JP6577849B2 - 電源回路用起動回路 - Google Patents

電源回路用起動回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6577849B2
JP6577849B2 JP2015233207A JP2015233207A JP6577849B2 JP 6577849 B2 JP6577849 B2 JP 6577849B2 JP 2015233207 A JP2015233207 A JP 2015233207A JP 2015233207 A JP2015233207 A JP 2015233207A JP 6577849 B2 JP6577849 B2 JP 6577849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
voltage
power supply
semiconductor element
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015233207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017103852A (ja
Inventor
直志 尾崎
直志 尾崎
船場 誠司
誠司 船場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2015233207A priority Critical patent/JP6577849B2/ja
Publication of JP2017103852A publication Critical patent/JP2017103852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6577849B2 publication Critical patent/JP6577849B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本発明は、電源回路用起動回路に関する。
従来、電源回路が起動する際の電力を一時的に供給するための起動回路として、トランジスタ等の半導体素子を用いたものが知られている(特許文献1参照)。
特公平6−24435号公報
上述の従来技術では、半導体素子の耐圧を超える電圧が起動回路に印加されると、半導体素子が破壊されてしまう。
本発明の一態様による電源回路用起動回路は、電源ICにより制御される電源回路を起動するためのものであって、直流電源から前記電源ICへの給電を行うための直列接続された複数の半導体素子と、前記電源ICへの給電の際に前記半導体素子に定電流源状態を維持させるためのクランプ回路または分圧回路と、を備える。前記複数の半導体素子は、前記直流電源側に接続された第1の半導体素子と、前記第1の半導体素子よりも前記電源IC側に接続された第2の半導体素子と、を含んで構成され、前記第1の半導体素子は、バイポーラトランジスタであり、前記クランプ回路または前記分圧回路は、前記バイポーラトランジスタのベース端子に接続されており、前記ベース端子に印加される電圧が前記第2の半導体素子の耐圧より小さくかつ前記直流電源の電圧から前記第1の半導体素子の耐圧を差し引いた電圧より大きくなるように制御す
本発明の他の態様による電源回路用起動回路は、電源ICにより制御される電源回路を起動するためのものであって、直流電源から前記電源ICへの給電を行うための直列接続された複数の半導体素子と、前記電源ICへの給電の際に前記半導体素子に定電流源状態を維持させるためのクランプ回路または分圧回路と、を備える。前記複数の半導体素子は、前記直流電源側に接続された第1の半導体素子と、前記第1の半導体素子よりも前記電源IC側に接続された第2の半導体素子と、を含んで構成され、前記第1の半導体素子は、MOSFETであり、前記クランプ回路または前記分圧回路は、前記MOSFETのゲート端子に接続されており、前記ゲート端子の電圧が前記第2の半導体素子の耐圧より小さくかつ前記直流電源の電圧から前記第1の半導体素子の耐圧を差し引いた電圧より大きくなるように制御す
本発明のさらに別の態様による電源回路用起動回路は、電源ICにより制御される電源回路を起動するためのものであって、前記電源ICへの給電を行うための直列接続された複数の半導体素子と、前記電源ICへの給電の際に前記半導体素子に定電流源状態を維持させるためのクランプ回路および分圧回路と、を備える。前記複数の半導体素子のうち最下段の半導体素子は、バイポーラトランジスタであり、前記複数の半導体素子のうち前記最下段の半導体素子以外の半導体素子は、MOSFETであり、前記クランプ回路は、前記バイポーラトランジスタのベース端子に接続されており、前記ベース端子に流入する電流を制御することで、前記バイポーラトランジスタに前記定電流源状態を維持させ、前記分圧回路は、前記MOSFETのゲート端子に接続されており、前記ゲート端子の電圧を制御することで、前記MOSFETに前記定電流源状態を維持させる。
本発明によれば、半導体素子の耐圧を超える電圧が起動回路に印加されても、半導体素子が破壊されてしまうのを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る電源回路用起動回路を含む電源回路の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る起動回路の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る起動回路の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る起動回路の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る起動回路の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る起動回路の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る起動回路の構成を示す図である。 各電圧の変化の様子を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電源回路用起動回路を含む電源回路100の構成を示す図である。電源回路100は、起動回路101、電源IC103、ダイオード104、ダイオード105、抵抗106、ツェナーダイオード107、フィードバック出力回路108、分圧抵抗109、トランジスタ110、トランス111、ダイオード112および平滑コンデンサ113を有する。電源回路100は、コンタクタ116を介してバッテリ102に接続されると共に、複数の負荷114に接続されている。電源回路100は、バッテリ102の電圧を昇圧または降圧し、負荷114に電力を供給するものである。
