JP6610403B2 - ワイヤーハーネス配索装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レール内にワイヤーハーネスが配索されたワイヤーハーネス配索装置に関する。
従来、車両と、車両に搭載されたスライドシート等のスライド部品と、の間を電気的に接続するワイヤーハーネス配索装置として、特許文献1に記載のものが知られている。このワイヤーハーネス配索装置は、レールと、レールに対してスライド移動可能に取り付けられたスライダと、レール内に配されて一端部がスライダに連結されたワイヤーハーネスと、を備える。ワイヤーハーネスは、複数の電線がコルゲートチューブ内に収容されてなる。
特開2013−42658号公報
上記の構成によると、例えば、スライダが前後に移動すると、スライダに連結されたワイヤーハーネスもスライダに伴ってレール内を移動する。上記したように、ワイヤーハーネスは複数の電線がコルゲートチューブ内に収容されているので、ワイヤーハーネスがレール内を移動すると、レールの内面とコルゲートチューブの外面とが摺接する。すると、コルゲートチューブが削れて損傷してしまうことが懸念される。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものである。
本発明に係るワイヤーハーネス配索装置は、金属製のレールと、前記レールにスライド可能に配されたスライダと、複数の電線が樹脂製の外装体で外装されると共に、前記スライダに連結されたワイヤーハーネスと、を備え、前記ワイヤーハーネスは前記レールの内部に配されており、前記レールと前記ワイヤーハーネスとの間には樹脂製の保護部材が介在されている。
本発明によれば、スライダがスライドすることによりスライダに連結されたワイヤーハーネスがレール内を移動した場合でも、樹脂製の外装体は樹脂製の保護部材と摺接する。これにより、外装体が金属製のレールと摺接する場合に比べて、外装体が破損することを抑制することができる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記レールは上壁を有し、前記上壁には前記スライダの少なくとも一部が挿通される通し溝が形成されており、前記保護部材は、前記通し溝に対向する領域とは異なる位置に配されていることが好ましい。
上記の構成によれば、保護部材は通し溝に対向する領域とは異なる位置に配されているので、通し溝からレール内に落下した異物が保護部材内に侵入することが抑制される。これにより、保護部材内に配されたワイヤーハーネスが異物と接触することを抑制することができるので、保護部材内においてワイヤーハーネスを滑らかに移動させることができる。
前記レールは上壁を有し、前記上壁には前記スライダの少なくとも一部が挿通される通し溝が形成されており、前記保護部材は、前記ワイヤーハーネスが内部に導入される導入溝を有し、前記導入溝は前記通し溝に対向しない位置で開口していることが好ましい。
上記の構成によれば、保護部材の導入溝は、通し溝に対向しない位置で開口しているので、レールの上壁に形成された通し溝から落下する異物が、導入溝の中へ侵入することを抑制することができる。
前記保護部材は、前記ワイヤーハーネスが内部に導入される導入溝を有し、前記導入溝は前記通し溝と直交すると共に前記通し溝が位置する方向に開口していることが好ましい。
上記の構成によれば、保護部材の導入溝は、通し溝と直交すると共に通し溝が位置する方向に開口しているので、レールの上壁に形成された通し溝から落下する異物が、導入溝の中へ侵入することを抑制することができる。
また、レールの上壁に設けられた通し溝に配されるスライダに連結されたワイヤーハーネスは、通し溝と直交すると共に通し溝が位置する方向に開口した導入溝から保護部材の内部に配索すればよい。つまり、ワイヤーハーネスは、レール内を、上壁の通し溝から下方に垂下させた後、導入溝が開口する高さ位置において導入溝に向かって配索すればよいので、ワイヤーハーネスの配索スペースが大型化することを抑制できる。
本発明によれば、ワイヤーハーネスの外装体が損傷することを抑制することができる。
実施形態1に係るワイヤーハーネス配索装置を示す斜視図 ワイヤーハーネス配索装置を示す斜視図 ワイヤーハーネス配索装置をレールの上壁を省略して示す一部拡大平面図 レール内の構成を示す正面図 スライダを示す斜視図 実施形態2に係るワイヤーハーネス配索装置を示す斜視図 ワイヤーハーネス配索装置をレールの上壁を省略して示す一部拡大平面図 レール内の構成を示す正面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1ないし図5を参照しつつ説明する。本実施形態のワイヤーハーネス配索装置10は、自動車等の車両(図示せず)の車体(図示せず)とシート50との間にワイヤーハーネス11を配索するものである。以下では、図1のX方向を右方、Y方向を前方、Z方向を上方として説明する。
