JP6586183B2 - フレーム同期装置及びそれを備えた測定装置並びにフレーム同期方法及び測定方法 - Google Patents

フレーム同期装置及びそれを備えた測定装置並びにフレーム同期方法及び測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、フレームの先頭位置を検出するフレーム同期装置及びそれを備えた測定装置並びにフレーム同期方法及び測定方法に関する。
従来、この種の装置は、入力信号においてフレームに含まれる既知のデータ列(同期ワード)を検出することにより、フレームの先頭位置を検出している。具体的には、同期ワードと同一のデータ列からなる参照データ列を予め用意し、入力信号において比較対象のデータ列を時間軸上で順次シフトさせて参照データ列と相関処理を行う(スライディング相関処理)。そして、相関値のピークを検出し、その相関ピークの位置に基づいてフレームの先頭位置を検出するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−211137号公報
しかしながら、従来のスライディング相関処理では、信号品質が比較的悪い場合、例えば、信号対ノイズ比が比較的小さい場合や、周波数エラーが比較的大きい場合などに、相関ピークのパワーが減少して相関ピークが不明瞭になり易く、フレーム先頭位置を正確に検出できないことがあるという課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、信号品質が比較的悪い場合でも、フレーム先頭位置を正確に検出することができるフレーム同期装置及びそれを備えた測定装置並びにフレーム同期方法及び測定方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るフレーム同期装置は、入力信号(b)中に既知のデータ列(73)を含むフレーム(70)の先頭位置(71)を検出するフレーム同期装置(30)であって、前記既知のデータ列と同一の参照データ列(60)を記憶する記憶部(41)と、前記入力信号のうち、基準となる基準データを定めて前記基準データを所定のデータ間隔で順次シフトするシフト部(32)と、前記入力信号のうち前記基準データから前記参照データ列と同一サンプル数の範囲のデータ列と、前記参照データ列とにおける各先頭データから同一番目のデータ同士の複素共役積を算出して複素共役積データ列(80)を生成する生成部(42)と、前記複素共役積データ列のうち、先頭データから一の方向に所定サンプル数の範囲の先頭側データ領域(81)、及び前記複素共役積データ列のうち、末尾データから前記一の方向とは逆方向に前記所定サンプル数の範囲の末尾側データ領域(82)を設定する設定部(31)と、前記シフト部により前記基準データが定められるごとに、前記先頭側データ領域の各データと前記末尾側データ領域の各データとの間で相関演算を行って相関値を算出する算出部(44)と、前記相関値に基づいて前記フレームの前記先頭位置を検出する検出部(34)と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項1に係るフレーム同期装置は、入力信号に含まれる所定サンプル数のデータ列と参照データ列とから複素共役積データ列を生成し、その先頭側データ領域の各データと末尾側データ領域の各データとの相関値に基づいて、フレームの先頭位置を検出している。このようにして得られた相関値は、周波数エラーの影響を受けにくく、ノイズに対する耐性も高い。したがって、本発明の請求項1に係るフレーム同期装置は、信号品質が比較的悪い場合でも、フレームの先頭位置を正確に検出することができる。
本発明の請求項2に係るフレーム同期装置では、前記シフト部は、第1のデータ間隔で前記基準データを順次シフトした後に、前記第1のデータ間隔よりも狭い第2のデータ間隔で前記基準データをシフトし、前記検出部は、前記第1のデータ間隔に基づいて前記フレームの前記先頭位置が含まれる先頭位置領域を推定し、推定した前記先頭位置領域において前記第2のデータ間隔に基づいて前記フレームの前記先頭位置を検出する構成を有している。
この構成により、本発明の請求項2に係るフレーム同期装置は、フレーム先頭位置の検出処理の負荷を軽減するとともに、フレームの先頭位置を正確に検出することができる。
本発明の請求項3に係る測定装置は、請求項1又は請求項2に記載のフレーム同期装置(30)を備え、既知のデータ列を含むフレーム(70)を含んだ入力信号(a)の信号特性を測定する測定装置(10)であって、前記入力信号をベースバンド信号にダウンコンバートするダウンコンバータ(21)と、ダウンコンバートされた前記ベースバンド信号に含まれる前記フレームの先頭位置(71)を前記フレーム同期装置が検出した信号である検出信号(c)に基づいて、前記ベースバンド信号を復調して復調信号(d)を出力する復調信号出力部(51)と、出力された前記復調信号の信号特性を測定する測定部(12)と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項3に係る測定装置は、フレーム同期装置を備えているので、信号品質が比較的悪い場合でも、フレーム先頭位置を正確に検出して所定の信号特性の測定を実施することができる。
