JP6595562B2 - サージ保護回路及びサージ保護デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、サージ保護回路及びこれを備えたサージ保護デバイスに関する。
オフィスや工場等で使用される電子機器の多くは、雷サージにより電源線に過電圧が印加されることによって、絶縁破壊、誤動作、素子の劣化等の不具合が生じる。従来、雷サージの対策として用いられている絶縁トランスは、電源線の一次側と二次側とを確実に絶縁できる反面、コストが高く、また外形寸法が大きいため、広い設置スペースが必要になるという難点がある。一方、雷サージの対策として、サージ保護デバイス(Surge Protective Device:SPD)と呼ばれる電子部品も用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許第5272123号公報 特許第5020560号公報
上述したサージ保護デバイスは、バリスタ、ガスアレスタ等の電気部品により構成されるため、絶縁トランスに比べて小型化が可能となる。しかし、これらの素子は、過電圧が繰り返し印加されることにより徐々に劣化するため、絶縁トランスに比べて故障が発生しやすい。これを解決するため、サージ保護デバイスを二重化することも考えられるが、サージ保護デバイスを単純に二重化すると、部品点数が多くなり、小型化が難しくなる。単純な二重化の例としては、1つのガスアレスタと2つバリスタを一組として、これを電源線に対して並列に接続する構成が考えられる。この場合、二重化された2つのガスアレスタに対して、合計で4つのバリスタが必要となる。
本発明の目的は、部品点数の削減を実現しつつ、雷サージから電子機器を確実に保護できるサージ保護回路及びサージ保護デバイスを提供することにある。
(1)本発明は、単相の交流電源(例えば、後述する電源装置10)と前記交流電源から供給される電力により作動する機器(例えば、後述する電子機器20)との間に接続され、前記交流電源から前記機器に印加される過電圧を抑制するサージ保護回路(例えば、後述するサージ保護回路30)において、前記交流電源の非接地側端子(例えば、後述するL端子)と第1の接地端子(例えば、後述する第1の接地端子35)との間に直列に接続される第1の定電圧素子(例えば、後述する第1のバリスタ31)及び第1の放電素子(例えば、後述する第1のガスアレスタ33)と、前記交流電源の接地側端子(例えば、後述するN端子)と第2の接地端子(例えば、後述する第2の接地端子36)との間に直列に接続される第2の定電圧素子(例えば、後述する第2のバリスタ32)及び第2の放電素子(例えば、後述する第2のガスアレスタ34)と、を備え、前記第1の定電圧素子及び第1の放電素子の間の中点(例えば、後述する中点N1)と、前記第2の定電圧素子及び第2の放電素子の間の中点(例えば、後述する中点N2)と、が接続されているサージ保護回路に関する。
(2)また、本発明は、三相の交流電源(例えば、後述する電源装置110)と前記交流電源から供給される電力により作動する機器との間に接続され、前記交流電源から前記機器に印加される過電圧を抑制するサージ保護回路(例えば、後述するサージ保護回路130)において、前記交流電源の第1相端子(例えば、後述するU端子)と第1の接地端子との間に直列に接続される第1の定電圧素子(例えば、後述する第1のバリスタ131)及び第1の放電素子(例えば、後述する第1のガスアレスタ33)と、前記交流電源の第2相端子(例えば、後述するV端子)と第2の接地端子との間に直列に接続される第2の定電圧素子(例えば、後述する第2のバリスタ132)及び第2の放電素子(例えば、後述する第2のガスアレスタ34)と、前記交流電源の第3相端子(例えば、後述するW端子)と接続される第3の定電圧素子(例えば、後述する第3のバリスタ133)と、を備え、前記第1の定電圧素子及び第1の放電素子の間の中点と、前記第2の定電圧素子及び第2の放電素子の間の中点と、前記第3の定電圧素子において前記第3相端子と接続されている側とは逆側と、が接続されているサージ保護回路に関する。
(3)また、本発明は、(1)又は(2)のサージ保護回路を備えるサージ保護デバイス(例えば、後述するサージ保護デバイス230)に関する。
本発明によれば、部品点数の削減を実現しつつ、雷サージから電子機器を確実に保護できるサージ保護回路及びサージ保護デバイスを提供できる。
