JP6595797B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1実施形態に係る焦点検出装置を適用可能な撮像装置の一例としてデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1において、ズームレンズ2及びフォーカスレンズ3は、撮影光学系(結像光学系)を構成している。絞り4は撮影光学系を透過する光束の量を制御する。ズームレンズ2、フォーカスレンズ3、絞り4は、レンズ鏡筒38内に配置されている。
AE処理回路13は、入力された画像データの輝度値を累積加算するなどして、被写体の明るさを検出し、検出された明るさに応じて露出条件(絞り値、露光時間(シャッタースピード)。撮影感度やフラッシュの点灯要否の情報が含まれてもよい)を決定する。露出条件は例えば被写体の明るさと予め定められたプログラム線図とを用いて決定することができる。AE処理回路13は、決定した露出条件を表す情報(AE評価値)をCPU15に出力する。
図2(a)に示すように、画素201の各々には1つのマイクロレンズ220と、カラーフィルタ230が設けられ、カラーフィルタを透過した特定波長帯の光が第1および第2のフォトダイオード(PD)202A,202Bに入射する。第1のPD202Aや第2のPD202Bのように、同一画素内に存在する個々のフォトダイオード(または光電変換領域)を副画素と呼ぶこともある。本実施形態において、カラーフィルタは原色ベイヤ配列を有し、各画素にはR(赤),G(緑),B(青)のいずれか1つが設けられる。原色ベイヤ配列は、図2(b)に示すように、2×2画素を1単位として斜め方向に2つのGフィルタを配置し、残りの位置に1つずつのRおよびBフィルタを配置する。Rフィルタが設けられた画素をR画素と呼ぶことがある。他の色についても同様である。従って、同色画素とは、同じ色のカラーフィルタが設けられた画素を意味する。
ライブビュー画像の生成に用いる画素行を読み出す場合には、各画素が有する第1および第2のPD202A,202Bの出力を加算して読み出す。また、LCD10の表示領域の画素数に合わせた画像を読み出すため、水平方向の同色画素を複数加算したり、垂直方向ではカラーフィルタの配置が同じ画素行を加算したり、画素行を間引いたりすることができる。一方、位相差AF信号の生成に用いる画素行を読み出す場合には、各画素が有する第1および第2のPD202A,202Bの出力を別個に読み出す。以下では、基準像信号(A像)が第1のPD202Aから読み出した信号で形成され、参照像信号(B像)が第2のPD202Bから読み出した信号で形成されるものとする。
まずS1においてCPU15(設定手段)は、撮像素子5の駆動モードを、LCD10へのライブビュー表示と位相差AFとの両方を実行するための駆動モード(第1の駆動モード)に設定する。
CPU15は、表示画像用の画素行については、被写体の視認に適した露光量と、パンニングや被写体の移動に対する追従性等を考慮して、露光条件を決定する。また、CPU15は、位相差AF用の画素行については、位相差AFに適した露光量と、被写体の移動や手振れによるAFへの影響等を考慮して露光条件を決定する。表示画像用の画素行と位相差AF用の画素行とではPD出力の加算・非加算の差があるため、CPU15は例えば加算PD出力数の比に応じた差を有するように露光量を設定する。なお、表示画像用の画素行において、水平方向で同色画素の加算を行う場合には、画素内のPD出力の加算だけでなく、画素単位での加算も考慮して露光量を決定する。露光条件(露光時間)を決定すると、CPU15は撮像素子5の露光および読み出しを行うためにTG16の動作を制御する。
垂直同期信号に同期して、表示画像用の画素行と位相差AF用の画素行のそれぞれについて、フレーム内の1行目に対する露光開始信号が入力され、露光が開始される(t0)。表示画像用の画素行に対する露光時間が経過すると(t1)、読み出し信号により1行目の読み出し(PD出力の加算読み出し)が開始される(t2)。
RFAF回路31は、PD202Aから読み出される基準像信号(A像)に加算するPD202Bから読み出される参照像信号(B像)の画素位置をシフトしながら、A像とB像の和を求めて和信号列を生成する。そして、RFAF回路31は、生成した和信号列と対応する相対的シフト量とを回路内の記録領域に記録していく。CPU15は、和信号列を順次スキャンAF回路14に供給してAF評価値を取得し、AF評価値が最大となる相対的シフト量を検出することで、合焦位置を検出する。この処理の詳細については後述する。
