JP6599813B2 - 半導体集積回路及び半導体集積回路の設計方法 - Google Patents

半導体集積回路及び半導体集積回路の設計方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路及び半導体集積回路の設計方法に関する。
隣接して配置される信号線間で生じるクロストークを抑えるための技術の1つとして、バス信号線間に、それらを用いる通常動作モード時にローレベル又はハイレベルに論理固定される信号線、例えば診断動作モードで用いる信号線を介在させる技術が知られている。このほか、クロック信号線を、GND線又はVDD線(電源線)のいずれか一方とスキャン信号線との間に介在させる技術や、電源線間に介在させる技術等も知られている。
特開2004−119921号公報 特開2001−24172号公報 特開2000−236066号公報
半導体集積回路では、システムモード(通常動作モード)でその信号伝送に用いられる信号線にクロストークが生じ得るほか、スキャンモード(診断動作モード、テストモード)でもその信号伝送に用いられるテスト系信号線にクロストークが生じ得る。システムモード及びスキャンモードで生じるクロストークは、信号遅延やそのばらつき、それによるタイミングエラーや誤動作を引き起こし、半導体集積回路の性能及び品質を低下させる恐れがある。
本発明の一観点によれば、第1バス信号線と、前記第1バス信号線に隣接して配置された第1テスト系信号線とを含み、前記第1バス信号線を用いる動作モードであるシステムモードと、前記第1テスト系信号線を用いる動作モードであるスキャンモードとを有し、前記システムモード時に前記第1テスト系信号線の論理を固定し、前記スキャンモード時に前記第1バス信号線の論理を固定する半導体集積回路が提供される。
また、本発明の一観点によれば、回路モジュールを配置する工程と、前記回路モジュールに接続されるモード切り替え装置を配置する工程と、前記モード切り替え装置に接続される第1バス信号線、及び前記モード切り替え装置に接続され前記第1バス信号線に隣接する第1テスト系信号線を配置する工程とを含み、前記モード切り替え装置は、第1入力信号に基づき、前記第1バス信号線を用いる動作モードであるシステムモード時に前記第1テスト系信号線の論理を固定し、前記第1テスト系信号線を用いる動作モードであるスキャンモード時に前記第1バス信号線の論理を固定する半導体集積回路の設計方法が提供される。
開示の技術によれば、システムモード時及びスキャンモード時のクロストークを抑え、性能及び品質に優れる半導体集積回路を実現することが可能になる。
クロストーク抑制技術の例を示す図である。 半導体集積回路の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る半導体集積回路の信号波形の説明図である。 第1の実施の形態に係る半導体集積回路の別例を示す図である。 第2の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。 第3の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。 第4の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法の一例を示す図(その1)である。 第4の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法の一例を示す図(その2)である。 スキャンチェーン情報の一例を示す図である。 テスト系ネットの抽出処理の一例を示す図である。 端子位置の決定処理の一例を示す図である。 モード切り替え装置の一例を示す図である。 モード切り替え装置の配置例を示す図である。 電源線の配置例を示す図(その1)である。 電源線の配置例を示す図(その2)である。 バス信号線及びテスト系信号線の隣接配置例を示す図(その1)である。 バス信号線及びテスト系信号線の隣接配置例を示す図(その2)である。 第4の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。 半導体集積回路の第1の比較例を示す図である。 半導体集積回路の第2の比較例を示す図である。 第4の実施の形態に係る半導体集積回路の別例を示す図である。 第5の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。 第6の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。 第7の実施の形態に係るモード切り替え装置の論理回路変更処理の説明図である。 第7の実施の形態に係るモード切り替え装置の論理回路変更処理方法の一例を示す図である。 コンピュータのハードウェアの一例を示す図である。
はじめに、既存のクロストーク抑制技術の例を、図1を参照して述べる。
図1(A)はシールド配線技術の一例を示す図である。
クロストーク抑制技術の一例として、この図1(A)に示すように、バス信号線1000に隣接して、VDD又はVSSの電位レベルとされる電源線1100を配置するものがある。このようにバス信号線1000に隣接して電源線1100を配置することで、電源線1100を介して配置されるバス信号線1000間のカップリング容量を低減し、それらのクロストークを抑制する。
図1(B)は追加スペーシング配線技術の一例を示す図である。
クロストーク抑制技術の別例として、この図1(B)に示すように、バス信号線1000間に、配線を配置しない未配線トラック1200を設けるものがある。このようにバス信号線1000間に未配線トラック1200を設けて間隔をあけることで、隣接するバス信号線1000間のカップリング容量を低減し、それらのクロストークを抑制する。
図1(C)はバッファ挿入技術の一例を示す図である。
クロストーク抑制技術の更に別例として、この図1(C)に示すように、バス信号線1000に1つ又は複数のバッファ1300を挿入するものがある。このようにバス信号線1000にバッファ1300を挿入して配線長を短縮することで、隣接するバス信号線1000間のクロストークを抑制する。
図1(A)〜図1(C)に示すような各クロストーク抑制技術において、例えば、図1(A)に例示するシールド配線技術では、クロストーク、それによる信号遅延やそのばらつきの抑制、及びタイミングのQoR(Quality of Result)に対して一定の効果が得られる。しかし、各バス信号線1000に隣接して電源線1100を配置するために、レイアウトに制約が生じたり、余分な配線リソースが必要になったりする等、配線性の低下を招く可能性がある。
図1(B)に例示する追加スペーシング配線技術でも同様に、クロストーク及びそれによる信号遅延やそのばらつきの抑制、及びタイミングのQoRに対して一定の効果が得られる。しかし、未配線トラック1200を設けるために、他の配線がその配置に制約を受ける等の配線性の低下を招く可能性がある。
また、図1(C)に示すようなバッファ挿入技術では、クロストーク及びそれによる信号遅延やそのばらつきの抑制に対して一定の効果が得られる。しかし、冗長なバッファの挿入による配線性の低下、タイミングのQoRの低下を招く可能性がある。
ところで、半導体集積回路において、上記のようなバス信号線は、フリップフロップ(Flip Flop;FF)等のセル群を含む回路モジュール間の信号伝送に用いられる。このようなバス信号線が用いられ、半導体集積回路の通常動作が実行される。
半導体集積回路は、このようにバス信号線を用いて通常動作を実行する動作モードであるシステムモード(通常動作モード)に加え、テスト系信号線を用いてスキャンテストを実行する動作モードであるスキャンモード(テストモード)を有し得る。
図2は半導体集積回路の一例を示す図である。図2には、半導体集積回路の一例の要部平面レイアウト図を示している。
図2に示す半導体集積回路2000は、複数(一例として4つ)の回路モジュール2100を含む。例えば、半導体集積回路2000の設計において、回路モジュール2100は、階層レイアウトブロック(Hierarchy Layout Block;HLB)としてレイアウトされる。半導体集積回路2000には、システムモード時に、異なる回路モジュール2100間で信号伝送を行うため、例えば便宜上図2に実線で図示するような、バス信号線2200が配置される。尚、図2に実線で図示する各バス信号線2200は、多数のバス信号線の集合でもよい。
半導体集積回路2000が、バス信号線2200を用いるシステムモードに加え、スキャンテストを実行するスキャンモードを有する場合、半導体集積回路2000には、例えば便宜上図2に点線で図示するような、テスト系信号線2300が配置される。尚、図2に点線で図示するテスト系信号線2300は、多数のテスト系信号線の集合でもよい。
テスト系信号線2300は、例えば、各回路モジュール2100内のFF群の入力にマルチプレクサを挿入して所定の信号で切り替え可能にしたスキャンFFを、チェーン状に接続したスキャンチェーン(スキャンパス)を含む。スキャンモード時には、スキャンチェーンの入力端子TDIに信号を入力し、出力端子TDOから出力される信号を検出して、スキャンテストが行われる。
