操作ハンドルの動作方向を示した斜視説明図である。 図1に示す歩行型草刈機のカッター部を表しており、(a)はカッター部の動作を示す拡大斜視説明図であり、(b)は使用状態における切刃部分の動作を示す拡大説明図である。 図1に示す歩行型草刈機のガード体の動作位置を想像線で示した平面視説明図である。 図1に示す歩行型草刈機の使用状態を表しており、(a)は作業者が車道を歩いて作業を行う状態を示す説明図であり、(b)作業者が歩道に上がって作業を行う状態を示す説明図である。 図1に示す歩行型草刈機の草木除去部の動作方向を示した斜視説明図である。 非特許文献1記載の刈払機を示した斜視図である。 非特許文献2記載のモップ草刈機を示した斜視図である。
図1ないし図8を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。なお、各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付している。
図1に示す歩行型草刈機1は、操作ハンドル3を有する本体部2と、カッター部4と、カッター部4を保護するガード体5と、カッター部4と本体部2を繋ぐカッター支持部6と、カッター支持部6内に格納された動力伝達軸(図示省略)を備えており、以下各部について説明する。
なお、本実施の形態における動力伝達軸は、前述の「カッター部へ原動機の動力を伝達する伝達手段」に相当するものであって、後述するカッター支持部6の支持棹61内に格納されているが、これに限定するものではなく、例えば、支持棹61外に配置されていてもよいし、ベルトやチェーン等の公知の動力伝達手段を採用してもよい。
本体部2は、フレーム21と、原動機23と、原動機23下方に配置された走行用動力伝達部231と、フレーム21側方に配置された一対の走行輪24と、フレーム21後方側に設けられた操作ハンドル3と、フレーム21後方側かつ操作ハンドル3下方に設けられた方向切換レバー部25を有している。
フレーム21は、歩行型草刈機1における進行方向となる側(以下「前方側」という)が円弧状に曲げられた平面視U字状であって、前方側が最も低い位置となり、後方側が最も高い位置となり、その中間は後方側へ向かって登り傾斜した形状に形成されている(図1−図4参照)。
図2を参照する。フレーム21の前方側底部には、後述するカッター支持部6の支持棹61を取り付ける板状の取付基部211が設けられている。取付基部211には、回転軸214と、回転軸214から見て歩行型草刈機1の前方側に溝212が形成されている。溝212は、回転軸214を中心とする円弧状に形成してある。なお、溝212には、後述する支持棹61基端近傍の上面に突出した突出部(図示省略)が挿入されており、この溝212に沿ってスライドすることでカッター支持部6の向きが水平方向に切り換え可能となる。回転軸214は、後述するカッター支持部6基端に挿通し、カッター支持部6を水平方向に回動可能に取り付ける部分である。
なお、本実施の形態では、溝212は、歩行型草刈機1の前方側の左右方向(幅方向)の中央を0°として左右に45°の位置まで切り欠いてあるが、これに限定するものではなく、例えば、左右に45°未満あるいは45°を超える位置まで切り欠いてあるものであってもよい。
フレーム21の後方側には、フレーム21の上方側へ立ち上がった台状の操作ハンドル取付基部213が形成されている。
原動機23は、フレーム21中央部に搭載されており、その側部には燃料タンク231が配置されている。原動機23は、走行用動力伝達部232を介して走行輪24に動力を供給し、動力伝達軸(図示省略)を介してカッター部4に動力を供給する。なお、本実施の形態において、原動機23はガソリンエンジンであるが、これに限定するものではなく、例えば、電動機等の他の原動機であってもよい。
方向切換レバー部25は、基端が後述するリンク棒26の一端に接続された方向切換レバー251と、方向切換レバー251が挿入する部分であり、カッター部4の位置に応じた溝および溝と直交する方向に形成された複数の係止凹部(何れも符号省略)を有するケーシング252を有している。
リンク棒26は、一端が方向切換レバー251に接続され、他端がリンク板62に取り付けられている。リンク棒26は、方向切換レバー251の上下動に応じて前進後退し、リンク板62との取り付け部分において運動方向が変更され、リンク板62が取り付けられたカッター支持部6を歩行型草刈機1の進行方向に対して水平方向の左右側へ動作可能に接続されている(図2、図3参照)。
