JP6608273B2 - 燃焼圧センサおよびグロープラグ - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼圧センサおよびグロープラグに関する。
グロープラグとしては、通電によって発熱する棒状のヒータ部に加え、燃焼室内の燃焼圧を検知するセンサ素子を備えることによって、燃焼圧センサとしても機能するセンサ付きグロープラグが知られている(特許文献1を参照)。センサ付きグロープラグは、軸線方向の先端側に開口部を有する筒状を成すハウジングと、ハウジングの内側でヒータ部およびハウジングに連結された弾性部材とを備える。センサ付きグロープラグのハウジングは、ヒータ部の少なくとも一部を収容する。このようなハウジングの開口部とヒータ部との間には間隙が形成されている。センサ付きグロープラグにおいて、弾性部材は、ヒータ部が軸線方向に移動可能に弾性変形し、センサ素子は、ヒータ部の変位に応じて、ヒータ部が受けた燃焼圧を検知する。
特許第5411363号公報
特許文献1のグロープラグでは、軸線方向にわたって弾性部材の外側面がハウジングの内側面に接触していることから、グロープラグを内燃機関に取り付けた際にハウジングに加わる軸線方向の圧縮応力が弾性部材にまで及び、弾性部材の変位特性が変化するおそれがあるという課題があった。弾性部材の変位特性の変化は、センサ素子によって検知される燃焼圧の値に誤差が発生する要因となる。また、弾性部材の外側面とハウジングの内側面との間に間隙を形成した場合には、ハウジングの圧縮応力による弾性部材に対する影響は軽減される。しかし、この場合には、弾性部材からハウジングを通じた熱引きが低下することから、開口部からハウジング内部に入り込む燃焼ガスによって弾性部材がごく短時間のうちに加熱(以下、熱衝撃ともいう)されて、弾性部材の変位特性が変化しやすくなるおそれがあるという別の課題が生じる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現可能である。
(1)本発明の一形態によれば、後端側から先端側へ軸線方向に延びた棒状部材と;前記先端側に開口部を有する筒状を成し、前記棒状部材の少なくとも一部を収容するハウジングと;前記ハウジングの内側において前記棒状部材と前記ハウジングとを連結し、前記棒状部材が前記軸線方向へと移動可能に弾性変形する弾性部材と;前記ハウジングに収容され、前記棒状部材の変位に応じて、前記棒状部材が受けた燃焼圧を検知するセンサ素子と;を備える燃焼圧センサが提供される。この燃焼圧センサにおいて、前記弾性部材は、前記棒状部材の側面を取り囲む筒状を成し、前記棒状部材に接合された第1の筒状部と;前記後端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の筒状部における前記後端側の部位から径方向外側へと延びた第1の湾曲部と;前記先端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の湾曲部における外周側の部位から径方向外側へと延びた第2の湾曲部と;前記第2の湾曲部における外周側の部位に繋がる筒状を成し、前記ハウジングへと接続された第2の筒状部とを有し、;前記ハウジングは、前記開口部を構成するとともに、前記弾性部材における前記第1の筒状部の少なくとも一部から前記第2の筒状部の少なくとも一部までを収容し、前記第2の筒状部の外側面における少なくとも一部との間に間隙を形成する先端部を有し;更に、前記先端部の内側における前記第2の湾曲部より前記先端側に配置され、前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なる壁部を備える。
第1形態では、前記壁部は、弾性部材とは異なる部材であって、前記棒状部材の側面を取り囲む第3の筒状部を介して前記棒状部材に接合されてなると共に、前記棒状部材の径方向外側に突出した形状をなし、更に、前記壁部は前記ハウジングと離間してなる。
第2形態では、前記弾性部材に設けられてなると共に、前記棒状部材の径方向外側に突出した形状をなし、更に、前記壁部は前記ハウジングと離間してなる。
第3形態では、前記壁部は、前記ハウジングの内側面から前記棒状部材に向けて突出した形状をなし、更に、前記壁部は前記棒状部材と離間してなる。
これらの形態によれば、ハウジングの先端部と第2の筒状部の外側面との間に形成された間隙によって、ハウジングに加わる軸線方向の圧縮応力が弾性部材に与える影響を抑制できるとともに、開口部からハウジングの内部に入り込む燃焼ガスに対して第2の湾曲部が直接的に曝されることを壁部によって防止できる。これによって、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材の変位特性の変化を抑制できる。その結果、センサ素子による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。
(2)上記形態の燃焼圧センサにおいて、前記壁部は、前記棒状部材の側面における前記弾性部材より前記先端側の部位から前記棒状部材の径方向外側に突出した形状を成し、前記軸線方向から見た場合に前記弾性部材における前記第1の筒状部から前記第2の湾曲部の少なくとも一部までと重なってもよい。この形態によれば、開口部からハウジングの内部に入り込む燃焼ガスに対して、第2の湾曲部に加え第1の筒状部および第1の湾曲部が直接的に曝されることを壁部によって防止できる。これによって、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材の変位特性の変化をいっそう抑制できる。その結果、センサ素子による燃焼圧の検知精度をいっそう向上させることができる。
(3)上記形態の燃焼圧センサにおいて、前記壁部は、前記第1の筒状部から前記棒状部材の径方向外側に突出した形状を成し、前記軸線方向から見た場合に前記弾性部材における前記第1の湾曲部から前記第2の湾曲部の少なくとも一部までと重なってもよい。この形態によれば、開口部からハウジングの内部に入り込む燃焼ガスに対して、第2の湾曲部に加え第1の筒状部のうち少なくとも壁部よりも後端側の部位および第1の湾曲部が直接的に曝されることを壁部によって防止できる。これによって、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材の変位特性の変化をいっそう抑制できる。その結果、センサ素子による燃焼圧の検知精度をいっそう向上させることができる。
(4)上記形態の燃焼圧センサにおいて、前記先端部は、前記開口部を含む第1部分と、該第1部分よりも前記軸線方向の後端側に形成され、前記開口部よりも内径の大きな第2部分とを有しており、前記弾性部材のうち少なくとも前記第2の湾曲部および前記第2の筒状部と、前記壁部のうち前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の少なくとも一部に重なる最外径部とは、前記第2部分に配置されており、前記最外径部の最外径は前記開口部の内径よりも大きくてもよい。この形態によれば、開口部からハウジングの内部に入り込む燃焼ガスが第2の湾曲部に至る経路を延ばすことができる。これによって、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材の変位特性の変化をいっそう抑制できる。
(5)上記形態の燃焼圧センサにおいて、前記先端部は、前記軸線方向から見た場合に、前記開口部の周囲にある先端表面を有し、前記軸線方向から見た場合に、前記先端表面は前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なっていてもよい。この形態によれば、開口部からハウジングの内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部が直接的に曝されることを先端表面によっていっそう防止できる。