本発明の請求項4に係るフレーム同期方法は、入力信号(b)中に既知のデータ列(73)を含むフレーム(70)の先頭位置(71)を検出するフレーム同期方法であって、前記既知のデータ列と同一の参照データ列(60)を記憶する記憶ステップ(S11)と、前記入力信号のうち、基準となる基準データを定めて前記基準データを所定のデータ間隔で順次シフトするシフトステップ(S15)と、前記入力信号のうち前記基準データから前記参照データ列と同一サンプル数の範囲のデータ列と、前記参照データ列とにおける各先頭データから同一番目のデータ同士の複素共役積を算出して複素共役積データ列(80)を生成する生成ステップ(S16)と、前記複素共役積データ列のうち、先頭データから一の方向に所定サンプル数の範囲の先頭側データ領域(81)、及び前記複素共役積データ列のうち、末尾データから前記一の方向とは逆方向に前記所定サンプル数の範囲の末尾側データ領域(82)を設定する設定ステップ(S17)と、前記シフトステップにより前記基準データが定められるごとに、前記先頭側データ領域の各データと前記末尾側データ領域の各データとの間で相関演算を行って相関値を算出する算出ステップ(S18)と、前記相関値に基づいて前記フレームの前記先頭位置を検出する検出ステップ(S22)と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項4に係るフレーム同期方法は、入力信号に含まれる所定サンプル数のデータ列と参照データ列とから複素共役積データ列を生成し、その先頭側データ領域の各データと末尾側データ領域の各データとの相関値に基づいて、フレームの先頭位置を検出している。このようにして得られた相関値は、周波数エラーの影響を受けにくく、ノイズに対する耐性も高い。したがって、本発明の請求項4に係るフレーム同期方法は、信号品質が比較的悪い場合でも、フレームの先頭位置を正確に検出することができる。
本発明の請求項5に係る測定方法は、前記シフトステップでは、第1のデータ間隔で前記基準データを順次シフトした後に、前記第1のデータ間隔よりも狭い第2のデータ間隔で前記基準データをシフトし、前記検出ステップでは、前記第1のデータ間隔に基づいて前記フレームの前記先頭位置が含まれる先頭位置領域を推定し、推定した前記先頭位置領域において前記第2のデータ間隔に基づいて前記フレームの前記先頭位置を検出する構成を有している。
この構成により、本発明の請求項5に係る測定方法は、フレーム先頭位置の検出処理の負荷を軽減するとともに、フレームの先頭位置を正確に検出することができる。
本発明の請求項6に係る測定方法は、請求項4又は請求項5に記載のフレーム同期方法を備え、既知のデータ列を含むフレーム(70)を含んだ入力信号(a)の信号特性を測定する測定方法であって、前記入力信号をベースバンド信号にダウンコンバートするダウンコンバートステップ(S12)と、ダウンコンバートされた前記ベースバンド信号に含まれる前記フレームの先頭位置(71)を前記フレーム同期方法で検出した信号である検出信号(c)に基づいて、前記ベースバンド信号を復調して復調信号(d)を出力する復調信号出力ステップ(S23)と、出力された前記復調信号の信号特性を測定する測定ステップ(S24)と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項6に係る測定方法は、フレーム同期方法を備えているので、信号品質が比較的悪い場合でも、フレーム先頭位置を正確に検出して所定の信号特性の測定を実施することができる。
本発明によれば、信号品質が比較的悪い場合でも、フレーム先頭位置を正確に検出することができるフレーム同期装置及びそれを備えた測定装置並びにフレーム同期方法及び測定方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るフレーム同期装置の機能の説明図である。 本発明の一実施形態に係るフレーム同期装置のハードウエア構成を示すブロック図である。 (a)は従来のスライディング相関処理を用いた場合の相関値のシミュレーション結果を示し、(b)は本実施形態のフレーム同期装置を用いた場合の相関値のシミュレーション結果を示す。 (a)周波数オフセットに対する相関値のシミュレーション結果(ノイズ無し)を示し、(b)周波数オフセットに対する相関値のシミュレーション結果(ノイズ有り)を示す。 (a)は、周波数オフセットに対する周波数オフセット推定値のシミュレーション結果(ノイズ無し)を示し、(b)は、周波数オフセットに対する周波数オフセット推定値のシミュレーション結果(ノイズ有り)を示す。 本発明の一実施形態に係る測定方法のフローチャートである。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
以下では、例として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)信号を出力する被測定装置(DUT)について、その信号特性を測定する測定装置を説明する。
[測定装置]
図1に示すように、本実施形態の測定装置10は、DUT1から入力する入力信号aの信号特性を測定するものであり、受信部20、フレーム同期装置30、信号処理部50、及び表示部11を備えている。この入力信号aは、OFDM信号である。OFDM信号は、送信側(DUT1)で、フレーム内の時間軸上の所定の位置に既知のデータ列(同期ワード)を挿入したデータ系列に対し、OFDM変調、アップコンバート等を行って得られた信号である。
