JP6578530B1 - 排水トラップ - Google Patents

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Abstract

メンテナンスが容易であり、結露を防止できる耐久性の高い排水トラップを提供する。液体を受け入れる受入管部2と液体を排出する排出管部3とが側壁51に形成された有底筒状の本体部5と、本体部5の内部空間4を、貯留空間7と排出空間8とに仕切る着脱可能な区画体1と、本体部5の内部空間4を閉塞する蓋部6と、少なくとも貯留空間7が形成された本体部5の外面の一部分を密閉状態で包囲する密閉ケース9と、を備え、密閉ケース9と本体部5との間には空隙91が形成されており、密閉ケース9および本体部5は透明であり、密閉ケース9が本体部5に装着された状態で蓋部6が着脱可能に構成されている。

Description

本開示は、排水経路中に設けられる排水トラップに関する。
排水トラップは、空調機のドレンなどの液体を汚水桝に排水する排水経路中に設けられる。従来、液体を受け入れる受入管部と液体を排出する排出管部とが側壁に形成された有底筒状の本体部と、本体部の内部空間を閉塞する着脱可能な蓋部と、該内部空間を受入管部に連通して液体を貯留する貯留空間と排出管部に連通して液体を排出する排出空間とに仕切る着脱可能な区画体とを備えた排水トラップが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の排水トラップは、区画体によって貯留空間と排出空間とが非連通となり、貯留空間に貯留された液体の水封作用も相俟って、汚染空気や臭気などの逆流を防止するものである。この排水トラップでは貯留空間に貯留された液体により、本体部の内面や区画体が汚れた場合、蓋部および区画体を着脱可能に構成していることから清掃を容易なものとしている。一方、高温多湿地等で使用される排水トラップには、外気と貯留空間に貯留された液体との温度差によって、本体部の外面に結露が生じ易い。結露が発生すると水滴が落下し、周辺が水浸しになるといった不都合がある。また、極低温の外気によって貯留空間に貯留された液体が凍結,膨張し、排水トラップが損傷するといった不都合もある。
特許文献2〜3には、排水トラップの結露の発生を防止したり、貯留空間の液体の凍結を防止したりする技術が開示されている。特許文献2に記載の排水トラップは、金属部分の外面に発泡ウレタン層を被覆して結露の発生を防止するものである。特許文献3に記載の排水トラップは、底面を除いた外側面を発泡樹脂で形成した保温材で被覆して貯留空間の液体の凍結による排水トラップの損傷を防止するものである。
また、特許文献4〜6には、区画体のない配管トラップが開示されている。特許文献4には、配管トラップの本体と出口側接続口とに密着する保温キャップが開示されている。このU字型配管トラップの浴槽側枝管には、枝管用保温材が保温キャップとは別に取り付けられており、U字型配管トラップのドア下側接続口と追焚き側接続口とは保温キャップから露出した状態で蓋部材が強固に嵌合されている。
特許文献5には、排水口から冷水が流される内体と、内体の底部の内管の開口を覆う臭気止め蓋体と、排水管が底部に形成され、内体の外表面との間に空隙を形成した状態で内体を覆う外体とが開示されている。内体の内部に排水が貯留され、所定量貯留されれば、蓋体と内管との隙間を介して排水管に排水される。
特許文献6には、流出部がユニオンナットにより結合された本体部を有するU字型配管トラップが開示されている。このU字型配管トラップは全体がカバーで覆われており、配管トラップを透明なものとした場合、カバーは不透明が好ましいと記載されている。
国際公開第2007/116531号 実開昭53−9761号公報 実開平2−106087号公報 特開2002−322706号公報 実開昭53−29549号公報 特開平10−82085号公報