(6)上記形態の燃焼圧センサにおいて、前記壁部は、前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の全体と重なっていてもよい。この形態によれば、開口部からハウジングの内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部が直接的に曝されることを壁部によっていっそう防止できる。
(7)上記形態の燃焼圧センサにおいて、前記壁部と前記第2の湾曲部との間の最短距離は、0.0mmより大きく0.5mm以下であってもよい。この形態によれば、開口部からハウジングの内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部が直接的に曝されることを壁部によっていっそう防止できる。
(8)上記形態の燃焼圧センサにおいて、前記壁部は、前記弾性部材とは異なる部材であってもよい。この形態によれば、壁部および弾性部材の各部材に適した材料を採用できる。
本発明は、燃焼圧センサとは異なる種々の形態で実現可能であり、例えば、センサ付きグロープラグ、グロープラグの部品、グロープラグを製造する製造方法などの形態で実現可能である。
グロープラグを示す外観図である。 グロープラグを示す断面図である。 グロープラグの先端側を示す拡大断面図である。 ハウジングの先端側を中心にグロープラグの一部を更に拡大して示す拡大断面図である。 弾性部材を中心にグロープラグの一部を更に拡大して示す拡大断面図である。 熱衝撃が弾性部材に与える影響を評価した結果を示すグラフである。 距離と熱衝撃との関係を評価した結果を示すグラフである。 第2実施形態におけるグロープラグの一部を示す拡大断面図である。 第3実施形態におけるグロープラグの一部を示す拡大断面図である。 第4実施形態におけるグロープラグの一部を示す拡大断面図である。 第5実施形態におけるグロープラグの一部を示す拡大断面図である。 第6実施形態におけるグロープラグの一部を示す拡大断面図である。 第7実施形態におけるグロープラグの一部を示す拡大断面図である。 第8実施形態におけるグロープラグの一部を示す拡大断面図である。 第9実施形態におけるグロープラグの一部を示す拡大断面図である。 第10実施形態におけるグロープラグの一部を示す拡大断面図である。 第11実施形態における燃焼圧センサを示す外観図である。
A.第1実施形態
図1は、グロープラグ10を示す外観図である。グロープラグ10は、ディーゼルエンジンを始めとする内燃機関(図示しない)の始動時における着火を補助する熱源として構成されているとともに、燃焼室内の圧力を検出可能に構成されている。
本実施形態の説明では、図1のグロープラグ10における紙面下側を「先端側」といい、図1のグロープラグ10における紙面上側を「後端側」という。図1のXYZ軸は、互いに直交する3つの空間軸として、X軸、Y軸およびZ軸を有する。本実施形態では、Z軸は、グロープラグ10の軸線ALに沿った軸である。X軸に沿ったX軸方向のうち、+X軸方向は、紙面手前から紙面奥に向かう方向であり、−X軸方向は、+X軸方向に対する逆方向である。Y軸に沿ったY軸方向のうち、+Y軸方向は、紙面右側から紙面左側に向かう方向であり、−Y軸方向は、+Y軸方向に対する逆方向である。Z軸に沿ったZ軸方向(軸線方向)のうち、+Z軸方向は、先端側から後端側に向かう方向であり、−Z軸方向は、+Z軸方向に対する逆方向である。図1のXYZ軸は、他の図におけるXYZ軸に対応する。
図2は、グロープラグ10を示す断面図である。図2には、軸線ALを通る面で切断したグロープラグ10の断面形状が図示されている。図3は、グロープラグ10の先端側を示す拡大断面図である。グロープラグ10は、ヒータ部100と、中軸210,260と、壁部材310と、弾性部材330と、スリーブ360と、ダイアフラム370と、センサ素子375と、支持部材380と、ハウジング500と、保護筒610と、ねじ込み用の多角形部614と、コネクタ部材620と、端子バネ630と、端子部材640とを備える。
グロープラグ10のヒータ部100は、電気エネルギを熱エネルギに変換することによって熱を発生させる発熱装置である。本実施形態では、ヒータ部100は、シースヒータである。ヒータ部100は、後端側から先端側へ軸線方向に延びた棒状を成す棒状部材である。ヒータ部100は、シースチューブ110と、コイル120とを備える。
ヒータ部100のシースチューブ110は、金属製の導体であり、軸線ALを中心に後端側から先端側に延びた円筒状を成す。シースチューブ110の先端側は、閉塞されており、ハウジング500の先端側から突出している。シースチューブ110の後端側は、開放されており、ハウジング500の内側に配置されている。シースチューブ110の後端側には、中軸210がシール材180と共に挿入されている。シール材180は、絶縁ゴムから成る筒状の部材であり、シースチューブ110と中軸210との間を密閉する。
ヒータ部100のコイル120は、シースチューブ110の内側に設けられ、通電によって発熱する。コイル120の先端側は、シースチューブ110の内側に溶接によって接合されている。コイル120の後端側は、中軸210に接続されている。
シースチューブ110の内側には、絶縁粉末150が充填されている。絶縁粉末150は、電気絶縁性を有する粉末であり、本実施形態では、酸化マグネシウム(MgO)から主に成る。シースチューブ110に充填された絶縁粉末150は、シースチューブ110と、コイル120と、中軸210との各隙間を電気的に絶縁する。
グロープラグ10の中軸210,260は、金属製の導体である。中軸210,260は、グロープラグ10の外部からコイル120へと供給される電力を中継する。本実施形態では、中軸210,260の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS430など)である。中軸210,260は、軸線ALを中心に後端側から先端側に延びた棒状を成す。中軸210の先端側は、シースチューブ110の内側においてコイル120に接続されている。中軸210の後端側は、シースチューブ110から突出し、中軸260の先端側に接続されている。中軸260の後端側は、端子バネ630に接続されている。
グロープラグ10の保護筒610は、金属製の導体である。本実施形態では、保護筒610の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS410、SUS630など)である。保護筒610は、軸線ALを中心に延びた円筒状を成す。保護筒610は、ハウジング500の後端部に接合されている。保護筒610の内側には、コネクタ部材620を介して端子部材640が保持されている。
グロープラグ10のコネクタ部材620は、電気絶縁性を有する部材である。本実施形態では、コネクタ部材620の材質は、絶縁樹脂である。コネクタ部材620は、円筒状を成す。コネクタ部材620の内側には、端子部材640が固定されている。
グロープラグ10の端子バネ630は、金属製の導体である。本実施形態では、端子バネ630は、ステンレス鋼(例えば、SUS304など)である。端子バネ630は、中軸260と端子部材640との間を機械的および電気的に接続するとともに、ヒータ部100の変位に伴う中軸260の変位を吸収する。本実施形態では、端子バネ630は、湾曲した板バネである。
グロープラグ10の端子部材640は、金属製の導体である。本実施形態では、端子部材640の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS410、SUS630など)である。端子部材640は、グロープラグ10の外部から供給される電力を受電する。端子部材640に供給される電力は、中軸260から中軸210を介してコイル120に供給される。
