JP6605944B2 - シールドトンネル内部の構築方法 - Google Patents
シールドトンネル内部の構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6605944B2 JP6605944B2 JP2015248580A JP2015248580A JP6605944B2 JP 6605944 B2 JP6605944 B2 JP 6605944B2 JP 2015248580 A JP2015248580 A JP 2015248580A JP 2015248580 A JP2015248580 A JP 2015248580A JP 6605944 B2 JP6605944 B2 JP 6605944B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- tunnel
- carriage
- invert block
- shield
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
このような後続台車を用いる場合、シールドトンネルの底部はそもそも円筒面であるため、後続台車の移動を安定させる必要がある。これは安全性の確保につながるのみならず、施工効率の向上につながる。
先ず、本発明に係るシールドトンネル内部の構築方法が適用されるシールドトンネルの内部構造例について、図1を参照して説明する。
図1はシールドトンネルのトンネル掘進方向と直交する断面図である。
インバートブロック102は、底面がシールドトンネル100の底面に沿う円筒面をなし、上面が水平な平坦面をなしている。
また、中間柱(中間壁)103は、トンネル軸方向に並設されるが、図2(A)の側面図に示したように、I形に形成されている。従って、複数の中間柱103をトンネル軸方向に接合すると、図2(B)に示されるように、隣合う中間柱103間に空間部103aが形成される。従って、この空間部103aを通ることで、中間柱103の列によって仕切られる2つの通路を行き来可能となる。
図3はシールドトンネルのトンネル掘進方向に沿う断面図である。
シールド機1は、筒状本体の前端部に配置される掘削用のカッターヘッド2と、カッターヘッド2による掘削土を後方へ排出する排土機構(スクリューコンベア3、4)と、カッターヘッド2により掘削されたトンネルの壁面にセグメントを組み付けるセグメント組み付け機構(エレクタ7)と、筒状本体を掘削と共に前進させる推進機構(シールドジャッキ9)と、を含んで構成される。
ここでは、後続台車11はシールド機1の後方に連結ビーム10により連結され、シールド機1の前進に伴い、シールド機1に牽引されて移動する。従って、後続台車11は移動の動力を必要とせずに、常時シールド機1との好適な位置関係を維持できる。但し、後続台車11として自走式のものを用いてもよい。
尚、後続台車11は門型で、資機材運搬車両12は門型の後続台車11の中央空間へ進入可能である。
場所打ちコンクリートの固化には1週間程度の時間を要するが、場所打ちエリアから十分に離れた後方位置で、中間柱103及び床版106の設置を行うことで、施工の進行に影響を与えることはない。
詳しくは、先ず、中間柱103を吊り上げて運搬し、図1で説明したように、インバートブロック102上に降ろして設置する。このとき、ピン挿入型継手(ワンパス継手)を用いることで、ワンタッチで連結固定できる。次に、床版106を吊り上げて運搬し、図1で説明したように、中間柱103の上端と側壁ブラケット105とに架け渡して、設置する。
尚、中間柱103及び床版106を資機材運搬車両16から吊り上げてそのまま設置する方式とする他、一旦、床版設置台車15に荷卸ししてから設置する方式としてもよい。
これにより、セグメント坑の構築(セグメント101の組み立て)後、速やかにトンネル底部にインバートブロック102を構築でき、その上を移動させることで、後続台車11の移動を安定させることができる。また、インバートブロック102の上を作業ヤードとして使用することができ、シールドトンネルの施工効率を向上させることができる。
その一方、床面の構築は、後続台車11より後方であれば、位置や時期が限定されることはなく、従ってまとめて構築できるので、施工効率を向上させることが可能となる。
図4はシールドトンネルのトンネル掘進方向と直交する断面図である。図1と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
インバートブロック102は、底面がシールドトンネル100の底面に沿う円筒面をなし、上面が水平な平坦面をなしている。
左右両側のボックスカルバート112は、トンネル軸方向に延びる中空部を有する扇型の断面形状をしている。
従って、資機材運搬車両16は、坑口側から、ボックスカルバート111の中空部を通って、床面構築部材であるボックスカルバート111、112を運搬する。
2 カッターヘッド
3、4 スクリューコンベア
5、6 ベルトコンベア
7 エレクタ
8 セグメント搬送台車
9 シールドジャッキ
10 連結ビーム
11 後続台車
12 資機材運搬車両(セグメント及びインバートブロック運搬用)
13、14 クレーン
15 床版設置台車
16 資機材運搬車両(中間柱及び床版運搬用)
17 クレーン
100 シールドトンネル
101 セグメント
102 インバートブロック
103 中間柱(中間壁)
104 ボルト継手又はピン挿入型継手
105 側壁ブラケット
106 床版
107 路面
108 路床
109 コンクリート打設位置