特許文献2〜3に記載の排水トラップは、発泡樹脂で排水トラップの外面を被覆するものであるため、特許文献1に記載の排水トラップのように着脱可能な区画体を設けた場合、本体部の内部を視認できない。また、特許文献4〜6に記載のように配管トラップなどの区画体がないトラップや区画体が着脱不能なトラップにおいても、発泡樹脂で外面被覆をした場合にはトラップ内部が視認できない。このため、本体部の内面や区画体の汚れ具合を確認できずメンテナンス上の問題がある。また、特許文献6に記載のように、排水トラップの外面全部をカバーで被覆した場合、メンテナンスにあたりカバー全体を取外す必要があり、断熱機能を発揮できない。しかも、発泡樹脂は耐久性に乏しく、厳しい使用環境下においては、発泡樹脂が損傷して所望の断熱機能を発揮できないおそれがある。
そこで、メンテナンスが容易であり、結露を防止できる耐久性の高い排水トラップが望まれている。
本開示に係る排水トラップの特徴構成は、液体を受け入れる受入管部と液体を排出する排出管部とが側壁に形成された筒状の本体部と、前記本体部の内部空間を、前記受入管部に連通して液体を貯留する貯留空間と前記排出管部に連通して液体を排出する排出空間とに仕切る、着脱可能な区画体と、前記本体部の内部空間を閉塞する蓋部と、少なくとも前記貯留空間が形成された前記本体部の外面の一部分を密閉状態で包囲する密閉ケースと、を備え、前記密閉ケースと前記本体部との間には空隙が形成されており、前記密閉ケースおよび前記本体部は透明であり、前記密閉ケースが前記本体部に装着された状態で前記蓋部が着脱可能に構成されている点にある。
本構成では、本体部のうち少なくとも貯留空間が形成された本体部の外面の一部分を密閉状態で包囲する密閉ケースと本体部との間に空隙を形成しているので、本体部の貯留空間に貯留された液体と外気との間に温度差がある場合でも、該空隙により結露の発生を抑制することができる。その結果、水滴が落下し、周辺が水浸しになるといった不都合を防止できる。しかも、密閉ケースであれば本体部と一体ユニットを構成することが可能となるため、従来の発泡樹脂に比べて美観に優れると共に耐久性が高く、長期にわたって排水トラップを利用することができる。
また、本構成のように、密閉ケースおよび本体部を共に透明で構成すれば、本体部の内部空間の視認性を高め、本体部の内面や区画体の汚れ具合を確認することが可能となる。しかも、密閉ケースが本体部に装着された状態で蓋部が着脱可能に構成すれば、結露を防止しながら蓋部を取外せば、着脱可能な区画体等を清掃することが可能となり、メンテナンスが極めて容易である。ところで、空調機のドレン配管に設けられる排水トラップの汚れや詰まりが発生している場合、空調機本体内のドレンパンが汚れている状態である。空調機本体内の汚れを放置すると、ドレンパンが閉塞して空調機本体から漏水するが、該ドレンパンの汚れ具合を確認するには天井裏等に配置される空調機の分解が必要となり多大な手間を要する。本構成のように、密閉ケースおよび本体部を共に透明で構成すれば、排水トラップの汚れ具合が目視により容易に確認可能となり、空調機本体のドレンパン清掃の要不要の判断ができる。よって、ドレンパン清掃の放置による漏水を未然に防止することができる。このように、メンテナンスが容易で、結露を防止できる耐久性の高い排水トラップを提供できた。
他の特徴構成は、前記側壁と前記受入管部との接続箇所および前記側壁と前記排出管部との接続箇所は、前記密閉ケースとの間に空隙が形成された状態で前記密閉ケースに覆われている点にある。
受入管部や排出管部と側壁との接続箇所には液体が溜まり易いことから、本構成のように、該接続箇所と密閉ケースとの間に空隙を形成すれば、受入管部や排出管部の表面に形成される結露を確実に防止できる。
他の特徴構成は、前記密閉ケースは、互いに分割された複数の分割体で構成されている点にある。
本構成のように、密閉ケースを分割体で構成すれば、受入管部と排出管部とが本体部に形成された複雑形状の排水トラップであっても、本体部に密閉ケースを容易に装着することができる。
