JP6611244B2 - 車両運用業務支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、輸送障害が発生した際の運転整理に伴う車両運用の変更を元の計画運用に戻す作業等を支援する車両運用業務支援技術に関する。
鉄道輸送において列車の安全かつ円滑な運行を行うためには、列車ダイヤに電車などの車両(編成)を割り当てて、列車として運転できるように整備されていることが必要である。このような車両の使用計画のことを車両運用といい、おおむね1日周期で作成されている。基本的にはそれぞれの運用は例えば1か月のような期間で循環して繰り返され、定期的に検査等が実施できるように計画されており、計画運用と呼ばれている。
ところが、車両故障や事故、災害などによって、列車運行に乱れが生じた時には、ダイヤを適切に変更して、列車の運行を正常に戻す運転整理が行われる。この運転整理によって車両運用も計画とは大幅に変更になる。変更の仕方によっては、ダイヤ平復が遅れたりダイヤ平復後の運用戻しに手間取るといったことが発生する。
従来、列車運行に乱れが生じた時には、ダイヤを適切に変更して列車の運行を正常な運行に戻す運転整理に関しては、例えば特許文献1に開示されているような発明が提案されているが、運転整理によって車両運用に変更が生じ、そのままでは所定の期日までに実行しなければならない仕業検査や交番検査が実行できなくなるおそれがある。そのため、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻す必要がある。
ダイヤ平復後に、検査予定車両の未入区や車両形式等の違いによる入線不可車両の入線が当日中に発生する場合は、運用担当指令と車両配置区所等(車両基地)の車両区所当直でチェックして、回避するための車両運用変更を輸送指令に依頼していた。1線区に2車種以上存在する線区の場合は、車種を元の計画に戻すための運用変更も必要である。さらに、2箇所以上の車両配置区所等(車両基地)が存在する線区の場合は、それぞれの所属の車両を元の車両配置区所に戻すための運用変更も必要である。また、当日行う車両運用変更の方法としては、区所入区後の差し替え、折返し駅における折返変更、車両交換等がある。なお、「車種」とは一般的には車両の型の相違を意味するが、本明細書では、車両の連結数などの編成形態が異なるもの(例えば5両編成と10両編成)を指す用語として使用する。
特許第4670081号公報
従来、この運用戻しは、もっぱら手作業によって行われており、多大な労力と時間を要するという課題があった。具体的には、運用戻しは、先ず、車両の運用を担う車両配置区所等(車両基地)で、輸送指令からFAXなどにより送付された運転計画書の内容(運転変更指示)を列車ダイヤに記入し、車両の運用、編成を把握することから開始される。その後、車両配置区所は、翌日以降の検査予定等にあわせるため、自区所入区後に車両の差し替えを行うことにより元の月間運用計画へ戻す計画を立てることとなる。ダイヤの乱れ方にもよるが、従来のような手作業に依存した方法の場合には、元の運用計画に戻るのに例えば2週間以上かかることもあった。なお、「編成」とは複数の車両を連結したものを意味し、それらを区別するために付与されるのが編成番号である。また、「運用」は、編成単位の1日の運行スケジュールで、それらを区別するために付与されるのが運用番号である。
また、仕業検査は、例えば前回の検査から6日以内に実施しなければならないとされているが、従来は人手によるチェックであったため、見逃しが発生するおそれがあった。さらに、仕業検査は、検査を実施可能な留置線のある駅や車両配置区所において行なわれるとともに、最低所要時間が確保されなければならない(運用の間合いが所定時間以上ないと実施できない)が、これらの条件を満たさない箇所に検査を設定しまうおそれがあり、それによって列車の遅延を招くという課題があった。
また、本発明者は、変更された車両運用を計画運用に戻すための運用整理案の自動提案機能について検討した。その結果、運休を発生させないこと、停泊場所(駅)と翌日の出発場所は同一であること、回帰日数以内に検査を実施することなどの制約や条件はあるものの、対象となる編成の数(運用数)が多い。そのため、完成度の高い運用戻しの整理案を一回の処理で導き出すことは、高速なコンピュータを使用してもかなり長い時間を要するという課題があることが明らかとなった。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、乱れたダイヤの平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻すための運用整理案を作成した際に、作成した運用整理案に不適切な内容がないか前もってチェックして結果を示すことが可能な車両運用業務支援装置を提供することを目的とするものである。
本発明の他の目的は、乱れたダイヤの平復後に、変更された車両運用を、仕業検査の実施を含んだ計画運用に戻すための運用整理案を比較的短時間に作成することが可能な車両運用業務支援装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は、
演算処理装置および記憶装置を備え、前記記憶装置に記憶されている車両運用データに基づいて車両の運用および作業を管理する車両運用業務支援装置であって、