バッテリ102は、たとえばニッケル水素バッテリやリチウムイオンバッテリなどを用いて構成される。コンタクタ116は、外部からの切替信号に応じて動作し、バッテリ102と電源回路100の間を導通または遮断する。平滑コンデンサ115は、バッテリ102に対して電源回路100と並列に接続されており、バッテリ102からの出力電圧の変動を抑制する。
起動回路101は、電源回路100を起動するための回路である。起動回路101は、コンタクタ116がオンされて電源回路100がバッテリ102に電気的に接続されると、バッテリ102からの電力を用いて電源IC103に一時的に給電を行うことで、電源IC103を立ち上げて電源回路100を起動させる。電源回路100が起動した後は、フィードバック出力回路108により電源IC103への給電が行われる。
電源IC103は、フィードバック出力回路108内に設けられた分圧抵抗109Aによって分圧された電圧を監視して、当該電圧が一定となるように、トランジスタ110にオンオフの信号を伝送する。これにより、電源回路100から負荷114に対して一定の電圧で電力供給が行われるように、電源回路100を制御する。
ダイオード104および105は、電源IC103に給電を行う回路を起動回路101からフィードバック出力回路108へと切り替えるためのものである。電源回路100の起動時には、ダイオード104の出力電圧がダイオード105の出力電圧よりも高いため、バッテリ102より起動回路101およびダイオード104を介して、電源IC103への給電が行われる。電源回路100の起動後には、フィードバック出力回路108内に設けられたコンデンサ109Bの電圧が所定の電圧を超えると、ダイオード105の出力電圧がダイオード104の出力電圧よりも高くなる。そのため、フィードバック出力回路108よりダイオード105を介して、電源IC103への給電が行われる。抵抗106は、起動回路101またはフィードバック出力回路108から電源IC103へ出力される電流を調節する。ツェナーダイオード107は、起動回路101またはフィードバック出力回路108から電源IC103へ出力される電圧をクランプする。
トランス111は、バッテリ102からの出力電圧を変換し、負荷114およびフィードバック出力回路108に出力する。図1の例では、6個の負荷114がトランス111に接続されているため、トランス111は、バッテリ102側の巻線を1相と、負荷114側の巻線を6相と、フィードバック出力回路108側の巻線を1相有しており、合計で8巻線により構成される。
トランジスタ110は、電源IC103の制御に応じて導通または遮断する。トランジスタ110の導通時には、トランス111のバッテリ102側の巻線が充電される。トランジスタ110の遮断時には、バッテリ102側の巻線に充電されたエネルギーが、トランス111のコアおよびギャップを介して、負荷114側の巻線およびフィードバック出力回路108側の巻線へと伝送される。
ダイオード112は、トランジスタ110の導通時には、トランス111の負荷114側の巻線に流れる電流を遮断し、トランジスタ110の遮断時には、トランス111の負荷114側の巻線に流れる電流を通過させてコンデンサ113を充電する。コンデンサ113は、負荷114に印加される電圧を安定させるためのものである。
次に、起動回路101の詳細について説明する。起動回路101は、様々な回路構成により実現することができる。以下の各実施形態では、起動回路101の回路構成例を説明する。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態に係る起動回路101の構成を示す図である。本実施形態では、2つのバイポーラトランジスタを直列接続した起動回路101の回路構成例を説明する。図2に示すように、本実施形態の起動回路101は、直列接続されたバイポーラトランジスタ201、202と、クランプ回路203、204により構成されている。
バイポーラトランジスタ201、202は、バッテリ102からの電力により、ダイオード104を介して図1の電源IC103に給電を行うためのものである。バイポーラトランジスタ201は、コレクタ端子がバッテリ102および平滑コンデンサ115の正側端子に接続され、エミッタ端子がバイポーラトランジスタ202のコレクタ端子に接続され、ベース端子がクランプ回路203に接続されている。バイポーラトランジスタ202は、コレクタ端子がバイポーラトランジスタ201のエミッタ端子に接続され、エミッタ端子がダイオード104のアノード端子に接続され、ベース端子がクランプ回路204に接続されている。
クランプ回路203、204は、電源IC103への給電の際にバイポーラトランジスタ201、202に定電流源状態をそれぞれ維持させるためのものである。なお、本実施形態において定電流源状態とは、バイポーラトランジスタ201、202が完全な導通状態とならずに、バイポーラトランジスタ201、202のコレクタ−エミッタ間に流れる電流が略一定の状態のことである。クランプ回路203、204により、バイポーラトランジスタ201、202のベース端子に流入する電流をそれぞれ適切に制御することで、バイポーラトランジスタ201、202を定電流源状態に維持させることができる。
クランプ回路203は、抵抗205、ツェナーダイオード206およびコンデンサ207で構成される。抵抗205は、ツェナーダイオード206とバイポーラトランジスタ201のベース端子にそれぞれ流れる電流を調節する。ツェナーダイオード206は、バイポーラトランジスタ201のエミッタ端子電圧を、ベース端子電圧を介してクランプするものである。ツェナーダイオード206の降伏電圧は、バイポーラトランジスタ201、202のコレクタ−エミッタ間にこれらの耐圧を超えるような電圧がそれぞれ印加されないような電圧として設定される。すなわち、ツェナーダイオード206の降伏電圧に応じてバイポーラトランジスタ201のベース端子電圧が調節されることで、バイポーラトランジスタ201、202のコレクタ−エミッタ間の電圧が、それぞれ耐電圧を超えないように調節される。コンデンサ207は、ツェナーダイオード206の発生するノイズを低減するものである。