次に、S5で実行する位相差AF処理の詳細を図6のフローチャートを用いて説明する。上述の通り本実施形態では、第1の駆動モードにおいても第2の駆動モードにおいても位相差AF用の画素行は位相差AF信号の取得に適した露出条件を設定でき、ライブビュー表示中もスキャンAF実行中も位相差AFを実行することができる。位相差AF処理に用いる信号は、撮像素子5の駆動モードで位相差AF用として設定した画素行から得られる、画素内加算を行わずに読み出される信号である。なお、焦点検出領域が定められている場合には、焦点検出領域に含まれる位相差AF用の画素行から読み出された信号を用いてAF処理を実行する。
S905で位相差AF回路37は、以下の式(1)に従い相関演算を行い基準像信号aiと参照像信号biの相関値Ukを求める。
位相差AF回路37における相関値の演算における像ずらし量は1画素単位であるため、位相差AF回路37において演算された相関値が零になることは稀である。そのため、符号が異なる2つの相関値と、対応する像ずらし量とから、相関値が零となる像ずらし量を1画素未満の単位で求める。
δ=m+|Um|/[|Um|+|Um+1|]
となる。ただし、|z|はzの絶対値を意味する。
P=δ―Δ
と求める。但しΔは合焦時の像ずらし量である。
そして、CPU15は、結合光学系の特性から決まる基線長を用いてプレディクション量Pからデフォーカス量d(フォーカスレンズ3の移動量と方向)を
d = K・P
と求め、処理を終了する。
Kはプレディクション量からデフォーカス量を求めるための係数で、結像光学系の焦点距離、絞り4の値、像高などのパラメータに依存する値であるため、例えばEEPROM25内にこれらパラメータの組み合わせで参照可能なテーブルの形式で敏感度を予め用意しておく。
このようにして位相差AFによるデフォーカス量を算出する。
次に、図3のS8で実行するスキャンAF処理の詳細を図5のタイミングチャートと図7とを用いて説明する。なお、以下の説明において、フォーカスレンズ3を所定位置へ駆動しながらAF評価値を取得する動作をスキャンと呼ぶ。また、AF評価値を取得するフォーカスレンズの位置をスキャンポイント、スキャンポイントの間隔をスキャン間隔、AF評価値を取得するフォーカスレンズの移動範囲をスキャン範囲と呼ぶ。なお、AF評価値を取得するための画像信号を取得する領域をAF枠もしくは焦点検出領域と呼ぶ。
スキャンAF処理(およびライブビュー表示)用の画素行と位相差AF用の画素行について個別の露出条件を2行毎に設定し、撮像素子5の動作タイミングを異ならせる。従って、スキャンAF処理用の画像信号とライブビュー表示用の画像信号とは露光条件と読み出しレートが等しく、スキャンAF処理(およびライブビュー表示)用の画像信号と位相差AF用の画像信号とは露光条件および読み出しレートが異なる。
スキャンAFでは、第2の駆動モードで撮像素子5に設定されたスキャンAF用の画素行から読み出された画像信号のうち、AF枠または焦点検出領域における画像信号からAF評価値を算出する。異なるスキャンポイントについてAF評価値を算出し、AF評価値が最も高くなるフォーカスレンズ3の位置を探索する、いわゆるコントラストAFである。高周波成分の量が多いほど高くなるAF評価値が一般に用いられる。
次に、図3のS12で実行するRFAF処理の詳細を図8のフローチャートを用いて説明する。RFAF処理は、主に結像光学系の光学特性に起因して生じる、スキャンAF処理もしくは位相差AF処理で得られるフォーカスレンズ3の位置と、光学像の解像度が最大となるフォーカスレンズ3の位置との差を補正するための処理である。A像とB像とが視差画像であることを利用し、A像とB像とを水平方向に相対的にずらして加算することで仮想結像面における像信号を生成し、AF評価値に基づいて補正量を検出する。このためRFAF処理は、位相差AF処理(S5)やスキャンAF処理(S8)で得られているフォーカスレンズ3の位置の近傍の範囲についてのみ行う。
S1101においてCPU15は、S903で位相差AF回路37が生成した基準像信号(A像)と参照像信号(B像)とを、位相差AF回路37の記録領域から読み出し、RFAF回路31に供給する。
