JP6589122B2 - 一人乗り移動機器 - Google Patents

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Description

本発明は、一人乗り移動機器に関し、特に、人の重心移動により走行制御可能な移動機器に関するものである。
近年、人ひとりを乗せて走行する新たなタイプの移動機器として、所謂「パーソナルモビリティ(一人乗り移動機器)」が注目されている。例えば、ボード状の搭乗台に車輪を設けた構成タイプで、搭乗者の重心移動により走行制御を行うことを可能にした一人乗り移動機器が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の一人乗り移動機器は、車輪を駆動するモータおよび制御回路を収容するボード状の搭乗台と、搭乗台に設けられた複数の荷重センサとを備え、制御回路は、複数の荷重センサからの出力信号に基づいて加重の有無および重心位置を検出する重心位置検出部と、重心位置検出部により検出された加重の有無および重心位置に応じて、モータの駆動を制御するモータ駆動制御部とを備えている。
また、この特許文献1には、搭乗台の平面上に、搭乗台の中心位置を原点とする2次元座標(X−Y座標)を設定し、重心位置のY座標に関して、負の最大値から正の最大値までを3つの領域に分割し、Y座標の値がy1より大きい第1の領域に重心位置があるときは加速、Y座標の値が−y2より小さい第3の領域に重心位置があるときは減速となるようにモータのトルクを制御することが記載されている。また、人が搭乗台に乗っていないときはモータの駆動が行われず、搭乗台に乗って前方向に重心移動すれば直進を開始することも記載されている。
上記特許文献1以外にも、ボード状の搭乗台に乗った人の重心移動により走行制御を行うことを可能にした一人乗り移動機器が開示されている(例えば、特許文献2〜6参照)。特許文献2に記載の車両では、走行制御部は、重心位置演算部から出力された重心位置に基づいて前方直線走行と旋回走行のいずれかの走行を実現するように左回転駆動部と右回転駆動部とを回転駆動制御する。また、運転者が後傾起立姿勢をとると、負の加速度つまり減速が実現する。速度が0、つまり車両が停止すれば、それ以降は、負の加速度は加速度0に強制設定される。
特許文献3に記載の同軸二輪車では、速度が0より大きい、すなわち、倒立移動体が前進している場合、制御装置は、倒立制御を続ける。一方、搭乗者が後方へ降りようと車体を後方へ傾けると、前進方向への速度が減速する。そして、速度が0である、すなわち、倒立移動体が停止した場合、制御装置は倒立制御を停止する。
特許文献4に記載の走行装置では、各車輪に対して適切な回転トルクを夫々付加することで、車台のピッチ角度がある一定値を超えないような倒立状態を維持しつつ、さらに、姿勢センサからの姿勢情報に応じて、前進、後進、停止、減速、加速、左旋回、右旋回等の車両本体の移動制御を行う。
特許文献5に記載の自走式スケートボードでは、車輪はモータにより歯車などの伝導装置を介して駆動され、搭乗者が乗るための一体板状のスケートボードデッキは複数のひずみセンサを備えている。そして、スケートボードデッキに乗る搭乗者の重心位置および装置の加速度の値をもとに、搭乗者の重心が傾いた方向にスケートボードが加速あるいは減速するようモータを制御する機構となっている。
特許文献6に記載の倒立型移動体は、車輪を駆動可能に保持するベースと、ベースの上部に連結され、搭乗者が搭乗するステップカバーと、ベースの上部に連結され、ステップカバーを弾性支持する弾性要素と、ベースとステップカバーの間に設けられ、搭乗者が搭乗することで弾性要素が弾性変形してステップカバーが押し下げられることによるステップカバーからの押圧を検出するスイッチセンサと、スイッチセンサから押圧の検出信号の出力を受けている間、車輪を駆動して倒立制御を行う制御部とを備えることにより、搭乗者がステップカバーに搭乗している間だけ、倒立二輪車が倒立制御されて走行するようにしている。
特許第5470507号公報 特開2014−125191号公報 特開2014−148209号公報 特開2012−20735号公報 特開2006−217952号公報 特開2014−84051号公報
