JP6611409B2 - アクチュエータ、及び振れ止め機構 - Google Patents

アクチュエータ、及び振れ止め機構 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータ、及び振れ止め機構に関する。
ロッドタイプのアクチュエータでは、例えば、モータの回転運動が、ボールねじを介して、スライド部に伝達されることにより、スライド部に固定されたロッドが進退移動する。これにより、ロッドの先端に取り付けられた任意の工具が、作業対象のワークを押圧するなど、様々な作業を行う。このようなアクチュエータでは、ボールねじ軸の先端(モータが接続された駆動端とは反対側の自由端)に振れ回りが生じやすい。特に、モータの回転運動が高速である程、ボールねじ軸の曲がりや自重によるたわみが大きくなり、ボールねじ軸の先端の振れ回りは大きくなる。このため、ボールねじ軸の危険速度を大きくすることができず、モータを高速で回転させることができなかった。
これに対して、特許文献1には、ボールねじ軸の先端の振れ回りを抑制する振れ止め部材を備えたアクチュエータが開示されている。ボールねじ軸の先端は、この振れ止め部材を介して、ロッドの孔の内周に支持されている。
特開2013−36606号公報
特許文献1に記載のアクチュエータでは、ロッドの進退移動に伴い、振れ止め部材は、ロッドの孔の内周面を摺動する。特にアクチュエータが大型である程、振れ止め部材と孔の内周面との接触面積が大きくなり、振れ止め部材とロッドの孔の内周面との間の摺動抵抗が大きくなる。結果として、ロッドの円滑な移動を阻害するおそれが生ずる。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、ロッドの挿入孔の内周面と振れ止め機構との間の抵抗を低減することができるアクチュエータ、及び振れ止め機構を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るアクチュエータは、
回転軸を備えたモータと、
前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動する移動体と、
前記移動体に固定され、前記移動体とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじの振れ回りを抑制するための振れ止め機構と、
を有し、
前記振れ止め機構は、前記ボールねじ軸に対して、軸心回りに回転可能に接続された振れ止め機構本体と、前記振れ止め機構本体に回転可能に保持され、前記挿入孔の内周面に接触することで、前記ロッドの直線運動に伴って前記ロッドの進退方向に回転する回転体と、を有し、
前記ボールねじ軸は、外周面がねじ面として構成されたボールねじ軸本体と、前記ボールねじ軸本体の先端に設けられると共に、前記振れ止め機構が取り付けられる部分である先端部と、を有し、
前記振れ止め機構は、前記回転体が前記ボールねじ軸の前記先端部よりも先端側に配置されるように構成されていることを特徴とする。
前記回転体は、前記ボールねじ軸の軸心を中心として、前記振れ止め機構本体の周方向に等間隔に少なくとも2つ以上配置されていてもよい。
前記振れ止め機構本体は、前記ボールねじ軸の回転運動及び前記ロッドの直線運動に伴って、前記ボールねじ軸に対して非回転状態に維持されていてもよい。
前記振れ止め機構本体を回転可能に支持するベアリングを備えるとともに、前記ボールねじ軸に固定される固定部を有し、
前記ベアリングにより、前記振れ止め機構本体は、前記ボールねじ軸に対して回転可能に接続されていてもよい。
前記回転体は、ローラであってもよい。
前記ローラは、ローラ本体と、ローラ軸と、前記ローラ本体と前記ローラ軸との間に介在されたローラベアリングと、を有していてもよい。
前記ローラ本体は、弾性の素材から形成されていてもよい。
前記振れ止め機構本体は、前記挿入孔の前記内周面に前記ローラを付勢する付勢手段を有していてもよい。
前記付勢手段は、前記ローラ本体には接触せずに、前記ローラ軸に接触する板ばねから構成され、
前記板ばねが前記ローラ軸を付勢することにより、前記ローラ本体は前記挿入孔の前記内周面に付勢されていてもよい。
前記回転体は、ボールであってもよい。
前記振れ止め機構本体は、前記挿入孔の前記内周面に前記ボールを付勢する付勢手段を有していてもよい。
前記付勢手段は、板ばねから構成されていてもよい。
本発明の第2の観点に係る振れ止め機構は、
回転軸を備えたモータと、
前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動する移動体と、
前記移動体に固定され、前記移動体とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
を有するアクチュエータの前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじの振れ回りを抑制するための振れ止め機構であって、
前記ボールねじ軸に対して、軸心回りに回転可能に接続された振れ止め機構本体と、
前記振れ止め機構本体に回転可能に保持され、前記挿入孔の内周面に接触することで、前記ロッドの直線運動に伴って前記ロッドの進退方向に回転する回転体と、
を有し、
前記ボールねじ軸は、外周面がねじ面として構成されたボールねじ軸本体と、前記ボールねじ軸本体の先端に設けられると共に、前記振れ止め機構が取り付けられる部分である先端部と、を有し、
前記回転体は、前記ボールねじ軸の前記先端部よりも先端側に配置されていることを特徴とする。
