JP6584371B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸ずれ検出機能付きのモータ制御装置に関する。
従来、同期機又は誘導機といった交流回転機を制御する方法として適応観測器を利用した誘起電圧に基づくセンサレス制御法が知られている。この誘起電圧に基づくセンサレス制御法は、位置センサ及び速度センサを省略することができるが、低速回転域では誘起電圧が小さくなるために誘起電圧の検出又は推定が難しく、駆動特性が低下する。このため、低速域では、交流回転機の基本周波数とは異なる周波数の電圧、電流を重畳してインダクタンスの突極性を利用した位置検出結果に基づいて制御する方式が開発されている。このようなモータ制御装置において、モータに対する負荷の急激な変動が生じると、軸ずれが発生することがある。軸ずれが発生すると、モータの回転が低下し、最終的には停止して制御不能に陥ってしまうことがあるため、軸ずれを的確に検出する技術が求められてきた。
従来技術の一例である特許文献1には、異なる速度推定器を2つ有し、各々の推定速度を比較し軸ずれを検出する技術が開示されている。特許文献1では、脱調し、速度が低下し、停止するモードを脱調と判断している。
特開2007−282389号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、脱調し、速度が低下し、停止するモードを検出することは可能であるが、急激な負荷変動によって瞬時に生じる、実際の位相に対して推定位相が180度又は360度ずれて駆動し続ける軸ずれを検出することはできない。そのため、位置を制御している場合に目標位置に到達しないことをはじめとする問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、実際の位相に対して推定位相が180度又は360度ずれて駆動し続ける軸ずれを検出可能なモータ制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のモータ制御装置は、同期モータの磁束であるモータ磁束を推定して電機子反作用推定磁束を出力するモータ磁束推定部と、前記モータ磁束推定部から入力された前記電機子反作用推定磁束から求めた前記モータ磁束の交流成分に基づいて軸ずれを検出する軸ずれ検出部とを備え、軸ずれ検出部は、モータ磁束に含まれる磁束であり、同期モータに流す電流指令が作る磁束である電機子反作用指令磁束を、電流指令を用いて演算する演算部と、電機子反作用推定磁束と演算された電機子反作用指令磁束とを用いて、モータ磁束の交流成分を求める検出部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、実際の位相に対して推定位相が180度又は360度ずれて駆動し続けるような軸ずれも検出可能なモータ制御装置を得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるモータ制御装置の一構成例を示すブロック図 図1に示す軸ずれ検出部の一構成例を示すブロック図 実施の形態2における軸ずれ検出部の一構成例を示すブロック図 実施の形態2におけるインダクタンスマップの一例を示す図 実施の形態3における軸ずれ検出部の一構成例を示すブロック図 実施の形態4における軸ずれ検出部の一構成例を示すブロック図
以下に、本発明の実施の形態にかかるモータ制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるモータ制御装置2の一構成例を示すブロック図である。図1に示すモータ制御装置2は、全体としての駆動制御はセンサレスベクトル制御であるが、低速域においては高周波重畳方式による位相推定誤差補正を行い、中速域から高速域においては高周波重畳方式による位相推定誤差補正を行うことなくセンサレスベクトル制御のみで行う。ここで、センサレスベクトル制御は、モータに位置センサを取り付けることなく、又はモータに位置センサが取り付けられていても用いることなく、モータの誘起電圧からモータの回転速度を推定し、推定した回転速度が速度指令に一致するようにモータ速度を制御する方法である。
モータ1には、回転子の内部に永久磁石を埋め込んだ埋込磁石型の同期モータを例示することができる。モータ1において、回転子の磁極が作る磁束の方向の軸、すなわち永久磁石の中心軸をd軸とし、このd軸と電気的又は磁気的に直交する軸、すなわち永久磁石間の軸をq軸とする。なお、d軸は磁束軸とも呼ばれ、q軸はトルク軸とも呼ばれる。