クランプ回路204は、抵抗208、ツェナーダイオード209およびコンデンサ210で構成される。抵抗208は、ツェナーダイオード209とバイポーラトランジスタ202のベース端子にそれぞれ流れる電流を調節する。ツェナーダイオード209は、バイポーラトランジスタ202のエミッタ端子電圧を、ベース端子電圧を介してクランプするものである。ツェナーダイオード209の降伏電圧は、電源IC103に供給する電力に応じて設定される。すなわち、ツェナーダイオード209の降伏電圧に応じてバイポーラトランジスタ202のベース端子電圧が調節されることで、起動回路101から電源IC103への供給電力が調節される。コンデンサ210は、ツェナーダイオード209の発生するノイズを低減するものである。
続いて、図2に示した回路構成による本実施形態の起動回路101の動作について説明する。まず、電源回路100がバッテリ102に接続された直後であり、平滑コンデンサ115の電圧がツェナーダイオード206の降伏電圧未満の場合を考える。この場合、ツェナーダイオード206は開放状態となるため、抵抗205にはほとんど電流が流れず、バイポーラトランジスタ201のベース端子電圧は、平滑コンデンサ115の電圧とほぼ等しくなる。このとき、バイポーラトランジスタ201の作用により、バイポーラトランジスタ201のエミッタ端子電圧も、バッテリ102の電圧とほぼ等しくなる。その結果、バイポーラトランジスタ201のコレクタ−エミッタ間に印加される電圧は、ほぼ0となる。一方、バイポーラトランジスタ202のコレクタ−エミッタ間には、バッテリ102の電圧とほぼ同程度の電圧が印加される。
次に、平滑コンデンサ115の電圧がバッテリ102の電圧に応じて上昇し、ツェナーダイオード206の降伏電圧以上となった場合を考える。この場合、ツェナーダイオード206により、バイポーラトランジスタ201のベース端子電圧はクランプされて降伏電圧とほぼ等しくなる。このとき、バイポーラトランジスタ201の作用により、バイポーラトランジスタ201のエミッタ端子電圧も、ツェナーダイオード206の降伏電圧とほぼ等しくなる。その結果、バイポーラトランジスタ201のコレクタ−エミッタ間には、平滑コンデンサ115の電圧(バッテリ102の電圧)からツェナーダイオード206の降伏電圧を差し引いた分の電圧が印加される。一方、バイポーラトランジスタ202のコレクタ−エミッタ間には、ツェナーダイオード206の降伏電圧とほぼ同程度の電圧が印加される。
以上説明したように、バイポーラトランジスタ201のコレクタ−エミッタ間に印加される電圧の最大値は、平滑コンデンサ115の電圧(バッテリ102の電圧)からツェナーダイオード206の降伏電圧を差し引いたものである。一方、バイポーラトランジスタ202のコレクタ−エミッタ間に印加される電圧の最大値は、ツェナーダイオード206の降伏電圧である。したがって、ツェナーダイオード206の降伏電圧を適切に調整することで、バイポーラトランジスタ201、202のコレクタ−エミッタ間の印加電圧がそれぞれ耐圧を超えないようにし、これらの半導体素子が破壊されるのを防止できる。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、電源IC103により制御される電源回路100を起動するための起動回路101は、電源IC103への給電を行うための直列接続された半導体素子であるバイポーラトランジスタ201、202と、電源IC103への給電の際にバイポーラトランジスタ201、202に定電流源状態を維持させるためのクランプ回路203、204とを備える。クランプ回路203、204は、バイポーラトランジスタ201、202のベース端子にそれぞれ接続されており、これらのベース端子に流入する電流を制御することで、バイポーラトランジスタ201、202に定電流源状態を維持させるようにする。このようにしたので、バイポーラトランジスタ201、202のコレクタ−エミッタ間にそれぞれ印加される電圧を分散することができる。その結果、半導体素子であるバイポーラトランジスタ201、202の耐圧を超える電圧が起動回路101に印加されても、これらの半導体素子が破壊されてしまうのを防ぐことができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る起動回路101の構成を示す図である。本実施形態では、2つのMOSFETを直列接続した起動回路101の回路構成例を説明する。図3に示すように、本実施形態の起動回路101は、直列接続されたMOSFET251、252と、クランプ回路203、204により構成されている。すなわち、本実施形態の起動回路101の回路構成は、図2で説明した第1の実施形態の回路構成におけるバイポーラトランジスタ201、202を、それぞれMOSFET251、252に置き換えたものである。
MOSFET251、252は、図2のバイポーラトランジスタ201、202と同様に、バッテリ102からの電力により、ダイオード104を介して図1の電源IC103に給電を行うためのものである。MOSFET251は、ドレイン端子がバッテリ102および平滑コンデンサ115の正側端子に接続され、ソース端子がMOSFET252のドレイン端子に接続され、ゲート端子がクランプ回路203に接続されている。MOSFET252は、ドレイン端子がMOSFET251のソース端子に接続され、ソース端子がダイオード104のアノード端子に接続され、ゲート端子がクランプ回路204に接続されている。
本実施形態におけるクランプ回路203、204は、電源IC103への給電の際にMOSFET251、252に定電流源状態をそれぞれ維持させるためのものである。なお、本実施形態において定電流源状態とは、MOSFET251、252が完全な導通状態とならずに、MOSFET251、252のドレイン−ソース間に流れる電流が略一定の状態のことである。クランプ回路203、204により、MOSFET251、252のゲート端子電圧をそれぞれ適切に制御することで、MOSFET251、252を定電流源状態に維持させることができる。
