JP6588505B2 - マニホールド及びセルスタック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マニホールド及びセルスタック装置に関するものである。
セルスタック装置は、マニホールドと、複数の燃料電池セルとを備えている(特許文献1)。各燃料電池セルは、マニホールドに支持されており、マニホールドから上方に延びている。詳細には、マニホールドに形成された貫通孔内に燃料電池セルの下端部が挿入されており、燃料電池セルの下端部とマニホールドとが接合材によって接合されている。
特開2015−164094号公報
上述したような構成のセルスタック装置において、接合材は、貫通孔からガスが漏出することを防止する機能も有している。このため、接合材にクラックが発生することは好ましくない。そこで、本発明の課題は、接合材におけるクラックの発生を抑制できるセルスタック装置を提供することにある。
本発明の第1側面に係るマニホールドは、燃料電池セルにガスを供給するように構成されている。このマニホールドは、底板と、側板と、天板と、を備えている。側板は、底板から上方に延びる。天板は、各燃料電池セルを支持するように構成されている。天板は、天板本体部と、外周縁部と、溝部とを有している。外周縁部は、天板本体部よりも下方に位置する。溝部は、天板本体部と外周縁部との間に配置される。
従来の構成のセルスタック装置では、マニホールドにおける天板と底板との間での温度分布の偏りによって天板が撓むことがある。撓んだ場所が接合材近傍の場合には、接合材に応力が作用し、接合材にクラックが発生するおそれがあった。したがって、接合材におけるクラックの発生を抑制するためには、天板と底板の間の温度分布が生じた場合において天板が撓むことを抑制することが好ましい。
そこで、本発明の第1側面に係るマニホールドは、外周縁部と天板本体部との間に溝部が形成されている。この溝部によって、天板は水平方向及び鉛直方向に対しての可撓性を得ることができる。この結果、天板と底板の間で温度分布が発生した場合においても、外周縁部および溝部が変形することで接合部に応力が発生することを抑制することができる。
また、外周縁部は、天板本体部よりも下方に位置している。この構成によれば、天板と底板との間で温度分布が生じた場合、外周縁部の変形量が必要以上に大きくなりすぎることを防止できる。この結果、外周縁部の過大な変形量によって天板本体部にねじれが生じて接合材のクラックが生じることを抑制できる。
好ましくは、側板と前記天板とは、1つの部材によって構成されている。
好ましくは、天板は、複数の挿入孔を有している。
本発明の第2側面に係るセルスタック装置は、上記いずれかのマニホールドと、天板に支持される燃料電池セルと、を備えている。
本発明によれば、接合材におけるクラックの発生を抑制できる。
セルスタック装置の斜視図。 セルスタック装置の断面図。 図2のIII−III線断面図。 天板の詳細を示す拡大断面図。 天板の平面図。 図3のVI−VI線断面図。 燃料電池セルの斜視図。 燃料電池セルの断面図。 燃料電池セルの拡大断面図。 変形例に係るセルスタック装置の断面図。
[セルスタック装置]
以下、本発明に係るマニホールド及びセルスタック装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1〜図3に示すように、セルスタック装置100は、複数の燃料電池セル1と、マニホールド2と、を備えている。
[マニホールド]
マニホールド2は、各燃料電池セル1にガスを分配するように構成されている。マニホールド2は、中空状であり、内部空間を有している。マニホールド2の内部空間には、導入管(図示省略)を介して燃料ガスなどのガスが導入される。マニホールド2は、この内部空間と外部とを連通する複数の貫通孔27を有している。
マニホールド2は、各燃料電池セル1を支持している。マニホールド2は、マニホールド本体21と、底板23とを備えている。マニホールド本体21と底板23とは、互いに別部材であって接合されている。なお、マニホールド本体21と底板23とは、一体的に形成されていてもよい。このマニホールド本体21と底板23とによって、マニホールド2の内部空間を画定している。
底板23は、平面視(x軸方向視)において、矩形状である。底板23は、マニホールド本体21の下面を塞ぐように、マニホールド本体21に接合されている。