シート50は、図1に示すように、車体の乗員室の床上にボルト締結等によって固定された、金属製のレール20に対して前後方向にスライド可能とされている。シート50には、例えば、電動リクライニング装置、シートヒータ、乗員の着座の有無を検出するセンサ、シートベルトの装着の有無を検出するセンサなどの各種電装品が備えられている。シート50の下部には、レール20のスライダ30に取付けられる被取付部51が備えられている。
(ワイヤーハーネス11)
ワイヤーハーネス11は、車体の床上(のマットやパネル等の下)や床下に配索されており、車体側ではECU(Electronic Control Unit)等の機器に接続されている。このワイヤーハーネス11を介して車体側の機器とシート50の電装品との間の給電や信号の送受が行われる。
シート50と車体との間に配索されたワイヤーハーネス11は、図2に示すように、シート50の下のレール20と、余長吸収部材27と、に挿通されている。ワイヤーハーネス11は、図3及び図4に示すように、複数本(本実施形態では4本)の電線12〜15と、複数本の電線12〜15を覆う外装体16とを備えている。各電線12〜15は、金属製の導体部が絶縁層で被覆された被覆電線であり、シート50に備えられた各種電装品に接続されている。なお、レール20及び余長吸収部材27の外部に配索されるワイヤーハーネス11は、外装体16で覆われていない複数の電線12〜15の状態で配索されている。
外装体16は、絶縁性の合成樹脂製であって、上下に並んだ電線12〜15を覆うように帯状に延びている。換言すると、複数の電線12〜15は、外装体16によって外装されている。外装体16は、各電線12〜15ごとに断面が矩形状の収容室17によって仕切られており、多数のスリット状の切り込みを形成することで、外装体16を左右方向の一方側(余長吸収部材27側)にのみ湾曲させることが可能となっている。外装体16は、電線12〜15が上下に並んで配置されるため、外装体16を有するワイヤーハーネス11は、電線12〜15の太さ及び本数に応じた縦長の形状(長方形状)とされている。
(ワイヤーハーネス配索装置10)
ワイヤーハーネス配索装置10は、図2,図4に示すように、レール20と、レール20内にスライド可能に配されるスライダ30と、レール20の内部に配されると共にスライダ30に連結されたワイヤーハーネス11と、レール20とワイヤーハーネス11との間に介在される保護部材60と、を備えている。
(レール20)
詳細には図示しないが、レール20は、金属製であって、各シート50に対して床上に一対設けられている。レール20を構成する金属としては、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を適宜に使用できる。図1においては、一対のレール20のうち、右側に配されたレール20のみを図示している。
レール20は、前後方向に直線状に延びており、図3及び図4に示すように、スライダ30が挿通される挿通孔22が前後方向に貫通している。挿通孔22は、スライダ30の断面形状に応じた左右方向に長い長方形状とされている。
レール20は、前後方向に延びる底壁40と、底壁40の左右両側縁から上方に立ち上がる一対の側壁41,42と、側壁41,42の上端縁から左右方向の内方に延びた上壁43と、を有する。上壁43には、挿通孔22の上方の位置に、外部と連通する通し溝23が形成されている。通し溝23は、上壁43のうち、左右方向の中央位置からやや右にずれた位置に形成されている。
底壁40には、左右方向について左端から略三分の一の位置から上方に延びる立設リブ45が形成されている。底壁40の上面には、スライダ30が前後方向に摺動可能に配されている。
側壁41,42のうち左側に位置する側壁41と、底壁40と、立設リブ45とによって囲まれた領域は、保護部材60が取り付けられる装着凹部25とされる。保護部材60は、装着凹部25の内部に嵌め入れられることにより、レール20に固定されるようになっている。なお、保護部材60は、レール20に対して、接着、ボルト締め等、公知の手法によって固定される構成としてもよい。
レール20の前方及び側方に隣接する位置には、図2に示すように、余長吸収部材27が装着されている。余長吸収部材27は、U字状に折り返した折返し部28Aと、収容室28Bとを有する。折返し部28Aは、一対の壁部29間にワイヤーハーネス11を挿通する。シート50の前方へのスライドに伴って、ワイヤーハーネス11のうち、レール20内に収容されない余長部11Aが折返し部28Aを通って収容室28Bに収容される。