受信部20は、DUT1からアンテナを介して、或いは、有線で入力信号aを受信するものであり、ダウンコンバータ21、ADC(アナログ・デジタル変換器)22、及び直交復調部23を備えている。
ダウンコンバータ21は、DUT1から入力した入力信号aをベースバンドの信号に周波数変換し、ADC22に出力するようになっている。
ADC22は、ダウンコンバータ21が周波数変換した信号をサンプリングしてアナログ値からデジタル値に変換し、得られたデジタル変換信号を直交復調部23に出力するようになっている。
直交復調部23は、ADC22が出力したデジタル変換信号をI(同相)信号成分及びQ(直交)信号成分に直交復調し、得られた直交復調信号bをフレーム同期装置30及び信号処理部50に出力するようになっている。直交復調信号bは複素信号である。
フレーム同期装置30は、直交復調部23が出力した直交復調信号bに含まれるフレームの先頭位置を検出し、検出したことを示す検出信号cを信号処理部50に出力するようになっている。このフレーム同期装置30の詳細な構成については後述する。なお、直交復調信号bは、フレーム同期装置30の入力信号である。
信号処理部50は、受信部20が出力した直交復調信号bに各種デジタル信号処理を施し、入力信号aの信号特性を測定するものであり、OFDM復調部51及び測定部52を備えている。
OFDM復調部51は、直交復調部23が出力した直交復調信号bと、フレーム同期装置30が出力した検出信号cを入力するようになっている。そして、OFDM復調部51は、検出信号cに基づいて、直交復調信号bに対し、FFT(高速フーリエ変換)処理、サブキャリア復調などのOFDM復調処理を行って復調信号dを生成し、測定部52に出力するようになっている。なお、OFDM復調部51は、本発明の復調信号出力部の一例である。
測定部52は、OFDM復調部51が出力した復調信号dに対して、例えば、周波数エラー、タイミングエラー、EVM(Error Vector Magnitude)、送信パワー、コンスタレーション等を測定、解析するように構成されている。
表示部11は、測定部52により得られた測定結果のデータやグラフ等を表示するようになっている。
[フレーム同期装置]
次に、フレーム同期装置30の構成について説明する。
フレーム同期装置30は、入力信号である直交復調信号bからフレームの先頭位置を検出するものであり、相関処理部40、データ領域設定部31、基準データシフト部32、閾値記憶部33、及び先頭位置検出部34を備えている。
相関処理部40は、受信部20で得られた複素データ系列である直交復調信号bとその理想信号との相関処理を行うものであり、参照データ列記憶部41、複素共役積データ列生成部42、及び相関値算出部44を備えている。
参照データ列記憶部41は、直交復調信号bにおいて送信側で挿入した同期ワードに対応する部分の理想的な既知のデータ列(参照データ列という)を格納するようになっている。参照データ列は、干渉やノイズの影響を受けていない理想的なデータ列である。なお、参照データ列記憶部41は、本発明の記憶部の一例である。
基準データシフト部32は、直交復調信号bに含まれる複素データ系列のうち、基準となる基準データを定め、基準データを所定のデータ間隔で順次シフトするようになっている。なお、基準データシフト部32は、本発明のシフト部の一例である。
複素共役積データ列生成部42は、直交復調信号bの複素データ系列のうち、基準データから参照データ列と同一サンプル数の範囲のデータ列(以下、受信データ列という)と、参照データ列とにおける各先頭データから同一番目のデータ同士の複素共役積を算出して複素共役積データ列を生成するようになっている。複素共役積は、受信データ列の各データ値、及び参照データ列の各データ値について、一方を複素共役として他方と掛け算をした結果を示す。なお、複素共役積データ列生成部42は、本発明の生成部の一例である。
データ領域設定部31は、複素共役積データ列のうち、先頭データから時間軸の進行方向に所定サンプル数の範囲の先頭側データ領域、及び複素共役積データ列のうち、末尾データから時間軸の進行方向とは逆方向に同一の所定サンプル数の範囲の末尾側データ領域を設定するようになっている。なお、データ領域設定部31は、本発明の設定部の一例である。
相関値算出部44は、基準データシフト部32により基準データが定められるごとに、先頭側データ領域の各データと末尾側データ領域の各データとの間で相関演算を行って相関値を算出するようになっている。なお、相関値算出部44は、本発明の算出部の一例である。
閾値記憶部33は、直交復調信号bに含まれるフレームの先頭位置を検出するための先頭位置検出閾値を格納するようになっている。閾値記憶部33に格納される先頭位置検出閾値は、例えば、実験やシミュレーションによって求められたものであり、振幅値(パワー)で示される。
先頭位置検出部34は、相関値算出部44が算出した相関値に基づいて、フレームの先頭位置を検出するようになっている。具体的には、相関値算出部44が算出した相関値と、閾値記憶部33に記憶された先頭位置検出閾値とを比較する。そして、先頭位置検出部34は、相関値が先頭位置検出閾値を超えた場合に、フレームの先頭位置を検出したことを示す検出信号cをOFDM復調部51に出力するようになっている。なお、先頭位置検出部34は、本発明の検出部の一例である。
