JP6598361B2 - Detection apparatus and detection method - Google Patents
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Description
本発明は、検出装置、及び、検出方法に関する。 The present invention relates to a detection device and a detection method.
流体(例えば、血液又は尿等)に含まれる検出対象物(例えば、グルコース又はコレステロール等)を検出する検出装置が知られている。この種の検出装置の一つとして、非特許文献1に記載の検出装置は、積み重ねられた複数の層が、流体が流れる流路を形成する。流路は、検出対象物と反応する反応物が供給されるチャンバを有する。検出装置は、チャンバの温度を検出するセンサを備え、検出されたチャンバの温度に基づいて検出対象物を検出する。
A detection device that detects a detection target (for example, glucose or cholesterol) contained in a fluid (for example, blood or urine) is known. As one of this type of detection device, in the detection device described in Non-Patent
チャンバへの流体の流入に伴って、チャンバ内の流体は、チャンバから排出される。また、チャンバにおいて、検出対象物と反応物とが反応することによって生じた熱は、チャンバから流体が流出することによってチャンバから流出する。 As the fluid flows into the chamber, the fluid in the chamber is drained from the chamber. In addition, the heat generated by the reaction between the detection target and the reactant in the chamber flows out of the chamber when the fluid flows out of the chamber.
ところで、上記検出装置において、流路に供給された流体のすべては、チャンバへ流入する。従って、上記検出装置においては、チャンバから排出される流体の量が多くなりやすい。このため、チャンバにおいて生じた熱がチャンバから流出しやすい。その結果、検出対象物を高い精度にて検出できない虞がある。 By the way, in the detection device, all of the fluid supplied to the flow path flows into the chamber. Therefore, in the detection device, the amount of fluid discharged from the chamber tends to increase. For this reason, the heat generated in the chamber tends to flow out of the chamber. As a result, there is a possibility that the detection target cannot be detected with high accuracy.
本発明の目的の一つは、流体に含まれる検出対象物を高い精度にて検出することにある。 One of the objects of the present invention is to detect a detection target contained in a fluid with high accuracy.
一つの側面では、検出装置は、流体に含まれる検出対象物を検出する。更に、上記検出装置は、積み重ねられた複数の層を備える。
上記複数の層は、上記流体が流れるとともに前記検出対象物と反応する反応物が存在しない第1の流路と、上記第1の流路から第1の位置にて分岐されるとともに上記第1の位置よりも下流側の第2の位置にて上記第1の流路に結合され且つ上記検出対象物と反応する前記反応物を収容する第1のチャンバを有する第2の流路と、を同一の層にて形成する。
上記検出装置は、上記第1のチャンバの温度を検出する第1のセンサを備えるとともに、上記検出された上記第1のチャンバの温度に基づいて上記検出対象物を検出する。
In one aspect, the detection device detects a detection target contained in the fluid. Furthermore, the detection device includes a plurality of stacked layers.
The plurality of layers are branched at a first position from the first flow path, the first flow path in which the reactant flows and the reactant that reacts with the detection target does not exist, and the first flow path. a second flow path having a first chamber containing the reactant which reacts with the first coupled to the flow path and the detection object at a second position downstream of the position of the The same layer is formed.
The detection device includes a first sensor that detects the temperature of the first chamber, and detects the detection object based on the detected temperature of the first chamber.
他の一つの側面では、検出方法は、流体に含まれる検出対象物を検出する。
更に、上記検出方法は、
積み重ねられた複数の層によって形成されるとともに前記検出対象物と反応する反応物が存在しない第1の流路を流れる流体の一部を第1の位置にて、上記第1の流路と同じ層にて上記複数の層によって形成された第2の流路へ導き、
上記第2の流路に導かれた流体を、上記第2の流路が有するとともに上記検出対象物と反応する前記反応物を収容する第1のチャンバへ導き、
上記第1のチャンバへ導かれた流体に含まれる検出対象物と、上記反応物と、を反応させ、
上記第1のチャンバの温度を検出し、
上記検出された上記第1のチャンバの温度に基づいて上記検出対象物を検出し、
上記第1のチャンバへ導かれた流体を、上記第1の位置よりも下流側の第2の位置にて、上記第1の流路を流れる流体に合流させる、ことを含む。
In another aspect, the detection method detects a detection target contained in the fluid.
Furthermore, the detection method is
The portion of the fluid reactant that reacts with formed by a plurality of stacked layers Rutotomoni the detection object flows through the first flow path that does not exist in the first position, the same as the first flow path Leading to a second flow path formed by the plurality of layers in a layer,
The fluid guided to the second flow path leads to the first chamber containing the reactant which reacts with the detection object with the second flow path has,
Reacting the detection target contained in the fluid guided to the first chamber with the reactant,
Detecting the temperature of the first chamber;
Detecting the detection object based on the detected temperature of the first chamber;
Joining the fluid guided to the first chamber with the fluid flowing through the first flow path at a second position downstream of the first position.
流体に含まれる検出対象物を高い精度にて検出することができる。 The detection target contained in the fluid can be detected with high accuracy.
以下、本発明の、検出装置、及び、検出方法、に関する各実施形態について図1乃至図25を参照しながら説明する。 Hereinafter, embodiments of the detection apparatus and the detection method of the present invention will be described with reference to FIGS.
<第1実施形態>
(構成)
図1に表されるように、第1実施形態の検出装置1は、信号処理部10と、反応発生部20と、を備える。
反応発生部20には、検出対象物を含む流体が供給される。流体は、液体(本例では、尿又は血液等の生体試料)である。なお、流体は、気体(例えば、呼気)であってもよい。なお、生体試料は、尿及び血液と異なる生体試料(例えば、血清、血漿、唾液、涙、鼻汁、汗、粘液、体液、浸出液、又は、分泌液等)であってもよい。また、流体は、生体試料を緩衝液(例えば、リン酸緩衝生理食塩水(PBS;Phosphate Buffered Saline)等)により希釈した液体であってもよい。流体は、検体と表されてもよい。
<First Embodiment>
(Constitution)
As illustrated in FIG. 1, the
The
反応発生部20は、供給された流体に含まれる検出対象物と、当該検出対象物に対応する反応物と、を反応させる。
本例では、検出対象物は、グルコース又はコレステロールである。なお、検出対象物は、グルコース及びコレステロールと異なる物質であってもよい。反応物は、検出対象物と反応することにより熱を生じる物質である。本例では、反応物は、検出対象物がグルコースである場合、グルコースオキシダーゼであり、検出対象物がコレステロールである場合、コレステロールオキシダーゼである。
The
In this example, the detection target is glucose or cholesterol. The detection object may be a substance different from glucose and cholesterol. The reactant is a substance that generates heat by reacting with the detection target. In this example, the reactant is glucose oxidase when the detection target is glucose, and is cholesterol oxidase when the detection target is cholesterol.
また、検出対象物は、抗原(例えば、インスリン、カゼイン、免疫グロブリンE(IgE;Immunoglobulin E)、免疫グロブリンG(IgG;Immunoglobulin G)、若しくは、細菌又はウイルス等の感染性物質等)であってもよい。この場合、反応物は、抗原との間で抗原抗体反応を行なう抗体であってよい。 The detection target is an antigen (for example, insulin, casein, immunoglobulin E (IgE), immunoglobulin G (IgG; immunoglobulin G), or an infectious substance such as a bacterium or a virus). Also good. In this case, the reaction product may be an antibody that performs an antigen-antibody reaction with an antigen.
信号処理部10は、反応発生部20において検出対象物と反応物とが反応することにより生じた熱に応じて変化する温度を表す信号を処理する。これにより、信号処理部10は、反応発生部20に供給された流体に含まれる検出対象物を検出する。信号処理部10は、LSI(Large Scale Integration)として実現されてよい。
The
反応発生部20について説明を加える。反応発生部20は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)として実現されてよい。
The
反応発生部20は、図2に表されるように、本体100と、蓋体300と、を備える。本体100は、長辺及び短辺を有する長方形状を有する板状である。なお、本体100は、長方形状と異なる形状(例えば、正方形状、多角形状、楕円形状、又は、円形状等)を有していてもよい。例えば、本体100の一辺の長さは、1mm乃至100mmの長さである。
As shown in FIG. 2, the
蓋体300は、ゴム状の樹脂(本例では、ポリジメチルシロキサン(PDMS))からなる。蓋体300は、長辺及び短辺を有する長方形状を有する板状である。蓋体300の面積は、本体100よりも小さい。なお、蓋体300は、長方形状と異なる形状(例えば、正方形状、多角形状、楕円形状、又は、円形状等)を有していてもよい。蓋体300は、本体100に直交する方向(換言すると、本体100の厚み方向)における本体100の2つの端面101,102のうちの一方の端面101の一部に積み重ねられる。換言すると、蓋体300は、端面101の一部を被覆する。蓋体300は、着脱可能に本体100に固定される。
The
図2乃至図8に表されるように、X軸、Y軸及びZ軸を有する右手系の直交座標系を用いて反応発生部20について説明を加える。Z軸は、本体100に直交する方向(換言すると、本体100の厚み方向)に沿って延びる。Z軸の正方向は、端面102から端面101へ向かう方向(換言すると、本体100から蓋体300へ向かう方向)である。
As shown in FIGS. 2 to 8, the
Y軸は、本体100の長辺に沿って延びる。Y軸の正方向は、後述する第1の流路110の流入口111から、後述する第1の流路110の流出口112へ向かう方向である。X軸は、本体100の短辺に沿って延びる。X軸の正方向は、後述する第1の流路110から、後述する接続端子1811,1821,1831へ向かう方向である。
なお、後述する図19乃至図23においても、図2乃至図8と同一の直交座標系が用いられる。
The Y axis extends along the long side of the
In FIGS. 19 to 23 described later, the same orthogonal coordinate system as that in FIGS. 2 to 8 is used.