排水トラップの縦断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 排水トラップの外観斜視図である。 排水トラップの分解斜視図である。 別実施形態に係る排水トラップの縦断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。 別実施形態に係る排水トラップの分解斜視図である。
以下に、本開示に係る排水トラップの実施形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
図1〜図5に示すように、排水トラップXは、液体を受け入れる受入管部2と液体を排出する排出管部3とが側壁51に形成された有底筒状の本体部5と、本体部5の内部空間4を閉塞する蓋部6と、内部空間4を受入管部2から液体を受け入れて貯留する貯留空間7と排出管部3に連通して液体を排出する排出空間8とに仕切る区画体1とを備えている。さらに、排水トラップXは、本体部5の側壁51の少なくとも一部と本体部5の底部52と(少なくとも貯留空間7が形成された本体部5の外面の一部分)を密閉状態で包囲する密閉ケース9を備えている。以下、蓋部6側を上、本体部5の底部52側を下として説明することがある。
本体部5は、樹脂材料を用いて成形されており、底部52を平らな面状とする円筒状に形成されている。受入管部2と排出管部3とは、側壁51から水平方向に延出する流路として側壁51と一体で形成されており、本体部5の側壁51において対向する位置に接続されている。そして、受入管部2の接続箇所2Aと排出管部3の接続箇所3Aとは、受入管部2の方が排出管部3よりも微小な所定値(例えば、5mm)だけ高くなるように高低差が付けられている。受入管部2の管軸方向Yと排出管部3の管軸方向Yとは、図1に示す縦断面視(側面視)において上下方向に平行にシフトしているが、図2に示す横断面視(平面視)において一致している。このように受入管部2と排出管部3との間に高低差を付けることにより、受入管部2から排出管部3に向けて液体が流動し易いように構成している。
本体部5の側壁51の外面のうち、受入管部2および排出管部3が接続される方向と垂直な方向にある面が平坦面51aとなっている(図4〜図5参照)。また、側壁51の外面には、受入管部2の上方から排出管部3の下方に向かって傾斜した傾斜段部51bが設けられており、傾斜段部51bより蓋部6側は、傾斜段部51bより底部52側に比べて大径に構成されている。
蓋部6は、平面視で円形状に形成してあり、本体部5の外周面および蓋部6の内周面に形成したねじ部18の螺合により本体部5に取付可能である(図1参照)。また、蓋部6の外周には、等間隔に径外方向に突出した複数の凸部6aが形成されており、この凸部6aに使用者の指を引っ掛けることにより蓋部6の本体部5に対する取付けが容易なものとなっている(図4参照)。この蓋部6は、密閉ケース9が本体部5に装着された状態で着脱可能に構成されている。
また、蓋部6の外側部には、その周方向の全周にわたって反射体23(例えば、反射テープ)を貼り付けてある(図4〜図5参照)。これにより、排水トラップXを天井裏に設置した場合に、作業者が反射体23に光を照射して排水トラップXの配設位置を容易に認識できる。排水トラップXを配設する排水経路の他にも、各種の経路を設置していることがあるので、例えば、排水トラップXに設ける反射体23を赤色とし且つ他の経路に設ける部材に黄色の反射体を設け、経路ごとに反射体を色分けすることもできる。
区画体1は、円筒状の第1区画部10と第1区画部10からその周方向の全周に亘って外方側に延設する板状の第2区画部11とから構成されている。第1区画部10は、第2区画部11よりも上側領域において、周方向の一部を上下方向に沿って切り欠いた切欠部12と矩形状の開口部13とを有している(図5参照)。この開口部13は、切欠部12と対向する位置に配置してある。第2区画部11は、切欠部12の下端位置近傍を最下位とし且つ開口部13の中央位置近傍を最上位とするように、第1区画部10の周方向の全周に亘って傾斜する状態で設けてある(図1参照)。