次に、フレーム同期装置30の機能について、図2を参照して具体的に説明する。
図2には、横軸を時間軸として参照データ列60、及び直交復調信号(入力信号)bが示されている。
まず、参照データ列60について説明する。参照データ列60は、先頭位置61に先頭データ(サンプル)を有し、末尾位置62に末尾データ(サンプル)を有する、全体でN個の複素データ(サンプル)により構成された複素データ列である。この参照データ列60は、送信側でフレームに挿入した同期ワードに対応する理想的なデータ値からなるデータ列である。参照データ列60をs(k)で表す。ここで、k=0,1,・・・,N−1である。kは、データ列の各データ(サンプル)に時間軸上で順に付されたサンプル番号であり、Nはサンプル総数である。
次に、直交復調信号bについて説明する。直交復調信号bは、複素データ系列であり、所定のフォーマットに基づくフレーム70を含んでいる。フレーム70は、先頭位置71及び末尾位置72を有している。フレーム70には、送信側で挿入された同期ワードに対応する既知のデータ列(同期データ列という)73が含まれており、同期データ列73は先頭位置74と末尾位置75を有している。同期データ列73の先頭位置74とフレーム70の先頭位置71との距離は、予め定められており、既知の値である。
基準データシフト部32は、直交復調信号bの複素データ系列における基準データの位置をサンプルS0,S1,S2,・・・と順次シフトする。本実施形態では、基準データシフト部32は、基準データの位置を1サンプル(データ)ずつシフトするものとする。なお、基準データをシフトする間隔は、1サンプルに限定されるものではなく、任意のサンプル数に設定することができる。例えば、シフト間隔を1シンボル分のサンプル数にしてもよい。
また、直交復調信号bにおいて、サンプルS0から参照データ列60と同一のNサンプル長の範囲の受信データ列76が設定されている。受信データ列76の末尾はサンプルS3である。受信データ列76は、N個の複素データ(サンプル)で構成された複素データ列である。受信データ列76をr(k)で表す。ここで、k=0,1,・・・,N−1である。
複素共役積データ列生成部42は、基準データシフト部32が直交復調信号bの基準データをサンプルS0,S1,S2,・・・とシフトするごとに、受信データ列r(k)と、参照データ列s(k)の複素共役データ列s(k)とから、各データ(サンプル)間で積演算を行って複素共役積データ列80を生成する。複素共役積データ列80をz(k)で表す。よって、z(k)=r(k)・s(k),ここで、k=0,1,・・・,N−1である。
なお、複素共役積データ列生成部42は、受信データ列r(k)の複素共役データ列r(k)と、参照データ列s(k)とから、各データ間で積演算を行って複素共役積データ列z(k)を生成するようにしてもよい。この場合、z(k)=r(k)・s(k),ここで、k=0,1,・・・,N−1である。
データ領域設定部31は、複素共役積のデータ列80の先頭データから時間軸上の進行方向にN−M個のサンプル数からなる先頭側データ領域81、及び複素共役積のデータ列80の末尾データから時間軸上の進行方向とは逆方向にN−M個のサンプル数からなる末尾側データ領域82を設定する。
相関値算出部44は、基準データシフト部32が直交復調信号bの基準データをサンプルS0,S1,S2,・・・とシフトするごとに、複素共役積データ列80の先頭側データ領域81の各データと、末尾側データ領域82の各データとの間で相関演算を行って相関値Rを算出する。
先頭位置検出部34は、相関値Rの振幅値と先頭位置検出閾値とを比較する。先頭位置検出部34は、相関値Rの振幅値が先頭位置検出閾値を超えた場合に、そのときの直交復調信号bの基準データの位置にフレーム70の基準位置(同期データ列73の先頭位置74)が存在すると判断し、検出信号cをOFDM復調部51に出力する。同期データ列73の先頭位置74とフレーム70の先頭位置71との距離は、既知であるので、先頭位置74が判明するとフレーム70の先頭位置71を検出することができる。図2に示した例では、参照データ列60がAで示す位置にある場合に、相関値Rの振幅値が先頭位置検出閾値を超えることとなる。
次に、フレーム同期装置30の機能について数式を用いて説明する。
図2に示すように、理想データ列である参照データ列60をs(k)、t時に入力した直交復調信号bのうち受信データ列76をr(k)で表すと、r(k)は[数1]で示される。なお、参照データ列s(k)と受信データ列r(k)は各サンプル(データ)がI成分とQ成分を有する複素データ列である。
Figure 0006586183
ここで、Δfは周波数エラー、Tはサンプリング周期、ωはノイズを示している。kはサンプル番号、Nはサンプル総数である。すなわち、受信データ列r(k)は、サンプル番号k(0,1,・・・,N−1)により識別できるN個のサンプル(データ)からなるデータ列である。
ノイズを考慮しない場合、受信データ列r(k)は[数2]で示される。
Figure 0006586183
受信データ列r(k)と、参照データ列s(k)の複素共役データ列s(k)とから、複素共役積データ列z(k)が[数3]により生成される。[数3]に示された演算は、複素共役積データ列生成部42によって実行される。
Figure 0006586183