図3は、Z軸の負方向へ向かって本体100を見た図(換言すると、本体100の正面から見た図)である。図4は、Z軸の正方向へ向かって本体100を見た図(換言すると、本体100を背面から見た図)である。図5は、図3において、後述する第1のチャンバ121を拡大した図である。図6は、図3及び図4におけるA−A線による反応発生部20の断面を表す。図7は、図3及び図4におけるB−B線による反応発生部20の断面を表す。図8は、図3乃至図5におけるC−C線による反応発生部20の断面を表す。
FIG. 3 is a view of the
図6乃至図8に表されるように、本体100は、Z軸の正方向に順に積み重ねられた、第1の支持層201、第2の支持層202、第3の支持層203、センサ層204、及び、流路層205を備える。各層201〜205は、板状である。本体100は、積層体であると捉えられてよい。
As shown in FIGS. 6 to 8, the
第1の支持層201は、シリコン(Si)からなる。第2の支持層202は、シリコン酸化物(本例では、二酸化ケイ素(SiO2))からなる。第3の支持層203は、シリコン窒化物(本例では、窒化ケイ素(Si3N4))からなる。センサ層204は、シリコン酸化物(本例では、二酸化ケイ素(SiO2))からなる。流路層205は、光硬化性樹脂、又は、感光性樹脂(本例では、SU−8)からなる。なお、第3の支持層203は、シリコン酸化物(例えば、二酸化ケイ素(SiO2))からなっていてもよい。
The
例えば、第1の支持層201の厚さは、30μm乃至3mmの厚さである。例えば、第2の支持層202の厚さは、30nm乃至3μmの厚さである。例えば、第3の支持層203の厚さは、25nm乃至2.5μmの厚さである。例えば、センサ層204の厚さは、50nm乃至5μmの厚さである。例えば、流路層205の厚さは、3.5μm乃至35μmの厚さである。
For example, the thickness of the
図3、図4、図6及び図7に表されるように、本体100は、第1の流路110を有する。センサ層204と流路層205と蓋体300とは、図6及び図7に表されるように、第1の流路110を形成する壁面1101を有する。
As shown in FIGS. 3, 4, 6, and 7, the
第1の流路110を形成する壁面1101は、蓋体300のZ軸の負方向側の端面と、センサ層204のZ軸の正方向側の端面と、流路層205をZ軸に沿った方向にて貫通する穴を形成する壁面と、を含む。本例では、蓋体300は、流路層205に積み重ねられた層である、と捉えられてよい。
The
第1の流路110は、図2乃至図4に表されるように、Y軸に沿って延びる。第1の流路110は、流入口111と流出口112と基部113とを含む。流入口111は、第1の流路110のうちのY軸の負方向側の端部である。流出口112は、第1の流路110のうちのY軸の正方向側の端部である。基部113は、第1の流路110のうちの、流入口111及び流出口112以外の部分である。
The
流入口111及び流出口112のそれぞれは、中心軸がZ軸に沿って延びる円柱状である。流入口111及び流出口112のそれぞれの直径は、基部113のX軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)よりも長い。
Each of the
なお、流入口111及び流出口112のそれぞれは、円柱形状と異なる形状(例えば、角柱形状等)を有してもよい。基部113は、Y軸に直交する平面による断面が長方形状を有する。基部113は、Y軸に直交する平面による断面が長方形状と異なる形状(例えば、正方形状、多角形状、楕円形状、又は、円形状等)を有してもよい。
In addition, each of the
基部113は、蓋体300が本体100に固定された状態において、蓋体300に被覆される。流入口111及び流出口112は、蓋体300が本体100に固定された状態において、蓋体300に被覆されない。換言すると、流入口111及び流出口112は、蓋体300が本体100に固定された状態において、Z軸の正方向側にて開口する。
The
第1の流路110には、流入口111を介して流体が供給される。流体は、ピペットにより第1の流路110に供給されてよい。また、流入口111には、流体が流れる管が接続されてよい。この場合、管に接続されたポンプによって、流体が第1の流路110に供給されてよい。
A fluid is supplied to the
第1の流路110に供給された流体は、流出口112を介して第1の流路110から排出される。流体は、ピペットにより第1の流路110から排出されてよい。また、流出口112には、流体が流れる管が接続されてよい。この場合、管に接続されたポンプによって、流体が第1の流路110から排出されてよい。
The fluid supplied to the
図3乃至図5及び図8に表されるように、本体100は、第2の流路120を有する。センサ層204と流路層205と蓋体300とは、第2の流路120を形成する壁面1201を有する。
As shown in FIGS. 3 to 5 and 8, the
第2の流路120を形成する壁面1201は、第1の流路110を形成する壁面1101と同様に、蓋体300のZ軸の負方向側の端面と、センサ層204のZ軸の正方向側の端面と、流路層205をZ軸に沿った方向にて貫通する穴を形成する壁面と、を含む。
換言すると、第2の流路120は、第1の流路110と同一の層にて形成される。
The
In other words, the
図3乃至図5に表されるように、第2の流路120は、流入口111よりもY軸の正方向側(換言すると、下流側)の第1の位置P1にて、第1の流路110から分岐される。第2の流路120は、第1の位置P1よりも下流側の第2の位置P2にて、第1の流路110に結合される。
As shown in FIGS. 3 to 5, the
換言すると、第2の流路120は、第1の位置P1にて第1の流路110と連接するとともに、第1の位置P1から、X軸の正方向とY軸の正方向との間の方向に沿って延び、且つ、第2の位置P2にて第1の流路110と連接するとともに、第2の位置P2から、X軸の正方向とY軸の負方向との間の方向に沿って延びる。
In other words, the
第2の流路120の、第2の流路120が延びる方向及びZ軸に直交する方向における長さ(換言すると、第2の流路120の幅)は、第1の流路110の基部113の幅よりも小さい。換言すると、第2の流路120の断面積は、第1の流路110の基部113の断面積よりも小さい。
The length of the
第1の流路110の基部113の幅は、第1の位置P1と第2の位置P2との間の領域において、それ以外の領域よりも小さい。なお、第1の流路110の基部113の幅は、第1の位置P1と第2の位置P2との間の領域において、それ以外の領域と同じであってもよい。
The width of the
なお、第2の流路120の幅は、第1の位置P1及び第2の位置P2のそれぞれから第1のチャンバ121へ近づくにつれて小さくなってもよい。また、第2の流路120の幅は、第1の位置P1と第2の位置P2との間の領域における第1の流路110の基部113の幅よりも大きてもよい。この場合、第2の流路120の幅は、第1の位置P1と第2の位置P2との間の領域以外の領域における第1の流路110の基部113の幅よりも小さいことが好適である。
Note that the width of the
第2の流路120は、第2の流路120の中間にて第1のチャンバ121を有する。第1のチャンバ121は、中心軸がZ軸に沿って延びる円柱状である。第1のチャンバ121の直径は、第2の流路120のうちの第1のチャンバ121以外の部分の幅よりも大きい。なお、第1のチャンバ121は、円柱形状と異なる形状(例えば、角柱形状等)を有してもよい。第1のチャンバ121の中心軸の位置は、第1の流路110よりもX軸の正方向側である。
The
第1のチャンバ121は、検出対象物と反応する反応物を収容する。本例では、第1のチャンバ121は、反応物を担持する担体を収容する。本例では、担体は、多孔質構造を有する。本例では、担体は、反応物が添加されたシリカゲルである。本例では、蓋体300が着脱可能に本体100に固定されているので、蓋体300を本体100から取り外すことにより、第1のチャンバ121に収容されている担体を交換できる。換言すると、第1のチャンバ121は、担体を交換可能に収容する。
The
図3乃至図5及び図7に表されるように、本体100は、第3の流路130を有する。センサ層204と流路層205と蓋体300とは、第3の流路130を形成する壁面1301を有する。
As shown in FIGS. 3 to 5 and 7, the
第3の流路130を形成する壁面1301は、第1の流路110を形成する壁面1101と同様に、蓋体300のZ軸の負方向側の端面と、センサ層204のZ軸の正方向側の端面と、流路層205をZ軸に沿った方向にて貫通する穴を形成する壁面と、を含む。
換言すると、第3の流路130は、第1の流路110と同一の層にて形成される。
The
In other words, the
図3及び図4に表されるように、第3の流路130は、第2の位置P2よりも下流側の第3の位置P3にて、第1の流路110から分岐される。第3の流路130は、第3の位置P3よりも下流側の第4の位置P4にて、第1の流路110に結合される。
As illustrated in FIGS. 3 and 4, the
換言すると、第3の流路130は、第3の位置P3にて第1の流路110と連接するとともに、第3の位置P3から、X軸の正方向とY軸の正方向との間の方向に沿って延び、且つ、第4の位置P4にて第1の流路110と連接するとともに、第4の位置P4から、X軸の正方向とY軸の負方向との間の方向に沿って延びる。
In other words, the
第3の流路130の、第3の流路130が延びる方向及びZ軸に直交する方向における長さ(換言すると、第3の流路130の幅)は、第1の流路110の基部113の幅よりも小さい。第1の流路110の基部113の幅は、第3の位置P3と第4の位置P4との間の領域において、それ以外の領域よりも小さい。なお、第1の流路110の基部113の幅は、第3の位置P3と第4の位置P4との間の領域において、それ以外の領域と同じであってもよい。
The length of the
第3の流路130は、第3の流路130の中間にて第2のチャンバ131を有する。第2のチャンバ131は、中心軸がZ軸に沿って延びる円柱状である。第2のチャンバ131の直径は、第3の流路130のうちの第2のチャンバ131以外の部分の幅よりも大きい。なお、第2のチャンバ131は、円柱形状と異なる形状(例えば、角柱形状等)を有してもよい。第2のチャンバ131の中心軸の位置は、第1の流路110よりもX軸の正方向側である。
第2のチャンバ131は、検出対象物と反応する反応物を収容しない。
The
The
本例では、第3の流路130は、第2の流路120と同じ形状を有する。なお、第3の流路130は、第2の流路120と異なる形状を有してもよい。
In this example, the
図3乃至図8に表されるように、本体100は、第1の抵抗体171と、第2の抵抗体172と、を備える。本例では、第1の抵抗体171、及び、第2の抵抗体172は、第1のセンサ、及び、第2のセンサをそれぞれ構成する。
As shown in FIGS. 3 to 8, the
第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172のそれぞれは、温度に応じて電気抵抗が変化する材料からなる。本例では、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172のそれぞれは、バナジウム酸化物からなる。本例では、バナジウム酸化物は、主成分として、二酸化バナジウム(VO2)と五酸化二バナジウム(V2O5)とを含む。例えば、バナジウム酸化物は、二酸化バナジウム(VO2)のモル分率αが0.30乃至0.40であり、且つ、五酸化二バナジウム(V2O5)のモル分率βが1−αである。
Each of the
第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172のそれぞれは、X軸に沿った方向に延びる長辺、及び、Y軸に沿った方向に延びる短辺を有する長方形状を有する板状である。なお、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172のそれぞれは、長方形状と異なる形状(例えば、正方形状、多角形状、楕円形状、又は、円形状等)を有していてもよい。
Each of the
例えば、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172のそれぞれの一辺の長さは、1μm乃至1mmの長さである。本例では、第1の抵抗体171の長辺、及び、第2の抵抗体172の長辺は、第1のチャンバ121の直径、及び、第2のチャンバ131の直径よりもそれぞれ短い。
本例では、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172は、同一の形状を有する。
For example, the length of one side of each of the
In this example, the
図7及び図8に表されるように、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172のそれぞれは、センサ層204に埋設される。第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172のそれぞれは、センサ層204のうちのZ軸の負方向側の端に位置する。換言すると、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172のそれぞれは、第3の支持層203のZ軸の正方向側の端面と接する。
As shown in FIGS. 7 and 8, each of the
上述したように、センサ層204は、シリコン酸化物からなる。シリコン酸化物は、検出対象物と反応物とが反応することにより生成される生成物(例えば、過酸化水素)と、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172よりも反応しにくい材料の一例である。従って、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172は、検出対象物と反応物とが反応することにより生成される生成物と、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172よりも反応しにくい材料によって被覆される、と捉えられてよい。なお、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172は、検出対象物と反応物とが反応することにより生成される生成物と、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172よりも反応しにくい材料によって被覆されなくてもよい。
As described above, the
図3乃至図5及び図8に表されるように、Z軸に直交する平面における第1の抵抗体171の外縁の位置は、Z軸に直交する平面における第1のチャンバ121の外縁よりも第1のチャンバ121の内側である。換言すると、Z軸に直交する平面において、第1の抵抗体171の外縁の位置は、第1のチャンバ121を形成する流路層205の壁面よりも第1のチャンバ121の内側である。本例では、Z軸に直交する平面において、第1の抵抗体171の重心の位置は、第1のチャンバ121の中心軸と一致する。