なお、図示していないが、d軸電流idによる鎖交磁束は、透磁率の低い磁石が途中にあるために制限されるのに対して、q軸電流iqによる鎖交磁束は、磁石よりも透磁率の高い材質中を通るので大きくなる。磁石よりも透磁率の高い材質にはケイ素鋼を例示することができる。モータ1は、その定常運転時において、d軸の磁気抵抗がq軸の磁気抵抗よりも大きくなり、d軸のインダクタンス成分Ldがq軸のインダクタンス成分Lqよりも小さくなる。すなわち、d軸のインダクタンス成分Ldに対するq軸のインダクタンス成分Lqの比である突極比Lq/Ldが1よりも大きな値となり、モータ1は、突極性を有する。
図1に示すモータ制御装置2は、モータ1に接続され、電圧印加部3と、電流検出部4と、推定部5と、軸ずれ検出部6と、制御部7とを備える。
モータ制御装置2は、通常は定常運転時におけるモータ1の突極性を利用して回転子の磁極位置を推定し、推定された磁極位置を用いてモータ1の駆動速度を制御する。また、急激な負荷変動により、瞬時的に実際位置に対して、磁極位置が180度又は360度ずれるような異常時は、軸ずれ検出部6が軸ずれを検出し、モータ1の駆動を停止する。
電圧印加部3は、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式インバータに代表される半導体電力変換器である。電圧印加部3は、制御部7の出力である3相の駆動電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に基づいて、直流電圧をPWM変調した3相の交流電圧へ変換してモータ1に印加する。
電流検出部4は、モータ1と電圧印加部3との間の電力線に実装され、この電力線からモータ1と電圧印加部3との間を流れる3相のモータ電流iu,iv,iwを検出し、制御部7へ出力する。電流検出部4には、変流器を例示することができる。なお、電流の検出は、3相のうち2相の電流のみを検出し、残りの1相の電流はモータ電流が3相平衡であることを利用して演算して求めてもよい。
制御部7は、全体としての駆動制御はセンサレスベクトル制御であるが、低速域においては高周波重畳方式による位相推定誤差補正を行い、中速域から高速域においては高周波重畳方式による位相推定誤差補正を行うことなくセンサレスベクトル制御のみで行うことで最大効率制御又は最大トルク制御を行う。制御部7は、高周波電圧発生器30と、電圧加算部31と、座標変換器32と、フィルタ33と、駆動電圧指令演算部34と、d軸電流指令演算部35と、q軸電流指令演算部36とを備える。駆動電圧指令演算部34は、電流制御器34aと、座標変換器34bとを備える。なお、指令ω*はq軸電流指令演算部36に入力されている。
高周波電圧発生器30は、d軸電流指令演算部35が演算して出力するd軸制御電流ベクトル指令id*と、速度及び位相推定部5aが出力する推定速度ωr0とを動作開始及び停止の制御信号とし、外部から入力される第1の高周波電圧指令である高周波電圧指令Vdh,Vqhに従い、駆動電圧指令演算部34内の座標変換器34bが出力する第2の高周波電圧指令である駆動制御用の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*とは電圧及び周波数が異なる高周波電圧指令Vuh,Vvh,Vwhを出力する。高周波電圧指令Vuh,Vvh,Vwhは、駆動制御用の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*とは異なる周波数であればよく、ここでは3相の高周波電圧指令としている。
電圧加算部31は、高周波電圧発生器30から出力される3相の高周波電圧指令Vuh,Vvh,Vwhを、駆動電圧指令演算部34内の座標変換器34bが出力する駆動制御用の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に重畳させた第1の駆動電圧指令Vup*,Vvp*,Vwp*を電圧印加部3に出力する。
電圧印加部3は、第1の駆動電圧指令Vup*,Vvp*,Vwp*に基づいて3相の交流電圧を生成してモータ1に印加する。このようにすると、電流検出部4にて検出されるモータ電流iu,iv,iwには、高周波電圧指令Vuh,Vvh,Vwhと同じ周波数成分の高周波電流iuh,ivh,iwhが含まれる。そして、モータ1は、突極性を有するので、回転子位置に応じてインダクタンスが変化する。そのため、高周波電流iuh,ivh,iwhの振幅は、モータ1の回転子位置に応じて変化する。