なお、前述の「対象草木の位置に応じて同カッター部の位置を前記本体部の走行方向ないし左右のいずれかの方向へ切り換えることが可能な切換機構」は、方向切換レバー部25、リンク棒26、溝212およびリンク板62の組み合わせにより構成される。
操作ハンドル3は、ハンドル軸31を有し、その上端部にハンドル軸31と直角に形成された把持部32を有しており、略T字状に形成されている。操作ハンドル3は、ハンドル軸31の下端部が、ハンドル角度調節部33を介してフレーム21の操作ハンドル取付基部213に取り付けられている。これにより、操作ハンドル3は、ハンドル軸31の下端部を中心に上下方向の角度調節が可能にしてある。
把持部32近傍には、クラッチレバー34が所要の角度で回動可能に取り付けられており、クラッチレバー34は歩行型草刈機1の前後進を制御するものである。なお、本実施の形態では、クラッチレバー34の一方側(図1における歩行型草刈機1を使用する場合に使用者の右手側となる方)を把持部32側に近づける(使用者が握りこむ)と前進に、クラッチレバー34の他方側(図1における歩行型草刈機1を使用する場合に使用者の左手側となる方)を把持部32側に近づける(使用者が握りこむ)と後進に、ギヤが切り替わる構造であるが、これに限定するものではなく、他のクラッチ構造を採用することもできる。
ハンドル角度調節部33は、レール部331と、スライダー部332と、カバー333からなる。レール部331は、側面視で中心角が略90°の扇形であって、所要幅を有する円弧状の曲面が操作ハンドル3側に向けて配置され、同曲面に所要間隔で複数の孔(符号省略)が形成されている(図3参照)。
スライダー部332は、ハンドル軸31下端に取り付けられた断面形状が門型の部品であり、先部側がレール部331へ取付軸(図示省略)を介して取り付けられ、レール部331に沿って上下方向へ回動できるようにしてある(図3、図4参照)。カバー333は、レール部331とスライダー部332を覆う部材であり、レール部331とスライダー部332の動作を妨げないように操作ハンドル3側が開口した構造となっている。
操作ハンドル3の上下方向の角度を調節する際には、スライダー部332を含む操作ハンドル3を所望の角度にし、レール部331の側面に形成されたいずれかの孔(符号省略)に、操作ハンドル3の手元側で出入り操作される係合ピン(図示省略)を突出させて係合させる。これにより、操作ハンドル3は、その上下方向の位置を所定の角度に固定することができる。なお、係合ピンは、ハンドル軸31基端に設けてあるパイプ(符号省略)に通してあり、ハンドル軸31側からレール部331側へ突出するものである。
また、レール部331は、操作ハンドル取付基部213へ回転軸(図示省略)を介して取り付けられており、操作ハンドル3およびハンドル角度調節部33が水平方向へ回転可能に(換言すると、操作ハンドル3の水平方向の角度を所要角度で調節できるように)設けられている(図4参照)。なお、本実施の形態においては、レール部331は360°回転可能に設けられているが、これに限定するものではなく、回転可能な角度は適宜設定してもよい。
ハンドル軸31の長手方向中央よりも把持部32寄りの位置に、スロットル部35が設けられている。スロットル部35は、スロットルレバー351と、加勢部材352と、カバー353からなる。
スロットルレバー351は、その可動方向が操作ハンドル3の長手方向と平行であり、カバー353の上方側へ立ち上がるように(または回動するように)設けられている。スロットルレバー351は、その先端に把持部32と略平行となるグリップ(符号省略)を有し、基端がスロットルを操作するケーブル(図示省略)と接続されると共に、スロットルレバー351を本体部2方向へ倒すとスロットルが絞られ、スロットルレバー351を把持部32方向へ倒すとスロットルが開くように設定されている(図1、図3参照)。
加勢部材352は、略T字状に設けられており、その上部は接触した際に把持部32を覆うように把持部32と平行な半円管状に形成されており、上部と基端側の間はハンドル軸31等を覆うように下方が開口した箱状に形成されている。加勢部材352は、基端部がハンドル軸31に取り付けられるとと共に、バネ(符号省略)によってハンドル軸31および把持部32から離れる方向へ立ち上がるように(または回動するように)付勢されている。加勢部材352は、立ち上がる際に、前述の箱状部分の背の部分がスロットルレバー351のグリップ(符号省略)と接触するようにしてあり、最も立ち上がった状態(換言すると、把持部32から最も離れた状態)において、スロットルレバー351が最も絞られた位置へ押し下げるように調整されている(図1、図3参照)。