半導体集積回路のスキャンモードに用いられるテスト系信号線は、上記のように、各回路モジュール内のFF群、及び回路モジュール間を接続するように配置される。このテスト系信号線には、各種テスト系信号が伝送される。テスト系信号には、例えば、FF群の接続に関する情報を含むスキャンチェーン情報、スキャンチェーンの入出力端子(TDI−TDO)に関する情報を含むTDI−TDOチェーン情報が含まれ得る。このほか、テスト系信号には、スキャンモードへの切り替えを制御するためのテスト系コントロール信号、FF群に入力されるスキャンモード信号又はテストモード信号、IJTAG等のテスト用シリアル接続信号及びその制御信号等が含まれ得る。
半導体集積回路では、システムモード時に、その信号伝送に用いられるバス信号線でクロストークが生じ得るほか、スキャンモード時にも、その信号伝送に用いられるテスト系信号線でクロストークが生じ得る。スキャンモード時には、テスト系信号線間や、スキャンモード時にシステムが動作する場合はテスト系信号線とバス信号線との間で、クロストークが生じ得る。システムモード時のクロストークは、半導体集積回路の性能及び品質の低下を招く恐れがある。また、スキャンモード時のクロストークも、そのスキャンテストの結果に影響を及ぼし、テスト結果に基づいて製造される半導体集積回路の性能及び品質の低下を招く恐れがある。
半導体集積回路のバス信号線に対しては、上記図1(A)〜図1(C)に示したようなクロストーク抑制技術が適用可能であり、テスト系信号線に対しても同様に、上記図1(A)〜図1(C)に示したようなクロストーク抑制技術を適用することは可能である。しかし、上記のように、そのようなクロストーク抑制技術を適用することで、配線性の低下、タイミングのQoRの低下を招く可能性がある。
以上のような点に鑑み、ここでは以下に実施の形態として示すような手法を用い、システムモード及びスキャンモードを有する半導体集積回路のクロストークを抑制し、高性能及び高品質の半導体集積回路を実現する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図3は第1の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。
図3に示す半導体集積回路1は、回路モジュール10、モード切り替え装置20、バス信号線30、テスト系信号線40、及び回路モジュール50を含む。
回路モジュール10及び回路モジュール50はそれぞれ、図示しないFF等のセル群を含む。
回路モジュール10は、モード切り替え装置20を介してバス信号線30と接続されるバス信号端子11(出力端子)、及びモード切り替え装置20を介してテスト系信号線40と接続されるテスト系信号端子12(出力端子)を含む。バス信号端子11とテスト系信号端子12とは、隣接して配置される。
回路モジュール50は、バス信号線30と接続されるバス信号端子51(入力端子)、及びテスト系信号線40と接続されるテスト系信号端子52(入力端子)を含む。バス信号端子51とテスト系信号端子52とは、隣接して配置される。
モード切り替え装置20は、入力されるマスク信号maskに基づき、半導体集積回路1の動作モードを、スキャンモードを停止させてシステムモードにする機能、及びシステムモードを停止させてスキャンモードにする機能を有する論理回路を含む。モード切り替え装置20は、バス信号端子11とバス信号端子51との間、及びテスト系信号端子12とテスト系信号端子52との間の、例えば回路モジュール10の近傍に設けられる。
モード切り替え装置20は、例えば図3に示すような、バス信号線30に接続されたANDゲート21と、テスト系信号線40に接続されたANDゲート22とを含む。
ANDゲート21は、回路モジュール10のバス信号端子11からバス信号線30aに出力されたバス信号BUSと、マスク信号maskがインバータ23で反転された信号とを入力とし、それらの論理積をバス信号線30に出力する。ANDゲート21の出力が、バス信号線30を介して回路モジュール50のバス信号端子51に入力される。
ANDゲート22は、回路モジュール10のテスト系信号端子12からテスト系信号線40aに出力されたテスト系信号TESTと、マスク信号maskとを入力とし、それらの論理積をテスト系信号線40に出力する。ANDゲート22の出力が、テスト系信号線40を介して回路モジュール50のテスト系信号端子52に入力される。
上記のような構成を有する半導体集積回路1では、バス信号線30を用いて信号伝送が行われるシステムモード時にテスト系信号線40の論理が固定され、テスト系信号線40を用いて信号伝送が行われるスキャンモード時にバス信号線30の論理が固定される。
図4は第1の実施の形態に係る半導体集積回路の信号波形の説明図である。図4(A)はシステムモード時の信号波形を示す図、図4(B)はスキャンモード時の信号波形を示す図である。
まず、図4(A)及び図3を参照し、半導体集積回路1のシステムモード時の信号波形について説明する。
半導体集積回路1の動作モードをシステムモードとする場合には、例えばモード切り替え装置20に入力されるマスク信号maskがLow(L)レベルとされる(図4(A)上図)。例えば、マスク信号maskには、システムモードでLレベル、スキャンモードでHレベルとされるスキャンモード信号又はテストモード信号が用いられる。
マスク信号maskがLレベルとされることで、バス信号線30に繋がるANDゲート21の2入力の一方は、インバータ23で反転されてHigh(H)レベルとなる。これにより、ANDゲート21の出力、即ちバス信号線30の信号レベルは、バス信号端子11(バス信号線30a)の信号レベルL/Hに応じて遷移する(図4(A)下図)。一方、マスク信号maskがLレベルとされると、テスト系信号線40に繋がるANDゲート22の2入力の一方は、Lレベルとなる。これにより、ANDゲート22の出力、即ちテスト系信号線40は、Lレベルに固定される(図4(A)中図)。
このように、システムモード時には、バス信号線30に隣接して配置されるテスト系信号線40がLレベルに論理固定されることで、バス信号線30のクロストークが抑制される。
続いて、図4(B)及び図3を参照し、半導体集積回路1のスキャンモード時の信号波形について説明する。
半導体集積回路1の動作モードをスキャンモードとする場合には、例えばモード切り替え装置20に入力されるマスク信号maskがHレベルとされる(図4(B)上図)。例えば、マスク信号maskには、システムモードでLレベル、スキャンモードでHレベルとされるスキャンモード信号又はテストモード信号が用いられる。
マスク信号maskがHレベルとされることで、バス信号線30に繋がるANDゲート21の2入力の一方は、インバータ23で反転されてLレベルとなる。これにより、ANDゲート21の出力、即ちバス信号線30の信号レベルは、Lレベルに固定される(図4(B)下図)。一方、マスク信号maskがHレベルとされると、テスト系信号線40に繋がるANDゲート22の2入力の一方は、Hレベルとなる。これにより、ANDゲート22の出力、即ちテスト系信号線40は、テスト系信号端子12(テスト系信号線40a)の信号レベルL/Hに応じて遷移する(図4(B)中図)。
このように、スキャンモード時には、テスト系信号線40に隣接して配置されるバス信号線30がLレベルに論理固定されることで、テスト系信号線40のクロストークが抑制される。
モード切り替え装置20の構成は、図3に示すようなものには限定されない。
例えば、図3のANDゲート21の入力にインバータ23を設けず、図3のANDゲート22の入力にインバータを設けてもよい。この場合、半導体集積回路1は、マスク信号maskをHレベルとすることで、システムモードとなり、テスト系信号線40がLレベルに論理固定される。マスク信号maskをLレベルとすることで、スキャンモードとなり、バス信号線30がLレベルに論理固定される。
また、図3のANDゲート21及びANDゲート22に替えて、ORゲートを用いてもよい。この場合、半導体集積回路1は、マスク信号maskをHレベルとすることで、システムモードとなり、テスト系信号線40がHレベルに論理固定される。マスク信号maskをLレベルとすることで、スキャンモードとなり、バス信号線30がHレベルに論理固定される。
このほか、図3のANDゲート21及びANDゲート22に替えて、NANDゲートを用い、或いはNORゲートを用い、それらにインバータを組み合わせた論理回路を用いることもできる。
マスク信号maskをHレベル又はLレベルとした時に、バス信号線30及びテスト系信号線40のうち一方がHレベル又はLレベルに論理固定され、他方が論理固定されない論理回路であれば、モード切り替え装置20に適用可能である。
また、モード切り替え装置20は、図3に示すように回路モジュール10の近傍に配置することができるほか、回路モジュール10の内部に配置することもできる。
図5は第1の実施の形態に係る半導体集積回路の別例を示す図である。
図5に示す半導体集積回路1aは、回路モジュール10の内部にモード切り替え装置20が配置されている点で、上記半導体集積回路1と相違する。半導体集積回路1aにおいて、モード切り替え装置20は、その出力端子が、回路モジュール10のバス信号端子11及びテスト系信号端子12の近傍になるように、回路モジュール10の内部に配置されることが好ましい。これにより、配線長の短縮化が図られる。