S1103でRFAF回路31は、以下の式(2)に従い和信号Addを求める。
Add (j,k)=aj+ b(j+k) (2)
kは和信号を求める際の像ずらし量、jは和信号を求める画素数であり、S1102で初期値が設定される。
例えば、k=κと初期化され、jの範囲が0〜Jの場合は、Add (j,k)として、Add (0, κ)〜Add (J, κ)が求められ、その値は
Add (0, κ) =a0 + b(0+κ)
Add (1, κ) =a1 + b(1+κ)
・
Add (J, κ) =aj + b(j+κ)
となる。
Add (0, κ+1) =a0 + b(0+κ+1)
Add (1, κ+1) =a1 + b(1+κ+1)
・
Add (J, κ+1) =aj + b(j+κ+1)
が得られる。
レンズ移動量[パルス]=K・kd/フォーカス敏感度/1パルスあたりの移動量 (3)
ここで、Kはプレディクション量からデフォーカス量を求めるための係数で、結像光学系の焦点距離、絞り値、AF枠の像高などのパラメータに依存する値である。例えばEEPROM25内にこれらパラメータの組み合わせに対応したKの値をテーブル形式で記憶しておき、移動量算出時にテーブルを参照して値を取得することができる。フォーカス敏感度は光学的なフォーカスに移動量を機械的なレンズ移動量に変換するための係数であり、結像光学系の焦点距離、フォーカスレンズ位置に依存する値である。フォーカス敏感度も係数Kと同様にEEPROM25内にテーブル形式で記憶しておき、移動量算出時に参照して値を取得することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、位相差AF用の画素行を、基準像信号(A像)用の画素行と参照像信号(B像)用の画素行とに分離する点で第1実施形態と異なる。
本実施形態における撮像素子5の駆動モード(第3の駆動モード)の具体例を図9に示す。第3の駆動モードでも、表示画像用の画素行は第1モードの画素行とし、位相差AF用の画素行は第2モードの画素行とする。本実施形態では、A像用の画素行、B像用の画素行、表示画像用の画素行がそれぞれ2行ずつ含まれ、位相差AF用の画素行4行と、表示画像用の画素行2行が交互かつ周期的に配置された6行を1単位とする。ただし、位相差AF用の画素行のうちB像用の画素行は垂直方向に隣接せず、垂直方向に隣接するA像用の画素行の上と下に1行ずつ隣接するように配置される。撮像素子5を含めたデジタルカメラ1の構成は第1実施形態と同じであるため、説明は省略する。
第1実施形態で説明した図4のタイミングチャートとの比較から分かるように、表示画像用の画素行についてのタイミング制御は第1実施形態と同じである。また、位相差AF用の画像行についても、画素行あたりの読み出し信号数が半分になっていることで読み出し時間が半分になっていることを除き、第1実施形態と同様のタイミング制御でよい。1つ前の画素行と読み出しタイミングが重複しないような遅延を持たせて次の行の露光を開始する点も同じである。なお、A像用の画素行とB像用の画素行は同じタイミング制御である。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、撮像素子5の各画素が有するフォトダイオード(光電変換領域)の数が第1実施形態より多く、位相差AF用の信号も画素内加算を行って読み出しうる点で第1実施形態と異なる。
また、垂直方向の像ずらし量を検出する場合は、フォトダイオードAとBの出力を加算した信号と、フォトダイオードCとDの出力を加算した信号とを読み出せばよい。
さらに、斜め45°方向の像ずらし量を検出する場合は、フォトダイオードAとDの出力か、フォトダイオードBとCの出力を読み出せばよい。この場合には画素内加算は行わない。
まずCPU15は、スキャンAF回路14に入力する画像を水平および垂直方向に等分割し、分割した領域ごとのAF評価値(第2のAF評価値)を算出させる。そして、CPU15は、第2のAF評価値のうち、最大かつ予め定めた閾値以上のものがどの分割領域から得られたかを調べる。なお、ここで用いる閾値は、第1のAF評価値に用いる閾値よりも小さい値とする。
CPU15は、最大のAF評価値が右上もしくは左下の分割領域で得られていれば、フォトダイオードAとDの出力を加算せずに用いて位相差AF処理およびRFAF処理を行うことを決定する。