カバー353は、スロットルレバー351と加勢部材352の基端側の部分を覆う部材である。カバー353には、スロットルレバー351が移動する長さの溝(符号省略)と、同溝と平行な位置に、加勢部材352の上部ないし基端側の間の部分が収まる窪み(符号省略)が形成されている(図1、図3、図4参照)。
カッター支持部6は、支持棹61と、リンク板62と、間隔保持部63からなる。支持棹61は、カッター部4と本体部2を繋ぐ管体であり、カッター部4へ原動機23の動力を伝達する伝達手段である動力伝達軸(図示省略)を内部に格納している。リンク板62は、支持棹61の本体側端部に取り付けられた板体であって、前述の通りリンク棒26の他端が接続されている。
間隔保持部63は、支持棹61の中央に配置され、支持棹61と走行路面との間隔を所要の間隔で保持し、ひいてはカッター部4と走行路面との間隔を所要の間隔で保持する部材である。間隔保持部63は、走行路面に接地する車輪631と、車輪631と転動可能に軸支するステー632と、ステー632上部に配置され高さ方向へ伸縮すると共に適当な位置での高さの固定が可能な間隔調整部633からなる。
本実施の形態において、間隔調整部633は外管と内管からなる入れ子式であり、外管と内管の各々に形成された孔の位置を合わせてピンやボルトを挿入して位置を固定する構造であるが、これに限定するものではなく、例えば、スライド部材等の公知の伸縮部材を採用してもよい。
カッター部4は、支持棹61の先端に取り付けられており、上部円形刃41と、下部円形刃42と、減速機43と、草木除去部44からなる。
上部円形刃41は、円板の縁部に外方へ向けて突出した複数の切刃411をそれぞれ有している。各々の切刃411は、略台形状であって、隣接する切刃の間の間隔が1つの切刃の横幅程度空いており、平面視でいわゆる歯車状に形成されている。また、各々の切刃411は、片刃である(図1−図5、特に図5参照)。
下部円形刃42は、円板の縁部に外方へ向けて突出した複数の切刃421をそれぞれ有している。各々の切刃421は、略台形状であって、隣接する切刃の間の間隔が1つの切刃の横幅程度空いており、平面視で歯車状に形成されている。また、各々の切刃421は、片刃である(図1−図5、特に図5参照)。
減速機43は、第1減速ギヤ部431と、第2減速ギヤ部432からなる。第1減速ギヤ部431は、支持棹61先端部と第2減速ギヤ部432の間に配置され、動力伝達軸を介した原動機23からの回転入力を一次的に減じる(回転数を減速する)ように構成されている。
第2減速ギヤ部432は、第1減速ギヤ部431と上部円形刃41上面の間に配置され、第1減速ギヤ部431からの動力が伝達されると共に、第1減速ギヤ部431からの回転入力を二次的に減じる(回転数を減速する)ように構成されている(図5(a)参照)。更に、第2減速ギヤ部432は、上部円形刃41と下部円形刃42へ動力を伝達し、かつ、上部円形刃41と下部円形刃42を互いに逆方向へ回転させる構造となっている。
なお、減速機43は、動力伝達軸におけるエンジン回転入力を10,000rpmとして、第1減速ギヤ部431は2,700rpmまで減速させ、第2減速ギヤ部432はさらに500rpmまで減速させるものである。
上部円形刃41と下部円形刃42は、互いの回転中心が同じになるようにして双方を回転可能として重ね、かつ、切刃411の刃の向きと切刃421の刃の向きが向かい合うように重ねてある。また、上部円形刃41と下部円形刃42は、減速機43を介して回転数が減速されると共に、上部円形刃41と下部円形刃42が逆回転するようにしてある(図5(a)および(b)参照)。これにより、カッター部4は、上下の切刃で切断対象である草木Gを低速で挟み切ることができる(図5(b)参照)。
草木除去部44は、水平部分と鉛直部分(いずれも符号省略)からなり、水平部分が上部円形刃41上面の、切刃411近傍に1つ取り付けられており、鉛直部分が上部円形刃41上方へ舌片状に突出した部材である。草木除去部44は、上部円形刃41の回転に伴って回転移動する。
なお、本実施の形態では、草木除去部44は前述の態様であるが、これに限定するものではなく、例えば、鉛直部分は棒状等であってもよく、また、草木除去部44は複数設けられてもよく、更に、草木除去部44の基端が上部円形刃41上面に固着されて一体化したものであってもよく、要はカッター部4に被さる切断後の草木を除去できるものであればよい。