上記特許文献1〜6に記載の一人乗り移動機器では、加速、減速、左旋回、右旋回の全ての走行制御を搭乗者の重心移動により行うようになされている。しかしながら、減速をするために、車両が前進をしているときに身体を後傾させることは難しく、バランスを崩しやすい。特に、把持部を有さない特許文献1のような一人乗り移動機器では、バランスが崩れた身体を手で支えるものがないため、後傾による減速操作を行うことが難しいという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、走行制御を搭乗者の重心移動により行うようになされた一人乗り移動機器において、前進走行中の減速操作を簡単に行うことができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、搭乗者の足によるオン操作を検出する検出装置を搭乗台の少なくとも前進側の位置に配置し、搭乗台の前進側の位置に配置された検出装置の出力信号に基づいて、搭乗者の足によるオン操作の有無を検出し、前進側の検出装置についてオン操作が無いことが検出された場合に、減速を行うようにモータを駆動制御するようにしている。特に、本発明では、前進側の検出装置に対するオン操作をオフにするだけで減速を行うことができるようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、前進側に配置された検出装置に対するオン操作をオフにするだけで減速を行うことができるので、減速を行うために後傾して搭乗者の重心を後ろ側に大きく移動させる必要がなくなる。これにより、前進走行中に身体を後傾させてバランスを崩すようなことがなくなり、前進走行中の減速操作を簡単に行うことができるようになる。
本実施形態による一人乗り移動機器の外観を示す概略斜視図である。 本実施形態による一人乗り移動機器の動力系を示す底面図である。 本実施形態による複数の荷重センサの配置例を示す図である。 本実施形態による制御回路が備える機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態による荷重センサの他の構成例を示す図である。 本実施形態による荷重センサと押し子の他の構成例を示す図である。 本実施形態による荷重センサと押し子の他の構成例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による一人乗り移動機器(パーソナルモビリティ)の外観を示す概略斜視図である。図2は、本実施形態による一人乗り移動機器の動力系を示す底面図である。なお、図2の動力系は、モータ収容部を透視して内部構成を図示した状態を示している。
図1および図2に示すように、本実施形態の一人乗り移動機器は、ボード状の搭乗台10に複数の車輪15,16を設けた構成タイプで、搭乗者の重心移動により走行制御を行うことが可能になされている。すなわち、搭乗者は搭乗台10の上に両足を乗せて起立状態で搭乗し、重心移動を行うことにより、直進、左右への旋回、走行速度の制御を行うことができるようになされている。
搭乗台10は、平面が略矩形形状となっており、その四隅付近に4つの車輪15,16が取り付けられている。これにより、搭乗者が一人乗り移動機器に乗ったときの走行安定性を確保できるようにしている。4つの車輪15,16のうち、2つの前輪15は、搭乗台10のモータ収容部12に内蔵された2つのモータ21により駆動される駆動付き車輪である。残り2つの後輪16は、360度自由に回転可能なタイプのキャスタである。搭乗台10は、前進側の位置において下方へ湾曲する曲面部を有している。この曲面部がモータ収容部12の一部を構成している。
搭乗台10は、その底部に4つの車輪15,16が取り付けられている。また、搭乗台10は、左右2つの駆動付き車輪15をそれぞれ独立して駆動する2つのモータ21、駆動付き車輪15とモータ21とを連結する連結部材22、および駆動付き車輪15の車軸23をモータ収容部12に収容するとともに、制御回路(図示せず)およびバッテリ(図示せず)を回路収容部11に収容している。回路収容部11は、搭乗台10の底面側に設けられている。
2つのモータ21は、制御回路による制御のもとで、2つの駆動付き車輪15をそれぞれ独立して駆動する(ただし、2つのモータ21に対する印加電圧は同じである)。図1および図2に示すように、2つのモータ21の駆動力は、2つの連結部材22を介して2つの駆動付き車輪15にそれぞれ伝達される。
