JP6583280B2 - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Description

本開示は、通信装置および通信方法に関する。
近年、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に代表される無線LAN(Local Area Network)の普及が進んでいる。
802.11はランダムアクセス型の無線通信規格であり、802.11では、複数の通信装置が非同期に送信を行うにあたり、送信パケットの衝突による通信のスループットの低下を抑えるためにCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance)という仕組みが採用されている。具体的には、802.11に準拠する通信装置は、パケット送信が行われる前にチャネルの状態を調べ、他のパケットが検出された場合には、当該パケット送信を遅らせる。
ここで、他の通信装置から送信されるパケットを検出するために、802.11ではPLCP(Physical Layer Convergence Protocol)プリアンブルという既知の信号系列が用いられる。具体的には、受信されるパケットの信号系列と当該既知の信号系列との相関を取ることによってパケットの検出が行われる。
しかし、伝送されるコンテンツの情報量および無線LAN対応製品が増加し続けており、さらなる通信スループットの向上が望まれている。
ここで、PLCPプリアンブルは、パケットを受信するための処理、例えばパケットの開始タイミングの検出、受信側の通信装置のゲイン調整、チャネル推定、および周波数オフセットの補正等に利用される。しかし、上記の処理が行われなくてもパケットを受信可能な場合には、無駄なPLCPプリアンブルが送信され、通信のオーバヘッドが増大することになる。
これに対し、上記のPLCPプリアンブルによる通信のオーバヘッドを低減する手法がある。例えば、非特許文献1では、PLCPフォーマットとしてGreen Field Formatが定義されており、当該フォーマットのPLCPには後方互換性の確保のためのトレーニング信号が含まれない。これにより通信のオーバヘッドが低減される。
802.11 2012 IEEE Standard for Information technology−Telecommunications and information exchange between systems Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications
しかし、Green Field Formatであっても、他のトレーニング信号が含まれるため、やはり無駄なPLCPプリアンブルが送信される場合がある。
そこで、本開示では、フレームの受信処理に与える影響を抑制しながら通信のオーバヘッドを低減することが可能な、新規かつ改良された通信装置および通信方法を提案する。
本開示によれば、トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成する処理部と、前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信する通信部と、を備える通信装置が提供される。
また、本開示によれば、トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない、第2の形式のフレームを受信する通信部を備える通信装置が提供される。
また、本開示によれば、トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成することと、前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信することと、を含む通信方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、フレームの受信処理に与える影響を抑制しながら通信のオーバヘッドを低減することが可能な通信装置および通信方法が提供される。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 802.11n/acがサポートするミックスドモードのフレームフォーマットを示す図である。 802.11a/gがサポートするフレームのフォーマットを示す図である。 従来のフレーム交換シーケンスを示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る通信装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るTVSP候補時間長を示す情報を含むフレームの構成例を示す図である。 本実施形態におけるVSPフレームの例を示す図である。 本実施形態における、図6Aに示されるVSPフレームよりもPLCPが短いVSPフレームの例を示す図である。 本実施形態における、図6Bに示されるVSPフレームよりもさらにPLCPが短いVSPフレームの例を示す図である。 本実施形態に係る通信装置のPLCP選択処理を概念的に示すフローチャートである。 本実施形態に係る通信装置の受信方法選択処理を概念的に示すフローチャートである。 本実施形態に係る通信システムにおいて行われるフレーム交換シーケンスを示す図である。 本実施形態の第1の変形例に係る通信装置のPLCP選択処理を概念的に示すフローチャートである。 本開示の第2の実施形態におけるVSPフレームの使用要求を含むフレームの例を示す図である。 本実施形態に係る通信装置のPLCP指定処理およびPLCP選択処理を概念的に示すフローチャートである。 本実施形態に係る通信装置の受信方法選択処理を概念的に示すフローチャートである。 本実施形態に係る通信システムの処理の例を説明するためのフレーム交換シーケンスを示す図である。 従来の1対複数の通信で行われるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。 本開示の第3の実施形態に係る通信装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る通信装置のPLCP選択処理を概念的に示すフローチャートである。 本実施形態に係る通信システムの処理の例を説明するためのフレーム交換シーケンスを示す図である。 PLCPが独立して付加される場合における従来の通信で行われるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。 本開示の第4の実施形態に係る通信システムの処理の例を説明するためのフレーム交換シーケンスを示す図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態に係る情報システムの概要
2.第1の実施形態(自律的にPLCPを選択する例)
3.第2の実施形態(要求されるPLCPを選択する例)
4.第3の実施形態(空間分割多重通信においてPLCPを選択する例)
5.第4の実施形態(周波数分割多重通信においてPLCPを選択する例)
6.応用例
7.むすび
<1.本開示の一実施形態に係る情報システムの概要>
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る通信システムの概要について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
通信システムは、複数の通信装置10で構成される。通信装置10は、無線通信機能を有し、AP(Access Point)として動作し、または端末として動作する。以下、APとして動作する通信装置10を親機、端末として動作する通信装置10を子機とも称する。このため、通信システムでは、親機と子機との間で通信が可能である。なお、親機から子機への通信をDL(ダウンリンク)通信、子機から親機への通信をUL(アップリンク)通信とも称する。
例えば、通信システムは、図1に示したように、複数の通信装置10#0〜10#4を含み得る。親機である通信装置10#0と子機である通信装置10#1〜10#4とは、無線通信を介して接続され、直接的に互いにフレームの送受信を行う。
ここで、802.11規格では、送受信されるフレームには当該フレームの受信処理に用いられるPLCPプリアンブルが付加される。図2Aおよび図2Bを参照して、従来のフレームの構成について説明する。図2Aは、802.11a/gがサポートするフレーム(以下、レガシーモードのフレームとも称する。)のフォーマットを示す図であり、図2Bは、802.11n/acがサポートするミックスドモード(Mixed Mode)のフレームフォーマットを示す図である。
まず、レガシーモードのフレームは、図2Aに示したように、L−STF(Legacy Long Training Field)、L−LTF(Legacy Short Training Field)、およびL−SIG(Legacy Signal field)、ServiceならびにPSDU(Physical Layer Service Data Unit)で構成される。
また、ミックスドモードのフレームは、図2Bに示したように、L−STF、L−LTFおよびL−SIG、Ext−SIG、Ext−STFおよびExt−LTF、ServiceならびにPSDUで構成される。なお、Ext−STF等は、HT(High Throughput)−STFまたはVHT(Very High Throughput)−STF等であり得る。
上記のように、ミックスドモードは、レガシーモードとの後方互換性を確保するためにL−STF等のPLCPプリアンブルを有する。さらに、図3を参照して、従来のフレーム交換において利用されるPLCPについて説明する。図3は、従来のフレーム交換シーケンスを示す図である。
まず、親機は、レガシーモードの送信許可要求フレームを送信する。例えば、図3に示したように、親機10#0は、レガシーモードのPLCPが付加されたRTS(Request To Send)フレームを子機10#1および10#2に送信する。
次に、送信許可要求フレームを受信した子機は、レガシーモードの送信許可フレームを親機に送信する。例えば、図3に示したように、子機10#1は、レガシーモードのPLCPが付加されたCTS(Clear To Send)フレームを親機10#0に送信する。
次に、送信許可フレームを受信した親機は、ミックスドモードのデータフレームを子機に送信する。例えば、図3に示したように、親機10#0は、ミックスドモードのPLCPが付加されたデータフレームを子機10#1に送信する。その後は、ミックスドモードのPLCPが送信される各フレームに付加される。
このように、通信の度にPLCPプリアンブルがフレームに付加されることにより、PLCPプリアンブルを用いたフレームの受信処理が行われなくともフレームを受信可能な場合には、無駄なPLCPプリアンブルが送信されることになる。このため、通信のオーバヘッドが増大する可能性があった。
これに対し、802.11nで定義されるGreen Field Formatのフレーム(以下、グリーンフィールドモードのフレームとも称する。)は、ミックスドモードと異なり、レガシーモードとの後方互換性を確保するためのL−STF等といった信号を含まない。しかし、グリーンフィールドモードのフレームであっても、HT−STF等のPLCPプリアンブルが含まれるため、通信の効率化の余地があった。