第1の実施の形態に係る半導体集積回路1及び半導体集積回路1aでは、モード切り替え装置20により、システムモード時にはテスト系信号線40をHレベル又はLレベルに論理固定し、スキャンモード時にはバス信号線30をHレベル又はLレベルに論理固定する。これにより、システムモード時にはバス信号線30のクロストークを抑制し、スキャンモード時にはテスト系信号線40のクロストークを抑制することが可能になる。このようなモード切り替え装置20を備える半導体集積回路1及び半導体集積回路1aによれば、クロストーク抑制に用いる配線数の増大、及び冗長なバッファの挿入を抑制することが可能になり、配線性、及びタイミングのQoRを高めることが可能になる。システムモードとスキャンモードの両動作モード時のクロストークが抑制可能で、更に配線性及びタイミングのQoRの高い、高性能及び高品質の半導体集積回路1及び半導体集積回路1aが実現される。
尚、半導体集積回路1及び半導体集積回路1aにおいて、バス信号線30及びテスト系信号線40は、必ずしも一直線状であることを要しない。また、バス信号線30及びテスト系信号線40は、並設されるものであれば、半導体集積回路1及び半導体集積回路1aの多層配線内の1層に限らず、複数層に跨って配置されてもよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図6は第2の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。
図6に示す半導体集積回路1bは、バス信号線30の、テスト系信号線40とは反対の側に、電源線60が隣接して配置され、テスト系信号線40の、バス信号線30とは反対の側に、電源線70が隣接して配置された構成を有する。半導体集積回路1bは、このような点で、上記半導体集積回路1と相違する。
電源線60は、電源電位VDD又は接地電位VSSとされる。電源線70は、電源電位VDD又は接地電位VSSとされる。電源線60及び電源線70は、共に電源電位VDDであっても、共に接地電位VSSであっても、或いは一方が電源電位VDDで他方が接地電位VSSであってもよい。電源線60及び電源線70は、例えば、半導体集積回路1に設けられる電源網(電源メッシュ、パワーメッシュ)の一部である。電源線60及び電源線70は、例えば、電源電位VDD又は接地電位VSSに電気的に接続された配線(シールド配線)でもよい。
半導体集積回路1bでは、システムモード時に、バス信号線30が、Hレベル又はLレベルに論理固定されるテスト系信号線40と、電源電位VDD又は接地電位VSSとされる電源線60とに挟まれる。このようにシステムモード時に、バス信号線30が、電位レベルが一定のテスト系信号線40と電源線60とに挟まれることで、バス信号線30のクロストークが効果的に抑制される。
また、半導体集積回路1bでは、スキャンモード時に、テスト系信号線40が、Hレベル又はLレベルに論理固定されるバス信号線30と、電源電位VDD又は接地電位VSSとされる電源線70とに挟まれる。このようにスキャンモード時に、テスト系信号線40が、電位レベルが一定のバス信号線30と電源線70とに挟まれることで、テスト系信号線40のクロストークが効果的に抑制される。
尚、システムモード時のバス信号線30を挟むテスト系信号線40と電源線60とを同電位レベルとすると、電場が抑えられた領域にバス信号線30が配置され、クロストーク抑制効果に加え、バス信号線30を伝送される信号の低抵抗化が図られる。モード切り替え装置20は、システムモード時に、テスト系信号線40が、電源線60と同電位レベルとなる(論理固定される)ように、論理回路を構成することもできる。
同様に、スキャンモード時のテスト系信号線40を挟むバス信号線30と電源線70とを同電位レベルとすると、電場が抑えられた領域にテスト系信号線40が配置され、クロストーク抑制効果に加え、テスト系信号線40を伝送される信号の低抵抗化が図られる。モード切り替え装置20は、スキャンモード時に、バス信号線30が、電源線70と同電位レベルとなる(論理固定される)ように、論理回路を構成することもできる。
第2の実施の形態に係る半導体集積回路1bによれば、クロストークの抑制に用いる配線数の増大、及び冗長なバッファの挿入を抑制することが可能になり、配線性、及びタイミングのQoRを高めることが可能になる。システムモードとスキャンモードの両動作モード時のクロストークが抑制可能で、更に配線性及びタイミングのQoRの高い、高性能及び高品質の半導体集積回路1bが実現される。
尚、半導体集積回路1bにおいても、上記半導体集積回路1a(図5)の例に従い、モード切り替え装置20を、回路モジュール10の内部に配置してもよい。
半導体集積回路1bにおいて、バス信号線30及びテスト系信号線40は、必ずしも一直線状であることを要せず、また、並設されるものであれば、半導体集積回路1bの多層配線内の1層に限らず、複数層に跨って配置されてもよい。
また、モード切り替え装置20の論理回路の構成は、図6に示すようなものに限定されない。マスク信号maskをHレベル又はLレベルとした時に、バス信号線30及びテスト系信号線40のうち一方がHレベル又はLレベルに論理固定され、他方が論理固定されない論理回路であれば、モード切り替え装置20に適用可能である。
次に、第3の実施の形態について説明する。
図7は第3の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。
図7に示す半導体集積回路1cは、バス信号線30の、テスト系信号線40とは反対の側に、テスト系信号線80が隣接して配置され、テスト系信号線40の、バス信号線30とは反対の側に、バス信号線90が隣接して配置された構成を有する。
半導体集積回路1cにおいて、回路モジュール10は、バス信号端子11及びテスト系信号端子12に加え、テスト系信号線80と接続されるテスト系信号端子13(出力端子)、及びバス信号線90と接続されるバス信号端子14(出力端子)を含む。テスト系信号端子13は、バス信号端子11に隣接して配置され、バス信号端子14は、テスト系信号端子12に隣接して配置される。
半導体集積回路1cにおいて、回路モジュール50は、バス信号端子51及びテスト系信号端子52に加え、テスト系信号線80と接続されるテスト系信号端子53(入力端子)、及びバス信号線90と接続されるバス信号端子54(入力端子)を含む。テスト系信号端子53は、バス信号端子51に隣接して配置され、バス信号端子54は、テスト系信号端子52に隣接して配置される。
半導体集積回路1cにおいて、モード切り替え装置20は、例えば図7に示すように、インバータ23、ANDゲート21及びANDゲート22に加え、インバータ26、ANDゲート24及びANDゲート25を含む。
ANDゲート24は、回路モジュール10のテスト系信号端子13からテスト系信号線80aに出力されたテスト系信号TESTと、マスク信号maskとを入力とし、それらの論理積をテスト系信号線80に出力する。ANDゲート24の出力が、テスト系信号線80を介して回路モジュール50のテスト系信号端子53に入力される。
ANDゲート25は、回路モジュール10のバス信号端子14からバス信号線90aに出力されたバス信号BUSと、マスク信号maskがインバータ26で反転された信号とを入力とし、それらの論理積をバス信号線90に出力する。ANDゲート25の出力が、バス信号線90を介して回路モジュール50のバス信号端子54に入力される。
上記のような構成を有する半導体集積回路1cでは、例えばマスク信号maskがLレベルとされると、システムモードとなり、ANDゲート22及びANDゲート24の出力、即ちテスト系信号線40及びテスト系信号線80がLレベルに論理固定される(図4(A))。システムモード時に、バス信号線30が一定電位レベルのテスト系信号線40及びテスト系信号線80に挟まれ、バス信号線90に隣接して一定電位レベルのテスト系信号線40が配置されて、バス信号線30及びバス信号線90のクロストークが抑制される。バス信号線30が同電位レベルのテスト系信号線40及びテスト系信号線80に挟まれることで、クロストーク抑制効果に加え、バス信号線30の低抵抗化が図られる。
また、半導体集積回路1cでは、例えばマスク信号maskがHレベルとされると、スキャンモードとなり、ANDゲート21及びANDゲート25の出力、即ちバス信号線30及びバス信号線90がLレベルに論理固定される(図4(B))。スキャンモード時に、テスト系信号線40が一定電位レベルのバス信号線30及びバス信号線90に挟まれ、テスト系信号線80に隣接して一定電位レベルのバス信号線30が配置されて、テスト系信号線40及びテスト系信号線80のクロストークが抑制される。テスト系信号線40が同電位レベルのバス信号線30及びバス信号線90に挟まれることで、クロストーク抑制効果に加え、テスト系信号線40の低抵抗化が図られる。