図4は、ハウジング500の先端側を中心にグロープラグ10の一部を更に拡大して示す拡大断面図である。グロープラグ10のスリーブ360は、金属製の導体である。本実施形態では、スリーブ360の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS410、SUS630など)である。スリーブ360は、軸線ALを中心に延びた円筒状を成す。スリーブ360は、シースチューブ110の側面に接合された接合部362を有する。本実施形態では、接合部362には、シースチューブ110との溶接によって形成された溶接部W11が形成されている。他の実施形態では、接合部362は、圧入によってシースチューブ110の側面に接合されてもよい。スリーブ360の後端側は、シースチューブ110より後端側へ延びており、ダイアフラム370に接合されている。スリーブ360は、ヒータ部100の変位をダイアフラム370へと伝達する。
グロープラグ10のダイアフラム370は、金属製の導体である。本実施形態では、ダイアフラム370の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS410、SUS630など)である。ダイアフラム370は、軸線ALを中心とする円環状を成す。ダイアフラム370の内周側には、スリーブ360が接合されている。ダイアフラム370の外周側には、支持部材380が接合されている。ダイアフラム370は、スリーブ360を介して伝達されるヒータ部100の変位に応じて変形する。
グロープラグ10のセンサ素子375は、ヒータ部100の変位に応じて、ヒータ部100が受けた燃焼圧を検知する。本実施形態では、センサ素子375は、ダイアフラム370に接合されており、スリーブ360によってダイアフラム370に伝達されるヒータ部100の変位を電気信号に変換する。センサ素子375から出力される電気信号は、ヒータ部100が受けた燃焼圧を示す。本実施形態では、センサ素子375は、ピエゾ抵抗素子である。
グロープラグ10の支持部材380は、金属製の導体である。本実施形態では、支持部材380の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS410、SUS630など)である。支持部材380は、軸線ALを中心に延びた円筒状を成す。支持部材380の後端側は、ダイアフラム370に接合されている。支持部材380は、先端部382と、接合部384とを有する。支持部材380の先端部382は、支持部材380の先端側の部位を構成し、弾性部材330に接合されている。本実施形態では、先端部382には、弾性部材330との溶接によって形成された溶接部W14が形成されている。支持部材380の接合部384は、先端部382より後端側に位置し、ハウジング500に接合されている。本実施形態では、接合部384には、ハウジング500との溶接によって形成された溶接部W15,W16が形成されている。
グロープラグ10のハウジング500は、金属製の導体であり、先端側に開口部512を有する筒状を成す。ハウジング500は、開口部512から先端側へとヒータ部100を突出させた状態でヒータ部100の一部を収容する。本実施形態では、ハウジング500は、ヒータ部100の他、中軸210,260と、壁部材310と、弾性部材330と、スリーブ360と、ダイアフラム370と、センサ素子375と、支持部材380とを内側に収容する。本実施形態では、ハウジング500は、先端部510と、本体部550とを備える。
ハウジング500の先端部510は、ハウジング500の先端側に位置し、開口部512を構成する筒状の部材である。本実施形態では、先端部510の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS630など)である。本実施形態では、先端部510の後端側は、支持部材380の接合部384を介して、本体部550の先端側に連結されている。本実施形態では、先端部510は、壁部材310および弾性部材330を内側に収容する。
ハウジング500の本体部550は、先端部510より後端側に位置する筒状の部材である。本実施形態では、本体部550の材質は、炭素鋼である。他の実施形態では、本体部550の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS630など)であってもよい。本実施形態では、本体部550は、内燃機関(図示しない)に形成された雌ねじに対して嵌め合わせ可能に構成されたねじ部554を有する。
図5は、弾性部材330を中心にグロープラグ10の一部を更に拡大して示す拡大断面図である。グロープラグ10の弾性部材330は、金属製の薄板を成形した筒状の部材である。本実施形態では、弾性部材330の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS316など)である。他の実施形態では、弾性部材330の材質は、ニッケル合金(例えば、インコネル718(「INCONEL」は登録商標))であってもよい。
弾性部材330は、ハウジング500の内側においてヒータ部100とハウジング500とを連結し、軸線ALに沿った軸線方向へとヒータ部100が移動可能に弾性変形する。本実施形態では、弾性部材330は、ハウジング500における先端部510の内側において、支持部材380を介してヒータ部100とハウジング500とを連結する。弾性部材330は、第1の筒状部332と、第1の湾曲部334と、第2の湾曲部336と、第2の筒状部338とを有する。
弾性部材330における第1の筒状部332は、ヒータ部100の側面を取り囲む筒状を成し、ヒータ部100に接合されている。本実施形態では、第1の筒状部332は、スリーブ360より先端側においてシースチューブ110の側面に接合されている。本実施形態では、第1の筒状部332には、シースチューブ110との溶接によって形成された溶接部W13が形成されている。本実施形態では、第1の筒状部332の全周にわたって溶接部W13が形成されている。
弾性部材330における第1の湾曲部334は、後端側に向けて凸状に湾曲するとともに、第1の筒状部332における後端側の部位から径方向外側へと延びている。図5に示す基点P12は、第1の筒状部332と第1の湾曲部334とが接続する位置を示す。
弾性部材330における第2の湾曲部336は、先端側に向けて凸状に湾曲するとともに、第1の湾曲部334における外周側の部位から径方向外側へと延びている。図5に示す基点P14は、第1の湾曲部334と第2の湾曲部336とが接続する位置を示す。
弾性部材330における第2の筒状部338は、第2の湾曲部336における外周側の部位に繋がる筒状を成し、ハウジング500へと接続されている。図5に示す基点P16は、第2の湾曲部336と第2の筒状部338とが接続する位置を示す。本実施形態では、第2の筒状部338は、支持部材380の先端部382に接合され、支持部材380を介してハウジング500へと接続されている。本実施形態では、第2の筒状部338は、支持部材380の先端部382における外側面に接合されている。本実施形態では、第2の筒状部338には、支持部材380との溶接によって形成された溶接部W14が形成されている。本実施形態では、第2の筒状部338の全周にわたって溶接部W14が形成されている。ハウジング500の先端部510は、第2の筒状部338の外側面における少なくとも一部との間に間隙GPを形成する。本実施形態では、先端部510は、第2の筒状部338の外側面における全域にわたって間隙GPを形成する。
グロープラグ10の壁部材310は、金属製の薄板を成形した筒状の部材である。本実施形態では、壁部材310の材質は、ステンレス鋼(例えば、SUS316など)である。他の実施形態では、壁部材310の材質は、ニッケル合金(例えば、インコネル718(「INCONEL」は登録商標))であってもよい。壁部材310は、弾性部材330とは異なる部材である。本実施形態では、壁部材310は、筒状部312と、壁部314とを有する。
