JP6582024B2 - ショーのための情報支援システム - Google Patents

ショーのための情報支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP6582024B2
JP6582024B2 JP2017176024A JP2017176024A JP6582024B2 JP 6582024 B2 JP6582024 B2 JP 6582024B2 JP 2017176024 A JP2017176024 A JP 2017176024A JP 2017176024 A JP2017176024 A JP 2017176024A JP 6582024 B2 JP6582024 B2 JP 6582024B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
selection
support information
speaker
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017176024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019053135A (ja
Inventor
作夫 福地
作夫 福地
Original Assignee
合同会社ユー・エス・ジェイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 合同会社ユー・エス・ジェイ filed Critical 合同会社ユー・エス・ジェイ
Priority to JP2017176024A priority Critical patent/JP6582024B2/ja
Publication of JP2019053135A publication Critical patent/JP2019053135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6582024B2 publication Critical patent/JP6582024B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

この発明は、ショーなどにおいて情報支援を行うためのシステムに関するものである。
テーマパークや舞台などで行われるショーにおいて、出演者の台詞を観客が理解できない場合がある。たとえば、観客の耳が不自由であり台詞自体が聞こえない場合や、台詞は聞こえるが台詞が観客の母国語ではないため理解できない場合などである。
このような問題に対処するため、観客の座席に備え付けた表示装置に対して字幕を表示するシステムが提案されている(特許文献1)。このシステムでは、字幕情報送信装置から、各座席の表示装置に対して、台詞を文字情報にして送信し、表示するようにしている。
このシステムによれば、耳が不自由な観客に対しては文字情報にて台詞を表示することができ、外国人の観客に対しては翻訳文字情報にて台詞を表示することができる。
特開2007−61412
しかしながら、上記従来技術では、字幕情報送信装置を設け、各表示装置に字幕の文字情報を受信するための受信装置を設ける必要があった。また、ショーの進行に台詞文字の表示タイミングが合致するように、操作者が台詞を送信するタイミングを操作する必要があった。
また、このような問題は、台詞の文字情報を表示する場合だけでなく、ショー進行に伴う補助的な文字情報を表示する場合にも生じていた。
さらに、展示品や観光資源(歴史的建造物、史跡など)の説明をスピーカなどで流す場合においても、その説明を文字情報にて伝えることが望まれている。
この発明は、上記のいずれかの問題点を解決して、文字情報を送信するための装置を設ける必要がない情報支援システムを提供することを目的とする。
この発明の独立して適用可能ないくつかの特徴を列挙する。
(1)(2)(3)この発明に係る情報支援システムは、ユーザに向けて少なくともコンテンツ音声を出力するスピーカと、当該スピーカに信号を出力する信号出力装置と、ユーザが有している携帯端末装置とを備えた情報支援システムであって、前記信号出力装置は、前記コンテンツ音声のためのコンテンツ音声信号と、前記コンテンツ音声を選択するための選択音信号と、前記コンテンツ音声の出力開始に応付けられた開始音信号とを少なくとも含む信号を前記スピーカに対して出力するよう構成され、前記携帯端末装置は、前記コンテンツ音声信号の再生によって時間経過とともに前記スピーカから出力される音声と再生タイミングが合致するように作成された文字テキストを含む支援情報を複数単位記録する記録部と、マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された選択音が含まれているかどうかを検出する選択音検出手段と、選択音検出手段によって選択音が検出されると、当該選択音に基づいて前記複数単位の文字テキストを含む支援情報から一つの支援情報を選択する支援情報選択手段と、マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された開始音が含まれているかどうかを検出する開始音検出手段と、開始音検出手段によって開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む支援情報のディスプレイへの表示を開始する表示制御手段とを備えた情報支援システムである。
したがって、選択音によって支援情報を選択し、開始音によってタイミングを合致させて再生し、適切に支援情報を表示することができる。
(4)この発明に係る情報支援システムは、記録部に記録された複数単位の支援情報は、同一場所に設置されたスピーカにて時間的に順を追って再生されるコンテンツ音声に対応するものであり、選択音は、各支援情報ごとに異なる周波数の音を含むことを特徴としている。
したがって、同一場所に設置されたスピーカから再生される複数のコンテンツについて、適切な支援情報を提供することができる。
(5)この発明に係る情報支援システムは、記録部に記録された複数単位の支援情報は、異なる場所に設置されたスピーカにて再生されるコンテンツ音声に対応するものであり、記選択音は、各支援情報ごとに異なる周波数の音を含むことを特徴としている。
したがって、異なる場所に設置されたスピーカから再生される複数のコンテンツについて、適切な支援情報を提供することができる。
(6)この発明に係る情報支援システムは、選択音は、所定周波数の音であり、選択音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該所定周波数の音が所定レベル以上含まれているか否かによって、選択音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴としている。
したがって、選択音によってユーザに不快感を与えることを減少させたシステムを提供することができる。
(7)この発明に係る情報支援システムは、選択音は、複数の周波数の音が合成されたものであり、選択音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該複数の所定周波数の音の全てが所定レベル以上含まれているか否かによって、選択音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴としている。
したがって、多くの種類の支援情報を精度よく選択することが容易である
(8)この発明に係る情報支援システムは、支援情報選択手段は、選択した支援情報を記録部から読み出して、ディスプレイへの表示処理のために、高速アクセス可能なメモリに展開することを特徴としている。
したがって、支援情報の再生処理の立ち上がりが迅速であり、タイミングを正確にとることができる。
(9)この発明に係る情報支援システムは、開始音は、所定周波数の音であり、開始音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該所定周波数の音が所定レベル以上含まれているか否かによって、開始音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴としている。
したがって、開始音によってユーザに不快感を与えることを減少させたシステムを提供することができる。
(10)この発明に係る情報支援システムは、開始音は、複数の周波数の音が合成されたものであり、開始音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該複数の所定周波数の音の全てが所定レベル以上含まれているか否かによって、開始音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴としている。
したがって、多くの種類の支援情報に対しこれに対応する開始音を用意することが容易である