本発明では、ロッドの進退移動に伴い、振れ止め機構の回転体が、ロッドの孔の内周面に接触しつつ回転する。このため、ロッドの挿入孔の内周面と振れ止め機構との間の抵抗を低減することができる。結果として、ロッドの進退移動が円滑になり、アクチュエータの動作の安定性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るアクチュエータの斜視図である。 カバーを取り外したときのアクチュエータの斜視図である。 カバーを取り外したときのアクチュエータの断面図である。 アクチュエータの分解断面図である。 ガイド装置の斜視図である。 ガイド装置の断面図である。 ガイド装置の分解斜視図である。 ガイド装置へのロッドの取り付けを説明するための斜視図である。 振れ止め機構が取り付けられたボールねじの一部断面図である。 振れ止め機構が取り付けられたボールねじ軸の先端部近傍の斜視図(その1)である。 振れ止め機構が取り付けられたボールねじ軸の先端部近傍の斜視図(その2)である。 振れ止め機構の断面図である。 振れ止め機構本体の分解斜視図(その1)である。 振れ止め機構本体の分解斜視図(その2)である。 振れ止め機構本体の先端側の分割部材の背面図である。 振れ止め機構本体の後端側の分割部材の正面図である。 ローラ及び板バネが配置された後端側の分割部材の正面図である。 振れ止め機構の分解断面図である。 ガイド装置へのボールねじの取り付けを説明するための斜視図である。 ガイド装置へのボールねじの取り付けを説明するための断面図である。 図15のA−A断面図である。 アクチュエータの動作を説明するための断面図(その1)である。 アクチュエータの動作を説明するための断面図(その2)である。 アクチュエータの動作を説明するための断面図(その3)である。 振れ止め機構の作用を説明するための断面図(その1)である。 振れ止め機構の作用を説明するための断面図(その2)である。 比較例に係る振れ止め機構を示す断面図である。 第1実施形態の変形例に係る振れ止め機構を示す断面図(その1)である。 第1実施形態の変形例に係る振れ止め機構を示す断面図(その2)である。 本発明の第2実施形態に係るアクチュエータの断面図である。 第2実施形態に係る振れ止め機構が取り付けられたボールねじ軸の先端部近傍の斜視図である。 第2実施形態に係る振れ止め機構が取り付けられたボールねじ軸の先端部近傍の断面図である。 第2実施形態に係る振れ止め機構本体の分解斜視図である。 ロッドの挿入孔へ挿入された第2実施形態に係る振れ止め機構の断面図である。 図25のB−B断面図である。 第2実施形態に係る振れ止め機構の作用を説明するための断面図である。 第2実施形態の変形例に係る振れ止め機構を示す断面図である。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態に係るアクチュエータ10について、図1A〜図21を用いて説明する。なお、理解を容易にするために、XYZ座標を設定し、適宜参照する。
アクチュエータ10は、図1Aに示すように、Y軸方向に往復運動するロッド11を有するロッドタイプの直動アクチュエータである。アクチュエータ10は、ロッド11と、モータユニット20と、フロントハウジング80と、リアハウジング90と、カバー18とを有している。
カバー18は、例えば、アルミニウムを押出成形することによって形成される。カバー18は、図1Bに示すように、ボルト19によって、フロントハウジング80及びリアハウジング90に固定されている。
アクチュエータ10は、図2に示すように、ロッド11等に加えて、ロッド11をY軸方向に案内するスライド部31を有するガイド装置30と、モータユニット20の回転運動をボールねじナット72の直線運動に変換するボールねじ70と、振れ止め機構100とを有している。
ロッド11は、図3に示すように、内部に挿入孔11aが形成された部材である。ロッド11は、円筒形状のロッド本体と先端金具12とを有する。ロッド11のロッド本体は、例えば、アルミニウムからなる。ただし、ロッド本体の素材は、任意であり、アルミニウム以外のものであってもよい。例えば、ステンレス鋼であってもよい。ロッド11のロッド本体は、例えば、冷間加工によって形成されている。ロッド11の−Y側の端部には、外周に雄ねじが形成された先端金具12がねじ込まれることにより固定されている。また、ロッド11の+Y側の端部の外周には、雄ねじ部11bが形成されている。
モータユニット20は、モータ21と、モータ21を収納するモータハウジング22と、アクチュエータケーブル24とを有する。
モータ21は、出力軸23、ロータ、ステータ、エンコーダ、減速器等を有している。モータ21には、アクチュエータケーブル24を介して電源からの電力が供給される。モータ21に電力が供給されることによって、モータ21のロータが回転する。このロータの回転運動は、例えば、減速器によって所定の減速比で減速され、出力軸23に出力される。また出力軸23の先端は、カップリングが接続されている。モータハウジング22は、ボルト25によって、リアハウジング90に取り付けられている。
ガイド装置30は、ロッド11がスライド部31に固定されることにより、ロッド11を+Y方向及び−Y方向の双方向に案内する。このガイド装置30は、図4A及び図4Bに示すように、スライド部31と、ベース60と、スライド部31とベース60との間に配置され、転動体として機能するボール50とを有する。このボール50は、高剛性の素材からなり、具体的には、鋼材からなる。ボール50は、スライド部31とベース60との間に複数配置されている。
スライド部31は、図5に示すように、スライド部本体32と、転動体収納ユニット40とを有する。
スライド部本体32は、例えば、金属からなる略直方体の部材である。スライド部本体32には、Y軸方向に貫通する貫通孔32aが形成されている。図3に示すように、スライド部本体32の貫通孔32aの−Y側の開口近傍の内周面には、雌ねじ部32bが形成されている。ロッド11の雄ねじ部11bが、スライド部本体32の貫通孔の雌ねじ部32bに螺合することにより、ロッド11は、スライド部本体32に固定される。
転動体収納ユニット40は、図4Bに示すように、スライド部本体32の下面(−Z側の面)に固定されている。転動体収納ユニット40の内部には、転動体循環路41が形成されている。転動体循環路41には、複数のボール50が配置される。