連結部材22は、モータ21と駆動付き車輪15とを連結するものである。例えば、連結部材22は、モータ21の回転軸(図示せず)に連結された歯車(図示せず)と、駆動付き車輪15の車軸23に連結された歯車(図示せず)とを噛み合わせた構成を有している。これにより、モータ21の駆動力が連結部材22の歯車を介して駆動付き車輪15に伝達されるようになっている。
また、これとは逆に、搭乗者が搭乗台10に乗ることによって駆動付き車輪15に加えられる接地圧が、連結部材22を介してモータ21に負荷として伝達されるようにもなっている。ここで、駆動付き車輪15が搭乗台10の底面に取り付けられているため、搭乗台10の上に乗った搭乗者の重心位置に応じて、2つの駆動付き車輪15にかかる接地圧が変わる。そして、この左右2つの駆動付き車輪15にかかる接地圧が2つのモータ21に対する負荷として働き、当該2つの駆動付き車輪15の回転数が変わるようになっている。
本実施形態の一人乗り移動機器は、複数の荷重センサを備えている。荷重センサは、搭乗者の足によるオン操作を検出する検出装置の一例である。図3は、複数の荷重センサの配置例を示す図である。図3(a)は搭乗台10の平面図を示し、図3(b)は搭乗台10の前進側におけるA−A断面図である。なお、図3(b)は、説明を分かりやすくするために、実際の構造をデフォルメして示している。
図3(a)に示すように、本実施形態では、搭乗台10の前進側の位置において左右に配置された2個の荷重センサ31L,31R(以下、左右をまとめて荷重センサ31と書く)と、後進側の位置において左右に配置された2個の荷重センサ32L,32R(以下、左右をまとめて荷重センサ32と書く)とを備えている。
本実施形態では、例えば成人男性(靴サイズの平均値が26.5cm)が搭乗台10に乗ったときに、爪先の一部分と踵の一部分とが搭乗台10から少しはみ出るように搭乗台10のサイズが設計されている(点線で示す足形30参照)。例えば、搭乗台10は用紙A4サイズ程度で構成するのが好ましい。搭乗台10の上に足裏の全面が着くようなベタ足状態となるよりも、爪先部分や踵部分が搭乗台10から多少はみ出ていた方が重心をとりやすくなる(あるいは、重心移動を行いやすくなる)からである。
搭乗台10の前後左右の4箇所に設けられた4個の荷重センサ31,32は、搭乗台10の上に載った搭乗者の足指の付け根辺りの部位および踵あたりの部位で踏まれるような位置に配置されている。特に、前進側の荷重センサ31は、搭乗台10の曲面部の少なくとも一部を含む位置に配置されている。図3(a)の例では、一部が曲面部にかかり、一部が平坦部にかかる位置に前進側の荷重センサ31が配置されている。
なお、この図3(a)に示す配置は一例に過ぎない。例えば、前進側の荷重センサ31を、その全領域が曲面部にかかる位置に配置するようにしてもよい。ただし、その場合、搭乗台10の平坦部から遠い位置ではなく、平坦部に近い位置に配置するのが好ましい。平坦部から遠い位置に配置すると、搭乗台10に乗った搭乗者が荷重センサ31に対する加重を行いにくくなるからである。
また、本実施形態では、図3(b)に示すように、搭乗台10をベース部10aとその上に被せるカバー部10bとの二重構造により構成し、ベース部10aの上面側に前進側の荷重センサ31を配置している。後進側の荷重センサ32についても同様である。なお、ベース部10aの上面側には、下方に彫り込まれた凹状の窪みが4箇所設けられ、それぞれの窪みの底面に4個の荷重センサ31,32が配置されている。
一方、カバー部10bの裏面側には、4個の荷重センサ31,32と対向する位置において下方に突出する凸状の押し子33が備えられている。ベース部10aの上にカバー部10bを被せたときに、ベース部10aとカバー部10bとの対向面が窪み以外の面で接触状態となる一方、窪みの位置において荷重センサ31,32と押し子33とが非接触状態となる。そして、カバー部10bの上に搭乗者が乗ったときに、搭乗者の体重によってカバー部10bが撓み、押し子33を介して荷重センサ31,32に対して加重が行われるようになっている。
収容ボックス11に収容された制御回路(図示せず)は、4つの荷重センサ31,32の出力信号を入力して、駆動付き車輪15に接続された2つのモータ21の駆動を制御する。上述したように、本実施形態では、搭乗台10の上に乗った搭乗者の重心位置に応じて、2つの駆動付き車輪15にかかる接地圧の変化を通じて、駆動付き車輪15に連結された2つのモータ21に対する負荷が変動し、それによって2つの駆動付き車輪15の回転数が変わるようになっている。これにより、左右方向への重心移動により、右旋回または左旋回を行うことができる。