(11)(12)(13)この発明に係る情報支援システムは、ユーザに向けて少なくとも1番目コンテンツ音声と2番目コンテンツ音声を順次出力する1以上のスピーカと、当該スピーカに信号を出力する信号出力装置と、ユーザが有している携帯端末装置とを備えた情報支援システムであって、前記信号出力装置は、前記1番目コンテンツ音声および前記2番目コンテンツ音声のための1番目コンテンツ音声信号および2番目コンテンツ音声信号と、前記1番目コンテンツ音声および2番目コンテンツ音声を選択するための1番目選択音信号および2番目選択信号と、前記1番目コンテンツ音声および前記2番目コンテンツ音声の出力開始に応付けられた1番目開始音信号および2番目開始信号とを少なくとも含む信号を前記スピーカに対して出力するよう構成され、前記携帯端末装置は、前記第1コンテンツ音声信号および前記第2コンテンツ音声信号の再生によって時間経過とともに前記スピーカから出力される音声と再生タイミングが合致するように作成された文字テキストを含む1番目支援情報および2番目支援情報を記録する記録部と、マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された1番目選択音または2番目選択音が含まれているかどうかを検出する選択音検出手段と、選択音検出手段によって1番目選択音が検出されると、前記記録部に記録された1番目支援情報を再生すべきものとして選択し、選択音再生手段によって2番目選択音が検出されると、前記記録部に記録された2番目支援情報を再生すべきものとして選択する支援情報選択手段と、マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された1番目開始音または2番目開始音が含まれているかどうかを検出する開始音検出手段と、開始音検出手段によって1番目開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む1番目支援情報のディスプレイへの表示を開始し、開始音検出手段によって2番目開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む2番目支援情報のディスプレイへの表示を開始する表示制御手段とを備えている。
したがって、選択音によって支援情報を選択し、開始音によってタイミングを合致させて再生し、適切に支援情報を表示することができる。
(14)この発明に係る情報支援システムは、1番目選択音は少なくとも第1周波数の音を含み、1番目開始音は少なくとも第1周波数の音および第3周波数の音の混合音を含み、2番目選択音は少なくとも第4周波数の音を含み、2番目開始音は少なくとも第4周波数の音および第3周波数の音の混合音を含むことを特徴としている。
したがって、より正確に支援応報を選択し、正確なタイミングにて再生を行うことができる。
(15)この発明に係る情報支援システムは、1番目開始音は、さらに、第2周波数の音を含む混合音を含み、2番目開始音は、さらに、第5周波数の音を含む混合音を含むことを特徴としている。
したがって、より正確に支援応報を選択し、正確なタイミングにて再生を行うことができる。
(16)この発明に係る情報支援システムは、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイであることを特徴としている。
したがって、ユーザは容易に支援情報を参照することができる。
(17)この発明に係る情報支援システムは、スピーカは、ショーが行われるエリアに配置され、コンテンツ音声としてショーの出演者の台詞を少なくとも出力し、携帯端末装置は、少なくとも前記台詞に対応する文字テキストを再生するものであることを特徴としている。
したがって、台詞を聞くことができなかったり理解できなかったりする場合であっても、文字テキストにて台詞を知ることができる。
(18)この発明に係る情報支援システムは、スピーカは、動画が表示されるエリアに配置され、コンテンツ音声として動画に関する説明音声を少なくとも出力し、携帯端末装置は、少なくとも前記説明音声に対応する文字テキストを再生するものであることを特徴としている。
したがって、動画に関する説明を聞くことができなかったり理解できなかったりする場合であっても、当該説明を文字テキストにて知ることができる。
(19)この発明に係る情報支援システムは、スピーカは、説明対象物の近傍に配置され、コンテンツ音声として説明対象物に関する説明音声を少なくとも出力し、携帯端末装置は、少なくとも前記説明音声に対応する文字テキストを再生するものであることを特徴としている。
したがって、展示物に関する説明を聞くことができなかったり理解できなかったりする場合であっても、当該説明を文字テキストにて知ることができる。
(20)(21)(22)この発明に係る情報支援システムは、ユーザに向けて少なくともコンテンツ音声を出力するスピーカと、当該スピーカに信号を出力する信号出力装置と、ユーザが有している携帯端末装置とを備えた情報支援システムであって、前記信号出力装置は、前記コンテンツ音声のためのコンテンツ音声信号と、前記コンテンツ音声の出力開始に応付けられた開始音信号とを少なくとも含む信号を前記スピーカに対して出力するよう構成され、前記携帯端末装置は、前記コンテンツ音声信号の再生によって時間経過とともに前記スピーカから出力される音声と再生タイミングが合致するように作成された文字テキストを含む支援情報を記録する記録部と、マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された開始音が含まれているかどうかを検出する開始音検出手段と、開始音検出手段によって開始音が検出されると、前記記録部に記録されている文字テキストを含む支援情報のディスプレイへの表示を開始する表示制御手段とを備えている
したがって、開始音によってタイミングを合致させて再生し、適切に支援情報を表示することができる。
この発明において「ショー」とは、舞台、映画、ミュージカルなど観衆に台詞つきで提示されるものをいう。
「携帯端末装置」は、スマートフォン、携帯情報端末、携帯電話、タブレット、ウエアラブルコンピュータなどを含むものである。
「選択音検出手段」は、実施形態においては、ステップS55、S56がこれに対応する。
「支援情報選択手段」は、少なくとも再生のために支援情報ファイルを選択するための処理を行うものをいい、実施形態においては、ステップS57がこれに対応する。なお、実施形態では、選択した支援情報ファイルをメモリに展開しているが、このような処理を行わないものも支援情報選択手段に該当する。
「開始音検出手段」は、実施形態においては、ステップS59がこれに対応する。
「表示制御手段」は、実施形態においては、ステップS61がこれに対応する。
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
この発明の一実施形態による情報支援システムの機能ブロック図である。 情報支援システムの構成図である。 ショーを行うエリアにおけるプレショーの部屋65、メインショーの部屋53の行成を示す図である。 テーマパークに適用した場合の、エリアの配置例である。 音再生のための制御装置CTLの構成を示す図である。 ウエアラブルコンピュータ10の外観を示す図である。 ウエアラブルコンピュータ10のハードウエア構成である。 不揮発性メモリ66に記録された携帯端末プログラム76のフローチャートである。 不揮発性メモリ66に記録された携帯端末プログラム76のフローチャートである。 不揮発性メモリ66に記録された携帯端末プログラム76のフローチャートである。 不揮発性メモリ66に記録された携帯端末プログラム76のフローチャートである。 ショー選択画面の例である。 ショーと支援情報の対応を示すテーブルである。 支援情報の表示例である。 支援情報の表示例である。 選択音と開始音のタイミングを示す図である。 幕間のある映画などに適用した場合の選択音と開始音のタイミングを示す図である。 観光地における史跡などの案内に適用した場合の選択音と開始音を示す図である。 第2の実施形態による情報支援システムの機能ブロック図である。 情報支援システムのシステム構成図である。 ショーを行うエリアにおけるアクセスポイント2、スピーカ6の配置例である。 再生回路46、スピーカ6の例である。 携帯端末装置10のハードウエア構成である。 携帯端末プログラムのフローチャートである。 携帯端末プログラムのフローチャートである。 SSIDテーブルの例である。 台詞の表示例である。 台詞の表示例である。 台詞の表示例である。
1.第1の実施形態
1.1システム構成
図1に、この発明の一実施形態によるショーのための情報支援システムの機能ブロック図を示す。ショーの行われるエリアには、信号出力装置4、スピーカ6が設けられている。
信号出力装置4は、ショーの進行に合わせて台詞や音楽などの音信号をスピーカ6に与えるものである。スピーカ6は、この音信号を受けて、台詞や音楽を音として出力する。
なお、この実施形態では、ショーの出演者の台詞は出演者が発するのではなく、スピーカ6からの音で観客に与えられるようにしている。したがって、信号出力装置4には、予め、ショーの進行に合わせた台詞および音楽などの音信号が記録されている。
信号出力装置4は、ショーの開始に合わせて上記の音信号をスピーカ6に与える。なお、この実施形態では、この音信号の冒頭部分などに、選択信号、開始信号が挿入される。
観客であるユーザは、携帯端末装置10を所持している。この携帯端末装置10の記録部22には、各エリアで行われるショーの台詞などを文字情報とした支援情報が記録されている。
ショーの開始前(または各一膜の開始前)に、スピーカ6からは、選択信号による選択音が出力される。携帯端末装置10の選択音検出手段11は、マイク14が取得した周囲音に、この選択音が含まれているかどうかを判断する。携帯端末装置10の支援情報選択手段13は、取得した選択音に基づいて、記録部22に記録されている支援情報A11、A12・・・のいずれかを表示対象として選択する。選択された支援情報をAsとする。
ショーの開始(または各一幕の開始)と共に、スピーカ6からは、開始信号による開始音が出力される。携帯端末装置10の開始音検出手段16は、マイク14が取得した周囲音に、この開始音が含まれているかどうかを判断する。開始音が検出されると、携帯端末装置10の表示制御手段20は、支援情報選択手段13によって選択された支援情報Asをディスプレイ18に表示する。
したがって、ユーザの有する携帯端末装置10には、ショーの進行にあわせて台詞などの支援情報が文字テキストとして表示される。
図2に、ショーのための情報支援システムをテーマパークにて実現する場合のシステム構成を示す。ショーを行うエリアA1〜Anが、テーマパーク内に設けられている。この情報支援システムの利用を希望するユーザは、携帯端末装置10である、眼鏡型のウエアラブルコンピュータ10を装着している。