ベース60は、図5に示すように、Y軸方向を長手方向とする部材である。ベース60は、底板部61と、底板部61の両側に形成された側壁部62R、62Lとを有する。ベース60は、例えば、アルミニウムを押出成形することによって形成される。側壁部62Rの−X側の面及び側壁部62Lの+X側の面には、凹部がそれぞれ形成されている。この凹部には、Y軸方向を長手方向とするガイドレール63R、63Lが取り付けられている。ガイドレール63Rの−X側の面及びガイドレール63Lの+X側の面には、溝部がそれぞれ形成されている。溝部は、対向するように形成されており、溝部の内面は、略湾曲面として構成されている。このガイドレール63R、63Lの溝部を、ボール50が転動することにより、スライド部31は、円滑に移動する。
ガイド装置30は、ベース60にスライド部31が取り付けられることによって完成する。そして、スライド部31のスライド部本体32の貫通孔32aには、図6に示すように、ロッド11の+Y側の端部が挿入される。そして、貫通孔32aに形成された雌ねじ部32bに、ロッド11の+Y側の端部に形成された雄ねじ部11bが螺合されることにより、ロッド11は、ガイド装置30のスライド部31に固定される。
ボールねじ70は、図7に示すように、ボールねじ軸71と、ボールねじナット72とを有する。
ボールねじ軸71は、軸心がY軸方向に平行になるように配置されている。ボールねじ軸71は、外周面が螺旋状の雄ねじ面として構成されたボールねじ軸本体71aと、ボールねじ軸本体71aの+Y側の端部に取り付けられた接続部材73とを有する。接続部材73は、モータユニット20の出力軸23に接続されることで、出力軸23の回転とともに回転する。これにより、出力軸23の回転運動がボールねじ軸71に伝達される。
ボールねじナット72は、ボールねじ軸71のボールねじ軸本体71aの外周に配置されている。ボールねじナット72の内周面には雌ねじ部が形成されている。このボールねじナット72は、ボールねじ軸71に高剛性の球体を介して嵌め込まれる。これにより、ボールねじ軸71の回転運動が、ボールねじナット72の直線運動に変換される。
振れ止め機構100は、図8A及び図8Bに示すように、ボールねじ軸71の先端部71cに取り付けられ、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを抑制するために用いられる。振れ止め機構100は、ローラ110の一部が露出する略円柱形状の部材である。振れ止め機構100は、ローラ110と、ローラ110を保持する振れ止め機構本体120と、振れ止め機構本体120とボールねじ軸71とを接続する固定部150とを有する。
ローラ110は、ボールねじ軸71の軸心(Y軸方向に平行な軸心)を中心として、振れ止め機構本体120の周方向に120度毎に3つ配置されている。ローラ110は、図9に示すように、ローラ本体111と、ローラ軸112と、ローラ本体111とローラ軸112との間に介在されたローラベアリング113とを有する。
ローラ本体111は、円環状の部材であり、例えば、弾性の素材から形成されている。ローラ本体111の素材は、好ましくはゴムである。しかしながら、ローラ本体111の素材は、これに限らず、弾性の素材以外のものであってもよい。
ローラベアリング113は、例えば、内輪部と、外輪部と、内輪部と外輪部との間に配置された複数のボールとから構成されるボールベアリングである。ローラベアリング113の外輪部は、ローラ本体111の孔に嵌め込まれて固定されている。また、ローラベアリング113の内輪部には、ローラ軸112が挿入されて固定されている。このローラベアリング113の作用により、ローラ本体111は、ローラ軸112に回転可能に支持される。
振れ止め機構本体120は、図10A及び図10Bに示すように、先端側(−Y側)の分割部材130と、後端側(+Y側)の分割部材140と、3枚の板バネ121と、分割部材140に固定された固定ピン122とを有する。ローラ110、板バネ121、及び固定ピン122は、分割部材130と分割部材140との間に挟まれて保持されている。
分割部材130は、略円柱形状に形成されている。分割部材140の中央には、Y軸方向に貫通する貫通孔131が形成されている。分割部材130は、例えば、ポリアセタール樹脂から形成されている。
分割部材140は、円形の大径部140Aと、この大径部の+Y側に形成された円形の小径部140Bとから構成されている。分割部材140の中央には、Y軸方向に貫通する貫通孔141が形成されている。この貫通孔141は、分割部材130の貫通孔131と同軸になるように形成されている。分割部材140は、分割部材130と同様に、例えば、ポリアセタール樹脂から形成されている。
図11Aは、分割部材130の背面(+Y側の端面)を示す図である。図11Bは、分割部材140の正面(−Y側の端面)を示す図である。図10A〜図11Bに示すように、分割部材130、140の端面には、ローラ本体111を配置するためのローラ配置用溝部132、142が形成されている。ローラ配置用溝部132、142は、分割部材130、140の中心から放射状に形成されている。
また、分割部材130、140の端面には、板バネ121を配置するための板バネ配置用溝部133、143が形成されている。板バネ配置用溝部133、143は、貫通孔131、141の中心を中心とする円C1に沿うように、円弧状に形成されている。板バネ配置用溝部133、143は、板バネ121の数に対応して3箇所に形成されている。図11A及び図11Bに示すように、板バネ配置用溝部133、143は、その端部の幅Wが、ローラ軸112の直径よりも大きくなるように形成されている。板バネ配置用溝部133、143の底面には、固定ピン122が挿入される挿入孔135、145が形成されている。板バネ配置用溝部133、143は、その深さが、ローラ配置用溝部132、142の深さよりも浅くなるように形成されている。