第1実施形態のサージ保護回路30を備えた電源システム1の構成を示す回路図である。 第1実施形態のサージ保護回路30において第1のガスアレスタ33が故障した場合の作用を示す回路図である。 第1実施形態のサージ保護回路30において第2のガスアレスタ34が故障した場合の作用を示す回路図である。 第1実施形態のサージ保護回路30において第1のバリスタ31が故障した場合の作用を示す回路図である。 第1実施形態のサージ保護回路30において第2のバリスタ32が故障した場合の作用を示す回路図である。 第2実施形態のサージ保護回路130を備えた電源システム1Aの構成を示す回路図である。 第2実施形態のサージ保護回路130において第1のガスアレスタ33が故障した場合の作用を示す回路図である。 第2実施形態のサージ保護回路130において第2のガスアレスタ34が故障した場合の作用を示す回路図である。 第2実施形態のサージ保護回路130において第1のバリスタ131が故障した場合の作用を示す回路図である。 第2実施形態のサージ保護回路130において第2のバリスタ132が故障した場合の作用を示す回路図である。 第2実施形態のサージ保護回路130において第2のバリスタ132が故障した場合の作用を示す回路図である。 第3実施形態のサージ保護デバイスの構成を示す概念図である。
以下、本発明に係るサージ保護回路及びサージ保護デバイスの実施形態について説明する。なお、本明細書に添付した図面は、いずれも模式図であり、理解しやすさ等を考慮して、各部を回路記号、機能ブロック等により示している。また、各図においては、インピーダンス成分等の図示を省略している。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のサージ保護回路30を備えた電源システム1の構成を示す回路図である。
図1に示すように、第1実施形態の電源システム1は、電源装置10と、電子機器20と、サージ保護回路30と、を備える。
電源装置10は、電子機器20に対して単相の交流電力を供給する交流電源である。電源装置10のL(非接地側)端子には第1の電源線PL1が接続され、N(接地側)端子には第2の電源線PL2が接続されている。
電子機器20は、例えば、オフィスで使用されるPC(パーソナルコンピュータ)や工場で使用されるコンピュータ数値制御器等の情報端末機器である。なお、電子機器20は、例えば、ルーター、モデム等の通信機器やPLC、ロボットコントローラ等の産業用機器であってもよい。電子機器20には、第1の電源線PL1及び第2の電源線PL2を介して、電源装置10から交流の電力が供給される。
サージ保護回路30は、電源装置10に侵入した雷サージによって、電子機器20に過電圧が印加されることを抑制する回路である。なお、サージ保護回路30は、電源装置10又は電子機器20の一部として構成してもよいし、後述するように、サージ保護デバイスとして電源線に接続してもよい。
サージ保護回路30は、第1のバリスタ(第1の定電圧素子)31、第2のバリスタ(第2の定電圧素子)32、第1のガスアレスタ33(第1の放電素子)及び第2のガスアレスタ(第2の放電素子)34を備える。また、サージ保護回路30は、グランド(接地)Gと接続された第1の接地端子35及び第2の接地端子36を備える。
第1のバリスタ31及び第2のバリスタ32は、定格電圧未満では導通しないが、雷サージにより定格電圧以上の過電圧が印加されることで急激に抵抗値が低下して導通状態となる素子である。第1のバリスタ31及び第2のバリスタ32は、後述する第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34の放電により、電圧が所定域まで低下すると絶縁状態となり、第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34の放電を抑制する機能を有する。なお、以下の説明において、第1のバリスタ31、第2のバリスタ32を単に「バリスタ」ともいう。
第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34は、雷サージにより、放電電圧以上の過電圧が印加されることで放電が生じ、導通状態となる素子である。雷サージによる過電圧で生じたサージ電流(過電流)は、上述した第1のバリスタ31又は第2のバリスタ32のいずれか一方(又は両方)を流れた後、少なくとも第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34のいずれか一方(又は両方)に流れ込み、第1の接地端子35又は第2の接地端子36からグランドGに放出される。なお、以下の説明において、第1のガスアレスタ33、第2のガスアレスタ34を単に「ガスアレスタ」ともいう。
図1に示すように、第1の電源線PL1には、電源装置10と電子機器20との間の接続点J1において、第1の接地線GL1が接続されている。第1の接地線GL1には、接続点J1から順に、第1のバリスタ31及び第1のガスアレスタ33が直列に接続されている。すなわち、第1のバリスタ31及び第1のガスアレスタ33は、電源装置10のL端子と第1の接地端子35との間に直列に接続されている。