壁部材310の筒状部312は、ヒータ部100の側面を取り囲む筒状を成し、ヒータ部100に接合されている。本実施形態では、筒状部312は、弾性部材330より先端側においてシースチューブ110の側面に接合されている。本実施形態では、筒状部312には、シースチューブ110との溶接によって形成された溶接部W12が形成されている。本実施形態では、筒状部312の全周にわたって溶接部W12が形成されている。
壁部材310の壁部314は、先端部510の内側において第2の湾曲部336より先端側に配置され、軸線方向(Z軸方向)から見た場合に第2の湾曲部336の少なくとも一部と重なる。本実施形態では、壁部314は、先端部510の内側においてシースチューブ110の側面における弾性部材330より先端側の部位からシースチューブ110の径方向外側に突出した形状を成し、軸線方向(Z軸方向)から見た場合に弾性部材330における第1の筒状部332から第2の湾曲部336の少なくとも一部までと重なる。本実施形態では、壁部314は、筒状部312の後端側の部位から径方向外側へと延びた形状を成し、軸線方向(Z軸方向)から見た場合に弾性部材330の全体と重なる。本実施形態では、壁部314は、XY平面に沿った面を構成する。他の実施形態では、壁部314は、先端側に傾斜した傾斜面であってもよいし、後端側に傾斜した傾斜面であってもよい。
壁部314と第2の湾曲部336との間の最短距離である距離Dwは、0.0mmより大きく0.5mm以下である。距離Dwは、0.0mmより大きく0.3mm以下であることが更に好ましい。
ハウジング500の先端部510は、開口部512を含む第1部分521と、第1部分521よりも軸線方向の後端側に形成された第2部分522とを有している。第2部分522は、開口部512よりも内径が大きく、第2部分522の中に、弾性部材330のうち少なくとも第2の湾曲部336および第2の筒状部338と、壁部314のうち軸線方向(Z軸方向)から見た場合に第2の湾曲部336の少なくとも一部と重なる最外径部と、が配置されている。なお、図5の例では、壁部314の全体が第2部分522の中に配置されているが、筒状部312の位置を図5よりも下側に変更した場合には、壁部314の一部のみが第2部分522の中に配置され、他の部分は第1部分521の中に配置される状態となる。この場合には、壁部314のうちで第2部分522の中に配置される部分が「最外径部」に相当する。壁部314(最外径部)の最外径は、開口部512の内径よりも大きいことが好ましい。ここで、「壁部314(最外径部)の最外径」とは、壁部314(最外径部)を軸線ALの方向に投影して見た状態における外径を意味する。これらの構成は、後述する第2〜第8実施形態も同様である。このような形状を採用することにより、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスが第2の湾曲部336に至る経路を延ばすことができる。また、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材330の変位特性の変化をいっそう抑制できる。
ハウジング500の先端部510は、軸線方向(Z軸方向)から見た場合(図5では下から上に見た場合)に、開口部512と、開口部512の周囲にある略円錐状の先端表面530とに区分される。図5の例では、先端表面530は、開口部512を囲う平坦面531と、平坦面531の後端側に続くテーパ面532とに区分されているが、このような区分の無い連続した曲面としてもよい。この先端表面530は、軸線方向から見た場合に、第2の湾曲部336の少なくとも一部と重なっていることが好ましい。このような形状を採用することにより、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部336が直接的に曝されることを先端表面530によっていっそう防止できる。
図6は、熱衝撃が弾性部材330に与える影響を評価した結果を示すグラフである。図6の評価試験では、試験者は、弾性部材330を保護する態様が異なる複数のグロープラグを、試料E0,E1,E2,E3,E4,E5として用意した。
試料E0は、壁部材310を備えない点を除き、前述したグロープラグ10と同様である。
試料E1は、弾性部材330の表面のうち第1の筒状部332の外側表面のみに樹脂を塗布した点を除き、試料E0と同様である。
試料E2は、弾性部材330の表面のうち第1の湾曲部334の外側表面のみに樹脂を塗布した点を除き、試料E0と同様である。
試料E3は、弾性部材330の表面のうち第2の湾曲部336の外側表面のみに樹脂を塗布した点を除き、試料E0と同様である。
試料E4は、弾性部材330の表面のうち第2の筒状部338の外側表面のみに樹脂を塗布した点を除き、試料E0と同様である。
試料E5は、弾性部材330の外側表面の全体に樹脂を塗布した点を除き、試料E0と同様である。
試験者は、基準センサを備える試験用内燃機関に各試料を装着した後、無負荷かつ1000rpmで内燃機関を運転しながら、基準センサによって検知される燃焼圧と、各試料によって検知される燃焼圧とを測定した。その後、試験者は、基準センサに対する各試料の誤差をクランク角度ごとに算出することによって図6の結果を得た。図6の横軸は、内燃機関のクランク角度を示し、図6の縦軸は、各試料の誤差を示す。
図6の評価試験によれば、試料E0と試料E5との対比から、弾性部材330を熱衝撃から保護することによって、基準センサに対する誤差を抑制できることが分かる。また、弾性部材330を保護する部位については、基準センサに対する誤差を抑制する観点から、第1の湾曲部334(試料E2)および第2の筒状部338(試料E4)よりも、第1の筒状部332(試料E1)に次いで、第2の湾曲部336(試料E3)が好ましい。
図6の評価試験の結果は、以下の理由によるものと考えられる。熱衝撃は弾性部材330各部の軸線方向における熱膨張量が加算されて発生するため、第1の筒状部332および第2の筒状部338のように、軸線方向に沿って延在する部位において熱衝撃の影響が大きく現れる傾向にある。第2の筒状部338は支持部材380の先端部382を介してハウジング500に接合されており、第2の筒状部338が加熱されたとき、第2の筒状部338の熱はハウジング500側に熱引きされ易い。このため、第2の筒状部338が加熱されたとしても、第2の筒状部338の温度上昇は小さく、第2の筒状部338における熱衝撃の影響は小さい。したがって、図6の評価試験において、試料E4と試料E1とを比較すると、試料E1の方が誤差抑制の効果が高かったと考えられる。一方、弾性部材330のうち軸線方向と交差する方向に沿って延在する部位である第1の湾曲部334および第2の湾曲部336では、熱衝撃の大きさが軸線方向から見たときのそれぞれの面積によって影響される。本実施形態では、軸線方向から見たときの第2の湾曲部336の面積が第1の湾曲部334の面積よりも大きいため、第2の湾曲部336の方が第1の湾曲部334よりも熱衝撃の影響が大きい。したがって、図6の評価試験において、試料E2と試料E3とを比較すると、試料E3の方が誤差抑制の効果が高かったと考えられる。
図7は、距離Dwと熱衝撃との関係を評価した結果を示すグラフである。試験者は、距離Dwが異なる複数のグロープラグを試料として用意し、第2の湾曲部336における熱衝撃による圧力変化を測定することによって図7の結果を得た。図7の横軸は、距離Dwを示し、図7の縦軸は、第2の湾曲部336における熱衝撃による圧力変化を示す。図7の評価試験によれば、第2の湾曲部336における熱衝撃による圧力変化を抑制する観点から、距離Dwは、0.5mm以下であることが好ましく、0.3mm以下であることが更に好ましい。
