JP6597222B2 - 化学蓄熱反応器、化学蓄熱システム及び化学蓄熱反応器の製造方法 - Google Patents

化学蓄熱反応器、化学蓄熱システム及び化学蓄熱反応器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、化学蓄熱反応器、化学蓄熱システム及び化学蓄熱反応器の製造方法に関する。
特許文献1には、蓄熱材層、反応媒体拡散層、及び熱交換部が積層されることで積層体が形成され、この積層体が、積層方向の両側から一対のエンドプレートによって挟まれ、拘束された構造の化学蓄熱反応器が記載されている。
特許文献1に記載の構成では、具体的には、一方のエンドブレードの四隅部分と他方のエンドプレートの四隅部分とを、ボルトを介して連結させることで、蓄熱材層、反応媒体拡散層、及び熱交換部を拘束する拘束力が生じている。
特開2014−126293号公報
特許文献1に記載の構成では、積層体に対する拘束力を高くするためには、エンドプレートを大型化する必要があり、熱容量が大きくなる。エンドプレートの熱容量が大きいと、エンドプレートに吸収される熱も多くなってしまうため、改善の余地がある。
本願の目的は、蓄熱材層の膨張を抑制しつつ、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの熱容量を小さくすることである。
第一の態様では、反応媒体との結合により発熱し反応媒体の脱離により蓄熱する蓄熱材成形体が拘束枠の内部に配置された蓄熱材層と、前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層へ供給される又は前記蓄熱材層から排出される前記反応媒体が流れる反応媒体拡散層と、前記反応媒体拡散層とは反対側で前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層への熱供給及び前記蓄熱材層からの熱回収のうち少なくとも一方を行う熱交換部と、を備えた積層体と、前記積層体が収容され前記積層体の各外面を覆って前記積層体を拘束する拘束部材と、を有する。
この化学蓄熱反応器では、反応媒体拡散層が蓄熱材層に積層され、熱交換部が、蓄熱材層において反応媒体拡散層とは反対側に積層されている。蓄熱材層は、反応媒体と結合することで発熱し、反応媒体が脱離して蓄熱する。
蓄熱材層は発熱時(反応媒体との結合時)に膨張しようとするが、蓄熱体成形体は拘束枠の内部に配置されている。また、積層体は、拘束部材に収容されており、蓄熱材層の膨張を抑制できる。拘束部材は、積層体の各外面を覆って、積層体との間の隙間が少ない状態で積層体を拘束しており、積層体からの力が分散して作用する。拘束部材の強度を過渡に高くする必要がなく、拘束部材の熱容量が小さい。
このように、拘束部材が、積層体の外面を覆って接触し、積層体を拘束する構造を採ることで、化学蓄熱反応器の熱容量の小さい構成が実現できる。
第二の態様では、第一の態様において、前記積層体が直方体状である。
直方体状の積層体に対し、拘束部材により、互いに直交する3方向(幅方向、奥行方向及び高さ方向)で挟み込むように拘束することが可能である。
第三の態様では、第一の態様において、前記拘束部材が、対向する2面を含む少なくとも4面の拘束面で前記積層体を拘束する拘束籠体と、前記拘束籠体において前記拘束面がない面を覆って前記拘束籠体に取り付けられ前記拘束籠体に収容された前記積層体を固定する固定部材と、を有する。
したがって、拘束籠体において拘束面の無い面から積層体を内部に挿入し、拘束面が無い面を固定部材で覆うことで、拘束籠体内に積層体を固定できる。
第四の態様では、第三の態様において、前記拘束面が、前記積層体における積層方向の両端面で前記積層体を拘束している。
積層体は積層方向に大きく膨張しやすい。拘束面は、前記積層体を積層方向の両端面で拘束しているので、積層体の膨張を効果的に抑制できる。
第五の態様では、第四の態様において、前記拘束籠体に設けられ前記拘束籠体の内部と外部とで気体を流通可能とする流通部を有する。
流通部により、反応媒体としての気体を拘束籠体の内部に流入させたり、拘束籠体の外部に流出させたりできる。
第六の態様では、第五の態様において、前記流通部が、前記積層体の反応媒体出入面との対向面にのみ設けられる。
積層体において反応媒体出入面との対向面以外には流通部が形成されていないので、拘束籠体の強度が高い。
第七の態様では、第二〜第六のいずれか1つの態様において、前記拘束籠体を部分的に中空とする中空部が形成される。
中空部を形成することで、拘束籠体の軽量化を図ることができる。中空部としては、たとえば、拘束籠体の面が板状である場合は、内部をくり抜いた構造や、板厚方向に貫通孔を形成した構造が含まれる。拘束籠体の面を柵状あるいは格子状に形成した場合は、柵や格子の間の部分が中空部である。
第八の態様では、第七の態様において、複数の前記積層体が積層され、複数の前記積層体ごとに、前記拘束籠体に収容されている。
積層体ごとに拘束籠体に収容することで、蓄熱材層の膨張をより効果的に抑制できる。
第九の態様では、第一〜第八のいずれか1つの態様に記載の化学蓄熱反応器と、前記化学蓄熱反応器の前記反応媒体拡散層への前記反応媒体の供給及び前記反応媒体拡散層からの前記反応媒体の受け取りのうち少なくとも一方を行う蒸発凝縮器と、を有する。
蒸発凝縮器により、化学蓄熱反応器の反応媒体拡散層への反応媒体の供給及び反応媒体拡散層からの反応媒体の受け取りの少なくとも一方を行うことで、蓄熱体層に対する反応媒体の授受を行うことができる。
第一〜第八のいずれか1つの態様の化学蓄熱反応器を有するので、蓄熱材層の膨張を抑制しつつ、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの熱容量を小さくできる。
第十の態様では、反応媒体との結合により発熱し反応媒体の脱離により蓄熱する蓄熱材成形体が拘束枠の内部に配置された蓄熱材層と、前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層へ供給される又は前記蓄熱材層から排出される前記反応媒体が流れる反応媒体拡散層と、前記反応媒体拡散層とは反対側で前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層への熱供給及び前記蓄熱材層からの熱回収のうち少なくとも一方を行う熱交換部と、を備えた積層体を、対向する2面を含む少なくとも4面の拘束面を有する拘束籠体に収容して前記拘束面で前記積層体を拘束し、前記拘束籠体において前記拘束面がない面を固定部材で覆って前記固定部材を前記拘束籠体に取り付け、前記拘束籠体に収容された前記積層体を固定する。
