JP6573161B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置と、それを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置とに関し、特に、少なくともトナーを有する2成分現像剤や1成分現像剤などの現像剤が出荷時に予め収容される現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に設置される現像装置において、工場などからの出荷時に、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤(添加剤等を添加する場合も含むものとする。)が予め収容されたプリセット方式のものが広く知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、特許文献1には、2成分現像剤が収容されたプリセットケースを現像装置の上部に設けて、着荷時に、プリセットケースからシール部材を取り外すことで、プリセットケースに収容された現像剤を空の現像装置の内部に充填する技術が開示されている。
また、特許文献2には、出荷時に、シール部材によって現像ローラから隔絶されたスペースを現像装置の内部に形成して、そのスペースに2成分現像剤を収容して、着荷時に、現像装置からシール部材を取り外すことで、そのスペースに収容された現像剤が現像装置の内部の全域にいき渡るようにする技術が開示されている。
一方、特許文献3には、2成分現像剤を用いた現像装置において、現像ローラ(現像剤担持体)の表面に直接的にトナーが付着することによって生じる画像濃度ムラを防止することを目的として、現像ローラの表面層をトナー付着力が小さなDLC、錫メッキなどの材料で形成する技術が開示されている。
上述した従来の技術は、出荷時に、現像剤担持体(現像ローラ)に現像剤が担持されないように、シール部材によって隔絶されたプリセットケースや現像装置の内部のスペースに現像剤(2成分現像剤)を収容しているため、着荷されるまでの輸送時に、現像剤担持体の表面にトナーが固着してしまう不具合を軽減する効果が期待できる。
しかし、上述した従来の技術は、着荷時にシール部材を取り外す作業に手間がかかってしまったり、シール部材やプリセットケースを設置するスペースやコストが余分にかかったりしていた。
また、特許文献3に開示された技術は、現像剤担持体(現像ローラ)の表面層がトナー付着力の小さな材料で形成されているため、現像剤担持体の表面にトナーが固着する不具合が軽減される効果もある程度期待できる。
しかし、そのような表面層を現像剤担持体に形成するためのコストが余分にかかってしまっていた。また、現像剤担持体の表面層が特定の材料で形成されることによって、現像剤担持体の表面特性が変化して、良好な現像工程に影響してしまう可能性があった。特に、1成分現像方式の現像装置に対して、この技術を適用しようとすると、現像剤担持体の表面にトナーが担持されにくくなってしまうことになり、現像工程において所望の濃度のトナー像を像担持体上に形成しにくくなって画像濃度不良などの不具合が生じてしまう可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比較的簡易な構成で、シール部材やプリセットケースを設置することなく、現像装置の内部に現像剤を収容した状態で出荷しても、着荷されるまでの輸送時に現像剤担持体の表面にトナーが固着してしまう不具合が生じにくく、着荷後の現像工程において画像濃度不良などの不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における現像装置は、少なくともトナーを有する現像剤が収容されて、像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置であって、前記像担持体に対向又は当接して、現像剤を担持する現像剤担持体を備え、出荷時には、前記トナーに比べて前記現像剤担持体の表面に固着しにくい固着防止剤を前記現像剤担持体の表面に離脱可能に塗布した状態で、当該現像装置の内部に現像剤を前記固着防止剤が塗布された前記現像剤担持体に接触可能に収容するものである。
本発明によれば、比較的簡易な構成で、シール部材やプリセットケースを設置することなく、現像装置の内部に現像剤を収容した状態で出荷しても、着荷されるまでの輸送時に現像剤担持体の表面にトナーが固着してしまう不具合が生じにくく、着荷後の現像工程において画像濃度不良などの不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す断面図である。 図2の作像部における現像装置のA−A断面を示す断面図である。 (A)出荷時の現像装置を示す概略図と、(B)着荷時における初期調整モード時の現像装置の状態を示す概略図と、である。 変形例としての、(A)現像工程時の現像装置を示す図と、(B)出荷時の現像装置を示す図と、である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラープリンタ、2は画像情報に基づいたレーザ光Lを発する書込み部、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、21は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収納された像担持体としての感光体ドラム、22は感光体ドラム21の表面を帯電する帯電部、23Y、23M、23C、23BKは感光体ドラム21の表面に形成される静電潜像を現像する現像装置(現像部)、24は感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト27に転写する1次転写バイアスローラ、25は感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング装置、を示す。