111、112 ボックスカルバート
Claims (9)
- 先端部で地中を掘削し後方部でセグメントを組み立てるシールド機と、前記シールド機の後方に配置されて前記シールド機の掘進に伴って移動する後続台車と、を用いて、シールドトンネルを構築しつつ、トンネル底部にインバートブロックを設置し、その上に床面 構築部材を設置することにより、床面を構築する、シールドトンネル内部の構築方法であ って、
前記シールド機と前記後続台車との間で、トンネル底部にインバートブロックを設置し、
前記後続台車は、設置済みのインバートブロック上を移動させ、
前記後続台車の後方で、前記インバートブロックの上方に床面構築部材を設置することにより、床面を構築することを特徴とする、シールドトンネル内部の構築方法。 - 前記床面構築部材の設置は、別の台車に装備された設置装置により行い、前記別の台車は、構築済みの床面上を移動させることを特徴とする、請求項1記載のシールドトンネル内部の構築方法。
- 先端部で地中を掘削し後方部でセグメントを組み立てるシールド機と、前記シールド機の後方に配置されて前記シールド機の掘進に伴って移動する後続台車と、を用いて、シールドトンネルを構築しつつ、
前記シールド機と前記後続台車との間で、トンネル底部にインバートブロックを設置し、
前記後続台車は、設置済みのインバートブロック上を移動させ、
前記後続台車の後方で、前記インバートブロックの上方に床面構築部材を設置することにより、床面を構築し、
前記床面構築部材の設置は、別の台車に装備された設置装置により行い、前記別の台車 は、構築済みの床面上を移動させることを特徴とする、シールドトンネル内部の構築方法。 - 前記インバートブロックは、その底面がトンネル底面に沿う曲面で、上面が平坦面であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のシールドトンネル内部の構築方法。
- 坑口から前記後続台車へ前記セグメント及び前記インバートブロックを運搬する車両は、床面下の設置済みのインバートブロック上を走行させることを特徴とする、請求項1〜 請求項4のいずれか1つに記載のシールドトンネル内部の構築方法。
- 前記床面構築部材は、前記インバートブロックのトンネル幅方向中央部上に設置される床版支持部材、及び、前記床版支持部材上に支持されて床面を形成する床版を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のシールドトンネル内部の構築方法。
- 前記床面構築部材は、トンネル両側部に場所打ちコンクリートにより構築される側壁ブラケット、及び、前記側壁ブラケットに支持されて床面を形成する床版を含み、前記床版の設置は、前記側壁ブラケットの構築後に実施することを特徴とする、請求項1〜請求項 6のいずれか1つに記載のシールドトンネル内部の構築方法。
- 前記床面構築部材は、その上面にて床面を形成するボックスカルバートを含むことを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のシールドトンネル内部の構築方法。
- 前記インバートブロックと前記床面構築部材とは、ワンパス継手により連結固定することを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のシールドトンネル内部の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015248580A JP6605944B2 (ja) | 2015-12-21 | 2015-12-21 | シールドトンネル内部の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015248580A JP6605944B2 (ja) | 2015-12-21 | 2015-12-21 | シールドトンネル内部の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017115316A JP2017115316A (ja) | 2017-06-29 |
JP6605944B2 true JP6605944B2 (ja) | 2019-11-13 |
Family
ID=59233798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015248580A Active JP6605944B2 (ja) | 2015-12-21 | 2015-12-21 | シールドトンネル内部の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6605944B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6605943B2 (ja) * | 2015-12-21 | 2019-11-13 | 鹿島建設株式会社 | トンネル内部構造及びその構築方法 |
JP7473296B2 (ja) * | 2018-12-03 | 2024-04-23 | 大成建設株式会社 | インバートおよびインバートの施工方法 |
CN110454190B (zh) * | 2019-08-01 | 2024-06-21 | 中建五局土木工程有限公司 | 一种连接单轨梁支座与盾构管片的连接结构及其施工方法 |