積層体を拘束籠体に収容すると、拘束籠体の拘束面が積層体に対向する(好ましくは接触する)ので、積層体を構成する各層のズレを抑制できる。
第十一の態様では、第十の態様において、前記拘束籠体に対し前記積層体を積層方向と直交する方向に挿入して収容する。
積層体を、積層方向と直交する方向で拘束籠体に挿入するので、挿入途中で積層体を構成する各層が積層方向に分離することを抑制できる。
第十二の態様では、第九又は第十一の態様において、一体成形された板材を折り曲げて前記拘束籠体を形成する。
拘束籠体を一体成形された板材で形成するので、部品点数が少なくて済み、拘束籠体の各面を接合する拘束籠体を所定の形状に組み立てる工程も少なくて済む。
第十三の態様では、第九又は第十一の態様において、別体で成形された板材を接合して前記拘束籠体を形成する。
別体で形成された板材を接合して拘束籠体を形成するので、形状の自由度が高い。
第十四の態様では、第九〜第十三のいずれか1つの態様において、前記拘束籠体に前記積層体を収容した後に前記蓄熱材成形体を水和させる。
積層体を拘束籠体に挿入することで、短時間で拘束籠体に収容でき、収容後に蓄熱材成形体を水和させるので、蓄熱材成形体の不用意な炭酸化を抑制できる。
本発明では、蓄熱材層の膨張を抑制しつつ、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの熱容量を小さくできる。
図1(A)及び(B)は第一実施形態の化学蓄熱システムを示す構成図である。 図2は第一実施形態の化学蓄熱反応器を示す斜視図である。 図3は第一実施形態に係る化学蓄熱反応器を示す分解斜視図である。 図4は第一実施形態の反応器に備えられる積層体を示す分解斜視図である。 図5は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す斜視図である。 図6は第一実施形態に係る化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す断面図である。 図7は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す分解斜視図である。 図8は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる蓄熱層を示し、(A)は分解斜視図、(B)は斜視図、(C)は平面図である。 図9は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる反応媒体拡散層を示し、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 図10は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる熱流動部を示し、(A)は一部破断斜視図、(B)は一部破断平面図である。 図11は第一実施形態の化学蓄熱反応器の蓄熱材反応部を拡大して示す断面図である。 図12は第一実施形態の化学蓄熱反応器に用いられる蓄熱材成形体の反応平衡線及び水の気液平衡線を温度と平衡圧との関係で示すグラフである。 図13Aは第二実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す斜視図である。 図13Bは第二実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す展開図である。 図14は第三実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す斜視図である。 図15は第四実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す斜視図である。 図16は第五実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す斜視図である。 図17Aは第六実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す斜視図である。 図17Bは第六実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す横断面図である。 図18は第七実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す斜視図である。 図19は第八実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す斜視図である。 図20は第九実施形態の化学蓄熱反応器に適用される拘束籠体を示す斜視図である。 図21は第十実施形態の化学蓄熱反応器と拘束部材を示す分解斜視図である。 図22は第十実施形態の化学蓄熱反応器と拘束部材を示す斜視図である。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係る化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの一例について図1〜図12を用いて説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上方向(鉛直方向の上向き)を示し、矢印Wは装置右方向(幅方向の右向き)を示し、矢印Dは装置奥方向(奥行方向の奥向き)を示す。なお、第一実施形態の化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの設置状況では、装置幅方向及び装置奥方向は、水平方向でもある。
〔化学蓄熱システム〕
化学蓄熱システム10は、図1(A)及び(B)に示されるように、蒸発凝縮器12と、化学蓄熱反応器20と、連通路14と、を備えている。
〔蒸発凝縮器〕
蒸発凝縮器12は、蒸発部、凝縮部及び貯留部としての機能を備えている。蒸発部は、貯留した水を蒸発させて(水蒸気を生成して)化学蓄熱反応器20に供給する。凝縮部は、化学蓄熱反応器20から受け取った水蒸気を凝縮する。貯留部は、水蒸気が凝縮されて生成された液体の水を貯留する。
