JP6593700B2 - 既存穴の拡径用ドリルの芯出し方法及びそれに用いる治具 - Google Patents
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Description
a.板材における既存穴の上方に、後記球面スペーサーの円筒部を嵌合する穴を有する平板状の治具ベースを、該治具ベースの穴と板材の既存穴同士が略同じ位置になるようにして固定する工程。
b.円環状で、上面を凹球面となし、板材の既存穴より大径の中央の穴から下側に円筒部を突設した球面スペーサーを前記治具ベースに固定する工程。
c.円環状で、下部を前記球面スペーサーの凹球面と合致する同じ曲率の球面となし、中央の穴から下側に、外径が前記球面スペーサーの円筒部の内径より、両者の間に遊びの隙間が生じる程度に小さく且つ該円筒部より長い円筒部を突設した差込みブッシュを、その円筒部を前記球面スペーサーの円筒部に挿通すると共に下部を球面スペーサーの凹球面に摺動自在に嵌合する工程。
d.円柱形をなし、外径が前記差込みブッシュの中央の穴と略同じで、下端部に括れ部を介して板材の既存穴より小径のピン状部を連成し、中央に中心軸線に沿って、上から後記送りねじを進退自在に螺合する穴と、後記ニードルを摺動自在に嵌合する、下端がピン状部に至り、該ピン状部において下部に向かって径寸法が徐々に縮小する後記ニードルの下端のテーパー部に対応するテーパー部となした穴と、該穴のテーパー部の先端より小径の穴とを連成し、更に括れ部からピン状部にかけての壁部に、円周方向に沿って等間隔に複数の軸線方向のスリ割りを入れた本体部と、円柱形をなし、前記本体部の穴に進退自在に螺合する、上端部を本体部の上端から突出する回動操作部となすと共に、下端部を縮径し、その下端面を後記ニードルの上端面に当接する送りねじと、円柱形をなし、前記本体部の穴に摺動自在に嵌合する、上端部が膨大し、下端部を下部に向かって径寸法が徐々に縮小するテーパー部となしたニードルと、前記ニードルに外嵌し、前記本体部とニードルの膨大した上端部との間に縮設した、ニードルに上方向の移動性向を付与する拡圧コイルばねとからなるマンドレルを、その本体部を前記差込みブッシュの円筒部に挿通すると共に、その小径のピン状部を板材の既存穴に入れる工程。
e.前記マンドレルの送りねじの回動操作によりニードルを介してピン状部を板材の既存穴と合致するよう拡径し、これに伴うマンドレルの該板材の既存穴の中心軸線と合致する方向と角度の傾斜を介して前記差込みブッシュを傾斜せしめ、該差込みブッシュをこの状態に保持する工程。
f.差込みブッシュの円筒部からマンドレルの本体部を抜脱し、該差込みブッシュの円筒部に、円筒形をなし、外径が前記差込みブッシュの円筒部の内径と略同じで、内径が使用する拡径用ドリルの直径に適合する、上端部にフランジを形成したドリルブッシュを挿入する工程。
a.板材Wにおける既存穴Hの上方に、球面スペーサー4の円筒部6を嵌合する穴2を有する平板状の治具ベース1を、該治具ベース1の穴2と板材Wの既存穴H同士が略同じ位置になるようにして固定する工程。(図1)
4 球面スペーサー
5 球面スペーサーの穴
6 球面スペーサーの円筒部
10 差込みブッシュ
11 差込みブッシュの中央の穴
12 差込みブッシュの円筒部
20 マンドレル
21 マンドレルの本体部
21A マンドレルの本体部のピン状部
26 送りねじ
27 ニードル
28 拡圧コイルばね
29 ドリルブッシュ
Claims (2)
- 以下a〜fの工程からなることを特徴とする既存穴の拡径用ドリルの芯出し方法。
a.板材における既存穴の上方に、後記球面スペーサーの円筒部を嵌合する穴を有する平板状の治具ベースを、該治具ベースの穴と板材の既存穴同士が略同じ位置になるようにして固定する工程。
b.円環状で、上面を凹球面となし、板材の既存穴より大径の中央の穴から下側に円筒部を突設した球面スペーサーを前記治具ベースに固定する工程。
c.円環状で、下部を前記球面スペーサーの凹球面と合致する同じ曲率の球面となし、中央の穴から下側に、外径が前記球面スペーサーの円筒部の内径より、両者の間に遊びの隙間が生じる程度に小さく且つ該円筒部より長い円筒部を突設した差込みブッシュを、その円筒部を前記球面スペーサーの円筒部に挿通すると共に下部を球面スペーサーの凹球面に摺動自在に嵌合する工程。