また、CPU15は、最大のAF評価値が左上もしくは右下の分割領域で得られていれば、フォトダイオードBとCの出力を加算せずに用いて位相差AF処理およびRFAF処理を行うことを決定する。
さらにCPU15はABS(YI_L−YI_R)とABS(YI_U−YI_B)を求め、
ABS(YI_L−YI_R)≧ABS(YI_U−YI_B)なら水平方向
ABS(YI_L−YI_R)<ABS(YI_U−YI_B)なら垂直方向
で像ずらし量を検出することを決定する。ABS()は()内の絶対値を求める関数である。
なお、像ずらし量の検出方向は、撮影時のカメラの姿勢、顔検出の結果、設定された撮影モードなどに基づいて決定されてもよい。
撮像素子5からの信号の読み出し方向は水平方向なので、検出方向が水平方向であれば並び替えは不要であり、読み出された順番に処理を行えば良い。この場合、フォトダイオードAとCの出力を加算し基準像信号、フォトダイオードBとDの出力を加算し参照像信号画素とする。この画素内加算は撮像素子5内で行われる。タイミング制御は図4に示した第1実施形態と同じであってよい。撮影モード時の動作も第1の実施形態で説明したとおりである。
図11に、像ずらし量の検出を垂直方向で行う場合の画素行の割り当ての例を示している。図示の通り、副画素行の1行目および3行目を位相差AF(A像)用の画素行の1行目と2行目とし、副画素行の2行目および4行目を位相差AF(B像)用の画素行の1行目と2行目とする。また、副画素行の5行目および6行目は表示画素用の画素行の1行目とし、副画素行の7行目および8行目は表示画素用の画素行の2行目とする。
このような駆動モードの設定により、第2実施形態と同様に図10に示すタイミングで撮像素子5を制御することができる。タイミング制御についての説明は省略する。
並び替えが終了すると、CPU15は位相差AF回路37に、位相差AF処理(図6のS902以降の処理)を実行するように指示する。処理の内容は第1実施形態と同じでよいため説明を省略する。
RFAF処理については、位相差AF回路37に保存された、並び替え後の像信号を流用するため、並び替えは不要であり、第1実施形態と同様に処理を実行する。
RFAF処理については、位相差AF回路37に保存された、並び替え後の像信号を流用するため、並び替えは不要であり、第1実施形態と同様に処理を実行する。
なお、スキャンAF処理においてAF評価値を求める方向を水平方向ではなく垂直方向や斜め方向とする場合には、AF枠内の画像信号を垂直方向もしくは斜め方向に並び変えてからAF評価値を求めればよい。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、
・位相差AF処理及びRFAF処理を撮像素子5内の回路で行う点
・SW1のオンを検出する前の位相差AF処理で検出された合焦位置へフォーカスレンズ3を移動させた後に、像修正を行った信号でRFAF処理を行う点
で第1実施形態と異なる。
撮像素子5に設定する駆動モードやタイミング制御に関しては第1実施形態と同じでよいため、説明を省略する。
S1〜S3は第1実施形態と同様である。
S1504においてCPU15は、撮像素子5内の回路を制御して位相差AF処理を行い、おおよその合焦位置を求める。この時点では高速かつ低消費電力であることが要求されるため、CPU15はA像およびB像の像修正を行わずにデフォーカス量を検出する。撮像素子5内の回路構成と位相差AF処理の詳細については後述する。
S1509でCPU15はRFAF処理結果に基づいてフォーカスレンズ3を合焦位置に移動させた後、合焦フラグをオンにし、処理をS1511へ進める。
合焦フラグがオンの場合とS1513における位相差AF処理及びRFAF処理の結果、合焦可能と判断されれば、CPU15は例えば表示素子29を点灯させるとともに、ライブビュー画像に緑の枠を重畳表示するなどのAF OK表示を行う。
合焦フラグがオフで、S1513における位相差AF処理またはRFAF処理の結果、合焦可能と判断されない場合、CPU15は例えば表示素子29を点滅させるとともに、ライブビュー画像に黄色の枠を重畳表示するなどのAF NG表示を行う。
図13は、本実施形態における撮像素子5の回路構成例を示す模式図であり、図13(b)は図13(a)の一部をより詳細に示している。ここでは、撮像素子5が、図2に示した1画素当たり2つのフォトダイオードを有する構成であるものとする。