前記演算処理装置は、
前記記憶装置に記憶されている車両運用データに基づいて、設定されている内容に違反がないか検査する車両運用検査手段と、
前記車両運用検査手段により違反が検出された場合に、違反項目を一覧表形式で出力するエラー一覧出力手段と、
前記エラー一覧出力手段により出力された一覧表の違反項目のうち期限違反の項目に対して注意喚起を付記する注意喚起付記手段と、
を備え、
前記車両運用データには、車両の運用情報と作業の計画情報とが含まれ、
前記作業には、検査作業と清掃作業と汚物処理作業とが含まれ、
前記演算処理装置は、前記作業の計画、実施を管理する作業管理手段を備え、
前記作業管理手段は、前記検査作業と清掃作業は日数で期限管理し、前記汚物処理作業は車両の運行距離で管理するように構成したものである。
上記のような構成によれば、違反が検出された場合に違反項目が一覧表形式で出力されるとともに、出力された一覧表の違反項目のうち期限違反の項目に対して注意喚起を付記されるため、入力ミス等により誤った車両運用や作業の計画がなされたとしても、容易に気が付くことができ、確実に実施可能な運用整理案を作成することができる。
また、期限管理と距離管理とを使い分けているため、作業の内容に応じて適切な時期にそれぞれの作業を実施することができ、無駄なコストが発生するのを防止することができる。
ここで望ましくは、前記車両運用データには車両の運用情報と作業の計画情報とが含まれ、
前記演算処理装置は、
外部より入力された作業の実績情報を前記記憶装置に格納可能な作業実績情報格納手段と、
前記記憶装置より車両運用データおよび現在の作業実績情報を読み出して、車両の運用開始時刻の所定時間前に、当該車両運用に計画されている作業が終了しているか判定する作業終了判定手段と、
前記作業終了判定手段が、作業が終了していないと判定した場合に注意喚起を出力する注意喚起出力手段と、を備えるように構成する。
かかる構成によれば、検査が実施されていない車両が運用に回されて運行されてしまう不所望の事態が発生するのを確実に回避することができる。
さらに、望ましくは、前記作業管理手段は、予め設定されている基本の車両運用データに含まれている検査作業が、変更後の車両運用データに含まれていない場合に、運用表の当該編成に対して注意喚起を出力するように構成する。
かかる構成によれば、基本計画で定められた検査が実施されていない車両が運用に回されて運行されてしまうのを確実に回避することができる。
また、望ましくは、前記作業管理手段は、判断の対象となる編成の過去の実績および将来の運用予定を参照して、当該編成に対する検査作業の設定を行うように構成する。
このような構成によれば、検査作業の設定が可能な日にちの幅が広がるため、より柔軟な検査作業設定計画を作成することができ、それによって、ダイヤの平復後に、変更された車両運用を、仕業検査の実施を含んだ計画運用に戻すための運用整理案を比較的短時間に作成することができる。
本発明によれば、乱れたダイヤの平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻すための運用整理案を作成した際に、作成した運用整理案に不適切な内容がないか前もってチェックして結果を示すことが可能な車両運用業務支援装置を実現することができる。また、乱れたダイヤの平復後に、変更された車両運用を、仕業検査の実施を含んだ計画運用に戻すための運用整理案を比較的短時間に作成することが可能な車両運用業務支援装置を実現することができるという効果がある。
本実施形態の車両運用業務支援システムを構成する車両運用業務支援装置の一例を示す構成図である。 実施形態の車両運用業務支援装置における運用表画面の一例を示す図である。 実施形態の車両運用業務支援装置において、図2の運用表画面で「運用一括入力」機能を選択した際に表示されるダイヤログボックスの一例を示す図である。 実施形態の車両運用業務支援装置において、図2の運用表画面で「エラー一覧表示」が選択された場合に表示される「エラー一覧表示」サブ画面の一例を示す図である。 実施形態の車両運用業務支援装置の作業管理部による仕業検査計画のチェック処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態の車両運用業務支援装置の作業管理部による仕業検査の実施/未実施のチェック処理の手順の一例を示すフローチャートである。 車両運用業務支援装置の処理実行制御部によって行われる運用整理処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図7の運用整理処理のステップS5で行われる運用整理案作成処理の具体的な手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態の車両運用業務支援装置において、図2の運用表画面で「運用整理自動提案」機能を選択した際に表示されるダイヤログボックスの一例を示す図である。 車両運用業務支援装置の仕業検査計画提案部によって行われる仕業検査計画提案処理の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る車両運用業務支援システムの実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の車両運用業務支援システムの一実施例を示す。