図5(a)または図6を参照して、ガード体5について説明する。ガード体5は、第1のステー51と、第1のステー51上面に取り付けられる第2のステー52と、第2のステー52先端に取り付けられる当接部521と、第2のステー52上面に取り付けられる第3のステー53と、第3のステー53先端に取り付けられる当接ローラー531と、第1のステー51と第2のステー52と第3のステー53の重なり位置を固定する締着ボルト54からなる。
第1のステー51は、上面が平坦なT字状の板体であり、基端が第1減速ギヤ部431上部に固着され、左右方向に先端が位置するように配置されている。
第1のステー51の左右方向の先端近傍には、第1の取付孔511が各々設けられている。なお、第1のステー51下面の第1の取付孔511口縁には、締着ボルト54が螺着可能なナット(図示省略)が溶着してある。
各々第1の取付孔511の中間位置であって、上部円形刃41と下部円形刃42の回転中心の軸線上には、第2の取付孔512が設けられている。
第2のステー52は、平坦な板体であって第1のステー51上面に重ねて配置される水平部分と、水平部分の先端から下方に垂下した垂下部分からなる。
第2のステー52の水平部分は、その長手方向において、一端側が上部円形刃41と下部円形刃42の回転中心の軸線上に位置し、他端側が切刃411および切刃421の刃先の回転軌跡よりも外側に位置する長さに形成されている。なお、前述の第2のステー52の水平部分の一端側の近傍には、第3の取付孔522が設けられている。
また、第2のステー52の水平部分は、その短手方向の両側にも張り出し部分を有しており、所要の間隔を開けて複数(本実施形態では合計5つ)の第4の取付孔523が設けられている。
第2のステー52の垂下部分は、その先端が上部円形刃41上面よりもやや高い位置となる長さに設けられており、その先端に第5の取付孔524が設けられている。第5の取付孔524の背面側(図5では第2のステー52の水平部分側)の口縁にはボルトが螺着可能なナット(図示省略)が溶着してある。
当接部521は、障害物に当たる部分とその取り付け手段を含んでおり、丸棒状の当接部分と、孔が設けられた板状の第2のステー52への取り付け部分からなる。当接部521は、前述の孔と第5の取付孔524の位置を合わせ、当接部521の取り付け部分方向からボルトを挿通して締着することにより、第2のステー52に取り付けられている。なお、当接部521は、当接ローラー531が障害物に当接して切刃411、421の接触を防いでいても、歩行型草刈機1の不安定な動きによって切刃411、421が障害物に接触することがあるので、それを防ぐ補助的な防護部材である。
第1のステー51と第2のステー52は、第2の取付孔512と第3の取付孔522の位置を合わせて取付軸55を挿通させており、これにより、第1のステー51上面を第2のステー52がスライドするように回動可能となる。すなわち、第1のステー51と第2のステー52を組み合わせたものが、前述の「当接部の位置をカッター部の草木を切断する側に合わせて調節できる調節機構」に相当する。
第3のステー53は、略T字状の板体であり、先端部分には当接ローラー531が水平方向へ回動可能に取り付けられており、先端方向と反対側の横方向へ張り出した部分には、所要の間隔を開けて平行に配置された複数(本実施形態では合計5つ)の長孔である第6の取付孔532が設けられている(図5(a)参照)。
締着ボルト54は、頭部にボルトの軸線方向と交差する方向に設けられたレバー541を有し、頭部の直径が第6の取付孔の幅よりも大きく形成されている。なお、レバー541は、締着ボルト54を締め、あるいは緩める際に、工具無しでトルクを加えるために用いられるものである。
第2のステー52の当接部521と第3のステー53の当接ローラー531が同じ向きになるように第2のステー52と第3のステー53を重ねると共に、第1のステー51の左右いずれかの第2の取付孔512と、第2のステー52のいずれかの第4の取付孔523と、第3のステー53のいずれかの第6の取付孔532の位置を合わせて、締着ボルト54を締めることで、ガード体5の方向が固定される。
なお、締着ボルト54を緩めて抜き、第2のステー52をスライドさせながら前述の方向と反対側に回動させ、第2のステー52の当接部521と第3のステー53の当接ローラー531が同じ向きになるように第2のステー52と第3のステー53を重ねると共に、第1のステー51の第2の取付孔512と、第2のステー52のいずれかの第4の取付孔523と、第3のステー53のいずれかの第6の取付孔532の位置を合わせて、締着ボルト54を締めることで、ガード体5が前述の方向と反対側に固定される。