As shown in FIGS. 3 to 5 and FIG. 8, the position of the outer edge of the
同様に、図3乃至図5及び図7に表されるように、Z軸に直交する平面における第2の抵抗体172の外縁の位置は、Z軸に直交する平面における第2のチャンバ131の外縁よりも第2のチャンバ131の内側である。換言すると、Z軸に直交する平面において、第2の抵抗体172の外縁の位置は、第2のチャンバ131を形成する流路層205の壁面よりも第2のチャンバ131の内側である。本例では、Z軸に直交する平面において、第2の抵抗体172の重心の位置は、第2のチャンバ131の中心軸と一致する。
Similarly, as shown in FIGS. 3 to 5 and 7, the position of the outer edge of the
図2乃至図4及び図6に表されるように、本体100は、第1の接続用穴140と、第2の接続用穴150と、第3の接続用穴160と、を有する。図6に表されるように、第3の支持層203とセンサ層204と流路層205とは、第1の接続用穴140を形成する壁面1401を有する。
As shown in FIGS. 2 to 4 and 6, the
第1の接続用穴140を形成する壁面1401は、第3の支持層203のZ軸の正方向側の端面と、センサ層204をZ軸に沿った方向にて貫通する穴を形成する壁面と、流路層205をZ軸に沿った方向にて貫通する穴を形成する壁面と、を含む。同様に、第3の支持層203とセンサ層204と流路層205とは、第2の接続用穴150及び第3の接続用穴160を形成する壁面を有する。
The
第1の接続用穴140、第2の接続用穴150、及び、第3の接続用穴160のそれぞれは、Z軸に沿って延びる角柱(本例では、正四角柱)状である。なお、第1の接続用穴140、第2の接続用穴150、及び、第3の接続用穴160のそれぞれは、角柱形状と異なる形状(例えば、円柱形状等)を有してもよい。
Each of the
第1の接続用穴140、第2の接続用穴150、及び、第3の接続用穴160のそれぞれの位置は、第1の流路110及び第2の流路120よりもX軸の正方向側である。本例では、第1の接続用穴140、第2の接続用穴150、及び、第3の接続用穴160のそれぞれは、第1の流路110からX軸に沿った方向において所定の距離だけ離れて位置する。従って、第2の接続用穴150と、第1の流路110と、の間のX軸に沿った方向における距離は、第3の接続用穴160と、第1の流路110と、の間のX軸に沿った方向における距離と等しい。
The positions of the
本例では、第1の接続用穴140、第2の接続用穴150、及び、第3の接続用穴160は、Y軸に沿った方向において等間隔に位置する。更に、第1の接続用穴140の底面の重心は、Y軸に沿った方向における、第1のチャンバ121と第2のチャンバ131との中間の位置を通り且つX軸に沿った方向に延びる直線上に位置する。
換言すると、本例では、第2の接続用穴150、及び、第3の接続用穴160は、Y軸に沿った方向における、第1のチャンバ121と第2のチャンバ131との中間の位置を通り且つY軸に直交する平面に対して互いに対称に位置する。
In this example, the first connection holes 140, the second connection holes 150, and the third connection holes 160 are located at equal intervals in the direction along the Y axis. Further, the center of gravity of the bottom surface of the
In other words, in this example, the
第1の接続用穴140、第2の接続用穴150、及び、第3の接続用穴160は、蓋体300が本体100に固定された状態において、蓋体300に被覆されない。換言すると、第1の接続用穴140、第2の接続用穴150、及び、第3の接続用穴160は、蓋体300が本体100に固定された状態において、Z軸の正方向側にて開口する。
The
図3乃至図7に表されるように、本体100は、第1の導体181と、第2の導体182と、第3の導体183と、を備える。
第1の導体181、第2の導体182、及び、第3の導体183のそれぞれは、板状である。第1の導体181、第2の導体182、及び、第3の導体183のそれぞれは、チタン(Ti)からなる。
As illustrated in FIGS. 3 to 7, the
Each of the
図6及び図7に表されるように、第1の導体181、第2の導体182、及び、第3の導体183のそれぞれは、センサ層204に埋設される。第1の導体181、第2の導体182、及び、第3の導体183のそれぞれは、センサ層204のうちのZ軸の負方向側の端に位置する。換言すると、第1の導体181、第2の導体182、及び、第3の導体183のそれぞれは、第3の支持層203のZ軸の正方向側の端面と接する。
As illustrated in FIGS. 6 and 7, each of the
第1の導体181は、第1の接続端子1811と、第1の配線部1812と、2つの第1の接続部1813a,1813bと、を含む。
第1の接続端子1811は、第1の接続用穴140にて露出する。第1の接続端子1811は、正方形状を有する。なお、第1の接続端子1811は、正方形状と異なる形状(例えば、長方形状、多角形状、楕円形状、又は、円形状等)を有していてもよい。
The
The
図3、図4及び図6に表されるように、Z軸に直交する平面における第1の接続端子1811の外縁の位置は、Z軸に直交する平面における第1の接続用穴140の外縁よりも第1の接続用穴140の内側である。
As shown in FIGS. 3, 4, and 6, the position of the outer edge of the
換言すると、Z軸に直交する平面において、第1の接続端子1811の外縁は、第1の接続用穴140を形成するセンサ層204及び流路層205の壁面よりも第1の接続用穴140の内側である。本例では、Z軸に直交する平面において、第1の接続端子1811の底面の重心の位置は、第1の接続用穴140の底面の重心の位置と一致する。
In other words, in the plane orthogonal to the Z-axis, the outer edge of the
第1の接続部1813aは、第1の抵抗体171のY軸の正方向側の端部に接続される。第1の接続部1813aのY軸の負方向側の端部は、第1の抵抗体171のY軸の正方向側の端部に積み重ねられる。換言すると、第1の接続部1813aのY軸の負方向側の端部は、第1の抵抗体171のY軸の正方向側の端部の、Z軸の正方向側の端面を被覆する。
The first connecting
同様に、第1の接続部1813bは、第2の抵抗体172のY軸の負方向側の端部に接続される。第1の接続部1813bのY軸の正方向側の端部は、第2の抵抗体172のY軸の負方向側の端部に積み重ねられる。換言すると、第1の接続部1813bのY軸の正方向側の端部は、第2の抵抗体172のY軸の負方向側の端部の、Z軸の正方向側の端面を被覆する。
本例では、第1の接続部1813bは、第1の接続部1813aと同じ形状を有する。
Similarly, the
In this example, the
第1の配線部1812は、第1の接続端子1811と連接されるとともに、2つの第1の接続部1813a,1813bのそれぞれと連接される。本例では、第1の配線部1812は、X軸に沿って延びる部分と、Y軸に沿って延びる部分と、を有するT字状である。第1の配線部1812のうちのX軸に沿って延びる部分の、Y軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)は、第1の配線部1812のうちのY軸に沿って延びる部分の、X軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)と等しい。第1の配線部1812のうちのY軸に沿って延びる部分の幅は、第1の接続部1813a,1813bのX軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)よりも大きい。
The
本例では、第1の接続部1813aの幅は、第1の抵抗体171の近傍の第1の領域における第1の導体181の第1の幅に対応し、且つ、第1の配線部1812の幅は、第1の領域と異なる第2の領域における第1の導体181の第2の幅に対応する。
In this example, the width of the
第2の導体182は、第2の接続端子1821と、第2の配線部1822と、第2の接続部1823と、を含む。
第2の接続端子1821は、第2の接続用穴150にて露出する。第2の接続端子1821は、正方形状を有する。なお、第2の接続端子1821は、正方形状と異なる形状(例えば、長方形状、多角形状、楕円形状、又は、円形状等)を有していてもよい。
The
The
図3及び図4に表されるように、Z軸に直交する平面における第2の接続端子1821の外縁の位置は、Z軸に直交する平面における第2の接続用穴150の外縁よりも第2の接続用穴150の内側である。
As shown in FIGS. 3 and 4, the position of the outer edge of the
換言すると、Z軸に直交する平面において、第2の接続端子1821の外縁は、第2の接続用穴150を形成するセンサ層204及び流路層205の壁面よりも第2の接続用穴150の内側である。本例では、Z軸に直交する平面において、第2の接続端子1821の底面の重心の位置は、第2の接続用穴150の底面の重心の位置と一致する。
In other words, in the plane orthogonal to the Z-axis, the outer edge of the
第2の接続部1823は、第1の抵抗体171のY軸の負方向側の端部に接続される。第2の接続部1823のY軸の正方向側の端部は、第1の抵抗体171のY軸の負方向側の端部に積み重ねられる。換言すると、第2の接続部1823のY軸の正方向側の端部は、第1の抵抗体171のY軸の負方向側の端部の、Z軸の正方向側の端面を被覆する。
本例では、第2の接続部1823は、第1の接続部1813aと同じ形状を有する。
The
In this example, the
第2の配線部1822は、第2の接続端子1821と連接されるとともに、第2の接続部1823と連接される。本例では、第2の配線部1822は、X軸に沿って延びる部分と、Y軸に沿って延びる部分と、を有するL字状である。第2の配線部1822のうちのX軸に沿って延びる部分の、Y軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)は、第2の配線部1822のうちのY軸に沿って延びる部分の、X軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)と等しい。第2の配線部1822のうちのY軸に沿って延びる部分の幅は、第2の接続部1823のX軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)よりも大きい。
The
第3の導体183は、第3の接続端子1831と、第3の配線部1832と、第3の接続部1833と、を含む。
第3の接続端子1831は、第3の接続用穴160にて露出する。第3の接続端子1831は、正方形状を有する。なお、第3の接続端子1831は、正方形状と異なる形状(例えば、長方形状、多角形状、楕円形状、又は、円形状等)を有していてもよい。
The
The
図3及び図4に表されるように、Z軸に直交する平面における第3の接続端子1831の外縁の位置は、Z軸に直交する平面における第3の接続用穴160の外縁よりも第3の接続用穴160の内側である。
As shown in FIGS. 3 and 4, the position of the outer edge of the
換言すると、Z軸に直交する平面において、第3の接続端子1831の外縁は、第3の接続用穴160を形成するセンサ層204及び流路層205の壁面よりも第3の接続用穴160の内側である。本例では、Z軸に直交する平面において、第3の接続端子1831の底面の重心の位置は、第3の接続用穴160の底面の重心の位置と一致する。
本例では、第3の接続端子1831は、第2の接続端子1821と同じ形状を有する。
In other words, in the plane orthogonal to the Z axis, the outer edge of the
In this example, the
第3の接続部1833は、第2の抵抗体172のY軸の正方向側の端部に接続される。第3の接続部1833のY軸の負方向側の端部は、第2の抵抗体172のY軸の正方向側の端部に積み重ねられる。換言すると、第3の接続部1833のY軸の負方向側の端部は、第2の抵抗体172のY軸の正方向側の端部の、Z軸の正方向側の端面を被覆する。
本例では、第3の接続部1833は、第1の接続部1813bと同じ形状を有する。
The
In the present example, the
第3の配線部1832は、第3の接続端子1831と連接されるとともに、第3の接続部1833と連接される。本例では、第3の配線部1832は、X軸に沿って延びる部分と、Y軸に沿って延びる部分と、を有するL字状である。第3の配線部1832のうちのX軸に沿って延びる部分の、Y軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)は、第3の配線部1832のうちのY軸に沿って延びる部分の、X軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)と等しい。第3の配線部1832のうちのY軸に沿って延びる部分の幅は、第3の接続部1833のX軸に沿った方向における長さ(換言すると、幅)よりも大きい。
The
換言すると、本例では、第1の導体181、第2の導体182、及び、第3の導体183は、Y軸に沿った方向における、第1のチャンバ121と第2のチャンバ131との中間の位置を通り且つY軸に直交する平面に対して対称な形状を有する。
In other words, in this example, the
図3、図4、及び、図6乃至図8に表されるように、本体100は、Z軸の負方向側の端面102にて開口する凹部190を有する。図6乃至図8に表されるように、第1の支持層201と第2の支持層202と第3の支持層203とは、凹部190を形成する壁面1901を有する。
As shown in FIGS. 3, 4, and 6 to 8, the
凹部190を形成する壁面1901は、第3の支持層203のZ軸の負方向側の端面と、第2の支持層202をZ軸に沿った方向にて貫通する穴を形成する壁面と、第1の支持層201をZ軸に沿った方向にて貫通する穴を形成する壁面と、を含む。
The
凹部190は、Z軸に沿って延びる角柱状である。本例では、凹部190の底面は、Y軸に沿って延びる長辺、及び、X軸に沿って延びる短辺を有する長方形状を有する。なお、凹部190は、角柱形状と異なる形状(例えば、円柱形状等)を有してもよい。
The
図3及び図4に表されるように、Z軸に直交する平面における凹部190の外縁の位置は、Z軸に直交する平面における第1のチャンバ121の外縁よりも第1のチャンバ121の外側であり、且つ、Z軸に直交する平面における第2のチャンバ131の外縁よりも第2のチャンバ131の外側である。換言すると、Z軸に直交する平面において、凹部190の外縁の位置は、第1のチャンバ121を形成する流路層205の壁面よりも第1のチャンバ121の外側であり、且つ、第2のチャンバ131を形成する流路層205の壁面よりも第2のチャンバ131の外側である。換言すると、凹部190は、Z軸に直交する平面において、第1のチャンバ121及び第2のチャンバ131を含む領域から、Z軸の負方向側へ延びる直線上の領域を含む。
