JP6600245B2 - 光通信システム及び光通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、TWDM−PON(Time and Wavelength Division Multiplexing-Passive Optical Network)の波長切り替え動作時における通信断時間を削減する光通信システム及び光通信方法に関する。
近年、急速なインターネットの普及に伴い、光アクセスシステムの大容量化、高度化、経済化が求められている。そのようなシステムを実現する手法としてPONの研究が進められている。PONとは、光パワースプリッタなどの光受動素子により複数ユーザからの複数伝送路を単一伝送路に集線することで、センタ装置と光受動素子との間の伝送路を複数ユーザで共有することのできる経済化に有利な光アクセス通信システムである。
現在日本では、1Gbps級の回線容量を最大32ユーザで時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)によって共有する経済的な光アクセス通信システムGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)−PON)が導入されている。これにより、FTTH(Fiber To The Home)サービスがユーザにとって現実的な料金で提供されることとなり、急速に普及してきた。
一方、さらなる大容量化のニーズに対応可能な次世代光アクセスシステムとして、10Gbps級の10G−EPONの研究が進められており、2009年にIEEE標準化が完了した。この方式では、光送受信器のビットレート増大により、伝送路部分は既存のGE−PONと同一のものを利用しつつも大容量化が可能なシステムである。また、高精細映像サービスなど、サービスによっては10Gbps級を超える大容量化が求められることも考えられる。しかし、送受信器のビットレートのさらなる高速化(40または100Gbps級)は、送受信器の大幅なコスト増を招き、実用的なシステムとならないことが課題であった。
経済的な大容量化を実現する手段として、帯域要求量に応じて局側装置内の光送受信器を段階的に増設することができるように、光送受信器に波長可変性を付与し、時分割多重と波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)を組み合わせた波長可変型TWDM−PONが報告されている(例えば、非特許文献1の図1参照)。
TWDM−PONシステムでは、加入者側装置又は局側装置に波長可変性を有する光送受信器が必要となり、受信段においては、波長多重化されたN(Nは自然数)波の信号光から、波長可変フィルタを用いて任意の波長を選択して受信する方式が、コストの面から精力的に検討されている。また、高速波長切り替え動作を実現する構成として、各波長を受信するPD(Photodiode)アレイを用いてWDM信号の全波長を一括受信し、後段に配置された電気スイッチを用いて任意の波長を選択して受信する構成も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
次に、図4を参照して、TWDM−PONにおける波長切り替えを動作を説明する。図4は、TWDM−PONにおける波長切り替えを動作を示すシーケンス図である。図4は、ONU(Optical Network Unit:加入者側の光回線終端装置)の波長をSource(波長切り替え元) OLT(Optical Line Terminal:局側の光回線終端装置)の波長からTarget(波長切り替え先) OLTの波長へと遷移させる場合の動作を示す図である。
まず、波長切り替え元のOLTは、波長切替開始指示信号(Tuning_Control)を用いてONUに対して、波長切替開始を指示する。この波長切替開始指示信号は、切替先波長、切替開始条件を指定する(ステップS51)。
そして、2つのOLTは、それぞれ波長切替動作grant(PLOAMu grant)をONUに対して送信する(ステップS52、S53)。このとき、波長切替開始直後では、2つの波長切替動作grantのうち、波長切り替え先OLTからのものは受信されない。
次に、ONUは、波長切り替え可能な状態であれば、波長切替応答信号(Tuning_Response(ACK))を返し(ステップS54)、切り替えを実施する。