図3に示すように、ショーのエリアA1〜Anのそれぞれには、プレショーの部屋65と、メインショーの部屋53が設けられている。プレショーの部屋65には、入口ドア63と、メインショーの部屋53へのドア61が設けられている。また、プレショーの部屋65には、プレショーを実施するためのスクリーン59、プロジェクタ57、スピーカ7が設けられている。ユーザは、メインショーを見る前に、プレショーにおいてその予備知識や背景等を知ることができるようになっている。メインショーの部屋53には、舞台51、観客席(観客エリア)49が設けられている。また、スピーカ6が設けられている。ショーを行うエリアA1〜A6は、たとえば、図4に示すように、テーマパーク内に点在している。
図5に、信号出力装置4の構成を示す。記録部43、42には、そのエリアでのショーにおいて用いられる音楽や台詞などのプレショーデータ45、メインショーデータ44が記録されている。再生回路47は、プレショーデータ45を読み出してスピーカ7から再生する。また、制御装置CTLからの制御により、選択音、開始音をスピーカ7から再生する。再生回路46は、メインショーデータ44を読み出してスピーカ6から再生する。また、制御装置CTLからの制御により、選択音、開始音をスピーカ7から再生する。
プレショーにおいては、出演者はおらず、プロジェクター57による映像がスクリーン59に映し出され、スピーカ7から音声が出力される。
メインショーにおいては、出演者は台詞をしゃべらず、メインショーデータに含まれる台詞がスピーカ6から出され、これに対応して出演者が演じるようになっている。つまり、ショーの進行は、メインショーデータ44に基づいて行われることになる。
図6に、携帯端末装置である眼鏡型のウエアラブルコンピュータ10の外観を示す。眼鏡型の本体90の側面には、バッテリーやCPU等が内蔵されている。前面には、透過型の両眼ディスプレイ92が設けられている。このディスプレイ92は、側面から画像を投光しプリズム作用にてユーザの目に画像を見せるようにしたものである。また、透過型であるから、ユーザは現実の景色にディスプレイの画像を重ねてみることができる。
また、この実施形態では、タッチパッド94を設けている。ユーザが、タッチパッド94を操作することにより、ディスプレイの画面上にあるカーソルを移動させたり、クリックして選択操作をしたりすることができる。さらに、マイク70やカメラ72が設けられている。
図7に、ウエアラブルコンピュータ10のハードウエア構成を示す。CPU60には、メモリ62、ヘッドマウント・ディスプレイ92、タッチパッド94、不揮発性メモリ66、無線回路68、マイク70、カメラ72が接続されている。
メモリ62は、高速であるが揮発性である半導体メモリなどによって構成されており、CPU60のワークエリアとして機能する。ヘッドマウント・ディスプレイ92は、支援情報などの表示を行うものである。無線回路68は、インターネットに接続するための回路である。
不揮発性メモリ66には、オペレーティングシステム74、携帯端末プログラム76、支援情報A11、A12、A21・・・が記録されている。携帯端末プログラム76は、オペレーティングシステム74と協働してその機能を発揮するものである。これらプログラムは、たとえば、無線回路68を介して、サーバ装置からダウンロードしたものである。
また、不揮発性メモリ66には、支援情報A11、A12、A21・・・も記録されている。支援情報78は、各エリアA1〜A6においてショーの際に流されるショー・データに対応して、タッチスクリーン・ディスプレイ64に表示するためのデータである。
支援情報A11はエリアA1のプレショーのためのものであり、支援情報A12はエリアA1のメインショーのためのものである。同様に、支援情報A21はエリアA2のプレショーのためのものであり、支援情報A22はエリアA2のメインショーのためのものである。
この実施形態では、全てのエリアA1〜A6の支援情報A11、A12、A21・・・を、予め、サーバ装置などからダウンロードして記録しておくようにしている。
1.2支援情報提供処理
図8〜図11に、携帯端末プログラム76による支援情報提供処理のフローチャートを示す。ユーザの装着するウエアラブル・コンピュータ10の携帯端末プログラム76が起動されると、ウェアラブル・コンピュータ10のCPU60(以下、ウェアラブル・コンピュータ10と省略することがある)は、ショー選択画面をヘッドマウントディスプレイ(HMD)92に表示する(ステップS51)。
ショー選択画面の例を、図12に示す。この画面は透過型ヘッドマウントディスプレイ92に表示されるので、ユーザは、自分の見ている景色に重ねて、図12の画面を見ることになる。ショーのタイトルSH1、SH2、SH3・・・が表示されている。さらに、カーソル98が表示されている。なお、この実施形態では、1つのエリアにおいて、1つのショーを行うようにしている(したがって、エリアを選択するようにしてもよい)。しかし、1つのエリアにおいて、複数のショーを行うようにしてもよい。
ウエアラブル・コンピュータ10を装着したユーザは、タッチパッド94を指などで操作して、カーソル94を所望のショーのタイトルの上に移動し、クリックして選択する。ショーが選択されると(ステップS52)、ウェアラブル・コンピュータ10は、選択されたショーに対応するプレショー用の支援情報およびメインショー用の支援情報が記録されているかどうかを判断する(ステップS53)。ここでは、ショーID「0001」の「セサミストリート(商標)4Dムービーマジック」が選択されたものとして説明を進める。ショーが選択されると、ウェアラブル・コンピュータ10は、HMD92に、「ファイル選択中」の表示を行う。
不揮発性メモリ66には、図13に示すように各ショーに対応付けて、プレショーで用いる支援情報のファイル名、メインショーで用いる支援情報のファイル名を示したテーブルが記録されている。したがって、ウェアラブル・コンピュータ10は、このテーブルを参照して、選択されたショーに対応する支援情報が記録されているかどうかを判断することができる。ここでは、プレショー支援情報A11、メインショー支援情報A12が、不揮発性メモリ66に記録されているかどうかを判断する。
支援情報A11、A12が記録されていなければ、ウェアラブル・コンピュータ10は、無線回路68を介して、インターネット上のサーバ装置にアクセスし、当該支援情報をダウンロードする(ステップS58)。
必要な支援情報A11、A12があれば、ウェアラブル・コンピュータ10は、プレショーで用いる支援情報ファイルA11の選択処理に移る。この実施形態では、プレショー上映前のプレショーの部屋65の部屋では、図5の制御装置CTLの制御により、スピーカ7から第1の周波f1(たとえば、18.2KHz)の音と第2の周波f2(たとえば、19.2KHz)の音との混合音(以下f1f2混合音という)を選択音として出力するようにしている。
ウェアラブル・コンピュータ10は、このf1f2混合音を検出して、プレショー用の支援情報ファイルA11を選択する。以下に説明するように、ウェアラブル・コンピュータ10を装着したユーザが、プレショーの部屋65に入ると、このf1f2混合音を検出することになる。
ウェアラブル・コンピュータ10は、まず、マイク70によって周囲音を取得し、A/D変換してディジタル信号にし、FFT処理(フーリエ変換処理)を行う(ステップS54)。FFT処理は、たとえばFFTのためのプログラムによって実行することができる。
次に、ウェアラブル・コンピュータ10は、FFTを行った周囲音において、第1の周波f1の成分が、所定のしきい値を超えているかどうか判断する(ステップS55)。さらに、第2の周波f2の成分が、所定のしきい値を超えているかどうか判断する(ステップS56)。双方の周波f1、f2においてしきい値を超えていれば、選択音がスピーカ6から出されているということである。したがって、f1、f2の組合せによる選択音に対応するプレショー用の支援情報ファイルA11を選択する。
ウェアラブル・コンピュータ10は、選択したプレショー用の支援情報ファイルA11を不揮発性メモリ66から読み出して、(圧縮されていれば解凍して)メモリ62に展開する(ステップS57)。これにより、支援情報ファイルA11に対する処理の立ち上がりを迅速にすることができる。そして、ヘッドマウント・ディスプレイ92に、「プレショー開始待」の表示を行う。
図3のプレショーの部屋65に、所定人数のユーザが入ったことを確認すると、操作スタッフは、図5の制御装置CTLのプレショー開始スイッチ41を押す。これにより、これまで、f1f2混合音を出力していた再生回路47は、プレショーデータ45の再生を開始する。すなわち、制御回路CTLは、再生回路47を制御して、f1f2混合音に代えて、プレショーデータ45の再生を行う(同時に、映像の再生も開始する)。この際、制御回路CTLは、プレショーデータ45の再生に重畳して、所定秒(たとえば3秒)の間だけ、開始音として第3の周波f3(たとえば18.6KHz)の音を再生させる。
なお、プレショーデータ45の冒頭部分は、無音であるので、実質的にはf3音のみが再生されることになる。
なお、この実施形態では、制御装置CTLは、プレショーデータ45の再生を開始してから所定秒(たとえば3秒)間は、f1f2混合音も重畳して再生するようにしている。これは、ウェアラブルコンピュータ10において、f1f2混合音が出ている間に、確実にプレショーの開始音(f3音)を受信できるようにするためである。
ウエアラブルコンピュータ10は、マイク70から周囲音を取得し、FFT処理を行う(ステップS59)。さらに、その周囲音において、周波数f3成分がしきい値を超えるかどうかを判断する(ステップS60)。すなわち、開始音(f3音)を取得できたかどうかを判断する。
開始音(f3音)が取得できれば、メモリ62に展開したプレショー用の支援情報A11を、HMD92にて再生する。この実施形態では、支援情報A11は、動画ファイルとして構成されている。プレショーの進行に時間的に合致するように、プレショーの音声に対応する文字テキストがHMD92に表示される。したがって、ユーザは、プレショーの映像を見ながら、それに重ねて文字テキストを見ることができる。