続いて、図3に示した回路構成による本実施形態の起動回路101の動作について説明する。電源回路100がバッテリ102に接続されると、平滑コンデンサ115の電圧が上昇し、それに応じてMOSFET251、252のゲート端子電圧がそれぞれ上昇する。ゲート端子電圧が上昇すると、MOSFET251は遮断状態から導通状態に移行しようとするため、MOSFET251のソース端子電圧が上昇する。しかし、MOSFET251のゲート−ソース間の電圧が所定の閾値電圧以下になると、ソース端子電圧の上昇は停止する。その結果、MOSFET251では、ゲート端子電圧が上昇すると、ゲート−ソース間の電圧を一定に維持した状態で、ソース端子電圧も上昇する。また、MOSFET252でも同様に、ゲート端子電圧が上昇すると、ゲート−ソース間の電圧を一定に維持した状態で、ソース端子電圧も上昇する。すなわち、MOSFET251、252のソース端子電圧は、ゲート端子電圧よりも数V程度低い状態を維持したままで、それぞれのゲート端子電圧に追従する。
以上説明したように、MOSFET251、252のソース端子電圧は、それぞれのゲート端子電圧に応じて決定され、それに応じてMOSFET251、252のドレイン−ソース間に印加される電圧も決定される。したがって、ツェナーダイオード206、209の降伏電圧をそれぞれ適切に調整することで、第1の実施形態と同様に、MOSFET251、252のドレイン−ソース間の印加電圧がそれぞれ耐圧を超えないようにし、これらの半導体素子が破壊されるのを防止できる。
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、電源IC103により制御される電源回路100を起動するための起動回路101は、電源IC103への給電を行うための直列接続された半導体素子であるMOSFET251、252と、電源IC103への給電の際にMOSFET251、252に定電流源状態を維持させるためのクランプ回路203、204とを備える。クランプ回路203、204は、MOSFET251、252のゲート端子にそれぞれ接続されており、これらのゲート端子の電圧を制御することで、MOSFET251、252に定電流源状態を維持させるようにする。このようにしたので、MOSFET251、252のドレイン−ソース間にそれぞれ印加される電圧を分散することができる。その結果、半導体素子であるMOSFET251、252の耐圧を超える電圧が起動回路101に印加されても、これらの半導体素子が破壊されてしまうのを防ぐことができる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る起動回路101の構成を示す図である。本実施形態では、分圧回路を設けた起動回路101の回路構成例を説明する。図4に示すように、本実施形態の起動回路101は、直列接続されたバイポーラトランジスタ401、402と、分圧回路403、404により構成されている。すなわち、本実施形態の起動回路101の回路構成は、図2で説明した第1の実施形態の回路構成におけるクランプ回路203、204を、それぞれ分圧回路403、404に置き換えたものである。
バイポーラトランジスタ401、402は、図2のバイポーラトランジスタ201、202と同様に、バッテリ102からの電力により、ダイオード104を介して図1の電源IC103に給電を行うためのものである。バイポーラトランジスタ401は、コレクタ端子がバッテリ102および平滑コンデンサ115の正側端子に接続され、エミッタ端子がバイポーラトランジスタ402のコレクタ端子に接続され、ベース端子が分圧回路403に接続されている。バイポーラトランジスタ402は、コレクタ端子がバイポーラトランジスタ401のエミッタ端子に接続され、エミッタ端子がダイオード104のアノード端子に接続され、ベース端子が分圧回路404に接続されている。
分圧回路403、404は、図2のクランプ回路203、204と同様に、電源IC103への給電の際にバイポーラトランジスタ401、402に定電流源状態をそれぞれ維持させるためのものである。分圧回路403は、抵抗405および抵抗406で構成されており、これらの抵抗比によって定まる分圧比により、バイポーラトランジスタ401のベース端子電圧が調節される。たとえば、抵抗405の抵抗値と抵抗406の抵抗値とが等しくなるように設定することができる。分圧回路404は、抵抗407および抵抗408で構成されており、これらの抵抗比によって定まる分圧比により、バイポーラトランジスタ402のベース端子電圧が調節される。抵抗407、408の抵抗値は、電源IC103に供給する電力に応じて設定される。
なお、バイポーラトランジスタ402のベース端子電圧は、バイポーラトランジスタ401のベース端子電圧と比較して、できる限り小さくなるように設定することが好ましい。これは、バイポーラトランジスタ402のベース端子電圧がバイポーラトランジスタ401のベース端子電圧に近いと、バイポーラトランジスタ401が導通状態に移行しにくくなるためである。また、バイポーラトランジスタ402のベース端子電圧が大きいと、エミッタ端子電圧も大きくなり、電源IC103に供給する電力が過剰になってしまうためでもある。
ここで、前述のように分圧回路403において、抵抗405の抵抗値と抵抗406の抵抗値とが等しくなるように分圧比を設定すると、バイポーラトランジスタ401のベース端子電圧は、平滑コンデンサ115の電圧(バッテリ102の電圧)の半分になる。このとき、バイポーラトランジスタ401の作用により、バイポーラトランジスタ401のエミッタ端子電圧も、平滑コンデンサ115の電圧(バッテリ102の電圧)のほぼ半分になる。その結果、バイポーラトランジスタ401のコレクタ−エミッタ間には、平滑コンデンサ115の電圧(バッテリ102の電圧)のほぼ半分の電圧が印加される。また、バイポーラトランジスタ402のコレクタ−エミッタ間にも同様に、平滑コンデンサ115の電圧(バッテリ102の電圧)のほぼ半分の電圧が印加される。