座標変換器32は、このように振幅が変化する高周波電流iuh,ivh,iwhが含まれているモータ電流iu,iv,iwを、推定位相θ0と同期して回転する回転直交2軸、すなわちd軸及びq軸上の制御電流idf,iqfに座標変換し、フィルタ33に出力する。
フィルタ33は、回転直交2軸、すなわちd軸及びq軸上の制御電流idf,iqfから、高周波電圧発生器30に外部から入力される高周波電圧指令Vdh,Vqhと同じ周波数成分の高周波電流idh,iqhを取り除いたd軸電流id及びq軸電流iqを推定部5内のモータ磁束推定部5bと、駆動電圧指令演算部34内の電流制御器34aとに出力するとともに、取り除いた高周波電流idh,iqhを推定部5内のモータ磁束推定部5bに出力する。なお、高周波電流idh,iqhの抽出に用いるフィルタには、バンドパスフィルタ及びノッチフィルタを例示することができる。
推定部5は、速度及び位相推定部5a及びモータ磁束推定部5bを備える。モータ磁束推定部5bは、制御部7内のフィルタ33が出力する、高周波電流idh,iqh及び制御電流ベクトルid,iqと、駆動電圧指令演算部34内の電流制御器34aが出力する電圧指令Vd*,Vq*とに基づいて、モータ1の電機子反作用推定磁束φsと回転子推定磁束φrを演算し、推定部5内の速度及び位相推定部5aと軸ずれ検出部6とに電機子反作用推定磁束φsを出力し、推定部5内の速度及び位相推定部5aに回転子推定磁束φrを出力する。電機子反作用とは、電機子電流が界磁巻線の作る磁束に影響を与える現象をいう。
また、速度及び位相推定部5aは、モータ磁束推定部5bから出力されたモータ1の電機子反作用推定磁束φsと回転子推定磁束φrとに基づいて、推定位相θ0及び推定速度ωr0を演算して出力する。推定位相θ0は、座標変換器32,34bと、図示していない信号ラインにより高周波電圧発生器30とに入力されている。推定速度ωr0は、d軸電流指令演算部35、q軸電流指令演算部36及び高周波電圧発生器30に入力されている。ここで、推定手法については、低速域のみ高周波重畳方式による位相推定誤差補正を行ってもよいが、これに限定されず、モータ1の回転子磁束から位置を推定するものであれば、どのような手法を適用してもよい。
軸ずれ検出部6は、d軸電流指令演算部35が演算して出力するd軸制御電流ベクトル指令id*と、推定部5内のモータ磁束推定部5bが演算して出力するモータ1の電機子反作用推定磁束φsと、モータ1のd軸のインダクタンス成分Ldとに基づいて、軸ずれ検出信号を出力する。なお、軸ずれ検出信号は出力を遮断し、又はユーザに軸ずれの発生を報知するための警報を鳴らす構成であってもよい。
図2は、図1に示す軸ずれ検出部6の一構成例を示すブロック図である。図2に示す軸ずれ検出部6は、演算部である電機子反作用指令磁束演算部61と、検出部である推定磁束交流成分検出部62と、判定部である軸ずれ判定部63とを備える。
電機子反作用指令磁束演算部61は、乗算器を用いて、モータ1のd軸のインダクタンス成分Ldとd軸制御電流ベクトル指令id*とを乗算して、d軸電機子反作用指令磁束Ldid*を演算して出力する。
推定磁束交流成分検出部62は、減算器を用いて、モータ1の電機子反作用推定磁束φsのd軸成分であるd軸電機子反作用推定磁束φdsとd軸電機子反作用指令磁束Ldid*との減算によりd軸推定磁束交流成分φds_acを演算して出力する。なお、横軸を時間とし、縦軸を推定磁束交流成分としたときに、この推定磁束交流成分のピーク幅はサンプリング間隔よりも大きい。
軸ずれが生じるとき、d軸推定磁束交流成分φds_acが生じるため、モータ1の軸ずれは、モータ磁束の交流成分であるd軸推定磁束交流成分φds_acにより判定することができる。本実施の形態1では、ノイズをはじめとする要因による誤検出を防ぐため、以下の判定により軸ずれを検出する。
軸ずれ判定部63は、d軸推定磁束交流成分φds_acと軸ずれレベル信号である軸ずれ判定レベルφds_err_lvとを用いてモータ1が軸ずれしているか否かを判定する。軸ずれ判定部63は、具体的には、K=K1として、条件式はφds_ac≧K1×Ldid*と示すように、d軸推定磁束交流成分φds_acが電機子反作用指令磁束演算部61で演算されたd軸電機子反作用指令磁束Ldid*と係数K1との積以上である場合に、軸ずれ判定部63は、モータ1が軸ずれしていると判定する。ここで、係数K1は0<K1を満たす定数であり、係数K1の値の範囲には、誤検出しないように0.25から0.5を例示することができる。軸ずれ判定部63は、一例としてコンパレータによって実現可能である。