(作 用)
図1から図8(特に図7と図8)を参照して、歩行型草刈機1の作用について説明する。なお、歩行型草刈機1は、カッター部4を進行方向正面に向けて行う通常の草刈作業も可能であるが、カッター部4を進行方向に対して左右のいずれかの方向へ切り換え、障害物に沿って行う草刈作業を主に説明する。
(作業準備)
作業開始前に、障害物およびこれに沿って生える草木Gの位置が歩行型草刈機1の進行方向の左右いずれの側であるか確認し、カッター部4の切刃411、412の向きを調節する。併せて、カッター部4の切刃の先(回転軌跡の外側)に当接部521と当接ローラー531が位置するように設定する。
図7(a)を参照して説明すると、歩行型草刈機1の進行方向の右側であるので、作業者Uは、方向切換レバー251を動かして、右側の所望の角度にカッター部4の切刃の向きを調節する(図2、図3、図7参照)。併せて、第2のステー52と第3のステー53の向きを切り換え、当接部521と当接ローラー531が歩行型草刈機1の進行方向の右側に位置するように調節する。
更に、作業者Uは、その身長に合わせて作業がしやすいように操作ハンドル3の高さを設定すべく、ハンドル角度調節部33を用いて適当な角度となるようにハンドル角度の調整を行う。更にまた、作業者Uは、必要に応じて、作業を行う走行路面とカッター部4の高さが所要の間隔に保たれるように、間隔調整部633により間隔保持部63の高さを調節する。
(作業中)
作業者Uは、原動機23を始動させて作業を開始する。
作業者Uは、加勢部材352を把持部32に近づけ、加勢部材352を把持部32へ被せるようにして握りこみ、併せてクラッチレバー34を前進方向へ握りこむ。
加勢部材352を把持部32に近づけたことでスロットルレバー351への加勢が無くなるので、スロットルレバー351を把持部32の方向へ倒すことでき、これにより、任意の走行速度(出力)までスロットルレバー351を開けることができる。なお、スロットルレバー351は、カッター部4の回転速度と歩行型草刈機1の走行速度の両方を制御し、歩行型草刈機1の走行速度を上げるとカッター部4の回転速度も上がるように設定されている。
図7(a)を参照する。作業者Uは、歩行型草刈機1を使用して道路に生えた草木Gの草刈作業を行う。草木Gは車道と歩道の境界線であるブロックB(前述の障害物に相当)の際(きわ)に繁ることが多く、従来のモップ草刈機9を用いると刈り残しが生じたり、刈り直ししたりする必要があり、また、草刈機である刈払機8を用いると回転刃83がブロックBのブロック壁面B1に接触することに起因する事故(欠けた刃が飛散する、キックバック作用で作業者が負傷する等)が起こる危険性があった。
しかし、歩行型草刈機1によれば、切刃の刃先の回転軌跡よりも外側に位置するガード体5の当接部521が存在することにより、カッター部4をブロック壁面B1に沿わせるようにして草刈作業を行った場合であっても、カッター部4の切刃411、421がブロック壁面B1に当たる事故を抑制でき、作業者U等への安全性が確保される。
加えて、当接部521がブロック壁面B1に直接接しないように、当接部521よりも当接ローラー531の方がブロック壁面B1側に突出するように調節することで、カッター部4をブロック壁面B1に沿わせる動きが滑らかになる。このとき、当接ローラー531がブロック壁面B1に沿ったガイド部材として機能すると共に、当接部521は切刃411、421がブロック壁面B1に当たらないようにするための予備的な防護手段となる。なお、当接ローラー531の調節は、長孔である第3のステー53の第6の取付孔532を使用して行うことができる。
カッター部4は、上部円形刃41および下部円形刃42の双方が低速で回転するようにしてあるため、一方向にのみ高速回転することで草木の切断を行う従来の草刈機のカッターと比較して、飛び石の発生を抑制することができる。これにより、飛び石が作業者U等に当たる危険性を低減できる。なお、カッター部4は、上部円形刃41および下部円形刃42の各々の切刃411、421で草木Gを挟み切るものであるため、低速回転であっても、充分に草木Gを切断することができる。
また、歩行型草刈機1によれば、ハンドル角度調節部33によって操作ハンドル3の水平方向の角度を所要角度に調節できるので、図7(b)に示すように、歩行型草刈機1は車道側を走行しながらも、作業者Uは歩道側を歩きながら制御するような操作が可能となり、作業者Uの安全性が向上する。
