JP6610924B2 - 耐震補強構造及び耐震補強方法 - Google Patents

耐震補強構造及び耐震補強方法 Download PDF

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Description

本発明は、耐震補強構造及び耐震補強方法に関するものである。
従来から、既存の建築物の柱や梁等の構造体にブレースを取付けて耐震補強することが広く行われている。現場で、鉄骨等の構造体にブレースを溶接により取り付けると火花が発生するため、他の接合方法が好まれることがある。
そこで、ブレースの端部に設けられた芯材が、柱と梁との接合部に設けられたプレートにボルトで接合された構成が提案されている(下記特許文献1参照)。
また、斜材の端部に設けられたガセットプレートが、H型鋼や角柱により形成された柱の対向する面にそれぞれ接着剤で接着されるとともに、接着剤の剥離を防止するために対向するガセットプレート同士をボルトで螺合した構成が提案されている(下記特許文献2参照)。
特開2013−241815号公報 特開2013−177797号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された構成では、構造体が鋼管で構成されている場合には、鋼管にはフランジ等の延出する部材がないため、鋼管に補強部材をボルトで接合することが困難であるという問題点がある。
また、上記の特許文献2に記載された構成では、ガセットプレートを柱に接着剤で接着するとともに、ガセットプレート同士をボルトで螺合するため、手間がかかるという問題点がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、鋼管で形成される構造体に溶接を用いないで、補強部材を固定する耐震補強構造及び耐震補強方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る耐震補強構造は、鋼管で形成された構造体と、該構造体の外面に取り付けられたコッターと、筒状に形成され、前記コッターの外側に前記構造体を囲うように配置された囲い部材と、該囲い部材の内面に沿って設けられ、前記コッターとの間で圧縮力を生じさせるシアー鉄筋と、前記囲い部材から外側に延出する延出部と、前記構造体と前記囲い部材との間に充填され、前記コッターを介して前記構造体と一体化された充填部と、前記延出部にボルトで固定された補強部材と、を備え、前記コッターと前記シアー鉄筋との間には、前記圧縮力が斜め方向に作用することを特徴とする。
このように構成された耐震補強構造では、鋼管で構成された構造体と囲い部材との間には、構造体の外面に取り付けられたコッターを介して構造体と一体化された充填部が形成されている。また、囲い部材は、充填部と一体化されている。換言すると、囲い部材は、コッター及び充填部を介して、構造体と一体化されている。また、囲い部材から外側に延出する延出部には、補強部材がボルトで固定されている。よって、構造体が鋼管で形成されていても、補強部材を、構造体と一体化された囲い部材から外側に延出する延出部に、溶接を用いずにボルトで固定することができる。
さらに、囲い部材の内面に沿って設けられたシアー鉄筋は、コッターとの間で圧縮力(圧縮ストラット)を生じさせ、構造体と補強部材との間で軸力や曲げ応力を伝達することができる。
また、本発明に係る耐震補強構造は、前記構造体の外縁は、平面視円形に形成され、前記囲い部材の内面には、回転防止部が設けられていることが好ましい。
このように構成された耐震補強構造では、構造体の外縁が平面視円形に形成されていても、囲い部材の内面には回転防止部が設けられている。よって、囲い部材に設けられた回転防止部が充填部に埋め込まれて、囲い部材と充填部との間に生じる摩擦力が大きくなるため、囲い部材が充填部に対して相対的に周方向にずれることがない。よって、補強部材を位置ずれなく固定することができる。
また、本発明に係る耐震補強構造は、前記コッターは、前記構造体に螺子または接着剤により取り付けられていてもよい。
このように構成された耐震補強構造では、コッターを螺子または接着剤により簡易に取り付けることができる。