そしてメモリ1709、1712に記憶された信号は、例えばDMA転送によりCPU15に適宜転送される。
CPU15は、第1バッファ回路1701から、フレーム画像の予め定められた領域(ここでは中央の領域とする)から読み出したA像が出力されるように設定する。また、CPU15は第2バッファ回路1702についても、像ずらし量の初期値(ここでは−N画素とする)に応じた量だけずれた位置から、A像と同数の画素について出力されるように設定する。
以下同様にしてCPU15は、所定の範囲(―Nから+N画素)の像ずらし量に対応したA像とB像の差の絶対値の積算値を取得する。
d=K値×(δ―Δ)
と求め、デフォーカス量dに対応するフォーカスレンズ位置をおおよその合焦位置とする。
CPU15は、第1バッファ回路1701から、フレーム画像の予め定められた領域(ここでは中央の領域とする)から読み出したA像が出力されるように設定する。また、CPU15は第2バッファ回路1702についても、像ずらし量の初期値(ここでは−N画素とする)に応じた量だけずれた位置から、A像と同数の画素について出力されるように設定する。また、CPU15は掛算器1703で像修正を行うために、掛算器1703の係数設定部1706および1707に像修正係数を設定する。
加算回路1608は信号の和を算出し、メモリ1707に書き込む。BPF1708はメモリ1707に所定画素数分の信号が書き込まれるごとにフィルタ処理を適用し、処理後の信号をメモリ1709へ書き込む。A像およびB像の和信号列全体に対してBPF1708での処理が終わると、メモリ1709からフィルタ処理後の信号がCPU15にDMA転送される。
以下同様にしてCPU15は、所定の範囲(―Nから+N画素)の像ずらし量に対応したBPF処理結果を取得し、最大値を記憶する。
レンズ移動量[パルス]=K・kd/フォーカス敏感度/1パルスあたりの移動量 (3)と求める。
ここで、Kはプレディクション量からデフォーカス量を求めるための係数で、結像光学系の焦点距離、絞り値、AF枠の像高などのパラメータに依存する値である。例えばEEPROM25内にこれらパラメータの組み合わせに対応したKの値をテーブル形式で記憶しておき、移動量算出時にテーブルを参照して値を取得することができる。フォーカス敏感度は光学的なフォーカスに移動量を機械的なレンズ移動量に変換するための係数であり、結像光学系の焦点距離、フォーカスレンズ位置に依存ずる値である。フォーカス敏感度も係数Kと同様にEEPROM25内にテーブル形式で記憶しておき、移動量算出時に参照して値を取得することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (13)
- 1つのマイクロレンズに対して4つの光電変換領域を有する画素が2次元的に配置された撮像素子と、
前記撮像素子上に被写体像を形成するための結像光学系と、
前記結像光学系に含まれるフォーカスレンズを駆動するための駆動手段と、
前記撮像素子の画素行のそれぞれの読み出しモードを、前記4つの光電変換領域の加算出力を読み出す第1モードと、前記4つの光電変換領域のうち垂直方向に隣接する2つの光電変換領域の加算出力を読み出す第2モードとを含む複数のモードのいずれかに設定する設定手段と、
前記撮像素子の露光および読み出しタイミングを制御する制御手段と、
前記第1モードで読み出された加算出力に基づく表示用画像を表示する表示手段と、を有し、
前記撮像素子は、前記第2モードに設定された画素行から読み出された出力に基づく基準像信号と参照像信号との相関を表す値を生成する演算手段と、被写体像からAF評価値として用いる高周波成分を抽出する抽出手段と、を含み、
前記設定手段は、表示画像用もしくはスキャンAF用の信号を生成するための画素行については前記第1モードに、位相差AF用の信号を生成するための画素行については前記第2モードに設定する、
