JP6610875B2 - 光走査装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

光走査装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される光走査装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、感光体ドラム(像担持体)上に潜像を形成するための光走査装置の光偏向器に生じる振動を軽減することを目的として、金属基板上にポリゴンミラーなどが保持された光偏向器を、光学フレーム(筐体)に形成した複数の凸形状の座面にネジ締結する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1において、光走査装置には、光偏向器に向けて画像情報に対応した光を出射する光源や、光源から出射されて入射した光を偏向する光偏向器や、光偏向器で偏向された光を感光体ドラムの表面に導くための光学素子、などが設けられている。また、光偏向器は、金属材料からなる基板上に、ポリゴンミラーやポリゴンモータなどが設置されている。さらに、光学フレーム(筐体)には、上述した光源、光偏向器、光学素子などが内設されている。
そして、光学フレームの内部の底面(基準面)には、複数の凸形状部(ボス部)が形成されていて、その複数の凸形状部の座面に光偏向器が載置された状態で、光偏向器の基板が凸形状部にネジ締結されている。したがって、光偏向器は、光学フレームの底面に直接的に接触して保持されるのではなく、底面に対して空間をあけて保持された状態になる。
上述した特許文献1の技術は、防振材などを設置することなく比較的低コストで比較的簡易な構成で、光走査装置における光偏向器に生じる振動を軽減する効果をある程度期待することができる。
しかし、ポリゴンミラーがさらに高速で回転駆動される高速機などにおいては、光走査装置における光偏向器に生じる振動がまだまだ充分に軽減されない可能性があった。そして、光偏向器に大きな振動が生じてしまうと、感光体ドラム上に形成される画像に、主走査方向の帯状の濃度ムラ(バンディング画像)が生じてしまうことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、防振材などを設置することなく比較的低コストで比較的簡易な構成で、光偏向器に生じる振動がさらに軽減される、光走査装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における光走査装置は、光源から出射された光を偏向する光偏向器と、前記光偏向器が内設される筐体と、一端側が前記筐体の固定部に前記光偏向器とともに固定されて、他端側が前記筐体において前記固定部とは異なる部分に固定される架橋部材と、を備え、前記光偏向器は、基板上にポリゴンミラーが回転可能に設置されたものであって、前記光偏向器の前記基板が、前記架橋部材の前記一端側と、前記固定部と、の間に挟まれた状態で、前記基板と前記架橋部材の前記一端側とが前記固定部に共締めされたものである。
本発明によれば、比較的低コストで比較的簡易な構成で、光偏向器に生じる振動がさらに軽減される、光走査装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 画像形成装置における作像部を示す断面図である。 光走査装置の内部を示す斜視図である。 光走査装置の内部を示す側面図である。 筐体に光偏向器が保持された状態を示す斜視図である。 筐体に光偏向器が保持された状態を示す側面図である。 筐体に光偏向器を直接的に保持した場合において、(A)共振が生じない状態を示す概略図と、(B)共振が生じた状態を示す概略図と、である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8(中間転写体)に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6BKが並設されている。さらに、プロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6BKの上方には、2つの光走査装置5A、5Bが並設されている。
図2を参照して、イエローに対応したプロセスカートリッジ6Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電装置4Y(帯電部)、現像装置3Y(現像部)、クリーニング装置2Y(クリーニング部)、除電部(不図示である。)等と、が1つのユニットとして画像形成装置本体100に対して着脱可能(交換可能)に構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。すなわち、プロセスカートリッジ6Yは、1次転写ローラ9Y(1次転写装置)などとともに、作像部を構成している。