また、本発明に係る耐震補強方法は、鋼管で形成された構造体の外面に、コッターを固定するコッター固定工程と、筒状に形成されるとともに外側に延出する延出部が設けられた囲い部材を、前記コッターの外側に前記構造体を囲うように配置する囲い部材配置工程と、前記囲い部材の内面に沿って、前記コッターとの間で圧縮力を生じさせるシアー鉄筋を配置するシアー鉄筋配置工程と、前記構造体と前記囲い部材との間に充填材を充填して、前記コッターを介して前記構造体と前記囲い部材とを一体化する充填工程と、前記延出部に補強部材をボルトで固定する補強部材固定工程と、を備え、前記コッターと前記シアー鉄筋との間には、前記圧縮力が斜め方向に作用することを特徴とする。
このように構成された耐震補強方法では、コッター固定工程により、鋼管で形成された構造体の外面に、コッターを固定する。囲い部材配置工程により、筒状に形成されるとともに外側に延出する延出部が設けられた囲い部材を、コッターの外側に構造体を囲うように配置する。シアー鉄筋配置工程により、囲い部材の内面に沿って、コッターとの間で圧縮力を生じさせるシアー鉄筋を配置する。充填工程により、構造体と囲い部材との間に充填材を充填して、コッターを介して構造体と囲い部材とを一体化する。補強部材固定工程により、延出部に補強部材をボルトで固定する。よって、構造体が鋼管で形成されていても、補強部材を、構造体と一体化された囲い部材から外側に延出する延出部に、溶接を用いずにボルトで固定することができる。
さらに、囲い部材の内面に沿って設けられたシアー鉄筋は、コッターとの間で圧縮力(圧縮ストラット)を生じさせ、構造体と補強部材との間で軸力や曲げ応力を伝達することができる。
本発明に係る耐震補強構造及び耐震補強方法によれば、鋼管で形成される構造体に溶接を用いないで、補強部材を固定することができる。
本発明の一実施形態に係る鋼管部材と補強部材との接合構造が採用された建築物の部分的な正面図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 コッターとシアー鉄筋との間で生じる圧縮力(圧縮ストラット)を説明するための断面の模式図であり、(a)は通常時、(b)は地震時等を示す。
本発明の一実施形態に係る耐震補強構造について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る鋼管部材と補強部材との接合構造が採用された建築物の部分的な正面図である。
図1に示すように、耐震補強の対象とされる既存の建築物1は、柱(構造体)11と、トラス部12と、屋根13と、を備えている。
柱11は、鋼管で例えば円筒状に形成され、鉛直方向に延びるように、図示しない床スラブ等に設けられている。なお、図1,2,4において、柱11の内部が空洞であることを示すために、薄く色を付けている。
トラス部12は、隣接する柱11の上部間に架設されている。トラス部12は、水平方向に延びる上弦材12Aと、上弦材12Aの下方に設けられ水平方向に延びる下弦材12Bと、上弦材12Aと下弦材12Bとを鉛直方向に対して斜めに連結する複数の斜材12Cと、を有している。これら上弦材12A、下弦材12B及び斜材12Cは、それぞれ鋼管で例えば円筒状に形成されている。
耐震補強後の建築物1には、柱11と下弦材12Bとの間及び上弦材12Aと下弦材12Bとの間に、補強部材7,7Yがそれぞれ設けられている。
柱11の両側方には、それぞれ補強部材7の一方側の端部が取り付けられている。以下では、補強部材7の柱11への接合構造について説明する。
図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図2のB−B断面図である。
図2及び図3に示すように、柱11の外周面に沿って、複数のコッター2が設けられている。本実施形態では、各コッター2は、鋼板等の板状部材が柱11の外周面に沿うように円弧状に湾曲形成されて構成されている。
コッター2は、例えば柱11の周方向に離間して2個及び柱11の鉛直方向に離間して2個、合計4個設けられている。各コッター2は、螺子2Xで柱11に固定されている。なお、コッター2の個数は適宜設定可能である。
柱11の径方向外側には、コッター2と離間して囲い部材3が配置されている。囲い部材3は、一対の半筒部材30,30が柱11を挟んでわずかな隙間Sを空けて対向配置され、全体として略円筒状をなすように構成されている。