第2の電源線PL2には、電源装置10と電子機器20との間の接続点J2において、第2の接地線GL2が接続されている。第2の接地線GL2には、接続点J2から順に、第2のバリスタ32と第2のガスアレスタ34が直列に接続されている。すなわち、第2のバリスタ32と第2のガスアレスタ34は、電源装置10のN端子と第2の接地端子36との間に直列に接続されている。
また、サージ保護回路30において、第1のバリスタ31及び第1のガスアレスタ33の間の中点N1と、第2のバリスタ32及び第2のガスアレスタ34の間の中点N2は、中間線ML1により接続されている。そのため、第1のバリスタ31から流れ込んだサージ電流は、第1の接地線GL1の中点N1を経て第1のガスアレスタ33に流れるか、第1の接地線GL1の中点N1から中間線ML1を経て、第2の接地線GL2の中点N2から第2のガスアレスタ34に流れる。また、第2のバリスタ32から流れ込んだサージ電流は、第2の接地線GL2の中点N2を経て第2のガスアレスタ34に流れるか、第2の接地線GL2の中点N2から中間線ML1を経て、第1の接地線GL1の中点N1から第1のガスアレスタ33に流れる。
上述した第1実施形態の電源システム1において、サージ保護回路30に接続されているバリスタ及びガスアレスタのいずれにも故障がない場合、雷サージによるサージ電流が第1の電源線PL1又は第2の電源線PL2のいずれかに重畳すると、そのサージ電流は、重畳した電源線に接続されたバリスタ及びガスアレスタを介して、グランドGに放出される。
次に、第1実施形態の電源システム1に雷サージが発生した場合におけるサージ保護回路30の作用について説明する。
図2A及び図2Bは、第1実施形態のサージ保護回路30において、1つのガスアレスタが故障した場合の作用を示す回路図である。図2A及び図2Bでは、故障の発生したガスアレスタに「×」印を付している。ガスアレスタの故障としては、例えば、開放故障が想定される。また、図中の白抜き矢印は、サージ電流の流れを示している。図中において、白抜きの雷マークは、落雷により生じた雷サージTSを表している。
図2Aに示すように、第1のガスアレスタ33が故障した場合、雷サージTSの発生により第1の電源線PL1に重畳したサージ電流は、第1のバリスタ31から中間線ML1を経て正常な第2のガスアレスタ34に流れ、第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。また、第2の電源線PL2に重畳したサージ電流は、第2のバリスタ32から正常な第2のガスアレスタ34に流れ、第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。
図2Bに示すように、第2のガスアレスタ34が故障した場合、雷サージTSの発生により第1の電源線PL1に重畳したサージ電流は、第1のバリスタ31から正常な第1のガスアレスタ33に流れ、第1の接地端子35を経てグランドGに放出される。また、第2の電源線PL2に重畳したサージ電流は、第2のバリスタ32から中間線ML1を経て正常な第1のガスアレスタ33に流れ、第1の接地端子35を経てグランドGに放出される。
このように、第1実施形態のサージ保護回路30は、2つのガスアレスタのいずれか一方が故障しても、他方の正常なガスアレスタにより、サージ電流をグランドGに放出できる。
図3A及び図3Bは、第1実施形態のサージ保護回路30において、一方のバリスタが故障した場合の作用を示す回路図である。図3A及び図3Bにおいては、故障の発生したバリスタに「×」印を付している。なお、バリスタの故障としては、例えば、開放故障が想定される。また、白抜き図中の矢印は、サージ電流の流れを示している。
図3Aに示すように、第1のバリスタ31が故障した場合、雷サージTSの発生により第2の電源線PL2に重畳したサージ電流は、正常な第2のバリスタ32から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。また、雷サージTSの発生により第1の電源線PL1に重畳したサージ電流は、電源装置10又は電子機器20を介し、正常な第2のバリスタ32から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。
図3Bに示すように、第2のバリスタ32が故障した場合、雷サージTSの発生により第1の電源線PL1に重畳したサージ電流は、正常な第1のバリスタ31から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。また、雷サージTSの発生により第2の電源線PL2に重畳したサージ電流は、電源装置10又は電子機器20を介し、正常な第1のバリスタ31から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。