波長切り替え指示後、波長切り替え元OLTと波長切り替え先OLTから完了通知を報告するよう波長切替動作grantを与え続ける(ステップS55〜S58)。ここで切り替え元もgrantを送信するのは、波長切替失敗時に元の波長への切り替えしを可能とするためである。
切り替えを完了し、波長切り替え先OLTからの波長切替動作grant(ステップS58)を受けたら、完了通知を、波長切替OLTに対して送信する(ステップS59)。完了通知は、波長切替完了通知信号(Tuning_Response(Complete_u))をONUが送信することにより行う。
そして、2つのOLTは、それぞれ波長切替動作grantをONUに対して送信する(ステップS60、S61)。このときの2つの波長切替動作grantのうち、波長切替元OLTからのものは受信されない。
次に、ONUは、波長切替完了通知信号を波長切替先OLTに対して、送信し(ステップS62)、波長切替先OLTから送信される波長切替動作完了信号(Tuning_Control(Complete_d))をONUが受信すれば波長切り替えは完了である(ステップS63)。そして、受信するまで波長切替動作確認信号(Complete_u)を送り続ける。
そして、波長切替先OLTは、下り信号データをONUに送信し(ステップS64)、ONUは、上り信号データを波長切替先OLTに対して送信する(ステップS65)。
この動作を波長の遷移を波長差が大きくなるような遷移した場合と波長差が小さい場合とで比較する。ここでONUは、温度制御型の送受信デバイスにおいては、λ1からλ4は、波長の大きさの順番とする。温度制御型の送受信デバイスは、波長切り替えの際に、レーザの温度を制御することで、使用する波長を変更するものである。TEC(Thermo electric Cooler)等で温度制御がなされる。
ここで、図5を参照して、波長差が小さい遷移の場合として、波長λ1からλ2への遷移動作を説明する。図5は、波長差が小さい遷移の場合として、波長λ1からλ2への遷移動作を示すシーケンス図である。ここでは、OSU(Optical Subscriber Unit)として、OSU1〜4が備えられており、それぞれ、波長λ1〜λ4が割り当てられている。
まず、OSU1は、ONUに対して、波長切替開始指示信号を送信して波長切替開始を指示する(ステップS71)。そして、2つのOSU1とOSU2は、それぞれ波長切替動作grantをONUに対して送信する(ステップS72、S73)。このときの2つの波長切替動作grantのうち、OSU2からのものは受信されない。
次に、ONUは、波長切り替え可能な状態であれば、波長切替応答信号を返す(ステップS74)。切り替え指示後、TCレイヤの波長切替時間の間、切り替え元(OSU1)と切り替え先(OSU2)から完了通知を報告するよう波長切替動作grantを与え続ける(ステップS75〜S78)。
次に、切り替えを完了し、波長切替動作grant(ステップS77)を受けたら、ONUは、完了通知を送信する(ステップS79)。完了通知は、波長切替動作応答信号をONUが送信することにより行う。
そして、2つのOLTは、それぞれ波長切替動作grantをONUに対して送信する(ステップS80、S81)。このときの2つの波長切替動作grantのうち、OSU1からのものは受信されない。
次に、ONUは、d回目の波長切替応答信号をOSU2に対して、送信する(ステップS82)。そして、OSU2は、下り信号データをONUに送信し(ステップS83)、ONUは、上り信号データをOSU2に対して送信する(ステップS84)。
次に、図6を参照して、波長差が大きい遷移の場合として、波長λ1からλ4への遷移動作を説明する。図6は、波長差が大きい遷移の場合として、波長λ1からλ4への遷移動作を示すシーケンス図である。
まず、OSU1は、ONUに対して、波長切替開始指示信号を送信して波長切替開始を指示する(ステップS91)。そして、2つのOSU1とOSU2は、それぞれ波長切替動作grantをONUに対して送信する(ステップS92、S93)。このときの2つの波長切替動作grantのうち、OSU4からのものは受信されない。
次に、ONUは、波長切り替え可能な状態であれば、波長切替応答信号を返す(ステップS94)。切り替え指示後、TCレイヤの波長切替時間の間、切り替え元(OSU1)と切り替え先(OSU2)から完了通知を報告するよう波長切替動作grantを与え続ける(ステップS95〜S102)。