蒸発凝縮器12は、内部に水が貯留される容器16を備えている。容器16内には、水蒸気を凝縮する、又は水を蒸発するのに用いる熱媒流路17の一部が配置されている。さらに、熱媒流路17は、容器16内における少なくとも気相部16Aを含む部分で熱交換を行うように配置されている。そして、凝縮時には低温媒体、蒸発時には中温媒体が、熱媒流路17を流れるようになっている。
〔連通路〕
連通路14の一端部は蒸発凝縮器12に接続され、連通路14の他端部は化学蓄熱反応器20に接続されている。連通路14はこのように、蒸発凝縮器12と化学蓄熱反応器20とに接続されることで、蒸発凝縮器12の内部と化学蓄熱反応器20の内部とを連通する通路として機能する。
連通路14は、蒸発凝縮器12(容器16)と化学蓄熱反応器20(後述する反応容器22)との連通、非連通を切り替えるための開閉弁19を備えている。そして、容器16、反応容器22、連通路14、及び開閉弁19は、互いの接続部位が気密に構成されており、これらの内部空間が予め真空脱気されている。
〔反応器〕
化学蓄熱反応器20は、図2に示されるように、反応容器22と蓄熱材反応部30と熱流動部50とを備えている。蓄熱材反応部30は、反応容器22の内部に配置されており、反応媒体との結合により発熱し、反応媒体の脱離により蓄熱する。熱流動部50は、蓄熱材反応部30に積層されており、熱交換部の一例である。そして、蓄熱材反応部30と熱流動部50とを含んで積層体60が構成されている。本実施形態では、積層体60は、後述するように反応容器22内に複数積層されており、積層ユニット90を構成している。
[反応容器]
反応容器22は、ステンレス鋼板等により、図3に示されるように、上方側が開放される箱状の本体部材22Aと、この開放部分を閉塞する蓋部材22Bとを備えている。そして、本体部材22Aと蓋部材22Bとが溶接等により固着されることで、本体部材22Aと蓋部材22Bとの間がシールされている。これにより、反応容器22の内部は反応容器22の外部と隔離され、前述したように、反応容器22の内部が真空脱気されている。そして、反応容器22の内部には、積層体60との間に水蒸気が流通可能な反応媒体流動部26が確保されている。
[積層体]
積層体60は、図4に示されるように、蓄熱材層32と蓄熱材拘束層34と反応媒体拡散層36とを備えている。蓄熱材拘束層34は、蓄熱材層32に上方側から積層されている。反応媒体拡散層36は、蓄熱材拘束層34に上方側から積層されている。
蓄熱材層32、蓄熱材拘束層34、及び反応媒体拡散層36は、装置上下方向から見て同様の矩形状とされている。図5に示されるように、複数(図示の例では3つ)の直方体状の積層体60が、装置上下方向に並んで非接合状態(溶接などで固定されていない状態)で積層された状態で、積層ユニット90が構成されている。この積層ユニット90が、図2に示されるように反応容器22の内部に収容されている。
[蓄熱材反応部:蓄熱材層]
蓄熱材層32は、図8(A)〜(C)に示されるように、蓄熱材ユニット42と、フレーム部材44とを備えている。蓄熱材ユニット42は、本実施形態では、1つの蓄熱材成形体40から構成されているが、たとえば、幅方向及び奥行方向に分割された複数の蓄熱材成形体40で構成されていてもよい。フレーム部材44は、蓄熱材ユニット42が内部に配置される枠状の部材であり、拘束枠の一例である。
一例として、蓄熱材成形体40の厚さは30〔mm〕とされ、装置上下方向(板厚方向)から見て、蓄熱材成形体40は、一辺が100〔mm〕の正方形状とされている。
蓄熱材成形体40は、反応媒体との結合により発熱し、反応媒体の脱離により蓄熱する部材である。本実施形態では、蓄熱材成形体40には、一例として、アルカリ土類金属の酸化物の1つである酸化カルシウム(CaO:蓄熱材の一例)の成形体が用いられている。この成形体は、例えば、酸化カルシウム粉体をバインダ(例えば粘土鉱物等)と混練し、焼成することで、略矩形のブロック状に形成されている。
蓄熱材成形体40に対する反応媒体は、本実施形態では水(液体又は気体)である。すなわち、蓄熱材成形体40は、水和に伴って放熱(発熱)し、脱水に伴って蓄熱(吸熱)する。具体的には以下に示す反応で放熱、蓄熱を可逆的に繰り返し得る構成とされている。
CaO + H2O ⇔ Ca(OH)2
この式に蓄熱量、発熱量Qを併せて示すと、
CaO + H2O → Ca(OH)2 + Q
Ca(OH)2 + Q → CaO + H2O
となる。そして、蓄熱材成形体40発熱時には膨張する。
一例として、蓄熱材成形体40の1kg当たりの蓄熱容量は、1.86[MJ/kg]である。
本実施形態において、蓄熱材成形体40を構成する蓄熱材の粒径とは、蓄熱材が粉体の場合はその平均粒径、粒状の場合は造粒前の粉体の平均粒径とする。これは、粒が崩壊する場合、前工程の状態に戻ると推定されるためである。
フレーム部材44は、装置上下方向から見て矩形枠状であり、フレーム部材44内に蓄熱材ユニット42(蓄熱材成形体40)が配置されている。これにより、蓄熱材ユニット42における水平方向(板厚方向に対して直交する直交方向、矢印D方向及びW方向)の動きは、フレーム部材44によって拘束される。フレーム部材44の装置上下方向の寸法(厚み寸法)は、水和反応に伴って蓄熱材成形体40が膨張した際の密度が、予め決められた蓄熱材成形体40の設定密度になるように決められている。フレーム部材44は、拘束枠の一例である。
[蓄熱材反応部:蓄熱材拘束層]
図4に示される蓄熱材拘束層34は、貫通孔が多数形成されたシート状のエッチングフィルターである。貫通孔の孔径の一例は、φ200〔μm〕である。蓄熱材拘束層34は、反応媒体拡散層36と蓄熱材層32との間に挟まれた状態で配置される。
蓄熱材拘束層34は、蓄熱材成形体40を構成する蓄熱材の平均粒径より小さいろ過精度を有している。これにより、蓄熱材拘束層34では、蓄熱材成形体40を構成する蓄熱材の平均粒径より小さい流路を水蒸気が通過するのを許容する一方、平均粒径よりも大きい蓄熱材の通過を制限する。
なお、ろ過精度とは、ろ過効率が50〜98%となる粒子径のことであり、ろ過効率とは、ある粒子径の粒子に対する除去効率である。
[蓄熱材反応部:反応媒体拡散層]
反応媒体拡散層36は、図9(A)に示されるように、天板37と流路部材38とを備えている。天板37は、本実施形態では、装置上下方向で見て矩形(フレーム部材44と同じ形)の板状部材である。この天板37に、複数の流路部材38が固定されている。流路部材38は、水蒸気が流れる装置幅方向に延び、装置奥行方向に間隔をあけて並んでいる(図9(B)参照)。