車両運用業務支援装置100は、CPU(中央演算処理装置)等の演算処理装置で構成される処理実行制御部110、ROM(リードオンリメモリ)やRAM(ランダムアクセスメモリ)等の記憶装置で構成されるデータ記憶部120、キーボード141やマウス142などの入力操作装置からの入力を処理する入力処理部131、液晶パネル等の表示装置143に画像を表示させる表示処理部132、及びこれらの間でデータの送受信を可能に接続するバス133などからなる。本実施形態では、上記車両運用業務支援装置100と、入力操作装置(141,142)と、表示装置143とによって車両運用業務支援システムが構成されている。
本実施形態では、処理実行制御部110は、車両運用データに基づいて運用表を作成したり変更する機能を有する運用表編集処理部111、運用表の中に違反等の不適切な内容がないかチェックして結果を示す機能を有する車両運用検査部112、車両運用を計画運用に戻すための運用整理案を作成して提示する機能を有する運用整理案作成部113、仕業検査や交番検査等の作業計画および実績を管理する仕業検査等作業管理部114などの機能部を備える。
データ記憶部120には、上記処理実行制御部110が実行する車両運用整理支援プログラムを格納するプログラム記憶部121、車両運用の基礎となる車両運用データを格納する車両運用データ記憶部122、車両運用データに基づいて生成される運用表データを格納する運用表データ記憶部123、運用表で割り当てられた仕業検査や交番検査等の作業の実績データを格納する作業実績管理データ記憶部124等が設けられている。
ここで、「仕業検査」は、おおむね2−6日毎の短い周期で行なわれる検査で、集電装置や台車、ブレーキなど特に運転に必要不可欠な装置の点検を、車両を運用から外さずに行う検査である。また、「交番検査」は、仕業検査よりも長い周期(例えば30日)で行われるもので、仕業検査と同じく車両を分解せずに行われる検査であるが、仕業検査よりも詳細な検査が行われる。
車両運用データは、管理下に置かれている全編成すなわち運用対象の車両基地に属する全編成について、編成単位の1日の運行スケジュール(列車番号、列車種別、行き先、前半運用の列車番号、後半運用の列車番号と、当該列車の駅毎の到着時間、駅出発時間、使用する番線などの情報)を記述したもので、当該車両運用業務支援システムとは別のシステムである車両管理計画システムにより基本運用データが作成され、車両運用データ記憶部122に予め格納される。また、列車運行に乱れが生じた際に計画運用から変更された車両運用も車両運用データ記憶部122に記憶される。なお、これらの運用の中には、仕業検査や交番検査等の作業も割り当てられている。ここで、「編成」とは複数の車両を併結したものを意味し、それらを区別するために付与されるのが編成番号である。また、「列車番号」とは、時刻表(ダイヤ)上で列車を区別するために付与される番号である。車両運用データ記憶部122に記憶される車両運用データには、各編成のローテーションを設定した基本運用データと、日付をつけて使用予定を設定した計画運用データ(当初の運用)と、輸送混乱等による変更運用データとがあり、これらのデータが上書きされることなくそれぞれ記憶される。
図2には上記運用表編集処理部111により生成される運用表とこの表を表示する画面の構成例が示されている。
図2に示されているように、運用表は、左側の縦の欄に運用対象の編成番号A01,A02,A03……が順に記述され、上側の横の欄に日付が順に記述され、縦欄と横欄の交差する位置(マス目)に運用番号が#1,#2,#3……が記述されている。マス目に黒丸(●)の印が付されている運用は、当日に仕業検査が設定されていることを意味している。図2は基本となる計画運用表であり、この図から分かるように、運用番号#1,#2,#3……は、各編成に対して例えば1か月のような期間で循環して割り当てられる。
なお、運用表の表示画面の上部には、作業メニュー欄WMCに設けられ、この作業メニュー欄WMCには、「運用ダイヤ」や「運用順序表」など他の表示に切り替えるための「表示切替」ボタンDB、運用グループを切り替えるための「運用グループ切替」ボタンGB、日付を切り替えるための「日付切替」ボタンCB、「運用一括変更」や「運用整理自動提案」、「エラー一覧表示」などの機能を選択するための「機能」ボタンFBが設けられている。
ここで、「運用グループ」とは、所属する車両基地(A車両基地とB車両基地等)や車種(5両編成または10両編成等)によって編成を分類して、グループ分けしたものを意味する。基本設定(計画運用)では、運用グループごとに運用順序が循環設定される。
また、「機能」ボタンFBにより選択可能な機能には、上記「エラー一覧表示」の他、複数の運用の変更を一括で入力するための「運用一括変更」と、列車の運用や作業の割当を設定するための「運用作業割当」と、「運用整理案自動提案」と、1日単位で実施箇所ごとの仕業検査を管理する「仕業検査管理」とがある。「運用作業割当」機能では、運用番号の変更の他、仕業検査や交番検査、全般清掃、計画清掃、汚物抜き、その他の指定作業などの作業の割当てが可能である。
図3には、「機能」ボタンFBから「運用一括変更」が選択された場合に表示される「運用変更一括入力画面」の一例が示されている。