以上説明した第1実施形態によれば、ハウジング500の先端部510と第2の筒状部338の外側面との間に形成された間隙GPによって、ハウジング500に加わる軸線方向(Z軸方向)の圧縮応力が弾性部材330に与える影響を抑制できるとともに、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部336が直接的に曝されることを壁部314によって防止できる。これによって、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材330の変位特性の変化を抑制できる。その結果、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。
また、壁部314は、先端部510の内側においてシースチューブ110の側面における弾性部材330より先端側の部位からシースチューブ110の径方向外側に突出した形状を成し、軸線方向(Z軸方向)から見た場合に弾性部材330における第1の筒状部332から第2の湾曲部336の全体と重なる。そのため、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに対して、第2の湾曲部336に加え第1の筒状部332および第1の湾曲部334が直接的に曝されることを壁部314によって防止できる。これによって、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材330の変位特性の変化をいっそう抑制できる。その結果、センサ素子375による燃焼圧の検知精度をいっそう向上させることができる。
また、壁部314と第2の湾曲部336との間の距離Dwは、0.0mmより大きく0.5mm以下であるため、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部336が直接的に曝されることを壁部314によっていっそう防止できる。また、壁部314は、弾性部材330とは異なる部材であるため、壁部314および弾性部材330の各部材に適した材料を採用できる。
B.第2実施形態
図8は、第2実施形態におけるグロープラグ10Bの一部を示す拡大断面図である。第2実施形態のグロープラグ10Bは、壁部材310および弾性部材330に代えて、壁部材310Bおよび弾性部材330Bを備える点を除き、第1実施形態のグロープラグ10と同様である。
グロープラグ10Bの弾性部材330Bは、壁部材310Bと共にシースチューブ110に溶接可能に構成された第1の筒状部332Bを、第1の筒状部332に代えて有する点を除き、第1実施形態の弾性部材330と同様である。本実施形態では、弾性部材330Bにおける第1の筒状部332Bは、第1の筒状部332より軸線方向に長い形状を成す点を除き、第1の筒状部332と同様である。本実施形態では、第1の筒状部332Bには、シースチューブ110との溶接によって形成された溶接部W22が形成されている。本実施形態では、第1の筒状部332Bの全周にわたって溶接部W22が形成されている。
グロープラグ10Bの壁部材310Bは、弾性部材330Bを介してシースチューブ110に溶接されている点を除き、第1実施形態の壁部材310と同様である。本実施形態では、壁部材310Bの筒状部312には、弾性部材330Bを介したシースチューブ110との溶接によって形成された溶接部W22が形成されている。本実施形態では、筒状部312の全周にわたって溶接部W22が形成されている。
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。また、壁部314は、第1の筒状部332Bからシースチューブ110の径方向外側に突出した形状を成し、軸線方向(Z軸方向)から見た場合に第2の湾曲部336の全体と重なる。そのため、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに対して、第2の湾曲部336に加え第1の筒状部332Bの一部および第1の湾曲部334が直接的に曝されることを壁部314によって防止できる。これによって、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材330Bの変位特性の変化をいっそう抑制できる。その結果、センサ素子375による燃焼圧の検知精度をいっそう向上させることができる。
C.第3実施形態
図9は、第3実施形態におけるグロープラグ10Cの一部を示す拡大断面図である。第3実施形態のグロープラグ10Cは、壁部材310に代えて、壁部材310Cを備える点を除き、第1実施形態のグロープラグ10と同様である。
グロープラグ10Cの壁部材310Cは、壁部314に代えて壁部314Cを有する点を除き、第1実施形態の壁部材310と同様である。壁部材310Cの壁部314Cは、筒状部312から+Z軸方向へと弾性部材330における第1の筒状部332まで延びるとともにシースチューブ110の径方向外側へと突出した形状を成す点を除き、第1実施形態の壁部314と同様である。
以上説明した第3実施形態によれば、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部336が直接的に曝されることを壁部314Cによって防止できる。その結果、第1実施形態と同様に、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。
D.第4実施形態
図10は、第4実施形態におけるグロープラグ10Dの一部を示す拡大断面図である。第4実施形態のグロープラグ10Dは、壁部材310に代えて、壁部材310Dを備える点を除き、第1実施形態のグロープラグ10と同様である。
グロープラグ10Dの壁部材310Dは、壁部314に代えて壁部314Dを有する点を除き、第1実施形態の壁部材310と同様である。壁部材310Dの壁部314Dは、シースチューブ110の側面かつ後端側を向いた傾斜面である点を除き、第1実施形態の壁部314と同様である。本実施形態では、壁部314Dは、軸線方向(Z軸方向)から見た場合に弾性部材330の全体と重なる。
以上説明した第4実施形態によれば、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部336が直接的に曝されることを壁部314Dによって防止できる。その結果、第1実施形態と同様に、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。
また、傾斜面を有する壁部314Dの表面積は、シースチューブ110の側面に対して垂直な場合と比較して増加するため、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスから、壁部314Dが奪う熱量を増加できる。その結果、弾性部材330が受ける熱衝撃を抑制できる。
E.第5実施形態
図11は、第5実施形態におけるグロープラグ10Eの一部を示す拡大断面図である。第5実施形態のグロープラグ10Eは、壁部材310および弾性部材330に代えて、弾性部材330Eを備える点を除き、第1実施形態のグロープラグ10と同様である。
グロープラグ10Eの弾性部材330Eは、壁部314Eを有する点を除き、第1実施形態の弾性部材330と同様である。弾性部材330Eの壁部314Eは、第1の筒状部332における先端側の部位から径方向外側へと延びた形状を成す。図11に示す基点P51は、第1の筒状部332と壁部314Eとが接続する位置を示す。壁部314Eは、軸線方向(Z軸方向)から見た場合に第2の湾曲部336の少なくとも一部と重なる。本実施形態では、壁部314Eは、軸線方向(Z軸方向)から見た場合に第2の湾曲部336の全体と重なる。本実施形態では、壁部314Eは、XY平面に沿った面を構成する。他の実施形態では、壁部314Eは、先端側に傾斜した傾斜面であってもよいし、後端側に傾斜した傾斜面であってもよい。
以上説明した第5実施形態によれば、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部336が直接的に曝されることを壁部314Eによって防止できる。その結果、第1実施形態と同様に、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。