夫々の流路部材38は、図9(B)に示されるように、天板37に対して下方側に配置され、装置幅方向から見て蓄熱材拘束層34(図4参照)側が開放されたU字状である。流路部材38の上壁38Bは天板37の下面に溶接されている。
これにより、流路部材38の内側、及び隣り合う流路部材38の間に、蓄熱材層32へ供給される水蒸気、又は蓄熱材層32から排出される水蒸気が装置幅方向(矢印W方向)に沿って流れるようになっている。
〔熱流動部〕
熱流動部50は、図4に示されるように、下方側から蓄熱材反応部30に積層されている。
熱流動部50は、図10(A)及び(B)に示されるように、装置上下方向から見て矩形状の本体部52を備えている。本体部52の内部には、熱媒体が流れる流路54が、本体部52の側壁に沿って形成されている。流路54の両方の流路端54A、54Bは、本体部52において、手前側を向いた側面52Aで開放されている。一方の流路端54Aと、他方の流路端54Bとは、装置幅方向(矢印W方向)に並んでいる。熱流動部50は熱交換部の一例である。
〔熱媒体流路〕
熱媒が流れる熱媒体流路70は、図5及び図6に示されるように、一対の配管70A、70Bと、複数の連通部材70Cと、を備えている。配管70A、70Bは、反応容器22を構成する蓋部材22Bを貫通するように装置上下方向に延びている。複数の連通部材70Cは、配管70A、70Bと熱流動部50の流路54とを連通させる。
具体的には、連通部材70Cが、間隔をあけて配管70A、70Bに取り付けられている。夫々の連通部材70Cは、図示しない固定具を用いて、流路端54A、54Bに取り付けられることで、配管70A、70Bと熱流動部50の流路54とが連通する。
図1(A)及び(B)に示されるように、反応容器22の外部に配置された熱源94及び熱利用対象物96に、温熱又は冷熱が、配管70A、70Bを通って輸送される。なお、配管70A、70Bの連通先は、切替部材76によって、熱源94及び熱利用対象物96のいずれか一方に切り替えられる。
〔拘束部材〕
図5及び図6に示されるように、積層ユニット90(複数の積層体60)は、拘束籠体62に収容される。拘束籠体62は、図7に示されるように、積層ユニット90において、手前側の面(前面)を除く5面に接触して積層ユニット90を拘束するように直方体の籠状(箱状)に形成されている。拘束籠体62における手前側の面は開放面62Kである。
この拘束籠体62と、後述する固定部材64とで、積層ユニット90を拘束する拘束部材66が構成される。
ここで、積層ユニット90において、積層方向の一端(上端)に位置する積層体60Aの上端面は、積層ユニット90の一端面90A(上端面)である。同様に、積層ユニット90において、積層方向の他端(下端)に位置する積層体60Bの下端面は、積層ユニット90の他端面90B(下端面)である。このような積層ユニット90に対し、拘束籠体62は、一端面90Aに面接触する上拘束面62Uと、他端面90Bに面接触する下拘束面62Lとを有する。
上拘束面62Uと下拘束面62Lとは互いに対向している。拘束籠体62の内部に積層ユニット90が収容された状態では、上拘束面62Uと下拘束面62Lとによって、複数の積層体60、特に蓄熱材成形体40が積層方向(上下方向)に拘束されている。
積層ユニット90において、積層方向と直交する方向の端面(右端面及び左端面)は、蒸気が出入りする蒸気出入面90Dである。拘束籠体62において、この蒸気出入面90Dに対向する面は、蒸気が流通可能な蒸気流通面62Dである。換言すれば、柵部材62Sの間の空間に、蒸気が流通する流通部68が構成されている。そして、柵部材62Sの間の空間は、中空部であるとも言える。
第一実施形態では、蒸気流通面62Dは、上下方向に延在する複数の柵部材62Sで構成されている。すなわち、複数の柵部材62Sによって、拘束籠体62としての剛性、特に上拘束面62Uと下拘束面62Lとの間隔維持が図られるとともに、柵部材62Sの間において蒸気が流通可能な構造が実現される。
拘束籠体62はさらに、積層ユニット90の後面に接触する後拘束面62Bを有する。後拘束面62Bも、拘束籠体62において、剛性、特に上拘束面62Uと下拘束面62Lとの間隔維持に寄与する部位である。
図5及び図6に示されるように、拘束籠体62内に積層ユニット90が収容された状態で、拘束籠体62の開放面62Kには、固定部材64が取り付けられる。固定部材64は、積層ユニット90の前面に接触し、積層ユニット90を拘束籠体62に固定する。第一実施形態では、固定部材64は、板状に形成されており、配管70A、70Bの間に配置されると共に、連通部材70Cを避ける幅に形成されている。
第一実施形態では、図7に示されるように、拘束籠体62を構成する上拘束面62U、下拘束面62L、蒸気流通面62D及び後拘束面62Bは、たとえば、それぞれ別体で形成される。そして、これら各面が、溶接、接着等により接合されて、籠状の拘束籠体62が形成される構造を採ることができる。また、後述する第二実施形態と同様に、展開状態でこれらが形成された平面状の板材を折り曲げることが形成してもよい。
(化学蓄熱システムの作用)
次に、化学蓄熱システム10の作用について説明する。
化学蓄熱システム10において、化学蓄熱反応器20に蓄熱された熱を蓄熱材層32から発熱(放熱)させる際には、図1(B)に示されるように、切替部材76により熱媒体流路70の連通先が熱利用対象物96に切り替えられる。さらに、開閉弁19が開弁される。この状態で、蒸発凝縮器12の熱媒流路17に中温媒体を流し、液相部16Bの水を蒸発させる。そして、生成された水蒸気が連通路14内を矢印D方向に移動して、反応容器22内に供給される。
続いて、反応容器22内では、供給された水蒸気が反応媒体流動部26(図2及び図3参照)を通る。そして、図11に示されるように、この水蒸気WGが反応媒体拡散層36を流れる。水蒸気WGが蓄熱材拘束層34を通過して蓄熱材層32と接触することにより、蓄熱材層32の蓄熱材成形体40は、水和反応を生じつつ発熱(放熱)する。この熱は、熱流動部50の流路54内を流れる熱媒体によって、熱利用対象物96に輸送される。
これに対し、化学蓄熱システム10において蓄熱材層32の蓄熱材成形体40に熱を蓄熱させる際には、図1(A)に示されるように、切替部材76により熱媒体流路70の連通先が熱源94に切り替えられる。さらに、開閉弁19が閉弁される。この状態で、熱流動部50の流路54内(図10(A)及び(B)参照)に、熱源94によって加熱された熱媒体が流れる。