なお、草刈作業中に、図8に示すように、刈った草木G1がカッター部4の上に覆い被さることがあるが、上部円形刃41の回転に伴って回転移動する草木除去部44により覆い被さった草木G1が、草木G2のように払い除けられる。つまり、歩行型草刈機1によれば、作業を止めて覆い被さった草木G1をいちいち手で払い除ける必要がないので、作業性が良い。
歩行型草刈機1は、原動機23によって走行輪24とカッター部4が駆動される自走型であるので、作業者の肉体的負担が軽減される。
また、歩行型草刈機1は、間隔保持部63によってカッター部4と走行路面との間隔が所定の間隔に保たれるので、カッター部4が走行路面へ接触する事故が起きることへの注意を払わずに済み、作業者Uの精神的あるいは肉体的な負担が軽減される。加えて、走行輪24によって走行がスムーズなので、特に平坦地で作業がしやすい。
更に、歩行型草刈機1は、前述のようにガード体5の当接部521および当接ローラー531の位置を作業方向に合わせて調節できるので、カッター部4をブロック壁面B1に沿わせるようにして草刈作業を行った場合であっても、カッター部4の切刃411、421がブロック壁面B1に当たる事故を抑制でき、作業者U等への安全性が向上する。
仮に、作業者Uが躓く等の何かしらのトラブルがあっても、歩行型草刈機1は、加勢部材352および把持部32から手が離れれば、加勢部材352が把持部32から離れる方向へ立ち上がって(または回動して)、スロットルレバー351を戻してスロットルを絞るので、その走行が停止し、カッター部4の回転も停止するので、作業者等の安全性が高い。
作業終了後、作業者Uが把持部32から手を離すことで、加勢部材352が立ち上がって把持部32と離れる。このとき、加勢部材352に生じる付勢力により、加勢部材352の背の部分がスロットルレバー351のレバーと接触し、スロットルレバー351が最も絞られた位置へ押し下げる。つまり、作業者Uが把持部32から手を離せば、カッター部4の回転と歩行型草刈機1の走行の両方が停止する。
歩行型草刈機1は、ハンドル角度調節部33のレール部331が360°回転可能に設けられているので、収納の際に、操作ハンドル3を本体部2側に回し、操作ハンドル3の上下方向の角度を最も低く調節することで、歩行型草刈機1の全長方向および高さ方向におけるサイズを小さくできるので、収納スペースが少なくて済む。
当接部521は、第2のステー52から取り外すことができるので、摩耗した場合はこの部品のみ交換すれば済む。同様に、当接ローラー531も、第3のステー53から取り外すことができるので、摩耗した場合はこの部品のみ交換すれば済む。
なお、本実施の形態においては、ガード体5は、第3のステー53および当接ローラー531を備えているが、これに限定するものではなく、例えば、第3のステー53および当接ローラー531を外した態様とすることもできる。この場合、当接ローラー531の位置を調整する手間が省ける。
本明細書および特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書および特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
1 歩行型草刈機
2 本体部
21 フレーム
211 取付基部
212 溝
213 操作ハンドル取付基部
214 回転軸
23 原動機
231 燃料タンク
232 走行用動力伝達部
24 走行輪
25 方向切換レバー部
251 方向切換レバー
252 ケーシング
26 リンク棒
3 操作ハンドル
31 ハンドル軸
32 把持部
33 ハンドル角度調節部
331 レール部
332 スライダー部
333 カバー
34 クラッチレバー
35 スロットル部
351 スロットルレバー
352 加勢部材
353 カバー
4 カッター部
41 上部円形刃
411 切刃
42 下部円形刃
421 切刃
43 減速機
431 第1減速ギヤ部
432 第2減速ギヤ部
44 草木除去部
5 ガード体
51 第1のステー
511 第1の取付孔
512 第2の取付孔
52 第2のステー
521 当接部
522 第3の取付孔
523 第4の取付孔
524 第5の取付孔
53 第3のステー
531 当接ローラー
532 第6の取付孔
54 締着ボルト
55 取付軸
6 カッター支持部
61 支持棹
62 リンク板
63 間隔保持部
631 車輪
632 ステー
633 間隔調整部
G、G1、G2 草木
B ブロック
B1 ブロック壁面
8 刈払機
81 原動機
82 操作棹部
821 操作ハンドル
83 回転刃
9 モップ草刈機
90 車台部