このため、制御回路は、直進、右旋回、左旋回の何れのケースにおいても、2つのモータ21に与えるトルクもしくは印加電圧を両方とも同じとする。すなわち、本実施形態の制御回路が制御するのは、2つのモータ21に対する印加電圧の大きさのみで十分であり、旋回方向に応じて左右2つのモータ21の印加電圧を変えるといった制御を行う必要はない。
図4は、本実施形態の制御回路が備える機能構成例を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態の制御回路は、その機能構成として、オン操作判定部41、加速制御部42、減速制御部43および停止制御部44を備えている。
上記各機能構成41〜44は、ハードウェア構成、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても実現することが可能である。例えばソフトウェアによって実現する場合、上記各機能構成41〜44は、実際にはCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。なお、プログラムを記憶する記録媒体はこれに限定されない。
オン操作判定部41は、荷重センサ31,32の出力信号に基づいて、搭乗者の足によるオン操作の有無を判定する。本実施形態では、オン操作の有無として、4個の荷重センサ31,32に対する加重の有無をそれぞれ判定する。すなわち、オン操作判定部41は、荷重センサ31,32に対する加重が有るときはオン操作有り、荷重センサ31,32に対する加重が無いときはオン操作無しと判定する。
なお、ここで「加重が有る」とは、基本的には、荷重センサ31,32から出力される信号の値がゼロではない場合を意味するが、本発明はこれに限定されない。例えば、荷重センサ31,32から出力される信号の値が所定値以下のときに「加重が無い」とみなし、所定値より大きいときに「加重が有る」とするようにしてもよい。
上述したように、本実施形態では、前進側の荷重センサ31は、搭乗台10の前進側における曲面部の少なくとも一部を含む位置に配置されている。一方、後進側の荷重センサ32は、搭乗台10の平坦部に配置されている。このため、搭乗者が搭乗台10の上に単に乗っただけの状態では、後進側の荷重センサ32の出力値は所定値(ゼロまたはゼロ以外の値)より大きくなるが、前進側の荷重センサ31の出力値は所定値より大きくならない。
これに対して、例えば、搭乗者が前傾をしたり前方に加重したりすると、前進側の荷重センサ31の出力値が所定値より大きくなる。この場合、オン操作判定部41は、前進側の荷重センサ31に関して「加重有り(オン操作有り)」と判定する。一方、搭乗者が前傾や加重を止めると(後傾をしてもよいが、必ずしも大きく後傾する必要はない)、前進側の荷重センサ31の出力値が所定値以下となる。例えば、親指を上げる程度でも、前進側の荷重センサ31の出力値は所定値以下となる。この場合、オン操作判定部41は、前進側の荷重センサ31に関して「加重無し(オン操作無し)」と判定する。
加速制御部42は、前進側の位置に配置された2個の荷重センサ31に対する加重が何れも有るとオン操作判定部41により判定された場合に、所定速度まで加速を行うようにモータ21を駆動制御する。本実施形態では、荷重の大きさには関係なく、加重が有る場合には、一定の加速度で所定速度まで加速するようにモータ21を駆動制御する。所定速度に達すると、加速制御部42は加速を停止し、所定速度を維持するようにモータ21を駆動制御する。なお、ここでは一定の加速度で加速するとしたが、これは一例に過ぎず、加速のし方はこれに限定されない。
本実施形態では、4個の荷重センサ31,32の全てにおいて加重が検出されない限り、加速制御部42による加速制御が開始されることはない。そのため、搭乗者が搭乗台10に搭乗しようとして最初に片足を乗せた状態で、一人乗り移動機器が走り出してしまうという不都合を回避することができる。なお、加速制御部42による加速制御が開始された後は、前進側の左右2個の荷重センサ31の両側において加重が検出されていれば、加速制御部42による加速制御が行われる。