そこで、本開示では、フレームの受信処理に与える影響を抑制しながら通信のオーバヘッドを低減することが可能な通信装置および通信方法を提案する。以下に、その詳細について説明する。なお、図1においては通信システムの一例として、通信装置10#0が親機である例を説明したが、他の通信装置10が親機であってもよく、また通信装置10#0は他の通信装置10#1〜10#4との複数のダイレクトリンクを持つ通信装置であってもよい。なお、後者の場合、上述のDLを「1機から複数機への同時送信」と、上述のULを「複数機から1機への同時送信」と読み替えられ得る。また、説明の便宜上、第1〜第4の実施形態に係る通信装置10の各々を、通信装置10−1、通信装置10−2のように、末尾に実施形態に対応する番号を付することにより区別する。
<2.第1の実施形態(自律的にPLCPを選択する例)>
以上、本開示の一実施形態に係る通信システムの概要について説明した。次に、本開示の第1の実施形態に係る通信装置10−1について説明する。本実施形態に係る通信装置10−1は、送信すべきフレームに付加されるPLCPの選択を自律的に行う。選択されるPLCPは、従来のPLCPおよび従来のPLCPよりも短縮されたPLCP(以下、VSP(Very Short PLCP)とも称する。)のいずれかである。
<2−1.通信装置の構成>
まず、図4を参照して、本開示の第1の実施形態に係る通信装置10−1の構成について説明する。図4は、本開示の第1の実施形態に係る通信装置10−1の概略的な機能構成を示すブロック図である。
通信装置10−1は、図4に示したように、データ処理部11、通信部12および制御部15を備える。まず、通信装置10−1の基本的な機能について説明する。
(基本機能)
データ処理部11は、データに対して送受信のための処理を行う。具体的には、データ処理部11は、通信上位層からのデータに基づいてフレームを生成し、生成されるフレームを後述する変復調部13に提供する。例えば、データ処理部11は、データからフレーム(またはパケット)を生成し、生成されるフレームにメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)のためのMACヘッダの付加および誤り検出符号の付加等の処理を行う。また、データ処理部11は、受信されるフレームからデータを抽出し、抽出されるデータを通信上位層に提供する。例えば、データ処理部11は、受信されるフレームについて、MACヘッダの解析、符号誤りの検出および訂正、ならびにリオーダ処理等を行うことによりデータを取得する。
通信部12は、図4に示したように、変復調部13および無線インタフェース部14を備える。
変復調部13は、フレームについて変調処理等を行う。具体的には、変復調部13は、データ処理部11から提供されるフレームについて、制御部15によって設定されるコーディングおよび変調方式等に従って、エンコード、インタリーブおよび変調を行うことによりシンボルストリームを生成する。そして、変復調部13は、生成されるシンボルストリームを無線インタフェース部14に提供する。また、変復調部13は、無線インタフェース部14から提供されるシンボルストリームについて、復調およびデコード等を行うことによりフレームを取得し、取得されるフレームをデータ処理部11または制御部15に提供する。
無線インタフェース部14は、アンテナを備え、アンテナを介して信号の送受信を行う。具体的には、無線インタフェース部14は、変復調部13から提供されるシンボルストリームに係る信号を、アナログ信号に変換し、増幅し、フィルタリングし、および周波数アップコンバートする。そして、無線インタフェース部14は、アンテナを介して、当該処理された信号を送信する。また、無線インタフェース部14は、アンテナから得られる信号について、信号送信の際と逆の処理、例えば周波数ダウンコンバートおよびデジタル信号変換等を行い、処理により得られる信号を変復調部13に提供する。
なお、無線インタフェース部14は2つ以上備えられてもよい。また、以下では、変復調部13および無線インタフェース部14をまとめて通信部12とも称する。
制御部15は、通信装置10−1の動作を全体的に制御する。具体的には、制御部15は、各機能間の情報の受け渡し、通信パラメタの設定、およびデータ処理部11におけるフレーム(またはパケット)のスケジューリング等の処理を行う。
(パラメタ決定機能)
制御部15は、PLCP選択処理において用いられるパラメタを決定する。具体的には、制御部15は、通信リンク先との通信の同期誤差が所定の範囲内に収まる時間を決定する。なお、本開示の実施形態における通信の同期の対象については後述する。
より具体的には、制御部15は、まず、通信リンクが確立される際に、通信リンクが確立された通信装置がVSPに対応する通信装置10−1であるかを判定する。例えば、制御部15は、アソシエーション(Association)の際に、アソシエーション要求または応答を利用して、VSP対応通信装置である旨を示す情報の取得を試みる。
通信リンクが確立された通信装置がVSPに対応する通信装置でないと判定される場合、制御部15は、VSPの設定をオフにする。例えば、制御部15は、通信リンク先の通信装置がVSP対応通信装置である旨の情報を取得できなかった場合、当該通信装置との通信におけるVSPの設定をオフ、例えばDisable等にセットする。なお、当該情報を取得できた場合に、制御部15は、当該通信装置との通信におけるVSPの設定をオン、例えばEnable等にセットしてもよい。
次に、制御部15は、通信の同期誤差が所定の範囲内に収まると推定される時間長(以下、TVSP候補時間長とも称する。)を算出する。ここで、通信の同期誤差とは、例えば、通信リンクが確立されている通信装置10−1との間のタイミング同期誤差、当該通信装置10−1との間の周波数同期誤差、および当該通信装置10−1との間のチャネル推定誤差を意味する。そして、制御部15は、通信リンクが確立されている通信装置10−1との間のタイミング同期誤差が所定の範囲内に収まると判定される時間長、当該通信装置10−1との間の周波数同期誤差が所定の範囲内に収まると判定される時間長、および当該通信装置10−1との間のチャネル推定誤差が所定の範囲内に収まると判定される時間長を算出する。なお、制御部15は、上記の時間長の一部のみを、TVSP候補時間長として算出してもよい。
次に、制御部15は、算出されるTVSP候補時間長を通信リンクが確立された通信装置と共有する。例えば、制御部15は、データ処理部11に、算出されたTVSP候補時間長の各々を示す情報を含むフレーム(以下、TVSP交換フレームとも称する。)を生成させ、通信部12に、当該TVSP交換フレームを当該通信装置に送信させる。さらに、図5を参照して、当該TVSP候補時間長の共有に用いられるTVSP交換フレームについて説明する。図5は、本実施形態に係るTVSP候補時間長を示す情報を含むTVSP交換フレームの構成例を示す図である。
VSP交換フレームは、図5に示したように、PLCP、MACヘッダ、フレーム本体、およびFCS(Frame Check Sequence)で構成され、TVSP候補時間長を示す情報はフレーム本体に格納され得る。例えば、TVSP候補時間長を示す情報は、Action Category、Action ID(Identification)、およびMy TVSP Valueで構成され得る。Action Categoryには情報のカテゴリ、例えば「VSP」が格納され、Action IDには当該カテゴリ内での情報の種類、例えば「VSP Condition Notify」が格納され、My TVSP Valueには当該情報の値、すなわちTVSP候補時間長を示す情報が格納される。
図4を参照して本実施形態に係る通信装置10−1の構成の説明に戻ると、次に、制御部15は、通信リンクが確立された通信装置から受信される時間長の各々および算出された時間長の各々に基づいて、通信の同期誤差が所定の範囲内に収まる時間を決定する。例えば、制御部15は、受信されたフレームに含まれる情報の示す時間長の各々および算出された時間長の各々のうち、他の時間長よりも短い時間長を、後述するPLCP選択処理において利用される所定の時間TVSPとして選択する。
(PLCP選択機能)
制御部15は、処理部の一部として、送信されるフレームに付加されるPLCPの選択を行う。具体的には、制御部15は、第1の形式のフレームとして、トレーニング信号を含むフレーム、または第2の形式のフレームとして、当該トレーニング信号のうちの少なくとも一部を含まないフレームが生成されるようにPLCPの選択を行う。例えば、制御部15は、従来のPLCPまたはVSPのいずれかを選択する。
より具体的には、制御部15は、第1の条件としての、フレームの送信時間に係る条件が満たされる場合、VSPを選択する。例えば、制御部15は、送信すべきフレームの送信時刻が従来のPLCPの付加されたフレーム(以下、オリジナルフレームとも称する。)の送信から所定の時間経過前である場合でかつ、当該送信すべきフレームの送信時刻が送信すべきフレームの宛先にとって既知である場合、VSPを選択する。なお、当該送信時刻は時間的な幅を有していてもよい。
データ処理部11は、制御部15によって選択されるPLCPに基づいてフレームを生成する。具体的には、データ処理部11は、オリジナルフレームまたはVSPの付加されたフレーム(以下、VSPフレームとも称する。)のいずれかを生成する。さらに、図6Aおよび図6Bを参照して、データ処理部11のVSPフレーム生成処理について説明する。図6Aは、本実施形態におけるVSPフレームの例を示す図であり、図6Bは、図6Aに示されるVSPフレームよりもPLCPが短いVSPフレームの例を示す図である。また、図6Cは、図6Bに示されるVSPフレームよりもさらにPLCPが短いVSPフレームの例を示す図である。
データ処理部11は、後方互換性のためのトレーニング信号が含まれないフレームを生成する。例えば、データ処理部11は、レガシーモードのフレームを送信した後、当該レガシーモードのフレームの送信先にフレームを送信する場合、図6Aに示したようなL−STF等が含まれない、L−SIG、Ext−SIG、Ext−STF、Ext−LTFおよびServiceからなるPLCP(以下、VSP1とも称する。)ならびにPSDUで構成されるVSPフレーム(以下、VSP1フレームとも称する。)を生成する。
また、データ処理部11は、フレームのデータ部に係る情報を有する信号と当該データ部とで構成されるフレームを生成する。例えば、データ処理部11は、ミックスドモードのフレームまたはVSP1フレームが送信された後、これらのフレームの送信先にさらにフレームが送信される場合、図6Bに示したようなL−STF等またはExt−STF等のトレーニング信号の全てが含まれない、SIGおよびServiceからなるPLCP(以下、VSP2とも称する。)ならびにPSDUで構成されるVSPフレーム(以下、VSP2フレームとも称する。)を生成する。