次に、切り替えを完了し、波長切替動作grant(ステップS101)を受けたら、ONUは、完了通知を送信する(ステップS103)。完了通知は、波長切替応答信号をONUが送信することにより行う。
以下の処理動作は、図5に示すステップS80〜S84と同様のため、詳細な説明を省略する。
特開2014−138291号公報
前述したように、図5に示すシーケンスと図6にシーケンスでは、波長切替時間が異なり、隣り合う波長(λ1からλ2)への遷移時間に比べて、波長λ1からλ4のように遷移する波長の差が大きくなると、隣接波長間の切替時間より、多くの時間を要するという問題がある。
また、ONUに波長可変送受信器が実装されるが、その際、送信受信で波長切替クラス(989.3で規定され、10μsから1sまでの間で3クラスある。)の異なるデバイスが使用される可能性もある。このような実装においては、上り下りで固定されたペアリング波長を使用するシーケンスにおいて、前述のような光トランシーバをONUに用いた場合、波長切替速度の遅いデバイス性能に波長切替時間が律束されるという波長切り替え時の問題がある。
この切り替え時間による遅延時間は、リアルタイム性などの低遅延特性を要求するサービス品質に影響する恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、送受信器に波長切り替え速度の異なるデバイスを用いても、波長切替による通信不可時間を短縮することができる光通信システム及び光通信方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、加入者側装置と局側装置とが接続され、複数の上り下り信号を一心双方向伝送し、前記加入者側装置と前記局側装置とが使用する複数の波長を切替えて通信を行う光通信システムであって、加入者側装置の光回線終端装置が送受信波長を変更する際に、変更先の波長に遷移するまで、切替先の波長が短波長側であれば短波長側、切替先の波長が長波長側であれば長波長側の隣接波長への波長切替手順を繰り返すことにより、変更先の波長へ切り替える光通信システムである。
本発明の一態様は、前記光通信システムであって、送信波長また受信波長のいずれか一方を先に変更先の波長に切り替え、その後他方の送信波長または受信波長を変更先の波長に切り替える。
本発明の一態様は、前記光通信システムであって、送信器と受信器の波長切替速度が異なる光回線終端装置において、送受信波長を変更する際に、前記送信器及び前記受信器のうち、前記波長切替速度が速い機器の波長を先に変更先波長に切り替えた後、前記波長切替速度が遅い機器の波長を変更先波長に遷移するまで、短波長側または長波長側の隣接波長への前記波長切替手順を繰り返す。
本発明の一態様は、加入者側装置と局側装置とが接続され、複数の上り下り信号を一心双方向伝送し、前記加入者側装置と前記局側装置とが使用する複数の波長を切替えて通信を行う光通信システムが行う光通信方法であって、加入者側装置の光回線終端装置が送受信波長を変更する際に、変更先の波長に遷移するまで、切替先の波長が短波長側であれば短波長側、切替先の波長が長波長側であれば長波長側の隣接波長への波長切替手順を繰り返すことにより、変更先の波長へ切り替える光通信方法である。
本発明によれば、送受信器に波長切り替え速度の異なるデバイスを用いても、波長切替による通信不可時間を短縮することができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態による光通信システムの構成を示すブロック図である。 波長切替速度が送信(Tx)が高速で、受信(Rx)が低速の場合の波長切替動作を示すシーケンス図である。 波長切替速度が送信(Tx)が低速で、受信(Rx)が高速の場合の波長切替動作を示すシーケンス図である。 TWDM−PONにおける波長切り替えを動作を示すシーケンス図である。 波長差が小さい遷移の場合として、波長λ1からλ2への遷移動作を示すシーケンス図である。 波長差が大きい遷移の場合として、波長λ1からλ4への遷移動作を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態によるTWDM−PONを用いた光通信システムを説明する。