マニホールド本体21は、略直方体状であって、下面が開口した内部空間を有する。マニホールド本体21は、天板22と、一対の第1側板24と、一対の第2側板25と、を有している。また、マニホールド本体21は、フランジ部26を有している。なお、第1側板24及び第2側板25が、本発明の側板の一例である。
各第1側板24は、天板22の周縁部から下方に延びている。言い換えると、各第1側板24は、底板23から上方に延びている。一対の第1側板24は、各燃料電池セル1の主面が向く方向(z軸方向)において、互いに対向している。すなわち、各第1側板24は、マニホールド2の長手方向(z軸方向)において、互いに対向するように配置されている。
各第2側板25は、天板22の周縁部から下方に延びている。言い換えると、各第2側板25は、底板23から上方に延びている。各第2側板25は、燃料電池セル1の側面が向く方向(y軸方向)において、互いに対向している。すなわち、各第2側板25は、マニホールド2の幅方向(y軸方向)において、互いに対向するように配置されている。
図4及び図5に示すように、天板22は、天板本体部221と、外周縁部222と、溝部223とを有している。天板22は、平面視(x軸方向視)において、略矩形状である。
天板本体部221は、平面視(x軸方向視)において、略矩形状である。天板本体部221は、燃料電池セル1の配列方向(z軸方向)に延びている。すなわち、天板本体部221の長手方向は、燃料電池セル1の配列方向(z軸方向)に沿っている。
天板本体部221は、各燃料電池セル1が取り付けられるように構成されている。詳細には、天板本体部221は、複数の貫通孔27を有している。各貫通孔27は、天板本体部221の幅方向(y軸方向)に延びている。また、各貫通孔27は、天板本体部221の長手方向(z軸方向)において、互いに間隔をあけて配置されている。
外周縁部222は、環状であり、天板本体部221の外方に配置されている。すなわち、外周縁部222は、天板本体部221を囲むように配置されている。なお、外周縁部222は、天体本体部221と間隔をあけて配置されている。
外周縁部222の上面は、湾曲面によって構成されていてもよいし、平面によって構成されていてもよい。本実施形態では、外周縁部222は、上方に膨らむように湾曲している。このため、外周縁部222が延びる方向と直交する切断面において、外周縁部222の上面及び下面は、円弧上に形成されている。
外周縁部222は、天板本体部221よりも下方に位置している。例えば、天板本体部221の上面と外周縁部222の上面との距離dは、0.1〜20mm程度とすることができる。なお、外周縁部222の上面が湾曲面によって構成されている場合、距離dとは、外周縁部222の上端と天板本体部221の上面との距離とすることができる。この外周縁部222から、上記第1側板24及び第2側板25が下方に延びている。
溝部223は、天板本体部221と外周縁部222との間に配置されている。溝部223は、環状に形成されている。すなわち、溝部223は、天体本体部221を囲むように配置されている。溝部223は、第1側部223a、第2側部223b、及び底部223cによって構成されている。
第1側部223aは、天板本体部221の外周縁部から下方に延びている。第1側部223aは、環状に形成されている。
第2側部223bは、環状に形成されている。第2側部223bは、第1側部223aと対向するように延びている。第2側部223bは第1側部223aと間隔をあけて配置されている。なお、第2側部223bは、第1側部223aを囲むように第1側部223aの外方に配置されている。
第2側部223bは、第2側壁25と対向するように延びている。第2側部223bは、第2側壁25と間隔をあけて配置されている。なお、第2側部223bは、第2側壁25の内方に配置されている。この第2側部223bの上端部と、第2側壁25の上端部とを連結するように、外周縁部222が延びている。
底部223cは、第1側部223aの下端部と第2側部223bの下端部とを連結するように構成されている。底部223cは、環状に形成されている。詳細には、底部223cは、下方に膨らむように湾曲している。このため、底部223cが延びる方向と直交する切断面において、底部223cの上面及び下面は、円弧状に形成されている。なお、底部223cは、底板23と間隔をあけて配置されている。すなわち、底部223cは底板23と接触していない。この底部223cと底板23との間隔は、例えば、0.1〜20mm程度とすることができる。