また、データ処理部11は、フレームのデータ部のみで構成されるフレームを生成する。例えば、データ処理部11は、ミックスドモードのフレームまたはVSP1フレームが送信された後、これらのフレームの送信先にさらにフレームが送信される場合、図6Cに示したようなL−STF等またはExt−STF等のトレーニング信号の全てが含まれず、かつ、SIGも含まれない、ServiceのみからなるPLCP(以下、VSP3とも称する。)およびPSDUで構成されるVSPフレーム(以下、VSP3フレームとも称する。)を生成する。
(受信方法選択機能)
通信部12は、第1の形式のフレームとしてのトレーニング信号を含むフレーム、および当該トレーニング信号のうちの少なくとも一部を含まない第2の形式のフレームとしてのフレームを受信する。具体的には、通信部12は、オリジナルフレームおよびVSPフレームの受信処理を行う。また、通信部12は、オリジナルフレームの受信から所定の時間が経過すると、オリジナルフレームのみを受信する。
<2−2.通信装置の処理>
次に、図7〜図9を参照して、本実施形態における通信装置10−1の処理について説明する。
(PLCP選択処理)
まず、図7を参照して、PLCP選択処理について説明する。図7は、本実施形態に係る通信装置10−1のPLCP選択処理を概念的に示すフローチャートである。
最初に、通信装置10−1は、送信すべきフレームの受信時刻が受信側で既知であるかを判定する(ステップS102)。具体的には、制御部15は、他の通信装置10−1から、送信すべきフレームに対する即時応答が要求されているかを判定する。例えば、制御部15は、送信すべきフレームの宛先から即時応答要求が事前に受信されているか、または当該送信先からオリジナルフレームに対する応答としてのフレームに即時応答要求が含まれているかを判定する。
また、即時応答が要求される場合、制御部15は、当該送信先からのフレームの受信から通信装置10−1の間で既知である所定の時間経過後に、通信部12にフレームを送信させる。例えば、当該所定の時間はSIFS(Short Inter Frame Space)等のIFS(Inter Frame Space)である。このため、送信すべきフレームの宛先である通信装置10−1はVSPフレームの受信時間をより正確に把握することができ、VSPフレームの受信が失敗する可能性を低下させることが可能となる。
なお、制御部15は、本ステップの処理において、他のいずれのフレームよりも後に受信されたフレームの受信から所定の時間経過後に送信すべきフレームの送信が許可されているかを判定してもよい。この場合、自装置がフレームの送信直前に受信したフレームの送信元が、送信すべきフレームの宛先と異なっていたとしても、当該宛先において送信すべきフレームの受信時刻が既知であると推定することが可能となる。
送信すべきフレームの受信時刻が受信側で既知であると判定される場合、通信装置10−1は、送信すべきフレームの宛先へのトレーニング信号の送信から所定の時間TVSPが経過したかを判定する(ステップS104)。具体的には、制御部15は、パラメタ決定処理において、通信の同期誤差が所定の範囲内に収まる時間として決定された時間TVSPが経過したかを判定する。
送信すべきフレームの宛先へのトレーニング信号の送信から所定の時間TVSPが経過していないと判定される場合、通信装置10−1は、未送信のトレーニング信号が存在するかを判定する(ステップS106)。具体的には、制御部15は、前回のフレーム送信において、送信すべきフレームの宛先にミックスドモードのフレームまたはVSP1フレームが送信されたかを判定する。
未送信のトレーニング信号が存在しないと判定される場合、通信装置10−1は、トレーニング信号を含まないPLCP(VSP2)またはServiceのみのPLCP(VSP3)を送信すべきフレームに付加する(ステップS108)。具体的には、制御部15は、前回のフレーム送信において、送信すべきフレームの宛先にミックスドモードのフレームまたはVSP1フレームが送信されたと判定される場合、VSP2を選択する。そして、データ処理部11は、VSP2が付加されるフレームを生成する。
また、VSP2を選択するための条件が満たされ、かつ、送信すべきフレームのデータ部に係る情報が一意に定まる場合には、制御部15はVSP3を選択してもよい。例えば、送信すべきフレームのデータ部に係る情報が自装置と送信すべきフレームの宛先との間で事前に共有されている場合に、制御部15はVSP3を選択する。この場合、データ処理部11は、VSP3が付加されるフレームを生成する。
未送信のトレーニング信号が存在すると判定される場合、通信装置10−1は、未送信のトレーニング信号を含むPLCP(VSP1)を送信すべきフレームに付加する(ステップS110)。具体的には、制御部15は、前回のフレーム送信において、送信すべきフレームの宛先にレガシーモードのフレームが送信されたと判定される場合、VSP1を選択する。そして、データ処理部11は、VSP1が付加されるフレームを生成する。
なお、ステップS102にて、送信すべきフレームの受信時刻が受信側で既知でないと判定される場合、またはステップS104にて、送信すべきフレームの宛先へのトレーニング信号の送信から所定の時間TVSPが経過したと判定される場合は、通信装置10−1は、従来のPLCPを送信すべきフレームに付加する(ステップS112)。具体的には、制御部15は、レガシーモードまたはミックスドモードを選択し、データ処理部11は、ミックスドモードのフレームを生成する。
(受信方法選択処理)
続いて、図8を参照して、受信方法選択処理について説明する。図8は、本実施形態に係る通信装置10−1の受信方法選択処理を概念的に示すフローチャートである。
まず、通信装置10−1は、VSP対応装置からのフレームの受信から所定の時間TVSPが経過したかを判定する(ステップS202)。具体的には、制御部15は、VSP設定がDisableでない通信に係る通信装置10−1からのフレームの受信からTVSPが経過したかを判定する。
VSP対応装置からのフレームの受信から所定の時間TVSPが経過したと判定される場合、通信装置10−1は、従来のPLCPを含むフレームのみを待ち受ける(ステップS204)。具体的には、制御部15は、VSP設定がDisableでない通信に係る通信装置10−1からのフレームの受信からTVSPが経過したと判定される場合、通信部12の状態を、従来のPLCPを含むフレームの受信処理のみを行う状態に遷移させる。なお、通信部12は、従来のPLCPを含むフレームの受信処理のみを行う状態でVSPフレームが受信された場合、フレームフォーマットが異なるため、当該VSPフレームの受信処理は行われない。
VSP対応装置からのフレームの受信から所定の時間TVSPが経過していないと判定される場合、通信装置10−1は、従来のPLCPを含むフレームおよびVSPを含むフレームの両方を待ち受ける(ステップS206)。具体的には、制御部15は、VSP設定がDisableでない通信に係る通信装置10−1からのフレームの受信からTVSPが経過していないと判定される場合、通信部12の状態を、VSPを含むフレームの受信処理を行う状態に遷移させる。なお、VSPフレームの受信処理には、受信済みのトレーニング信号により得られる情報、例えばチャネル推定値(ゲイン設定値を含む。)等が利用される。
(通信の具体例)
続いて、図9を参照して、図7および図8の処理により行われる通信の具体例を説明する。図9は、本実施形態に係る通信システムにおいて行われるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。
まず、親機10−1#0は、子機10−1#1および10−1#2にレガシーモードの送信許可要求フレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−1#1は、親機10−1#0にレガシーモードの送信許可フレームを送信する。なお、レガシーモードの代わりにミックスドモードが選択されてもよい。
次に、送信許可フレームを受信した親機10−1#0は、子機10−1#1にVSP1フレームであるデータフレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−1#1は、親機10−1#0にVSP1フレームであるACKフレームを送信する。
次に、親機10−1#0は、子機10−1#2にミックスドモードのフレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−1#2は、親機10−1#0にミックスドモードのACKフレームを送信する。なお、ミックスドモードのフレームの代わりにレガシーモードのフレームが送信されてもよいが、この例ではミックスドモードのフレームが送信される場合について説明する。
次に、親機10−1#0は、子機10−1#1にVSP2フレームであるデータフレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−1#1は、親機10−1#0にVSP2フレームであるACKフレームを送信する。ここで、親機10−1#0および子機10−1#1の間で送受信されるオリジナルフレームおよびVSPフレームは、他の通信装置10−1にも受信される。そのため、子機10−1#1は、子機10−1#2から親機10−1#0に向けて送信されるACKフレームを受信することにより、親機10−1#0から送信される子機10−1#1向けのデータフレームの受信時刻を把握可能である。
次に、親機10−1#0は、子機10−1#2にVSP2フレームであるデータフレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−1#2は、親機10−1#0にVSP2フレームであるACKフレームを送信する。
このように、本開示の第1の実施形態によれば、通信装置10−1は、トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または当該トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成し、第1の形式のフレームまたは第2の形式のフレームを送信する。また、通信装置10−1は、トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または当該トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない、第2の形式のフレームを受信する。このため、既に送信されたトレーニング信号がPLCPに含められないことにより、フレームの受信処理に与える影響を抑制しながら通信のオーバヘッドを低減することが可能となる。
また、上記のトレーニング信号のうちの少なくとも一部は、後方互換性のためのトレーニング信号を含む。このため、例えば、後方互換性のためのトレーニング信号を含むミックスドモードのフレームを利用する場合に、既にレガシーモードのフレームが送信されたときにはPLCPが短縮され、通信オーバヘッドを低減させることが可能となる。
また、上記の第2の形式のフレームは、フレームのデータ部に係る情報を有する信号と前記データ部とで構成され、トレーニング信号を含まない。このため、トレーニング信号が含まれないことにより、PLCPをさらに短縮することができ、通信オーバヘッドのさらなる低減が可能となる。
また、上記の第2の形式のフレームは、フレームのデータ部のみで構成され、当該データ部に係る情報を有する信号およびトレーニング信号を含まない。このため、PLCPがさらに短縮されることにより、通信オーバヘッドをさらに削減することが可能となる。