(スライダ30)
スライダ30は、例えば、合成樹脂製又は金属製であって、レール20の挿通孔22内をスライド可能となっており、図5に示すように、挿通孔22に嵌め入れられる横長の長方形状の挿通部31と、挿通部31の上面から板状に上方に突出する取付部32とを有する。挿通部31の左上端部には、左方に突出する突出部33が形成されている。
取付部32は、スライダ30の全長に亘って形成されており、例えば、図示しないボルト等によりシート50の被取付部51に固定される。取付部32は、床上のマット等に形成された切り込みの間をスライドする。取付部32を被取付部51に取付けて固定することで、シート50のスライドに伴ってスライダ30がレール20内を摺動する。
(ガイド部材35)
ガイド部材35は、ワイヤーハーネス11の方向を変えるように案内するものであり、絶縁性の合成樹脂製であって、図4に示すように、複数の電線12〜15が挿通される電線挿通部36と、電線挿通部36の両側方に張り出す張出部37とを備えている。
電線挿通部36は、長方形の角筒状であって、電線12〜15の延出方向を直交する方向に変えるようにL字状に延びている。電線挿通部36のうち、上方に延びる部分は上方延出部38とされる。上方延出部38の上端部の開口からは電線12〜15が上方に導出されている。
電線挿通部36のうち、左方に延びる部分は側方延出部39とされる。側方延出部39は、保護部材60に設けられた導入溝61内に貫入されている。側方延出部39の左端部の開口には、外装体16の端部が嵌め入れられて固定されている。
張出部37は、長方形の板状であって、スライダ30の前面に重なる大きさで形成されている。スライダ30の前面とガイド部材35の背面との間は、例えば接着剤で固定される。張出部37がスライダ30に固定されることでワイヤーハーネス11がスライダ30の移動に追従して移動する。
(保護部材60)
図4に示すように、保護部材60は、合成樹脂製であって、前方から見て略角筒状をなしている。保護部材の左右方向の外形寸法は、装着凹部25の左右方向の幅寸法と同じか、やや小さく設定されている。これにより、保護部材60は、装着凹部25内に上方から嵌め入れられるようになっている。
保護部材60の右上端部には、通し溝23と直交すると共に通し溝23が位置する方向に開口する導入溝61が前後方向に延びて形成されている。本実施形態においては、導入溝61は、保護部材60から見て右方に位置する通し溝23に向けて、すなわち、右方に向けて開口している。導入溝61内には、ガイド部材35の側方延出部39が右方から導入されている。なお、直交するとは、通し溝23と直交する場合を含むと共に、通し溝23と直交していなくても実質的に直交すると認められる場合を含む。
保護部材60の内部には、外装体16が収容されている。外装体16の上下方向の外形寸法は、保護部材60の内面についての上下方向の高さ寸法と、同じか、やや小さく設定されている。これにより、外装体16は、保護部材60の内面と、前後方向について摺接可能になっている。外装体16は保護部材60の内部において、縦置き姿勢で保持されるようになっている。これにより、保護部材60の内部において、複数の電線12〜15が上下方向に並んだ姿勢で保持されている。
保護部材60は、レール20の上壁43に形成された通し溝23に対向する領域とは異なる位置に配されている。本実施形態においては、保護部材60は、レール20の内部において、通し溝23の鉛直下方の領域よりも左方にずれた位置に配されている。
(本実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態に係るワイヤーハーネス配索装置10は、金属製のレール20と、レール20にスライド可能に配されたスライダ30と、複数の電線12〜15が樹脂製の外装体16で外装されると共に、スライダ30に連結されたワイヤーハーネス11と、を備え、ワイヤーハーネス11はレール20の内部に配されており、レール20とワイヤーハーネス11との間には樹脂製の保護部材60が介在されている。
上記の構成によれば、スライダ30がスライドすることによりスライダ30に連結されたワイヤーハーネス11がレール20内を移動した場合でも、樹脂製の外装体16は樹脂製の保護部材60と摺接する。これにより、外装体16が金属製のレール20と摺接する場合に比べて、外装体16が破損することを抑制することができる。