図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は、局側装置のOLTである。OLT1は、使用波長がλ1〜λ4の4つのOSU1a〜OSU4dを備えている。符号2は、各OSU1a〜OSU4dと接続されるカップラーである。符号3は、カップラー2と対向するカップラーである。符号4は、加入者側装置のONUである。カップラー3には、複数のONUが接続されることになるが、ここでは、1つのONUのみを図示している。
図1に示す光通信システムは、複数の上り下り信号を一心双方向伝送し加入者側装置と局側装置とが接続され、加入者側装置と局側装置が複数の波長を切替えて通信を行う波長多重光通信システムである。本実施形態では、ONU4が送受信波長を変更する際に、変更先の波長に遷移するまで、切替先の波長が短波長側であれば短波長側もしくは、切替先の波長が長波長側であれば長波長側の隣接波長への波長切替手順を繰り返すものである。
本実施形態では、送信波長また受信波長のどちらか一方を先に変更先の波長に切り替え、その後他方の送信波長または受信波長を変更先の波長に切り替えるようにしてもよい。
また、送信器と受信器のいずれかに波長切替速度が速いデバイスを搭載したONUで送受信波長を変更する際に、送信器と受信器のいずれか速いデバイスの波長を先に変更先波長に切り替えた後、送信器と受信器のいずれか遅いデバイスの波長を変更先波長に遷移するまで、短波長側もしくは長波長側の隣接波長への波長切替手順を繰り返すようにしてもよい。
<第1実施形態>
次に、本発明の第1実施形態による光通信システムを説明する。図2を参照して、本発明の第1実施形態による光通信システムにおいて、波長切替速度が送信(Tx)では高速で、受信(Rx)では低速の場合の波長切替動作を説明する。図2は、波長切替速度が送信(Tx)では高速で、受信(Rx)では低速の場合の波長切替動作を示すシーケンス図である。ここでは波長をλ1(OSU1)からλ4(OSU4)へと遷移する動作を説明する。
まず、OSU1aは、波長切り替え開始指示信号を用いて、ONU4に対して、波長切替開始を指示する(ステップS1)。
そして、2つのOSU1aとOSU2bは、それぞれ波長切替動作grantをONU4に対して送信する(ステップS2、S3)。このときの2つの波長切替動作grantのうち、OSU2bからのものは受信されない。図2において、○に斜線は、受信できないことを示している。
これを受けて、ONU4は、波長切替応答信号をOSU4dに対して送信し(ステップS4)、波長切替開始を応答する。このとき、ONU4の送信器(Tx)は高速のためは波長λ4にすぐに切り替えが完了し、OSU4dに対して波長切替開始を応答するが、受信器(Rx)は波長λ2に向けて制御開始し、まず、λ1からλ2への切替を行う。
このとき、OSU1aとOSU2bは、それぞれ波長切替動作grantをONU4に対して送信する動作を繰り返す(ステップS5、S6)。この時点で、ONU4は、この波長切替動作grantを受信することができない。さらに、OSU1aとOSU2bは、それぞれ波長切替動作grantをONU4に対して送信する動作を行う(ステップS7、S8)。
そして、ONU4の受信器(Rx)が波長λ2の下り信号を受信できたら(ステップS7)、OSU4dに向けて波長切替完了通知信号を送信する(ステップS9)。
次に、ONU4は、このタイミングでOSU2bからONU向けの下り信号のダウンロードを行う(ステップS10)。そして、ONU4の受信器(Rx)が波長λ2からλ3へと遷移し、同様にONU4の受信器(Rx)が波長λ3の下り信号を受信したら、ONU4は、OSU4dに向けて波長切替完了通知信号を送信する。
次に、ONU4から上り信号がある場合、ONU4は、この上り信号をOSU4dに対して送信する(ステップS11)。
そして、このタイミングでOSU3cからONU向けの下り信号のダウンロードを行う(ステップS12)。
次に、前述した動作と同様に、ONU4の受信器(Rx)が波長λ4の下り信号を受信したら、OSU4dに向けて波長切替完了通知信号を送信する。そして、このタイミングでOSU4dからONU向けの下り信号のダウンロードを行う(ステップS13)。