板バネ121は、金属片を略L字形状に屈曲されることにより形成されている。固定ピン122は、金属からなり、略円柱形状に形成されている。
図12は、ローラ110及び板バネ121が配置された分割部材140の正面(−Y側の端面)を示す図である。振れ止め機構本体120を組み立てる場合、組立ての作業者は、例えば、図12に示すように、先ず、分割部材140にローラ110及び板バネ121を配置する。詳しくは、分割部材140の端面に形成されたローラ配置用溝部142に、ローラ本体111を配置する。ローラ配置用溝部142に、ローラ本体111を配置すると、ローラ軸112の両端が、板バネ配置用溝部143に引っ掛けられる。続いて、作業者は、板バネ配置用溝部143に、板バネ121が配置する。この状態で、図10を参照するとわかるように、分割部材140に分割部材130を取り付ける。すると、分割部材130の端面に形成されたローラ配置用溝部132にも、ローラ本体111が配置され、板バネ配置用溝部133にも、板バネ121が配置される。そうすると、2つの分割部材130、140の間に、ローラ110及び板バネ121が保持される。分割部材130、140の間に、ローラ110及び板バネ121が保持されると、図12に示すように、板バネ121の付勢作用により、ローラ軸112が外径方向に付勢される。この結果、ローラ110が矢印Aに示す方向に付勢される。以上により、振れ止め機構本体120が完成する。
図13は、振れ止め機構100の分解断面図である。図13に示すように、固定部150は、Y軸方向に貫通する貫通孔151が形成された円筒状の部材である。固定部150は、例えば、金属から形成されている。固定部150の貫通孔151には、−Y側からベアリング153が嵌め込まれている。ベアリング153は、例えば、内輪部及び外輪部と、これらの間に配置された複数のボールとから構成されるボールベアリングである。
固定部150には、振れ止め機構本体120が取り付けられる。詳しくは、ベアリング153の内輪部に、振れ止め機構本体120の分割部材140の小径部140Bが嵌め込まれる。そして、ベアリング153の内輪部、分割部材140の貫通孔141、及び分割部材130の貫通孔131には、ボルト101が挿入される。挿入されたボルト101は、ナット102に捻じ込まれることにより締結される。このベアリング153の作用により、振れ止め機構本体120は、固定部150にY軸回りに回転可能に支持される。
また、固定部150の貫通孔151には、図9に示すように、+Y側からボールねじ軸71の先端部71cが挿入される。固定部150は、外周から複数の止めねじ152が捻じ込まれることにより、先端部71cに回り止め状態で固定される。これにより、固定部150は、ボールねじ軸71の回転とともに回転する。
振れ止め機構100が取り付けられたボールねじ70は、図14に示すように、ガイド装置30に固定される。具体的には、ボールねじ軸71の先端が、スライド部本体32の貫通孔32aに+Y側から挿入されていき、ボールねじナット72が、貫通孔32a内に配置される。そして、スライド部本体32に、側方から止めねじ74がねじ込まれて締結されることにより、ボールねじ70は、ガイド装置30に固定される。
また、ボールねじ70が、ガイド装置30に固定されると、図15に示すように、振れ止め機構100が、ロッド11の挿入孔11a内に配置される。このとき、図16に示すように、板バネ121の付勢作用により、振れ止め機構100のローラ本体111の外周(外径部)が、ロッド11の挿入孔11aの内周面に押圧されつつ接触する。これにより、ボールねじ軸71の先端が、この振れ止め機構100を介して、挿入孔11aの内周面に支持される。
フロントハウジング80は、図3に示すように、ガイド装置30の−Y側に、ボルトによって固定されている。フロントハウジング80には、ロッド11を通すための貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面には、オイルレスベアリング82が配置されている。オイルレスベアリング82は、ロッド11をY軸方向に移動可能に支持する。
リアハウジング90は、ガイド装置30の+Y側に、ボルトによって固定されている。リアハウジング90は、ボールねじ軸71を挿入するための貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面には、ボールベアリング92が配置されている。ボールベアリング92は、貫通孔の+Y側から嵌め込まれ、ベアリング押さえによって固定されている。このボールベアリング92によって、ボールねじ軸71は回転可能に支持される。
上述のように構成されたアクチュエータ10の動作について、図17A〜図18Bを用いて説明する。
先ず、モータユニット20のモータ21に電源が供給されることによって、図17Aに示すように、モータ21の出力軸23が所定の方向に回転する。出力軸23が所定の方向に回転(正転)すると、出力軸23に接続されているボールねじ軸71が、出力軸23とともに回転する。
ボールねじ軸71が回転すると、図17Bに示すように、ボールねじ軸71の回転運動に伴って、ボールねじナット72が、例えば、−Y方向に直線運動をする。ボールねじナット72が、−Y方向に移動すると、ボールねじナット72に固定されているガイド装置30のスライド部31も、ボールねじナット72とともに−Y方向に移動をする。スライド部31が−Y方向に移動をすると、スライド部31に固定されているロッド11も、スライド部31とともに−Y方向に移動する。これにより、ロッド11の先端に取り付けられた先端金具12が−Y方向に移動する。
また、図18A及び図18Bに示すように、ロッド11が−Y方向に移動するのに対し、ボールねじ軸71は、−Y方向には移動せずに、振れ止め機構100の固定部150とともに回転する。振れ止め機構本体120は、固定部150のベアリング153に回転可能に支持されている。このため、振れ止め機構本体120自体は非回転状態のまま、ローラ本体111のみが、ロッド11の挿入孔11aの内周面に対して接触しつつ、ローラ軸112回りに回転する。