各半筒部材30は、柱11の外側に配置される囲い部(リングパネル)31と、囲い部31の上下端からそれぞれ柱11の径方向外側に延出するフランジ部(ダイアフラム)32と、を有している。
また、囲い部31の周方向両端部には、それぞれ径方向外側に延出する取付プレート部(延出部)31Tが設けられている。これら囲い部31、フランジ部32及び取付プレート部31Tは、鋼板等により一体に形成されている。
囲い部31の内周面に沿って、複数の回転防止筋(回転防止部)4が周方向に離間して設けられている。各回転防止筋4は、鉛直方向に延びるように配置されている。本実施形態では、回転防止筋4は鉄筋により形成されている。この回転防止筋4は、囲い部31に溶接等により接合されている。
また、囲い部31の内周面において、回転防止筋4が設けられていない上下位置に、複数のシアー鉄筋5が設けられている。シアー鉄筋5は、水平方向に延びるように、略半円をなす円弧状に形成されている。つまり、シアー鉄筋5は、一対の半筒部材30,30の内周面に沿って、平面視環状に配置されている。本実施形態では、シアー鉄筋5は、上下方向に離間して4本設けられている。
図4は、コッターとシアー鉄筋との間で生じる圧縮力(圧縮ストラット)を説明するための断面の模式図であり、(a)は通常時、(b)は地震時等を示す。
通常時には、図4(a)に示すように、柱11に固定されたコッター2と半筒部材30に設けられたシアー鉄筋5との間に斜め方向(径方向内側に向かうにしたがって次第に下方に向かう方向)に圧縮力(圧縮ストラット)Tが生じる。この圧縮ストラットTが、柱11の軸力N1から柱11に作用するモーメントに対して抵抗する。
一方、地震時等の水平力が作用し曲げが生じる場合には、図4(b)に示すように、柱11に固定されたコッター2と半筒部材30に設けられたシアー鉄筋5との間に斜め方向(補強部材7の軸力N2と交差する方向であって、径方向内側に向かうにしたがって次第に下方に向かう方向)に圧縮ストラットTが生じる。この圧縮ストラットTが、軸力N2から柱11に作用するモーメントに対して抵抗する。
柱11と半筒部材30との間には、モルタル(充填材)が充填されたモルタル部(充填部)6が形成されている。モルタル部6は、コッター2を介して柱11と半筒部材30,30とを一体化する。
半筒部材30の取付プレート部31Tには、補強部材7が固定されている。補強部材7は、一対の斜材部71,71と、各斜材部71の端部に設けられたガセットプレート72と、を有している。
本実施形態では、各斜材部71は、例えば断面視コ字状をなす溝形鋼により形成されている。
ガセットプレート72は、一対の斜材部71,71の端部どうしの間に配置され、各斜材部71にボルト72Xで螺合されている。ガセットプレート72は、斜材部71から柱11側に延びている。
ガセットプレート72は、一対の半筒部材30,30により形成された隙間Sに挿入され、半筒部材30の取付プレート部31Tにボルト31Xで螺合されている。
本実施形態では、鉛直方向を軸線方向とする柱11と、コッター2と、一対の半筒部材30,30と、取付プレート部31Tと、モルタル部6と、補強部材7とが耐震補強構造10を構成している。
また、上記に示す補強部材7は、一対の半筒部材30,30の取付プレート部31T,31間に挟み込まれて固定されているが、図2に示す補強部材7Xのように、半筒部材30の周方向の一部に設けられた一の取付プレート部31Tにガセットプレート72がボルト31Xで螺合され、当該ガセットプレート72に斜材部71,71がボルト締めされる構成であってもよい。
また、補強部材7の他方側の端部の耐震補強構造10Xは、水平方向を軸線方向とする下弦材12Bと、下弦材12Bの外面に取り付けられたコッター2と、下弦材12Bの外側に配置された一対の半筒部材30,30と、一対の半筒部材30,30の内面に沿って設けられ、コッター2との間で圧縮力を生じさせるシアー鉄筋5と、各半筒部材30の取付プレート部31Tと、下弦材12Bと一対の半筒部材30,30との間に充填されたモルタル部6と、取付プレート部31Tに取り付けられた補強部材7と、を備えている。この耐震補強構造10Xでは、回転防止筋4は水平方向に沿って配置され、シアー鉄筋5は下弦材12Bの周方向に沿って配置されている。なお、半筒部材30には、径方向外側に突出するリブプレートが設けて、面外の変形を拘束する構成であってもよい。