なお、ユーザが支援表示の停止操作をした場合や支援情報ファイルに欠陥があって表示ができなくなった場合には、支援表示処理を中止してステップS64に進む(ステップS62)。
支援情報ファイルを最後まで再生表示すると(このタイミングは、プレショーの終了と合致するように支援情報ファイルが作成されている)、ウエアラブルコンピュータ10は、プレショー用の支援情報A11をメモリ62から削除する(ステップS64)。
一方、制御装置CTLは、プレショーデータ43の再生が終了すると(すなわちプレショーが終了すると)、図3の扉61を自動的に開くように制御し、さらに、メインショーの部屋53のスピーカ6から選択音である周波f4(たとえば18.0KHZ)の音と周波f5(たとえば19.0KHz)の音の合成音を再生する。
プレショーの部屋65にいたユーザは、開いた扉61からメインショーの部屋53に移動する。ウエアラブル・コンピュータ10は、以下に説明するように、メインショー用の支援情報A12を選択する。
ウエアラブル・コンピュータ10は、周囲音を取得し、FFT処理を行う(ステップS65)。そして、FFT処理した周囲音中において、周波f4成分およびf5成分の双方ともがしきい値を超えているかどうかを判断する(ステップS66、S67)。すなわち、f4f5混合音(メインショーの支援情報A12の選択音)が検出されるかどうかを判断する。
f4f5混合音が検出されると、ウエアラブル・コンピュータ10は、再生対象としてメインショー用の支援情報A12を選択する。そして、これを不揮発性メモリ66から読み出して、メモリ62に展開する(ステップS68)。
一方、操作スタッフは、ユーザ全員がメインショーの部屋に移動したことを確認すると、図5のメインショー開始スイッチ40を押下する。これを受けて、制御装置CTLは、再生回路46を制御し、f4f5混合音に代えてメインショーデータ44をスピーカ6から出力するように制御する。この際、制御回路CTLは、メインショーデータ44の再生に重畳して、所定秒(たとえば3秒)の間だけ、開始音として第3の周波f3(たとえば18.6KHz)の音を再生させる。
なお、メインショーデータ44の冒頭部分は、無音であるので、実質的にはf3音のみが再生されることになる。
なお、この実施形態では、制御装置CTLは、メインショーデータ44の再生を開始してから所定秒(たとえば3秒)間は、f4f5混合音も重畳して再生するようにしている。これは、ウェアラブルコンピュータ10において、f4f5混合音が出ている間に、確実にメインショーの開始音(f3音)を受信できるようにするためである。
ウエアラブルコンピュータ10は、マイク70から周囲音を取得し、FFT処理を行う(ステップS69)。さらに、その周囲音において、周波数f3成分がしきい値を超えるかどうかを判断する(ステップS70)。すなわち、開始音(f3音)を取得できたかどうかを判断する。
開始音(f3音)が取得できれば、メモリ62に展開したメインショー用の支援情報A12を、HMD92にて再生する(ステップS71)。この実施形態では、支援情報A12は、動画ファイルとして構成されている。メインショーの進行に時間的に合致するように、メインショーの音声に対応する文字テキストがHMD92に表示される。したがって、ユーザは、メインショーの映像を見ながら、それに重ねて文字テキストなどを見ることができる。
図14に、HMD92の表示例を示す。ユーザは、実際に見ている舞台に、この支援情報の表示を重ねて見ることができる。出演者の扮するキャラクターの似顔絵100と、その出演者の台詞のテキストが吹き出し104に示されている。したがって、耳の不自由なユーザであっても、台詞を知ることができる。なお、似顔絵100の下には、キャラクター名が表示されている。図14の例では、同じキャラクターの似顔絵は同じ側(左側または右側)に表示するようにして判別しやすいようにしている。
ウエアラブル・コンピュータ10は、支援情報ファイルA12にしたがって、次々と支援情報をHMD92に表示する。また、支援情報は、ショーの進行に合致するように生成されているので、ショーの進行に伴う各出演者の台詞を得ることができる。
また、図15に示すように、台詞以外の舞台で注目すべき点や説明108なども支援情報に含めることができる。この実施形態では、注目点や説明108は、吹き出しではない形式にて表示するようにしている。
なお、ユーザが支援表示の停止操作をした場合や支援情報ファイルに欠陥があって表示ができなくなった場合には、支援表示処理を中止してステップS74に進む(ステップS72)。
支援情報ファイルを最後まで再生表示すると(このタイミングは、メインショーの終了と合致するように支援情報ファイルA12が作成されている)、ウエアラブルコンピュータ10は、メインショー用の支援情報A12をメモリ62から削除する(ステップS74)。
一方、制御装置CTLは、メインショーデータ42の再生が終了すると(すなわちメインショーが終了すると)、プレショーの部屋65のスピーカ7から選択音であるf1f2合成音を出力するよう制御する。
ウエアラブルコンピュータ10は、再び、ステップS51のショー選択画面に戻る。したがって、ユーザが、他のショーが行われているエリアに行くと、上記と同様の処理が繰り返されることになる。
1.3その他
(1)上記実施形態では、ユーザがウエアラブルコンピュータ10を保持しており、ユーザの操作を行う場合について説明した。しかし、各ショーのエリアにてスタッフがユーザにウエアラブルウコンピュータ10を貸与し、当該ショーが終了するとウエアラブルコンピュータ10を回収するようにしてもよい。この場合、スタッフがウエアラブルコンピュータ10の操作を行って、ユーザに渡すようにしてもよい。
スタッフがウエアラブルコンピュータ10の操作を行う場合の処理の流れを、図16に示す。この例では、ユーザがプレショーの部屋65に入る前に、スタッフがショー選択画面にて当該ショーを選択している。したがって、ユーザは、ショーが選択された状態のウエアラブルコンピュータ10を受け取ることになる。
メインショーが終わると、スタッフはユーザからウエアラブルコンピュータ10を回収する。スタッフは回収したウエアラブルコンピュータ10を、次のユーザに貸与する。
以上のようにすれば、ユーザがウエアラブルコンピュータ10を操作する必要がない。
(2)上記実施形態では、携帯端末装置としてウエアラブルコンピュータ10を用いている。しかし、スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯情報端末などを用いることができる。
(3)上記実施形態では、ショーの選択をユーザが行うようにしている。しかし、この選択も、当該ショーに用いられるスピーカから選択音を出して自動的に行うようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、プレショーとメインショーに異なるスピーカを用いる場合について説明した。しかし、同じスピーカにて複数の幕(一幕、二幕・・・)を用いる場合にも適用することができる。この場合、各幕の開始ごとに、それに対応する選択音を出力すればよい。このように、この発明は、同一のスピーカから異なるコンテンツを出力する場合に、その音に対応する支援情報を選択して表示する場合全般に適用することができる。
たとえば、幕間のある映画のような場合に適用する場合、図17に示すようなタイミングで選択音と開始音を出力するとよい。なお、映画のタイトルによって支援情報の内容が異なるので、タイトルについてはユーザが画面上で選択する(ショーの選択と同じ)ようにすればよい。なお、タイトルの選択についても選択音によって行うようにしてもよい。
さらに、異なる場所にある異なるスピーカから、それぞれ異なるコンテンツを出力する場合にも適用することができる。たとえば、歴史的施設や建造物などが複数ある場合に、これに対する説明をスピーカから出力する場合に適用して、支援情報を提供することができる。この場合、そのスピーカのある場所ごとに支援情報ファイルを用意しておき、選択音を出力するようにすればよい。
図18に、観光地において、複数の史跡のそれぞれに対応する説明を、それぞれの場所のスピーカから出力している場合に適用した例を示す。各史籍の場所において、選択音、開始音を出力するようにしている。なお、観光地(京都であるとか大阪であるとか)によって支援情報の内容が異なるので、観光地についてはユーザが画面上で選択する(ショーの選択と同じ)ようにすればよい。なお、観光地の選択についても選択音によって行うようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、選択音や開始音を周波音としている。しかし、ユーザには聞こえにくい他の音(たとえば高周波音)を用いてもよい。なお、周波音は指向性が低いので、スピーカの向きに関係なく広範囲のユーザに向けて送出することができる。一方、高周波音は指向性が高いので、所定方向のユーザに向けて送出することができる。
(6)上記実施形態では、ショーのコンテンツ音とは別に選択音や開始音を用意している。しかし、ショーのコンテンツ音のファイル中に、予め選択音や開始音を記録しておいてもよい。
(7)上記実施形態では、日本人のユーザのために日本語にて台詞を表示するようにしている。しかし、外国人のユーザのために母国語など理解可能な言語で台詞などを表示するようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、選択音は2つの周波数の音の組合せによって構成している。しかし、3つ以上の周波数の音の組合せとしてもよい。また、1つのシュは数の音のみとしてもよい。
(9)上記実施形態では、開始音は1つの周波数の音としている。したがって、検出処理が迅速であり、タイミングを合わせることが容易である。なお、複数の周波数の音の組合せによって開始音を構成してもよい。