区画体1は、本体部5の内部空間4に着脱可能であり、本体部5の内部空間4に装着した状態において、本体部5の内部空間4の下方側を貯留空間7に仕切り、内部空間4の上方側を排出空間8に仕切っている。このように、区画体1が内部空間4を仕切ることにより、本体部5の底部52全体を貯留空間7としている。また、区画体1は、貯留空間7に設定量以上の液体が貯留した際、貯留空間7から排出空間8に液体を流通させるべく浮上するボール状の弁体15と、弁体15を受け止め支持する弁座16とを有している。弁座16は、第1区画部10の内部空間に配置したリング状に形成している。弁体15は、リング状の弁座16の開口部分を閉じる常閉式に構成している。
図1の2点鎖線で示すように、貯留空間7に設定量以上の液体が貯留すると、弁体15が弁座16から浮上して開弁し、液体が貯留空間7から排出空間8に流通して排出管部3から排出される。そして、貯留空間7の液体の貯留量が設定量未満となると、弁体15が下降して弁座16に当接することで閉弁する。このとき、第1区画部10の内周面は、弁体15が上下方向に沿って浮上および下降するように案内している。
弁座16は、本体部5の内部空間4に区画体1を装着した状態において、排出管部3の下端部3aよりも低い位置に位置するように区画体1に配設してある。つまり、弁体15が弁座16から浮上してから液体が排出管部3から排出するまでに時間差を設けている。この時間差によって、受入管部2から貯留空間7に流入する液体が微量である場合でも、弁体15の弁座16からの浮上および弁体15の弁座16への下降が短時間で繰り返されることを抑制して騒音の発生を抑制している。
また、弁座16は上下方向において第1区画部10の下端部よりも上方側に配置してあり、第1区画部10は、弁座16よりも下方側に延出する垂下部分10aを有している。このように垂下部分10aを設けることにより、貯留空間7を本体部5の底部52にて反転するU字状の流路に形成して、貯留空間7に貯留する液体にて貯留空間7を水封するように構成してある。また、貯留空間7を本体部5の底部52側に設けることにより、弁体15が弁座16から浮上するときには、貯留空間7に貯留する液体による貯留空間7の水封を常時行えるように構成してある。
蓋部6と内部空間4に装着した区画体1との間には、蓋部6に対して密着し且つ区画体1との間での摩擦係数を小さくしたシールド部材17を設けてある。このシールド部材17は、シリコンなどの樹脂により円盤状に形成してある。そして、シールド部材17のうち、蓋部6と接触する側の上面が吸盤効果により蓋部6の裏面に密着する。また、シールド部材17のうち、内部空間4に装着した区画体1と接触する側の下面にすべり加工を施して、シールド部材17の下面と区画体1との間での摩擦係数を小さくしている。
蓋部6の本体部5への取り付けにより蓋部6から上下方向での押圧力を受け、区画体1の一部を側壁51の全周に亘って上下方向に沿った成分の力を作用させつつ密着する密封部14を区画体1および本体部5の側壁51に備えている。この密封部14は、本体部5の側壁51に形成された本体側密封部14aと区画体1に形成された区画体側密封部14bとを有している。
本体側密封部14aは、側壁51から内方側に突出する状態で側壁51の全周に亘って設けた段部である。そして、本体側密封部14aである段部は、本体部5の周方向において受入管部2の上端位置近傍を最上位とし且つ排出管部3の下端位置近傍を最下位とするように本体部5の周方向の全周に亘って傾斜する状態で設けてある。区画体側密封部14bは、区画体1の周方向の全周に亘って傾斜する第2区画部11の外方側端部である。そして、区画体側密封部14bには、その区画体側密封部14bに上下から挟み込む状態で樹脂部材20(例えば、エラストマ樹脂)を設けてある。