91 エンジン
92 フレーム
93 車輪
94 ハンドル
95 刈刃
951 カバー
96 接続部

Claims (8)

  1. 原動機と、同原動機により駆動される走行輪と、把持部を含む操作ハンドルとを有する本体部と、
    周縁部から外方へ向けて突出した複数の切刃をそれぞれ有し、互いの回転中心が同じになるようにして、一方または双方を回転可能として重ねられ、上下の切刃で対象草木を挟み切ることができるようにしてある上部円形刃および下部円形刃を有するカッター部と、
    該カッター部と前記本体部を繋ぐと共に、対象草木の位置に応じて同カッター部の位置を前記本体部の走行方向ないし左右のいずれかの方向へ切り換えることが可能な切換機構を有するカッター支持部と、
    前記カッター部へ前記原動機の動力を伝達する伝達手段と、
    前記上部円形刃または前記下部円形刃の回転数を、前記原動機と前記カッター部との間で、所要の減速比で減速する減速機と、
    前記切刃の刃先の回転軌跡よりも外側に位置し、前記対象草木近傍にある障害物に沿うように当接可能な当接部と、該当接部と同じ向きに配置され、水平方向へ回動可能であると共に、同当接部よりも突出するように調節して取り付けられた当接ローラーとを有するガード体とを備える
    歩行型草刈機。
  2. 前記操作ハンドルに前記原動機のスロットルが設けられ、同スロットルを絞る方向へ付勢され、前記操作ハンドルの把持部に近接する位置から付勢力によって把持部と離れることによりスロットルを絞るように動かす加勢部材を有する
    請求項1に記載の歩行型草刈機。
  3. 前記操作ハンドルの水平方向の角度を所要角度で調節できるハンドル角度調節部を備える
    請求項1または請求項2に記載の歩行型草刈機。
  4. 前記上部円形刃の上面に設けられ、同上部円形刃の上方に突出し、同上部円形刃の回転に伴って回転移動する構造の草木除去部を有する
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の歩行型草刈機。
  5. 前記ガード体の当接部の位置を、前記カッター部の前記上部円形刃および前記下部円形刃の草木を切断する側に合わせて調節できる調節機構を備える
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の歩行型草刈機。
  6. 前記カッター部と走行路面との間隔を所要の間隔で保持可能な間隔保持部を備える
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の歩行型草刈機。
  7. 前記間隔保持部が、走行路面に接地する車輪を有する
    請求項6に記載の歩行型草刈機。
  8. 原動機により駆動され、周縁部に外方へ向けて突出した複数の切刃をそれぞれ有し、互いの回転中心が同じになるようにして、一方または双方を回転可能として重ねられ、上下の切刃で対象草木を低速で挟み切ることができるようにしてある上部円形刃および下部円形刃を有するカッター部を有する自走型草刈機を用いて、前記切刃の刃先の回転軌跡よりも外側に配され、前記対象草木近傍にある障害物に沿うように当接可能な当接部と、該当接部と同じ向きに配置され、水平方向へ回動可能であると共に、同当接部よりも突出するように調節して取り付けられた当接ローラとを有するガード体を障害物に当てて移動しながら、障害物に沿って生えた草木を同各切刃で刈り取る
    草刈方法。
JP2015243543A 2015-12-14 2015-12-14 歩行型草刈機および草刈方法 Active JP6612121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015243543A JP6612121B2 (ja) 2015-12-14 2015-12-14 歩行型草刈機および草刈方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015243543A JP6612121B2 (ja) 2015-12-14 2015-12-14 歩行型草刈機および草刈方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017108644A JP2017108644A (ja) 2017-06-22