第1側板24又は天板22に、ガス導入口(図示省略)が形成されている。なお、天板22にガス導入口が形成される場合、天板本体部221にガス導入口を形成することができる。このガス導入口が形成された第1側板24又は天板22に、導入管201が取り付けられる。ガス導入口は、幅方向(y軸方向)の中央に形成されていることが好ましい。このガス導入口から、マニホールド2の内部空間にガスが導入される。
マニホールド2の内部空間に導入されるガスの流速は、ガス導入口において、0.60〜45m/s程度とすることが好ましい。なお、この流速は、燃料電池セル1の発電時、0℃・1atm換算における流速である。流速は、マニホールド2内に導入される流量とガス導入口の断面積とから算出することができる。
フランジ部26は、各第1側板24及び各第2側板25の下端部から外方に延びている。フランジ部26は、環状である。このフランジ部26に底板23が接合されている。例えば、接合材又は溶接などによって、底板23をフランジ部26に接合する。底板23とフランジ部26との対向する各面同士を接合してもよいし、底板23及びフランジ部26の側面同士を接合してもよい。
マニホールド本体21は、1つの部材によって構成されている。すなわち、天板22と各第1側板24と各第2側板25と各フランジ部26とは、1つの部材によって構成されている。例えば、マニホールド本体21は、1枚の金属板をプレス加工することによって形成することができる。マニホールド本体21の板厚は、例えば、0.5〜3.0mm程度とすることができる。
マニホールド本体21は、例えば、耐熱性を有するような金属によって形成される。より具体的には、マニホールド本体21は、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、及びNi基合金よりなる群から選ばれる少なくとも1種から形成されている。なお、底板23も、上記の群から選ばれる少なくとも1種から形成されている。
図4に示すように、天板本体部221と、第1側部223aとの第1境界部20aの内側面は、湾曲面によって構成されている。すなわち、第1境界部20aの内側面は、R形状である。同様に、第1境界部20aの外側面も湾曲面によって構成されている。なお、第1境界部20aの内側面とはマニホールド2の内部空間を臨む面であり、外側面とはマニホールド2の外部を臨む面である。
図6に示すように、第1側板24と第2側板25との第2境界部20bの内側面は、湾曲面によって構成されている。すなわち、第2境界部20bの内側面は、R形状である。同様に、第2境界部20bの外側面も湾曲面によって構成されている。なお、第2境界部20bの内側面とはマニホールド2の内部空間を臨む面であり、外側面とはマニホールド2の外部を臨む面である。また、第1側部223aの角部、及び第2側部223bの角部の各内側面及び各外側面も、湾曲面によって構成されている。
図4に示すように、第1側板24及び第2側板25と、フランジ部26との第3境界部20cの内側面は、湾曲面によって構成されている。すなわち、第3境界部20cの内側面は、R形状である。同様に、第3境界部20cの外側面も湾曲面によって構成されている。なお、第3境界部20cの内側面とはマニホールド2の内部空間を臨む面であり、外側面とはマニホールド2の外部を臨む面である。
マニホールド2の内部空間の高さ方向(x軸方向)において、第3境界部20cと底板23との間に隙間が形成されている。すなわち、底板23の上面とフランジ部26の下面とは接触している一方、底板23の上面と第3境界部20cの内側面とは接触していない。この隙間部は、全周に亘って形成されている。
[燃料電池セル]
図1から図3に示すように、各燃料電池セル1は、マニホールド2に取り付けられている。各燃料電池セル1は、マニホールド2から上方に延びている。詳細には、各燃料電池セル1は、マニホールド2の天板22から上方に延びている。燃料電池セル1の下端部は、貫通孔27内に挿入されている。この際、燃料電池セル1の下端部は天板22から下方に突出していてもよい。燃料電池セル1の長手方向(x軸方向)の長さは100〜300mm程度とすることができる。なお、燃料電池セル1の下端部が貫通孔27内に挿入された状態において、燃料電池セル1の下端部の外周面と貫通孔27の内壁面との間には隙間が形成されている。この隙間に第1接合材3が充填されていてもよい。
各燃料電池セル1は、マニホールド2の長手方向(z軸方向)において、互いに間隔をあけて配置されている。なお、図1では各燃料電池セル1が1列に配置されているが、各燃料電池セル1は、複数列に配置されていてもよい。燃料電池セル1の枚数は、例えば、1列につき1〜50枚程度である。各燃料電池セル1は、各主面がマニホールド2の長手方向(z軸方向)を向くように配置されている。すなわち、燃料電池セル1の配列方向は、マニホールド2の長手方向に沿っている。