また、27は各色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、28は中間転写ベルト27の表面に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する2次転写バイアスローラ、29は中間転写ベルト27上の未転写トナーを回収する中間転写ベルトクリーニング部、30は4色のトナー像が重ねて転写された記録媒体Pを搬送する転写ベルト、32Y、32M、32C、32BKは各現像装置23Y、23M、23C、23BKに各色のトナーを補給するトナー補給部、61は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、66は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、それぞれ、感光体ドラム21、帯電部22、クリーニング装置25が、一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。同様に、各現像装置23Y、23M、23C、23BKも、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。
各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにおける感光体ドラム21上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。その後、帯電された感光体ドラム21の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
一方、書込み部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応して射出される。レーザ光Lは、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光Lは、ミラー6〜8で反射された後に、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21の表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光Lは、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム21の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光Lは、ミラー9〜11で反射された後に、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光Lは、ミラー12〜14で反射された後に、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム21の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光Lは、ミラー15で反射された後に、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21の表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21の表面は、さらに回転して、それぞれ、現像装置23Y、23M、23C、23BKとの対向位置に達する。そして、各現像装置23Y、23M、23C、23BKから感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21の表面は、それぞれ、中間転写ベルト27との対向位置(1次転写ニップ部)に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト27の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ24が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ24の位置で、中間転写ベルト27上に、感光体ドラム21上に形成された各色の画像が、順次転写される(1次転写工程である。)。