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記設定手段は、前記第1モードと前記第2モードとを予め定めた周期で交互に設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、前記第1モードに設定した画素行と前記第2モードに設定した画素行とで読み出される出力の数が等しくなるように前記設定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第1モードが設定された画素行よりも、前記第2モードが設定された画素行の露光時間を長くすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第2モードが設定された画素行よりも、前記第1モードが設定された画素行の読み出しレートが早くなるように前記制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、表示画像用の信号を生成する場合よりスキャンAF用の信号を生成する場合の読み出しレートが早くなるように前記第1モードに設定された画素行の露光時間を制御することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第2モードに設定された画素行では、垂直方向に隣接する2つの光電変換領域の加算出力の代わりに、水平方向に隣接する2つの光電変換領域の加算出力か、斜め方向に隣接する2つの光電変換領域の各々の出力を読み出すように前記制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子の前記演算手段が生成する前記相関を表す値に基づいて結像光学系のデフォーカス量を検出する位相差AF手段をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記基準像信号と前記参照像信号とを加算して被写体像であるリフォーカス信号を生成し、前記リフォーカス信号に対して前記抽出手段が抽出した前記高周波成分に基づいて合焦位置を検出するリフォーカスAF手段をさらに有することを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
- 前記リフォーカスAF手段は、前記位相差AF手段によって検出されたデフォーカス量に応じたフォーカスレンズの位置を基準とした範囲で前記合焦位置を検出することを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
- ユーザー操作を受付可能な操作手段をさらに備え、
前記位相差AF手段は前記操作手段の操作に基づいて前記デフォーカス量の検出を行うことを特徴とする、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 撮影時に発光するLED発光手段と、
電源としての電池とをさらに備えるモバイル機器であることを特徴とする、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 1つのマイクロレンズに対して4つの光電変換領域を有する画素が2次元的に配置された撮像素子と、前記撮像素子上に被写体像を形成するための結像光学系と、前記結像光学系に含まれるフォーカスレンズを駆動するための駆動手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
設定手段が、前記撮像素子の画素行のそれぞれの読み出しモードを、前記4つの光電変換領域の加算出力を読み出す第1モードと、前記4つの光電変換領域のうち垂直方向に隣接する2つの光電変換領域の加算出力を読み出す第2モードとを含む複数のモードのいずれかに設定する設定工程と、
制御手段が、前記撮像素子の露光および読み出しタイミングを制御する制御工程と、
表示手段が、前記第1モードで読み出された加算出力に基づく表示用画像を表示する表示工程と、
前記撮像素子が、前記第2モードに設定された画素行から読み出された出力に基づく基準像信号と参照像信号との相関を表す値を生成する演算工程と、
前記撮像素子が、被写体像からAF評価値として用いる高周波成分を抽出する抽出工程と、を有し、
前記設定工程において前記設定手段は、表示画像用もしくはスキャンAF用の信号を生成するための画素行については前記第1モードに、位相差AF用の信号を生成するための画素行については前記第2モードに設定する、
ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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