JP6599528B2 - 医療用接続構造 - Google Patents
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Description
雄型アッセンブリ1は、雄型コネクタ10と、この雄型コネクタ10に回転可能に取り付けられた螺合筒20とを有している。雄型コネクタ10は、外周がテーパをなす雄型ルアー部11を有している。螺合筒20は、雄型コネクタ10の雄型ルアー部11の径方向外側に位置する螺合部21を有し、この螺合部21の内周には雌ねじ21aが形成されている。
雌型コネクタ2は内周がテーパをなす雌型ルアー部2aを有しており、この雌型ルアー部2aの先端部外周には上記雌ねじ21aに螺合する係合突起2cが形成されている。
そこで、本願発明者は特許文献2に開示されているように、トルクリミット機構を備えた医療用接続構造を開発した。
さらに、上記螺合筒(20;20A)の外周に装着された操作筒(40)と、上記螺合筒と上記操作筒との間に配置されたトルクリミット機構(50;50C)とを備え、
上記トルクリミット機構は、上記操作筒の締め付け方向の回転トルクを上記螺合筒に伝達し、上記回転トルクが設定トルクを越えた時に、上記操作筒を上記螺合筒に対して空回りさせ、上記トルクリミット機構は、上記操作筒の内周に全周にわたって形成された係合歯(51;55)と、上記螺合筒に形成された少なくとも1つの弾性片(52;56)と、上記弾性片に形成され径方向外方向に突出して上記係合歯に噛み合う係合爪(53;57)と、を有し、上記弾性片は、上記操作筒の空回りの際に、径方向内方向に変形することを特徴とする。
上記緩み防止機構は、上記雄型コネクタの上記支持部と上記螺合筒の上記装着部の一方の全周にわたって形成されたラチェット歯と、上記支持部と上記装着部の他方に形成された少なくとも1つの他の弾性片と、当該他の弾性片に形成されて上記ラチェット歯に噛み合う他の係合爪と、を有し、上記トルクリミット機構の上記弾性片の弾性係数が上記緩み防止機構の上記他の弾性片より大きい。
上記構成によれば、上記雄型ルアー部と上記雌型ルアー部の接合状態において上記雄型コネクタに対する上記螺合筒が緩み方向に回動するのを禁じるため、上記雄型ルアー部と上記雌型ルアー部の間のシール性能を維持でき、流体の漏れを確実に防止することができる。
図1〜図6に示す第1参考例に係る医療用接続構造は、薬液や血液等の液体を流すチューブ5、5’(第1、第2の医療構成要素;図5にのみ示す。)を接続するものである。この接続構造は、樹脂製の雄型アッセンブリ1と、樹脂製の雌型コネクタ2(図5にのみ示す)とを備えている。
雌型ルアー部2aの先端部外周には、雄ねじの役割を持つ一対の係合突起2cが周方向に180°離れて形成されている。雌型コネクタ2の軸方向中間部には指を掛けるための突条2dが形成されている。連結部2bにはチューブ5’の端部が挿入固定される。
螺合筒20の当接面22aが雄型コネクタ10の環状凸部13bの外周に当接し、係止凸部22bが環状凸部13bに係止され、装着部22の基端が雄型コネクタ10のフランジ部13cに係止されることにより、螺合筒20は、雄型コネクタ10に対して回転可能かつ軸方向に相対移動不能に装着されている。
上記螺合筒20の雄型コネクタ10への装着状態において、螺合筒20の螺合部21と雄型コネクタ10の雄型ルアー部11の間には環状の挿入空間25が形成されている。雌ねじ21aは雄型ルアー部11の径方向外側に配置されている。
装着部22Aの内周には、雌ねじ21aから基端に向かって順に、環状の当接面22aと環状の係止凸部22dが形成されている。この係止凸部22dを嵌合溝13dに嵌め込むことにより、螺合筒20Aが雄型コネクタ10Aに回転可能かつ軸方向移動不能に支持されている。装着部22Aの端部は、雄型コネクタ10Aの肩部13eの径方向外側に配置されている。
上記弾性片36は周方向に延び、その先端部内面に係合爪38が形成されている。この係合爪38は径方向内方向に突出して上記ラチェット歯35と噛み合っている。
第2参考例では、緩み防止機構30Aのラチェット歯35と弾性片36および係合爪38の配置が第1参考例とは逆であるが、作用は同じであるので、説明を省略する。
上記操作筒40の外周には、指を掛けるための突条41が周方向に等間隔をおいて形成されている。
第2弾性片52の先端部外面には第2係合爪53が形成されている。この第2係合爪53は径方向外方向に突出して上記係合歯51と噛み合っている。緩み防止機構30のラチェット歯31は、軸方向において第2弾性片52に隣接している。