As shown in FIGS. 3 and 4, the position of the outer edge of the
信号処理部10は、第1の接続端子1811、第2の接続端子1821、及び、第3の接続端子1831のそれぞれと接続されることにより、第1の抵抗体171、第2の抵抗体172、第1の導体181、第2の導体182、及び、第3の導体183とともに、図9に表される電気回路ECを構成する。
The
電気回路ECは、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2と、を含む。電気回路ECにおける第1の抵抗R1は、第1の抵抗体171に対応する。電気回路ECにおける第2の抵抗R2は、第2の抵抗体172に対応する。第1の抵抗R1の電気抵抗は、Rxにより表される。第2の抵抗R2の電気抵抗は、Rfにより表される。
The electric circuit EC includes a first resistor R1 and a second resistor R2. The first resistor R1 in the electric circuit EC corresponds to the
上述したように、本例では、第1のチャンバ121は、検出対象物と反応する反応物を収容する。従って、検出対象物を含む流体が第1のチャンバ121に供給された場合、第1のチャンバ121において検出対象物と反応物とが反応し、その反応に伴って熱が生じる。その結果、第1の抵抗体171の温度が変化することにより、第1の抵抗体171の電気抵抗が変化する。従って、第1の抵抗体171に対応する第1の抵抗R1は、可変抵抗である、と捉えられてよい。
As described above, in the present example, the
電気回路ECにおける第1の位置EP1における第1の電位Vinは、第1の接続端子1811の電位に対応する。電気回路ECにおける第2の位置EP2における第2の電位V−は、第2の接続端子1821の電位に対応する。電気回路ECにおける第3の位置EP3における第3の電位V+は、第3の接続端子1831の電位に対応する。
The first potential V in the first position EP1 in an electric circuit EC corresponds to the potential of the
電気回路ECにおける第4の位置EP4における第4の電位Voutは、第1の電位Vinがオペアンプによって増幅された電位である。
信号処理部10は、所定の取得周期が経過する毎に、第4の電位Voutを、第1のチャンバ121の温度と、第2のチャンバ131の温度と、の差を表す信号として取得する。第4の電位Voutは、出力電圧と表されてもよい。信号処理部10は、取得された信号に基づいて検出対象物を検出する。
Fourth potential V out in a fourth position EP4 in an electric circuit EC is the potential of the first potential V in is amplified by the operational amplifier.
The
本例では、第1の抵抗体171の電気抵抗(換言すると、抵抗)は、図10に表されるように、第1の抵抗体171の温度が高くなるほど小さくなる。第2の抵抗体172の電気抵抗も、第1の抵抗体171の電気抵抗と同様に変化する。従って、第1の抵抗体171の電気抵抗は、第1の抵抗体171の温度(換言すると、第1のチャンバ121の温度)を表す、と捉えられてよい。同様に、第2の抵抗体172の電気抵抗は、第2の抵抗体172の温度(換言すると、第2のチャンバ131の温度)を表す、と捉えられてよい。
In this example, the electrical resistance (in other words, resistance) of the
本例では、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172の20℃における抵抗温度係数(TCR;Temperature Coefficient of Resistance)CTCRは、数式1により表される。抵抗温度係数は、単位温度あたりの電気抵抗の変化を表す。
R1、R2、T1、及び、T2は、20℃における第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172の電気抵抗、25℃における第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172の電気抵抗、20℃、及び、25℃、をそれぞれ表す。
本例では、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172の20℃における抵抗温度係数CTCRは、約−15000ppm/℃である。ppmは、Parts Per Millionの略記である。1ppmは、10−4%である。第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172のTCRの絶対値は、銀又は銅からなる抵抗体のTCRの絶対値よりも相当に大きい。
R 1 , R 2 , T 1 , and T 2 are the electrical resistances of the
In this example, the temperature coefficient of resistance C TCR at 20 ° C. of the
信号処理部10は、取得された第4の電位Voutに基づいて、第4の電位Voutが単位時間あたりに変化する割合である増加率を取得する。例えば、信号処理部10は、最小二乗法と呼ばれる技術を用いることにより増加率を取得する。信号処理部10は、取得された増加率に基づいて検出対象物の濃度を取得する。これにより、検出対象物が検出される。
Based on the acquired fourth potential V out , the
本例では、信号処理部10は、増加率と検出対象物の濃度との関係を予め記憶している。信号処理部10は、取得された増加率と、記憶されている関係と、に基づいて検出対象物の濃度を取得する。
In this example, the
また、本例では、反応発生部20は、図11乃至図14に表される工程に従って製造される。なお、反応発生部20の少なくとも一部は、後述する工程と異なる工程に従って製造されてもよい。図11乃至図14の(A)乃至(Q)は、図8に表される断面を表す。図13の(K’)乃至(M’)は、図6に表される断面を表す。
In this example, the
先ず、図11の(A)に表されるように、シリコン層LAからなるシリコン基板(換言すると、シリコンウェハ)を用意する。
次に、図11の(B)に表されるように、熱酸化と呼ばれる処理を行なうことにより、シリコン層LAの両方の表面に、酸化膜層LB1,LB2を形成する。本例では、酸化膜層LB1,LB2は、二酸化ケイ素(SiO2)からなる。
First, as shown in FIG. 11A, a silicon substrate (in other words, a silicon wafer) made of the silicon layer LA is prepared.
Next, as shown in FIG. 11B, oxide film layers LB1 and LB2 are formed on both surfaces of the silicon layer LA by performing a process called thermal oxidation. In this example, the oxide film layers LB1 and LB2 are made of silicon dioxide (SiO 2 ).
次に、図11の(C)に表されるように、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)と呼ばれる技術を用いることにより、酸化膜層LB1,LB2の、シリコン層LAと反対側の表面に、窒化物層LC1,LC2を形成する。本例では、窒化物層LC1,LC2は、窒化ケイ素(Si3N4)からなる。窒化物層LC1は、第3の支持層203を構成する。
Next, as shown in FIG. 11C, by using a technique called LPCVD (Low Pressure Chemical Vapor Deposition), the oxide film layers LB1 and LB2 are formed on the surface opposite to the silicon layer LA. Nitride layers LC1 and LC2 are formed. In this example, the nitride layers LC1 and LC2 are made of silicon nitride (Si 3 N 4 ). The nitride layer LC1 constitutes the
次に、図11の(D)に表されるように、酸素雰囲気下における反応性スパッタ法と呼ばれる技術を用いることにより、窒化物層LC1の、酸化膜層LB1と反対側の表面に、抵抗体層LDを形成する。本例では、抵抗体層LDは、バナジウム酸化物からなる。本例では、バナジウム酸化物は、主成分として、二酸化バナジウム(VO2)と五酸化二バナジウム(V2O5)とを含む。 Next, as shown in FIG. 11D, by using a technique called reactive sputtering in an oxygen atmosphere, resistance is applied to the surface of the nitride layer LC1 opposite to the oxide film layer LB1. The body layer LD is formed. In this example, the resistor layer LD is made of vanadium oxide. In this example, the vanadium oxide contains vanadium dioxide (VO 2 ) and divanadium pentoxide (V 2 O 5 ) as main components.
次に、図11の(E)に表されるように、フォトリソグラフィと呼ばれる技術を用いることにより、所定のパターンを有するフォトレジスト膜PR1を、抵抗体層LDの、窒化物層LC1と反対側の表面に形成する。
そして、図11の(F)に表されるように、ウェットエッチングと呼ばれる技術を用いることにより、抵抗体層LDのうちの、フォトレジスト膜PR1が形成されていない部分を除去することにより、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172(図示されない)を形成する。
Next, as shown in FIG. 11E, by using a technique called photolithography, the photoresist film PR1 having a predetermined pattern is formed on the resistor layer LD on the side opposite to the nitride layer LC1. Form on the surface.
Then, as shown in FIG. 11F, by using a technique called wet etching, by removing a portion of the resistor layer LD where the photoresist film PR1 is not formed, A
次に、図12の(G)に表されるように、フォトリソグラフィと呼ばれる技術を用いることにより、所定のパターンを有するフォトレジスト膜PR2を、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172(図示されない)の、窒化物層LC1と反対側の表面に形成する。
Next, as shown in FIG. 12G, by using a technique called photolithography, a photoresist film PR2 having a predetermined pattern is formed into a
そして、図12の(H)に表されるように、スパッタ法と呼ばれる技術を用いることにより、窒化物層LC1の、酸化膜層LB1と反対側の表面のうちの露出している部分と、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172の、窒化物層LC1と反対側の表面のうちの露出している部分と、フォトレジスト膜PR2の、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172と反対側の表面のうちの露出している部分と、に導体層LEを形成する。本例では、導体層LEは、チタン(Ti)からなる。
Then, as shown in FIG. 12H, by using a technique called a sputtering method, an exposed portion of the surface of the nitride layer LC1 opposite to the oxide film layer LB1, The exposed portion of the surface of the
次いで、図12の(I)に表されるように、ウェットエッチングと呼ばれる技術を用いることにより、導体層LEのうちの、フォトレジスト膜PR2に形成された部分を除去することにより、第1の導体181、第2の導体182、及び、第3の導体183(図示されない)を形成する。
図12の(G)乃至(I)により表される工程において用いられた技術は、リフトオフと呼ばれてもよい。
Next, as shown in FIG. 12I, by using a technique called wet etching, a portion of the conductor layer LE formed in the photoresist film PR2 is removed, whereby the
The technique used in the steps represented by (G) to (I) in FIG. 12 may be called lift-off.
次に、図12の(J)に表されるように、ドライエッチングと呼ばれる技術を用いることにより、窒化物層LC2を除去するとともに、ウェットエッチングと呼ばれる技術を用いることにより、酸化膜層LB2を除去する。 Next, as illustrated in FIG. 12J, the nitride layer LC2 is removed by using a technique called dry etching, and the oxide film layer LB2 is formed by using a technique called wet etching. Remove.