また、通信装置10−1は、送信すべきフレームの送信時間に係る第1の条件が満たされる場合に第2の形式のフレームを選択する。このため、VSPフレームの受信成功率が向上されるように上記の条件が設定されることにより、VSPフレームの受信失敗を抑制し、無線通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
また、上記の第1の条件は、送信すべきフレームの送信時間が、送信すべきフレームの宛先に対する第1の形式のフレームの送信から所定の時間の経過前であることを含む。このため、時間の経過によって通信状況が変化し、受信済みのトレーニング信号を利用することが好ましくない状態になった場合には、VSPフレームが送信されないことにより、VSPフレームの受信成功率の低下を抑制することが可能となる。
また、上記の所定の時間は、通信の同期誤差が所定の範囲内に収まる時間であることを含む。このため、通信成功率が維持される時間内にVSPフレームが送信されることにより、VSPフレームの受信成功率の低下をさらに抑制することが可能となる。
また、上記の所定の時間は、第1の形式のフレームの送信先または自装置で決定される時間のうちの他方よりも短い時間であることを含む。このため、通信装置間の双方において通信の同期誤差が許容範囲内であるように、VSPフレームが送信されるための条件が設定されることにより、VSPフレームの受信成功率の低下をさらに抑制することが可能となる。
また、上記の第1の条件は、送信すべきフレームの送信時間が送信すべきフレームの宛先にとって既知であることを含む。このため、VSPフレームを受信する通信装置10−1はVSPフレームの受信処理が可能な状態で待ち受けることができ、VSPフレームの受信失敗の発生を抑制することが可能となる。
また、上記の第1の条件は、第1の形式のフレームおよび第2の形式のフレームが第1の形式のフレームの送信先以外の他の通信装置にも受信されることを含む。このため、通信中でない通信装置10−1は、別途に送信タイミングを通知する通信が行われることなく、自装置にフレームが送信されるタイミングを把握することができ、VSPフレームの受信失敗の発生を抑制しながら通信を効率化することが可能となる。
また、上記の既知であることは、他のいずれのフレームよりも後に受信されたフレームの受信から所定の時間経過後に送信すべきフレームの送信が許可されていることを含む。このため、送信すべきフレームの宛先である通信装置10−1はVSPフレームの受信時間をより正確に把握することができ、VSPフレームの受信が失敗する可能性を低下させることが可能となる。
また、上記の既知であることは、他の通信装置から受信されるフレームが即時応答の要求を示すことを含む。このため、交換されるフレームの送信時刻がより正確に把握されることにより、VSPフレームの受信失敗の発生をさらに抑制することが可能となる。
また、通信装置10−1は、フレームの受信から所定の時間が経過すると、第1の形式のフレームのみを受信する。このため、受信済みのトレーニング信号を利用することが好ましくない状態においてはVSPフレームの受信処理が行われないことにより、受信処理に係る負荷が低減され、通信装置10−1の電力消費を抑制することが可能となる。なお、通信装置10−1は、常にオリジナルフレームおよびVSPフレームの両方を待ち受けてもよい。この場合、待ち受け処理の切り替えが行われないことにより、処理を簡素化することが可能となる。
<2−3.変形例>
以上、本開示の第1の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の第1および第2の変形例について説明する。
(第1の変形例)
本実施形態の第1の変形例として、VSPフレームは、上述したフレームの送信時間に係る第1の条件が満たされる場合で、かつ送信すべきフレームの宛先および自装置以外の通信装置10−1がフレームを送信しない状態である場合に送信されてもよい。また、VSPフレームは、上述したフレームの送信時間に係る第1の条件が満たされる場合で、かつ送信されるフレームの送信期間長が閾値以下である場合に送信されてもよい。図10を参照して、本変形例のおける通信装置10−1の処理について説明する。図10は、本実施形態の第1の変形例に係る通信装置10−1のPLCP選択処理を概念的に示すフローチャートである。なお、第1の実施形態に係る処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
まず、通信装置10−1は、送信すべきフレームの受信時刻は受信側で既知であるかを判定する(ステップS302)。
送信すべきフレームの受信時刻は受信側で既知であると判定される場合、通信装置10−1は、送信すべきフレームの送信期間長が閾値以下であるかを判定する(ステップS304)。具体的には、制御部15は、送信すべきフレームのうちのPLCP部分以外、すなわちPLCPプリアンブルおよびPLCPヘッダ以外の送信期間長が閾値以下であるかを判定する。なお、制御部15は、送信期間長の代わりにデータ長、例えばバイト(Byte)長を用いて判定してもよい。
送信すべきフレームの送信期間長が閾値以下であると判定される場合、通信装置10−1は、送信すべきフレームの宛先および自装置以外の通信装置10−1のフレーム送信を抑制させるための信号の示す送信抑制期間中であるかを判定する(ステップS306)。具体的には、制御部15は、送信すべきフレームの送信以前に、送信許可要求フレームおよび当該送信許可要求フレームに対する送信許可フレームが交換されたかを判定する。例えば、制御部15は、RTSフレームを送信し、当該RTSフレームへの応答として自装置に送信を許可する旨のCTSフレームが受信されたかを判定する。この場合、自装置以外のCTSフレームを受信する他の通信装置10−1においてはNAV(Network Allocation Vector)が設定されるため、NAVが有効な期間中においては他の通信装置10−1のフレーム送信が抑制される。また、本開示の実施形態におけるNAVの設定は、RTSフレームおよびCTSフレーム以外のフレーム交換によって行われてもよい。例えば、RTSフレームおよびCTSフレームの代わりに、それぞれDATAフレーム(QoS(Quality of Service)
DATAフレームも含む。)およびACK(Block Ackフレームも含む。)によりNAVが設定されてもよい。
送信すべきフレームの宛先および自装置以外の通信装置10−1のフレーム送信が抑制されていると判定される場合、通信装置10−1は、送信すべきフレームの宛先へのトレーニング信号の送信から所定の時間TVSPが経過したかを判定し(ステップS308)、判定結果に応じてPLCPの付加処理を行う(ステップS312、S314)。
なお、ステップS304にて、送信すべきフレームの送信期間長が閾値超過であると判定される場合、またはステップS306にて、送信すべきフレームの宛先および自装置以外の通信装置10−1のフレーム送信が抑制されていないと判定される場合は、通信装置10−1は、従来のPLCPを送信すべきフレームに付加する(ステップS316)。
このように、本実施形態の第1の変形例によれば、上述した第1の条件は、送信すべきフレームの宛先と自装置との間で交換された、送信すべきフレームの宛先および自装置以外の他の通信装置の送信を抑制するための信号の示す送信抑制期間中であることを含む。ここで、他の通信装置10−1からのフレーム送信が許可されると、親機から送信されるフレームの種類と子機の待ち受けるフレームの種類との間に不整合が生じ、VSPフレームの受信に失敗する可能性が高まる。そのため、他の通信装置10−1のフレーム送信が抑制されることにより、VSPフレームの受信成功率の低下を抑制することが可能となる。
また、通信装置10−1は、上述した第1の条件は、送信すべきフレームの送信期間長が閾値以下であることを含む。ここで、送信されるフレームの送信期間長が長い、すなわち送信されるデータ量が多くなる程、フレームの受信失敗によるリスク、例えば再送信の発生等による無線通信リソースの消費量の増加および送信期間の長期化等による影響が大きくなる。そのため、フレームの送信期間長が閾値超過の場合はVSPフレームとしてフレーム送信が行われないことにより、上記のリスクを回避することが可能となる。
(第2の変形例)
本実施形態の第2の変形例として、通信装置10−1は、送信すべきフレームの送信時刻が通信中の通信装置10−1以外の他の通信装置10−1にとって既知であるかを確認してもよい。具体的には、制御部15は、通信部12に、送信許可要求を他の通信装置10−1に送信させ、当該他の通信装置10−1から、送信許可要求に対する送信許可が受信される場合、当該他の通信装置10−1にとって送信すべきフレームの送信時刻が既知であると判定する。
例えば、制御部15は、PLCP選択処理を行う前に、通信部12に他の通信装置10−1に向けてRTSフレームを送信させる。そして、制御部15は、当該RTSフレームの応答としてCTSフレームが受信される場合、送信すべきフレームの送信時刻が当該CTSフレームの送信先にとって既知であると判定する。
このように、本実施形態の第2の変形例によれば、通信装置10−1は、送信許可要求を他の通信装置に送信し、上述の第1の条件は、当該他の通信装置から送信許可要求に対する送信許可が受信されたことを含む。このため、他の通信装置10−1がVSPフレームの送信タイミングを把握できず、VSPフレームを待ち受けていない状態において、VSPフレームが当該他の通信装置10−1に送信され、VSPフレームの受信に失敗することを抑制することが可能となる。
<3.第2の実施形態(要求されるPLCPを選択する例)>
以上、本開示の第1の実施形態に係る通信装置10−1について説明した。次に、本開示の第2の実施形態に係る通信装置10−2について説明する。本実施形態に係る通信装置10−2は、通信相手からの要求に基づいて、送信すべきフレームに付加されるPLCPを選択する。
<3−1.通信装置の構成>
通信装置10−2の機能構成は第1の実施形態に係る機能構成と実質的に同一であるが、データ処理部11、通信部12および制御部15の機能が一部異なる。なお、第1の実施形態の機能と実質的に同一である機能については説明を省略する。
(PLCP指定機能)
制御部15は、通信先から自装置に対して送信されるフレームに付加されるべきPLCPを指定する。具体的には、制御部15は、第2の条件としてのフレームの送信時間に係るある条件に基づいてVSPフレームの使用要求に係る決定を行う。
例えば、制御部15は、使用要求に係る情報を含むフレームの送信時刻がオリジナルフレームの受信から所定の時間の経過前である場合でかつ、使用要求に係る情報を含むフレームへの応答として受信されるフレームの送信時刻が自装置にとって既知である場合、VSPフレームの送信を要求することを決定する。また、制御部15は、VSPフレームの使用要求の有無についての決定の際に、VSPフレームの種類、すなわちVSP1、VSP2またはVSP3を決定する。
データ処理部11は、VSPフレームの使用要求を含むフレームを生成する。具体的には、データ処理部11は、制御部15によって決定されるVSPフレームの使用要求の有無およびVSPフレームの種類を示す情報を含むフレームを生成する。さらに、図11を参照して、VSPフレームの使用要求を含むフレームについて説明する。図11は、本実施形態におけるVSPフレームの使用要求を含むフレームの例を示す図である。