以上により、ロッド11及び先端金具12の−Y方向への移動が完了する。
次に、モータユニット20の出力軸23が所定の方向とは逆方向に回転(逆転)すると、図17Cに示すように、出力軸23に接続されているボールねじ軸71は、出力軸23とともに回転する。
ボールねじ軸71が回転すると、ボールねじ軸71の回転運動に伴って、ボールねじナット72が、+Y方向に直線運動をする。ボールねじナット72が、+Y方向に移動すると、ボールねじナット72に固定されているガイド装置30のスライド部31も、ボールねじナット72とともに+Y方向に移動をする。スライド部31が+Y方向に移動をすると、スライド部31に固定されているロッド11も、スライド部31とともに+Y方向に移動する。これにより、ロッド11の先端に取り付けられた先端金具12が+Y方向に移動する。
また、図18A及び図18Bに示すように、ロッド11が+Y方向に移動するのに対し、ボールねじ軸71は+Y方向には移動せずに、振れ止め機構100の固定部150とともに回転する。そして、振れ止め機構本体120自体は非回転状態のまま、ローラ本体111のみが、ロッド11の挿入孔11aの内周面に対して接触しつつ、ローラ軸112回りに回転する。
以上により、ロッド11及び先端金具12の+Y方向への移動が完了し、ロッド11及び先端金具12は、初期位置まで戻る。
以上、説明したように、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、ロッド11の進退移動に伴い、振れ止め機構100のローラ本体111が、ロッド11の挿入孔11aの内周面に接触しつつ回転する。このため、ロッド11の挿入孔11aの内周面と振れ止め機構100との間の抵抗を低減することができる。
これに対して、従来のアクチュエータ(特許文献1に記載のアクチュエータ)の場合、ロッド11の進退移動に伴い、振れ止め部材が、ロッド11の挿入孔11aの内周面を摺動する。このため、ロッド11の挿入孔11aの内周面と振れ止め部材との間の摺動抵抗によって、ロッド11の円滑な移動が阻害されるおそれがある。特にアクチュエータが大型である程、振れ止め部材と挿入孔11aの内周面との接触面積が大きくなり、振れ止め部材と挿入孔11aの内周面との間の摺動抵抗が大きくなる。このため、アクチュエータの大型化が困難であった。
しかしながら、本第1実施形態では、振れ止め機構100のローラ本体111が、摺動せずに、ロッド11の挿入孔11aの内周面に接触しつつ回転するため、挿入孔11aの内周面との間の抵抗を低減することができる。これにより、ロッド11の進退移動が円滑になる。結果として、アクチュエータ10の動作の安定性を向上させることができる。また、振れ止め機構100と挿入孔11aの内周面との接触面積を小さくすることができ、振れ止め機構100と挿入孔11aの内周面との間の摺動抵抗を小さくすることができる。結果として、アクチュエータ10の大型化を実現することができる。
また、従来のアクチュエータの場合、ロッド11の進退移動に伴い、振れ止め部材が、ロッド11の挿入孔11aの内周面を摺動するため、ロッド11の挿入孔11aの内周面に滑面処理を施していた。しかしながら、本第1実施形態では、このような滑面処理も不要になる。
また、本第1実施形態では、板バネ121が、挿入孔11aの内周面にローラ110を付勢している。このため、ボールねじ軸71の先端部71cが、ローラ110を介して、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持される。これにより、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを抑制できる。
これに対して、従来のアクチュエータの場合、振れ止め部材は、弾性変形量が比較的小さい樹脂から形成されている。このため、ロッド11の挿入孔11aの内周面の真円度が比較的低い場合や、挿入孔11aの内周面の表面粗さが比較的大きい場合、挿入孔11aの内周面に溶接ビードが形成されていた場合には、ボールねじ軸71の支持が不完全になる。また、挿入孔11aの内周面に対する摺動により、振れ止め部材が磨耗しやすいため、この場合にも、ボールねじ軸71の支持が不完全になるおそれがある。結果的に、ボールねじ70に共振が生じて、ボールねじ70の振れ回りの抑制効果が小さくなるおそれが生じる。
しかしながら、本第1実施形態では、板バネ121が、挿入孔11aの内周面にローラ110を付勢している。このため、ロッド11の挿入孔11aの内周面の真円度が比較的低い場合や、ロッド11の挿入孔11aの内周面の表面粗さが比較的大きい場合、ロッド11の挿入孔11aの内周面に溶接ビードが形成されていた場合でも、板バネ121の付勢作用により、ローラ110の外周とロッド11の挿入孔11aの内周との間の隙間が生じにくくなる。これにより、ボールねじ軸71の先端部71cを、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持することができる。結果として、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。また、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りに起因した騒音又は異音を抑制できる。
また、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できるため、ボールねじ軸71の回転を高速化することができる。結果として、ロッド11及びスライド部31の移動速度の高速化、高ストローク化を実現することができる。また、アクチュエータ10のボールねじ軸71の危険速度を向上させることができる。