各燃料電池セル1は、第1集電部材4を介して互いに電気的に接続されている。第1集電部材4は、各燃料電池セル1の間に配置されており、隣り合う各燃料電池セル1を接続している。なお、第1集電部材4は、第2接合材5によって各燃料電池セル1に接合されている。第1集電部材4は、導電性を有する材料から形成されている。例えば、第1集電部材4は、酸化物セラミックスの焼成体又は金属などによって形成されている。
図7に示すように、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11と、支持基板12とを備えている。各発電素子部11は、支持基板12の両面に支持されている。なお、各発電素子部11は、支持基板12の片面のみに支持されていてもよい。各発電素子部11は、燃料電池セル1の長手方向において、互いに間隔をあけて配置されている。すなわち、本実施形態に係る燃料電池セル1は、いわゆる横縞型の燃料電池セルである。
各発電素子部11は、電気的接続部17(図8参照)によって互いに電気的に接続されている。また、燃料電池セル1の上端部側において、支持基板12の一方面に形成された発電素子部11と他方面に形成された発電素子部11とが第2集電部材6(図2参照)によって電気的に接続されている。なお、各発電素子部11は、直列に接続されている。
図3に示すように、支持基板12は、支持基板12の長手方向(x軸方向)に延びる複数のガス流路121を内部に有している。ガス流路121は、マニホールド2の内部空間と連通している。各ガス流路121は、支持基板12の幅方向(y軸方向)において互いに間隔をあけて配置されている。すなわち、各ガス流路121は、マニホールド2の幅方向(y軸方向)において互いに間隔をあけて配置される。各ガス流路121の面積は、0.1〜30mm程度とすることができる。
支持基板12の長手方向(x軸方向)は、燃料電池セル1の長手方向と同じ方向である。各ガス流路121は、互いに実質的に平行に延びている。各ガス流路121は、支持基板12の長手方向の両端面において開口している。
図8に示すように、支持基板12は、複数の第1凹部123を有している。各第1凹部123は、支持基板12の両面に形成されている。各第1凹部123は支持基板12の長手方向において互いに間隔をあけて配置されている。
支持基板12は、電子伝導性を有さない多孔質の材料によって構成される。支持基板12は、例えば、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、支持基板12は、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、MgO(酸化マグネシウム)とMgAl(マグネシアアルミナスピネル)とから構成されてもよい。支持基板12の気孔率は、例えば、20〜60%程度である。
各発電素子部11は、燃料極13、電解質14、及び空気極15を有している。また、各発電素子部11は、反応防止膜16をさらに有している。燃料極13は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。燃料極13は、燃料極集電部131と燃料極活性部132とを有する。
燃料極集電部131は、第1凹部123内に配置されている。詳細には、燃料極集電部131は、第1凹部123内に充填されており、第1凹部123と同様の外形を有する。各燃料極集電部131は、第2凹部131a及び第3凹部131bを有している。燃料極活性部132は、第2凹部131a内に配置されている。詳細には、燃料極活性部132は、第2凹部131a内に充填されている。
燃料極集電部131は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極集電部131は、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とCSZ(カルシア安定化ジルコニア)とから構成されてもよい。燃料極集電部131の厚さ、並びに第1凹部123の深さは、50〜500μm程度である。
燃料極活性部132は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極活性部132は、NiO(酸化ニッケル)とGDC(ガドリニウムドープセリア)とから構成されてもよい。燃料極活性部132の厚さは、5〜30μmである。