d.円柱形をなし、外径が前記差込みブッシュの中央の穴と略同じで、下端部に括れ部を介して板材の既存穴より小径のピン状部を連成し、中央に中心軸線に沿って、上から後記送りねじを進退自在に螺合する穴と、後記ニードルを摺動自在に嵌合する、下端がピン状部に至り、該ピン状部において下部に向かって径寸法が徐々に縮小する後記ニードルの下端のテーパー部に対応するテーパー部となした穴と、該テーパーとなした穴の先端より小径の穴とを連成し、更に括れ部からピン状部にかけての壁部に、円周方向に沿って等間隔に複数の軸線方向のスリ割りを入れた本体部と、円柱形をなし、前記本体部の穴に進退自在に螺合する、上端部を本体部の上端から突出する回動操作部となすと共に、下端部を縮径し、その下端面を後記ニードルの上端面に当接する送りねじと、円柱形をなし、前記本体部の穴に摺動自在に嵌合する、上端部が膨大し、下端部を下部に向かって径寸法が徐々に縮小するテーパー部となしたニードルと、前記ニードルに外嵌し、前記本体部とニードルの膨大した上端部との間に縮設した、ニードルに上方向の移動性向を付与する拡圧コイルばねとからなるマンドレルを、その本体部を前記差込みブッシュの円筒部に挿通すると共に、その小径のピン状部を板材の既存穴に入れる工程。
e.前記マンドレルの送りねじの回動操作によりニードルを介してピン状部を板材の既存穴と合致するよう拡径し、これに伴うマンドレルの該板材の既存穴の中心軸線と合致する方向と角度の傾斜を介して前記差込みブッシュを傾斜せしめ、該差込みブッシュをこの状態に保持する工程。
f.差込みブッシュの円筒部からマンドレルの本体部を抜脱し、該差込みブッシュの円筒部に、円筒形をなし、外径が前記差込みブッシュの円筒部の内径と略同じで、内径が使用する拡径用ドリルの直径に適合する、上端部にフランジを形成したドリルブッシュを挿入する工程。 - 後記球面スペーサーの円筒部を嵌合する穴を有すると共に、後記球面スペーサーを固定するボルトを螺合する穴を有する平板状の治具ベースと、円環状で、上面を凹球面となし、板材の既存穴より大径の中央の穴から下側に円筒部を突設し、更に中央の穴の周囲に円周方向に沿って、前記治具ベースに固定するボルトを挿入する穴と、後記差込みブッシュの角度保持用のボルトを螺合する穴と、円周方向位置保持用のボルトの下端部を挿入する穴とを有する球面スペーサーと、円環状で、下部を前記球面スペーサーの凹球面と合致する同じ曲率の球面となし、中央の穴から下側に、外径が前記球面スペーサーの円筒部の内径より小さく且つ該円筒部より長い円筒部を突設し、更に中央の穴の周囲に円周方向に沿って、前記治具ベースに固定するボルトのねじ回し具を挿入する穴と、差込みブッシュの角度保持用のボルトを挿入する穴と、円周方向位置保持用のボルトを螺合する穴とを有する差込みブッシュと、前記球面スペーサーを前記治具ベースに固定するボルトと、球面座金を介して前記差込みブッシュの穴に挿入し、前記球面スペーサーの穴に螺合する差込みブッシュの角度保持用のボルトと、前記差込みブッシュと前記球面スペーサーとの円周方向の位置ズレを防ぐ円周方向位置保持用のボルトと、円柱形をなし、外径が前記差込みブッシュの中央の穴と略同じで、下端部に括れ部を介して板材の既存穴より小径のピン状部を連成し、中央に中心軸線に沿って、上から後記送りねじを進退自在に螺合する穴と、後記ニードルを摺動自在に嵌合する、下端がピン状部に至り、該ピン状部において下部に向かって径寸法が徐々に縮小する後記ニードルの下端のテーパー部に対応するテーパー部となした穴と、該穴のテーパー部の先端より小径の穴とを連成し、更に括れ部からピン状部にかけての壁部に、円周方向に沿って等間隔に複数の軸線方向のスリ割りを入れた本体部と、円柱形をなし、前記本体部の穴に進退自在に螺合する、上端部を本体部の上端から突出する回動操作部となすと共に、下端部を縮径し、その下端面を後記ニードルの上端面に当接する送りねじと、円柱形をなし、前記本体部の穴に摺動自在に嵌合する、上端部が膨大し、下端部を下部に向かって径寸法が徐々に縮小するテーパー部となしたニードルと、前記ニードルに外嵌し、前記本体部とニードルの膨大した上端部との間に縮設した、ニードルに上方向の移動性向を付与する拡圧コイルばねとからなるマンドレルと、円筒形をなし、外径が前記差込みブッシュの円筒部の内径と略同じで、内径が使用する拡径用ドリルの直径に適合する、上端部にフランジを形成したドリルブッシュとからなることを特徴とする請求項1記載の既存穴の拡径用ドリルの芯出し方法に用いる治具。
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JP2015255137A JP6593700B2 (ja) | 2015-12-08 | 2015-12-08 | 既存穴の拡径用ドリルの芯出し方法及びそれに用いる治具 |
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