以上説明したように、バイポーラトランジスタ401、402のコレクタ−エミッタ間に印加される電圧は、共にバッテリ102の電圧のほぼ半分となり、均等化される。したがって、分圧回路403の分圧比を適切に調整することで、バイポーラトランジスタ401、402のコレクタ−エミッタ間の印加電圧がそれぞれ耐圧を超えないようにし、これらの半導体素子が破壊されるのを防止できる。また、バッテリ102の電圧の大きさに関係なく、バイポーラトランジスタ401、402のコレクタ−エミッタ間電圧を均等化できるため、電源IC103に給電する際のバイポーラトランジスタ401、402の消費電力を均等化させることができる。その結果、耐熱性の低い低廉な素子を用いても、起動回路101に必要な使用可能時間を確保することができる。さらに、抵抗のみで分圧回路403、404を構成できるため、低廉化が可能である。
以上説明した本発明の第3の実施形態によれば、電源IC103により制御される電源回路100を起動するための起動回路101は、電源IC103への給電を行うための直列接続された半導体素子であるバイポーラトランジスタ401、402と、電源IC103への給電の際にバイポーラトランジスタ401、402に定電流源状態を維持させるための分圧回路403、404とを備える。分圧回路403、404は、バイポーラトランジスタ401、402のベース端子にそれぞれ接続されており、これらのベース端子に流入する電流を制御することで、バイポーラトランジスタ401、402に定電流源状態を維持させるようにする。このようにしたので、第1の実施形態と同様に、バイポーラトランジスタ401、402のコレクタ−エミッタ間にそれぞれ印加される電圧を分散することができる。その結果、半導体素子であるバイポーラトランジスタ401、402の耐圧を超える電圧が起動回路101に印加されても、これらの半導体素子が破壊されてしまうのを防ぐことができる。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の第4の実施形態に係る起動回路101の構成を示す図である。本実施形態では、2つのMOSFETを直列接続し、分圧回路を設けた起動回路101の回路構成例を説明する。図5に示すように、本実施形態の起動回路101は、直列接続されたMOSFET451、452と、分圧回路403、404により構成されている。すなわち、本実施形態の起動回路101の回路構成は、図4で説明した第3の実施形態の回路構成におけるバイポーラトランジスタ401、402を、それぞれMOSFET451、452に置き換えたものである。
MOSFET451、452は、図4のバイポーラトランジスタ401、402と同様に、バッテリ102からの電力により、ダイオード104を介して図1の電源IC103に給電を行うためのものである。MOSFET451は、ドレイン端子がバッテリ102および平滑コンデンサ115の正側端子に接続され、ソース端子がMOSFET452のドレイン端子に接続され、ゲート端子が分圧回路403に接続されている。MOSFET452は、ドレイン端子がMOSFET451のソース端子に接続され、ソース端子がダイオード104のアノード端子に接続され、ゲート端子が分圧回路404に接続されている。
本実施形態における分圧回路403、404は、電源IC103への給電の際にMOSFET451、452に定電流源状態をそれぞれ維持させるためのものである。すなわち、分圧回路403、404により、MOSFET451、452のゲート端子電圧をそれぞれ適切に制御することで、MOSFET451、452を定電流源状態に維持させることができる。
電源回路100がバッテリ102に接続されると、平滑コンデンサ115の電圧が上昇し、それに応じてMOSFET451、452のゲート端子電圧がそれぞれ上昇する。このとき第2の実施形態で説明したのと同様に、MOSFET451、452では、ゲート端子電圧が上昇すると、ゲート−ソース間の電圧を一定に維持した状態で、ソース端子電圧もそれぞれ上昇する。すなわち、MOSFET451、452のソース端子電圧は、ゲート端子電圧よりも数V程度低い状態を維持したままで、それぞれのゲート端子電圧に追従する。
以上説明したように、MOSFET451、452のソース端子電圧は、それぞれのゲート端子電圧に応じて決定され、それに応じてMOSFET451、452のドレイン−ソース間に印加される電圧も決定される。したがって、分圧回路403、404の分圧比をそれぞれ適切に調整することで、第3の実施形態と同様に、MOSFET451、452のドレイン−ソース間の印加電圧がそれぞれ耐圧を超えないようにし、これらの半導体素子が破壊されるのを防止できる。また、バッテリ102の電圧の大きさに関係なく、MOSFET451、452のドレイン−ソース間電圧を均等化できるため、電源IC103に給電する際のMOSFET451、452の消費電力を均等化させることができる。その結果、耐熱性の低い低廉な素子を用いても、起動回路101に必要な使用可能時間を確保することができる。さらに、抵抗のみで分圧回路403、404を構成できるため、低廉化が可能である。
以上説明した本発明の第4の実施形態によれば、電源IC103により制御される電源回路100を起動するための起動回路101は、電源IC103への給電を行うための直列接続された半導体素子であるMOSFET451、452と、電源IC103への給電の際にMOSFET451、452に定電流源状態を維持させるための分圧回路403、404とを備える。分圧回路403、404は、MOSFET451、452のゲート端子にそれぞれ接続されており、これらのゲート端子の電圧を制御することで、MOSFET451、452に定電流源状態を維持させるようにする。このようにしたので、第2の実施形態と同様に、MOSFET451、452のドレイン−ソース間にそれぞれ印加される電圧を分散することができる。その結果、半導体素子であるMOSFET451、452の耐圧を超える電圧が起動回路101に印加されても、これらの半導体素子が破壊されてしまうのを防ぐことができる。
(第5の実施形態)