なお、他の3つのプロセスカートリッジ6M、6C、6BK(作像部)も、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応したプロセスカートリッジ6Y(作像部)とほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つのプロセスカートリッジ6M、6C、6BK(作像部)の説明を適宜に省略して、イエローに対応したプロセスカートリッジ6Y(作像部)のみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、感光体ドラム1Y(像担持体)は、不図示のモータによって時計方向に回転駆動される。そして、帯電装置4Y(帯電ローラ)の位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、光走査装置5A、5B(書込み装置)から発せられた露光光L(レーザー光)の照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像装置3Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング装置2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング装置2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他のプロセスカートリッジ6M、6C、6BK(作像部)でも、イエロー用のプロセスカートリッジ6Y(作像部)と同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された光走査装置5A、5Bから、画像情報に基いた露光光Lが、各プロセスカートリッジ6M、6C、6BKの感光体ドラム上に向けて照射される。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ベルト装置15は、図1を参照して、中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y(図2を参照できる。)、駆動ローラ、従動ローラ、等で構成される。中間転写ベルト8は、駆動ローラと従動ローラと1次転写ローラとによって張架・支持されるとともに、駆動ローラの回転駆動によって図1中の矢印方向(反時計方向)に無端移動される。
1次転写ローラ9Yは、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Yとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写ローラ9Yに、トナーの極性とは逆の転写電圧(転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写ローラ(9Y)の1次転写ニップを順次通過する。こうして、各感光体ドラム(1Y)上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ19との対向位置に達する。この位置では、駆動ローラ(2次転写対向ローラ)が、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング装置16(中間転写クリーニングブレード)の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが、中間転写ベルト8に圧接する中間転写クリーニングブレード(中間転写クリーニング装置16)によって機械的に除去される。なお、中間転写クリーニングブレードは、ウレタンゴム等の弾性材料で形成された略板状部材であって、中間転写ベルト8に対して所定の当接圧及び当接角で当接している。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28(タイミングローラ対)等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置(定着ニップ)に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト21(定着部材)及び加圧ローラ22(加圧部材)による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像(トナー像)が記録媒体P上に定着される(定着工程である。)。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部(本体カバー110)上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
以下、図3、図4等を用いて、光走査装置5A、5Bについて説明する。
先に図1を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置100には、2つの光走査装置(第1の光走査装置5Aと、第2の光走査装置5Bと、である。)が設置されている。第1の光走査装置5Aは、ブラック用のプロセスカートリッジ6BKの感光体ドラムと、シアン用のプロセスカートリッジ6Cの感光体ドラムと、に対してそれぞれ露光工程をおこなうためのものである。第2の光走査装置5Bは、マゼンタ用のプロセスカートリッジ6Mの感光体ドラムと、イエロー用のプロセスカートリッジ6Yの感光体ドラムと、に対してそれぞれ露光工程をおこなうためのものである。