[数3]で示される複素共役積データ列z(k)は、[数2]を代入すると[数4]で示される。
Figure 0006586183
相関値算出部44は、複素共役積データ列z(k)の末尾側データ領域のデータ列z(m)と、先頭側データ領域のデータ列z(m−M)の複素共役データ列z(m−M)とに対し、各データごとに乗算し足し合わせて、[数5]に示される相関値Rを算出する。ここで、Mは、相関処理を行う範囲を定めるパラメータである。
Figure 0006586183
[数5]は、[数4]より[数6]のように変形できる。
Figure 0006586183
一般に、複素信号とその複素信号の共役信号との掛け算の結果は、その複素信号のパワーを示す。よって、s(m)・s(m)・s(m−M)・s(m−M)=C(Cは定数)とおける。このとき、次の[数7]に示される関係が成り立つ。
Figure 0006586183
したがって、同期位置での相関値Rの振幅(絶対値)は|R(m)|=Cとなる。
実際の処理では、固定の閾値を設定できるため、理想信号である参照データ列s(k)と受信データ列r(k)はサンプル単位で正規化される。よって、s(m)・s(m)・s(m−M)・s(m−M)=1とおける。したがって、次の[数8]に示された関係が成り立つ。
Figure 0006586183
したがって、同期位置での相関値Rの振幅は|R(m)|=1となる。
以上のことから明らかなように、相関値Rの振幅は、周波数の要素を含んでいないので、周波数エラーの影響を受けにくい。
また、同期位置での相関値Rの位相Angleは、次の[数9]により示される。
Figure 0006586183
よって、周波数エラーは、次の[数10]から推定することができる。
Figure 0006586183
ここで、scsはサブキャリア間隔である。
したがって、周波数エラーを推定可能な範囲は、次の[数11]により示される。
Figure 0006586183
ここで、周波数軸はサブキャリア間隔=1となるように正規化されている。
以上のことから、本実施形態のフレーム同期装置30は、周波数エラーの影響を受けにくい相関値の振幅に基づいてフレームの先頭位置を検出する構成を有するので、周波数エラーが比較的大きい場合でも、従来のもののように、相関ピークのパワーが減少して相関ピークが不明瞭になることはない。
さらに、従来のスライディング相関処理では1同期ワードについて1回相関を行っていたのに対し、本実施形態のフレーム同期装置30は、受信データ列r(k)と参照データ列s(k)とから複素共役積データ列z(k)を生成し(第1の相関処理)、複素共役積データ列z(k)の先頭側データ領域の各データと末尾側データ領域の各データとの相関演算(第2の相関処理)を行う構成となっている。そのため、ノイズを加法性白色ガウスノイズ(AWGN)と仮定すると、ノイズと入力信号とは相関がないので、平均化理論により、2回相関を行っている本実施形態の方が従来のものよりもノイズの耐性を向上させることができる。
したがって、本実施形態におけるフレーム同期装置30は、信号対ノイズ比が比較的小さい場合や、周波数エラーが比較的大きい場合などのように、信号品質が比較的悪い場合でも、フレーム先頭位置を正確に検出することができる。
図3は、本実施形態に係るフレーム同期装置30のハードウエア構成例を示すブロック図である。フレーム同期装置30は、一般的なコンピュータの構成を含み、例えば、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、入出力インタフェース104等を有する。
CPU101は、ROM102に格納されたプログラムやデータをRAM103上に読み出し、種々の処理を実行することで、フレーム同期装置30の各機能を実現する演算装置である。ROM102は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。RAM103は、CPU101のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。入出力インタフェース104には、受信部20及び信号処理部50が接続されている。バス105は、各構成要素間においてデータを転送する。
フレーム同期装置30は、測定装置10に一体的に組み込まれ、測定装置10とコンピュータを共用する構成であってもよい。また、フレーム同期装置30は、測定装置10のコンピュータにインストールするアプリケーションソフトウェア(プログラム)であってもよい。
次に、本実施形態のフレーム同期装置30の効果について、従来のスライディング相関処理と、本実施形態による相関処理とを対比しつつ、図4〜図6を参照して説明する。
図4(a)は、従来のスライディング相関処理を用いた場合の相関値のシミュレーション結果を示し、(b)は本実施形態のフレーム同期装置30を用いた場合の相関値のシミュレーション結果を示す。横軸はサンプル数(すなわち時間)、縦軸は正規化された相関値の振幅を示す。これらのシミュレーションでは、信号対ノイズ比(SNR)を10dBとし、周波数エラーをサブキャリア間隔の0.5倍とした。
図4(a)に示すように、従来のスライディング相関処理の場合、ノイズのピークレベルが0.1〜0.2であるのに対し、フレーム先頭位置を示すピークレベルは、0.6程度であり、ノイズレベルとの差異が比較的小さい。