また、本第1実施形態では、ローラ110は、ボールねじ軸71の軸心を中心として、振れ止め機構本体120の周方向に120度毎に3つ配置されている。すなわち、ボールねじ軸71の先端部71cは、ロッド11の挿入孔11aの内周面に3点支持されている。これにより、ボールねじ軸71の先端部71cを、挿入孔11aの内周面に安定して支持される。
また、本第1実施形態では、振れ止め機構本体120は、ボールねじ軸71に固定された固定部150にY軸回りに回転可能に支持されている。このため、ボールねじ軸71が回転した場合、固定部150は、ボールねじ軸71とともに回転するが、振れ止め機構本体120自体は、ボールねじ軸71に対して非回転状態に維持される。これにより、ローラ110が挿入孔11aの内周面に摺動することを防止することができる。また、ローラ110の摺動抵抗により、ボールねじ軸71の回転が阻害されることを防止することができる。
図19は、比較例に係る振れ止め機構300を示す断面図である。図19に示すように、振れ止め機構本体120は、固定部350にY軸回りに回転可能に支持されていない場合(固定部350がベアリング153を具備していない場合)には、振れ止め機構本体120及び固定部350は、ボールねじ軸71とともに回転してしまう。すると、振れ止め機構本体120がY軸回りに回転することで、ローラ110が挿入孔11aの内周面を摺動する。この摺動抵抗により、ボールねじ軸71の安定した回転が阻害されるおそれが生じる。
しかしながら、本第1実施形態では、図18A及び図18Bに示すように、固定部150は、ボールねじ軸71とともに回転するのに対して、振れ止め機構本体120は、ボールねじ軸71に対して非回転状態に保たれる。このため、ローラ110が挿入孔11aの内周面に対して摺動することを防ぐことができ、この摺動抵抗により、ボールねじ軸71の回転が阻害されることを防止することができる。これにより、ボールねじ軸71の先端部71cを、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持される。結果として、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを効果的に抑制できる。また、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りに起因した騒音又は異音を抑制できる。
また、本第1実施形態では、ローラ本体111は、ローラベアリング113を介してローラ軸112に回転可能に支持されている。このため、ロッド11の挿入孔11aの内周面と振れ止め機構100との間の抵抗を、より低減することができる。これにより、ロッド11の進退移動が、さらに円滑になり、結果として、アクチュエータ10の動作の安定性をさらに向上させることができる。
また、本第1実施形態では、ローラ本体111は、弾性の素材から形成されている。このため、ローラ本体111の弾性変形により、ボールねじ軸71の先端部71cが、ローラ本体111を介して、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持される。これにより、ボールねじ軸71に共振が生じにくくなり、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを抑制できる。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上記第1実施形態等によって限定されるものではない。
例えば、上記第1実施形態においては、図9に示すように、振れ止め機構本体120と固定部150とは別体で形成され、振れ止め機構本体120は、固定部150を介して、ボールねじ軸71の先端部71cに接続されている。しかしながら、図20に示す第1の変形例のように、分割部材140と固定部150とを一体に形成することも可能である。これにより、部品点数を削減することができる。
また、上記第1実施形態では、図9に示すように、振れ止め機構100の固定部150のベアリング153は、ボールベアリングである。しかしながら、これに限らず、図20に示す第1の変形例のように、ベアリング153は、スライドベアリングであってもよい。
また、上記第1実施形態に係るローラ110では、図9に示すように、ローラ本体111とローラ軸112との間にローラベアリング113が介在されている。しかしながら、これに限らず、図20に示す第1の変形例のように、ローラ本体111にローラ軸112が直接固定されていてもよい。この場合、ローラベアリング113を割愛することができ、部品点数を削減することができる。しかしながら、ロッド11の進退移動の円滑化の観点からは、図9に示すように、ローラ本体111とローラ軸112との間にローラベアリング113が介在されていることが好ましい。
また、上記第1実施形態においては、図16に示すように、板バネ121が、ローラ110を挿入孔11aの内周面に付勢している。しかしながら、ローラ110を付勢する付勢手段は、これに限られない。例えば、図21に示す第2の変形例のように、ゴム等の弾性部材121aであってもよい。また、板バネ121及び弾性部材121aに限らず、スプリングであってもよい。しかしながら、製造コストや構造の簡素化の観点から、付勢手段は板バネ121や弾性部材121aであることが好ましい。
また、上記第1実施形態においては、振れ止め機構100が有するローラ110の数は3つである。しかしながら、これに限らず、2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。しかしながら、ボールねじ軸71の先端部71cを、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持するために、ローラ110の数は、少なくとも2つ以上であることが好ましく、より好ましくは、上記第1実施形態のように3つである。
《第2実施形態》