そして、1次転写工程後の感光体ドラム21の表面は、それぞれ、クリーニング装置25との対向位置に達する。そして、クリーニング装置25で、感光体ドラム21上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21の表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム21上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト27の表面は、図中の矢印方向に走行して、2次転写バイアスローラ28の位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ28の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト27上のフルカラーの画像が2次転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト27の表面は、中間転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、中間転写ベルト27上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部29に回収されて、中間転写ベルト27上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、2次転写バイアスローラ28の位置の記録媒体Pは、給紙部61から搬送ガイド63、レジストローラ64等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された記録媒体Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64(タイミングローラ)に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト27上のトナー像とタイミングを合わせて、2次転写バイアスローラ28の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト30により、定着装置66に導かれる。定着装置66では、定着ローラ67と加圧ローラ68とのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される(定着工程である)。なお、定着ローラ67は、中空状のローラ部材であって、その内部にヒータが内設されている。そして、定着ローラ67に内設されたヒータは、定着ローラ67の表面温度を検知する温度センサの検知結果に基いてオン・オフ制御されていて、これにより定着ローラ67の表面温度(定着温度)が所望の範囲に維持されて、良好な定着工程がおこなわれることになる。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラ69によって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2及び図3にて、画像形成装置1の作像部について詳述する。
図2は作像部を示す断面図であり、図3はその現像装置23を示すA−A断面図である。
なお、画像形成装置本体1に設置される4つの作像部は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ及び現像装置及びトナー補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を除して図示する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20には、主として、像担持体としての感光体ドラム21と、帯電部22と、クリーニング装置25とが、ケース26に一体的に収納されている。ここで、本実施の形態において、クリーニング装置25は、感光体ドラム21に当接するクリーニングブレード25aの他に、感光体ドラム21の表面に潤滑剤を供給(塗布)するための潤滑剤供給ローラ25b、固形潤滑剤25c、圧縮スプリング25dなどが設置されていて、潤滑剤供給装置としても機能することになるが、これについては後で詳しく説明する。
現像装置23(現像部)は、主として、感光体ドラム21に対向して現像領域を形成する現像剤担持体としての現像ローラ23a、現像ローラ23aに対向する第1搬送スクリュ23b1(第1搬送部材)、仕切部材23eを介して第1搬送スクリュ23b1に対向する第2搬送スクリュ23b2(第2搬送部材)、現像ローラ23aに対向して現像ローラ23a上に担持された現像剤Gの量を規制する現像剤規制部材としてのドクターブレード23d、現像装置23内の現像剤Gのトナー濃度を検知するトナー濃度センサ23g、ケーシング部材23iに保持された入口シール23j、等で構成される。
現像装置23の内部には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤G(現像剤)が収容されている。
現像ローラ23aは、感光体ドラム21に対して微小なギャップをあけて対向して現像領域を形成するように構成されている。現像ローラ23aは、図3に示すように、内部に固設されてローラ外周面上に複数の極(磁極)を形成する磁石体23a1と、磁石体23a1の周囲を回転するスリーブ23a2と、で構成される。
複数の搬送部材としての搬送スクリュ23b1、23b2は、現像装置23の内部に収容された現像剤Gを長手方向に搬送して循環経路(図3にて破線矢印で示す循環経路である。)を形成する。すなわち、複数の搬送スクリュ23b1、23b2(搬送部材)は、現像剤Gを長手方向(図3の左右方向であって、図2の紙面垂直方向である。)に搬送する複数の搬送経路B1、B2を形成する。具体的に、第1搬送スクリュ23b1による第1搬送経路B1と、第2搬送スクリュ23b2による第2搬送経路B2と、による現像剤Gの循環経路が形成されている。
第1搬送経路B1と第2搬送経路B2とは仕切部材23e(壁部)によって隔絶されていて、2つの搬送経路B1、B2の長手方向両端部は互いに連通している。具体的に、図3を参照して、第1搬送経路B1の搬送方向下流側の端部と、第2搬送経路B2の搬送方向上流側の端部と、が第1中継部を介して連通していて、第1搬送経路B1の搬送方向上流側の端部と、第2搬送経路B2の搬送方向下流側の端部と、が第2中継部を介して連通している。すなわち、仕切部材23eは、長手方向両端部を除く位置に配設されている。