これに対し、図4(b)に示すように、本実施形態では、ノイズのピークレベルが0.1〜0.2に対し、フレーム先頭位置を示すピークレベルは0.9程度あり、ノイズレベルとの差異が従来と比べて大きくなっている。
この結果は、前述したように、従来のスライディング相関処理では1同期ワードについて1回相関処理を行っていたのに対し、本実施形態では、受信データ列r(k)と参照データ列s(k)とから複素共役積データ列z(k)を生成し(第1の相関処理)、得られた複素共役積データ列z(k)の先頭側データ領域の各データと末尾側データ領域の各データとの相関演算(第2の相関処理)を行う構成となっていることから得られたものである。
図5(a)は、周波数オフセットに対する相関値のシミュレーション結果(ノイズ無し)を示し、図5(b)は、周波数オフセットに対する相関値のシミュレーション結果(ノイズ有り)を示す。横軸は周波数オフセット(周波数エラー)、縦軸は正規化された相関値の振幅を示す。図中、黒丸と白丸でプロットされた部分は、本実施形態のフレーム同期装置30によるシミュレーション結果であり、そのうち、黒丸はパラメータMが8の場合、白丸はパラメータMが96の場合を示す。また、図中、三角でプロットされた部分は、従来のスライディング相関処理によるシミュレーション結果を示す。
図5(b)は、加法性白色ガウスノイズの存在下におけるシミュレーションの結果を示している。これらのシミュレーションでは、信号対ノイズ比(SNR)を10dBとし、サンプル数(データ数)Nを128とした。
図5(a)に示すように、従来のスライディング相関処理においては、周波数オフセット(周波数エラー)がサブキャリア間隔の±1倍程度の大きさのところで、相関値の振幅が急激に減少している。これに対し、本実施形態では、周波数オフセット(周波数エラー)の大きさに関わらず、相関値の振幅はほぼ1で一定している。すなわち、本実施形態では、周波数エラーが比較的大きい場合であっても、フレーム同期を正確に行うことができる。
また、図5(b)に示すように、本実施形態では、白色ノイズの存在下においても、相関値の振幅が0.9近くで一定している。すなわち、本実施形態では、白色ノイズにほとんど影響されることなく、フレーム同期を正確に行うことができる。
しかも、図5(a)及び図5(b)から、本実施形態のフレーム同期における周波数エラーやノイズに対する耐性は、パラメータMが変わってもほとんど変わらないことも分かる。
図6(a)は、周波数オフセット(周波数エラー)に対する周波数オフセット推定値のシミュレーション結果(ノイズ無し)を示し、図6(b)は、周波数オフセットに対する周波数オフセット推定値のシミュレーション結果(白色ノイズ有り)を示す。これらのシミュレーションでは、信号対ノイズ比(SNR)=10dBとし、サンプル数(データ数)N=128とした。横軸、縦軸とも、サブキャリア間隔=1となるように正規化している。図中、実線はパラメータM=8、破線はパラメータM=96の場合を示す。
図6(a)に示すように、推定可能な周波数エラーの範囲は、パラメータMの値に依存して変わり、M=8では、サブキャリア間隔の16倍程度である。この結果から、パラメータMの値にも依るが、従来より広い範囲で周波数エラーを推定できることが分かる。しかも、図6(b)から、推定可能な周波数エラーの範囲は、白色ノイズの存在下でもほぼ変わらないことが分かる。
次に、本実施形態における測定装置10の動作について図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態におけるフレーム同期方法及び測定方法を説明するためのフローチャートである。
ユーザが操作部(図示省略)を操作することにより、参照データ列s(k)の各データが参照データ列記憶部41に、相関処理の対象となる先頭側及び末尾側データ領域を指定するパラメータMのデータがデータ領域設定部31に、先頭位置検出閾値が閾値記憶部33にそれぞれ記憶される(ステップS11)。
ダウンコンバータ21は、DUT1から入力した入力信号aをベースバンドの信号にダウンコンバートする(ステップS12)。ADC22は、ダウンコンバートされた信号をサンプリングしてアナログ値からデジタル値に変換し(ステップS13)、直交復調部23に出力する。
直交復調部23は、ADC22の出力信号をI信号成分及びQ信号成分に直交復調し、得られた直交復調信号bをフレーム同期装置30及び信号処理部50に出力する(ステップS14)。
基準データシフト部32は、直交復調信号bに含まれる複素データ系列のうち、基準とする基準データを設定する(ステップS15)。基準データは、直交復調信号bの複素データ系列において参照データ列に対して相関処理が行われる受信データ列の先頭データである。例えば、基準データシフト部32は、図2に示した直交復調信号b内のサンプルS0を基準データとして定める。
複素共役積データ列生成部42は、基準データにより規定される受信データ列r(k)と参照データ列s(k)とから、複素共役積データ列z(k)=r(k)・s(k)を生成する(ステップS16)。
データ領域設定部31は、パラメータMに基づいて、複素共役積データ列z(k)の先頭側データ領域81と末尾側データ領域82を設定する(ステップS17)。ここで、先頭側データ領域81は、複素共役積データ列z(k)の先頭データから時間軸の進行方向にN−M個のサンプル数からなるデータ領域であり、末尾側データ領域82は、複素共役積のデータ列z(k)の末尾データから時間軸の進行方向とは逆方向にN−M個のサンプル数からなるデータ領域である。