第3の実施の形態に係る半導体集積回路1cでは、バス信号線30をテスト系信号線40及びテスト系信号線80で挟み、テスト系信号線40をバス信号線30及びバス信号線90で挟む配置とする。そして、システムモード時にはテスト系信号線40及びテスト系信号線80を論理固定し、スキャンモード時にはバス信号線30及びバス信号線90を論理固定する。半導体集積回路1cでは、回路モジュール10と回路モジュール50との間の信号伝送に用いる信号線群によって、システムモード時及びスキャンモード時のクロストークが抑制される。半導体集積回路1cによれば、クロストークの抑制に用いる配線数の増大、及び冗長なバッファの挿入を抑制することが可能になり、配線性、及びタイミングのQoRを高めることが可能になる。システムモードとスキャンモードの両動作モード時のクロストークが抑制可能で、更に配線性及びタイミングのQoRの高い、高性能及び高品質の半導体集積回路1cが実現される。
尚、半導体集積回路1cにおいても、上記半導体集積回路1a(図5)の例に従い、モード切り替え装置20を、回路モジュール10の内部に配置してもよい。
半導体集積回路1cのバス信号線30及びバス信号線90並びにテスト系信号線40及びテスト系信号線80は、必ずしも一直線状であることを要せず、また、並設されるものであれば、半導体集積回路1cの多層配線内の1層又は複数層に配置されてもよい。
また、モード切り替え装置20の論理回路の構成は、図7に示すようなものに限定されない。マスク信号maskをHレベル又はLレベルとした時に、バス信号線30,90群及びテスト系信号線40,80群のうち一方がHレベル又はLレベルに論理固定され、他方が論理固定されない論理回路であれば、モード切り替え装置20に適用可能である。
次に、第4の実施の形態について説明する。
ここでは、半導体集積回路の設計方法の一例を、第4の実施の形態として説明する。尚、以下で説明する半導体集積回路の設計で行われる各種処理は、後述(図27)のようなコンピュータを用いて実現することができる。
図8及び図9は第4の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法の一例を示す図である。
半導体集積回路の設計では、まず、スキャン挿入済みネットリスト100、スキャンチェーン情報110、レイアウトライブラリ120、タイミング制約130等の情報が用いられ、回路モジュール群が配置される(ステップS1;図8)。例えば、回路モジュールとしてHLBが配置される。
ここで、スキャン挿入済みネットリスト100には、半導体集積回路の、FF群を含むスキャン回路に関する情報が挿入されたネットリストが含まれる。スキャンチェーン情報110には、スキャン回路のFF群の接続に関する情報が含まれる。スキャンチェーン情報110の一例を図10に示す。また、レイアウトライブラリ120には、スタンダードセルやマクロセルといったセル群の寸法、面積、構造(セル内部のレイアウト、端子の配置等)等の情報が含まれる。タイミング制約130には、システムモード及びスキャンモードでの各種タイミングの制約に関する情報が含まれる。
回路モジュール群の配置後、各回路モジュールについて、バス信号端子(バスネット)の抽出によりバスネットの有無が判定される(ステップS2;図8)。バスネットがある回路モジュール群については、テスト系端子(テスト系ネット)の抽出によりテスト系ネットの有無が判定される(ステップS3;図8)。
ここで、テスト系ネットの抽出処理の一例を図11に示す。
テスト系ネットの抽出処理では、まず、回路モジュール間のテスト系ネットが抽出され(ステップS30;図11)、抽出されたテスト系ネット数と、先に抽出されたバスネット数とが比較される(ステップS31;図11)。
テスト系ネット数がバスネット数以上である場合には、テスト系ネット及びバスネットに配線が割り当てられる(ステップS32;図11)。
テスト系ネット数がバスネット数を下回る場合で、テスト系信号線の最適化を実施しない場合には(ステップS33;図11)、他の回路モジュール間で利用されていないテスト系ネットがあるか否かが判定される(ステップS34;図11)。他の回路モジュール間で利用されていないテスト系ネットがある場合には、テスト系ネットが再抽出され(ステップS35;図11)、テスト系ネット及びバスネットに配線が割り当てられる(ステップS32;図11)。他の回路モジュール間で利用されていないテスト系ネットがなければ、そのままテスト系ネット及びバスネットに配線が割り当てられる(ステップS32;図11)。
テスト系ネット数がバスネット数を下回る場合で、テスト系信号線の最適化を実施する場合には(ステップS33;図11)、テスト系信号線の最適化が実施された後(ステップS36;図11)、ステップS31以降の処理が行われる。
テスト系信号線の最適化は、スキャンチェーンを再接続する処理を含む。例えば、回路モジュールの配置前にスキャンチェーンの結線順序が決められていても、回路モジュールの配置後、FFの配置がばらばらになり、配線がクロスしたり長くなったりすることがある。このようなFFの配置と結線順序のままでは、配線が混雑したり、配線領域が大きくなったりしてしまう。スキャンチェーンの再接続により、配線混雑の抑制、配線領域の削減が図られる。
図8に戻り、ステップS3の処理でテスト系ネットが抽出されない場合も、このようなテスト系信号線の最適化が行われる(ステップS4;図8)。テスト系信号線の最適化後、再度、ステップS3(ステップS30〜S36)のテスト系ネットの抽出処理が行われる。
テスト系ネットの抽出処理後は、回路モジュール群について、端子位置が決定される(ステップS5;図8)。
ここで、端子位置の決定処理の一例を図12に示す。
端子位置の決定処理では、まず、各回路モジュールについて、バスネット数が0であるか否かが判定され(ステップS51;図12)、更に、テスト系ネット数が0であるか否かが判定される(ステップS52;図12)。バスネット数の判定と、テスト系ネット数の判定は、いずれが先に行われてもよい。
各回路モジュールについて、バスネット数及びテスト系ネット数が共に0でない場合には、任意のバスネットが選択されて接続情報が確認され(ステップS53;図12)、選択されたバス信号端子に隣接するようにテスト系信号端子が配置される(ステップS54;図12)。そして、バスネット数及びテスト系ネット数が共に1だけ減少され(ステップS55;図12)、ステップS51以降の処理が行われる。
各回路モジュールについて、このような端子位置の決定処理が、バスネット数かテスト系ネット数のいずれかが0になるまで行われ、隣接するバス信号端子とテスト系信号端子の組が生成、配置される。
図8に戻り、ステップS5の端子位置の決定処理後、モード切り替え装置の挿入処理(ステップS6;図8)、配置処理(ステップS7;図8)が行われる。
ここで、モード切り替え装置の一例を図13に、モード切り替え装置の配置例を図14に、それぞれ示す。
例えば、図13に示すような、モード切り替え装置200が挿入される。例示するモード切り替え装置200は、インバータ230、ANDゲート210及びANDゲート220を含む。ANDゲート210は、その2入力の一方にマスク信号maskのインバータ230による反転信号が入力され、他方にバス信号BUSが入力される。ANDゲート220は、その2入力の一方にマスク信号maskが入力され、他方にテスト系信号TESTが入力される。ANDゲート210の出力端子にバス信号線が接続され、ANDゲート220の出力端子にテスト系信号線が接続される。モード切り替え装置200では、マスク信号maskがLレベルの時に、テスト系信号線がLレベルに論理固定され、マスク信号maskがHレベルの時に、バス信号線がLレベルに論理固定される。
信号を出力する回路モジュールの、隣接して配置されるバス信号端子とテスト系信号端子とに対応して、この図13に示すような、インバータ230が接続されたANDゲート210と、ANDゲート220とが配置される。このようなモード切り替え装置200及びそれを挿入するための情報が生成される。
モード切り替え装置200は、例えば図14(A)に示すように、信号を出力する回路モジュール300のバス信号端子310及びテスト系信号端子320(いずれも出力端子)に引き付けて配置される。バス信号端子310は、バス信号線400aを介してANDゲート210の2入力の一方に接続され、ANDゲート210の出力端子にはバス信号線400が接続される。テスト系信号端子320は、テスト系信号線500aを介してANDゲート220の2入力の一方に接続され、ANDゲート220の出力端子にはテスト系信号線500が接続される。モード切り替え装置200が、図14(A)に示すように、回路モジュール300のバス信号端子310及びテスト系信号端子320に引き付けて配置されることで、バス信号線400a及びテスト系信号線500aの配線長の短縮化が図られる。また、モード切り替え装置200及び回路モジュール300の占有面積を抑え、他配線の配置自由度の向上が図られる。
また、モード切り替え装置200は、例えば図14(B)に示すように、信号を出力する回路モジュール300の内部に配置されてもよい。この場合、モード切り替え装置200は、その出力端子(ANDゲート210,220の出力端子)が、回路モジュール300のバス信号端子310及びテスト系信号端子320に引き付けて配置される。回路モジュール300のバス信号端子310にバス信号線400が接続され、テスト系信号端子320にテスト系信号線500が接続される。モード切り替え装置200が、図14(B)に示すように、その出力端子を回路モジュール300のバス信号端子310及びテスト系信号端子320に引き付けて配置されることで、それらの間の配線長の短縮化が図られる。また、モード切り替え装置200を含む回路モジュール300の占有面積を抑え、他配線の配置自由度の向上が図られる。