この「運用変更一括入力画面」において、輸送指令からの運転計画書に記載されている内容を見ながら、変更入力欄TLCへ運用の変更を順次入力してから、「登録」ボタンRBをクリックすると変更後の現在の状態(運用実績)がシステムに反映されることとなる。
また、運用や作業の変更は、図2の運用表画面において、「機能」ボタンFBをクリックすると表示されるサブ画面で、「運用作業割当」を選択することで個別に行うことも可能である。
そして、上記「運用一括変更」機能または個別入力機能により入力された変更後の運用または上記運用整理案作成部116により作成された運用整理案に不適切な内容がないか検査して、結果をエラー一覧として表示するのが、「エラー一覧表示」機能である。
図4には、「エラー一覧表示」が選択された場合に表示される「エラー一覧表示」サブ画面の一例が示されている。
この「エラー一覧表示」サブ画面には、日付を選択するための日付ボタンDSBと表示対象のエラーを選択するためのエラー選択ボタンESBが設けられており、マウス142を操作してこれらのボタンをクリックして、日付と表示させたいエラーの項目を指定すると、その下のエラー表示欄ELCに検出されたエラーが一覧表の形式で表示されることとなる。
なお、日付ボタンDSBとエラー項目選択ボタンESBは、それぞれいずれかの日やエラーの他に、「すべて」も選択することができるようにされている。
本実施形態において、車両運用検査部112が検査することができるエラーの項目には、編成に未だ割り付けていない運用があるか否か(運用未充当チェック)、複数の編成に割り付けた運用があるか否か(運用過充当チェック)、種類の異なる編成の運用を割り付けるなど不当な割付け運用があるか否か(運用適切チェック)、指定作業が実施できない運用を割り付けていないか(指定作業適切チェック)、前日の運用から続けて割り付けできない運用があるか否か(運用接続チェック)、1日の中の前半運用と後半運用が差し替えできるものであるか否か(前後接続チェック)、指定作業の回帰日数などが超過していないか(指定作業回帰チェック)、所定運用(計画運用)で仕業検査が計画されている間合いに作業が割り当てられているか(所定作業未実施チェック)、仕業検査が連続した日に割り付けていないか(仕業検査連続チェック)などがある。
このうち、指定作業回帰チェックでは、前回の作業実施日からの経過日数を計数して、周期期限の1〜2日前の場合にはエラー表示欄ELCの当該エラー表示箇所のマス目の色や編成表示の色を例えば黄色に変えて表示して弱い注意喚起(ワーニング)を行い、周期期限の当日である場合には当該エラー表示箇所のマス目の色や編成表示の色を例えば赤色に変えて表示することで強い注意喚起(アラーム)を行う。また、図2の運用表において、該当箇所にアンダーラインを付記するなど注意喚起の表示をさせるようにしてもよい。さらに、仕業検査連続チェックで、同一の編成に対して仕業検査が2日連続で計画されている場合も、マス目の色や編成番号表示の色を変えて注意喚起(ワーニング)の表示を行う。
「エラー一覧表示」は、例えば先ず車両運用用計画について上述した運用未充当のような違反がないかのチェック処理と、仕業検査計画について未設定のような違反がないかのチェック処理とを行なった後、違反のあった編成の番号と違反項目とからエラーメッセージを作成する処理、それらのエラーメッセージを図4のエラー表示欄ELCに示すような一覧表の形式で出力する処理を順次行うことにより実現することができる。
本実施形態の車両運用業務支援装置100は、上記のような「エラー一覧表示」機能を備えるため、不適切な運用変更や作業の割り付けを容易に把握することができる。
また、本実施形態の車両運用業務支援装置100は、前述したように、運用整理自動提案を備えており、上記チェック機能を利用して不適切な運用変更や作業の割り付けを把握して、運用整理自動提案処理における条件を適切に設定して、効率良く運用整理案を作成することができる。運用整理自動提案機能については後に詳しく説明する。
次に、上記チェック機能のうち特に仕業検査計画のチェック処理機能の詳細について、図5のフローチャートを用いて説明する。
仕業検査計画のチェック処理は、車両運用データ記憶部122に登録された仕業検査計画に不備がないか判断する機能である。
この仕業検査計画のチェック処理が開始されると、図5に示すように、先ず運用表データ記憶部123から当初の運用表データを読み込んで、仕業検査が計画されている日時を抽出する(ステップS11)。そして、その計画日時に仕業検査の実施が設定しているか否か判定する(ステップS12)。ここで、仕業検査の実施が設定されていない(No)と判定すると、ステップS13へ進み、警告表示による未設定のワーニングを行う。未設定のワーニングは、例えば図2の運用表の表示画面において、当初の運用表で仕業検査が計画されている日に相当するマス目の色を赤色等に変更することで行うことができる。
一方、ステップS12で、仕業検査の実施が設定されている(Yes)と判定すると、ステップS14へ進み、2日以上連続で仕業検査の実施が設定していないか判定する。ここで、連続して仕業検査の実施が設定されている(Yes)と判定すると、ステップS15へ進み、警告表示による不適合な設定のワーニングを行う。過剰計画設定のワーニングは、図2の運用表の表示画面において、例えば2日以上連続で設定されている日に相当するマス目の色を黄色等に変更することで行うことができる。