操作筒40の中間部内周には、環状空隙45に臨む係止歯55が全周にわたって形成されている。一方、螺合筒20Aの中間部には、径方向に延びるとともに環状空隙45に臨む環状の支持面26が形成されている。第2弾性片56が、この支持面26から雌ねじ21aの反対側に向かって軸方向に延びており、この第2弾性片56の先端部外面に第2係合爪57が形成されている。この第2係合爪57は径方向外方向に突出して係合歯55に噛み合っている。
接続解除の際には、操作筒40を螺合緩み方向に回す。すると、操作筒40の係合歯55の急峻な係止面55bが螺合筒20Aの第2係合爪57の急峻な係止面57bに当たり、螺合筒20Aと雄型コネクタ10Aが操作筒40と一緒に螺合緩み方向に回る。
三方活栓に第2参考例および第1、第2実施形態の雄型アッセンブリを装着してもよい。
本発明は、チューブ、活栓の他、あらゆる医療用構成要素での接続構造に適用することができる。
Claims (6)
- 雄型アッセンブリ(1B;1C)と、筒形状の雌型コネクタ(2)と、を備え、
雄型アッセンブリが、筒形状の雄型コネクタ(10;10A)と、上記雄型コネクタに回転可能に連結された螺合筒(20;20A)とを有し、
上記雄型コネクタは、先端から基端に向かって順に配置された雄型ルアー部(11)と支持部(13;13A)とを有し、
上記螺合筒は、先端から基端に向かって順に配置された螺合部(21)と装着部(22;22A)とを有し、上記装着部は上記雄型コネクタの上記支持部外周に回転可能に装着され、上記螺合部は内周に雌ねじ(21a)を有するとともに上記雄型ルアー部の径方向外側に配置されており、
上記雌型コネクタは、雌型ルアー部(2a)と、この雌型ルアー部外周に形成された係合突起(2c)を有し、
上記螺合筒の上記雌ねじと上記雌型コネクタの上記係合突起が螺合した状態で、上記螺合筒を締め付け方向に回転することにより、上記雄型ルアー部と上記雌型ルアー部が接合される医療用接続構造において、
さらに、上記螺合筒(20;20A)の外周に装着された操作筒(40)と、上記螺合筒と上記操作筒との間に配置されたトルクリミット機構(50;50C)とを備え、
上記トルクリミット機構は、上記操作筒の締め付け方向の回転トルクを上記螺合筒に伝達し、上記回転トルクが設定トルクを越えた時に、上記操作筒を上記螺合筒に対して空回りさせ、
上記トルクリミット機構は、上記操作筒の内周に全周にわたって形成された係合歯(51;55)と、上記螺合筒に形成された少なくとも1つの弾性片(52;56)と、上記弾性片に形成され径方向外方向に突出して上記係合歯に噛み合う係合爪(53;57)と、を有し、
上記弾性片と上記雄型コネクタの外周との間には空隙が形成され、上記弾性片は、上記操作筒の空回りの際に、径方向内方向に変形することを特徴とする医療用接続構造。 - 上記螺合筒の軸方向端部には、上記螺合筒の端から軸方向に延びる縦部分を有するスリット(54)が形成されており、上記弾性片が上記スリットに隣接していることを特徴とする請求項1に記載の医療用接続構造。
- 雄型アッセンブリ(1B)と、筒形状の雌型コネクタ(2)と、を備え、
雄型アッセンブリが、筒形状の雄型コネクタ(10)と、上記雄型コネクタに回転可能に連結された螺合筒(20)とを有し、
上記雄型コネクタは、先端から基端に向かって順に配置された雄型ルアー部(11)と支持部(13)とを有し、
上記螺合筒は、先端から基端に向かって順に配置された螺合部(21)と装着部(22)とを有し、上記装着部は上記雄型コネクタの上記支持部外周に回転可能に装着され、上記螺合部は内周に雌ねじ(21a)を有するとともに上記雄型ルアー部の径方向外側に配置されており、
上記雌型コネクタは、雌型ルアー部(2a)と、この雌型ルアー部外周に形成された係合突起(2c)を有し、
上記螺合筒の上記雌ねじと上記雌型コネクタの上記係合突起が螺合した状態で、上記螺合筒を締め付け方向に回転することにより、上記雄型ルアー部と上記雌型ルアー部が接合される医療用接続構造において、
さらに、上記螺合筒(20)の外周に装着された操作筒(40)と、上記螺合筒と上記操作筒との間に配置されたトルクリミット機構(50)とを備え、
上記トルクリミット機構は、上記操作筒の締め付け方向の回転トルクを上記螺合筒に伝達し、上記回転トルクが設定トルクを越えた時に、上記操作筒を上記螺合筒に対して空回りさせ、
上記トルクリミット機構は、上記操作筒の内周に全周にわたって形成された係合歯(51)と、上記螺合筒に形成された少なくとも1つの弾性片(52)と、上記弾性片に形成され径方向外方向に突出して上記係合歯に噛み合う係合爪(53)と、を有し、
上記弾性片は、上記操作筒の空回りの際に、径方向内方向に変形し、
上記螺合筒の端部にはスリット(54)が形成されており、上記スリットは、上記螺合筒の端から軸方向に延びる縦部分と、この縦部分の奥端から周方向に延びる横部分と、を有してL字形をなし、上記弾性片がこのスリットにより画成されていることを特徴とする医療用接続構造。 - 雄型アッセンブリ(1C)と、筒形状の雌型コネクタ(2)と、を備え、