配置されるモード切り替え装置200により、マスク信号maskがLレベルの時にテスト系信号線500がLレベルに論理固定され、マスク信号maskがHレベルの時にバス信号線400がLレベルに論理固定される。
尚、モード切り替え装置200の構成は、図13、図14(A)及び図14(B)に示すようなものに限定されない。モード切り替え装置200には、マスク信号maskをHレベル又はLレベルとした時に、バス信号線400及びテスト系信号線500のうち一方がHレベル又はLレベルに論理固定され、他方が論理固定されないものであれば、各種論理回路を用いることができる。
図8に戻り、ステップS6及びS7のモード切り替え装置の挿入及び配置後、パワープラン処理が行われる(ステップS8;図8)。パワープラン処理では、電源線(VDD線及びVSS線)の配置が行われる。
ここで、電源線の配置例を図15及び図16に示す。図15には、電源線の要部平面レイアウト図を示し、図16には、電源線の要部断面を示している。図16(A)は図15のL1−L1線位置の断面図、図16(B)は図15のL2−L2線位置の断面図である。
例えば、図15、図16(A)及び図16(B)に示すような、方向S及び方向Tに延在する電源線600a群を含む電源網(パワーメッシュ)600が配置される。パワーメッシュ600には、電源電位とされるVDD線610と、接地電位とされるVSS線620とが含まれる。パワーメッシュ600が用いられ、半導体集積回路の回路モジュール700等に電源が供給される。尚、例示の回路モジュール700は、入力側のバス信号端子BUSI[0]〜[3]及びテスト系信号端子SCANI[0]〜[1]を含み、バス信号端子とテスト系信号端子とが隣接するように配置されている。
例えば、方向Sに延在するVDD線610及びVSS線620は、半導体集積回路の多層配線における第n層目の配線層に配置され、方向Tに延在するVDD線610及びVSS線620は、多層配線における第n+1層目の配線層に配置される。第n層目と第n+1層目のVDD線610同士がコンタクト部630で接続され、第n層目と第n+1層目のVSS線620同士がコンタクト部640で接続される。尚、パワーメッシュ600は、多層配線の第4層目より上層(n≧4)に配置されることが多い。
方向Sに延在するVDD線610及びVSS線620は、交互に並ぶように配置され、方向Tに延在するVDD線610及びVSS線620も同様に、交互に並ぶように配置される。方向S及び方向Tのいずれの方向においても、隣接するVDD線610とVSS線620とは、間に2本以上の配線を並設できるような間隔Dで配置される。
ステップS8のパワープラン処理後は、常法に従い、各回路モジュールのセル配置(ステップS9;図8)、及びタイミング制約130に基づくタイミング最適化が行われる(ステップS10;図9)。更に、常法に従い、クロック信号線を配置するクロック生成(ステップS11;図9)、及びタイミング制約130に基づくタイミング最適化が行われる(ステップS12;図9)。
その後、回路モジュール群について、バスネットの有無が判定され(ステップS13;図9)、バスネットがある回路モジュールについて、パワーメッシュ内に、バス信号線及びテスト系信号線が、互いに隣接するように配置される(ステップS14;図9)。
ここで、バス信号線及びテスト系信号線の隣接配置例を図17及び図18に示す。図17には、パワーメッシュ並びにバス信号線及びテスト系信号線の要部平面レイアウト図を示し、図18には、パワーメッシュ並びにバス信号線及びテスト系信号線の要部断面図を示している。図18(A)は図17のL3−L3線位置の断面図、図18(B)は図17のL4−L4線位置の断面図である。
例えば、図17、図18(A)及び図18(B)に示すように、パワーメッシュ600の、所定の間隔Dで並設される一対のVDD線610とVSS線620との間に、2本のバス信号線400と1本のテスト系信号線500とが、並んで延在するように配置される。
即ち、第n層目の方向Sに並設された一対のVDD線610とVSS線620との間に、それらと並んで2本のバス信号線400と1本のテスト系信号線500とが並設される。第n+1層目の方向Tに並設された一対のVDD線610とVSS線620との間に、それらと並んで2本のバス信号線400と1本のテスト系信号線500とが並設される。第n層目と第n+1層目のバス信号線400同士はコンタクト部450で接続され、第n層目と第n+1層目のテスト系信号線500同士はコンタクト部550で接続される。各層の一対のVDD線610とVSS線620との間に並設される2本のバス信号線400と1本のテスト系信号線500とは、バス信号線400とテスト系信号線500とが隣接するように、配置される。
隣接して配置されるバス信号線400とテスト系信号線500とは、各回路モジュールの、隣接するバス信号端子とテスト系信号端子とに接続される(ステップS5;図8,図12)。例えば、図17に示すように、回路モジュール700の隣接するバス信号端子BUSIとテスト系信号端子SCANIとに接続される。
また、隣接して配置されるバス信号線400とテスト系信号線500とは、モード切り替え装置が挿入及び配置される所定の回路モジュールの、隣接するバス信号端子とテスト系信号端子とにそれぞれ接続される(ステップS5〜S7;図8,図12〜図14)。例えば図14(A)に示すように、回路モジュール300の隣接するバス信号端子310とテスト系信号端子320とに繋がるモード切り替え装置200の出力端子(ANDゲート210,220の出力端子)に、バス信号線400とテスト系信号線500とがそれぞれ接続される。例えば図14(B)に示すように、モード切り替え装置200の隣接する出力端子(ANDゲート210,220の出力端子)に繋がる回路モジュール300のバス信号端子310とテスト系信号端子320とに、バス信号線400とテスト系信号線500とがそれぞれ接続される。
図9に戻り、バス信号線とテスト系信号線との隣接配置処理後は、各回路モジュールについて、バスネット数とテスト系ネット数とが比較される(ステップS15;図9)。バスネット数がテスト系ネット数よりも多い回路モジュール、即ちテスト系信号端子と隣接されないバス信号端子が残る回路モジュールについては、常法に従い、シールド配線の配置等のシールド設定が行われる(ステップS16;図9)。そして、残ったバス信号端子に対し、常法に従い、バス信号線が配置される(ステップS17;図9)。更に、常法に従い、半導体集積回路について配置すべき残りの信号線が配置され(ステップS18;図9)、配線後のタイミング最適化が行われる(ステップS19;図9)。
ステップS15の処理において、バスネット数がテスト系ネット数と同じか又は少ない回路モジュールについては、ステップS18以降の処理が行われる。
また、上記ステップS2の処理において、バスネットがない回路モジュールについては、ステップS8以降の処理が行われる(図8)。この場合、当該回路モジュールについては、ステップS13の処理でバスネットがないと判定され、ステップS18以降の処理が行われる(図9)。
以上のような方法により、パワーメッシュ600、並びに、パワーメッシュ600内に配置された、隣接するバス信号線400及びテスト系信号線500の組を複数含む半導体集積回路800が得られる。このようにして得られる半導体集積回路800では、システムモード時の各バス信号線400のクロストーク、及びスキャンモード時の各テスト系信号線500のクロストークを、配線リソースの増大を抑えて、効果的に抑制することができる。
図19は第4の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。図19には、第4の実施の形態に係る半導体集積回路の一例の要部平面レイアウト図を示している。
上記のような方法により、例えば図19に示すような平面レイアウトを有する半導体集積回路800が得られる。半導体集積回路800は、パワーメッシュ600と、出力側の回路モジュール300と、その近傍に配置され接続されたモード切り替え装置200と、これらにバス信号線400及びテスト系信号線500を介して接続された入力側の回路モジュール700とを含む。尚、便宜上、バス信号線400を実線で、テスト系信号線500を点線で、それぞれ図示している。
回路モジュール300のバス信号端子310であるBUSO[0]〜[5]の出力が、モード切り替え装置200の各ANDゲート210の2入力の一方に入力される。各ANDゲート210の2入力の他方には、マスク信号maskのインバータ230による反転信号が入力される。各ANDゲート210の出力には、バス信号線400が接続される。
回路モジュール300のテスト系信号端子320であるSCANO[0]〜[2]の出力が、モード切り替え装置200の各ANDゲート220の2入力の一方に入力される。各ANDゲート220の2入力の他方には、マスク信号maskが入力される。各ANDゲート220の出力には、テスト系信号線500が接続される。
回路モジュール300のバス信号端子310とテスト系信号端子320とは、隣接して配置される。回路モジュール300のバス信号端子310とテスト系信号端子320との配置に対応してインバータ230及びANDゲート210と、ANDゲート220とが配置されたモード切り替え装置200が挿入、配置される。