F.第6実施形態
図12は、第6実施形態におけるグロープラグ10Fの一部を示す拡大断面図である。第6実施形態のグロープラグ10Fは、弾性部材330に代えて、弾性部材330Fを備える点を除き、第1実施形態のグロープラグ10と同様である。
グロープラグ10Fの弾性部材330Fは、第1の湾曲部334と第2の湾曲部336との間に直線部335Fを有する点を除き、第1実施形態の弾性部材330と同様である。弾性部材330Fの直線部335Fは、第1の湾曲部334と第2の湾曲部336との間を繋ぐ筒状を成す。軸線方向に沿った直線部335Fの断面は、直線状を成す。図12に示す基点P64は、第1の湾曲部334と直線部335Fとが接続する位置を示す。図12に示す基点P65は、直線部335Fと第2の湾曲部336とが接続する位置を示す。
以上説明した第6実施形態によれば、第1実施形態と同様に、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。
G.第7実施形態
図13は、第7実施形態におけるグロープラグ10Gの一部を示す拡大断面図である。第7実施形態のグロープラグ10Gは、弾性部材330に代えて、弾性部材330Gを備える点を除き、第1実施形態のグロープラグ10と同様である。
グロープラグ10Gの弾性部材330Gは、第1の湾曲部334および第2の湾曲部336に代えて、第1の湾曲部334Gおよび第2の湾曲部336Gを有する点を除き、第1実施形態の弾性部材330と同様である。弾性部材330Gにおける第1の湾曲部334Gは、第2の湾曲部336Gと接続する基点P74より後端側に突出した形状を成す点を除き、第1実施形態における第1の湾曲部334と同様である。弾性部材330Gにおける第2の湾曲部336Gは、第1の湾曲部334Gと接続する基点P74より先端側に突出した形状を成す点を除き、第1実施形態における第2の湾曲部336と同様である。
以上説明した第7実施形態によれば、第1実施形態と同様に、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。
H.第8実施形態
図14は、第8実施形態におけるグロープラグ10Hの一部を示す拡大断面図である。第8実施形態のグロープラグ10Hは、弾性部材330Gに代えて、弾性部材330Hを備える点を除き、第7実施形態のグロープラグ10Gと同様である。
グロープラグ10Hの弾性部材330Hは、第2の筒状部338に代えて、第2の筒状部338Hを有する点を除き、第7実施形態の弾性部材330Gと同様である。弾性部材330Hにおける第2の筒状部338Hは、支持部材380の先端部382に接合される部分が他の部位より肉厚である点を除き、第7実施形態における第2の筒状部338と同様である。
以上説明した第8実施形態によれば、第7実施形態と同様に、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。
I.第9実施形態
図15は、第9実施形態におけるグロープラグ10Iの一部を示す拡大断面図である。第9実施形態のグロープラグ10Iは、壁部材310に代えて、壁部314Iを備える点を除き、第1実施形態のグロープラグ10と同様である。
グロープラグ10Iの壁部314Iは、先端部510の内側面における第2の湾曲部336より先端側の部位からシースチューブ110に向けて突出した形状を成し、軸線方向から見た場合に第2の湾曲部336の少なくとも一部と重なる。本実施形態では、壁部314Iは、軸線方向から見た場合に第2の湾曲部336の全体と重なる。本実施形態では、壁部314Iは、先端部510の一部として構成されている。他の実施形態では、壁部314Iは、先端部510とは別部材を先端部510に接合することによって構成されてもよい。本実施形態では、壁部314Iと第2の湾曲部336との間の距離Dwは、0.0mmより大きく0.5mm以下である。
以上説明した第9実施形態によれば、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに第2の湾曲部336が直接的に曝されることを、ハウジング500の一部として構成された壁部314Iによって防止できる。その結果、第1実施形態と同様に、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。
J.第10実施形態
図16は、第10実施形態におけるグロープラグ10Jの一部を示す拡大断面図である。第10実施形態のグロープラグ10Jは、壁部316Jを備える点を除き、第9実施形態のグロープラグ10Iと同様である。
グロープラグ10Jの壁部316Jは、先端部510の内側においてシースチューブ110の側面における弾性部材330より先端側の部位からシースチューブ110の径方向外側に突出し、軸線方向から見た場合に少なくとも第1の筒状部332と重なる他の壁部である。図5で説明した第1実施形態の壁部314と同様に、この壁部316Jの最外径は、開口部512の内径よりも大きいことが好ましい。
本実施形態では、壁部316Jは、第1実施形態の壁部材310と同様に、金属製の薄板を成形した筒状の部材である。本実施形態では、壁部316Jは、シースチューブ110の側面に溶接によって接合されている。
本実施形態では、壁部316Jは、壁部314Iより先端側に配置されている。他の実施形態では、壁部316Jは、壁部314Iより後端側に配置されていてもよい。
以上説明した第10実施形態によれば、第9実施形態と同様に、センサ素子375による燃焼圧の検知精度を向上させることができる。また、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスに対して第1の筒状部332が直接的に曝されることを壁部316Jによって防止できる。これによって、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材330の変位特性の変化をいっそう抑制できる。その結果、センサ素子375による燃焼圧の検知精度をいっそう向上させることができる。
また、壁部316Jは、壁部314Iより先端側に配置されているため、壁部316Jが壁部314Iより後端側に配置されている場合と比較して、開口部512からハウジング500の内部に入り込む燃焼ガスが第2の湾曲部336に至る経路を延ばすことができる。これによって、燃焼ガスによる熱衝撃に対する弾性部材330の変位特性の変化をいっそう抑制できる。
K.他の実施形態
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、実施形態、実施例および変形例における技術的特徴のうち、発明の概要の欄に記載した各形態における技術的特徴に対応するものは、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えおよび組み合わせを行うことが可能である。また、本明細書中に必須なものとして説明されていない技術的特徴については、適宜、削除することが可能である。
例えば、ヒータ部100は、シースヒータに限られず、セラミックヒータであってもよい。また、本発明は、ヒータ部100を発熱装置とは異なる他の棒状部材に置き換えた燃焼圧センサに適用できる。また、壁部は、軸線方向から見た場合に、弾性部材の全体ではなく、弾性部材における第2の湾曲部の少なくとも一部と重なればよい。
図17は、第11実施形態における燃焼圧センサ10Kを示す外観図である。図1に示した第1実施形態との違いは、ヒータ部100に代えて発熱機能を備えない棒状部材(図示省略)を用いるとともに、この棒状部材がハウジング500の先端部510から外部に突出していない点だけであり、他の構成は第1実施形態と同じである。なお、棒状部材の先端は、その周囲がハウジング500の開口部512(図4)で囲まれる位置まで延びていることが好ましい。この燃焼圧センサ10Kも、第1実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