次に、図13の(K)及び(K’)に表されるように、フォトリソグラフィと呼ばれる技術を用いることにより、所定のパターンを有するフォトレジスト膜PR3を、第1の導体181、第2の導体182、及び、第3の導体183(図示されない)の、窒化物層LC1と反対側の表面と、窒化物層LC1の、酸化膜層LB1と反対側の表面のうちの露出している部分と、に形成する。
Next, as shown in FIGS. 13K and 13K, by using a technique called photolithography, a photoresist film PR3 having a predetermined pattern is formed on the
そして、図13の(L)及び(L’)に表されるように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法と呼ばれる技術を用いることにより、窒化物層LC1の、酸化膜層LB1と反対側の表面のうちの露出している部分と、第1の抵抗体171、第2の抵抗体172(図示されない)、第1の導体181、第2の導体182、及び、第2の導体182(図示されない)の、窒化物層LC1と反対側の表面のうちの露出している部分と、フォトレジスト膜PR3の、窒化物層LC1、第1の導体181、第2の導体182、及び、第2の導体182(図示されない)と反対側の表面のうちの露出している部分と、に保護層LFを形成する。本例では、保護層LFは、シリコン酸化物(本例では、二酸化ケイ素(SiO2))からなる。
Then, as shown in (L) and (L ′) of FIG. 13, by using a technique called a CVD (Chemical Vapor Deposition) method, the surface of the nitride layer LC1 opposite to the oxide film layer LB1 is used. And the
次いで、図13の(M)及び(M’)に表されるように、ウェットエッチングと呼ばれる技術を用いることにより、保護層LFのうちの、フォトレジスト膜PR3に形成された部分を除去することにより、センサ層204を形成する。
図13の(K)乃至(M)及び(K’)乃至(M’)により表される工程において用いられた技術は、リフトオフと呼ばれてもよい。
Next, as shown in (M) and (M ′) of FIG. 13, by using a technique called wet etching, a portion of the protective layer LF formed on the photoresist film PR3 is removed. Thus, the
The technique used in the steps represented by (K) to (M) and (K ′) to (M ′) in FIG. 13 may be referred to as lift-off.
次に、図14の(N)に表されるように、フォトリソグラフィと呼ばれる技術を用いることにより、所定のパターンを有するフォトレジスト膜を流路層205として、センサ層204の、第3の支持層203としての窒化物層LC1と反対側の表面に形成する。
Next, as shown in FIG. 14N, by using a technique called photolithography, a third support for the
次に、図14の(O)に表されるように、フォトリソグラフィと呼ばれる技術を用いることにより、所定のパターンを有するフォトレジスト膜PR4を、シリコン層LAの、酸化膜層LB1と反対側の表面に形成する。 Next, as shown in FIG. 14O, by using a technique called photolithography, a photoresist film PR4 having a predetermined pattern is formed on the opposite side of the silicon layer LA from the oxide film layer LB1. Form on the surface.
次いで、図14の(P)に表されるように、深掘りRIE(Reactive Ion Etching)と呼ばれる技術を用いることにより、シリコン層LA及び酸化膜層LB1のうちの、シリコン層LAにフォトレジスト膜PR4が形成されていない部分を除去することにより、第1の支持層201及び第2の支持層202を形成する。
Next, as shown in FIG. 14P, a photoresist film is formed on the silicon layer LA of the silicon layer LA and the oxide film layer LB1 by using a technique called deep RIE (Reactive Ion Etching). The
次いで、図14の(Q)に表されるように、蓋体300を、流路層205の、センサ層204と反対側の表面に固定する。本例では、蓋体300は、流路層205に着脱可能に接着される。
このようにして、反応発生部20は、製造される。
Next, as shown in (Q) of FIG. 14, the
In this way, the
(動作)
次に、検出装置1の動作について説明する。
先ず、第1の流路110に、流入口111を介して洗浄用流体が供給される。洗浄用流体は、例えば、空気又は水等である。第1の流路110に供給された洗浄用流体は、第1の流路110、第2の流路120、及び、第3の流路130を流れることにより、第1の流路110、第2の流路120、及び、第3の流路130を形成する壁面を洗浄する。そして、洗浄用流体は、流出口112を介して第1の流路110から排出される。
(Operation)
Next, the operation of the
First, the cleaning fluid is supplied to the
次に、蓋体300が本体100から取り外される。そして、第1のチャンバ121に反応物を担持する担体が配置される。これにより、第1のチャンバ121は、反応物を担持する担体を収容する。
Next, the
その後、第1の流路110に、流入口111を介して、検出用流体が供給される。本例では、検出用流体は、検出対象物を含む。検出用流体は、例えば、尿又は血液等である。
Thereafter, the detection fluid is supplied to the
第1の流路110に供給された検出用流体は、第1の位置P1にて、第1の流路110、及び、第2の流路120のそれぞれに導かれる。第2の流路120に導かれた検出用流体は、第1のチャンバ121に導かれる。第1のチャンバ121に導かれた検出用流体に含まれる検出対象物は、担体に担持される反応物と反応する。これにより、熱が生じる。
The detection fluid supplied to the
生じた熱は、センサ層204を介して第1の抵抗体171に伝熱される。これにより、第1の抵抗体171の温度が時間の経過に伴って変化する。この結果、信号処理部10により取得される第4の電位Voutは、時間の経過に伴って変化する。そして、第2の流路120に導かれた検出用流体は、第2の位置P2にて、第1の流路110を流れる検出用流体に合流する。
The generated heat is transferred to the
更に、第1の流路110に供給された検出用流体は、第3の位置P3にて、第1の流路110、及び、第3の流路130のそれぞれに導かれる。第3の流路130に導かれた検出用流体は、第2のチャンバ131に導かれる。第2のチャンバ131に導かれた検出用流体に含まれる検出対象物は、反応物が存在しないため、反応しない。従って、第2のチャンバ131において、熱は生じない。そして、第3の流路130に導かれた検出用流体は、第4の位置P4にて、第1の流路110を流れる検出用流体に合流する。
Further, the detection fluid supplied to the
信号処理部10は、上記取得周期が経過する毎に第4の電位Voutを取得し、取得された第4の電位Voutに基づいて、第4の電位Voutが単位時間あたりに変化する割合である増加率を取得する。次いで、信号処理部10は、取得された増加率に基づいて検出対象物の濃度を取得する。これにより、検出対象物が検出される。
The
以上、説明したように、第1実施形態の検出装置1は、積み重ねられた複数の層201〜205,300を備える。複数の層201〜205,300は、流体が流れる第1の流路110と、第1の流路110から第1の位置P1にて分岐されるとともに第1の位置P1よりも下流側の第2の位置P2にて第1の流路110に結合され且つ検出対象物と反応する反応物を収容する第1のチャンバ121を有する第2の流路120と、を同一の層にて形成する。検出装置1は、第1のチャンバ121の温度を検出する第1のセンサ171を備えるとともに、検出された第1のチャンバの温度に基づいて検出対象物を検出する。
As described above, the
これによれば、第1の流路110に供給された流体の一部のみが第1のチャンバ121へ流入する。従って、第1のチャンバ121に流入する流体の量を抑制できるので、第1のチャンバ121から排出される流体の量を抑制できる。これにより、第1のチャンバ121において生じた熱が第1のチャンバ121から流出することを抑制できる。この結果、検出対象物を高い精度にて検出できる。
According to this, only a part of the fluid supplied to the
また、第1のセンサ171によって検出された信号を伝達するため、又は、第1のセンサ171に電力を供給するために、第1のチャンバ121の近傍に導体が配置されることがある。この場合、第1のチャンバ121において生じた熱が当該導体を介して第1のチャンバ121から流出する。例えば、仮に、第1の流路110が第1のチャンバ121を有する場合、当該導体と第1の流路110との間の距離が短くなりやすい。このため、第1のチャンバ121において生じた熱が当該導体を介して、第1の流路110のうちの第1のチャンバ121以外の部分における流体へ伝熱されやすくなるので、第1のチャンバ121から流出する熱の量が大きくなりやすい。
In addition, a conductor may be disposed in the vicinity of the
これに対し、検出装置1によれば、第1の導体181及び第2の導体182と第1の流路110との間の距離を長くすることができる。この結果、第1の導体181及び第2の導体182を介して第1のチャンバ121から流出する熱の量を抑制できる。従って、検出対象物を高い精度にて検出できる。
On the other hand, according to the
更に、第1実施形態の検出装置1において、第2の流路120の断面積は、第1の流路110の断面積よりも小さい。
Furthermore, in the
これによれば、第1のチャンバ121に流入する流体の量をより一層抑制できる。従って、第1のチャンバ121において生じた熱が第1のチャンバ121から流出することを抑制できる。この結果、検出対象物を高い精度にて検出できる。
According to this, the amount of fluid flowing into the
更に、第1実施形態の検出装置1において、第1のチャンバ121は、多孔質構造を有するとともに反応物を担持する担体を交換可能に収容する。
Furthermore, in the
これによれば、担体を容易に交換することができる。これにより、再び、検出対象物を検出できる。 According to this, the carrier can be easily exchanged. Thereby, a detection target object can be detected again.