なお、以上説明した第1〜第4の各実施形態は、任意に組み合わせてもよい。たとえば、第3の実施形態で説明した図4の回路構成において、直列接続されたバイポーラトランジスタ401、402のうち一方は、MOSFETでも代用可能である。また、図4の回路構成において、バイポーラトランジスタ401、402のベース端子にそれぞれ接続される分圧回路403、404のうち一方は、クランプ回路でも代用可能である。本実施形態では、その一例を説明する。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る起動回路101の構成を示す図である。図6に示すように、本実施形態の起動回路101は、直列接続されたMOSFET601およびバイポーラトランジスタ402と、分圧回路403およびクランプ回路604により構成されている。すなわち、本実施形態の起動回路101の回路構成は、図4で説明した第3の実施形態の回路構成におけるバイポーラトランジスタ401をMOSFET601に置き換えると共に、分圧回路404を図2、3のクランプ回路204と同様のクランプ回路604に置き換えたものである。クランプ回路604は、抵抗608、ツェナーダイオード609およびコンデンサ610で構成される。
本実施形態では、上段の半導体素子をMOSFET601にすることで、MOSFET601の制御端子すなわちゲート端子に流れ出す電流をほぼ0にすることができる。そのため、バイポーラトランジスタを採用した場合と比べて、分圧回路403の抵抗405における電圧降下をほぼなくすことができる。また、下段の半導体素子をMOSFETに比べて特性のばらつきが小さいバイポーラトランジスタ402とすることで、バイポーラトランジスタ402のエミッタ端子電圧のばらつきを小さくすることができる。そのため、電源IC103への供給電圧の精度を向上させることができる。
さらに、上段のMOSFET601に抵抗405、406の抵抗値が等しい分圧回路403を接続することで、バッテリ102の電圧の大きさに関係なく、上下段の半導体素子の印加電圧を均等化できる。また、下段のバイポーラトランジスタ402にクランプ回路604を接続することで、バイポーラトランジスタ402のエミッタ端子電圧をクランプし、電源IC103に過剰な電力が供給されるのを防ぐことができる。
以上説明した本発明の第5の実施形態によれば、起動回路101において、直列接続された2つの半導体素子のうち最下段の半導体素子はバイポーラトランジスタ402であり、それ以外の半導体素子はMOSFET601である。この起動回路101は、バイポーラトランジスタ402のベース端子に接続されており、そのベース端子に流入する電流を制御することで、バイポーラトランジスタ402に定電流源状態を維持させるクランプ回路604と、MOSFET601のゲート端子に接続されており、そのゲート端子の電圧を制御することで、MOSFET601に定電流源状態を維持させる分圧回路403とを備える。このようにしたので、上記のような作用効果を奏するように、起動回路101の回路構成を最適化することができる。
なお、以上説明した第5の実施形態では、3つ以上の半導体素子を直列に接続してもよい。この場合、最下段の半導体素子のみをバイポーラトランジスタとし、そのベース端子にクランプ回路を接続すると共に、最下段の半導体素子以外の半導体素子をMOSFETとし、それぞれのゲート端子に分圧回路を接続することが好ましい。このようにすれば、上記のような作用効果を奏することができる。
(第6の実施形態)
なお、以上説明した第1、第2の各実施形態において、直列接続されたバイポーラトランジスタ201および202、またはMOSFET251および252にそれぞれ接続されているクランプ回路203、204を共通化してもよい。本実施形態では、第1の実施形態においてクランプ回路203、204を共通化した例を説明する。
図7は、本発明の第6の実施形態に係る起動回路101の構成を示す図である。図7に示すように、本実施形態の起動回路101は、直列接続されたバイポーラトランジスタ701、702と、これらに共通に接続されているクランプ回路703により構成されている。すなわち、本実施形態の起動回路101の回路構成は、図2で説明した第1の実施形態の回路構成におけるバイポーラトランジスタ201、202と同様のバイポーラトランジスタ701、702を備え、クランプ回路203、204を1つのクランプ回路703に置き換えたものである。
バイポーラトランジスタ701、702は、図2のバイポーラトランジスタ201、202と同様に、バッテリ102からの電力により、ダイオード104を介して図1の電源IC103に給電を行うためのものである。バイポーラトランジスタ701は、コレクタ端子がバッテリ102および平滑コンデンサ115の正側端子に接続され、エミッタ端子がバイポーラトランジスタ702のコレクタ端子に接続され、ベース端子がクランプ回路703に接続されている。バイポーラトランジスタ702は、コレクタ端子がバイポーラトランジスタ701のエミッタ端子に接続され、エミッタ端子がダイオード104のアノード端子に接続され、ベース端子がクランプ回路703に接続されている。
クランプ回路703は、抵抗704、抵抗705、ツェナーダイオード706およびコンデンサ707で構成される。抵抗704は、平滑コンデンサ115の正側端子とバイポーラトランジスタ701のベース端子の間に接続されている。抵抗705は、バイポーラトランジスタ701のベース端子とバイポーラトランジスタ702のベース端子の間に接続されている。ツェナーダイオード706は、バイポーラトランジスタ702のエミッタ端子電圧を、ベース端子電圧を介して調節(クランプ)するものである。コンデンサ707は、ツェナーダイオード706の発生するノイズを低減するものである。
図7の回路構成において、バイポーラトランジスタ701、702のコレクタ−エミッタ間電圧の比率は、抵抗704、705の抵抗値の比率に等しくなる。したがって、抵抗704、705の抵抗値を等しくすることで、バイポーラトランジスタ701、702のコレクタ−エミッタ間電圧をほぼ均一化することができる。この点について、以下に詳しく説明する。なお以下の説明では、図7に示すように、バイポーラトランジスタ701のコレクタ端子電圧(平滑コンデンサ115の電圧)、エミッタ端子電圧(バイポーラトランジスタ702のコレクタ端子電圧)をそれぞれVh、Ve1とし、これらの差、すなわちバイポーラトランジスタ701のコレクタ−エミッタ間電圧をVce1とする。また、バイポーラトランジスタ702のエミッタ端子電圧をVe2とし、これとコレクタ端子電圧Ve1との差、すなわちバイポーラトランジスタ701のコレクタ−エミッタ間電圧をVce2とする。