10,10B〜10J…グロープラグ
10K…燃焼圧センサ
100…ヒータ部(棒状部材)
110…シースチューブ
120…コイル
150…絶縁粉末
180…シール材
210,260…中軸
310,310B,310C,310D…壁部材
312…筒状部
314,314C,314D,314E,314I,316J…壁部
330,330B,330E,330F,330G,330H…弾性部材
332,332B…第1の筒状部
334,334G…第1の湾曲部
335F…直線部
336,336G…第2の湾曲部
338,338H…第2の筒状部
360…スリーブ
362…接合部
370…ダイアフラム
375…センサ素子
380…支持部材
382…先端部
384…接合部
500…ハウジング
510…先端部
512…開口部
521…第1部分
522…第2部分
530…先端表面
531…平坦面
532…テーパ面
550…本体部
554…ねじ部
610…保護筒
614…多角形部
620…コネクタ部材
630…端子バネ
640…端子部材

Claims (12)

  1. 後端側から先端側へ軸線方向に延びた棒状部材と、
    前記先端側に開口部を有する筒状を成し、前記棒状部材の少なくとも一部を収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内側において前記棒状部材と前記ハウジングとを連結し、前記棒状部材が前記軸線方向へと移動可能に弾性変形する弾性部材と、
    前記ハウジングに収容され、前記棒状部材の変位に応じて、前記棒状部材が受けた燃焼圧を検知するセンサ素子と、を備える燃焼圧センサであって、
    前記弾性部材は、
    前記棒状部材の側面を取り囲む筒状を成し、前記棒状部材に接合された第1の筒状部と、
    前記後端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の筒状部における前記後端側の部位から径方向外側へと延びた第1の湾曲部と、
    前記先端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の湾曲部における外周側の部位から径方向外側へと延びた第2の湾曲部と、
    前記第2の湾曲部における外周側の部位に繋がる筒状を成し、前記ハウジングへと接続された第2の筒状部と
    を有し、
    前記ハウジングは、前記開口部を構成するとともに、前記弾性部材における前記第1の筒状部の少なくとも一部から前記第2の筒状部の少なくとも一部までを収容し、前記第2の筒状部の外側面における少なくとも一部との間に間隙を形成する先端部を有し、
    更に、前記先端部の内側における前記第2の湾曲部より前記先端側に配置され、前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なる壁部を備え
    前記壁部は、前記弾性部材とは異なる部材であって、前記棒状部材の側面を取り囲む第3の筒状部を介して前記棒状部材に接合されてなると共に、前記棒状部材の径方向外側に突出した形状をなし、更に、前記壁部は前記ハウジングと離間してなることを特徴とする燃焼圧センサ。
  2. 前記壁部は、前記棒状部材の側面における前記弾性部材より前記先端側の部位から前記棒状部材の径方向外側に突出した形状を成し、前記軸線方向から見た場合に前記弾性部材における前記第1の筒状部から前記第2の湾曲部の少なくとも一部までと重なる、請求項1に記載の燃焼圧センサ。
  3. 前記壁部は、前記第1の筒状部から前記棒状部材の径方向外側に突出した形状を成し、前記軸線方向から見た場合に前記弾性部材における前記第1の湾曲部から前記第2の湾曲部の少なくとも一部までと重なる、請求項1に記載の燃焼圧センサ。
  4. 前記先端部は、前記開口部を含む第1部分と、該第1部分よりも前記軸線方向の後端側に形成され、前記開口部よりも内径の大きな第2部分とを有しており、
    前記弾性部材のうち少なくとも前記第2の湾曲部及び前記第2の筒状部と、前記壁部のうち前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なる最外径部とは、前記第2部分に配置されており、
    前記最外径部の最外径は前記開口部の内径よりも大きい、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の燃焼圧センサ。
  5. 前記先端部は、前記軸線方向から見た場合に、前記開口部の周囲にある先端表面を有し、
    前記軸線方向から見た場合に、前記先端表面は前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なる、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の燃焼圧センサ。
  6. 前記壁部は、前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の全体と重なる、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の燃焼圧センサ。
  7. 前記壁部と前記第2の湾曲部との間の最短距離は、0.0mmより大きく0.5mm以下である、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の燃焼圧センサ。
  8. 後端側から先端側へ軸線方向に延びた棒状を成し、通電によって発熱するヒータ部と、
    前記先端側に開口部を有する筒状を成し、前記ヒータ部の少なくとも一部を収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内側において前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結し、前記ヒータ部が前記軸線方向へと移動可能に弾性変形する弾性部材と、
    前記ハウジングに収容され、前記ヒータ部の変位に応じて、前記ヒータ部が受けた燃焼圧を検知するセンサ素子と、を備えるグロープラグであって、
    前記弾性部材は、
    前記ヒータ部の側面を取り囲む筒状を成し、前記ヒータ部に接合された第1の筒状部と、
    前記後端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の筒状部における前記後端側の部位から径方向外側へと延びた第1の湾曲部と、
    前記先端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の湾曲部における外周側の部位から径方向外側へと延びた第2の湾曲部と、
    前記第2の湾曲部における外周側の部位に繋がる筒状を成し、前記ハウジングへと接続された第2の筒状部と
    を有し、
    前記ハウジングは、前記開口部を構成するとともに、前記弾性部材における前記第1の筒状部の少なくとも一部から前記第2の筒状部の少なくとも一部までを収容し、前記第2の筒状部の外側面における少なくとも一部との間に間隙を形成する先端部を有し、
    更に、前記先端部の内側における前記第2の湾曲部より前記先端側に配置され、前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なる壁部を備え
    前記壁部は、前記弾性部材とは異なる部材であって、前記ヒータ部の側面を取り囲む第3の筒状部を介して前記ヒータ部に接合されてなると共に、前記ヒータ部の径方向外側に突出した形状をなし、更に、前記壁部は前記ハウジングと離間してなることを特徴とするグロープラグ。
  9. 後端側から先端側へ軸線方向に延びた棒状部材と、