減速制御部43は、前進側の位置に配置された2個の荷重センサ31の少なくとも1つに対する加重が無いとオン操作判定部41により判定された場合に、減速を行うようにモータ21を駆動制御する。本実施形態では、2個の荷重センサ31の少なくとも1つに対する加重が無いことが検出されている間、一定の減速度(マイナスの加速度)で減速するようにモータ21を駆動制御する。そして、速度がゼロになるまで減速が行われると、減速制御部43は減速の制御を停止する。なお、ここでは一定の減速度で減速するとしたが、これは一例に過ぎず、減速のし方はこれに限定されない。
なお、走行中の振動等によって足が動き、前進側の荷重センサ31に対する加重が一時的になくなることもあり得る。そのような場合にまで減速制御を行うことがないようにするのが好ましい。そこで、減速制御部43は、前進側の2個の荷重センサ31の少なくとも1つに対する加重が無いことが所定時間以上継続したとオン操作判定部41により判定された場合に、減速を行うようにモータ21を駆動制御するのが好ましい。
停止制御部44は、前進側の位置および後進側の位置に配置された4個の荷重センサ31,32の全てにおいて加重が無いとオン操作判定部41により判定された場合に、モータ21を停止するように駆動制御する。これにより、前進走行中に搭乗者が搭乗台10から飛び降りると、一人乗り移動機器はその場で直ちに停止する。
なお、停止制御部44による停止制御に関しても、4個の荷重センサ31,32の全てにおいて加重が無いことが所定時間以上継続したと判定された場合に、モータ21の駆動を停止するようにしてもよい。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、搭乗台10の前進側の位置に配置された荷重センサ31の出力信号に基づいて、荷重センサ31に対する加重の有無を判定し、少なくとも一方の荷重センサ31に対する加重が無いと判定された場合に、減速を行うようにモータ21を駆動制御するようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、前進側に配置された荷重センサ31に対する加重をオフにするだけで減速を行うことができるので、減速を行うために後傾して搭乗者の重心を後ろ側に大きく移動させる必要がなくなる。これにより、前進走行中に身体を後傾させてバランスを崩すようなことがなくなり、前進走行中の減速操作を簡単に行うことができるようになる。
また、本実施形態では、搭乗台10の曲面部の少なくとも一部を含む位置に前進側の荷重センサ31を配置し、当該前進側の荷重センサ31の出力値が所定値より大きいときに「加重有り(オン操作有り)」と判定するようにしているので、搭乗者が前傾をしたり前方に加重をしたりしたときにのみ「加重有り(オン操作有り)」とすることができる。このため、搭乗者が前傾や加重を止めるだけで「加重無し(オン操作無し)」と判定され、減速制御部43による減速制御が行われる。例えば、搭乗者が親指を上げる程度でも減速操作を行うことができる。
なお、上記実施形態では、搭乗台10の前後左右の4箇所に荷重センサ31,32を設ける例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、前進側の2箇所の荷重センサ31のみとしてもよい。この場合、例えば両方の荷重センサ31に対する加重が有る場合は加速、一方のみ加重が無い場合は減速、両方とも加重が無い場合は停止となるようにモータ21を駆動制御することが可能である。
また、上記実施形態では、左右両側に荷重センサ31,32を設ける例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、左側のみの前後に2個の荷重センサ31L,32Lを設けるようにしてもよい。または、右側のみの前後に2個の荷重センサ31R,32Rを設けるようにしてもよい。この場合、例えば前進側の荷重センサ31Lに対する加重が有る場合は加速、前進側の荷重センサ31Lに対する加重のみが無い場合は減速、前後両方とも加重が無い場合は停止となるようにモータ21を駆動制御することが可能である。
また、上記実施形態では、前進側の左右2箇所に2個の荷重センサ31L,31Rを設ける例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5に示すように、搭乗台10の左端付近から右端付近までにわたる長さの荷重センサ51であって、加重が行われている位置を検出可能に構成された荷重センサ51を用いてもよい。後進側についても同様に構成された荷重センサ52を用いてもよい。