(10)上記実施形態では、近接して配置された複数のスピーカ6、7を対象スピーカとしている。しかし、対象スピーカを1つとしてもよい。
(11)上記実施形態では、音として高い周波数の音を用いている。しかし、低い周波数の音を用いてもよい。低い周波数の音は指向性がないので、スピーカの向きに拘わらずエリアのユーザにまんべんなく届かせることができる。
(12)上記実施形態および変形例は、その本質に反しない限り他の実施形態や変形例と組み合わせて実施することが可能である。
2.第2の実施形態
2.1システム構成
図19に、第2の実施形態によるショーのための情報支援システムの機能ブロック図を示す。ショーの行われるエリアには、識別子送信装置2、信号出力装置4、スピーカ6が設けられている。識別子送信装置2は、自らのIDを送信するものである。この実施形態では、エリアごとに異なるIDを有する識別子送信装置2を設けている。
信号出力装置4は、ショーの進行に合わせて台詞や音楽などの音信号をスピーカ6に与えるものである。スピーカ6は、この音信号を受けて、台詞や音楽を音として出力する。
なお、この実施形態では、ショーの出演者の台詞は出演者が発するのではなく、スピーカ6からの音で観客に与えられるようにしている。したがって、信号出力装置4には、予め、ショーの進行に合わせた台詞および音楽などの音信号が記録されている。
信号出力装置4は、ショーの開始に合わせて上記の音信号をスピーカ6に与える。なお、この実施形態では、この音信号の冒頭部分に、開始信号が挿入されている。
観客であるユーザは、携帯端末装置10を所持している。この携帯端末装置10の記録部22には、各エリアで行われるショーの台詞などを文字情報とした支援情報が記録されている。
携帯端末装置10のエリア特定手段12は、識別子送信装置2からのIDを受信し、いずれのエリアにいるかを特定する。
ショーの開始と共に、スピーカ6からは、開始信号による開始音が出力される。携帯端末装置10の開始音検出手段16は、マイク14が取得した周囲音に、この開始音が含まれているかどうかを判断する。携帯端末装置10の表示制御装置20は、記録部22に記録されている支援情報24のうち、エリア特定手段12によって特定されたエリアに対応する支援情報24を選択する。さらに、開始音が検出されると、選択した支援情報24を読み出してディスプレイ18に表示する。
したがって、ユーザの有する携帯端末装置10には、ショーの進行にあわせて台詞などの支援情報が文字テキストとして表示される。
図20に、ショーのための情報支援システムをテーマパークにて実現する場合のシステム構成を示す。ショーを行うエリアA1〜Anが、テーマパーク内に設けられている。図21に示すように、ショーのエリアA1〜Anのそれぞれには、舞台51、観客席(観客エリア)49が設けられている。さらに、エリアA1〜Anのそれぞれには、識別子送信装置である無線アクセスポイント2、信号出力装置である音響装置4、音響装置4に接続されたスピーカ6が設けられている。ショーを行うエリアA1〜A6は、たとえば、図4に示すように、テーマパーク内に点在している。
無線アクセスポイント2は、ユーザの有するスマートフォンなどをインターネットに中継するための装置である。無線アクセスポイント2は、SSIDと呼ばれる識別子を有しており、スマートフォンなどの端末装置からの問合せを受けて、SSIDを返信する。このSSIDは、無線アクセスポイントごとに異なっている。また、無線アクセスポイントからの電波が届く範囲は狭い(100m程度)。したがって、端末装置は、このSSIDを受けて、いずれのエリアA1〜A6のアクセスポイント2の近くにいるかを知ることができる。
この実施形態では、スマートフォンなどの端末装置をインターネットに接続するためのアクセスポイント2の上記機能を利用し、携帯端末装置10に対して識別子(SSID)を送信する識別子送信装置としている。
図22に、音響装置4の構成を示す。記録部42には、そのエリアでのショーにおいて用いられる音楽や台詞などのショー・データをスピーカ6に与える。ショーにおいては、出演者は台詞をしゃべらず、ショー・データに含まれる台詞がスピーカ6から出され、これに対応して出演者が演じるようになっている。つまり、ショーの進行は、ショー・データに基づいて行われることになる。
図23に、携帯端末装置10のハードウエア構成を示す。この実施形態では、タブレット・コンピュータを携帯端末装置10としている。CPU60には、メモリ62、タッチスクリーン・ディスプレイ64、不揮発性メモリ66、無線LAN回路68、マイク70、カメラ72が接続されている。
メモリ62は、高速であるが揮発性である半導体メモリなどによって構成されており、CPU60のワークエリアとして機能する。タッチスクリーン・ディスプレイ64は、表示を行うとともに、ユーザ操作による入力を受け付けるものである。無線LAN回路68は、アクセスポイント2と通信するための回路である。
不揮発性メモリ66には、オペレーティングシステム74、携帯端末プログラム76、支援情報78が記録されている。携帯端末プログラム76は、オペレーティングシステム74と協働してその機能を発揮するものである。これらプログラムは、たとえば、無線LAN回路68を介して、サーバ装置からダウンロードしたものである。
また、不揮発性メモリ66には、支援情報78も記録されている。支援情報78は、各エリアA1〜A6においてショーの際に流されるショー・データに対応して、タッチスクリーン・ディスプレイ64に表示するためのデータである。この実施形態では、全てのエリアA1〜A6の支援情報を、予め、サーバ装置などからダウンロードして記録しておくようにしている。
2.2支援情報提供処理
図24、図25に、携帯端末プログラム76による支援情報提供処理のフローチャートを示す。ユーザの持つ携帯端末装置10の携帯端末プログラム76が起動されると、携帯端末装置10のCPU60(以下、携帯端末装置10と省略することがある)は、不揮発性メモリ66に記録されているSSIDのリストを読み出す(ステップS1)。図9に、SSIDリストの例を示す。図4に示す各ショーのエリアA1〜A6に設けたアクセスポイント2のそれぞれに対応付けて、そのSSIDが記録されている。さらに、当該アクセスポイントにおいて実施されるショーの支援情報ファイルのファイル名、ショーの開始時刻も記録されている。
次に、携帯端末装置10は、無線LAN回路68が受信したアクセスポイントからの信号を取得して、そのSSIDを解析する。各エリア1〜A6のアクセスポイント2からの信号は、距離に応じて減衰するので、携帯端末装置10の近傍にあるアクセスポイントの信号のみが受信されることになる。
さらに、受信したSSIDが、上記のSSIDリストに登録された所定のSSIDであるかどうかを判断する(ステップS2)。テーマパーク内には、ショーのための情報提供とは関係なく設置されているアクセスポイントもあるからである。
受信したSSIDが所定SSIDでなければ、信号の受信とSSIDの確認処理を繰り返す。リストに記録された所定SSIDを受信すると、携帯端末装置10は、当該電波の強度が、しきい値を超えているかどうかを判断する(ステップS3)。前述のように、アクセスポイントからの距離に応じて電波強度は減衰する。したがって、電波強度が所定値以上であるかどうかを確認することにより、携帯端末装置10が(つまりそれを持つユーザが)ショーのエリアに入ったかどうか(所定の距離に近づいたかどうか)を確認することができる。なお、電波強度は、無線LAN回路68から取得することができる。
電波強度が所定値を超えていない場合、携帯端末装置10は、ステップS2に戻って、電波の受信とSSIDの確認を行う。電波強度が所定値を超えている場合、図26のSSIDリストを参照し、受信したSSIDに対応するアクセスポイント(エリア)の支援情報ファイル名を特定し、不揮発性メモリ66から検索する(ステップS5)。ここで、支援情報ファイルには、当該ショーの進行に合致するように、出演者の台詞や場面説明などが記録されている。
携帯端末装置10は、当該支援情報ファイルを見いだすと、不揮発性メモリ66から読み出して、ワーク領域であるメモリ62に展開する(ステップS7)。なお、ファイルが壊れているなどによって、所定時間を経過しても支援情報ファイルが見いだされない場合(ステップS10)、当該アクセスポイントを介してサーバ装置にアクセスし、支援ファイルをダウンロードし直す。その後、ステップS1に戻って処理を繰り返す。
支援情報ファイルをメモリ62に展開すると、携帯端末装置10は、現在時刻の先で、最も近いショーの開始時刻を、SSIDリストから取得する(ステップS8)。たとえば、SSIDが「32149373」であり、現在時刻が12:00である場合、開始時刻2の13:30を取得する。
携帯端末装置10は、現在時刻が開始時刻の5分前未満となったかどうかを判断する(ステップS9)。5分前になると、携帯端末装置10は、マイク70により周囲音を取得する。なお、この実施形態では、ショー・データ44の冒頭に第1周波音(この実施形態では100Hz)と、第2周波音(この実施形態では50Hz)の合成音を開始音として含ませている(図22参照)。
したがって、ショーのエリアに配置されたスピーカ6から、ショー開始の所定時間前(この実施形態では3分前)に、第1周波音と第2周波音を合成した音が出力されることになる。これらの音は、指向性のある(高い)周波数としているので、スピーカの向きや配置により、ユーザのいるエリアに向けて到達することになる。また、図22の装置は、ショーのために本来必要な機器であり、そのショー・データに一部変更を加えるだけであるから、ショーのための既存の設備をそのまま活用することができる。
携帯端末装置10は、取得した周囲音に、第1周波成分(この実施形態では100Hz)が、所定値以上のレベルで含まれているかどうかを判断する(ステップS12)。この判断は、取得した周囲音を二値化したデータを、バンドパスフィルタ・プログラムによって解析することで実現することができる。