本体部5の内部空間4に区画体1を装着した状態で、区画体1との間にシールド部材17を介在させてねじ部18の螺合により本体部5に蓋部6を取り付ける。このとき、蓋部6が区画体1を下方側に押圧して、本体側密封部14aおよび区画体側密封部14bが下方側への押圧力を受ける。本体側密封部14aおよび区画体側密封部14bは、その下方側への押圧力により区画体側密封部14bを本体側密封部14aに押し当てながら密着する。このように、本体部5の側壁51の内面全周に亘って区画体側密封部14bと本体側密封部14aとを密着して、貯留空間7と排出空間8との遮断を行っている。
区画体側密封部14bの樹脂部材20には、内部空間4に区画体1を装着した状態で側壁51の排出管部3に向かう排出空間8の一部8aを排出管部3の下端部3aと同じ高さとする高さ調整部材21が配置されている。本体部5の側壁51の周方向において排出管部3に相当する位置では、本体側密封部14aである段部が排出管部3の下端部3aよりも下方に位置する。したがって、内部空間4に区画体1を装着したときに、排出管部3に向かう排出空間8の一部8aが排出管部3の下端部3aよりも低くなる。そこで、この高さ調整部材21を形成することにより、排出管部3に向かう排出空間8の一部での液体の貯留を抑制して液体の腐食の発生を抑制している。また、高さ調整部材21を区画体側密封部14bに設ける樹脂部材20にて兼用している。
区画体1は、図5に示すように、内部空間4に装着したときに内部空間4から下側に突出する脚部19を備えている。この脚部19は、第1区画部10の周方向に間隔を隔てて複数設けてある。これにより、上下反転した状態で区画体1を内部空間に挿入すると、脚部19が内部空間4から上方側に突出して蓋部6を本体部5に取り付けることができない。このようにして、区画体1を内部空間4に挿入するときに、上下方向での区画体1の向きを誤ることを防止している。
本体部5および区画体1は透明で、且つ、弁体15は本体部5および区画体1に対して識別可能な有色(例えば、青色)である。これにより、本体部5の内部空間4に区画体1を装着した状態において、作業者が本体部5の外側から弁体15の位置を視認できる。したがって、区画体1を適正な位置に取り付けているか否かの確認および区画体1の汚れ具合の確認を容易に行うことができる。ここで、「透明」とは、本体部5の内部が透けて見える状態のことであり、無色透明又は有色透明が含まれ、また、半透明も含まれる。
図1に示すように、密閉ケース9は、本体部5の外側に装着され、本体部5と同じ透明な樹脂材料で形成されている。密閉ケース9は、本体部5の側壁51のほぼ全領域と本体部5の底部52とを密閉状態で包囲しており、密閉ケース9と本体部5との間には空気が介在した空隙91が形成されている。これにより、本体部5の底部52側の貯留空間7に貯留された液体と外気との間に温度差がある場合でも、空隙91により結露の発生を抑制することができる。また、側壁51と受入管部2との接続箇所2Aおよび側壁51と排出管部3との接続箇所3Aは、密閉ケース9との間に空隙91が形成された状態で密閉ケース9に覆われている。受入管部2や排出管部3と側壁51との接続箇所2A,3Aには液体が溜まり易いことから、本実施形態のように、該接続箇所2A,3Aと密閉ケース9との間に空隙91を形成すれば、受入管部2や排出管部3の表面に形成される結露を確実に防止できる。
このように、密閉ケース9を本体部5と同じ透明な樹脂材料で形成しているため密閉ケース9と本体部5との透過率が同一であり、また、密閉ケース9と本体部5との間には空気が存在していることから、作業者が本体部5の外側から弁体15の位置を容易に視認できる。ところで、空調機のドレン配管に設けられる排水トラップXの汚れや詰まりが発生している場合、空調機本体内のドレンパンが汚れている状態である。空調機本体内の汚れを放置すると、ドレンパンが閉塞して空調機本体から漏水するが、該ドレンパンの汚れ具合を確認するには天井裏等に配置される空調機の分解が必要となり多大な手間を要する。本実施形態のように、密閉ケース9および本体部5を共に透明で構成すれば、排水トラップXの汚れ具合が目視により容易に確認可能となり、空調機本体のドレンパン清掃の要不要の判断ができる。よって、ドレンパン清掃の放置による漏水を未然に防止することができる。