第1搬送スクリュ23b1(第1搬送経路B1)は現像ローラ23aに対向するように配設され、第2搬送スクリュ23b2(第1搬送経路B1)は仕切部材23eを介して第1搬送スクリュ23b1(第1搬送経路B1)に対向するように配設されている。
本実施の形態において、2つの搬送スクリュ23b1、23b2(複数の搬送部材)は、水平方向に並設されている。2つの搬送スクリュ23b1、23b2は、いずれも、軸部にスクリュ部が巻装されたものである。
先に述べた作像プロセスを、現像工程を中心にしてさらに詳しく説明する。
現像ローラ23aは、図2の矢印方向(時計方向)に回転している。現像装置23内の現像剤Gは、図3に示すように、間に仕切部材23eを介在するように配設された第1搬送スクリュ23b1及び第2搬送スクリュ23b2の矢印方向の回転によって、トナー補給部32から補給口23fを介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図3における破線矢印方向の循環である。)。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、現像ローラ23a上に形成された剤汲上げ極によって、キャリアCとともに現像ローラ23a上に汲み上げられる。現像ローラ23a上に担持された現像剤は、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード23dとの対向位置に達する。そして、現像ローラ23a上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム21との対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム21上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ21a上に残った現像剤はスリーブの回転にともない第1搬送スクリュ23b1の上方に達して、この位置で現像ローラ21aから離脱される。ここで、現像領域における電界は、現像用の電源部(不図示である。)によって現像ローラ23aに印加される所定の電圧(現像バイアス)と、帯電工程と露光工程とによって感光体ドラム21の表面に形成される表面電位(潜像電位)と、によって形成されるものである。
なお、現像ローラ23aのスリーブ23a2の外周面上には、磁石体23a1によって、複数の極が形成されている。詳しくは、磁石体23a1は、3つのN極の磁石部と2つのS極の磁石部とからなる。これらの磁石部によって、現像剤Gを現像ローラ23a上に汲み上げるための剤汲上げ極や、現像ローラ23a上に担持された現像剤Gをドクターブレード23dまで搬送する搬送極や、現像剤Gを現像領域まで搬送する搬送極や、現像領域に形成される主極や、現像領域を通過した後の現像剤Gを現像ローラ23aから離脱させるための剤離れ極等からなる磁力分布が、現像ローラ23a上に形成されている。これらの磁力分布によって、現像ローラ23a上を、スリーブ23a2の回転にともない、現像剤Gが移動することになる。
ここで、装置本体に設けられたトナー補給部32は、交換可能に構成されたトナーボトル33と、トナーボトル33を保持・回転駆動するとともに現像装置23にフレッシュトナーTを補給するトナーホッパ部34と、で構成されている。また、トナーボトル33内には、トナーT(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかである。)が収容されている。また、トナーボトル33の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル33内のトナーTは、現像装置23内のトナーTの消費にともない、補給口23fから現像装置23内に適宜に補給されるものである。現像装置23内のトナーTの消費は、装置23内の現像剤Gのトナー濃度(現像剤G中のトナーTの割合である。)を磁気的に検知するトナー濃度センサ23g(透磁率センサ)によって検知される。なお、本実施の形態では、現像装置23内の現像剤Gのトナー濃度が5〜9重量%(狙いの中心が7重量%である。)になるように制御している。
また、補給口23fは、第2搬送スクリュ23b2の長手方向(図3の左右方向である。)の一端であって、第2搬送スクリュ23b2(第2搬送経路B2)の上方に設けられている。
また、入口シール23jは、発泡ポリウレタンなどの可撓性材料で形成された薄いシート状部材であって、現像領域の上流側の位置で感光体ドラム21の表面に長手方向にわたって摺接するように配置されている。また、入口シール23jが貼着されたケーシング部材23iは、現像ローラ23aの外周面における周方向の一部を覆うようにドクターブレード23dを介して現像ケース23hに保持されている。
なお、本実施の形態において、現像装置23は、画像形成装置1に装着された状態で現像用駆動モータ(不図示である。)に接続されて、この現像用駆動モータが制御部による制御によって駆動されることで現像ローラ23aや搬送スクリュ23b1、23b2が回転駆動されることになる。
以下、潤滑剤供給装置としても機能するクリーニング装置25について詳述する。