また、本実施形態は、レール20は上壁43を有し、上壁43にはスライダ30の少なくとも一部が挿通される通し溝23が形成されており、保護部材60は、通し溝23に対向する領域とは異なる位置に配されている。
上記の構成によれば、保護部材60は通し溝23に対向する領域とは異なる位置に配されているので、通し溝23からレール20内に落下した異物が保護部材60内に侵入することが抑制される。これにより、保護部材60内に配されたワイヤーハーネス11が異物と接触することを抑制することができる。これにより、保護部材60内においてワイヤーハーネス11を滑らかに移動させることができる。
また、本実施形態によれば、レール20は上壁43を有し、上壁43にはスライダ30の少なくとも一部が挿通される通し溝23が形成されており、保護部材60は、ワイヤーハーネス11が内部に導入される導入溝61を有し、導入溝61は通し溝23と直交すると共に通し溝23が位置する方向に開口している。
上記の構成によれば、保護部材60の導入溝61は、通し溝23と直交すると共に通し溝23が位置する方向開口しているので、レール20の上壁43に形成された通し溝23から落下する異物が、導入溝61の中へ侵入することを抑制することができる。
また、レール20の上壁43に設けられた通し溝23に配されるスライダ30に連結されたワイヤーハーネス11は、通し溝23と直交すると共に通し溝23が位置する方向に開口した導入溝61から保護部材60の内部に配索すればよい。つまり、ワイヤーハーネス11は、レール20内を、上壁43の通し溝23から下方に垂下させた後、導入溝61が開口する高さ位置において導入溝61に向かって配索すればよいので、ワイヤーハーネス11の配索スペースが大型化することを抑制できる。
<実施形態2>
続いて、実施形態2に係るワイヤーハーネス配索装置79について、図6〜図8を参照しつつ説明する。
(レール80)
図8に示すように、レール80は、前後方向に延びる底壁81と、底壁81の左右両側縁から上方に立ち上がる一対の側壁82,83と、側壁82,83の上端縁から左右方向の内方に延びた上壁84と、を有する。上壁84には、左右方向の略中央位置であって、挿通孔85の上方の位置に、外部と連通する通し溝86が形成されている。
側壁82,83のうち左側に位置する側壁82の内面には、右方(内方)に突出するリブ87が設けられている。リブ87には、保護部材90の平板部91が嵌入される装着凹部89が形成されている。平板部91が装着凹部89の内部に嵌め入れられることにより、保護部材90がレール80に固定されるようになっている。なお、保護部材90は、レール80に対して、接着、ボルト締め等、公知の手法によって固定される構成としてもよい。
(スライダ94)
スライダ94は、例えば、合成樹脂製又は金属製であって、レール80の挿通孔85内をスライド可能となっており、挿通孔85に嵌め入れられる略長方形状の挿通部95と、挿通部95の上面から板状に上方に突出する取付部96とを有する(図6及び図7参照)。挿通部95は、図8に示すように。保護部材90が挿通される通し凹部95Aが(スライダ94がスライドしても保護部材90に接触しないように)前後方向の全長に亘って形成されている。通し凹部95Aは、挿通部95の左側面側を長方形状に切り欠いた形状である。
(ガイド部材97)
ガイド部材97は、ワイヤーハーネス11の方向を変えるように案内するものであり、絶縁性の合成樹脂製であって、図8に示すように、複数の電線12〜15が挿通される電線挿通部98と、電線挿通部98の両側方に張り出す張出部99とを備えている。
電線挿通部98は、長方形の角筒状であって、電線12〜15の延出方向を直交する方向に変えるように概ね上下方向に延びて形成されている。電線挿通部98のうち、上方に延びる部分は上方延出部70とされる。上方延出部70の上端部の開口からは電線12〜15が上方に導出されている。
電線挿通部36のうち、上方延出部70よりも下方の部分は、前方から見て鉤状に屈曲した形成をなす屈曲部71とされている。詳細には、屈曲部71は、上方延出部70の下端部から右方に延びた後、右端部において下方へと屈曲して延び、更に下端部において左方へと屈曲して延びた後、左端部において上方へと屈曲して延びている。屈曲部71のうち上方へと屈曲して延びた端部は、保護部材90に設けられた導入溝72内に貫入されている。屈曲部71の開口には、外装体16の端部が嵌め入れられて固定されている。張出部99は、スライダ94の前面における通し凹部95Aの上方の領域に例えば接着剤で固定される。
(保護部材90)