更に、第1実施形態の検出装置1において、複数の層201〜205,300は、第1の流路110から第3の位置P3にて分岐されるとともに第3の位置P3よりも下流側の第4の位置P4にて第1の流路110に結合され且つ第2のチャンバ131を有する第3の流路130を第1の流路110と同じ層にて形成する。加えて、検出装置1は、第2のチャンバ131の温度を検出する第2のセンサ172を備えるとともに、検出された第1のチャンバ121の温度と、検出された第2のチャンバ131の温度と、に基づいて検出対象物を検出する。
Furthermore, in the
これによれば、検出対象物と反応物とが反応した場合における温度が第1のチャンバ121にて検出されるとともに、検出対象物と反応物とが反応しなかった場合における温度が第2のチャンバ131にて検出される。これにより、検出対象物と反応物とが反応した場合における温度と、検出対象物と反応物とが反応しなかった場合における温度と、の差を検出できる。従って、検出対象物を高い精度にて検出できる。
According to this, the temperature when the detection target object and the reactant react is detected by the
更に、第1実施形態の検出装置1において、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172は、検出対象物と反応物とが反応することにより生成される生成物と、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172よりも反応しにくい材料からなるセンサ層204によって被覆される。
Furthermore, in the
これによれば、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172が生成物と反応することを抑制できる。これにより、第1の抵抗体171及び第2の抵抗体172が劣化することを抑制できる。
According to this, it can suppress that the
更に、第1実施形態の検出装置1は、第1の抵抗体171に接続された第1の導体181及び第2の導体182を備える。第1の導体181及び第2の導体182は、第1の抵抗体171の近傍の第1の領域において第1の幅を有し、且つ、第1の領域と異なる第2の領域において第1の幅よりも大きい第2の幅を有する。
Furthermore, the
第1の抵抗体171は、第1のチャンバ121において生じた熱が伝熱されやすい領域に位置する。従って、第1の抵抗体171の近傍においては、第1のチャンバ121において生じた熱が、第1の抵抗体171に接続された導体へ伝熱されやすい。これに対し、検出装置1によれば、第1の導体181及び第2の導体182を介して第1のチャンバ121から流出する熱の量を、第1の領域において導体が第2の幅を有する場合よりも抑制できる。従って、検出対象物を高い精度にて検出できる。
The
図15は、検出対象物がグルコースであり、且つ、反応物がグルコースオキシダーゼである場合において、検出装置1により取得された第4の電位(換言すると、出力電圧)Voutの時間に対する変化の一例を表す。曲線MR11、曲線MR12、曲線MR13、曲線MR14、及び、曲線MR15は、グルコース濃度が、0mg/dL、50mg/dL、200mg/dL、500mg/dL、及び、1000mg/dLである場合をそれぞれ表す。1dLは、10−4m3である。本例では、出力電圧Voutは、時間に関する一次関数により十分に高い精度にて表される。
FIG. 15 shows an example of a change with respect to time of the fourth potential (in other words, output voltage) V out acquired by the
図16は、検出装置1により取得された増加率の、グルコース濃度に対する変化の一例を表す。増加率は、グルコース濃度が高くなるほど大きくなる。本例では、増加率は、グルコース濃度に正比例して増加する。
従って、検出装置1によれば、高い精度にてグルコース濃度を検出できる。
FIG. 16 shows an example of a change in the increase rate acquired by the
Therefore, according to the
図17は、検出対象物がコレステロールであり、且つ、反応物がコレステロールオキシダーゼである場合において、検出装置1により取得された第4の電位(換言すると、出力電圧)Voutの時間に対する変化の一例を表す。曲線MR21、曲線MR22、曲線MR23、及び、曲線MR24は、コレステロール濃度が、0mg/dL、77.2mg/dL(2mol/m3)、193mg/dL(5mol/m3)、及び、308.8mg/dL(8mol/m3)である場合をそれぞれ表す。1mol/m3は、1mMである。本例では、出力電圧Voutは、時間に関する一次関数により十分に高い精度にて表される。
FIG. 17 shows an example of a change with respect to time of the fourth potential (in other words, output voltage) V out acquired by the
図18は、検出装置1により取得された増加率の、コレステロール濃度に対する変化の一例を表す。増加率は、コレステロール濃度が高くなるほど大きくなる。本例では、増加率は、コレステロール濃度に正比例して増加する。
従って、検出装置1によれば、高い精度にてコレステロール濃度を検出できる。
FIG. 18 illustrates an example of a change in the increase rate acquired by the
Therefore, according to the
本例では、検出装置1により取得される第4の電位(換言すると、出力電圧)Voutのノイズ電圧密度ΔUの測定値の一例は、約1.7mV/Hz1/2である。電気回路ECにおける第1の電位Vinのノイズ電圧密度は、数式2により表される。
Gは、電気回路ECにおける、第4の電位Voutの第1の電位Vinに対するオペアンプによるゲインを表す。Usupは、電気回路ECにおける、第2の電位V−と第3の電位V+との間の電圧を表す。ΔRは、第1の抵抗体171の電気抵抗の変化量を表す。第1の抵抗体171の電気抵抗の変化量ΔRと、第1の抵抗体171の温度の変化量ΔTと、の関係は、数式3により表される。
数式3を数式2に代入するとともに、ノイズ電圧密度ΔUが電圧Usupに対して十分に小さいことを仮定することにより、第1の抵抗体171の温度分解能としての変化量ΔTは、数式4により表される。
一例として、G、ΔU、Rx/Rf、CTCR、及び、Usupが、それぞれ、1150、1.7mV/Hz1/2、1.128、15000ppm/℃、及び、1.321Vである場合、温度分解能ΔTは、0.3mK/Hz1/2である。従って、検出装置1によれば、第1のチャンバ121の温度を高い精度にて検出できるので、検出対象物を高い精度にて検出できる。
As an example, G, ΔU, R x / R f , C TCR , and U sup are 1150, 1.7 mV / Hz 1/2 , 1.128, 15000 ppm / ° C., and 1.321 V, respectively. In this case, the temperature resolution ΔT is 0.3 mK / Hz 1/2 . Therefore, according to the
<第1実施形態の第1変形例>
なお、第1実施形態の第1変形例の検出装置1において、第2の流路120が第1の流路110に結合される第2の位置P2は、第3の流路130が第1の流路110から分岐される第3の位置P3よりも下流側であってもよい。換言すると、第1実施形態の第1変形例の検出装置1において、第3の位置P3は、第2の位置P2よりも上流側である。例えば、図19に表されるように、第2の流路120は、流出口112と結合されてよい。
<First Modification of First Embodiment>
In the
これによれば、第1のチャンバ121において生じた熱が第2のチャンバ131に流入することを防止できる。従って、検出対象物と反応物とが反応した場合における温度と、検出対象物と反応物とが反応しなかった場合における温度と、の差を高い精度にて検出できる。
According to this, the heat generated in the
<第1実施形態の第2変形例>
また、第1実施形態の第2変形例の検出装置1において、第2のチャンバ131が、検出対象物と反応する反応物を収容するとともに、第1のチャンバ121が、検出対象物と反応する反応物を収容しなくてもよい。この場合、第2のチャンバ131において生じた熱が第1のチャンバ121に流入することを防止できる。従って、検出対象物と反応物とが反応した場合における温度と、検出対象物と反応物とが反応しなかった場合における温度と、の差を高い精度にて検出できる。
<Second Modification of First Embodiment>
Further, in the
<第1実施形態の第3変形例>
また、第1実施形態の第3変形例の検出装置1は、図20及び図21に表されるように、第3のチャンバ510を有してもよい。図20は、本体100の第1のチャンバ121を拡大した図である。図21は、図20におけるD−D線による反応発生部20の断面を表す。
<Third Modification of First Embodiment>
Moreover, the
図21に表されるように、第3の支持層203とセンサ層204と流路層205とは、第3のチャンバ510を形成する壁面5101を有する。第3のチャンバ510を形成する壁面5101は、流路層205のZ軸の負方向側の端面と、第3の支持層203のZ軸の正方向側の端面と、センサ層204をZ軸に沿った方向にて貫通する穴を形成する壁面と、を含む。
換言すると、第3のチャンバ510は、第1の流路110と異なる層にて形成される。
As shown in FIG. 21, the
In other words, the
第3のチャンバ510は、Z軸に沿って延びる角柱(本例では、四角柱)状である。なお、第3のチャンバ510は、角柱形状と異なる形状(例えば、円柱形状等)を有してもよい。第3のチャンバ510の位置は、第1のチャンバ121よりもX軸の正方向側である。
The
第3のチャンバ510は、第1のチャンバ121の圧力(本例では、大気圧)よりも低い圧力を有するように封止される。本例では、第3のチャンバ510は、真空封止される。
The
図20及び図21に表されるように、Z軸に直交する平面における第1の抵抗体171の外縁の位置は、Z軸に直交する平面における第3のチャンバ510の外縁よりも第3のチャンバ510の内側である。換言すると、Z軸に直交する平面において、第1の抵抗体171の外縁の位置は、第3のチャンバ510を形成するセンサ層204の壁面よりも第3のチャンバ510の内側である。本例では、Z軸に直交する平面において、第1の抵抗体171の底面の重心の位置は、第3のチャンバ510の底面の重心の位置と一致する。
As shown in FIGS. 20 and 21, the position of the outer edge of the
本体100は、板状の第1の伝熱体520を備える。本例では、第1の伝熱体520は、第1のセンサを構成する。第1の伝熱体520は、第3の支持層203の熱伝導率、及び、センサ層204の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料からなる。例えば、第1の伝熱体520は、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)、又は、アルミニウム(Al)等の金属からなる。なお、第1の伝熱体520は、第1の抵抗体171と同じ材料からなっていてもよい。この場合、第1の伝熱体520は、第1の抵抗体171と一体に形成されていてもよい。
The
図21に表されるように、第1の伝熱体520は、センサ層204に埋設される。第1の伝熱体520は、センサ層204のうちのZ軸の負方向側の端に位置する。換言すると、第1の伝熱体520は、第3の支持層203のZ軸の正方向側の端面と接する。
As shown in FIG. 21, the first heat transfer body 520 is embedded in the
第1の伝熱体520は、受熱部521と、接続部522と、を含む。受熱部521は、円形状を有する。なお、受熱部521は、円形状と異なる形状(例えば、長方形状、正方形状、多角形状、又は、楕円形状等)を有していてもよい。
First heat transfer body 520 includes a heat receiving portion 521 and a
図20に表されるように、Z軸に直交する平面における受熱部521の外縁の位置は、Z軸に直交する平面における第1のチャンバ121の外縁よりも第1のチャンバ121の内側である。換言すると、Z軸に直交する平面において、受熱部521の外縁は、第1のチャンバ121を形成する流路層205の壁面よりも第1のチャンバ121の内側である。本例では、Z軸に直交する平面において、受熱部521の底面の重心の位置は、第1のチャンバ121の底面の重心の位置と一致する。
As shown in FIG. 20, the position of the outer edge of the heat receiving portion 521 in the plane orthogonal to the Z axis is inside the
接続部522は、受熱部521と連接されるとともに、受熱部521からX軸に沿って延びる。接続部522のX軸の正方向側の端部は、第1の抵抗体171に接続される。接続部522のX軸の正方向側の端部は、第1の抵抗体171に積み重ねられる。換言すると、接続部522のX軸の正方向側の端部は、第1の抵抗体171の、Z軸の正方向側の端面を被覆する。
The connecting
これにより、第1の伝熱体520は、第1のチャンバ121の熱を、受熱部521から接続部522を介して第1の抵抗体171へ伝熱する。そして、第1の伝熱体520によって伝熱された熱によって、第1の抵抗体171の温度が変化する。
Thereby, the first heat transfer body 520 transfers the heat of the
本例では、接続部522は、第1の導体181及び第2の導体182と接しない形状を有する。
In this example, the
図20に表されるように、第1実施形態の第3変形例の検出装置1においては、第1実施形態の検出装置1と異なり、第1の導体181及び第2の導体182は、第1の抵抗体171の近傍の第1の領域と、第1の領域と異なる第2の領域と、の両方において同一の幅を有する。
As shown in FIG. 20, in the
更に、第1実施形態の第3変形例の検出装置1は、第1の抵抗体171に対応する第3のチャンバ510と同様に、第2の抵抗体172に対応する第4のチャンバを有するとともに、第1の抵抗体171に対応する第1の伝熱体520と同様に、第2の抵抗体172に対応する第2の伝熱体を備える。
Further, the
このように、第1実施形態の第3変形例の検出装置1において、複数の層201〜205,300は、第3のチャンバ510を形成する。更に、第1のセンサ171は、第1のチャンバ121の熱を第3のチャンバ510へ伝熱する第1の伝熱体520を備える。加えて、第1のセンサ171は、第1の伝熱体520によって伝熱された熱に基づいて第1のチャンバ121の温度を検出する。
As described above, in the
これによれば、第1の抵抗体171を流体と接触させることなく第1のチャンバ121の温度を検出できる。従って、第1の抵抗体171が劣化することを抑制できる。
According to this, the temperature of the
更に、第1実施形態の第3変形例の検出装置1において、第3のチャンバ510の圧力は、第1のチャンバ121の圧力よりも低い。
Further, in the
チャンバの圧力が低くなるほど、チャンバ内の物体からチャンバを形成する壁面へ伝熱される熱の量は小さくなる。従って、第1実施形態の第3変形例の検出装置1によれば、第1の伝熱体520から第3のチャンバ510を形成する壁面5101へ伝熱される熱の量を、第3のチャンバ510の圧力が第1のチャンバ121の圧力と等しい場合よりも抑制できる。従って、検出対象物を高い精度にて検出できる。
The lower the pressure in the chamber, the smaller the amount of heat that is transferred from the objects in the chamber to the walls that form the chamber. Therefore, according to the
<第1実施形態の第4変形例>
また、上述したように、第1実施形態の検出装置1は、第2の流路120及び第1のセンサ171の組を1組備える。ところで、第1実施形態の第4変形例の検出装置1は、第2の流路120及び第1のセンサ171の組を複数組備えてもよい。この場合、複数の第2の流路120がそれぞれ有する複数の第1のチャンバ121は、互いに異なる複数の検出対象物とそれぞれ反応する複数の反応物をそれぞれ収容することが好適である。
<Fourth Modification of First Embodiment>
Further, as described above, the
これによれば、複数の検出対象物を並列に検出できる。従って、例えば、第1の流路110に流体を供給する操作を1回だけ行なうことにより、複数の検出対象物のそれぞれを検出できる。
According to this, a plurality of detection objects can be detected in parallel. Therefore, for example, each of the plurality of detection objects can be detected by performing the operation of supplying the fluid to the
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の検出装置について説明する。第2実施形態の検出装置は、第1実施形態の第3変形例の検出装置に対して、振動体の共振周波数の変化に基づいて温度を検出する点において相違している。以下、第2実施形態の検出装置の、第1実施形態の第3変形例に対する相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態の第3変形例と共通する又は対応する符号が用いられる。
Second Embodiment
Next, the detection apparatus of 2nd Embodiment is demonstrated. The detection device of the second embodiment is different from the detection device of the third modification of the first embodiment in that the temperature is detected based on a change in the resonance frequency of the vibrating body. Hereinafter, the difference between the detection device of the second embodiment and the third modification of the first embodiment will be mainly described. In the description of the second embodiment, the same reference numerals as those in the third modification of the first embodiment are used.