CN117266879B (zh) * | 2023-11-23 | 2024-01-26 | 中国矿业大学(北京) | 一种集成磁悬浮轨道的拼装式盾构管片组件 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2821959B2 (ja) * | 1991-08-19 | 1998-11-05 | 帝都高速度交通営団 | 既設柱列構造物の補修工法 |
JPH0771197A (ja) * | 1993-09-03 | 1995-03-14 | Komatsu Ltd | セグメント搬送装置 |
JPH0821196A (ja) * | 1994-07-07 | 1996-01-23 | Masahiro Yoshida | セグメント式円形トンネルにおける床組み構造及びプレキャスト式床組み構造を有するセグメント式円形トンネルの構築方法 |
JP3881210B2 (ja) * | 2001-10-19 | 2007-02-14 | 鹿島建設株式会社 | トンネル床版構築方法およびトンネル |
JP4318042B2 (ja) * | 2005-01-24 | 2009-08-19 | 清水建設株式会社 | トンネル工法 |
JP4715610B2 (ja) * | 2006-04-17 | 2011-07-06 | 鹿島建設株式会社 | トンネル内部の構築工法 |
JP2008308854A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Ohbayashi Corp | トンネル内道床部の構築方法及びその道床部 |
JP5444169B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2014-03-19 | 鹿島建設株式会社 | シールドトンネルの施工方法 |
JP5686693B2 (ja) * | 2011-07-26 | 2015-03-18 | 鹿島建設株式会社 | インバートの施工方法及びプレキャスト部材 |
-
2015
- 2015-12-21 JP JP2015248580A patent/JP6605944B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017115316A (ja) | 2017-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6605944B2 (ja) | シールドトンネル内部の構築方法 | |
JP5444169B2 (ja) | シールドトンネルの施工方法 | |
JP5485076B2 (ja) | トンネルの施工装置及び施工方法 | |
JP5492342B1 (ja) | シールドトンネル用床版、シールドトンネルの床版構築方法、及び、シールドトンネルの施工方法 | |
JP5584813B2 (ja) | シールドトンネルの施工方法 | |
JP4318042B2 (ja) | トンネル工法 | |
JP6529378B2 (ja) | インバート施工方法、トンネル施工方法およびトンネル用テルハクレーン | |
JP2016084681A (ja) | 搬送装置および搬送方法 | |
JP4723469B2 (ja) | シールド掘進機後方の坑内作業設備 | |
CN105569671A (zh) | 丁字形暗挖隧道盾构施工运送碴土***及运送方法 | |
JP2017048588A (ja) | 掘削物の搬出システムおよび搬出方法 | |
JP4765119B2 (ja) | トンネル資材の搬送方法及び搬送装置 | |
JP6549411B2 (ja) | シールドトンネルの床版構築方法 | |
JP2013104196A (ja) | トンネル施工装置、及び、トンネルの施工方法 | |
JP5528049B2 (ja) | トンネル掘削装置 | |
JP6463897B2 (ja) | シールドトンネル用の枕木およびシールドトンネル用の枕木の盛り替え方法。 | |
JP3831900B2 (ja) | トンネル施工方法 | |
JP2018053456A (ja) | セグメントストック兼自動搬送装置 | |
JPH03129099A (ja) | シールド工法におけるトンネルの覆工方法および設備 | |
JP2014224351A (ja) | シールドトンネルにおける坑内搬送システム | |
JP6234423B2 (ja) | 資機材供給装置 | |
JP7231151B2 (ja) | 資材輸送システム | |
JP4392609B2 (ja) | トンネル資材搬送装置 | |
JP5497585B2 (ja) | シールドトンネルにおけるセグメント形状保持装置 | |
JP5279676B2 (ja) | 函体組立装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180427 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190205 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190403 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190404 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191017 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6605944 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |