JP6573005B1 - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置においては、信頼性を向上させることが望ましい。【解決手段】半導体基板と、半導体基板の上方に設けられた第1材料の上面電極と、上面電極の上面から下面まで貫通した開口部に設けられた、第1材料と異なる第2材料の部分電極と、を備え、第2材料のヤング率が第1材料のヤング率より高い、半導体装置を提供する。開口部の底面には設けられたシード層をさらに備えてよく、シード層の上方に部分電極が設けられていてよい。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、金属製の表面電極膜が形成された半導体装置が知られている(例えば、特許文献1〜3および非特許文献1参照)。
特許文献1 特許第6129090号公報
特許文献2 特開2009−38139号公報
特許文献3 特開2008−258499号公報
非特許文献1 D.Siepe et al.,The future of Wire Bonding is ? Wire Bonding ! Proc. of CIPS 2010(2010)
半導体装置においては、信頼性を向上させることが望ましい。
本発明の第1の態様においては、半導体装置を提供する。半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の上方に設けられた第1材料を含む上面電極と、上面電極の上面から下面まで貫通した開口部に設けられた、第1材料と異なる第2材料を含む部分電極と、を備える。第2材料のヤング率は、第1材料のヤング率より高い。
部分電極は、シード層と、導電部とを有してよい。シード層は、開口部の底面に設けられてよい。導電部は、シード層の上方に設けられてよい。
シード層は、開口部の側面に設けられてよい。
シード層は、タングステンを含んでよい。
上面電極はアルミニウムを含んでよい。部分電極は銅を含んでよい。
部分電極は多結晶の金属であってよい。
部分電極は、半導体基板の上面視で、予め定められた第1方向に沿って設けられていてよい。
部分電極は、半導体基板の上面視で、第1方向と異なる、予め定められた第2方向に沿って設けられていてよい。
半導体装置は、上面電極の上方に設けられ、上面電極に電気的に接続される引出し部をさらに備えてよい。部分電極は、第1方向に沿った部分と第2方向に沿った部分との交差部を有してよい。半導体基板の上面視で、交差部と引出し部とは重なってよい。
半導体基板の上面視で、交差部と引出し部とが重なる面積は、引出し部の面積の1/2以上であってよい。
上面電極および部分電極の上方に、ニッケルを含む金属層が設けられてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の一つの実施形態に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。 図1における領域Aの拡大図である。 引出し部90における第1部分92の近傍の一例を示す上面図である。 引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。 引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。 引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。 引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。 引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。 本発明の一つの実施形態に係る半導体装置100の断面の他の一例を示す図である。 図9における領域Bの拡大図である。 導電ピン190の近傍の一例を示す上面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本明細書においては半導体基板の深さ方向と平行な方向における一方の側を「上」、他方の側を「下」と称する。基板、層またはその他の部材の2つの主面のうち、一方の面を上面、他方の面を下面と称する。「上」、「下」の方向は重力方向、または、半導体装置の実装時における基板等への取り付け方向に限定されない。
本明細書では、X軸、Y軸およびZ軸の直交座標軸を用いて技術的事項を説明する場合がある。本明細書では、半導体基板の上面と平行な面をXY面とし、半導体基板の上面と垂直な深さ方向をZ軸とする。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る半導体装置100の断面の一例を示す図である。図1に示す通り、本例の半導体装置100は、配線基板21と、配線基板21の上方に設けられたケース部20と、配線基板21の下方に接合材料14を介して設けられた放熱ベース12と、を有する。
本例の配線基板21は、絶縁基板22、配線層30および導体層16を有する。配線基板21は、一例としてDCB(Direct Copper Bondig)基板である。絶縁基板22は、セラミック等の絶縁材料で形成された基板である。配線層30および導体層16は、銅等の導電材料で形成されている。配線層30は、絶縁基板22の上面において所定の配線パターンで設けられている。導体層16は、絶縁基板22の下面のほぼ全面に設けられている。
本例の接合材料14は、はんだ等である。接合材料14は、導体層16と放熱ベース12とを接合する。放熱ベース12は、半導体装置100の動作に伴い発生した熱を半導体装置100の外部に放出する。本例の放熱ベース12は、銅またはアルミニウム等の金属で形成されている。
本例のケース部20は、配線基板21の上面において、配線層30を囲む側壁24を有する。側壁24は、樹脂等の絶縁材料で形成されている。ケース部20は、側壁24で囲まれた空間に半導体チップ38を収容する。半導体チップ38は、パワー半導体素子を含んでよい。パワー半導体素子の一例として、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)、FWD(Free Wheel Diode)等のダイオードおよびこれらを組み合わせたRC(Reverse Conducting)−IGBT、並びにMOSトランジスタ等が挙げられる。
配線層30の上方には、接合材料40を介して半導体チップ38が設けられている。本例の接合材料40は、はんだ等である。接合材料40は、配線層30と半導体チップとを接合する。
半導体チップ38は、半導体基板10を備える。また、半導体チップ38は、半導体基板10の上方に設けられた第1材料を含む上面電極50を備える。第1材料は、アルミニウム(Al)であってよい。上面電極50は、アルミニウム(Al)により形成された電極であってもよい。
半導体チップ38の上面電極50の上方には、引出し部90が設けられる。引出し部90は、一例としてリードフレームである。引出し部90は、第1部分92、第2部分93、脚部94、脚部95および架橋部96を含む。第1部分92は、半導体チップ38の上方に配置される。第2部分93は、配線層30の上方に配置される。架橋部96は、半導体チップ38と配線層30とを橋渡しする。第1部分92および第2部分93、並びに架橋部96は、XY平面と平行な板状の導電部材であってよい。
脚部94は、第1部分92と架橋部96とを接続する。脚部95は、第2部分93と架橋部96とを接続する。脚部94および脚部95は、YZ面と平行な板状の導電部材であってよい。
第1部分92、第2部分93、架橋部96、脚部94および脚部95は、一体に設けられていてよい。引出し部90の第1部分92は、はんだ部70を通して半導体チップ38の上面電極50と電気的に接続されている。引出し部90の第2部分93は、配線層30に電気的に接続されている。
半導体チップ38には、配線74が接続される。配線74は、半導体チップ38と、配線層30とを電気的に接続する。配線74は、一例として金属等の導電材料で形成されたワイヤーである。配線74は、半導体チップ38のゲート部と接続されてよい。
配線基板21の上方には、入出力端子32が設けられる。入出力端子32は、配線層30に電気的に接続されている。入出力端子32は、半導体装置100の外部から半導体チップ38へ入力する信号が入力される端子である。また、入出力端子32は、半導体チップ38から半導体装置100の外部へ出力する信号が出力される端子である。入出力端子32は、ケース部20の側壁24に接して設けられていてよい。
本例において、側壁24で囲まれた空間には、樹脂80が充填されている。樹脂80は、配線層30、半導体チップ38、配線74および引出し部90を埋めるように充填されていてよい。樹脂80は、引出し部90の架橋部96の下方まで充填されていてよい。樹脂80は絶縁材料である。樹脂80は、半導体チップ38と半導体装置100の外部との絶縁性を確保している。
図2は、図1における領域Aの拡大図である。領域Aは、上面電極50および引出し部90の近傍の領域を含む。図2に示す通り、半導体基板10の上面には上面電極50が設けられる。本例においては、半導体基板10の上面と上面電極50の下面52が接して設けられている。
上面電極50には、上面51から下面52まで貫通した開口部56が設けられている。開口部56は、上面電極50の一部をエッチングすることにより形成してよい。開口部56は、金属層66の下方、且つ、引出し部90の第1部分92の下方に設けられる。開口部56には、第1材料と異なる第2材料を含む部分電極53が設けられる。第2材料は、銅(Cu)であってよい。部分電極53は、銅をめっきにより形成した電極であってよい。
本例の半導体装置100において、部分電極53を形成する第2材料のヤング率は、上面電極50を形成する第1材料のヤング率よりも高い。即ち、部分電極53は、上面電極50よりも剛性が高い。上記した通り、上面電極50は、アルミニウム(Al)で形成されてよい。部分電極53は、アルミニウム(Al)よりもヤング率の高い銅(Cu)で形成されてよい。
上面電極50および部分電極53の上方には、ニッケル(Ni)を含む金属層66が設けられてよい。金属層66は、一例としてボンディングパッドである。金属層66は、上面電極50の上面51に接して設けられた金属層66−1と、金属層66−1上に設けられた金属層66−2を含んでよい。金属層66−1は、ニッケル(Ni)を主とする電極膜であってよい。金属層66−1は、ニッケル(Ni)−リン(P)をめっきにより形成した膜であってよい。また、金属層66−2は、金からなるめっき膜であってよい。
上面電極50の上面51の上方には、保護膜60が設けられている。保護膜60は、ポリイミドまたは窒化珪素で形成されてよい。金属層66は、保護膜60に設けられた開口に埋め込まれるように設けられてよい。
金属層66は、はんだ部70を介して引出し部90の第1部分92と電気的に接続される。引出し部90の第1部分92は、金属層66およびはんだ部70を介して、上面電極50と電気的に接続される。
本例の半導体装置100は、部分電極53を形成する第2材料のヤング率が、上面電極50を形成する第1材料のヤング率よりも高い。このため、半導体装置100をパワーサイクル試験のように繰り返しスイッチング動作させた場合に、上面電極50に亀裂が発生しても、部分電極53と上面電極50との界面において当該亀裂の進展を抑制することができる。このため、塑性変形による当該亀裂が、上面電極50のXY平面内における全体に進展することを抑制することができる。このため、半導体装置100を長寿命化することができる。また、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
本明細書において、図1における引出し部90の脚部94から脚部95へ向かう方向をX軸とする。また、図1のXZ面に対して直交する奥行き方向をY軸とする。
金属層66のX軸負側および正側の端部を、それぞれ端部P1および端部P2とする。引出し部90とはんだ部70との接合面における、引出し部90のX軸負側および正側の端部を、それぞれ端部Pr1および端部Pr2とする。部分電極53のX軸負側および正側の端部を、それぞれ端部Pe1および端部Pe2とする。
幅Wpは、端部P1と端部P2との間のX軸方向における幅、即ち金属層66のX軸方向の幅である。幅Wrfは、端部Pr1と端部Pr2との間のX軸方向における幅である。幅Wehは、端部Pe1と端部Pe2との間のX軸方向における幅、即ち部分電極53のX軸方向の幅である。
本例において、幅Wehは、幅Wpよりも小さい。幅Wehは、幅Wpの1/20以上1/5以下であってよい。部分電極53は、開口部56の全体に充填されていてよい。つまり部分電極53のZ軸方向における幅は、上面電極50のZ軸方向における幅と同一であってよい。部分電極53のX軸方向における幅は、開口部56のX軸方向における幅と同一であってよい。
幅Wevは、上面電極50のZ軸方向における幅である。幅Wpvは、金属層66のZ軸方向における幅である。幅Wpv1は、金属層66−1のZ軸方向における幅である。幅Wpv2は、金属層66−2のZ軸方向における幅である。幅Wpvは、幅Wpv1と幅Wpv2との和に等しい。
幅Wevは、2μm以上10μm以下であってよい。幅Wevは、一例として5μmである。幅Wpvは、2μm以上10μm以下であってよい。幅Wpvは、一例として5μmである。幅Wpv2は、30nm以上100nm以下であってよい。幅Wpv2は、一例として50nmである。
本例の部分電極53は、シード層54−1と、導電部59とを有する。シード層54−1は、開口部56の底面57に設けられている。底面57は、上面電極50の下面52と同じXY平面内にあってよい。導電部59は、シード層54−1の上方に設けられている。シード層54−1は、導電部59をめっきにより形成する場合に陰極として機能する。また、シード層54−1は、導電部59と半導体基板10の上面との密着強度を安定化させる機能を有する。なお、シード層54−1と半導体基板10の上面との間、および、上面電極50の下面52と半導体基板10の上面との間に、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)等の層を設けてもよい。
部分電極53は、開口部56の側面58に設けられたシード層54−2をさらに有してもよい。側面58にシード層54−2が設けられない場合、導電部59をめっきにより形成すると、側面58と導電部59との間に空隙が生じる場合がある。当該空隙が生じると、上面電極50に生じた応力が当該空隙近傍に集中し易く、上面電極50が破壊し易い。側面58にシード層54−2が設けられると、当該空隙の発生を抑制することができる。このため上面電極50に生じた応力の集中を抑制し、上面電極50の破壊を抑制することができる。
シード層54は、上面電極50を形成する第1材料よりもヤング率の高い材料で形成されてよい。また、シード層54は、導電部59を形成する材料よりもヤング率の高い材料で形成されてよい。シード層54は、タングステン(W)を含んでよい。シード層54は、タングステン(W)で形成されていてもよい。導電部59は、銅(Cu)を含んでよい。導電部59は、銅(Cu)で形成されていてもよい。銅(Cu)をダマシンプロセスによりめっき形成し、導電部59を形成する場合、シード層54はタングステン(W)が好適である。
シード層54は、クロム(Cr)系の金属で形成されてもよい。シード層54は、下方から順にニッケル(Ni)/クロム(Cr)/銅(Cu)の3層構造であってもよい。その他、シード層54は、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、バナジウム(V)、コバルト(Co)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)のいずれかで形成されてもよい。
部分電極53は、多結晶の金属で形成されてよい。金属とは、遷移金属、希土類金属を指す。金属とは、エネルギーバンド構造の伝導帯にフェルミ準位を有するものを指す。多結晶は、様々な方位の結晶がランダムに集積しているので、部分電極53が多結晶で形成されることで、様々な方面からの応力に耐性を有する部分電極53とすることができる。
図3は、引出し部90における第1部分92の近傍の一例を示す上面図である。図3において、上面視における第1部分92の領域を太い実線および破線にて示している。第1部分92は、当該太い実線および破線で囲まれる領域にて、はんだ部70と面接触している。第1部分92のX軸正側は、上面視で脚部94と重なっている。脚部94から半導体チップ38のX軸正側の外周端140−3よりもX軸正側まで、架橋部96がX軸方向に延伸している。
図3に示す通り、第1部分92の下方には、はんだ部70が設けられる。はんだ部70の下方には金属層66が設けられる。図3において、金属層66が設けられる領域を一点鎖線部にて示している。金属層66の周囲には、金属層66を囲むように保護膜60が設けられる。
部分電極53の少なくとも一部は、第1部分92の下方に設けられてよい。部分電極53の少なくとも一部は、金属層66の下方に設けられていてもよい。部分電極53の少なくとも一部は、保護膜60の下方に設けられていてよい。図3において、部分電極53が設けられる領域を破線およびハッチングにて示している。半導体チップ38の上面側において、部分電極53と同一のXY平面内、且つ、部分電極53以外の領域には、上面電極50が設けられている。ただし、上面電極50の配置は、本例に限定されない。
本例の部分電極53は、第1部分92(または金属層66)の下方において、予め定められた第1方向(例えばY軸方向)に沿って設けられる。部分電極53は、第1部分92(または金属層66)と重なる領域を、第1方向に横切るように設けられてよい。つまり部分電極53は、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の第1方向における一方の端部から、他方の端部まで連続して設けられてよい。
部分電極53は、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側にも設けられていてよい。部分電極53は、上面電極50を、上面視において2つ以上の領域に分割するように設けられてよい。一例として、部分電極53は、上面電極50の第1方向の一方の外周端から、他方の外周端まで連続して設けられていてもよい。
図3の例では、上面電極50のY軸正側の外周端の位置およびY軸負側の外周端の位置は、半導体チップ38のY軸正側の外周端140−1の位置およびY軸負側の外周端140−2の位置と一致している。この場合においては、部分電極53は、半導体チップ38のY軸正側の外周端140−1からY軸負側の外周端140−2まで、第1方向に沿って設けられている。上面電極50のY軸正側の外周端が、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側、且つ、半導体チップ38の外周端140−1よりも内側に配置され、上面電極50のY軸負側の外周端が、当該領域の外側、且つ、外周端140−2よりも内側に配置される場合、部分電極53は、上面電極50のY軸負側の外周端からY軸正側の外周端まで連続して設けられていればよく、外周端140−1から外周端140−2まで連続して設けられていなくてもよい。
本例の半導体装置100は、部分電極53が外周端140−1から外周端140−2まで第1方向に沿って設けられる。また、部分電極53を形成する第2材料のヤング率が、上面電極50を形成する第1材料のヤング率よりも高い。このため、半導体装置100をパワーサイクル試験のように繰り返しスイッチング動作させた場合に、部分電極53よりもX軸負側(または正側)の上面電極50に亀裂が発生しても、当該亀裂が部分電極53よりもX軸正側(または負側)に進展することが、部分電極53と上面電極50との界面において抑制される。このため、半導体装置100を長寿命化することができる。また、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
図4は、引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。本例の半導体装置100は、部分電極53−2が上面視で第1方向と異なる第2方向に沿ってさらに設けられる点で、図3に示す半導体装置100と異なる。第1方向および第2方向は、互いに直交する方向であってよい。第2方向は、X軸方向であってよい。図4において、部分電極53−1および部分電極53−2が設けられる領域を破線およびハッチングにて示している。部分電極53−2のY軸方向の幅は、部分電極53−1のX軸方向の幅Wehと等しくてよい。
部分電極53−1の少なくとも一部は、第1部分92(または金属層66)の下方に設けられてよい。部分電極53−2の少なくとも一部は、第1部分92(または金属層66)の下方に設けられてよい。図4において、部分電極53−1および部分電極53−2が設けられる領域を破線およびハッチングにて示している。半導体チップ38の上面側において、部分電極53−1および部分電極53−2と同一のXY平面内、且つ、部分電極53−1および部分電極53−2以外の領域には、上面電極50が設けられている。ただし、上面電極50の配置は、本例に限定されない。
部分電極53−1は、第1部分92(または金属層66)と重なる領域を、第1方向に横切るように設けられてよい。部分電極53−2は、第1部分92(または金属層66)と重なる領域を、第2方向に横切るように設けられてよい。つまり、部分電極53−1は、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の第1方向における一方の端部から、他方の端部まで連続して設けられてよい。部分電極53−2は、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の第2方向における一方の端部から、他方の端部まで連続して設けられてよい。
部分電極53−1は、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側にも設けられていてよい。部分電極53−1は、上面電極50を、上面視において2つ以上の領域に分割するように設けられてよい。一例として、部分電極53−1は、上面電極50の第1方向の一方の外周端から、他方の外周端まで連続して設けられていてもよい。
部分電極53−2は、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側にも設けられていてよい。部分電極53−2は、上面電極50を、上面視において2つ以上の領域に分割するように設けられてよい。一例として、部分電極53−2は、上面電極50の第2方向の一方の外周端から、他方の外周端まで連続して設けられていてもよい。
図4の例では、上面電極50のY軸正側の外周端の位置およびY軸負側の外周端の位置は、半導体チップ38のY軸正側の外周端140−1の位置およびY軸負側の外周端140−2の位置と一致している。また、上面電極50のX軸正側の外周端の位置およびX軸負側の外周端の位置は、半導体チップ38のX軸正側の外周端140−3の位置およびX軸負側の外周端140−4の位置と一致している。この場合においては、部分電極53−1は、半導体チップ38のY軸正側の外周端140−1からY軸負側の外周端140−2まで、第1方向に沿って設けられている。また、部分電極53−2は、半導体チップ38のX軸正側の外周端140−3からX軸負側の外周端140−4まで、第1方向に沿って設けられている。
上面電極50のY軸正側の外周端が、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側、且つ、半導体チップ38の外周端140−1よりも内側に配置され、上面電極50のY軸負側の外周端が、当該領域の外側、且つ、外周端140−2よりも内側に配置される場合、部分電極53−1は、上面電極50のY軸負側の外周端からY軸正側の外周端まで連続して設けられていればよく、外周端140−1から外周端140−2まで連続して設けられていなくてもよい。
同様に、上面電極50のX軸正側の外周端が、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側、且つ、半導体チップ38の外周端140−3よりも内側に配置され、上面電極50のX軸負側の外周端が、当該領域の外側、且つ、外周端140−4よりも内側に配置される場合、部分電極53−2は、上面電極50のX軸負側の外周端からX軸正側の外周端まで連続して設けられていればよく、外周端140−3から外周端140−4まで連続して設けられていなくてもよい。
本例の半導体装置100は、部分電極53−1が外周端140−1から外周端140−2まで第1方向に沿って設けられ、部分電極53−2が外周端140−3から外周端140−4まで第2方向に沿って設けられる。また、部分電極53を形成する第2材料のヤング率が、上面電極50を形成する第1材料のヤング率よりも高い。このため、半導体装置100をパワーサイクル試験のように繰り返しスイッチング動作させた場合に、部分電極53−1よりもX軸負側(または正側)、且つ、部分電極53−2よりもY軸正側(または負側)の上面電極50に亀裂が発生し、当該亀裂がX軸方向に進展しても、当該亀裂が部分電極53−1よりもX軸負側に進展することが、部分電極53−1と上面電極50との界面において抑制される。また、当該亀裂がY軸方向に進展しても、当該亀裂が部分電極53−2よりもY軸正側(または負側)に進展することが、部分電極53−2と上面電極50との界面において抑制される。このため、半導体装置100を長寿命化することができる。また、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
本例の半導体装置100において、交差部53−3は、第1方向に沿って設けられた部分電極53−1の一部分と、第2方向に沿って設けられた部分電極53−2の一部分とが交差する領域である。上面視で、交差部53−3と引出し部90とは重なってよい。本例において、交差部53−3と引出し部90とが重なるとは、交差部53−3と引出し部90の第1部分92とが重なることを指す。
半導体装置100をパワーサイクル試験のように繰り返しスイッチング動作させた場合、上面電極50のうち第1部分92と面接触するはんだ部70の下方に配置される領域に、亀裂が発生しやすい。本例の半導体装置100は、交差部53−3と引出し部90とが重なっているので、上面電極50に当該亀裂が発生しても、第1部分92とはんだ部70とが面接触する領域において、当該亀裂がX軸方向に部分電極53−1を越えて進展することが、部分電極53−1と上面電極50との界面において抑制され、Y軸方向に部分電極53−2を越えて進展することが、部分電極53−2と上面電極50との界面において抑制される。このため、図1に示す例と比較して、第1部分92と上面電極50との、より確実な電気的接続を実現することができる。このため、半導体装置100を長寿命化することができる。また、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
図5は、引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。図5においては、図面の視認性のため、引出し部90の脚部94および架橋部96の図示を省略している。本例の半導体装置100は、部分電極53−1および部分電極53−2が、それぞれ複数設けられる点で、図4に示す半導体装置100と異なる。また、部分電極53−1および部分電極53−2が、外周端140近傍に設けられない点で、図4に示す半導体装置100と異なる。本例においては、部分電極53−1および部分電極53−2は、第1部分92(または金属層66)の下方のみに設けられる。
本例においては、交差部53−3が複数設けられる。本例において交差部53−3は、X軸方向およびY軸方向に沿って複数設けられる、図5において、上面視で引出し部90の第1部分92と重なる交差部53−3を、太い破線部にて示している。このような構成とすることで、上面電極50のうち第1部分92と面接触するはんだ部70の下方に配置される領域に発生した亀裂は、複数の部分電極53−1、複数の部分電極53−2、または部分電極53−1および部分電極53−2を経由しなければ、当該領域の外側まで到達しない蓋然性が高くなる。このため、図3および図4に示す例よりもさらに、当該亀裂が上面電極50の外周端に到達しにくくなる。このため、半導体装置100を長寿命化することができる。また、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
上面視で、第1部分92と重なる交差部53−3の面積の総和は、第1部分92の面積の1/2以上であってよい。交差部53−3を複数設け、且つ、第1部分92と重なる交差部53−3の面積の総和を、第1部分92の面積の1/2以上とすることにより、当該総和が第1部分92の面積の1/2未満である場合よりも、上面電極50のうち上面視で第1部分92と重なる領域に発生した亀裂が、当該領域内において終端しやすくなる。このため、当該亀裂が外周端140まで到達しにくくなる。このため、図4に示す半導体装置100よりもさらに、上面電極50に発生した亀裂のXY平面全体への進展を抑制することができる。
図6は、引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。本例の半導体装置100は、部分電極53−1および部分電極53−2が、半導体チップ38の外周端140まで設けられる点で、図5に示す半導体装置100と異なる。
本例において、上面電極50のY軸正側の外周端の位置およびY軸負側の外周端の位置は、半導体チップ38のY軸正側の外周端140−1の位置およびY軸負側の外周端140−2の位置と一致している。また、上面電極50のX軸正側の外周端の位置およびX軸負側の外周端の位置は、半導体チップ38のX軸正側の外周端140−3の位置およびX軸負側の外周端140−4の位置と一致している。この場合においては、部分電極53−1は、半導体チップ38のY軸正側の外周端140−1からY軸負側の外周端140−2まで、第1方向に沿って設けられている。また、部分電極53−2は、半導体チップ38のX軸正側の外周端140−3からX軸負側の外周端140−4まで、第2方向に沿って設けられている。
上面電極50のY軸正側の外周端が、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側、且つ、半導体チップ38の外周端140−1よりも内側に配置され、上面電極50のY軸負側の外周端が、当該領域の外側、且つ、外周端140−2よりも内側に配置される場合、部分電極53−1は、上面電極50のY軸負側の外周端からY軸正側の外周端まで連続して設けられていればよく、外周端140−1から外周端140−2まで連続して設けられていなくてもよい。
同様に、上面電極50のX軸正側の外周端が、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側、且つ、半導体チップ38の外周端140−3よりも内側に配置され、上面電極50のX軸負側の外周端が、当該領域の外側、且つ、外周端140−4よりも内側に配置される場合、部分電極53−2は、上面電極50のX軸負側の外周端からX軸正側の外周端まで連続して設けられていればよく、外周端140−3から外周端140−4まで連続して設けられていなくてもよい。
本例においては、部分電極53−1および部分電極53−2、並びにそれらが交差する交差部53−3が複数設けられる。また、複数の部分電極53−1が外周端140−1から外周端140−2まで第1方向に沿って設けられ、複数の部分電極53−2が外周端140−3から外周端140−4まで第2方向に沿って設けられる。このため、上面電極50のうち第1部分92と面接触するはんだ部70の下方に配置される領域に発生した亀裂は、複数の部分電極53−1、複数の部分電極53−2、または部分電極53−1および部分電極53−2を経由しなければ、外周端140まで到達しない蓋然性が高くなる。このため、図3および図4に示す例よりもさらに、当該亀裂が半導体チップの外周端140に到達しにくくなる。このため、半導体装置100を長寿命化することができる。また、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
図7は、引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。本例においても、図面の視認性のため、引出し部90の脚部94および架橋部96の図示を省略している。本例の半導体装置100は、上面視で部分電極53−4が市松模様に設けられる。また、部分電極53−4は外周端140近傍に設けられない。本例においては、部分電極53−4は、第1部分92(または金属層66)の下方のみに設けられる。
それぞれの部分電極53−4のX軸方向の幅およびY軸方向の幅は、共に幅Wehであってよい。部分電極53−4は、角部53−5において他の部分電極53−4とつながっている。複数の部分電極53−4は、角部53−5において相互につながって一体化した部分電極53を形成していてよい。
このような構成とすることでも、上面電極50のうち第1部分92と面接触するはんだ部70の下方に配置される領域に発生した亀裂は、複数の部分電極53−4を経由しなければ、当該領域の外側まで到達しない蓋然性が高くなる。このため、図3および図4に示す例よりもさらに、当該亀裂が上面電極50の外周端に到達しにくくなる。このため、半導体装置100を長寿命化することができる。また、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
図8は、引出し部90における第1部分92の近傍の他の一例を示す上面図である。本例の半導体装置100は、部分電極53−4が外周端140まで設けられる点で、図7に示す半導体装置100と異なる。
本例においては、上面電極50のY軸正側の外周端の位置およびY軸負側の外周端の位置は、半導体チップ38のY軸正側の外周端140−1の位置およびY軸負側の外周端140−2の位置と一致している。また、上面電極50のX軸正側の外周端の位置およびX軸負側の外周端の位置は、半導体チップ38のX軸正側の外周端140−3の位置およびX軸負側の外周端140−4の位置と一致している。この場合においては、部分電極53−4は、半導体チップ38のY軸正側の外周端140−1からY軸負側の外周端140−2まで設けられている。また、部分電極53−4は、半導体チップ38のX軸正側の外周端140−3からX軸負側の外周端140−4まで設けられている。
上面電極50のY軸正側の外周端が、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側、且つ、半導体チップ38の外周端140−1よりも内側に配置され、上面電極50のY軸負側の外周端が、当該領域の外側、且つ、外周端140−2よりも内側に配置される場合、部分電極53−4は、上面電極50のY軸負側の外周端からY軸正側の外周端まで設けられていればよく、外周端140−1から外周端140−2まで設けられていなくてもよい。
同様に、上面電極50のX軸正側の外周端が、第1部分92(または金属層66)と重なる領域の外側、且つ、半導体チップ38の外周端140−3よりも内側に配置され、上面電極50のX軸負側の外周端が、当該領域の外側、且つ、外周端140−4よりも内側に配置される場合、部分電極53−4は、上面電極50のX軸負側の外周端からX軸正側の外周端まで設けられていればよく、外周端140−3から外周端140−4まで設けられていなくてもよい。
本例においては、部分電極53−4が市松模様に設けられ、且つ、複数の部分電極53−4は、角部53−5において相互につながって一体化した部分電極53を形成している。また、部分電極53−4は第1方向に外周端140−1から外周端140−2まで設けられ、第2方向に外周端140−3から外周端140−4まで設けられる。このため、上面電極50のうち第1部分92と面接触するはんだ部70の下方に配置される領域に発生した亀裂は、複数の部分電極53−4を経由しなければ、外周端140まで到達しない蓋然性が高くなる。このため、図3および図4に示す例よりもさらに、当該亀裂が半導体チップの外周端140に到達しにくくなる。このため、半導体装置100を長寿命化することができる。また、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
図9は、本発明の一つの実施形態に係る半導体装置100の断面の他の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、図1に示す半導体装置100における引出し部90に代えて、導電ピン190を有する点で、図1に示す半導体装置100と異なる。導電ピン190は、金属等の導電材料で形成される。導電ピン190は半導体チップ38の上方に設けられる。導電ピン190は、はんだ部170を通して半導体チップ38の上面電極50と電気的に接続されている。
図10は、図9における領域Bの拡大図である。領域Bは、上面電極50および引出し部90の近傍の領域を含む。上面電極50には、上面51から下面52まで貫通した開口部156が設けられている。開口部156は、上面電極50の一部をエッチングすることにより形成してよい。開口部156は、金属層66の下方、且つ、引出し部90の下方に設けられる。開口部156には、第1材料と異なる第2材料を含む部分電極153が設けられる。第2材料は、銅であってよい。部分電極153は、銅(Cu)をめっきにより形成した電極であってよい。
本例の部分電極153は、シード層154−1と、導電部159とを有する。シード層154−1は、開口部156の底面157に設けられている。底面157は、上面電極50の下面52と同じXY平面内にあってよい。導電部159は、シード層154−1の上方に設けられている。シード層154−1は、導電部159をめっきにより形成する場合に陰極として機能する。また、シード層154−1は、導電部159と半導体基板10の上面との密着強度を安定化させる機能を有する。なお、シード層154−1と半導体基板10の上面との間、および、上面電極50の下面52と半導体基板10の上面との間に、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)等の層を設けてもよい。
部分電極153は、開口部156の側面158に設けられたシード層154−2をさらに有してもよい。側面158にシード層154−2が設けられない場合、導電部159をめっきにより形成すると、側面158と導電部159との間に空隙が生じる場合がある。当該空隙が生じると、上面電極50に生じた応力が空隙近傍に集中し易く、上面電極50が破壊し易い。側面158にシード層154−2が設けられると、当該空隙の発生を抑制することができる。このため上面電極50に生じた応力の集中を抑制し、上面電極50の破壊を抑制することができる。
シード層154は、上面電極50を形成する第1材料よりもヤング率の高い材料で形成されてよい。また、シード層154は、導電部159を形成する第2材料よりもヤング率の高い材料で形成されてよい。シード層154は、タングステン(W)を含んでよい。シード層154は、タングステン(W)で形成されていてもよい。シード層154は、クロム(Cr)系の金属で形成されてもよい。シード層154は、下方から順にニッケル(Ni)/クロム(Cr)/銅(Cu)の3層構造であってもよい。
導電ピン190のX軸負側および正側の端部を、それぞれ端部Pi1および端部Pi2とする。導電ピン190とはんだ部170との接合面における、はんだ部170のX軸負側および正側の端部を、それぞれ端部Pr1'および端部Pr2'とする。部分電極153のX軸負側および正側の端部を、それぞれ端部Pe1および端部Pe2とする。
幅Wrf'は、端部Pr1'と端部Pr2'との間のX軸方向における幅である。幅Weh'は、端部Pe1'と端部Pe2'との間のX軸方向における幅である。幅Wpiは、端部Pi1と端部Pi2との間のX軸方向における幅である。
本例において、幅Weh'は、幅Wpよりも小さい。幅Weh'は、幅Wpの1/10以上1/5以下であってよい。部分電極153は、開口部156の全体に充填されていてよい。つまり部分電極153のZ軸方向における幅は、上面電極50のZ軸方向における幅と同一であってよい。部分電極153のX軸方向における幅は、開口部156のX軸方向における幅と同一であってよい。
図11は、導電ピン190の近傍の一例を示す上面図である。本例において、導電ピン190は、はんだ部170と面接触している。はんだ部170の下方には金属層66が設けられる。図11において、金属層66が設けられる領域を一点鎖線部にて示している。金属層66の周囲には、金属層66を囲むように保護膜60が設けられる。
部分電極153は、上面視で導電ピン190を囲うように設けられてよい。はんだ部170は、上面視で部分電極153を囲うように設けられてよい。部分電極153は、金属層66および保護膜60の下方に設けられる。図11において、部分電極153が設けられる領域を破線およびハッチングにて示している。
半導体チップ38の上面側において、部分電極153と同一のXY平面内、且つ、部分電極153以外の領域には、上面電極50が設けられている。ただし、上面電極50の配置は、本例に限定されない。
半導体装置100をパワーサイクル試験のように繰り返しスイッチング動作させた場合、上面電極50のうち、上面視で導電ピン190と重なり、且つ、はんだ部70の下方に配置される領域に、亀裂が発生しやすい。本例においては、当該領域を囲うように部分電極153を設けている。部分電極153を形成する第2材料のヤング率は、上面電極50を形成する第1材料のヤング率よりも高いので、当該領域に亀裂が発生しにくい。このため、当該亀裂がXY平面内において上面電極50の外周端まで進展することを抑制することができる。このため、半導体装置100を長寿命化することができる。また、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
導電ピン190の上面視における形状は、特に限定されない。本例においては、上面視で導電ピン190が円状であるが、矩形状等、他の形状であってもよい。部分電極153の上面視における形状は、特に限定されない。本例においては、上面視で部分電極153が円状であるが、矩形状等、他の形状であってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・半導体基板、12・・・放熱ベース、14・・・接合材料、16・・・導体層、20・・・ケース部、21・・・配線基板、22・・・絶縁基板、24・・・側壁、30・・・配線層、32・・・入出力端子、38・・・半導体チップ、40・・・接合材料、50・・・上面電極、51・・・上面、52・・・下面、53・・・部分電極、54・・・シード層、56・・・開口部、57・・・底面、58・・・側面、59・・・導電部、60・・・保護膜、66・・・金属層、70・・・はんだ部、74・・・配線、80・・・樹脂、90・・・引出し部、92・・・第1部分、93・・・第2部分、94・・・脚部、95・・・脚部、96・・・架橋部、100・・・半導体装置、140・・・外周端、153・・・部分電極、154・・・シード層、156・・・開口部、157・・・底面、158・・・側面、159・・・導電部、170・・・はんだ部、190・・・導電ピン

Claims (9)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に設けられた第1材料を含む上面電極と、
    前記上面電極の上面から下面まで貫通した開口部に設けられた、第1材料と異なる第2材料を含む部分電極と、
    前記上面電極の上方に設けられ、前記上面電極に電気的に接続される引出し部と、
    を備え、
    前記部分電極は、前記半導体基板の上面視で、予め定められた第1方向に沿って、前記引出し部の前記第1方向における一方の端部位置から他方の端部位置まで、連続的に設けられ、
    前記部分電極は、前記半導体基板の上面視で、前記第1方向と異なる予め定められた第2方向に沿って、前記引出し部の前記第2方向における一方の端部位置から他方の端部位置まで、連続的に設けられ、
    前記部分電極は、前記第1方向に沿った部分と前記第2方向に沿った部分との交差部を有し、
    前記部分電極は、前記半導体基板の上面視で、前記引出し部の内側に前記交差部を有し、前記引出し部の外側に前記交差部を有さず、
    前記第2材料のヤング率が、前記第1材料のヤング率より高い、
    半導体装置。
  2. 前記上面電極の上方には開口を有する保護膜が設けられ、
    前記部分電極の少なくとも一部は前記保護膜の下方に設けられる、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体基板の上面視で、前記交差部と前記引出し部とが重なる面積が、前記引出し部の面積の1/2以上である、請求項またはに記載の半導体装置。
  4. 前記部分電極は、シード層と、導電部とを有し、
    前記シード層は、前記開口部の底面に設けられ、
    前記導電部は、前記シード層の上方に設けられる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記シード層が前記開口部の側面に設けられる、請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記シード層はタングステンを含む、請求項またはに記載の半導体装置。
  7. 前記上面電極はアルミニウムを含み、
    前記部分電極は銅を含む、
    請求項1からのいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記部分電極は多結晶の金属である、請求項1からのいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記上面電極および前記部分電極の上方に、ニッケルを含む金属層が設けられる、請求項1からのいずれか一項に記載の半導体装置。
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