JP6612121B2 true JP6612121B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=59078890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015243543A Active JP6612121B2 (ja) 2015-12-14 2015-12-14 歩行型草刈機および草刈方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6612121B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019080867A1 (zh) * 2017-10-24 2019-05-02 苏州科瓴精密机械科技有限公司 一种园林工具
JP7057613B2 (ja) * 2017-10-25 2022-04-20 カーツ株式会社 自走式草刈機
CN112369188A (zh) * 2020-11-12 2021-02-19 陈胜文 手推往复式割草机

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60121730U (ja) * 1984-01-24 1985-08-16 ヤンマー農機株式会社 草刈装置
JPS6233231U (ja) * 1985-08-14 1987-02-27
JP2984769B2 (ja) * 1991-03-22 1999-11-29 惣一 明井 車載式草刈機及び草刈機用台車
JPH0725716U (ja) * 1993-10-19 1995-05-16 高雄 橋詰 草刈り機及びその際刈りカバー
JPH09322627A (ja) * 1996-05-31 1997-12-16 Masahiro Inoue 刈払機用刈払刃板
JP3176579B2 (ja) * 1998-03-13 2001-06-18 伊東電機株式会社 刈払機
US6345489B1 (en) * 2000-02-23 2002-02-12 Mtd Southwest, Inc. Wheeled lawn care unit
JP2010246425A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Kubota Corp 歩行型草刈機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017108644A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10849270B2 (en) Quick-coupling for mower blades
JP6612121B2 (ja) 歩行型草刈機および草刈方法
US20140202128A1 (en) Mower Deck Trimmer Assembly
JP6651369B2 (ja) 歩行型刈取機
KR101236934B1 (ko) 집초 가이드가 구비된 예초기
KR20060074914A (ko) 예초기
JP7045678B2 (ja) 草刈剪定機
JP2007053992A (ja) 歩行型草刈機
JP6247098B2 (ja) 歩行型草刈機
CA2910723C (en) Three headed cutting apparatus for attachment to a lawnmower tractor
JP2007037489A (ja) オフセット補助カッターを備えた草刈機
JP6675734B2 (ja) 歩行型草刈機
JP4017843B2 (ja) 草刈機
JP2006025676A (ja) ゴムクローラ型草刈機
KR101702177B1 (ko) 보행형 작업기
JP3826155B2 (ja) 自走式歩行型草刈機
JP3897333B2 (ja) 草刈機
JP2009291213A (ja) 草刈機
JP3103013U (ja) 刈払い機における草刈り刃の高さ維持装置
KR20190000230U (ko) 예초기
JP4564252B2 (ja) 歩行型草刈機
JP4571011B2 (ja) 草刈機
KR20110039407A (ko) 예초정리용 상부커버
KR101090311B1 (ko) 농업용 경사면 예초장치
JP2024069856A (ja) 歩行型斜面草刈機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6612121

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250