JP6588849B2 - ビーム輸送用超電導磁石装置、ビーム輸送システム、粒子線治療システム、ビーム輸送用超伝導磁石配置方法 - Google Patents
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ビーム輸送用超伝導磁石装置であって、
磁場発生方向をz軸正方向及びビームの飛行経路がx−y平面上とした座標系で、x−y平面に対して対称の形状のビーム通過領域をビームが予め定められた曲率半径の円弧で偏向されて通過し、前記ビーム通過領域のz方向上側位置のx−y平面と下側位置のx−y平面によって挟まれる領域又は前記ビーム通過領域のz方向最大位置と最小位置のx−y平面によって挟まれる領域を低角度領域とし、前記低角度領域よりz軸方向外側の領域を高角度領域としたとき、
前記ビーム通過領域の円弧の内側且つ前記低角度領域にx−y面に対し対称に配置された、少なくとも1対の第一のフラットコイルと、
前記ビーム通過領域の円弧の外側で且つ前記低角度領域にx−y面に対し対称に配置され、且つ、z−x平面のコイル断面で前記ビーム通過領域の中心を表す座標原点におけるz−y平面に対して、前記第一のフラットコイルと対称又はほぼ対称に配置され、電流の向きを前記第一のフラットコイルと左右反対とし、前記第一のフラットコイルと同じ向きの磁場を発生するようにした、少なくとも1対の第二のフラットコイルと、
前記ビーム通過領域のz方向に外側且つ前記高角度領域にx−y面に対し対称に配置された、少なくとも1対の第三のフラットコイルと、
を備え、
前記第一のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角0度から30度の間にあり、
前記第二のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸マイナス方向からz軸方向になす角0度から30度の間にあり、
前記第三のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角30度から63度の間、及び、前記座標原点から見てx軸マイナス方向からz軸方向になす角30度から63度の間にある、
ことを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置が提供される。
上述のようなビーム輸送用超伝導磁石装置を備えたビーム輸送システムが提供される。
上述のようなビーム輸送用超伝導磁石装置を備えた粒子線治療システムが提供される。
ビーム輸送用超伝導磁石配置方法であって、
磁場発生方向をz軸正方向及びビームの飛行経路がx−y平面上とした座標系で、x−y平面に対して対称の形状のビーム通過領域をビームが予め定められた曲率半径の円弧で偏向されて通過し、前記ビーム通過領域のz方向上側位置のx−y平面と下側位置のx−y平面によって挟まれる領域又は前記ビーム通過領域のz方向最大位置と最小位置のx−y平面によって挟まれる領域を低角度領域とし、前記低角度領域よりz軸方向外側の領域を高角度領域としたとき、
少なくとも1対の第一のフラットコイルを、前記ビーム通過領域の円弧の内側且つ前記低角度領域にx−y面に対し対称に配置し、
少なくとも1対の第二のフラットコイルを、前記ビーム通過領域の円弧の外側で且つ前記低角度領域にx−y面に対し対称に配置し、且つ、z−x平面のコイル断面で前記ビーム通過領域の中心を表す座標原点におけるz−y平面に対して、前記第一のフラットコイルと対称又はほぼ対称に配置し、電流の向きを前記第一のフラットコイルと左右反対とし、前記第一のフラットコイルと同じ向きに磁場を発生するようにした、少なくとも1対の第二のフラットコイルと、
少なくとも1対の第三のフラットコイルを、前記ビーム通過領域のz方向に外側且つ前記高角度領域にx−y面に対し対称に配置し、
前記第一のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角0度から30度の間にあり、
前記第二のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸マイナス方向からz軸方向になす角0度から30度の間にあり、
前記第三のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角30度から63度の間、及び、前記座標原点から見てx軸マイナス方向からz軸方向になす角30度から63度の間にある、
ことを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石配置方法が提供される。
(超伝導偏向磁石の仕様と設計結果)
偏向電磁石の磁場仕様について、一例として、重粒子用のエネルギー430MeV/uの炭素ビームを半径2.8mで偏向させる磁石を考える。ビームの通過領域は200mm×200mmでこの領域で均一な2極磁場をつくる。磁石は図2に示すように上下対称の8個のコイルから構成されている。ビームが通過する磁石中心は曲率半径2.8mの弧を描くように磁石は湾曲している。なお、エネルギー、ビームの半径、通過領域等は一例であり、これに限らず、適宜の値とすることができる。この磁石はフラットコイルと呼ばれる平面状に巻き回したコイルによって構成されている。この構成は簡便な巻線によって製作されたコイルを用いながらビームの通過に影響がないようにコイルを配置でき、さらに、上下対称面付近に配置されたコイルの磁石外側の戻りの電流によって外部への漏洩磁場を低減する効果を持っていることから、漏洩磁場を低減するための大量のリターンヨークを必要とせず、軽量の磁石を提供できることである。