所定値以上の第1周波成分が含まれていなければ、ステップS11に戻って周囲音の取得を繰り返す。所定値以上の第1周波成分が含まれていれば、携帯端末装置10は、取得した周囲音に、第2周波成分(この実施形態では50Hz)が、所定値以上のレベルで含まれているかどうかを判断する(ステップS13)。
所定値以上の第2周波成分が含まれていなければ、ステップS11に戻って周囲音の取得を繰り返す。ステップS13において、所定値以上の第2周波成分が含まれていると判断した場合、エリアのスピーカ6から、第1周波音と第2周波音の合成音による開始音が発せられたことになるので、ショー開始の所定時間前(この実施形態では3分前)であると判断することができる。
携帯端末装置10は、開始音の検出とともに、メモリ62に展開した支援情報ファイルを再生し、タッチスクリーンディスプレイ64に表示する(ステップS14)。
図27に、タッチスクリーンディスプレイ64の表示例を示す。出演者の扮するキャラクターの似顔絵100と、その出演者の台詞のテキストが吹き出し104に示されている。したがって、耳の不自由なユーザであっても、台詞を知ることができる。なお、似顔絵100の下には、キャラクター名が表示されている。図27の例では、同じキャラクターの似顔絵は同じ側(左側または右側)に表示するようにして判別しやすいようにしている。
携帯端末装置10は、支援情報ファイルにしたがって、次々と支援情報をタッチスクリーンディスプレイ64に表示する。なお、画面に表示しきれなくなると、上方向にスクロールして表示するようにしている。この実施形態では、支援情報ファイルは動画とせず、台詞ごとに表示タイミングを記録した静止画で構成している。また、支援情報は、ショーの進行に合致するように生成されているので、ショーの進行に伴う各出演者の台詞を得ることができる。
また、図28に示すように、台詞以外の舞台で注目すべき点や説明108なども支援情報に含めることができる。この実施形態では、注目点や説明108は、吹き出しではない形式にて表示するようにしている。
支援情報ファイルの最後まで表示すると、携帯端末装置10は、メモリ62に展開した支援ファイルを、メモリ62から削除する(ステップS17)。なお、支援情報ファイルの表示途中において、停止ボタン106押されると、携帯端末装置10は、支援情報ファイルの表示を停止する(ステップS15)。
以上のようにして、ショーの進行に合わせて、ユーザの手元の携帯端末装置10に支援情報が表示される。
2.3その他
(1)上記実施形態では、開始音として2つの周波数の合成音を用いている。しかし、単一の周波数を開始音としてもよい。また、3つ以上の周波数の合成音を用いるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、開始音として高い音を用いている。しかし、その他の周波数の音を用いてもよい。たとえば、超音波や低い音を用いることができる。
(3)上記実施形態では、識別子送信装置として、アクセスポイントを用いるようにしている。しかし、ビーコンのような識別子を送信する装置を用いてもよい。
(4)上記実施形態では、開始音をとらえられなかった場合には、当該ショーについての支援情報は表示しないようにしている。しかし、ショーの途中(たとえば、ショー開始3分後)の時間に対応して、ショー・データ44に、他の開始音(本来の開始音とは周波数が異なるようにする。たとえば、40Hzと110Hzとする。)を含ませるようにしてもよい。携帯端末装置10において、この他の開始音を受信すれば、当該ショーの途中の時間に対応する支援情報から、タッチスクリーンディスプレイ64にて表示を開始する。
このようにすれば、本来の開始音をとらえられなかった場合であっても、ショーの進行に合致した支援情報を表示することができる。
(5)上記実施形態では、テーマパークのショーについて説明した。しかし、映画館での映画など、出演者の台詞が時間どおりに進行するショー一般に適用することができる。
(6)上記実施形態では、図27、図28において、似顔絵を表示している。しかし、写真を表示するようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、似顔絵からの吹き出しに台詞を表示するようにしている。しかし、図12に示すように、ユーザが携帯端末装置10のカメラ72によって撮像した出演者を、タッチスクリーンディスプレイ64に表示し(図中110参照)、これに重ねて、その台詞を表示するようにしてもよい。この場合、携帯端末装置10は、出演者の服の色の組み合わせ(帽子、眼鏡の有無など)などから、撮像した出演者が演じるキャラクターが誰であるかを判断し、これに重ねて、台詞を表示することで実現できる。この場合、支援情報には、台詞のテキストデータ、ショー開始からの時刻による表示開始時刻、表示終了時刻、キャラクターを示す情報を含めるようにするとよい。
(8)上記実施形態では、日本人のユーザのために日本語にて台詞を表示するようにしている。しかし、外国人のユーザのために母国語など理解可能な言語で台詞などを表示するようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、音を開始信号としている。しかし、ショーに用いる照明から出される光を、オン・オフ制御するなどして、これを開始信号としてもよい。この場合、照明光を受光するセンサを携帯端末装置10に設け、あらかじめ開始信号として定められたパターンにて照明が点滅するかどうかによって、開始信号かどうかを判断すればよい。また、音と光を組み合わせて、開始信号としてもよい。
(10)上記実施形態では、プレショーとメインショーにおいて開始音を共通にしている。しかし、プレショー用の開始音、メインショー用の開始音について別の周波数の音(別の周波数の組合せ)としてもよい。
(11)上記実施形態および変形例は、その本質に反しない限り他の実施形態や変形例と組み合わせて実施することが可能である。


Claims (28)

  1. ユーザに向けて少なくともコンテンツ音声を出力するスピーカと、当該スピーカに信号を出力する信号出力装置と、ユーザが有している携帯端末装置とを備えた情報支援システムであって、
    前記信号出力装置は、前記コンテンツ音声のためのコンテンツ音声信号と、前記コンテンツ音声を選択するための選択音信号と、前記コンテンツ音声の出力開始に対応付けられた開始音信号とを少なくとも含む信号を前記スピーカに対して出力するよう構成され、
    前記携帯端末装置は、
    前記コンテンツ音声信号の再生によって時間経過とともに前記スピーカから出力される音声と再生タイミングが合致するように作成された文字テキストを含む支援情報を複数単位記録する記録部と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された選択音が含まれているかどうかを検出する選択音検出手段と、
    選択音検出手段によって選択音が検出されると、当該選択音に基づいて前記複数単位の文字テキストを含む支援情報から一つの支援情報を選択する支援情報選択手段と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された開始音が含まれているかどうかを検出する開始音検出手段と、
    開始音検出手段によって開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む支援情報のディスプレイへの表示を開始する表示制御手段と、
    を備えた情報支援システム。
  2. ユーザに情報支援を行うための携帯端末装置であって、
    前記コンテンツ音声信号の再生によって時間経過とともに前記スピーカから出力される音声と再生タイミングが合致するように作成された文字テキストを含む支援情報を複数単位記録する記録部と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された選択音が含まれているかどうかを検出する選択音検出手段と、
    選択音検出手段によって選択音が検出されると、当該選択音に基づいて前記複数単位の文字テキストを含む支援情報から一つの支援情報を選択する支援情報選択手段と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された開始音が含まれているかどうかを検出する開始音検出手段と、
    開始音検出手段によって開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む支援情報のディスプレイへの表示を開始する表示制御手段と、
    を備えた携帯端末装置。
  3. ユーザに情報支援を行うための携帯端末装置をコンピュータによって実現するための携帯端末プログラムであって、コンピュータを、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された選択音が含まれているかどうかを検出する選択音検出手段と、
    選択音検出手段によって選択音が検出されると、当該選択音に基づいて、記録部に記録 された複数単位の文字テキストを含む支援情報から一つの支援情報を選択する支援情報選択手段と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された開始音が含まれているかどうかを検出する開始音検出手段と、
    開始音検出手段によって開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む支援情報のディスプレイへの表示を開始する表示制御手段として機能させるための携帯端末プログラムであって、
    前記支援情報は、前記コンテンツ音声信号の再生によって時間経過とともに前記スピーカから出力される音声と再生タイミングが合致するように作成された文字テキストを含むものであり、複数単位記録されていることを特徴とする携帯端末プログラム。