データ処理部11は、使用要求の有無および種類を示す情報を含むフレームを生成する。例えば、使用要求に係る情報は、使用要求の有無および種類を示すフラグ(以下、使用要求フラグとも称する。)、例えば図11に示されるVSP reqであり、フレームのServiceフィールドに格納され得る。なお、使用要求フラグの格納場所は、これに限定されず、他のフィールド、例えばSIGNALフィールド、MACヘッダのReserveフィールド、またはその他専用に設けられるフィールドに格納されてもよい。また、使用要求フラグは、例えば値が0である場合に使用要求がない旨を示し、値が1である場合にVSP1フレームを要求し、値が2である場合にVSP2フレームを要求し、値が3である場合にVSP3フレームを要求する旨を示す。
(PLCP選択機能)
制御部15は、受信されるフレームに含まれる使用要求に係る情報に基づいてPLCPを選択する。具体的には、制御部15は、当該送信すべきフレームの送信時刻が送信すべきフレームの宛先にとって既知である場合でかつ、受信された使用要求に係る情報がVSPフレームの送信を要求する旨を示す場合、VSPを選択する。なお、使用要求に係る情報の示すVSPの種類に基づいてVSP1、VSP2またはVSP3が選択される。
(受信方法選択機能)
通信部12は、制御部15によって決定される使用要求に対応するように、当該使用要求に基づいて送信されるフレームの受信処理を選択する。具体的には、通信部12は、送信されたフレームに含められた使用要求に係る情報の示す種類のフレームを待ち受ける。例えば、通信部12は、使用要求フラグの値が0である場合はオリジナルフレームを待ち受け、値が1である場合はVSP1フレームを待ち受け、値が2である場合はVSP2フレームを待ち受け、値が3である場合にVSP3フレームを待ち受ける。
<3−2.通信装置の処理>
次に、図12〜図14を参照して、本実施形態における通信装置10−2の処理について説明する。
まず、図12を参照して、PLCP指定処理およびPLCP選択処理について説明する。図12は、本実施形態に係る通信装置10−2のPLCP指定処理およびPLCP選択処理を概念的に示すフローチャートである。なお、第1の実施形態の処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
(PLCP指定処理)
最初に、通信装置10−2は、送信すべきフレームに対する応答フレームの受信時刻が既知であるかを判定する(ステップS402)。具体的には、制御部15は、送信すべきフレームの送信先に即時応答要求を送信したかを判定する。なお、通信装置10−2の各々において即時応答が共通の固定的な設定である場合は本ステップの処理が省略されてもよい。
送信すべきフレームに対する応答フレームの受信時刻が既知であると判定される場合、通信装置10−2は、送信すべきフレームの宛先および自装置以外の装置の送信が抑制されているかを判定する(ステップS404)。
送信すべきフレームの宛先および自装置以外の装置の送信が抑制されていると判定される場合、通信装置10−2は、送信すべきフレームの宛先からのトレーニング信号の受信から所定の時間TVSPが経過したかを判定する(ステップS406)。
送信すべきフレームの宛先からのトレーニング信号の受信から所定の時間TVSPが経過していないと判定される場合、通信装置10−2は、応答フレームに使用されるPLCPとしてVSPを指定する(ステップS408)。具体的には、制御部15は、未送信トレーニング信号の有無を判定し、未送信トレーニング信号が存在する場合、VSP1を選択し、使用要求フラグの値を1に指定する。未送信トレーニング信号が存在しない場合、制御部15は、VSP2を選択し、使用要求フラグの値を2に指定する。
また、VSP2を選択するための条件が満たされ、かつ、送信すべきフレームのデータ部に係る情報が、一意に定まる場合には、制御部15は、VSP3を選択し、使用要求フラグの値を3に設定してもよい。
送信すべきフレームの宛先からのトレーニング信号の受信から所定の時間TVSPが経過したと判定される場合、通信装置10−2は、応答フレームに使用されるPLCPとして従来のPLCPを指定する(ステップS410)。具体的には、制御部15は、従来のPLCPを選択し、使用要求フラグの値を0に指定する。
(PLCP選択処理)
続いて、通信装置10−2は、送信すべきフレームの受信時刻が受信側で既知であるかを判定する(ステップS412)。
送信すべきフレームの受信時刻が受信側で既知であると判定される場合、通信装置10−2は、送信すべきフレームの宛先から直前に受信されたフレームにおいてVSPが指定されているかを判定する(ステップS414)。具体的には、制御部15は、本ステップの処理前であっていずれの他の受信フレームよりも遅くに受信されたフレームの使用要求フラグを取得し、当該使用要求フラグの値が0であるかを判定する。
送信すべきフレームの宛先から直前に受信されたフレームにおいてVSPが指定されていると判定される場合、通信装置10−2は、当該受信されたフレームにおいて指定されたVSPをフレームに付加する(ステップS416)。具体的には、制御部15は、使用要求フラグの値が0でないと判定される場合、当該使用要求フラグで指定される値に対応するVSPを選択する。例えば、制御部15は、使用要求フラグの値が1である場合はVSP1を選択し、当該値が2である場合はVSP2を選択し、当該値が3である場合はVSP3を選択する。そして、データ処理部11は、制御部15によって選択されたVSPを送信すべきフレームに付加する。
送信すべきフレームの宛先から直前に受信されたフレームにおいてVSPが指定されていないと判定される場合、通信装置10−2は、従来のPLCPを送信すべきフレームに付加する(ステップS418)。具体的には、制御部15は、使用要求フラグの値が0であると判定される場合、従来のPLCPを選択する。例えば、制御部15は、使用要求フラグの値が0である場合、レガシーモードまたはミックスドモードのPLCPを選択する。そして、データ処理部11は、制御部15によって選択されたPLCPを送信すべきフレームに付加する。
(受信方法選択処理)
続いて、図13を参照して、受信方法選択処理について説明する。図13は、本実施形態に係る通信装置10−2の受信方法選択処理を概念的に示すフローチャートである。
まず、通信装置10−2は、応答フレームに使用されるPLCPとしてVSPが指定されたフレームが送信されたかを判定する(ステップS502)。具体的には、制御部15は、送信されたフレームに含まれる使用要求フラグの値が0に指定されたかを判定する。
応答フレームに使用されるPLCPとしてVSPが指定されたフレームが送信されていないと判定される場合、通信装置10−2は、従来のPLCPを含むフレームのみを待ち受ける(ステップS504)。具体的には、制御部15は、使用要求フラグの値が0に指定されたと判定される場合、通信部12の状態を、従来のPLCPを含むフレームの受信処理を行う状態に遷移させる。
応答フレームに使用されるPLCPとしてVSPが指定されたフレームが送信されたと判定される場合、通信装置10−2は、当該送信フレームにて指定されたVSPを含むフレームのみを待ち受ける(ステップS506)。具体的には、制御部15は、使用要求フラグの値が1に設定されたと判定される場合、通信部12の状態を、VSP1を含むフレームの受信処理を行う状態に遷移させる。また、制御部15は、使用要求フラグの値が2に設定されたと判定される場合、通信部12の状態を、VSP2を含むフレームの受信処理を行う状態に遷移させる。また、制御部15は、使用要求フラグの値が3に設定されたと判定される場合、通信部12の状態を、VSP3を含むフレームの受信処理を行う状態に遷移させる。なお、VSPフレームの受信処理の際には、受信済みのトレーニング信号により得られる情報、例えばチャネル推定値(ゲイン設定値を含む。)等が利用される。
(通信の具体例)
続いて、図14を参照して、図12および図13の処理により行われる通信の具体例を説明する。図14は、本実施形態に係る通信システムにおいて行われるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。なお、第1の実施形態の処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
まず、親機10−2#0は、子機10−2#1および10−2#2に、値が0の使用要求フラグを含むレガシーモードの送信許可要求フレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−2#1は、親機10−2#0に、値が1の使用要求フラグを含むレガシーモードの送信許可フレームを送信する。
次に、値が1の使用要求フラグを含む送信許可フレームを受信した親機10−2#0は、子機10−2#1に、値が1の使用要求フラグを含むVSP1フレームであるデータフレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−2#1は、親機10−2#0に、値が2の使用要求フラグを含むVSP1フレームであるACKフレームを送信する。
次に、親機10−2#0は、子機10−2#2に、値が0の使用要求フラグを含むミックスドモードのフレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−2#2は、親機10−2#0に、値が2の使用要求フラグを含むミックスドモードのACKフレームを送信する。
次に、親機10−2#0は、子機10−2#1に、値が2の使用要求フラグを含むVSP2フレームであるデータフレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−2#1は、親機10−2#0に、値が2の使用要求フラグを含むVSP2フレームであるACKフレームを送信する。
次に、親機10−2#0は、子機10−2#2に、値が2の使用要求フラグを含むVSP2フレームであるデータフレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−2#2は、親機10−2#0に、値が2の使用要求フラグを含むVSP2フレームであるACKフレームを送信する。
このように、本開示の第2の実施形態によれば、通信装置10−2は、VSPフレームの使用要求を含むフレームが受信される場合にVSPフレームを送信する。このため、受信側から通知される使用要求に基づいてPLCPが選択されることにより、送信側の判断によってPLCPが選択される場合よりも適したPLCPが選択され、PLCPの誤選択によるフレームの受信失敗の発生を抑制することが可能となる。
また、通信装置10−2は、フレームの送信時間に係る第2の条件が満たされる場合に送信される、当該第2の形式のフレームの使用要求を含むフレームを受信する。このため、使用要求が送信されるための条件がVSPフレームの受信成功率が向上されるように設定されることにより、VSPフレームの受信失敗を抑制し、無線通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