以下に、ビーム輸送用電磁石の設計に関し磁場の表式と磁場設計の概念について説明する。円弧状にビームを輸送する電磁石であっても、まずは、無限直線状起磁力源を用いた磁場設計を行い、それをベースにして3次元化する手法がとられる。無限直線状起磁力(電流)がつくる磁場について説明する。
ここでnは展開次数であり、
本実施形態では、上下対称、左右反対称の起磁力体系であるため、偶数次の磁場のみが設計の対象であり、また、漏洩磁場については努力目標としてこれを低減するように設計を行なった。図9に示したように、制約した磁場の数は磁石中心の磁場が7個(さらに漏洩磁場を加えると9個)である。制約する磁場の数が多いため、少ない数の離散コイルで所定の磁場均一度を得るためには合理的なコイル配置が必要である。図9では、一例として、2次、4次、6次をそれぞれ0.05、0.16、0.16ガウス以下になるようにキャンセルし、8次、10次、12次をそれぞれ7.0、7.2、5.3ガウス以下に制約する。さらに、漏洩磁場については、一例として、座標原点(中心)からz軸に沿った垂直方向の距離の−2乗に比例する漏洩磁場成分の強度を、座標原点からz軸に沿った垂直方向3mの位置で2ガウス以下(図9では、1.5ガウス以下)とし、距離の−4乗に比例する漏洩磁場成分の強度を、座標原点からz軸に沿った垂直方向3mの位置で20ガウス以下(図9では、12ガウス以下)となるよう、可能な範囲で小さくする。
多極磁場を抑制しながら最も効率よくn=0次の2極磁場(偏向磁場)を発生させることを考えることすると、磁石中心に逆向きの磁場を発生させる電流を配置しないことは明白である(第一及び第二のフラットコイル1a及び2aの戻り電流については逆向きとなるがやむをえない。また、この電流は距離が遠いため寄与が小さい)。n=0次の磁場は電流の角度位置に対してsin[φ]の依存性があるため、なるべくx軸に近づけて(即ちz軸から90度の位置で)電流(コイル)を配置するのが効率が良い。
図4は、多極展開磁場のうちn=2次の成分の磁場の絶対値が最大値となる線電流の角度位置を示す説明図である。n=2次の成分の磁場は、電流の角度位置に対してsin[3φ]の依存性があることから、強度の符号がz軸から30度の位置で+1、60度の位置で0、90度の位置で−1と変化する(図4に−π/2 ≦ φ ≦ π/2でsin[3φ]の絶対値が最大値をとる角度位置を示す)。n=0次の磁場を効率良く発生するためには90度に近い側(x軸側)に電流を寄せる必要があるため、n=2の6極磁場を発生させないためには、60度のラインを挟んで(起磁力源をバランスさせて)配置することが合理的な配置方法である。戻りの電流は、距離fのn+1=3乗に反比例して寄与が小さくなるため、磁石中心に近い内側の電流の寄与が大きい。n=2次の磁場は磁場の符号が変わるところが60度のラインしかないため、起磁力源として正の電流しか配置しないことにすれば(対となる戻りの電流のことは考えない)、大きな起磁力源はこの60度のラインで2分されて配置されることになる。
図5は、多極展開磁場のうちn=4次の成分の磁場の絶対値が最大値となる線電流の角度位置を示す説明図である。n=4次の成分の磁場は、電流の角度位置に対してsin[5φ]の依存性があることから、強度の符号がz軸から18度の位置で+1、36度の位置で0、54度の位置で−1、72度の位置で+0、90度の位置で1と変化する(図5に−π/2 ≦ φ ≦ π/2でsin[5φ]の絶対値が最大値をとる角度位置を示す)。
n>=8次の高次多極磁場は符号がかわる角度位置が増えることから、これらの多極展開磁場を完全にキャンセルするためには、コイルを小さく分割して符号が変わる領域にうまくコイルを配置することが必要である。しかし本実施形態の磁石では離散コイルの個数を最小限とすることを優先としているため、コイルの断面形状調整によってその強度が大きくならないように制約した(図9で示した例のように、8次、、10次、12次に対して、それぞれ、7.0ガウス、7.2ガウス、5.3ガウス以下程度)。
図8は、本実施形態の磁石を二つの電源で運転する場合のコイル組み合わせを示す概念図である。離散コイルで構成される磁石では、コサインシータ巻線のような広く電流が分布している磁石よりも巻線の製作精度、位置精度が厳しくなる場合が想定される。磁石を製作すると必ず製作誤差により磁場が設計よりずれるため、このずれに対して補正する手段が必要となる。とりわけ低い次数の6極磁場は誤差磁場の発生強度が原理的に大きく、そして、ビーム通過領域の広い領域に対して磁場を歪ませるため、この成分に対する磁場補正は必須である。
本実施形態の磁石は、フラットコイルを採用することによって簡便に製作できるばかりか、外側に結果的に配置される戻りの電流を利用して、磁石外部の漏洩磁場を低減することが可能である。この効果により漏洩磁場の低減に必要な鉄ヨークを大幅に低減することが可能であり、したがって回転ガントリー用の支持構造や回転構造に対する負荷を低減できる。