  4. 請求項1のシステムにおいて、
    前記記録部に記録された複数単位の支援情報は、同一場所に設置されたスピーカにて時間的に順を追って再生されるコンテンツ音声に対応するものであり、
    前記選択音は、各支援情報ごとに異なる周波数の音を含むことを特徴とするシステム。
  5. 請求項1のシステムにおいて、
    前記記録部に記録された複数単位の支援情報は、異なる場所に設置されたスピーカにて再生されるコンテンツ音声に対応するものであり、
    前記選択音は、各支援情報ごとに異なる周波数の音を含むことを特徴とするシステム。
  6. 請求項4または5のシステムにおいて、
    前記選択音は、所定周波数の音であり、
    前記選択音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該所定周波数の音が所定レベル以上含まれているか否かによって、選択音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴とするシステム。
  7. 請求項6のシステムにおいて、
    前記音は、複数の周波数の音が合成されたものであり、
    前記選択音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該複数の所定周波数の音の全てが所定レベル以上含まれているか否かによって、選択音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴とするシステム。
  8. 請求項1、4〜7のいずれかのシステムにおいて、
    前記支援情報選択手段は、選択した支援情報を記録部から読み出して、ディスプレイへの表示処理のために、高速アクセス可能なメモリに展開することを特徴とするシステム。
  9. 請求項1、4〜8のいずれかのシステムにおいて、
    前記開始音は、所定周波数の音であり、
    前記開始音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該所定周波数の音が所定レベル以上含まれているか否かによって、開始音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴とするシステム。
  10. 請求項9のシステムにおいて、
    前記音は、複数の周波数の音が合成されたものであり、
    前記開始音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該複数の所定周波数の音の全てが所定レベル以上含まれているか否かによって、開始音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴とするシステム。
  11. 請求項3のプログラムにおいて、
    前記記録部に記録された複数単位の支援情報は、同一場所に設置されたスピーカにて時間的に順を追って再生されるコンテンツ音声に対応するものであり、
    前記選択音は、各支援情報ごとに異なる周波数の音を含むことを特徴とするプログラム
  12. 請求項3のプログラムにおいて、
    前記記録部に記録された複数単位の支援情報は、異なる場所に設置されたスピーカにて再生されるコンテンツ音声に対応するものであり、
    前記選択音は、各支援情報ごとに異なる周波数の音を含むことを特徴とするプログラム
  13. 請求項11または12のプログラムにおいて、
    前記選択音は、所定周波数の音であり、
    前記選択音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該所定周波数の音が所定レベル以上含まれているか否かによって、選択音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴とするプログラム
  14. 請求項13のプログラムにおいて、
    前記音は、複数の周波数の音が合成されたものであり、
    前記選択音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該複数の所定周波数の音の全てが所定レベル以上含まれているか否かによって、選択音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴とするプログラム
  15. 請求項3、11〜14のいずれかのプログラムにおいて、
    前記支援情報選択手段は、選択した支援情報を記録部から読み出して、ディスプレイへの表示処理のために、高速アクセス可能なメモリに展開することを特徴とするプログラム
  16. 請求項3、11〜15のいずれかのプログラムにおいて、
    前記開始音は、所定周波数の音であり、
    前記開始音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該所定周波数の音が所定レベル以上含まれているか否かによって、開始音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴とするプログラム。
  17. 請求項16のプログラムにおいて、
    前記音は、複数の周波数の音が合成されたものであり、
    前記開始音検出手段は、マイクによって取得した周囲音に、当該複数の所定周波数の音の全てが所定レベル以上含まれているか否かによって、開始音が含まれているかどうかを判断するものであることを特徴とするプログラム
  18. ユーザに向けて少なくとも1番目コンテンツ音声と2番目コンテンツ音声を順次出力する1以上のスピーカと、当該スピーカに信号を出力する信号出力装置と、ユーザが有している携帯端末装置とを備えた情報支援システムであって、
    前記信号出力装置は、前記1番目コンテンツ音声および前記2番目コンテンツ音声のための1番目コンテンツ音声信号および2番目コンテンツ音声信号と、前記1番目コンテンツ音声および2番目コンテンツ音声を選択するための1番目選択音信号および2番目選択信号と、前記1番目コンテンツ音声および前記2番目コンテンツ音声の出力開始に対応付 られた1番目開始音信号および2番目開始音信号とを少なくとも含む信号を前記スピーカに対して出力するよう構成され、
    前記携帯端末装置は、
    前記第1コンテンツ音声信号および前記第2コンテンツ音声信号の再生によって時間経過とともに前記スピーカから出力される音声と再生タイミングが合致するように作成された文字テキストを含む1番目支援情報および2番目支援情報を記録する記録部と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された1番目選択音または2番目選択音が含まれているかどうかを検出する選択音検出手段と、
    選択音検出手段によって1番目選択音が検出されると、前記記録部に記録された1番目支援情報を再生すべきものとして選択し、選択音再生手段によって2番目選択音が検出されると、前記記録部に記録された2番目支援情報を再生すべきものとして選択する支援情報選択手段と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された1番目開始音または2番目開始音が含まれているかどうかを検出する開始音検出手段と、
    開始音検出手段によって1番目開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む1番目支援情報のディスプレイへの表示を開始し、開始音検出手段によって2番目開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む2番目支援情報のディスプレイへの表示を開始する表示制御手段と、
    を備えた情報支援システム。
  19. ユーザに情報支援を行うための携帯端末装置であって、
    第1コンテンツ音声信号および第2コンテンツ音声信号の再生によって時間経過とともに1以上のスピーカから出力される音声と再生タイミングが合致するように作成された文字テキストを含む1番目支援情報および2番目支援情報を記録する記録部と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された1番目選択音または2番目選択音が含まれているかどうかを検出する選択音検出手段と、
    選択音検出手段によって1番目選択音が検出されると、前記記録部に記録された1番目支援情報を再生すべきものとして選択し、選択音再生手段によって2番目選択音が検出されると、前記記録部に記録された2番目支援情報を再生すべきものとして選択する支援情報選択手段と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された1番目開始音または2番目開始音が含まれているかどうかを検出する開始音検出手段と、
    開始音検出手段によって1番目開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む1番目支援情報のディスプレイへの表示を開始し、開始音検出手段によって2番目開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む2番目支援情報のディスプレイへの表示を開始する表示制御手段と、
    を備えた携帯端末装置。
  20. ユーザに情報支援を行うための携帯端末装置をコンピュータによって実現するための携帯端末プログラムであって、コンピュータを、
    マイクによって取得した周囲音に、1以上のスピーカから出力された1番目選択音または2番目選択音が含まれているかどうかを検出する選択音検出手段と、
    選択音検出手段によって1番目選択音が検出されると、前記記録部に記録された1番目支援情報を再生すべきものとして選択し、選択音再生手段によって2番目選択音が検出されると、前記記録部に記録された2番目支援情報を再生すべきものとして選択する支援情報選択手段と、