上述した第1実施形態のサージ保護回路30によれば、図2A及び図2Bに示すように、第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34のいずれか一方が故障した場合でも、正常な他方のガスアレスタを介して、サージ電流をグランドGに放出できる。また、第1実施形態のサージ保護回路30によれば、図3A及び図3Bに示すように、第1のバリスタ31及び第2のバリスタ32のいずれか一方が故障した場合でも、正常な他方のバリスタから2つのガスアレスタのいずれかを介して、サージ電流をグランドGに放出できる。
また、第1実施形態のサージ保護回路30において、第1のバリスタ31及び第2のバリスタ32は、第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34のそれぞれに共通に接続されている。そのため、前述した単純な二重化の例として、1つのガスアレスタと2つバリスタを一組として、この一組を電源線に対して並列に接続した構成に比べて、バリスタの数を削減できる。したがって、第1の実施形態のサージ保護回路30によれば、部品点数の削減を実現しつつ、雷サージから電子機器20を確実に保護できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜に付して、重複する説明を適宜に省略する。
図4は、第2実施形態のサージ保護回路130を備えた電源システム1Aの構成を示す回路図である。
図4に示すように、第2実施形態の電源システム1Aは、電源装置110と、電子機器20と、サージ保護回路130と、を備える。
電源装置110は、電子機器20に対して三相の交流電力を供給する交流電源である。電源装置110の出力側のU端子(第1相端子)には第1の電源線PL1が接続され、V端子(第2相端子)には第2の電源線PL2が接続され、W端子(第3相端子)には第3の電源線PL3がそれぞれ接続されている。
サージ保護回路130は、第1のバリスタ(第1の定電圧素子)131、第2のバリスタ(第2の定電圧素子)132、第3のバリスタ(第3の定電圧素子)133、第1のガスアレスタ33(第1の放電素子)及び第2のガスアレスタ(第2の放電素子)34を備える。また、サージ保護回路130は、グランド(接地)Gと接続された第1の接地端子35及び第2の接地端子36を備える。
図4に示すように、第1の電源線PL1には、電源装置110と電子機器20との間の接続点J1において、第1の接地線GL1が接続されている。第1の接地線GL1には、接続点J1から順に、第1のバリスタ131及び第1のガスアレスタ33が直列に接続されている。すなわち、第1のバリスタ131及び第1のガスアレスタ33は、電源装置110のU端子と第1の接地端子35との間に直列に接続されている。
第2の電源線PL2には、電源装置110と電子機器20との間の接続点J2において、第2の接地線GL2が接続されている。第2の接地線GL2には、接続点J2から順に、第2のバリスタ132と第2のガスアレスタ34が直列に接続されている。すなわち、第2のバリスタ132と第2のガスアレスタ34は、電源装置110のV端子と第2の接地端子36との間に直列に接続されている。
第3の電源線PL3には、電源装置110と電子機器20との間の接続点J3において、第3の接地線GL3が接続されている。第3の接地線GL3には、第3のバリスタ133が接続されている。すなわち、第3のバリスタ133の一方の側は、電源装置110のW端子と接続されている。
また、サージ保護回路130において、第1のバリスタ131及び第1のガスアレスタ33の間の中点N1と、第2のバリスタ132及び第2のガスアレスタ34の間の中点N2は、中間線ML2により接続されている。中間線ML2は、中点N2よりも先の接続点J4まで延びており、中間線ML2の接続点J4には、第3のバリスタ133において電源装置110のW端子と接続されている側とは逆側が接続されている。このように、第1のバリスタ131、第2のバリスタ132及び第3のバリスタ133の下流側は、中間線ML2を介して、それぞれ第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34と相互に接続されている。
上述した第2実施形態の電源システム1Aにおいて、サージ保護回路130に接続されているバリスタ及びガスアレスタのいずれにも故障がない場合、雷サージTSによるサージ電流が第1の電源線PL1〜第3の電源線PL3のいずれかに重畳すると、サージ電流は、重畳した電源線に接続されたバリスタ及びガスアレスタを介して、グランドGに放出される。
次に、第2の実施形態の電源システム1Aに雷サージが発生した場合におけるサージ保護回路130の作用について説明する。