図11に示されるように、流路54を流れる熱媒体の熱によって蓄熱材成形体40が脱水反応を生じ、この熱が蓄熱材成形体40に蓄熱される。
さらに、蓄熱材成形体40から離脱された水蒸気WGは、蓄熱材拘束層34から反応媒体拡散層36に流れ込む。反応媒体拡散層36に流れ込んだ水蒸気WGは、反応媒体流動部26を通り、図1(A)に示されるように、連通路14を矢印E方向に流れて蒸発凝縮器12内に流れ込む。
そして、蒸発凝縮器12の気相部16Aにおいて、熱媒流路17を流れる冷媒によって水蒸気が冷却され、凝縮された水が容器16の液相部16Bに貯留される。
以上説明した蓄熱材成形体40の蓄熱、放熱について、図12に示す化学蓄熱システム10のサイクル(一例)を参照しつつ補足する。図12には、PT線図に示された圧力平衡点における化学蓄熱システム10のサイクルが示されている。この図において、上側の等圧線が脱水(蓄熱)反応を示し、下側の等圧線が水和(発熱)反応を示している。
このサイクルでは、例えば、蓄熱材成形体40の温度が410℃で蓄熱された場合、水蒸気は、50℃が平衡温度となる。そして、化学蓄熱システム10では、水蒸気は蒸発凝縮器12(図1参照)において熱媒流路17の冷媒との熱交換によって50℃以下に冷却され、凝縮されて水になる。
一方、熱媒流路17に中温媒体を流すことで、蒸気圧の水蒸気が発生する。例えば、図12のサイクルにおいて、5℃で水蒸気を発生させる場合、蓄熱材成形体は315℃で放熱することが解る。このように、内部が真空脱気されている化学蓄熱システム10では、5℃付近の低温熱源から熱を汲み上げて、315℃もの高温を得ることができる。
ところで、水蒸気Wが蓄熱材拘束層34を通過して蓄熱材層32と接触するとき、蓄熱材成形体40は、水和反応を生じつつ発熱(放熱)すると共に、膨張しようとする。
本実施形態では、図5及び図6に示されるように、積層ユニット90が拘束籠体62に収容されている。拘束籠体62の5つの面が、積層ユニット90に接触しており、積層ユニット90と拘束籠体62との間に無駄な空間(隙間)が生じていない。
特に、拘束籠体62の上拘束面62Uは積層ユニット90の一端面90Aに、下拘束面62Lは積層ユニット90の他端面90Bに面接触しており、複数の積層体60、特に蓄熱材成形体40が積層方向(上下方向)に拘束されている。これにより、積層体60のそれぞれの蓄熱材成形体40が積層方向(矢印H方向)に膨張することが抑制される。そして、それぞれの蓄熱材層32の間に積層されている各部材についても、蓄熱材成形体40が膨張した際に、積層方向の間隔が変化しまうことが抑制される。なお、積層方向の間隔とは、積層方向のピッチであって、一の部材の中央部と、一の部材の隣りに配置されている部材の中央部との距離である。
特に、本実施形態では、上拘束面62Uが一端面90Aの中心を含む面全体に、下拘束面62Lが他端面90Bの中心を含む面全体にそれぞれ接触しているので、蓄熱材成形体40において最も膨張力が強い部分である中心部分を拘束し、効果的に膨張を抑制できる。
しかも、このように、高強度で蓄熱材成形体40の膨張を抑制できるので、蓄熱材成形体40における水(反応媒体)との反応を効果的に生じさせるように化学蓄熱反応器20の設計を行うことができる。
上拘束面62Uは、一端面90Aに対し面全体で接触しているので、一端面90Aの一部に局所的に接触する構造と比較して、膨張しようとする蓄熱材成形体40からの力が分散される。同様に、下拘束面62Lは、他端面90Bに対し面全体で接触しており、他端面90Bの一部に局所的に「接触する構造と比較して、膨張しようとする蓄熱材成形体40からの力が分散される。すなわち、上拘束面62U及び下拘束面62Lでは、応力が分散され、応力の不均一性が抑制された状態で、積層ユニット90(積層体60)を拘束する。
このように、拘束籠体62は、積層ユニット90との間に無駄な空間を生じさせることなく積層ユニット90を拘束でき、しかも、拘束籠体62の強度を過度に高める必要がないので、拘束籠体62の熱容量を小さくすることが可能である。このように、本実施形態では、拘束籠体62として熱容量が小さい構造が実現されている。したがって、化学蓄熱反応器20としても、熱が拘束籠体62に逃げる量が少なくなり、高効率、高性能な化学蓄熱反応器となる。また、拘束籠体62が小型化されることで、化学蓄熱反応器20の軽量化を図ることができる。
第一実施形態では、拘束籠体62の5つの面が一体成形されている。これらの各面を別体で形成した後に接合した構成と比較して、部品点数が少ない。そして、化学蓄熱反応器20を製造する際の作業工程も少なくなる。
特に、拘束籠体62が5つの面を備えることで、これら5つの面を用いて積層ユニット90(積層体60)を強く拘束できる。
拘束籠体62は、柵部材62Sの間の空間として中空部が構成されているので、このような中空部がない構造と比較して、より軽量化が図られている。
次に、第一実施形態の化学蓄熱反応器の製造方法について説明する。
第一実施形態の製造方法では、複数の積層体60を積層して、積層ユニット90を構成する。
この積層ユニット90を、拘束籠体62に挿入する。挿入時には、図7に示されるように、拘束籠体62の開放面62Kから、積層ユニット90における奥側(矢印D方向)に向かって挿入する。この挿入方向は、積層方向(矢印H方向及びその反対)と直交する方向である。積層ユニット90の積層方向には挿入しないので、挿入途中で、積層体60、あるいは、積層体60を構成している各層(蓄熱材層32、蓄熱材拘束層34、反応媒体拡散層36及び熱流動部50が不用意に分離したりずれたりしない。
また、積層ユニット90を拘束籠体62に挿入する途中では、積層ユニット90の幅方向の両側面(蒸気出入面90D)が、拘束籠体62の蒸気流通面62Dに接触している。このため、積層ユニット90を拘束籠体62に挿入する途中で、積層体60、あるいは、積層体60を構成している各層(蓄熱材層32、蓄熱材拘束層34、反応媒体拡散層36及び熱流動部50)が幅方向(矢印W方向及びその反対方向)不用意にずれない。
そして、拘束籠体62内に積層ユニット90が収容された状態で、固定部材64を拘束籠体62に取り付け、積層ユニット90を拘束部材66に固定する。
積層ユニット90が固定された状態で、拘束部材66(積層ユニット90)を反応容器22に収容する。