2つの光走査装置5A、5B(書込み装置)は、上述したように露光光を照射する対象が異なる以外は、ほぼ同様に構成されているため、以下、第2の光走査装置5Bの説明を適宜に省略して、第1の光走査装置5Aのみの説明をおこなうことにする。
図3、図4を参照して、光走査装置5A(書込み装置)は、LDユニット51、光偏向器53(ポリゴンスキャナユニット)、走査レンズ54(fθレンズ)、反射ミラー55C、55BK,56BK、副走査方向にパワーを持つ走査レンズ57BK、57C、などの光学部品が、筐体500(光学ハウジング)の内部に設置されている。図示は省略するが、筐体500(光学ハウジング)の天井部はカバー部材によって覆われていて、光走査装置5Aの内部が略密閉された空間になって、内部に塵芥が侵入する不具合を防止している。LDユニット51と光偏向器53とは、筐体500の端部側(図3、図4の左方側である。)に設置されている。
LDユニット51には、ブラック用のプロセスカートリッジ6BKの感光体ドラムの表面に向けて露光光LBK(走査光線)を照射するための半導体レーザからなるブラック用の光源52BKと、シアン用のプロセスカートリッジ6Cの感光体ドラムの表面に向けて露光光LC(走査光線)を照射するための半導体レーザからなるシアン用の光源52Cと、が設けられている。LDユニット51は、ブラック用の光源52BKから出射された光(光束)と、シアン用の光源52Cから出射された光(光束)と、がポリゴンミラー53aの同じ位置に照射されるように、それぞれの光源52BK、52Cが装着保持されている。
光偏向器53は、正多角柱状に形成されたポリゴンミラー53a(回転多面鏡)、ポリゴンミラー53aを回転駆動するポリゴンモータ53b、ポリゴンミラー53aとポリゴンモータ53bとを保持する基板53c、等で構成されている。基板53cには、ポリゴンモータ53bの回転駆動を制御するための電子部品(回路基板)なども搭載されている。ポリゴンミラー53aは、その6つの側面にそれぞれ反射鏡が形成されている。本実施の形態では、ポリゴンミラー53aを正六角柱状に形成したが、ポリゴンミラー53aの形状はこれに限定されることはない。
なお、本実施の形態において、光偏向器53は、架橋部材103を用いて、筐体500にネジ締結により固定設置されているが、これについては後で詳しく説明する。
そして、このように構成された光走査装置5Aは、以下のように動作する。
まず、LDユニット51に固定されたブラック用の光源52BKから出射された光束は、LDユニット51とポリゴンミラー53aとの間の光路上に配置されたコリメートレンズ59aにより、発散光束が平行光束に変換された後に、シリンドリカルレンズ59bを透過することで、副走査方向(感光体ドラム表面において感光体ドラムの移動方向(回転方向)に相当する方向である。)に集光されて、ポリゴンミラー53aに入射する。ポリゴンミラー53aに入射した光は、ポリゴンミラー53aの反射鏡に反射されながら主走査方向(感光体ドラム表面において感光体ドラムの回転軸方向に相当する方向である。)に偏向されて、その後に走査レンズ54を通過して、ポリゴンミラー53aによって一定の角速度で主走査方向に偏向された光束の偏向方向の移動速度が等速に変換される。そして、走査レンズ54を通過した光は、第1反射ミラー55BK、第2反射ミラー56BKの位置で順次反射された後に、副走査方向にパワーを持つ走査レンズ57BKを通過して、ポリゴンミラー53aの面倒れが補正される。そして、走査レンズ57BKを通過した光は、筐体500の底面に形成された開口部504BKを覆うようにして設けられた防塵ガラス58BKを透過して、ブラック用のプロセスカートリッジ6BKの感光体ドラムの表面に照射される(光走査される)。
なお、LDユニット51に固定されたシアン用の光源52Cから出射された光が、シアン用のプロセスカートリッジ6Cの感光体ドラムの表面に照射されるまでの動作も、走査レンズ54を通過した後の光路(反射ミラー55C、走査レンズ57C、防塵ガラス58C(開口部504C)が設置された光路である。)が異なる以外は、上述したブラック用のものと同様におこなわれる。
以下、図5、図6等を用いて、本実施の形態における光走査装置5A、5Bにおいて、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に図3、図4を用いて説明したように、本実施の形態における光走査装置5Aには、光源52BKから出射された光を偏向する光偏向器53や、光偏向器53が内設された筐体500、などが設けられている。また、光偏向器53は、基板53c上にポリゴンミラー53aが回転可能に設置されている。
ここで、図5、図6を参照して、本実施の形態における光走査装置5Aには、光偏向器53の基板53cの長手方向両端に、それぞれ、架橋部材103が設けられている。この架橋部材103は、一端側Aが筐体500の固定部としてのボス部510に光偏向器53(基板53c)とともに固定されて、他端側Bが筐体500においてボス部510(固定部)とは異なる部分(第2ボス部511である。)に固定されている。