バス信号線400群及びテスト系信号線500群は、パワーメッシュ600の電源線600a群の間に、バス信号線400とテスト系信号線500とが隣接するように、配置される。バス信号線400群は、回路モジュール700のバス信号端子710であるBUSI[0]〜[5]に接続され、テスト系信号線500群は、回路モジュール700のテスト系信号端子720であるSCANI[0]〜[2]に接続される。
モード切り替え装置200及びバス信号線400群を介して、回路モジュール300のBUSO[0]〜[5]と、回路モジュール700のBUSI[0]〜[5]とが、それぞれ接続される。モード切り替え装置200及びテスト系信号線500群を介して、回路モジュール300のSCANO[0]〜[2]と、回路モジュール700のSCANI[0]〜[2]とが、それぞれ接続される。
半導体集積回路800では、電源線600a、バス信号線400及びテスト系信号線500の、異なるもの同士が隣接するような配置となる。半導体集積回路800は、マスク信号maskがLレベルとされることで、システムモードとなり、テスト系信号線500がLレベルに論理固定される。この時、バス信号線400は、論理固定されたテスト系信号線500と、電源線600aとの間に挟まれ、そのクロストークが効果的に抑制される。また、半導体集積回路800は、マスク信号maskがHレベルとされることで、スキャンモードとなり、バス信号線400がLレベルに論理固定される。この時、テスト系信号線500は、論理固定されたバス信号線400と、電源線600aとの間に挟まれ、そのクロストークが効果的に抑制される。
このように半導体集積回路800によれば、システムモード及びスキャンモードの両動作モードにおけるクロストークの抑制が可能になる。
更に、この半導体集積回路800によれば、配線リソースの増大を抑え、配線性を高めることが可能になる。
ここで、図20は半導体集積回路の第1の比較例を示す図である。図20には、半導体集積回路の要部平面レイアウト図を示している。
図20に示す半導体集積回路800Aは、第4の実施の形態で述べたような手法を用いずにクロストークの抑制を図ったものの一例である。
この半導体集積回路800Aでは、回路モジュール300のバス信号端子310であるBUSO[0]〜[5]、及びテスト系信号端子320であるSCANO[0]〜[2]が、順に並んで配置される。これらに対応して、回路モジュール700のバス信号端子710であるBUSI[0]〜[5]、及びテスト系信号端子720であるSCANI[0]〜[2]が、順に並んで配置される。回路モジュール300のBUSO[0]〜[5]と、回路モジュール700のBUSI[0]〜[5]とが、それぞれバス信号線400を介して接続される。回路モジュール300のSCANO[0]〜[2]と、回路モジュール700のSCANI[0]〜[2]とが、それぞれテスト系信号線500を介して接続される。尚、便宜上、バス信号線400を実線で、テスト系信号線500を点線で、それぞれ図示している。
半導体集積回路800Aでは、各バス信号線400及び各テスト系信号線500を、シールド配線600Aで挟んだ構造が採用される。シールド配線600Aは、半導体集積回路800Aのシステムモード時及びスキャンモード時に一定の電位レベルとされる。半導体集積回路800Aでは、このような構造により、システムモード時の各バス信号線400のクロストーク、及びスキャンモード時の各テスト系信号線500のクロストークが抑制される。
しかし、このような半導体集積回路800Aでは、回路モジュール300,700間の接続に、6本のバス信号線400と3本のテスト系信号線500、及びそれらを挟む10本のシールド配線600Aの、計19本分(最大)の配線リソースが必要になる。
これに対し、上記図19に示す第4の実施の形態に係る半導体集積回路800では、バス信号線400とテスト系信号線500の隣接配置、及び電源線600aの利用により、回路モジュール300,700間を、計9本分の配線リソースで接続することができる。半導体集積回路800によれば、半導体集積回路800Aに比べて、用いる配線リソースを抑え、配線性を高めることができる。
また、図21は半導体集積回路の第2の比較例を示す図である。図21には、半導体集積回路の要部平面レイアウト図を示している。
図21に示す半導体集積回路800Bは、各バス信号線400にバッファ810を挿入し、クロストークの抑制を図ったものの一例である。このようにバッファ810を挿入することで、各バス信号線400を挟むシールド配線600Aの本数を削減することが可能になる。尚、便宜上、バス信号線400を実線で、テスト系信号線500を点線で、それぞれ図示している。
しかし、シールド配線600Aを用いずに、バッファ810の挿入でクロストークの抑制を図るためには、比較的多数のバッファ810が必要になる。多数のバッファ810の挿入は、クロストークの抑制、シールド配線600Aの本数削減を可能にするものの、タイミングのQoRの悪化を招く恐れがある。また、バッファ810の挿入によってシールド配線600Aの本数を削減するとしても、図21に示すように、計13本分(最大)の配線リソースが必要になる。
図22は第4の実施の形態に係る半導体集積回路の別例を示す図である。図22には、第4の実施の形態に係る半導体集積回路の別例の要部平面レイアウト図を示している。
図22に示す半導体集積回路800aは、バス信号線400にバッファ810を挿入している点で、上記図19に示す半導体集積回路800と相違する。
半導体集積回路800aでは、バス信号線400とテスト系信号線500の隣接配置、及び電源線600aの利用により、クロストークの抑制が可能であり、バッファ810の挿入により、一層効果的にクロストークの抑制が可能になる。半導体集積回路800aでは、バス信号線400とテスト系信号線500の隣接配置、及び電源線600aの利用によってクロストークを抑制するため、上記図21に示す半導体集積回路800Bに比べて、挿入するバッファ810の数を削減することができる。また、上記のように、回路モジュール300,700間を、計9本分の配線リソースで接続することができる。これにより、クロストークが抑制可能で、配線性が高く、更にタイミングのQoRの高い半導体集積回路800aが実現される。
次に、第5の実施の形態について説明する。
図23は第5の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。図23には、第5の実施の形態に係る半導体集積回路の一例の要部平面レイアウト図を示している。
図23に示す半導体集積回路800bは、一部のバス信号線400(バス信号線401,402)間にシールド配線650が配置されている点で、上記第4の実施の形態に係る半導体集積回路800(図17〜図19)と相違する。
例えば、含まれる回路モジュール群の配置、それらの端子数や端子位置によっては、一部のバス信号線401とバス信号線402との間にテスト系信号線500が配置されず、バス信号線401とバス信号線402とが隣接してしまうことが起こり得る。このような場合、半導体集積回路800bのように、バス信号線401とバス信号線402との間に、シールド配線650が配置される。シールド配線650は、半導体集積回路800bのシステムモード時及びスキャンモード時に一定の電位レベルとされる。
半導体集積回路800bによれば、システムモード時に、バス信号線401がVDD線610とシールド配線650とに挟まれ、バス信号線402がVSS線620とシールド配線650とに挟まれる。これにより、バス信号線401及びバス信号線402のクロストークが抑制される。
尚、ここではバス信号線400を例にしたが、同様に一部のテスト系信号線500間に、上記のようなシールド配線650が配置されてもよい。
次に、第6の実施の形態について説明する。
図24は第6の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す図である。図24には、第6の実施の形態に係る半導体集積回路の一例の要部平面レイアウト図を示している。
バス信号線400とテスト系信号線500との隣接配置は、必ずしも一対の回路モジュール300,700間のバス信号線400とテスト系信号線500とで実現されることを要しない。
例えば、図24に示す半導体集積回路800cでは、回路モジュール300,700間の一部のバス信号線400に、回路モジュール700c,300間のテスト系信号線500が隣接して配置される。即ち、回路モジュール300,700のBUSO[0]−BUSI[0]間を繋ぐバス信号線403の一部に隣接して、回路モジュール700c,300のSCANO[3]−SCANI[3]間を繋ぐテスト系信号線503が配置される。テスト系信号線503は、例えば回路モジュール700cの近傍に配置されるモード切り替え装置200cの、マスク信号maskとSCANO[3]からの出力信号とを2入力とするANDゲート220cの出力端子に接続される。
このように半導体集積回路800cでは、回路モジュール300,700間のバス信号線403が、回路モジュール700c,300間のテスト系信号線503と、電源線600aとで挟まれる。これにより、システムモード時には、テスト系信号線503と電源線600aとによって、バス信号線403のクロストークが抑制される。