従来、モータに対する負荷の急激な変動が生じ、軸ずれによるモータの回転停止に対する検出は行われている。しかしながら、低速域でモータに対して急激な負荷変動が生じると、瞬時的に実際の位相に対して、推定位相が180度又は360度ずれ、またモータが駆動し続けるような軸ずれは検出することができなかった。このような状態が連続的に発生すると、トルクが抜けるため負荷がかからず、又は位置を制御している場合には目標位置に到達しないといった問題が発生するため、この軸ずれを的確に検出する技術が求められている。
本実施の形態1によれば、実際の位相に対して推定位相が180度又は360度ずれて駆動し続ける軸ずれを検出可能なモータ制御装置を得ることができる。そのため、搬送装置に急峻な負荷がかかることで軸ずれし、目標位置に到達しないといった問題が発生する前に軸ずれを検出することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、軸ずれ検出部6に入力されるd軸のインダクタンス成分Ldについて飽和特性が考慮されておらず、d軸推定磁束交流成分φds_acにオフセットがのってしまう。そこで、本実施の形態2においては、d軸のインダクタンス成分Ldの飽和特性を考慮する。
図3は、実施の形態2における軸ずれ検出部6aの一構成例を示すブロック図である。図3に示すモータ制御装置は、実施の形態1におけるモータ制御装置の軸ずれ検出部6を軸ずれ検出部6aに置換したものである。図3に示す軸ずれ検出部6aは、図2に示す軸ずれ検出部6の構成に加えてインダクタンス補正部64を備える。インダクタンス補正部64は、モータ1に流す制御電流ベクトル指令id*,iq*及びd軸インダクタンス成分Ldが入力されて、q軸制御電流ベクトル指令iq*とd軸インダクタンス成分Ldとの関係又はd軸制御電流ベクトル指令id*とd軸インダクタンス成分Ldとの関係から、d軸インダクタンス成分Ldを補正して補正後d軸インダクタンス成分Ldhを出力する。なお、電機子反作用指令磁束演算部61は、乗算器を用いて、補正後d軸インダクタンス成分Ldhとd軸制御電流ベクトル指令id*とを乗算して、d軸電機子反作用指令磁束Ldh・id*を演算して出力する。本実施の形態2によれば、推定磁束交流成分のオフセットを除去することができる。
なお、インダクタンス補正部64は、記憶部を備え、この記憶部にインダクタンスマップを格納している。インダクタンス補正部64に入力されるd軸インダクタンス成分Ldは、id/iqが0Aのときのインダクタンスであり、補正後d軸インダクタンス成分Ldhはid/iqの値に応じたインダクタンスマップを用いて補正を行う。図4は、インダクタンスマップの一例を示す図である。一例として、id/iqが0のときには180mHでiqが増加していくとd軸インダクタンス成分Ldが減衰してiq=35Aで35mHとなり、補正しない場合には145mHのずれが生じることになる。インダクタンス補正部64によれば、このようなずれを補正することができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、軸ずれ回数がしきい値を超えた場合にのみ軸ずれが生じたとして軸ずれ検出信号を出力する軸ずれ検出部6bを備えるモータ制御装置について説明する。
図5は、実施の形態3における軸ずれ検出部6bの一構成例を示すブロック図である。図5に示すモータ制御装置は、実施の形態1におけるモータ制御装置の軸ずれ検出部6を軸ずれ検出部6bに置換したものである。図5に示す軸ずれ検出部6bは、インダクタンス補正部64の他に、軸ずれ回数計測部65及び軸ずれ回数比較部66を備える。軸ずれ回数計測部65は、軸ずれ判定部63が出力する軸ずれ信号が入力されて軸ずれ回数を計測して軸ずれ回数情報を出力する。軸ずれ回数比較部66は、軸ずれ回数情報が入力されて、軸ずれ回数情報と設定された軸ずれ判定しきい値回数とを比較し、軸ずれ回数情報が示す軸ずれの回数が軸ずれ判定しきい値回数以上であれば軸ずれが生じたとして軸ずれ検出信号を出力する。本実施の形態3によれば、軸ずれの発生回数が設定した回数以上である場合に軸ずれが生じたとするため、検出精度が向上する。
実施の形態4.