図5A及び図5Bは、第2実施形態のサージ保護回路130において、1つのガスアレスタが故障した場合の作用を示す回路図である。図5A及び図5Bでは、故障の発生したガスアレスタに「×」印を付している。ガスアレスタの故障としては、例えば、開放故障が想定される。また、図中の白抜き矢印は、サージ電流の流れを示している。図中において、白抜きの雷マークは、落雷により生じた雷サージTSを表している。
図5Aに示すように、第1のガスアレスタ33が故障した場合、雷サージTSの発生により第1の電源線PL1〜第3の電源線PL3のいずれかに重畳したサージ電流は、重畳された電源線に接続されているバリスタ(131〜133)から正常な第2のガスアレスタ34に流れ、第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。
一方、図5Bに示すように、第2のガスアレスタ34が故障した場合、雷サージTSの発生により第1の電源線PL1〜第3の電源線PL3のいずれかに重畳したサージ電流は、重畳された電源線に接続されているバリスタ(131〜133)から正常な第1のガスアレスタ33に流れ、第1の接地端子35を経てグランドGに放出される。
このように、第2実施形態のサージ保護回路130は、2つのガスアレスタのいずれか一方が故障しても、他方の正常なガスアレスタにより、サージ電流をグランドGに放出できる。
図6A〜図6Cは、第2実施形態のサージ保護回路130において、いずれかのバリスタが故障した場合の作用を示す回路図である。図6A〜図6Cにおいては、故障の発生したバリスタに「×」印を付している。
図6Aに示すように、第1のバリスタ131が故障した場合、雷サージTSの発生により第2の電源線PL2又は第3の電源線PL3に重畳したサージ電流は、それぞれ正常な第2のバリスタ132又は第3のバリスタ133から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。また、雷サージTSの発生により第1の電源線PL1に重畳したサージ電流は、電源装置110又は電子機器20を介し、正常な第2のバリスタ132又は第3のバリスタ133から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。
図6Bに示すように、第2のバリスタ132が故障した場合、雷サージTSの発生により第1の電源線PL1又は第3の電源線PL3に重畳したサージ電流は、それぞれ正常な第1のバリスタ131又は第3のバリスタ133から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。また、雷サージTSの発生により第2の電源線PL2に重畳したサージ電流は、電源装置110又は電子機器20を介し、正常な第1のバリスタ131又は第3のバリスタ133から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。
図6Cに示すように、第3のバリスタ133が故障した場合、雷サージTSの発生により第1の電源線PL1又は第2の電源線PL2に重畳したサージ電流は、それぞれ正常な第1のバリスタ131又は第2のバリスタ132から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。また、雷サージTSの発生により第3の電源線PL3に重畳したサージ電流は、電源装置110又は電子機器20を介し、正常な第1のバリスタ131又は第2のバリスタ132から第1のガスアレスタ33又は第2のガスアレスタ34(又は両方)に流れ、第1の接地端子35又は第2の接地端子36を経てグランドGに放出される。
上述した第2実施形態のサージ保護回路130によれば、図5A及び図5Bに示すように、第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34のいずれか一方が故障した場合でも、正常な他方のガスアレスタを介して、サージ電流をグランドGに放出できる。また、第2実施形態のサージ保護回路130によれば、図6A〜図6Cに示すように、第1のバリスタ131〜第3のバリスタ133のいずれかが故障した場合でも、いずれかの正常な2つのバリスタからガスアレスタを介して、サージ電流をグランドGに放出できる。
また、第2実施形態のサージ保護回路130においては、第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34のそれぞれについて、第1のバリスタ131〜第3のバリスタ133を共通化している。そのため、1つのガスアレスタと2つバリスタを一組として、この一組を電源線に対して並列に接続した構成に比べて、バリスタ及びガスアレスタの数を削減できる。したがって、第2の実施形態のサージ保護回路130においても、部品点数の削減を実現しつつ、雷サージから電子機器20を確実に保護できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態のサージ保護デバイス(SPD)の構成を示す概念図である。以下の説明及び図面において、前述した第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜に付して、重複する説明を適宜に省略する。