詳しくは、ボス部510(第1ボス部)は、筐体500の基準面500a(底面)から起立するように形成されていて、光偏向器53を筐体500に固定する固定部として機能する。具体的に、ボス部510(第1ボス部)は、光偏向器53の基板53cの4つの隅部に対応する位置にそれぞれ形成されている。
架橋部材103は、一端側Aがボス部510に形成された雌ネジ部に光偏向器53の基板53cとともにネジ105によって共締めされて、他端側Bが筐体500の基準面500aに形成された雌ネジ部(本実施の形態では、第1ボス部510よりも低い高さで基準面500aから起立するように形成された第2ボス部511の雌ネジ部である。)にネジ105によって締結されている。したがって、光偏向器53(基板53c)は、筐体500の基準面500a(底面)に直接的に接触して保持されるのではなく、基準面500aとの間に空間をあけて筐体500に保持されることになる。具体的に、2つのボス部510(第1ボス部)にそれぞれ基板53cとともに架橋部材103がネジ締結されて、2つの第2ボス部511にそれぞれ架橋部材103がネジ締結されて、架橋部材103は合計4か所でネジ締結されている。本実施の形態において、架橋部材103は、一端側Aが基板53cに面接触しており、他端側Bが基準面500aから起立した2つの第2ボス部511のみに面接触している。
このように構成することで、ポリゴンミラー53aが高速で回転駆動される高速機であっても、防振材などを設置することなく比較的低コストで比較的簡易な構成で、光走査装置5Aにおける光偏向器53に生じる振動を充分に軽減することができる。したがって、光偏向器53に大きな振動(共振)が生じて、感光体ドラム上に形成される画像に、主走査方向の帯状の濃度ムラ(バンディング画像)が生じてしまう不具合も確実に軽減されることになる。
以下、このような本発明における効果について、補足的に説明する。
まず、図7を用いて、光偏向器53の駆動時の振動によるバンディングについて説明する。
図7に示すように、筐体500に光偏向器53(基板53c)を直接的に保持してしまうと、筐体500の共振周波数が光偏向器53の駆動周波数と一致又は近接して励起されて振動してしまいやすくなる。そして、そのような場合には、筐体500に固定されている光偏向器53もそれにともなって振動してしまい、光偏向器53の振動周期で姿勢変化が繰り返されてしまう。そのため、図7(A)に示すように、本来であれば入射光K1が光偏向器53の設置面に垂直な平面に対して同一角度で反射光K2として反射されるのに対して、図7(B)に示すように、光偏向器53が両矢印方向に姿勢変化するため、ポリゴンミラー53aの反射面ごとに反射光K2が光偏向器53の設置面に垂直な平面に対して異なる角度で反射されてしまうことになる。これにより、感光体ドラム上で所望の位置からずれて、バンディング画像が発生することになる。
これに対して、本実施の形態では、架橋部材103の一端側Aが光偏向器53とともにボス部510(固定部)に共締めされて、架橋部材103の他端側Bがボス部510以外の部分に締結されている。そのため、架橋部材103が梁として機能して、筐体500の剛性を高めることになるため、共振周波数を高周波数側へシフトさせることができて、光偏向器53の駆動周波数と一致又は近接してしまうのを防止することができる。そのため、光偏向器53が振動して、バンディング画像が生じてしまう不具合を軽減することができる。また、架橋部材103は、振動源である光偏向器53に接続されているため、架橋部材103に大きな負荷が掛かることになり、梁として効果的に機能することになる。
なお、本実施の形態では、架橋部材103の他端側Bを基準面500aの第2ボス部511にネジ締結するように構成したが、架橋部材103の他端側Bを基準面500aに直接的にネジ締結するように構成することもできる。すなわち、架橋部材103の他端側Bを基準面500aに面接触させた状態でネジ締結することもできる。
そして、その場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、図5、図6を参照して、本実施の形態では、筐体500において架橋部材103の他端側Bが固定される部分(第2ボス部511に固定される部分である。)が、光偏向器53(基板53c)の外形の外側に位置するように形成されている。すなわち、光偏向器53と架橋部材103とを上方から投影してみたときに、架橋部材103の他端側Bが固定される部分が、光偏向器53(基板53c)の範囲外(投影範囲外)に位置することになる。
光偏向器53は、筐体500の振動の腹になる位置の近くに配置されることが多い。そのため、架橋部材103の他端側B(架橋部材103に直接的に接しない部分である。)が、光偏向器53(基板53c)の外形の外側に位置することで、筐体500の振動が小さな位置に接続されることになり、架橋部材103が筐体500の振動に共振するのを防止する部材として効果的に機能することになる。