密閉ケース9は、互いに分割された複数(本実施形態では2つ)の分割体92と、一対の分割体92を底部52側(貯留空間7側)から連結するカップ状の底部側連結部材93(第一連結部材の一例)と、一対の分割体92を蓋部6側(底部側連結部材93とは反対側)から連結する円環柱状の蓋部側連結部材94(第二連結部材の一例)とを備えている(図4〜図5参照)。
分割体92は、第一分割体92Aと第二分割体92Bとで構成されており、これら第一分割体92Aおよび第二分割体92Bは、受入管部2および排出管部3の管軸方向Yに対して対称形状に形成されている(図2参照)。つまり、これら第一分割体92Aおよび第二分割体92Bは、本体部5の側方から互いに結合させる半割形状となっている。図5に示すように、第一分割体92Aおよび第二分割体92Bは、夫々、管軸方向Yに沿う平坦な接合面92aと、受入管部2の外周面に密着する円弧状の第一密着面92bと、排出管部3の外周面に密着する円弧状の第二密着面92cとを有している。第一分割体92Aおよび第二分割体92Bには夫々、接合面92aに沿って凹部92a1および凸部92a2が形成されており、これら凹部92a1と凸部92a2とが嵌合することで分割体92が組付けられる。また、凹部92a1と凸部92a2とが嵌合することでラビリンス構造となっており、空隙91の空気が外部に漏れることを防止している。さらに、第一密着面92bおよび第二密着面92cが、夫々受入管部2および排出管部3の外周面に密着することにより、空隙91の空気が外部に漏れることを防止している。
図3および図5に示すように、夫々の第一分割体92Aおよび第二分割体92Bの内面には、本体部5の平坦面51aに対向する内面が平坦となる平坦面92dが形成されており、この平坦面92dが形成された部位の外面も平坦面92eとなっている。また、夫々の第一分割体92Aおよび第二分割体92Bの底部には、外面から径内方向に引退した段部であって底部側連結部材93が係合する係合段部92fが形成されている。この係合段部92fの外面には、平坦面92eが連続して形成されており、分割体92の底部の断面形状は、対向する一対の直線状側部を有する円形状に形成されている。係合段部92fの外面の直線状部分には、底部側連結部材93の係合突起93aが係合する係合凹部92f1が形成されている。分割体92の底部の断面形状として、対向する一対の直線状側部を有する円形状に形成することにより、係合段部92fに係合した底部側連結部材93の回転が阻止される。
夫々の第一分割体92Aおよび第二分割体92Bの上端には、径内方向に円環状に突出した環状シール面92gが形成されており、環状シール面92gと本体部5の外面とが密着することにより、空隙91の空気が外部に漏れることを防止している。また、第一分割体92Aおよび第二分割体92Bの上端の外面には、蓋部側連結部材94の第一係合突起94aが係合する係合凹部92hが形成されている。
底部側連結部材93は、底壁93Aと底壁93Aの外周から円環状に突出した側壁93Bとを有するカップ状に形成されている。側壁93Bは、分割体92の底部の側面形状に沿った形状である。底部側連結部材93を互いに接合された一対の分割体92の底部に装着することにより、一対の分割体92が連結される。このとき、分割体92の底部と底壁93Aと間には隙間95が形成された状態で、側壁93Bに形成された係合突起93aが分割体92の係合凹部92f1に係合している。この隙間95は、上述した空隙91と同様に空気で満たされている。