本発明及び/又は本実施形態のビーム輸送用超電導磁石は、通常考えられるビーム輸送用途に適用できるが軽量であることが特徴であるので、特に粒子線治療装置用回転ガントリーなど重量が重要なファクターとなる装置に対して最適である。また、本発明及び/又は本実施形態のビーム輸送用超電導磁石は、研究用加速器・医療用加速器などのビーム輸送を伴う装置・システム全般に適用できる。軽量であることが特徴であるので、特に粒子線治療装置用回転ガントリーなど重量が重要なファクターとなる装置に対して最適である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれている。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
2a,2b: 第二のフラットコイル
3a,3b: 第三のフラットコイル
4a,4b: 第四のフラットコイル
5: ビーム通過領域
Claims (14)
- ビーム輸送用超伝導磁石装置であって、
磁場発生方向をz軸正方向及びビームの飛行経路がx−y平面上とした座標系で、x−y平面に対して対称の形状のビーム通過領域をビームが予め定められた曲率半径の円弧で偏向されて通過し、前記ビーム通過領域のz方向上側位置のx−y平面と下側位置のx−y平面によって挟まれる領域又は前記ビーム通過領域のz方向最大位置と最小位置のx−y平面によって挟まれる領域を低角度領域とし、前記低角度領域よりz軸方向外側の領域を高角度領域としたとき、
前記ビーム通過領域の円弧の内側且つ前記低角度領域にx−y面に対し対称に配置された、少なくとも1対の第一のフラットコイルと、
前記ビーム通過領域の円弧の外側で且つ前記低角度領域にx−y面に対し対称に配置され、且つ、z−x平面のコイル断面で前記ビーム通過領域の中心を表す座標原点におけるz−y平面に対して、前記第一のフラットコイルと対称又はほぼ対称に配置され、電流の向きを前記第一のフラットコイルと左右反対とし、前記第一のフラットコイルと同じ向きの磁場を発生するようにした、少なくとも1対の第二のフラットコイルと、
前記ビーム通過領域のz方向に外側且つ前記高角度領域にx−y面に対し対称に配置された、少なくとも1対の第三のフラットコイルと、
を備え、
前記第一のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角0度から30度の間にあり、
前記第二のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸マイナス方向からz軸方向になす角0度から30度の間にあり、
前記第三のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角30度から63度の間、及び、前記座標原点から見てx軸マイナス方向からz軸方向になす角30度から63度の間にある、
ことを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項1に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置において、
前記第三のフラットコイルを、2対以上備え、2対以上の前記第三のフラットコイルのうち少なくともひとつは前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角30度から63度の間、及び、前記座標原点から見てx軸マイナス方向からz軸方向になす角30度から63度の間にあることを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項1に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置において、
前記第三のフラットコイルが配置される前記高角度領域に、高次の多極磁場を調整するため、63度のラインよりもさらに、前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角度の高角度側にx−y面に対し対称に配置される、1対の第四のフラットコイルをさらに備えたことを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項1に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置において、
前記座標原点によるz−x平面の第一象限における前記第一のフラットコイル及び前記第二のフラットコイル及び前記第三のフラットコイルのそれぞれのコイル断面積の8割以上又は大部分が、前記座標原点におけるz軸からみたx方向になす角度位置18度から38.6度の領域及び54度から64.3度の領域を除いた領域に配置されていることを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項1に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置において、
前記第一のフラットコイル及び前記第二のフラットコイル及び前記第三のフラットコイルは、z軸の方向に沿った磁場を発生させるようにx−y平面に対しほぼ平行に線材を巻き回したコイルであって、コイル巻線の横断面形状は巻き線の方向に沿って一定の形状を有しており、x−y平面を水平面としたとき前記第一のフラットコイル及び前記第二のフラットコイル及び前記第三のフラットコイルは前記水平面に平行に置くことが可能な平坦又は平面的な形状をしているコイルであることを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項5に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置において、