また、ステップS14で、2日以上連続で仕業検査の実施が設定されていない(No)と判定すると、ステップS16へ進み、設定されている仕業検査の実施が妥当性のあるものであるか否かの判定をする。なお、ここで、「仕業検査の実施が妥当性」とは、例えば当該仕業検査の実施が設定されている箇所(留置線や車両基地等)における1日に検査可能な編成数を超えていないかなどの条件が考えられる。ステップS16で、設定されている仕業検査実施に妥当性がない(No)と判定すると、ステップS17へ進み、警告表示による誤設定のワーニングを行う。誤設定のワーニングは、例えば図2の運用表の表示画面において、運用表で妥当性のない仕業検査が設定されている日に相当するマス目の色を赤色等で点滅表示することで行うことができる。
ステップS16で、設定されている仕業検査実施に妥当性がある(Yes)と判定すると、ステップS18へ進み、当該編成の前回の仕業検査の実施日を確認し前回実施日からの経過日数を計算する。そして、次のステップS19で、経過した日数が予め規定されている回帰日数(例えば6日)を超えていないか判定する。ここで、前回実施日からの経過日数が回帰日数を超えている(Yes)と判定すると、ステップS60へ進み、違反設定のワーニングを行う。この違反設定のワーニングは、例えば運用表の表示画面において過剰に設定されている日に相当するマス目の色を黄色等で点滅表示することで行うことができる。
ステップS19で、前回実施日からの経過日数が回帰日数を超えていない(No)と判定すると、ステップS61へ進み、運用表内のすべての仕業検査についてチェックが完了したか否か判定し、チェックが完了していない(No)と判定すると、ステップS11へ戻って上記処理を繰り返す。一方、ステップS61で、すべての仕業検査についてチェックが完了した(Yes)と判定すると、次のステップS62へ進み、帳票の出力要求があるか否か判定する。そして、帳票の出力要求がある(Yes)と判定すると、次のステップS63で、例えば仕業検査の実施箇所ごとに1日単位で仕業検査の実施計画を記載した帳票を作成して出力し、処理を終了する。
次に、本実施形態の車両運用業務支援装置100が備える前記車両運用計画および仕業検査計画のチェック機能によるチェック以外のチェック機能について説明する。
第1のチェック機能は、仕業検査の実施/未実施のチェック機能で、この機能によって出区予定時刻の一定時間前になっても仕業検査が実施されていない編成の出区を防止することができる。
具体的には、仕業検査が終了した場合に終了したことを入力する仕業実績入力機能と、現在時刻を計時するタイマ機能と、出区予定時刻の所定時間前に仕業検査が終了している否かを判定する機能とが、車両運用業務支援装置100の作業管理部114に設けられている。
このうち、仕業実績入力機能は、ホーム画面のメニュー欄に表示されているメニューボタンの中から「作業実績管理」ボタンをクリックすることで可能となる。本実施形態では、出区前チェックの「所定時間」すなわちアラームを出すタイミングを任意に設定することができる。このような機能は、例えば「作業実績管理」において可能にすることができる。また、作業の計画は、前述したように、「機能」ボタンFBの中の「運用作業割当」機能により可能である。
なお、注意喚起(アラーム)は、例えば図2の運用表画面のメニュー欄WMCに設けられているお知らせ欄IFMに注意メッセージを表示したり、スピーカよりアラーム音を報知することで行うようにすることができる。
次に、図6のフローチャートを用いて、車両運用業務支援装置100の作業管理部114による仕業検査の実施/未実施のチェック処理の手順について説明する。
「作業実績管理」機能による処理が開始されると、先ず当日の運用表データから仕業検査後に出区する編成を探す(ステップS21)。次に、探した編成の番号と出区時刻を読み出す(ステップS22)。続いて、現在時刻は上記出区時刻を経過しているか否か判断する(ステップS23)。ここで、現在時刻が上記出区時刻を経過している(Yes)と判断すると、ステップS26へジャンプし、現在時刻が上記出区時刻を経過していない(No)と判断すると、次のステップS24へ進んで、出区前所定時間を読み込む。
続いて、現在時刻が出区前所定時間よりも前か否か判断する(ステップS25)。そして、現在時刻が出区前所定時間よりも前(Yes)の場合はそのまま待機し、現在時刻が出区前所定時間になると、ステップS26へ進んで仕業実績データを読み込み、当該仕業検査が実施済みであるか否か判断する(ステップS27)。ここで、当該仕業検査が実施済みである(Yes)と判断すると、ステップS28をスキップして終了し、当該仕業検査が実施済みでない(No)と判断すると、次のステップS28へ進んで、アラームを出力して終了する。
なお、図6の処理は、例えばタイマ割込みで周期的に実行するようにすることができる。また、ステップS27で、当該仕業検査が実施済みでない(No)と判断すると、次のステップS28へ進んでアラームを出力するとしているが、このような場合に、当該編成の過去の実績を見て、例えば前回の仕業検査実施日が3日前とか4日前のように、比較的余裕があり、また翌日以降の運用を見て仕業検査が可能な場所に滞泊する予定があるような場合には、出区を許可する(アラームを出さない)ような判断をすることも可能である。