図2を参照して、クリーニング装置25(潤滑剤供給装置)は、感光体ドラム21に摺接する発泡弾性層(表面層)が外周面に周設されて感光体ドラム21上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給回転体としての潤滑剤供給ローラ25b、潤滑剤供給ローラ25b(発泡弾性層)に摺接する固形潤滑剤25c、固形潤滑剤25cを潤滑剤供給ローラ25bに向けて付勢する付勢部材としての圧縮スプリング25d、感光体ドラム21に当接して感光体ドラム21上に供給された潤滑剤を薄層化(均一化)する薄層化ブレード(均しブレード)としても機能するクリーニングブレード25a、等で構成される。
潤滑剤供給ローラ25bは、クリーニングブレード25aに対して感光体ドラム21の回転方向上流側であって、1次転写ニップ部に対して感光体ドラム21の回転方向下流側に配設されている。
潤滑剤供給ローラ25bは、芯金上に発泡ポリウレタン(ウレタンフォーム)からなる発泡弾性層が形成されたローラ部材であって、その発泡弾性層が感光体ドラム21の表面に当接した状態で図2の時計方向に回転する。これにより、固形潤滑剤25cから潤滑剤供給ローラ25bを介して感光体ドラム21上に潤滑剤が供給される。すなわち、潤滑剤供給ローラ25bは、固形潤滑剤25cと感光体ドラム21とに摺接するように配置されていて、潤滑剤供給ローラ25bが回転することによって固形潤滑剤25cから潤滑剤を掻き取り、その潤滑剤を感光体ドラム21上に塗布する。
また、固形潤滑剤25cの後方部には、潤滑剤供給ローラ25bと固形潤滑剤25cとの接触ムラをなくすために圧縮スプリング25dが配置されていて、固形潤滑剤25cを潤滑剤供給ローラ25bに付勢している。
ここで、固形潤滑剤25cは、脂肪酸金属亜鉛に無機潤滑剤を含有させて形成したものである。また、脂肪酸金属亜鉛としては、少なくともステアリン酸亜鉛を含んだものが好ましい。また、無機潤滑剤としては、タルク、マイカ、窒化ホウ素のうち少なくとも1つを用いることができて、特に、窒化ホウ素が好適である。
ステアリン酸亜鉛は、代表的なラメラ結晶紛体である。ラメラ結晶は両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有していて、せん断力が加わると層間にそって結晶が割れて滑りやすい。したがって、感光体ドラム21の表面を低摩擦係化することができる。すなわち、せん断力を受けて均一に感光体ドラム21の表面を覆っていくラメラ結晶によって、少量の潤滑剤によって効果的に感光体ドラム21の表面を覆うことができる。そして、感光体ドラム21の表面を比較的均等に覆い帯電工程における電気的ストレスから良好に保護できることになる。
また、窒化ホウ素のような板状構造を有する無機潤滑剤を使用することで、クリーニングブレード25aでのトナーのすり抜けが生じにくくなり、帯電部22(帯電ローラ)を汚れにくくすることができる。
薄層化ブレードとしても機能するクリーニングブレード25aは、ウレタンゴム、ヒドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム材料からなる板状部材が保持板に保持されたものであって、感光体ドラム21の表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。そして、潤滑剤供給ローラ25bによって感光体ドラム21上に供給された潤滑剤は、クリーニングブレード25aによって、感光体ドラム21上に均一かつ適量に薄層化される。
固形潤滑剤25cを潤滑剤供給ローラ25bを介して感光体ドラム21の表面に塗布すると、感光体ドラム21の表面には粉体状の潤滑剤が塗布されるが、この状態のままでは潤滑性は充分に発揮されないため、クリーニングブレード25aが潤滑剤を薄層化・均一化する部材として機能することになる。クリーニングブレード25aにより、感光体ドラム21上での潤滑剤の被膜化がおこなわれて、潤滑剤はその潤滑性を充分に発揮することになる。
以下、図4等を用いて、本実施の形態において特徴的な、現像装置23の構成・動作について詳しく説明する。
本実施の形態における現像装置23は、図4(A)に示すように、出荷時には、トナーTに比べて現像ローラ23a(現像剤担持体)の表面に固着しにくい固着防止剤Kを現像ローラ23aの表面に離脱可能に塗布した状態で、現像装置23の内部に現像剤Gを収容している。すなわち、本実施の形態では、現像装置23の第1、第2搬送経路B1、B2に単に現像剤Gを収容した状態で出荷するのではなくて、現像ローラ23aの表面に固着防止剤Kを付着させた状態で、第1、第2搬送経路B1、B2に現像剤G(トナーT及びキャリアC)を収容した状態で出荷している。
詳しくは、図4(A)に示すように、現像装置23が工場などから出荷されるときに、現像ローラ23aの表面に全域にわたって固着防止剤Kを軽く擦り込むように付着させて、第1、第2搬送経路B1、B2に現像剤Gをプリセットする。ここで、固着防止剤Kは、磁性体ではなくて、キャリアCのように磁力によって現像ローラ23aの表面に担持されないため、比較的弱い保持力で現像ローラ23a上に担持されることになる。