積層ユニット90を拘束籠体62に対し開放面62Kから挿入すれば収容できるため、収容に要する時間が短い。実質的に、拘束籠体62に積層ユニット90(積層体60)を収容した後に、蓄熱材成形体40を水和させることになる。短時間で積層ユニット90(積層体60)を拘束籠体62に収容して拘束部材66に固定できるため、拘束籠体62へ積層ユニット90を挿入する際の、水和による蓄熱材成形体40の炭酸化を抑制できる。
第一実施形態では、拘束籠体62を構成している各面を別体で形成しておき、各面を溶接等により接合することで、所定形状の拘束籠体62を形成できる。拘束籠体62の各面が別体であるので、形状の自由度が高い。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態について図13A及び図13Bを用いて説明する。なお、第一実施形態と同様の要素、部材等については、同一符号を付してその説明を省略する。また、以下の各実施形態では、積層ユニット90(積層体60)の構成は第一実施形態と同様であるので図示を省略する。また、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの全体的構成も第一実施形態と同様であるので、図示を省略する。
第二実施形態では、図13Bに示されるように、拘束籠体262が、所定形状に形成した1枚の板材(展開籠体264)を、所定の折曲線266で折り曲げることで形成される。
図13Aにも示されるように、拘束籠体262の上拘束面62Uは、幅方向左右に分割された分割面262D、262Eで構成される。分割面262D、262Eの突合辺262Fには、係合部262Kが形成される。係合部262Kを互いに係合させることで、分割面262D、262Eの位置ズレが抑制される。
なお、分割面262D、262Eは、突合辺262Fにおいて溶接等により接合され、上拘束面62Uが構成される。
第二実施形態では、このように、1枚の板材で形成した展開籠体264を用いるので、拘束籠体262を構成する部品点数が少なくて済み、また、拘束籠体262を構成する各面を接合する工程(拘束籠体262を形成する工程)が不要である。
そして、拘束籠体を、複数の面の接合構造とするか、もしくは一体的な構造(非接合構想)とするかは、たとえば、内部に収容する積層ユニット90の形状やサイズにより選択できる。このため、効率的に拘束籠体を製造できる。
<第三実施形態>
次に、第三実施形態について図14を用いて説明する。
第三実施形態の拘束籠体362は、上拘束面62U、下拘束面62L、2つの蒸気流通面62D及び後拘束面62B(第一実施形態として示す図7等参照)がいずれも板状の部材で形成される。
蒸気流通面62Dには、前側から、この板材の厚み方向中央をくり抜く空隙部364が形成されており、空隙部364の両側に、内側薄板部366U及び外側薄板部366Sが存在する形状である。
内側薄板部366Uには、貫通孔368が形成されている。拘束籠体362内に収容された積層ユニット90(積層体60)に対しては、空隙部364及び貫通孔368を通じて蒸気が流通可能である。すなわち、第三実施形態では、空隙部364及び貫通孔368が形成されることで流通部68が構成されており、蒸気流通面62Dが、蒸気を流通可能にするという作用を奏する構造である。
空隙部364及び貫通孔368はいずれも、拘束籠体362を部分的に中空にしており、中空部の一例である。
第三実施形態では、拘束籠体362の5つの面がいずれも板状に形成されているので、拘束籠体362の全体としての強度や形状安定性が高い。
特に、積層体60の蒸気出入面90Dに対向する面である蒸気流通面62Dにのみに流通部68が形成されており、他の面には流通部68が形成されていない。このため、拘束籠体362の強度が高い。
<第四実施形態>
次に、第四実施形態について図15を用いて説明する。第四実施形態において、第一〜第三実施形態と同様の要素、部材等については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第四実施形態の拘束籠体462は、上拘束面62U、下拘束面62L、2つの蒸気流通面62D及び後拘束面62Bがいずれも板状の部材で形成される。
蒸気流通面62Dだけでなく、上拘束面62U及び下拘束面62Lにも、前側から、これらの板材の厚み方向中央をくり抜く空隙部364が形成されており、空隙部364の両側に、内側薄板部366U及び外側薄板部366Sが存在する形状である。
さらに、第四実施形態では、蒸気流通面62Dの内側薄板部366Uだけでなく外側薄板部366Sにも貫通孔368が形成される。そして、外側薄板部366Sの貫通孔368と内側薄板部366Uの貫通孔368とで、流通部68が構成される。
第四実施形態においても、拘束籠体462の5つの面がいずれも板状に形成されているので、拘束籠体462の全体としての強度や形状安定性が高い。
特に、上拘束面62U及び下拘束面62Lにも空隙部364が形成されているので、上拘束面62Uや下拘束面62Lに空隙部364が形成されない構造と比較して、軽量化や低熱容量化を図ることができる。
そして、第四実施形態においても、積層体60の蒸気出入面90Dに対向する面である蒸気流通面62Dにのみに流通部68が形成されており、他の面には流通部68が形成されていないと言える。このため、拘束籠体462の強度が高い。
<第五実施形態>
次に、第五実施形態について図16を用いて説明する。第五実施形態において、第一〜第四実施形態と同様の要素、部材等については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第五実施形態の拘束籠体562は、上拘束面62U、下拘束面62L、2つの蒸気流通面62D及び後拘束面62Bがいずれも板状の部材で形成される。
蒸気流通面62Dだけでなく、上拘束面62U及び下拘束面62Lにも、前側から、これらの板材の厚み方向中央をくり抜く空隙部364が形成されており、空隙部364の両側に、内側薄板部366U及び外側薄板部366Sが存在する形状である。さらに、蒸気流通面62Dの内側薄板部366Uだけでなく外側薄板部366Sにも貫通孔368が形成される。そして、外側薄板部366Sの貫通孔368と内側薄板部366Uの貫通孔368とで、流通部68が構成される。
加えて、上拘束面62U及び下拘束面62Lの内側薄板部366U及び外側薄板部366Sにも貫通孔368が形成されている。
第五実施形態においても、拘束籠体562の5つの面がいずれも板状に形成されているので、拘束籠体562の全体としての強度や形状安定性が高い。
上拘束面62U及び下拘束面62Lにも空隙部364が形成されているので、軽量化や、低熱容量化を測ることができる。