第2のチェック機能は、「運用作業割当」機能により設定された汚物抜き作業のチェック機能である。本実施形態においては、汚物抜き作業は、仕業検査や清掃など他の作業と取り扱いが異なっている。具体的には、仕業検査や清掃は日数で管理するのに対し、汚物抜きは車両の走行距離で管理するようにしている。そして、作業制限距離(キロメートル)に達した時に、運用表の当該編成の当日のマス目もしくは編成番号表示の色を変えて注意喚起(ワーニング)の表示を行う。なお、走行距離は、計器による実測値ではなく、運用表の運用から走行区間や経路が分かれば、予め駅間のキロ程は分かっているので、計算によって求めることができる。
仕業検査は規則で回帰日数(周期)が決められているとともに、車両はほとんど野外で留置または走行されるため走行距離に関係なく汚れが発生するので、検査や清掃(車体洗浄を含む)は日数で管理するのが妥当であるのに対し、汚物は日数よりも走行時間(走行距離)で量が決まれることが多い。そのため、上述したように汚物抜き作業は走行距離で管理することで、過剰な作業計画による無駄なコストの発生を抑制しつつ、実情に合った適切な間隔で作業を実施することができる。
また、汚物抜き作業を実施できる場所は限られているので、走行距離の他、後のスケジュールも考慮して注意喚起(ワーニング)の表示を行うようにしてもよい。さらに、走行距離と日数の両方を考慮して判断し注意喚起(ワーニング)の表示を行うようにしてもよい。
次に、前述した処理実行制御部110による運用整理自動提案処理について、図7および図8のフローチャートを用いて説明する。このうち、図7は運用整理自動提案の全体の流れを、図8は図7の中の「運用整理案作成処理」の具体的な手順の一例が示されている。
なお、運用整理案作成部113による運用整理案の作成処理は、図2の運用表画面の作業メニュー欄WMCの左側に設けられている「機能」ボタンFBをマウス142でクリックすると表示されるサブ画面で、「運用整理自動提案」を選択することによって実行される機能である。この「運用整理自動提案」を選択されると、例えば図9に示すような、日付を指定することができる日付指定ボタン(b)や、運用の固定などの条件を設定したり設定済みの仕業検査をクリアしたりするチェックリスト欄CLC、処理を開始させる指示を与える実行ボタン(r)などを含むダイヤログボックスCNBが表示される。
このダイヤログボックスCNBで条件を設定してから実行ボタン(r)をクリックすると、運用整理案作成処理が開始される。なお、この運用整理案作成処理を開始させる前に、図3に示すような運用変更一括入力画面を表示させてこの画面を使用して運用の実績を入力してシステムに現状を反映させる処理(図7のステップS1,S2)が行なわれる。ここで、運用の実績(運用変更)は、ダイヤ乱れが発生した際に正常な列車の運行に戻すために、輸送指令からFAX等で送られて来る複数の手配(運転計画書)に記載されている内容である。
図7のフローチャートにおけるステップS1の「一括入力画面表示」は、図2の運用表画面の作業メニュー欄WMCの左側に設けられている「機能」ボタンFBをマウス142でクリックすると表示されるサブ画面で、「運用一括入力」を選択することによって表示される。図3に、「運用変更一括入力画面」の一例が示されている。
この「運用変更一括入力画面」において、輸送指令からの運転計画書に記載されている内容を見ながら、変更入力欄TLCへ運用の変更を順次入力してから、「登録」ボタンRBをクリックすると変更後の現在の状態(運用実績)がシステムに反映されることとなる。
その後、処理実行制御部110は、「運用整理自動提案」が選択されたか否か判定し(ステップS3)、選択された(Yes)と判定するとステップS4へ進み、運用表データ(計画運用およびステップS2で入力された実績データ)を記憶部120から読み出した後、運用整理案作成部113による運用整理案の作成処理(ステップS5)を実行する。このとき、ダイヤログボックスCNBの表示は、図9(B)のように変わる。
そして、作成した運用整理案を反映した運用表(図2)を表示する(ステップS6)。このとき表示する運用整理案は、完璧なものでなく仕業検査の割当等が決まっていない状態のものでよい。なお、未決定あるいは矛盾(不整合)等がある場合には、それが分かるように例えば色を変えたり所定のマークを付記したりするなどの処理をして表示する。
ステップS6の後、条件の変更および実行ボタン(r)のクリックが行なわれたか否か判定し(ステップS7)、条件の変更および実行ボタン(r)のクリックが行なわれなかった場合(ステップS7:No)は、ステップS5へ戻って上記処理を繰り返す。一方、ステップS7で、「Yes」と判定した時は、ステップS8へ進んで、「確定」ボタン(s)または「破棄」ボタン(t)がクリックされたか判定し、「確定」ボタン(s)がクリックされた場合には、作成された運用整理案のデータを記憶部120に記憶する(ステップS9)。また、「破棄」ボタン(t)がクリックされた場合には、作成された運用整理案のデータを破棄して終了する(ステップS10)。