相関値算出部44は、前述の[数5]に示すとおり、複素共役積データ列z(k)の先頭側データ領域81の各データと、末尾側データ領域82の各データとの間で相関演算を行って相関値Rを算出する(ステップS18)。
先頭位置検出部34は、相関値Rの振幅値(絶対値)と先頭位置検出閾値とを比較する(ステップS19)。そして、先頭位置検出部34は、相関値Rの振幅値が先頭位置検出閾値を超えたか否かを判断する(ステップS20)。
ステップS20において、相関値Rの振幅値が先頭位置検出閾値を超えたと判断されなかった場合(ステップS20でNo)、基準データシフト部32が、基準データを1サンプル分シフトし(ステップS21)、ステップS16の処理に戻る。例えば、基準データシフト部32は、基準データを、図2に示した直交復調信号b内のサンプルS0からS1にシフトさせ、相関処理部40は、データS1を基準データとして新たな相関処理を実行する。
一方、ステップS20において、相関値Rの振幅が先頭位置検出閾値を超えたと判断された場合(ステップS20でYes)、先頭位置検出部34は、検出信号cをOFDM復調部51に出力する(ステップS22)。
OFDM復調部51は、検出信号cに基づいて、直交復調部23が出力したベースバンドの信号である直交復調信号bに対し、OFDM復調処理を行って復調信号dを生成し、測定部52に出力する(ステップS23)。OFDM復調処理では、例えば、直交復調信号bに対してFFT処理を行い、得られたFFT処理信号に対してサブキャリア復調を行う。
測定部52は、OFDM復調部51が出力した復調信号dに対し、各種信号特性の測定及び解析を行う(ステップS24)。
以上のように、本実施形態におけるフレーム同期装置30は、受信データ列r(k)と参照データ列s(k)とから複素共役積データ列z(k)を生成し(第1の相関処理)、複素共役積データ列z(k)の先頭側データ領域の各データと末尾側データ領域の各データとの相関演算(第2の相関処理)を行う構成となっている。このようにして得られた相関値の振幅は、周波数エラーの影響を受けにくく、ノイズに対する耐性も高い。したがって、本実施形態のフレーム同期装置30は、信号品質が比較的悪い場合でも、フレーム先頭位置を正確に検出することができる。
また、本実施形態における測定装置10は、フレーム同期装置30を備えているので、信号品質が比較的悪い場合でも、フレーム先頭位置を正確に検出して各種信号特性の測定及び解析を実施することができる。
(変形例)
上述の実施形態では、基準データシフト部32が基準データの位置を1サンプル(データ)ずつシフトするものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、基準データシフト部32が、基準データの位置を、第1のデータ間隔(データピッチ)でシフトし、先頭位置検出部34が、フレームの概略の先頭位置領域を推定した後に、第1のデータ間隔よりも細かい第2のデータ間隔で概略の先頭位置領域をシフトする構成とすることもできる。
具体的には、例えば、基準データシフト部32が、まず、基準データの位置を8サンプル(データ)ずつシフトし、先頭位置検出部34が、フレームの概略の先頭位置領域を推定する。次に、基準データシフト部32が、基準データの位置を1サンプル(データ)ずつシフトし、先頭位置検出部34が、フレーム先頭位置を正確に求める、という構成とする。
この構成により、本実施形態における測定装置10及びフレーム同期装置30は、フレーム先頭位置の検出処理の負荷を軽減するとともに、フレーム先頭位置を正確に検出することができる。
以上説明したように、本発明は、信号品質が比較的悪い場合でも、フレーム先頭位置を正確に検出することができるという効果を有し、フレームの先頭位置を検出するフレーム同期装置及びそれを備えた測定装置並びにフレーム同期方法及び測定方法の全体に有用である。
1 DUT
10 測定装置
11 表示部
20 受信部
21 ダウンコンバータ
22 ADC
23 直交復調部
30 フレーム同期装置
31 データ領域設定部(設定部)
32 基準データシフト部(シフト部)
33 閾値記憶部
34 先頭位置検出部(検出部)
40 相関処理部
41 参照データ列記憶部(記憶部)
42 複素共役積データ列生成部(生成部)
43 相関値算出部(算出部)
50 信号処理部
51 OFDM復調部
52 測定部
60 参照データ列
61 参照データ列の先頭位置
62 参照データ列の末尾位置
70 フレーム
71 フレームの先頭位置
72 フレームの末尾位置
73 同期データ列
74 同期データ列の先頭位置
75 同期データ列の末尾位置
76 受信データ列
80 複素共役積データ列
81 先頭側データ領域
82 末尾側データ領域
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 入出力インタフェース
a 入力信号(測定装置の入力信号)
b 直交復調信号(フレーム同期装置の入力信号)
c 検出信号
d 復調信号

Claims (6)

  1. 入力信号(b)中に既知のデータ列(73)を含むフレーム(70)の先頭位置(71)を検出するフレーム同期装置(30)であって、