雄型アッセンブリが、筒形状の雄型コネクタ(10A)と、上記雄型コネクタに回転可能に連結された螺合筒(20A)とを有し、
上記雄型コネクタは、先端から基端に向かって順に配置された雄型ルアー部(11)と支持部(13A)とを有し、
上記螺合筒は、先端から基端に向かって順に配置された螺合部(21)と装着部(22A)とを有し、上記装着部は上記雄型コネクタの上記支持部外周に回転可能に装着され、上記螺合部は内周に雌ねじ(21a)を有するとともに上記雄型ルアー部の径方向外側に配置されており、
上記雌型コネクタは、雌型ルアー部(2a)と、この雌型ルアー部外周に形成された係合突起(2c)を有し、
上記螺合筒の上記雌ねじと上記雌型コネクタの上記係合突起が螺合した状態で、上記螺合筒を締め付け方向に回転することにより、上記雄型ルアー部と上記雌型ルアー部が接合される医療用接続構造において、
さらに、上記螺合筒(20A)の外周に装着された操作筒(40)と、上記螺合筒と上記操作筒との間に配置されたトルクリミット機構(50C)とを備え、
上記トルクリミット機構は、上記操作筒の締め付け方向の回転トルクを上記螺合筒に伝達し、上記回転トルクが設定トルクを越えた時に、上記操作筒を上記螺合筒に対して空回りさせ、
上記トルクリミット機構は、上記操作筒の内周に全周にわたって形成された係合歯(55)と、上記螺合筒に形成された少なくとも1つの弾性片(56)と、上記弾性片に形成され径方向外方向に突出して上記係合歯に噛み合う係合爪(57)と、を有し、
上記弾性片は、上記操作筒の空回りの際に、径方向内方向に変形し、
上記螺合筒と上記操作筒との間には環状空隙(45)が形成されており、上記係合歯が上記操作筒の内周に形成されて上記環状空隙に臨み、
上記螺合筒に上記弾性片が形成されて上記環状空隙に配置されていることを特徴とする医療用接続構造。 - 雄型アッセンブリ(1B;1C)と、筒形状の雌型コネクタ(2)と、を備え、
雄型アッセンブリが、筒形状の雄型コネクタ(10;10A)と、上記雄型コネクタに回転可能に連結された螺合筒(20;20A)とを有し、
上記雄型コネクタは、先端から基端に向かって順に配置された雄型ルアー部(11)と支持部(13;13A)とを有し、
上記螺合筒は、先端から基端に向かって順に配置された螺合部(21)と装着部(22;22A)とを有し、上記装着部は上記雄型コネクタの上記支持部外周に回転可能に装着され、上記螺合部は内周に雌ねじ(21a)を有するとともに上記雄型ルアー部の径方向外側に配置されており、
上記雌型コネクタは、雌型ルアー部(2a)と、この雌型ルアー部外周に形成された係合突起(2c)を有し、
上記螺合筒の上記雌ねじと上記雌型コネクタの上記係合突起が螺合した状態で、上記螺合筒を締め付け方向に回転することにより、上記雄型ルアー部と上記雌型ルアー部が接合される医療用接続構造において、
さらに、上記螺合筒(20;20A)の外周に装着された操作筒(40)と、上記螺合筒と上記操作筒との間に配置されたトルクリミット機構(50;50C)とを備え、
上記トルクリミット機構は、上記操作筒の締め付け方向の回転トルクを上記螺合筒に伝達し、上記回転トルクが設定トルクを越えた時に、上記操作筒を上記螺合筒に対して空回りさせ、
上記トルクリミット機構は、上記操作筒の内周に全周にわたって形成された係合歯(51;55)と、上記螺合筒に形成された少なくとも1つの弾性片(52;56)と、上記弾性片に形成され径方向外方向に突出して上記係合歯に噛み合う係合爪(53;57)と、を有し、
上記弾性片は、上記操作筒の空回りの際に、径方向内方向に変形し、
さらに、上記雄型ルアー部と上記雌型ルアー部の接合状態において上記雄型コネクタに対する上記螺合筒の緩み方向の回動を禁じる緩み防止機構(30;30A)が、上記雄型コネクタの上記支持部と上記螺合筒の装着部との間に配置され、
上記緩み防止機構は、上記雄型コネクタの上記支持部と上記螺合筒の上記装着部の一方の全周にわたって形成されたラチェット歯と、上記支持部と上記装着部の他方に形成された少なくとも1つの他の弾性片(32;36)と、当該他の弾性片に形成されて上記ラチェット歯に噛み合う他の係合爪(33;38)と、を有し、
上記トルクリミット機構の上記弾性片の弾性係数が上記緩み防止機構の上記他の弾性片より大きいことを特徴とする医療用接続構造。 - 上記緩み防止機構の上記ラチェット歯が、上記螺合筒の上記装着部の内周に形成されるとともに、上記トルクリミット機構の上記弾性片に軸方向に隣接しており、
上記緩み防止機構の上記他の弾性片が上記雄型コネクタの支持部に形成され、上記他の係合爪が径方向外方向に突出して上記ラチェット歯に噛み合っていることを特徴とする請求項5に記載の医療用接続構造。
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