本実施の形態4では、軸ずれ検出時に高周波電圧を補正し、磁束推定ゲインHfの補正を行う軸ずれ検出部6cを備えるモータ制御装置について説明する。軸ずれが発生する原因は、高周波電圧のSN比の低さ及び高周波による磁束推定ゲインHfである。
モータ磁束推定部5bでは、下記の式(1),(2),(3)によってモータの磁束が推定される。
オブザーバゲインHcは、適応観測器を利用して誘起電圧に基づくセンサレス制御を行うためのオブザーバゲインである。磁束推定ゲインHfは、高周波を重畳しているときに回転子推定磁束を補正するためのオブザーバゲインである。オブザーバゲインHc及び磁束推定ゲインHfの行列の成分は増幅ゲインであり、ユーザによって設定可能な値である。
図6は、実施の形態4における軸ずれ検出部6cの一構成例を示すブロック図である。軸ずれ検出部6cは、高周波電圧補正部67及び磁束推定ゲイン補正部68を備える。高周波電圧補正部67は、軸ずれ判定部63から出力される軸ずれ信号が入力されると、高周波電圧指令Vdh,Vqhに係数K2,K3を乗算する。磁束推定ゲイン補正部68は、磁束推定ゲインHfに係数K1を乗算する。
なお、ここで各係数K1,K2,K3は1以上であり、1.05を例示することができる。そして、軸ずれ信号が入力されるたびに乗算されるため、リミットを設けるものとする。このリミットの一例は2倍である。本実施の形態4によれば、軸ずれを抑制することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 モータ、2 モータ制御装置、3 電圧印加部、4 電流検出部、5 推定部、5a 速度及び位相推定部、5b モータ磁束推定部、6,6a,6b,6c 軸ずれ検出部、7 制御部、30 高周波電圧発生器、31 電圧加算部、32,34b 座標変換器、33 フィルタ、34 駆動電圧指令演算部、34a 電流制御器、35 d軸電流指令演算部、36 q軸電流指令演算部、61 電機子反作用指令磁束演算部、62 推定磁束交流成分検出部、63 軸ずれ判定部、64 インダクタンス補正部、65 軸ずれ回数計測部、66 軸ずれ回数比較部、67 高周波電圧補正部、68 磁束推定ゲイン補正部。

Claims (6)

  1. 同期モータの磁束であるモータ磁束を推定し電機子反作用推定磁束を出力するモータ磁束推定部と、
    前記モータ磁束推定部から入力された前記電機子反作用推定磁束から求めた前記モータ磁束の交流成分に基づいて軸ずれを検出する軸ずれ検出部とを備え
    前記軸ずれ検出部は、
    前記モータ磁束に含まれる磁束であり、前記同期モータに流す電流指令が作る磁束である電機子反作用指令磁束を、前記電流指令を用いて演算する演算部と、
    前記電機子反作用推定磁束と演算された前記電機子反作用指令磁束とを用いて、前記モータ磁束の前記交流成分を求める検出部とを備えるモータ制御装置。
  2. 前記交流成分は、前記電機子反作用推定磁束と前記電機子反作用指令磁束の差であり、
    前記軸ずれ検出部は、
    記検出部により推定された前記交流成分と軸ずれレベル信号とを比較することで軸ずれを判定する判定部を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記同期モータに流す電流指令及びd軸インダクタンス成分が入力されて、補正後d軸インダクタンス成分を出力するインダクタンス補正部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記判定部が出力する軸ずれ信号が入力されて軸ずれ回数を計測して軸ずれ回数情報を出力する軸ずれ回数計測部と、
    前記軸ずれ回数情報が入力されて、前記軸ずれ回数情報と設定された軸ずれ判定しきい値回数とを比較し、前記軸ずれ回数情報が示す前記軸ずれ回数が前記軸ずれ判定しきい値回数以上であれば軸ずれが生じたとして軸ずれ検出信号を出力する軸ずれ回数比較部とを備えることを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記軸ずれ信号が入力されると重畳する高周波電圧を補正する高周波電圧補正部と、
    前記軸ずれ信号が入力されると磁束推定ゲインを補正する磁束推定ゲイン補正部とを備え、
    補正された高周波電圧及び補正された磁束推定ゲインが出力されることを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 横軸を時間とし、縦軸を前記交流成分としたときに、前記交流成分のピーク幅はサンプリング間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
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