第五実施形態では、上拘束面62U及び下拘束面62Lの内側薄板部366U及び外側薄板部366Sにも貫通孔368が形成されている。このため、上拘束面62U及び下拘束面62Lに貫通孔368が形成されていない構成と比較して、軽量化や低熱容量化を図ることができる。
<第六実施形態>
次に、第六実施形態について図17A及び図17Bを用いて説明する。
第六実施形態の拘束籠体662は、上拘束面62U及び下拘束面62Lが格子状の部材で形成される。より具体的には、上拘束面62U及び下拘束面62Lは、幅方向に延在する複数の横桁部材662Yと、奥行方向に延在する複数の縦桁部材662Tとが交差した構造である。なお、第六実施形態では、後拘束面62Bも、柵部材62Sで形成されている。
このように、第六実施形態では、拘束籠体662の5つの面が、格子状又は柵状に形成されている。したがって、拘束籠体のいずれかの面が板状に形成されている構造と比較して、軽量化や低熱容量化を図ることができる。この点で、横桁部材662Yと縦桁部材662Tとで囲まれた空間や、柵部材62Sの間の空間も中空部の一例であると言える。
<第七実施形態>
次に、第七実施形態について図18を用いて説明する。
第七実施形態の拘束籠体762は、板状の上拘束面62U及び下拘束面62Lと、柵状の蒸気流通面62Dを有するが、後拘束面62Bは有さず、後面が開放された4面を有する形状である。換言すれば、後側にも開放面62Kが形成された構造である。
したがって、第七実施形態では、拘束籠体762の内部に積層ユニット90(積層体60)を収容した状態で、前側の開放面62Kだけでなく、後側の開放面62Kにも、固定部材64(図7参照)が取り付けられることで、積層ユニット90(積層体60)が固定される。
第七実施形態では、前側と後側の両方に開放面62Kが形成されているので、拘束籠体762の前後を区別することなく使用できる。
<第八実施形態>
次に、第八実施形態について図19を用いて説明する。
第八実施形態の拘束籠体862は、板状の上拘束面62U、下拘束面62L、後拘束面62Bを有するが、柵状の蒸気流通面62Dは幅方向の一方(図19の例では右側)にのみ形成されている。すなわち、幅方向の他方(図19に例では左側)には開放面62Kが形成されている。拘束籠体862の前側も開放面62Kであるので、拘束籠体862は、上拘束面62U、下拘束面62L、後拘束面62B、および1つの蒸気流通面62Dの4面を有する形状である。
このように、前側及び幅方向一方側に開放面62Kが形成された拘束籠体862であっても、内部に収容された積層ユニット90(積層体60)を拘束できる。特に、拘束籠体862は、上拘束面62U及び下拘束面62Lを有しているので、積層ユニット90(積層体60)を積層方向に確実に拘束できる。
なお、第八実施形態では、前側及び幅方向一方側の開放面62Kにあてがわれるように、たとえば、略L字状に形成された固定部材864を用いれば、収容された積層ユニット90(積層体60)を確実に固定できる。
<第九実施形態>
次に、第九実施形態について図20を用いて説明する。
第九実施形態の拘束籠体962は、上下方向の中間位置に仕切面964を有する。仕切面964は、拘束籠体962の内部を、上下2つの空間(収容空間966U、966L)に仕切っている。
第九実施形態では、このように、拘束籠体962が上下2つの収容空間966U、966Lを有するので、それぞれの収容空間966U、966Lに、積層ユニット90(積層体60)を収容することができる。
収容空間966U、966Lに収容される対象としては、単体の積層体60(積層ユニット90ではない)であってもよい。特に、それぞれの収容空間966U、966Lに積層体60を単体で収容する構成では、蓄熱材成形体40の膨張をより効果的に抑制できる。
そして、拘束籠体962の収容空間に、収容対象である積層ユニット90(積層体60)を1つ又は複数収容して拘束でき、組み付けに要する時間を短くできる。
なお、収容空間の数は、図20に示す例では上下2つであるが、3つ以上であってもよい。
仕切面964は、図20では、1枚の板材であるが、仕切面964を上下2枚の板材や、柵状の部材、格子状の部材等で構成してもよい。
<第十実施形態>
次に、第十実施形態について図21及び図22を用いて説明する。
第一〜第九実施形態では、積層ユニット90(積層体60)は直方体状であったのに対し、第十実施形態では、積層ユニット1090(積層体1060)は円柱状である。すなわち、それぞれの積層体1060が円柱状に形成され、この積層体1060が積層されることで、積層ユニット1090も円柱状である。積層ユニット1090の一端面1090Aから、2本の熱媒体流路70A、70Bが上方に向けて延出されている。
そして、第十実施形態の拘束部材1066は、円柱状の積層ユニット1090(積層体1060)に対応した形状である。
具体的には、拘束部材1066は、下拘束面1062L、柵部材1062S及び上環部材1062Kを備えた拘束籠体1062を有する。下拘束面1062Lは、積層ユニット1090よりもわずかに大径の円板状に形成されており、この下拘束面1062Lの周囲から、柵部材1062Sが周方向に間隔を開けて立設されている。柵部材1062Sの上端には環状の上環部材1062Kが固定されており、柵部材1062Sが互いに平行な状態を維持している。また、柵部材1062Sの間は、蒸気が流通可能な蒸気流通面1062Dである。
図22に示すように、拘束籠体1062の内部に積層ユニット1090が収容された状態で、積層ユニット1090の一端面1090Aは、拘束籠体1062の上端と同じ高さに位置する。このように拘束籠体1062に収容された積層ユニット1090の一端面1090Aに接触させて、固定部材1064が拘束籠体1062に取り付けられる。固定部材1064は拘束部材1066における上拘束面1062Uでもある。
固定部材1064は、図22に示す例では、熱媒体流路70A、70Bを避けるように、2本の熱媒体流路70A、70Bの間に配設される幅を有する板状の部材である。固定部材1064は、上環部材1062Kに取り付けられることで、積層ユニット1090の一端面1090Aに接触して積層ユニット1090を拘束する。また、柵部材1062Sは積層ユニット90(積層体60)の周囲を取り囲んで拘束する。
固定部材1064の長手方向の両端面は、上環部材1062Kの外周部分と同一の曲率で湾曲する湾曲面1064Bであり、固定部材1064は、上環部材1062Kに取り付けられると、上環部材1064Kからはみ出さない形状である。