そして、このように現像ローラ23aの表面が固着防止剤Kで覆われた状態で現像装置23が出荷されることで、工場などから出荷されてからユーザーの元に着荷されるまで、現像装置23が単体で輸送される場合であっても、現像装置23が画像形成装置1に装着された状態で輸送される場合であっても、現像ローラ23aの表面に直接的にトナーT(現像剤G)が付着することはほとんどない。したがって、トナーTとして低融点トナーが用いられている場合や、海上輸送などがおこなわれて現像装置23が高温高湿環境にさらされてしまった場合などであっても、現像ローラ23aの表面にトナーTが固着する不具合を確実に軽減することができる。そのため、現像ローラ23aの表面にトナーTが固着することによって濃度ムラ画像が生じる不具合も未然に抑止することができる。
さらに、本実施の形態では、出荷時において、現像装置23の第1、第2搬送経路B1、B2には予め現像剤Gが収容されているため(プリセットされているため)、ユーザーやサービスマンが着荷時に現像装置23に現像剤Gを充填する作業をおこなう必要がなくなり、着荷時の作業時間が短縮化されることになる。
なお、出荷時に現像ローラ23aに塗布された固着防止剤Kは、現像ローラ23aの表面に比較的弱い保持力で担持されているため、図4(B)に示すように、着荷時における初期調整モードとして現像装置23が駆動されることで、現像ローラ23aから離脱されて第1、第2搬送経路B1、B2内の現像剤Gと混合されることになり、現像ローラ23aの表面には固着防止剤Kと入れ替わるように現像剤Gが担持されることになる。したがって、着荷時に現像ローラ23aに塗布された固着防止剤Kを手動で拭き取るような作業は不要になり、上述した着荷時の作業時間が短縮化される効果が維持されることになる。
そして、本実施の形態では、以上述べたような効果が、シール部材やプリセットケースを設置することなく、比較的簡易な構成で達成されることになる。
ここで、本実施の形態において、出荷時に現像ローラ23aの表面に塗布される固着防止剤Kは、トナーTに比べて融点又はガラス転移点が大きな物質であって、現像装置23に収容される現像剤Gに含有される物質、又は、潤滑剤供給装置(クリーニング装置25)によって感光体ドラム21の表面に供給される潤滑剤に含有される物質であることが好ましい。
現像ローラ23aの表面にトナーTが固着してしまう現象は、現像ローラ23aに担持された現像剤G中のトナーTの一部が、高温高湿環境にさらされて融解又はガラス転移することによるものである。そのため、トナーTに比べて融点又はガラス転移点が大きな物質を固着防止剤Kとして現像ローラ23aの表面に担持させることで、固着防止剤K自体が高温高湿環境にさらされて現像ローラ23aに固着する不具合を抑止することができる。
また、上述したように、固着防止剤Kは、着荷時に初期調整モードをおこなうことで、現像ローラ23aから離脱して現像装置23の内部の現像剤Gに混合されることになるため、その後の現像工程(又は、画像形成プロセス)において画像に影響しないものである必要がある。現像剤Gに含有される物質や、感光体ドラム21の表面に供給される潤滑剤に含有される物質は、そもそも、そのように画像に影響しないように形成されたものであるため、これらの物質を固着防止剤Kとして用いることで、固着防止剤Kを原因とする異常画像の発生を防止することができる。
具体的に、本実施の形態において、固着防止剤Kとして、トナーT(現像剤G中のトナーT、トナーボトル33中のトナーTである。)に比べて融点の高いトナー(高融点トナー)、ステアリン酸亜鉛(ZnST)、窒化ヨウ素(ボロンナイトライド)、二酸化ケイ素(シリカ)、酸化アルミニウム(アルミナ)のうちのいずれかを用いている。
高融点トナーは、融点が異なる以外は現像剤G中のトナーTとほぼ同じ成分で形成されており、また現像ローラ23aに塗布される固着防止剤Kの量は現像剤G中のトナーTに比べて極めて少ないため、現像剤G中に高融点トナーが含有されても、画像上の大きな問題が生じることはほとんどない。また、高融点トナーは、現像剤G中のトナーTに比べて、文字通り、高温高湿環境において溶解しにくい物質であるため、固着防止剤Kとして好適である。
ステアリン酸亜鉛や窒化ヨウ素は、先に説明したように固形潤滑剤23cの成分として用いられる物質であり、現像ローラ23aの表面に固着しにくい物質であるため、固着防止剤Kとして好適である。
二酸化ケイ素や酸化アルミニウムは、トナーTの流動性や帯電性を高めるために現像剤G中の外添剤として用いられる物質であり、現像ローラ23aの表面に固着しにくい物質であるため、固着防止剤Kとして好適である。
本願発明者は、実施例1、実施例2、比較例として、それぞれの条件に設定した現像装置23を上下左右に振った後に温度50度、相対湿度30%の環境で48時間放置して、その直後(1)と、その後に現像ローラ23aを1周分だけ回転させたとき(2)と、さらに現像ローラ23aを10周分だけ回転させたとき(3)と、のそれぞれのタイミングで現像ローラ23a上のトナー固着の有無を目視にて観察する実験をおこなった。
実施例1における現像装置23は、固着防止剤Kとしてステアリン酸亜鉛を0.1gだけ現像ローラ23aに塗布して現像装置23の内部に現像剤Gをプリセットしたものである。実施例2における現像装置23は、固着防止剤Kとして高融点トナーを0.1gだけ現像ローラ23aに塗布して現像装置23の内部に現像剤Gをプリセットしたものである。比較例における現像装置23は、固着防止剤Kを現像ローラ23aに塗布することなく現像装置23の内部に現像剤Gをプリセットしたものである。
そのような実験をおこなった結果、比較例では(1)〜(3)のすべてのタイミングでトナー固着の発生が確認された。これに対して、実施例2では、(1)のタイミングではトナー固着の発生が確認されたものの、(2)、(3)のタイミングではトナー固着の発生が確認されなかった。また、実施例1では、(1)〜(3)のすべてのタイミングでトナー固着の発生が確認されなかった。