保護部材90は、合成樹脂製であって、前方から見て略角筒状をなしている。保護部材90の左側壁の外面には、左方に突出する板状をなす平板部91が形成されている。平板部91の上下方向の高さ寸法は、装着凹部89の上下方向の内寸と同じか、やや小さく設定されている。これにより、平板部91は、装着凹部89内に嵌め入れられるようになっている。
保護部材90の下面には、通し溝86に対向しない位置で開口する導入溝72が前後方向に延びて形成されている。本実施形態においては、導入溝72は下方に開口している。導入溝72内には、ガイド部材97の屈曲部71の端部が下方から導入されている。
保護部材90は、レール80と外装体16との間に介在されている。外装体16の上下方向の外形寸法は、保護部材90の内面についての上下方向の高さ寸法と、同じか、やや小さく設定されている。また、外装体16の左右方向の外形寸法は、保護部材90の内面についての左右方向の幅寸法と、同じか、やや小さく設定されている。これにより、外装体16は、保護部材90の内面と前後方向について摺接可能になっている。外装体16は保護部材90の内部において、横置き姿勢で保持されるようになっている。これにより、保護部材90の内部において、複数の電線12〜15が左右方向に並んだ姿勢で保持されている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態においては、保護部材90は、ワイヤーハーネス11が内部に導入される導入溝72を有し、導入溝72は通し溝86に対向しない位置で開口している。
上記の構成によれば、保護部材90の導入溝72は、通し溝86に対向しない位置で開口しているので、レール80の上壁84に形成された通し溝86から落下する異物が、導入溝72の中へ侵入することを抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)保護部材の導入溝は、水平方向よりも上方を向いて開口する構成としてもよい。
(2)本実施形態においては、スライダにはシートが取り付けられる構成としたが、これに限られず、スライダには、スライドドア等、レールに対してスライドする任意の部材が取り付けられる構成としてもよい。
(3)本実施形態では、ワイヤーハーネス11は4本の電線12〜15を備える構成としたが、これに限られず、ワイヤーハーネス11は、1本〜3本、又は4本以上の電線を備える構成としてもよい。
(4)本実施形態では、一つのレールにワイヤーハーネス配索装置10が配される構成としたが、これに限られず、一対のレールの双方にワイヤーハーネス配索装置10が配される構成としてもよい。また、レールの個数は、1つであって、この1つのレールにワイヤーハーネス配索装置が配される構成としてもよい。また、レールは3つ以上の複数であってもよく、全てのレールにワイヤーハーネス配索装置が配される構成としてもよいし、また、複数のレールのうち、任意の個数のレールにワイヤーハーネス配索装置が配される構成としてもよい。
(5)本実施形態においては、保護部材はレールに固定される構成としたが、これに限られず、保護部材はレールに対してスライド可能に取り付けられる構成としてもよい。
10,79:ワイヤーハーネス配索装置
11:ワイヤーハーネス
12〜15:電線
16:外装体
20,80:レール
23,86:通し溝
30,94:スライダ
43,84:上壁
60,90:保護部材
61,72:導入溝

Claims (4)

  1. 金属製のレールと、
    前記レールにスライド可能に配されたスライダと、
    複数の電線が樹脂製の外装体で外装されると共に、前記スライダに連結されたワイヤーハーネスと、を備え、
    前記ワイヤーハーネスは前記レールの内部に配されており、前記レールと前記ワイヤーハーネスとの間には樹脂製の保護部材が介在されているワイヤーハーネス配索装置。
  2. 前記レールは上壁を有し、前記上壁には前記スライダの少なくとも一部が挿通される通し溝が形成されており、
    前記保護部材は、前記通し溝に対向する領域とは異なる位置に配されている請求項1に記載のワイヤーハーネス配索装置。
  3. 前記レールは上壁を有し、前記上壁には前記スライダの少なくとも一部が挿通される通し溝が形成されており、
    前記保護部材は、前記ワイヤーハーネスが内部に導入される導入溝を有し、前記導入溝は前記通し溝に対向しない位置で開口している請求項1または請求項2に記載のワイヤーハーネス配索装置。
  4. 前記保護部材は、前記ワイヤーハーネスが内部に導入される導入溝を有し、前記導入溝は前記通し溝と直交すると共に前記通し溝が位置する方向に開口している請求項2に記載のワイヤーハーネス配索装置。
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