図8は、上記の各電圧Vh、Ve1、Ve2、Vce1、Vce2の変化の様子を示す図である。図8において、前半の期間DB1は、バイポーラトランジスタ701のコレクタ端子電圧Vhが0から最大値Vhmaxに上昇するまでの期間である。また、後半の期間DB2は、バイポーラトランジスタ701のコレクタ端子電圧Vhが最大値Vhmaxに達した後の期間である。
期間DB1において、図7のツェナーダイオード706に印加される電圧が所定の降伏電圧未満であるときには、抵抗704、705を介してバイポーラトランジスタ701、702のベース端子に電流が流れないため、電源IC103への給電は行われない。ツェナーダイオード706に印加される電圧が降伏電圧を超えると、抵抗704、705を介してバイポーラトランジスタ701、702のベース端子に電流が流入し、電源IC103への給電が開始される。このとき前述のように抵抗704、705の抵抗値が等しいと、バイポーラトランジスタ701のベース端子電圧は、コレクタ端子電圧Vhにツェナーダイオード706の降伏電圧を加えた電圧の半分となる。そのため、バイポーラトランジスタ701の作用により、エミッタ端子電圧Ve1もベース端子電圧と同様に、コレクタ端子電圧Vhにツェナーダイオード706の降伏電圧を加えた電圧の半分にほぼ等しくなる。バイポーラトランジスタ701のコレクタ−エミッタ間電圧Vce1は、コレクタ端子電圧Vhからエミッタ端子電圧Ve1を引いた値であるため、ツェナーダイオード706の降伏電圧をVzとすると、以下の式(1)で求められる。
Vce1=Vh−(Vh+Vz)/2=(Vh−Vz)/2 ・・・(1)
一方、バイポーラトランジスタ702のベース端子電圧は、ツェナーダイオード706の降伏電圧と同等である。そのため、バイポーラトランジスタ702の作用により、エミッタ端子電圧Ve2もベース端子電圧と同様に、ツェナーダイオード706の降伏電圧にほぼ等しくなる。バイポーラトランジスタ702のコレクタ−エミッタ間電圧Vce2は、コレクタ端子電圧すなわちバイポーラトランジスタ701のエミッタ端子電圧Ve1から、エミッタ端子電圧Ve2を引いた値であるため、ツェナーダイオード706の降伏電圧をVzとすると、以下の式(2)で求められる。
Vce2=(Vh+Vz)/2−Vz=(Vh−Vz)/2 ・・・(2)
以上説明したように、本実施形態では、バイポーラトランジスタ701、702に共通のクランプ回路703とした。これにより、平滑コンデンサ115からバイポーラトランジスタ701のコレクタ端子に印加される電圧Vhの大きさや、ツェナーダイオード706の降伏電圧Vzの大きさに関係なく、式(1)、(2)のように、バイポーラトランジスタ701、702のコレクタ−エミッタ間電圧Vce1、Vce2をほぼ等しくすることができる。
なお、期間DB2においても、以上説明した期間DB1と同様の原理により、バイポーラトランジスタ701、702のコレクタ−エミッタ間電圧Vce1、Vce2をほぼ等しくすることができる。
以上説明した本発明の第6の実施形態によれば、起動回路101において、クランプ回路703は、半導体素子であるバイポーラトランジスタ701、702に共通に接続されている。このようにしたので、起動回路101の部品点数を削減し、低廉化や小型化が可能となる。
なお、以上説明した第1〜第6の各実施形態では、半導体素子であるバイポーラトランジスタまたはMOSFETを2つ直列に接続した回路構成をそれぞれ説明したが、3つ以上の半導体素子を直列に接続してもよい。直列接続する半導体素子の個数を増やすほど、1個当たりの印加電圧を低減できるため、各半導体素子の破壊をより確実に防止することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
100:電源回路
101:起動回路
102:バッテリ
103:電源IC
201,202,401,402,701,702:バイポーラトランジスタ
203,204,604,703:クランプ回路
205,208,405,406,407,408,608,704,705:抵抗
206,209,609,706:ツェナーダイオード
207,210,610,707:コンデンサ
251,252,451,452,601:MOSFET
403,404:分圧回路

Claims (4)

  1. 電源ICにより制御される電源回路を起動するための電源回路用起動回路であって、
    直流電源から前記電源ICへの給電を行うための直列接続された複数の半導体素子と、
    前記電源ICへの給電の際に前記半導体素子に定電流源状態を維持させるためのクランプ回路または分圧回路と、を備え、
    前記複数の半導体素子は、前記直流電源側に接続された第1の半導体素子と、前記第1の半導体素子よりも前記電源IC側に接続された第2の半導体素子と、を含んで構成され、
    前記第1の半導体素子は、バイポーラトランジスタであり、
    前記クランプ回路または前記分圧回路は、前記バイポーラトランジスタのベース端子に接続されており、前記ベース端子に印加される電圧が前記第2の半導体素子の耐圧より小さくかつ前記直流電源の電圧から前記第1の半導体素子の耐圧を差し引いた電圧より大きくなるように制御する電源回路用起動回路。
  2. 電源ICにより制御される電源回路を起動するための電源回路用起動回路であって、
    直流電源から前記電源ICへの給電を行うための直列接続された複数の半導体素子と、
    前記電源ICへの給電の際に前記半導体素子に定電流源状態を維持させるためのクランプ回路または分圧回路と、を備え、
    前記複数の半導体素子は、前記直流電源側に接続された第1の半導体素子と、前記第1の半導体素子よりも前記電源IC側に接続された第2の半導体素子と、を含んで構成され、
    前記第1の半導体素子は、MOSFETであり、
    前記クランプ回路または前記分圧回路は、前記MOSFETのゲート端子に接続されており、前記ゲート端子の電圧が前記第2の半導体素子の耐圧より小さくかつ前記直流電源の電圧から前記第1の半導体素子の耐圧を差し引いた電圧より大きくなるように制御する電源回路用起動回路。
  3. 電源ICにより制御される電源回路を起動するための電源回路用起動回路であって、
    前記電源ICへの給電を行うための直列接続された複数の半導体素子と、