また、第2の条件は、使用要求を含むフレームの送信時間が、当該使用要求を含むフレームの宛先からの第1の形式のフレームの受信から所定の時間の経過前であること、および当該使用要求を含むフレームへの応答として受信されるフレームの送信時間が当該使用要求を含むフレームの送信元にとって既知であること、を含む。このため、使用要求がVSPフレームの受信成功率が他の状況よりも高くなる状況において送信されることにより、VSPフレームの受信失敗の発生を抑制することが可能となる。
また、送信されたフレームに含まれる使用要求に基づいて、第1の形式のフレームまたは第2の形式のフレームのうちのいずれの形式のフレームを受信するかを選択し、選択された形式のフレームを受信する。このため、自装置が要求したPLCPフォーマットのフレームのみが待ち受けられることにより、フレームの受信失敗が発生する可能性を低下させ、通信効率を向上させることが可能となる。
なお、上記では、VSPフレームの使用要求の有無がフラグにより示される例を説明したが、当該使用要求の有無は、フレームに使用要求に係る情報が含まれるかどうかによって示されてもよい。
<4.第3の実施形態(空間分割多重通信においてPLCPを選択する例)>
以上、本開示の第2の実施形態に係る通信装置10−2について説明した。次に、本開示の第3の実施形態に係る通信装置10−3について説明する。第1および第2の実施形態では、通信装置間における1対1の通信が適用対象であったが、本実施形態では、1対複数の通信が適用対象となる。まず、図15を参照して、従来の1対複数の通信について説明する。図15は、従来の1対複数の通信で行われるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。
まず、親機は、レガシーモードの送信許可要求フレームを送信する。例えば、図15に示したように、親機10#0は、レガシーモードのPLCPが付加されたRTSフレームを子機10#1に向けて送信する。
次に、送信許可要求フレームを受信した子機は、レガシーモードの送信許可フレームを親機に送信する。例えば、図15に示したように、子機10#1は、レガシーモードのPLCPが付加されたCTSフレームを親機10#0に向けて送信する。
次に、送信許可フレームを受信した親機は、複数のデータフレームを生成し、生成される各データフレームの間で共通するミックスドモードのPLCPが付加されたデータフレームを、多重化通信を用いて子機に送信する。例えば、図15に示したように、親機10#0は、ミックスドモードのPLCPが付加された複数のデータフレームDATA#01〜DATA#04を、空間分割多重化通信を用いて子機10#1〜10#4に向けて送信する。そして、その後に交換が行われるフレームには、ミックスドモードのPLCPが付加される。
このように、1対複数の通信においても、通信の度にPLCPプリアンブルがフレームに付加されることにより、無駄なPLCPプリアンブルが送信される場合がある。さらに、複数の通信装置がフレームを送信するため、1対1の通信の場合よりも無線通信リソースの効率低下が大きくなり得る。そこで、本実施形態に係る通信装置10−3は、第1の実施形態に係る通信装置をベースとし、多重化されるフレームのPLCPとして共通するVSPを用いる。
<4−1.通信装置の構成>
まず、図16を参照して、本開示の第3の実施形態に係る通信装置10−3の構成について説明する。図16は、本開示の第3の実施形態に係る通信装置10−3の概略的な機能構成を示すブロック図である。なお、第1の実施形態と実質的に同一である構成および機能については説明を省略する。
通信部12は、図16に示したように、変復調部13、無線インタフェース部14に加えて、信号処理部16を備える。
信号処理部16は、空間分割多重通信に係る処理を行う。具体的には、信号処理部16は、変復調部13から提供されるシンボルストリームについて空間分離に係る信号処理を行い、処理により得られるシンボルストリームの各々をそれぞれ無線インタフェース部14に提供する。また、信号処理部16は、無線インタフェース部14から得られる信号に係るシンボルストリームについて空間処理、例えばシンボルストリームの分離処理等を行い、処理により得られるシンボルストリームを変復調部13に提供する。
データ処理部11は、複数のフレームを生成し、当該複数のフレームに共通するPLCPを付加する。具体的には、データ処理部11は、複数の通信装置10−3の各々宛てのフレームを生成し、当該生成されるフレームの各々について、制御部15によって選択されるPLCPを共通に付加する。
<4−2.通信装置の処理>
次に、本実施形態における通信装置10−3の処理について説明する。なお、PLCP選択処理の他は、第1の実施形態に係る処理と実質的に同一であるため、図17を参照して、PLCP選択処理についてのみ説明する。図17は、本実施形態に係る通信装置10−3のPLCP選択処理を概念的に示すフローチャートである。なお、第1の実施形態の処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
(PLCP選択処理)
まず、通信装置10−3は、送信すべきフレームの受信時刻は受信側で既知であるかを判定する(ステップS602)。
送信すべきフレームの受信時刻は受信側で既知であると判定される場合、通信装置10−3は、送信すべきフレームの宛先および自装置以外の装置の送信が抑制されているかを判定する(ステップS604)。
送信すべきフレームの宛先および自装置以外の装置の送信が抑制されていると判定される場合、通信装置10−3は、送信すべきフレームの宛先のいずれかへのトレーニング信号の送信から所定の時間TVSPが経過したかを判定する(ステップS606)。具体的には、制御部15は、送信すべきフレームの宛先である通信装置10−3の各々について、当該通信装置10−3の各々へのトレーニング信号の送信、すなわちオリジナルフレームの送信からTVSPが経過したかを判定する。なお、TVSPは、通信装置10−3との通信リンクごとに決定され、管理される。
送信すべきフレームの宛先の全てへのトレーニング信号の送信から所定の時間TVSPが経過していないと判定される場合、未送信のトレーニング信号が存在するかを判定する(ステップS608)。なお、送信すべきフレームの宛先の全てについてトレーニング信号の送信から所定の時間TVSPが経過していないと判定されない限り、制御部15はVSPを選択しない。
未送信トレーニング信号が存在しないと判定される場合、通信装置10−3は、トレーニング信号を含まないPLCPを送信すべきフレームに付加する(ステップS610)。具体的には、制御部15は、前回のフレーム送信において、送信すべきフレームの宛先にミックスドモードのフレームまたはVSP1フレームが送信されたと判定される場合、VSP2を選択する。そして、データ処理部11は、生成される複数の通信装置10−3宛てのフレームの各々にVSP2を付加する。
未送信トレーニング信号が存在すると判定される場合、通信装置10−3は、未送信トレーニングを含むPLCPを送信すべきフレームに付加する(ステップS612)。具体的には、制御部15は、前回のフレーム送信において、送信すべきフレームの宛先にレガシーモードのフレームが送信されたと判定される場合、VSP1を選択する。そして、データ処理部11は、生成される複数の通信装置10−3宛てのフレームの各々にVSP1を付加する。
なお、ステップS602およびステップS604の判断結果が偽であり、ステップS606の判断結果が真である場合、通信装置10−3は、従来のPLCPを送信すべきフレームに付加する(ステップS614)。具体的には、制御部15は、レガシーモードまたはミックスドモードを選択し、データ処理部11は、生成される複数の通信装置10−3宛てのフレームの各々にミックスドモードのPLCPを付加する。
(通信の具体例)
続いて、図18を参照して、図17の処理等により行われる通信の具体例を説明する。図18は、本実施形態に係る通信システムにおいて行われるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。なお、第1の実施形態の処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
まず、親機10−3#0は、子機10−3#1にレガシーモードの送信許可要求フレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−3#1は、親機10−3#0にレガシーモードの送信許可フレームを送信する。
次に、送信許可フレームを受信した親機10−3#0は、子機10−3#1〜10−3#4向けのデータフレームを生成し、当該データフレームに共通するミックスドモードのPLCPが付加されたフレームの各々を、空間分割多重化通信を用いて子機10−3#1〜10−3#4の各々に送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−3#1〜10−3#4の各々は、親機10−3#0にVSP1フレームであるACKフレームを送信する。なお、結果として当該ACKフレームは多重化されるため、親機10−3#0は、多重化されるACKフレームの分離処理を行うことによってACKフレームを受信する。
次に、親機10−3#0は、子機10−3#1〜10−3#4向けのデータフレームを生成し、当該データフレームに共通するVSP2が付加されたフレームの各々を、空間分割多重化通信を用いて子機10−3#1〜10−3#4の各々に送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−3#1〜10−3#4の各々は、親機10−3#0にVSP2が付加されたACKフレームを送信する。
このように、本開示の第3の実施形態によれば、通信装置10−3は、複数のVSPのフレームを生成し、空間分割多重通信を用いて当該複数のVSPフレームを送信する。このため、1対複数の通信においてもPLCPプリアンブルが短縮されることにより、通信のオーバヘッドを低減し、無線通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
<5.第4の実施形態(周波数分割多重通信においてPLCPを選択する例)>
以上、本開示の第3の実施形態に係る通信装置10−3について説明した。次に、本開示の第4の実施形態に係る通信装置10−4について説明する。第4の実施形態では、多重化されるフレームの間でPLCPが共通に付加されたが、本実施形態では、多重化されるフレームの各々についてPLCPが独立に付加される。まず、図19を参照して、PLCPが独立して付加される場合における従来の通信について説明する。図19は、PLCPが独立して付加される場合における従来の通信で行われるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。
まず、親機は、レガシーモードの送信許可要求フレームを送信する。例えば、図15に示したように、親機10#0は、レガシーモードのPLCPが付加されたRTSフレームを子機10#1に向けて送信する。
次に、送信許可要求フレームを受信した子機は、レガシーモードの送信許可フレームを親機に送信する。例えば、図15に示したように、子機10#1は、レガシーモードのPLCPが付加されたCTSフレームを親機10#0に向けて送信する。