また、上記実施形態では、荷重センサ31,32の出力値が所定値以下のときに「加重無し(オン操作無し)」、所定値より大きいときに「加重有り(オン操作有り)」とする例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、搭乗者が最初に搭乗台10に搭乗したときに荷重センサ31,32から出力される値を基準値として記憶し、センサ出力値が基準値以下の場合は「加重無し(オン操作無し)」、センサ出力値が基準値より大きい場合は「加重有り(オン操作有り)」とするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検出装置の一例として荷重センサ31,32を用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、搭乗者の足による押下操作に応じてオン/オフを切り替えるスイッチを用いてもよい。あるいは、搭乗台10と搭乗者の足との距離を検出する距離センサ(例えば、発光素子と受光素子とを備えた赤外線センサ)用いてもよい。距離センサを用いる場合は、距離センサの出力信号に基づいて、搭乗台10と搭乗者の足との距離が所定値以下か否かを判定し、所定値以下のときに「加重有り(オン操作有り)」、所定値より大きいときに「加重無し(オン操作無し)」と判定する。
また、上記実施形態では、荷重センサ31,32と押し子33とを図3(b)のように配置する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6のように配置してもよい。図6の例では、カバー部10bの裏面側に、上方に向けて彫り込まれた凹状の窪みが4箇所設けられ、それぞれの窪みの上面に押し子33が配置されている。そして、ベース部10aの上面において、押し子33と対向する位置に荷重センサ31,32が配置されている。
あるいは、図7のように構成してもよい。図7の例も図6と同様に、カバー部10bの裏面側に、上方に向けて彫り込まれた凹状の窪みが4箇所設けられている。図7の例では、ベース部10aの上面において、カバー部10bの窪みに対向する位置に荷重センサ31,32が配置されるとともに、その荷重センサ31,32の反応部の上面に帯状の押し子33’が配置されている。そして、荷重センサ31,32とその上面に配置された押し子33’が、カバー部10bの窪みに嵌るように構成されている。
図6および図7のように、カバー部10bの方に掘り込みを設けるようにすることで、ベース部10aに十分な強度を確保することができる点で好ましい。
また、上記実施形態では、モータ21と駆動付き車輪15との間を連結部材22を介して連結する構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、駆動付き車輪の中にモータを内蔵したインホイールモータの構成としてもよい。
また、上記実施形態では、2つのモータ21によって2つの駆動付き車輪15をそれぞれ独立して駆動する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つのモータによって2つの駆動付き車輪15を駆動するようにしてもよい。この場合、2つの駆動付き車輪15と1つのモータとを連結する連結部材の一例として、ディファレンシャルギアを用いることが可能である。このようにすれば、1つのモータにより2つの駆動付き車輪15を同じ印加電圧(トルク)で駆動しつつも、搭乗台10の上に乗った搭乗者の重心位置に応じて2つの駆動付き車輪15にかかる接地圧の変化によって、当該2つの駆動付き車輪15の回転数が変わるようにすることができる。
また、上記実施形態では、前輪としての駆動付き車輪21を左右に2つ設ける例について説明したが、中央に1つのみ設ける構成としてもよい。
また、上記実施形態では、2つのモータ21に与えるトルクもしくは印加電圧を両方とも同じとする例について説明したが、旋回方向に応じて左右2つのモータ21の印加電圧を変える制御を更に行うようにしてもよい。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10 搭乗台
11 回路収容部
12 モータ収容部
15 駆動付き車輪
16 キャスタ
21 モータ
31 前進側の荷重センサ(検出装置)
32 後進側の荷重センサ(検出装置)
33 押し子
41 オン操作判定部
42 加速制御部
43 減速制御部
44 停止制御部

Claims (7)