これらの実験結果からも、上述した本願発明の効果を確認することができる。
ここで、本実施の形態では、着荷時であって通常の現像工程がおこなわれる前に、現像装置23を画像形成装置本体1に装着した状態で駆動して、固着防止剤Kを現像ローラ23aの表面から離脱させて、現像装置23の内部に収容(プリセット)された現像剤Gと撹拌・混合するようにしている。
具体的に、着荷時において、現像装置23が画像形成装置1に装着された状態で、画像形成装置1の主電源が初めてオンされると、まず、現像用駆動モータが稼働されて現像装置23(現像ローラ23a、搬送スクリュ23b1、23b2)が駆動される(「初期調整モード」が実行される)。これにより、現像ローラ23a上に担持された固着防止剤Kが現像ローラ23aから第1搬送経路B1に振り落とされて、第1、第2搬送経路B1、B2に収容された現像剤G(トナーT及びキャリアC)とともに循環しながら撹拌・混合されることになる。
さらに、本実施の形態では、着荷時であって通常の現像工程がおこなわれる前に、現像装置23を画像形成装置本体1に装着した状態で駆動して、現像装置23の内部に収容された現像剤Gと撹拌・混合された固着防止剤KがトナーTとともに感光体ドラム21に供給されるようにトナー像を形成している。
具体的には、初期調整モード時に、感光体ドラム21上に所定のパッチパターン(トナー像)が形成されるように帯電工程、露光工程、現像工程をおこなって、現像装置23からトナーTとともに固着防止剤Kが排出されて、感光体ドラム21上に付着するようにしている。そして、感光体ドラム21上に付着したトナーTと固着防止剤Kとは、1次転写バイアスローラ24への1次転写バイアスの印加がオフされた状態の1次転写ニップ部を通過した後に、クリーニング装置25によって回収されることになる。そして、固着防止剤Kが現像装置23からある程排出された後に、この「初期調整モード」が終了される。その後、公知のトナー濃度センサ23g(透磁率センサ)の校正(出力調整)や、公知のプロセスコントロール(帯電バイアス、現像バイアスなどの作像条件の調整制御である。)が、ウォーミングアップ動作としておこなわれた後に、通常の画像形成動作を実行可能な状態になる。
なお、固着防止剤Kとして、高融点トナー(トナーTに比べて融点の高いトナーである。)が用いられた場合には、着荷時であって通常の現像工程がおこなわれる前に、現像装置23を画像形成装置本体1に装着した状態で駆動して、固着防止剤Kを現像ローラ23aの表面から離脱させて、現像装置23の内部に収容(プリセット)された現像剤Gと撹拌・混合するようにした後に、通常の現像工程が開始されてから、現像装置23の累積の駆動時間が所定値に達するまで(現像装置23内の高融点トナーが充分に排出されるまでである。)、定着工程時における定着温度が通常のものよりも高く設定するように制御することができる。
このような制御をおこなうことで、高融点トナーによって形成されたトナー像が、定着装置66において定着画像として記録媒体Pに定着されるときに、定着温度(トナー像を加熱・溶融する温度)が低くて定着不良が生じてしまう不具合を防止することができる。
なお、本実施の形態では、トナーTに加えてキャリアCを含む2成分現像剤を用いた2成分現像方式の現像装置23に対して本発明を適用したが、本発明が適用される現像装置はこれに限定されることはなく、トナーTのみからなる1成分現像剤(添加剤等を含有するものも含むものとする。)を用いた1成分現像方式の現像装置に対しても本発明を適用することができる。
具体的に、変形例として、図5(A)に示すように、感光体ドラム21に当接する現像ローラ23a(芯金上に導電性弾性層が形成されたものである。)、現像ローラ23aにトナーTを供給する供給ローラ23x、現像ローラ23aに担持されたトナーTを薄層化するドクターブレード23d、現像装置23内のトナーTを撹拌・搬送する撹拌ローラ23yなどが設置された公知の1成分現像方式の現像装置23に対しても、本発明を適用することができる。そして、図5(B)に示すように、そのような現像装置23の出荷時に、現像ローラ23aの表面に固着防止剤Kを塗布した状態で、現像装置23の内部にトナーT(1成分現像剤)を収容(プリセット)した状態で出荷することができる。
そして、このような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態における現像装置23は、出荷時に、トナーTに比べて現像ローラ23a(現像剤担持体)の表面に固着しにくい固着防止剤Kを現像ローラ23aの表面に離脱可能に塗布した状態で、現像装置23の内部に現像剤Gを収容している。
これにより、比較的簡易な構成で、シール部材やプリセットケースを設置することなく、現像装置23の内部に現像剤Gを収容した状態で出荷しても、着荷されるまでの輸送時に現像ローラ23aの表面にトナーTが固着してしまう不具合が生じにくく、着荷後の現像工程において画像濃度不良などの不具合を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、現像装置23を、プロセスカートリッジ20とは別体の構成とした。これに対して、現像装置23をプロセスカートリッジ20の構成部材として、プロセスカートリッジ20の他の構成部材と一体化することもできる。