また、図5、図6を参照して、本実施の形態では、架橋部材103の一端側Aが光偏向器53(基板53c)を介してボス部510(固定部)に固定されるように形成されている。すなわち、架橋部材103は、基板53cとネジ105のネジ頭との間に配置されて、基板53とともにネジ105によってボス部510に共締めされることになる。
一般的に、筐体500において光偏向器53が固定される取付座面(ボス部510の上端面である。)は高精度に設定されている。比較的安価な亜鉛鋼板(SECC)などで架橋部材103を形成する場合には、光偏向器53が固定される取付座面をそれほど高精度に形成することができないため、基板53cの下に架橋部材103を配置してしまうと、光偏向器53の設置精度が低下して、感光体ドラム上に形成される潜像が乱れて画質が劣化してしまう可能性がある。
これに対して、本実施の形態では、高精度な取付座面を有するボス部510上に基板53cを直接的に配置しているため、光偏向器53の設置精度を良好に保つことができる。
また、図5、図6を参照して、本実施の形態において、架橋部材103は、金属材料からなる板状部材であって、少なくとも1つの曲げ部が形成されている。具体的に、本実施の形態において、架橋部材103は、板厚が1〜3mm程度の亜鉛鋼板に2箇所の曲げ加工を施したものであって、基準面500aに対して平行で段差を有する2つの平面とそれらの平面の端部同士を結ぶ垂直面とで略Z状に形成されている。
このように構成することで、架橋部材103の剛性を高めることができて、架橋部材103が梁として効果的に機能して、光偏向器53が筐体500の振動に共振しにくくなる。
以上説明したように、本実施の形態における光走査装置5A、5Bは、光源52BK、52Cから出射された光を偏向する光偏向器53と、光偏向器53が内設される筐体500と、が設けられている。そして、一端側Aが筐体500のボス部510(固定部)に光偏向器53とともに固定されて、他端側Bが筐体500においてボス部510(固定部)とは異なる部分に固定された架橋部材103がさらに設けられている。
これにより、比較的低コストで比較的簡易な構成で、光偏向器53に生じる振動をさらに軽減することができる。
なお、本実施の形態では、カラーの画像形成装置100に設置される光走査装置5A、5Bに対して本発明を適用したが、モノクロの画像形成装置に設置される光走査装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、内部に2色にそれぞれ対応した2つの露光光Lの光路が形成される光走査装置5A、5Bに対して本発明を適用したが、内部に1つ又は3つ以上の露光光の光路が形成される光走査装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1Y 感光体ドラム(像担持体)、
5A、5B 光走査装置(書込み装置)、
53 光偏向器、
53a ポリゴンミラー、
53b ポリゴンモータ、
53c 基板、
103 架橋部材、
105 ネジ、
500 筐体(光学ハウジング)、
500a 基準面、
510 ボス部(固定部)、
511 第2ボス部、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)。
特開2002−98926号公報

Claims (6)

  1. 光源から出射された光を偏向する光偏向器と、
    前記光偏向器が内設される筐体と、
    一端側が前記筐体の固定部に前記光偏向器とともに固定されて、他端側が前記筐体において前記固定部とは異なる部分に固定される架橋部材と、
    を備え、
    前記光偏向器は、基板上にポリゴンミラーが回転可能に設置されたものであって、
    前記光偏向器の前記基板が、前記架橋部材の前記一端側と、前記固定部と、の間に挟まれた状態で、前記基板と前記架橋部材の前記一端側とが前記固定部に共締めされたことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記筐体において前記架橋部材の前記他端側が固定される部分が、前記光偏向器の外形の外側に位置するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記架橋部材の前記一端側が前記光偏向器を介して前記固定部に固定されるように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記架橋部材は、金属材料からなる板状部材であって、少なくとも1つの曲げ部が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光走査装置。
  5. 前記固定部は、前記筐体の基準面から起立するボス部であって、
    前記架橋部材は、前記一端側が前記ボス部に形成された雌ネジ部に前記光偏向器の前記基板とともにネジによって共締めされて、前記他端側が前記筐体の前記基準面に形成された雌ネジ部にネジによって締結されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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