    前記既知のデータ列と同一の参照データ列(60)を記憶する記憶部(41)と、
    前記入力信号のうち、基準となる基準データを定めて前記基準データを所定のデータ間隔で順次シフトするシフト部(32)と、
    前記入力信号のうち前記基準データから前記参照データ列と同一サンプル数の範囲のデータ列と、前記参照データ列とにおける各先頭データから同一番目のデータ同士の複素共役積を算出して複素共役積データ列(80)を生成する生成部(42)と、
    前記複素共役積データ列のうち、先頭データから一の方向に所定サンプル数の範囲の先頭側データ領域(81)、及び前記複素共役積データ列のうち、末尾データから前記一の方向とは逆方向に前記所定サンプル数の範囲の末尾側データ領域(82)を設定する設定部(31)と、
    前記シフト部により前記基準データが定められるごとに、前記先頭側データ領域の各データと前記末尾側データ領域の各データとの間で相関演算を行って相関値を算出する算出部(44)と、
    前記相関値に基づいて前記フレームの前記先頭位置を検出する検出部(34)と、
    を備えたことを特徴とするフレーム同期装置。
  2. 前記シフト部は、第1のデータ間隔で前記基準データを順次シフトした後に、前記第1のデータ間隔よりも狭い第2のデータ間隔で前記基準データをシフトし、
    前記検出部は、前記第1のデータ間隔に基づいて前記フレームの前記先頭位置が含まれる先頭位置領域を推定し、推定した前記先頭位置領域において前記第2のデータ間隔に基づいて前記フレームの前記先頭位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフレーム同期装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のフレーム同期装置(30)を備え、既知のデータ列を含むフレーム(70)を含んだ入力信号(a)の信号特性を測定する測定装置(10)であって、
    前記入力信号をベースバンド信号にダウンコンバートするダウンコンバータ(21)と、
    ダウンコンバートされた前記ベースバンド信号に含まれる前記フレームの先頭位置(71)を前記フレーム同期装置が検出した信号である検出信号(c)に基づいて、前記ベースバンド信号を復調して復調信号(d)を出力する復調信号出力部(51)と、
    出力された前記復調信号の信号特性を測定する測定部(12)と、
    を備えたことを特徴とする測定装置。
  4. 入力信号(b)中に既知のデータ列(73)を含むフレーム(70)の先頭位置(71)を検出するフレーム同期方法であって、
    前記既知のデータ列と同一の参照データ列(60)を記憶する記憶ステップ(S11)と、
    前記入力信号のうち、基準となる基準データを定めて前記基準データを所定のデータ間隔で順次シフトするシフトステップ(S15)と、
    前記入力信号のうち前記基準データから前記参照データ列と同一サンプル数の範囲のデータ列と、前記参照データ列とにおける各先頭データから同一番目のデータ同士の複素共役積を算出して複素共役積データ列(80)を生成する生成ステップ(S16)と、
    前記複素共役積データ列のうち、先頭データから一の方向に所定サンプル数の範囲の先頭側データ領域(81)、及び前記複素共役積データ列のうち、末尾データから前記一の方向とは逆方向に前記所定サンプル数の範囲の末尾側データ領域(82)を設定する設定ステップ(S17)と、
    前記シフトステップにより前記基準データが定められるごとに、前記先頭側データ領域の各データと前記末尾側データ領域の各データとの間で相関演算を行って相関値を算出する算出ステップ(S18)と、
    前記相関値に基づいて前記フレームの前記先頭位置を検出する検出ステップ(S22)と、
    を備えたことを特徴とするフレーム同期方法。
  5. 前記シフトステップでは、第1のデータ間隔で前記基準データを順次シフトした後に、前記第1のデータ間隔よりも狭い第2のデータ間隔で前記基準データをシフトし、
    前記検出ステップでは、前記第1のデータ間隔に基づいて前記フレームの前記先頭位置が含まれる先頭位置領域を推定し、推定した前記先頭位置領域において前記第2のデータ間隔に基づいて前記フレームの前記先頭位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のフレーム同期方法。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のフレーム同期方法を備え、既知のデータ列を含むフレーム(70)を含んだ入力信号(a)の信号特性を測定する測定方法であって、
    前記入力信号をベースバンド信号にダウンコンバートするダウンコンバートステップ(S12)と、
    ダウンコンバートされた前記ベースバンド信号に含まれる前記フレームの先頭位置(71)を前記フレーム同期方法で検出した信号である検出信号(c)に基づいて、前記ベースバンド信号を復調して復調信号(d)を出力する復調信号出力ステップ(S23)と、
    出力された前記復調信号の信号特性を測定する測定ステップ(S24)と、
    を備えたことを特徴とする測定方法。
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