また、同様に、トラス部12の上弦材12Aと下弦材12Bとの間には、補強部材7Yが設けられている。補強部材7Yの上弦材12A側の耐震補強構造10Yは、水平方向を軸線方向とする上弦材12Aと、上弦材12Aの外面に取り付けられたコッター2と、上弦材12Aの外側に配置された一対の半筒部材30,30と、一対の半筒部材30,30の内面に沿って設けられ、コッター2との間で圧縮力を生じさせるシアー鉄筋5と、各半筒部材30の取付プレート部31Tと、上弦材12Aと一対の半筒部材30,30との間に充填されたモルタル部6と、取付プレート部31Tに取り付けられた補強部材7Yと、を備えている。この耐震補強構造10Yでは、回転防止筋4は水平方向に沿って配置され、シアー鉄筋5は上弦材12Aの周方向に沿って配置されている。
また、同様に、補強部材7Yの下弦材12B側の耐震補強構造10Zは、水平方向を軸線方向とする下弦材12Bと、下弦材12Bの外面に取り付けられたコッター2と、下弦材12Bの外側に配置された一対の半筒部材30,30と、一対の半筒部材30,30の内面に沿って設けられ、コッター2との間で圧縮力を生じさせるシアー鉄筋5と、各半筒部材30の取付プレート部31Tと、下弦材12Bと一対の半筒部材30,30との間に充填されたモルタル部6と、取付プレート部31Tに取り付けられた補強部材7Yと、を備えている。この耐震補強構造10Zでは、回転防止筋4は水平方向に沿って配置され、シアー鉄筋5は下弦材12Bの周方向に沿って配置されている。
次に、上記のように構成された耐震補強構造10の耐震補強方法について説明する。
まず、コッター固定工程を行う。
既存の建築物1における鋼管で形成された柱11の外面に、コッター2を螺子2Xで固定する。
次に、囲い部材配置工程を行う。
半筒状に形成された一対の半筒部材30,30を、柱11の外側に柱11を囲うように配置する。半筒部材30と柱11との間には、空間部Pが形成されている。
次に、シアー鉄筋配置工程を行う。
一対の半筒部材30,30の内周面に沿って、シアー鉄筋5を、平面視環状に配置する。
次に、充填工程を行う。
柱11と囲い部材3との間に形成された空間部Pに、モルタルを充填する。モルタルが硬化すると、モルタル部6が形成される。このモルタル部6は、コッター2を介して、柱11と一対の半筒部材30,30とを一体化する。
次に、補強部材固定工程を行う。
各半筒部材30に設けられた各取付プレート部31Tに、補強部材7のガセットプレート72をボルト72Xで螺合する。以上により、補強部材7が、囲い部材3の取付プレート部31Tに接合される。
このように構成された耐震補強構造10では、鋼管で構成された柱11と囲い部材3との間には、柱11の外面に取り付けられたコッター2を介して柱11と一体化されたモルタル部6が形成されている。また、囲い部材3は、モルタル部6と一体化されている。換言すると、囲い部材3は、コッター2及びモルタル部6を介して、柱11と一体化されている。また、囲い部材3から外側に延出する取付プレート部31Tには、補強部材7がボルト31Xで固定されている。よって、柱11が鋼管で形成されていても、補強部材7を、柱11と一体化された囲い部材3から外側に延出する取付プレート部31Tにボルト72Xで固定することができる。したがって、補強部材7を囲い部材3に溶接によらず取り付けて、建築物1の耐震性を向上させることができる。また、ボルト72Xのみで固定できるため、施工時に手間がかからない。
同様に、上弦材12Aに補強部材7Yを取り付けることができるとともに、下弦材12Bに補強部材7,7Yを取り付けることができる。
さらに、囲い部材3の内面に沿って設けられたシアー鉄筋5は、コッター2との間で圧縮力(圧縮ストラット)Tを生じさせ、柱11と補強部材7との間で軸力や曲げ応力を伝達することができる。よって、軸力や曲げ応力が作用する地震時にも、柱11と囲い部材3とが位置ずれを起こすことがないため、互いに確実に荷重を伝達することができる。