電解質14は、燃料極13上を覆うように配置されている。詳細には、電解質14は、あるインターコネクタ171から次のインターコネクタ171まで長手方向に延びている。すなわち、燃料電池セル1の長手方向において、電解質14とインターコネクタ171とが交互に配置されている。
電解質14は、イオン伝導性を有し且つ電子伝導性を有さない緻密な材料から構成される焼成体である。電解質14は、例えば、YSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、電解質14は、LSGM(ランタンガレート)から構成されてもよい。電解質14の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
反応防止膜16は、緻密な材料から構成される焼成体である。反応防止膜16は、電解質14と空気極15との間に配置されている。反応防止膜16は、電解質14内のYSZと空気極15内のSrとが反応して電解質14と空気極15との界面に電気抵抗が大きい反応層が形成される現象の発生を抑制するために設けられている。
反応防止膜16は、希土類元素を含むセリアを含んだ材料から構成されている。反応防止膜16は、例えば、GDC=(Ce,Gd)O(ガドリニウムドープセリア)から構成され得る。反応防止膜16の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
空気極15は、反応防止膜16上に配置されている。空気極15は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。空気極15は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、空気極15は、LSF=(La,Sr)FeO(ランタンストロンチウムフェライト)、LNF=La(Ni,Fe)O(ランタンニッケルフェライト)、又は、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)等から構成されてもよい。空気極15は、LSCFから構成される第1層(内側層)とLSCから構成される第2層(外側層)との2層によって構成されてもよい。空気極15の厚さは、例えば、10〜100μmである。
電気的接続部17は、隣り合う発電素子部11を電気的に接続するように構成されている。電気的接続部17は、インターコネクタ171及び空気極集電部172を有する。インターコネクタ171は、第3凹部131b内に配置されている。詳細には、インターコネクタ171は、第3凹部131b内に埋設(充填)されている。インターコネクタ171は、電子伝導性を有する緻密な材料から構成される焼成体である。インターコネクタ171は、例えば、LaCrO(ランタンクロマイト)から構成され得る。或いは、インターコネクタ171は、(Sr,La)TiO(ストロンチウムチタネート)から構成されてもよい。インターコネクタ171の厚さは、例えば、10〜100μmである。
空気極集電部172は、インターコネクタ171と空気極15との間を延びるように配置される。例えば、図8の左側に配置された発電素子部11の空気極15と、インターコネクタ171とを電気的に接続するように、空気極集電部172が配置されている。空気極集電部172は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。
空気極集電部172は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、空気極集電部172は、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)から構成されてもよい。或いは、空気極集電部172は、Ag(銀)、Ag−Pd(銀パラジウム合金)から構成されてもよい。空気極集電部172の厚さは、例えば、50〜500μm程度である。
図9に示すように、燃料電池セル1の下端部は、緻密膜18によって覆われている。詳細には、緻密膜18は、支持基板12を覆っている。緻密膜18は、空気極集電部172と支持基板12との間から下方に向かって延びている。
緻密膜18は、緻密膜18の内側の空間を流れる燃料ガスと緻密膜18の外側の空間を流れる空気との混合を防止するガスシール機能を発揮する。このガスシール機能を発揮するため、この緻密膜18の気孔率は、例えば、10%以下である。また、緻密膜18は、絶縁性セラミックスで構成されている。