蓋部側連結部材94は、内径が本体部5の外径よりも大きい円環状の鍔部94Aと、鍔部94Aの外周から底部52側に立設した立設部94Bとを有する円環柱状に形成されている。鍔部94Aは、下面(内面)が分割体92の上面に当接している。立設部94Bには、基端側に分割体92の係合凹部92hに係合する第一係合突起94aが形成されており、先端側に分割体92の平坦面92eの上端に係合する第二係合突起94bが形成されている。これら第一係合突起94aおよび第二係合突起94bが分割体92に係合することにより、蓋部側連結部材94が分割体92に強固に固定されている。
本実施形態では、本体部5のうち側壁51のほぼ全領域と底部52とを包囲する密閉ケース9と本体部5との間に空隙91を形成しているので、本体部5の底部52側の貯留空間7に貯留された液体と外気との間に温度差がある場合でも、空隙91により結露の発生を抑制することができる。その結果、水滴が落下し、周辺が水浸しになるといった不都合を防止できる。また、本体部5の底部52側は液体の貯留空間7であるため、本実施形態のように分割体92の底部と底部側連結部材93の底壁93Aと間に形成された隙間95を設ければ、空隙91と隙間95により保温効果が向上し、液体の凍結を防止することができる。また、受入管部2や排出管部3と側壁51との接続箇所2A,3Aには液体が溜まり易いことから、本実施形態のように、該接続箇所2A,3Aと密閉ケース9との間に空隙91を形成すれば、受入管部2や排出管部3の表面に形成される結露を確実に防止できる。しかも、本実施形態における密閉ケース9であれば本体部5と外観が連続した一体ユニットを構成しているため、美観に優れると共に耐久性が高く、長期にわたって排水トラップXを利用することができる。
本実施形態のように、分割体92の接合面92aを受入管部2および排出管部3の管軸方向Yに沿わせれば、受入管部2および排出管部3の側方から密閉ケース9を装着することができるため、装着が容易である。また、密閉ケース9と本体部5との間の空隙91を形成するにあたり、底部側と蓋部側とに底部側連結部材93および蓋部側連結部材94を設ければ、排水トラップXの製造が極めて容易となる。
〔別実施形態〕
(1)図6〜図9には、別実施形態に係る排水トラップXが示されている。なお、図面の理解を容易にするため、同様の部材には同一の名称,符号を用いており、異なる構成のみ説明する。本実施形態における密閉ケース9は、受入管部2の外周面に密着する円弧状の第一密着面92bと、排出管部3の外周面に密着する円弧状の第二密着面92cとを、夫々受入管部2及び排出管部3における管軸方向Yに沿う中間部分に密着させている。これにより、上述した実施形態に比べ、密閉ケース9と本体部5における受入管部2及び排出管部3との間に空隙91が多く確保されるため、受入管部2や排出管部3の表面に形成される結露をより確実に防止できる。
また、本実施形態では、分割体92と蓋部側連結部材94との係合形態を異ならせている。具体的には、第一分割体92Aおよび第二分割体92Bの上端の外面に係合凹部92iを設け、蓋部側連結部材94の立設部94Bの基端側に係合突起94cを設けており、この係合凹部92iと係合突起94cとを係合させて、蓋部側連結部材94を分割体92に固定している(図8〜図9参照)。つまり、上述した実施形態のように、立設部94Bの先端側に、分割体92の平坦面92eの上端に係合する第二係合突起94bを設けていない。この場合でも、蓋部6を本体部5に螺合することで、蓋部6が蓋部側連結部材94を下方に押圧するので、蓋部側連結部材94が分割体92に強固に固定される。また、本実施形態では、分割体92と底部側連結部材93との係合形態を異ならせている。具体的には、上述した実施形態における底部側連結部材93の係合突起93aを係合凹部93a1とし、分割体92の係合凹部92f1を係合突起92f2としている。