このように、送信器(Tx)は高速のため、波長λ4にすぐに切り替えが完了し、OSU4dに対して波長切替開始を応答するが、受信器(Rx)は波長λ2に向けて制御開始し、受信器(Rx)が波長λ2の下り信号を掴んだら、OSU4dに向けて切替完了通知を発信する。そして、このタイミングでOSU2bからONU向けの信号のダウンロードを行う。そして、受信器(Rx)が波長λ2からλ3へと遷移し、同様に受信器(Rx)がλ3下り信号を掴んだら、OSU4dに向けて切替完了通知を発信する。そして、このタイミングでOSU3cからONU向けの信号のダウンロードを行う。そして最後に、受信器(Rx)が波長λ4の下り信号を掴んだら、OSU4に向けて切替完了通知を発信する。そして、このタイミングでOSU4からONU向けの信号のダウンロードを行う。
この構成によれば、波長の切り替えの途中においても、上り下り信号において波長の異なるペアを組み合わせることで、信号の送受信をできるようにし、見かけ上の波長切替時間を短縮できることとなる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態による光通信システムを説明する。図3を参照して、本発明の第2実施形態による光通信システムにおいて、波長切替速度が送信(Tx)が低速で、受信(Rx)が高速の場合の波長切替動作を説明する。ここでは波長をλ1(OSU1)からλ4(OSU4)へと遷移する場合について説明する。
まず、OSU1aは、波長切り替え開始指示信号を用いて、ONU4に対して、波長切替開始を指示する(ステップS21)。
そして、2つのOSU1aとOSU4dは、それぞれ波長切替動作grantをONU4に対して送信する(ステップS22、S23)。このときの2つの波長切替動作grantのうち、OSU4dからのものは受信されない。
これを受けて、ONU4は、波長切替応答信号をOSU1aに対して送信し(ステップS24)、波長切替開始を応答する。
そして、2つのOSU1aとOSU4dは、それぞれ波長切替動作grantをONU4に対して送信する(ステップS25、S26)。このときの2つの波長切替動作 grantのうち、OSU1aからのものは受信されない。
続いて、ONU4は、波長切替応答信号を送信するが受信されない(ステップS27)。
そして、2つのOSU1aとOSU4dは、それぞれ波長切替動作grantをONU4に対して送信する(ステップS28、S29)。このときの2つの波長切替動作grantのうち、OSU1aからのものは受信されない。
次に、ONU4は、波長切替完了通知信号をOSU2bに対して送信する(ステップS30)。
次に、OSU4dは、ONU向けの下り信号のダウンロードを行う(ステップS31)。また、OSU2bに対して、上り信号がある場合、ONU4は、この上り信号をOSU2bに対して送信する(ステップS32)。そして、OSU4dは、ONU向けの下り信号のダウンロードを行う(ステップS33)。
前述した動作を繰り返し行うことにより、上り信号と下り信号の送受信は維持しながら波長をλ1からλ4へ順に切替えを行う。
このように、送信器(Tx)は低速であるため、送信器(Tx)は波長λ1に対して、波長切替開始を応答し、一方、受信器(Rx)は波長λ4に受信波長の切替をすぐに完了する。そのため、送信器(Tx)はOSU2に向け波長切替応答信号を送信し、波長切替を実施するが、受信器(Rx)は状態維持となる。上り信号の通信が確立したら、OSU2は下り信号送信開始し、ONUは上り信号をOSU4に向けて送信することができる。
この構成によれば、波長の切替の途中においても、上り下り信号において波長の異なるペアを組み合わせることで、信号の送受信をできるようにし、見かけ上の波長切替時間を短縮できることとなる。
以上説明したように、本実施形態による波長切替動作は、波長多重及び時分割多重を組み合わせたPON(Passive Optical Networks)における、TWDM−PONに適用可能である。
従来のTDM−PONでの帯域不足の解消する新規技術としてTWDM−PONが検討されているが、今後TWDM−PONでは通信中での波長の切替が行われることとなるが、その切替中での遅延が課題となる。
本実施形態による波長切替処理は、ONUが送受信波長を変更する際に、変更先の波長に遷移するまで、短波長側もしくは長波長側の隣接波長への波長切り替え手順を繰り返し、波長の遷移中での信号処理を可能とすることで、TWDM−PONにおける波長切り替え中の遅延を解消することができる。これにより、ユーザサービス等の向上に寄与することができる。
特に、波長の切り替えの途中においても、上り下り信号のペアを適切に組み合わせることで、信号の送受信をできるようにしつつ、見かけ上の波長切替時間を短縮できるようにした。これにより、従来必要だった制御信号をやり取りする制御動作を削減することができる。