    マイクによって取得した周囲音に、前記スピーカから出力された1番目開始音または2番目開始音が含まれているかどうかを検出する開始音検出手段と、
    開始音検出手段によって1番目開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む1番目支援情報のディスプレイへの表示を開始し、開始音検出手段によって2番目開始音が検出されると、前記支援情報選択手段によって選択された文字テキストを含む2番目支援情報のディスプレイへの表示を開始する表示制御手段として機能させるための携帯端末プログラムにおいて、
    前記1番目支援情報および2番目支援情報は、第1コンテンツ音声信号および第2コンテンツ音声信号の再生によって時間経過とともに前記スピーカから出力される音声と再生タイミングが合致するように作成された文字テキストを含むことを特徴とする携帯端末プログラム。
  21. 請求項18のシステムにおいて、
    前記1番目選択音は少なくとも第1周波数の音を含み、
    前記1番目開始音は少なくとも第1周波数の音および第3周波数の音の混合音を含み、
    前記2番目選択音は少なくとも第4周波数の音を含み、
    前記2番目開始音は少なくとも第4周波数の音および第3周波数の音の混合音を含むことを特徴とするシステム。
  22. 請求項21のシステムにおいて、
    前回1番目開始音は、さらに、第2周波数の音を含む混合音を含み、
    前記2番目開始音は、さらに、第5周波数の音を含む混合音を含むことを特徴とする ステム。
  23. 請求項1、4〜10、18、21、22のいずれかのシステムにおいて
    前記ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイであることを特徴とするシステム。
  24. 請求項1、4〜10、18、21〜23のいずれかのシステムにおいて
    前記スピーカは、ショーが行われるエリア、動画が表示されるエリアまたは説明対象物 の近傍に配置され、コンテンツ音声としてショーの出演者の台詞、動画に関する説明音声 または説明対象物に関する説明音声を少なくとも出力し、
    前記携帯端末装置は、上記コンテンツ音声に対応して、少なくとも前記台詞に対応する 文字テキスト、前記説明音声に対応する文字テキストまたは前記説明音声に対応する文字 テキストを再生するものであることを特徴とするシステム。
  25. 請求項20のプログラムにおいて、
    前記1番目選択音は少なくとも第1周波数の音を含み、
    前記1番目開始音は少なくとも第1周波数の音および第3周波数の音の混合音を含み、
    前記2番目選択音は少なくとも第4周波数の音を含み、
    前記2番目開始音は少なくとも第4周波数の音および第3周波数の音の混合音を含むことを特徴とするプログラム。
  26. 請求項25のプログラムにおいて、
    前回1番目開始音は、さらに、第2周波数の音を含む混合音を含み、
    前記2番目開始音は、さらに、第5周波数の音を含む混合音を含むことを特徴とする ログラム。
  27. 請求項3、11〜17、20、25、26のいずれかのプログラムにおいて、
    前記ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイであることを特徴とするプログラム
  28. 請求項3、11〜17、20、25〜27のいずれかのプログラムにおいて、
    前記スピーカは、ショーが行われるエリア、動画が表示されるエリアまたは説明対象物 の近傍に配置され、コンテンツ音声としてショーの出演者の台詞、動画に関する説明音声 または説明対象物に関する説明音声を少なくとも出力し、
    前記携帯端末装置は、上記コンテンツ音声に対応して、少なくとも前記台詞に対応する 文字テキスト、前記説明音声に対応する文字テキストまたは前記説明音声に対応する文字 テキストを再生するものであることを特徴とするプログラム。
JP2017176024A 2017-09-13 2017-09-13 ショーのための情報支援システム Active JP6582024B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017176024A JP6582024B2 (ja) 2017-09-13 2017-09-13 ショーのための情報支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017176024A JP6582024B2 (ja) 2017-09-13 2017-09-13 ショーのための情報支援システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019053135A JP2019053135A (ja) 2019-04-04
JP6582024B2 true JP6582024B2 (ja) 2019-09-25

Family

ID=66014736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017176024A Active JP6582024B2 (ja) 2017-09-13 2017-09-13 ショーのための情報支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6582024B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7282444B1 (ja) 2022-05-24 2023-05-29 株式会社オプティム プログラム、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI20001688A (fi) * 2000-07-20 2002-01-21 Juhani Wahlgren Menetelmõ ja laite teatteri-, ooppera- yms. esitysten tai tapahtuma- tai nõyttelyinformaation simultaanista tekstinõytt÷õ varten
JP2006106039A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Toshiba Corp 情報処理装置
JP6680579B2 (ja) * 2016-03-14 2020-04-15 合同会社ユー・エス・ジェイ ショーのための情報支援システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019053135A (ja) 2019-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101796429B1 (ko) 단말 디바이스, 정보 제공 시스템, 정보 제시 방법, 및 정보 제공 방법
EP3121650A1 (en) Method and apparatus for provision of alternative audio to combined video and audio content
KR101942678B1 (ko) 정보 관리 시스템 및 정보 관리 방법
JP2008042721A (ja) 音声信号処理装置、音声信号処理方法および音声信号処理プログラム
JP2013042356A (ja) 画像処理装置および方法、並びにプログラム
JP6582024B2 (ja) ショーのための情報支援システム
JP6680579B2 (ja) ショーのための情報支援システム
US10885893B2 (en) Textual display of aural information broadcast via frequency modulated signals
JP6443205B2 (ja) コンテンツ再生システム、コンテンツ再生装置、コンテンツ関連情報配信装置、コンテンツ再生方法、及びコンテンツ再生プログラム
WO2023061330A1 (zh) 音频合成方法、装置、设备及计算机可读存储介质
JP7451999B2 (ja) 録画装置、動画システム、録画方法、及びプログラム
KR101573868B1 (ko) 노래 가사 자동 디스플레이 방법, 노래 가사를 인식하는 서버 및 이 서버를 포함하는 노래 가사 자동 디스플레이 시스템
JP6110731B2 (ja) ジェスチャーによるコマンド入力識別システム
CN111696566A (zh) 语音处理方法、装置和介质
JP2021101530A (ja) 録画装置、動画システム、録画方法、及びプログラム
JP2011215221A (ja) カラオケ歌唱者映像及び歌唱音声記録システム
JP7452000B2 (ja) 録画装置、録画方法、及びプログラム
WO2023084933A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2006114942A (ja) 音声提示システム、音声提示方法、この方法のプログラム、および記録媒体
JP7423164B2 (ja) カラオケ装置
KR102006604B1 (ko) 소리인식을 통한 합성영상의 자동녹화 장치
JP2011215222A (ja) カラオケ歌唱者映像及び歌唱音声記録システム
JP7377702B2 (ja) カラオケ装置
JP2016131329A (ja) 画像音声記録装置、画像音声記録方法、画像音声記録プログラム
JP2015097318A (ja) 音声信号処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6582024

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250