前記コイル巻線の横断面形状は、巻き線の方向に沿って矩形形状を有していることを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項1に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置において、
前記第三のフラットコイル用の第一の励磁回路と、
前記第一のフラットコイル及び第二のフラットコイル用の第二の励磁回路と
を備えたことを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項7に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置において、
前記第一の励磁回路及び前記第二の励磁回路は、少なくとも6極磁場をキャンセルするように異なる電流値を供給することを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項1に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置において、
前記座標原点からz軸に沿った垂直方向3mの位置に於ける漏洩磁場を20ガウス未満としたことを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項1に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置において、
前記座標原点からz軸に沿った垂直方向の距離の−2乗に比例する漏洩磁場成分の強度を、前記座標原点からz軸に沿った垂直方向3mの位置で2ガウス以下とし、前記距離の−4乗に比例する漏洩磁場成分の強度を、前記座標原点からz軸に沿った垂直方向3mの位置で20ガウス以下としたことを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石装置。 - 請求項1に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置を備えたビーム輸送システム。
- 請求項1に記載のビーム輸送用超伝導磁石装置を備えた粒子線治療システム。
- ビーム輸送用超伝導磁石配置方法であって、
磁場発生方向をz軸正方向及びビームの飛行経路がx−y平面上とした座標系で、x−y平面に対して対称の形状のビーム通過領域をビームが予め定められた曲率半径の円弧で偏向されて通過し、前記ビーム通過領域のz方向上側位置のx−y平面と下側位置のx−y平面によって挟まれる領域又は前記ビーム通過領域のz方向最大位置と最小位置のx−y平面によって挟まれる領域を低角度領域とし、前記低角度領域よりz軸方向外側の領域を高角度領域としたとき、
少なくとも1対の第一のフラットコイルを、前記ビーム通過領域の円弧の内側且つ前記低角度領域にx−y面に対し対称に配置し、
少なくとも1対の第二のフラットコイルを、前記ビーム通過領域の円弧の外側で且つ前記低角度領域にx−y面に対し対称に配置し、且つ、z−x平面のコイル断面で前記ビーム通過領域の中心を表す座標原点におけるz−y平面に対して、前記第一のフラットコイルと対称又はほぼ対称に配置し、電流の向きを前記第一のフラットコイルと左右反対とし、前記第一のフラットコイルと同じ向きの磁場を発生するようにし、
少なくとも1対の第三のフラットコイルを、前記ビーム通過領域のz方向に外側且つ前記高角度領域にx−y面に対し対称に配置し、
前記第一のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角0度から30度の間にあり、
前記第二のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸マイナス方向からz軸方向になす角0度から30度の間にあり、
前記第三のフラットコイルの配置位置が、前記座標原点から見てx軸方向からz軸方向になす角30度から63度の間、及び、前記座標原点から見てx軸マイナス方向からz軸方向になす角30度から63度の間にある、
ことを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石配置方法。 - 請求項13に記載のビーム輸送用超伝導磁石配置方法において、
前記第一のフラットコイル及び前記第二のフラットコイル及び前記第三のフラットコイルの配置により、前記ビーム通過領域の磁場を表す展開次数nが奇数次の多極磁場を0とし、nが偶数次の、n=0の2極磁場を残し、それ以外のn=2の6極磁場、n=4の10極磁場、n=6の14極磁場をキャンセルすることを特徴とするビーム輸送用超伝導磁石配置方法。
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JP2016053372A JP6588849B2 (ja) | 2016-03-17 | 2016-03-17 | ビーム輸送用超電導磁石装置、ビーム輸送システム、粒子線治療システム、ビーム輸送用超伝導磁石配置方法 |
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JP2016053372A Active JP6588849B2 (ja) | 2016-03-17 | 2016-03-17 | ビーム輸送用超電導磁石装置、ビーム輸送システム、粒子線治療システム、ビーム輸送用超伝導磁石配置方法 |
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