前述した実施形態における光通信システムの全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
送受信器に切り替え速度の異なるデバイスを用いても、波長切替による通信不可時間を短縮することが不可欠な用途にも適用できる。
1・・・OLT(局側装置)、a・・・OSU1、b・・・OSU2、c・・・OSU3、d・・・OUS4、2、3・・・カップラー、4・・・ONU(加入者側装置)

Claims (4)

  1. 加入者側装置と局側装置とが接続され、複数の上り下り信号を一心双方向伝送し、前記局側装置から前記加入者側装置に対し送信される波長切替制御信号の指示に基づいて、前記加入者側装置と前記局側装置とが使用する複数の波長を切替えて通信を行う光通信システムであって、
    加入者側装置の光回線終端装置が送受信波長を変更先の波長に段階的に切り替えていく際に、前記変更先の波長が短波長側であれば現在の波長を短波長側の隣接波長に切り替える波長切替手順を、前記変更先の波長が長波長側であれば現在の波長を長波長側の隣接波長に切り替える波長切替手順を、それぞれ前記隣接波長が前記変更先の波長に至るまで繰り返し実行し、ある波長切替手順が完了してから次の波長切替手順を開始するまでの間に波長の異なる上り下り信号を送受信する、
    光通信システム。
  2. 加入者側装置と局側装置とが接続され、複数の上り下り信号を一心双方向伝送し、前記局側装置から前記加入者側装置に対し送信される波長切替制御信号の指示に基づいて、前記加入者側装置と前記局側装置とが使用する複数の波長を切替えて通信を行う光通信システムであって、
    加入者側装置の光回線終端装置は、変更先の波長が短波長側であれば現在の波長を短波長側の隣接波長に切り替える波長切替手順を、前記変更先の波長が長波長側であれば現在の波長を長波長側の隣接波長に切り替える波長切替手順を、それぞれ前記隣接波長が前記変更先の波長に至るまで繰り返し実行することにより、送受信波長を前記変更先の波長に段階的に切り替え、
    前記加入者側装置の光回線終端装置は、送信波長または受信波長のいずれか一方を先に前記変更先の波長に切り替え、その後他方の送信波長または受信波長を前記変更先の波長に切り替える、
    通信システム。
  3. 加入者側装置と局側装置とが接続され、複数の上り下り信号を一心双方向伝送し、前記局側装置から前記加入者側装置に対し送信される波長切替制御信号の指示に基づいて、前記加入者側装置と前記局側装置とが使用する複数の波長を切替えて通信を行う光通信システムであって、
    加入者側装置の光回線終端装置は、変更先の波長が短波長側であれば現在の波長を短波長側の隣接波長に切り替える波長切替手順を、前記変更先の波長が長波長側であれば現在の波長を長波長側の隣接波長に切り替える波長切替手順を、それぞれ前記隣接波長が前記変更先の波長に至るまで繰り返し実行することにより、送受信波長を前記変更先の波長に段階的に切り替え、
    前記加入者側装置の光回線終端装置は、送信器と受信器の波長切替速度が異なる場合、送受信波長を変更する際に、前記送信器及び前記受信器のうち、前記波長切替速度が速い機器の波長を先に前記変更先の波長に切り替えた後、前記波長切替速度が遅い機器の波長が前記変更先の波長に遷移するまで、短波長側または長波長側の隣接波長への前記波長切替手順を繰り返し実行
    通信システム。
  4. 加入者側装置と局側装置とが接続され、複数の上り下り信号を一心双方向伝送し、前記局側装置から前記加入者側装置に対し送信される波長切替制御信号の指示に基づいて、前記加入者側装置と前記局側装置とが使用する複数の波長を切替えて通信を行う光通信システムが行う光通信方法であって、
    加入者側装置の光回線終端装置が送受信波長を変更先の波長に段階的に切り替えていく際に、前記変更先の波長が短波長側であれば現在の波長を短波長側の隣接波長に切り替える波長切替手順を、前記変更先の波長が長波長側であれば現在の波長を長波長側の隣接波長に切り替える波長切替手順を、それぞれ前記隣接波長が前記変更先の波長に至るまで繰り返し実行し、ある波長切替手順が完了してから次の波長切替手順を開始するまでの間に波長の異なる上り下り信号を送受信する、
    光通信方法。
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