図22及び図23に表されるように、第2実施形態の検出装置1は、第1実施形態の第3変形例の検出装置1が備える、第1の抵抗体171、第2の抵抗体172、第1の導体181、第2の導体182、第3の導体183、第1の伝熱体520、及び、第2の伝熱体に代えて、第1の振動体530を備える。本例では、第1の振動体530は、第1のセンサを構成する。
As shown in FIGS. 22 and 23, the
図22は、本体100の第1のチャンバ121を拡大した図である。図23は、図22におけるD−D線による反応発生部20の断面を表す。
FIG. 22 is an enlarged view of the
図23に表されるように、第3のチャンバ510を形成する壁面5101は、流路層205のZ軸の負方向側の端面と、センサ層204をZ軸に沿った方向にて貫通する穴を形成する壁面と、第3の支持層203のZ軸の正方向側の端面にて開口する凹部と、を含む。第4のチャンバ(図示されない)も、第3のチャンバ510と同様に形成される。
As shown in FIG. 23, the
第1の振動体530は、板状である。第1の振動体530は、温度に応じて共振周波数が変化する材料からなる。本例では、第1の振動体530は、バナジウム酸化物からなる。本例では、バナジウム酸化物は、主成分として、二酸化バナジウム(VO2)と五酸化二バナジウム(V2O5)とを含む。例えば、バナジウム酸化物は、二酸化バナジウム(VO2)のモル分率αが0.30乃至0.40であり、且つ、五酸化二バナジウム(V2O5)のモル分率βが1−αである。 The first vibrating body 530 has a plate shape. The first vibrating body 530 is made of a material whose resonance frequency changes according to temperature. In this example, the first vibrating body 530 is made of vanadium oxide. In this example, the vanadium oxide contains vanadium dioxide (VO 2 ) and divanadium pentoxide (V 2 O 5 ) as main components. For example, the vanadium oxide has a molar fraction α of vanadium dioxide (VO 2 ) of 0.30 to 0.40 and a molar fraction β of divanadium pentoxide (V 2 O 5 ) of 1-α. It is.
図23に表されるように、第1の振動体530は、センサ層204に埋設される。第1の振動体530は、センサ層204のうちのZ軸の負方向側の端に位置する。換言すると、第1の振動体530は、第3の支持層203のZ軸の正方向側の端面と接する。本例では、第3の支持層203は、第1の振動体530を支持する支持体を構成する。
As shown in FIG. 23, the first vibrating body 530 is embedded in the
第1の振動体530は、受熱部531と、振動部532と、を含む。受熱部531は、円形状を有する。なお、受熱部531は、円形状と異なる形状(例えば、長方形状、正方形状、多角形状、又は、楕円形状等)を有していてもよい。
The first vibrating body 530 includes a heat receiving portion 531 and a vibrating
図22に表されるように、Z軸に直交する平面における受熱部531の外縁の位置は、Z軸に直交する平面における第1のチャンバ121の外縁よりも第1のチャンバ121の内側である。換言すると、Z軸に直交する平面において、受熱部531の外縁は、第1のチャンバ121を形成する流路層205の壁面よりも第1のチャンバ121の内側である。本例では、Z軸に直交する平面において、受熱部531の底面の重心の位置は、第1のチャンバ121の底面の重心の位置と一致する。
As shown in FIG. 22, the position of the outer edge of the heat receiving portion 531 in the plane orthogonal to the Z axis is inside the
振動部532は、受熱部531と連接されるとともに、受熱部531からX軸に沿って延びる。振動部532は、固定端及び自由端を有するカンチレバー構造を有する。振動部532のX軸の負方向側の端(換言すると、固定端)は、センサ層204及び第3の支持層203に固定され、且つ、振動部532のX軸の正方向側の端(換言すると、自由端)は、センサ層204及び第3の支持層203に固定されない(換言すると、他の部材と接しない)。これにより、振動部532は、第3のチャンバ510において振動する。
The
また、第1の振動体530は、第1のチャンバ121の熱を、受熱部531から振動部532へ伝熱する。そして、第1の振動体530によって伝熱された熱によって、振動部532の温度が変化する。
Further, the first vibrating body 530 transfers the heat of the
更に、第2実施形態の検出装置1は、第1のチャンバ121に対応する第1の振動体530と同様に、第2のチャンバ131に対応する第2の振動体(図示されない)を備える。本例では、第2の振動体は、第2のセンサを構成する。
Further, the
本例では、第1の振動体530の共振周波数は、図24に表されるように、第1の振動体530の温度が高くなるほど小さくなる。直線MR31は、温度が上昇する場合における、第1の振動体530の共振周波数の温度に対する変化を表す。直線MR32は、温度が低下する場合における、第1の振動体530の共振周波数の温度に対する変化を表す。第2の振動体の共振周波数も、第1の振動体530の共振周波数と同様に変化する。 In this example, as shown in FIG. 24, the resonance frequency of the first vibrating body 530 decreases as the temperature of the first vibrating body 530 increases. A straight line MR31 represents a change in the resonance frequency of the first vibrating body 530 with respect to temperature when the temperature rises. The straight line MR32 represents a change with respect to the temperature of the resonance frequency of the first vibrating body 530 when the temperature decreases. The resonance frequency of the second vibrating body also changes in the same manner as the resonance frequency of the first vibrating body 530.
また、本例では、第1の振動体530のQ値は、図25に表されるように、20℃乃至100℃の相当に広い温度の範囲において、十分に高い。曲線MR41は、温度が上昇する場合における、第1の振動体530のQ値の温度に対する変化を表す。直線MR42は、温度が低下する場合における、第1の振動体530のQ値の温度に対する変化を表す。第2の振動体の共振周波数も、第1の振動体530のQ値と同様に変化する。 In this example, the Q value of the first vibrating body 530 is sufficiently high in a considerably wide temperature range of 20 ° C. to 100 ° C. as shown in FIG. A curve MR41 represents a change of the Q value of the first vibrating body 530 with respect to the temperature when the temperature rises. The straight line MR42 represents the change of the Q value of the first vibrating body 530 with respect to the temperature when the temperature decreases. The resonance frequency of the second vibrating body also changes in the same manner as the Q value of the first vibrating body 530.
従って、第1の振動体530の共振周波数は、第1の振動体530の温度(換言すると、第1のチャンバ121の温度)を表す、と捉えられてよい。同様に、第2の振動体の共振周波数は、第2の振動体の温度(換言すると、第2のチャンバ131の温度)を表す、と捉えられてよい。 Therefore, the resonance frequency of the first vibrating body 530 may be regarded as representing the temperature of the first vibrating body 530 (in other words, the temperature of the first chamber 121). Similarly, the resonance frequency of the second vibrating body may be regarded as representing the temperature of the second vibrating body (in other words, the temperature of the second chamber 131).
第2実施形態の信号処理部10は、第1実施形態の第3変形例の信号処理部10が構成する電気回路に代えて、第1の振動体530及び第2の振動体のそれぞれの共振周波数を検出する周波数検出部を備える。
The
例えば、周波数検出部は、特開2013−195171号公報に記載のように、レーザードップラー振動計、レーザー干渉計、又は、光てこ法と呼ばれる技術を用いて共振周波数の検出を行なう。また、周波数検出部は、特開2013−195171号公報に記載のように、第1の振動体530及び第2の振動体のそれぞれに対向する電極を設けるとともに、当該電極と振動体との間の静電容量の変化に基づいて共振周波数の検出を行なってもよい。また、検出装置1は、特開2013−195171号公報に記載のように、第1の振動体530及び第2の振動体のそれぞれを強制振動又は自励発振させる機構を備えていてもよい。
For example, as described in JP 2013-195171 A, the frequency detection unit detects a resonance frequency using a technique called a laser Doppler vibrometer, a laser interferometer, or an optical lever method. In addition, as described in JP 2013-195171 A, the frequency detection unit is provided with electrodes facing the first vibrating body 530 and the second vibrating body, and between the electrode and the vibrating body. The resonance frequency may be detected based on the change in the electrostatic capacity. Moreover, the
第2実施形態の検出装置1によっても、第1実施形態の第3変形例の検出装置1と同様の作用及び効果を奏することができる。
更に、第2実施形態の検出装置1によれば、第1の振動体530及び第2の振動体のそれぞれが振動する空間(本例では、第3のチャンバ510及び第4のチャンバ)に流体が存在しないので、第1の振動体530及び第2の振動体のそれぞれの振動が流体によって減衰することを抑制できる。従って、検出対象物を高い精度にて検出できる。
Also with the
Furthermore, according to the
<第2実施形態の第1変形例>
なお、第2実施形態の第1変形例の検出装置1において、第1の振動体530を支持する支持体は、金(Au)又は二酸化ケイ素(SiO2)からなっていてもよい。この場合、例えば、第3の支持層203は、二酸化ケイ素(SiO2)からなっていてよい。また、例えば、第3の支持層203のうちの、Z軸の正方向側の端部が、金(Au)からなる層により構成されていてもよい。
<First Modification of Second Embodiment>
In the
これによれば、金(Au)又は二酸化ケイ素(SiO2)からなる犠牲層を形成し、バナジウム酸化物からなるとともに当該犠牲層に積み重ねられた平板を形成し、且つ、当該犠牲層の一部が支持体となるように当該犠牲層の他の部分を除去することにより、第1の振動体530及び第2の振動体を容易に形成できる。 According to this, a sacrificial layer made of gold (Au) or silicon dioxide (SiO 2 ) is formed, a flat plate made of vanadium oxide and stacked on the sacrificial layer is formed, and a part of the sacrificial layer is formed By removing other portions of the sacrificial layer so that becomes a support, the first vibrating body 530 and the second vibrating body can be easily formed.