以下、本発明の第2実施形態に係るアクチュエータ10Aについて、図22〜図28を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いる。本第2実施形態に係るアクチュエータ10Aは、図22に示すように、上記第1実施形態に係る振れ止め機構100とは異なる構造の振れ止め機構200を有する点で、第1実施形態に係るアクチュエータ10と相違する。
振れ止め機構200は、上記振れ止め機構100と同様に、図23A及び図23Bに示すように、ボールねじ軸71の先端部71cに取り付けられ、ボールねじ軸71の先端部71cの振れ回りを抑制するために用いられる。振れ止め機構200は、ボール210と、ボール210を保持する振れ止め機構本体220と、振れ止め機構本体220とボールねじ軸71とを接続する固定部150とを有する。固定部150は、上記第1実施形態に係る振れ止め機構100の固定部150と同様のものである。
ボール210は、図24に示すように、ボールねじ軸71の軸心(Y軸方向に平行な軸心)を中心として、振れ止め機構本体220の周方向に60度毎に6つ配置されている。ボール210は、例えば、剛性の素材からなり、具体的には、鋼材からなる。
振れ止め機構本体220は、2つの分割部材230、240から構成されている。分割部材230、240は、例えば、ポリアセタール樹脂から形成されている。分割部材230、240には、Y軸方向に貫通する貫通孔231、241が形成されている。分割部材230の+Y側の端面及び分割部材240の−Y側の端面には、ボール210を配置するための窪み状のボール配置部232、242が形成されている。ボール配置部232、242は、ボール210の数に対応して、それぞれ6箇所に形成されている。ボール配置部232、242の内周面は、ボール210の外形に対応した湾曲面に形成されている。ボール210は、分割部材230と分割部材240との間に挟まれて、外部に離脱しないように保持されている。
図25に示すように、ボールねじ70が、ロッド11の挿入孔11aに挿入されると、振れ止め機構200が、ロッド11の挿入孔11a内に配置される。このとき、図26に示すように、ボール210が、ロッド11の挿入孔11aの内周面に接触する。これにより、ボールねじ軸71の先端部71cが、この振れ止め機構200を介して、挿入孔11aの内周面に支持される。
上述のように構成された振れ止め機構200の作用について、図27を用いて説明する。
図27に示すように、ボールねじ軸71がY軸回りに回転すると、ロッド11が−Y方向又は+Y方向のいずれかの方向に移動する。このとき、ロッド11がY軸方向に移動するのに対し、ボールねじ軸71は、Y軸方向には移動せずに回転する。このため、ボールねじ軸71に固定された振れ止め機構200の固定部150は、ボールねじ軸71とともに回転する。しかしながら、振れ止め機構本体220は、固定部150に回転可能に支持されているため、非回転状態に維持される。そして、振れ止め機構本体220に保持されたボール210は、ロッド11の挿入孔11aの内周面に対して転動する。
以上、説明したように、本第2実施形態に係るアクチュエータ10Aでは、ロッド11の進退移動に伴い、振れ止め機構200のボール210が、ロッド11の挿入孔11aの内周面に転動する。このため、ロッド11の挿入孔11aの内周面と振れ止め機構200との間の抵抗を低減することができる。これにより、ロッド11の進退移動が円滑になる。結果として、アクチュエータ10Aの動作の安定性を向上させることができる。また、本第2実施形態に係るアクチュエータ10Aは、上記第1実施形態に係るアクチュエータ10と効果に準じた効果を奏することができる。
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本発明は上記第2実施形態によって限定されるものではない。
例えば、上記第2実施形態に係る振れ止め機構200は、ベアリング153を介して、ボールねじ軸71の先端部71cに回転可能に接続されている。しかしながら、ボール210は、挿入孔11aの内周面を転動するため、図28に示すように、振れ止め機構200は、ベアリング153を備えなくてもよい。この場合、部品点数を削減することもできる。しかしながら、ロッド11の安定した進退移動のために、振れ止め機構200は、図27に示すように、ベアリング153を備えていることが好ましい。
また、上記第2実施形態では、図26を参照するとわかるように、振れ止め機構本体220は、ボール210を挿入孔11aの内周面に付勢する付勢手段を具備していない。しかしながら、これに限らず、付勢手段を具備してもよい。
また、上記第2実施形態においては、振れ止め機構200が有するボール210の数は6つであるが、これに限らず、5つ以下であってもよいし、7つ以上であってもよい。しかしながら、ボールねじ軸71の先端部71cを、ロッド11の挿入孔11aの内周面に安定して支持するために、ボール210の数は、少なくとも2つ以上であることが好ましい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
10、10A アクチュエータ
11 ロッド
11a 挿入孔
11b 雄ねじ部
12 先端金具
18 カバー
19 ボルト
20 モータユニット
21 モータ
22 モータハウジング
23 出力軸(回転軸)
24 アクチュエータケーブル
25 ボルト
30 ガイド装置
31 スライド部(移動体)
32 スライド部本体
32a 貫通孔
32b 雌ねじ部
40 転動体収納ユニット
41 転動体循環路
50 ボール
60 ベース
61 底板部
62R、62L 側壁部
63R、63L ガイドレール
70 ボールねじ
71 ボールねじ軸
71a ボールねじ軸本体
71c 先端部
72 ボールねじナット
73 接続部材
74 止めねじ
80 フロントハウジング
82 オイルレスベアリング
90 リアハウジング
92 ボールベアリング
100、300 振れ止め機構
101 ボルト
102 ナット
110 ローラ(回転体)
111 ローラ本体
112 ローラ軸
113 ローラベアリング