    前記電源ICへの給電の際に前記半導体素子に定電流源状態を維持させるためのクランプ回路および分圧回路と、を備え、
    前記複数の半導体素子のうち最下段の半導体素子は、バイポーラトランジスタであり、
    前記複数の半導体素子のうち前記最下段の半導体素子以外の半導体素子は、MOSFETであり、
    前記クランプ回路は、前記バイポーラトランジスタのベース端子に接続されており、前記ベース端子に流入する電流を制御することで、前記バイポーラトランジスタに前記定電流源状態を維持させ、
    前記分圧回路は、前記MOSFETのゲート端子に接続されており、前記ゲート端子の電圧を制御することで、前記MOSFETに前記定電流源状態を維持させる電源回路用起動回路。
  4. 請求項1または2に記載の電源回路用起動回路において、
    前記クランプ回路は、前記複数の半導体素子に共通に接続されている、電源回路用起動回路。
JP2015233207A 2015-11-30 2015-11-30 電源回路用起動回路 Active JP6577849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015233207A JP6577849B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 電源回路用起動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015233207A JP6577849B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 電源回路用起動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017103852A JP2017103852A (ja) 2017-06-08
JP6577849B2 true JP6577849B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=59017162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015233207A Active JP6577849B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 電源回路用起動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6577849B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210070786A (ko) * 2019-12-05 2021-06-15 주식회사 엘지에너지솔루션 복수의 전류 경로를 포함하는 배터리 팩

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3179273B2 (ja) * 1993-12-29 2001-06-25 日本電気アイシーマイコンシステム株式会社 定電流回路
JP2000350444A (ja) * 1999-06-07 2000-12-15 Murata Mfg Co Ltd Dc/dcコンバータ
JP4583248B2 (ja) * 2004-10-14 2010-11-17 ローランド株式会社 スイッチング電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017103852A (ja) 2017-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11171638B2 (en) Electronic apparatus
RU2642839C2 (ru) Высоковольтный преобразователь постоянного напряжения в постоянное напряжение
JP2019079819A (ja) オープン出力保護を備えるドライバ
US9041457B2 (en) Electronic apparatus having a diode connected to a control terminal of a switching element
JP2010034746A (ja) 電力変換回路の駆動回路
JP2000333442A (ja) 安定化ゲートドライバ
JP6577849B2 (ja) 電源回路用起動回路
JP2003108243A (ja) 電圧制御用回路装置
JP5098872B2 (ja) 電力変換回路の駆動回路
JP2013255002A (ja) 低電圧ロックアウト回路
JP2010057333A (ja) 電源装置
JP5545839B2 (ja) スイッチング電源装置
RU114182U1 (ru) Линейный стабилизатор постоянного напряжения на полевом транзисторе
JP2017225322A (ja) 電力変換システム
JP2019126184A (ja) 多相コンバータ
JP6511854B2 (ja) 電流制御装置及び電源システム
JP5575610B2 (ja) 電源装置
JP2010124580A (ja) 電力用半導体素子のゲート回路
CN107359785B (zh) 一种开关电源及其启动电路
US20240120830A1 (en) System for Controlling an Inductor Freewheeling Voltage
JP2019198176A (ja) スイッチの駆動装置
JP2018153037A (ja) 直流変換装置
JP6735846B2 (ja) 電源回路装置
JP7054835B2 (ja) 電力変換装置
CN110611443B (zh) 电源供应***及电源转换器

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170126

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6577849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350