    前記先端側に開口部を有する筒状を成し、前記棒状部材の少なくとも一部を収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内側において前記棒状部材と前記ハウジングとを連結し、前記棒状部材が前記軸線方向へと移動可能に弾性変形する弾性部材と、
    前記ハウジングに収容され、前記棒状部材の変位に応じて、前記棒状部材が受けた燃焼圧を検知するセンサ素子と、を備える燃焼圧センサであって、
    前記弾性部材は、
    前記棒状部材の側面を取り囲む筒状を成し、前記棒状部材に接合された第1の筒状部と、
    前記後端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の筒状部における前記後端側の部位から径方向外側へと延びた第1の湾曲部と、
    前記先端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の湾曲部における外周側の部位から径方向外側へと延びた第2の湾曲部と、
    前記第2の湾曲部における外周側の部位に繋がる筒状を成し、前記ハウジングへと接続された第2の筒状部と
    を有し、
    前記ハウジングは、前記開口部を構成するとともに、前記弾性部材における前記第1の筒状部の少なくとも一部から前記第2の筒状部の少なくとも一部までを収容し、前記第2の筒状部の外側面における少なくとも一部との間に間隙を形成する先端部を有し、
    更に、前記先端部の内側における前記第2の湾曲部より前記先端側に配置され、前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なる壁部を備え
    前記壁部は、前記弾性部材に設けられてなると共に、前記棒状部材の径方向外側に突出した形状をなし、更に、前記壁部は前記ハウジングと離間してなることを特徴とする燃焼圧センサ。
  10. 後端側から先端側へ軸線方向に延びた棒状を成し、通電によって発熱するヒータ部と、
    前記先端側に開口部を有する筒状を成し、前記ヒータ部の少なくとも一部を収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内側において前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結し、前記ヒータ部が前記軸線方向へと移動可能に弾性変形する弾性部材と、
    前記ハウジングに収容され、前記ヒータ部の変位に応じて、前記ヒータ部が受けた燃焼圧を検知するセンサ素子と、を備えるグロープラグであって、
    前記弾性部材は、
    前記ヒータ部の側面を取り囲む筒状を成し、前記ヒータ部に接合された第1の筒状部と、
    前記後端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の筒状部における前記後端側の部位から径方向外側へと延びた第1の湾曲部と、
    前記先端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の湾曲部における外周側の部位から径方向外側へと延びた第2の湾曲部と、
    前記第2の湾曲部における外周側の部位に繋がる筒状を成し、前記ハウジングへと接続された第2の筒状部と
    を有し、
    前記ハウジングは、前記開口部を構成するとともに、前記弾性部材における前記第1の筒状部の少なくとも一部から前記第2の筒状部の少なくとも一部までを収容し、前記第2の筒状部の外側面における少なくとも一部との間に間隙を形成する先端部を有し、
    更に、前記先端部の内側における前記第2の湾曲部より前記先端側に配置され、前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なる壁部を備え
    前記壁部は、前記弾性部材に設けられてなると共に、前記ヒータ部の径方向外側に突出した形状をなし、更に、前記壁部は前記ハウジングと離間してなることを特徴とするグロープラグ。
  11. 後端側から先端側へ軸線方向に延びた棒状部材と、
    前記先端側に開口部を有する筒状を成し、前記棒状部材の少なくとも一部を収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内側において前記棒状部材と前記ハウジングとを連結し、前記棒状部材が前記軸線方向へと移動可能に弾性変形する弾性部材と、
    前記ハウジングに収容され、前記棒状部材の変位に応じて、前記棒状部材が受けた燃焼圧を検知するセンサ素子と、を備える燃焼圧センサであって、
    前記弾性部材は、
    前記棒状部材の側面を取り囲む筒状を成し、前記棒状部材に接合された第1の筒状部と、
    前記後端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の筒状部における前記後端側の部位から径方向外側へと延びた第1の湾曲部と、
    前記先端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の湾曲部における外周側の部位から径方向外側へと延びた第2の湾曲部と、
    前記第2の湾曲部における外周側の部位に繋がる筒状を成し、前記ハウジングへと接続された第2の筒状部と
    を有し、
    前記ハウジングは、前記開口部を構成するとともに、前記弾性部材における前記第1の筒状部の少なくとも一部から前記第2の筒状部の少なくとも一部までを収容し、前記第2の筒状部の外側面における少なくとも一部との間に間隙を形成する先端部を有し、
    更に、前記先端部の内側における前記第2の湾曲部より前記先端側に配置され、前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なる壁部を備え
    前記壁部は、前記ハウジングの内側面から前記棒状部材に向けて突出した形状をなし、更に、前記壁部は前記棒状部材と離間してなることを特徴とする燃焼圧センサ。
  12. 後端側から先端側へ軸線方向に延びた棒状を成し、通電によって発熱するヒータ部と、
    前記先端側に開口部を有する筒状を成し、前記ヒータ部の少なくとも一部を収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内側において前記ヒータ部と前記ハウジングとを連結し、前記ヒータ部が前記軸線方向へと移動可能に弾性変形する弾性部材と、
    前記ハウジングに収容され、前記ヒータ部の変位に応じて、前記ヒータ部が受けた燃焼圧を検知するセンサ素子と、を備えるグロープラグであって、
    前記弾性部材は、
    前記ヒータ部の側面を取り囲む筒状を成し、前記ヒータ部に接合された第1の筒状部と、
    前記後端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の筒状部における前記後端側の部位から径方向外側へと延びた第1の湾曲部と、
    前記先端側に向けて凸状に湾曲するとともに、前記第1の湾曲部における外周側の部位から径方向外側へと延びた第2の湾曲部と、
    前記第2の湾曲部における外周側の部位に繋がる筒状を成し、前記ハウジングへと接続された第2の筒状部と
    を有し、
    前記ハウジングは、前記開口部を構成するとともに、前記弾性部材における前記第1の筒状部の少なくとも一部から前記第2の筒状部の少なくとも一部までを収容し、前記第2の筒状部の外側面における少なくとも一部との間に間隙を形成する先端部を有し、
    更に、前記先端部の内側における前記第2の湾曲部より前記先端側に配置され、前記軸線方向から見た場合に前記第2の湾曲部の少なくとも一部と重なる壁部を備え備え
    前記壁部は、前記ハウジングの内側面から前記ヒータ部に向けて突出した形状をなし、更に、前記壁部は前記ヒータ部と離間してなることを特徴とするグロープラグ。
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