尚、ここでは回路モジュール300,700間のバス信号線403を例にしたが、回路モジュール300,700間のテスト系信号線500や他のバス信号線400についても同様に、他の回路モジュール間の信号線を利用して所望の隣接配置が実現されてもよい。
次に、第7の実施の形態について説明する。
上記のようなモード切り替え装置200の論理回路は、パワーメッシュ600、バス信号線400及びテスト系信号線500の配置後に変更されてもよい。
図25は第7の実施の形態に係るモード切り替え装置の論理回路変更処理の説明図である。
上記第4の実施の形態で述べたような手法を用いて得られる半導体集積回路が、例えば図25(A)のような配置のVDD線610、バス信号線400、テスト系信号線500、VSS線620を含むものとする。バス信号線400は、モード切り替え装置200のANDゲート210の出力端子に接続され、テスト系信号線500は、モード切り替え装置200のANDゲート220の出力端子に接続される。
このような構成を有する半導体集積回路において、例えば、マスク信号maskをLレベルにしてシステムモードとする場合、テスト系信号線500はLレベルに論理固定される。この時、バス信号線400は、HレベルのVDD線610と、Lレベルのテスト系信号線500とに挟まれる。この場合、バス信号線400を伝送される信号は、異電位レベルのVDD線610とテスト系信号線500との間に生じる電場の影響を受ける可能性がある。
このような可能性を回避するため、例えば図25(B)に示すように、モード切り替え装置200のANDゲート220の出力端子にインバータ240を接続する変更を行い、インバータ240の出力端子にテスト系信号線500を接続する。モード切り替え装置200に、このような変更を行うことで、Lレベルのマスク信号maskによってシステムモードとされる場合に、テスト系信号線500をHレベルに論理固定する。これにより、システムモード時のバス信号線400が同電位レベルのVDD線610とテスト系信号線500とに挟まれるようになり、バス信号線400を伝送される信号の、電場による影響が抑えられる。
尚、このようにANDゲート220の出力端子にインバータ240を接続する場合、テストモード時にはテスト系信号線500を伝送される信号が反転される。そのため、入力側の回路モジュールにインバータを設ける等の変更を行うようにしてもよい。
また、モード切り替え装置200がテストモード時にバス信号線400をHレベルに論理固定する論理回路を有するような場合も同様に、VSS線620の電位レベルに合わせて、バス信号線400をLレベルに論理固定するような論理回路に変更可能である。
上記のように、モード切り替え装置200の論理回路を、電源線600a(VDD線610及びVSS線620)に合わせた電位レベルに論理固定するものに変更する場合には、例えば、次の図26に示すような処理を行う。
図26は第7の実施の形態に係るモード切り替え装置の論理回路変更処理方法の一例を示す図である。
例えば、上記第4の実施の形態で述べた設計方法(図8及び図9)におけるステップS17の処理(図9)後に、図26のような処理を追加する。
まず、上記ステップS8で得られるパワーメッシュ600の配置情報が取得される(ステップS20;図26)。更に、上記ステップS6及びS7で得られるモード切り替え装置200の論理回路に関する情報、及びマスク信号maskに関する情報が取得される(ステップS21;図26)。更に、上記ステップS14で得られるバス信号線400及びテスト系信号線500の配置情報が取得される(ステップS22;図26)。
取得されたパワーメッシュ600、バス信号線400及びテスト系信号線500の配置情報が用いられ、一対の電源線600a間(VDD−VSS間)で隣接しているバス信号線400及びテスト系信号線500が抽出される(ステップS23;図26)。
そして、バス信号線400を挟む電源線600aとテスト系信号線500とがシステムモード時に異電位レベルになるか否かが判定される(ステップS24;図26)。異電位レベルになる場合には、テスト系信号線500がシステムモード時に電源線600aと同電位レベルに論理固定されるように、そのテスト系信号線500に繋がるモード切り替え装置200の論理回路が変更される(ステップS25;図26)。
また、テスト系信号線500を挟む電源線600aとバス信号線400とがテストモード時に異電位レベルになるか否かが判定される(ステップS26;図26)。異電位レベルになる場合には、バス信号線400がテストモード時に電源線600aと同電位レベルに論理固定されるように、そのバス信号線400に繋がるモード切り替え装置200の論理回路が変更される(ステップS27;図26)。
ステップS24及びS25の処理と、ステップS26及びS27の処理とは、いずれが先に行われてもよく、また、同時に行われてもよい。
このような処理によって、モード切り替え装置200の論理回路が変更される。尚、このような処理は、図9のステップS17の処理後に限らず、例えばステップS17の処理前やステップS18の処理後等に行われてもよい。
尚、以上述べた半導体集積回路の設計には、コンピュータを用いることができる。
図27はコンピュータのハードウェアの一例を示す図である。
コンピュータ900は、プロセッサ901によって装置全体が制御される。プロセッサ901には、バス909を介してRAM(Random Access Memory)902と複数の周辺機器が接続される。プロセッサ901は、マルチプロセッサでもよい。プロセッサ901は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等である。プロセッサ901は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうち2種以上を組み合わせたものでもよい。
RAM902は、コンピュータ900の主記憶装置として使用される。RAM902には、プロセッサ901に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM902には、プロセッサ901による処理に必要な各種データが格納される。
バス909に接続される周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)903、グラフィック処理装置904、入力インタフェース905、光学ドライブ装置906、機器接続インタフェース907及びネットワークインタフェース908がある。
HDD903は、内蔵したディスクに対して磁気的にデータの書き込み及び読み出しを行う。HDD903は、コンピュータ900の補助記憶装置として使用される。HDD903には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。尚、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置904には、モニタ911が接続される。グラフィック処理装置904は、プロセッサ901からの命令に従って、画像をモニタ911の画面に表示する。モニタ911としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等がある。
入力インタフェース905には、キーボード912及びマウス913が接続される。入力インタフェース905は、キーボード912やマウス913から送られてくる信号をプロセッサ901に送信する。尚、マウス913は、ポインティングデバイスの一例であり、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等の他のポインティングデバイスを使用することもできる。
光学ドライブ装置906は、レーザ光等を利用して、光ディスク914に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク914は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク914には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。
機器接続インタフェース907は、コンピュータ900に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。機器接続インタフェース907には、メモリ装置915やメモリリーダライタ916を接続することができる。メモリ装置915は、機器接続インタフェース907との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ916は、メモリカード917へのデータの書き込み、又はメモリカード917からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード917は、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース908は、ネットワーク910に接続されている。ネットワークインタフェース908は、ネットワーク910を介して、他のコンピュータ又は通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のような構成のハードウェアを有するコンピュータ900を用いて、上記第1〜第7の実施の形態で述べたような半導体集積回路の設計で行われる各種処理を実現することができ、また、設計に用いられる設計装置の各種処理を実現することができる。