第3実施形態のサージ保護デバイス230は、第2実施形態のサージ保護回路130を、絶縁ケース231に収容したものである。図7に示すように、サージ保護回路130を構成する第1のバリスタ131、第2のバリスタ132及び第3のバリスタ133の一方の端子は、それぞれ電極T1、T2及びT3に接続されている。電極T1〜T3は、例えば、図4に示す電源システム1Aにおいて、第1の電源線PL1〜第3の電源線PL3に接続される電極である。
また、第1のバリスタ131〜第3のバリスタ133の他方の端子は、第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34の一方の端子にそれぞれ接続されている。第1のガスアレスタ33及び第2のガスアレスタ34の他方の端子は、それぞれ電極T4、T5に接続されている。電極T4、T5は、例えば、図4に示す電源システム1Aにおいて、グランドGに接続される電極である。
本実施形態のサージ保護デバイス230は、サージ保護回路130を構成する各部品が絶縁ケース231に収容されているため、電源システムに対するサージ保護デバイス230の取り付け、取り外しを容易に行うことができる。なお、第3実施形態では、第2実施形態のサージ保護回路130を絶縁ケース231に収容したサージ保護デバイス230について説明したが、これに限らず、第1実施形態のサージ保護回路30を絶縁ケース231に収容した構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内に含まれる。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述の実施形態及び後述する変形形態は、適宜に組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
実施形態においては、サージ保護回路に2つのガスアレスタを設ける例について説明したが、これに限定されない。サージ保護回路において、ガスアレスタを3個以上設けた構成としてもよい。
実施形態のサージ保護回路において、雷サージによりバリスタ、ガスアレスタが作動したことを知らせる警報接点を設けた構成としてもよい。
実施形態のサージ保護回路において、バリスタの劣化を表示する機能を設けた構成としてもよい。例えば、電源線とバリスタとの間にヒューズを設け、バリスタの劣化による温度上昇でヒューズが溶断したときに、ヒューズと導通する警告ランプが消灯するように構成することにより、バリスタの劣化を視覚的に通知できる。
1,1A:電源システム、10,110:電源装置、20:電子機器、30,130:サージ保護回路、31,131:第1のバリスタ、32,132:第2のバリスタ、33:第1のガスアレスタ、34:第2のガスアレスタ、35:第1の接地端子、36:第2の接地端子、133:第3のバリスタ、230:サージ保護デバイス、N1,N2:中点

Claims (3)

  1. 単相の交流電源と前記交流電源から供給される電力により作動する機器との間に接続され、前記交流電源から前記機器に印加される過電圧を抑制するサージ保護回路において、
    前記交流電源の非接地側端子と第1の接地端子との間に直列に接続される第1の定電圧素子及び第1の放電素子と、前記交流電源の接地側端子と第2の接地端子との間に直列に接続される第2の定電圧素子及び第2の放電素子と、を備え、
    前記第1の定電圧素子及び第1の放電素子の間の中点と、前記第2の定電圧素子及び第2の放電素子の間の中点と、が接続されている、
    サージ保護回路。
  2. 三相の交流電源と前記交流電源から供給される電力により作動する機器との間に接続され、前記交流電源から前記機器に印加される過電圧を抑制するサージ保護回路において、
    前記交流電源の第1相端子と第1の接地端子との間に直列に接続される第1の定電圧素子及び第1の放電素子と、前記交流電源の第2相端子と第2の接地端子との間に直列に接続される第2の定電圧素子及び第2の放電素子と、前記交流電源の第3相端子と接続される第3の定電圧素子と、を備え、
    前記第1の定電圧素子及び第1の放電素子の間の中点と、前記第2の定電圧素子及び第2の放電素子の間の中点と、前記第3の定電圧素子において前記第3相端子と接続されている側とは逆側と、が接続されている、
    サージ保護回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のサージ保護回路を備えるサージ保護デバイス。
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