  1. ボード状の搭乗台に車輪を設けた構成タイプで、搭乗者の重心移動により走行制御を行うことが可能になされた一人乗り移動機器であって、
    複数の車輪が取り付けられるとともに、上記複数の車輪のうち少なくとも一部を駆動するモータおよび当該モータを駆動制御する制御回路を収容する上記搭乗台と、
    上記搭乗台の少なくとも前進側の位置に配置され、上記搭乗者の足によるオン操作を検出する検出装置とを備え、
    上記制御回路は、その機能構成として、
    上記検出装置の出力信号に基づいて、上記搭乗者の足によるオン操作の有無を判定するオン操作判定部と、
    上記前進側の検出装置について上記オン操作が無いと上記オン操作判定部により判定された場合に、減速を行うように上記モータを駆動制御する減速制御部とを備え
    上記前進側の検出装置に対するオン操作をオフにするだけで減速を行うことができるようにしたことを特徴とする一人乗り移動機器。
  2. 上記検出装置は、上記搭乗台の上記前進側の左右の位置において上記オン操作をそれぞれ検出するように構成され、
    上記オン操作判定部は、上記検出装置の出力信号に基づいて、上記前進側の左右の位置における上記オン操作の有無をそれぞれ判定し、
    上記減速制御部は、上記左右の位置の少なくとも一方に対するオン操作が無いと上記オン操作判定部により判定された場合に、減速を行うように上記モータを駆動制御し、
    上記左右の位置に対するオン操作が何れも有るとオン操作判定部により判定された場合に、所定速度まで加速を行うように上記モータを駆動制御する加速制御部を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の一人乗り移動機器。
  3. 上記減速制御部は、上記前進側の検出装置について上記オン操作が無いことが所定時間以上継続したと上記オン操作判定部により判定された場合に、減速を行うように上記モータを駆動制御することを特徴とする請求項1または2に記載の一人乗り移動機器。
  4. 上記検出装置は荷重センサにより構成され、
    上記オン操作判定部は、上記前進側の荷重センサの出力値が所定値以下のときにオン操作無し、上記所定値より大きいときにオン操作有りと判定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の一人乗り移動機器。
  5. 上記検出装置は、上記搭乗台の上記前進側の位置に加え、上記搭乗台の後進側の位置にも配置され、
    上記減速制御部は、上記前進側の位置に配置された検出装置について上記左右の位置の少なくとも一方に対するオン操作が無いと上記オン操作判定部により判定された場合に、減速を行うように上記モータを駆動制御し、
    上記加速制御部は、上記前進側の位置に配置された検出装置について上記左右の位置のオン操作が何れも有ると上記オン操作判定部により判定された場合に、所定速度まで加速を行うように上記モータを駆動制御し、
    上記前進側の位置および上記後進側の位置に配置された検出装置の全てについてオン操作が無いと上記オン操作判定部により判定された場合に、上記モータを停止するように駆動制御する停止制御部を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の一人乗り移動機器。
  6. 上記搭乗台は、上記前進側の位置において下方へ湾曲する曲面部を有しており、
    上記検出装置は荷重センサにより構成され、当該荷重センサは、上記曲面部の少なくとも一部を含む位置に配置され、
    上記オン操作判定部は、上記荷重センサの出力値が所定値以下のときにオン操作無し、上記所定値より大きいときにオン操作有りと判定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の一人乗り移動機器。
  7. 上記搭乗台は、ベース部とその上に被せるカバー部との二重構造により構成され、
    上記カバー部の裏面側に、上方に向けて彫り込まれた凹状の窪みが設けられ、
    上記ベース部の上面において、上記窪みに対向する位置に上記荷重センサが配置されるとともに、当該荷重センサの上面に帯状の押し子が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の一人乗り移動機器。
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