第十実施形態では、積層ユニット(積層体)が円柱状であるが、この他にも、たとえば多角柱状であってもよいく、積層ユニット(積層体)の形状は特に限定されない。したがって、拘束部材としては、積層ユニット(積層体)の形状に対応して、積層ユニット(積層体)を拘束できればよい。
第一〜第九実施形態のように、直方体の積層ユニット90(積層体60)では、互いに平行な3組の平面を有している。そして、拘束部材によって、互いに直交する3方向(幅方向、奥行方向及び高さ方向)で積層ユニット90(積層体60)を挟み込むように拘束することが可能である。
上記各実施形態では、拘束籠体に対し、固定部材が取り付けられる構造を挙げているが、たとえば、拘束部材の各面(直方体状であれば5面又は4面)が別体の部材で形成されて接合される構造では、拘束籠体を構成する特定の面の部材を、固定部材とみなしてもよい。たとえば、第一実施形態において、後拘束面62Bを取り外した状態(4面)の拘束籠体62内に積層ユニット90(積層体60)を収容し、その後、固定部材64と後拘束面62Bとを拘束籠体62に取り付けてもよい。この場合、実質的に、後拘束面62Bも固定部材として作用していると言える。拘束籠体62における他の面についても同様である。また、他の実施形態の拘束籠体についても、各面が別体で形成されている構造では、同様のことが言える。
10 化学蓄熱システム
12 蒸発凝縮器
20 化学蓄熱反応器
26 反応媒体流動部
30 蓄熱材反応部
32 蓄熱材層
34 蓄熱材拘束層
36 反応媒体拡散層
40 蓄熱材成形体
42 蓄熱材ユニット
44 フレーム部材
50 熱流動部
60 積層体
62 拘束籠体
62U 上拘束面
62L 下拘束面
62B 後拘束面
62D 蒸気流通面(対向面)
62K 開放面
64 固定部材
66 拘束部材
68 流通部
90 積層ユニット
90A 一端面
90B 他端面
90D 蒸気出入面
262 拘束籠体
362 拘束籠体
364 空隙部(中空部の一例
368 貫通孔(中空部の一例)
462 拘束籠体
562 拘束籠体
662 拘束籠体
762 拘束籠体
862 拘束籠体
864 固定部材
962 拘束籠体
1060 積層体
1062 拘束籠体
1062D 蒸気流通面
1062L 下拘束面
1062U 上拘束面
1064 固定部材
1066 拘束部材
1090 積層ユニット
1090A 一端面

Claims (13)

  1. 反応媒体との結合により発熱し反応媒体の脱離により蓄熱する蓄熱材成形体が拘束枠の内部に配置された蓄熱材層と、前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層へ供給される又は前記蓄熱材層から排出される前記反応媒体が流れる反応媒体拡散層と、前記反応媒体拡散層とは反対側で前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層への熱供給及び前記蓄熱材層からの熱回収のうち少なくとも一方を行う熱交換部と、を備えた積層体と、
    前記積層体が収容され前記積層体の各外面を覆って前記積層体を拘束する拘束部材と、
    を有し、
    前記拘束部材が、
    対向する2面を含む少なくとも4面の拘束面で前記積層体を拘束する拘束籠体と、
    前記拘束籠体において前記拘束面がない面を覆って前記拘束籠体に取り付けられ前記拘束籠体に収容された前記積層体を固定する固定部材と、
    を有する化学蓄熱反応器。
  2. 前記積層体が直方体状である請求項1に記載の化学蓄熱反応器。
  3. 前記拘束面が、前記積層体における積層方向の両端面で前記積層体を拘束している請求項1又は請求項2に記載の化学蓄熱反応器。
  4. 前記拘束籠体に設けられ前記拘束籠体の内部と外部とで気体を流通可能とする流通部を有する請求項3に記載の化学蓄熱反応器。
  5. 前記流通部が、前記積層体の反応媒体出入面との対向面にのみ設けられる請求項4に記載の化学蓄熱反応器。
  6. 前記拘束籠体を部分的に中空とする中空部が形成される請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載に化学蓄熱反応器。
  7. 複数の前記積層体が積層され、
    複数の前記積層体ごとに、前記拘束籠体に収容されている請求項6に記載の化学蓄熱反応器。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の化学蓄熱反応器と、
    前記化学蓄熱反応器の前記反応媒体拡散層への前記反応媒体の供給及び前記反応媒体拡散層からの前記反応媒体の受け取りのうち少なくとも一方を行う蒸発凝縮器と、
    を有する化学蓄熱システム。
  9. 反応媒体との結合により発熱し反応媒体の脱離により蓄熱する蓄熱材成形体が拘束枠の内部に配置された蓄熱材層と、前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層へ供給される又は前記蓄熱材層から排出される前記反応媒体が流れる反応媒体拡散層と、前記反応媒体拡散層とは反対側で前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層への熱供給及び前記蓄熱材層からの熱回収のうち少なくとも一方を行う熱交換部と、を備えた積層体を、対向する2面を含む少なくとも4面の拘束面を有する拘束籠体に収容して前記拘束面で前記積層体を拘束し、
    前記拘束籠体において前記拘束面がない面を固定部材で覆って前記固定部材を前記拘束籠体に取り付け、前記拘束籠体に収容された前記積層体を固定する、
    化学蓄熱反応器の製造方法。
  10. 前記拘束籠体に対し前記積層体を積層方向と直交する方向に挿入して収容する請求項9に記載の化学蓄熱反応器の製造方法。
  11. 一体成形された板材を折り曲げて前記拘束籠体を形成する請求項9又は請求項10に記載の化学蓄熱反応器の製造方法。
  12. 別体で成形された板材を接合して前記拘束籠体を形成する請求項9又は請求項10に記載の化学蓄熱反応器の製造方法。
  13. 前記拘束籠体に前記積層体を収容した後に前記蓄熱材成形体を水和させる請求項9〜請求項12のいずれか1項に記載の化学蓄熱反応器の製造方法。
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