そして、このような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができるとともに、作像部のメンテナンス性が向上することになる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電装置(帯電部)と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置(現像部)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置(クリーニング部)と、のうち少なくとも1つと、像担持体と、が一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたユニットと定義する。
また、本実施の形態では、現像剤担持体として1つの現像ローラ23aが設置されて、複数の搬送部材として2つの搬送スクリュ23b1、23b2が水平方向に並設されて、ドクターブレード23dが現像ローラ23aの上方に対向するように設置された現像装置23に対して本発明を適用したが、本発明が適用される現像装置はこれに限定されることはない。
例えば、現像剤担持体として1つの現像ローラが設置されて、複数の搬送部材として2つの搬送スクリュが水平方向に並設されて、ドクターブレードが現像ローラの下方に対向するように設置された公知の現像装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
さらに、複数の搬送部材として2つの搬送スクリュがそれぞれ現像ローラに対向するように上下方向に並設された公知の現像装置や、現像剤担持体として複数の現像ローラが感光体ドラムに対向するように設置された公知の現像装置や、複数の搬送部材として3つ以上の搬送スクリュが設置された公知の現像装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態の中で示唆した以外にも、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
20、20Y、20M、20C、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、
23、23Y、23M、23C、23BK 現像装置(現像部)、
23a 現像ローラ(現像剤担持体)、
23b1 第1搬送スクリュ(搬送部材)、
23b2 第2搬送スクリュ(搬送部材)、
23d ドクターブレード(現像剤規制部材)、
25 クリーニング装置(潤滑剤供給装置)、
66 定着装置、
G 現像剤(2成分現像剤)、
C キャリア、 T トナー、 K 固着防止剤。
特開2007−41209号公報 特開2013−33077号公報 特開2013−148813号公報

Claims (8)

  1. 少なくともトナーを有する現像剤が収容されて、像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置であって、
    前記像担持体に対向又は当接して、現像剤を担持する現像剤担持体を備え、
    出荷時には、前記トナーに比べて前記現像剤担持体の表面に固着しにくい固着防止剤を前記現像剤担持体の表面に離脱可能に塗布した状態で、当該現像装置の内部に現像剤を前記固着防止剤が塗布された前記現像剤担持体に接触可能に収容することを特徴とする現像装置。
  2. 前記固着防止剤は、前記トナーに比べて融点又はガラス転移点が大きな物質であって、当該現像装置に収容される現像剤に含有される物質、又は、潤滑剤供給装置によって前記像担持体の表面に供給される潤滑剤に含有される物質であることを特徴とする請求項1に現像装置。
  3. 前記固着防止剤は、前記トナーに比べて融点の高いトナー、ステアリン酸亜鉛、窒化ヨウ素、二酸化ケイ素、酸化アルミニウムのうちのいずれかであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 着荷時であって通常の現像工程がおこなわれる前に、当該現像装置を画像形成装置本体に装着した状態で駆動して、前記固着防止剤を前記現像剤担持体の表面から離脱させて、当該現像装置の内部に収容された現像剤と撹拌・混合することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 着荷時であって通常の現像工程がおこなわれる前に、当該現像装置を画像形成装置本体に装着した状態で駆動して、当該現像装置の内部に収容された現像剤と撹拌・混合された前記固着防止剤が前記トナーとともに前記像担持体に供給されるようにトナー像を形成することを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記固着防止剤は、前記トナーに比べて融点の高いトナーであって、
    通常の現像工程が開始されてから、当該現像装置の累積の駆動時間が所定値に達するまで、定着工程時における定着温度が通常のものよりも高く設定されることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  7. 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを一体的に備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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