具体的には、緻密膜18は、上述した電解質14と反応防止膜16とによって構成することができる。緻密膜18を構成する電解質14は、支持基板12を覆っており、インターコネクタ171から支持基板12の下端近傍まで延びている。また、緻密膜18を構成する反応防止膜16は、電解質14と空気極集電部172との間に配置されている。なお、緻密膜18は、電解質14のみで構成されていてもよいし、電解質14及び反応防止膜16以外の材料によって構成されていてもよい。
[第1接合材]
第1接合材3は、燃料電池セル1をマニホールド2に固定する。詳細には、第1接合材3は、燃料電池セル1とマニホールド2の天板22とを接合している。第1接合材3は、燃料電池セル1の下端部とマニホールド2の天板22とを接合している。また、第1接合材3は、燃料電池セル1の外周面と貫通孔27の内壁面との隙間をシールする機能も有している。なお、第1接合材3は、緻密膜18と接触している。
第1接合材3は、例えば、結晶化ガラスである。結晶化ガラスとしては、例えば、SiO−B系、SiO−CaO系、又はSiO−MgO系が採用され得る。なお、本明細書では、結晶化ガラスとは、全体積に対する「結晶相が占める体積」の割合(結晶化度)が60%以上であり、全体積に対する「非晶質相及び不純物が占める体積」の割合が40%未満のガラスを指す。なお、第1接合材3の材料として、非晶質ガラス、ろう材、又はセラミックス等が採用されてもよい。具体的には、第1接合材3は、SiO−MgO−B−Al系及びSiO−MgO−Al−ZnO系よりなる群から選ばれる少なくとも一種である。
[発電方法]
以上のように構成されたセルスタック装置100は、次のようにして発電する。マニホールド2を介して各燃料電池セル1のガス流路121内に燃料ガス(水素ガス等)を流すとともに、支持基板12の両面を酸素を含むガス(空気等)に曝すことにより、電解質14の両側面間に生じる酸素分圧差によって起電力が発生する。このセルスタック装置100を外部の負荷に接続すると、空気極15において下記(1)式に示す電気化学反応が起こり、燃料極13において下記(2)式に示す電気化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O+2e→O2− …(1)
+O2−→HO+2e …(2)
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
上記実施形態では、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11を有している横縞型であったが、燃料電池セル1は、長手方向に延びる一つの発電素子部を有するような縦縞型であってもよい。また、燃料電池セル1は、横縞円筒型であってもよい。
変形例2
上記実施形態では、天板22,一対の第1側板24,及び一対の第2側板25によってマニホールド本体21が構成されていたが、これに限定されない。例えば、図10に示すように、一対の第1側板24、一対の第2側板25、及び底板23によってマニホールド本体を構成し、天板22によって、そのマニホールド本体の上面を塞いでいてもよい。すなわち、一対の第1側板24、一対の第2側板25、及び側板23が一つの部材によって形成されていてもよい。
1 燃料電池セル
2 マニホールド
22 天板
221 天板本体部
222 外周縁部
223 溝部
23 底板
24,25 側板
27 挿入孔

Claims (3)

  1. 燃料電池セルにガスを供給するためのマニホールドであって、
    底板と、
    前記底板から上方に延びる側板と、
    前記各燃料電池セルを支持するように構成された天板と、
    を備え、
    前記側板は、前記天板又は前記底板と1つの部材によって構成されており、
    前記天板は、天板本体部と、前記天板本体部よりも下方に位置する外周縁部と、前記天板本体部と前記外周縁部との間において前記天板本体部を囲むように配置される溝部と、を有し、
    前記天板本体部は、接合材を介して前記燃料電池セルを支持するように構成され、
    前記溝部は、水平方向及び鉛直方向に対して可撓性を有し、
    前記溝部の底部は、前記天板本体部よりも前記底板に近い位置に配置されている、
    マニホールド。
  2. 前記天板は、複数の挿入孔を有している、
    請求項1に記載のマニホールド。
  3. 請求項1又は2に記載のマニホールドと、
    前記天板に支持される燃料電池セルと、
    を備えるセルスタック装置。
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