例えば、犠牲層が金(Au)からなる場合、ウェットエッチングと呼ばれる技術を用いることにより、犠牲層のうちの、支持体を形成する部分以外の部分が除去されてよい。この場合、エッチング液として、ヨウ素(I2)と、ヨウ化カリウム(KI)又はヨウ化アンモニウム(NH4I)と、を主成分として含む溶液が用いられることが好適である。 For example, when the sacrificial layer is made of gold (Au), a part of the sacrificial layer other than the part where the support is formed may be removed by using a technique called wet etching. In this case, it is preferable to use a solution containing iodine (I 2 ) and potassium iodide (KI) or ammonium iodide (NH 4 I) as main components as an etching solution.
また、例えば、犠牲層が二酸化ケイ素(SiO2)からなる場合、ドライエッチングと呼ばれる技術を用いることにより、犠牲層のうちの、支持体を形成する部分以外の部分が除去されてよい。この場合、エッチングガスとしてフッ酸の蒸気が用いられることが好適である。 For example, when the sacrificial layer is made of silicon dioxide (SiO 2 ), a part of the sacrificial layer other than the part for forming the support may be removed by using a technique called dry etching. In this case, it is preferable to use hydrofluoric acid vapor as the etching gas.
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において当業者が理解し得る様々な変更が加えられてよい。例えば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。 In addition, this invention is not limited to embodiment mentioned above. For example, various modifications that can be understood by those skilled in the art may be added to the above-described embodiments without departing from the spirit of the present invention. For example, any combination of the above-described embodiment and modification may be adopted as another modification of the above-described embodiment without departing from the spirit of the present invention.
1 検出装置
10 信号処理部
20 反応発生部
100 本体
101,102 端面
110 第1の流路
111 流入口
112 流出口
113 基部
1101 壁面
120 第2の流路
121 第1のチャンバ
1201 壁面
130 第3の流路
131 第2のチャンバ
1301 壁面
140 第1の接続用穴
1401 壁面
150 第2の接続用穴
160 第3の接続用穴
171 第1の抵抗体
172 第2の抵抗体
181 第1の導体
1811 第1の接続端子
1812 第1の配線部
1813a,1813b 第1の接続部
182 第2の導体
1821 第2の接続端子
1822 第2の配線部
1823 第2の接続部
183 第3の導体
1831 第3の接続端子
1832 第3の配線部
1833 第3の接続部
190 凹部
1901 壁面
201 第1の支持層
202 第2の支持層
203 第3の支持層
204 センサ層
205 流路層
300 蓋体
510 第3のチャンバ
5101 壁面
520 第1の伝熱体
521 受熱部
522 接続部
530 第1の振動体
531 受熱部
532 振動部
P1 第1の位置
P2 第2の位置
P3 第3の位置
P4 第4の位置
LA シリコン層
LB1,LB2 酸化膜層
LC1,LC2 窒化物層
LD 抵抗体層
LE 導体層
LF 保護層
PR1〜PR4 フォトレジスト膜
EC 電気回路
R1 第1の抵抗
R2 第2の抵抗
DESCRIPTION OF
Claims (17)
前記検出装置は、積み重ねられた複数の層を備え、
前記複数の層は、前記流体が流れるとともに前記検出対象物と反応する反応物が存在しない第1の流路と、前記第1の流路から第1の位置にて分岐されるとともに前記第1の位置よりも下流側の第2の位置にて前記第1の流路に結合され且つ前記検出対象物と反応する前記反応物を収容する第1のチャンバを有する第2の流路と、を同一の層にて形成し、
前記検出装置は、前記第1のチャンバの温度を検出する第1のセンサを備えるとともに、前記検出された前記第1のチャンバの温度に基づいて前記検出対象物を検出する、検出装置。 A detection device for detecting a detection target contained in a fluid,
The detection device comprises a plurality of stacked layers,
The plurality of layers are branched at a first position from a first flow path in which the fluid flows and no reactant that reacts with the detection target exists, and the first flow path. a second flow path having a first chamber containing the reactant which reacts with the first coupled to the flow path and the detection object at a second position downstream of the position of the Formed in the same layer,
The detection apparatus includes a first sensor that detects a temperature of the first chamber, and detects the detection object based on the detected temperature of the first chamber.
前記第2の流路の断面積は、前記第1の流路の断面積よりも小さい、検出装置。 The detection device according to claim 1,
The detection device, wherein a cross-sectional area of the second flow path is smaller than a cross-sectional area of the first flow path.
前記第1のチャンバは、多孔質構造を有するとともに前記反応物を担持する担体を交換可能に収容する、検出装置。 The detection device according to claim 1 or 2,
The first chamber has a porous structure and accommodates a carrier carrying the reactant in a replaceable manner.
前記複数の層は、前記第1の流路から第3の位置にて分岐されるとともに前記第3の位置よりも下流側の第4の位置にて前記第1の流路に結合され且つ第2のチャンバを有する第3の流路を前記第1の流路と同じ層にて形成し、
前記検出装置は、前記第2のチャンバの温度を検出する第2のセンサを備えるとともに、前記検出された前記第1のチャンバの温度と、前記検出された前記第2のチャンバの温度と、に基づいて前記検出対象物を検出する、検出装置。 The detection device according to any one of claims 1 to 3,
The plurality of layers are branched from the first flow path at a third position, coupled to the first flow path at a fourth position downstream of the third position, and Forming a third flow path having two chambers in the same layer as the first flow path;
The detection device includes a second sensor that detects the temperature of the second chamber, and includes the detected temperature of the first chamber and the detected temperature of the second chamber. A detection device that detects the detection object based on the detection object.
前記第3の位置は、前記第2の位置よりも上流側である、検出装置。 The detection device according to claim 4,
The detection device, wherein the third position is upstream of the second position.
前記複数の層は、第3のチャンバを形成し、
前記第1のセンサは、前記第1のチャンバの熱を前記第3のチャンバへ伝熱する伝熱体を備えるとともに、前記伝熱体によって伝熱された熱に基づいて前記第1のチャンバの温度を検出する、検出装置。 The detection device according to any one of claims 1 to 5,
The plurality of layers form a third chamber;
The first sensor includes a heat transfer body that transfers heat of the first chamber to the third chamber, and based on the heat transferred by the heat transfer body, the first sensor A detection device that detects temperature.
前記第3のチャンバの圧力は、前記第1のチャンバの圧力よりも低い、検出装置。 The detection device according to claim 6,
The detection device, wherein the pressure in the third chamber is lower than the pressure in the first chamber.
前記第1のセンサは、温度に応じて電気抵抗が変化する抵抗体を備える、検出装置。 The detection device according to any one of claims 1 to 7,
The first sensor is a detection device including a resistor whose electrical resistance changes according to temperature.
前記抵抗体は、前記検出対象物と前記反応物とが反応することにより生成される生成物と、前記抵抗体よりも反応しにくい材料によって被覆される、検出装置。 The detection device according to claim 8,
The detection device, wherein the resistor is covered with a product generated by a reaction between the detection target and the reactant, and a material that is less reactive than the resistor.
前記第1のセンサは、前記抵抗体に接続された導体を備え、
前記導体は、前記抵抗体の近傍の第1の領域において第1の幅を有し、且つ、前記第1の領域と異なる第2の領域において前記第1の幅よりも大きい第2の幅を有する、検出装置。 The detection device according to claim 8 or 9, wherein
The first sensor includes a conductor connected to the resistor,
The conductor has a first width in a first region in the vicinity of the resistor, and a second width larger than the first width in a second region different from the first region. Having a detection device.
前記第1のセンサは、温度に応じて共振周波数が変化する振動体を備える、検出装置。 The detection device according to any one of claims 1 to 7,
The first sensor includes a vibrating body whose resonance frequency changes according to temperature.
前記振動体は、前記検出対象物と前記反応物とが反応することにより生成される生成物と、前記振動体よりも反応しにくい材料によって被覆される、検出装置。 The detection device according to claim 11,
The detection device, wherein the vibrating body is covered with a product generated by a reaction between the detection object and the reactant and a material that is less reactive than the vibrating body.
前記振動体は、バナジウム酸化物からなるとともに、金又は二酸化ケイ素からなる支持体により支持される、検出装置。 The detection device according to claim 11 or 12,
The vibrator is made of vanadium oxide and supported by a support made of gold or silicon dioxide.
前記第2の流路及び前記第1のセンサの組を複数備える、検出装置。 The detection device according to any one of claims 1 to 13,
A detection device comprising a plurality of sets of the second flow path and the first sensor.
積み重ねられた複数の層によって形成されるとともに前記検出対象物と反応する反応物が存在しない第1の流路を流れる流体の一部を第1の位置にて、前記第1の流路と同じ層にて前記複数の層によって形成された第2の流路へ導き、
前記第2の流路に導かれた流体を、前記第2の流路が有するとともに前記検出対象物と反応する前記反応物を収容する第1のチャンバへ導き、
前記第1のチャンバへ導かれた流体に含まれる検出対象物と、前記反応物と、を反応させ、
前記第1のチャンバの温度を検出し、
前記検出された前記第1のチャンバの温度に基づいて前記検出対象物を検出し、
前記第1のチャンバへ導かれた流体を、前記第1の位置よりも下流側の第2の位置にて、前記第1の流路を流れる流体に合流させる、検出方法。 A detection method for detecting a detection target contained in a fluid,
The portion of the fluid reactant that reacts with formed by a plurality of stacked layers Rutotomoni the detection object flows through the first flow path that does not exist in the first position, the same as the first flow path Leading to a second flow path formed by the plurality of layers at a layer;
The fluid guided to the second flow path leads to the first chamber containing the reactant which reacts with the detection object with the second flow path has,
Reacting the detection target contained in the fluid guided to the first chamber with the reactant;
Detecting the temperature of the first chamber;
Detecting the detection object based on the detected temperature of the first chamber;
A detection method, wherein the fluid guided to the first chamber is joined to the fluid flowing through the first flow path at a second position downstream of the first position.
前記第1の流路を流れる流体の一部を第3の位置にて、前記第1の流路と同じ層にて前記複数の層によって形成された第3の流路へ導き、
前記第3の流路に導かれた流体を、前記第3の流路が有する第2のチャンバへ導き、
前記第2のチャンバの温度を検出し、
前記検出された前記第1のチャンバの温度と、前記検出された前記第2のチャンバの温度と、に基づいて前記検出対象物を検出し、
前記第2のチャンバへ導かれた流体を、前記第3の位置よりも下流側の第4の位置にて、前記第1の流路を流れる流体に合流させる、検出方法。 The detection method according to claim 15, comprising:
A portion of the fluid flowing through the first flow path is guided to a third flow path formed by the plurality of layers in the same layer as the first flow path at a third position;
The fluid guided to the third flow path is guided to a second chamber of the third flow path,
Detecting the temperature of the second chamber;
Detecting the detection object based on the detected temperature of the first chamber and the detected temperature of the second chamber;
A detection method in which the fluid guided to the second chamber is joined to the fluid flowing through the first flow path at a fourth position downstream of the third position.
前記第1のチャンバの熱を、前記複数の層によって形成された第3のチャンバへ伝熱し、
前記伝熱された熱に基づいて前記第1のチャンバの温度を検出する、検出方法。 The detection method according to claim 15 or 16, comprising:
Transferring heat of the first chamber to a third chamber formed by the plurality of layers;
A detection method for detecting a temperature of the first chamber based on the heat transferred.
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