(2)分割体92の底部と底部側連結部材93の底壁93Aと間に形成された隙間95に断熱シートを装着しても良い。この断熱シートは、アルミ等の断熱材や積層樹脂層の表面にアルミを被覆した積層材で構成されている。本体部5の底部52側は液体の貯留空間7であるため、本体部5の底部52側に配置される底部側連結部材93に断熱シートを設ければ、貯留空間7内の液体の凍結を防止することができる。しかも、本体部5の底部52側に断熱シートを配置した場合は、本体部5の内部空間4の視認性を阻害することが無い。
(3)隙間95に装着する断熱シートに代えて又は加えて吸湿剤を配置しても良い。この場合、隙間95に湿度の高い空気が封入されていても、隙間95内部の結露を防止することができる。その結果、熱還流率が下がり、結露防止効果が高まる。
(4)密閉ケース9を貯留空間7部分にのみ設けても良い。つまり、本体部5の側壁51における傾斜段部51bよりも下方側に対向して密閉ケース9を設けても良い。また、本体部5の側壁51における受入管部2および排出管部3よりも下方側に対向して密閉ケース9を設けても良く、特に限定されない。
(5)密閉ケース9の分割体92を受入管部2および排出管部3の管軸方向Yに対して対称形状に形成したが、密閉ケース9の分割体92を上下方向に2分割しても良い。
(6)接合面92aや密着面92b,92cにシール部材を設けても良い。
(7)空隙91や隙間95を真空で構成しても良い。
(8)蓋部6を省略して、区画体1を着脱不能に構成しても良い。
(9)上記実施形態では、ねじ部18の螺合により蓋部6を本体部5に取付可能に構成したが、蓋部6を圧入して本体部5に嵌め込むことにより本体部5に取付可能とする嵌合式に構成しても良い。つまり、蓋部6をどのようにして本体部5に取り付けるかは適宜変更が可能である。
(10)上記実施形態では、本体部5の底部を平らな面状として、本体部5の底部の全体を貯留空間7としているが、本体部5の底部に段差を付けるなど、本体部5の底部の形状を適宜変更して本体部5の底部の全体を貯留空間7とすることも可能である。
(11)上記実施形態では、平面視における本体部5の側壁51の形状および区画体1の形状を略楕円形状としているが、例えば、矩形状とすることもでき、どのような形状とするかは適宜変更が可能である。
(12)上記実施形態では、弁体15としてボール状のものを例示しているが、例えば、弁体15を水平軸心周りで揺動自在な板状体にて構成することもでき、弁体15をどのような形態とするかは適宜変更が可能である。
本発明は、受入管部と排出管部とに連通する内部空間を備えた筒状の本体と、本体の内部空間を貯留空間と排出空間とに仕切る区画体とを備えた排水トラップに適用できる。
1 :区画体
2 :受入管部
3 :排出管部
4 :内部空間
5 :本体部
51 :側壁
6 :蓋部
7 :貯留空間
8 :排出空間
9 :密閉ケース
91 :空隙
92 :分割体
X :排水トラップ

Claims (3)

  1. 液体を受け入れる受入管部と液体を排出する排出管部とが側壁に形成された筒状の本体部と、
    前記本体部の内部空間を、前記受入管部に連通して液体を貯留する貯留空間と前記排出管部に連通して液体を排出する排出空間とに仕切る、着脱可能な区画体と、
    前記本体部の内部空間を閉塞する蓋部と、
    少なくとも前記貯留空間が形成された前記本体部の外面の一部分を密閉状態で包囲する密閉ケースと、を備え、
    前記密閉ケースと前記本体部との間には空隙が形成されており、
    前記密閉ケースおよび前記本体部は透明であり、
    前記密閉ケースが前記本体部に装着された状態で前記蓋部が着脱可能に構成されている排水トラップ。
  2. 前記側壁と前記受入管部との接続箇所および前記側壁と前記排出管部との接続箇所は、前記密閉ケースとの間に空隙が形成された状態で前記密閉ケースに覆われている請求項1に記載の排水トラップ。
  3. 前記密閉ケースは、互いに分割された複数の分割体で構成されている請求項1又は2に記載の排水トラップ。
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