また、柱11の外縁が円形に形成されていても、囲い部材3の内側には周方向に離間して複数設けられた回転防止筋4がモルタル部6に埋め込まれて、囲い部材3とモルタル部6との間に生じる摩擦力が大きくなるため、囲い部材3がモルタル部6に対して相対的に周方向にずれることがない。よって、補強部材7を、モルタル部6及びコッター2を介して、位置ずれなく固定することができる。
また、コッター2は螺子2Xで柱11に固定されているため、コッター2を簡易に取り付けることができる。なお、コッター2は、接着剤により固定されていてもよい。
なお、上述した実施の形態において示した組立手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態において、柱11を形成する鋼管の内部は空洞とされているが本発明はこれに限られない。鋼管の内部に、コンクリート等が充填された構成であってもよい。
また、上記に示す実施形態において、回転防止部は、囲い部31の内周面に沿って、周方向に離間して複数設けられ、鉛直方向に延びる回転防止筋4で構成されているが、本発明はこれに限られない。回転防止部は、囲い部材の内面に設けられていればよく、例えば囲い部材の内面に沿って鉄筋が軸線方向の回りにらせん状に配置(不図示。以下同じ。)されていてもよい。あるいは、回転防止部は、囲い部材の内面から柱11の径方向内側に突出する凸部(不図示。以下同じ。)であってもよい。これらの場合には、らせん状に配置された鉄筋や凸部が充填部に埋め込まれて、囲い部材が充填部に対して相対的に周方向にずれることがない。また、囲い部材の内面から柱11の径方向外側に凹む凹部(不図示。以下同じ。)であってもよく、この場合には凹部に充填部が入り込み、囲い部材が充填部に対して相対的に周方向にずれることがない。
1…建築物
2…コッター
2X…螺子
3…囲い部材
4…回転防止筋(回転防止部)
5…シアー鉄筋
6…モルタル部(充填部)
7…補強部材
10…耐震補強構造
11…柱(構造体)
12…トラス部
12A…上弦材
12B…下弦材
12C…斜材
13…屋根
30…半筒部材
31…囲い部
31T…取付プレート部(延出部)
32…フランジ部
71…斜材部
72…ガセットプレート
72X…ボルト

Claims (4)

  1. 鋼管で形成された構造体と、
    該構造体の外面に取り付けられたコッターと、
    筒状に形成され、前記コッターの外側に前記構造体を囲うように配置された囲い部材と、
    該囲い部材の内面に沿って設けられ、前記コッターとの間で圧縮力を生じさせるシアー鉄筋と、
    前記囲い部材から外側に延出する延出部と、
    前記構造体と前記囲い部材との間に充填され、前記コッターを介して前記構造体と一体化された充填部と、
    前記延出部にボルトで固定された補強部材と、を備え
    前記コッターと前記シアー鉄筋との間には、前記圧縮力が斜め方向に作用することを特徴とする耐震補強構造。
  2. 前記構造体の外縁は、平面視円形に形成され、
    前記囲い部材の内面には、回転防止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の耐震補強構造。
  3. 前記コッターは、前記構造体に螺子または接着剤により取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の耐震補強構造。
  4. 鋼管で形成された構造体の外面に、コッターを固定するコッター固定工程と、
    筒状に形成されるとともに外側に延出する延出部が設けられた囲い部材を、前記コッターの外側に前記構造体を囲うように配置する囲い部材配置工程と、
    前記囲い部材の内面に沿って、前記コッターとの間で圧縮力を生じさせるシアー鉄筋を配置するシアー鉄筋配置工程と、
    前記構造体と前記囲い部材との間に充填材を充填して、前記コッターを介して前記構造体と前記囲い部材とを一体化する充填工程と、
    前記延出部に補強部材をボルトで固定する補強部材固定工程と、を備え
    前記コッターと前記シアー鉄筋との間には、前記圧縮力が斜め方向に作用することを特徴とする耐震補強方法。
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