次に、送信許可フレームを受信した親機は、複数のデータフレームを生成し、生成される各データフレームについて、それぞれ独立してミックスドモードのPLCPを付加する。そして、親機は、PLCPが付加されたデータフレームの各々を、多重化通信を用いて子機に送信する。例えば、図15に示したように、親機10#0は、ミックスドモードのPLCPがそれぞれ付加された複数のデータフレームDATA#01〜DATA#04を、周波数分割多重化通信を用いて子機10#1〜10#4に向けて送信する。そして、その後に交換が行われるフレームの各々には、ミックスドモードのPLCPが付加される。
このように、通信の度にPLCPプリアンブルがフレームに付加されることにより、無駄なPLCPプリアンブルが送信される場合がある。そこで、本実施形態に係る通信装置10−4は、第1の実施形態に係る通信装置をベースとし、多重化されるフレームの各々のPLCPとしてそれぞれ個別のVSPを用いる。
<5−1.通信装置の構成>
通信装置10−4の機能構成は第3の実施形態に係る機能構成と実質的に同一であるが、データ処理部11および通信部12の機能が一部異なる。なお、第1〜第3の実施形態の機能と実質的に同一である機能については説明を省略する。
通信部12における変復調部13および信号処理部16は、周波数分割多重化に係る処理を行う。具体的には、変復調部13は、データ処理部11から提供されるフレームをサブキャリア数に分割し、分割により得られるフレームの各々を変調する。そして、変復調部13は、変調により得られる信号を合成し、合成により得られる信号を信号処理部16に提供する。信号処理部16は、変復調部13から提供される信号にガードインターバルの追加等の処理を行い、処理により得られる信号、すなわちシンボルストリームを無線インタフェース部14に提供する。
また、信号処理部16は、無線インタフェース部14から提供される受信波に係るシンボルストリームについて、ガードインターバルの除去等の処理を行い、処理により得られる信号を変復調部13に提供する。変復調部13は、信号処理部16から提供される信号からサブキャリア信号を取り出し、サブキャリアごとに復調する。そして、変復調部13は、復調により得られるフレームを合成し、合成されるフレームをデータ処理部11に提供する。
データ処理部11は、複数のフレームを生成し、当該複数のフレームの各々についてPLCPを付加する。具体的には、データ処理部11は、複数の通信装置10−3の各々宛てのフレームを生成し、当該生成されるフレームの各々について、制御部15によって選択されるPLCPをそれぞれ付加する。
<5−2.通信装置の処理>
次に、図20を参照して、本実施形態係る通信システムにおいて行われる通信の具体例について説明する。図20は、本実施形態に係る通信システムにおいて行われるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。なお、通信装置10−4の処理フローは、第1の実施形態に係る処理と実質的に同一であるため説明を省略する。また、第1および第3の実施形態の処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
(通信の具体例)
まず、親機10−4#0は、子機10−4#1にレガシーモードの送信許可要求フレームを送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−4#1は、親機10−4#0にレガシーモードの送信許可フレームを送信する。
次に、送信許可フレームを受信した親機10−4#0は、子機10−4#1〜10−4#4向けのデータフレームを生成し、当該データフレームの各々にミックスドモードのPLCPがそれぞれ付加する。そして、親機10−4#0は、当該フレームの各々を、周波数分割多重化通信を用いて子機10−4#1〜10−4#4の各々に送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−4#1〜10−4#4の各々は、親機10−4#0にVSP1フレームであるACKフレームを送信する。
次に、親機10−4#0は、子機10−4#1〜10−4#4向けのデータフレームを生成し、当該データフレームに共通するVSP2が付加されたフレームの各々を、周波数分割多重化通信を用いて子機10−4#1〜10−4#4の各々に送信する。そして、当該フレームを受信した子機10−4#1〜10−4#4の各々は、親機10−4#0にVSP2が付加されたACKフレームを送信する。
このように、本開示の第4の実施形態によれば、通信装置10−3は、複数のVSPのフレームを生成し、周波数分割多重通信を用いて当該複数のVSPフレームを送信する。このため、PLCPプリアンブルが短縮されることにより、通信のオーバヘッドを低減し、無線通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
また、通信装置10−4は、多重化されるフレーム毎にPLCPを付加する。このため、PLCP選択処理の結果が異なる通信装置10−3宛てのフレームについて異なるPLCPが付加され得ることにより、一部のフレームがVSPの付加条件を満たさない場合に、全てのフレームに従来のPLCPが付加されるケースが低減される。そして、通信オーバヘッドの低減をさらに促進させることが可能となる。
<6.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、通信装置10のうちの子機は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、子機は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、子機は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、通信装置10のうちの親機は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、親機は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、親機は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
<6−1.第1の応用例>
図21は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図21の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図21に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図21に示したスマートフォン900において、図4を用いて説明したデータ処理部11、通信部12及び制御部15は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。例えば、制御部15が送信済みのトレーニング信号を含まないフレームを通信部12に送信させることにより、通信オーバヘッドを低減することができる。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
<6−2.第2の応用例>
図22は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図22の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図22に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図22に示したカーナビゲーション装置920において、図4を用いて説明したデータ処理部11、通信部12及び制御部15は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。例えば、制御部15が送信済みのトレーニング信号を含まないフレームを通信部12に送信させることにより、通信オーバヘッドを低減することができる。
また、無線通信インタフェース933は、上述した親機として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。その際、例えば、当該無線接続において通信オーバヘッドが低減され、通信時間が短縮されることにより、ユーザが有する端末の電力消費を抑制することができる。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<6−3.第3の応用例>
図23は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
図23に示した無線アクセスポイント950において、図4を用いて説明したデータ処理部11、通信部12及び制御部15は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。例えば、制御部15が送信済みのトレーニング信号を含まないフレームを通信部12に送信させることにより、通信オーバヘッドを低減することができる。
<7.むすび>
以上、本開示の第1の実施形態によれば、既に送信されたトレーニング信号がPLCPに含められないことにより、フレームの受信処理に与える影響を抑制しながら通信のオーバヘッドを低減することが可能となる。
また、本開示の第2の実施形態によれば、受信側から通知される使用要求に基づいてPLCPが選択されることにより、送信側の判断によってPLCPが選択される場合よりも適したPLCPが選択され、PLCPの誤選択によるフレームの受信失敗の発生を抑制することが可能となる。
また、本開示の第3の実施形態によれば、1対複数の通信においてもPLCPプリアンブルが短縮されることにより、通信のオーバヘッドを低減し、無線通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
また、本開示の第4の実施形態によれば、PLCPプリアンブルが短縮されることにより、通信のオーバヘッドを低減し、無線通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記第1および第2の実施形態では、親機から子機にフレームを送信する例を説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、Reverse Direction機能を利用して、親機からフレームを受信した子機から続けて親機にフレームが送信されるとしてもよい。
また、上記実施形態では、トレーニング信号の一部または全部が省略されたPLCP(VSP)の例としてVSP1、VSP2およびVSP3を説明したが、VSPはこれらに限定されず、フレームの受信処理が可能であるようにトレーニング信号が省略された種々のPLCPがVSPとして採用され得る。
また、上記の実施形態のフローチャートに示されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的にまたは個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成する処理部と、前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信する通信部と、を備える通信装置。