コンピュータ900は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、上記半導体集積回路の設計で行われる各種処理を実現する。コンピュータ900に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、コンピュータ900に実行させるプログラムをHDD903に格納しておくことができる。プロセッサ901は、HDD903内のプログラムの少なくとも一部をRAM902にロードし、プログラムを実行する。また、コンピュータ900に実行させるプログラムを、光ディスク914、メモリ装置915、メモリカード917等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ901からの制御により、HDD903にインストールされた後、実行可能となる。また、プロセッサ901が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
また、上記第1〜第7の実施の形態で述べたような半導体集積回路は、各種電子装置又は電子機器に用いることができる。例えば、半導体パッケージ、コンピュータ(パーソナルコンピュータ、スーパーコンピュータ、サーバ等)、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、センサ、カメラ、オーディオ機器、測定装置、検査装置、製造装置といった、各種電子装置又は電子機器に用いることができる。上記第1〜第7の実施の形態に係る半導体集積回路は、システムモードとスキャンモードの両動作モード時のクロストークが抑制可能で、更に配線性及びタイミングのQoRの高い高性能及び高品質の半導体集積回路が実現される。このような半導体集積回路を用いることで、高性能及び高品質の各種電子装置又は電子機器が実現される。
1,1a,1b,1c,800,800a,800b,800c,800A,800B,2000 半導体集積回路
10,50,300,700,700c,2100 回路モジュール
11,14,51,54,310,710 バス信号端子
12,13,52,53,320,720 テスト系信号端子
20,200,200c モード切り替え装置
21,22,24,25,210,220,220c ANDゲート
23,26,230,240 インバータ
30,30a,90,90a,400,400a,401,402,403,1000,2200 バス信号線
40,40a,80,80a,500,500a,503,2300 テスト系信号線
60,70,600a,1100 電源線
100 スキャン挿入済みネットリスト
110 スキャンチェーン情報
120 レイアウトライブラリ
130 タイミング制約
450,550,630,640 コンタクト部
600 パワーメッシュ
600A,650 シールド配線
610 VDD線
620 VSS線
810,1300 バッファ
900 コンピュータ
901 プロセッサ
902 RAM
903 HDD
904 グラフィック処理装置
905 入力インタフェース
906 光学ドライブ装置
907 機器接続インタフェース
908 ネットワークインタフェース
909 バス
910 ネットワーク
911 モニタ
912 キーボード
913 マウス
914 光ディスク
915 メモリ装置
916 メモリリーダライタ
917 メモリカード
1200 未配線トラック

Claims (13)

  1. 第1バス信号線と、
    前記第1バス信号線に隣接して配置された第1テスト系信号線と
    を含み、
    前記第1バス信号線を用いる動作モードであるシステムモードと、
    前記第1テスト系信号線を用いる動作モードであるスキャンモードと
    を有し、
    前記システムモード時に前記第1テスト系信号線の論理を固定し、
    前記スキャンモード時に前記第1バス信号線の論理を固定することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 第1入力信号に基づき、前記システムモード時に前記第1テスト系信号線の論理を固定し、前記スキャンモード時に前記第1バス信号線の論理を固定するモード切り替え装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記第1バス信号線の、前記第1テスト系信号線とは反対の側に隣接して配置された第1電源線を更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記第1テスト系信号線の、前記第1バス信号線とは反対の側に隣接して配置された第2電源線を更に含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体集積回路。
  5. 前記第1バス信号線の、前記第1テスト系信号線とは反対の側に隣接して配置された第2テスト系信号線を更に含み、
    前記スキャンモードは、前記第1テスト系信号線及び前記第2テスト系信号線を用いる動作モードであり、
    前記システムモード時に前記第1テスト系信号線及び前記第2テスト系信号線の論理を固定することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  6. 第1入力信号に基づき、前記システムモード時に前記第1テスト系信号線及び前記第2テスト系信号線の論理を固定し、前記スキャンモード時に前記第1バス信号線の論理を固定するモード切り替え装置を備えることを特徴とする請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 前記第1テスト系信号線の、前記第1バス信号線とは反対の側に隣接して配置された第2バス信号線を更に含み、
    前記システムモードは、前記第1バス信号線及び前記第2バス信号線を用いる動作モードであり、
    前記スキャンモード時に前記第1バス信号線及び前記第2バス信号線の論理を固定することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  8. 第1入力信号に基づき、前記システムモード時に前記第1テスト系信号線の論理を固定し、前記スキャンモード時に前記第1バス信号線及び前記第2バス信号線の論理を固定するモード切り替え装置を備えることを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路。
  9. 回路モジュールを配置する工程と、
    前記回路モジュールに接続されるモード切り替え装置を配置する工程と、
    前記モード切り替え装置に接続される第1バス信号線、及び前記モード切り替え装置に接続され前記第1バス信号線に隣接する第1テスト系信号線を配置する工程と
    を含み、
    前記モード切り替え装置は、第1入力信号に基づき、前記第1バス信号線を用いる動作モードであるシステムモード時に前記第1テスト系信号線の論理を固定し、前記第1テスト系信号線を用いる動作モードであるスキャンモード時に前記第1バス信号線の論理を固定することを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  10. 前記モード切り替え装置を配置する工程は、前記回路モジュールの近傍又は内部に前記モード切り替え装置を配置する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の半導体集積回路の設計方法。
  11. 第1電源線、及び前記第1電源線に並設される第2電源線を配置する工程を更に含み、
    前記第1電源線と前記第2電源線との間に、前記第1バス信号線及び前記第1テスト系信号線を配置することを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体集積回路の設計方法。
  12. 前記モード切り替え装置に接続され、前記第1バス信号線の、前記第1テスト系信号線とは反対の側に隣接する第2テスト系信号線を配置する工程を更に含み、
    前記モード切り替え装置は、前記第1入力信号に基づき、前記システムモード時に前記第1テスト系信号線及び前記第2テスト系信号線の論理を固定することを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体集積回路の設計方法。
  13. 前記モード切り替え装置に接続され、前記第1テスト系信号線の、前記第1バス信号線とは反対の側に隣接する第2バス信号線を配置する工程を更に含み、
    前記モード切り替え装置は、前記第1入力信号に基づき、前記スキャンモード時に前記第1バス信号線及び前記第2バス信号線の論理を固定することを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体集積回路の設計方法。
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