120 振れ止め機構本体
121 板バネ(付勢手段)
121a 弾性部材(付勢手段)
122 固定ピン
130、140 分割部材
131、141 貫通孔
132、142 ローラ配置用溝部
133、143 板バネ配置用溝部
135、145 挿入孔
140A 大径部
140B 小径部
150、350 固定部
151 貫通孔
152 止めねじ
153 ベアリング
200 振れ止め機構
210 ボール(回転体)
220 振れ止め機構本体
230、240 分割部材
231、241 貫通孔
232、242 ボール配置部
W 幅
C1 円

Claims (13)

  1. 回転軸を備えたモータと、
    前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
    前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動する移動体と、
    前記移動体に固定され、前記移動体とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
    前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじの振れ回りを抑制するための振れ止め機構と、
    を有し、
    前記振れ止め機構は、前記ボールねじ軸に対して、軸心回りに回転可能に接続された振れ止め機構本体と、前記振れ止め機構本体に回転可能に保持され、前記挿入孔の内周面に接触することで、前記ロッドの直線運動に伴って前記ロッドの進退方向に回転する回転体と、を有し、
    前記ボールねじ軸は、外周面がねじ面として構成されたボールねじ軸本体と、前記ボールねじ軸本体の先端に設けられると共に、前記振れ止め機構が取り付けられる部分である先端部と、を有し、
    前記振れ止め機構は、前記回転体が前記ボールねじ軸の前記先端部よりも先端側に配置されるように構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記回転体は、前記ボールねじ軸の軸心を中心として、前記振れ止め機構本体の周方向に等間隔に少なくとも2つ以上配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記振れ止め機構本体は、前記ボールねじ軸の回転運動及び前記ロッドの直線運動に伴って、前記ボールねじ軸に対して非回転状態に維持されることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記振れ止め機構本体を回転可能に支持するベアリングを備えるとともに、前記ボールねじ軸に固定される固定部を有し、
    前記ベアリングにより、前記振れ止め機構本体は、前記ボールねじ軸に対して回転可能に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記回転体は、ローラであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記ローラは、ローラ本体と、ローラ軸と、前記ローラ本体と前記ローラ軸との間に介在されたローラベアリングと、を有することを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記ローラ本体は、弾性の素材から形成されていることを特徴とする請求項6に記載のアクチュエータ。
  8. 前記振れ止め機構本体は、前記挿入孔の前記内周面に前記ローラを付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項6又は7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記付勢手段は、前記ローラ本体には接触せずに、前記ローラ軸に接触する板ばねから構成され、
    前記板ばねが前記ローラ軸を付勢することにより、前記ローラ本体は前記挿入孔の前記内周面に付勢されることを特徴とする請求項8に記載のアクチュエータ。
  10. 前記回転体は、ボールであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  11. 前記振れ止め機構本体は、前記挿入孔の前記内周面に前記ボールを付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項10に記載のアクチュエータ。
  12. 前記付勢手段は、板ばねから構成されていることを特徴とする請求項11に記載のアクチュエータ。
  13. 回転軸を備えたモータと、
    前記回転軸の回転運動とともに回転運動するボールねじ軸と、前記ボールねじ軸の回転運動に伴って直線運動するボールねじナットと、を有するボールねじと、
    前記ボールねじナットに固定され、前記ボールねじナットとともに直線運動する移動体と、
    前記移動体に固定され、前記移動体とともに直線運動し、前記ボールねじ軸の先端を挿入するための挿入孔が形成されたロッドと、
    を有するアクチュエータの前記ボールねじ軸の先端に取り付けられ、前記ボールねじの振れ回りを抑制するための振れ止め機構であって、
    前記ボールねじ軸に対して、軸心回りに回転可能に接続された振れ止め機構本体と、
    前記振れ止め機構本体に回転可能に保持され、前記挿入孔の内周面に接触することで、前記ロッドの直線運動に伴って前記ロッドの進退方向に回転する回転体と、
    を有し、
    前記ボールねじ軸は、外周面がねじ面として構成されたボールねじ軸本体と、前記ボールねじ軸本体の先端に設けられると共に、前記振れ止め機構が取り付けられる部分である先端部と、を有し、
    前記回転体は、前記ボールねじ軸の前記先端部よりも先端側に配置されていることを特徴とする振れ止め機構。
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