(2)前記第1のフィールドは、後方互換性のためのトレーニング信号を含む、前記(1)に記載の通信装置。
(3)前記第2の形式のフレームは、フレームのデータ部に係る情報を有する信号と前記データ部とで構成され、トレーニング信号を含まない、前記(1)に記載の通信装置。
(4)前記第2の形式のフレームは、フレームのデータ部のみで構成され、前記データ部に係る情報を有する信号およびトレーニング信号を含まない、前記(1)に記載の通信装置。
(5)前記処理部は、送信すべきフレームの送信時間に係る第1の条件が満たされる場合に前記第2の形式のフレームを選択する、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の通信装置。
(6)前記第1の条件は、送信すべきフレームの送信時間が、送信すべきフレームの宛先に対する前記第1の形式のフレームの送信から所定の時間の経過前であることを含む、前記(5)に記載の通信装置。
(7)前記所定の時間は、通信の同期誤差が所定の範囲内に収まる時間であることを含む、前記(6)に記載の通信装置。
(8)前記所定の時間は、前記第1の形式のフレームの送信先または自装置で決定される時間のうちの他方よりも短い時間であることを含む、前記(6)に記載の通信装置。
(9)前記第1の条件は、送信すべきフレームの送信時間が、送信すべきフレームの宛先にとって既知であることを含む、前記(5)〜(8)のいずれか1項に記載の通信装置。
(10)前記既知であることは、他のいずれのフレームよりも後に受信されたフレームの受信から所定の時間経過後に送信すべきフレームの送信が許可されていることを含む、前記(9)に記載の通信装置。
(11)前記既知であることは、他の通信装置から受信されるフレームが即時応答の要求を示すことを含む、前記(9)に記載の通信装置。
(12)前記第1の条件は、送信すべきフレームの宛先と自装置との間で交換された、送信すべきフレームの宛先および自装置以外の他の通信装置の送信を抑制するための信号の示す送信抑制期間中であることを含む、前記(5)〜(11)のいずれか1項に記載の通信装置。
(13)前記第1の条件は、送信すべきフレームの送信期間長が閾値以下であることを含む、前記(5)〜(12)のいずれか1項に記載の通信装置。
(14)複数の宛先に送信されるフレームが多重化される場合、前記処理部は、前記第1の条件が前記複数の宛先の全てにおいて満たされるときに、前記第2の形式のフレームを選択する、前記(5)〜(13)のいずれか1項に記載の通信装置。
(15)前記処理部は、前記第2の形式のフレームの使用要求を含むフレームが受信された場合に前記第2の形式のフレームを選択する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の通信装置。
(16)前記通信部は、フレームの送信時間に係る第2の条件が満たされる場合に送信される、前記第2の形式のフレームの使用要求を含むフレームを受信する、前記(15)に記載の通信装置。
(17)前記第2の条件は、前記使用要求を含むフレームの送信時間が、前記使用要求を含むフレームの宛先からの前記第1の形式のフレームの受信から所定の時間の経過前であること、および前記使用要求を含むフレームへの応答として受信されるフレームの送信時間が前記使用要求を含むフレームの送信元にとって既知であること、を含む、前記(16)に記載の通信装置。
(18)トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない、第2の形式のフレームを受信する通信部を備える通信装置。
(19)送信されたフレームに含まれる使用要求に基づいて、前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームのうちのいずれの形式のフレームを受信するかを選択する処理部をさらに備え、前記通信部は、前記選択された形式のフレームを受信する、前記(18)に記載の通信装置。
(20)トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成することと、前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信することと、を含む通信方法。
10 通信装置
11 データ処理部
12 通信部
13 変復調部
14 無線インタフェース部
15 制御部
16 信号処理部

Claims (14)

  1. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成する処理部と、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信する通信部と、
    を備え
    前記第2の形式のフレームは、フレームのデータ部のみで構成され、前記データ部に係る情報を有する信号およびトレーニング信号を含まない、通信装置。
  2. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成する処理部と、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信する通信部と、
    を備え、
    前記処理部は、送信すべきフレームの送信時間が、送信すべきフレームの宛先に対する前記第1の形式のフレームの送信から所定の時間の経過前である場合に、前記第2の形式のフレームを選択する、通信装置。
  3. 前記所定の時間は、通信の同期誤差が所定の範囲内に収まる時間であることを含む、請求項に記載の通信装置。
  4. 前記所定の時間は、前記第1の形式のフレームの送信先または自装置で決定される時間のうちの他方よりも短い時間であることを含む、請求項に記載の通信装置。
  5. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成する処理部と、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信する通信部と、
    を備え、
    前記処理部は、送信すべきフレームの送信時間が、送信すべきフレームの宛先にとって既知である場合に、前記第2の形式のフレームを選択する、通信装置。
  6. 前記送信すべきフレームの送信時間が、送信すべきフレームの宛先にとって既知であることは、他のいずれのフレームよりも後に受信されたフレームの受信から所定の時間経過後に送信すべきフレームの送信が許可されていることを含む、請求項に記載の通信装置。
  7. 前記送信すべきフレームの送信時間が、送信すべきフレームの宛先にとって既知であることは、他の通信装置から受信されるフレームが即時応答の要求を示すことを含む、請求項に記載の通信装置。
  8. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成する処理部と、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信する通信部と、
    を備え、
    前記処理部は、送信すべきフレームの宛先と自装置との間で交換された、送信すべきフレームの宛先および自装置以外の他の通信装置の送信を抑制するための信号の示す送信抑制期間中である場合に、前記第2の形式のフレームを選択する、通信装置。
  9. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成する処理部と、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信する通信部と、
    を備え、
    前記処理部は、前記第2の形式のフレームの使用要求を含むフレームが受信された場合に前記第2の形式のフレームを選択し、
    前記通信部は、前記使用要求を含むフレームの送信時間が、前記使用要求を含むフレームの宛先からの前記第1の形式のフレームの受信から所定の時間の経過前であること、および前記使用要求を含むフレームへの応答として受信されるフレームの送信時間が前記使用要求を含むフレームの送信元にとって既知である場合に送信される、前記第2の形式のフレームの使用要求を含むフレームを受信する、通信装置。
  10. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成することと、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信することと、
    を含み、
    前記第2の形式のフレームは、フレームのデータ部のみで構成され、前記データ部に係る情報を有する信号およびトレーニング信号を含まない、通信方法。
  11. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成することと、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信することと、
    送信すべきフレームの送信時間が、送信すべきフレームの宛先に対する前記第1の形式のフレームの送信から所定の時間の経過前である場合に、前記第2の形式のフレームを選択することと、
    を含む通信方法。
  12. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成することと、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信することと、
    送信すべきフレームの送信時間が、送信すべきフレームの宛先にとって既知である場合に、前記第2の形式のフレームを選択することと、
    を含む通信方法。
  13. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成することと、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信することと、
    送信すべきフレームの宛先と自装置との間で交換された、送信すべきフレームの宛先および自装置以外の他の通信装置の送信を抑制するための信号の示す送信抑制期間中である場合に、前記第2の形式のフレームを選択することと、
    を含む通信方法。
  14. トレーニング信号を含む第1の形式のフレーム、または前記トレーニング信号のうちの少なくとも一部である第1のフィールドが含まれない第2の形式のフレームのうちのいずれかを選択し、選択される形式のフレームを生成することと、
    前記第1の形式のフレームまたは前記第2の形式のフレームを送信することと、
    前記第2の形式のフレームの使用要求を含むフレームが受信された場合に前記第2の形式のフレームを選択することと、
    前記使用要求を含むフレームの送信時間が、前記使用要求を含むフレームの宛先からの前記第1の形式のフレームの受信から所定の時間の経過前であること、および前記使用要求を含むフレームへの応答として受信されるフレームの送信時間が前記使用要求を含むフレームの送信元にとって既知である場合に送信される、前記第2の形式のフレームの使用要求を含むフレームを受信することと、
    を含む通信方法。
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