図8には、図7のステップS5の「運用整理案の作成処理」の具体的な手順が示されている。この「運用整理案の作成処理」では、先ず、図9のダイヤログボックスCNBのチェックリスト欄CLCで、運用を戻す範囲日数や仕業検査を割り付けるか否か、交番検査を割り付けるか否かなど、運用整理案作成実行の条件を設定する(ステップS51)。条件設定後、実行ボタン(r)がクリックされると、チェックリスト欄CLCの「運用固定」チェックボックス(e)にチェックマーク「v」が付されている場合には、交番検査を計画しているなどの制約から運用を変えられないものを固定する(ステップS52)。
次に、チェックリスト欄CLCの「仕業検査クリア」チェックボックス(j)にチェックマークが付されていると、その時点で設定されている仕業検査計画を一旦破棄する(ステップS53)。これにより、運用整理の際の制約を緩めることができる。
続いて、チェックリスト欄CLCの「運用割当て提案」チェックボックス(k)にチェックマークが付されていると、自由度の低いものから順に運用を割り当てて行く処理を行なう(ステップS54)。具体的には、例えば先ず自由度の低い滞泊運用の割り当てを行い、次に自由度の高い日帰り運用の割り当てを行う。また、夜間の滞泊時間帯に同じ車両基地に存在する編成の翌日の運用を交換することを優先して判断し、次に昼間の同じ時間帯に同じ場所(車両基地,留置線)に存在する編成の運用の交換(差し替え)を判断する。
その後、所定仕業検査設定を意味する「所定」チェックボックス(o)にチェックマークが付されていると、仕業検査計画の基本設定すなわち所定(基本運用)で仕業検査可能なすべての運用に対して仕業検査の設定を行う(ステップS55)。それから、所定仕業検査以外の仕業検査設定を意味する「その他」チェックボックス(p)にチェックマークが付されていると、所定仕業検査が設定されている編成以外で仕業検査の回帰エラーが発生している編成に対して、入区から出区までの間合い時間を見て、可能な間合いに対して仕業検査を割り当てる処理を行う(ステップS56)。また、このとき、当該編成の履歴やその後の運用を見て仕業検査の割当てをするか否かの判断をする。具体的には、例えば「休車」や「予備」が割り当てられている編成については、回帰日数を超えていたとしても休車明け直前に仕業検査を割り当てることが可能であるので、状況に応じてそのような設定を行う。
続いて、未決定あるいは矛盾(不整合)した項目がないかチェックし、あればそれらを抽出してエラー一覧を作成するとともに、一覧表の当該エラー表示の箇所の色を変えたり、図2の運用表において該当箇所にアンダーラインを付記するなど注意喚起(ワーニング)の表示をさせる(ステップS57)。
なお、上記各ステップS51〜S56は、それぞれ対応するチェックボックスのチェックを外すことで飛ばすことができる。また、ステップS57で作成したエラー一覧表は、図2の運用表表示画面において、作業メニュー欄の「機能」ボタンFBをクリックして機能を表示させ、「エラー一覧表示」を選択することで表示させることができる。
従って、「所定仕業検査設定」チェックボックス(o)にチェックマークを付さずに運用整理案作成処理を実行すると、仕業検査計画の基本設定すなわち所定(基本運用)で仕業検査の設定がなされていない場合、注意喚起(ワーニング)の表示がされることとなる。
以上の説明から、本実施形態における運用整理案作成処理は逐次型の処理であることが分かる。そして、このような逐次型の運用整理案作成処理を実行することによって、完成度の高い運用整理案を一回の処理で提案する方法に比べて、装置の負担を減らすことができ、処理速度の遅いCPUであっても比較的短い時間で、満足できる運用整理案を提案することができる。また、エラー一覧を表示させることができるため、エラーを考慮して条件を設定して再度提案処理を実行させることで、見落としのない運用整理案を得ることができる。
次に、作業管理部114による仕業検査計画提案機能について説明する。
仕業検査計画提案は、例えば図2の運用表の表示画面において、マウス142を操作して上部のメニュー欄の一番左側に設けられて「機能」ボタンFBにカーソルを合わせて、マウス142の左ボタンをクリックすると、選択可能な機能の一覧を示すサブ画面が表示される。ここで、マウス142を操作して「仕業検査計画提案」を選択することで開始されるように構成することができる。
この仕業検査計画提案処理においては、図10に示すように、先ず作業実績管理データ記憶部124から仕業検査の実績をデータ読み込む(ステップS31)。そして、前回の仕業検査の実施日から所定日数X(例えば6日目)を経過している編成を抽出する(ステップS32)。
続いて、車両運用データ記憶部122から設定済みの「仕業検査」を読み込む(ステップS33)。そして、当該設定済みの「仕業検査」は本来の当初運用計画で設定されている仕業検査であるか判定する(ステップS34)。ここで、当初運用計画の仕業検査である(Yes)と判定すると、ステップS37へ移行する。一方、ステップS34で、当初運用計画の仕業検査でない(No)と判定すると、ステップS35へ進み、運用内の間合い(長時間の停留)を見つけて、入区時刻や出区時刻等からその間合いが仕業検査を実施可能な時間長さ(1〜2時間)であるか否か判定する(ステップS36)。
そして、ステップS36で、仕業検査を実施可能な間合いでない(No)と判定すると、ステップS35へ戻って次の間合いを見つける。また、ステップS36で、仕業検査を実施可能な間合いである(Yes)と判定すると、次のステップS37で、その間合いに「仕業検査」を充当する。なお、間合い自体がないあるいは間合いの時間が不足する場合には、その仕業検査を5日目の日に充当するようにするとよい。
その後、運用表内のすべての「仕業検査」について設定を完了したか否か判定する(ステップS38)。そして、すべての「仕業検査」について設定を完了していない(No)と判定すると、ステップS39へ移行して、判断対象の「仕業検査」を、前回仕業検査からX−1日(以降、X−2日、X−3日……と遡る)を経過しているものに変更してからステップS33へ戻って上記処理を繰り返す。一方、ステップS38で、すべての「仕業検査」について設定を完了した(Yes)と判定すると、ステップS40へ進み、仕業検査計画提案を作成して出力し、終了する。なお、ステップS40では、出力したデータを一時保存して提案が確定すると正式に保存して終了する。
上述したように、本実施形態の車両運用業務支援装置は、自動的に仕業検査計画提案を作成して出力する機能を備えるため、乱れたダイヤの平復後に、変更された車両運用を、仕業検査計画を含んだ計画運用に戻す運用戻しを短時間に完了することができる。
なお、上記仕業検査計画提案処理は、車両運用業務支援装置に提案させる代わりに、運用表画面において手作業による入力で行うことができる。その場合、基本運用で定められた間合い以外に作業を割り当てると、車両運用業務支援装置がチェックを行い、作業可能な間合いでないと判断すると、エラーと判断してワーニング表示を行う。ただし、この状態で、間合い時間を変更するなどして、作業可能な間合いであることを車両運用業務支援装置に認識させると、ワーニング表示は消去される。これにより、誤った作業割付けが行なわれるのを回避することができる。
また、図10の仕業検査計画提案処理のステップS37の次に、車両運用データ記憶部122から基本計画運用を読み出して、ステップS37で充当しようとした日に既に最大許容数の「仕業検査」が設定されているか否か判定し、設定されている場合には違反設定のワーニングを行うステップを設けるようにしてもよい。これにより、実施が不能もしくは困難な「仕業検査」が設定されるのを回避することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、運用表編集処理部111、車両運用検査部112、運用整理案作成部113および仕業検査等の作業管理部114を、1つのCPUで構成しているが、これらの機能部を複数のCPUで構成するようにしても良い。
100 車両運用業務支援装置
110 処理実行制御部
111 運用表編集処理部
112 車両運用検査部
113 運用整理案作成部
114 仕業検査等作業管理部
120 データ記憶部
121 車両運用業務支援プログラム記憶部
122 車両運用データ記憶部
123 運用表データ記憶部
124 作業実績管理データ記憶部
143 表示装置

Claims (4)

  1. 演算処理装置および記憶装置を備え、前記記憶装置に記憶されている車両運用データに基づいて車両の運用および作業を管理する車両運用業務支援装置であって、
    前記演算処理装置は、
    前記記憶装置に記憶されている車両運用データに基づいて、設定されている内容に違反がないか検査する車両運用検査手段と、
    前記車両運用検査手段により違反が検出された場合に、違反項目を一覧表形式で出力するエラー一覧出力手段と、
    前記エラー一覧出力手段により出力された一覧表の違反項目のうち期限違反の項目に対して注意喚起を付記する注意喚起付記手段と、
    を備え、
    前記車両運用データには、車両の運用情報と作業の計画情報とが含まれ、
    前記作業には、検査作業と清掃作業と汚物処理作業とが含まれ、
    前記演算処理装置は、前記作業の計画、実施を管理する作業管理手段を備え、
    前記作業管理手段は、前記検査作業と清掃作業は日数で期限管理し、前記汚物処理作業は車両の運行距離で管理するように構成されていることを特徴とする車両運用業務支援装置。
  2. 記演算処理装置は、
    外部より入力された作業の実績情報を前記記憶装置に格納可能な作業実績情報格納手段と、
    前記記憶装置より車両運用データおよび現在の作業実績情報を読み出して、車両の運用開始時刻の所定時間前に、当該車両運用に計画されている作業が終了しているか判定する作業終了判定手段と、
    前記作業終了判定手段が、作業が終了していないと判定した場合に注意喚起を出力する注意喚起出力手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両運用業務支援装置。
  3. 前記作業管理手段は、予め設定されている基本の車両運用データに含まれている検査作業が、変更後の車両運用データに含まれていない場合に、運用表の当該編成に対して注意喚起を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両運用業務支援装置。
  4. 前記作業管理手段は、判断の対象となる編成の過去の実績および将来の運用予定を参照して、当該編成に対する検査作業の設定を行うように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両運用業務支援装置。
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